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特許7598996半導体構造およびそれを形成するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】半導体構造およびそれを形成するための方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20241205BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20241205BHJP
   H01L 23/532 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H10B12/00 671Z
H10B12/00 621B
H01L21/90 A
H01L21/90 K
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023194399
(22)【出願日】2023-11-15
(65)【公開番号】P2024114593
(43)【公開日】2024-08-23
【審査請求日】2023-11-15
(31)【優先権主張番号】202310108494.4
(32)【優先日】2023-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522440957
【氏名又は名称】福建省晋華集成電路有限公司
【氏名又は名称原語表記】FUJIAN JINHUA INTEGRATED CIRCUIT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.88, LIANHUA AVENUE, INTEGRATED CIRCUIT SCIENCE PARK, JINJIANG CITY, QUANZHOU, FUJIAN 362200, PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】張 欽福
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-149409(JP,A)
【文献】特開2014-120652(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0082924(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第114388446(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 12/00
H01L 21/768
H01L 23/532
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
周辺領域およびメモリ領域を備える基板と、
前記基板上に配設され、前記周辺領域および前記メモリ領域を通過するように第1の方向に沿って延び、第2の方向に沿って平行に配置される複数のビット線であって、前記第1の方向と前記第2の方向が直交する、複数のビット線と、
前記周辺領域上の前記ビット線間に前記第1の方向に沿って交互に配置される、複数の絶縁プラグおよび第1のスペーサ構造物と、
前記メモリ領域上の前記ビット線間に前記第1の方向に沿って交互に配置される複数の導電性プラグと第2のスペーサ構造物と
を備え、
前記第1のスペーサ構造物および前記第2のスペーサ構造物が同じ材料を含み、前記第1の方向に沿って、前記第2のスペーサ構造物の幅が前記第1のスペーサ構造物の幅より狭い、半導体構造。
【請求項2】
前記絶縁プラグと接触する前記第1のスペーサ構造物の縁部が、凸の曲がった外形をそれぞれ有し、前記導電性プラグと接触する前記第2のスペーサ構造物の縁部が、凹の曲がった外形をそれぞれ有する、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記周辺領域と前記メモリ領域の間の境界領域上に配設される複数の第3のスペーサ構造物を前記第2の方向に沿ってさらに備え、前記第1の方向に沿って、前記第3のスペーサ構造物の幅が前記第1のスペーサ構造物の前記幅より狭く、前記第2のスペーサ構造物の前記幅より広い、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項4】
前記第3のスペーサ構造物の各々が、前記絶縁プラグのうちの1つと接触し、凸の曲がった外形を有する縁部、および、前記導電性プラグのうちの1つと接触し、凹の曲がった外形を有する別の縁部を備える、請求項3に記載の半導体構造。
【請求項5】
前記第2のスペーサ構造物の上面が前記第1のスペーサ構造物の上面より低い、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項6】
前記ビット線の側壁に沿って配設される複数の側壁スペーサをさらに備え、前記導電性プラグと前記ビット線との間の前記側壁スペーサの部分の厚さが、前記絶縁プラグと前記ビット線との間の前記側壁スペーサの部分の厚さより薄い、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項7】
前記第1のスペーサ構造物および前記第2のスペーサ構造物が前記側壁スペーサを通してそれぞれ延びて前記ビット線の前記側壁と直接接触する、請求項6に記載の半導体構造。
【請求項8】
前記絶縁プラグと接触する前記第1のスペーサ構造物の縁部と前記側壁スペーサと接触する前記第1のスペーサ構造物の縁部が、前記第1のスペーサ構造物のノッチ部で結合される、請求項6に記載の半導体構造。
【請求項9】
前記第1のスペーサ構造物および前記第2のスペーサ構造物が空隙をそれぞれ備える、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項10】
前記第1のスペーサ構造物および前記第2のスペーサ構造物が窒化ケイ素を含み、前記絶縁プラグが酸化ケイ素を含み、前記導電性プラグがポリシリコンを含む下部およびタングステンを含む上部をそれぞれ含む、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項11】
それぞれが第3の方向に沿って延びる長さを有し、互い違いの配列へと配置される、前記基板の前記メモリ領域中に配設される複数の活性領域であって、前記第3の方向が前記第1の方向および前記第2の方向と異なる、複数の活性領域と、
前記基板中に配設され、前記第2の方向に沿って延び、前記第1の方向に沿って互いに平行であり、前記活性領域の各々を中間部および2つの末端部へと分割する、複数のワード線であって、前記第2のスペーサ構造物が、前記第2の方向に沿って位置合わせされ、前記ワード線の直上に配置され、前記活性領域の前記中間部が前記ビット線とそれぞれ電気的に接触し、前記活性領域の前記末端部が前記導電性プラグとそれぞれ電気的に接触する、複数のワード線と
をさらに備える、請求項1に記載の半導体構造。
【請求項12】
半導体構造を形成するための方法であって、
周辺領域およびメモリ領域を備える基板を準備するステップと、
前記周辺領域および前記メモリ領域を通過するように第1の方向に沿って延び、第2の方向に沿って平行に配置される、前記基板上の複数のビット線を形成するステップであって、前記第1の方向と前記第2の方向が直交する、ステップと、
前記ビット線間を満たす第1の誘電体材料を形成するステップと、
複数の第1の開口を前記第1の誘電体材料に形成して、前記第1の誘電体材料を、互いに別個である複数の絶縁プラグへと分割するステップと、
第2の誘電体材料を形成して前記第1の開口を満たし、複数の第1のスペーサ構造物を形成するステップと、
前記メモリ領域上の前記絶縁プラグを除去して複数の第2の開口を形成するステップと、
前記第2の開口から露出している前記第1のスペーサ構造物の側壁をエッチングして複数の第2のスペーサ構造物を形成するステップと、
導電性材料を形成して前記第2の開口を満たし、複数の導電性プラグを形成するステップと
を含む、半導体構造を形成するための方法。
【請求項13】
前記絶縁プラグと接触する前記第1のスペーサ構造物の縁部が、凸の曲がった外形をそれぞれ有し、前記導電性プラグと接触する前記第2のスペーサ構造物の縁部が、凹の曲がった外形をそれぞれ有する、請求項12に記載の半導体構造を形成するための方法。
【請求項14】
前記第1の誘電体材料を形成するステップの前に、前記ビット線の側壁上に側壁スペーサを形成するステップをさらに含む、請求項12に記載の半導体構造を形成するための方法。
【請求項15】
前記第1の開口が前記側壁スペーサを通って延び、前記ビット線の前記側壁を露出させる、請求項14に記載の半導体構造を形成するための方法。
【請求項16】
前記絶縁プラグと接触する前記第1のスペーサ構造物の縁部と前記側壁スペーサと接触する前記第1のスペーサ構造物の縁部が、前記第1のスペーサ構造物のノッチ部で結合される、請求項14に記載の半導体構造を形成するための方法。
【請求項17】
前記第2のスペーサ構造物の幅が前記第1のスペーサ構造物の幅より狭い、請求項12に記載の半導体構造を形成するための方法。
【請求項18】
前記第1のスペーサ構造物および前記第2のスペーサ構造物が空隙をそれぞれ備える、請求項12に記載の半導体構造を形成するための方法。
【請求項19】
前記第1の誘電体材料が酸化ケイ素を含み、前記第2の誘電体材料が窒化ケイ素を含み、前記導電性材料がポリシリコン層と前記ポリシリコン層の上のタングステン層とを含む、請求項12に記載の半導体構造を形成するための方法。
【請求項20】
それぞれが第3の方向に沿って延びる長さを有し、互い違いの配列へと配置される、前記基板の前記メモリ領域中の複数の活性領域を形成するステップであって、前記第3の方向が前記第1の方向および前記第2の方向と異なる、ステップと、
前記第2の方向に沿って延び、前記第1の方向に沿って互いに平行であり、前記活性領域の各々を中間部および2つの末端部へと分割する、複数のワード線を前記基板中に形成するステップであって、前記第2のスペーサ構造物が、前記第2の方向に沿って位置合わせされ、前記ワード線の直上に配置され、前記活性領域の前記中間部が前記ビット線とそれぞれ電気的に接触し、前記活性領域の前記末端部が前記導電性プラグとそれぞれ電気的に接触する、ステップと
をさらに備える、請求項12に記載の半導体構造を形成するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体構造およびそれを形成するための方法に関する。より詳細には、本発明は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイス用の半導体構造およびそれを形成するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)は、複数のメモリセルからなるアレイ領域と、制御回路からなる周辺領域とを含むタイプの揮発性メモリである。各メモリセルは、トランジスタおよびトランジスタに接続されたコンデンサから構成され、コンデンサは、トランジスタの制御下で電荷を格納または解放するために使用されて、データを記憶する目的を達成する。制御回路は、アレイ領域にわたって広がり、各メモリセルをアドレス指定してデータアクセスを制御するために各メモリセルに電気的に接続される、ワード線(WL)およびビット線(BL)を使用する。
【0003】
先進技術では、メモリセルのサイズを減らして、DRAMデバイスの配列密度を増加させるために、埋込ワード線およびスタックコンデンサなどといった3次元(3D)構造が広く使用されている。スタックコンデンサは、基板上に垂直に配置され、上方に延びる電極を有し、それにより、それらがより少ない基板面積を専有し、電極の高さを調整することによって容量を増やすことが可能になる。現在では、スタックコンデンサは、ビット線間に配置されるストレージノード接触プラグを通して基板中のトランジスタと電気的に接続される。ストレージノードの接触プラグ間の適正な電気的分離を確実にすること、および、スタックコンデンサの電気接続品質を改善することは、当技術分野で重要な関心事項である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の1つの目的は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイスのための半導体構造およびそれを製造するための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、周辺領域およびメモリ領域を有する基板を含む半導体構造を提供する。複数のビット線が基板上に配設され、周辺領域およびメモリ領域を通過するように第1の方向に沿って延び、第2の方向に沿って平行に配置される。ここで、第1の方向と第2の方向は直交する。複数の絶縁プラグと第1のスペーサ構造物が、周辺領域上のビット線間に第1の方向に沿って交互に配置される。複数の導電性プラグと第2のスペーサ構造物が、メモリ領域上のビット線間に第1の方向に沿って交互に配置される。第1のスペーサ構造物および第2のスペーサ構造物は同じ材料を含み、第1の方向に沿った第2のスペーサ構造物の幅は、第1のスペーサ構造物の幅より狭い。
【0006】
本発明の別の実施形態は、半導体構造を形成するための方法を提供する。第1に周辺領域およびメモリ領域を有する基板が準備される。次に、複数のビット線が基板上に形成され、周辺領域およびメモリ領域を通過するように第1の方向に沿って延び、第2の方向に沿って平行に配置される。ここで、第1の方向と第2の方向は直交する。その後、第1の誘電体材料が形成され、ビット線間の空間を満たす。その後、複数の第1の開口が第1の誘電体材料に形成され、第1の誘電体材料を、互いに別個である複数の絶縁プラグへと分割する。次いで、第2の誘電体材料が形成されて第1の開口を満たし、複数の第1のスペーサ構造物を形成する。次いで、メモリ領域上の絶縁プラグが除去され、複数の第2の開口を形成し、第2の開口から露出している第1のスペーサ構造物の側壁をエッチングすることによって、複数の第2のスペーサ構造物が形成される。最後に、導電性材料が形成されて第2の開口を満たし、複数の導電性プラグを形成する。
【0007】
本発明のこれらおよび他の目的は、様々な図および図面に図示される好ましい実施形態の以下の詳細な記載を読んだ後、疑いなく当業者に明らかになろう。
【0008】
添付図面は、本実施形態のより良好な理解を容易にするために提供され、本明細書の部分として組み込まれる。これらの図面および記載は、いくつかの実施形態の原理を説明するために使用される。図面構成要素の相対的な寸法および比率は、分かりやすく便利なように、誇張または減少される場合がある。様々な実施形態中の対応するまたは同様の特徴を示すために、同一の参照番号が使用される。
【0009】
図1から図15は、本発明の実施形態にしたがった半導体構造を形成するための製造ステップを図示する概略図である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】1つの製造ステップにおける半導体構造の部分の平面図である。
図2】1つの製造ステップにおける半導体構造の部分の平面図である。
図3図2に示された線AA’に沿った半導体構造の断面図である。
図4】1つの製造ステップにおける半導体構造の部分の平面図である。
図5】左の部分は図4に示された線BB’に沿った半導体構造の断面図であり、右の部分は図4に示された線CC’に沿った半導体構造の断面図である。
図6】1つの製造ステップにおける半導体構造の部分の平面図である。
図7図6に示された線AA’に沿った半導体構造の断面図である。
図8】左の部分は図6に示された線BB’に沿った半導体構造の断面図であり、右の部分は図6に示された線CC’に沿った半導体構造の断面図である。
図9】1つの製造ステップにおける半導体構造の部分の平面図である。
図10図9に示された線AA’に沿った半導体構造の断面図である。
図11】左の部分は図9に示された線BB’に沿った半導体構造の断面図であり、右の部分は図9に示された線CC’に沿った半導体構造の断面図である。
図12】1つの製造ステップにおける半導体構造の部分の平面図である。
図13図12に示された線AA’に沿った半導体構造の断面図である。
図14】左の部分は図12に示された線BB’に沿った半導体構造の断面図であり、右の部分は図12に示された線CC’に沿った半導体構造の断面図である。
図15図12に示された半導体構造の領域ARの拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者に本発明のより良好な理解を提供するため、本発明のいくつかの例示的な実施形態は、達成されるべき内容および効果を詳しく述べるために、番号をつけた要素を使用する添付図面を参照して、以下のように記載される。他の実施形態を利用することができ、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、その構造的、論理的、および電気的変更を行うことができる。
【0012】
当業者に本発明のより良好な理解を提供するため、本発明のいくつかの例示的な実施形態は、達成されるべき内容および効果を詳しく述べるために、番号をつけた要素を使用する添付図面を参照して、以下のように記載される。他の実施形態を利用することができ、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、その構造的、論理的、および電気的変更を行うことができる。
【0013】
図面を簡単にし、本発明の目的を明瞭にするため、図面は、半導体構造の部分だけを描き、図面中の要素は、原寸に比例しない。図面中の要素の数および寸法は例示であって、本発明の範囲を制限する意図はない。本明細書は構成要素間の相対的な位置にしたがった構造を記載しており、裏返したまたは反転した後の構造を記載するためにも適用可能であり、このことが本発明の範囲内に含まれるべきであることを当業者は理解するべきである。
【0014】
記載の便宜のため、および本発明のより良好な理解のために、X、Y、およびZ方向などといった空間的基準方向が図に示され、ここで、X方向およびY方向は互いに直交し、Z方向とは異なる。X方向は、第1の方向と呼ばれる場合もある。Y方向は、第2の方向と呼ばれる場合もある。Z方向は、第3の方向と呼ばれる場合もある。
【0015】
図1から図15は、本発明の実施形態にしたがった半導体構造を形成するための製造ステップを図示する概略図である。第1に、図1に示されるように、基板10が準備される。基板10は、シリコン基板、エピタキシャルシリコン基板、シリコンゲルマニウム基板、炭化ケイ素基板、またはシリコンオンインシュレータ(SOI)基板であってよいが、これらに限定されない。基板10は、周辺領域R1と、境界領域BNで周辺領域R1と境を接するメモリ領域R2とを含むことができる。酸化ケイ素層(SiO)または窒化ケイ素層(SiN)などといった絶縁パッド層10a(図3に示される)を、基板10上に配設することができる。次に、基板10がエッチングされ、基板10の中に分離トレンチ11を形成して、複数の活性領域12を規定する。その後、誘電体材料が全面的な様式で基板10上に形成されて分離トレンチ11を満たし、分離トレンチ11の外側の誘電体材料の余分な部分が次いで除去され、その結果、分離トレンチ11中の分離構造14が得られる。分離構造14の誘電体材料としては、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、酸窒化ケイ素(SiON)、炭窒化ケイ素(SiCN)、窒素ドープ炭化ケイ素(NDC)、フッ素化石英ガラス(FSG)などの低誘電率(低k)誘電体材料、シリコン炭素酸化物(SiCOH)、スピンオンガラス、多孔質低k誘電体材料、有機高分子誘電体材料、またはそれらの組合せが挙げられるが、それらに限定されない。活性領域12は平行であり、それぞれが、Z方向に沿って延びる長軸を有する細長い形状を有し、分離構造14によって互いに隔てられる。活性領域12は、互い違いに配置されて、互い違いの配列を形成する。
【0016】
図2および図3を参照する。その後、複数の埋込ワード線WLが、基板10のメモリ領域R2の中に形成される。埋込ワード線WLは、それぞれがY方向に沿って延び、X方向に沿って互いに平行に配置される。本発明のいくつかの実施形態によれば、X方向とZ方向の間の角度は、30度と75度の間であってよい。各活性領域12は、活性領域12を横切る2つの隣接するワード線WLによって、中間部12aと2つの末端部12bへと分割される。ワード線WLは、以下のステップによって実施することができる。第1に基板100は、分離構造14および活性領域12を貫通する複数のワード線トレンチ22を形成するためにエッチングすることができる。次に、ワード線トレンチ22の各々の底面および側壁に沿って、ゲート誘電体層ILが形成される。次いで、導電層24がゲート誘電体層IL上に形成されて、ワード線トレンチ22のエッチングの下部を満たす。その後、絶縁キャップ層26が導電層24上に形成され、ワード線トレンチ22の各々の下部を満たす。導電層24は、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、仕事関数金属などといった金属材料、または、化合物、合金、および/もしくは、上の材料の複合層を含むことができるが、それらに限定されない。絶縁キャップ層26およびゲート誘電体層ILは、それぞれ、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、酸窒化ケイ素(SiON)、炭化ケイ素(SiCN)、高k誘電体材料などといった誘電体材料、または上の材料の組合せを含むことができるが、それらに限定されない。
【0017】
図4および図5を参照する。その後、複数のビット線BLが基板10上に形成され、側壁スペーサ42がビット線BLの側壁BLSに沿って形成される。ビット線BLは、それぞれ、X方向に沿って延び、周辺領域R1およびメモリ領域R2を通過して、Y方向に沿って平行に配置される。活性領域12の中間部12aは、それぞれ、ビット線BLのうちの1つと重ね合わされ、それと電気的に接触させられる。活性領域12の末端部12bは、ビット線BL間の空間から露出する。本発明の実施形態によれば、ビット線BLを形成するためのプロセスは以下のステップを含むことができる。最初に、活性領域12の中間部12aおよび中間部12aの近くの分離構造14がエッチングされて複数の凹部RE1を形成する。その後、スタック材料30が形成されて、基板10を完全にカバーし、凹部RE1を満たす。次に、スタック材料30の不要な部分がエッチングされて除去され、ビット線BLを形成する。本発明の一実施形態では、スタック材料30は、底部から頂部に、半導体層32、金属層34、およびハードマスク層36をスタックすることによって形成される。半導体層32の材料は、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、または他の好適な半導体材料を含むことができる。金属層34の材料は、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、銅(Cu)、チタンアルミニウム(TiAl)合金、または他の好適な低抵抗金属材料を含むことができる。ハードマスク層36は、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、酸窒化ケイ素(SiON)、炭窒化ケイ素(SiCN)、またはそれらの組合せなどといった誘電体材料を含むことができるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、界面層(図示せず)を、半導体層32と金属層34の間に形成することができる。界面層は、チタン(Ti)、ケイ化タングステン(WSi)、窒化タングステン(WN)、および/または他の金属シリサイドもしくは金属窒化物などといった材料からできている単層もしくは複数のスタック層を含むことができるが、これらに限定されない。
【0018】
図4および図5への参照を継続する。ビット線BLを形成した後に、共形誘電体層(図示せず)が、ビット線BLの側壁BLSおよび上面に沿って形成され、ビット線BLの底部から露出している凹部RE1の部分を満たす。異方性エッチングプロセスが実施されて、誘電体層の余分な部分をエッチングおよび除去し、それによって、ビット線BLの側壁BLSに自己整合される側壁スペーサ42を形成する。本発明の実施形態によれば、各側壁スペーサ42が多層構造を有しており、これは、第1の絶縁層42aと、第1の絶縁層42a上の第2の絶縁層42bとを含むことができ、第1の絶縁層42aは、ビット線BLのうちの1つの側壁BLS、および、ビット線BLの側壁BLSに隣接する凹部RE1の表面と直接接触する。第1の絶縁層42aおよび第2の絶縁層42bは、酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、酸窒化ケイ素(SiON)、炭化ケイ素(SiCN)、またはそれらの組合せなどといった誘電体材料をそれぞれ含むが、それらに限定されない。本発明の一実施形態では、第1の絶縁層42aの材料が窒化ケイ素(SiN)を含み、第2の絶縁層42bの材料が酸化ケイ素(SiO)を含む。図4および図5に示されるような製造ステップにおいて、側壁スペーサ42は、第1の方向Xに沿って均一であり、同じ厚さT1(絶縁層42aと第2の絶縁層42bの厚さの合計)を有することに注目すべきである。
【0019】
図6図7、および図8を参照する。その後、第1の誘電体材料50が基板10上に形成されて、ビット線BL間の空間を満たす。フォトリソグラフィエッチングプロセスなどのパターン形成プロセスが実施されて、第1の誘電体材料50の部分を除去し、第1の誘電体材料50の中に複数の第1の開口OP1を形成し、それによって、第1の誘電体材料50を複数の別個の絶縁プラグ50aへと分割する。次に、第2の誘電体材料52が基板10上に形成され、ビット線BL、絶縁プラグ50aを完全にカバーし、第1の開口OPを満たす。エッチバックプロセスまたは化学機械研磨プロセスが実施され、第1の開口OP1の外側の第2の誘電体材料52を除去し、その結果、それぞれ第1の開口OP1中に配設され、絶縁プラグ50aと交互に配置された複数の第1のスペーサ構造物52aを得ることができる。絶縁プラグ50aおよび第1のスペーサ構造物52aが異なる誘電体材料を含み、後続のプロセス中で、絶縁プラグ50aの一部の選択的除去を可能にする。本発明の実施形態によれば、(第1の誘電体材料50からできている)絶縁プラグ50aが酸化ケイ素(SiO)を含む。(第2の誘電体材料52からできている)第1のスペーサ構造物52aが窒化ケイ素(SiN)を含む。図7および図8に示されるように、絶縁プラグ50a、第1のスペーサ構造物52a、およびビット線BLは、ほぼ同じ高さH1を有し、上面は互いに同一高である。
【0020】
図6および図7への参照を継続し、第1のスペーサ構造物52aのうちの1つの拡大図を示す図15の左の部分もやはり参照する。第1のスペーサ構造物52aは、均等に離間されて、X方向および第2のY方向に沿って互いに位置合わせされ、周辺領域R1およびメモリ領域R2上に配列パターンを形成する。第1のスペーサ構造物52aは、X方向に固定ピッチで配置され、第1のスペーサ構造物52aのピッチは、ワード線WL間のピッチとほぼ等しい。メモリ領域R2上の第1のスペーサ構造物52aは、Y方向に沿ってワード線WLの直ぐ上に位置決めされる。
【0021】
図6に示されるように、各第1のスペーサ構造物52aの形状はわずかに楕円であり、図6の平面図に示されるように、長軸の2つの端部の部分が側壁スペーサ42の中に延びる。いくつかの実施形態では、各第1のスペーサ構造物52aの長軸の2つの端部における部分は、側壁スペーサ42の厚さ全部を通して延び、ビット線BLの側壁BLSと直接接触する。いくつかの場合に、第1の誘電体材料50と側壁スペーサ42の材料および/または材料密度の違いが、第1の開口OP1を形成するときのエッチング挙動に違いを引き起こし、第1の誘電体材料50を露出させる第1の開口OP1の縁部と側壁スペーサ42を露出させる第1の開口OP1の縁部とが、異なる曲がった外形を有する結果となる場合があることに注目すべきである。したがって、第1の誘電体材料50と接触する第1のスペーサ構造物52aの縁部と、側壁スペーサ42と接触する第1のスペーサ構造物52aの縁部も、やはり、異なる曲がった外形を有する場合がある。図15の左の部分に示されるように、絶縁プラグ50aと接触する第1のスペーサ構造物52aの縁部S1および側壁スペーサ42と接触する第1のスペーサ構造物52aの縁部S2は、異なる凸の曲がった外形を有し、ノッチ部P1で結合され、集合的に、第1のスペーサ構造物52aの滑らかでない縁部外形を形成する。第1のスペーサ構造物52aの縁部S1間の距離は、第1のスペーサ構造物52aの幅W1として規定される。図7に示されるような実施形態では、空隙60が第1のスペーサ構造物52a中に形成され、第2の誘電体材料52によって封止されてよい。
【0022】
次に、メモリ領域R2上の絶縁プラグ50aを導電性プラグSNCで置き換えるために、置換プロセスを実施することができる。置換プロセスの詳細なステップについては、以下の記載を参照されたい。
【0023】
図9図10、および図11を参照する。周辺領域R1をカバーするマスク層(図示せず)を形成した後、エッチングプロセスが実施されて、メモリ領域R2上の絶縁プラグ50aを選択的に除去し、それによって、第1のスペーサ構造物52a間に複数の第2の開口OP2を形成する。その後、別のエッチングプロセスが実施されて、第2の開口OP2を通して活性領域12の末端部12bおよび分離構造14の露出している部分をエッチングして、複数の凹部RE2を形成する。周辺領域R1上の残りのマスク層(図示せず)が次いで除去される。
【0024】
図9図10および図11への参照を継続し、また第2のスペーサ構造物52bおよび第3のスペーサ構造物52cの拡大図である図15の中間部分および右の部分も参照する。第2の開口OP2および凹部RE2を形成するためのエッチングプロセス期間に、第2の開口OP2から露出している第1のスペーサ構造物52aの側壁を部分的にエッチングし、第2の開口OP2の寸法をさらに拡大して、活性領域12の末端部12bの露出区域を増やすことができる。メモリ領域R2上の第1のスペーサ構造物52aは、上のエッチングプロセス後に、より狭い幅を有する第2のスペーサ構造物52bになる。図15に示されるように、第2のスペーサ構造物52bの縁部S1の中間部間の距離は、第2のスペーサ構造物52bの幅W2として規定され、幅W2は、第1のスペーサ構造物52aの幅W1より狭い。図15の右の部分に示されるように、第2のスペーサ構造物52bの縁部S1は、凹の曲がった外形を有する場合がある。いくつかの実施形態では、第1のスペーサ構造物52aの頂部およびビット線BLの頂部(たとえば、ビット線BLのハードマスク層36)は、第2の開口OP2および凹部RE2を形成するためのエッチングプロセス期間にやはりエッチングすることができる。第2のスペーサ構造物52bの高さH2は、第1のスペーサ構造物52aの高さH1より低い。
【0025】
本発明のいくつかの実施形態では、境界領域BN上に配置される第1のスペーサ構造物52aが、第2の開口OP2および凹部RE2を形成するためのエッチングプロセス期間に露出およびエッチングされるメモリ領域R2の側に縁部を有する一方で、周辺領域R1の側の縁部は、マスク層(図示せず)によってカバーされて、エッチングされない。結果として、境界領域BN上の第1のスペーサ構造物52aは、非対称な縁部外形を有する第3のスペーサ構造物52cへとエッチングされる。図15の中間部に示されるように、周辺領域R1近くの第3のスペーサ構造物52cの縁部S1は凸の曲がった外形を有し、メモリ領域R2近くの第3のスペーサ構造物52cの縁部S1は凹の曲がった外形を有する。第3のスペーサ構造物52cの縁部の中間部間の距離は、第3のスペーサ構造物52cの幅W3として規定され、これは、第2のスペーサ構造物52bの幅W2より広く、第1のスペーサ構造物52aの幅W1より狭い。周辺領域R1およびメモリ領域R2近くの第3のスペーサ構造物52cの部分は、それぞれ高さH1および高さH2を有することができ、その結果、第3のスペーサ構造物52cの上面は、段差Haを有することができる。
【0026】
図12図13図14、および図15を参照する。その後、導電材料が基板10上に形成され、ビット線BL、第1のスペーサ構造物52a、第2のスペーサ構造物52b、および第3のスペーサ構造物52cを完全にカバーし、第2の開口OP2を完全に満たす。その後、導電材料上で凹部エッチングプロセスが実施され、周辺領域R1上の導電材料を完全に除去し、メモリ領域R2上の導電材料を、第2の開口OP2中で満たされる複数の導電性プラグSNCと導電性プラグSNC上にそれぞれ配置される複数の接触パッドSNPへと分割する。導電材料としては、第2の開口OP2の底部に満たされ、活性領域12の末端部12bと直接接触する複数の半導体層62と、半導体層62の上面、第2の開口OP2の側壁、ならびに、ビット線BL、第1のスペーサ構造物52a、第2のスペーサ構造物52b、および第3のスペーサ構造物52cの上面を共形にカバーするライナ64と、第2の開口OP2の残りの空間を完全に満たすためのライナ64上の金属層66とが挙げられる。半導体層62の材料としては、結晶シリコン、ポリシリコン、アモルファスシリコン、ドープシリコン、シリコンゲルマニウム(SiGe)、または他の好適な半導体材料が挙げられる。ライナ64および金属層66の材料としては、それぞれ、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化物、ケイ化物、上の材料の合金または複合層が挙げられるが、それらに限定されない。本発明の実施形態によれば、半導体層62の材料としてはリン(P)ドープシリコンが挙げられ、ライナ64の材料としては、窒化チタン(TiN)が挙げられ、金属層66の材料としては、タングステン(W)が挙げられる。
【0027】
図13および図14に示されるように、周辺領域R1上の絶縁プラグ50a、第1のスペーサ構造物52aおよびビット線BLの部分は、ほぼ同じ高さH3を有し、上面は互いに同一高である。接触パッドSNPによってカバーされない第2のスペーサ構造物52bおよびビット線BLの部分は、ほぼ同じ高さH4を有する。接触パッドSNPによってカバーされない第2のスペーサ構造物52b、導電性プラグSNCおよびビット線BLの部分の上面は、互いに同一高である。
【0028】
いくつかの実施形態では、凹部エッチングプロセスは、接触パッドSNPによってカバーされない、周辺領域R1上の絶縁プラグ50aおよび第1のスペーサ構造物52aの頂部、およびメモリ領域R2上の第2のスペーサ構造物52b、第3のスペーサ構造物52c、およびビット線BLの頂部をオーバエッチングして、周辺領域R1上の導電材料を完全に除去できること、およびメモリ領域R2上の接触パッドSNPを十分に分離できることを確実にすることができる。したがって、高さH3は高さH1より低く、高さH4は、高さH2および高さH1より低い。第2のスペーサ構造物52bの上面は、絶縁プラグ50aおよび第1のスペーサ構造物52aの上面より低い。
【0029】
各導電性プラグSNCは、下部と上部に分割することができる。導電性プラグSNCの下部は、活性領域12のうちの1つの末端部12bと直接接触し、電気的に接続される半導体層62を含む。導電性プラグSNCの上部および上の接触パッドSNPは、金属層66を含む一体型モノリシック構築物を有する。
【0030】
接触パッドSNPは、導電性プラグSNC上に配設され、隣接するビット線BLに向けた方向に、ビット線BL、第2のスペーサ構造物52b、および第3のスペーサ構造物52cの上面と部分的に重複してオフセットされ、後のプロセスで形成される(スタックコンデンサなどといった)ストレージノードとの電気接続を形成する便宜のために、互いから等しく離間される配列を形成する。
【0031】
いくつかの実施形態では、図15に示されるように、第2の開口OP2および凹部RE2を形成するためのエッチングプロセス期間に、第2の開口OP2から露出している側壁スペーサ42の部分(第2の絶縁層42bなど)が、やはり、より薄い厚さに部分的にエッチングされる。したがって、導電性プラグSNCとビット線BLの側壁BLSの間の側壁スペーサ42の部分の厚さT2は、絶縁プラグ50aとビット線BLの側壁の間の側壁スペーサ42の部分の厚さT1より薄くてよい。
【0032】
上の製造プロセスが完了した後、本発明によって提供された半導体構造が得られる。さらなる製造プロセスを実行して、接触パッドSNP上に(スタックコンデンサなどといった)ストレージノードを形成し、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイスを形成することができる。結果として、本発明によって提供される半導体構造を形成するための方法は、周辺領域R1およびメモリ領域R2上のビット線BL間に、交互に配置した絶縁プラグ50aと第1のスペーサ構造物52aを形成するステップと、メモリ領域R2上の絶縁プラグ50aを選択的に除去して導電性プラグSNCと置き換える置換プロセスを実施するステップとを含む。絶縁プラグ50aを除去するためのエッチングプロセスは、露出した第1のスペーサ構造物52aおよび側壁スペーサ42の部分を並行してエッチング除去し、その結果、導電性プラグSNCを形成するための開口(第2の開口OP2)の寸法を拡大できることに注目すべきである。導電性プラグSNCの結果として得られる寸法(平面図におけるY方向およびX方向の長さおよび幅など)が、絶縁プラグ50aによって元々規定された寸法より大きくなる。この方法では、ストレージノード(スタックコンデンサなど)と活性領域12の末端部12a間の抵抗値を低減させて、電気接続品質を改善することができる。本発明によって提供される方法は、第1の開口OP1を規定するためのパターン形成プロセス(フォトリソグラフィエッチングプロセスなど)を実施するだけによって、異なる寸法の絶縁プラグ50aと導電性プラグSNCを得ることができ、それによって製造プロセスを簡略化することができることにやはり注目すべきである。さらに、第1の開口OP1が、周辺領域R1とメモリ領域R2上に同じ寸法で形成されて均一に配置されるために、パターン形成プロセスで、周辺領域R1とメモリ領域R2上の異なるパターン密度およびパターン寸法によって引き起こされる影響をなくすことができ、その結果、第1の開口OP1および第1の開口OP1中に形成される第1のスペーサ構造物52aの一貫した寸法、形状、および位置を確実にすることができる。後に続く置換プロセスによって形成される第2のスペーサ構造物52bおよび第3のスペーサ構造物52cは、やはり所望の寸法、形状、および位置を有することができ、導電性プラグSNC間の電気的分離を保証することができる。
【0033】
本発明の教示を保ちながらデバイスおよび方法の多くの修正形態および代替形態を作ることができることを当業者なら容易に気づくであろう。したがって、上の開示は、添付の請求項の範疇によってのみ制限されるとみなすべきである。
【符号の説明】
【0034】
10 基板
10a 絶縁パッド層
11 分離トレンチ
12 活性領域
12a 中間部
12b 末端部
14 分離構造
22 ワード線トレンチ
24 導電層
26 絶縁キャップ層
30 スタック材料
32 半導体層
34 金属層
36 ハードマスク層
42 側壁スペーサ
42a 第1の絶縁層
42b 第2の絶縁層
50 第1の誘電体材料
50a 絶縁プラグ
52 第2の誘電体材料
52a 第1のスペーサ構造物
52b 第2のスペーサ構造物
52c 第3のスペーサ構造物
62 半導体層
64 ライナ
66 金属層
100 基板
BL ビット線
BLS 側壁
BN 境界領域
H1 高さ
H2 高さ
H3 高さ
H4 高さ
Ha 段差
IL ゲート誘電体層
OP1 第1の開口
OP2 第2の開口
P1 ノッチ部
R1 周辺領域
R2 メモリ領域
RE1 凹部
RE2 凹部
S1 縁部
S2 縁部
SNC 導電性プラグ
SNP 接触パッド
T1 厚さ
T2 厚さ
W1 幅
W2 幅
WL ワード線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15