IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

特許7599119蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置
<>
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図1
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図2
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図3
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図4
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図5
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図6
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図7
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図8
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図9
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図10
  • 特許-蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】蛍光体ホイール装置、照明装置、及び投写型映像表示装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20241206BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20241206BHJP
   G03B 21/16 20060101ALI20241206BHJP
   F21V 29/502 20150101ALI20241206BHJP
   F21V 29/77 20150101ALI20241206BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20241206BHJP
   F21V 9/32 20180101ALI20241206BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20241206BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20241206BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20241206BHJP
【FI】
G03B21/14 Z
G03B21/00 D
G03B21/16
G03B21/14 A
F21V29/502 100
F21V29/77
F21S2/00 375
F21V9/32
G02B5/00 Z
H04N5/74 Z
F21Y115:30
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023076054
(22)【出願日】2023-05-02
(62)【分割の表示】P 2018171604の分割
【原出願日】2018-09-13
(65)【公開番号】P2023101526
(43)【公開日】2023-07-21
【審査請求日】2023-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】山岸 成多
(72)【発明者】
【氏名】西川 勇作
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-116935(JP,A)
【文献】特開2017-215537(JP,A)
【文献】特開2017-138573(JP,A)
【文献】特開2018-036447(JP,A)
【文献】特開2015-148729(JP,A)
【文献】国際公開第2016/181768(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/185860(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0169938(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 21/00-21/10
21/12-21/30
21/56-21/64
33/00-33/16
H04N 5/66-5/74
F21S 2/00-45/70
F21V 1/00-15/04
23/00-37/00
99/00
G02B 5/00-5/32
F21Y 115/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の光反射率を有する熱伝導材料からなり、互いに対向する第1及び第2の面を有する基板と、
前記基板の第1の面に配置されたセラミックからなる蛍光体層と、
前記基板および前記蛍光体層と接し、前記基板と前記蛍光体層とを互いに接着する接着層と、
前記基板を回転させる駆動装置と、を備え、
前記基板は、第2の面において前記基板と一体となって形成された複数のフィンを有し、
前記基板は、円形状を有し、前記熱伝導材料はアルミニウムを含む合金であり、
前記蛍光体層はリング形状を有し、
前記各フィンは、
前記基板の回転中心に対して回転対称に形成され、前記基板の任意の半径が少なくとも2つの前記フィンと交差するように形成され、
前記交差する前記基板の半径に対して同一方向に傾斜し、かつ、前記基板の外周に向かうほど前記半径に対する傾斜角度が大きくなるように曲線状に形成され、
前記基板における前記第1の面と前記第2の面との関係形状が、前記蛍光体層の外周に相当する位置において、前記第1の面から前記第2の面における1つの前記フィンの幅を見込む角度をθ1とし、前記第1の面から前記第2の面において互いに隣接する2つのフィンの間の距離を見込む角度をθ2とするとき、θ1<55°かつθ2<140°を満たすように形成され、
前記隣接する2つのフィンの間の距離は、前記基板の外周に向かうほど大きい、
蛍光体ホイール装置。
【請求項2】
前記フィンの幅は、前記隣接する2つのフィンの間の距離よりも小さい、請求項1に記載の蛍光体ホイール装置。
【請求項3】
前記接着層は、第1の熱伝導率を有する接着剤と、フィラー粒子とを含み、
前記フィラー粒子は、前記第1の熱伝導率よりも高い第2の熱伝導率を有し、かつ、前記第1の光反射率よりも高い第2の光反射率を有する、
請求項1または2記載の蛍光体ホイール装置。
【請求項4】
前記フィラー粒子は酸化チタンからなる、
請求項3記載の蛍光体ホイール装置。
【請求項5】
光源素子と、
請求項1~4のうちの1つに記載の蛍光体ホイール装置を備えた、
照明装置。
【請求項6】
請求項5記載の照明装置と、
映像信号に応じて前記照明装置からの入射光を空間的に変調して映像光を生成する光変調素子と、
前記映像光を投射する投写光学系と、を備えた、
投写型映像表示装置。
【請求項7】
第1の光反射率を有する熱伝導材料からなり、互いに対向する第1及び第2の面を有する基板と、
前記基板の第1の面に配置されたセラミックからなる蛍光体層と、
前記基板および前記蛍光体層と接し、前記基板と前記蛍光体層とを互いに接着する接着層と、
前記基板を回転させる駆動装置と、を備え、
前記基板は、第2の面において前記基板と一体となって形成された複数のフィンを有し、
前記基板は、円形状を有し、前記熱伝導材料はアルミニウム合金A6063であり、
前記蛍光体層はリング形状を有し、
前記各フィンは、
前記基板の回転中心に対して回転対称に形成され、前記基板の任意の半径が少なくとも2つの前記フィンと交差するように形成され、
前記交差する前記基板の半径に対して同一方向に傾斜し、かつ、前記基板の外周に向かうほど前記半径に対する傾斜角度が大きくなるように曲線状に形成され、
前記基板における前記第1の面と前記第2の面との関係形状が、前記蛍光体層の外周に相当する位置において、前記第1の面から前記第2の面における1つの前記フィンの幅を見込む角度をθ1とし、前記第1の面から前記第2の面において互いに隣接する2つのフィンの間の距離を見込む角度をθ2とするとき、θ1<55°かつθ2<140°を満たすように形成され、
前記隣接する2つのフィンの間の距離は、前記基板の外周に向かうほど大きい、
蛍光体ホイール装置。
【請求項8】
光源素子と、
請求項7記載の蛍光体ホイール装置を備えた、
照明装置。
【請求項9】
請求項8記載の照明装置と、
映像信号に応じて前記照明装置からの入射光を空間的に変調して映像光を生成する光変調素子と、
前記映像光を投射する投写光学系と、を備えた、
投写型映像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、投写型映像表示装置の光源に使用される蛍光体ホイール装置、並びに、そのような蛍光体ホイール装置を備えた照明装置及び投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
投写型映像表示装置の光源は、固体光源技術の進歩により、従来の放電管ランプから、発光ダイオード又は半導体レーザ素子のような固体光源に置き換わりつつある。発光ダイオード及び半導体レーザ素子は、長寿命であること、水銀を含まないこと、爆発しないこと、などの長所を有する。特に、半導体レーザ素子は、単一の素子からの出力パワーは小さいが、出力光のエタンデュが比較的に小さい。従って、複数個の半導体レーザ素子をアレイ状に配列して一体化したデバイスも提供されている。このような半導体レーザ素子又はそのアレイを用いることにより、例えば、5000ルーメンを超えるような高パワーの投写型映像表示装置が提供されている。
【0003】
半導体レーザ素子のうち、特に、青色光を発生する半導体レーザ素子が、効率及びパワーの点で優れている。投写型映像表示装置では、白色光を得るために、青色光を発生する半導体レーザ素子と、青色光から黄色光を生ずる蛍光体とを組み合わせた構成が主流になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-118107号公報
【文献】特開2018-036457号公報
【文献】国際公開第2016/185851号
【文献】特開2017-116935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
固体光源を搭載した投写型映像表示装置の出力パワーを増大することが求められる。しかしながら、比較的に高効率であるYAG系の蛍光体でも、蛍光体への入射光のエネルギーのおよそ半分しか蛍光に変換することができず、残りのエネルギーは熱になる。この熱を蛍光体から除かないと蛍光体の温度が上がり、蛍光変換効率及び信頼性の低下を招く。特に、蛍光体への入射光が点状に集光される場合に、蛍光体の温度の上昇が顕著になる。従って、蛍光体と冷却手段との併用が必要になる。一般的には、円板形状の基板の面に蛍光体を円環状に形成してモータで回転させることで(本明細書では、このような構成を「蛍光体ホイール装置」という)、蛍光体の実効的な表面積を広げて、空気との熱交換を促進している。近年はさらなる投写型映像表示装置の高輝度化が求められ、入射光を高効率で変換するための蛍光体及びその構成が必要になり、また、効率よく安価に実現できる冷却手段が必要になっている。
【0006】
このような課題を鑑み、従来、例えば特許文献1~4の発明が提案されている。
【0007】
特許文献1及び2は、蛍光体を基板に接着する接着剤が熱伝導性フィラーを含み、これにより冷却性を改善することを開示している。この場合、蛍光体から基板へ熱が伝導しやすくなっているが、基板の冷却手段は開示されていない。
【0008】
特許文献3及び4は、蛍光体を形成した回転基板の背面に、冷却性を向上する手段を備える構成を開示している。特許文献3は、表面積を増やすためのさまざまな構成の概要を開示している。特許文献4は、表面積を増やすために凸形状を形成することを開示している。
【0009】
特許文献1及び2は、蛍光体の近傍のみの熱伝導を考慮したものであり、蛍光体及びその近傍の熱を十分に除去することができない。特許文献3及び4は、表面積を増やすためのさまざまな構成についての記載があるが、その実現方法(工法)に制約が加わる可能性がある。
【0010】
本開示の目的は、蛍光体の発熱を、簡単な構成で、従来よりも高効率で冷却することができる蛍光体ホイール装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一態様に係る蛍光体ホイール装置は、第1の光反射率を有する熱伝導材料からなり、互いに対向する第1及び第2の面を有する基板と、基板の第1の面に配置された蛍光体層と、基板と蛍光体層とを互いに接着する接着層と、基板の第2の面に配置された複数のフィンとを備える。接着層は、第1の熱伝導率を有する接着剤と、フィラー粒子とを含む。フィラー粒子は、第1の熱伝導率よりも高い第2の熱伝導率を有し、かつ、第1の光反射率よりも高い第2の光反射率を有する。
【発明の効果】
【0012】
本開示の一態様に係る蛍光体ホイール装置によれば、蛍光体の発熱を、簡単な構成で、従来よりも高効率で冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120を備えた照明装置100の構成を示す概略図である。
図2図1の蛍光体ホイール装置120の前面の構成を示す平面図である。
図3図1の蛍光体ホイール装置120の外周の近傍の構成を示す断面図である。
図4図1の蛍光体ホイール装置120の前面の構成を示す斜視図である。
図5図1の蛍光体ホイール装置120の後面の構成を示す斜視図である。
図6図1の蛍光体ホイール装置120の後面の構成を示す平面図である。
図7図1の蛍光体ホイール装置120の各フィン123の構成を示す側面図である。
図8】第1の実施形態の変形例に係る蛍光体ホイール装置120Aの外周の近傍の構成を示す断面図である。
図9】第2の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120を備えた照明装置200の構成を示す概略図である。
図10】第2の実施形態の変形例に係る蛍光体ホイール装置120Bの前面の構成を示す平面図である。
図11】第3の実施形態に係る投写型映像表示装置300の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0015】
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0016】
[第1の実施形態]
以下、図1図8を参照して、第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置を備えた照明装置について説明する。
【0017】
[1-1.全体構成]
図1は、第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120を備えた照明装置100の構成を示す概略図である。図2は、図1の蛍光体ホイール装置120の前面の構成を示す平面図である。図3は、図1の蛍光体ホイール装置120の外周の近傍の構成を示す断面図である。図4は、図1の蛍光体ホイール装置120の前面の構成を示す斜視図である。図5は、図1の蛍光体ホイール装置120の後面の構成を示す斜視図である。
【0018】
図1を参照すると、照明装置100は、半導体レーザ素子101a,101b,101c、コリメートレンズ102a,102b,102c、レンズ103,104,107,108,109、拡散板105、ダイクロイックミラー106、ロッドインテグレータ110、及び蛍光体ホイール装置120を備える。
【0019】
半導体レーザ素子101a~101cは、蛍光体ホイール装置120の蛍光体を励起するための青色光を発生する。半導体レーザ素子101a~101cから-Z方向に出射された青色光は、コリメートレンズ102a~102cでコリメートされた後、アフォーカル系を構成するレンズ103及び104で集束されて拡散板105に入射する。拡散板105に入射した青色光はここで拡散され、次に、ダイクロイックミラー106に入射する。
【0020】
ダイクロイックミラー106は、青色光を透過し、それ以外の色成分光を反射する特性を有し、光軸に対して45度傾斜して配置されている。拡散板105からダイクロイックミラー106に入射して透過した青色光は、レンズ107,108を介して蛍光体ホイール装置120に入射する。
【0021】
図2及び図3を参照すると、蛍光体ホイール装置120は、基板121、蛍光体122、複数のフィン123、駆動装置124、接着剤125、及びフィラー粒子126を備える。本明細書では、蛍光体ホイール装置120において、半導体レーザ素子101a~101cからの青色光が入射する面(図1の+Z側の面、図2に示す面)を「第1の面」又は「前面」といい、その逆の面(図1の-Z側の面)を「第2の面」又は「後面」という。
【0022】
基板121は、円形状に形成された熱伝導材料からなり、互いに対向する前面及び後面を有する。
【0023】
蛍光体122は、板状かつリング形状に形成され、基板121の前面に配置される。蛍光体122は、例えば、焼き固めたセラミックである。蛍光体122は、フィラー粒子126が拡散して分布するように混合された接着剤125によって基板121に固定される。ここで、蛍光体122は、基板121の回転中心Oの周りに同心円になるように固定される。蛍光体122は、例えば、青色光によって励起されて黄色光の蛍光を発生する特性を有する。
【0024】
各フィン123は、基板121の後面において、少なくとも、蛍光体122が基板121の前面に配置された範囲よりも広い範囲にわたって配置される。各フィン123は、例えば基板121に対して一体的に形成される。
【0025】
駆動装置124は、基板121を回転中心Oの周りに回転させる。
【0026】
基板121は第1の光反射率を有し、接着剤125は第1の熱伝導率を有する。フィラー粒子126は、第1の熱伝導率よりも高い第2の熱伝導率を有し、かつ、第1の光反射率よりも高い第2の光反射率を有する。
【0027】
本明細書では、蛍光体122を「蛍光体層」ともいい、また、接着剤125及びフィラー粒子126をまとめて「接着層」ともいう。
【0028】
再び図1を参照すると、半導体レーザ素子101a~101cから蛍光体ホイール装置120に到来した青色光は、蛍光体122に入射する。蛍光体122は、青色光によって励起されて黄色光の蛍光を発生する。黄色光の蛍光は、フィラー粒子126によって反射されて、図1の+Z方向に進む。蛍光体ホイール装置120の基板121は、駆動装置124により回転されているので、高エネルギーの青色光が入射する場合でも照射される蛍光体の面積を拡大でき、従って、蛍光を発生するときの発熱を抑制することができる。
【0029】
蛍光体ホイール装置120によって発生した黄色光は、レンズ107,108を介してダイクロイックミラー106に入射する。前述のように、ダイクロイックミラー106は、青色光を透過し、それ以外の色成分光を反射する特性を有するので、ダイクロイックミラー106に入射した黄色光はここで反射されて-X方向に進む。ダイクロイックミラー106によって反射された黄色光は、レンズ109を介して、その前方に配置された矩形開口を有するロッドインテグレータ110の入射面に集光される。
【0030】
このように、蛍光体ホイール装置120を用いることにより、青色光から黄色光を生成することができる。図1の構成では、ロッドインテグレータ110の出射面からの出射光が照明装置100の出力光である。ロッドインテグレータ110の出射面の後段に、必要な光学系が設けられてその機能を果たす。
【0031】
照明装置100は、レンズ109及びロッドインテグレータ110に代えて、矩形形状の複数のレンズからなるレンズアレイを備えてもよい。
【0032】
[1-2.蛍光体ホイール装置の構成]
次に、蛍光体ホイール装置120の詳細構成について説明する。
【0033】
前述のように、フィラー粒子126は、接着剤125の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、基板121の光反射率よりも高い光反射率を有する。フィラー粒子126は、例えば酸化チタンである。一方、基板121は、熱伝導性、入手容易性、及び加工容易性の観点で、例えばアルミニウム合金である。例示的な材料は、例えば以下の熱伝導率及び光反射率を有する。
【0034】
熱伝導率
接着剤 0.1W/m/K
酸化チタン 6.3W/m/K
光反射率
アルミニウム合金 80%
酸化チタン 95%
【0035】
青色光によって励起された蛍光体122は全方向に黄色光の蛍光を発生する。そのうち、基板121に向かって(すなわち-Z方向に)発生した黄色光の蛍光は、基板121に到達する前にフィラー粒子126(酸化チタン)により反射されて再び蛍光体122に入射し、蛍光体122を通過して蛍光体122の+Z側の面から放出される。これにより、従来技術であれば基板の表面に設けられていた反射層が不要になる。蒸着等によって形成される反射層は非常に高コストである。本実施形態によれば、反射層を不要とすることで、従来技術と同等の性能を従来技術よりも安価に実現することができる。
【0036】
なお、ここでは、酸化チタンからなるフィラー粒子126を用いる例を説明したが、高い熱伝導率及び高い光反射率を有する材料であれば任意の材料、例えば酸化亜鉛などを使用可能である。酸化亜鉛の熱伝導率は25.2W/m/Kであり、その光反射率は90%である。
【0037】
図6は、図1の蛍光体ホイール装置120の後面の構成を示す平面図である。基板121の強度は、フィン123がある部分とない部分とで顕著に異なるので、基板121の屈曲が生じる懸念がある。基板121が屈曲した場合、レンズ108と蛍光体122との距離が変動する。この距離が変動したとき、蛍光変換効率が低下することがあり、また、基板121の角度位置に応じて蛍光の強さにムラが生じることがある。本実施形態では、基板121の屈曲を生じにくくするために、図6に示すように、各フィン123は、基板121の回転中心Oに対して回転対称に形成され、基板121の任意の半径が少なくとも2つのフィン123と交差するように形成される。各フィン123は、直線状に形成されてもよく、曲線状に形成されてもよく、例えば図6に示すように渦巻き線の一部に沿って形成されてもよい。これにより、基板121の面に対して所定高さを有する各フィン123が基板121の屈曲を抑制するよう作用し、屈曲に対して強い構成を提供することができる。
【0038】
図7は、図1の蛍光体ホイール装置120の各フィン123の構成を示す側面図である。
【0039】
上述のように、蛍光体122がセラミックであり、基板121がアルミニウム合金である場合、それらの熱膨張率の差に起因して蛍光体122の割れが生じる懸念がある。特に、基板121の面において、フィン123がある部分(すなわち、フィン123によって冷却されやすい部分)と、フィン123がない部分(すなわち、フィン123によって冷却されにくい部分)とにおいて温度差が生じやすく、フィン123がない部分に対向する蛍光体122の部分に亀裂が生じる懸念がある。
【0040】
本実施形態では、蛍光体122の外周に相当する位置において、各フィン123が図7に示す寸法を有するように形成した。ここで、d1は基板121の厚さを示し、d2は各フィン123の幅(厚さ)を示し、d3は互いに隣接する2つのフィン123の間の距離を示す。θ1は、基板121の前面(+Z側の面)から、基板121の後面(-Z側の面)における1つのフィン123の幅d2を見込む角度を示す。θ2は、基板121の前面から、基板121の後面において互いに隣接する2つのフィン123の間の距離d3を見込む角度を示す。このとき、各フィン123は、θ1<55°かつθ2<140°を満たすように形成される。角度θ1を規定することで、フィン123がある部分において基板121の伸びを生じにくくすることができる。また、角度θ2を規定することで、フィン123がない部分において基板121の伸びを生じにくくすることができる。
【0041】
本発明者らは、図7を参照して説明した寸法の条件を満たすことにより、セラミックからなる蛍光体122を、アルミニウム合金からなる基板121に固定しても、蛍光体122の割れが生じないことを実験により確認した。実験では、熱伝導性及び加工性の観点で、アルミニウム合金としてA6063を用いた。
【0042】
本実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、蛍光体122を基板121に固定する接着剤125にフィラー粒子126を拡散して分布するように混合し、さらに、基板121の後面に複数のフィン123を備えたことにより、蛍光体122の発熱を、簡単な構成で、従来よりも高効率で冷却することができる。
【0043】
本実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、高い熱伝導性を有するフィラー粒子126を混合した接着剤125により蛍光体122が基板121に直接に固定されているので、蛍光体122を効率よく冷却することができる。従って、蛍光体122の温度上昇で生じる温度消光に起因する効率の低下を生じにくくすることができる。
【0044】
本実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、簡単な構成を有することにより安価に製造することができる。本実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、反射層を形成しないことにより安価に製造することができる。
【0045】
本実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、高パワーの入射光によって励起される条件下においても、蛍光体が効率的に発光し、また、高い信頼性で動作する蛍光体ホイール装置を実現することができる。
【0046】
[1-3.変形例]
図8は、第1の実施形態の変形例に係る蛍光体ホイール装置120Aの外周の近傍の構成を示す断面図である。図8の蛍光体ホイール装置120Aは、図3の蛍光体ホイール装置120の各構成要素に加えて、基板121の前面に形成された反射層127をさらに備える。蛍光体122は、フィラー粒子126が混合された接着剤125によって反射層127に固定される。反射層127は、例えば金属薄膜である。反射層127を備えることにより、蛍光体122によって発生された蛍光をフィラー粒子126だけでは反射しきれない場合であっても、確実に蛍光を反射することができる。
【0047】
[1-4.効果等]
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置及び照明装置の構成及び効果は、以下の通りである。
【0048】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120は、第1の光反射率を有する熱伝導材料からなり、互いに対向する第1及び第2の面を有する基板121と、基板121の第1の面に配置された蛍光体122と、基板121と蛍光体122とを互いに接着する接着層と、基板121の第2の面に配置された複数のフィン123とを備える。接着層は、第1の熱伝導率を有する接着剤125と、フィラー粒子126とを含む。フィラー粒子126は、第1の熱伝導率よりも高い第2の熱伝導率を有し、かつ、第1の光反射率よりも高い第2の光反射率を有する。
【0049】
これにより、蛍光体の発熱を、簡単な構成で、従来よりも高効率で冷却することができる。
【0050】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、蛍光体122はセラミックからなってもよい。
【0051】
これにより、例えば有機材料の蛍光体を用いる場合よりも高信頼性の蛍光体ホイール装置を提供することができる。
【0052】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、フィラー粒子126は酸化チタンからなってもよい。
【0053】
これにより、蛍光体ホイール装置を十分に冷却し、また、蛍光を高効率で反射することができる。
【0054】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、基板121と接着層との間に形成された反射層をさらに備えてもよい。
【0055】
これにより、蛍光をさらに高効率で反射することができる。
【0056】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、基板121は円形状を有し、蛍光体122はリング形状を有してもよい。蛍光体ホイール装置は、基板121を回転させる駆動装置124をさらに備えてもよい。
【0057】
これにより、高エネルギーの青色光が入射する場合でも照射される蛍光体の面積を拡大でき、従って、蛍光を発生するときの発熱を抑制することができる。
【0058】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、各フィン123は、基板121の回転中心Oに対して回転対称に形成され、基板121の任意の半径が少なくとも2つのフィン123と交差するように形成されてもよい。
【0059】
これにより、基板の屈曲を生じにくくすることができる。
【0060】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、各フィン123は渦巻き線の一部に沿って形成されてもよい。
【0061】
これにより、基板の屈曲を生じにくくすることができる。
【0062】
第1の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120によれば、各フィン123は、蛍光体122の外周に相当する位置において、第1の面から第2の面における1つのフィン123の幅を見込む角度をθ1とし、第1の面から第2の面において互いに隣接する2つのフィン123の間の距離を見込む角度をθ2とするとき、θ1<55°かつθ2<140°を満たすように形成されてもよい。
【0063】
これにより、実際に蛍光体からの熱を基板に受けても、基板面での熱膨張の違いで生じる歪みを抑制でき、基板に接着された蛍光体を割らずに支持することができる。
【0064】
第1の実施形態に係る照明装置100は、半導体レーザ素子101a~101cと、蛍光体ホイール装置120又は120Aを備える。
【0065】
これにより、蛍光体の発熱を、簡単な構成で、従来よりも高効率で冷却することができ、青色光から黄色光を生成することができる。
【0066】
[第2の実施形態]
以下、図9図10を参照して、第2の実施形態に係る蛍光体ホイール装置を備えた照明装置について説明する。
【0067】
[2-1.構成]
図9は、第2の実施形態に係る蛍光体ホイール装置120を備えた照明装置200の構成を示す概略図である。図9の照明装置200は、図1の照明装置100の各構成要素に加えて、半導体レーザ素子201a,201b、コリメートレンズ202a,202b、レンズ203,205、及び拡散板204を備え、これにより、青色光の色成分光を含む出力光を発生する。
【0068】
半導体レーザ素子201a,201bは、出力光に含まれる青色光の色成分光を発生する。半導体レーザ素子201a,201bから-X方向に出射された青色光は、コリメートレンズ202a,202bでコリメートされた後、レンズ203で集束されて拡散板204に入射する。拡散板204に入射した青色光はここで拡散され、次に、レンズ205で略平行光に変換されて、ダイクロイックミラー106に入射する。前述のように、ダイクロイックミラー106は、青色光を透過し、それ以外の色成分光を反射する特性を有するので、ダイクロイックミラー106に入射した青色光はここを透過して-X方向に進む。これにより、半導体レーザ素子201a,201bからの青色光は、蛍光体122によって発生されてダイクロイックミラー106で反射された黄色光と合成されて白色光になり、レンズ109を介して、ロッドインテグレータ110の入射面に集光される。
【0069】
このように、青色光を発生する半導体レーザ素子101a~101c、201a,201bと、黄色光の蛍光を発生する蛍光体ホイール装置120とを用いることにより、青色光から白色光を生成することができる。
【0070】
[2-2.変形例]
図10は、第2の実施形態の変形例に係る蛍光体ホイール装置120Bの前面の構成を示す平面図である。図9の照明装置200は、蛍光体ホイール装置120に代えて、図10の蛍光体ホイール装置120Bを備えてもよい。
【0071】
蛍光体ホイール装置120Bは、図2の蛍光体122に代えて、蛍光体122a,122b、及び非蛍光領域122cを備える。蛍光体122aは、青色光によって励起されて緑色光の蛍光を発生する特性を有する。蛍光体122bは、青色光によって励起されて赤色光の蛍光を発生する特性を有する。蛍光体122a,122bは、板状に形成され、基板121の前面に配置される。蛍光体122a,122bは、基板121の回転中心Oの周りの所定の円周において、所定の角度範囲にわたって、かつ、互いに隣接するように、それぞれ形成される。蛍光体122a,122bは、例えば、焼き固めたセラミックである。蛍光体122a,122bは、図3の蛍光体122と同様に、フィラー粒子が混合された接着剤によって基板121にそれぞれ固定される。非蛍光領域122cには、蛍光体、接着剤、及びフィラー粒子は配置されず、基板121の面が露出する。
【0072】
図10の蛍光体ホイール装置120Bを備えた照明装置200では、緑色光の蛍光及び赤色光の蛍光は、フィラー粒子によって反射されて、図1の+Z方向に進む。前述のように、ダイクロイックミラー106は、青色光を透過し、それ以外の色成分光を反射する特性を有するので、ダイクロイックミラー106に入射した緑色光及び赤色光はここで反射されて-X方向に進む。これにより、蛍光体122a,122bによって発生されてダイクロイックミラー106で反射された緑色光及び赤色光は、半導体レーザ素子201a,201bからの青色光と合成されて白色光になり、レンズ109を介して、ロッドインテグレータ110の入射面に集光される。
【0073】
なお、蛍光体ホイール装置120Bの回転により、蛍光体122a,122bが半導体レーザ素子101a~101cからの青色光を受光可能な角度位置にあるとき、半導体レーザ素子101a~101cはオンされ、同時に半導体レーザ素子201a,201bがオフされる。このとき、蛍光体122a,122bが青色光によって順に励起されて緑色光及び赤色光を順に発生する。一方、蛍光体ホイール装置120Bの回転により、非蛍光領域122cが半導体レーザ素子101a~101cからの青色光を受光可能な角度位置にあるとき、半導体レーザ素子101a~101cはオフされ、同時に半導体レーザ素子201a,201bがオンされる。これにより、照明装置200は、緑色光、赤色光、及び青色光を時分割で順に発生し、ロッドインテグレータ110の出射面から出力する。
【0074】
このように、青色光を発生する半導体レーザ素子101a~101c、201a,201bと、緑色光及び赤色光の蛍光を発生する蛍光体ホイール装置120Bとを用いることにより、青色光から白色光を生成することができる。
【0075】
蛍光体ホイール装置120Bは、図8の蛍光体ホイール装置120Aと同様に、反射層127をさらに備えてもよい。
【0076】
[2-3.効果等]
第2の実施形態に係る照明装置の構成及び効果は、以下の通りである。
【0077】
第2の実施形態に係る照明装置200は、半導体レーザ素子101a~101c、201a,201bと、蛍光体ホイール装置120又は120Bを備える。
【0078】
これにより、蛍光体の発熱を、簡単な構成で、従来よりも高効率で冷却することができ、青色光から白色光を生成することができる。
【0079】
[第3の実施形態]
以下、図11を参照して、第3の実施形態に係る投写型映像表示装置について説明する。
【0080】
[3-1.構成]
図11は、第3の実施形態に係る投写型映像表示装置300の構成を示す概略図である。投写型映像表示装置300は、図9の照明装置200、ディジタルマイクロミラーデバイス(DMD)である光変調素子、光学系、及びそれらを収容する筐体を備える。第3の実施形態は、第2の実施形態に係る照明装置200に防塵のための防塵構造を取り入れたものである。
【0081】
投写型映像表示装置300は、防塵筐体301,302、筐体303、ヒートシンク304a,304b、ファン305a,305b、レンズ306,307、ミラー308,309、DMD310、投写レンズ311、及び照明装置200を備える。
【0082】
防塵筐体301は、半導体レーザ素子及びレンズなどの光学部品を密閉して収納する。防塵筐体302は、蛍光体ホイール装置120を収納する。筐体303は、防塵筐体302と、それを冷却するためのヒートシンク304a,304b及びファン305a,305bとを収容する。特に、蛍光体ホイール装置120の周辺は発熱量が多いので、他の部分と分離し、冷媒である外気との温度差を大きくして熱交換の効率の向上を図っている。
【0083】
以下、蛍光体ホイール装置120を収納する防塵筐体302及びその周辺構造について説明する。
【0084】
防塵筐体302の側面には、熱交換素子として、防塵筐体302の内側及び外側に複数のフィンを備えたヒートシンク304a,304bが設けられている。蛍光体ホイール装置120は、Z軸に沿った回転軸の周りに回転するように防塵筐体302の内部に設置される。蛍光体ホイール装置120の基板121が駆動装置124によって回転されると、基板121とともに複数のフィン123が回転し、フィン123によって防塵筐体302の内部に気流が発生する。ヒートシンク304a,304bの内側のフィンは、その面に沿って、蛍光体ホイール装置120のフィン123によって発生した気流が流れるように配置される。
【0085】
ファン305a,305bは、防塵筐体302の側面の近傍にそれぞれ設けられ、冷却風をヒートシンク304a,304bに送風する。これにより、ヒートシンク304a,304bによる熱交換の効率が向上する。このように、半導体レーザ素子によって発生された青色光を蛍光体ホイール装置120の蛍光体122に照射したときに生じる発熱によって温められた筐体内の空気は、蛍光体ホイール装置120のフィン123によってヒートシンク304a,304bの面に沿って流れ、ヒートシンク304a,304b及びファン305a,305bによって効率良く筐体303の外部に放熱される。
【0086】
ロッドインテグレータ110から出射した光は、レンズ306,307を通過し、次いで、ミラー308,309によって反射されて光変調素子310に入射する。光変調素子310は、投写型映像表示装置300の外部からの映像信号に応じて、照明装置200からの入射光を空間的に変調して映像光を生成する。光変調素子310によって生成された映像光は、+Z方向に出射され、投写レンズ311によって拡大されてスクリーン(図示せず)に投写される。
【0087】
[3-2.効果等]
第3の実施形態に係る投写型映像表示装置の構成及び効果は、以下の通りである。
【0088】
第3の実施形態に係る投写型映像表示装置は、照明装置200と、映像信号に応じて照明装置200からの入射光を空間的に変調して映像光を生成する光変調素子310と、映像光を投射する投写光学系313とを備える。
【0089】
これにより、蛍光体の発熱を、簡単な構成で、従来よりも高効率で冷却することができ、従って、高パワーで映像光を生成して投写することができる。
【0090】
[他の実施形態]
以上のように、本開示の技術の例示として、いくつかの実施形態を説明した。しかしながら、本開示の技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本開示は、照明装置又は投写型映像表示装置のための蛍光体ホイール装置に適用可能であり、また、そのような蛍光体ホイール装置を備えた照明装置又は投写型映像表示装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0092】
100,200…照明装置、
101a,101b,101c,201a,201b…半導体レーザ素子、
102a,102b,102c,202a,202b…コリメートレンズ、
103,104,107,108,109,203,205,306,307…レンズ、
105,204…拡散板、
106…ダイクロイックミラー、
110…ロッドインテグレータ、
120,120A,120B…蛍光体ホイール装置、
121…基板、
122,122a,122b…蛍光体、
122c…非蛍光領域、
123…フィン、
124…駆動装置、
125…接着剤、
126…フィラー粒子、
127…反射層、
300…投写型映像表示装置、
301,302…防塵筐体、
303…筐体、
304a,304b…ヒートシンク、
305a,305b…ファン、
308,309…ミラー、
310…光変調素子、
311…投写レンズ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11