(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
H02M 7/48 20070101AFI20241206BHJP
【FI】
H02M7/48 M
H02M7/48 N
(21)【出願番号】P 2020211659
(22)【出願日】2020-12-21
【審査請求日】2023-08-21
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 誠
(72)【発明者】
【氏名】岡松 昌志
(72)【発明者】
【氏名】別所 拓朗
【審査官】上野 力
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-137849(JP,A)
【文献】特開2008-128837(JP,A)
【文献】特開2020-150787(JP,A)
【文献】特開2017-029650(JP,A)
【文献】国際公開第2020/178969(WO,A1)
【文献】実開昭52-006108(JP,U)
【文献】特開2020-171161(JP,A)
【文献】特開2014-064349(JP,A)
【文献】特開2012-152071(JP,A)
【文献】特開平10-144194(JP,A)
【文献】特開平04-091634(JP,A)
【文献】実開平02-103745(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源から第1交流電力を入力される入力部と、
直流電力を貯蔵する蓄電部と、
前記直流電力を第2交流電力へ変換する電力変換部と、
負荷が電気的に接続される出力部と、
前記第1交流電力及び第2交流電力を切り替え可能に前記出力部へ伝達する出力切替部と、
前記第2交流電力の漏電電流を検出する漏電電流検出部と、
前記漏電電流検出部の結果に基づいて漏電を検出し、前記漏電を検出した場合に前記電力変換部を停止させる制御部と、
少なくとも1つの前記出力切替部の内部電圧を検出する電圧検出部と、を備え、
前記出力切替部は、前記入力部と前記出力部との間に設けられた第1リレーユニットと、前記電力変換部と前記出力部との間に設けられた第2リレーユニットと、を備え、
前記第1リレーユニットは、前記入力部と前記出力部との間の電気的な接続を導通及び遮断し、
前記第2リレーユニットは、前記電力変換部と前記出力部との間の電気的な接続を導通及び遮断し、
前記第1リレーユニットは、複数の第1接点部を備え、
前記第2リレーユニットは、複数の第2接点部を備え、
前記複数の第1接点部は、前記入力部と前記出力部との間で直列接続され、
前記複数の第2接点部は、前記電力変換部と前記出力部との間で直列接続され、
前記電圧検出部は、前記複数の第1接点部のうち一対の第1接点部間の電路の電圧である第1内部電圧を前記内部電圧として検出する第1電圧検出部と、前記複数の第2接点部のうち一対の第2接点部間の電路の電圧である第2内部電圧を前記内部電圧として検出する第2電圧検出部と、を備え、
前記制御部は、信号生成部と、第1駆動制御部と、第2駆動制御部と、を備え、
前記信号生成部は、前記第1リレーユニットを制御する第1制御信号と、前記第2リレーユニットを制御する第2制御信号と、を出力し、
前記第1電圧検出部は、前記第1内部電圧の検出結果を第1検出信号として出力し、
前記第2電圧検出部は、前記第2内部電圧の検出結果を第2検出信号として出力し、
前記第1駆動制御部は、前記第2検出信号と前記第1制御信号とに基づき、前記複数の第1接点部を駆動し、
前記第2駆動制御部は、前記第1検出信号と前記第2制御信号とに基づき、前記複数の第2接点部を駆動する、
電力変換装置。
【請求項2】
前記漏電電流検出部は、前記電力変換部と前記出力切替部との間に設けられている、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記漏電電流検出部は、前記入力部と前記出力切替部との間に設けられる、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記漏電電流検出部は、前記出力切替部と前記出力部との間に設けられる、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1駆動制御部は、前記第2検出信号及び前記第1制御信号が入力される第1ANDゲートであり、
前記第2駆動制御部は、前記第1検出信号及び前記第2制御信号が入力される第2ANDゲートである、
請求項1-4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記第1リレーユニットは、少なくとも1つの前記第1接点部の溶着を検知する第1溶着検知部を備え、
前記第2リレーユニットは、少なくとも1つの前記第2接点部の溶着を検知する第2溶着検知部を備える、
請求項1-5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記蓄電部と前記電力変換部は、スタンドアロン式蓄電池で構成される、
請求項1-6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、電力変換装置に関する。より詳細には、本開示は、商用電源からの交流電力と電力変換された交流電力とを切り替え可能に出力する電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電力制御装置が開示されている。この電力制御装置は、インバーターと、第1の連系リレー及び第2の連系リレーと、基準電位用リレーと、電圧センサと、制御部と、を備える。制御部は、電圧センサにより計測した電圧値に基づいて、第1の連系リレー及び第2の連系リレーの各々について、状態が正常か否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電力制御装置は、インバーターで電力変換された交流電力が漏電した場合、漏電が検出できないという問題があった。
【0005】
本開示の目的とするところは、電力変換された交流電力の漏電を検出できる電力変換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る電力変換装置は、入力部と、蓄電部と、電力変換部と、出力部と、出力切替部と、漏電電流検出部と、制御部と、電圧検出部と、を備える。前記入力部は、商用電源から第1交流電力を入力される。前記蓄電部は、直流電力を貯蔵する。前記電力変換部は、前記直流電力を第2交流電力へ変換する。前記出力部は、負荷が電気的に接続される。前記出力切替部は、前記第1交流電力及び前記第2交流電力を切り替え可能に前記出力部へ伝達する。前記漏電電流検出部は、前記第2交流電力の漏電電流を検出する。前記制御部は、前記漏電電流検出部の結果に基づいて漏電を検出し、前記漏電を検出した場合に前記電力変換部を停止させる。前記電圧検出部は、少なくとも1つの前記出力切替部の内部電圧を検出する。前記出力切替部は、前記入力部と前記出力部との間に設けられた第1リレーユニットと、前記電力変換部と前記出力部との間に設けられた第2リレーユニットと、を備える。前記第1リレーユニットは、前記入力部と前記出力部との間の電気的な接続を導通及び遮断する。前記第2リレーユニットは、前記電力変換部と前記出力部との間の電気的な接続を導通及び遮断する。前記第1リレーユニットは、複数の第1接点部を備える。前記第2リレーユニットは、複数の第2接点部を備える。前記複数の第1接点部は、前記入力部と前記出力部との間で直列接続される。前記複数の第2接点部は、前記電力変換部と前記出力部との間で直列接続される。前記電圧検出部は、第1電圧検出部と、第2電圧検出部と、を備える。前記第1電圧検出部は、前記複数の第1接点部のうち一対の第1接点部間の電路の電圧である第1内部電圧を前記内部電圧として検出する。前記第2電圧検出部は、前記複数の第2接点部のうち一対の第2接点部間の電路の電圧である第2内部電圧を前記内部電圧として検出する。前記制御部は、信号生成部と、第1駆動制御部と、第2駆動制御部と、を備える。前記信号生成部は、前記第1リレーユニットを制御する第1制御信号と、前記第2リレーユニットを制御する第2制御信号と、を出力する。前記第1電圧検出部は、前記第1内部電圧の検出結果を第1検出信号として出力する。前記第2電圧検出部は、前記第2内部電圧の検出結果を第2検出信号として出力する。前記第1駆動制御部は、前記第2検出信号と前記第1制御信号とに基づき、前記複数の第1接点部を駆動する。前記第2駆動制御部は、前記第1検出信号と前記第2制御信号とに基づき、前記複数の第2接点部を駆動する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、電力変換された交流電力の漏電を検出できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、同上の電力変換装置のより詳細な回路構成図である。
【
図3】
図3は、同上の電力変換装置の漏電検出から電力変換部の停止までの動作を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、同上の電力変換装置の第1交流電力から第2交流電力への出力切替の動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、同上の電力変換装置の第2交流電力から第1交流電力への出力切替の動作を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、同上の変形例に係る電力変換装置の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
(1)概要
本実施形態に係る電力変換装置100は、
図1に示すように、入力部1と、蓄電部2と、電力変換部3と、出力部4と、出力切替部5と、漏電電流検出部6と、制御部7と、を備える。
【0010】
本実施形態に係る電力変換装置100では、入力部1が商用電源200と電気的に接続されている場合、第1交流電力が商用電源200から入力部1へ入力される。また、電力変換部3は、蓄電部2が貯蔵している直流電力を第2交流電力に変換する。その後、出力切替部5は、入力部1へ入力された第1交流電力と、電力変換部3で変換された第2交流電力と、を切り替え可能に出力部4へ伝達する。
【0011】
漏電電流検出部6は、第2交流電力の漏電電流を検出し、制御部7が漏電電流検出部6の検出結果に基づいて第2交流電力の漏電を検出する。第2交流電力の漏電が検出された場合、制御部7が電力変換部3を停止させる。
【0012】
(2)詳細
以下、本実施形態での電力変換装置100について、
図1、2を用いて詳細に説明する。電力変換装置100は、集合住宅の各住戸、戸建て住宅、工場、事務所等で使用される。
【0013】
入力部1は、商用電源200と電気的に接続することが可能である。
図2に示すように、入力部1が商用電源200と電気的に接続されている場合、第1交流電力が商用電源200から入力部1へ入力される。入力部1は、商用電源200の非接地極に接続されるライブ入力端子11と、商用電源200の接地極に接続されるニュートラル入力端子12と、商用電源200のアース極に接続されるアース入力端子13と、を備える。また、電力変換装置100は、ライブ入力端子11と、ニュートラル入力端子12と、アース入力端子13と、にそれぞれ対応して接続されている第1ライブ電路C11と、第1ニュートラル電路C12と、第1グランド電路C13と、を更に備える。第1グランド電路C13を、電力変換装置100の筐体に接地する。また、本実施形態の入力部1は、入力プラグを備えることが好ましい。例えば、入力プラグを、集合住宅の各住戸、戸建て住宅、工場、事務所等に備え付けられているコンセントに差し込むことで、第1交流電力が入力部1に入力される。すなわち、入力部1は、入力プラグ又は端子などを備えて、入力部1と商用電源200との電気的な接続状態が、接続又は非接続に切り替えられることが好ましい。
【0014】
蓄電部2は直流電力を貯蔵する。そして、電力変換部3は、蓄電部2が貯蔵している直流電力を第2交流電力に変換する。また、電力変換部3は、出力部4を介して第2交流電力を供給する。電力変換部3が出力する電圧の大きさは、商用電源200の定格電圧と同じ値である。電力変換装置100は、
図2に示すように、電力変換部3の一対の交流出力端にそれぞれ接続される第2ライブ電路C21と、第2ニュートラル電路C22と、を有する。本実施形態の蓄電部2と、電力変換部3とは、スタンドアロン式蓄電池を構成する。スタンドアロン式蓄電池は、第2交流電力として、商用電源200と系統連系させていない交流電力を出力する蓄電装置である。蓄電部2は、例えば、リチウムイオン電池や固体電池などのように、充電や放電を行うことにより繰り返し使用することができる二次電池であることが好ましい。
【0015】
出力部4は負荷と電気的に接続される。実施形態の出力部4は、
図1、2に示すように、負荷である電気機器300と電気的に接続されている。電気機器300は、例えば、空調機器又はテレビ受像器等である。
【0016】
漏電電流検出部6は、第2交流電力による漏電電流を検出する。本実施形態では、漏電電流検出部6は、電力変換部3と出力切替部5の間に設けられている。また、本実施形態の漏電電流検出部6は零相変流計であり、
図2に示すように、漏電電流検出部6は、電力変換部3から出力される第2交流電力が伝達される第2ライブ電路C21と第2ニュートラル電路C22とが貫通するように設けられている。零相変流計は、第2ライブ電路C21と第2ニュートラル電路C22との電流差を測定し、第2交流電力による漏電電流を検出する。
【0017】
制御部7は漏電処理部71を備える。漏電処理部71は、漏電電流検出部6の結果に基づいて、漏電を検出する。漏電処理部71は、漏電を検出すると、電力変換部3へ運転停止信号A4を出力する。そのため、電力変換部3は直流電力から第2交流電力への電力変換を停止する。一例として、出力切替部5が故障すると、第2交流電力が入力部1へ伝達されることがある。この場合、電力変換装置100を操作する者がライブ入力端子11に接触すると、第2交流電力が漏電することが考えられる。
【0018】
出力切替部5は、入力部1から伝達される第1交流電力と、電力変換部3から伝達される第2交流電力と、を切り替え可能に出力部4へ伝達する。出力切替部5は、入力部1と出力部4との間に設けられた第1リレーユニット51と、電力変換部3と出力部4との間に設けられた第2リレーユニット52と、を備える。第1リレーユニット51は、入力部1と出力部4との間の電気的な接続を導通及び遮断し、第2リレーユニット52は、電力変換部3と出力部4との間の電気的な接続を導通及び遮断する。
【0019】
電力変換装置100は、出力部4に電気的に接続している1対の電路として、第3ライブ電路C31と第3ニュートラル電路C32とを更に備える。第3ライブ電路C31は、第1リレーユニット51を介して第1ライブ電路C11との電気的な接続を導通又は遮断され、第2リレーユニット52を介して第2ライブ電路C21との電気的な接続を導通又は遮断される。第3ニュートラル電路C32は、第1リレーユニット51を介して第1ニュートラル電路C12との電気的な接続を導通又は遮断され、第2リレーユニット52を介して第2ニュートラル電路C22との電気的な接続を導通又は遮断される。
【0020】
第1リレーユニット51は、
図1に示すように、複数の第1接点部511を備え、第2リレーユニット52は複数の第2接点部521を備える。複数の第1接点部511は、入力部1と出力部4との間に直列接続され、複数の第2接点部521は、電力変換部3と出力部4との間に直列接続される。
【0021】
本実施形態の電力変換装置100は、
図2に示すように、複数の第1接点部511として、2つの第1接点部511a、511bを備えている。第1リレーユニット51内では、2つの第1接点部511a、511bが、一対の内部電路を介して直列接続されている。すなわち、第1接点部511aは、第1ライブ電路C11及び第1ニュートラル電路C12と、第1リレーユニット51の一対の内部電路のとの間の電気的な接続を導通又は遮断する。第1接点部511bは、第3ライブ電路C31及び第3ニュートラル電路C32と、第2リレーユニット52の一対の内部電路との間の電気的な接続を導通又は遮断する。
【0022】
また、電力変換装置100は、
図2に示すように、複数の第2接点部521として、2つの第2接点部521a、521bを備えている。第2リレーユニット52内では、2つの第2接点部521a、521bが、一対の内部電路を介して直列接続されている。すなわち、第2接点部521aは、第2ライブ電路C21及び第2ニュートラル電路C22と、第2リレーユニット52の一対の内部電路との間の電気的な接続を導通又は遮断する。第2接点部521bは、第3ライブ電路C31及び第3ニュートラル電路C32と、第2リレーユニット52の一対の内部電路との間の電気的な接続を導通又は遮断する。
【0023】
出力切替部5は、出力切替部5の少なくとも1つの内部電圧を検出する電圧検出部53を備える。制御部7は、電圧検出部53が検出した少なくとも1つの内部電圧に基づいて、出力切替部5を制御する。
【0024】
具体的に、電圧検出部53は、第1電圧検出部531と第2電圧検出部532とを備える。第1電圧検出部531は、一対の第1接点部511a、511b間の内部電路の電圧である第1内部電圧Vs1を内部電圧として検出する。同様に、第2電圧検出部532は、一対の第2接点部521a、521b間の内部電路の電圧である第2内部電圧Vs2を内部電圧として検出する。そして、
図2に示すように、本実施形態の第1電圧検出部531は、第1接点部511aと第1接点部511bの間に設けられている。また、本実施形態の第2電圧検出部532は、第2接点部521aと第2接点部521bの間に設けられている。
【0025】
第1電圧検出部531は、第1内部電圧Vs1の検出結果を第1検出信号A21として出力する。具体的に、第1電圧検出部531は、第1内部電圧Vs1が閾値Vt1以上であれば、第1検出信号A21をLレベルとし、第1内部電圧Vs1が閾値Vt1未満であれば、第1検出信号A21をHレベルとする。
【0026】
第2電圧検出部532は、第2内部電圧Vs2の検出結果を第2検出信号A22として出力する。具体的に、第2電圧検出部532は、第2内部電圧Vs2が閾値Vt1以上であれば、第2検出信号A22をLレベルとし、第2内部電圧Vs2が閾値Vt2未満であれば、第2検出信号A22をHレベルとする。
【0027】
制御部7は、第2内部電圧Vs2に基づいて第1リレーユニット51を駆動する。これは、第1接点部511が溶着等の要因で意図せず導通状態になった場合に、第1交流電力と第2交流電力とが同時に第3ライブ電路C31及び第3ニュートラル電路C32へ伝達されることを防ぐ目的がある。同様に、制御部7は、第1内部電圧Vs1に基づいて第2リレーユニット52を駆動する。これは、第2接点部521が溶着等の要因で意図せず導通状態になった場合に、第1交流電力と第2交流電力とが同時に第3ライブ電路C31及び第3ニュートラル電路C32へ伝達されることを防ぐ目的がある。
【0028】
詳細に説明すると、制御部7は、信号生成部72と、第1駆動制御部73と、第2駆動制御部74を備える。信号生成部72は、第1リレーユニット51を制御する信号A11と、第2リレーユニット52を制御する信号A12と、を生成し、出力する。
【0029】
第1駆動制御部73は、第2検出信号A22と第1制御信号A11とに基づき、第1接点部511a、511bを駆動する。また、第2駆動制御部74は、第1検出信号A21と第2制御信号A12とに基づき、第2接点部521a、521bを駆動する。
【0030】
本実施形態では、第1駆動制御部73は、第2検出信号A22及び第1制御信号A11が入力される第1ANDゲートであり、第2駆動制御部74は、第1検出信号A21及び第2制御信号A12が入力される第2ANDゲートである。
【0031】
第1駆動制御部73に入力された第2検出信号A22及び第1制御信号A11が、すべてHレベル(例えば5V)である場合に、第1駆動制御部73はHレベルの第1駆動信号A31を出力する。一方、第1駆動制御部73に入力された第2検出信号A22及び第1制御信号A11の少なくとも1つがLレベル(例えば0V)である場合は、第1駆動制御部73はLレベルの第1駆動信号A31を出力する。
【0032】
同様に、第2駆動制御部74に入力された第1検出信号A21及び第2制御信号A12が、すべてHレベル(例えば5V)である場合に、第2駆動制御部74はHレベルの第2駆動信号A32を出力する。一方、第2駆動制御部74に入力された第1検出信号A21及び第2制御信号A12の少なくとも1つがLレベル(例えば0V)である場合は、第2駆動制御部74はLレベルの第2駆動信号A32を出力する。
【0033】
制御部7は、異常判定部75を更に備える。異常判定部75は、第1電圧検出部531から第1検出信号A21、信号生成部72から第2制御信号A12を受け取る。第2制御信号A12がHレベルである場合において、第1検出信号A21がLレベルである状態が一定時間継続したとき、異常判定部75は、溶着等の要因で、第1接点部511a、511bの少なくともどちらか一方が第1駆動信号A31に従って作動しないという異常が発生したと判定する。その後、異常判定部75は、電力変換部3の運転を停止させる異常停止信号A5を電力変換部3へ出力する。電力変換部3は、異常停止信号A5を受け取り、蓄電部2で貯蔵された直流電力から第2交流電力への電力変換を停止する。
【0034】
同様に、異常判定部75は、第2電圧検出部532から第2検出信号A22と、信号生成部72から第1制御信号A11を受け取る。第1制御信号A11がHレベルである場合において、第2検出信号A22がLレベルである状態が一定時間継続したとき、異常判定部75は、溶着等の要因で、第2接点部521a、521bの少なくともどちらか一方が第2駆動信号A32に従って作動しないという異常が発生したと判定する。その後、異常判定部75は、電力変換部3の運転を停止させる異常停止信号A5を電力変換部3へ出力する。電力変換部3は、異常停止信号A5を受け取り、蓄電部2で貯蔵された直流電力から第2交流電力への電力変換を停止する。
【0035】
(3)動作
(3.1)漏電検出から電力変換部3の停止まで
以下、本実施形態の漏電検出から電力変換部3の停止までの動作について
図3を用いて説明する。
【0036】
まずは、漏電処理部71が、漏電電流検出部6が検出した漏電電流のデータに基づき、第2交流電力の漏電が発生していないか判断する(S11)。漏電処理部71が、漏電が発生していないと判断した場合は(S11:NO)、漏電処理部71が、所定時間経過後に再び第2交流電力の漏電が発生していないか判断する(S11)。
【0037】
漏電処理部71が、第2交流電力の漏電が発生していると判断した場合は(S11:YES)、漏電処理部71が電力変換部3へ運転停止信号A4を出力する(S12)。
【0038】
電力変換部3は、運転停止信号A4を受け取り、蓄電部2で貯蔵された直流電力から第2交流電力への電力変換を停止する。
【0039】
(3.2)第1交流電力から第2交流電力への出力切替
以下、本実施形態の第1交流電力から第2交流電力への出力切替の動作について
図4を用いて説明する。また、信号をオフするという動作はLレベル(例えば0V)の電圧を信号として出力することを意味し、信号をオンするという動作はHレベル(例えば5V)の電圧を信号として出力することを意味する。
【0040】
まず、第1制御信号A11はオン、第2制御信号A12はオフ、第1検出信号A21はオフ、第2検出信号A22はオンしている。このとき、第1接点部511a及び第1接点部511bはそれぞれ導通し、第2接点部521a及び第2接点部521bはそれぞれ遮断しており、第1交流電力が出力部4から電気機器300へ出力されている(S21)。
【0041】
そして、信号生成部72が第1制御信号A11をオフにする(S22)。その結果、第1駆動制御部73は、第1駆動信号A31をオフにし、第1接点部511a及び第1接点部511bは遮断される。信号生成部72は、第1制御信号A11をオフにしてから予め決められた遅延時間が経過すると、第2制御信号A12をオンにする(S23)。
【0042】
次に、第1電圧検出部531は、第1リレーユニット51の第1内部電圧Vs1を検出し、第1リレーユニット51の第1内部電圧Vs1が閾値Vt1未満か否かを判断する(S24)閾値Vt1は、第1接点部511aと第1接点部511bとの少なくともどちらか一方が導通しているときに検出される第1リレーユニット51の第1内部電圧Vs1よりも低く、0Vよりも高い値に設定する。
【0043】
第1リレーユニット51の第1内部電圧Vs1が閾値Vt1未満である場合(S24:YES)、第1電圧検出部531が第1検出信号A21をオンにし、オンになった第1検出信号A21を第2駆動制御部74へ出力する(S25)。第1リレーユニット51の第1内部電圧Vs1が閾値Vt1以上である場合(S24:NO)、第1電圧検出部531が第1検出信号A21をオフにし、オフになった第1検出信号A21を第2駆動制御部74へ出力する(S26)。
【0044】
第2駆動制御部74は、入力された第2制御信号A12と第1検出信号A21との両方がオンであるか否かを判断する(S27)。
【0045】
第2制御信号A12と第1検出信号A21との両方がオンである場合(S27:YES)、第2駆動制御部74は、第2駆動信号A32をオンにし、オンになった第2駆動信号A32を第2接点部521a及び第2接点部521bに出力する。その後、第2接点部521a及び第2接点部521bはすべて導通し、第2交流電力が出力部4から電気機器300へ出力される(S2A)。
【0046】
一方、第2制御信号A12がオンで、第1検出信号A21がオフである場合(S27:NO)、第2駆動制御部74は、第2駆動信号A32をオフにし、オフになった第2駆動信号A32を第2接点部521a及び第2接点部521bに出力する(S29)。第2制御信号A12がオンになっている場合において、第1検出信号A21がオフの状態が一定時間経過したとき、異常判定部75が、第1接点部511a、511bの少なくともどちらか一方が溶着等の要因で第1駆動信号A31に従って作動しない異常が発生したと判定し、電力変換部3の運転を停止させる異常停止信号A5を電力変換部3へ出力する。電力変換部3は、異常停止信号A5を受け取り、蓄電部2で貯蔵された直流電力から第2交流電力への電力変換を停止する。
【0047】
(3.3)第2交流電力から第1交流電力への出力切替
以下、本実施形態の第2交流電力から第1交流電力への出力切替の動作について
図5を用いて説明する。また、信号をオフするという動作はLレベル(例えば0V)の電圧を信号として出力することを意味し、信号をオンするという動作はHレベル(例えば5V)の電圧を信号として出力することを意味する。
【0048】
まず、第1制御信号A11はオフ、第2制御信号A12はオン、第1検出信号A21はオン、第2検出信号A22はオフしている。このとき、第1接点部511a及び第1接点部511bはそれぞれ遮断し、第2接点部521a及び第2接点部521bはそれぞれ導通しており、第2交流電力が出力部4から電気機器300へ出力されている(S31)。
【0049】
そして、信号生成部72が第2制御信号A12をオフにする(S32)。その結果、第2駆動制御部74は、第2駆動信号A32をオフにし、第2接点部521a及び第2接点部521bは遮断される。信号生成部72は、第2制御信号A12をオフにしてから予め決められた遅延時間が経過すると、第1制御信号A11をオンにする(S33)。
【0050】
次に、第2電圧検出部532は、第2リレーユニット52の第2内部電圧Vs2を検出し、第2リレーユニット52の第2内部電圧Vs2が閾値Vt2未満か否かを判断する(S34)閾値Vt2は、第2接点部521aと第2接点部521bとの少なくともどちらか一方が導通しているときに検出される第2リレーユニット52の第2内部電圧Vs2よりも低く、0Vよりも高い値に設定する。
【0051】
第2リレーユニット52の第2内部電圧Vs2が閾値Vt2未満である場合(S34:YES)、第2電圧検出部532が第2検出信号A22をオンにし、オンになった第2検出信号A22を第1駆動制御部73へ出力する(S35)。第2リレーユニット52の第2内部電圧Vs2が閾値Vt2以上である場合(S34:NO)、第2電圧検出部532が第2検出信号A22をオフにし、オフになった第2検出信号A22を第1駆動制御部73へ出力する(S36)。
【0052】
第1駆動制御部73は、入力された第1制御信号A11と第2検出信号A22との両方がオンであるか否かを判断する(S37)。
【0053】
第1制御信号A11と第2検出信号A22との両方がオンである場合(S37:YES)、第1駆動制御部73は、第1駆動信号A31をオンにし、オンになった第1駆動信号A31を第1接点部511a及び第1接点部511bに出力する。その後、第1接点部511a及び第1接点部511bはすべて導通し、第1交流電力が出力部4から電気機器300へ出力される(S3A)。
【0054】
一方、第1制御信号A11がオンで、第2検出信号A22がオフである場合(S37:NO)、第1駆動制御部73は、第1駆動信号A31をオフにし、オフになった第1駆動信号A31を第1接点部511a及び第1接点部511bに出力する(S39)。第1制御信号A11がオンになっている場合において、第2検出信号A22がオフの状態が一定時間経過したとき、異常判定部75が、第2接点部521a、521bの少なくともどちらか一方が溶着等の要因で第2駆動信号A32に従って作動しない異常が発生したと判定し、電力変換部3の運転を停止させる異常停止信号A5を電力変換部3へ出力する。電力変換部3は、異常停止信号A5を受け取り、蓄電部2で貯蔵された直流電力から第2交流電力への電力変換を停止する。
【0055】
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0056】
上述の実施形態において、漏電電流検出部6は第2交流電力の漏電電流が検出できる位置に設けられていればよく、入力部1と出力切替部5との間に設けられてもよい。また、出力切替部5と出力部4の間に設けられてもよい。
【0057】
一態様に係る第1リレーユニット51は、
図6に示すように、少なくとも1つの第1接点部511の溶着を検知する第1溶着検知部512を備え、一態様に係る第2リレーユニット52は、少なくとも1つの第2接点部521の溶着を検知する第2溶着検知部522を備えていてもよい。
【0058】
制御部7は、コンピュータシステムを備えることが好ましい。コンピュータシステムでは、CPU(Central Processing Unit)、又はMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサがメモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することによって、制御部7の一部又は全部の機能が実現される。コンピュータシステムは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、又はLSI(Large Scale Integration)を含む一つ又は複数の電子回路で構成される。ここでは、ICやLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、若しくはULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。
【0059】
(5)まとめ
以上述べたように、第1の態様に係る電力変換装置(100)は、入力部(1)と、蓄電部(2)と、電力変換部(3)と、出力部(4)と、出力切替部(5)と、漏電電流検出部(6)と、制御部(7)と、を備える。入力部(1)は、商用電源(200)から第1交流電力を入力される。蓄電部(2)は、直流電力を貯蔵する。電力変換部(3)は、直流電力を第2交流電力へ変換する。出力部(4)は、負荷が電気的に接続される。出力切替部(5)は、第1交流電力及び第2交流電力を切り替え可能に出力部(4)へ伝達する。漏電電流検出部(6)は、第2交流電力の漏電電流を検出する。制御部(7)は、漏電電流検出部(6)の結果に基づいて漏電を検出し、漏電を検出した場合に電力変換部(3)を停止させる。
【0060】
この態様によれば、第2交流電力の漏電を確認できる、という利点がある。
【0061】
第2の態様に係る電力変換装置(100)では、第1の態様において、漏電電流検出部(6)は、電力変換部(3)と出力切替部(5)との間に設けられる。
【0062】
この態様によれば、第2交流電力を伝達する電路で第2交流電力の漏電を確認できるという利点がある。
【0063】
第3の態様に係る電力変換装置(100)では、第1の態様において、漏電電流検出部(6)は、入力部(1)と出力切替部(5)との間に設けられる。
【0064】
この態様によれば、入力部(1)側の電路での第2交流電力の漏電を確認できるという利点がある。
【0065】
第4の態様に係る電力変換装置(100)では、第1の態様において、漏電電流検出部(6)は、出力切替部(5)と出力部(4)との間に設けられる。
【0066】
この態様によれば、出力部(4)側の電路での第2交流電力の漏電を確認できるという利点がある。
【0067】
第5の態様に係る電力変換装置(100)では、第1~第4のいずれかの態様において、出力切替部(5)は、入力部(1)と出力部(4)との間に設けられた第1リレーユニット(51)と、電力変換部(3)と出力部(4)との間に設けられた第2リレーユニット(52)と、を備える。第1リレーユニット(51)は、入力部(1)と出力部(4)との間の電気的な接続を導通及び遮断する。第2リレーユニット(52)は、電力変換部(3)と出力部(4)との間の電気的な接続を導通及び遮断する。
【0068】
この態様によれば、入力部(1)と出力部(4)との間の電気的な接続と、電力変換部(3)と出力部(4)との間の電気的な接続とのそれぞれを制御可能になるという利点がある。
【0069】
第6の態様に係る電力変換装置(100)では、第5の態様において、第1リレーユニット(51)は、複数の第1接点部(511)を備え、第2リレーユニット(52)は、複数の第2接点部(521)を備える。複数の第1接点部(511)は、入力部(1)と出力部(4)との間で直列接続される。複数の第2接点部(521)は、電力変換部(3)と出力部(4)との間で直列接続される。
【0070】
この態様によれば、1つ以上の第1接点部(511)が溶着しても、溶着していない残りの第1接点部(511)によって入力部(1)と出力部(4)との間の電気的な接続を制御できるという利点がある。同様に、1つ以上の第2接点部(521)が溶着しても、溶着していない残りの第2接点部(521)によって電力変換部(3)と出力部(4)との間の電気的な接続を制御できるという利点がある。
【0071】
第7の態様に係る電力変換装置(100)では、第6の態様において、少なくとも1つの出力切替部(5)の内部電圧を検出する電圧検出部(53)を更に備える。そして、制御部(7)は、少なくとも1つの内部電圧に基づいて、出力切替部(5)を制御する。
【0072】
この態様によれば、出力切替部(5)の接点が溶着しているか否かを確認できるという利点がある。
【0073】
第8の態様に係る電力変換装置(100)では、第7の態様において、電圧検出部は、複数の第1接点部(511)のうち一対の第1接点部(511)間の電路の電圧である第1内部電圧(Vs1)を内部電圧として検出する第1電圧検出部(531)と、複数の第2接点部(521)のうち一対の第2接点部(521)間の電路の電圧である第2内部電圧(Vs2)を内部電圧として検出する第2電圧検出部(532)と、を備える。制御部(7)は、第2内部電圧(Vs2)に基づいて第1リレーユニット(51)を制御し、第1内部電圧(Vs1)に基づいて第2リレーユニット(52)を制御する。
【0074】
この態様によれば、第1リレーユニット(51)及び第2リレーユニット(52)の各接点が溶着しているか否かを、第1リレーユニット(51)と第2リレーユニット(52)とのそれぞれにおいて確認できるという利点がある。
【0075】
第9の態様に係る電力変換装置(100)では、第8の態様において、制御部(7)は、信号生成部(72)と、第1駆動制御部(73)と、第2駆動制御部(74)と、を備える。信号生成部(72)は、第1リレーユニット(51)を制御する第1制御信号(A11)と、第2リレーユニット(52)を制御する第2制御信号(A12)と、を出力する。第1電圧検出部(531)は、第1内部電圧(Vs1)の検出結果を第1検出信号(A21)として出力し、第2電圧検出部(532)は、第2内部電圧(Vs2)の検出結果を第2検出信号(A22)として出力する。第1駆動制御部(73)は、第2検出信号(A22)と第1制御信号(A11)とに基づき、複数の第1接点部(511)を駆動し、第2駆動制御部(74)は、第1検出信号(A21)と第2制御信号(A12)とに基づき、複数の第2接点部(521)を駆動する。
【0076】
この態様によれば、第1接点部(511)が溶着等の要因で意図せず導通状態になった場合に、第1交流電力と第2交流電力とが同時に出力部(4)へ伝達されることを防ぐことができるという利点がある。同様に、第2接点部(521)が溶着等の要因で意図せず導通状態になった場合に、第1交流電力と第2交流電力とが同時に出力部(4)へ伝達されることを防ぐことができるという利点がある。
【0077】
第10の態様に係る電力変換装置(100)では、第9の態様において、第1駆動制御部(73)は、第2検出信号(A22)及び第1制御信号(A11)が入力される第1ANDゲートであり、第2駆動制御部(74)は、第1検出信号(A21)及び第2制御信号(A12)が入力される第2ANDゲートである。
【0078】
この態様によれば、第1駆動制御部(73)及び第2駆動制御部(74)の構成を簡略化できるという利点がある。
【0079】
第11の態様に係る電力変換装置(100)では、第6~第10のいずれかの態様において、第1リレーユニット(51)は、少なくとも1つの第1接点部(511)の溶着を検知する第1溶着検知部(512)を備え、第2リレーユニット(52)は、少なくとも1つの第2接点部(521)の溶着を検知する第2溶着検知部(522)を備える。
【0080】
この態様によれば、第1接点部(511)及び第2接点部(521)の溶着を検知することができるという利点がある。
【0081】
第12の態様に係る電力変換装置(100)では、第1~第11のいずれかの態様において、蓄電部(2)と電力変換部(3)は、スタンドアロン式蓄電池で構成される。
【0082】
この態様によれば、スタンドアロン式蓄電池を備える構成において、第2交流電力の漏電を確認できる、という利点がある。
【符号の説明】
【0083】
100 電力変換装置
200 商用電源
1 入力部
2 蓄電部
3 電力変換部
4 出力部
5 出力切替部
51 第1リレーユニット
511 第1接点部
512 第1溶着検知部
52 第2リレーユニット
521 第2接点部
522 第2溶着検知部
53 電圧検出部
531 第1電圧検出部
532 第2電圧検出部
6 漏電電流検出部
7 制御部
72 信号生成部
73 第1駆動制御部
74 第2駆動制御部
A11 第1制御信号
A12 第2制御信号
A21 第1検出信号
A22 第2検出信号
Vs1 第1内部電圧
Vs2 第2内部電圧