(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】カバーウィンドウ及びその製造方法並びにそれを含む表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20241206BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20241206BHJP
【FI】
G09F9/00 302
G09F9/00 338
G09F9/30 308A
G09F9/30 308Z
(21)【出願番号】P 2020179179
(22)【出願日】2020-10-26
【審査請求日】2023-10-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0140063
(32)【優先日】2019-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徐 鉉 承
(72)【発明者】
【氏名】高 知 賢
(72)【発明者】
【氏名】李 東 成
(72)【発明者】
【氏名】李 昌 懋
(72)【発明者】
【氏名】チョ 宗 煥
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108711577(CN,A)
【文献】特開2016-197261(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0263492(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0199544(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108597375(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107886849(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0329540(US,A1)
【文献】特開2019-015982(JP,A)
【文献】特開2013-015835(JP,A)
【文献】特開2019-015808(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B1/10-1/18
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1平面部分と、前記第1平面部分の一端からベンディングされた第1ベンディング部分と、を含むベース層と、
前記第1平面部分の上に配置される第1コーティング部分と、前記第1ベンディング部分の上に配置され前記第1コーティング部分より小さい厚さを有する第2コーティング部分と、を含むコーティング層と、を有し、
前記第2コーティング部分の一端は、前記第2コーティング部分の他端より大きい厚さを有し、
前記第2コーティング部分の前記一端は、前記第2コーティング部分の前記他端より前記第1コーティング部分により隣接
し、
前記第1コーティング部分は、前記第1平面部分の上面から傾斜する第1サブ部分と、前記第1平面部分の前記上面と平行する第2サブ部分と、を含み、
前記第1サブ部分は、前記第2サブ部分より前記第2コーティング部分により隣接していることを特徴とするカバーウィンドウ。
【請求項2】
前記コーティング層の厚さは、前記第2コーティング部分の前記他端から前記第2コーティング部分の前記一端に向かって増加することを特徴とする請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項3】
前記第2サブ部分の厚さは、
前記第1サブ部分と前記第2サブ部分との接合部分においては、前記第1サブ部分の厚さと同じであり、
前記第1サブ部分の傾斜部分の厚さより大きいことを特徴とする
請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項4】
前記ベース層は、前記第1平面部分の他端からベンディングされた第2ベンディング部分を更に含み、
前記コーティング層は、前記第2ベンディング部分の上に配置される第3コーティング部分を更に含み、
前記第3コーティング部分の厚さは、前記第2コーティング部分の厚さより大きいことを特徴とする
請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項5】
前記第3コーティング部分は、前記第2サブ部分と同じ厚さを有することを特徴とする
請求項4に記載のカバーウィンドウ。
【請求項6】
前記第2サブ部分と前記第3コーティング部分のそれぞれは、全体的に同じ厚さを有することを特徴とする
請求項4に記載のカバーウィンドウ。
【請求項7】
前記第2サブ部分の面積は、平面上において、前記第1サブ部分の面積より大きいことを特徴とする
請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項8】
前記ベース層は、前記第1平面部分と離隔して前記第1平面部分と向かい合い、前記第1平面部分及び前記第1ベンディング部分と一体形状を有する第2平面部分を更に含み、
前記コーティング層は、前記第2コーティング部分の前記厚さより小さい厚さを有して前記第2平面部分の上に配置されるサブコーティング部分を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項9】
前記第1平面部分は、平面上において、前記第2平面部分より大きい面積を有することを特徴とする
請求項8に記載のカバーウィンドウ。
【請求項10】
前記第1平面部分の上に配置される補助コーティング層を更に有し、
前記補助コーティング層は、前記第2コーティング部分と重畳しないことを特徴とする請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項11】
前記第2コーティング部分に隣接した前記補助コーティング層の少なくとも一部分と平面上において前記一部分に重畳する前記第1コーティング部分は、前記第1平面部分の上面から傾斜していることを特徴とする
請求項10に記載のカバーウィンドウ。
【請求項12】
前記第1コーティング部分の厚さは、20μm以上100μm以下であり、
前記第2コーティング部分の厚さは、1μm以上20μm未満であることを特徴とする請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項13】
ダミー領域及び有効領域が定義されたベース基板を用意するステップと、
前記有効領域に隣接し、前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の上面に溝を形成するステップと、
一方向に沿って前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の上にコーティング材料を形成するステップと、
前記一方向に沿って前記有効領域に重畳する前記ベース基板の上に前記コーティング材料を形成するステップと、
前記ダミー領域に隣接し前記有効領域に重畳する前記ベース基板の一部分をベンディング(bending)するステップと、
前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の部分を除去するステップと、を有し
、
前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の上にコーティング材料を形成するステップ及び前記有効領域に重畳する前記ベース基板の上に前記コーティング材料を形成するステップでは、
前記ベース基板のベンディングされていない平面部分の上に形成される第1コーティング層と、
前記ベース基板のベンディングされているベンディング部分の上に形成される第2コーティング層と、が、形成され、
前記第1コーティング層の厚さは、
前記第1コーティング層と前記第2コーティング層との接合部分では、第2コーティング層の厚さと同じであり、
前記第2コーティング層のベンディング部分では、前記第2コーティング層の厚さより大きいことを特徴とするカバーウィンドウの製造方法。
【請求項14】
前記第2コーティング層の前記第1コーティング層との接合部分である一端は、前記第2コーティング層の他端より大きい厚さを有することを特徴とする
請求項13に記載のカバーウィンドウの製造方法。
【請求項15】
前記第1コーティング層の上に補助コーティング層を形成するステップを更に有することを特徴とする
請求項13に記載のカバーウィンドウの製造方法。
【請求項16】
前記第1コーティング層は、前記第2コーティング層に隣接し、前記平面部分の上面から傾斜する第1サブ部分と、前記平面部分の前記上面と平行する第2サブ部分と、を含み、
前記第2サブ部分の厚さは、
前記第1サブ部分と前記第2サブ部分との接合部分においては、前記第1サブ部分の厚さと同じであり、
前記第1サブ部分の傾斜部分の厚さより大きいことを特徴とする
請求項13に記載のカバーウィンドウの製造方法。
【請求項17】
第1表示領域を含む第1平面領域と、前記第1平面領域からベンディングされ第2表示領域を含むベンディング領域と、第3表示領域を含む第2平面領域と、を含み、前記第2平面領域が前記第1平面領域と離隔して向かい合う表示モジュールと、
前記第1平面領域に対応する第1カバー部分と、前記ベンディング領域に対応する第2カバー部分と、前記第2平面領域に対応する第3カバー部分と、を含むカバーウィンドウと、
前記表示モジュールと前記カバーウィンドウとの間に配置される接着層と、を有し、
前記第1カバー部分の厚さは、
前記第2カバー部分と接合する部分では、前記第2カバー部分と同じ厚さであり、
前記第2カバー部分の前記ベンディング領域では、前記ベンディング領域の厚さより大きく、
前記第2カバー部分の厚さは、
前記第3カバー部分と接合する部分では、前記第3カバー部分と同じ厚さであり、
前記第1カバー部分と接合する部分では、前記第3カバー部分の厚さより大きいことを特徴とする表示装置。
【請求項18】
前記第1カバー部分は、平面部分と、前記平面部分から傾斜する傾斜部分と、を含み、
前記傾斜部分は、前記第2カバー部分と前記平面部分との間に配置され、
前記平面部分の厚さは、前記傾斜部分の厚さより大きいことを特徴とする
請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第1表示領域は、平面上において、前記第3表示領域より大きい面積を有することを特徴とする
請求項17に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関し、特に、ベンディング部分を有するカバーウィンドウ及びその製造方法並びにそれを含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン、携帯電話、タブレットコンピュータ、ナビゲーション、ゲーム機などのようなマルチメディア装置に使用される多様な表示装置が開発されている。
表示装置は、映像を表示しながら外部の入力を感知する表示モジュールと、表示パネルの上に配置される偏光層と、カバーウィンドウとを含む。
表示モジュールは、映像を表示する表示パネルと、外部入力を感知する入力感知ユニットとを含む。
【0003】
近年、平面表示装置とは異なって多様な形態の表示装置が開発されている。
例えば、カーブドディスプレイ、ベンディング型ディスプレイ、フォールダブルディスプレイ、ローラブルディスプレイ、及びストレッチャブルディスプレイなどのような多様なフレキシブル表示装置が開発されている。
【0004】
そして、そのようなフレキシブル表示装置の強度などの品質の向上が課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0046560号公報
【文献】韓国公開特許第10-2017-0026747号公報
【文献】韓国特許第10-1918600号公報
【文献】韓国公開特許第10-2019-0052730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来のフレキシブル表示装置における課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ベンディング領域におけるカバーウィンドウのクラックを防止し、平面領域におけるカバーウィンドウの硬度を増加させることができるカバーウィンドウ及びその製造方法並びにそれを含む表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるカバーウィンドウは、第1平面部分と、前記第1平面部分の一端からベンディングされた第1ベンディング部分と、を含むベース層と、前記第1平面部分の上に配置される第1コーティング部分と、前記第1ベンディング部分の上に配置され前記第1コーティング部分より小さい厚さを有する第2コーティング部分と、を含むコーティング層と、を有し、前記第2コーティング部分の一端は、前記第2コーティング部分の他端より大きい厚さを有し、前記第2コーティング部分の前記一端は、前記第2コーティング部分の前記他端より前記第1コーティング部分により隣接し、前記第1コーティング部分は、前記第1平面部分の上面から傾斜する第1サブ部分と、前記第1平面部分の前記上面と平行する第2サブ部分と、を含み、前記第1サブ部分は、前記第2サブ部分より前記第2コーティング部分により隣接していることを特徴とする。
【0008】
前記コーティング層の厚さは、前記第2コーティング部分の前記他端から前記第2コーティング部分の前記一端に向かって増加することが好ましい。
前記第2サブ部分の厚さは、前記第1サブ部分と前記第2サブ部分との接合部分においては、前記第1サブ部分の厚さと同じであり、前記第1サブ部分の傾斜部分の厚さより大きいことが好ましい。
前記ベース層は、前記第1平面部分の他端からベンディングされた第2ベンディング部分を更に含み、前記コーティング層は、前記第2ベンディング部分の上に配置される第3コーティング部分を更に含み、前記第3コーティング部分の厚さは、前記第2コーティング部分の厚さより大きいことが好ましい。
前記第3コーティング部分は、前記第2サブ部分と同じ厚さを有することが好ましい。
前記第2サブ部分と前記第3コーティング部分のそれぞれは、全体的に同じ厚さを有することが好ましい。
前記第2サブ部分の面積は、平面上において、前記第1サブ部分の面積より大きいことが好ましい。
【0009】
前記ベース層は、前記第1平面部分と離隔して前記第1平面部分と向かい合い、前記第1平面部分及び前記第1ベンディング部分と一体形状を有する第2平面部分を更に含み、前記コーティング層は、前記第2コーティング部分の前記厚さより小さい厚さを有して前記第2平面部分の上に配置されるサブコーティング部分を更に含むことが好ましい。
前記第1平面部分は、平面上において、前記第2平面部分より大きい面積を有することが好ましい。
前記第1平面部分の上に配置される補助コーティング層を更に有し、前記補助コーティング層は、前記第2コーティング部分と重畳しないことが好ましい。
前記第2コーティング部分に隣接した前記補助コーティング層の少なくとも一部分と平面上において前記一部分に重畳する前記第1コーティング部分は、前記第1平面部分の上面から傾斜していることが好ましい。
前記第1コーティング部分の厚さは、20μm以上100μm以下であり、前記第2コーティング部分の厚さは、1μm以上20μm未満であることが好ましい。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明によるカバーウィンドウの製造方法は、ダミー領域及び有効領域が定義されたベース基板を用意するステップと、
前記有効領域に隣接し、前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の上面に溝を形成するステップと、
一方向に沿って前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の上にコーティング材料を形成するステップと、
前記一方向に沿って前記有効領域に重畳する前記ベース基板の上に前記コーティング材料を形成するステップと、
前記ダミー領域に隣接し前記有効領域に重畳する前記ベース基板の一部分をベンディング(bending)するステップと、
前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の部分を除去するステップと、を有し、
前記ダミー領域に重畳する前記ベース基板の上にコーティング材料を形成するステップ及び前記有効領域に重畳する前記ベース基板の上に前記コーティング材料を形成するステップでは、
前記ベース基板のベンディングされていない平面部分の上に形成される第1コーティング層と、
前記ベース基板のベンディングされているベンディング部分の上に形成される第2コーティング層と、が、形成され、
前記第1コーティング層の厚さは、
前記第1コーティング層と前記第2コーティング層との接合部分では、第2コーティング層の厚さと同じであり、
前記第2コーティング層のベンディング部分では、前記第2コーティング層の厚さより大きいことを特徴とする。
【0011】
前記第2コーティング層の前記第1コーティング層との接合部分である一端は、前記第2コーティング層の他端より大きい厚さを有することが好ましい。
前記第1コーティング層の上に補助コーティング層を形成するステップを更に有することが好ましい。
前記第1コーティング層は、前記第2コーティング層に隣接し、前記平面部分の上面から傾斜する第1サブ部分と、前記平面部分の前記上面と平行する第2サブ部分と、を含み、前記第2サブ部分の厚さは、前記第1サブ部分と前記第2サブ部分との接合部分においては、前記第1サブ部分の厚さと同じであり、前記第1サブ部分の傾斜部分の厚さより大きいことが好ましい。
【0012】
上記目的を達成するためになされた本発明による表示装置は、第1表示領域を含む第1平面領域と、前記第1平面領域からベンディングされ第2表示領域を含むベンディング領域と、第3表示領域を含む第2平面領域と、を含み、前記第2平面領域が前記第1平面領域と離隔して向かい合う表示モジュールと、前記第1平面領域に対応する第1カバー部分と、前記ベンディング領域に対応する第2カバー部分と、前記第2平面領域に対応する第3カバー部分と、を含むカバーウィンドウと、前記表示モジュールと前記カバーウィンドウとの間に配置される接着層と、を有し、前記第1カバー部分の厚さは、前記第2カバー部分と接合する部分では、前記第2カバー部分と同じ厚さであり、前記第2カバー部分の前記ベンディング領域では、前記ベンディング領域の厚さより大きく、前記第2カバー部分の厚さは、前記第3カバー部分と接合する部分では、前記第3カバー部分と同じ厚さであり、前記第1カバー部分と接合する部分では、前記第3カバー部分の厚さより大きいことを特徴とする。
【0013】
前記第1カバー部分は、平面部分と、前記平面部分から傾斜する傾斜部分と、を含み、前記傾斜部分は、前記第2カバー部分と前記平面部分との間に配置され、前記平面部分の厚さは、前記傾斜部分の厚さより大きいことが好ましい。
前記第1表示領域は、平面上において、前記第3表示領域より大きい面積を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るカバーウィンドウ及びその製造方法並びにそれを含む表示装置によれば、表示装置の平面領域に重畳する部分とベンディング領域に重畳する部分の厚さが異なるコーティング層が提供される。
その結果、ウィンドウの平面部における硬度が増加し、ベンディング部に加えられた復元力によるコーティング層のクラック発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1A】本発明の一実施形態による表示装置の斜視図である。
【
図1B】本発明の一実施形態による表示装置の斜視図である。
【
図1C】本発明の一実施形態による表示装置の斜視図である。
【
図1D】本発明の一実施形態による表示装置の斜視図である。
【
図2A】本発明の一実施形態による表示装置の概略構成を示す断面図である。
【
図2B】本発明の一実施形態による表示装置の概略構成を示す断面図である。
【
図3A】本発明の実施形態による表示モジュールの概略構成を示す断面図である。
【
図3B】本発明の実施形態による表示パネルの概略構成を示す平面図である。
【
図4】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す断面図である。
【
図5】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す平面図である。
【
図6A】本発明の一実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す断面図である。
【
図7A】本発明の他の実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す断面図である。
【
図7B】本発明の他の実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す断面図である。
【
図7C】本発明の他の実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す断面図である。
【
図8A】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8B】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8C】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8D】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8E】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8F】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8G】本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係るカバーウィンドウ及びその製造方法並びにそれを含む表示装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0017】
本明細書において、ある構成要素(または領域、層、部分など)が他の構成要素の「上にある」、「結合される」、または「結合される」と言及されれば、それは他の構成要素の上に直接配置・連結・結合され得るか、またはそれらの間に第3の構成要素が配置され得ることを意味する。
同じ図面符号は同じ構成要素を指す。
また、図面において、構成要素の厚さ、割合、及び寸法は技術的内容の効果的な説明のために誇張され得る。
「及び/または」は、関連する構成が定義する一つ以上の組み合わせを全て含む。
第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、構成要素は用語に限らない。
用語は。一つの構造要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。
例えば、本発明の権利範囲を逸脱しないながらも第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、類似して第2構成要素も第1構成要素と命名されてもよい。
単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
また、「下に」、「下側に」、「上に」、「上側に」などの用語は、図面に示した構成の連関関係を説明するために使用される。
用語は相対的な概念であって、図面に示した方向を基準に説明される。
【0018】
異なるように定義されない限り、本明細書で使用された全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本発明の属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるようなものと同じ意味を有する。
また、一般的に使用される辞書に定義されている用語のような用語は、関連技術の脈絡での意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、理想的な、または過度に形式的な意味に解釈されない限り、明示的にここで定義される。
「含む」または「有する」などの用語は明細書の上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1A~
図1Dは、本発明の一実施形態による表示装置(DD-1~DD-4)の斜視図である。
図1Aを参照すると、表示装置(DD-1)は、第1平面領域NBA1と、第1平面領域NBA1からベンディング(bending)される第1ベンディング領域BA1、及び第2ベンディング領域BA2と、を含む。
第1ベンディング領域BA1及び第2ベンディング領域BA2は、第2方向DR2で互いに向かい合うように第1平面領域NBA1からそれぞれベンディングされる。
第1ベンディング領域BA1は第1ベンディング軸BX1を基準にベンディングされ、第2ベンディング領域BA2は第2ベンディング軸BX2を基準にベンディングされる。
【0020】
第1平面領域NBA1は、表示装置(DD-1)の上面に対応し、第1ベンディング領域BA1及び第2ベンディング領域BA2は、表示装置(DD-1)の側面に対応する。
本発明の実施形態によれば、第1平面領域NBA1は、第1表示面IS1を含み、第1ベンディング領域BA1は、第2表示面IS2aを含み、第2ベンディング領域BA2は、第3表示面IS2bを含む。
第1平面領域NBA1の第1表示面IS1は、第1表示領域(DD-DA1)と、第1表示領域(DD-DA1)に隣接した第1非表示領域(DD-NDA1)とを含む。
以下、表示領域は、実際に映像が表示される領域と定義し、非表示領域は映像が表示されない領域と定義する。
但し、非表示領域は、プリント層を介して多様な色相に提供され得る。
【0021】
第1平面領域NBA1は、第1方向DR1と第2方向DR2が定義する面と平行する。
表示装置(DD-1)の法線方向は第3方向DR3を指示する。
本明細書内において、「平面上から見た際または平面上において」の意味は、第3方向DR3から眺める場合を意味する。
以下で説明する各層またはユニットの前面(または上面)と背面(または下面)は、第3方向DR3によって区分される。
しかし、第1~第3方向(DR1、DR2、DR3)が指示する方向は、相対的な概念であり、他の方向、例えば、反対方向に変換されてもよい。
【0022】
第1ベンディング領域BA1の第2表示面IS2aは、第2表示領域(DD-DA2a)と、第2表示領域(DD-DA2a)に隣接した第2非表示領域(DD-NDA2a)とを含む。
第2方向DR2において、第2表示面IS2aは第1ベンディング軸BX1に沿って第1表示面IS1の一側からベンディングされる。
第2ベンディング領域BA2の第3表示面IS2bは、第3表示領域(DD-DA2b)と、第3表示領域(DD-DA2b)に隣接した第3非表示領域(DD-NDA2b)とを含む。
第2方向DR2において、第3表示面IS2bは、第2ベンディング軸BX2に沿って第1表示面IS1の他側からベンディングされる。
【0023】
第1~第3表示領域(DD-DA1、DD-DA2a、DD-DA2b)それぞれは、イメージ(映像、画像)を表示する。
一例として、
図1Aに示したように、第1表示領域(DD-DA1)は、時計ウィンドウ形状の第1イメージIM1を表示し、第2表示領域(DD-DA2a)は、絵文字の第2イメージIM2を表示する。
図に示していないが、第3表示領域(DD-DA2b)も第3イメージを表示する。
第1~第3イメージは、一つの同じイメージであるか、互いに異なるイメージでもある。
しかし、本発明の技術的思想はこれに限らず、第1~第3表示領域(DD-DA1、DD-DA2a、DD-DA2b)それぞれから表示されるイメージが連結されて一つのイメージを表示してもよい。
また、
図1Aを介して第1~第3非表示領域(DD-NDA1、DD-NDA2a、DD-NDA2b)を図に示したが、第1~第3非表示領域(DD-NDA1、DD-NDA2a、DD-NDA2b)の内の少なくとも一つが省略されるかいずれも省略されてもよい。
【0024】
図1Bを参照すると、本発明による表示装置(DD-2)は、
図1Aに示した表示装置(DD-1)に比べ第2平面領域NBA2を更に含む。
第2平面領域NBA2は、第1平面領域NBA1と第3方向DR3で互いに離隔される。
つまり、第2平面領域NBA2は、第1平面領域NBA1と平行しながら向かい合う。
特に、第2平面領域NBA2は、第2ベンディング領域BA2の一部分から第2方向DR2に沿って延長される形状を有する。
その結果、第2ベンディング領域BA2の一端は、第1平面領域NBA1に隣接し、第2ベンディング領域BA2の他端は、第2平面領域NBA2に隣接する。
第1平面領域NBA1、第1及び第2ベンディング領域(BA1、BA2)、及び第2平面領域NBA2は、一つの一体形状を有する。
但し、これに限らず、第2平面領域NBA2は、第1ベンディング領域BA1及び第2ベンディング領域BA2の内のいずれか一つの一側から延長される形状を有してもよい。
【0025】
第2平面領域NBA2は、第4表示面IS3を含む。
第2平面領域NBA2の第4表示面IS3は、第4表示領域(DD-DA3)と、第4表示領域(DD-DA3)に隣接した第4非表示領域(DD-NDA3)とを含む。
同じく、第4非表示領域(DD-NDA3)は省略してもよい。
本発明によれば、平面上において、第4表示面IS3は、第1表示面IS1より小さい面積を有する。
第1表示面IS1は、表示装置(DD-1)の上面を通して視認され、第4表示面IS3は表示装置(DD-2)の下面を通して視認される。
また、第2表示面IS2a及び第3表示面IS2bは、表示装置(DD-2)の側面を通して視認される。
ここで、第1~第3表示面(IS1、IS2a、IS2b)は、
図1Aに示した表示面である。
【0026】
本発明によると、表示装置(DD-2)は、第1~第4表示面(IS1、IS2a、IS2b、IS3)を通して互いに異なる映像を表示するか、一つの同じ映像を表示する。
他の例として、表示装置(DD-2)は、第1~第4表示面(IS1、IS2a、IS2b、IS3)の内の少なくとも2つの表示面を通して同じ映像を表示し、残りの表示面を通して異なる映像を表示し得る。
【0027】
図1Cを参照すると、表示装置(DD-3)は、
図1Aに示した表示装置(DD-1)に比べ第2平面領域NBA2及び第3ベンディング領域BA3を更に含む。
第3ベンディング領域BA3は、第1平面領域NBA1の第1方向DR1の一側からベンディングされる。
図1Cによると、第3ベンディング領域BA3が非表示領域に対応して示しているが、これに限らず、第3ベンディング領域BA3は表示領域を含んでもよい。
【0028】
第2平面領域NBA2は、第3ベンディング領域BA3から延長される形状を有し、第1平面領域NBA1と第3方向DR3で離隔される。
また、第2平面領域NBA2は、第1平面領域NBA1と平行しながら互いに向かい合う。
また、
図1Bに示した第2平面領域NBA2と同じく、
図1Cに示した第2平面領域NBA2は、第4表示面IS3aを含む。
第2平面領域NBA2の第4表示面IS3aは、第4表示領域(DD-DA3a)と、第4表示領域(DD-DA3)に隣接した第4非表示領域(DD-NDA3a)とを含む。
第4表示面IS3aは、平面上において、第1表示面IS1より小さい面積を有する。
【0029】
図1Dを参照すると、表示装置(DD-4)は、メイン表示領域(DD-DA1)と、メイン表示領域(DD-DA1)からベンディングされる第1~第4表示領域(DD-DA21、DD-DA22、DD-DA23、DD-DA24)を含む。
メイン表示領域(DD-DA1)は、表示装置(DD-4)の上面に対応し、第1~第4表示領域(DD-DA21、DD-DA22、DD-DA23、DD-DA24)は、表示装置(DD-4)の側面に対応する。
【0030】
第1表示領域(DD-DA21)及び第2表示領域(DD-DA22)は、第1方向DR1で互いに向かい合い、第1方向DR1でメイン表示領域(DD-DA1)の一側及び他側からそれぞれベンディングされる。
第3表示領域(DD-DA23)及び第4表示領域(DD-DA24)は、第2方向DR2で互いに向かい合い、第2方向DR2でメイン表示領域(DD-DA1)の一側及び他側からそれぞれベンディングされる。
【0031】
また、表示装置(DD-4)は、第1~第4非表示領域(DD-NDA11、DD-NDA12、DD-NDA13、DD-NDA14)を含む。
第1~第4非表示領域(DD-NDA11、DD-NDA12、DD-NDA13、DD-NDA14)も表示装置(DD-4)の側面に対応する。
第1非表示領域(DD-NDA11)は、第1表示領域(DD-DA21)と第3表示領域(DD-DA23)との間に配置される。
第2非表示領域(DD-NDA12)は、第1表示領域(DD-DA21)と第4表示領域(DD-DA24)との間に配置される。
第3非表示領域(DD-NDA13)は、第2表示領域(DD-DA22)と第4表示領域(DD-DA24)との間に配置される。
第4非表示領域(DD-NDA14)は、第2表示領域(DD-DA22)と第3表示領域(DD-DA23)との間に配置される。
【0032】
本発明の実施形態によれば、メイン表示領域(DD-DA1)は、第1方向DR1と第2方向DR2とで定義される面と平行する平面形状を有する。
第1~第4エッジ表示領域(DD-DA21、DD-DA22、DD-DA23、DD-DA24)と、第1~第4非表示領域(DD-NDA11、DD-NDA12、DD-NDA13、DD-NDA14)とは、メイン表示領域(DD-DA1)からベンディングされる曲面形状を有する。
また、図に示していないが、
図1Dに示した表示装置(DD-4)は、
図1Bまたは
図1Cに示した第4表示面を更に含む。
【0033】
図2Aは、本発明の一実施形態による表示装置(DD)の概略構成を示す断面図であり、
図2Bは、本発明の一実施形態による表示装置(DDa)の概略構成を示す断面図である。
図2Aを参照すると、表示装置DDは、ウィンドウWMと、表示モジュールDMと、接着層AMとを含む。
図2Aに示した表示装置DDは、
図1Bに示した表示装置(DD-2)に対応する。
【0034】
ウィンドウWMは、接着層AMの上面に付着される。
ウィンドウWMは、外部から映像が実際に視認される構成である。
本明細書において、ウィンドウWMは、表示装置DDの上面を定義し、表示モジュールDMをカバーするカバーウィンドウである。
表示モジュールDMは、ウィンドウWMの上に配置される。
表示モジュールDMは、映像を出力するか外部からの入力を感知する。
本発明によると、表示モジュールDMは、撓むかベンディングされるフレキシブルな表示基板で提供される。
【0035】
接着層AMは、ウィンドウWMと表示モジュールDMとの間に配置される。
接着層AMは、両面接着剤であって、ウィンドウWM及び表示モジュールDMを固定する。
例えば、接着層AMは、光学透明接着フィルム(Optically Clear Adhesive:OCA film)、光学透明接着樹脂(Optically Clear Resin:OCR)、または感圧接着フィルム(Pressure Sensitive Adhesive:PSA film)である。
以下、本明細書において、接着層AMは、光学透明接着フィルム(OCA)として説明する。
【0036】
本発明の実施形態によれば、ウィンドウWMは、第1平面部(WM-CP1)と、第2平面部(WM-CP2)と、第1ベンディング部(WM-SP1)と、第2ベンディング部(WM-SP2)とを含む。
第1ベンディング部(WM-SP1)及び第2ベンディング部(WM-SP2)は、第1平面部(WM-CP1)の一端及び他端からそれぞれベンディングされた形状を有し、第2方向DR2で互いに向かい合う。
本明細書において、第1平面部(WM-CP1)は第1カバー部分と、第1ベンディング部(WM-SP1)または第2ベンディング部(WM-SP2)は第2カバー部分と、第2平面部(WM-CP2)は第3カバー部分としてそれぞれ説明される。
【0037】
図2Aに示したように、第1ベンディング部(WM-SP1)及び第2ベンディング部(WM-SP2)は互いに異なる形状を有する。
例えば、第1平面部(WM-CP1)の一端からベンディングされた第1ベンディング部(WM-SP1)の長さが、第1平面部(WM-CP1)の他端からベンディングされた第2ベンディング部(WM-SP2)の長さより長くてもよい。
但し、これに限らず、第1ベンディング部(WM-SP1)及び第2ベンディング部(WM-SP2)の形状は、第1平面部(WM-CP1)を基準に互いに対称であってもよい。
本発明によれば、第1ベンディング部(WM-SP1)及び第2ベンディング部(WM-SP2)それぞれと第1平面部(WM-CP1)がなす角度が90度以上である。
但し、これに限らず、ウィンドウのベンディング部分と平面部分がなす角度は、多様に変更されてもよい。
【0038】
第2平面部(WM-CP2)は、第1平面部(WM-CP1)より平面上で小さい面積を有し、第1平面部(WM-CP1)は、第3方向DR3で離隔される。
第2平面部(WM-CP2)は、第1平面部(WM-CP1)と平行しながら向かい合う。
第1ベンディング領域(WM-SP1)の一端は、第1平面部(WM-CP1)と一端に隣接し、第1ベンディング部(WM-SP1)の他端は、第2平面部(WM-CP2)に隣接する。
また、ウィンドウWMの第1平面部(WM-CP1)は、
図1Aに示した第1平面領域NBA1に対応し、第1ベンディング部(WM-SP1)及び第2ベンディング部(WM-SP2)は、第1ベンディング領域BA1及び第2ベンディング領域BA2にそれぞれ対応する。
また、ウィンドウWMの第2平面部(WM-CP2)は、第2平面領域NBA2に対応する。
本発明によれば、ウィンドウWMは、第1平面部(WM-CP1)、第2平面部(WM-CP2)、第1ベンディング部(WM-SP1)、及び第2ベンディング部(WM-SP2)が一体形状をなす一つの構成で定義される。
【0039】
表示モジュールDMは、第1センタ部(DM-CP1)と、第2センタ部(DM-CP2)と、第1エッジ部(DM-SP1)と、第2エッジ部(DM-SP2)とを含む。
第1センタ部(DM-CP1)は、第1平面部(WM-CP1)の上に配置される。
第1エッジ部(DM-SP1)及び第2エッジ部(DM-SP2)は、第1ベンディング部(WM-SP1)及び第2ベンディング部(WM-SP2)の上にそれぞれ配置される。
第2センタ部(DM-CP2)は、第2平面部(WM-CP2)の上に配置される。
同じく、表示モジュールDMは、第1センタ部(DM-CP1)、第2センタ部(DM-CP2)、第1エッジ部(DM-SP1)、及び第2エッジ部(DM-SP2)が一体形状をなす一つの構成で定義される。
【0040】
図2Bを参照すると、表示装置DDaは、
図2Aを通じて説明した表示装置DDに比べ、表示モジュールDM及びウィンドウWMの一部の形状が変形された構造を有する。
詳しくは、ウィンドウWMは、第1平面部(WM-CP1)と、第2平面部(WM-CP2a)と、第3平面部(WM-CP2b)、第1ベンディング部(WM-SP1)と、第2ベンディング部(WM-SP2)とを含む。
図2Bに示したウィンドウWMの第3平面部(WM-CP2b)が、
図2Aに示したウィンドウWMの構成に比べ追加された形状である。
また、
図2Bに示したウィンドウWMの第1ベンディング部(WM-SP1)及び第2ベンディング部(WM-SP2)は、第1平面部(WM-CP1)の一端及び他端からベンディングされ、第1平面部(WM-CP1)を基準に互いに対称な形状を有する。
【0041】
第3平面部(WM-CP2b)は、第1平面部(WM-CP1)より平面上で小さい面積を有し、第1平面部(WM-CP1)及び第2平面部(WM-CP2)と離隔される。
第3平面部(WM-CP2b)は、第1平面部(WM-CP1)と平行しながら向かい合う。
第2ベンディング部(WM-SP2)の一端は、第1平面部(WM-CP1)と他端に隣接し、第2ベンディング部(WM-SP2)の他端は、第3平面部(WM-CP2b)に隣接する。
表示モジュールDMは、第1センタ部(DM-CP1)と、第2センタ部(DM-CP2a)と、第3センタ部(DM-CP2b)と、第1エッジ部(DM-SP1)と、第2エッジ部(DM-SP2)とを含む。
図2Bに示した表示モジュールDMの第3センタ部(DM-CP2b)が、
図2Aに示した表示モジュールDMの構成に比べ追加された形状である。
第3センタ部(DM-CP2b)は、第3平面部(WM-CP2b)の上に配置される。
【0042】
図3Aは、本発明の実施形態による表示モジュールの概略構成を示す断面図であり、
図3Bは、本発明の実施形態による表示パネルの概略構成を示す平面図である。
表示パネルDPは、基板SUBと、基板SUBの上に配置される回路素子層(DP-CL)と、表示素子層(DP-OLED)と、絶縁層TFLと、を含む。
【0043】
本発明によれば、表示パネルの種類は特に限らない。
例えば、表示パネルは、有機発光表示パネルまたは量子ドット発光表示パネルであってもよい。
有機発光表示パネルの発光層は有機発光物質を含む。
量子ドット発光表示パネルの発光層は量子ドット、または量子ロッドを含む。
【0044】
表示パネルDPは、表示領域(DP-DA)及び非表示領域(DP-NDA)を含む。
表示パネルDPの表示領域(DD-DA)は、
図1Aに示した表示領域に対応し、非表示領域(DD-NDA)は、
図1Aに示した非表示領域に対応する。
基板SUBは、少なくとも一つのプラスチックフィルムを含む。
基板SUBは、フレキシブルな基板であり、プラスチック基板、ガラス基板、メタル基板、または有機/無機複合材料基板などを含む。
【0045】
回路素子層(DP-CL)は、少なくとも一つの中間絶縁層と回路素子を含む。
中間絶縁層は、少なくとも一つの中間無機膜と少なくとも一つの中間有機膜を含む。
回路素子は、信号ライン、画素の駆動回路などを含む。
表示素子層(DP-OLED)は、複数個の有機発光ダイオードを含む。
表示素子層(DP-OLED)は、画素定義膜のような有機膜を更に含む。
他の実施形態によれば、表示パネルが液晶表示パネルで提供されれば、表示素子層は液晶層で提供される。
【0046】
絶縁層TFLは、表示素子層(DP-OLED)を密封する。
一例として、絶縁層TFLは薄膜封止層である。
絶縁層TFLは、水分、酸素、及び埃の粒子のような異物から表示素子層(DP-OLED)を保護する。
但し、これに限らず、絶縁層TFLに代わって封止基板が提供されてもよい。
この場合、封止基板は、基板SUBと対向し、封止基板と基板との間に回路素子層(DP-CL)及び表示素子層(DP-OLED)が配置される。
【0047】
入力感知層ISUは、ウィンドウWMと表示パネルDPとの間に配置される。
入力感知層ISUは、外部から印加される入力を感知する。
外部から印加される入力は多様な形態で提供される。
例えば、外部入力は、ユーザの身体の一部、スタイラスペン、光、熱、または圧力など、多様な形態の外部入力を含む。
また、ユーザの手など身体の一部が接触する入力はもちろん、近接するか隣接する空間タッチ(例えば、ホバリング)も入力の一形態になり得る。
【0048】
入力感知層ISUは、表示パネルDPの上に直接配置される。
本明細書において、「A構成がB構成の上に直接配置される」とは、A構成とB構成との間に接着層が配置されないことを意味する。
本実施形態において、入力感知層ISUは、表示パネルDPと連続工程によって製造される。
しかし、本発明の技術的思想はこれに限らず、入力感知層ISUは、個別パネルで提供されて、接着層を介して表示パネルDPと結合されてもよい。
他の例として、入力感知層ISUは省略されてもよい。
【0049】
また、図に示していないが、入力感知層ISUと絶縁層TFLとの間に補助絶縁層が更に配置されてもよい。
例えば、補助絶縁層は無機層であってもよい。
この場合、入力感知層ISUに含まれた導電パターンの内の一部が補助絶縁層の上に直接形成される。
【0050】
図3Bを参照すると、表示パネルDPは、駆動回路GDCと、複数個の信号ラインSGLと、複数個の信号パッド(DP-PD)と、複数個の連結信号パッド(DP-CPD)と、複数個の画素(PX、以下画素)と、を含む。
画素PXは、表示領域(DP-DA)に配置される。
画素PXそれぞれは、有機発光ダイオードとそれに接続される画素駆動回路を含む。
駆動回路GDC、信号ラインSGL、信号パッド(DP-PD)、連結信号パッド(DP-CPD)、及び画素駆動回路は、
図2に示した回路素子層(DP-CL)に含まれる。
一方、本明細書において、表示パネルDPは、表示基板と説明されてもよく、表示基板とは、基板SUBと、基板SUBの上に配置される複数個の信号パッド(DP-PD)と、複数個の連結信号パッド(DP-CPD)とを含むものを意味する。
【0051】
駆動回路GDCは、複数個のゲートラインGLにゲート信号を順次に出力する。
駆動回路GDCは、画素PXに他の異なる制御信号を更に出力する。
駆動回路GDCは、画素PXの駆動回路と同じ工程、例えば、LTPS(Low Temperature Polycrystalline Silicon)工程、またはLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)工程を介して形成された複数個の薄膜トランジスタを含む。
【0052】
信号ラインSGLは、ゲートラインGLと、データラインDLと、電源ラインPLと、制御信号ラインCSLとを含む。
ゲートラインGLは、画素PXの内の対応する画素PXにそれぞれ接続され、データラインDLは、画素PXの内の対応する画素PXにそれぞれ接続される。
電源ラインPLは、画素PXに接続される。
制御信号ラインCSLは、駆動回路GDCに制御信号を提供する。
信号ラインCSLは、表示領域(DP-DA)及び非表示領域(DP-NDA)に重畳する。
信号ラインCSLそれぞれは、パッド部及びライン部を含む。
ライン部は、表示領域(DP-DA)及び非表示領域(DP-NDA)に重畳する。
パッド部は、ライン部の末端に接続される。
パッド部は、非表示領域(DP-NDA)に配置され、信号パッド(DP-PD)の内の対応する信号パッドに重畳する。
【0053】
以下、本明細書において、非表示領域(DP-NDA)の内の信号パッド(DP-PD)が配置される領域は、チップ領域(NDA-DC)と定義し、連結信号パッド(DP-CPD)が配置される領域は、第1パッド領域(NDA-PC1)と定義する。
本発明の実施形態によれば、チップ領域(NDA-DC)の上に駆動チップが実装される。
信号パッド(DP-PD)は、駆動チップと電気的に接続され、駆動チップから受信した電気的信号を信号ラインSGLに伝達する。
【0054】
詳しくは、信号パッド(DP-PD)は、第1方向DR1に沿って第1行に配列される第1行信号パッド(DP-PD1)と、第1方向DR1に沿って第2行に配列される第2行信号パッド(DP-PD2)とを含む。
第1パッド領域(NDA-PC1)の上に回路基板PCBのいずれか一部分が配置される。
連結信号パッド(DP-CPD)は、回路基板PCBと電気的に接続され、回路基板PCBから受信した電気的信号を信号パッド(DP-PD)に伝達する。
【0055】
回路基板PCBは、リジッドであるかフレキシブルである。
例えば、回路基板PCBがフレキシブルであれば、フレキシブルプリント回路基板(Flexible printed circuit board)で提供される。
回路基板PCBは、表示パネルDPの動作を制御するタイミング制御回路を含む。
タイミング制御回路は、集積チップの形態で回路基板PCBに実装される。
また、図に示していないが、回路基板PCBは、入力感知層ISUを制御する入力感知回路を含む。
回路基板PCBは、表示パネルDPと電気的に接続される駆動パッド(DPS-PDz)を含む。駆動パッド(DPS-PDz)は、回路基板PCBに定義される第2パッド領域(NDA-PC2)に配置される。
【0056】
図4は、本発明の実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す断面図であり、
図5は、本発明の実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す平面図である。
図4を参照すると、ウィンドウWMは、ベース層(WM-BL)と、コーティング層(WM-HCL)と、補助コーティング層(WM-AL)と、プリント層(WM-IL)とを含む。
【0057】
ベース層(WM-BL)は、ウィンドウWMの構成を全般的に支持する。
本発明によれば、ベース層(WM-BL)は、透明プラスチックフィルムまたは有機/無機複合材料基板などを含む。
または、基板は、複数の絶縁層を含む積層構造体である。
プラスチック基板は、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリイソプレン、ビニール系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、シロキサン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びペリレン系樹脂の内の少なくともいずれか一つを含む。
つまり、ベース層(WM-BL)は、光特性、機械的硬度、屈曲性、及び弾性回復力が優秀な材料からなる。
【0058】
コーティング層(WM-HCL)は、ベース層(WM-BL)の上に配置される。
コーティング層(WM-HCL)は、ウィンドウWMの全般的な硬度を増加させる。
コーティング層(WM-HCL)は、前面の上に浸漬(dipping)コーティング、スピン(spin)コーティング、噴射(spray)コーティング、真空吸着方法などで形成される。
一例として、コーティング層(WM-HCL)は、有機化合物または有機/無機複合化合物を含んでもよい。
有機化合物は、アクリル系化合物、エポキシ系化合物、またはこれらの組み合わせを含み、有機/無機化合物はケイ素化合物を含む。
【0059】
一方、
図2Aに示した第1平面部(WM-CP1)からベンディングされた第1ベンディング部(WM-SP1)または第2ベンディング部(WM-SP2)は復元力を有する。
特に、第1ベンディング部(WM-SP1)または第2ベンディング部(WM-SP2)に重畳するコーティング層(WM-HCL)の厚さが大きいほどそれに作用する復元力が大きくなる可能性がある。
本発明の実施形態によると、コーティング層(WM-HCL)は、互いに異なる厚さを有し、ベース層(WM-BL)の上に配置される。
【0060】
例えば、第1平面部(WM-CP1)に重畳するコーティング層(WM-HCL)の厚さが第1ベンディング部(WM-SP1)に重畳するコーティング層(WM-HCL)の厚さより大きくてもよい。
その結果、第1ベンディング部(WM-SP1)に加えられる復元力が減少する。
上述によると、表示装置DDの平面領域に重畳する部分とベンディング領域に重畳する部分の厚さが異なるコーティング層(WM-HCL)が提供されることで、ウィンドウWMの平面部における硬度が増加し、ベンディング部に加えられた復元力によるコーティング層(WM-HCL)のクラック発生が防止される。
【0061】
補助コーティング層(WM-AL)は、コーティング層(WM-HCL)の上に配置される。
補助コーティング層(WM-AL)は、指紋防止コーティング層(Anti-Finger Coating Layer)、反射防止コーティング層(Anti-Reflection Coating Layer)、防眩コーティング層(Anti-Glare Coating Layer)の内の少なくとも一つ以上を含む。
本明細書において、補助コーティング層(WM-AL)の上面は、ウィンドウWMの上面(WM-U)を定義し、ベース層(WM-BL)の下面は、ウィンドウWMの下面(WM-D)を定義する。
【0062】
プリント層(WM-IL)は、表示装置DDの非表示領域(DP-NDA)に重畳するようにベース層(WM-BL)の下面の上に配置される。
プリント層(WM-IL)は、少なくとも一つ以上のプリント層を含み、多様な色を有する。
但し、非表示領域(DP-NDA)が省略された表示装置DDの場合、プリント層(WM-IL)も省略される。
この場合、表示装置DDの上面を定義するウィンドウWMの上面(WM-U)は、全体的に表示領域(DD-DA)に対応する。
【0063】
図5を参照すると、成形される前のウィンドウWMが図に示される。
つまり、
図5に示したウィンドウWMは、第1ベンディング領域BA1に対応するウィンドウWMの第1ベンディング部(WM-SP1)と、第2ベンディング領域BA2に対応するウィンドウWMの第2ベンディング部(WM-SP2)とがベンディングされる前の形状である。
本明細書によると、平面上において、ウィンドウWMの上面を定義する第1平面部(WM-CP1)の面積AR1は、ウィンドウWMの下面を定義する第2平面部(WM-CP2)の面積AR2より大きい。
第1平面部(WM-CP1)は、表示装置DDの前面を介して映像を表示し、第2平面部(WM-CP2)は、表示装置DDの背面を介して映像を表示する。
【0064】
図6Aは、本発明の一実施形態によるカバーウィンドウの概略構成を示す断面図であり、
図6Bは、
図6AのAA領域を拡大した拡大図である。
図6Aを参照すると、ウィンドウWMは、第1平面領域NBA1と、第2平面領域NBA2と、第1ベンディング領域BA1と、第2ベンディング領域BA2とを定義する。
ベース層(WM-BL)及びコーティング層(WM-HCL)それぞれは、第1平面領域NBA1、第2平面領域NBA2、第1ベンディング領域BA1、及び第2ベンディング領域BA2それぞれに対応する領域を定義する。
【0065】
ベース層BLは、全体的に同じ厚さを有する。
第1平面領域NBA1、第2平面領域NBA2、第1ベンディング領域BA1、及び第2ベンディング領域BA2それぞれにおけるベース層BLの厚さは同じである。
本明細書において、ベース層BLは、一体形状を有する第1平面部分、第2平面部分、第1ベンディング部分、及び第2ベンディング部分によって定義される。
第1平面部分は、第1平面領域NBA1に対応し、第2平面部分は、第2平面領域NBA2に対応する。
第1ベンディング部分は、第1ベンディング領域BA1に対応し、第2ベンディング部分は、第2ベンディング領域BA2に対応する。
【0066】
コーティング層(WM-HCL)は、一体形状を有する第1コーティング部分、第2コーティング部分、第3コーティング部分、及びサブコーティング部分によって定義される。
第1コーティング部分は、第1平面領域NBA1に対応する第1平面部分の上に配置される。
第2コーティング部分は、第1ベンディング領域BA1に対応する第1ベンディング部分の上に配置される。
第3コーティング部分は、第2ベンディング領域BA2に対応する第2ベンディング部分の上に配置される。
【0067】
サブコーティング部分は、第2平面領域NBA2に対応する第2平面部分の上に配置される。
一方、
図6Aを介して第2平面領域NBA2に対応するサブコーティング部分を示したが、これは他の実施形態では省略されてもよい。
例示的に、第1平面領域NBA1に重畳する第1コーティング部分の厚さは、20マイクロメートル(μm)以上100マイクロメートル(μm)以下の範囲を有する。
第1ベンディング領域BA1に重畳する第2コーティング部分の厚さは、1マイクロメートル(μm)以上20マイクロメートル(μm)以下の範囲を有する。
【0068】
本発明の実施形態によれば、第1平面領域NBA1に重畳するコーティング層(WM-HCL)の第1コーティング部分は、ベース層(WM-BL)の第1平面部分から傾斜する第1サブ部分SAと、第1平面部分と平行する第2サブ部分CAとを含む。
特に、第1サブ部分SAは、第2サブ部分CAよりコーティング層(WM-HCL)の第2コーティング部分に、より隣接する。
第2サブ部分CAの厚さWH1aは、第1サブ部分SAの厚さWH1bより大きい。
特に、本発明による第1サブ部分SAは、同じ厚さを有するのではなく、位置によって異なる厚さを有する。
また、第2サブ部分CAの面積は、平面上において、第1サブ部分SAの面積より大きい。
図6Aによれば、第2方向DR2において、第2サブ部分CAの長さが第1サブ部分SAの長さより長い。
【0069】
図6Bを参照すると、第1サブ部分SAは、ベース層(WM-BL)の上面に平行する面と第1角度AKをなす。
特に、上述したように、第1サブ部分SAの厚さWH1bは、第1平面部分の一端から増加する第1~第3高さ(H1、H2、H3)を有する。
第2サブ部分CAは、全体的に同じ厚さを有する。
第2サブ部分CAの厚さは、第4高さH4と定義される。
本発明によれば、第2サブ部分CAの厚さを定義する第4高さH4は、第1~第3高さ(H1、H2、H3)より大きい。
【0070】
本発明によれば、第1サブ部分SAに重畳する補助コーティング層(WM-AL)の一部分は、第1サブ部分SAの勾配と同じ勾配を有して傾斜する。
但し、第1サブ部分SAに重畳する補助コーティング層(WM-AL)の一部分は、同じ厚さを有する。
第2サブ部分CAに重畳する補助コーティング層(WM-AL)の他の部分は、第2サブ部分CAと平行し、第1サブ部分SAに重畳する補助コーティング層WM-ALの一部分と同じ厚さを有する。
また、補助コーティング層(WM-AL)は、第1平面領域NBA1に重畳するコーティング層(WM-HCL)の上に配置される。
つまり、補助コーティング層(WM-AL)は、第1ベンディング領域BA1及び第2ベンディング領域BA2に重畳するコーティング層(WM-HCL)の上には重畳しない。
【0071】
更に
図6Aを参照すると、第1ベンディング領域BA1に重畳するコーティング層(WM-HCL)の第2コーティング部分は互いに異なる厚さを有する。
本発明によれば、第2コーティング部分の一端は、第2コーティング部分の他端より大きい厚さを有する。
第2コーティング部分の一端は、第2コーティング部分の他端より第1コーティング部分の第1サブ部分SAに、より隣接する。
例えば、サブコーティング部分に隣接した第2コーティング部分の他端の厚さWH2aは、第1サブ部分SAに隣接した第2コーティング部分の一端の厚さWH2bより小さい。
特に、コーティング層(WM-HCL)の厚さは、第2コーティング部分の他端から第2コーティング部分の一端にかけて徐々に増加する。
【0072】
第2ベンディング領域BA2に重畳するコーティング層(WM-HCL)の第3コーティング部分は、全体的に同じ厚さWH3aを有する。
本発明によれば、第3コーティング部分の厚さWH3aは、第2サブ部分CAの厚さWH1aと同じである。
また、第1ベンディング領域BA1に重畳する第1ベンディング部分と第2ベンディング領域BA2に重畳する第2ベンディング部分の形状が異なる。
この場合、第2ベンディング部分に加えられる復元力が第1ベンディング部分に加えられる復元力より小さい。
但し、これに限らず、第1ベンディング部分と第2ベンディング部分の形状は、多様に変形されてもよく、一例として互いに対称な形状を有してもよい。
【0073】
第2平面領域NBA2に重畳するサブコーティング部分の厚さWH4aは、第1ベンディング領域BA1に重畳する第2コーティング部分の厚さWH2aより小さい。
本発明によれば、コーティング層(WM-HCL)の厚さは、サブコーティング部分、第2コーティング部分、及び第1コーティング部分の第1サブ部分SAの順に徐々に増加する。
また、他の例として、コーティング層(WM-HCL)のサブコーティング部分が省略されれば、コーティング層(WM-HCL)の厚さは、第2コーティング部分から第1コーティング部分の第1サブ部分SAに向かって徐々に増加する。
よって、
図2Aに示した第1ベンディング領域BA1に重畳するウィンドウWMの第1ベンディング部(WM-SP1)(
図2A参照)の厚さが第1平面部(WM-CP1)の厚さより小さく形成される。
【0074】
図7Aは、本発明の他の実施形態によるカバーウィンドウ(WM-1)の概略構成を示す断面図であり、
図7Bは、本発明の他の実施形態によるカバーウィンドウ(WM-2)の概略構成を示す断面図であり、
図7Cは、本発明の他の実施形態によるカバーウィンドウ(WM-3)の概略構成を示す断面図である。
図7Aに示したウィンドウ(WM-1)は
図6Aに示したウィンドウWMに比べコーティング層(WM-HCL)の形状が異なるだけであり、残りの構造は実質的に同じ形状を有する。
【0075】
図7Aを参照すると、コーティング層(WM-HCLa)は、第1平面領域NBA1に対応するベース層(WM-BL)の第1平面部分の上に配置される第1コーティング部分を含む。
本発明によれば、第1コーティング部分は、全体的に同じ第1厚さWH1を有する。
また、コーティング層(WM-HCLa)は、第1ベンディング領域BA1に対応するベース層(WM-BL)の第1ベンディング部分の上に配置される第2コーティング部分と、第2ベンディング領域BA2に対応するベース層(WM-BL)の第2ベンディング部分の上に配置される第3コーティング部分とを含む。
本発明によれば、第2コーティング部分は、第1厚さWH1より小さい第2厚さWH2を有する。
【0076】
一例として、第2コーティング部分は、全体的に同じ第2厚さWH2を有してもよい。
他の例として、第2コーティング部分は、
図6Aに示した第1コーティング部分のように位置によって厚さが異なってもよい。
第3コーティング部分は、第1厚さWH1と実質的に同じ第3厚さWH3を有する。
また、コーティング層(WM-HCLa)は、第2平面領域NBA2に対応するベース層(WM-BL)の第2平面部分の上に配置され、第4厚さWH4を有する第4コーティング部分を含む。
第4コーティング部分の第4厚さWH4は、第2コーティング部分の第2厚さWH2より小さいか同じである。
【0077】
図7Bに示したウィンドウ(WM-2)は、
図7Aに示したウィンドウ(WM-1)に比べ、第2ベンディング領域BA2から延長される第3平面領域NBA3が追加されている。
図7Bを参照すると、コーティング層(WM-HCLb)の第1コーティング部分は、全体的に同じ第1厚さWHaを有する。
コーティング層(WM-HCLb)の第2コーティング部分及び第3コーティング部分は、互いに同じ第2厚さWHb1及び第3厚さWHb2をそれぞれ有する。
コーティング層(WM-HCLb)の第2コーティング部分は、第1ベンディング領域BA1に重畳し、第3コーティング部分は第2ベンディング領域BA2に重畳する。
【0078】
コーティング層(WM-HCL)の第4コーティング部分及び第5コーティング部分は、互いに同じ第4厚さWHc1及び第5厚さWHc2をそれぞれ有する。
ここで、コーティング層(WM-HCLb)の第4コーティング部分は、第2平面領域NBA2に重畳し、第5コーティング部分は、第3平面領域NBA3に重畳する。
本発明によれば、第1厚さWHaは、第2厚さWHb1及び第3厚さWHb2それぞれより大きい。
また、一例として、第2厚さWHb1及び第4厚さWHc1は、互いに同じであり、第3厚さWHb2及び第5厚さWHc2は互いに同じであってもよい。
但し、これに限らず、他の例として、第2厚さWHb1は、第4厚さWHc1より大きくてもよく、第3厚さWHb2は、第5厚さWHc2より大きくてもよい。
【0079】
図7Cに示したウィンドウ(WM-3)は、
図7Aに示したウィンドウ(WM-1)に比べ第2平面領域NBA2が省略された構造であり、残りの構造は実質的に同じ構造を有する。
よって、説明の便宜上、残りの構成に対する説明は省略する。
図7Cを参照すると、コーティング層(WM-HCLc)は、第1厚さWH1zを有する第1コーティング部分と、第2厚さWH2zを有する第2コーティング部分と、第3厚さWH3zを有する第3コーティング部分とを含む。
第1~第3コーティング部分は、
図7Aを介して説明した第1~第3コーティング部分にそれぞれ対応する。
つまり、第1厚さWH1zは、第2厚さWH2zより大きく、第3厚さWH3zと同じである。
【0080】
図8A~
図8Gは、本発明の実施形態によるカバーウィンドウの製造方法を説明するための断面図である。
図8Aを参照すると、ベース基板(WM-BLm)が用意される。
ベース基板(WM-BLm)は、ダミー領域DDA及び有効領域を定義する。
本明細書において、有効領域は、
図1Bに示した第1平面領域NBA1と、第2平面領域NBA2と、第1ベンディング領域BA1と、第2ベンディング領域BA2とを含む。
ダミー領域DDは、第2平面領域NBA2に隣接する。
【0081】
図8Bを参照すると、有効領域の第2平面領域NBA2に隣接しダミー領域DDAに重畳するベース基板(WM-BLm)の上面に溝HMが形成される。
溝HMは、ベース基板(WM-BLm)の上面から一部分窪んだ形状を有する。
【0082】
図8Cを参照すると、塗布器具を介してベース基板(WM-BLm)の上面にコーディング材料(HCL-T)を塗布する。
ここで、コーディング材料(HCL-T)とは、
図4に示したコーティング層(WM-HCL)をなす材料である。
塗布器具は、コーディング材料(HCL-T)を貯蔵する貯蔵部110と、貯蔵部110に連結されるノズル120とを含む。
本発明によれば、塗布器具は、第2方向DR2に対応する一方向DR1に沿って移動される。
【0083】
塗布器具は、ダミー領域DDAにコーディング材料(HCL-T)を形成した後、有効領域にコーディング材料(HCL-T)を形成する。
特に、塗布器具は、予め設定された一定量のコーディング材料(HCL-T)がベース基板(WM-BLm)の上に形成されてから一方向DR1に沿って移動する。
ここで、一定量とは、ベース基板(WM-BLm)の上に形成されたコーディング材料(HCL-T)が
図6に示した第2サブ部分CAの厚さに対応することを意味する。
よって、塗布器具が一方向DR1に沿って移動されれば、一定量のコーディング材料(HCL-T)がベース基板(WM-BLm)の上に形成される。
また、塗布器具は、一方向DR1に移動しながらコーディング材料(HCL-T)をノズル120を介して持続的に塗布する。
【0084】
図8Dを参照すると、塗布器具がダミー領域DDAの一端から有効領域に向かう方向に移動される。
ノズル120を介してコーディング材料(HCL-T)が塗布される初期状態において、ダミー領域DDAの一部分に予め設定した一定量のコーディング材料(HCL-T)が形成されるが、ダミー領域DDAに定義された溝HMによってコーディング材料(HCL-T)が溝の内部に一部分形成される。
特に、溝HMが第2平面領域NBA2に隣接して形成されることで、溝HMに隣接する第2平面領域NBA2の一端に重畳するベース基板(WM-BLm)の上に初期状態より少ない量のコーディング材料(HCL-T)が形成される。
【0085】
次に、一方向D1に沿って塗布器具が移動しながら、漸進的にコーディング材料(HCL-T)が予め設定された一定量まで増加する。
よって、
図6Aに示したように、第2平面領域NBA2、第1ベンディング領域BA1、及び第1サブ部分SAに向かうほどコーティング層(WM-HCL)の厚さが漸進的に増加する。
また、第2サブ部分CA及び第2ベンディング領域NBA2に重畳するベース基板(WM-BLm)の上には、同じ厚さを有するようにコーディング材料(HCL-T)が形成される。
【0086】
図8Eを参照すると、ベース基板(WM-BLm)の一部分を第1ベンディング領域BA1に対応するようにベンディングする。
その結果、
図8Eに示したように、ベース基板(WM-BLm)及びコーティング層(WM-HCL)は、
図6Aに示したベース層(WM-BL)の形状を有する。
【0087】
次に、
図8Fを参照すると、ダミー領域DDAに重畳するベース基板(WM-BLm)の一部分を除去する。
よって、
図8Fに示したように、ベース基板(WM-BLm)が本発明の実施形態による
図6Aに示したベース層(WM-BL)の形状を有する。
また、ベース基板(WM-BLm)の上に形成されるコーティング層(WM-HCL)も、
図6Aに示したコーティング層(WM-HCL)の形状を有する。
【0088】
次に、
図8Gを参照すると、補助コーティング層(WM-AL)が第1平面領域NBA1に重畳するコーティング層(WM-HCL)の上に形成される。
【0089】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0090】
AM 接着層
BA1 第1ベンディング領域
BA2 第2ベンディング領域
CA 第2サブ部分
DD、DDa、DD-1~DD-4 表示装置
DD-DA1 第1表示領域
DD-DA2a 第2表示領域
DD-DA2b 第3表示領域
DD-DA3a 第4表示領域
DD-NDA1 第1非表示領域
DD-NDA2a 第2非表示領域
DD-NDA2b 第3非表示領域
DD-NDA3a 第4非表示領域
DM-CP1 第1センタ部
DM-CP2a 第2センタ部
DM-CP2b 第3センタ部
DM-SP1 第1エッジ部
DM-SP2 第2エッジ部
IS1 第1表示面
IS2a 第2表示面
IS2b 第3表示面
IS3a 第4表示面
NBA1 第1平面領域
NBA2 第2平面領域
SA 第1サブ部分
WM ウィンドウ
WM-CP1 第1平面部
WM-CP2a 第2平面部
WM-CP2b 第3平面部
WM-SP1 第1ベンディング部
WM-SP2 第2ベンディング部
WM-HCL コーティング層
WM-AL 補助コーティング層
WM-IL プリント層
WM-BL ベース層