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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】トリガー式液体噴出器
(51)【国際特許分類】
   B05B 11/00 20230101AFI20241206BHJP
   B65D 47/34 20060101ALI20241206BHJP
【FI】
B05B11/00 102J
B05B11/00 102E
B65D47/34 100
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021214794
(22)【出願日】2021-12-28
(65)【公開番号】P2023098189
(43)【公開日】2023-07-10
【審査請求日】2024-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】坂田 耕太
【審査官】谷口 東虎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-080724(JP,A)
【文献】特開平11-042449(JP,A)
【文献】特開平10-156237(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 11/00
B65D 47/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、
前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、
前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、
前記トリガー機構は、
前方に開口すると共に後方が前記縦供給筒部の内部に連通する主シリンダと、
前記主シリンダの内部に前後方向に移動可能に配置される摺動部、及び、前記摺動部から前記主シリンダの外部に向かって前方に突出し、前端部が前記トリガー部に連結された突部を有する主ピストンと、
前記主ピストンの前記突部が内側に挿入され、前記トリガー部を前方に向けて付勢する付勢部材と、
前記主シリンダの前方の開口部に装着され、前記付勢部材の後端を受けるバネ受けと、を備える、トリガー式液体噴出器。
【請求項2】
前記バネ受けは、前記付勢部材を左右方向で挟む一対の側壁部を備える、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記バネ受けは、
前記主シリンダの内部に挿入される内筒部と、
前記内筒部の内側に形成され、前記付勢部材の後端を受ける受け部と、を備える、請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
【背景技術】
【0002】
トリガー部の操作によって容器体内から液体を吸い上げ、噴出孔を通じて液体を噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。下記特許文献1に記載されたトリガー式液体噴出器は、トリガー部の移動に伴って前後に移動するピストンと、ピストンの移動に伴って内部が加圧および減圧し、かつ内部が縦供給筒部内に連通するシリンダと、シリンダの内側に配置され、ピストンを介してトリガー部を前方に向けて付勢する付勢部材と、を備えている。
【0003】
さらに、下記特許文献1に記載されたトリガー式液体噴出器は、トリガー部の後方への移動によって、縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、貯留シリンダ内に配設され、貯留シリンダ内への液体の供給に伴って軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、液体の連続噴出が可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-159841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記トリガー式液体噴出器では、浴室に使用する次亜塩素酸塩を含有したカビ取り剤などをはじめ、さまざまな種類の液体を連続噴出することが求められている。しかしながら、液体の種類によっては接液した付勢部材が劣化して、ピストンの移動やトリガー部の作動が鈍くなったり、付勢部材と接液することで液体自体が変質する場合などがあった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、トリガー部を付勢する付勢部材と液体との接触を抑制し、液体を連続噴出できるトリガー式液体噴出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、前記トリガー機構は、前方に開口すると共に後方が前記縦供給筒部の内部に連通する主シリンダと、前記主シリンダの内部に前後方向に移動可能に配置される摺動部、及び、前記摺動部から前記主シリンダの外部に向かって前方に突出し、前端部が前記トリガー部に連結された突部を有する主ピストンと、前記主ピストンの前記突部が内側に挿入され、前記トリガー部を前方に向けて付勢する付勢部材と、を備える。
【0008】
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、トリガー部を操作して後方に移動させることで、液体を縦供給筒部内から噴出孔側に向けて流通させることができる。これにより、ノズル部材の噴出孔を通じて液体を外部に向けて噴出させることができる。しかも、縦供給筒部内から貯留シリンダ内に液体を供給して、貯留シリンダ内を加圧することができる。従って、貯留プランジャを軸方向の他方側に向けた付勢力に抗して軸方向の一方側に向けて押圧することができ、液体を噴出しながら貯留プランジャを軸方向の一方側に向けて移動させることができる。そのため、トリガー部を引く操作を行う毎に、貯留プランジャを軸方向の一方側に移動させて、貯留シリンダ内に液体を溜めながら(充填しながら)、液体を噴出することができる。
なお、貯留シリンダ内への液体の充填後、トリガー部の操作を停止すると、縦供給筒部内を通じた貯留シリンダ内への液体の供給が停止するが、貯留プランジャが軸方向の他方側に向けて復元移動しはじめる。これにより、貯留シリンダ内に充填した液体を、貯留シリンダ内から噴出孔側に向けて押し出すことができ、噴出孔から噴出させることができる。従って、液体の連続噴出を行うことが可能となる。
【0009】
ところで、トリガー部は、付勢部材によって前方に向けて付勢されている。特に、付勢部材の内側には、主シリンダの前方の開口部から外部に向かって突出し、前端部がトリガー部に連結された主ピストンの突部が挿入されている。従って、主シリンダと主ピストンとで囲まれる空間の外部に付勢部材を配置してトリガー部を付勢することができる。
これにより、主シリンダの内部に吸い上げた液体が付勢部材に接液して反応することがない。従って、付勢部材の劣化や液体の変質などを防止し、液体の連続噴出に適したトリガー式液体噴出器とすることができる。
【0010】
(2)前記主シリンダの前方の開口部に装着され、前記付勢部材の後端を受けるバネ受けを備えても良い。
【0011】
この場合には、バネ受けを主シリンダの前方の開口部に装着し、バネ受けとトリガー部との間に付勢部材を配置することができる。また、バネ受けによって、主シリンダの前方の開口部からの主ピストンの抜けを規制することができる。
【0012】
(3)前記バネ受けは、前記付勢部材を左右方向で挟む一対の側壁部を備えても良い。
【0013】
この場合には、主シリンダと主ピストンとで囲まれる空間の外部に配置した付勢部材を左右一対の側壁部で挟むことで外から見えづらくし、意匠性を向上できる。また、左右一対の側壁部によって、噴霧により飛散した液体などが付勢部材に付着するのを抑制することができる。
【0014】
(4)前記バネ受けは、前記主シリンダの内部に挿入される内筒部と、前記内筒部の内側に形成され、前記付勢部材の後端を受ける受け部と、を備えても良い。
【0015】
この場合には、バネ受けの内筒部が主シリンダの内部に挿入されるため、主シリンダに対するバネ受けの装着が容易になる。また、主シリンダの内部に挿入された内筒部によって、主シリンダの内部を摺動する主ピストンの前方への抜けを規制できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、トリガー部を付勢する付勢部材と液体との接触を抑制し、液体を連続噴出できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係るトリガー式液体噴出器の縦断面図である。
図2図1に示すトリガー式液体噴出器の要部の拡大図である。
図3】本発明の一実施形態に係るトリガー式液体噴出器の正面図である。
図4】本発明の一実施形態に係るトリガー式液体噴出器の側面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るトリガー式液体噴出器のトリガー部を引いた様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係るトリガー式液体噴出器の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、トリガー式液体噴出器が容器体に取り付けられた噴出容器を例にして説明する。
【0019】
図1に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、液体を収容する容器体Aに装着される噴出器本体2と、液体を噴出する噴出孔4が形成され、噴出器本体2に装着されたノズル部材3と、噴出器本体2及びノズル部材3を覆うカバー体5と、を備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品とされている。
【0020】
(噴出器本体)
噴出器本体2は、縦供給筒部10と、接続筒部20と、装着キャップ30と、貯留シリンダ40と、貯留プランジャ50と、プランジャ付勢部材60と、射出筒部70と、トリガー機構80と、ボール弁90と、貯留弁91と、を主に備えている。
【0021】
本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線を軸線O1とし、この軸線O1に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側といい、軸線O1に沿う方向を上下方向という。また、上下方向から見た平面視において、軸線O1に交差する一方向を前後方向といい、上下方向及び前後方向の双方向に直交する方向を左右方向という。
【0022】
さらに本実施形態では、貯留シリンダ40の中心軸線を軸線O2とする。本実施形態において軸線O2は、前後方向に延びている。従って、本実施形態において前後方向は、貯留シリンダ40の中心軸線に沿う軸方向に相当する。
なお、本実施形態において後方は、貯留シリンダ40の中心軸線に沿う軸方向のうちの一方側に相当し、前方は貯留シリンダ40の中心軸線に沿う軸方向のうちの他方側に相当する。ただし、軸線O2に沿う軸方向は、前後方向と一致していなくても良い。
【0023】
縦供給筒部10は、上下方向に延在し、容器体A内の液体を吸い上げる機能を有する。
縦供給筒部10は、装着キャップ30によって、容器体Aに装着されている。縦供給筒部10には、上下方向に延びると共に容器体Aから液体を吸い上げるパイプ11の上部が嵌合されている。
【0024】
図1に示すように、縦供給筒部10の上端部には、前方に向けて延びる接続筒部20が設けられている。
接続筒部20は、噴出器本体2の前方に開口した開口部21を有する筒状に形成され、縦供給筒部10内に連通している。接続筒部20の開口部21には、閉塞栓100が装着され、開口部21を閉塞(シール)している。
【0025】
接続筒部20の下方、且つ、装着キャップ30の上方には、シリンダ用筒部110が設けられている。シリンダ用筒部110は、縦供給筒部10から前方に向けて突出すると共に、前方に向けて開口している。シリンダ用筒部110内には、主シリンダ82が嵌合されている。主シリンダ82は、前方に開口すると共に後方が閉塞された有底筒状に形成されている。主シリンダ82内は、縦供給筒部10内に連通している。
【0026】
貯留シリンダ40は、縦供給筒部10及び接続筒部20の上方に配置されている。
なお本実施形態では、貯留シリンダ40の下端部は、縦供給筒部10の上端部及び接続筒部20の上端部と一体に形成されている。
貯留シリンダ40の内部(後述する貯留空間40a)には、トリガー部81の後方への揺動によって、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通過した液体が供給される。
具体的には、貯留シリンダ40における前端部の下側部分には、接続筒部20内に連通する供給孔41が形成されている。なお、供給孔41は、後述する閉塞栓100より後方に位置する部分に開口している。これにより、貯留シリンダ40内に、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通過した液体を、供給孔41を通じて供給することが可能とされている。
【0027】
貯留プランジャ50は、貯留シリンダ40内に軸線O2に沿う前後方向に移動可能に配置されている。これにより、貯留プランジャ50は、貯留シリンダ40内を前後方向に密に摺動する。
貯留プランジャ50は、貯留シリンダ40内への液体の供給に伴って後方に向けて移動する。貯留プランジャ50は、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4との連通を遮断し、且つ後方に移動したときに、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4との連通を許容する。
つまり、貯留プランジャ50は、最前方位置において、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4(射出筒部70内)との連通を遮断し、最前方位置から後方に移動したときに、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4(射出筒部70内)との連通を許容する。なお、貯留シリンダ40において、貯留プランジャ50よりも前方に位置する空間は、貯留空間40aとして機能する。
【0028】
貯留空間40aは、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通過すると共に、供給孔41を通過した液体が貯留される。貯留空間40aは、液体の供給によって貯留プランジャ50が後方に向けて移動することで拡張する。なお、貯留空間40aは、後述する射出筒部70内にも連通可能とされている。
【0029】
プランジャ付勢部材60は、貯留プランジャ50を前方に向けて付勢している。プランジャ付勢部材60は、貯留シリンダ40内において貯留プランジャ50よりも後方に配置されている。プランジャ付勢部材60は、トリガー部81を操作する前の初期状態において、貯留プランジャ50を前方に向けて付勢している。これにより、貯留プランジャ50は、最前方位置に位置している。
なお、プランジャ付勢部材60は、軸線O2と同軸に配設された金属製のコイルばねとされている。ただし、例えばプランジャ付勢部材60として樹脂製のばねを用いても良いし、その他の弾性を有する部材を用いても構わない。
【0030】
上述のように構成された貯留シリンダ40及び貯留プランジャ50において、貯留プランジャ50が後方に移動するまでの間、貯留空間40a内で液体を加圧することが可能となる。その後、貯留空間40aの液圧が所定値に達すると、貯留プランジャ50がプランジャ付勢部材60に抗して後方に移動する。これにより、貯留空間40aの液体を、噴出孔4側に供給することが可能とされている。
従って、貯留プランジャ50を蓄圧弁として機能させることができる。
【0031】
射出筒部70は、貯留シリンダ40から前方に向けて延びている。射出筒部70は、貯留シリンダ40内(貯留空間40a)及び接続筒部20内を通じて縦供給筒部10の内部に連通している。これにより、射出筒部70は、縦供給筒部10内、接続筒部20内及び貯留シリンダ40内(貯留空間40a)を通過した液体を噴出孔4に導くことが可能とされている。
【0032】
トリガー機構80は、トリガー部81と、主シリンダ82と、主ピストン83と、コイルスプリング84(付勢部材)とを備えている。トリガー機構80は、トリガー部81の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10内から接続筒部20内を通じて噴出孔4側に向けて流通させることが可能とされている。
【0033】
トリガー部81は、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配置されている。トリガー部81は、上下方向に延びるように形成されていると共に、射出筒部70の下方に配置されている。トリガー部81は、上端部がノズル部材3に前後方向に揺動可能に軸支され、下端部が主シリンダ82の前方に配置される。
【0034】
なお図示の例では、トリガー部81と、主シリンダ82との間の前後方向の隙間には、ストッパTが設けられている。ストッパTは、トリガー部81及び主シリンダ82のそれぞれに当接することで、トリガー部81の後方への揺動を規制する。ただし、ストッパTは必須なものではなく、具備しなくても構わない。
【0035】
主ピストン83は、主シリンダ82の内部に前後方向に移動可能に配置されている。主ピストン83は、トリガー部81の揺動に連動して前後方向に移動可能とされている。これにより、主シリンダ82の内部は、主ピストン83の前後方向の移動に伴って加圧及び減圧される。なお、主ピストン83は、後方に開口すると共に前方が閉塞された有頂筒状に形成されている。
【0036】
主ピストン83は、コイルスプリング84の付勢力によってトリガー部81を介して前方に付勢されている。主ピストン83は、トリガー部81の後方への揺動に伴って後方に移動して主シリンダ82内に押し込まれる。なお、主ピストン83は、トリガー部81が最前方揺動位置にあるときに、これに対応して最前方位置に位置している。
【0037】
コイルスプリング84は、例えば金属製とされている。コイルスプリング84は、主ピストン83及び主シリンダ82と同軸に配設され、主ピストン83が連結されたトリガー部81を前方に付勢している。コイルスプリング84は、主シリンダ82の前方の開口部に装着されたスプリング受け130(バネ受け)とトリガー部81との間に配置されている。
ただし、コイルスプリング84の材質は金属製に限定されるものではなく、例えば樹脂ばね等を採用してもよい。
【0038】
ボール弁90及び貯留弁91は、縦供給筒部10内に設けられている。
ボール弁90は、主シリンダ82内の加圧時に、縦供給筒部10内を通じた容器体A内と主シリンダ82内との連通を遮断すると共に、主シリンダ82内の減圧時に上方に向けて変位することで、縦供給筒部10内を通じた容器体A内と主シリンダ82内との連通を許容する逆止弁とされている。
【0039】
ボール弁90の上方には、貯留弁91が配置されている。貯留弁91は、縦供給筒部10内から接続筒部20内を通じた貯留シリンダ40内への液体の供給を許容すると共に、貯留シリンダ40内から接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内への液体の流出を規制する逆止弁とされている。
【0040】
カバー体5は、縦供給筒部10のうちの下端部を除く全体、射出筒部70の全体、及び貯留シリンダ40の全体を、少なくとも左右方向の両側及び上方から覆うように形成されている。
【0041】
(ノズル部材)
ノズル部材3は、主に射出筒部70を利用して噴出器本体2に組付けられている。
ノズル部材3は、射出筒部70に前方から外嵌された装着筒部120と、装着筒部120における前端部の内側に位置するノズル軸部121と、ノズル軸部121に装着されたノズルキャップ122と、を備えている。ノズルキャップ122には、前方に開口し、液体を前方に向けて噴出する噴出孔4が形成されている。
【0042】
(コイルスプリング)
以上のように構成されたトリガー式液体噴出器1において、先に述べたコイルスプリング84の配置及びコイルスプリング84の周辺の構造について説明する。
【0043】
図2に示すように、前方に向けて開口する有底筒状の主シリンダ82には、その後壁部の中央部分から前方に向けて突出した筒状のガイド筒82aが設けられている。ガイド筒82aの前端部は、主シリンダ82の前端部よりも後方に位置している。ガイド筒82aの底部は環状に形成され、内側にシリンダ用筒部110に設けられた嵌合筒部111が嵌合されている。なお、嵌合筒部111の前端部は、ガイド筒82aの内部に突出している。ガイド筒82aは、嵌合筒部111と同軸に配設されている。
【0044】
なお、本実施形態では、前後方向に沿って延びる主シリンダ82、ガイド筒82a、シリンダ用筒部110、及び嵌合筒部111の同軸の中心軸線を軸線O3とする。さらに軸線O3方向から見た平面視において、軸線O3に交差する方向を径方向といい、軸線O3回りに周回する方向を周方向という。
【0045】
主ピストン83は、主シリンダ82の内部に前後方向に移動可能に配置される摺動部85と、摺動部85から主シリンダ82の外部に向かって前方に突出し、その前端部86aがトリガー部81に連結された突部86と、を備えている。摺動部85は、有頂筒状の主ピストン83の後端部に環状に設けられている。摺動部85の内側には、ガイド筒82aが挿入されている。
【0046】
摺動部85は、ガイド筒82aの外周面に摺接する内側リップ部85aと、内側リップ部85aから径方向外側に向けて延在するリップ連結部85bと、リップ連結部85bの径方向外側に連設され、主シリンダ82の内周面に摺接する外側リップ部85cと、を備えている。内側リップ部85aは、その後端部が径方向内側に延び、ガイド筒82aの外周面に摺接している。これにより、内側リップ部85aとガイド筒82aの外周面との間に、シール性が確保されている。
【0047】
リップ連結部85bは、内側リップ部85aと外側リップ部85cとの間を径方向において連結する環状に形成されている。リップ連結部85bの前方を向く面は、平面状に形成されている。外側リップ部85cは、リップ連結部85bの外周端から前方及び後方に向かうに従って各別に拡径して前後一対で形成され、主シリンダ82の内周面に対して摺接している。これにより、外側リップ部85cと主シリンダ82の内周面との間に、シール性が確保されている。
【0048】
主ピストン83の突部86は、内側リップ部85aの前端部から前方に延び、主シリンダ82の前方の開口部から外部に突出している。突部86の前端部86aには、左右方向に窪む一対の窪部86bが形成されている。窪部86bは、上下方向に延在し、且つ後方に凸となった略円弧状ないし略半月状に形成されている。窪部86bには、トリガー部81に設けられた連結軸81dが左右方向から挿入されている。
【0049】
トリガー部81は、左右一対の側壁81aと、左右一対の側壁81aの間を接続する前壁81bと、前壁81bの後方側で、前壁81b及び左右一対の側壁81aの間を接続する複数の補強リブ81cと、を備えている。前壁81bには、開口部81Aが形成されている。開口部81A内には、連結軸81dが設けられ、開口部81Aに挿入された突部86の前端部86aと連結されている。
【0050】
コイルスプリング84は、主シリンダ82と主ピストン83とで囲まれる空間の外部に配置されると共に、主ピストン83の突部86が内側に挿入された状態で、トリガー部81を前方に向けて付勢している。コイルスプリング84の前端は、トリガー部81に当接している。本実施形態では、コイルスプリング84の前端が、トリガー部81の左右一対の側壁81aの後端部及び開口部81Aの下方に配置された補強リブ81cの後端部等に当接している。
【0051】
なお、トリガー部81の後方側にコイルスプリング84の前端を平面で受けるバネ受けを設けてよい。しかしながら、コイルスプリング84の内側には、主ピストン83の突部86が挿入され、その姿勢が規制されているため、本実施形態のようにコイルスプリング84の前端がトリガー部81に対し斜めに当接していても問題はない。また、コイルスプリング84が前後方向の中間部分で湾曲するように配設されていても問題はない。
【0052】
主シリンダ82の前方の開口部には、コイルスプリング84の後端を受けるスプリング受け130が装着されている。スプリング受け130は、軸線O3と同軸の環状に形成されている。スプリング受け130は、主シリンダ82の内部に挿入される内筒部131と、内筒部131に連設されると共に、シリンダ用筒部110の径方向外側まで延在し、かつシリンダ用筒部110の外側に係止する係止部132と、を備えている。
【0053】
係止部132は、内筒部131の前端上部から上方に延在する延在部132aと、延在部132aの上端部から後方に延在する差込部132bと、を備えている。延在部132aの上端部は、シリンダ用筒部110の上端部よりも上方に延在している。差込部132bは、シリンダ用筒部110の径方向外側において、シリンダ用筒部110と接続筒部20との隙間に差し込まれている。なお、差込部132bの上面側には、閉塞栓100と前後方向で対向する段差が設けられている。
【0054】
内筒部131は、主シリンダ82の内部に挿入され、係止部132との連設位置から後方に向かって延在している。内筒部131の外周面は、主シリンダ82の内周面の全周に対して隙間をあけて配置されている。つまり、内筒部131は、係止部132を介して吊設されて、前後方向に位置決めされている。なお、内筒部131の後端部131aは、主シリンダ82の内周面に対して僅かに縮径している。
【0055】
内筒部131の後端部131aは、前後方向においてリップ連結部85bと対向し、主ピストン83の前方への抜けを規制する。内筒部131の外周面には、前後方向に延びる溝部133が形成されている。溝部133は、少なくとも内筒部131の外周面の下部に、一定の深さで形成されている。溝部133は、内筒部131の外周面と主シリンダ82の内周面との間に前後方向に延びる隙間を形成する。当該隙間は、主シリンダ82の前方の開口部まで延びている。
【0056】
内筒部131の内側には、主ピストン83の突部86が前後方向に挿入されている。また、内筒部131の内側には、コイルスプリング84の後端を受ける受け部134が形成されている。受け部134は、内筒部131の後端部131aの前面側に形成された段差であって、軸線O3と同軸の環状に形成されている。
【0057】
上記構成のスプリング受け130には、コイルスプリング84を左右方向で挟む一対の側壁部135が前方に向けて突設されている。一対の側壁部135は、コイルスプリング84を左右両側から覆っている。また、一対の側壁部135は、コイルスプリング84に沿って前後方向に延びると共に、その前端部はトリガー部81を左右方向で挟んで配置されている。一対の側壁部135は、図3に示すように、左右方向に厚みを有する板部材であり、トリガー部81の左右一対の側壁81aを前後方向にガイドしている。
【0058】
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。まず、図4に示す状態から、ストッパTによるトリガー部81の移動規制を解除する。次に、図5に示すように、トリガー部81をコイルスプリング84(図1参照)の付勢力に抗して、後方に引くように操作する。なお、トリガー部81の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填され、縦供給筒部10内に液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
【0059】
トリガー部81をコイルスプリング84の付勢力に抗して、後方に引くように操作すると、主ピストン83が最前方位置から後方に移動し、主シリンダ82内が加圧される。これにより、主シリンダ82内の液体が、縦供給筒部10に供給される。縦供給筒部10に供給された液体は、ボール弁90を下方に押し付けると共に、貯留弁91を押し上げる。
【0060】
これにより、縦供給筒部10内の液体を、接続筒部20内及び供給孔41を通じて貯留シリンダ40の貯留空間40aに供給することができ、貯留空間40aを加圧することができる。そのため、貯留空間40aの加圧に伴って、貯留プランジャ50をプランジャ付勢部材60の付勢力に抗して最前進位置から後方に向けて移動させることができ、液体を貯留空間40aに溜める(充填する)ことができる。貯留プランジャ50が後方に移動することで、圧力が高まった貯留空間40aの液体を、射出筒部70内を通じて噴出孔4に導くことができる。これにより、噴出孔4から前方に向けて液体を噴出させることができる。
【0061】
上述のように、トリガー部81を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴出させることができると共に、貯留プランジャ50を後方に移動させて、貯留空間40a内に液体を溜めることができる。
【0062】
その後、トリガー部81を解放すると、コイルスプリング84の弾性復元力(付勢力)によってトリガー部81が前方に復元移動するので、これに伴ってトリガー部81に連結された主ピストン83も主シリンダ82内を前方に向けて復元移動する。そのため、主シリンダ82内を減圧させて、容器体A内の圧力よりも低い圧力にすることができるので、貯留弁91が閉弁したままの状態で、ボール弁90を上昇させることができる。従って、容器体A内の液体を、縦供給筒部10内に吸い上げ、主シリンダ82内に導入することができる。
これにより、次回の噴出に備えることができる。
【0063】
なお、トリガー部81の後方に向けた操作を停止すると、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通じた貯留空間40aへの液体の供給は停止するものの、プランジャ付勢部材60の付勢力によって貯留プランジャ50が最前進位置に向けて前方移動しはじめる。
なお、この際、貯留空間40aから縦供給筒部10内への液体の流出は、貯留弁91によって規制される。
【0064】
これにより、貯留空間40aに溜まった液体を、射出筒部70内を通じて噴出孔4に導き、噴出孔4を通じて前方に向けて液体を引き続き噴出させることができる。
このように、トリガー部81を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部81を操作しない場合であっても液体を噴出させることができ、液体の連続噴出を行うことができる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、トリガー部81を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部81を操作しない場合であっても液体を噴出させることができ、液体の連続噴出を行うことができる。
なお、トリガー部81は、上端部(支点)がノズル部材3に揺動可能に軸支され、トリガー部81の中間部(作用点)に主ピストン83が連結されているので、例えばトリガー部81の下端部(力点)を操作することで、いわゆるてこの原理を利用して、主ピストン83を効率良く移動させることができる。そのため、トリガー部81の操作性を向上することができる。
【0066】
さらに本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、図2に示すように、トリガー部81は、コイルスプリング84によって前方に向けて付勢されている。
特に、コイルスプリング84の内側には、主シリンダ82の前方の開口部から外部に向かって突出し、前端部86aがトリガー部81に連結された主ピストン83の突部86が挿入されている。従って、主シリンダ82と主ピストン83とで囲まれる空間の外部にコイルスプリング84を配置してトリガー部81を付勢することができる。
これにより、主シリンダ82の内部に吸い上げた液体がコイルスプリング84に接液して反応することがない。従って、コイルスプリング84の劣化や液体の変質などを防止し、液体の連続噴出に適したトリガー式液体噴出器1とすることができる。
【0067】
このように、本実施形態に係るトリガー式液体噴出器1は、液体が収容された容器体Aに装着される噴出器本体2と、噴出器本体2に装着され、液体を噴出する噴出孔4が形成されたノズル部材3と、を備え、噴出器本体2は、容器体A内の液体を吸上げる縦供給筒部10と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部81を有し、トリガー部81の後方への移動によって、液体を縦供給筒部10内から噴出孔4側に向けて流通させるトリガー機構80と、トリガー部81の後方への移動によって、縦供給筒部10内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダ40と、貯留シリンダ40内に貯留シリンダ40の中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、貯留シリンダ40内への液体の供給に伴って軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャ50と、を備え、トリガー機構80は、前方に開口すると共に後方が縦供給筒部10の内部に連通する主シリンダ82と、主シリンダ82の内部に前後方向に移動可能に配置される摺動部85、及び、摺動部85から主シリンダ82の外部に向かって前方に突出し、前端部86aがトリガー部81に連結された突部86を有する主ピストン83と、主ピストン83の突部86が内側に挿入され、トリガー部81を前方に向けて付勢するコイルスプリング84と、を備える。この構成によれば、トリガー部81を付勢するコイルスプリング84と液体との接触を抑制し、液体を連続噴出できる。
【0068】
また、本実施形態では、主シリンダ82の前方の開口部に装着され、コイルスプリング84の後端を受けるスプリング受け130を備える。この構成によれば、スプリング受け130を主シリンダ82の前方の開口部に装着し、スプリング受け130とトリガー部81との間にコイルスプリング84を配置することができる。また、スプリング受け130によって、主シリンダ82の前方の開口部からの主ピストン83の抜けを規制することができる。
【0069】
また、本実施形態では、スプリング受け130は、コイルスプリング84を左右方向で挟む一対の側壁部135を備える。この構成によれば、主シリンダ82と主ピストン83とで囲まれる空間の外部に配置したコイルスプリング84を左右一対の側壁部135で挟むことで外から見えづらくし、意匠性を向上できる(図4図5参照)。また、左右一対の側壁部135によって、噴霧により飛散した液体などがコイルスプリング84に付着するのを抑制することができる。さらに、左右一対の側壁部135によって、トリガー部81の斜め引き(トリガー部81の軸支部を捻るような引き)を抑制することができる。
【0070】
また、本実施形態では、スプリング受け130は、主シリンダ82の内部に挿入される内筒部131と、内筒部131の内側に形成され、コイルスプリング84の後端を受ける受け部134と、内筒部131の外側に形成され、内筒部131の外周面と主シリンダ82の内周面との間に前後方向に延びる隙間を形成する溝部133と、を備える。この構成によれば、スプリング受け130の内筒部131が主シリンダ82の内部に挿入されるため、主シリンダ82に対するスプリング受け130の装着が容易になる。また、主シリンダ82の内部に挿入された内筒部131によって、主シリンダ82の内部を摺動する主ピストン83の前方への抜けを規制できる。さらに、スプリング受け130の内筒部131に形成された溝部133によって、内筒部131の外周面と主シリンダ82の内周面との間に前後方向に延びる隙間が形成されているため、仮に主シリンダ82の内周面と当該内周面に摺接する主ピストン83の摺接部との隙間から液体が漏れ出たとしても、液体は内筒部131の外側の隙間を抜けていくため、内筒部131の内側でコイルスプリング84の後端を受ける受け部134への液体の回り込み及びコイルスプリング84への接液を抑制できる。
【0071】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
【0072】
例えば上記実施形態では、主シリンダ82の前方の開口部にスプリング受け130を装着した場合を例に挙げて説明したが、コイルスプリング84の後端を受けるスプリング受け130を装着しなくても構わない。この場合は、例えば、主ピストン83のリップ連結部85bの前面側で、コイルスプリング84の後端を受けても構わない。
【0073】
また例えば上記実施形態では、左右一対の側壁部135によって、トリガー部81の斜め引きを抑制する場合を例に挙げて説明したが、左右一対の側壁部135がトリガー部81のガイド機能を有さず、コイルスプリング84を覆うカバー機能のみを有しても構わない。
【0074】
また例えば、スプリング受け130の係止部132を1つだけ形成しても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成しても構わない。さらに係止部132を1つだけ形成する場合には、シリンダ用筒部110を径方向の外側から囲む筒状に係止部132を構成しても構わない。また、係止部132をシリンダ用筒部110の外周面に対してねじ結合等することで係止させても構わない。
【0075】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0076】
1…トリガー式液体噴出器、2…噴出器本体、3…ノズル部材、4…噴出孔、5…カバー体、10…縦供給筒部、11…パイプ、20…接続筒部、21…開口部、30…装着キャップ、40…貯留シリンダ、40a…貯留空間、41…供給孔、50…貯留プランジャ、60…プランジャ付勢部材、70…射出筒部、80…トリガー機構、81…トリガー部、81a…側壁、81A…開口部、81b…前壁、81c…補強リブ、81d…連結軸、82…主シリンダ、82a…ガイド筒、83…主ピストン、84…コイルスプリング(付勢部材)、85…摺動部、85a…内側リップ部、85b…リップ連結部、85c…外側リップ部、86…突部、86a…前端部、86b…窪部、90…ボール弁、91…貯留弁、100…閉塞栓、110…シリンダ用筒部、111…嵌合筒部、120…装着筒部、121…ノズル軸部、122…ノズルキャップ、130…スプリング受け(バネ受け)、131…内筒部、131a…後端部、132…係止部、132a…延在部、132b…差込部、133…溝部、134…受け部、135…側壁部、A…容器体、O1…軸線、O2…軸線、O3…軸線、T…ストッパ
図1
図2
図3
図4
図5