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特許7599418抗CD38抗体の生成中の微量金属の制御
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】抗CD38抗体の生成中の微量金属の制御
(51)【国際特許分類】
   C12P 21/08 20060101AFI20241206BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 7/04 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 7/06 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 21/04 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20241206BHJP
   A61P 31/22 20060101ALI20241206BHJP
   C12N 5/10 20060101ALN20241206BHJP
   C07K 16/28 20060101ALN20241206BHJP
   C12N 15/13 20060101ALN20241206BHJP
【FI】
C12P21/08 ZNA
A61K39/395 N
A61P35/00
A61P17/06
A61P19/02
A61P1/00
A61P1/04
A61P27/02
A61P13/12
A61P11/06
A61P9/10
A61P25/00
A61P3/10
A61P7/04
A61P7/06
A61P21/04
A61P37/02
A61P29/00 101
A61P37/08
A61P17/00
A61P31/18
A61P31/22
C12N5/10
C07K16/28
C12N15/13
【請求項の数】 37
(21)【出願番号】P 2021525797
(86)(22)【出願日】2019-11-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-07
(86)【国際出願番号】 IB2019059766
(87)【国際公開番号】W WO2020100073
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2022-11-08
(31)【優先権主張番号】62/760,782
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】509087759
【氏名又は名称】ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100093676
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100196966
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 渉
(72)【発明者】
【氏名】ラーモア,ニコル
(72)【発明者】
【氏名】ラーマナータン,バラスブラマニアン
(72)【発明者】
【氏名】イェーガー,リチャード
【審査官】安川 聡
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0155753(US,A1)
【文献】特表2017-511137(JP,A)
【文献】特表2017-507953(JP,A)
【文献】国際公開第2012/149197(WO,A1)
【文献】特表2017-506515(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12P、A61K、A61P、C12N、C07K
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
15%~27%のアシアロ、モノガラクトコア-フコシル化二分岐グリカン(G1F)オリゴ糖含有量を有する、配列番号7の重鎖可変領域(VH)及び配列番号8の軽鎖可変領域(VL)をコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
a)2十億分率(ppb)~8.5ppbのマンガン(Mn)を含む培養培地を調製することと、
b)工程a)で調製された前記培養培地中で前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLをコードしている前記ポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、前記15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLをコードしている前記ポリヌクレオチドから発現する前記抗CD38抗体を生成することと、
を含み、
前記宿主細胞が、CHO細胞である、方法。
【請求項2】
医薬品の製造方法であって、
a)請求項1に記載の方法にしたがって抗CD38抗体を生成することと、
b)前記抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、
を含む方法。
【請求項3】
前記医薬品を製剤化することが、pH5.0~6.0で、30,000U~45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、5mM~15mMの濃度のヒスチジン、100mM~300mMの濃度のソルビトール、0.01%w/v~0.04%w/vの濃度のPS-20、及び1mg/mL~2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、20mg/mL~180mg/mLの前記抗CD38抗体を製剤化することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記医薬品を製剤化することが、pH5.6で、2,000U/mLの組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、5mM~15mMのヒスチジン、100mM~300mMのソルビトール、0.01%w/v~0.04%w/vのPS-20、及び1mg/mL~2mg/mLのメチオニン中で、120mg/mLの前記抗CD38抗体を製剤化することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記医薬品を製剤化することが、pH5.5で、25mMの酢酸、60mMの塩化ナトリウム、140mMのマンニトール、及び0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、20mg/mLの前記抗CD38抗体を製剤化することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
a)前記抗CD38抗体が生成される条件下で前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLをコードしている前記ポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
b)前記抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、前記抗CD38抗体の生合成中の前記培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量を制御し、前記培養培地におけるMnの濃度を2ppb~8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、前記15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する前記抗CD38抗体を生成することと、
を含み、
前記宿主細胞が、CHO細胞である、方法。
【請求項7】
前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、15%~25%である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、21%~25%である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記抗CD38抗体のアシアロ、アガラクトコア-フコシル化二分岐グリカン(G0F)オリゴ糖含有量が、65%~74%である、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記抗CD38抗体のアシアロ、アガラクトコア-フコシル化二分岐グリカン(G0F)オリゴ糖含有量が、68%~74%である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記培養培地を調製することが、
原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、
組み合わせて2ppb~8.5ppbのMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択することと、
選択された前記原材料成分の1つ以上のバッチを、培養培地を調製するために使用することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記培養培地が、2ppb~6.5pppbのMnを含むように制御される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記培養培地が、4.0ppb~8.5ppbのMnを含むように調製される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記培養培地が、4.0ppb~6.5ppbのMnを含むように調製される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記培養培地が、5.0ppb~6.5ppbのMnを含むように調製される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記培養培地が、2ppb~6.5pppbのMnを含むように制御される、請求項6に記載の方法。
【請求項17】
前記培養培地が、4.0ppb~8.5ppbのMnを含むように制御される、請求項6に記載の方法。
【請求項18】
前記培養培地が、4.0ppb~6.5ppbのMnを含むように制御される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記培養培地が、5.0ppb~6.5ppbのMnを含むように制御される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記抗CD38抗体のアシアロ、アガラクトコア-フコシル化二分岐グリカン(G0F)オリゴ糖含有量が65%~74%である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記培養培地が、4.0ppb~8.5ppbのMnを含むように調製される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が15%~25%である、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量が68%~74%である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記培養培地が、4.0ppb~8.5ppbのMnを含むように調製される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が21%~25%である、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量が約68%~約74%である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記培養培地が、5.0ppb~6.5ppbのMnを含むように調製される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記培養培地が、基本培地又は流加培地である、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
培養が、流加培養又は灌流培養を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記CHO細胞が、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記CHO細胞が、グルタミン合成酵素(GS)が不足している、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
GMPに準拠する条件下で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記抗CD38抗体が、前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記抗CD38抗体が、配列番号9の重鎖(HC)及び配列番号10の軽鎖(LC)を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記抗CD38抗体が、バイオ後続品である、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記抗CD38抗体が、ダラツムマブである、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年11月13日出願の米国仮出願第62/760,782号の利益を主張するものであり、参照によりその全容が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、抗CD38抗体の生成中の微量金属を制御する方法、当該方法を使用して生成された原薬及び医薬品、並びに生成された原薬及び医薬品の使用に関する。
【0003】
(配列表)
本願は、EFS-Webを介して提出された配列表を含み、その全容が参照により本明細書に組み込まれる。2018年11月02日に作成されたASCIIテキストファイルは、ファイル名がJBI6023WOPCT_ST25.txtであり、サイズは91キロバイトである。
【背景技術】
【0004】
過去数十年間にわたって、多くの研究は、細胞培養からの組み換えタンパク質、例えば、モノクローナル抗体の生成に重点的に取り組んできた。このような培養のために血清又は加水分解物を含有する培地が利用されてきたが、培地成分のロット間のばらつきを最小化するために合成培地が開発された(Luo and Chen,Biotechnology and Bioengineering 97(6):1654-59,2007)。細胞培養についての理解が深まったことから、比較的高い生存率を維持しながら生成物の品質を損なうことなく合成培地にシフトすることが可能になった。
【0005】
抗体の生成中のN-グリコシル化は、その抗原性、インビボでのクリアランス速度、安定性、及びFc媒介エフェクター機能を媒介し得、そして、細胞培養条件に依存し得る。したがって、合成培地中で細胞培養することから得られる治療抗体の予測可能なグリコシル化プロファイルを提供することができる方法を開発する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7の重鎖可変領域(VH)及び配列番号8の軽鎖可変領域(VL)をコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5十億分率(ppb)以下のマンガン(Mn)を含む培養培地を調製することと、
工程a)で調製された培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0007】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0008】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
工程a)で調製された培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】様々な製造バッチにおける、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG0Fオリゴ糖の割合(G0F%)対乾燥粉末培地(DPM)の計算されたマンガン(Mn)濃度の相関を示す。Y軸:Mn濃度、十億分率(ppb);X軸:G0F%。
図2】様々な製造バッチにおける、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG1Fオリゴ糖の割合(G1F%)対DPMの計算されたMn濃度の相関を示す。Y軸:Mn濃度(ppb);X軸:G1F%。
図3】規格外(out of specification、OOS)、傾向外(out of trend、OOT)、及び合格したバッチについての、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG0F%対DPMバイオリアクター培地成分から計算されたMn濃度を示す。
図4】規格外、傾向外、及び合格したバッチについての、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG1F%対DPMバイオリアクター培地成分から計算されたMn濃度を示す。
図5】経時的な様々な製造バッチにおけるDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG1F%(図中、G1F%として示される)及びMn濃度を示す。
図6】OOS/OOTバッチ製造の前、中、及び後の総Mn濃度(ppb)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に引用されている特許及び特許出願を含む(但しそれらに限定されない)全ての刊行物は、完全に記載されているかのように参照により、本明細書に援用される。
【0011】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけに使用され、限定することを意図するものではないと理解すべきである。特に定義しない限り、本明細書において使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。
【0012】
本明細書に記載されているものと同様の又は等価な任意の方法及び材料を、本開示の試験の実施において使用することができるが、例示的な材料及び方法を本明細書に記載する。本開示を説明及び特許請求する上で、以下の用語が使用される。
【0013】
定義
本明細書及び添付の「特許請求の範囲」で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、特にその内容が明確に指示していない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「細胞(a cell)」という言及には、2つ又は3つ以上の細胞の組み合わせ、及びこれに類するものなどが含まれる。
【0014】
「約」は、当業者によって決定される特定の値について許容される誤差範囲内であることを意味し、これは、その値が測定又は決定される方法、すなわち測定システムの制限事項にある程度依存する。特定のアッセイ、結果、又は実施形態の文脈において実施例又は明細書のその他の箇所に別途明示的に記載のない限り、「約」は、当該技術分野の実施に従う1つの標準偏差又は5%までの範囲のいずれか大きい方の範囲内であることを意味する。
【0015】
「抗体」は、ジスルフィド結合によって相互連結した2本の重鎖(HC)及び2本の軽鎖(LC)を有する免疫グロブリン分子を指す。各重鎖は、重鎖可変領域(VH)及び重鎖定常領域で構成され、当該重鎖定常領域は、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域、及びCH3領域に分けられる。各軽鎖は、軽鎖可変領域(VL)及び軽鎖定常領域(CL)で構成される。VH及びVLは、フレームワーク領域(framework region、FR)に散在している相補性決定領域(complementarity determining region、CDR)と称される超可変性の領域に更に区分され得る。各VH及びVLは、アミノ末端からカルボキシ末端に向かって以下の順序:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、及びFR4で配置された、3つのCDR及び4つのFRセグメントで構成される。抗体としては、マウス、ヒト、ヒト化及びキメラ抗体を含むモノクローナル抗体、二重特異性又は多重特異性抗体が挙げられる。免疫グロブリンは、重鎖定常領域アミノ酸配列に応じて、5つの主要なクラス、IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMに割り当てることができる。IgA及びIgGは、アイソタイプIgA1、IgA2、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4に更に細分類される。どのような脊椎動物種の抗体軽鎖も、その定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、2つの明確に異なるタイプ、すなわち、カッパ(κ)及びラムダ(λ)のうちの一方に割り当てることができる。
【0016】
「抗原結合断片」とは、親完全長抗体の抗原結合特性を保持している免疫グロブリン分子の部分を指す。代表的な抗原結合断片は、重鎖相補性決定領域(HCDR)1、2及び/又は3、軽鎖相補性決定領域(LCDR)1、2及び/又は3、VH、VL、VH及びVL、Fab、F(ab’)2、Fd、及びFv断片、並びに1つのVHドメイン又は1つのVLドメインのいずれかからなるドメイン抗体(dAb)である。VH及びVLドメインは、合成リンカーを介して互いに連結されて、VH/VLドメインが、分子内で、又はVH及びVLドメインが別々の鎖によって発現される場合には分子間で対形成して、一本鎖Fv(single chain Fv、scFv)などの一価の抗原結合部位又はダイアボディを形成する様々な種類の一本鎖抗体の設計を形成することができる。例えば、国際公開第1998/44001号、同第1988/01649号、同第1994/13804号、同第1992/01047号に記載されている。
【0017】
(承認済み基準製品/生物学的製剤の)「バイオ後続品」とは、臨床的に不活性な成分に軽微な差はあるものの、以下の(a)~(c)から得られたデータに基づいて、安全性、純度、及び効力の点でバイオ後続品と基準製品との間に臨床的に意味のある差がない、基準製品に極めて類似した生物学的製剤を指す:(a)臨床的に不活性な成分に軽微な差はあるものの、生物学的製品が基準製品に極めて類似していることを実証する分析的研究、(b)動物実験(毒性の評価を含む)、並びに/あるいは(c)標準製剤が認可される使用条件及び標準製剤の使用が意図される条件、並びにバイオ後続品に対する認可付与のための条件などの1つ以上の適切な使用条件の下での安全性、純度、及び作用強度を証明するのに十分である臨床試験(複数可)(免疫原性及び薬物動態学又は薬力学の評価を含む)。バイオ後続品は、処方する医療従事者の介入なしに薬局で標準製剤の代替品となり得る、互換可能な製品であり得る。「互換性」の更なる基準を遵守すべく、バイオ後続品は、いずれの所与の患者においても標準製剤と同じ臨床結果を生じさせることが求められ、バイオ後続品が個体に複数回投与される場合には、バイオ後続品の使用と標準製剤の使用を交互にする又は切り替えることによる安全性又は効果の低下に関するリスクは、そのように使用を交互にする又は切り替えることなく標準製剤を使用した場合のリスクを上回らない。標準製剤の機序が既知である範囲で、バイオ後続品は、提案された使用条件に関して同じ作用機序を利用する。バイオ後続品に関して提案されるラベル表示において定められた、推奨された、又は提示された使用条件(複数可)は、標準製剤に関して既に認可されている。バイオ後続品の投与経路、剤形、及び/又は強度は、標準製剤のものと同じであり、バイオ後続品は、バイオ後続品が安全性、純度及び強度を確実に維持し続けるように設計された基準を満たす設備で製造、加工、包装又は保持される。バイオ後続品は、標準製剤と比較した場合に、バイオ後続品の性能を変化させないと予想されるアミノ酸配列の若干の改変(例えば、N末端又はC末端短縮)を含んでもよい。標準製剤は、米国、欧州、又は日本のうちの少なくとも1つにおいて認可されていればよい。
【0018】
「CD38」とは、形質細胞、ナチュラルキラー細胞、並びにB細胞及びT細胞の亜集団を含む免疫細胞上で発現する糖タンパク質である表面抗原分類38タンパク質を指す。
【0019】
「細胞培養培地」及び「培養培地」とは、成長している哺乳類細胞に栄養を与える成分又は栄養素を含有する溶液を指す。典型的には、栄養素としては、最低限の成長及び/又は生存のために細胞が必要とする必須及び非必須アミノ酸、ビタミン、エネルギー源、脂質、並びに微量元素が挙げられる。このような溶液はまた、ホルモン及び/若しくは他の成長因子、特定のイオン(ナトリウム、クロリド、カルシウム、マグネシウム、及びホスフェートなど)、緩衝剤、ビタミン、ヌクレオシド又はヌクレオチド、微量元素(通常、非常に低い最終濃度で存在する無機化合物)、高い最終濃度で存在する無機化合物(例えば、鉄)、アミノ酸、脂質、及び/又はグルコース若しくは他のエネルギー源を含む、最低限の割合を超えて成長及び/又は生存を強化する更なる栄養素又は補給成分を更に含有していてもよい。
【0020】
「相補性決定領域(CDR)」とは、抗原に結合する抗体の領域である。VHには3つのCDR(HCDR1、HCDR2、HCDR3)が存在し、VLには3つのCDR(LCDR1、LCDR2、LCDR3)が存在する。CDRは、Kabat(Wu et al.(1970)J Exp Med 132:211-50)(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.,1991)、Chothia(Chothia et al.,J Mol Biol 196:901-17,1987)、IMGT(Lefranc et al.,Dev Comp Immunol 27:55-77,2003)、及びAbM(Martin and Thornton,J Bmol Biol 263:800-15,1996)などの様々な記述を用いて定義することができる。様々な記述と、可変領域の付番との間の対応が記載されている(例えば、Lefranc et al.Dev Comp Immunol27:55-77,2003;Honegger and Pluckthun,J Mol Biol 309:657-70、2001;International ImMunoGeneTics(IMGT)データベース;ウェブリソース、http://www_imgt_orgを参照のこと)。UCL Business PLCによるabYsisなどの利用可能なプログラムを使用して、CDRを描写することができる。本明細書で使用する場合、用語「CDR」、「HCDR1」、「HCDR2」、「HCDR3」、「LCDR1」、「LCDR2」、及び「LCDR3」は、明細書で別途明示的に記載のない限り、上述したKabat、Chothia、IMGT、又はAbMの方法のいずれかにより定義されるCDRを含む。
【0021】
移行句「備える/含む(comprising)」、「から本質的になる(consisting essentially of)」、及び「からなる(consisting)」は、特許用語において一般的に受け入れられている意味を含意することを意図しており、すなわち、(i)「備える/含む(comprising)」は、「含む」、「含有する」、又は「特徴とする」と同義であり、包括的又は非制限的なものであり、その他の列挙されていない要素又は方法工程を除外するものではなく、(ii)「からなる(consisting of)」は、特許請求の範囲において指定されていない、あらゆる要素、工程、又は成分を除外し、そして、(iii)「から本質的になる(consisting essentially of)」は、指定の材料又は工程、及び特許請求される開示の「基本的かつ新規の特徴に実質的に影響を与えないもの」に、特許請求の範囲の範囲を制限する。句「備える/含む(comprising)」(又はその同等語)に関して記載される実施形態はまた、実施形態として、「からなる」及び「から本質的になる」に関して独立して記載されるものを提供する。
【0022】
「培養物」、「培養」、「培養された」、及び「細胞培養」とは、細胞の集団が、細胞集団の生存及び/又は成長に好適な条件下で培養培地中に懸濁していることを指す。細胞培養は、流加細胞培養及び灌流細胞培養を含む。
【0023】
「原薬」又は「DS」とは、薬物(医薬)製品の製造において使用されることを意図し、薬物の生産に使用されるとき、その薬物製品の活性成分となる任意の物質又は物質の混合物を指す。このような物質は、疾患の診断、治癒、緩和、治療、又は予防において薬理学的活性又は他の直接効果を提供するか、あるいは身体の構造又は身体機能に影響を与えることを意図する。
【0024】
「医薬品」又は「DP」とは、必ずしもそうではないが、概して不活性成分を伴って、活性医薬成分(例えば、原薬)を含有する完成剤形、例えば、錠剤、カプセル剤、又は液剤を指す。
【0025】
「発現ベクター」とは、発現ベクター中に存在するポリヌクレオチド配列によってコードされているポリペプチドの翻訳を導くために生体系又は再構成された生体系において利用することができるベクターを指す。
【0026】
「G0F」とは、アシアロ、アガラクトコア-フコシル化二分岐グリカンを指す。
【0027】
「G0Fオリゴ糖含有量」とは、糖タンパク質オリゴ糖中のG0Fオリゴ糖の割合(G0F%)を指す。
【0028】
「G1F」とは、アシアロ、モノガラクトコア-フコシル化二分岐グリカンを指す。
【0029】
「G1Fオリゴ糖含有量」とは、糖タンパク質オリゴ糖中のG1Fオリゴ糖の割合(G1F%)を指す。
【0030】
「G2F」とは、アシアロ、ジガラクトコア-フコシル化二分岐グリカンを指す。
【0031】
「G2Fオリゴ糖含有量」とは、糖タンパク質オリゴ糖中のG2Fオリゴ糖の割合(G2F%)を指す。
【0032】
「GMPに準拠する条件」とは、食品医薬品局(FDA)によって執行された適正製造基準(CGMP)規制下での製造を指す。CGMPは、製造プロセス及び設備の適切な設計、モニタリング、及び制御を確実にするシステムを提供する。CGMP規制を順守すると、医薬製造業者が製造作業を適切に制御することを必要とすることによって、医薬品の同一性、強度、品質、及び純度が保証される。これは、強力な品質管理システムを確立すること、適切な品質の原材料を入手すること、ロバストな作業手順を確立すること、製品品質のばらつきを検出及び調査すること、並びに信頼できる試験室を維持することを含む。製薬会社におけるこの制御の正式なシステムは、適切に実施した場合、汚染、混入、ばらつき、故障、及びエラーの事例を防止するのに役立つ。これにより、医薬品がその品質基準を満たすことを保証する。
【0033】
「ヒト化抗体」は、少なくとも1つのCDRが非ヒト種に由来し、少なくとも1つのフレームワークがヒト免疫グロブリン配列に由来する抗体を指す。ヒト化抗体は、フレームワークに置換を含むことができるため、フレームワークは、発現したヒト免疫グロブリン又はヒト免疫グロブリン生殖細胞系列遺伝子配列の厳密なコピーではない場合がある。
【0034】
「ヒト抗体」とは、ヒト対象に投与されるときに、最小の免疫応答を有するように最適化された抗体を指す。ヒト抗体の可変領域は、ヒト免疫グロブリン配列に由来する。ヒト抗体が定常領域又は定常領域の一部を含む場合、当該定常領域もヒト免疫グロブリン配列に由来する。ヒト抗体は、ヒト抗体の可変領域がヒト生殖系列免疫グロブリン又は再編成された免疫グロブリン遺伝子を使用する系から得られた場合、ヒト起源の配列に「由来する」重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む。このような例示的な系は、ファージにディスプレイされたヒト免疫グロブリン遺伝子ライブラリ、及びヒト免疫グロブリン遺伝子座を保有するトランスジェニック非ヒト動物、例えばマウス又はラットを含む。「ヒト抗体」は、典型的には、ヒト抗体及びヒト免疫グロブリン遺伝子座を得るために使用した系の違い、フレームワーク若しくはCDRへの体細胞変異の導入若しくは置換の意図的な導入、又はこれらの両方により、ヒトで発現した免疫グロブリンと比較したときにアミノ酸の違いを含有する。典型的には、「ヒト抗体」は、ヒト生殖系列免疫グロブリン又は再編成された免疫グロブリン遺伝子によってコードされているアミノ酸配列に対して、アミノ酸配列が少なくとも約80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%又は99%同一である。いくつかの場合では、「ヒト抗体」は、例えば、Knappik et al.,J Mol Biol 296:57-86,2000に記載のヒトフレームワーク配列分析から得られたコンセンサスフレームワーク配列、又は例えば、Shi et al.,J Mol Biol 397:385-96,2010及び国際公開第2009/085462号に記載のファージにディスプレイされたヒト免疫グロブリン遺伝子ライブラリに組み込まれた合成HCDR3を含み得る。少なくとも1つのCDRが非ヒト種に由来する抗体は、「ヒト抗体」の定義には含まれない。
【0035】
「単離された」とは、組み換え細胞などの分子が生成される系の他の成分から実質的に分離及び/又は精製された分子の均質な集団(例えば、合成ポリヌクレオチド又は抗体などのタンパク質)に加えて、少なくとも1つの精製又は単離工程に供されたタンパク質を指す。「単離抗体」とは、他の細胞材料及び/又は化学物質を実質的に含まない抗体を指し、より高い純度、例えば80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%の純度まで単離された抗体を包含する。
【0036】
「ラベル」及び「ラベリング」は、本明細書において互換的に使用され、ダラツムマブなどの薬物を収容する容器若しくはパッケージの上、中、若しくは添付されている、又はそうでなければ電子的に若しくはインターネットで利用可能な、書面、印刷、又はグラフィック情報の全てのラベル及び表示を指す。「ラベル」及び「ラベリング」は、添付文書及び処方情報を含む。
【0037】
「モノクローナル抗体」とは、抗体分子の実質的に均質な集団から得られた抗体、すなわち、可能性のある周知の変化、例えば、抗体重鎖からのC末端リジンの除去、又はアミノ酸の異性化若しくは脱アミド化、メチオニンの酸化、又はアスパラギン若しくはグルタミンの脱アミド化などの翻訳後修飾を除いて同一である集団を構成する個々の抗体を指す。モノクローナル抗体は、典型的には、1つの抗原性エピトープに結合する。モノクローナル抗体は、抗体集団内で不均一なグリコシル化を有し得る。モノクローナル抗体は、単一特異性であってよく、又は、二重特異性などの多重特異性であってよく、一価、二価、又は多価であってよい。
【0038】
「ポリヌクレオチド」とは、糖-リン酸骨格鎖又は他の等価な共有結合化学によって共有結合しているヌクレオチド鎖を含む合成分子を指す。cDNAが、ポリヌクレオチドの典型例である。
【0039】
「ppb」又は「十億分率」とは、溶液又は固体中の金属の量を指す。溶液中で測定した場合、ppbは溶液中の金属のμg/L濃度に等しい。固体中で測定した場合、ppbは溶液中の金属のμg/kg濃度に等しい。
【0040】
「組み換え」とは、異なる起源のセグメントを接合して組み換えDNA、抗体、又はタンパク質を生成するときに、組み換え手段によって調製、発現、作製、又は単離されたポリヌクレオチド、抗体、及び他のタンパク質を指す。「組み換え抗体」は、ヒト免疫グロブリン遺伝子についてトランスジェニック若しくはトランスクロモソーマルである動物(例えばマウス)又はそれから調製されたハイブリドーマ(以下で更に説明する)から単離された抗体、該抗体を発現するように形質転換された宿主細胞から単離された抗体、組み換えコンビナトリアル抗体ライブラリから単離された抗体、並びにヒト免疫グロブリン遺伝子配列を他のDNA配列にスプライスすることを伴う任意の他の手段により調製、発現、作製、又は単離された抗体、あるいは二重特異的抗体などのFabアーム交換を用いてインビトロで生成される抗体などの、組み換え手段により調製、発現、作製、又は単離される全ての抗体を含む。
【0041】
「基準製品」とは、バイオ後続品と比較される、承認されている生物学的製品を指す。基準製品は、とりわけ、安全性及び有効性のデータの完全な補完物(complement)に基づいて承認され、米国、欧州、又は日本のうちの少なくとも1国で承認されている。
【0042】
「難治性」とは、治療に応答しない疾患を指す。難治性疾患は、治療前又は治療開始時に治療に抵抗性であり得るか、又は難治性疾患は、治療中に耐性疾患となり得る。
【0043】
「再発性」とは、治療薬による以前の治療後の改善期間後の疾患又は疾患の徴候及び症状の再開を指す。
【0044】
「特異的結合」又は「特異的に結合する」又は「結合する」とは、抗体が抗原又は当該抗原内のエピトープに、他の抗原に対する親和性よりも高い親和性で結合することを指す。典型的には、抗体は、約1×10-8M以下、例えば、約1×10-9M以下、約1×10-10M以下、約1×10-11M以下、又は約1×10-12M以下の平衡解離定数(K)で抗原又は当該抗原内のエピトープに結合し、このKは、典型的には、非特異的抗原(例えば、BSA、カゼイン)に対する結合についてのKよりも少なくとも100倍低い。解離定数は標準的手法を用いて測定することができる。しかし、抗原又は抗原内部のエピトープに特異的に結合する抗体は、他の関連抗原、例えば、ヒト又はサル、例えば、Macaca fascicularis(カニクイザル、cyno)、Pan troglodytes(チンパンジー、chimp)、又はCallithrix jacchus(コモンマーモセット、marmoset)などの他の種由来の同じ抗原(ホモログ)に対して交差反応性を有する場合がある。
【0045】
「対象/被験体」は、任意のヒト又は非ヒト動物を含む。「非ヒト動物」は、全ての脊椎動物、例えば、哺乳類及び非哺乳類、例えば、非ヒト霊長類、ヒツジ、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ニワトリ、両生類、爬虫類などを含む。用語「被験体」及び「患者」は、本明細書では互換的に使用することができる。
【0046】
「治療有効量」は、必要な投与量及び期間で所望の治療結果を達成するための有効量を指す。治療有効量は、個体の病態、年齢、性別、及び体重などの要因、並びに個体において所望の応答を引き出す1つの治療薬又は治療薬の組み合わせの能力によって様々であってよい。有効な1つの治療薬、又は治療薬の組み合わせの例示的な指標としては、例えば、患者の改善された健康が挙げられる。
【0047】
「治療する」又は「治療」とは、治療的処置及び予防的又は防止的手段の両方を指し、その目的は、がんに起因する合併症などの望ましくない生理学的変化又は障害を予防するか又は減速させる(減少させる)ことである。有益な又は所望の臨床結果としては、検出可能であろうと又は検出不可能であろうと、症状の緩和、疾患の程度の低下、安定した(すなわち、悪化しない)疾患状態、疾患の進行の遅延又は鈍化、疾患状態の改善又は軽減、及び寛解(部分的であろうと又は完全であろうと)が挙げられる。治療を要する者には、既に状態若しくは疾患を有している者、及び、状態若しくは疾患を有しやすい者、又は状態若しくは疾患を予防しようとする者が含まれる。
【0048】
「ベクター」とは、生体系内で複製可能な、又はこのような系間を移動することができるポリヌクレオチドを指す。ベクターポリヌクレオチドは、典型的には、生物系内でこれらのポリヌクレオチドの複製又は維持を促進するように機能する複製起点、ポリアデニル化シグナル又は選択マーカーなどの要素を含んでいる。このような生物系の例としては、細胞、ウイルス、動物、植物、及びベクターを複製することができる生物学的成分を利用する再構成生物系を挙げることができる。ベクターを構成するポリヌクレオチドは、DNA若しくはRNA分子又はこれらのハイブリッド分子であり得る。
【0049】
本開示の方法
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7の重鎖可変領域(VH)及び配列番号8の軽鎖可変領域(VL)をコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5十億分率(ppb)以下のマンガン(Mn)を含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0050】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0051】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0052】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0053】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約15%~約25%である。
【0054】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約21%~約25%である。
【0055】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約65%~約74%である。
【0056】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約68%~約74%である。
【0057】
いくつかの実施形態では、培養培地を調製することは、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約8.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択することと、を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される。
【0059】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0060】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0061】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約15%~約27%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約65%~約74%であり、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される。
【0062】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約15%~約25%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約68%~約74%であり、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0063】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約21%~約25%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約68%~約74%であり、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0064】
いくつかの実施形態では、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体は、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地又は流加培地である。
【0066】
いくつかの実施形態では、培養は、流加培養又は灌流培養を含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。
【0068】
いくつかの実施形態では、真核細胞は、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である。
【0069】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である。
【0070】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、グルタミン合成酵素(GS)が不足している。
【0071】
いくつかの実施形態では、この方法は、GMPに準拠する条件下で実施される。
【0072】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号7のVH及び配列番号9のVLを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、IgG1アイソタイプを含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号9の重鎖(HC)及び配列番号10の軽鎖(LC)を含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、バイオ後続品である。
【0076】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、バイオ後続品又はDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)である。
【0077】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0078】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0079】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0080】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0081】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0082】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0083】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0084】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0085】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0086】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0087】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0088】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0089】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0090】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0091】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0092】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0093】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0094】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0095】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0096】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0097】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0098】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0099】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0100】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0101】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0102】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0103】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0104】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0105】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9の重鎖(HC)及び配列番号10の軽鎖(LC)をコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0106】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0107】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0108】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0109】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0110】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0111】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0112】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0113】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0114】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0115】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0116】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0117】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0118】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0119】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0120】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0121】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7の重鎖可変領域(VH)及び配列番号8の軽鎖可変領域(VL)をコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5十億分率(ppb)以下のマンガン(Mn)を含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0122】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0123】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0124】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0125】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0126】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0127】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0128】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0129】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0130】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0131】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0132】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0133】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0134】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0135】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0136】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0137】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0138】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0139】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0140】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0141】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0142】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0143】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0144】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0145】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0146】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0147】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0148】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0149】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0150】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0151】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0152】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプであり、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0153】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9の重鎖(HC)及び配列番号10の軽鎖(LC)をコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0154】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0155】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0156】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0157】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0158】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0159】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0160】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0161】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0162】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0163】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0164】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0165】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0166】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0167】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0168】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約66%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0169】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0170】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約15%~約25%である。
【0171】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約21%~約25%である。
【0172】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約65%~約74%である。
【0173】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約68%~約74%である。
【0174】
いくつかの実施形態では、培養培地におけるMnの濃度は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節される。
【0175】
いくつかの実施形態では、培養培地におけるMnの濃度は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される。
【0176】
いくつかの実施形態では、培養培地におけるMnの濃度は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される。
【0177】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約15%~約27%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約65%~約74%であり、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節される。
【0178】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約15%~約25%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約68%~約74%であり、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される。
【0179】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約21%~約25%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約68%~約74%であり、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される。
【0180】
いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地又は流加培地である。
【0181】
いくつかの実施形態では、培養は、流加培養又は灌流培養を含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。
【0183】
いくつかの実施形態では、真核細胞は、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である。
【0184】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である。
【0185】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、GSが不足している。
【0186】
いくつかの実施形態では、この方法は、GMPに準拠する条件下で実施される。
【0187】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号7のVH及び配列番号9のVLを含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、IgG1アイソタイプを含む。
【0189】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む。
【0190】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、バイオ後続品である。
【0191】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0192】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0193】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0194】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0195】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0196】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0197】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0198】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0199】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0200】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0201】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0202】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0203】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0204】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0205】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0206】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0207】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0208】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0209】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0210】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0211】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0212】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0213】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0214】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0215】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0216】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0217】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0218】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0219】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0220】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0221】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0222】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0223】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0224】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0225】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0226】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0227】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0228】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0229】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0230】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0231】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0232】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0233】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0234】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0235】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0236】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0237】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のHC及び配列番号8のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0238】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0239】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0240】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0241】
本開示は、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0242】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0243】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0244】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0245】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0246】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0247】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0248】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0249】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0250】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0251】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0252】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0253】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0254】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体の生成方法であって、
抗CD38抗体が生成される条件下で、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを発現するCHO細胞を培養することと、
抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、培養培地におけるMnの濃度を約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0255】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体の生成方法であって、約8.5ppb以下のMnを含むと測定された培養培地中で抗CD38抗体をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することを含む方法を提供する。
【0256】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体の生成方法であって、約8.5ppb以下のMnを含むように制御された培養培地中で抗CD38抗体をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することを含む方法を提供する。
【0257】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体の生成方法であって、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で抗CD38抗体をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することと、抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度を調節することによってG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0258】
本開示は、また、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体の生成方法であって、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で抗CD38抗体をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を培養し、それにより、抗体を生成することを含む方法も提供する。
【0259】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体の生成方法であって、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で抗CD38抗体をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することと、を含む方法を提供する。
【0260】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗体を生成する方法であって、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で抗体をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を培養し、それにより、抗体を生成することと、を含む方法も提供する。
【0261】
本開示は、培養培地中で抗体を生合成するプロセスにおいて約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御する方法であって、抗体の生合成中の培養培地におけるMnのレベルをモニタリングすることと、抗体又はその抗原結合断片の生合成中の培養培地におけるMnのレベルを調節することと、を含む方法を提供する。
【0262】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約15%~約26%である。
【0263】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約15%~約25%である。
【0264】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約16%~約26%である。
【0265】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約17%~約26%である。
【0266】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約18%~約26%である。
【0267】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約19%~約26%である。
【0268】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約20%~約26%である。
【0269】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約21%~約25%である。
【0270】
いくつかの実施形態では、抗体のG0F含有量は、約68%~約74%である。
【0271】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約65%~約74%である。
【0272】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約66%~約74%である。
【0273】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約67%~約74%である。
【0274】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約68%~約74%である。
【0275】
いくつかの実施形態では、培養培地を調製することは、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約8.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することと、を含む。
【0276】
いくつかの実施形態では、培養培地を調製することは、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約8.0ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することと、を含む。
【0277】
いくつかの実施形態では、培養培地を調製することは、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約6.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することと、を含む。
【0278】
いくつかの実施形態では、培養培地を調製することは、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することと、を含む。
【0279】
いくつかの実施形態では、培養培地を調製することは、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することと、を含む。
【0280】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb、約7.5ppb以下、約7.0ppb以下、約6.5ppb以下、約6.0ppb以下、約5.5ppb以下、又は約5.5ppb以下のMnを含むように調製される。
【0281】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.5ppb以下のMnを含むように調製される。
【0282】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb以下のMnを含むように調製される。
【0283】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.5ppb以下のMnを含むように調製される。
【0284】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.0ppb以下のMnを含むように調製される。
【0285】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.5ppb以下のMnを含むように調製される。
【0286】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.0ppb以下のMnを含むように調製される。
【0287】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.5ppb以下のMnを含むように調製される。
【0288】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb以下のMnを含むように調製される。
【0289】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約8.0ppbのMnを含むように調製される。
【0290】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される。
【0291】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0292】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約8.0ppbのMnを含むように調製される。
【0293】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.5ppbのMnを含むように調製される。
【0294】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.0ppbのMnを含むように調製される。
【0295】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0296】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0297】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される。
【0298】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.5ppb、8.0ppb、約7.5ppb以下、約7.0ppb以下、約6.5ppb以下、約6.0ppb以下、約5.5ppb以下、又は約5.0ppb以下のMnを含む。
【0299】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.5ppb以下のMnを含む。
【0300】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb以下のMnを含む。
【0301】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.5ppb以下のMnを含む。
【0302】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.0ppb以下のMnを含む。
【0303】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.5ppb以下のMnを含む。
【0304】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.0ppb以下のMnを含む。
【0305】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.5ppb以下のMnを含む。
【0306】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb以下のMnを含む。
【0307】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約8.0ppbのMnを含む。
【0308】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約6.5ppbのMnを含む。
【0309】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約8.0ppbのMnを含む。
【0310】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.5ppbのMnを含む。
【0311】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.0ppbのMnを含む。
【0312】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む。
【0313】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む。
【0314】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む。
【0315】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb、約7.5ppb以下、約7.0ppb以下、約6.5ppb以下、約6.0ppb以下、約5.5ppb以下、又は約5.5ppb以下のMnを含むように制御される。
【0316】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.5ppb以下のMnを含むように制御される。
【0317】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb以下のMnを含むように制御される。
【0318】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.5ppb以下のMnを含むように制御される。
【0319】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.0ppb以下のMnを含むように制御される。
【0320】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.5ppb以下のMnを含むように制御される。
【0321】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.0ppb以下のMnを含むように制御される。
【0322】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.5ppb以下のMnを含むように制御される。
【0323】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb以下のMnを含むように制御される。
【0324】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約8.0ppbのMnを含むように制御される。
【0325】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約6.5ppbのMnを含むように制御される。
【0326】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約8.0ppbのMnを含むように制御される。
【0327】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.5ppbのMnを含むように制御される。
【0328】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.0ppbのMnを含むように制御される。
【0329】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように制御される。
【0330】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように制御される。
【0331】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように制御される。
【0332】
いくつかの実施形態では、培養は、流加培養である。いくつかの実施形態では、培養は、灌流培養である。
【0333】
いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地又は流加培地である。いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地である。いくつかの実施形態では、培養培地は、流加培地である。
【0334】
いくつかの実施形態では、この方法は、GMPに準拠する条件下で実施される。
【0335】
任意の1つ以上の培養培地又はその組み合わせを、本開示の方法で使用することができる。培地は、概ね既知であり、イーグルMEME(最小必須培地)、ハムF12、F-12 K培地、ダルベッコ培地、ダルベッコ変法イーグル培地、DMEM/ハムF12 1:1、トロウェルT8、A2培地、ウェイマス培地、ウイリアムスE培地、RPMI 1640、MCDB 104/110培地、Ventrex HL-1培地、アルブミン-グロブリン培地、RPMI-1640培地、RPMI-1641培地、イスコフ改変ダルベッコ培地、マッコイ5A培地、ライボビッツL-15培地、及びEX-CELL(商標)300シリーズなどの無血清培地、プロタミン-亜鉛-インスリン培地(米国特許第4,072,565号)、ビオチン-葉酸培地、トランスフェリン-脂肪酸培地(米国特許第4,560,655号)、トランスフェリン-EGF培地(米国特許第4,615,977号、米国特許第4,786,599号)、並びに他の培地順列(media permutation)(米国特許第6,048,728号、同第7,294,484号、同第5,122,469号、同第5,976,833号、同第6,180,401号、同第5,856,179号、同第5,705,364号、同第7,666,416号、同第6,528,286号、同第6,924,124号、同第7,429,491号)に加えて、他の合成培地が挙げられる。培地組成物は、典型的には、供給メーカーを通して入手可能である。
【0336】
「合成培地」とは、全ての成分の同一性及び濃度が既知である合成成長培地を指す。合成培地、すなわち化学的に定義された培地は、細菌、酵母、動物、又は植物抽出物、動物血清又は血漿を含まないが、個々の植物又は動物由来の成分(例えば、タンパク質、ポリペプチドなど)を含んでも含まなくてもよい。化学的に定義された培地は、成長を支援するために必要なリン酸塩、硫酸塩などの無機塩を含んでもよい。炭素源が定義されており、通常、グルコース、ラクトース、ガラクトースなどの糖、又はグリセロール、乳酸、アセテートなどの他の化合物である。特定の化学的に定義された培地はまた、バッファとしてリン酸塩を使用するが、クエン酸塩、トリエタノールアミンなどの他のバッファを使用してもよい。市販の合成培地の例としては、ThermoFisherのCDハイブリドーマ培地及びCDハイブリドーマAGT(商標)培地、様々なダルベッコ改変イーグル(DME)培地(Sigma-Aldrich Co;SAFC Bioscienses,Inc)、ハムの栄養混合液(Sigma-Aldrich Co;SAFC Bioscienses,Inc)、これらの組み合わせ等が挙げられる。合成培地を調製する方法は、当該技術分野、例えば、米国特許第6,171,825号及び同第6,936,441号、国際公開第2007/077217号、並びに米国特許出願公開第2008/0009040号及び同第2007/0212770号において既知である。本明細書に記載の例示的な培養培地は、基本培地又は流加培地として使用することができる。CHO細胞を培養するための流加プロセスのために細胞培養栄養素を提供するように設計された合成培地フィードとしては、IrivneScientificから入手可能なもの、例えば、BalanCD(登録商標)CHO Feed粉末又は液体培地が挙げられる。
【0337】
培養培地の例示的な成分としては、必須及び非必須アミノ酸、ビタミン、エネルギー源、脂質、並びに微量元素が挙げられる。
【0338】
本開示の方法は、所望のプロセス(例えば、組み換え抗体の生成)に適した任意の細胞培養方法と共に使用することができる。細胞は、回分培養又は流加培養で成長させることができ、この場合、抗体の十分な発現後に培養を終了し、その後、発現した抗体を収集する。あるいは、細胞は、回分再流加(batch-refeed)で成長させてもよく、この場合、培養を終了せず、新たな栄養素及び他の成分を定期的又は連続的に培養物に添加し、その間、発現した抗体を定期的に又は連続的に収集する。他の好適な方法(例えば、スピンチューブ培養)は、当該技術分野において既知であり、使用することができる。
【0339】
いくつかの実施形態では、培養は、流加培養である。いくつかの実施形態では、培養は、回分再流加培養である。「流加培養」とは、培養プロセスの開始後に追加成分を一度に又は何度かに分けて培養物に提供する、細胞を培養する方法を指す。このような提供される成分は、典型的には、培養プロセス中に枯渇した細胞の栄養成分を含む。流加培養は、典型的には、ある時点で停止し、培地中の細胞及び/又は成分を収集し、任意選択で精製する。いくつかの実施形態では、流加培養は、流加培地を補充した基本培地を含む。細胞は、任意の便利な体積で成長させることができる。例えば、細胞は、数ミリリットル~数リットルの体積の範囲の小規模反応容器内で成長させてよい。あるいは、細胞は、およそ少なくとも約1リットル~10、50、100、250、500、1000、2500、5000、8000、10,000、12,000、15000、20000、若しくは25000リットルの範囲の体積、又はそれ以上、又はこれらの間の任意の体積の範囲の大規模商業用バイオリアクター内で成長させてもよい。
【0340】
約8.5ppb以下のマンガンを含む培養培地は、培養培地の各原材料成分の様々なバッチにおけるマンガン濃度を分析し、マンガン濃度が約8.5ppb以下であるか、又は一緒に組み合わせたときに、選択された成分中の総マンガン濃度が約8.5ppb以下になる培養培地を作製するための原材料成分のバッチを選択することによって調製することができる。約8.0ppb以下のマンガンを含む培養培地は、培養培地の各原材料成分の様々なバッチにおけるマンガン濃度を分析し、マンガン濃度が約8.0ppb以下であるか、又は一緒に組み合わせたときに、選択された成分中の総マンガン濃度が約8.0ppb以下になる培養培地を作製するための原材料成分のバッチを選択することによって調製することができる。約6.5ppb以下のマンガンを含む培養培地は、培養培地の各原材料成分の様々なバッチにおけるマンガン濃度を分析し、マンガン濃度が約6.5ppb以下であるか、又は一緒に組み合わせたときに、選択された成分中の総マンガン濃度が約6.5ppb以下になる培養培地を作製するための原材料成分のバッチを選択することによって調製することができる。マンガン濃度は、本明細書に記載の方法を使用して原材料成分又は培地中で測定することができる。
【0341】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。例示的な真核細胞は、哺乳動物、昆虫、鳥類、又は他の動物由来のものであってもよい。哺乳類真核細胞としては、不死化細胞株、例えばハイブリドーマ、又は骨髄腫細胞株、例えばSP2/0(American Type Culture Collection(ATCC),Manassas,VA、CRL-1581)、NS0(European Collection of Cell Cultures(ECACC),Salisbury,Wiltshire,UK、ECACC No.85110503)、FO(ATCC CRL-1646)、及びAg653(ATCC CRL-1580)マウス細胞株が挙げられる。例示的なヒト骨髄腫細胞株は、U266(ATTC CRL-TIB-196)である。他の有用な細胞株としては、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に由来するもの、例えば、HD-BIOP3 GS Null CHO K1(Horizon Discovery Limited,Cambridge,UK、CHO-K1SV(Lonza Biologics,Walkersville,MD)、CHO-K1(ATCC CRL-61)、DG44、CHO-S、又はCHO-DXB11が挙げられる。
【0342】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である。
【0343】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である。
【0344】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、グルタミン合成酵素(GS)が不足している。哺乳類細胞の選択マーカーとしてGSを使用するための方法は既知である。
【0345】
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、GMPに準拠する条件下で実施される。
【0346】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、それぞれ配列番号1、2、3、4、5及び6の重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、HCDR3、軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、及びLCDR3を含む。
【0347】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、それぞれ配列番号1、2、3、4、5及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドから発現する。
【0348】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号7の重鎖可変領域(VH)及び配列番号8の軽鎖可変領域(VL)を含む。
【0349】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する。
【0350】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、IgG1アイソタイプである。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、IgG2アイソタイプである。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、IgG4アイソタイプである。
【0351】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号9の重鎖(HC)及び配列番号10の軽鎖(LC)を含む。
【0352】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する。
【0353】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)である。
【0354】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のバイオ後続品である。
【0355】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、米国特許第8,088,896号に記載されている通り、それぞれ配列番号11及び12のVH及びVLを含むMOR-202(MOR-03087)である。MOR-202のVH及びVLは、IgG1/κとして表現され得る。
【0356】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、米国特許第8,153,765号に記載されている通り、それぞれ配列番号13及び14のVH及びVLを含むイサツキシマブである。イサツキシマブのVH及びVLは、IgG1/κとして表すことができる。
【0357】
配列番号1
SFAMS
配列番号2
AISGSGGGTYYADSVKG
配列番号3
DKILWFGEPVFDY
配列番号4
RASQSVSSYLA
配列番号5
DASNRAT
配列番号6
QQRSNWPPTF
配列番号7
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAVSGFTFNSFAMSWVRQAPGKGLEWVSA
ISGSGGGTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYFCAKDK
ILWFGEPVFDYWGQGTLVTVSS
配列番号8
EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASQSVSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYD
ASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQRSNWPPTFGQ
GTKVEIK
配列番号9
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAVSGFTFNSFAMSWVRQAPGKGLEWVSAISGSGGGTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYFCAKDKILWFGEPVFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号10
EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASQSVSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYDASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQRSNWPPTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号11
QVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYYMNWVRQAPGKGLEWVSGISGDPSNTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDLPLVYTGFAYWGQGTLVTVSS
配列番号12
DIELTQPPSVSVAPGQTARISCSGDNLRHYYVYWYQQKPGQAPVLVIYGDSKRPSGIPERFSGSNSGNTATLTISGTQAEDEADYYCQTYTGGASLVFGGGTKLTVLGQ
配列番号13
QVQLVQSGAEVAKPGTSVKLSCKASGYTFTDYWMQWVKQRPGQGLEWIGT
IYPGDGDTGYAQKFQGKATLTADKSSKTVYMHLSSLASEDSAVYYCARGD
YYGSNSLDYWGQGTSVTVSS
配列番号14
DIVMTQSHLSMSTSLGDPVSITCKASQDVSTVVAWYQQKPGQSPRRLIYS
ASYRYIGVPDRFTGSGAGTDFTFTISSVQAEDLAVYYCQQHYSPPYTFGG
GTKLEIK
【0358】
抗体のオリゴ糖組成の測定方法
抗体のオリゴ糖組成は、Chemstation/Chemstoreソフトウェアを備えるAgilent 1100/1200 Series HPLC Systemを使用して、HPLC法を用いて決定することができる。グリカンの相対量を定量するために、まず、N-グリカナーゼ(PNGase F)を用いて、還元及び変性された試験物質からN-結合オリゴ糖を切断する。放出されたグリカンを、アントラニル酸を用いて標識し、0.45μmのナイロンフィルターを使用して濾過することにより精製し、蛍光検出を用いてHPLCにより分析する。HPLCクロマトグラムは、サンプル中に存在するN-結合オリゴ糖を同定及びその相対量を定量するために使用することができるマップとして機能する。グリカンは、オリゴ糖標準との共溶出及び保持時間によって同定される。
【0359】
各グリカンの量は、ピーク面積の積分によって定量され、全グリカンピーク面積の百分率(ピーク面積%)として表される。結果は、G0F、G1F、G2F、総中性グリカン(neutrals)、及び総荷電グリカンについて報告することができる。他の中性グリカンを分析することもでき、G0F、G1F、及びG2Fに対応するピークを除いて、17~35分の間に系で溶出する全ての積分ピークの合計である。総中性グリカンは、G0F、G1F、G2F、及び他の中和グリカンの合計である。総荷電グリカンは、42~55分の間に系で溶出する全てのモノシアリル酸化グリカンピークと、78~90分の間に溶出する全てのジシアリル酸化グリカンピークとの合計である。
【0360】
オリゴ糖標準の混合物(G0F、G2F、G2F+N-アセチルノイラミン酸(NANA)、及びG2F+2NANA)を、標識反応の陽性対照として、ピーク同定の標準として、そして、系の適合性の尺度として、並行して分析する。Prozyme製の再構成オリゴ糖、G0F(カタログ番号GKC-004301)、G2F(カタログ番号GKC-024301)、SA1F(カタログ番号GKC-124301)、及びSA2F(カタログ番号GKC-224301)、又は等価物を、参照標準として使用する。方法のブランク陰性対照及び予め標識されたG0F標準も、系の適合性の目的で実行される。
【0361】
培地及び乾燥粉末中のマンガン濃度を測定する方法
材料及び溶液中のマンガン濃度は、既知の方法及び本明細書に記載の方法を使用して測定することができる。誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)を使用して、試験サンプル中の微量金属濃度を十億分率(ppb、μg/リットル)で定量することができる。サンプルをNexION(登録商標)350X ICP-MS(PerkinElmer)などのICP-MS機器に注入する前に、酸消化手順を使用して炭素リッチな供給源を消化して、二酸化炭素及び水にすることができる。湿式化学消化は、硝酸(HNO)、過酸化水素(H)、及び塩酸(HCl)などの様々な酸及び酸化剤を利用し得る。
【0362】
抗体の生成方法
大規模で抗体を生成する方法は既知である。抗体は、例えば、既知の方法を使用して培養されたCHO細胞において生成され得る。抗体は、精製プロセスにおける第1の工程として遠心分離又は濾過によって固体を除去することにより、培養培地から単離及び/又は精製することができる。抗体は、クロマトグラフィ(例えば、イオン交換、親和性、サイズ排除、及びヒドロキシアパタイトクロマトグラフィ)、ゲル濾過、遠心分離、又は溶解度差、エタノール沈殿、又は抗体の精製のための任意の他の利用可能な技術を含む標準的な方法によって更に精製することができる。精製プロセス中の抗体の分解を低減又は排除するために、フェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)、ロイペプチン、ペプスタチン、又はアプロチニンなどのプロテアーゼ阻害剤を任意の又は全ての段階で添加してよい。当業者であれば、精製されるポリペプチド又はタンパク質の特性、ポリペプチド又はタンパク質が発現される細胞の特性、及び細胞が成長した培地の組成に応じて、正確な精製技術が異なることを理解するであろう。
【0363】
医薬品の製造方法
本明細書に開示する方法は、医薬品の製造方法も含む。例えば、本開示は、本明細書において上に開示した抗体の生成方法の工程を実施することを含む、医薬品の製造方法を提供する。
【0364】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
工程a)で調製された培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0365】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約15%~約25%である。
【0366】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約21%~約25%である。
【0367】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約65%~約74%である。
【0368】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約68%~約74%である。
【0369】
いくつかの実施形態では、培養培地を調製することは、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約8.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択することと、を含む。
【0370】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される。
【0371】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0372】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0373】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約15%~約27%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約65%~約74%であり、培養培地は、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される。
【0374】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約15%~約25%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約68%~約74%であり、培養培地は、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0375】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は約21%~約25%であり、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は約68%~約74%であり、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される。
【0376】
いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地又は流加培地である。
【0377】
いくつかの実施形態では、培養は、流加培養又は灌流培養を含む。
【0378】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。
【0379】
いくつかの実施形態では、真核細胞は、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である。
【0380】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である。
【0381】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、グルタミン合成酵素(GS)が不足している。
【0382】
いくつかの実施形態では、この方法は、GMPに準拠する条件下で実施される。
【0383】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号7のVH及び配列番号9のVLを含む。
【0384】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、IgG1アイソタイプを含む。
【0385】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む。
【0386】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、バイオ後続品である。
【0387】
いくつかの実施形態では、医薬品を製剤化することは、pH約5.6で、約2,000U/mLの組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、約5mM~約15mMのヒスチジン、約100mM~約300mMのソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vのPS-20、及び約1mg/mL~約2mg/mLのメチオニン中で、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0388】
いくつかの実施形態では、医薬品を製剤化することは、pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0389】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0390】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0391】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0392】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0393】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0394】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0395】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0396】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0397】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0398】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0399】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0400】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0401】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0402】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0403】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0404】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、約30,000U~約45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)を用いて、約20mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0405】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、約30,000UのrHuPH20を用いて約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0406】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0407】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、pH約5.5で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0408】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、pH約5.6で、約30,000U~約45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のPS-20、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約20mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0409】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、pH約5.5で、約30,000U~約45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のPS-20、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約20mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0410】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、pH5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約1mg/mLのメチオニン、約0.04%のポリソルベート20、及び約2000U/mL rHuPH20を用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0411】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体を医薬品として製剤化する工程は、pH5.5で、約2,000U/mLのrHuPH20、10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約1mg/mLのメチオニン、約0.04%のポリソルベート20、及び約2000U/mLのrHuPH20を用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することを含む。
【0412】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0413】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0414】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0415】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0416】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0417】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0418】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0419】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0420】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0421】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0422】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0423】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、約20mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0424】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0425】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0426】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0427】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0428】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0429】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0430】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0431】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量及び約65%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0432】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0433】
本開示は、また、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約15%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0434】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0435】
本開示は、また、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地を調製することと、
約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む培養培地中で配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含むCHO細胞を培養することによって、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量及びG0Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、約21%~約25%のG1Fオリゴ糖含有量及び約68%~約74%のG0Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を生成することと、
pH約5.6で、約2,000U/mLのrHuPH20、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約120mg/mLの抗CD38抗体を製剤化することと、を含む方法を提供する。
【0436】
物質の組成
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬であって、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を、約8.5ppb以下のMnを含むと測定された培養培地中で培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を含む原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0437】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬であって、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0438】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を含む原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0439】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0440】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含み、宿主細胞は、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む。
【0441】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含み、宿主細胞は、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む。
【0442】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約16%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約17%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約18%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約19%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約20%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約21%~約25%である。
【0443】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0F含有量は、約65%~約74%である。
【0444】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約66%~約74%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約67%~約74%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約68%~約74%である。
【0445】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約8.5ppb以下のMnを含むと測定された培養培地中で培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を含む原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0446】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0447】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を含む原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0448】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0449】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約8.5ppb以下のMnを含むと測定された培養培地中で培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を含む原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0450】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0451】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約8.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を含む原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0452】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0453】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬であって、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0454】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0455】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0456】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0457】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0458】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬であって、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、原薬を提供する。
【0459】
いくつかの実施形態では、培養培地は、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定し、組み合わせて約8.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することによって調製される。
【0460】
いくつかの実施形態では、培養培地は、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定し、組み合わせて約8.0ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することによって調製される。
【0461】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb、約7.5ppb以下、約7.0ppb以下、約6.5ppb以下、約6.0ppb以下、約5.5ppb以下、又は約5.0ppb以下のMnを含む。
【0462】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb以下のMnを含む。
【0463】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.5ppb以下のMnを含む。
【0464】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.0ppb以下のMnを含む。
【0465】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.5ppb以下のMnを含む。
【0466】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.0ppb以下のMnを含む。
【0467】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.5ppb以下のMnを含む。
【0468】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb以下のMnを含む。
【0469】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約8.0ppbのMnを含む。
【0470】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約6.5ppbのMnを含む。
【0471】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約8.0ppbのMnを含む。
【0472】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.5ppbのMnを含む。
【0473】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.0ppbのMnを含む。
【0474】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含む。
【0475】
いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地又は流加培地である。いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地である。いくつかの実施形態では、培養培地は、流加培地である。
【0476】
いくつかの実施形態では、培養は、流加培養である。いくつかの実施形態では、培養は、灌流培養である。
【0477】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。
【0478】
いくつかの実施形態では、真核細胞は、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である。
【0479】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、グルタミン合成酵素(GS)が不足している。
【0480】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である。
【0481】
いくつかの実施形態では、原薬は、GMPに準拠する条件下で製造される。
【0482】
本開示は、また、本開示の方法によって製造される医薬品を提供する。
【0483】
本開示は、また、本開示の原薬を含む医薬品を提供する。
【0484】
本開示は、また、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を含む医薬品であって、当該抗CD38抗体が、約8.5ppb以下のMnを含むと測定された培養培地中で抗CD38抗体をコードしているポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養し、それにより、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する抗CD38抗体を生成することを含むプロセスによって生成される、医薬品を提供する。
【0485】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約16%~約26%である。
【0486】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約17%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約18%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約19%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約20%~約26%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG1Fオリゴ糖含有量は、約21%~約25%である。
【0487】
いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約65%~約74%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約66%~約74%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約67%~約74%である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量は、約68%~約74%である。
【0488】
いくつかの実施形態では、培養培地は、培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定し、組み合わせて約8.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択して、培養培地を調製することによって調製される。
【0489】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb、約7.5ppb以下、約7.0ppb以下、約6.5ppb以下、約6.0ppb以下、約5.5ppb以下、又は約5.0ppb以下のMnを含む。
【0490】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約8.0ppb以下のMnを含む。
【0491】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.5ppb以下のMnを含む。
【0492】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約7.0ppb以下のMnを含む。
【0493】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.5ppb以下のMnを含む。
【0494】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約6.0ppb以下のMnを含む。
【0495】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.5ppb以下のMnを含む。
【0496】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb以下のMnを含む。
【0497】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約8.0ppbのMnを含む。
【0498】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約2ppb~約6.5ppbのMnを含む。
【0499】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約8.0ppbのマンガンを含む。
【0500】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.5ppbのマンガンを含む。
【0501】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約7.0ppbのマンガンを含む。
【0502】
いくつかの実施形態では、培養培地は、約5.0ppb~約6.5ppbのマンガンを含む。
【0503】
いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地又は流加培地である。いくつかの実施形態では、培養培地は、基本培地である。いくつかの実施形態では、培養培地は、流加培地である。
【0504】
いくつかの実施形態では、培養は、流加培養である。いくつかの実施形態では、培養は、灌流培養である。
【0505】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。
【0506】
いくつかの実施形態では、真核細胞は、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である。
【0507】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、グルタミン合成酵素(GS)が不足している。
【0508】
いくつかの実施形態では、CHO細胞は、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である。
【0509】
いくつかの実施形態では、医薬品は、GMPに準拠する条件下で製造される。
【0510】
いくつかの実施形態では、医薬品は、それぞれ配列番号1、2、3、4、5及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む。
【0511】
いくつかの実施形態では、医薬品は、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む。
【0512】
いくつかの実施形態では、医薬品は、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む。
【0513】
いくつかの実施形態では、医薬品は、基準製品である。
【0514】
いくつかの実施形態では、医薬品は、バイオ後続品である。
【0515】
いくつかの実施形態では、医薬品は、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のバイオ後続品である。
【0516】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で製剤化された約20mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0517】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約20mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体及び約30,000U~約45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)を含む。
【0518】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0519】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約10mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0520】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約20mg/mL~約160mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0521】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約20mg/mL~約140mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0522】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約20mg/mL~約120mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0523】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約40mg/mL~約120mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0524】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約60mg/mL~約120mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0525】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約80mg/mL~約120mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0526】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約100mg/mL~約120mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0527】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1mg/mL、約5mg/mL、約10mg/mL、約15mg/mL、約20mg/mL、約30mg/mL、約40mg/mL、約50mg/mL、約60mg/mL、約70mg/mL、約80mg/mL、約90mg/mL、約100mg/mL、約110mg/mL、約120mg/mL、約130mg/mL、約140mg/mL、約150mg/mL、約160mg/mL、約170mg/mL、又は約180mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0528】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約20mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0529】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約100mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0530】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約120mg/mLの抗CD38抗体を含む。
【0531】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約50U/mL~約5,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0532】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約500U/mL~約5,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0533】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,000U/mL~約5,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0534】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,000U/mL~約5,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0535】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約50U/mL~約2,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0536】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約500U/mL~約2,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0537】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,000U/mL~約2,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0538】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約500U/mL、約600U/mL、約700U/mL、約800U/mL、約900U/mL、約1,000U/mL、約1,100U/mL、約1,200U/mL、約1,300U/mL、約1,400U/mL、約1,500U/mL、約1,600U/mL、約1,700U/mL、約1,800U/mL、約1,900U/mL、約2,000U/mL、約2,100U/mL、約2,200U/mL、約2,300U/mL、約2,400U/mL、約2,500U/mL、約2,600U/mL、約2,700U/mL、約2,800U/mL、約2,900U/mL、約3,000U/mL、約3,100U/mL、約3,200U/mL、約3,300U/mL、約3,400U/mL、約3,500U/mL、約3,600U/mL、約3,700U/mL、約3,800U/mL、約3,900U/mL、約4,000U/mL、約4,100U/mL、約4,200U/mL、約4,300U/mL、約4,400U/mL、約4,500U/mL、約4,600U/mL、約4,700U/mL、約4,800U/mL、約4,900U/mL、又は約5,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0539】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約500U/mLのrHuPH20を含む。
【0540】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0541】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約5,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0542】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,200mg~約5,000mgの抗CD38抗体を含む。
【0543】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,200mg~約2,400mgの抗CD38抗体を含む。
【0544】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,200mg~約1,800mgの抗CD38抗体を含む。
【0545】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,200mgの抗CD38抗体を含む。
【0546】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,400mgの抗CD38抗体を含む。
【0547】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,600mgの抗CD38抗体を含む。
【0548】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,800mgの抗CD38抗体を含む。
【0549】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,000mgの抗CD38抗体を含む。
【0550】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,200mgの抗CD38抗体を含む。
【0551】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,400mgの抗CD38抗体を含む。
【0552】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,600mgの抗CD38抗体を含む。
【0553】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,800mgの抗CD38抗体を含む。
【0554】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約3,000mgの抗CD38抗体を含む。
【0555】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約3,500mgの抗CD38抗体を含む。
【0556】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約4,000mgの抗CD38抗体を含む。
【0557】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約4,500mgの抗CD38抗体を含む。
【0558】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約5,000mgの抗CD38抗体を含む。
【0559】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約750U~約75,000UのrHuPH20を含む。
【0560】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約7,500U~約45,000UのrHuPH20を含む。
【0561】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約30,000U~約45,000UのrHuPH20を含む。
【0562】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約7,500U、約8,000U、約8,500U、約9,000U、約10,000U、約15,000U、約20,000U、約21,000U、約22,000U、約23,000U、約24,000U、約25,000U、約26,000U、約27,000U、約28,000U、約29,000U、約30,000U、約31,000U、約32,000U、約33,000U、約34,000U、約35,000U、約36,000U、約37,000U、約38,000U、約39,000U、約40,000U、約41,000U、約42,000U、約43,000U、約44,000U、約45,000U、約46,000U、約47,000U、約48,000U、約49,000U、約50,000U、約55,000U、約60,000U、約65,000U、約70,000U、又は約75,000UのrHuPH20を含む。
【0563】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約5,000mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0564】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約5,000mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0565】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約3,000mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0566】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約3,000mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0567】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,800mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0568】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,800mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0569】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,600mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0570】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,600mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0571】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,400mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0572】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,400mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0573】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,200mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0574】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,200mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0575】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,000mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0576】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約2,000mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0577】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,800mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0578】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,800mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0579】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,600mgの抗CD38抗体及び約30,000UのrHuPH20を含む。
【0580】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1,600mgの抗CD38抗体及び約45,000UのrHuPH20を含む。
【0581】
いくつかの実施形態では、rHuPH20は、配列番号22のアミノ酸配列を有するrHuPH20である。
【0582】
rHuPH20は、組み換えrHuPH20(HYLENEX(登録商標)組換え体)であり、国際公開第2004/078140号に記載されている。rHuPH20は、ヒアルロン酸(EC3.2.1.35)を分解し、細胞外マトリックス中のヒアルロナンの粘度を低下させ、それにより、組織透過性を高める酵素である。rHuPH20を含むrHuPH20の酵素活性は、1mL当たりの単位(U/mL)又は特定の製剤における総酵素活性(U)によって定義することができる。1単位(U)の酵素活性の標準的な定義は、1分間当たり1nmolの基質の反応を触媒する酵素の量である。
【0583】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約120mg/mLの抗CD38抗体及び約30,000U/mLのrHuPH20を含む。
【0584】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1mM~約50mMの濃度のヒスチジンを含む。
【0585】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約5mM~約50mMの濃度のヒスチジンを含む。
【0586】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約5mM~約30mMの濃度のヒスチジンを含む。
【0587】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約5mM~約20mMの濃度のヒスチジンを含む。
【0588】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1mM、約2mM、約3mM、約4mM、約5mM、約6mM、約7mM、約8mM、約9mM、約10mM、約11mM、約12mM、約13mM、約14mM、約15mM、約16mM、約17mM、約18mM、約19mM、約20mM、約21mM、約22mM、約23mM、約24mM、約25mM、約26mM、約27mM、約28mM、約29mM、約30mM、約31mM、約32mM、約33mM、約34mM、約35mM、約36mM、約37mM、約38mM、約39mM、約40mM、約41mM、約42mM、約43mM、約44mM、約45mM、約46mM、約47mM、約48mM、約49mM、又は約50mMの濃度のヒスチジンを含む。
【0589】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約50mM~約500mMの濃度のソルビトールを含む。
【0590】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約50mM~約450mMの濃度のソルビトールを含む。
【0591】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約50mM~約400mMの濃度のソルビトールを含む。
【0592】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約50mM~約350mMの濃度のソルビトールを含む。
【0593】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約100mM~約350mMの濃度のソルビトールを含む。
【0594】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約100mM~約300mMの濃度のソルビトールを含む。
【0595】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約100mM、約110mM、約120mM、約130mM、約140mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約210mM、約220mM、約230mM、約240mM、約250mM、約260mM、約270mM、約280mM、約290mM、約300mM、約310mM、約320mM、約330mM、約340mM、約350mM、約360mM、約370mM、約380mM、約390mM、約400mM、約410mM、約420mM、約430mM、約440mM、約450mM、約460mM、約470mM、約480mM、約490mM、又は約500mMの濃度のソルビトールを含む。
【0596】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約0.01%w/v~約0.1%w/vの濃度のポリソルベート-20(PS-20)を含む。
【0597】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約0.01%w/v~約0.08%w/vの濃度のポリソルベート-20(PS-20)を含む。
【0598】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート-20(PS-20)を含む。
【0599】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約0.01%w/v、0.02%w/v、0.03%w/v、0.04%w/v、0.05%w/v、0.06%w/v、0.07%w/v、0.08%w/v、0.09%w/v、又は0.1%w/vの濃度のポリソルベート-20(PS-20)を含む。
【0600】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約0.1mg/mL~約5mg/mLの濃度のメチオニンを含む。
【0601】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約0.1mg/mL~約2.5mg/mLの濃度のメチオニンを含む。
【0602】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを含む。
【0603】
いくつかの実施形態では、医薬品は、約0.5mg/mL、約1mg/mL、約1.1mg/mL、約1.2mg/mL、約1.3mg/mL、約1.4mg/mL、約1.5mg/mL、約1.6mg/mL、約1/7mg/mL、約1.8mg/mL、約1.9mg/mL、約2.0mg/mL、約2.1mg/mL、約2.2mg/mL、約2/3mg/mL、約2.4mg/mL、約2.5mg/mL、約2.6mg/mL、約2.7mg/mL、約2.8mg/mL、約2.9mg/mL、約3mg/mL、約3.5mg/mL、約4mg/mL、約4.5mg/mL、又は約5mg/mLの濃度のメチオニンを含む。
【0604】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH5.0~6.0である。
【0605】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH5.3~5.8である。
【0606】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH5.5である。
【0607】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH5.6である。
【0608】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のポリソルベート20(PS-20)、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを含む。
【0609】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約500U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.04%w/vのPS-20、及び約2mg/mLのメチオニンを含む。
【0610】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.6で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約120mg/mLの抗CD38抗体、約2,000U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.04%w/vのPS-20、及び約1mg/mLのメチオニンを含む。
【0611】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約500U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、及び約2mg/mLのメチオニンを含む。
【0612】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約500U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.01%w/vのPS-20、及び約2mg/mLのメチオニンを含む。
【0613】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約500U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.02%w/vのPS-20、及び約2mg/mLのメチオニンを含む。
【0614】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約500U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.06%w/vのPS-20、及び約2mg/mLのメチオニンを含む。
【0615】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約50U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.04%w/vのPS-20、及び約1mg/mLのメチオニンを含む。
【0616】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約500U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.04%w/vのPS-20、及び約1mg/mLのメチオニンを含む。
【0617】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約2,000U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.04%w/vのPS-20、及び約1mg/mLのメチオニンを含む。
【0618】
いくつかの実施形態では、医薬品は、pH約5.5で、それぞれ配列番号4及び5のVH及びVLを含む約100mg/mLの抗CD38抗体、約5,000U/mLのrHuPH20、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約0.04%w/vのPS-20、及び約1mg/mLのメチオニンを含む。
【0619】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で培養することを含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0620】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地中で培養することと、を含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0621】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約8.0十億分率(ppb)以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0622】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約8.0ppb以下のマンガン(Mn)を含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0623】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約8.0十億分率(ppb)以下のマンガン(Mn)を含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0624】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、約8.0ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、それぞれ配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約8.0ppb以下のマンガン(Mn)を含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0625】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0626】
本開示はまた、約15%~27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3をコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、当該医薬品を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0627】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0628】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0629】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトしたCHO細胞を、約6.5十億分率(ppb)以下のマンガン(Mn)を含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することを含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0630】
本開示はまた、約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、それぞれ配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む抗CD38抗体を含む原薬を含む医薬品であって、当該原薬が、約6.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、それぞれ配列番号9のHC及び配列番号10のLCをコードしているポリヌクレオチドをトランスフェクトした宿主細胞を、約6.5ppb以下のマンガン(Mn)を含む培養培地中で培養し、それにより、当該原薬を生成することと、を含むプロセスを使用して製造される、医薬品を提供する。
【0631】
いくつかの実施形態では、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3、配列番号7のVH及び配列番号8のVL、並びに/又は配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む約20mg/mLの抗CD38抗体を含む、本明細書に記載の本開示の医薬品は、pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で製剤化される。
【0632】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の本開示の医薬品は、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3、配列番号7のVH及び配列番号8のVL、並びに/又は配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む、約20mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体と、約30,000U~約45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)と、を含む。
【0633】
rHuPH20は、配列番号15のアミノ酸配列を含む組み換えヒトヒアルロニダーゼである。
【0634】
配列番号15:
MGVLKFKHIFFRSFVKSSGVSQIVFTFLLIPCCLTLNFRAPPVIPNVPFLWAWNAPSEFCLGKFDEPLDMSLFSFIGSPRINATGQGVTIFYVDRLGYYPYIDSITGVTVNGGIPQKISLQDHLDKAKKDITFYMPVDNLGMAVIDWEEWRPTWARNWKPKDVYKNRSIELVQQQNVQLSLTEATEKAKQEFEKAGKDFLVETIKLGKLLRPNHLWGYYLFPDCYNHHYKKPGYNGSCFNVEIKRNDDLSWLWNESTALYPSIYLNTQQSPVAATLYVRNRVREAIRVSKIPDAKSPLPVFAYTRIVFTDQVLKFLSQDELVYTFGETVALGASGIVIWGTLSIMRSMKSCLLLDNYMETILNPYIINVTLAAKMCSQVLCQEQGVCIRKNWNSSDYLHLNPDNFAIQLEKGGKFTVRGKPTLEDLEQFSEKFYCSCYSTLSCKEKADVKDTDAVDVCIADGVCIDAFLKPPMETEEPQIFYNASPSTLSATMFIVSILFLIISSVASL
【0635】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の本開示の医薬品は、pH5/5で、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3、配列番号7のVH及び配列番号8のVL、並びに/又は配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む約20mg/mL~約180mg/mLの抗CD38抗体、約30,000U~約45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のPS-20、並びに約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを含む。
【0636】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の本開示の医薬品は、pH5.6で、それぞれ配列番号1、2、3、4、5、及び6のHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3、配列番号7のVH及び配列番号8のVL、並びに/又は配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む約120mg/mLの抗CD38抗体、約10mMのヒスチジン、約300mMのソルビトール、約1mg/mLのメチオニン、約0.04%のポリソルベート20、及び約2000U/mLのrHuPH20を含む。
【0637】
いくつかの実施形態では、医薬品は、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)である。
【0638】
いくつかの実施形態では、医薬品は、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のバイオ後続品である。
【0639】
治療方法
本開示はまた、プロテアソーム阻害剤(PI)及び免疫調節剤を含む少なくとも3回の前治療ライン(prior lines of therapy)を受けたか又はPI及び免疫調節剤に対して二重抵抗性である被験体における多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。
【0640】
例示的なプロテアソーム阻害剤としては、VELCADE(登録商標)(ボルテゾミブ)、カルフィルゾミブ、又はイキサゾミブが挙げられる。いくつかの実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、ボルテゾミブである。例示的な免疫調節剤としては、シクロスポリン、アザチオプリン、ミコフェノール酸、ミコフェノール酸モフェチル、プレドニゾンなどのコルチコステロイド、メトトレキサート、金塩、スルファサラジン、抗マラリア剤、ブレキナル、レフルノミド、ミゾリビン、15-デオキシスペルグアリン、6-メルカプトプリン、シクロホスファミド、ラパマイシン、タクロリムス(FK-506)、OKT3、抗胸腺細胞グロブリン、チモペンチン、チモシン-α、及び類似の剤が挙げられる。
【0641】
いくつかの実施形態では、医薬品は、医薬品のラベルに従って投与される。
【0642】
本開示はまた、レナリドミド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2回の前治療を受けた被験体における多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量のポマリドミド及びデキサメタゾンと組み合わせて、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、医薬品、ポマリドミド、及びデキサメタゾンは、医薬品のラベルに示されている投与量で投与される。
【0643】
本開示はまた、少なくとも1回の前治療を受けた被験体における多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量のレナリドミド及びデキサメタゾンと組み合わせて、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、医薬品、レナリドミド、及びデキサメタゾンは、医薬品のラベルに示されている投与量で投与される。
【0644】
本開示はまた、少なくとも1回の前治療を受けた被験体における多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量のボルテゾミブ及びデキサメタゾンと組み合わせて、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、医薬品、ボルテゾミブ、及びデキサメタゾンは、医薬品のラベルに示されている投与量で投与される。
【0645】
本開示はまた、自己幹細胞移植に不適格である被験体における多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量のボルテゾミブ、メルファラン、及びプレドニゾンと組み合わせて、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、医薬品、ボルテゾミブ、メルファラン、及びプレドニゾンは、医薬品のラベルに示されている投与量で投与される。
【0646】
本開示はまた、自己幹細胞移植に不適格である被験体における多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量のレナリドミド及びデキサメタゾンと組み合わせて、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、レナリドミド及びデキサメタゾンは、医薬品のラベルに示されている投与量で投与される。
【0647】
本開示はまた、少なくとも1回の前治療を受けた被験体における多発性骨髄腫を治療する方法であって、治療有効量のレナリドミド及びデキサメタゾンと組み合わせて、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、医薬品、レナリドミド、及びデキサメタゾンは、医薬品のラベルに示されている投与量で投与される。
【0648】
いくつかの実施形態では、医薬品は、1~6週目は週1回、7~54週目は3週間に1回、そして、その後は4週間に1回、16mg/kgの用量で投与される。
【0649】
いくつかの実施形態では、医薬品は、1~8週目は週1回、9~24週目は2週間に1回、そして、その後は4週間に1回、16mg/kgの用量で投与される。
【0650】
いくつかの実施形態では、医薬品は、1~9週目は週1回、10~24週目は3週間に1回、そして、その後は4週間に1回、16mg/kgの用量で投与される。
【0651】
いくつかの実施形態では、ポマリドミドは、繰り返し28日間サイクルの1~21日目に1日1回4mgが経口投与され、デキサメタゾンは、1週間に1回20mg又は40mgが静脈内投与される。
【0652】
いくつかの実施形態では、レナリドミドは、繰り返し28日間サイクルの1~21日目に1日1回25mgが経口投与され、デキサメタゾンは、1週間に1回20mg又は40mgが静脈内投与される。
【0653】
いくつかの実施形態では、ボルテゾミブは、合計8サイクル、繰り返し21日間治療サイクルの2週間にわたって週2回(1、4、8、及び11日目)1.3mg/m(体表面積)の用量で皮下(SC)注射又は静脈内(IV)注射することによって投与され、デキサメタゾンは、8回のボルテゾミブサイクルのそれぞれの1、2、4、5、8、9、11、及び12日目に20mgが経口投与される。
【0654】
いくつかの実施形態では、ボルテゾミブは、最初の6週間は1、2、4、及び5週目に週2回1.3mg/m(体表面積)の用量で皮下(SC)注射によって投与され(サイクル1、8回投与)、続いて、更に8回の6週間サイクルにわたって1、2、4、及び5週目に週1回投与され(サイクル2~9、1サイクル当たり4回投与)、メルファランは、9回の6週間サイクルにわたって1~4日目に9mg/mが投与され(サイクル1~9)、プレドニゾンは、9回の6週間サイクルにわたって1~4日目に60mg/mが経口投与される(サイクル1~9)。
【0655】
本開示はまた、治療有効量の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む、対象におけるCD38陽性血液悪性腫瘍の治療方法も提供する。
【0656】
いくつかの実施形態では、CD38陽性血液悪性腫瘍は、多発性骨髄腫、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、非ホジキンリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バーキットリンパ腫(BL)、濾胞性リンパ腫(FL)、又はマントル細胞リンパ腫(MCL)、軽鎖アミロイドーシス、骨髄性白血病(AML)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、くすぶり型多発性骨髄腫(SMM)、意義不明の単クローン性高ガンマグロブリン血症(MGUS)、膜性増殖性糸球体腎炎、慢性リンパ性白血病(CLL)、又はバーキットリンパ腫である。
【0657】
B細胞非ホジキンリンパ腫の例は、リンパ腫様肉芽腫症、原発性滲出性リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、重鎖病(γ、μ、及びa病を含む)、免疫抑制薬による治療によって誘発されるリンパ腫、例えばサイクロスポリン誘発性リンパ腫及びメトトレキサート誘発性リンパ腫である。
【0658】
本開示はまた、CD38を発現する細胞の成長及び/又は増殖を阻害する方法であって、本明細書に記載の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む方法を提供する。
【0659】
いくつかの実施形態では、CD38を発現する細胞は、B細胞、形質細胞、単球、又はT細胞である。いくつかの実施形態では、CD38を発現する細胞は、腫瘍又は免疫障害の病因に関与する。いくつかの実施形態では、免疫障害は、自己免疫障害である。いくつかの実施形態では、免疫障害は、乾癬、乾癬性関節炎、皮膚炎、全身性強皮症、炎症性腸疾患(IBD)、クローン病、潰瘍性大腸炎、呼吸窮迫症候群、髄膜炎、脳炎、ブドウ膜炎、糸球体腎炎、湿疹、喘息、アテローム性動脈硬化症、白血球接着不全症、多発性硬化症、レイノー症候群、シェーグレン症候群、若年発症糖尿病、ライター病、ベーチェット病、免疫複合腎炎、IgA腎症、IgMポリニューロパシー、免疫性血小板減少症、溶血性貧血、重症筋無力症、ループス腎炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ(RA)、アトピー性皮膚炎、天疱瘡、グレーブス病、橋本甲状腺炎、ウェゲナー肉芽腫症、オーメン症候群、慢性腎不全、急性伝染性単核球症、多発性硬化症、HIV、及びヘルペスウイルス関連疾患である。
【0660】
本開示はまた、治療有効量の本明細書に記載の本開示の医薬品を被験体に投与することを含む、被験体における自己免疫障害の治療方法も提供する。
【0661】
いくつかの実施形態では、自己免疫障害は、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、又は関節リウマチ(RA)である。
【0662】
本開示は一般用語で記載されてきたが、本開示の実施形態は、特許請求の範囲の範囲を限定するものと解釈されるべきではない以下の実施例で更に開示される。

本発明の様々な実施形態を以下に示す。
1.約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7の重鎖可変領域(VH)及び配列番号8の軽鎖可変領域(VL)をコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
a)約8.5十億分率(ppb)以下のマンガン(Mn)を含む培養培地を調製することと、
b)工程a)で調製された前記培養培地中で前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLをコードしている前記ポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、前記約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLをコードしている前記ポリヌクレオチドから発現する前記抗CD38抗体を生成することと、
を含む方法。
2.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、約15%~約25%である、上記1に記載の方法。
3.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、約21%~約25%である、上記1に記載の方法。
4.前記抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量が、約65%~約74%である、上記1~3のいずれかに記載の方法。
5.前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が、約68%~74%である、上記1~3のいずれかに記載の方法。
6.前記培養培地を調製することが、前記培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約8.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択することと、を含む、上記1~5のいずれかに記載の方法。
7.前記培養培地が、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される、上記6に記載の方法。
8.前記培養培地が、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記7に記載の方法。
9.前記培養培地が、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記8に記載の方法。
10.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約15%~約27%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約65%~約74%であり、前記培養培地が、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される、上記1~9のいずれかに記載の方法。
11.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約15%~約25%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約68%~約74%であり、前記培養培地が、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記1~9のいずれかに記載の方法。
12.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約21%~約25%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約68%~約74%であり、前記培養培地が、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記1~9のいずれかに記載の方法。
13.前記培養培地が、基本培地又は流加培地である、上記1~12のいずれかに記載の方法。
14.培養が、流加培養又は灌流培養を含む、上記1~13のいずれかに記載の方法。
15.前記宿主細胞が、真核細胞である、上記1~14のいずれかに記載の方法。
16.前記真核細胞が、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である、上記16に記載の方法。
17.前記CHO細胞が、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である、上記16に記載の方法。
18.前記CHO細胞が、グルタミン合成酵素(GS)が不足している、上記17に記載の方法。
19.GMPに準拠する条件下で実施される、上記1~18のいずれかに記載の方法。
20.前記抗CD38抗体が、前記配列番号7のVH及び前記配列番号9のVLを含む、上記1~19のいずれかに記載の方法。
21.前記抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプを含む、上記1~20のいずれかに記載の方法。
22.前記抗CD38抗体が、配列番号9の重鎖(HC)及び配列番号10の軽鎖(LC)を含む、上記1~21のいずれかに記載の方法。
23.前記抗CD38抗体が、バイオ後続品である、上記1~22のいずれかに記載の方法。
24.約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体の生成方法であって、
a)前記抗CD38抗体が生成される条件下で前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLをコードしている前記ポリヌクレオチドを発現する宿主細胞を培養することと、
b)前記抗CD38抗体の生合成中の培養培地におけるMnの濃度をモニタリングし、前記抗CD38抗体の生合成中の前記培養培地におけるMnの濃度を調節することによって、前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量を制御し、前記培養培地におけるMnの濃度を約8.5ppb以下のMnを含むように調節し、それにより、前記約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する前記抗CD38抗体を生成することと、
を含む方法。
25.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、約15%~約25%である、上記24に記載の方法。
26.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、約21%~約25%である、上記25に記載の方法。
27.前記抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量が、約65%~約74%である、上記24に記載の方法。
28.前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が、約68%~74%である、上記25に記載の方法。
29.前記培養培地におけるMnの濃度が、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節される、上記24に記載の方法。
30.前記培養培地におけるMnの濃度が、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される、上記29に記載の方法。
31.前記培養培地におけるMnの濃度が、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される、上記30に記載の方法。
32.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約15%~約27%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約65%~約74%であり、前記培養培地が、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調節される、上記24~30のいずれかに記載の方法。
33.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約15%~約25%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約68%~約74%であり、前記培養培地が、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される、上記24~30のいずれかに記載の方法。
34.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約21%~約25%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約68%~約74%であり、前記培養培地が、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調節される、上記24~30のいずれかに記載の方法。
35.前記培養培地が、基本培地又は流加培地である、上記24~34のいずれかに記載の方法。
36.培養が、流加培養又は灌流培養を含む、上記24~35のいずれかに記載の方法。
37.前記宿主細胞が、真核細胞である、上記24~36のいずれかに記載の方法。
38.前記真核細胞が、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である、上記37に記載の方法。
39.前記CHO細胞が、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である、上記38に記載の方法。
40.前記CHO細胞が、GSが不足している、上記39に記載の方法。
41.GMPに準拠する条件下で実施される、上記24~40のいずれかに記載の方法。
42.前記抗CD38抗体が、前記配列番号7のVH及び前記配列番号9のVLを含む、上記24~41のいずれかに記載の方法。
43.前記抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプを含む、上記24~42のいずれかに記載の方法。
44.前記抗CD38抗体が、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む、上記24~43のいずれかに記載の方法。
45.前記抗CD38抗体が、バイオ後続品である、上記24~44のいずれかに記載の方法。
46.約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する、配列番号7のVH及び配列番号8のVLをコードしているポリヌクレオチドから発現する抗CD38抗体を含む医薬品の製造方法であって、
a)約8.5ppb以下のMnを含む培養培地を調製することと、
b)工程a)で調製された前記培養培地中で前記配列番号7のVH及び前記配列番号8のVLをコードしている前記ポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することによって、前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量を制御し、それにより、前記約15%~約27%のG1Fオリゴ糖含有量を有する前記抗CD38抗体を生成することと、
c)前記抗CD38抗体を医薬品として製剤化することと、
を含む方法。
47.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、約15%~約25%である、上記46に記載の方法。
48.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が、約21%~約25%である、上記47に記載の方法。
49.前記抗CD38抗体のG0Fオリゴ糖含有量が、約65%~約74%である、上記46~49のいずれかに記載の方法。
50.前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が、約68%~74%である、上記46~49のいずれかに記載の方法。
51.前記培養培地を調製することが、前記培養培地を調製するために使用される原材料成分の1つ以上のバッチにおけるMn濃度を測定することと、組み合わせて約8.5ppb以下のMnを含有する原材料成分の1つ以上のバッチを選択することと、を含む、上記46に記載の方法。
52.前記培養培地が、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される、上記51に記載の方法。
53.前記培養培地が、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記52に記載の方法。
54.前記培養培地が、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記53に記載の方法。
55.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約15%~約27%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約65%~約74%であり、前記培養培地が、約4.0ppb~約8.5ppbのMnを含むように調製される、上記46~54のいずれかに記載の方法。
56.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約15%~約25%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約68%~約74%であり、前記培養培地が、約4.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記46~54のいずれかに記載の方法。
57.前記抗CD38抗体の前記G1Fオリゴ糖含有量が約21%~約25%であり、前記抗CD38抗体の前記G0Fオリゴ糖含有量が約68%~約74%であり、前記培養培地が、約5.0ppb~約6.5ppbのMnを含むように調製される、上記46~54のいずれかに記載の方法。
58.前記培養培地が、基本培地又は流加培地である、上記46~57のいずれかに記載の方法。
59.培養が、流加培養又は灌流培養を含む、上記46~58のいずれかに記載の方法。
60.前記宿主細胞が、真核細胞である、上記46~59のいずれかに記載の方法。
61.前記真核細胞が、CHO細胞、PER.C6細胞、NS0細胞、Sp2/0細胞、又はBHK細胞である、上記60に記載の方法。
62.前記CHO細胞が、CHO-K1細胞、CHO-DG44細胞、CHO-S細胞、又はCHO-DXB11細胞である、上記61に記載の方法。
63.前記CHO細胞が、グルタミン合成酵素(GS)が不足している、上記62に記載の方法。
64.GMPに準拠する条件下で実施される、上記46~63のいずれかに記載の方法。
65.前記抗CD38抗体が、前記配列番号7のVH及び前記配列番号9のVLを含む、上記46~64のいずれかに記載の方法。
66.前記抗CD38抗体が、IgG1アイソタイプを含む、上記46~65のいずれかに記載の方法。
67.前記抗CD38抗体が、配列番号9のHC及び配列番号10のLCを含む、上記46~66のいずれかに記載の方法。
68.前記抗CD38抗体が、バイオ後続品である、上記46~67のいずれかに記載の方法。
69.前記医薬品を製剤化することが、pH約5.6で、約30,000U~約45,000Uの量の組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、約5mM~約15mMの濃度のヒスチジン、約100mM~約300mMの濃度のソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vの濃度のPS-20、及び約1mg/mL~約2mg/mLの濃度のメチオニンを用いて、約20mg/mL~約180mg/mLの前記抗CD38抗体を製剤化することを含む、上記46~68のいずれかに記載の方法。
70.前記医薬品を製剤化することが、pH約5.6で、約2,000U/mLの組み換えヒトヒアルロニダーゼ(rHuPH20)、約5mM~約15mMのヒスチジン、約100mM~約300mMのソルビトール、約0.01%w/v~約0.04%w/vのPS-20、及び約1mg/mL~約2mg/mLのメチオニン中で、約120mg/mLの前記抗CD38抗体を製剤化することを含む、上記46~69のいずれかに記載の方法。
71.前記医薬品を製剤化することが、pH約5.5で、約25mMの酢酸、約60mMの塩化ナトリウム、約140mMのマンニトール、及び約0.04%w/vのポリソルベート-20(PS-20)中で、20mg/mLの前記CD38抗体を製剤化することを含む、上記46~68のいずれかに記載の方法。
【0663】
実施例1.製造調査
DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)の製造中、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)、G1F%プロファイルの観点から、いくつかのロットは、規格外(OOS)又は傾向外(OOT)であると特定された。根本的原因、特に、原材料に関連するマンガン(Mn)などの微量金属不純物の、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)におけるグリカンプロファイルの調節に対する役割を同定するために、調査を開始した。
【0664】
DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)製造バッチに関連する乾燥粉末培地(DPM)原材料及び水和培地溶液中のMn濃度を評価するために、原材料特性評価試験を設計した。
DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)活性物質を、流加細胞培養からなる11段階のプロセスで製造し、続いて、一連のクロマトグラフィ、ウイルス不活化、及び濾過工程で精製した。硝酸及び過酸化物を使用して、消化前のDPM及び水和培地の両サンプルでICP-MSを使用して、原材料中のMnの量を評価した。DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)サンプルを、ウイルス不活化及び中和(VIN)時又は原薬(DS)段階でのG0F%及びG1F%の相対量について試験した。
【0665】
DPM中のMn濃度を予測ツールとして使用して、上記鍵となるDPM成分中のMnの累積寄与に基づいて、水和培地中の予測Mn濃度を推定した。
基本培地及び流加培地1リットル当たりの添加質量に基づいて生産バイオリアクター濃度を計算し、続いて、基本Mn濃度に基づいて濃度を調整することに加えて流加速度に従ってフィードを調整した。
【0666】
水和培地中のマンガン濃度:予測Mn溶液(μg/L~ppb)=[(成分1(g/L)×Mn1(ppb))+(成分2(g/L)×Mn2(ppb))+...(成分n(g/L)×Mn n(ppb))]/1000
バイオリアクター内のマンガン濃度:(μg/L~ppb)=基本Mn(ppb)+(流加Mn(ppb)×フィード係数)。
【0667】
DPMの水和の結果、最終液体培地中のマンガン濃度が著しく希釈された。
この希釈の結果、水和培地成分中のMn濃度は、ICP-MSアッセイの定量的範囲内ではなくなった。しかしながら、Mn濃度及びグリコシル化の一般的な定性的関係の全体的な理解及び確認並びにDPMモデルのために結果を使用した。水和培地のこれらの測定値のばらつきは、DPM測定値のばらつき(これは、定量的範囲であった)よりも大きいと予想された。
【0668】
12の製造バッチについてのDPM成分及びDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG0F%及びG1F%のICP-MSデータを得た。表1は、様々なバッチにおける基本及び流加培地中のG0F%、G1F%、並びにマンガンの総濃度及び濃度を示す。データは、Mn濃度が約6.6ppb以下であれば、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)の規格内グリコシル化パターンが得られることを証明した。様々な分析したバッチにおけるMn DPM濃度とDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG0F%及びG1F%との間の相関を図1及び図2にそれぞれ示す。結果は、それぞれR=0.904及びR=0.939の相関を示した。図1及び図2のバッチは、必ずしも表1に示すものと同じではない。
【0669】
図3は、OOS、OOT、及び合格したバッチにおける計算されたMn DPM濃度及びDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG0F%を示す。図4は、OOS、OOT、及び合格したバッチにおける計算されたMn DPM濃度及びDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のG1F%を示す。
【0670】
【表1】
【0671】
図5は、経時的な製造バッチ内のDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)の%G1Fと、各バッチにおける基本培地又は流加培地が寄与したMn濃度とを示す。これらのデータに基づいて、Mnの合計寄与が約8.5ppbを超えた場合(二次y軸)、%G1FはOOT/OOS(≧26%-一次y軸)であったことが明らかになった。Mnの合計寄与が~6.5ppb未満であった場合、G1Fは常に合格し、傾向内であった。約2ppb~8ppbのMn濃度であれば、約15%~27%の%G1F含有量を有するDARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)が得られた。
【0672】
OOS/OOTロットの根本的原因の分析により、培地成分をマンガンについて事前スクリーニングし、その後、様々な培地をモニタリング及び/又はブレンドすることを含む、微量金属プロセス制御戦略が確立された。プロセス制御戦略は、DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のOOS/OOTバッチを排除するのに成功した。図6は、OOS/OOTバッチ製造の前、中、及び後の総Mn濃度(ppb)を示す。OOT/OOSバッチにおけるMn濃度は、約9~10.5ppbの範囲であったが、OOT/OOSの前又は後のバッチは、約5~8ppbのMn濃度を有していた。
【0673】
方法
オリゴ糖組成の定量
DARZALEX(登録商標)(ダラツムマブ)のオリゴ糖組成を、標準的な方法を用いて決定した。
【0674】
誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)
ICP-MSを使用して、様々な抗体バッチを生成するために使用される合成培地中の微量金属濃度を十億分率(ppb、μg/リットル)で定量した。簡潔に述べると、この方法は、サンプルをNexION(登録商標)350X ICP-MS(PerkinElmer)などのICP-MS機器に注入する前に、炭素リッチな供給源を消化して二酸化炭素及び水にする酸消化手順からなっていた。湿式化学消化は、様々な酸及び酸化剤を利用した。好ましい組み合わせとしては、硝酸(HNO)、過酸化水素(H)、及び塩酸(HCl)が挙げられる。
【0675】
具体的には、乾燥培地粉末又は水和培地サンプル(1gサンプル=1mL水和サンプル)に適合させることができる合成培地中の金属濃度を求める際に使用するための消化方法を開発した。
【0676】
消化方法
・約1gの乾燥サンプル(±0.5g、重量を0.001g単位まで記録)又は~1mLの溶液サンプル(±0.5mL、重量を0.001g単位まで記録)を消化容器に添加した(適用可能なスパイク溶液もこの時点で添加する)。
・5.0mLの50%v/vのHNO(硝酸)及び2.5mLの濃Hをサンプルに添加し、次いで、ポリプロピレン製の時計皿で直ちに消化容器に蓋をし、サンプルの泡立ちを回避するためにHをゆっくり添加した。
・サンプルを95℃(±5℃)で30分間加熱した。
・サンプルを加熱解除し、放冷した。
・2.5mLの濃HNOを添加し、サンプルを95℃(±5℃)で30分間加熱した。HNOによるサンプルの酸化を示す褐色の煙霧が生じた場合、サンプルによって褐色の煙霧が出なくなるまで、この工程を何度も繰り返した。褐色の煙霧は、HNOによる完全な酸化の指標であった。
・サンプルを加熱解除し、放冷した。
・2.5mLの濃HNOを添加し、5mLの濃HClを添加し、サンプルを95℃(±5℃)で2時間加熱した。
・サンプルを加熱解除し、放冷した。
・サンプルの総体積を脱イオン水(DIW)で50mLにし、次いで、サンプルの分析準備が整った。
【0677】
95℃(±5℃)における加熱は全て、還流させながら、沸騰させることなく、サンプルにポリプロピレン製の時計皿で蓋をした状態で、予熱したホットブロック(例えば、Hotblock(登録商標))において行った。消化バイアルを5%/5% v/v HNO/HCl中に一晩浸漬し、使用前にDIWで3回すすいだ。ポリプロピレン製の時計皿を5%/5% v/v HNO/HCl中に一晩浸漬し、使用前にDIWで3回すすいだ。ピペッティングのためのプラスチックチップは、使用前に試薬で3回すすぐ。サンプルを、消化の2週間以内にICP-MSにより分析した。この方法はまた、例えば、Vulcan Automated Digestion and Work-Up System(Questron Technologies Corp.)を使用して、自動化プロセスに適合させることもできる。
【0678】
使用した試薬及び標準:金属を含まないと試験された脱イオン水(DIW)、>18.0MΩ、NISTトレーサブルな供給元から入手した微量金属スパイク標準、濃HNO、試薬グレード以上、金属について試験、50% HNO溶液-500mLのDIWを500mLのHNOにゆっくり添加、溶液は6ヶ月間維持することができる、濃HCl、試薬グレード以上、金属について試験、濃(30%v/v)H、全てのDIW、HNO、及びHCLを定期的に試験して、確実に汚染がないようにする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【配列表】
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