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特許7599444金融商品・サービス提供システム及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】金融商品・サービス提供システム及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/02 20230101AFI20241206BHJP
   G06Q 20/10 20120101ALI20241206BHJP
   G06Q 20/32 20120101ALI20241206BHJP
【FI】
G06Q40/02
G06Q20/10
G06Q20/32
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022020953
(22)【出願日】2022-02-15
(65)【公開番号】P2023118167
(43)【公開日】2023-08-25
【審査請求日】2023-03-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 https://www.netbk.co.jp/contents/company/press/2021/corp_news_20210903.html(2021年9月3日) https://www.himegin.co.jp/news/20210903_1.html(2021年9月3日) https://www.himegin.co.jp/news/pdf/20210903_3.pdf(2021年9月3日) https://www.himegin.co.jp/news/pdf/20210903_1.pdf(2021年9月3日) https://www.himegin.co.jp/news/pdf/20210903_2.pdf(2021年9月3日) https://www.himegin.co.jp/personal/service/sports_lottery/(2021年9月6日) https://www.himegin.co.jp/personal/service/sports_lottery/summary/(2021年12月6日) https://info.moneytap.jp/post/662564878281785344/(2021年9月6日)
(73)【特許権者】
【識別番号】507212975
【氏名又は名称】住信SBIネット銀行株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108947
【弁理士】
【氏名又は名称】涌井 謙一
(74)【代理人】
【識別番号】100117086
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 典弘
(74)【代理人】
【識別番号】100124383
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一永
(74)【代理人】
【識別番号】100173392
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 貴宏
(74)【代理人】
【識別番号】100189290
【弁理士】
【氏名又は名称】三井 直人
(72)【発明者】
【氏名】三輪 晃一
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-107995(JP,A)
【文献】特開2002-123684(JP,A)
【文献】特開2003-296648(JP,A)
【文献】特開平09-326002(JP,A)
【文献】特許第6827133(JP,B1)
【文献】国際公開第2002/023419(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融機関が取り扱う金融商品・サービスを、前記金融機関と提携している提携金融機関が通信ネットワーク上に構築している提携金融機関システムを通じて前記提携金融機関に口座を開設しているユーザに提供する金融商品・サービス提供システムであって、
前記提携金融機関システムを構成するWebサーバへアクセスした前記ユーザが使用するユーザ端末又は前記提携金融機関システムに係るアプリケーションソフトウェアが実行された前記ユーザ端末に対して、利用可能な前記金融機関が取り扱う金融商品・サービスを前記ユーザが選択可能なユーザーインターフェースを表示するUI(User Interface)表示制御手段と、
前記ユーザーインターフェースを通じて選択された前記金融商品・サービスに係るWebサイトへと前記ユーザ端末の表示画面を遷移させる表示画面遷移制御手段と、
前記Webサイトにおける前記金融商品・サービスの利用に係る資金の振替処理を、前記提携金融機関における第一の口座と前記金融機関における第二の口座との間で行う資金振替手段と、を備え、
前記第一の口座は、提携金融機関ユーザ名義口座と提携金融機関資金決済口座とで構成され、
前記第二の口座は、金融機関内ユーザ口座と、提携金融機関名義口座と、金融機関資金決済口座とで構成され、
前記金融機関内ユーザ口座は、前記金融機関と前記提携金融機関との間の前記Webサイトにおける前記金融商品・サービスの利用に係る資金移動にのみ使用され、実口座ではない特性を有する口座であり、
前記資金振替手段は、第一のAPIリクエストに基づいて、前記第一の口座において前記提携金融機関ユーザ名義口座から前記提携金融機関資金決済口座へ前記金融商品・サービスの利用による支払資金を移動するとともに、前記第二の口座において前記金融機関資金決済口座を介して前記提携金融機関名義口座から前記金融機関内ユーザ口座へ前記支払資金を移動し、前記支払資金を前記金融機関内ユーザ口座から引き落とし、
前記資金振替手段は、第二のAPIリクエストに基づいて、前記第二の口座において前記金融機関資金決済口座を介して、前記金融商品・サービスの利用による払戻資金が入金されている前記金融機関内ユーザ口座から前記提携金融機関名義口座へ前記払戻資金を移動するとともに、前記第一の口座において前記提携金融機関資金決済口座から前記提携金融機関ユーザ名義口座へ前記払戻資金を移動する
ことを特徴とする金融商品・サービス提供システム。
【請求項2】
前記Webサイトにおける前記金融商品・サービスの利用の際に、前記第二の口座を有していないユーザの前記ユーザ端末に対する前記第二の口座の開設を管理する第二の口座開設管理手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の金融商品・サービス提供システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載した金融商品・サービス提供システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、金融機関が取り扱う金融商品・サービスを提供するシステム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用して金融機関が取り扱う金融商品・サービスをWeb上で提供するシステムや、金融機関のサービスに係るアプリケーションソフトウェアはこれまで種々提案されている。特許文献1には、金融機関が有する複数の機能を法人が選択し、当該選択した金融機関の機能を法人のWebサイトを通じてエンドユーザが利用できる金融機関システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6482617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような金融機関システムの他、地方銀行等の金融商品・サービスに係るシステムと、地方銀行等以外の金融機関の金融商品・サービスに係るシステムとをシームレスに接続して地方銀行等以外の金融機関の金融商品・サービスを地方銀行等の金融商品・サービスに係るシステムを通じて、地方銀行等に口座を開設しているユーザに提供するシステムの提案が望まれている。
【0005】
この発明は、金融機関の金融商品・サービスを、当該金融商品・サービスを取り扱っていない地方銀行等の金融機関に口座を開設しているユーザに提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]
金融機関が取り扱う金融商品・サービスを、前記金融機関と提携している提携金融機関が通信ネットワーク上に構築している提携金融機関システムを通じて前記提携金融機関に口座を開設しているユーザに提供する金融商品・サービス提供システムであって、
前記提携金融機関システムを構成するWebサーバへアクセスした前記ユーザが使用するユーザ端末又は前記提携金融機関システムに係るアプリケーションソフトウェアが実行された前記ユーザ端末に対して、利用可能な前記金融機関が取り扱う金融商品・サービスを前記ユーザが選択可能なユーザーインターフェースを表示するUI(User Interface)表示制御手段と、
前記ユーザーインターフェースを通じて選択された前記金融商品・サービスに係るWebサイトへと前記ユーザ端末の表示画面を遷移させる表示画面遷移制御手段と、
前記Webサイトにおける前記金融商品・サービスの利用に係る資金の振替処理を、前記提携金融機関における第一の口座と前記金融機関における第二の口座との間で行う資金振替手段と、を備え、
前記第一の口座は、提携金融機関ユーザ名義口座と提携金融機関資金決済口座とで構成され、
前記第二の口座は、金融機関内ユーザ口座と、提携金融機関名義口座と、金融機関資金決済口座とで構成され、
前記金融機関内ユーザ口座は、前記金融機関と前記提携金融機関との間の前記Webサイトにおける前記金融商品・サービスの利用に係る資金移動にのみ使用され、実口座ではない特性を有する口座であり、
前記資金振替手段は、第一のAPIリクエストに基づいて、前記第一の口座において前記提携金融機関ユーザ名義口座から前記提携金融機関資金決済口座へ前記金融商品・サービスの利用による支払資金を移動するとともに、前記第二の口座において前記金融機関資金決済口座を介して前記提携金融機関名義口座から前記金融機関内ユーザ口座へ前記支払資金を移動し、前記支払資金を前記金融機関内ユーザ口座から引き落とし、
前記資金振替手段は、第二のAPIリクエストに基づいて、前記第二の口座において前記金融機関資金決済口座を介して、前記金融商品・サービスの利用による払戻資金が入金されている前記金融機関内ユーザ口座から前記提携金融機関名義口座へ前記払戻資金を移動するとともに、前記第一の口座において前記提携金融機関資金決済口座から前記提携金融機関ユーザ名義口座へ前記払戻資金を移動する
ことを特徴とする金融商品・サービス提供システム。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、金融機関の金融商品・サービスを、当該金融商品・サービスを取り扱っていない地方銀行等の金融機関に口座を開設しているユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の金融商品・サービス提供システムの構成の一例を表す図である。
図2】本実施形態の金融商品・サービス提供システムが備える提携金融機関システムの構成の一例を表す図である。
図3】本実施形態の金融商品・サービス提供システムが備える金融機関システムの構成の一例を表す図である。
図4】本実施形態の金融商品・サービス提供システムが備える電子決済システムの構成の一例を表す図である。
図5】本実施形態の金融商品・サービス提供システムにおけるユーザ端末の画面遷移の一例を表す図である。
図6図5図示のユーザ端末の画面遷移S4における本実施形態の金融商品・サービス提供システムの処理の一例を表すフロー図である。
図7図5図示のユーザ端末の画面遷移S5からS7における本実施形態の金融商品・サービス提供システムの処理の一例を表すフロー図である。
図8図5図示のユーザ端末の画面遷移S5からS7における本実施形態の金融商品・サービス提供システムの処理の他の一例を表すフロー図である。
図9】本実施形態の金融商品・サービス提供システムの処理の他の一例を表すフロー図である。
図10】本実施形態の金融商品・サービス提供システムにおける資金振替処理の一例を表す図である。
図11】本実施形態の金融商品・サービス提供システムにおける資金振替処理の他の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。本実施形態の金融商品・サービス提供システム1は、一又は複数のコンピュータで構成され、金融機関が取り扱う金融商品・サービスを、前記金融機関と提携している提携金融機関を通じて前記提携金融機関に口座を開設している顧客に提供する際に使用されるものである。
【0010】
一実施形態として、都市銀行や、インターネット上で銀行業務を行ういわゆるネット銀行、等の金融機関(以下、これらの者を「第一の金融機関」ということがある。)が取り扱う金融商品・サービスを、前記第一の金融機関を所属銀行として銀行代理業を営む金融機関、あるいは前記第一の金融機関と業務提携している地方銀行等の提携金融機関(以下、これらの者を「第二の金融機関」ということがある。)を通じて、第二の金融機関に口座を開設している預金者(以下、「ユーザ」ということがある。)に提供する金融商品・サービス提供システムである。
【0011】
このような金融商品・サービス提供システム1は、前記ユーザに対して、金融商品・サービスを提供する第一の金融機関が第二の金融機関と連携して一又は複数のコンピュータを用いて提供、管理するシステムである。
【0012】
一実施形態として、第一の金融機関が通信ネットワーク上に構築している金融機関システムと第二の金融機関が通信ネットワーク上に構築している提携金融機関システムとの間でAPI(Application Programming Interface)を利用し、前記提携金融機関システムを通じて前記第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスをユーザが使用するユーザ端末に提供する形態で金融商品・サービス提供システム1を構築することができる。
【0013】
図1に示す形態では、金融商品・サービス提供システム1は、インターネット通信網、無線通信規格で定められている無線通信網を含む通信ネットワーク6を通じて、ユーザが使用するユーザ端末2と、第一の金融機関が管理する金融機関システム4と、第二の金融機関が管理する提携金融機関システム3と、金融機関システム4と提携金融機関システム3間の情報通信を中継する者が管理する電子決済システム5と、が相互に通信可能に接続されて構築されている。
【0014】
本実施形態には、この実施形態で説明する金融商品・サービス提供システム1としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムを含む。
【0015】
[ユーザ端末]
ユーザ端末2は、第二の金融機関に口座を開設している預金者が使用する端末であって、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、等の端末である。図示していないが、ユーザ端末2は、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部と、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部と、内蔵ストレージ等の補助記憶装置と、液晶ディスプレイ等の情報出力部と、タッチパネル等の情報入力部と、提携金融機関システム3及び金融機関システム4それぞれと各種情報の送受信を行う通信部と、提携金融機関システム3及び金融機関システム4にアクセスして本実施形態の金融商品・サービス提供システムによるサービスを利用するためのウェブブラウザと、を備えている。また、ユーザ端末2には、提携金融機関システム3が備える各種機能を実行可能なアプリケーションソフトウェアがインストールされており、このアプリケーションソフトウェアを起動することで本実施形態の金融商品・サービス提供システム1による情報処理が実行される。
【0016】
[提携金融機関システム]
提携金融機関システム3は、第二の金融機関が一又は複数のコンピュータ(パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、等の端末)やサーバで構築するシステムである。図2に示す形態では、提携金融機関システム3は、提携金融機関Webシステム7、提携金融機関データベース(以下、本明細書及び図面においてデータベースを「DB」という。)8及び提携金融機関勘定系システム9を備えている。
【0017】
図示していないが、提携金融機関システム3を構成するコンピュータやサーバは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部と、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部と、内蔵ストレージ等の補助記憶装置と、液晶ディスプレイ等の情報出力部と、タッチパネル等の情報入力部と、ユーザ端末2、金融機関システム4及び電子決済システム5それぞれと各種情報の送受信を行う通信部と、を備えている。また、サーバについては一もしくは複数の機器から構成してもよく、又はクラウド上で実現されるサーバであってもよい。
【0018】
提携金融機関Webシステム7は、第二の金融機関が取り扱う金融商品・サービス及び第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスをWeb上でユーザに提供するシステムである。例えば、提携金融機関Webシステム7にアクセスしてきたユーザ端末2に対して第二の金融機関のホームページといったWebサイトを表示し、当該Webサイトにおいて第二の金融機関が取り扱う各種預金、保険、ローンといった金融商品及び振込、振替といった金融サービスに加え、第一の金融機関が取り扱うスポーツくじ、公営競技(競馬、ボートレース、等)、各種預金、保険、ローンといった金融商品を提供する機能を備えるシステムである。あるいは、ユーザ端末2に予めインストールされている第二の金融機関に係るアプリケーションソフトウェアを起動することで、当該アプリケーションソフトウェアがユーザ端末2に提携金融機関Webシステム7による機能を実現させる。
【0019】
図2に示す形態では、提携金融機関Webシステム7は、提携金融機関認証処理部10、金融商品・サービス情報表示制御処理部11及び提携金融機関表示画面遷移制御処理部12を備えている。
【0020】
提携金融機関DB8には、第二の金融機関が有する各種の情報が記憶されている。図2に示す形態では、提携金融機関DB8には、提携金融機関金融商品・サービス情報13、金融機関金融商品・サービス情報23、提携金融機関ユーザ情報14及び第一の口座情報15が記憶されている。
【0021】
提携金融機関金融商品・サービス情報13は、上述した第二の金融機関が取り扱う各種預金、保険、ローンといった金融商品や、振込、振替といった金融サービスをWeb上で提供するための識別子、属性、等の情報である。
【0022】
金融機関金融商品・サービス情報23は、第一の金融機関が取り扱う各種預金、保険、ローン、スポーツくじ、公営競技(競馬、ボートレース、等)といった金融商品や、振込、振替といった金融サービスのうち、第二の金融機関が取り扱いを希望するスポーツくじ、公営競技(競馬、ボートレース、等)等をWeb上で提供するための識別子、属性、等の情報である。
【0023】
提携金融機関ユーザ情報14は、第二の金融機関に口座を開設しているユーザの個人情報、与信情報、等の情報である。
【0024】
第一の口座情報15は、提携金融機関ユーザ情報14に紐づくユーザの各種の口座であって、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係るWebサイトにおける金融商品・サービスの利用に係る資金の振替処理に使用される第一の口座に関する情報である。図2に示す形態では、第一の口座情報15に係る第一の口座は提携金融機関ユーザ名義口座15a及び提携金融機関資金決済口座15bとで構成されている。
【0025】
提携金融機関ユーザ名義口座15aは、ユーザごとに口座番号等が付与されている実口座であり、提携金融機関資金決済口座15bは、提携金融機関ユーザ名義口座15aからの資金移動及び提携金融機関ユーザ名義口座15aへの資金移動のために設定されている資金振替用の口座である。
【0026】
提携金融機関勘定系システム9は、第二の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金の振替処理あるいは第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係るWebサイトにおける金融商品・サービスの利用に係る資金の振替処理を実行するシステムである。図2に示す形態では、提携金融機関勘定系システム9は、提携金融機関資金振替処理部16を備えている。
【0027】
[金融機関システム]
金融機関システム4は、第一の金融機関が一又は複数のコンピュータ(パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、等の端末)やサーバで構築するシステムである。図3に示す形態では、金融機関システム4は、金融機関Webシステム17、金融機関DB18及び金融機関勘定系システム19を備えている。
【0028】
図示していないが、金融機関システム4を構成するコンピュータやサーバは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部と、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部と、内蔵ストレージ等の補助記憶装置と、液晶ディスプレイ等の情報出力部と、タッチパネル等の情報入力部と、ユーザ端末2、提携金融機関システム3及び電子決済システム5それぞれと各種情報の送受信を行う通信部と、を備えている。また、サーバについては一もしくは複数の機器から構成してもよく、又はクラウド上で実現されるサーバであってもよい。
【0029】
金融機関Webシステム17は、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスをWeb上でユーザに提供するシステムである。例えば、第二の金融機関のWebサイト上で選択されたスポーツくじ、公営競技(競馬、ボートレース、等)といった第一の金融機関が取り扱う金融商品についてのWebサイトをユーザ端末2に対して表示して取引を行わせる機能、各種情報の照会・変更機能を備えるシステムである。あるいは、ユーザ端末2に予めインストールされている第二の金融機関に係るアプリケーションソフトウェアを起動することで、当該アプリケーションソフトウェアがユーザ端末2に金融機関Webシステム17による機能を実現させる。
【0030】
図3に示す形態では、金融機関Webシステム17は、金融機関認証処理部20、金融商品・サービス取引処理部21及び第二の口座開設処理部22を備えている。
【0031】
金融機関DB18には、第一の金融機関が有する各種の情報が記憶されている。図3に示す形態では、金融機関DB18には、金融機関金融商品・サービス情報23、金融機関ユーザ情報24、提携金融機関情報25及び第二の口座情報26が記憶されている。
【0032】
金融機関金融商品・サービス情報23は、上述した第一の金融機関が取り扱う各種預金、保険、ローン、スポーツくじ、公営競技(競馬、ボートレース、等)といった金融商品や、振込、振替といった金融サービスのうち、第二の金融機関が取り扱いを希望するスポーツくじ、公営競技(競馬、ボートレース、等)等をWeb上で提供するための識別子、属性、等の情報である。
【0033】
金融機関ユーザ情報24は、第一の金融機関に後述する第二の口座を開設しているユーザの個人情報、与信情報、等の情報である。金融機関ユーザ情報24には提携金融機関システム3から取得した提携金融機関ユーザ情報14が含まれていてもよい。
【0034】
提携金融機関情報25は、第二の金融機関を識別する識別子、名称、これらに紐づくユーザの提携金融機関ユーザ名義口座15a、等の情報である。
【0035】
第二の口座情報26は、提携金融機関情報25に紐づく第二の金融機関のユーザのために設定された口座であって、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスの利用に係る資金の振替処理に使用される第二の口座に関する情報である。図3に示す形態では、第二の口座情報26に係る第二の口座は金融機関内ユーザ口座27a、提携金融機関名義口座27b及び金融機関資金決済口座27cとで構成されている。
【0036】
金融機関内ユーザ口座27aは、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスの利用に係る資金の振替処理のみに使用される、第二の金融機関のユーザごとの口座であり、提携金融機関名義口座27bは、第二の金融機関ごとに口座番号等が付与されている実口座である。金融機関資金決済口座27cは、提携金融機関名義口座27bから金融機関内ユーザ口座27aへの資金移動及び金融機関内ユーザ口座27aから提携金融機関名義口座27bへの資金移動を中継する資金振替用の口座である。金融機関内ユーザ口座27aは、第一の金融機関と第二の金融機関との間の第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスの利用に係る資金移動にのみ使用されるものであるので、現金自動預払機を操作しての出金処理や他の金融機関への送金処理を行うことができない特性を有する口座である。
【0037】
金融機関勘定系システム19は、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金の振替処理を実行するシステムである。図3に示す形態では、金融機関勘定系システム19は、金融機関資金振替処理部28を備えている。
【0038】
[電子決済システム]
電子決済システム5は、金融機関システム4と提携金融機関システム3間の情報通信を中継する事業者が一又は複数のコンピュータ(パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、等の端末)やサーバで構築するシステムである。図4に示す形態では、電子決済システム5は、電子決済処理部29を備えている。
【0039】
図示していないが、電子決済システム5を構成するコンピュータやサーバは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部と、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部と、内蔵ストレージ等の補助記憶装置と、液晶ディスプレイ等の情報出力部と、タッチパネル等の情報入力部と、提携金融機関システム3及び金融機関システム4それぞれと各種情報の送受信を行う通信部と、を備えている。また、サーバについては一もしくは複数の機器から構成してもよく、又はクラウド上で実現されるサーバであってもよい。
【0040】
以下、図5から図11を参照して、本実施形態の金融商品・サービス提供システム1の処理フローの一例を説明する。以下の処理フローでは、銀行業をインターネット上で行う業態の金融機関を第一の金融機関とし、地方銀行を第一の金融機関と業務提携した第二の金融機関として説明する。また、提携金融機関Webシステム7及び金融機関Webシステム17に係る諸機能を実行できる第二の金融機関のアプリケーションソフトウェアが、第二の金融機関のユーザが使用するユーザ端末2にインストールされているものとして説明する。
【0041】
[第二の金融機関から第一の金融機関への資金振替処理フロー1]
【0042】
(S1、S2)ユーザがユーザ端末2を操作して第二の金融機関のアプリケーションソフトウェアを起動すると、ユーザ端末2は提携金融機関認証処理部10として機能し、所定のログイン画面がユーザ端末2に表示される。ID、パスワード等、ログインに必要な情報が入力されるとログイン処理が行われる。
【0043】
(S3)ログイン処理完了後、ユーザ端末2は金融商品・サービス情報表示制御処理部11として機能し、所定のメニュー画面、金融商品・サービス情報に係る金融商品・サービスのユーザーインターフェースがユーザ端末2表示される。
この際、金融商品・サービス情報表示制御処理部11は、提携金融機関DB8に記憶されている提携金融機関金融商品・サービス情報13に係る第二の金融機関が取り扱う金融商品・サービス及び金融機関金融商品・サービス情報23に係る第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスをユーザが選択可能なアイコン等でユーザ端末2に表示する。
【0044】
(S4)ユーザはユーザ端末2を操作して金融機関金融商品・サービス情報23に係る第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスのうち、例えばスポーツくじのアイコンを選択する。
【0045】
(S401)ユーザ端末2は提携金融機関表示画面遷移制御処理部12として機能し、選択された第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る第一の金融機関のWebサイトへとユーザ端末2の表示画面が遷移する。
この際、ユーザ端末2は提携金融機関認証処理部10として機能し、第二の金融機関を識別する識別子、名称、等の情報、提携金融機関ユーザ名義口座15aの第一の口座情報15を金融機関システム4に送信する。
金融機関システム4においては、金融機関認証処理部20が、取得した第二の金融機関を識別する識別子、名称、等の情報、提携金融機関ユーザ名義口座15aを金融機関DB18に記憶されている提携金融機関情報25と照合し、シングルサインオン(SSO)による第一の金融機関のWebサイトへのログイン処理を行う。
【0046】
(S402)第二の口座開設処理部22は、シングルサインオンによるログイン処理に係るユーザが第一の金融機関に第二の口座を開設しているか判定するする処理を行う。
【0047】
(S403)第一の金融機関に第二の口座を開設していない場合(S402-N)、第二の口座開設処理部22は所定の口座開設申込画面を表示する。
【0048】
(S404)ユーザはユーザ端末2を操作して第二の口座開設の申込を選択する。
【0049】
(S405、406)金融機関認証処理部20は、提携金融機関システム3に対して電子決済システム5を経由してOauth認証処理を要求する。提携金融機関認証処理部10は、金融機関システム4が電子決済システム5を介して提携金融機関システム3にアクセスする権限を付与する。
【0050】
(S407)金融機関認証処理部20は、提携金融機関システム3に対して第二の口座開設の申込に係るユーザの情報の照会を、APIを利用して要求する。
【0051】
(S408)ユーザ端末2は提携金融機関認証処理部10として機能し、第二の口座開設の申込に係るユーザの情報を提携金融機関DB8に記憶されている提携金融機関ユーザ情報14と照合し、その結果を金融機関システム4に送信する。
【0052】
(S409)金融機関認証処理部20は、ユーザ端末2に対して認証コードを送信する。
【0053】
(S410、S411)第二の口座開設処理部22は、口座開設申込画面とは別に認証コード入力画面を表示する。ユーザはユーザ端末2が受信した認証コードを認証コード入力画面に入力する。
金融機関認証処理部20は入力された認証コードを認証し、第二の口座開設処理部22は、第二の口座開設に必要なメールアドレス、パスワード等のユーザの情報の入力画面を表示する。
ユーザはユーザ端末2を操作してメールアドレス、パスワード等のユーザの情報を入力する。
【0054】
(S412)第二の口座開設処理部22は、入力されたユーザの情報を金融機関ユーザ情報24として新たに金融機関DB18へ記憶するとともに、金融機関内ユーザ口座27aを生成し、これを第二の口座情報26の一部として金融機関DB18へ記憶する。
第二の口座開設処理部22は、第二の口座開設処理が完了した旨をユーザ端末2に通知する。
【0055】
(S5)S402において、第一の金融機関に第二の口座を開設している場合(S402-Y)、金融商品・サービス取引処理部21は、S4において選択された第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスの注文情報の入力等を受け付ける取引画面をユーザ端末2に表示する。この処理フローでは一例として第一の金融機関が提供するスポーツくじの注文画面等が表示される。
【0056】
(S6)ユーザはユーザ端末2を操作して第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスを注文する。この処理フローでは第一の金融機関が提供するスポーツくじの購入数の入力、購入金額の確認が行われる。
【0057】
(S601)金融商品・サービス取引処理部21は、電子決済システム5に対して第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金(この処理フローでは第一の金融機関が提供するスポーツくじの購入金額)の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0058】
(S602)電子決済システム5では、電子決済処理部29は提携金融機関システム3の提携金融機関勘定系システム9に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0059】
(S603、S604)提携金融機関勘定系システム9では、提携金融機関資金振替処理部16が、提携金融機関ユーザ名義口座15aから提携金融機関資金決済口座15bへ第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金を即時移動する(図10)。
提携金融機関システム3は電子決済システム5に対して上記処理結果に基づくAPIレスポンスを行う。
【0060】
(S605)電子決済システム5では、電子決済処理部29は金融機関システム4の金融機関勘定系システム19に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0061】
(S606、S607)金融機関勘定系システム19では、金融機関資金振替処理部28が、提携金融機関名義口座27bから金融機関資金決済口座27cを経由して金融機関内ユーザ口座27aへ、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金を即時移動する(図10)。その後、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金が、金融機関内ユーザ口座27aから第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスを運営する事業者の各種の金融機関の口座に即時引落処理される(図10)。
金融機関システム4は電子決済システム5に対して上記処理結果に基づくAPIレスポンスを行う。
【0062】
(S7)金融機関システム4では、金融商品・サービス取引処理部21は資金振替処理が完了した旨ユーザ端末2に表示する。
【0063】
[第二の金融機関から第一の金融機関への資金振替処理フロー2]
この処理フローでは、図5及び図8を参照して第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスを「公営競技」とし、この公営競技をユーザが利用する場合について説明する。そのため、この処理フローに係る金融商品・サービス提供システム1では、前記公営競技を運営する公営競技運営事業者が管理する外部システムが通信ネットワーク6を介して金融機関システム4と通信可能に接続されている。なお、図5中S1からS3の処理は上述した資金振替処理フロー1と同様であるので、その説明を省略する。
【0064】
(S4)ユーザはユーザ端末2を操作して金融機関金融商品・サービス情報23に係る第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスのうち、公営競技のアイコンを選択する。
ユーザ端末2は提携金融機関表示画面遷移制御処理部12として機能し、選択された第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る第一の金融機関のWebサイトへとユーザ端末2の表示画面が遷移する。この表示画面には複数の公営競技の一覧が表示される。
ユーザはユーザ端末2を操作して取引を希望する公営競技(例えば競馬)を選択することになるが、第一の金融機関に第二の口座を開設していない場合、上述した資金振替処理フロー1のS403-S412が行われる。
第一の金融機関に第二の口座を開設している場合、選択した公営競技に係る公営競技運営事業者のWebサイトへとユーザ端末2の表示画面が遷移する。
【0065】
(S5)当該Webサイトにおいて、所定のログイン処理が行われると、S4において選択された公営競技の注文情報の入力等を受け付ける取引画面をユーザ端末2に表示する。
【0066】
(S6)ユーザはユーザ端末2を操作して、第一の金融機関が取り扱い、公営競技運営事業者が販売する投票券の購入手続きや購入のための資金移動手続きを行う。この処理フローでは公営競技運営事業者が運営する公営競技の開催場所における投票券、等の注文数の入力、注文金額の確認が行われる。
【0067】
(S601)外部システムは金融機関システム4に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスである公営競技に係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0068】
(S602)金融機関システム4では、金融商品・サービス取引処理部21は電子決済システム5に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスである公営競技に係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0069】
(S603)電子決済システム5では、電子決済処理部29は提携金融機関システム3の提携金融機関勘定系システム9に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスである公営競技に係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0070】
(S604、S605)提携金融機関勘定系システム9では、提携金融機関資金振替処理部16が、提携金融機関ユーザ名義口座15aから提携金融機関資金決済口座15bへ第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスである公営競技に係る資金を即時移動する(図10)。
提携金融機関システム3は電子決済システム5に対して上記処理結果に基づくAPIレスポンスを行う。
【0071】
(S606)電子決済システム5では、電子決済処理部29は金融機関システム4の金融機関勘定系システム19に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスである公営競技に係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0072】
(S607、S608)金融機関勘定系システム19では、金融機関資金振替処理部28が、提携金融機関名義口座27bから金融機関資金決済口座27cを経由して金融機関内ユーザ口座27aへ、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスである公営競技に係る資金を即時移動する(図10)。その後、前記公営競技に係る資金が、金融機関内ユーザ口座27aから公営競技運営事業者の各種の金融機関の口座に即時引落処理される(図10)。
金融機関システム4は電子決済システム5に対して上記処理結果に基づくAPIレスポンスを行う。
【0073】
(S609)金融機関システム4は外部システムに対して上記処理結果に基づくAPIレスポンスを行う。
【0074】
(S7)外部システムは資金振替処理が完了した旨ユーザ端末2に表示する。
【0075】
[第一の金融機関から第二の金融機関への資金振替処理フロー]
【0076】
(S8)金融機関システム4からユーザ端末2に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金の入金通知が電子メール等の手段によって送信される。この処理フローでは、例えば、ユーザが購入したスポーツくじの当選金の振込(払戻)の通知がユーザ端末2に送信される。前記当選金は金融機関内ユーザ口座27aに移動されている。
【0077】
(S901)金融機関Webシステム17は、電子決済システム5に対して第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金(この処理フローでは第一の金融機関が提供するスポーツくじの当選金)の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0078】
(S902)電子決済システム5では、電子決済処理部29は金融機関システム4の金融機関勘定系システム19に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0079】
(S903、S904)金融機関勘定系システム19では、金融機関資金振替処理部28が、金融機関内ユーザ口座27aから金融機関資金決済口座27cを経由して提携金融機関名義口座27bへ、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金を即時移動する(図11)。
金融機関システム4は電子決済システム5に対して上記処理結果に基づくAPIレスポンスを行う。
【0080】
(S905)電子決済システム5では、電子決済処理部29は提携金融機関システム3の提携金融機関勘定系システム9に対して、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金の資金振替依頼を、APIを利用して要求する。
【0081】
(S906、S907)提携金融機関勘定系システム9では、提携金融機関資金振替処理部16が、提携金融機関資金決済口座15bから提携金融機関ユーザ名義口座15aへ、第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係る資金を即時移動する(図11)。
提携金融機関システム3は電子決済システム5に対して上記処理結果に基づくAPIレスポンスを行う。
【0082】
以上、本実施形態の金融商品・サービス提供システム1によれば、第二の金融機関のアプリケーションソフトウェアに第一の金融機関が取り扱う金融商品・サービスに係るWebサイトがシームレスに接続され、第二の金融機関に口座を開設しているユーザは、第二の金融機関が取り扱っていない第一の金融機関の金融商品・サービスの取引を、第二の金融機関のアプリケーションソフトウェアを通じて行うことができる。
【符号の説明】
【0083】
1 金融商品・サービス提供システム
6 通信ネットワーク
図1
図2
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図5
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図10
図11