(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】5Gサービスのためのルールベースの過負荷制御のための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/02 20090101AFI20241206BHJP
H04W 72/53 20230101ALI20241206BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20241206BHJP
【FI】
H04W28/02
H04W72/53
H04W88/18
(21)【出願番号】P 2022576542
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(86)【国際出願番号】 US2021020115
(87)【国際公開番号】W WO2021262261
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2023-09-12
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502303739
【氏名又は名称】オラクル・インターナショナル・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリシャン,ラジブ
(72)【発明者】
【氏名】ヤーダブ,ラジディープ
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-532600(JP,A)
【文献】国際公開第2020/091934(WO,A1)
【文献】特表2018-507666(JP,A)
【文献】3GPP TSG CT WG4,Presentation of Specification/Report to TSG: 3GPP TR 29.843 v2.1.0 on Study on Load and Overload Control of 5GC Service Based Interfaces[online],3GPP TSG CT #85 CP-192241,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/TSG_CT/TSGC_85_Newport_Beach/Docs/CP-192241.zip>,2019年09月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 28/02
H04W 72/53
H04W 88/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
5Gサービスのためのルールベースの過負荷制御のための方法であって、
中間
ノードまたはプロデューサネットワーク機能(NF)において、過負荷メッセージ処理ルールを構成することを含み、前記過負荷メッセージ処理ルールのうちの少なくともいくつかは、宛先ネットワーク名(DNN)またはネットワークスライス、サブスクリプションもしくはロケーション識別パラメータをルール選択基準として含み、前記方法はさらに、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFにおいて、前記中間
ノードまたはプロデューサNFの保証された処理帯域幅を、前記過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかと関連付けることと、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFにおいて第1のメッセージを受信することと、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFが、過負荷状態が存在すると判断することと、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFが、前記第1のメッセージは、前記過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つについて前記ルール選択基準に合致するパラメータを含む旨を識別することと、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFが、当該合致する過負荷メッセージ処理ルールについての前記中間
ノードまたはプロデューサNFの前記保証された処理帯域幅の一部が、前記第1のメッセージを処理するために利用可能である、と判断することと、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFが、前記合致する過負荷メッセージ処理ルールについての前記中間
ノードまたはプロデューサNFの前記保証された処理帯域幅の一部を使用して、前記第1のメッセージを処理
することとを含む、方法。
【請求項2】
前記過負荷メッセージ処理ルールを構成することは、前記DNNまたはネットワークスライス、サブスクリプション、もしくはロケーション識別パラメータに基づいて、同じサービスタイプのメッセージを異なるように扱うルールを構成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記過負荷メッセージ処理ルールを構成することは、定義されたパラメータまたはパラメータの組合せに基づいて、同じサービスタイプのメッセージを異なるように扱うルールを構成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記中間
ノードまたはプロデューサNFの保証された処理帯域幅を前記過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかと関連付けることは、前記過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかをバケットと関連付けることと、各ルールについて保証される帯域幅に対応するメッセージカウントを各ルールの対応するバケットとともに構成することとを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
応答メッセージから取得された情報を使用して動的過負荷メッセージ処理ルールを作成することと、共通セッションに関連するメッセージが前記中間
ノードまたはプロデューサNFの共通プロセッサによって処理されることを確実にするために前記動的過負荷メッセージ処理ルールを使用することとを含む、請求項1~
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記中間
ノードまたはプロデューサNFは、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、サービス通信プロキシ(SCP)、またはサービスメッシュノードを備える、請求項1~
5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記中間
ノードまたはプロデューサNFはプロデューサNFを含む、請求項1~
6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記中間
ノードまたはプロデューサNFにおいて、前記中間
ノードまたはプロデューサNFの保証された帯域幅が構成される前記過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致しないメッセージに利用可能な前記中間
ノードまたはプロデューサNFの帯域幅を追跡するために使用可能な保証されない帯域幅バケットを構成することを含む、請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記中間
ノードまたはプロデューサNFにおいて第2のメッセージを受信することと、
前記第2のメッセージは、前記中間
ノードまたはプロデューサNFの保証された帯域幅が構成される前記過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致しない、と判断することと、
前記保証されない帯域幅バケットを使用して、保証されない帯域幅が前記第2のメッセージに利用可能である、と判断することと、
前記保証されない帯域幅を使用して前記メッセージを処理することとを含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
5Gサービスのためのルールベースの過負荷制御のためのシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサを含む中間
ノードまたはプロデューサネットワーク機能(NF)と、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFに関連付けられ、過負荷状態中にメッセージの処理を管理するために前記中間
ノードまたはプロデューサNFによって使用される過負荷メッセージ処理ルールであって、前記過負荷メッセージ処理ルールのうちの少なくともいくつかは、宛先ネットワーク名(DNN)またはネットワークスライス、サブスクリプションもしくはロケーション識別パラメータをルール選択基準として含むルールを構成すること、および保証された帯域幅サービスを、前記過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかと関連付けることに備えるための過負荷制御構成インターフェイスと、
前記中間
ノードまたはプロデューサNFによって実現され、第1のメッセージを受信すること、過負荷状態が存在する、と判断すること、前記第1のメッセージは、前記過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つについて前記ルール選択基準に合致するパラメータを含む旨を識別すること、合致する過負荷メッセージ処理ルールについての前記保証された帯域幅サービスの一部が、前記第1のメッセージを処理するために利用可能である、と判断すること、
および、前記中間
ノードまたはプロデューサNFによるさらなる処理のために前記第1のメッセージを転送するこ
とのための過負荷コントローラとを備える、システム。
【請求項11】
請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法をプロセッサに実行させるためのコンピュータ可読プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張出願
本出願は、米国特許出願16/601,371(2019年10月14日提出)の一部継続である米国特許出願16/914,231(2020年6月26日提出)の優先権利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本明細書で説明される主題は、通信ネットワークにおいて過負荷制御を提供することに関する。より具体的には、本明細書で説明する主題は、5Gサービスのためにルールベースの過負荷制御を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
5G電気通信ネットワークでは、サービスを提供するネットワークノードは、プロデューサネットワーク機能(NF)と呼ばれる。サービスを消費するネットワークノードは、コンシューマNFと呼ばれる。ネットワーク機能は、それがサービスを消費しているか提供しているかに応じて、プロデューサNFおよびコンシューマNFの両方であり得る。
【0004】
所与のプロデューサNFは、多くのサービスエンドポイントを有し得、サービスエンドポイントは、プロデューサNFをホストするネットワークノード上のIPアドレスとポート番号との組み合わせである。プロデューサNFは、ネットワーク機能リポジトリ機能(NRF)に登録する。NRFは、利用可能なNFインスタンスのNFプロファイルおよびそれらのサポートされるサービスを維持する。コンシューマNFは、NRFに登録したプロデューサNFインスタンスに関する情報を受信するように加入することができる。
【0005】
コンシューマNFに加えて、NFサービスインスタンスに関する情報を受信するように加入することができる別のタイプのネットワークノードは、サービス通信プロキシ(SCP)である。SCPは、NRFに加入し、プロデューサNFサービスインスタンスに関する到達可能性およびサービスプロファイル情報を取得する。コンシューマNFは、サービス通信プロキシに接続し、サービス通信プロキシは、必要とされるサービスを提供するプロデューサNFサービスインスタンス間でトラフィックを負荷分散させるか、またはトラフィックを宛先プロデューサNFに直接ルーティングする。
【0006】
SCPに加えて、プロデューサNFとコンシューマNFとの間でトラフィックをルーティングする中間プロキシノードまたはネットワークノードのグループの他の例は、5Gサービスメッシュ内のセキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、サービスゲートウェイ、およびノードを含む。SEPPは、異なる5G PLMN(公衆陸上移動ネットワーク)間で交換される制御プレーントラフィックを保護するために使用されるネットワークノードである。したがって、SEPPは、すべてのAPIメッセージに対してメッセージフィルタリング、ポリシング、およびトポロジー隠蔽を実行する。
【0007】
サービスゲートウェイは、所与のサービスを提供するプロデューサNFのグループの前に位置するノードである。サービスゲートウェイは、SCPと同様の方法で、サービスを提供するプロデューサNF間で着信サービス要求を負荷分散することができる。
【0008】
サービスメッシュは、プロデューサNFとコンシューマNFとの間の通信を可能にする中間プロキシノードのグループの名前である。サービスメッシュは、1つ以上のSCP、SEPP、およびサービスゲートウェイを含んでもよい。
【0009】
既存の3GPP(登録商標)サービスアーキテクチャに関する1つの問題は、メッセージ優先度および輻輳処理が3GPP NFにおいて定義されている一方で、コンシューマNFとプロデューサNFとの間のすべてのノードは、それら自体を、5G NF、たとえば中間プロキシ、同じベンダのサイト間のサービスゲートウェイなどとして登録することはできないことである。したがって、コンシューマNFは、ターゲットプロデューサNFの負荷のみを見ることができる。中間ノード上の挙動を定義するための、3GPPからのガイドラインはない。また、3GPPは、低優先度サービスについてサービス不足を回避するために、SCP、SEPP、サービスゲートウェイ、またはサービスメッシュなどの中間プロキシノードにおける過負荷処理機構を定義していない。例えば、SCPがプロデューサNFとコンシューマNFとの間のトラフィックを処理しており、プロデューサNFが圧倒されない場合、トラフィックは、SCPにおいて輻輳制御手順を呼び出すことなく進行し得る。しかしながら、コンシューマNFからプロデューサNFへのトラフィックの合計は、SCPを圧倒する場合がある。SCPまたは他の中間プロキシノードにおけるトラフィック輻輳を処理するための機構がなければ、そのようなノードは、輻輳し、低優先度サービスのためのトラフィックをドロップし得る。
【0010】
中間NFまたはプロデューサNFにおいて生じ得るさらなる問題は、トラフィックがネットワークオペレータによって所望されるように処理され得るように、コンシューマNFが5Gメッセージ優先度値を正しくまたは一貫して設定しない場合があることである。たとえば、3GPPアーキテクチャは、5Gメッセージ優先度パラメータをメッセージヘッダに設定するためにコンシューマNFに依存し、同じメッセージタイプが、シングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)によって識別される、異なる宛先ネットワーク名(DNN)またはネットワークスライスに送信されるとき、コンシューマNFは、優先度パラメータを適切な値に設定するのが困難であることがある。コンシューマNFは、5G優先度パラメータを確実にまたは一様に設定するのに頼ることができないので、コンシューマNFによって設定された5Gメッセージ優先度パラメータは、過負荷状態中にメッセージをハンドリングするための基礎として単独で信頼することはできず、なぜならば、そうすることは、あるサービスについてサービスの妨害に至り得るからである。
【0011】
したがって、5Gサービスのためのルールベースの過負荷制御のための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
概要
5Gサービスのためのルールベースの過負荷制御のための方法は、中間またはプロデューサネットワーク機能(NF)において、過負荷メッセージ処理ルールを構成することを含み、ルールのうちの少なくともいくつかは、宛先ネットワーク名(DNN)またはネットワークスライス、サブスクリプションもしくはロケーション識別パラメータをルール選択基準として含む。ルールは、3GPPまたはベンダによって定義される任意の他のパラメータまたは属性を含んでもよい。本方法はさらに、中間またはプロデューサNFにおいて、中間またはプロデューサNFの保証された処理帯域幅を、過負荷メッセージ処理ルールのうちの少なくともいくつかと関連付けることを含む。本方法はさらに、中間またはプロデューサNFにおいて第1のメッセージを受信することを含む。本方法はさらに、中間またはプロデューサNFが、過負荷状態が存在すると判断することを含む。本方法はさらに、中間またはプロデューサNFが、第1のメッセージは、過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つについてルール選択基準に合致するパラメータを含む旨を識別することを含む。本方法はさらに、中間またはプロデューサNFが、合致する過負荷メッセージ処理ルールについての中間またはプロデューサNFの保証された処理帯域幅の一部が、第1のメッセージを処理するために利用可能である、と判断することを含む。本方法はさらに、中間またはプロデューサNFが、合致する過負荷メッセージ処理ルールについての中間またはプロデューサNFの保証された処理帯域幅の一部を使用して、第1のメッセージを処理し、過負荷メッセージ処理ルールについてメッセージカウントを更新することを含む。
【0013】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷メッセージ処理ルールを構成することは、DNNまたはネットワークスライス、サブスクリプション、もしくはロケーション識別パラメータ、または3GPPもしくはベンダによって定義される属性/パラメータに基づいて、同じサービスタイプのメッセージを異なるように扱うルールを構成することを含む。
【0014】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷メッセージ処理ルールを構成することは、定義されたパラメータまたはパラメータの組合せに基づいて、同じサービスタイプのメッセージを異なるように扱うルールを構成することを含む。
【0015】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、中間またはプロデューサNFの保証された処理帯域幅を過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかと関連付けることは、過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかをバケットと関連付けることと、各ルールについて保証される帯域幅に対応するメッセージカウントを各ルールの対応するバケットとともに構成することとを含む。
【0016】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、5Gサービスのためにルールベースの過負荷制御を提供するための方法は、各バケットについてルールに合致するメッセージの数のカウントを維持することによって、各ルールについて保証される帯域幅の利用を追跡することを含む。
【0017】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、5Gサービスのためにルールベースの過負荷制御を提供するための方法は、応答メッセージから取得された情報を使用して動的過負荷メッセージ処理ルールを作成することと、共通セッションに関連するメッセージが中間またはプロデューサNFの共通プロセッサによって処理されることを確実にするために動的過負荷メッセージ処理ルールを使用することとを含む。
【0018】
本明細書で説明する主題の別の態様によれば、中間またはプロデューサNFは、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、サービス通信プロキシ(SCP)、またはサービスメッシュノードを含んでもよい。
【0019】
本明細書に記載の主題の別の態様によれば、中間またはプロデューサNFは、プロデューサNFを含む。
【0020】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、5Gサービスのためにルールベースの過負荷制御を提供するための方法は、中間またはプロデューサNFにおいて、中間またはプロデューサNFの保証された帯域幅が構成される過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致しないメッセージに利用可能な中間またはプロデューサNFの帯域幅を追跡するために使用可能な保証されない帯域幅バケットを構成することを含む。
【0021】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、5Gサービスのためにルールベースの過負荷制御を提供するための方法は、中間またはプロデューサNFにおいて第2のメッセージを受信することと、第2のメッセージは、中間またはプロデューサNFの保証された帯域幅が構成される過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致しない、と判断することと、保証されない帯域幅バケットを使用して、保証されない帯域幅が第2のメッセージを処理するために利用可能である、と判断することと、保証されない帯域幅を使用してメッセージを処理することとを含む。
【0022】
5Gサービスのためのルールベースの過負荷制御のためのシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含む中間またはプロデューサネットワーク機能(NF)を含む。本システムはさらに、中間またはプロデューサNFに関連付けられ、過負荷状態中にメッセージの処理を管理するために中間またはプロデューサNFによって使用される過負荷メッセージ処理ルールであって、ルールのうちの少なくともいくつかは、宛先ネットワーク名(DNN)またはネットワークスライス、サブスクリプションもしくはロケーション識別パラメータまたは任意の他のパラメータをルール選択基準として含むルールを構成すること、および保証された帯域幅サービスを、過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかと関連付けることに備えるための過負荷制御構成インターフェイスを含む。本システムはさらに、中間またはプロデューサNFによって実現され、第1のメッセージを受信すること、過負荷状態が存在する、と判断すること、第1のメッセージは、過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つについてルール選択基準に合致するパラメータを含む旨を識別すること、合致する過負荷メッセージ処理ルールについての保証された帯域幅の一部が、第1のメッセージを処理するために利用可能である、と判断すること、中間またはプロデューサNFによるさらなる処理のために第1のメッセージを転送すること、および合致する過負荷メッセージ処理ルールのためにメッセージカウントを更新することのための過負荷コントローラを備える。
【0023】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷制御構成インターフェイスは、DNNまたはネットワークスライス識別パラメータもしくは任意の他のパラメータに基づいて、同じサービスタイプのメッセージを異なるように扱うルールの構成に備える。
【0024】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷制御構成インターフェイスは、3GPPまたはベンダによって定義される属性/パラメータに基づいて、同じサービスタイプのメッセージを異なるように扱うルールの構成に備える。
【0025】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷制御構成インターフェイスは、過負荷メッセージ処理ルールの少なくともいくつかをバケットと関連付けること、および各ルールについて保証される帯域幅に対応するメッセージカウントを各ルールの対応するバケットとともに構成することに備える。
【0026】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷コントローラは、各バケットについてルールに合致するメッセージの数のカウントを維持することによって、各ルールについて保証される帯域幅の利用を追跡する。
【0027】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷コントローラは、応答メッセージから取得された情報を使用して動的過負荷メッセージ処理ルールを作成し、共通セッションに関連するメッセージが中間またはプロデューサNFの共通プロセッサによって処理されることを確実にするために動的過負荷メッセージ処理ルールを使用する。
【0028】
本明細書で説明される主題の別の態様によれば、過負荷制御構成インターフェイスは、中間またはプロデューサNFの保証された帯域幅が構成される過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致しないメッセージに利用可能な中間またはプロデューサNFの帯域幅を追跡するために使用可能な保証されない帯域幅バケットの構成に備える。
【0029】
本明細書で説明する主題の別の態様によれば、過負荷コントローラは、第2のメッセージを受信し、 第2のメッセージは、中間またはプロデューサNFの保証された帯域幅が構成される過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致しない、と判断し、保証されない帯域幅バケットを使用して、保証されない帯域幅が第2のメッセージを処理するために利用可能である、と判断し、第2のメッセージを、保証されない帯域幅を使用してさらに処理するために、転送するよう構成される。
【0030】
本明細書に記載の主題の別の態様によれば、コンピュータのプロセッサによって実行されるとステップを実行するようにコンピュータを制御する実行可能命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。ステップは、中間またはプロデューサネットワーク機能(NF)において、過負荷メッセージ処理ルールを構成することを含み、ルールのうちの少なくともいくつかは、宛先ネットワーク名(DNN)またはネットワークスライス、サブスクリプションもしくはロケーション識別パラメータまたは3GPPもしくはベンダによって定義される属性/パラメータをルール選択基準として含む。ステップはさらに、中間またはプロデューサNFにおいて、中間またはプロデューサNFの保証された処理帯域幅を、過負荷メッセージ処理ルールのうちの少なくともいくつかと関連付けることを含む。ステップはさらに、中間またはプロデューサNFにおいて第1のメッセージを受信することを含む。ステップはさらに、中間またはプロデューサNFが、過負荷状態が存在すると判断することを含む。ステップはさらに、中間またはプロデューサNFが、第1のメッセージは、過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つについてルール選択基準に合致するパラメータを含む旨を識別することを含む。ステップはさらに、中間またはプロデューサNFが、合致する過負荷メッセージ処理ルールについての中間またはプロデューサNFの保証された処理帯域幅の一部が、第1のメッセージを処理するために利用可能である、と判断することを含む。ステップはさらに、中間またはプロデューサNFが、合致する過負荷メッセージ処理ルールについての中間またはプロデューサNFの保証された処理帯域幅の一部を使用して、第1のメッセージを処理し、過負荷メッセージ処理ルールについてメッセージカウントを更新することを含む。
【0031】
本明細書で説明する主題は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実現されてもよい。したがって、本明細書で使用する「機能」、「ノード」または「モジュール」という用語は、説明する特徴を実現するための、ソフトウェアおよび/またはファームウェア構成要素も含んでもよいハードウェアを指す。例示的な一実現例では、本明細書で説明する主題は、コンピュータのプロセッサによって実行されるとステップを実行するようにコンピュータを制御するコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体を使用して実現されてもよい。本明細書に記載の主題を実施するのに適した例示的なコンピュータ可読媒体は、ディスクメモリデバイス、チップメモリデバイス、プログラマブル論理デバイス、および特定用途向け集積回路などの非一時的コンピュータ可読媒体を含む。加えて、本明細書で説明される主題を実現するコンピュータ可読媒体は、単一のデバイスもしくはコンピューティングプラットフォーム上に位置してもよく、または複数のデバイスもしくはコンピューティングプラットフォームにわたって分散されてもよい。
【0032】
図面の簡単な説明
ここで、本明細書で説明される主題が、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】例示的な5Gネットワークアーキテクチャを示すネットワーク図である。
【
図2】サービスメッシュなどの中間プロキシノードを介して接続される5Gネットワーク機能を示す図である。
【
図3】5Gネットワーク機能間の中間プロキシノードで発生し得る潜在的な輻輳を示すネットワーク図である。
【
図4】5Gルールベースの過負荷制御を実現するネットワーク機能を示すブロック図である。
【
図5】5Gルールベースの過負荷制御を実現するための例示的なデータ構造を示す図である。
【
図6】5Gルールベースの過負荷制御のための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
詳細な説明
本明細書で説明する主題は、5Gサービスのためのルールベースの過負荷制御のための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体に関する。
図1は、例示的な5Gシステムネットワークアーキテクチャを示すブロック図である。
図1のアーキテクチャは、同じホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN:Home Public Land Mobile Network)に位置し得るNRF100およびSCP101を含む。前述したように、NRF100は、利用可能なプロデューサNFサービスインスタンスのプロファイルおよびそれらのサポートされたサービスを維持し、コンシューマNFまたはSCPが新規の/更新されたプロデューサNFサービスインスタンスに加入し、その登録を通知されるようにし得る。SCP101はまた、プロデューサNFのサービス発見および選択をサポートし得る。加えて、SCP101は、コンシューマNFとプロデューサNFとの間の接続の負荷分散を実行し得る。
【0035】
NRF100は、NFプロファイルのリポジトリである。プロデューサNFと通信するために、コンシューマNFまたはSCPは、NRF100からNFプロファイルを取得しなければならない。NFプロファイルは、3GPP TS29.510で定義されるJavaScriptオブジェクト表記(JSON)データ構造である。NFプロファイル定義は、完全修飾ドメイン名(FQDN)、インターネットプロトコル(IP)バージョン4(IPv4)アドレス、またはIPバージョン6(IPv6)アドレスのうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
図1では、(SCP101およびNRF100以外の)いずれのノードも、それらがサービスを要求しているか提供しているかに応じて、コンシューマNFまたはプロデューサNFとなり得る。図示した例では、ノードは、ネットワーク内でポリシー関連動作を実行するポリシー制御機能(PCF)102と、ユーザデータを管理するユーザデータ管理(UDM)機能104と、アプリケーションサービスを提供するアプリケーション機能(AF)106とを含む。
図1に示すノードは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)110とPCF102との間のセッションを管理するセッション管理機能(SMF)108をさらに含む。AMF110は、4Gネットワークにおいてモビリティ管理エンティティ(MME)によって実行されるモビリティ管理動作と同様の動作を実行する。認証サーバ機能(AUSF)112は、UE114のようにネットワークへのアクセスを求めるユーザ機器(UE)のための認証サービスを実行する。
【0037】
ネットワークスライス選択機能(NSSF)116は、ネットワークスライスに関連付けられる特定のネットワーク機能および特性にアクセスしようとするデバイスのためにネットワークスライスサービスを提供する。ネットワーク公開機能(NEF)118は、モノのインターネット(IoT)デバイスおよびネットワークに接続された他のUEに関する情報を取得しようとするアプリケーション機能のためにアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を提供する。NEF118は、4Gネットワークにおけるサービス機能公開機能(SCEF)と同様の機能を実行する。
【0038】
無線アクセスネットワーク(RAN)120は、無線リンクを介してUE114をネットワークに接続する。無線アクセスネットワーク120は、gノードB(gNB)(
図1には示さず)または他の無線アクセスポイントを用いてアクセスされてもよい。ユーザプレーン機能(UPF)122は、ユーザプレーンサービスのための様々なプロキシ機能をサポート可能である。そのようなプロキシ機能の一例は、マルチパス送信制御プロトコル(MPTCP)プロキシ機能である。UPF122はまた、ネットワーク性能測定値を取得するためにUE114によって用いられ得る性能測定機能もサポートし得る。また、
図1には、インターネットサービスなどのデータネットワークサービスにUEがアクセスするデータネットワーク(DN)124も示されている。
【0039】
SEPP126は、別のPLMNからの着信トラフィックをフィルタリングし、ホームPLMNを出るトラフィックのためにトポロジー隠蔽を実行する。SEPP126は、外部PLMNのセキュリティを管理する、外部PLMN内のSEPPと通信することができる。したがって、異なるPLMN内のNF間のトラフィックは、一方はホームPLMN用であり、他方は外部PLMN用である、2つのSEPP機能を横断し得る。上述のように、SEPPは、適切な輻輳制御および/または帯域幅確保手順が中間プロキシノードにおいて実現されない場合に圧倒され得る中間プロキシノードの例である。
【0040】
過負荷メッセージ処理ルールに合致するメッセージのための保証されたトラフィック帯域幅
5G展開アーキテクチャでは、3GPPリリース15および16は、クライアント/コンシューマNFとサーバ/プロデューサNFとの間にあるSCPまたはSEPPなどのプロキシノードを推奨する。SCPなどのプロキシノードは、N個のコンシューマNFとM個のプロデューサNFとの間のトランスポートおよびルーティング機能を提供し、ここでNおよびMは整数である。同様に、ネットワークオペレータは、それ自体のサービスメッシュ/中間ゲートウェイ/コントローラノードを5G NF間に展開することができる。サービスメッシュ/中間ゲートウェイ/プロキシノードは、例えば、監視、過負荷制御、トラフィック管理、サービス発見などの様々なサービスの間で大抵の共通のアクティビティを実行するのに役立つ。5Gでは、各プロデューサNFは、その負荷レベルをNRFに公開することができる。コンシューマNFは、そのような変更について登録し、それらのトラフィックレートを調整するために反応的であることができる。
【0041】
既存の3GPPネットワークアーキテクチャに関する1つの問題は、コンシューマNFとプロデューサNFとの間のすべてのノードが、それら自体を5G NFとして登録できるわけではないことである。登録できないこれらのノードは、同じベンダのサイト間の中間プロキシ、サービスゲートウェイなどを含む。中間プロキシノードは、5G NFとしてNRFに登録することができないので、コンシューマノードは、中間プロキシノード上の負荷を知らないことがあり、中間プロキシノードを圧倒することがある。同様に、NRFは、コンシューマがターゲットプロデューサノードの負荷を見ることを可能にする通知をサービスコンシューマに提供する。しかしながら、中間プロキシノードはサービスプロデューサとして登録することができないので、そのような通知に応答することまたはそのような通知の発行について中間プロキシノード上での挙動を定義するための、3GPPからのガイドラインはない。
【0042】
たとえオペレータがそれの中間プロキシノードの容量を計画しても、不正サービス/NFからの信号送信ストームは、中間ネットワーク/ノード/ルートを過負荷にする可能性がある。したがって、サービスメッシュ(またはSCP/SEPPなどの中間プロキシ)では、所与のNFサービスメッセージングのために、保証されたトラフィック帯域幅を保証するポリシーを設定する必要がある。本明細書で説明される主題は、中間プロキシノードの輻輳/過負荷状態中における複数のサービスの保証されたサービス性のための、サービスメッシュ/SCP/SEPP/中間ゲートウェイなどにおける強化を含む。本明細書で説明される主題はまた、プロデューサNFによるルールベースの過負荷制御に備える、プロデューサNFにおける拡張を含む。したがって、以下の説明では、「中間またはプロデューサNF」という文言は、本明細書で説明するルールベースの過負荷制御が実現される、SCP、SEPP、もしくはサービスメッシュなどの中間ノード、またはプロデューサNFを指すために使用される。
【0043】
共有または専用ネットワークにかかわらず、中間プロキシノードは、オペレータ指定の過負荷メッセージ処理ルールに合致するメッセージのために、保証されたサービス性を確実にする方法を必要とする。保証されたサービス性がないと、2つのノード間のメッセージングは、サービスメッシュ/中間プロキシノードの容量を超過する可能性があり、したがって、中間プロキシノードの機能および他のサービスに影響を及ぼし得る。
【0044】
図2は、エンドノード間のトラフィックが、サービスメッシュなどの中間NFをどのように圧倒し得るかを示す。
図2では、AMF110は、サービスメッシュ202を介して、UDM104および別のNF200に接続される。AMF200は、サービスSvc-Xを提供する。UDM104は、サービスSvc-Yを提供する。NF200は、サービスSvc-Zを提供する。Svc-XとSvc-Yとの間のメッセージングは、(データストームまたは他のそのようなシナリオ中に)中間プロキシノード202の容量を使い果たすかもしれない。その結果、Svc-X→Svc-ZおよびSvc-Y→Svc-Zサービスが悪影響を受けるかもしれない。
【0045】
5Gは、所与のサービス内でメッセージに使用されるべきメッセージ優先度に関してのガイダンスを提供しない。3GPP TS 29.500に従って、クライアントによって定義される優先度のないすべてのメッセージは、24のデフォルト優先度を有するものとする。また、ベンダ/オペレータは、サービスメッセージごとに優先度を駆動/割り当てることは極めて困難であり、これは、他のNFの他のサービスと比較して、その優先度をかなり正当化することができる。
【0046】
同時に、データストーム/過負荷状態中の中間プロキシノードの安定性を保証するために、オペレータは、システム容量がある点を超えると、低優先度メッセージを拒否するスロットリングポリシーを設定する。
【0047】
以下は、システム容量がある点を超えたときに中間プロキシノードにおいて実現されてもよいポリシーの例である。
【0048】
I.システム計算リソースの利用が60%を超える場合、優先度≧15のすべてのメッセージを拒否する。
【0049】
II.システムコンピューティングリソースの利用が80%を超える場合、優先度≧7のすべてのメッセージを拒否する。
【0050】
そのようなポリシーは有用であり得るが、それらは、輻輳イベント中に低優先度メッセージ/トラフィックを有するサービスに何が起こるかを考慮に入れない。
【0051】
輻輳状況においてすべてのより低い優先度のメッセージが拒否されるときに生じる別の問題は、所与のサービスのすべてのメッセージがより低い優先度である場合、優先度ベースの閾値が所与のサービスを途絶えさせ得ることである。例えば、
図2において、サービスSvc-Zのすべてのメッセージがデフォルト優先度を有し、中間プロキシノードが過負荷になる場合、サービスSvc-Zについてのすべてのメッセージは拒否されることになり、サービスSvc-Zがネットワークにおいて提供されることを妨げる。
【0052】
5G展開では、NF(ネットワーク機能)とサービスとの間の多対多マッピングの可能性があり、すなわち、ある所与のNFは複数のサービスを提供する場合があり、あるサービスは複数のNFインスタンスによって提供される場合がある。
【0053】
図3は、複数のプロデューサNFが複数のコンシューマNFにサービスを提供する例を示すネットワーク図である。図示の例では、コンシューマNFまたはAMF110a~110cである。プロデューサNFは、UDM104およびNFインスタンス200である。プロデューサNFおよびコンシューマNFは、中間プロキシノード202を介して接続される。一例では、10個のAMFインスタンスおよび10個のUDMインスタンスが動作していると仮定することができる。各UDMインスタンスは、10Kbpsのトラフィックを処理することが可能であり得る。しかしながら、サービスSvc-Xを実行する複数のAMFインスタンスは、中間プロキシノード202を、UDM104の各インスタンスによって提供またはホストされるサービスSvc-Yに向かうメッセージングで氾濫させ得る。加えて、中間プロキシノード202は、Svc-XおよびSvc-Yに関連するメッセージを拒否することによってサービスSvc-Zについてのメッセージングが提供されることができることを保証するためのポリシーを必要とし得る。サービスSvc-Zについてのメッセージは、任意の優先度を有し得るが、サービスSvc-Zメッセージが他のサービスに関連するメッセージングよりも低い優先度を有する場合であっても、サービスSvc-Zについての完全なサービス拒否は、あるべきではない。
【0054】
5G展開では、HTTP接続はオンデマンドである。したがって、AMFインスタンス1のSvc-Xは、中間プロキシノードとの複数の接続をインスタンス化して、複数の接続上でトラフィックを分散することができることが考えられる。たとえば、AMFインスタンス1のSVC-XとSCP/SEPPノードとの間に10個の接続があり得る。したがって、所与のSvc-Xインスタンスによって生じる全体的なトラフィック(Svc-Yについては10Kであり、Svc-Zについては1K)は、10個の接続にわたって広がることになり、すなわち、各接続は1.1Kのみを処理する。
【0055】
したがって、ソースサービスに基づいて、または接続ごとに入来制御を実行することは、サービスの入来トラフィックのために、複数の、およびさらにはオンデマンド接続があるため、サービスメッシュを実現するネットワークにとっては実行可能なオプションではない。
【0056】
同様に、中間プロキシノードは、UDMの各インスタンスと10個の接続を有し得、UDMの10個の異なるインスタンスに接続され得る。したがって、ターゲットノードに基づいて、または接続ごとに出口制御を実行することは、サービスメッシュまたは中間NFについては実行可能なオプションではない。
【0057】
中間プロキシノードにおける問題に加えて、プロデューサNFおよびプロデューサNFによって実現されるサービスは、メッセージングおよび/またはプロデューサNFが、過負荷メッセージ処理ルールに合致するメッセージのために保証された帯域幅を提供するように適切に構成されていない場合、過負荷イベント中にコンシューマNFにサービスの妨害を経験させ得る。概して、過負荷イベント中は、ノード安定性および機能処理を保証するために、ノードのローカルポリシーに基づいてメッセージをドロップする破棄ポリシーがあることになる。一般に、破棄ポリシーはメッセージ優先度に基づき、例えば、負荷レベルがYである場合、破棄メッセージは優先度<Xである。この概念は、コンシューマまたは発信者が、メッセージをプロデューサまたはエンドアプリケーションに送信するときに正しいまたは適切なメッセージ優先度を選択したという事実に基づく。
【0058】
5Gアーキテクチャの場合、3GPP TS29.500は、5Gサービスメッセージ優先度を搬送する3gpp-Sbi-Message-Priorityヘッダを記述する。TS29.500によれば、0が最も高い優先度である。ただし、3gpp-Sbi-Message-Priorityパラメータの値の設定は、コンシューマNFの実現詳細として残される。
【0059】
5Gネットワークにおける以下のユースケースは、メッセージ優先度のみに基づいて破棄ポリシーを設定することを(不可能ではないにしても)非常に困難にする。例えば、同じタイプのサービスに基づくインターフェイス(SBI)メッセージが異なるDNN、ネットワークスライス、加入者識別情報(SUPI)、ロケーションなどに関する情報を含むとき(そして、このリストが長く、追加のモデルが、垂直アプリケーション層、すなわち、5Gのためのサービス有効化アーキテクチャ層(SEAL)または車両対あらゆるモノ(V2X)サポートのために有効化されるとき)。異なるDNN、スライスなどは、解決するべき異なるユースケースを有するので、所与のユースケースに関連するメッセージを保護するためには、コンシューマNFは、QoSを保証するために異なるメッセージ優先度を使用しなければならない。したがって、コンシューマNFは、所与のサービスインターフェイス上ですべての同様のメッセージタイプに優先度「X」を割り当てるようフラットなポリシーを使用することはできない。
【0060】
例えば、SMFがSmPolicy作成コンテキストメッセージをPCFに送信するとき(3GPP TS29.512参照)、SmPolicy作成コンテキストメッセージは、DNNおよびS-NSSAIを含む。SMFインスタンスが、異なるDNNまたはS-NSSAIのためにメッセージを処理するとき、所与のSmPolicy作成コンテキストに割り当てられるべきメッセージ優先度を決定することは、SMFにとって困難である。したがって、コンシューマNFにおいてそのようなきめ細かいポリシーを可能にして、所与のサービスメッセージに対して正しい優先度を設定することは、複雑である。
【0061】
オペレータがそのようなポリシーを作成することによってその問題を解決しても、すべてのコンシューマNFが対応するインプリメンテーションを一様にサポートする可能性は非常に低い。中間(たとえば、SCP/SEPP)およびプロデューサNFは、DNN、ネットワークスライス、SUPIなどの専用または共有セットを供してもよい。したがって、優先度に基づく過負荷状態中のメッセージの拒否は、サービスの妨害につながり得る。コンシューマNFが複雑なポリシーを有効にして適切な優先度を設定する場合であっても、中間またはプロデューサNFが優先度に基づいてメッセージを破棄するとき、優先度に基づくメッセージの破棄は、DNN/ネットワークスライス/SUPIなどの特定のセットに対するサービスの妨害につながる条件をトリガし得る。
【0062】
サービスの妨害攻撃は、ネットワークオペレータにとって深刻な結果をもたらし得る。たとえば、PCFが過負荷であるときに、オペレータは、所与のDNN/ネットワークスライスなどについてトラフィックの100%をシャットダウンすることを望まないことがある。オペレータは、コンシューマNFが、サービスの妨害を回避するために、正しいメッセージ優先度を投入させることを期待することはできない。したがって、過負荷状態中であってもトラフィックルールに合致するメッセージの保証された処理を提供するカスタムポリシーを所与のノード上に構成する必要がある。この問題は、すべての中間NFノードおよびプロデューサNFノードに対して一般的であるので、本明細書で説明される解決策は、所与のノードが過負荷状態にあるときでさえ、所与のノードにおいて保証されたサービスを保証するよう、すべての中間ノード(たとえば、SCP/SEPP)およびプロデューサNF(3GPP定義または非3GPP定義)に適用されることができる。
【0063】
本明細書で説明する主題は、中間またはプロデューサNFにおいて負荷レベルを追跡し、過負荷メッセージ処理ルールを用いて、パラメータが特定のルールに合致するメッセージのために、保証された帯域幅を識別する、ルールベースの過負荷制御を適用する、過負荷コントローラを含む。
図4は、過負荷処理ルールに合致するメッセージのために保証された帯域幅を提供する過負荷コントローラを含む中間NFまたはプロデューサNFであってもよい、NFの例を図示する。
図4を参照すると、NF400は、少なくとも1つのプロセッサ402およびメモリ404を含む。NF400はまた、3GPPまたは非3GPP定義サービスを提供する、1つ以上のサービスインスタンス406を含む。例えば、サービスインスタンス406は、
図1に図示される3GPP定義サービスまたは
図1に図示されない非3GPP定義サービスのうちのいずれを提供してもよい。NF400はまた、過負荷メッセージ処理ルールに合致するメッセージのために保証された帯域幅を提供するために、サービスレベルおよび/またはNFもしくはノードレベルで実現される過負荷コントローラ408を含む。NF400はさらに、過負荷状態中のメッセージの処理を管理するために中間またはプロデューサNFによって使用される過負荷メッセージ処理ルールを構成することに備える過負荷制御構成インターフェイス410を含む。ルールのうちの少なくともいくつかは、宛先ネットワーク名(DNN)またはネットワークスライス、サブスクリプション、もしくはロケーション識別パラメータを、ルール選択基準として含む。過負荷制御構成インターフェイス410はまた、保証された帯域幅サービスを過負荷メッセージ処理ルールのうちの少なくともいくつかと関連付けることに備えてもよい。
【0064】
上記の参照される親出願は、所与のサービスに役立つ保証されたトラフィックを提供する解決策を記載する。これは、5Gトラフィックおよび非5Gトラフィックについて適用される。その出願の解決策詳細は、サービス名だけでなく、DNN、ネットワークスライス、SUPI範囲などの任意の5G定義パラメータにも基づく保証されたサービス提供を解決するために適用され得る。
【0065】
任意の好適な機構を用いて、中間またはプロデューサNFにおける過負荷状態を検出してもよい。たとえば、過負荷検出アルゴリズムは、ノードのCPU利用、ノードのメモリ利用、入来トラフィックレートなどを考慮してもよい。本明細書で説明される主題は、過負荷制御中に許可/拒否されるべきメッセージを選択するためのポリシーを定義することを含む。本解決策は、PCF、NRF、SCP、SEPPなどの5G NFにおいて、または非3GPP定義NFにおいて適用され得る。本解決策は、任意のオペレータが、過負荷状態中であっても、所与のノード上で保証されたサービスを提供するために、カスタムポリシーを定義することを可能にする。これは、オペレータが、異なる顧客タイプ、ネットワークロケーション、および他の要因のサービス性をサポートするのに役立つ。過負荷状態において保証された帯域幅サポートを受けることができる顧客のタイプおよび他の要因の例は、以下を含む:
・プレミアム顧客、
・緊急呼、
・特定のDNN、
・特定のネットワークスライス、
・等。
全体として、(ノード過負荷/輻輳中であっても)様々なトラフィックパターンを処理するために本明細書で説明される主題によって可能にされるユースケースは、無制限であり、ネットワークオペレータにとって価値が高い。
【0066】
図5は、過負荷コントローラ408によって実行されてもよいメッセージ処理の一例を示す。
図5を参照すると、所与のノード(中間またはプロデューサNF)上で、以下の構成が、
図4に示される過負荷制御構成インターフェイス410を介して実行されてもよい:
・バケット、例えばバケットXを作成する。
【0067】
・バケットサイズ、例えば5Kをバケットに取り付ける(バケットサイズは、処理されることが保証される、所与のルールに合致するメッセージの数を示す)。
【0068】
・保証されたサービスサポートが要求されるルールを作成する。例:
method=post,service=npcf-smpolicycontrol, dnn=“device.abc.com”
・ルールをバケットに関連付ける。
・以下および親出願において説明されるように、保証されたサービス処理を適用する。
図5では、バケット500,502,および504は、それぞれ、オーバーフローメッセージ処理ルールX、Y、およびZに関連付けられる。各バケット500,502,および504は、過負荷状態中にノードまたはサービスが通過させることを保証される、ルールに合致するメッセージの数を示すメッセージ処理容量(バケットサイズ)で構成される。図示の例では、バケット500は5000メッセージの容量で構成され、バケット502は10,000メッセージの容量で構成され、バケット504は3000メッセージのメッセージ処理容量で構成される。オーバーフローバケット506は、メッセージを処理することがバケット500,502,および504のうちの1つの処理容量を超えるであろう場合に、バケット500,502,および504からのメッセージの処理を取り扱うために使用される。処理がバケット506によって管理されるメッセージは、過負荷ポリシーに基づいて処理されてもよい。例えば、過負荷ポリシーは、高優先度メッセージのみが通過されることを示し、処理がバケット506によって管理されるメッセージは、メッセージの優先度に基づいて処理されるかまたはドロップされてもよい。
【0069】
図5に図示される処理例のうちの1つでは、バケット500についてルールXに合致する8000個の入来メッセージがノードに到着する。バケット500は、メッセージのうちの5000個に対して、保証された処理帯域幅を提供するように構成される。したがって、バケット500についてルールに合致するメッセージのうちの3000個は、オーバーフローバケット506に対するルールを使用して処理されることになる。同様の処理およびオーバーフローがバケット502および504において実行され、各バケットは、各バケットに対して構成されるメッセージ処理量まで、メッセージのために、保証されたメッセージ処理帯域幅を提供する。各バケットについて構成された処理量を超えるメッセージは、オーバーフローバケット506について定義されたルールを使用して処理される。
【0070】
オーバーフローメッセージ処理ルールの例
本解決策が適用/有効にされているノードのタイプに基づいて、ネットワークオペレータは、過負荷制御構成インターフェイス410を使用して、過負荷コントローラ408によって使用される過負荷メッセージ処理ルールを構成することができる。たとえば、過負荷制御範囲が(ほぼすべての5G NF間通信のメッセージが通過する)SCP/SEPPである場合、オペレータは、SCP/SEPPがメッセージを転送することを許可される任意のプロデューサNFについて合致するルールを構成してもよい。過負荷コントローラ408によるアクセスのために構成されてもよいルールの2つの例は、以下の通りである:
method=post, service=npcf-smpolicycontrol, dnn=“device.abc.com”
method=post, service=nudm-sdm, supirange={A-B}
上述のルールは、過負荷コントローラ408によってアクセス可能なルールデータベースにポストされている。第1のルール例において、ルール定義の「method=post」部分は、ルールが適用される方法のタイプを定義する。ルール定義の「service=nfcp-smpolicycontrol」部分は、ルールが適用されるサービスのタイプを定義し、これは、この場合、PCFに宛てられるセッション管理ポリシー制御である。ルール定義の第3の部分「dnn=device.abc.com」は、ルールが、この例ではdevice.abc.comである特定の宛先ネットワーク名に固有であるように、サービス独立パラメータを指定する。第2のルール例では、ルール定義のサービス部分は、ルールを、ユーザデータ管理または加入者データ管理サービスへの適用として識別する。ルールのサービス独立範囲部分は、ルール定義についてSUPI範囲を定義し、これは、ルールを、特定のSUPI範囲を有するメッセージについては過負荷中に保証された帯域幅サービスを定義するよう適用可能にするが、同じサービスタイプのすべてのメッセージについて、そうするわけではない。
【0071】
過負荷制御範囲が所与のプロデューサNFである場合、ルールは、そのプロデューサNFによって提供されるサービスのセットに限定され得、例えば、PCF NFインスタンスに対して、ネットワークオペレータは、そのPCF NFインスタンスによってサポートされるサービスのセットに合致するルールを構成してもよい。以下の2つのルール定義を使用して、ルールパラメータに合致するメッセージに対して、プロデューサNFレベルで、保証された帯域幅を提供することができる:
method=post, service=npcf-smpolicycontrol, dnn="device.abc.com"
method=post, service=npcf-am-policy-control, supi="imsi-1234567890"
過負荷制御範囲がプロデューサNFサービスインスタンスである場合、ルールは、たとえばPCFポリシーサービスのために、その特定のサービスのみに限定され得る。以下のルール定義を用いて、メッセージのために、保証された帯域幅を、NFサービスインスタンスレベルで提供することができる:
method=post, service=npcf-am-policy-control, supi="imsi-1234567890"
親出願に記載されているように、保証された帯域サービスは、所与のルールに合致するメッセージの数をカウントするために使用されるデータ構造であるバケットを使用して提供され、バケットは、各バケットによって表される保証された帯域に対応するサイズのバケットサイズを有する。ルールを構成するとき、本明細書で説明される解決策はまた、ネットワークオペレータが、ルールに合致する後続のメッセージが、初期合致メッセージと同じバケットおよび対応するプロセッサを使用して自動的に処理されるものとするかどうかを指定することを可能にする。例えば、以下のルールについて、GET/PUT/PATCH/DELETEのための後続のメッセージは、(初期メッセージが関連付けられた)対応するバケットおよびプロセッサに自動的に関連付けられるものとする:
method=post, service=npcf-smpolicycontrol, dnn="device.abc.com"
後続のメッセージの保証されたサービスサポートのサポートも可能にするために、過負荷コントローラ408は、初期メッセージから作成されたリソースについての情報を取得する。5Gサービスアーキテクチャは、プロデューサNFが、作成されたリソース参照を、応答メッセージのロケーションヘッダにおいて明記することを義務付ける。過負荷コントローラ408は、応答メッセージのロケーションヘッダからの作成されたリソースの識別を使用して動的ルールを作成し、それを、初期メッセージが関連付けられたバケットに添付する。後続のメッセージについて、動的ルールは、共通セッションに関連するメッセージが中間またはプロデューサNFの同じプロセッサによって処理されることを保証する。過負荷コントローラ408は、応答本文からの作成されたリソースの識別を使用して動的ルールを作成し、それを、初期メッセージが関連付けられたバケットに添付するように、拡張されることができる。
【0072】
そのような動的ルールは、中間またはプロデューサNFから(保証されたトラフィック帯域幅が構成される初期メッセージによって作成された)対応するリソースのコンシューマNF削除時に削除される必要がある。ネットワークオペレータは、依然として、初期メッセージおよび後続メッセージのために静的ルールを構成するオプションを有する。静的ルールを構成することにより、過負荷コントローラ408が動的ルールを管理する必要がなくなる。
【0073】
以下の表1および表2は、中間またはプロデューサNFにおいて構成されてもよい静的ルールおよび動的ルールの例を示す。
【0074】
【0075】
【0076】
表1において、各ルールは、バケット500,502,および504のうちの1つに関連付けられる。各ルールはまた、後続のメッセージを処理するための動的ルール生成が構成されるか否かに関してマークされる。表2は、表1において対応する静的ルールに合致する後続のメッセージに対して生成される動的ルールを示す。例えば、表2の第1の動的ルールは、表1において第1のルールに合致する初期メッセージに応答したプロデューサNFの完全修飾ドメイン名を含む。
【0077】
機能処理フロー
以下のステップを用いて、ルールベースの過負荷制御を提供するよう中間またはプロデューサNFを構成および使用してもよい。
【0078】
1.ネットワークオペレータは、バケット、ルールを定義し、バケットとルールとの間の関連付けを作成する。
【0079】
・オペレータはまた、各ルールについて、そのルールの後続のメッセージが過負荷コントローラ408によって同じバケットを使用して自動的に処理されるかどうかを設定する。
【0080】
・この情報は、永続データベースに格納される。
2.メッセージがノードによって受信されると、構成された静的ルールおよび動的ルールに対してメッセージパラメータをチェックし、メッセージがバケットのいずれかに対する処理ルールに合致するかどうかを判断する。
【0081】
・動的ルールは、ステップ4において追加される。
・本明細書に記載の過負荷制御手順を実行する(利用可能な場合、合致するルールに対して保証された帯域幅を使用してメッセージを処理するか、またはオーバーフローバケットに対して定義されたルールを使用してメッセージを処理する)。
【0082】
3.メッセージが処理されることを許可され、合致するルールが前のステップで見つかった場合、そのルールに対する後続のメッセージ処理が追跡される必要があるかどうかをチェックする。
【0083】
・後続のメッセージ処理が追跡される必要がある場合、参照をHTTP要求コンテキストとともにバケットインデックスに記憶し、メッセージを処理して所与のサービスを提供するサービスインスタンスにメッセージを転送する。
【0084】
4.応答メッセージは、初期メッセージとして逆方向経路を通って移動するので、過負荷コントローラは、応答メッセージも見ることになる。
【0085】
・要求のコンテキストが、(ステップ3でマークされるように)後続のメッセージ処理が取り扱われる必要があることを示す場合、以下のように動的ルールを作成する:
・URI:作成されたリソースについてのURI、バケット:bucketId
・要求メッセージがDELETEリソースに対するものである場合、動的テーブルからルールを除去する。
【0086】
以下に示される表3は、中間またはプロデューサNFによって実現されてもよい、異なる過負荷メッセージ処理ルールに合致する、トラフィックのための保証されたトラフィック帯域幅レートの例を示す。表3のレートは、
図5に示すバケットに割り当てられる相対的なバケット容量に対応する。
【0087】
【0088】
表3において、ルール-X、ルール-Y、およびルール-Zの各ルールは、中間またはプロデューサNFの、あるパーセンテージの確保された容量である、保証された帯域幅サービスレートを有する。各ルールについて、中間またはプロデューサNFが過負荷状態にあるときに所与のルールに合致するメッセージによって排他的に使用されることになる中間またはプロデューサNFの、あるパーセンテージの確保された容量は、たとえ所与のルールに合致するメッセージが中間プロキシノードによって拒否される他のサービスのメッセージよりも低い優先度であるとしても、である。例えば、ルール-Xに対するメッセージが10の優先度で中間プロキシノードにおいて受信される場合、ルール-Xに対するメッセージは、ルール-Xの保証された帯域幅の下で処理されてもよく、より高い優先度(より高い優先度は、3GPPに従うと、より低い数値優先度値を意味する)を有する別の保証されないメッセージは、中間またはプロデューサNFによって拒絶されてもよい。表3において、ルールXに合致するメッセージは、中間またはプロデューサNFの確保された容量の5%を保証され、ルールYに合致するメッセージは、中間またはプロデューサNFの確保された容量の10%を保証され、ルールZに合致するメッセージは、中間またはプロデューサNFの確保された容量の3%を保証される。
【0089】
このモデルでは、ネットワークオペレータは、以下を構成する。
1.中間またはプロデューサNFの全体的な容量。
例えば、中間またはプロデューサNFの全体的な容量は100Kである。
【0090】
2.各ルールの保証された帯域幅
例えば、中間またはプロデューサNFの全体的な容量100Kの場合、保証された帯域幅またはGTB(表3に基づく)は、以下のようになる:
ルールX:5K
ルール-Y:10K
ルールZ:3K
したがって、(中間プロキシノードを通過するかまたはプロデューサNFによって処理される)複数のサービスメッセージタイプにわたるメッセージ優先度にかかわらず、(構成された保証された帯域幅サービスを有する)各ルールに合致するメッセージは、中間またはプロデューサNF上に、確実に/保証される割り当てられた容量を有することになる。
【0091】
メッセージ処理の詳細:
以下は、特定の過負荷メッセージ処理ルールに合致するメッセージのために、保証されたトラフィック帯域幅を提供する、SCP、SEPP、サービスメッシュなどの中間プロキシノード、またはプロデューサNFによって実現されてもよい、機能的詳細である。
【0092】
1.中間またはプロデューサNFの過負荷状態をチェックする。中間またはプロデューサNFが過負荷状態にない場合、さらなるチェックは必要とされない。メッセージは、保証されない帯域幅の一部として、中間もしくはプロデューサNFを通過することまたは中間もしくはプロデューサNFによって処理されることを許可されるべきである。これは、(非過負荷シナリオ中に)中間またはプロデューサNFの通常の機能を処理する場合である。
【0093】
2.中間またはプロデューサNFが過負荷状態にある場合、受信されたメッセージが過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致するかどうかをチェックする。
【0094】
a.メッセージが過負荷メッセージ処理ルールの1つに合致し、利用可能な帯域幅が依然としてある場合、(メッセージ優先度に関係なく)メッセージを処理のためにサービスインスタンスに転送する。過負荷メッセージ処理ルールの1つに合致しないメッセージのみが、優先度に基づいてスロットリングされることになる。
【0095】
b.過負荷メッセージ処理ルールおよび対応するバケットが構成され、ルールのうちの1つに合致する所与のメッセージに利用可能な帯域幅が存在しない場合、以下を行う:
i.合致するバケット内に、より低い優先度の(すなわち、現在のメッセージの優先度よりも低い)メッセージがある場合、そのバケットの保証された帯域幅からそのメッセージを許可する。合致するバケットは、ルールに合致することについて、他のメッセージの中で、より高い優先度のメッセージを許可にするために、細かい粒度の論理に備える。
【0096】
例えば、所与のルールに合致するメッセージについて、P5は、そのルールに対するすべてのメッセージの中で最も高い優先度のメッセージであるかもしれない。したがって、過負荷の間、そのルールに対するP5メッセージは、(過負荷ポリシーが他のルールに合致するメッセージのP3メッセージを拒否しているかもしれない場合でさえ、当該ルールに合致するメッセージに対して構成された帯域幅まで)許可されなければならない。
【0097】
ii.より低いまたは同じ優先度のメッセージがバケット内にない場合、メッセージ処理手順は、ルールが構成されないサービスの場合と同じである。(ステップcの詳細を参照されたい)。
【0098】
c.過負荷メッセージ処理ルールが構成されていない場合、保証されない帯域幅バケットを介してメッセージを実行する。したがって、メッセージは、システムの過負荷ポリシーに基づいて許可/拒否される(過負荷ポリシーは、メッセージ優先度およびシステム過負荷レベルに基づいてメッセージを受け入れる/拒否する)。
【0099】
i.過負荷ポリシーがメッセージを通過させる場合、メッセージは処理されることになる。
【0100】
ii.そうでない場合、メッセージは拒否されることになる。
このアプローチでは、パラメータが過負荷制御ルールに合致するメッセージは、保証されたメッセージ処理帯域幅を、構成された量まで有することになる。これは、ネットワークにおけるデータストームまたは他の異常の間でさえも当てはまる。
【0101】
いくつかのメッセージ処理ルールは、対応するネットワーク機能仕様において3GPPによって指定されるPATH/URIを使用してカテゴリ化および識別されることができる。上で示されたような、他のルールは、優先度が正しく構成されるよう、ネットワークスライスおよびDNN識別パラメータを必要としてもよい。このアプローチは、PATH/URIおよび要求ヘッダまたはボディ内の他のカスタム属性に基づいて、非5Gメッセージにも適用され得る。したがって、ネットワークオペレータは、それぞれのノードを通過する任意のルール合致タイプのトラフィックに対して、保証されたトラフィック帯域幅を構成することができるべきである。このアプローチはまた、保証されたトラフィック帯域幅を(FQDN、ネットワークスライス識別子、DNNなどに基づいて)所与のプロデューサにも提供するために適用することができる。これは、緊急サービスおよび他のプレミアム顧客を管理するユースケースにおいて役立つ。優先度が割り当てられていないメッセージについては、オペレータはデフォルトのメッセージ優先度を指定することができる。(3GPP TS29.500に従って、クライアントによって定義される優先度を伴わないすべての5Gコア(5GC)メッセージは、24のデフォルト優先度を有するものとする)。代替的に、ネットワークオペレータは、ネットワークスライスおよび/またはDNN識別パラメータに基づいて相対的なメッセージ優先度を決定することができる。
【0102】
過負荷メッセージ処理ルールを使用して保証された帯域幅を実現する中間またはプロデューサNFはまた、保証された帯域幅を実施するために以下のタイプの追跡/監視を実現してもよい。
【0103】
構成された過負荷メッセージ処理ルールを伴うメッセージについて、各合致するルールの下で処理される所与の優先度のメッセージレートを追跡し;
全体的なメッセージレートを追跡し、中間またはプロデューサNFの全体的なトラフィック容量と比較し;
個々の優先度メッセージについて、保証されない帯域幅メッセージレートを追跡する。
【0104】
以下に示される表4は、過負荷メッセージ処理ルールに合致するメッセージについて保証されたトラフィック帯域幅を実現する中間またはプロデューサNFにおいて追跡されてもよいメッセージレートの例を図示する。
【0105】
【0106】
表4において、ルール-X、ルール-Y、およびルール-Zの各々についてのトラフィックレートが追跡されることが分かる。加えて、所与のルール内の各許可されたメッセージ優先度のレートも追跡される。例えば、ルールXの場合、優先度P0およびP5のメッセージレートが追跡される。これは、P0およびP5優先度メッセージの1Kトラフィックレートがルール-Xバケットを介して許可されることを表す。保証された帯域幅を有するものとして定義されないルールは、構成される保証された帯域幅レートを有さないことになることに留意されたい。
【0107】
上述のように、保証された帯域幅サービスを伴うメッセージのメッセージレートを追跡することに加えて、中間プロキシノードは、保証されない帯域幅トラフィックについて優先度に基づいてメッセージレートを追跡することも行ってもよい。以下に示す表5は、中間またはプロデューサNFによって追跡されてもよい例示的な保証されない帯域幅トラフィックを示す。
【0108】
【0109】
表5において、保証されない帯域幅トラフィックについてのメッセージレートは、すべての許可されたメッセージ優先度について追跡される。
【0110】
保証されたトラフィック帯域幅サービスを実現する中間またはプロデューサNFノードによって追跡されてもよい別のメトリックは、保証されない帯域幅トラフィックおよび保証された帯域幅トラフィックの総メッセージレートである。以下に示す表6は、そのような中間またはプロデューサNFノードによって追跡されてもよい総メッセージレートを示す。
【0111】
【0112】
表6は、表4および表5におけるすべてのトラフィックレートの合計を示し、それは、中間またはプロデューサNFノードによって現在処理されているトラフィックの総レートである。そのようなレートは、ノードが過負荷状態にあるかどうかを判断するために、ノードの全体的なメッセージ容量と比較されてもよい。たとえば、ネットワークオペレータは、ノードの過負荷トリガ状態を総容量の80%になるように構成してもよい。ノードが100kメッセージ/sを処理することができ、エンジニアリングされた過負荷閾値が80kで定義される場合、表6の83kのレートは、ノードが過負荷状態にあることを示し、本明細書で説明するように、保証されたトラフィック帯域幅サービスをトリガするであろう。
【0113】
保証された帯域幅サービスの単純化された説明のために、表7における以下の例は、過負荷ポリシーが100%のノード容量でメッセージを拒否すると仮定する。しかしながら、保証されない帯域幅バケットからのメッセージの拒否は、複数のスロットルレベルおよびメッセージ優先度マッピングを伴う過負荷ポリシーを使用して適用されることができる(ある優先度レベルまでのメッセージは、あるシステム過負荷レベルで拒否されることになる)。
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
表7のシナリオ1において、保証された帯域幅サービスが構成されていないサービスAからメッセージが受信される。したがって、メッセージは、保証されないトラフィック帯域幅バケットに対して定義されたポリシーに従って処理されることになる。メッセージの優先度は4である。この例では、保証されないトラフィック帯域幅バケット内に優先度が4より低いメッセージがあり、利用可能な帯域幅があると仮定する。したがって、メッセージは渡されるかまたは処理されることになり、優先度P4に対する保証されない帯域幅トラフィックについてのカウントが更新されることになる。
【0118】
表7のシナリオ2では、ルールAに対する別のメッセージが受信される。例1と同様に、メッセージのために構成された、保証された帯域幅サービスは存在しないので、メッセージは、保証されないトラフィック帯域幅バケットに対して定義されたポリシーに従って渡されるかまたは処理されることになる。シナリオ2では、メッセージは18の優先度を有する。保証されない帯域幅バケットには、優先度が18より低いメッセージはないと仮定する。したがって、メッセージは、優先度18の保証されないトラフィック帯域幅メッセージに利用可能な帯域幅がある場合に、渡されるかまたは処理されることになる。そのような帯域幅が利用可能でない場合、メッセージは拒否される。
【0119】
シナリオ3では、ルールAに対する優先度18を有するメッセージが受信される。しかしながら、システムは100%の容量で動作していると仮定する。ルールAのために構成された、保証された帯域幅サービスはなく、保証されないトラフィック帯域幅バケットにおいて、処理中の、より低い優先度のメッセージはなく、利用可能なシステム容量がないので、メッセージは拒否されることになる。
【0120】
表7のシナリオ4では、優先度20のメッセージがルールXについて受信される。保証された帯域幅サービスが、ルールXに対して構成される。ルールXに対する保証されたレート内に利用可能な割当があることも仮定される。したがって、メッセージは渡されるかまたは処理されることになり、ルールXの優先度20トラフィックのレートは更新されることになる。
【0121】
表7のシナリオ5では、ルールXに対する優先度20のメッセージが受信される。この例では、システムは100%の容量で動作しているが、ルールXのメッセージに対して保証されたレート内に利用可能な割当があると仮定する。したがって、メッセージは渡されるかまたは処理されることになり、割当は優先度20およびルールXについて更新されることになる。システムが100%の容量で動作しているとき、たとえ保証されないトラフィック帯域幅バケット内のメッセージが、所与のサービスについて確保された割当内で許可されるメッセージよりも高い優先度を有する場合であっても、システムは保証されないトラフィック帯域幅バケット内のメッセージを拒否することになることに留意されたい。
【0122】
表7のシナリオ6では、優先度4のメッセージがルールYに対して受信される。また、ルール-Y保証容量は使い果たされていると仮定される。しかしながら、ルール-Yの保証されたトラフィック帯域幅バケットには4より低い優先度を有するメッセージがある。したがって、当該メッセージは、ルール-Yに対する保証されたトラフィック帯域幅バケットから許可されることになり、優先度P4に対する保証されたトラフィック帯域幅トラフィックレートは、ルール-Yに対して更新されることになる。ルールYに合致する任意のより低い優先度のメッセージについては、保証されないトラフィック帯域幅の下で処理されることになる。必要であれば、それらのメッセージは拒否されることになる。
【0123】
表7のシナリオ7では、優先度6を有するメッセージがルール-Yについて受信される。また、ルール-Y保証容量は使い果たされ、ルール-Yのための保証されたトラフィック帯域幅バケット内には、より低い優先度のメッセージはないことも、仮定される。したがって、メッセージは、保証されないトラフィック帯域幅バケットから処理されることになる。メッセージは、保証されないトラフィック帯域幅バケットに対して定義されたポリシーに基づいて処理または拒否されることになる。
【0124】
シナリオ8では、システムが100%の容量で動作しており、優先度6を有するメッセージがルールYに対して受信されると仮定される。また、ルール-Y保証容量は使い果たされ、ルール-Yのための保証されたトラフィック帯域幅バケットには、より低い優先度のメッセージはないことも、仮定される。したがって、メッセージは、保証されないトラフィック帯域幅バケットから処理されることになる。メッセージは、その優先度および保証されないトラフィック帯域幅バケットのために構成されたポリシーに基づいて許可または拒否されることになる。
【0125】
シナリオ9では、メッセージが100%の容量で実行されていると仮定する。優先度18のメッセージがルール-Yについて受信される。また、ルール-Y保証容量は使い果たされ、ルール-Yのための保証されたトラフィック帯域幅バケットには、より低い優先度のメッセージはないことも、仮定される。したがって、メッセージは、保証されないトラフィック帯域幅バケットから処理されることになる。この例では、保証されないトラフィック帯域幅バケットには、より低い優先度のメッセージはないと仮定され、なぜならば、システムは100%の容量で動作しており、メッセージを処理するためのさらなるバッファ空間はないので、メッセージは拒否されることになる。
【0126】
図6は、中間またはプロデューサNFにおいてルールベースの過負荷制御を提供するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図6を参照すると、ステップ600において、プロセスは、中間またはプロデューサNFにおいて、過負荷メッセージ処理ルールを構成することを含み、過負荷メッセージ処理ルールのうちの少なくともいくつかは、DNNまたはネットワークスライス、サブスクリプション、もしくはロケーション、または3GPPもしくはベンダによって定義される任意の他の属性を識別するパラメータをルール選択基準として含む。例えば、ネットワークオペレータまたはNFベンダは、中間またはプロデューサNFのために、DNN、S-NSSAI、SUPI、または他のパラメータを選択基準として指定する過負荷制御ルールを構成してもよい。
【0127】
ステップ602において、プロセスは、中間またはプロデューサNFにおいて、保証された帯域幅サービスを過負荷メッセージ処理ルールのうちの少なくともいくつかと関連付けることを含む。たとえば、ネットワークオペレータまたはNFベンダは、過負荷制御ルールのいくつかまたはすべてについてNFの帯域幅の確保された部分を構成してもよい。NFが過負荷状態にあるとき、ルールのうちの1つに合致するメッセージは、ノードのために確保された、保証された帯域幅を使用して、処理されることになる。
【0128】
ステップ604において、中間またはプロデューサNFにおいてメッセージが受信される。例えば、中間またはプロデューサNFは、PCF等のネットワーク機能からサービスに対するサービス要求等の5Gトランザクションに関するメッセージを受信してもよい。
【0129】
ステップ606において、過負荷状態が存在する、と判断される。過負荷状態は、中間またはプロキシNF全体の過負荷状態、または中間もしくはプロデューサNFによって提供される多くのサービスのうちの1つに影響を及ぼす過負荷状態であってもよい。たとえば、メッセージは、SCP、SEPP、サービスメッシュノード、またはPCFもしくはUDMなどのプロデューサNFにおいて受信されてもよい。「過負荷状態」は、中間またはプロデューサNFの利用が、メッセージを処理するための利用可能な容量の80%などのオペレータ定義閾値を超えたことを意味する。
【0130】
ステップ608では、プロセスは、中間またはプロデューサNFが、メッセージは、過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つについてルール選択基準に合致するパラメータを含む旨を識別することを含む。たとえば、中間またはプロデューサNFは、メッセージが、過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに対してプロビジョニングされる選択基準に合致するDNN、S-NSSAI、または他のパラメータもしくはパラメータの組合せを含む、と判断してもよい。
【0131】
ステップ610において、プロセスは、中間またはプロデューサNFが、合致するルールに対する保証された帯域幅の一部がメッセージを処理するために利用可能である、と判断することを含む。例えば、メッセージが、過負荷メッセージ処理ルールのうちの1つに合致するパラメータを含む場合、ステップ610は、そのルールについてのメッセージカウントを読み取ることと、メッセージカウントがその特定のルールに対する保証された帯域幅に対するメッセージカウント閾値未満であると判定することとを含んでもよい。
【0132】
ステップ612において、プロセスは、合致するルールに対する保証された帯域幅を使用してメッセージを処理することと、そのルールのメッセージカウントを更新することとを含む。たとえば、ノードが中間ノード、たとえば、SCP、またはSEPPもしくはサービスメッシュである場合、メッセージを処理することは、メッセージをプロデューサNFに転送することを含んでもよい。ノードがプロデューサNFである場合、メッセージを処理することは、そのNFタイプによって提供されるサービスに従ってメッセージを処理することを含んでもよい。たとえば、プロデューサNFがPCFである場合、メッセージを処理することは、コンシューマNFからのポリシー要求に応答することを含んでもよい。メッセージカウントを更新することは、ルールに対応するバケットに関連付けられるカウントを更新することを含んでもよい。
【0133】
本明細書で説明される主題は、オペレータが、5Gメッセージ優先度パラメータを正しく設定するためにコンシューマNFに依存する必要なく、異なるDNNまたはネットワークスライスに関連するメッセージに、保証された帯域幅を提供することを可能にする。保証された帯域幅処理は、DNNまたはネットワークスライスに選択的に適用され得、これは、同じタイプのメッセージが異なるように扱われることを可能にする。
【0134】
以下の参考文献の各々の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
参照:
3GPP TS 29.500, Technical Specification Group Core Network and Terminals; 5G System; Technical Realization of Service Based Architecture; Stage 3 (Release 16) V16.0.0, (2019-06).
3GPP TS 29.510, Technical Specification Group Core Network and Terminals; 5G System; Network Function Repository Services; Stage 3 (Release 16) V16.0.0 (2019-06).
3GPP TS 29.512, Technical Specification Group Core Network and Terminals; 5G System, Session Management Policy Control Service, Stage 3, (Release 16) V16.4.0 (2020-03)
本開示の主題の様々な詳細は、本開示の主題の範囲から逸脱することなく変更されてもよいことが理解されよう。さらに、前述の説明は、例示のみを目的としており、限定を目的としていない。