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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】ガスケット
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/10 20060101AFI20241206BHJP
【FI】
F16J15/10 T
F16J15/10 J
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023536758
(86)(22)【出願日】2022-07-19
(86)【国際出願番号】 JP2022028062
(87)【国際公開番号】W WO2023002985
(87)【国際公開日】2023-01-26
【審査請求日】2024-01-10
(31)【優先権主張番号】P 2021118483
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004385
【氏名又は名称】NOK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】緒方 千代太
(72)【発明者】
【氏名】牛島 慎二
(72)【発明者】
【氏名】三木 陽平
(72)【発明者】
【氏名】山部 匡央
【審査官】久米 伸一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-232014(JP,A)
【文献】特開平10-009395(JP,A)
【文献】特開2014-224589(JP,A)
【文献】特開平10-184924(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16J 15/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部材間の隙間に開放する溝に取り付けられて前記隙間の閉塞を図るガスケットであって、
前記溝の互いに対向する側面に夫々接触するように突出する部分である突起部と、
前記隙間を介して対向する面の一方に接触するように形成されている部分である一方側シールリップ部と、
前記隙間を介して対向する面の他方に接触するように形成されている部分である他方側シールリップ部と、
前記一方側シールリップ部と前記他方側シールリップ部とを連結する部分である連結部とを備え、
前記連結部は、前記ガスケットの延び方向に直交する断面において、仮想の直線に沿って延びており、
前記一方側シールリップ部は、前記連結部において前記突起部の間に並んで延びる一対の一方側シールリップを有しており、
前記他方側シールリップ部は、前記連結部において前記突起部の間に並んで延びる一対の他方側シールリップを有しており、
前記一方側シールリップの各々は先細になっており、
前記他方側シールリップの各々は先細になっており、
前記一方側シールリップの各々の外周側に傾いている内側面及び内周側に傾いている外側面は、前記断面において、前記仮想の直線に対して同じ角度で傾いており、
記他方側シールリップの各々の外周側に傾いている内側面及び内周側に傾いている外側面は、前記断面において、前記仮想の直線に対して同じ角度で傾いており、
前記一方側シールリップの各々は、前記内側面の間に設けられている前記連結部の平面状の上側面を有し離間しており、
前記他方側シールリップの各々は、前記内側面の間に設けられている前記連結部の平面状の上側面を有し離間していることを特徴とするガスケット。
【請求項2】
前記突起部は前記連結部に形成されていることを特徴とする請求項に記載のガスケット。
【請求項3】
前記突起部は、前記断面において、前記仮想の直線の方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
【請求項4】
前記連結部は、前記断面において、前記仮想の直線が中心線となるような形状になっていることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
【請求項5】
前記一方側シールリップ部と前記他方側シールリップ部とは、前記断面において、前記仮想の直線に対して対称になっていることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
【請求項6】
前記突起部の各々は、前記断面において、前記仮想の直線が中心線となるような形状になっていることを特徴とする請求項1に記載のガスケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、密封された空間を形成するために、ハウジングとカバーや管と管等の相対移動不能に互いに固定される複数の部材間の隙間の密封を図るために密封装置としてガスケットが使用されている。例えば、燃料電池車や電気自動車、ハイブリット車等のバッテリのケース内の空間を密封するためにガスケットは使用されている。このような従来のガスケットには、固定される部材の夫々又は一方に形成されている環状の溝に取り付けられ、この部材間の隙間の閉塞を図るものがある。
【0003】
このようなガスケットには、一対の部材を互いに固定する部材の組立ての際にガスケットが溝から脱落することがないように、両側面に対をなす突起が形成されているものがある。この一対の突起は、ガスケットが溝に取り付けられると溝の側面に押し付けられ、ガスケットが溝に保持され、これによりガスケットの溝からの脱落防止が図れる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-180824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、従来のガスケットにはガスケットが取り付けられる溝からの脱落防止のための構造を有するものがある。このような脱落防止のための構造を有するガスケットに対しても、他の従来のガスケットと同様に、シール性能をより高くすることができる構造が求められている。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るガスケットは、部材間の隙間に開放する溝に取り付けられて前記隙間の閉塞を図るガスケットであって、前記溝の互いに対向する側面に夫々接触するように突出する部分である突起部と、前記隙間を介して対向する面の一方に接触するように形成されている部分である一方側シールリップ部と、前記隙間を介して対向する面の他方に接触するように形成されている部分である他方側シールリップ部と、前記一方側シールリップ部と前記他方側シールリップ部とを連結する部分である連結部とを備え、前記連結部は、前記ガスケットの延び方向に直交する断面において、仮想の直線に沿って延びており、前記一方側シールリップ部は、前記連結部において前記突起部の間に並んで延びる一対の一方側シールリップを有しており、前記他方側シールリップ部は、前記連結部において前記突起部の間に並んで延びる一対の他方側シールリップを有しており、前記一方側シールリップの各々は先細になっており、前記他方側シールリップの各々は先細になっていることを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記一方側シールリップの各々の互いに背向する側面は、前記断面において、前記仮想の直線に対して傾いており、前記他方側シールリップの各々の互いに背向する側面は、前記断面において、前記仮想の直線に対して傾いている。
【0009】
本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記突起部は前記連結部に形成されている。
【0010】
本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記突起部は、前記断面において、前記仮想の直線の方向に突出している。
【0011】
本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記連結部は、前記断面において、前記仮想の直線が中心線となるような形状になっている。
【0012】
本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記一方側シールリップ部と前記他方側シールリップ部とは、前記断面において、前記仮想の直線に対して対称になっている。
【0013】
本発明の一態様に係るガスケットにおいて、前記突起部の各々は、前記断面において、前記仮想の直線が中心線となるような形状になっている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るガスケットによれば、シール性能を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態に係るガスケットの平面図である。
図2図1に示すガスケットのA-A線における断面を示す断面図である。
図3】ケースの溝に取り付けられた状態のガスケットを示す図である。
図4】ケースにカバーが取り付けられて、ケースとカバーとの間の隙間を閉塞している使用状態のガスケットを示す図である。
図5】本発明の実施の形態に係るガスケットの変形例のA-A線における断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係るガスケット1の平面図であり、図2は、図1に示すガスケット1のA-A線における断面を示す断面図である。つまり、図2は、ガスケット1が延びる延び方向に直交する断面を示している。以下、説明の便宜上、矢印a(図2参照)方向の側(一方の側)を上側とし、矢印b(図2参照)方向の側(他方の側)を下側とする。矢印a,bは夫々、1つの直線に平行に延びており、平面視においてガスケット1が囲む空間Sが開口する方向に延びている。図1は上側から見たガスケット1を示している。また、上側及び下側に直交し、ガスケット1が囲む空間S側(図1,2の矢印c方向側)を内周側とし、内周側とは反対側(図1,2の矢印d方向側)を外周側とする。なお、上述の上側や下側等は、空間におけるガスケット1の姿勢を限定するものではなく、ガスケット1は空間においてどのような姿勢も取り得る。
【0018】
図1,2に示すように、本発明の実施の形態に係るガスケット1は、部材間の隙間に開放する溝に取り付けられてこの隙間の閉塞を図るガスケットである。ガスケット1は、ガスケット1が取り付けられる溝の互いに対向する側面に夫々接触するように突出する部分である突起部10,11と、部材間の隙間を介して対向する面の一方に接触するように形成されている部分である一方側シールリップ部20と、部材間の隙間を介して対向する面の他方に接触するように形成されている部分である他方側シールリップ部30と、一方側シールリップ部20と他方側シールリップ部30とを連結する部分である連結部40とを備えている。連結部40は、ガスケット1の延び方向に直交する断面において、仮想の直線である仮想直線xに沿って延びている。一方側シールリップ部20は、連結部40において突起部10,11の間に並んで延びる一対の一方側シールリップ21,22を有している。また、他方側シールリップ部30は、連結部40において突起部10,11の間に並んで延びる一対の他方側シールリップ31,32を有している。一方側シールリップ21,22の各々は先細になっており、また、他方側シールリップ31,32の各々は先細になっている。以下、ガスケット1について具体的に説明する。
【0019】
なお、以下の説明においては、一方側シールリップ部20を上側シールリップ部20と、一方側シールリップ21,22を上側シールリップ21,22と、他方側シールリップ部30は下側シールリップ部30と、他方側シールリップ31,32は下側シールリップ31,32ともいう。
【0020】
図1に示すように、ガスケット1は環状に延びており、突起部10,11、上側シールリップ部20、及び下側シールリップ部30も環状に延びている。ガスケット1はゴム状弾性体から一体に作られており、突起部10,11、上側シールリップ部20、及び下側シールリップ部30は、同一の材料から形成された一体のガスケット1の部分である。ガスケット1の延び方向に直交する断面(以下、単に断面ともいう。)の形状(以下、単に断面形状ともいう。)は、延び方向に亘って(全周に亘って)一様又は略一様の形状となっている。
【0021】
ガスケット1の断面形状は、具体的には図2に示すような形状となっている。上述のように連結部40は、断面において、仮想直線xに沿って延びており、例えば、仮想直線xに平行又は略平行に延びており、矩形又は略矩形を呈している。また、連結部40は、断面において、仮想直線xが中心線又は略中心線となるような形状になっている。
【0022】
後述するガスケット1の使用状態において、ガスケット1が取り付けられる溝の互いに対向する側面に接触する突起部10,11は、図1に示すようにガスケット1の延び方向に環状に延びており、ガスケット1の全周に延びており、例えば連結部40に形成されている。具体的には、突起部10,11は、連結部40の内周側に面する面である内周面41及び連結部40の外周側に面する面である外周面42に夫々形成されている。つまり、突起部10は、内周面41から内周側に突出しており、突起部11は、外周面42から外周側に突出している。
【0023】
突起部10,11は、例えば図2に示すように、断面において曲線の輪郭を呈するような形状となっている。突起部10,11の断面形状は、曲線の輪郭を呈する形状に限られず、直線の組み合わせで描かれる輪郭を呈するような形状や、曲線と直線の組み合わせで描かれる輪郭を呈する形状等、他の形状であってもよい。突起部10,11の形状は、連結部40の内周面41及び外周面42よりも内周側及び外周側に夫々突出しており、使用状態においてガスケット1が取り付けられる溝の互いに対向する側面に接触する形状であればよい。
【0024】
また、突起部10,11は、図2に示すように、例えば仮想直線xの方向に突出しており、より具体的には、突起部10,11は、断面において、仮想直線xが中心線又は略中心線となるような形状になっている。つまり、突起部10は、連結部40の内周面41において、仮想直線xに直交する方向である上下方向の中央又は略中央に設けられており、突起部11は、連結部40の外周面42において、仮想直線xに直交する方向である上下方向の中央又は略中央に設けられている。突起部10,11の連結部40における位置は上述の位置に限られない。また、突起部10,11は、連結部40の内周面41及び外周面42に夫々設けられていなくてもよく、上側シールリップ部20又は下側シールリップ部30に設けられていてもよい。
【0025】
図2に示すように、連結部40の上側には、上側シールリップ部20が形成されており、また、連結部40の下側には、下側シールリップ部30が形成されている。図2において、上側シールリップ部20と連結部40との境界及び下側シールリップ部30と連結部40との境界は、二点鎖線によって示されている。
【0026】
上述のように、上側シールリップ部20は、連結部40において突起部10,11の間に並んで延びる一対の上側シールリップ21,22を有している。具体的には、一対の上側シールリップ21,22は、仮想直線x方向に間隔を空けて並んでいる。上側シールリップ21,22は、図1に示すように、ガスケット1の延び方向に環状に延びており、ガスケット1の全周に延びている。上側シールリップ21は、上側シールリップ22よりも内周側に設けられている。また、上側シールリップ21,22の各々は、後述するガスケット1の使用状態において、先端側の部分(先端部21a,22a)が、ガスケット1が取り付けられる部材間の隙間を介して対向する面の一方(上側の面)に接触するよう形成されている。
【0027】
上述のように、上側シールリップ21,22の各々は、先細になっており、図2に示すように、上側シールリップ21,22の各々の断面形状は、先端面25,26に向かうに連れて幅が狭くなっている。なお、上側シールリップ21の幅は、仮想直線x方向における内側面23aと外側面23bとの間の間隔であり、上側シールリップ22の幅は、仮想直線x方向における内側面24aと外側面24bとの間の間隔である。なお、上側シールリップ21の内側面23aは、上側シールリップ21の外周側に面する面であり、上側シールリップ21の外側面23bは、上側シールリップ21の内周側に面する面である。また、上側シールリップ22の内側面24aは、上側シールリップ22の内周側に面する面であり、上側シールリップ22の外側面24bは、上側シールリップ22の外周側に面する面である。
【0028】
上側シールリップ21の先端部21aには、上側シールリップ21の突出方向に面する面である先端面25が形成されている。先端面25は、内側面23aと外側面23bとを先端側の端において接続する面であり、例えば図2に示すように、断面において直線又は略直線を描く、環状の面である。先端面25は、断面において曲線又は曲線と直線との組み合わせを描くような他の形状であってもよい。
【0029】
上側シールリップ21は、仮想直線xに直交又は略直交する方向に突出するシールリップである。上述のように、上側シールリップ21は先細形状となっており、例えば図2に示すように、内側面23aは内周側に傾いており、また、外側面23bは外周側に傾いており、内側面23a及び外側面23bは傾斜面となっている。また、内側面23a及び外側面23bは、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている。内側面23a及び外側面23bは、仮想直線xに直交する直線に対して互いに異なる角度で傾いていてもよい。また、内側面23aは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、上側シールリップ21が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。同様に、外側面23bは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、上側シールリップ21が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。
【0030】
上側シールリップ22の先端部22aには、上側シールリップ22の突出方向に面する面である先端面26が形成されている。先端面26は、内側面24aと外側面24bとを先端側の端において接続する面であり、例えば図2に示すように、断面において直線又は略直線を描く、環状の面である。先端面26は、断面において曲線又は曲線と直線との組み合わせを描くような他の形状であってもよい。
【0031】
上側シールリップ22は、仮想直線xに直交又は略直交する方向に突出するシールリップである。上述のように、上側シールリップ22は先細形状となっており、例えば図2に示すように、内側面24aは外周側に傾いており、また、外側面24bは内周側に傾いており、内側面24a及び外側面24bは傾斜面となっている。また、内側面24a及び外側面24bは、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている。内側面24a及び外側面24bは、仮想直線xに直交する直線に対して互いに異なる角度で傾いていてもよい。また、内側面24aは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、上側シールリップ22が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。同様に、外側面24bは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、上側シールリップ22が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。
【0032】
図2に示すように、上側シールリップ21の外側面23bは、連結部40の内周側に面する面(内周面41)に接続しており、また、上側シールリップ22の外側面24bは、連結部40の外周側に面する面(外周面42)に接続している。また、上側シールリップ21の内側面23aと上側シールリップ22の内側面24aとは、仮想直線x方向において空間を空けて対向している。これにより、ガスケット1には、上側シールリップ21の内側面23aと上側シールリップ22の内側面24aと連結部40の上側に面する環状の面(上側面43)とによって画成される環状の空間である凹部2が形成されている。
【0033】
上述のように、下側シールリップ部30は、連結部40において突起部10,11の間に並んで延びる一対の下側シールリップ31,32を有している。具体的には、一対の下側シールリップ31,32は、仮想直線x方向に間隔を空けて並んでいる。下側シールリップ31,32は、図1に示すように、ガスケット1の延び方向に環状に延びており、ガスケット1の全周に延びている。下側シールリップ31は、下側シールリップ32よりも内周側に設けられている。また、下側シールリップ31,32の各々は、後述するガスケット1の使用状態において、先端側の部分(先端部31a,32a)が、ガスケット1が取り付けられる部材間の隙間を介して対向する面の他方(下側の面)に接触するよう形成されている。
【0034】
上述のように、下側シールリップ31,32の各々は、先細になっており、図2に示すように、下側シールリップ31,32の各々の断面形状は、先端面35,36に向かうに連れて幅が狭くなっている。なお、下側シールリップ31の幅は、仮想直線x方向における内側面33aと外側面33bとの間の間隔であり、下側シールリップ32の幅は、仮想直線x方向における内側面34aと外側面34bとの間の間隔である。なお、下側シールリップ31の内側面33aは、下側シールリップ31の外周側に面する面であり、下側シールリップ31の外側面33bは、下側シールリップ31の内周側に面する面である。また、下側シールリップ32の内側面34aは、下側シールリップ32の内周側に面する面であり、下側シールリップ32の外側面34bは、下側シールリップ32の外周側に面する面である。
【0035】
下側シールリップ31の先端部31aには、下側シールリップ31の突出方向に面する面である先端面35が形成されている。先端面35は、内側面33aと外側面33bとを先端側の端において接続する面であり、例えば図2に示すように、断面において直線又は略直線を描く、環状の面である。先端面35は、断面において曲線又は曲線と直線との組み合わせの線を描くような他の形状であってもよい。
【0036】
下側シールリップ31は、仮想直線xに直交又は略直交する方向に突出するシールリップである。上述のように、下側シールリップ31は先細形状となっており、例えば図2に示すように、内側面33aは内周側に傾いており、また、外側面33bは外周側に傾いており、内側面33a及び外側面33bは傾斜面となっている。また、内側面33a及び外側面33bは、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている。内側面33a及び外側面33bは、仮想直線xに直交する直線に対して互いに異なる角度で傾いていてもよい。また、内側面33aは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、下側シールリップ31が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。同様に、外側面33bは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、下側シールリップ31が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。
【0037】
下側シールリップ32の先端部32aには、下側シールリップ32の突出方向に面する面である先端面36が形成されている。先端面36は、内側面34aと外側面34bとを先端側の端において接続する面であり、例えば図2に示すように、断面において直線又は略直線を描く、環状の面である。先端面36は、断面において曲線又は曲線と直線との組み合わせを描くような他の形状であってもよい。
【0038】
下側シールリップ32は、仮想直線xに直交又は略直交する方向に突出するシールリップである。上述のように、下側シールリップ32は先細形状となっており、例えば図2に示すように、内側面34aは外周側に傾いており、また、外側面34bは内周側に傾いており、内側面34a及び外側面34bは傾斜面となっている。また、内側面34a及び外側面34bは、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている。内側面34a及び外側面34bは、仮想直線xに直交する直線に対して互いに異なる角度で傾いていてもよい。また、内側面34aは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、下側シールリップ32が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。同様に、外側面34bは、図2に示す形状とは異なる形状であってもよく、断面が直線又は略直線を描く形状となっていなくてもよく、下側シールリップ32が先細となる形状であれば、断面が曲線や曲線と直線との組み合わせの線を描く他の形状であってもよい。
【0039】
図2に示すように、下側シールリップ31の外側面33bは、連結部40の内周面41に接続しており、また、下側シールリップ32の外側面34bは、連結部40の外周面42に接続している。また、下側シールリップ31の内側面33aと下側シールリップ32の内側面34aとは、仮想直線x方向において空間を空けて対向している。これにより、ガスケット1には、下側シールリップ31の内側面33aと下側シールリップ32の内側面34aと連結部40の下側に面する環状の面(下側面44)とによって画成される環状の空間である凹部3が形成されている。
【0040】
ガスケット1は上述の構成を有しており、仮想直線xに直交する方向において、上側シールリップ21,22の先端面25,26から凹部2の底面(連結部40の上側面43)までの距離は、上側シールリップ21,22の先端面25,26から突起部10,11までの距離よりも夫々小さくなっている。つまり、凹部2の深さは、上側シールリップ21の先端面25から突起部10までの深さよりも小さく、また、上側シールリップ22の先端面26から突起部11までの深さよりも小さくなっている。また、仮想直線xに直交する方向において、下側シールリップ31,32の先端面35,36から凹部3の底面(連結部40の下側面44)までの距離は、下側シールリップ31,32の先端面35,36から突起部10,11までの距離よりも夫々小さくなっている。つまり、凹部3の深さは、下側シールリップ31の先端面35から突起部10までの深さよりも小さく、また、下側シールリップ32の先端面36から突起部11までの深さよりも小さくなっている。
【0041】
図2に示すように、ガスケット1の断面において、上側シールリップ21と上側シールリップ22とは、凹部2に関して対称に又は略対称になっており、また、下側シールリップ31と下側シールリップ32とは、凹部3に関して対称に又は略対称になっている。また、ガスケット1の断面において、上側シールリップ21と下側シールリップ31とは、連結部40に関して対称に又は略対称になっており、上側シールリップ22と下側シールリップ32とは、連結部40に関して対称に又は略対称になっている。なお、ガスケット1の断面において、各部分は、上述のように対称になっていなくてもよい。また、ガスケット1の断面は、仮想直線xに関して対称に又は略対称になっており、また、仮想直線xに直交する直線に関して対称又は略対称になっている。なお、ガスケット1の断面は、上述のように仮想直線xに関して対称になっていなくてもよい。
【0042】
次いで、上述の構成を有するガスケット1の作用について説明する。
【0043】
ガスケット1は、上述のように、部材間の隙間に開放する溝に取り付けられてこの部材間の隙間の閉塞を図るために用いられる。ガスケット1は、例えば、図3,4に示すように、ケース50及びカバー60の一対の部材間においてこの部材間の内部の空間を密封するために用いられる。なお、図3は、ケース50の溝51に取り付けられた状態のガスケット1を示す図であり、図4は、ケース50にカバー60が取り付けられて、ケース50とカバー60との間の隙間を閉塞している使用状態のガスケット1を示す図である。
【0044】
ケース50及びカバー60は、例えば燃料電池やリチウムイオン電池等の電池のハウジングを形成する部材であり、ケース50の内部に燃料電池等が収容される。なお、ガスケット1が用いられるガスケット1の取付対象は、電池のハウジングに限られない。また、ガスケット1の取付対象は一対の部材に限られず、ガスケット1は、3つ以上の部材の間の隙間の閉塞を図るためにも用いられる。
【0045】
図3に示すように、例えばケース50の外縁部52には環状の溝51が形成されており、ガスケット1はこの溝51に取り付けられるようになっている。溝51は、ケース50の外縁部52の上面52aから凹んでおり、図4に示すように、ケース50とカバー60との間の隙間に開放する。また、溝51は、図3に示すように、互いに対向する一対の側面51a,51bを有しており、また、側面51a,51bの間に広がる底面51cを有している。側面51aはケース50の内部側に位置する側面であり、側面51bはケース50の外部側に位置する側面である。溝51は、ケース50ではなくカバー60に形成されていてもよい。また、ケース50及びカバー60に溝が形成されていてもよい。
【0046】
図3に示すように、ケース50の溝51にガスケット1が取り付けられた状態において、突起部10,11は、溝51の側面51a,51bに夫々接触するようになっている。この突起部10,11の接触により、ガスケット1は、ケース50の溝51に所定の力で保持される。これにより、ガスケット1の溝51からの脱落の防止が図られる。
【0047】
突起部10,11は連結部40の内周面41及び外周面42に夫々形成されているため、ガスケット1が溝51に収容されると、突起部10,11は夫々、突起部10,11の間に延びる連結部40と溝51の側面51a,51bとの間で圧縮される。このため、突起部10,11の反力を高めることができ、突起部10,11による溝51へのガスケット1の保持力を高めることができ、ガスケット1の溝51からの脱落防止作用を向上させることができる。なお、突起部10,11夫々の連結部40の内周面41及び外周面42からの突出量や突起部10,11の上下方向の幅等を変更することにより、突起部10,11による保持力を調整することができる。
【0048】
上述のように、ガスケット1が溝51に取り付けられた状態において、突起部10,11は夫々溝51の側面51a,51bに接触する。このため、上側シールリップ21,22の上下方向の長さ、下側シールリップ31,32の上下方向の長さ、又はガスケット1における突起部10,11の上下方向における位置は、上側シールリップ21,22の夫々の先端面25,26が、又は下側シールリップ31,32の夫々の先端面35,36が、溝51の底面51cに接触した状態において、突起部10,11が溝51の側面51a,51bに夫々接触するような長さ又は位置となっている。なお、図4に示すガスケット1の使用状態では、溝51内に下側シールリップ部30が収容されるようになっているが、ガスケット1の使用状態において、溝51内に上側シールリップ部20が収容されていてもよい。
【0049】
図4に示すように、溝51にガスケット1が取り付けられたケース50にカバー60がボルト等によって固定されると、ガスケット1はケース50とカバー60との間で圧縮されて使用状態となる。ケース50にカバー60が取り付けられた状態において、ケース50の上面52aとこの上面52aに対向するカバー60の内面60aとの間に隙間Gが形成されるが、この隙間Gは、ガスケット1の位置において閉塞される。
【0050】
使用状態において、下側シールリップ31,32は夫々先端面35,36において溝51の底面51cに接触しており、上側シールリップ21,22は夫々先端面25,26において溝51の底面51cに対向するカバー60の内面60aの部分に接触している。また、使用状態において、下側シールリップ31,32は、連結部40と溝51の底面51cとの間で圧縮されており、上側シールリップ21,22は、連結部40とカバー60の内面60aとの間で圧縮されている。このように、使用状態において、上側シールリップ21,22の夫々の先端面25,26はカバー60の内面60aに押し付けられ、下側シールリップ31,32の夫々の先端面35,36は溝51の底面51cに押し付けられ、ガスケット1はケース50とカバー60との間の隙間Gを閉塞し、ケース50とカバー60とが形成する空間を密封している。
【0051】
なお、図示の例とは反対にガスケット1が取り付けられた場合、上側シールリップ21,22は図4に示す下側シールリップ31,32と同様に溝51の底面51cに接触し、下側シールリップ31,32は図4に示す上側シールリップ21,22と同様にカバー60の内面60aに接触し、ガスケット1はケース50とカバー60との間の隙間Gを閉塞する。
【0052】
上述のように、上側シールリップ21,22の各々は、延び方向に先端に向かって先細になっており、使用状態において延び方向において圧縮された際に、延び方向において変形し易くなっている。このため、上側シールリップ21,22の各々は、延び方向において圧縮された際に、屈曲して内周側又は外周側に湾曲(突出)し難くなっている。つまり、上側シールリップ21,22の各々は、使用状態において延び方向において圧縮された際に、座屈し難くなっている。このため、ガスケット1は高いシール性能を有している。
【0053】
特に、上側シールリップ21の内側面23a及び外側面23bが、上述のように、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている場合、上側シールリップ21を使用状態においてより座屈し難くすることができる。同様に、上側シールリップ22の内側面24a及び外側面24bが、上述のように、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている場合、上側シールリップ22を使用状態においてより座屈し難くすることができる。
【0054】
また、上述のように、下側シールリップ31,32の各々は、延び方向に先端に向かって先細になっており、使用状態において延び方向において圧縮された際に、延び方向において変形し易くなっている。このため、下側シールリップ31,32の各々は、延び方向において圧縮された際に、屈曲して内周側又は外周側に湾曲(突出)し難くなっている。つまり、下側シールリップ31,32の各々は、使用状態において延び方向において圧縮された際に、座屈し難くなっている。このため、ガスケット1は高いシール性能を有している。
【0055】
特に、下側シールリップ31の内側面33a及び外側面33bが、上述のように、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている場合、下側シールリップ31を使用状態においてより座屈し難くすることができる。同様に、下側シールリップ32の内側面34a及び外側面34bが、上述のように、仮想直線xに直交する直線に対して同じ角度又は略同じ角度で傾いている場合、下側シールリップ32を使用状態においてより座屈し難くすることができる。
【0056】
また、上側シールリップ21,22の各々は先細になっており、下側シールリップ31,32の各々は先細になっているため、ガスケット1が上下方向に圧縮し易くなっており、ケース50にカバー60を取り付ける際のガスケット1の反発力は低く、ケース50にカバー60を取り付け易くなっている。
【0057】
また、ガスケット1は、上側シールリップ部20と下側シールリップ部30との間に上側シールリップ部20と下側シールリップ部30とを連結する連結部40を有しているため、使用状態においても連結部40が上側シールリップ部20及び下側シールリップ部30を支持する。このため、使用状態において、上側シールリップ21,22は倒れ難くなっており、下側シールリップ31,32は倒れ難くなっている。このように、連結部40は、上側シールリップ21,22及び下側シールリップ31,32の倒れ防止作用を有している。この連結部40の有する上側シールリップ21,22及び下側シールリップ31,32の倒れ防止作用によっても、上側シールリップ21,22及び下側シールリップ31,32の座屈の防止を図ることができる。連結部40の厚さ(上下方向の幅)が厚いと、連結部40がより変形し難くなり、各シールリップ21,22,31,32の倒れ防止作用を大きくすることができる。
【0058】
また、ガスケット1は凹部2,3を有しており、断面における凹部2,3の面積を調整することにより、使用状態において溝51内のガスケット1の充填率が過大となることを抑制することができる。これにより、使用状態においてガスケット1が過剰に圧縮されることによるガスケット1の割れ等の損傷の発生や、ガスケット1の隙間Gへのはみ出しの発生等の防止を図ることができる。ガスケット1の凹部2の断面積は、上側シールリップ21,22の長さの調整により容易に調整でき、また、ガスケット1の凹部3の断面積は、下側シールリップ31,32の長さの調整により容易に調整できる。
【0059】
また、上側シールリップ21,22及び下側シールリップ31,32は連結部40から突出しているため、ガスケット1は所謂セルフシール作用を発揮し易くなっている。つまり、例えばケース50及びカバー60の内部側が高圧の場合、この高圧による力はガスケット1の高圧側の面、つまり高圧側の上側シールリップ21の外側面23b、高圧側の下側シールリップ31の外側面33b、及び連結部40の高圧側の内周面41に作用し、ガスケット1はこの力を受けて低圧側に押し付けられる。この時、連結部40が溝51の外周側の側面51bに押し付けられ、連結部40は仮想直線x方向に圧縮される。これにより、上側シールリップ21,22は、カバー60の内面60aに向かって押され、また、下側シールリップ31,32は、溝51の底面51cに向かって押され、上側シールリップ21,22夫々の先端面25,26は、カバー60の内面60aに更に押し付けられ、また、下側シールリップ31,32夫々の先端面35,36は、溝51の底面51cに更に押し付けられることになる。このようにして、ガスケット1のセルフシール作用が得られる。
【0060】
特に、ガスケット1の上下方向の中央又はその近傍に連結部40が位置する場合、ガスケット1が上述のセルフシール作用を、上側シールリップ21,22と下側シールリップ31,32との間でより均一に発揮するようにすることができる。また、連結部40の厚さが厚い場合、上述のように高圧側からの力を連結部40が受けても連結部40が座屈し難くすることができ、ガスケット1が上述のセルフシール作用をより確実に発揮するようにすることができる。ただし、連結部40の厚さが厚すぎる場合、使用状態において溝51内のガスケット1の充填率が過大となるため、連結部40の厚さは、これらの作用を考慮した厚さが好ましい。また、ガスケット1の上下方向の中央又はその近傍に突起部10,11が位置する場合、溝51におけるガスケット1の上下方向における安定性が増し、ガスケット1が上述のセルフシール作用をより確実に発揮するようにすることができる。
【0061】
上述のように、本発明の実施の形態に係るガスケット1によれば、シール性能を高くすることができる。
【0062】
また、上述のように、ガスケット1は、延び方向に亘って同一又は略同一の断面を有しているため、ガスケット1の成形用の型の構造をシンプルにすることができ、型の製造コストを低減することができる。また、ガスケット1の成形用の型の構造をシンプルにすることができるため、ガスケット1の成形の不具合の発生を低減することができる。
【0063】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記本発明の実施の形態に係るガスケット1に限定されるものではなく、本発明の概念及び請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
【0064】
例えば、ガスケット1の延び形状は、図1に示すような平面視矩形の1つの輪を形成する環状の形状に限られず、ガスケット1が取り付けられる溝51の延び形状に応じて、種々の形状を取り得る。例えば、ガスケット1の延び形状は、一続きの複数の環が形成されるような形状であってもよい。
【0065】
また、ガスケット1は、上側シールリップ21の外側面23b、連結部40の内周面41、及び下側シールリップ31の外側面33bに複数の突起部10を有していてもよく、また、上側シールリップ22の外側面24b、連結部40の外周面42、及び下側シールリップ32の外側面34bに複数の突起部11を有していてもよい。例えば、ガスケット1は、内周面(外側面23b、内周面41、及び外側面33b)に2つ突起部10を有していてもよく、また、外周面(外側面24b、外周面42、及び外側面34b)に2つの突起部11を有していてもよい。この場合、例えば図5に示すように、連結部40の内周面41に2つの突起部10が設けられており、また、連結部40の外周面42に2つの突起部11が設けられている。また、2つの突起部10と2つの突起部11とは仮想直線x方向において互いに対応している。突起部10,11の数は2つに限られず3つ以上であってもよい。このように、ガスケット1の内周面に複数の突起部10が設けられ、ガスケット1の外周面に複数の突起部11が設けられている場合、溝51におけるガスケット1の姿勢をより安定させることができる。
【符号の説明】
【0066】
1…ガスケット、2,3…凹部、10,11…突起部、20…一方側シールリップ部(上側シールリップ部)、21,22…一方側シールリップ(上側シールリップ)、21a,22a…先端部、23a,24a…内側面,23b,24b…外側面、25,26…先端面、30…他方側シールリップ部(下側シールリップ部)、31,32…他方側シールリップ(下側シールリップ)、31a,32a…先端部、33a,34a…内側面,33b,34b…外側面、35,36…先端面、40…連結部、41…内周面、42…外周面、43…上側面、44…下側面、50…ケース、51…溝、51a,51b…側面、51c…底面、52…外縁部、52a…上面、60…カバー、60a…内面、G…隙間、x…仮想直線
図1
図2
図3
図4
図5