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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20241206BHJP
   H10K 59/123 20230101ALI20241206BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20241206BHJP
   H10K 59/88 20230101ALI20241206BHJP
   H10K 59/65 20230101ALI20241206BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20241206BHJP
【FI】
G09F9/30 338
H10K59/123
H10K59/131
H10K59/88
H10K59/65
H10K59/35
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023566880
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2022108255
(87)【国際公開番号】W WO2023159868
(87)【国際公開日】2023-08-31
【審査請求日】2023-10-30
(31)【優先権主張番号】202210193420.0
(32)【優先日】2022-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515179325
【氏名又は名称】昆山国顕光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】KUNSHAN GO-VISIONOX OPTO-ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 4, No. 1, Longteng Road, Development Zone Kunshan, Jiangsu, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】楼均輝
(72)【発明者】
【氏名】呉勇
(72)【発明者】
【氏名】葛林
(72)【発明者】
【氏名】何澤尚
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-501901(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0225269(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第113823644(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第113421896(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112038373(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第113764460(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第113903769(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
H05B 33/00-33/28
44/00
45/60
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表示領域と第2の表示領域とを有する表示パネルであって、
前記第1の表示領域に位置する第1のサブ画素と、前記第2の表示領域に位置する第2のサブ画素とを含むサブ画素と、
前記第2の表示領域に位置し、前記第1のサブ画素を駆動するための第1の回路と、前記第2のサブ画素を駆動するための第2の回路とを含む画素駆動回路と、
前記第1の回路と前記第1のサブ画素とを接続するための第1の接続線を含む接続線と、を備え、
少なくとも一部の前記第1の接続線は、第1の方向に沿って延び且つ前記第1の回路の一方側に位置し、
前記画素駆動回路は、仮想領域をさらに含み、前記仮想領域とa個の前記第2の回路は、第2の回路ブロックを形成し、
少なくとも一部の前記第2の回路ブロックの第2の方向における一方側には、前記第1の方向に沿って延びて成形する仮想導線が設けられ、前記第1の方向は、前記第2の方向と交差する、表示パネル。
【請求項2】
前記表示パネルは、第1の信号線を含む第1の信号線層をさらに備え、少なくとも一部の前記第1の接続線は、前記第1の信号線層に位置し、前記第1の信号線は、データ線、走査線、電源線、電圧基準線及び接地線のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記表示パネルは、透光信号線層をさらに備え、前記第1の接続線は、前記第1の表示領域に位置する第1のセグメントと、前記第2の表示領域に位置する第2のセグメントとを含み、前記第1のセグメントは、前記透光信号線層に位置し、前記第2のセグメントは、前記第1の信号線層及び/又は前記透光信号線層に位置する、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1の回路及びa個の前記第2の回路は、第1の回路ブロックを形成し、aは1よりも大きい整数であり、前記第1の方向に沿って延びる前記少なくとも一部の第1の接続線は、それに接続される前記第1の回路が位置する前記第1の回路ブロックの一方側に位置する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
a個の隣接する前記第2のサブ画素は、画素ブロックを形成し、前記第1の回路ブロック内のa個の前記第2の回路は、同一の前記画素ブロック内のa個の前記第2のサブ画素を駆動するために用いられ、前記第1の回路ブロックは、複数であり、且つ、各前記第1の回路ブロックと、当該第1の回路ブロックによって駆動される前記画素ブロックとの相対位置が同じである、請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第2の回路ブロック内のa個の前記第2の回路は、同一の画素ブロック内のa個の前記第2のサブ画素を駆動するために用いられ、前記第2の回路ブロックは、複数であり、各前記第2の回路ブロックと、当該第2の回路ブロックによって駆動される前記画素ブロックとの相対位置は同じであり、及び/又は、
前記表示パネルの厚さ方向に沿って、前記第1の回路の正投影サイズと前記仮想領域のサイズとは同じであり、第1の回路ブロックの正投影サイズと前記第2の回路ブロックの正投影サイズとは同じであり、及び/又は、
前記第1の回路ブロック内の前記第1の回路の数と前記第2の回路ブロック内の前記仮想領域の数とは同じであり、及び/又は、
前記第1の回路ブロック内における前記第1の回路と前記第2の回路との相対的な位置関係は、前記第2の回路ブロック内における前記仮想領域と前記第2の回路との相対的な位置関係と同じであり、及び/又は、
前記仮想領域内には、仮想回路が設けられ、前記仮想回路の構造は、前記第1の回路の構造と同じである、請求項に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記仮想導線は、前記第2の回路ブロックの前記第2の方向における少なくとも一方側に位置する第1の仮想導線を含み、前記第2の回路ブロックとそれに対応する前記第1の仮想導線との相対位置は、第1の回路ブロックとそれに対応する前記第1の接続線との相対位置と同じであり、及び/又は、
前記第1の回路ブロックは、前記第2の方向における少なくとも一方側に複数行の前記第2の回路ブロックが設けられ、各行の前記第2の回路ブロックの前記第2の方向における同じ側に前記第1の仮想導線が設けられ、及び/又は、
前記仮想導線は、前記第1の接続線の前記第1の方向における少なくとも一方側に位置する第2の仮想導線を含む、請求項に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第1の方向に沿って延びる前記少なくとも一部の第1の接続線は、前記第1の回路の第2の方向における一方側に位置し、前記第1の方向は、前記第2の方向と交差し、及び/又は、
前記第1のサブ画素と前記第2のサブ画素とは、行及び列をなして配列され、前記第1の回路と前記第2の回路とは、行及び列をなして配列され、少なくとも一部の前記第1の回路と前記第2の回路とは、前記第1の方向に沿って並設されて同じ行に位置し、且つ同じ行に位置する前記第1の回路と前記第2の回路とは、同じ行の前記第1のサブ画素と前記第2のサブ画素とを駆動し、及び/又は、
前記第2の表示領域は、主表示領域と遷移領域とを含み、前記遷移領域は前記主表示領域と前記第1の表示領域との間に位置し、前記第1の回路は前記遷移領域に位置する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項9】
請求項1からのいずれか1項に記載の表示パネルを備える表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年02月28日に提出された名称が「表示パネル及び表示装置」の中国特許出願番号202210193420.0の優先権を主張し、該出願の全ての内容は、引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器の急速な発展に伴い、ユーザの画面占有率に対する要求がますます高くなり、電子機器のフルスクリーン表示が業界でますます注目されている。
【0004】
感光アセンブリのアンダーディスプレー集積を実現するために、又は狭フレームを実現するために、フレーム表示領域又は透光表示領域内のサブ画素を駆動するための画素回路を他の領域に設置することは、表示パネルの表示効果が不均一になる等の問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、表示パネルの表示効果を向上させることを目的とする表示パネル及び表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1の態様の実施例は、表示パネルを提供し、表示パネルは、第1の表示領域と第2の表示領域とを有し、表示パネルは、第1の表示領域に位置する第1のサブ画素と、第2の表示領域に位置する第2のサブ画素とを含むサブ画素と、第2の表示領域に位置し、第1のサブ画素を駆動するための第1の回路と、第2のサブ画素を駆動するための第2の回路とを含む画素駆動回路と、第1の回路と第1のサブ画素とを接続するための第1の接続線を含む接続線と、を備え、少なくとも一部の第1の接続線は、第1の方向に沿って延び且つ第1の回路の一方側に位置する。
【0007】
本願の第2の態様の実施例は、上記いずれか1つの第1の側面の実施例に係る表示パネルを含む表示装置を提供する。
【0008】
本願の第1の態様の実施例に係る表示パネルにおいて、表示パネルは、サブ画素と、画素駆動回路と、接続線とを含む。サブ画素は、第1の表示領域に位置する第1のサブ画素と、第2の表示領域に位置する第2のサブ画素とを含み、第1のサブ画素は、第1の表示領域の表示を実現するために用いられ、第2のサブ画素は、第2の表示領域の表示を実現するために用いられる。画素駆動回路は、第2の表示領域に位置する第1の回路と第2の回路とを含む。第1の回路は、第1の表示領域に位置する第1のサブ画素を駆動するために用いられるため、第1の表示領域のサブ画素を駆動するための画素駆動回路は、第2の表示領域に位置する。第1の表示領域がフレーム表示領域である場合、第1の表示領域内に他の駆動回路を配置し、表示パネルの狭フレーム配置を実現することができる。第1の表示領域が透光表示領域である場合、第1の表示領域の光透過率を向上させることができ、感光アセンブリが第1の表示領域を透過して光線情報を取得することができ、感光アセンブリのアンダーディスプレー集積に有利である。接続線は、第1の回路と第1のサブ画素とを接続するための第1の接続線を含み、少なくとも一部の第1の接続線は、第1の方向に沿って延び且つ第1の回路の一方側に位置することで、第1の接続線が第1の回路によって確保された空間内に位置し、少なくとも一部の第1の接続線が第1の回路と重ならず、第1の接続線と第1の回路との相互の影響を低減し、表示パネルの表示効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本願の他の特徴、目的、及び利点は、添付の図面を参照して、以下の非限定的な実施例の詳細な説明を読むことによってより明らかになる。図面において、同一又は類似の符号は、同一又は類似の特徴を示し、図面は、実際の縮尺で描かれていない。
【0010】
図1】本願の第1の態様の実施例による表示パネルの概略構造図である。
図2図1におけるQ領域表示パネルのサブ画素の配列構造の一部拡大図である。
図3図1におけるQ領域表示パネルの一部の画素駆動回路の一部拡大図である。
図4図2におけるB-B箇所での断面図である。
図5図3の一部拡大構造模式図である。
図6図2におけるB-B箇所での別の実施例の断面図である。
図7】別の実施例における図1のQ領域表示パネルの一部の画素駆動回路の一部拡大図である。
図8】別の実施例における図1のQ領域表示パネルのサブ画素の配列構造の一部拡大図である。
図9】本願の第2の態様の実施例による表示装置の概略構造図である。
図10図9におけるC-C箇所での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本願の各態様の特徴及び例示的な実施例を詳細に説明し、本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照して、本願をさらに詳しく説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本願を解釈するためのものであり、本願を限定するものではないと理解されたい。当業者にとって、本願は、これらの具体的な詳細のいくつかの詳細を必要とせずに実施することができる。以下、実施例の説明は、本願の例示を示すことによって本願をより良く理解するに過ぎない。
【0012】
携帯電話やタブレットなどの電子機器において、表示パネルの片側にフロントカメラ、赤外光センサ、近接光センサなどの感光アセンブリを集積する必要がある。いくつかの実施例において、前記電子機器に透光表示領域を設け、感光アセンブリを透光表示領域の背面に設置することで、感光アセンブリが正常に作動することを確保した場合、電子機器のフルスクリーン表示を実現することができる。
【0013】
透光表示領域の光透過率を向上させるために、透光領域の駆動回路を非透光領域に設けることが多く、従来技術において、駆動回路とサブ画素との間の接続線は、通常、駆動回路層の上方に位置することで、駆動回路と接続線との間に寄生容量が存在し、寄生容量が接続線又は駆動回路内の信号の伝送に対し影響を与える。
【0014】
いくつかの関連する実施例において、表示装置の狭フレームデザインを実現するために、パッケージ領域の幅及び回路のサイズをできるだけ小さくする必要があり、パッケージの信頼性、耐破損性、回路の駆動能力に対し悪影響を与えている。いくつかの関連技術において、表示パネルのフレーム表示領域内にシフトレジスタが設けられ、フレーム表示領域内のサブ画素を駆動するための画素回路が他の領域に設けられることにより、表示パネルの表示効果が不均一になるという問題がある。
【0015】
上記問題を解決するために、本願の実施例は、表示パネル及び表示装置を提供し、以下、図面を参照して表示パネル及び表示装置の各実施例について説明する。
【0016】
本願の実施例は、表示パネルを提供し、当該表示パネルは、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、OLED)表示パネルであってもよい。
【0017】
図1は、本願の第1の態様の実施例による表示パネルの概略平面図である。
【0018】
図1に示すように、表示パネル100は、第1の表示領域AA1と、第2の表示領域AA2と、第1の表示領域AA1及び第2の表示領域AA2を囲む非表示領域NAとを有する。好ましくは、第1の表示領域AA1の光透過率は、第2の表示領域AA2の光透過率よりも大きい。好ましくは、第2の表示領域AA2は、少なくとも一部の第1の表示領域AA1を取り囲んで設けられる。他のいくつかの実施例において、第1の表示領域AA1は、少なくとも一部の第2の表示領域AA2を取り囲むように設けられてもよい。
【0019】
ここで、第2の表示領域AA2が少なくとも一部の第1の表示領域AA1を取り囲んで設けられ、第1の表示領域AA1が透光表示領域である場合、第1の表示領域AA1の光透過率は15%以上であることが好ましい。第1の表示領域AA1の光透過率が15%よりも大きく、さらには40%よりも大きく、さらに高い光透過率を有することを確保するために、本実施例における表示パネル100の一部の機能膜層の光透過率はいずれも80%よりも大きく、さらに少なくとも一部の機能膜層の光透過率は何れも90%よりも大きい。
【0020】
本願の実施例に係る表示パネル100によれば、第1の表示領域AA1の光透過率は、第2の表示領域AA2の光透過率よりも大きく、表示パネル100は、第1の表示領域AA1の背面に感光アセンブリを集積し、例えば、カメラの感光アセンブリのアンダーディスプレー集積を実現すると共に、第1の表示領域AA1に、画面を表示し、表示パネル100の表示面積を向上させ、表示装置のフルスクリーンデザインを実現することができる。
【0021】
第1の表示領域AA1が透光表示領域である場合、第1の表示領域AA1及び第2の表示領域AA2の数の設定方式は複数あり、例えば、第1の表示領域AA1及び第2の表示領域AA2の数は1つであり、感光アセンブリのアンダーディスプレー集積を実現する又は指紋認識を実現するために用いられる。あるいは、他のいくつかの選択可能な実施例において、第1の表示領域AA1の数は2つであり、そのうちの1つの第1の表示領域AA1は感光アセンブリのアンダーディスプレー集積を実現するために用いられ、もう1つの第1の表示領域AA1は指紋認識を実現するために用いられる。
【0022】
好ましくは、第1の表示領域AA1が少なくとも一部の第2の表示領域AA2を取り囲むように設けられ、即ち、第1の表示領域AA1がフレーム表示領域である場合、第1の表示領域AA1内にシフトレジスタなどの駆動部材をさらに設けることができ、さらに表示パネル100のフレームサイズを小さくし、狭フレームのデザインを実現することができる。
【0023】
好ましくは、第1の表示領域AA1は、透光表示領域もフレーム表示領域も含むことができることで、感光アセンブリのアンダーディスプレー集積を実現すると共に、狭フレームのデザインを実現することができる。
【0024】
図1図3を参照すると、図2は、図1におけるQ領域のサブ画素101の配列構造の一部拡大模式図であり、図3は、図1におけるQ領域部分の画素駆動回路の一部拡大模式図である。
【0025】
図1図3に示すように、本願の実施例に係る表示パネル100は、サブ画素101、画素駆動回路102及び接続線103を含む。サブ画素101は、第1の表示領域AA1に位置する第1のサブ画素110と、第2の表示領域AA2に位置する第2のサブ画素120とを含み、画素駆動回路102は、第2の表示領域AA2に位置し、画素駆動回路102は、第1のサブ画素110を駆動するための第1の回路210と、第2のサブ画素120を駆動するための第2の回路220とを含み、接続線103は、第1の回路210と第1のサブ画素110とを接続するための第1の接続線310を含む。少なくとも一部の第1の接続線310は、第1の方向Xに沿って延び且つ第1の回路210の第2の方向Yにおける一方側に位置する。
【0026】
第1の表示領域AA1は、透光表示領域又はフレーム表示領域であってもよく、本願の実施例は、第1の表示領域AA1が透光表示領域であり、即ち、第2の表示領域AA2が少なくとも一部の第1の表示領域AA1を囲むことを例として説明する。
【0027】
第1の回路210と第1のサブ画素110との接続関係をより良く示すために、図3には、第1の表示領域A1の第1のサブ画素110が残されている。図3には、Q領域の一部の画素駆動回路102のみが示されている。
【0028】
本願の第1の態様の実施例に係る表示パネル100において、表示パネル100は、サブ画素101と、画素駆動回路102と、接続線103とを含む。サブ画素101は、第1の表示領域AA1に位置する第1のサブ画素110と、第2の表示領域AA2に位置する第2のサブ画素120とを含み、第1のサブ画素110は、第1の表示領域AA1の表示を実現するために用いられ、第2のサブ画素120は、第2の表示領域AA2の表示を実現するために用いられる。画素駆動回路102は、第2の表示領域AA2に位置する第1の回路210及び第2の回路220を含む。第1の回路210は、第1の表示領域AA1に位置する第1のサブ画素110を発光させるよう駆動するため、第1の表示領域AA1のサブ画素101を駆動するための画素駆動回路102は、第2の表示領域AA2に位置し、第1の表示領域AA1の光透過率を向上させ、感光アセンブリ200は、第1の表示領域AA1を透過して光線情報を取得することができ、感光アセンブリ200のアンダーディスプレー集積に有利である。
【0029】
接続線103は、第1の回路210と第1のサブ画素110とを接続するための第1の接続線310を含み、第1の接続線310は、第1の方向Xに沿って延びて成形され、少なくとも一部の第1の接続線310は、第1の回路210の第2の方向Yにおける一方側に位置することで、第1の接続線310は、第1の回路210の間に確保された空間内に位置する一方、第1の接続線310と第1の回路210との重なり面積を減少させ、第1の接続線310と第1の回路210との相互の影響を改善することができる。したがって、本願の実施例は、感光モジュールのアンダーディスプレー集積を実現するだけでなく、第1の接続線310と第1の回路210との相互の影響を改善することができる。
【0030】
また、本願の実施例に係る表示パネル100において、第2の方向Yにおいて第1の回路210を短縮することで、第1の回路210の空間サイズを小さくすることができると共に、第1の接続線310の配置に十分なスペースを残し、第1の接続線310と第1の回路210との重なり面積を小さくすることができる。
【0031】
図4を参照すると、図4は、図2におけるB-B箇所での断面図である。
【0032】
いくつかの選択可能な実施例において、表示パネル100は、第1の信号線層105をさらに含み、第1の信号線層105は、第1の信号線510を含み、少なくとも一部の第1の接続線310は、第1の信号線層105に位置し、第1の信号線510は、データ線、走査線、電源線、電圧基準線及び接地線のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
好ましくは、第1の信号線510は、フォトエッチングの製造プロセスを選択して製造することができる。フォトエッチングプロセスを用いて第1の信号線510を製造する場合、成膜、塗布、露光、現像、エッチング及び剥離などの工程を順次行う必要があり、露光工程において、さらにマスク板を用いてフォトレジスト層に対して露光処理を行う必要がある。
【0034】
これらの選択可能な実施例において、少なくとも一部の第1の接続線310は、第1の信号線層105に位置し、第1の信号線510は、データ線、走査線、電源線、電圧基準線及び接地線のうちの少なくとも1つを含み、これにより、少なくとも一部の第1の接続線310は、データ線、走査線、電源線、電圧基準線及び接地線のうちの少なくとも1つと同期して製造することができ、製造工程を増加させて第1の接続線310を製造する必要とせず、マスク板の数及びプロセスを増加させることなく、表示パネル100の製造工程を簡略化し、表示パネル100の製造効率を向上させることができる。
【0035】
引き続き図3及び図4を参照すると、表示パネル100は、下層11、下層に設けられたアレイ基板層12及び画素定義層13をさらに含んでもよい。画素駆動回路102は、アレイ基板層12に設けられてよい。第1の回路210及び第2の回路220は、いずれも薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)を含んでもよい。アレイ基板層12は、容量などの構造をさらに含んでもよい。画素定義層13は、第1の表示領域AA1に位置する第1の画素開口K1と、第2の表示領域AA2に位置する第2の画素開口K2とを含む画素開口を有する。第1のサブ画素110は、第1の電極111と、第2の電極112と、第1の電極111と第2の電極112との間に位置する第1の発光構造113とを含み、第1の発光構造113は、第1の画素開口K1に位置する。第1の電極111は、第1の接続線310を介して第1の回路210のTFTに接続されている。第2のサブ画素120は、第3の電極121と、第4の電極122と、第3の電極121と第4の電極122との間に位置する第2の発光構造123とを含み、第2の発光構造123は、第2の画素開口K2に位置する。画素定義層13には支持柱14がさらに設けられてもよい。第1の電極111及び第3の電極121は画素電極であってもよく、第2の電極112及び第4の電極122は全面電極で互いに接続されてもよい。
【0036】
図4図6を参照すると、図5図3の一部拡大構造模式図であり、図6図2におけるB-B箇所での別の実施例の一部拡大構造模式図である。
【0037】
いくつかの選択可能な実施例において、表示パネル100は、透光信号線層106をさらに含み、第1の接続線310は、第1の表示領域AA1に位置する第1のセグメント311と、第2の表示領域AA2に位置する第2のセグメント312とを含み、第1のセグメント311は、透光信号線層106に位置し、第2のセグメント312は、第1の信号線層105及び/又は透光信号線層106に位置する。
【0038】
これらの選択可能な実施例において、第1の接続線310の第1のセグメント311は、透光信号線層106に位置することで、第1の表示領域AA1の光透過率をさらに向上させることができる。第2のセグメント312が第2の表示領域AA2の第1の信号線層105に位置すると、第2のセグメント312は、第1の信号線510と同期して製造されてもよい。第2のセグメント311が第1の表示領域AA1の透光信号線層106に位置すると、第2のセグメント312は、透光信号線層106と同期して製造され、製造工程を増加させて第1の接続線310を製造する必要とせず、マスク板の数及び工程を増加させることもない。また、第1のセグメント311及び第2のセグメント312がいずれも透光信号線層106に位置する場合、第1のセグメント311及び第2のセグメント312がビアを介して接続する必要とせず、第1の接続線310の形状を簡素化し、第1の接続線310における信号伝送の安定性を向上させることができる。
【0039】
好ましくは、図4に示すように、接続線103は、第2の回路220と第2のサブ画素120とを接続するための第2の接続線320をさらに含む。
【0040】
図7を参照すると、図7は、他の例における図1のQ領域の一部拡大構造模式図である。図7に示すように、いくつかの選択可能な実施例において、第1の回路210及びa個の第2の回路220は、第1の回路ブロック200aを形成し、aは1よりも大きい整数であり、第1の方向Xに沿って延びる少なくとも一部の第1の接続線310は、それに接続される第1の回路210が位置する第1の回路ブロック200aの第2の方向Yにおける一方側に位置する。図7において、点線枠で第1の回路ブロック200aを示しており、同一の点線枠200a内に位置する第1の回路210及び第2の回路220は同一の第1の回路ブロック200aに属し、点線枠は本願の表示パネル100の構造を限定するものではない。
【0041】
これらの選択可能な実施例において、第1の接続線310は、それに接続される第1の回路210が位置する第1の回路ブロック200aの第2の方向Yにおける一方側に位置することで、第1の接続線310が第1の回路ブロック200aによって確保された空間内に位置し、少なくとも一部の第1の接続線310が第1の回路ブロック200aと重ならず、第1の接続線310と第1の回路ブロック200aとの間に寄生容量が形成されて信号伝送に影響を与えることを回避できる。
【0042】
引き続き図7及び図8を参照すると、幾つかの選択可能な実施例において、a個の隣接する第2のサブ画素120が画素ブロック100aを形成し、第1の回路ブロック200a内のa個の第2の回路220が同一の画素ブロック100a内のa個の第2のサブ画素120を駆動し、第1の回路ブロック200aの個数が複数であり、且つ各第1の回路ブロック200aと当該第1の回路ブロック200aによって駆動される画素ブロック100aとの相対位置が同じである。
【0043】
第1の回路ブロック200aによって駆動される画素ブロック100aは、第1の回路ブロック200a内のa個の第2の回路220によって駆動されるa個の隣接する第2のサブ画素120が位置する画素ブロック100aである。
【0044】
図8において、点線枠で画素ブロック100aを示しており、点線枠内で面積の自体面積における割合が50%を超える第2のサブ画素120は、当該点線枠で示される画素ブロック100aに含まれる第2のサブ画素120である。点線枠は、本願の実施例の表示パネルの構造を限定するものではない。
【0045】
各第1の回路ブロック200aと当該第1の回路ブロック200aによって駆動される画素ブロック100aとの間の相対位置が同じであるとは、例えば、表示パネル100が複数の第1の回路ブロック200aを含み、各第1の回路ブロック200aとそれにより駆動される画素ブロック100aとが厚さ方向において位置ずれし、各第1の回路ブロック200aと当該第1の回路ブロック200aによって駆動される画素ブロック100aとの位置ずれ寸法及び位置ずれ方向が同じであることを指す。
【0046】
これらの選択可能な実施例において、各第1の回路ブロック200aと当該第1の回路ブロック200aによって駆動される画素ブロック100aとの間の相対位置が同じであるため、第1の回路ブロック200a内の第2の回路220とそれにより駆動される第2のサブ画素120との間のピッチを小さくし、第2の回路220とそれにより駆動される第2のサブ画素120との間の配線の長さを小さくし、信号伝送の安定性を向上させると共に、第1の回路210が第1の回路ブロック200aに設けられることによる第2の回路220への影響を小さくすることができる。
【0047】
好ましくは、各第2の回路220とそれにより駆動される第2のサブ画素120との間の相対位置が同じであり、それにより、第2の回路220と第2のサブ画素120とを接続する配線長がいずれも同じになる。したがって、第2の表示領域AA2における複数組の第2の回路220と第2のサブ画素120との間の信号伝送の速度が一致する傾向にあり、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに向上させることができる。
【0048】
また、各第2の回路220とそれによって駆動される第2のサブ画素120との間の相対位置が同じであることで、各第2の回路220とそれによって駆動される第2のサブ画素120との相互影響が一致する傾向にあり、複数の第2のサブ画素120が位置する環境が一致する傾向にあり、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに向上させることができる。
【0049】
第1の回路ブロック200aに第1の回路210が設けられる場合、第1の回路ブロック200aと当該第1の回路ブロック200aによって駆動される画素ブロック100aとの相対位置が同じになるように、第1の回路210及び第2の回路220のサイズを小さくすることができる。
【0050】
画素駆動回路102の配列方式は複数あり、いくつかの選択可能な実施例において、引き続き図7を参照すると、画素駆動回路102は、仮想領域230をさらに含み、仮想領域230とa個の第2の回路220とは第2の回路ブロック200bを形成する。
【0051】
これらの実施例において、仮想領域230を設けることにより、第2の回路ブロック200bの配置と第1の回路ブロック200aの配置とをできるだけ一致させ、表示差を改善し、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに改善することができる。
【0052】
いくつかの選択可能な実施例において、図7を引き続き参照すると、少なくとも一部の第2の回路ブロック200bの第2の方向Yにおける一方側に仮想導線104が設けられ、仮想導線104は、第1の方向Xに沿って延びて成形される。図7には、仮想導線が破線で示されている。
【0053】
これらの選択可能な実施例において、仮想導線104を設けることにより、第1の接続線310を設けることによる第2の表示領域AA2の表示ムラを改善することができる。また、仮想導線104は、第2の回路ブロック200bの第2の方向Yにおける一方側に位置し、仮想導線104が第2の回路ブロック200bと重なることを回避することができる。
【0054】
仮想導線104の設置方式は、複数あり、異なる位置の第2の回路ブロック200bは異なる仮想導線104に対応して設置されてもよい。
【0055】
いくつかの実施例において、複数の第2の回路ブロック200bは、第1の回路ブロック200aの第2の方向Yにおける一方側に位置する第2の回路ブロック200b(例えば、図7における第1の回路ブロック200aの下方に位置する第2の回路ブロック200b)を含み、仮想導線104は、第1の仮想導線410を含み、第1の仮想導線410は、第1の接続線310の第2の方向Yにおける一方側(例えば、図7における第1の仮想導線410が第1の接続線310の下方に位置する)に位置し、即ち、第1の仮想導線410は、第1の回路ブロック200aの第2の方向Yにおける少なくとも一方側に位置し、且つ、第2の回路ブロック200bとそれに対応する第1の仮想導線410との相対位置は、第1の回路ブロック200aとそれに対応する第1の接続線との相対位置と同じである。
【0056】
第2の回路ブロック200bに対応する第1の仮想導線410は、第2の回路ブロック200bの第2の方向Yにおける一方側に位置する第1の仮想導線410である。第1の回路ブロック200aに対応する第1の接続線310は、第1の回路ブロック200a内の第1の回路210に接続される第1の接続線310であり、且つ第1の接続線310は、第1の回路ブロック200aの第2の方向Yにおける一方側に位置する。
【0057】
これらの選択可能な実施例において、第2の回路ブロック200bの第2の方向Yにおける一方側に第1の仮想導線410を設けることにより、第2の方向Yにおける配線密度の均一性を向上させ、第2の表示領域AA2の第2の方向Yにおける表示の均一性を向上させることができる。第2の回路ブロック200bとそれに対応する第1の仮想導線410との相対位置は、第1の回路ブロック200aとそれに対応する第1の接続線310との相対位置と同じであり、例えば図7に示すように、第1の接続線310がその対応する第1の回路ブロック200aの下方に位置する場合、第2の回路ブロック200bに対応する第1の仮想導線410も当該第2の回路ブロック200bの下方に位置し、第2の回路ブロック200bと第1の回路ブロック200aとの間に第1の仮想導線410と第1の接続線310とが同時に存在することによる配線密度のムラの問題を回避することができる。
【0058】
好ましくは、第1の回路ブロック200aの第2の方向Yにおける少なくとも一方側に複数行の第2の回路ブロック200bが設けられ、各行の第2の回路ブロック200bの第2の方向Yにおける同じ側に第1の接続線310が設けられる。ここで、行方向は第1の方向Xであり、複数行の第2の回路ブロック200bは第2の方向Yに沿って配列されている。
【0059】
これらの選択可能な実施例において、各行の第2の回路ブロック200bの一方側に何れも第1の仮想導線410が設置されることで、第2の方向Yにおける配線密度の一致性をさらに向上させ、第2の表示領域AA2の表示する均一性を向上させることができる。
好ましくは、仮想導線104は第2の仮想導線420を含み、第2の仮想導線420は第1の接続線310の第1の方向Xにおける少なくとも一方側に位置する。第2の表示領域AA2内の第1の方向Xにおける配線密度の均一性を改善し、第2の表示領域AA2の表示する均一性を向上させることができる。
【0060】
好ましくは、第2の回路ブロック200b内のa個の第2の回路220は、同一の画素ブロック100a内のa個の第2のサブ画素120を駆動し、各第2の回路ブロック200bと当該第2の回路ブロック200bによって駆動される画素ブロック100aとの間の相対位置が同じであることで、第2の回路ブロック200b内に仮想領域230が設けされることによる第2の回路220と第2のサブ画素120との間の接続への影響を低減し、第2の回路ブロック200bとそれによって駆動される画素ブロック100aとの間の間隔を小さくし、即ち、第2の回路ブロック200b内の第2の回路220とそれによって駆動される第2のサブ画素120との間の間隔を小さくし、配線の長さを小さくし、信号伝送の安定性を向上させることができる。
【0061】
好ましくは、表示パネルの厚さ方向Zに沿って、第1の回路210の正投影サイズと仮想領域230のサイズとが同じであることで、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに改善することができる。
【0062】
好ましくは、表示パネル100の第1の信号線510は、第1の方向Xに沿って延びる第1の導線と、第2の方向Yに沿って延びる第2の導線とを含む。第1の導線は、例えば、走査線、発光制御信号線、電圧基準線等である。第2の導線は、例えば、データ信号線、電源線等である。
【0063】
2つの第1の回路210が第2の方向Yにおいて隣接して設けられると仮定すると、第2の方向Yにおいて隣接する2つの第1の回路210において、上の第1の回路210に接続される第1の導線から下の第1の回路210に接続される第1の導線までの距離は、第1の回路210の第2の方向Yにおける寸法Lであってもよい。例えば、上の第1の回路210に接続される第1の導線の第2の方向Yにおける中心から下の第1の回路210に接続される第1の導線の第2の方向Yにおける中心までの距離は、第1の回路210の第2の方向Yにおける寸法Lであってもよい。
【0064】
2つの第1の回路210が第1の方向Xにおいて隣接して設けられると仮定すると、第1の方向Xにおいて隣接する2つの第1の回路210のうち、前の第1の回路210に接続される第2の導線から後の第1の回路210に接続される第2の導線までの距離は、第1の回路210の第1の方向Xにおける寸法Hであってもよい。例えば、前の第1の回路210に接続される第2の導線の第1の方向Xにおける中心から後の第1の回路210に接続される第2の導線の第1の方向Xにおける中心までの距離は、第1の回路210の第1の方向Xにおける寸法Hである。
【0065】
第1の回路210と第2の回路220とが第2の方向Yにおいて隣接して設けられ、且つ第1の回路210が第1の回路210に接続される第1の導線と第2の回路220に接続される第1の導線との間に位置する場合、第2の方向Yにおいて隣接する第1の回路210及び第2の回路220では、第1の回路210に接続される第1の導線の第2の方向Yにおける中心から第2の回路220に接続される第1の導線の第2の方向Yにおける中心までの距離は、第1の回路210の第2の方向における寸法Lであってもよい。
【0066】
第1の回路210と第2の回路220とが第1の方向Xにおいて隣接して設けられ、且つ第1の回路210が第1の回路210に接続される第2の導線と第2の回路220に接続される第2の導線との間に位置する場合、第1の方向Xにおいて隣接する第1の回路210及び第2の回路220では、第1の回路210に接続される第2の導線から第2の回路220に接続される第2の導線までの距離は、第1の回路210の第1の方向Xにおける寸法Hであってもよい。
【0067】
表示パネルの厚さ方向Zに沿って、第1の回路210の正投影サイズは、H×Lであってもよい。
【0068】
好ましくは、第1の回路ブロック200a内の第1の回路210の数と第2の回路ブロック200b内の仮想領域230の数とが同じであることで、仮想領域230と第1の回路210が位置する領域の表示効果を同じにし、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに改善することができる。
【0069】
好ましくは、表示パネルの厚さ方向Zに沿って、第1の回路ブロック200aの正投影サイズと第2の回路ブロック200bの正投影サイズとが同じであれば、第1の回路ブロック200aと第2の回路ブロック200bにおけるa個の第2の回路220のサイズが同じであり、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに改善することができる。
【0070】
第1の回路ブロック200aの正投影サイズは、第1の回路ブロック200a内の第1の回路210とa個の第2の回路220の正投影サイズの和である。第2の回路ブロック200bの正投影サイズは、第2の回路ブロック200b内の仮想領域230とa個の第2の回路220の正投影サイズの和である。
【0071】
第1の回路210と第2の回路220とが第2の方向Yにおいて隣接して設けられ、且つ第2の回路220が第1の回路210に接続される第1の導線と第2の回路220に接続される第1の導線との間に位置する場合、第2の方向Yにおいて隣接する第1の回路210及び第2の回路220では、第1の回路210に接続される第1の導線の第2の方向Yにおける中心から第2の回路220に接続される第1の導線の第2の方向Yにおける中心までの距離は、第2の回路220の第2の方向Yにおける寸法L’であってもよい。
【0072】
第1の回路210と第2の回路220とが第1の方向Xにおいて隣接して設けられ、且つ第2の回路220が第1の回路210に接続される第2の導線と第2の回路220に接続される第2の導線との間に位置する場合、第1の方向Xにおいて隣接する第1の回路210と第2の回路220とでは、第1の回路210に接続される第2の導線から第2の回路220に接続される第2の導線までの距離は、第2の回路220の第1の方向Xにおける寸法H’であってもよい。
【0073】
表示パネルの厚さ方向Zに沿って、第2の回路220の正投影サイズはL’×H’である。
【0074】
好ましくは、第1の回路ブロック200a内の第1の回路210と第2の回路220との相対的な位置関係は、第2の回路ブロック200b内の仮想領域230と第2の回路220との相対的な位置関係と同じであることで、画素駆動回路102のレイアウト及び製造をさらに簡素化し、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに改善することができる。
【0075】
好ましくは、仮想領域230内に仮想回路が設けられ、仮想回路の構造が第1の回路210の構造と同じであることにより、仮想領域230と第1の回路210が位置する領域の表示効果を同じにし、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに改善することができる。
【0076】
好ましくは、第2の表示領域AA2は、主表示領域と遷移領域とを含み、遷移領域は、主表示領域と第1の表示領域AA1との間に位置し、第1の回路210は遷移領域に位置し、仮想領域230は主表示領域に位置することで、第1の回路210と第1の表示領域AA1との間の間隔が小さくなり、第1の回路210と第1のサブ画素110との間の配線長を短くすることができる。
【0077】
いくつかの選択可能な実施例において、同じ色のサブ画素101に接続される接続線103は、同じ材料を用いて製造して成形される。
【0078】
これらの選択可能な実施例において、同種の色のサブ画素101が同種材料の接続線103を採用することにより、接続線103の抵抗が異なることによる画素の輝度の差異を低減することができ、第2の表示領域AA2の表示する均一性をさらに改善することができる。
【0079】
いくつかの選択可能な実施例において、第1のサブ画素110及び第2のサブ画素120は、第1の方向X及び第2の方向Yに沿って行及び列を成して配列され、第1の回路210及び第2の回路220は、第1の方向X及び第2の方向Yに沿って行及び列を成して配列され、少なくとも一部の第1の回路210及び第2の回路220は、第1の方向Xに沿って並設されて同じ行に位置し、且つ同じ行に位置する第1の回路210及び第2の回路220は、同じ行の第1のサブ画素110及び第2のサブ画素120を駆動するために用いられる。
【0080】
これらの選択可能な実施例において、第1の回路210は第1の接続線310を介して第1のサブ画素110に接続され、第2の回路220は第2の接続線320を介して第2のサブ画素120に接続され、同じ行の第1の回路210及び第2の回路220とそれによって駆動される第1のサブ画素110及び第2のサブ画素120とが同じ行に設けられる場合、走査線の形状を簡素化することができ、走査線が同じ行の第1のサブ画素と第2のサブ画素を駆動しやすく、信号伝送の安定性を向上させることができる。
【0081】
いくつかの選択可能な実施例において、第1の表示領域AA1は第1の対称軸線Mに関して対称に設けられ、第1の対称軸線Mは第2の方向Yに沿って延び、且つ第1の対称軸線Mは第1の表示領域AA1の中心を通過し、複数の第1の回路210は第1の対称軸線Mに関して対称的に分布し、且つ第1の回路210とそれによって駆動される第1のサブ画素110とは第1の対称軸線Mの同じ側に位置することで、第1の回路210とそれによって駆動される第1のサブ画素110との間の距離をさらに小さくし、配線距離を減少させることができる。
【0082】
図9及び図10を参照すると、図9は、本願の実施例に係る表示装置の構造模式図であり、図10は、図9におけるC-C箇所での断面図である。
【0083】
本願の第2の態様の実施例に係る表示装置は、上記のいずれかの実施例の表示パネル100を含んでもよい。本実施例の表示装置において、表示パネル100は、上記の1つの実施例の表示パネル100であってもよく、表示パネル100は、第1の表示領域AA1及び第2の表示領域AA2を有する。
【0084】
好ましくは、第1の表示領域AA1の光透過率は、第2の表示領域AA2の光透過率よりも大きい。即ち、第1の表示領域AA1が透光表示領域である場合、表示装置は、第1の表示領域AA1に位置する感光アセンブリ200をさらに含む。
【0085】
表示パネル100は、対向する第1の面S1及び第2の面S2を含み、第1の面S1は表示面である。表示装置は、表示パネル100の第2の面S2側に位置する感光アセンブリ200をさらに含み、感光アセンブリ200は、第1の表示領域AA1の位置に対応する。
【0086】
本発明の実施例に係る表示装置によれば、第1の表示領域AA1の光透過率は、第2の表示領域AA2の光透過率よりも大きいことで、表示パネル100は、第1の表示領域AA1の背面に感光アセンブリ200を集積し、例えば、画像収集装置の感光アセンブリ200のアンダーディスプレー集積を実現し、同時に、第1の表示領域AA1が、画面を表示でき、表示パネル100の表示面積を向上させ、表示装置のフルスクリーンデザインを実現することができる。
【0087】
感光アセンブリ200は、外部画像情報を収集するための画像収集装置であってもよい。本実施例において、感光アセンブリ200は、相補型金属酸化物半導体(Complementary Metal Oxide SemiconductorCMOS)画像収集装置であり、他のいくつかの実施例において、感光アセンブリ200は、電荷結合素子(Charge-coupled Device、CCD)画像収集装置などの他の形式の画像収集装置であってもよい。感光アセンブリ200は、画像収集装置であることに限定されなくてもよく、例えば、いくつかの実施例において、感光アセンブリ200は、赤外線センサ、近接センサ、赤外線レンズ、一般光感知素子、環境光センサ及びドットマトリックス投影器などの光センサであってもよいと理解できる。また、表示装置は、表示パネル100の第2の面S2に他の部材、例えば、受話器、スピーカなどを集積してもよい。
【0088】
他のいくつかの実施例において、第1の表示領域AA1が少なくとも一部の第2の表示領域AA2を取り囲むように設けられ、即ち、第1の表示領域AA1がフレーム表示領域である場合、第1の表示領域AA1内にシフトレジスタなどの駆動部材をさらに設け、更に表示パネル100のフレームサイズを小さくし、表示装置の狭フレームデザインを実現することができる。
【0089】
いくつかの実施例において、第1の表示領域AA1は、透光表示領域もフレーム表示領域も含むことができるため、感光アセンブリのアンダーディスプレー集積を実現することができると共に、狭フレームのデザインを実現することができる。
【0090】
本願の上記の実施例によれば、これらの実施例は、すべての詳細を詳述するものではなく、本発明の特定の実施例のみを限定するものでもない。上記の説明に応じて、多くの修正および変更が可能であることは明らかである。本明細書は、本願の原理および実際の応用をよりよく説明するために、これらの実施例を選択し、具体的に説明し、それによって、当業者が本願および本願に基づく修正を十分に利用できるようにする。本願は、特許請求の範囲及びその全ての範囲及び均等物によってのみ限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10