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▶ 北村 晋一の特許一覧

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  • 特許-歯ブラシ及び緩衝材 図1
  • 特許-歯ブラシ及び緩衝材 図2
  • 特許-歯ブラシ及び緩衝材 図3
  • 特許-歯ブラシ及び緩衝材 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-05
(45)【発行日】2024-12-13
(54)【発明の名称】歯ブラシ及び緩衝材
(51)【国際特許分類】
   A46B 5/00 20060101AFI20241206BHJP
   A46B 9/04 20060101ALI20241206BHJP
【FI】
A46B5/00 A
A46B9/04
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024033010
(22)【出願日】2024-03-05
【審査請求日】2024-03-05
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513134085
【氏名又は名称】北村 晋一
(72)【発明者】
【氏名】北村 晋一
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-178726(JP,U)
【文献】実開平07-013227(JP,U)
【文献】登録実用新案第3238424(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 5/00
A46B 9/04
A46B 15/00
A61C 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状のヘッド本体と、そのヘッド本体の厚さ方向の一面側に植設されたブラシとを有する歯ブラシヘッドと、前記ヘッド本体の長手方向の一端部に延在する枝と、ヘッド本体の厚さ以下でヘッド本体の幅以下の弾性体から形成された前記ヘッド本体の他端部に設けられた緩衝材とを備える歯ブラシ。
【請求項2】
前記緩衝材が低反発ウレタン又はスポンジである請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
板状のヘッド本体と、そのヘッド本体の厚さ方向の一面側に植設されたブラシとを有する 歯ブラシヘッドと、ヘッド本体の長手方向の一端部に延在する枝を備える歯ブラシに設けられる緩衝材であって、前記ヘッド本体の他端部に取り付けられ、ヘッド本体の厚さ以下でヘッド本体の幅以下の弾性体から形成された緩衝材。
【請求項4】
前記弾性体は低反発ウレタン又はスポンジである請求項3に記載の緩衝材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯磨きの際により快適で効果的な体験を提供するための歯ブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の歯ブラシでは特に幼児や高齢者及び介助者が使用する際に一定方向に過度な力が加わった時、奥歯茎や口腔組織への突然の刺激や痛みを感じる事がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-093930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の歯ブラシでは特に幼児や高齢者及び介助者が使用する際に一定方向に過度な力が加わった時、奥歯茎や口腔組織への突然の刺激や痛みを感じる事がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は板状のヘッド本体と、そのヘッド本体の厚さ方向の一面側に植設されたブラシとを有する歯ブラシヘッドと、前記ヘッド本体の長手方向の一端部に延在する枝と、弾性体から形成された前記ヘッド本体の他端に設けられた緩衝材とを備える歯ブラシである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は一般の個人や歯科医療機関において広く利用されることが期待できる。その効果的な刺激軽減により、口腔衛生の向上と快適な歯磨き体験をもたらす事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施例における歯ブラシの緩衝材を取り外した状態の図
図2】本発明の実施例における歯ブラシの完成図
図3】本発明の実施例における歯ブラシヘッド及び緩衝材の背面側面拡大図
図4】本発明の実施例における衝撃を吸収されるイメージ図
【発明を実施するための形態】
【0008】
板状のヘッド本体1と、そのヘッド本体の厚さ11方向の一面側に植設されたブラシ12とを有する歯ブラシヘッドと、前記ヘッド本体1の長手方向の一端部に延在する枝2と、弾性体から形成された前記ヘッド本体1の他端部13に設けられた緩衝材3とを備える歯ブラシである。
図1に示されるように板状のヘッド本体1の他端部13に緩衝材3を取付け部31に装着する。装着は接着剤または両面テープによる圧着、熱によるシーリング、形状によるはめ込みによる。
緩衝材の材質は低反発ウレタン、スポンジ、ゴム、シリコンによるものとする。全ての素材に抗菌コーティングを施す。例えは低反発抗菌ウレタン又は抗菌スポンジ等である。
緩衝材は板状のヘッド本体1の他端部13の形状に合わせて自由に変更可能である。
【0009】
歯ブラシのヘッドの他端部に緩衝材を装着する。この緩衝材は弾性体からなり特殊な加工を施し、抗菌性を発揮すると同時に柔らかさと適度な反発力を保持している。この様な構成により、歯磨きの際には歯茎や口腔組織に優しくフィットし、突然の痛みや刺激を軽減する。
【0010】
緩衝材は接着剤にて市販の歯ブラシに取り付けることも可能である。
【0011】
緩衝材は収縮変形する事により衝撃を吸収する。
【0012】
誤って緩衝材がはずれ、体内に取り込まれた場合でも問題のない生体適合材料で生成されたものである。また緩衝材の材質によると乾燥すると固くなる材質があるが、水分を含むと柔らかくなる。
【0013】
痛みを軽減する大きさを検証した結果、緩衝材サイズは大人用子供用で異なる。
大人用 a=10~11mm b=20~22mm c=3~4mm d=3~4mm
子供用 a=8~9mm b=14~15mm c=3~4mm d=3~4mm
【0014】
すべり易さ、違和感、磨きやすさを阻害しない大きさを考慮すると上記寸法となる。
【0015】
湾曲型のブラシとこの緩衝材を組み合わせる相乗効果により痛みを気にすることなく普段磨きにくい奥歯まで磨く事が出来る。
【0016】
幼児が歯磨きを嫌がる原因は母親など磨く側が力加減が分からず強く磨き過ぎたり、別の口内壁を突いて痛がることにある。
この緩衝材付き歯ブラシを使うことにより幼児の不安を取り除き歯磨き回数を向上させる期待が持てる。
【0017】
高齢者や要介護者なども上記内容により要介護者も気持ち良く、また介護者も歯磨きに於いては、スムーズに作業が行える。
【0018】
健常者においても急いで歯茎や内頬を突いたりすることが度々あるがそれを軽減する。
【符号の説明】
【0019】
1 板状のヘッド本体
11 ヘッド厚さ
12 ブラシ
13 ヘッド他端部
14 歯ブラシヘッド
2 枝
3 緩衝材
31 取り付け部
【要約】
【課題】
従来の歯ブラシでは特に幼児や高齢者及び介助者が使用する際に一定方向に過度な力が加わった時、奥歯茎や口腔組織への突然の刺激や痛みを感じる事がある。
【解決手段】
本発明は板状のヘッド本体と、そのヘッド本体の厚さ方向の一面側に植設されたブラシとを有する歯ブラシヘッドと、前記ヘッド本体の長手方向の一端部に延在する枝と、弾性体から形成された前記ヘッド本体の他端に設けられた緩衝材とを備える歯ブラシである。
歯ブラシのヘッドの先端に抗菌性低反発ウレタンアタッチメントを装着する。このウレタンは特殊な加工を施し、抗菌性を発揮すると同時に柔らかさと適度な反発力を保持している。この様な構成により、歯磨きの際の突然の痛みや刺激を軽減する。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4