(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-06
(45)【発行日】2024-12-16
(54)【発明の名称】表示方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 7/02 20060101AFI20241209BHJP
【FI】
G09B7/02
(21)【出願番号】P 2024149946
(22)【出願日】2024-08-30
【審査請求日】2024-08-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517195376
【氏名又は名称】株式会社プログリット
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】田渕 聖規
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-133398(JP,A)
【文献】特許第7067751(JP,B2)
【文献】特開2008-241736(JP,A)
【文献】特開2017-167413(JP,A)
【文献】特開2012-198363(JP,A)
【文献】特開2023-115105(JP,A)
【文献】特開2023-086037(JP,A)
【文献】特開2005-234413(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B7/00-7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
翻訳対象の問題文に対してユーザーが他の言語に翻訳した解答文を情報処理装置が評価した評価結果を表示装置に表示させる方法であって、
前記問題文に対する前記ユーザーの解答の入力に応じて、
前記ユーザーの解答文が前記問題文に対応する模範解答文に一致していると前記情報処理装置が判定した第1の場合に、正解を示し、
前記解答文の第1評価を示す第1画像の表示、を前記表示装置に行わせる第1表示制御と、
前記情報処理装置が、前記ユーザーの解答文が前記模範解答文に一致していないと判定し、前記模範解答文とは異なる部分を含む前記ユーザーの解答文が正解であると評価した第2の場合に、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文を表示させる時に前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の異なる部分を前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示と、正解を示し、
前記第1画像とは異なり、前記解答文の第2評価を示す第2画像の表示と、を前記表示装置に行わせる第2表示制御と、
前記情報処理装置が、前記模範解答文とは異なる部分を含む前記ユーザーの解答文が正解ではないと評価した第3の場合に、前記識別表示と、不正解を示す第3画像の表示と、を前記表示装置に行わせる第3表示制御と、
のいずれかを行い、
前記第1の場合に前記表示装置に表示させる前記第1画像は、前記第2の場合において前記ユーザーの解答文がいずれであっても前記表示装置に表示させ
ず、
前記第1画像の表示領域の色と前記第2画像の表示領域の色が同じであることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記識別表示は、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の表示において、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文が同じ部分を互いに同じ態様で示し、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文が異なる部分を互いに異なる態様で示す表示を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザーの解答文が前記模範解答文に一致していないと判定した場合に、前記情報処理装置が、前記問題文の情報と前記ユーザーの解答文の意味の情報
を比較することによって、前記ユーザーの解答文の評価結果を出力することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
人工知能によって出力される前記ユーザーの解答文の意味の情報に基づいて前記評価結果を出力することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザーの解答文の意味の情報は、前記ユーザーの解答文を前記問題文の言語に翻訳した情報を含み、
前記問題文の情報と、前記ユーザーの解答文を前記問題文の言語に翻訳した情報と、を比較することによって、前記評価結果を出力することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第1画像、前記第2画像および前記第3画像のそれぞれは記号又は文字を含み、
前記2画像は、前記第1画像の記号又は文字とは異なる記号又は文字を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2画像は正解という文字を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記識別表示は、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の表示において、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文が異なる部分における色を互いに異ならせる表示、又は、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文が異なる部分に下線を設ける表示を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
請求項1乃至
8の何れか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、問題文に対するユーザーの翻訳解答文を評価した評価結果を表示装置に表示させる方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、問題文として提示される日本語を見て瞬時に英訳する英語学習トレーニングを行うためのソフトウエアアプリケーションが提供されている。このトレーニングは、繰り返し行うことで、英語の知識を引っ張り出す速度を速め、スピーキングの瞬発力を効率よく高めることができる。
【0003】
特許文献1には、日本文を英訳するトレーニング問題ではないが、語学の問題に対する受講者の解答を人工知能によって評価する方法を開示している。具体的な開示は以下のとおりである。人工知能が、受講者の解答の意味と複数の模範解答の意味の近似の度合いを判断する。受講者が解答した後、「判定」ボタンを操作することで、受講者の解答が判定される。最も適切な解答であると判定された場合には、3つの星印の全てが明るい態様で表示される。次いで、適切な解答であると判定された場合には、2つの星印が明るい態様で表示される。ある程度適切な解答であると判定された場合には、1つの星印が明るい態様で表示される。不適切な解答であると判定された場合には、全ての星印は明るい態様では表示されない。受講者の解答の意味と模範解答の意味の近似の度合いが80%である場合は、3つの星印の全てが明るい態様で表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法では、受講者の解答と模範解答が一致していない場合、受講者の解答と模範解答の差を表示しておらず、模範解答との差を認識することができない。また、受講者の解答と模範解答が完全に一致している場合と、受講者の解答の意味と模範解答の意味の近似の度合いが80%である場合とで、同じ3つの星印が明るい態様で表示されるので、2つの場合の差を認識することができない。
【0006】
英語表現は多数存在するため、日本文を英訳するトレーニング問題において、日本文を英訳するためのアプリケーションを使用するユーザーが解答しうる全ての模範解答を予め用意しておくのは難しい。そこで、限られた模範解答に対してユーザーの解答文を比較することになるが、ユーザーの解答文が模範解答に一致していなくても類似している場合に、どのようにユーザーの解答文を評価して、どのような評価結果を出力表示するかが課題となる。
【0007】
そこで、本発明は、ユーザーが解答の評価結果をより容易に理解することが可能なユーザーインターフェイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の一側面としての方法は、翻訳対象の問題文に対してユーザーが他の言語に翻訳した解答文を情報処理装置が評価した評価結果を表示装置に表示させる方法であって、前記問題文に対する前記ユーザーの解答の入力に応じて、前記ユーザーの解答文が前記問題文に対応する模範解答文に一致していると前記情報処理装置が判定した第1の場合に、正解を示し、前記解答文の第1評価を示す第1画像の表示、を前記表示装置に行わせる第1表示制御と、前記情報処理装置が、前記ユーザーの解答文が前記模範解答文に一致していないと判定し、前記模範解答文とは異なる部分を含む前記ユーザーの解答文が正解であると評価した第2の場合に、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文を表示させる時に前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の異なる部分を前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示と、正解を示し、前記第1画像とは異なり、前記解答文の第2評価を示す第2画像の表示と、を前記表示装置に行わせる第2表示制御と、前記情報処理装置が、前記模範解答文とは異なる部分を含む前記ユーザーの解答文が正解ではないと評価した第3の場合に、前記識別表示と、不正解を示す第3画像の表示と、を前記表示装置に行わせる第3表示制御と、のいずれかを行い、前記第1の場合に前記表示装置に表示させる前記第1画像は、前記第2の場合において前記ユーザーの解答文がいずれであっても前記表示装置に表示させず、前記第1画像の表示領域の色と前記第2画像の表示領域の色が同じであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザーが解答の評価結果をより容易に理解することが可能なユーザーインターフェイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】ユーザーの解答の評価結果を表示部に表示させる方法のフローチャートを示す図。
【
図4】ユーザーの解答の評価方法のフローチャートを示す図。
【
図5】各情報処理装置の間における情報の送受信の関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、例えば、以下のような構成を備える。
【0012】
[項目1]
翻訳対象の問題文に対してユーザーが他の言語に翻訳した解答文を情報処理装置が評価した評価結果を表示装置に表示させる方法であって、
前記問題文に対する前記ユーザーの解答の入力に応じて、
前記ユーザーの解答文が前記問題文に対応する模範解答文に一致していると前記情報処理装置が判定した第1の場合に、正解を示し、第1評価を示す第1画像の表示、を前記表示装置に行わせる第1表示制御と、
前記情報処理装置が、前記ユーザーの解答文が前記模範解答文に一致していないと判定し、前記模範解答文とは異なる部分を含む前記ユーザーの解答文が正解であると評価した第2の場合に、前記ユーザーの解答文と前記模範解答文を表示させる時に前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の異なる部分を前記ユーザーの解答文と前記模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示と、正解を示し、前記第1評価よりも低い第2評価を示す第2画像の表示と、を前記表示装置に行わせる第2表示制御と、
前記情報処理装置が、前記模範解答文とは異なる部分を含む前記ユーザーの解答文が正解ではないと評価した第3の場合に、前記識別表示と、不正解を示す第3画像の表示と、を前記表示装置に行わせる第3表示制御と、
のいずれかを行い、
前記第1の場合に前記表示装置に表示させる前記第1画像は、前記第2の場合において前記ユーザーの解答文がいずれであっても前記表示装置に表示させないことを特徴とする方法。
[項目2]
前記ユーザーの解答文のうち前記模範解答文にはない単語を、前記模範解答文に存在する単語と識別できるように、前記識別表示を行わせることを特徴とする項目1に記載の方法。
[項目3]
前記ユーザーの解答文が前記模範解答文に一致していないと判定した場合に、前記情報処理装置が、前記問題文の情報と前記ユーザーの解答文の意味の情報に基づいて、前記ユーザーの解答文の評価結果を出力することを特徴とする項目1又は2に記載の方法。
[項目4]
人工知能によって出力される前記ユーザーの解答文の意味の情報に基づいて前記評価結果を出力することを特徴とする項目3に記載の方法。
[項目5]
項目1乃至4の何れか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0013】
<実施形態の詳細>
図1に、本実施形態における情報処理システムの構成図を示す。本システムは、情報処理端末(情報処理装置)1と、評価サーバー(情報処理装置)2と、AIサーバー(情報処理装置)3と、を有する。これらはネットワーク4で接続される。
【0014】
情報処理端末1には、所定の言語で表現された文章を問題文としてユーザーに提示して、ユーザーがその問題文を見て他の言語に翻訳する学習トレーニングを行うためのソフトウエアやアプリケーションのプログラムがインストールされている。当該プログラムは、情報処理端末1とネットワーク4で接続されたサーバーからダウンロードすることでインストールされる。情報処理端末1は、ユーザーが翻訳した解答の情報を取得し、ネットワーク4を介して、その情報を評価サーバー2へ送信する。
【0015】
評価サーバー2は、翻訳対象の問題文に対してユーザーが他の言語に翻訳した解答文を評価する情報処理を行う情報処理装置(評価装置)である。評価サーバー2は、ユーザーが翻訳した解答の情報を受信し、その情報に基づいてユーザーの解答文を評価する。AIサーバー3は、人工知能(AI)を搭載したサーバーである。ユーザーの解答文を人工知能(AI)などの機械学習によって評価すべきときは、評価サーバー2は、ネットワーク4を介して、AIサーバー3へユーザーの解答文の情報を送信する。
【0016】
AIサーバー3は、学習済みの大規模言語モデルなどの機械学習モデルに、ユーザーの解答文の情報を入力し、ユーザーの解答文の意味を示す情報や、ユーザーの解答文の別の表現に関する情報などを出力し、ネットワーク4を介して評価サーバー2へ送信する。
【0017】
評価サーバー2は、AIサーバー3が出力した情報を受信し、その情報に基づいてユーザーの解答文を評価する。評価サーバー2は、ネットワーク4を介して、ユーザーの解答文を評価した評価結果を情報処理端末1へ送信する。情報処理端末1は、評価サーバー2から受信した評価結果に基づいて、ユーザーの解答文の評価結果を表示装置に表示させる表示制御を行う。
【0018】
次に、情報処理端末1の構成について説明する。情報処理端末1は、汎用コンピュータであるパソコンや、スマートフォン、タブレットなどのデバイスに備えられるコンピュータを有する。情報処理端末1は、インストールされたソフトウエアやアプリケーション(プログラム)により、ユーザーの解答の情報を取得し、ユーザーの解答文の評価結果を表示装置に表示させる表示制御を行うことができる。
【0019】
図2に、情報処理端末1の構成図を示す。情報処理端末1は、処理部11、メモリ12、ストレージ13、通信部14、入力部15、表示部16を有する。これらはバス17を通じて相互に電気的に接続される。
【0020】
処理部11は、情報処理端末1全体の動作を制御し、各部間におけるデータの送受信の制御、及びプログラムの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。処理部11は、例えばCPU、GPUまたはFPGA等のプロセッサである演算処理装置を含み、ストレージ13に格納され、メモリ12に展開されたプログラム等を実行して、後述の各種の情報処理を実行する。
【0021】
メモリ12(記憶部)は、DRAM等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリ又はHDD等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ12は、処理部11のワークエリア等として使用され、また、情報処理端末1の起動時に実行されるBIOS及び各種設定情報等を格納する。
【0022】
ストレージ13(記憶媒体)は、アプリケーション、プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ13に構築される。
【0023】
通信部14は、情報処理端末1をネットワーク4に接続させる。通信部14は、例えば、有線LAN、無線LAN、Wi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、近距離又は非接触通信等の方式で、外部機器と直接又はネットワークアクセスポイントを介して通信する。入力部15は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力機器である。
【0024】
表示部(表示装置)16は、処理部11によって演算されて得られた情報、または、通信部14が外部から受信した情報を表示するディスプレイを備える。表示部16は、その画面において各種情報を表示するグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を提供する。表示部16は、情報処理端末1と一体に設けたものに限らず、情報処理端末1とは別に設けられ、情報処理端末1に接続されたディスプレイ(表示装置)であってもよい。
【0025】
バス17は、上記各部要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0026】
次に、評価サーバー2の構成について説明する。評価サーバー2は、処理部、メモリ(記憶部)、ストレージ(記憶媒体)、通信部を有する。これらはバスを通じて相互に電気的に接続される。処理部は、評価サーバー2全体の動作を制御し、各部間におけるデータの送受信の制御、及びプログラムの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。処理部は、例えばCPU、GPUまたはFPGA等のプロセッサである演算処理装置を含み、ストレージに格納され、メモリに展開されたプログラム等を実行して、後述の各種の情報処理を実行する。
【0027】
評価サーバー2のストレージは、アプリケーション、プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがこのストレージに構築される。評価サーバー2の通信部は、評価サーバー2をネットワーク4に接続させる。この通信部は、ネットワーク4を介して、情報処理端末1またはAIサーバー3から送信された情報を受信する。受信した情報は、メモリに記憶され、処理部が行う情報処理に用いられたり、ストレージに格納されたりする。
【0028】
次に、AIサーバー3の構成について説明する。AIサーバー3は、処理部、メモリ(記憶部)、ストレージ(記憶媒体)、通信部を有する。これらはバスを通じて相互に電気的に接続される。処理部は、AIサーバー3全体の動作を制御し、各部間におけるデータの送受信の制御、及びプログラムの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。処理部は、例えばCPU、GPUまたはFPGA等のプロセッサである演算処理装置を含み、ストレージに格納され、メモリに展開されたプログラム等を実行して、後述の各種の情報処理を実行する。
【0029】
AIサーバー3のストレージは、アプリケーション、プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがこのストレージに構築される。ストレージまたはメモリには、学習済みの大規模言語モデルなどの機械学習モデルが格納、記憶されている。通信部は、AIサーバー3をネットワーク4に接続させる。この通信部は、ネットワーク4を介して、情報処理端末1または評価サーバー2から送信された情報を受信する。受信した情報は、メモリに記憶され、処理部が行う情報処理に用いられたり、ストレージに格納されたりする。
【0030】
次に、上記の情報処理システムを用いて、翻訳対象の問題文に対してユーザーが他の言語に翻訳した解答文を評価サーバー2が評価した評価結果を表示装置に表示させる方法を説明する。
【0031】
情報処理端末1は、翻訳対象の問題文に対してユーザーが他の言語に翻訳した解答文を評価サーバー2が評価した評価結果を表示装置に表示させる方法を実行する。具体的には、情報処理端末1は、1つの問題文に対するユーザーの解答の入力に応じて、表示装置に対して、以下の3つの表示制御のいずれかを行う。表示制御は、ユーザーの解答文が問題文に対応する模範解答文に一致していると評価サーバー2が判定した第1の場合に、正解を示し、第1評価を示す第1画像の表示、を表示装置に行わせる第1表示制御と、評価サーバー2が、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していないと判定し、模範解答文とは異なる部分を含むユーザーの解答文が正解であると評価した第2の場合に、ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる時にユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分をユーザーの解答文と模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示と、正解を示し、第1評価よりも低い第2評価を示す第2画像の表示と、を表示装置に行わせる第2表示制御と、評価サーバー2が、模範解答文とは異なる部分を含むユーザーの解答文が正解ではないと評価した第3の場合に、識別表示と、不正解を示す第3画像の表示と、を表示装置に行わせる第3表示制御と、を含む。第1の場合に表示装置に表示させる第1画像は、第2の場合においてユーザーの解答文がいずれであっても表示装置に表示させない。
【0032】
情報処理システム全体としては、翻訳対象の問題文に対してユーザーが他の言語に翻訳した解答文を評価する評価方法を行う。具体的には、ユーザーが使用する端末の表示画面に問題文を表示させるステップと、ユーザーが端末を用いて入力した問題文に対する解答文の情報と問題文の情報を端末が情報処理装置へ送信するステップと、情報処理装置が、問題文の情報と、問題文に対するユーザーの解答文の情報と、を取得するステップと、情報処理装置は、ユーザーの解答文が問題文に対応する模範解答文に一致しているか否かを判定するステップと、情報処理装置が、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していると判定した場合に、情報処理装置は、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していることを示す第1情報を端末に送信するステップと、端末が第1情報を取得した場合、端末の画面に、ユーザーの解答文と模範解答文の表示と、評価結果を示す3つの画像のうち最も高い評価を示す第1画像の表示と、を行わせる第1表示ステップと、情報処理装置が、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していないと判定した場合に、情報処理装置は、模範解答文とは異なる部分を含むユーザーの解答文の評価を行うステップと、情報処理装置は、評価の結果、ユーザーの解答文が正解であると評価した場合に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していないが正解であることを示す第2情報を端末に送信するステップと、端末が第2情報を取得した場合、端末の画面におけるユーザーの解答文と模範解答文の表示においてユーザーの解答文と模範解答文との異なる部分をユーザーに識別させるための識別表示と、評価結果を示す3つの画像のうち2番目の評価を示す(ユーザーの解答文が模範解答文に一致していないが正解であることを示す)第2画像の表示と、を行わせる第2表示ステップと、情報処理装置は、評価の結果、ユーザーの解答文が正解ではないと評価した場合に、ユーザーの解答文が正解ではないことを示す第3情報を端末に送信するステップと、端末が第3情報を取得した場合、端末の画面に、識別表示と、評価結果を示す3つの画像のうち最も低い評価を示す(ユーザーの解答文が正解ではないことを示す)第3画像の表示と、を行わせる第3表示ステップと、を含みうる。
【0033】
ユーザーの解答の評価結果を表示装置に表示させる具体的な方法について説明する。
図3に、この方法のフローチャートを示す。
図5に、各情報処理装置の間における情報の送受信の関係を示す。以下に述べる情報処理は、端末1、評価サーバー2、AIサーバー3に実装されたプログラムを実行することによって実行される。
【0034】
翻訳対象の問題文となる所定の言語は日本語、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語などいずれの言語でもよいが、本実施形態では日本語として説明する。翻訳先の他の言語としては、先述の所定の言語以外のいずれの言語でもよいが、本実施形態では英語として説明する。以下に、英語学習の受講者であるユーザーが、日本語で表現される翻訳対象の問題文を英語の文章に翻訳する英語学習を行うための方法、装置及びプログラムについて説明する。
【0035】
情報処理端末1(以下、端末1)は、ユーザーからの入力操作に応じて、英語学習アプリケーション(ソフトウエア)を起動する。起動後、表示部16は、例えばレベル別に問題群を示すアイコン画像を表示する。ユーザーは、表示部16に表示されたいずれかの画像をクリックまたはタップすることで、学習したい所望の問題を選択する。処理部11は、例えば入力部15のマウス又は表示部16のタッチパネルからの信号によって、ユーザーが選択した問題の情報を取得する。
【0036】
処理部11は、ストレージ13に記憶された問題文データベースから、ユーザーが選択した問題の情報を取得し、メモリ12に記憶させ、取得した問題の情報に含まれる問題文を表示部16の表示画面に表示させる(S1)。なお、問題文データベースは評価サーバー2に格納されてもよい。その場合は、評価サーバー2は、端末1からの要求に応じて問題文の情報を端末1に送信してもよい。
【0037】
ユーザーは、表示部16に表示された、翻訳対象の日本語の問題文を見て、適切な英語への翻訳を検討し、翻訳した英語の文を端末1へ入力することで、問題文に対して解答する。端末1への解答の入力は、ユーザーが発話することによってマイクで行ってよいし、ユーザーが表示部16のタッチパネル、キーボードを介して文字入力で行ってもよい。ユーザーが口頭発話によって解答を入力した場合は、入力された音声情報を文字情報へ変換する処理を行う。この変換処理は、処理部11が行ってもよいし、端末1以外の評価サーバー2またはその他のサーバー(外部の情報処理装置)が端末1から音声情報を取得してから行ってもよい。端末1以外の情報処理装置が上記変換処理を行った場合、変換された文字情報を端末1へ送信する。このようにして、処理部11は、ユーザーが翻訳した英語の文章である英作文を、ユーザーの解答文として情報を取得する(S2)。端末1は、ユーザーの解答の情報を評価サーバー2へ送信し、評価サーバー2にユーザーの解答の評価結果を要求する。
【0038】
評価サーバー2は、ネットワーク4を介して、ユーザーが選択した問題文の情報と、その問題文に対するユーザーの解答文の情報を取得する(S3)。ユーザーが選択した問題文の情報は、端末1から受信することで取得する。問題文に対するユーザーの解答文の情報は、上記のように、端末1が取得した文字情報として取得してもよいし、端末1から音声情報を受信して文字情報へ変換することで取得してもよい。
【0039】
評価サーバー2のストレージは、模範解答のデータベースを格納している。模範解答は、対応する問題に対して最適な解答として設定される解答であって、予め用意されている。評価サーバー2の処理部は、ストレージに格納された模範解答ベースから、端末1から取得した問題文に対応する模範解答の情報を取得する(S4)。模範解答のデータベースには、模範解答として、1つの問題に対して1または複数のいずれの模範解答文が登録されていてもよいが、本実施形態では1つの問題文に対して1つの模範解答文が登録されている例について説明する。
【0040】
次に、評価サーバー2は、その処理部によって、ユーザーの解答と模範解答が一致するか否かを判定する(S5)。評価サーバー2の処理部は、端末1から取得したユーザーの解答文の情報に基づいて、英語で翻訳されたユーザーの解答文と、ユーザーが解答した問題文に対応する模範解答文と、を比較する。この比較においては、例えば、模範解答の英文に含まれる英単語を先頭から順番に、ユーザーの解答文に含まれる英単語と同一であるか否かを判定する。処理部は、英文の先頭から最後まで英単語が完全に同じである場合は、ユーザーの解答と模範解答が一致していると判定する。英文の先頭から最後まで、異なる英単語が存在する場合や、同じ英単語があるが順番が異なる場合は、ユーザーの解答と模範解答が一致していないと判定する。以上のように、評価サーバー2の処理部は、ユーザーの解答と模範解答が一致するか否かを判定し、その判定結果の情報を端末1へ送信する。
【0041】
評価サーバー2の処理部は、ユーザーの解答と模範解答が一致していないと判定した場合、ユーザーの解答が正解であるか否かを評価する(S6)。この評価においては、ユーザーの解答文の意味が、問題文の意図、主旨または意味に合っているかどうかを評価する。
【0042】
例えば、評価サーバー2がAIサーバー3へユーザーの解答文の意味を問う質問を送り、AIサーバー3の人工知能である大規模言語モデルに入力して、当該モデルがユーザーの解答文の意味の情報を出力して評価サーバー2へ送信することで、評価サーバー2がユーザーの解答文の意味の情報を取得する。AIサーバー3の大規模言語モデルが出力するユーザーの解答文の意味の情報は、任意の言語で出力されうるが、例えば、日本語で表現された情報とすることができる。
【0043】
そして、評価サーバー2の処理部は、取得したユーザーの解答文の意味の情報の中に、問題文の情報があるか否かを判定する。例えば、ユーザーの解答文の意味を表す日本語文章の中に、日本語の問題文の単語があるか否かを判定する。ユーザーの解答文の意味を表す日本語文章の中に、日本語の問題文の単語があると判定した場合には、ユーザーの解答文は問題文の意図、主旨または意味に合っているため、ユーザーの解答を正解と評価することができる。ユーザーの解答文の意味を表す日本語文章の中に、日本語の問題文の単語がないと判定した場合には、ユーザーの解答文は問題文の意図、主旨または意味に合っていないため、ユーザーの解答を不正解と評価することができる。さらに、評価サーバー2が、AIサーバー3へ問題文の意味を問う質問を送り、問題文の意味の情報を取得して、問題文の意味とユーザーの解答の意味を対比してもよい。
【0044】
ユーザーの解答の評価の他の例としては、ユーザーの英語解答文を日本語に翻訳する方法もある。この方法では、ユーザーの解答文の情報を評価サーバー2から翻訳サーバーに送信して、翻訳サーバーがユーザー解答の英文を日本語の文章に和訳する処理を行う。そして、和訳された日本文の情報を評価サーバー2に送信して、評価サーバー2が、和訳されたユーザー解答の日本文の意味が問題文の意図、主旨または意味に合っているかどうかを評価する。例えば、ユーザー解答の日本文の中に、日本語の問題文の単語があるか否かを判定する。ユーザー解答の日本文の中に、日本語の問題文の単語があると判定した場合には、ユーザーの解答文は問題文の意図、主旨または意味に合っているため、ユーザーの解答を正解と評価することができる。ユーザー解答の日本文の中に、日本語の問題文の単語がないと判定した場合には、ユーザーの解答文は問題文の意図、主旨または意味に合っていないため、ユーザーの解答を不正解と評価することができる。
【0045】
ユーザーの解答の評価の他の例としては、ユーザーの解答文の英単語と模範解答の英単語の一致しないものについて、類義語辞典データベースを参照する方法もある。この方法では、類義語辞典データベースを用いて、ユーザー解答と模範解答とで一致していない英単語同士が類似しているか否かを判定し、類似している場合は、ユーザーの解答文の意味が問題文の意味に合っていると評価でき、ユーザーの解答を正解と評価することができる。類似していない場合は、ユーザーの解答を不正解と評価することができる。
【0046】
以上の方法によって、評価サーバー2の処理部は、ユーザーの解答が正解であるか否かを評価し、その評価結果の情報を端末1へ送信する(S7)。端末1は、評価サーバー2から、ユーザーの解答と模範解答が一致するか否かの判定結果と、ユーザーの解答と模範解答が一致していない場合のユーザーの解答の評価結果と、を取得する。
【0047】
図4に、S5~S7における評価サーバー2による評価の処理方法のフローチャートを示す。
【0048】
評価サーバー2は、S11にて、ユーザーの解答文が問題文に対応する模範解答文に一致していると判定した第1の場合に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していることを示す第1情報を端末1へ送信し、処理を終了する(S12)。端末1は、第1の場合に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していることを示す第1情報を取得し、表示部の画面に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していることを示す表示を行う(S9)。具体的には、正解を示す画像であって、最も高い評価(第1評価)を示す第1画像を表示部のGUIに表示させる。第1画像としては、記号◎○×のうち、最も評価が高い記号の◎の画像としたり、「パーフェクト」、「完全一致」といった文字画像としたりしてもよい。
【0049】
このように、端末1は、第1の場合に、正解を示し、第1評価を示す第1画像の表示を表示部に行わせる第1表示制御を行う。ユーザーは表示部の画面を見ることによって、ユーザーの解答が正解であることを認識することができる。
【0050】
また、端末1は、第1の場合に、問題文に対する模範解答文と、ユーザーの解答文とを表示部のGUIに表示させることもできる。それにより、ユーザーの解答文が模範解答文と完全に一致していることも確認することができる。なお、ユーザーの解答文の表示と、模範解答文の表示と、を同一画面で同時に行うこともできる。ユーザーの解答文と模範解答文の表示とは必須ではなく、どちらか一方のみの表示でもよい。
【0051】
評価サーバー2は、S11にてユーザーの解答文が模範解答文に一致していないと判定し、S13にて模範解答文とは異なる部分を含むユーザーの解答文が正解であると評価した第2の場合に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していないが、ユーザーの解答文が正解であることを示す第2情報を端末1へ送信し、処理を終了する(S14)。端末1は、第2の場合に第2情報を取得し、表示部の画面に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していないが、ユーザーの解答文が正解であることを示す表示を行う(S9)。
【0052】
具体的には、問題文に対する模範解答文と、ユーザーの解答文とを表示部のGUIに表示させる。また、正解を示す画像であって、上記の第1評価よりも低い評価(第2評価)を示す第2画像を表示部のGUIに表示させる。第2画像としては、記号◎○×のうち、中位の評価を示す記号の○の画像としたり、「この表現でもOK」、「いい感じ」といった文字画像としたりしてもよい。また、第2画像として記号△としてもよい。
【0053】
また、端末1は、第2の場合に、表示部の画面に、ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる(S8)。端末1は、第2の場合には、ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる時にユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分をユーザーの解答文と模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示を行う。異なる態様として、例えば、色を異ならせたり、文字の太さを変えたり、下線を設けたりすることができる。また、例えば、ユーザーの解答文のうち模範解答文にはない単語を、模範解答文に存在する単語と識別できるように、色を変えるなどの識別表示を行わせることもできる。この識別表示によって、ユーザーは、ユーザーの解答文が模範解答とどこが違うのかを視覚で容易に確認することができる。端末1は、ユーザーの解答が第2の場合と評価されたユーザーの解答文がいずれであっても、識別表示を行うこととすることも可能である。
【0054】
第2画像としては、模範解答の表示とともに模範解答として別の表現もあるといった文字画像の表示をしたり、模範解答の表示と共にユーザーの解答文の不備を指摘する文字画像の表示をしたりしてもよい。
【0055】
このように、端末1は、第2の場合に、ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる時にユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分をユーザーの解答文と模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示と、正解を示し、第1評価よりも低い第2評価を示す第2画像の表示と、を表示部に行わせる第2表示制御を行う。
【0056】
なお、評価サーバー2は、第2の場合において、ユーザーの解答文と模範解答文が一致する第1の場合に表示部に表示させる第1画像を表示部に表示させない。さらに、評価サーバー2が様々なユーザーの解答文を受け付けた結果、第2の場合に該当すると判定したユーザーの解答文がいずれの場合であっても、第1の場合に表示部に表示させる第1画像を、表示部に表示させない。つまり、第1の場合に表示部に表示させる第1画像は、第2の場合においてユーザーの解答文がいずれであっても表示部に表示させない。第2表示制御において、ユーザーの解答文がいずれであっても、端末1の画面に第1画像を表示させる表示制御を行わない、とも表現できる。また、評価サーバー2は、第2の場合において、第1の場合に表示部に表示させる第1画像を表示部に表示させない表示制御を行ってもよい。第2表示制御において行う端末1の表示部に対する表示制御には、識別表示をしないで第2画像を表示する表示制御を含ませないこともできる。ユーザーの解答文が模範解答文に一致していると判定した場合に表示される第1画像と、ユーザーの解答文が正解であると評価した場合に表示される第2画像とは、ユーザーの解答文がいずれであっても同じになることがないとすることも可能である。
【0057】
上記のようにすることで、ユーザーは、ユーザーの解答文が模範解答文に一致しているのか、一致していないが正解といえる範囲内なのか、を区別して認識することができる。
【0058】
さらに、第1の場合、第1表示制御においては、第2の場合で第2表示制御においてユーザーの解答文がいずれかの場合に表示される第2画像を表示部に表示させないこともできる。また、評価サーバー2は、第1の場合において、第2の場合に表示部に表示させる第2画像を表示部に表示させない表示制御を行ってもよい。第1の場合、ユーザーの解答文と模範解答文を画面に表示すれば、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していることがユーザーによって視覚で確認することができるので、第1の場合に表示される画像として第1画像と第2画像の混同があったとしても、影響は比較的小さい。
【0059】
ユーザーの解答文と模範解答文が一致する第1の場合と、ユーザーの解答文と模範解答文が一致しないが正解と評価した第2の場合とで、共通する1または複数の画像をユーザーの解答文の評価結果を示す画像として使用してしまうと、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している場合と一致していない場合の混同が生じ、一致しているか否かの確認を容易にすることができない。
【0060】
英語表現は多数存在しうるので、ユーザーの解答も様々なものが入力されうる。そのたため、1つの問題文に対して模範解答の設定が1つや2つなど少ない場合、ユーザーの解答が模範解答に一致していない場合を全て不正解としてしまうと、ユーザーの納得感を低下させてしまうことがある。不正解の問題を再度やり直しさせるプロセスを設定すると尚更である。
【0061】
そこで、ユーザーの解答が、模範解答に一致していないが、模範解答と類似していたり、元の問題文の意味、意図または主旨と合っていたりする場合を正解として出力、表示することで、ユーザーの納得感を向上させることができる。さらに、模範解答とユーザーの解答の違いを視覚的に認識できるように表示することで、ユーザーは差異を習得したり、ユーザーの解答とは別の表現方法を習得したりすることができ、学習効果を高めることができる。
【0062】
評価サーバー2は、S11にてユーザーの解答文が模範解答文に一致していないと判定し、S14にて模範解答文とは異なる部分を含むユーザーの解答文が正解ではない、つまり、不正解であると評価した第3の場合に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致しておらず、ユーザーの解答文が不正解であることを示す第3情報を端末1へ送信し、処理を終了する(S15)。端末1は、第3の場合に第3情報を取得し、表示部の画面に、ユーザーの解答文が模範解答文に一致しておらず、ユーザーの解答文が不正解であることを示す表示を行う(S9)。
【0063】
具体的には、不正解を示す画像であって、最も低い評価(第3評価)を示す第3画像を表示部のGUIに表示させる。第3画像としては、記号◎○×のうち、最も評価が低い記号の×の画像としたり、「不正解」の文字画像としたりしてもよい。
【0064】
また、評価サーバー2は、第3の場合にも、表示部の画面に、ユーザーの解答文と模範解答文を表示部のGUIに表示させる。ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる時にユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分をユーザーの解答文と模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示を行うことができる。異なる態様として、例えば、色を異ならせたり、文字の太さを変えたり、下線を設けたりすることができる。この識別表示によって、ユーザーは、ユーザーの解答文が模範解答とどこが違うのかを視覚で容易に確認することができる。
【0065】
このように、端末1は、第3の場合に、上記の識別表示と、不正解を示す第3画像の表示と、を表示部に行わせる第3表示制御を行う。模範解答とユーザーの解答の違いを視覚的に表示することで、ユーザーは差異を習得したり、ユーザーの解答とは別の表現方法を習得したりすることができ、学習効果を高めることができる。また、端末1は、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していないと判定した場合(第2の場合と第3の場合)に、ユーザーの解答文がいずれであっても、第1画像を表示装置に表示させないこともできる。
【0066】
また、上記の表示制御において、ユーザーの解答文の表示と模範解答文との表示は同時に行う方が好ましい。表示部の画面の範囲内において、ユーザーの解答文の画像を表示すする領域と、模範解答文の画像を表示する領域に分けて、上下に配置して、同一画面内に同時に表示するのが好ましい。また、ユーザーの解答文の画像と模範解答文の画像とを表示する際、タップやクリックなどのユーザーの操作の無しに同一画面内に表示する方が、ユーザーの操作の手間が省けて、視認性、操作感が向上する。
【0067】
以上のように、端末1は、問題文に対するユーザーの解答の入力に応じて、ユーザーの解答の情報を評価サーバー2へ送信し、評価サーバー2へユーザーの解答の判定または評価の結果を要求する。端末1は、評価サーバー2からユーザーの解答の判定または評価結果を取得して、その判定または評価の結果に応じて、上記の第1表示制御と、第2表示制御と、第3表示制御と、のいずれかを行う。これにより、ユーザーが解答の評価結果をより容易に理解することが可能なユーザーインターフェイスを提供することができる。さらに、ユーザーの解答の評価結果について、ユーザーの納得感を高めることができる。
【0068】
ユーザーは1つの問題文の解答を完了し、評価結果を表示画面で確認した後、次の問題を解くため、次の問題を選択する。問題の選択は、端末1のGUIのボタンをクリックまたはタップすることで行うことができる。ユーザーは端末1を用いて、次の問題文に対する英作文を行い、情報処理システムが次の問題に対して、上述の方法と同様に、ユーザーの解答文を評価する。ユーザーは、解答の評価結果を確認した後、さらに次の問題を選択して、解答することができる。このように、ユーザーは複数の問題を次々と解いていくことで学習を行い、端末1は、ユーザーの複数の解答文に対して評価を行い、評価結果を表示部に表示することができる。
【0069】
端末1は、所定のレベルの一群の複数の問題文について解答されたユーザーの複数の解答文に対して評価を行い、個々の評価結果を表示部に表示した後、全ての評価結果をまとめて、サマリー表示として表示部に表示させてもよい。端末1は、ユーザーが間違えた問題を再学習するための選択ボタンを表示部に表示させ、ユーザーの選択によって、不正解の問題を再度、表示部に表示させ、ユーザーに解答を促す。ユーザーが間違えた問題を再学習させる際、上記の第1の場合と第2の場合のようにユーザーの解答が正解であると評価した問題は除き、不正解と評価した問題を提示する。
【0070】
つまり、端末1は、複数の問題文に対してユーザーが解答した結果、ユーザーの解答文に対して第1画像の表示を行った問題文と第2画像の表示を行った問題文を、ユーザーが正解した問題文として設定し、ユーザーが間違えた問題文を再解答する場合にユーザーの解答文に対して第3画像の表示を行った問題文を表示装置に表示させる。
【0071】
<実施例1>
端末1の表示部に表示するGUIの具体的な例を説明する。
図6、7、8に、実施例1のGUIの図を示す。
図6に、ユーザーの解答と模範解答が一致する第1の場合の画面表示を示し、
図7に、ユーザーの解答と模範解答が一致しないが、正解と評価した第2の場合の画面表示を示し、
図8に、ユーザーの解答と模範解答が一致せず不正解と評価した第3の場合の画面表示を示す。
【0072】
図6に示す表示部の表示画面Mにおいて、領域M1に、日本語で問題文を表示している。
図6の例では、問題文は、“何時に到着する予定ですか?”である。ユーザーは、この問題文を見て、問題文を英語に翻訳するように、英語で端末1に向かって発話する。端末1は、ユーザーの発話の音声情報を取得し、評価サーバー2へ音声情報を送信する。評価サーバー2はユーザーの音声情報を英語の文字情報に変換し、端末1へ英語の文字情報を送信する。端末1は、領域M3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。
図6の例では、ユーザーの発話は、“What time are you going to arrive?”である。また、端末1は、問題文に対する模範解答文を評価サーバー2から取得して、領域M2に模範解答文を表示する。
図6の例では、模範解答文は、“What time are you going to arrive?”である。
図6の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が同一の画面内において上下に隣り合って同時に表示している。
【0073】
評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している否かを判定する。
図6の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していることを表す第1情報を端末1へ送信する。端末1は、第1情報を受信したことに応じて、正解を示す画像であって、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していることを表す第1評価(最も高い評価)を示す第1画像を画面に表示する。第1画像は領域M4に表示される。
図6の例では、領域M4は緑色で示される。端末1は、第1画像として、領域M4の範囲の領域M5に、記号◎を示す画像を表示し、領域M4の範囲の領域M6に、「パーフェクト!!すごい!」という文字画像を表示する。端末1は、領域M4に、次の問題を選択するためのアイコン画像「次へ」を表示している。
【0074】
図7では、
図6の例とは、ユーザーの解答文が異なる例を示し、問題文と模範解答文は
図6の例と同じである。端末1は、領域M3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。端末1は、領域M3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。
図7の例では、ユーザーの発話は、“When will you arrive?”である。また、端末1は、問題文に対する模範解答文を評価サーバー2から取得して、領域M2に模範解答文を表示する。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している否かを判定する。
図7の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していない。そのため、評価サーバー2は、上述の実施形態で説明したように、ユーザーの解答文が正解であるか否かを評価する。
図7の例では、ユーザーの解答文が正解であると評価した場合の例である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していないが、ユーザーの解答文が正解であることを表す第2情報を端末1へ送信する。端末1は、第2情報を受信したことに応じて、正解を示す画像であって、最も高い第1評価よりも低い第2評価を示す第2画像を画面に表示する。第2画像は領域M4に表示される。
図7の例では、領域M4は緑色で示される。端末1は、第2画像として、領域M4の範囲の領域M5に、記号○を示す画像を表示し、領域M4の範囲の領域M6に、「正解!この表現でもOK!」という文字画像を表示する。
【0075】
図7の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していないため、ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる時にユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分、つまり、ユーザーの解答文の“When you”を、ユーザーの解答文と模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示を行う。
図7の例では、“When you”がグレーアウトで灰色に表示され、黒色で表示される他の単語と視覚的に識別可能となっている。
【0076】
実施例1では、
図7の例の画面のように、
図6の例で示した第1画像である、記号◎を示す画像と、「パーフェクト!!すごい!」という文字画像を、表示することはない。つまり、上述の第1の場合に画面に表示させる、これらの第1画像は、第2の場合においてユーザーの解答文がいずれであっても表示部に表示させない。さらに、第1の場合、第1表示制御においては、第2の場合で第2表示制御においてユーザーの解答文がいずれかの場合に表示される第2画像を表示部に表示させないこともできる。
【0077】
図8では、
図6、7の例とは、ユーザーの解答文が異なる例を示し、問題文と模範解答文は
図6、7の例と同じである。端末1は、領域M3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。端末1は、領域M3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。
図8の例では、ユーザーの発話は、“When do you arrive?”である。また、端末1は、問題文に対する模範解答文を評価サーバー2から取得して、領域M2に模範解答文を表示する。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している否かを判定する。
図8の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していない。そのため、評価サーバー2は、上述の実施形態で説明したように、ユーザーの解答文が正解であるか否かを評価する。
図8の例では、ユーザーの解答文が不正解であると評価した場合の例である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致しておらず、ユーザーの解答文が不正解であることを表す第3情報を端末1へ送信する。端末1は、第3情報を受信したことに応じて、不正解を示す画像であって、最も低い第3評価を示す第3画像を画面に表示する。第3画像は領域M4に表示される。
図8の例では、領域M4は赤色で示される。端末1は、第3画像として、領域M4の範囲の領域M5に、記号×を示す画像を表示し、領域M4の範囲の領域M6に、「不正解」という文字画像を表示する。端末1は、
図8の例においても、
図7の例と同様に、ユーザーの解答文と模範解答文との差異を識別するための識別表示を行う。
図8の例では、“When do”がグレーアウトで灰色に表示され、黒色で表示される他の単語と視覚的に識別可能となっている。
【0078】
<実施例2>
次に、
図9、10、11に、実施例2のGUIの図を示す。
図9に、ユーザーの解答と模範解答が一致する第1の場合の画面表示を示し、
図10に、ユーザーの解答と模範解答が一致しないが、正解と評価した第2の場合の画面表示を示し、
図11に、ユーザーの解答と模範解答が一致せず不正解と評価した第3の場合の画面表示を示す。
【0079】
図9に示す表示部の表示画面Nにおいて、領域N1に課題を表示し、領域N2に、日本語で問題文を表示している。
図9の例では、問題文は、“それはあなたの電話ですか?”である。ユーザーは、この問題文を見て、問題文を英語に翻訳するように、英語で端末1に向かって発話する。端末1は、ユーザーの発話の音声情報を取得し、評価サーバー2へ音声情報を送信する。評価サーバー2はユーザーの音声情報を英語の文字情報に変換し、端末1へ英語の文字情報を送信する。端末1は、領域N3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。
図9の例では、ユーザーの発話は、“Is that your phone”である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している否かを判定する。
図9の例では、模範解答文は“Is that your phone?”であり、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していると判定した例である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していることを表す第1情報を端末1へ送信する。端末1は、第1情報を受信したことに応じて、正解を示す画像であって、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していることを表す第1評価(最も高い評価)を示す第1画像を画面に表示する。第1画像は領域N4に表示される。
図9の例では、領域N4は緑色で示される。端末1は、第1画像として、領域N4の範囲の領域N5に、チェック記号を示す画像を表示し、領域N4に、「パーフェクト」という文字画像を表示する。端末1は、領域N4に、次の問題を選択するためのアイコン画像「次へ」を表示している。
【0080】
また、端末1は、問題文に対する模範解答文を評価サーバー2から取得する。領域N4の中の領域N6には、ユーザーが選択できるアイコン画像を示し、ユーザーが選択することによって別の画面N´が表示され、その別の画面N´の領域N7に模範解答文が表示される。また、領域N7には、模範解答文と共に、同時に、問題文も表示している。
【0081】
図10では、
図9の例とは、ユーザーの解答文が異なる例を示し、問題文と模範解答文は
図9の例と同じである。端末1は、領域N3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。
図10の例では、ユーザーの発話は、“Is that your telephone”である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している否かを判定する。
図10の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していない。そのため、評価サーバー2は、上述の実施形態で説明したように、ユーザーの解答文が正解であるか否かを評価する。
図10の例では、ユーザーの解答文が正解であると評価した場合の例である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していないが、ユーザーの解答文が正解であることを表す第2情報を端末1へ送信する。端末1は、第2情報を受信したことに応じて、正解を示す画像であって、最も高い第1評価よりも低い第2評価を示す第2画像を画面に表示する。第2画像は領域N4に表示される。
図10の例では、領域N4は緑色で示される。端末1は、第2画像として、領域N4の範囲の領域N5に、チェック記号を示す画像を表示し、領域N4に、「やったね!」という文字画像を表示する。
また、端末1は、ユーザーが領域N6のアイコン画像を選択することによって別の画面N´を表示し、画面N´の領域N7に模範解答文を表示する。
図10の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していないため、ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる時にユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分、つまり、模範解答の“phone”を、ユーザーの解答文と模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示を行う。
図10の例では、“phone”の部分に下線が設けられ、他の単語と視覚的に識別可能となっている。
【0082】
実施例2では、
図10の例の画面のように、
図9の例で示した第1画像である「パーフェクト」という文字画像を、表示することはない。つまり、上述の第1の場合に画面に表示させる、この第1画像は、第2の場合においてユーザーの解答文がいずれであっても表示部に表示させない。さらに、第1の場合、第1表示制御においては、第2の場合で第2表示制御においてユーザーの解答文がいずれかの場合に表示される第2画像を表示部に表示させないこともできる。
【0083】
図11では、
図9、10の例とは、ユーザーの解答文が異なる例を示し、問題文と模範解答文は
図9、10の例と同じである。端末1は、領域N3に、ユーザーが発話した英語の文章を表示する。
図11の例では、ユーザーの発話は、“Is this your phone”である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文と模範解答文が一致している否かを判定する。
図11の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していない。そのため、評価サーバー2は、上述の実施形態で説明したように、ユーザーの解答文が正解であるか否かを評価する。
図11の例では、ユーザーの解答文が不正解であると評価した場合の例である。評価サーバー2は、ユーザーの解答文が不正解であることを表す第3情報を端末1へ送信する。端末1は、第3情報を受信したことに応じて、不正解を示す画像であって、最も低い第3評価を示す第3画像を画面に表示する。第3画像は領域N4に表示される。
図11の例では、領域N4は赤系の色で示される。端末1は、第3画像として、領域N4の範囲の領域N5に、記号×を示す画像を表示し、領域N4に、「不正解」という文字画像を表示する。また、領域N4に模範解答文も表示する。
図11の例では、ユーザーの解答文と模範解答文が一致していないため、ユーザーの解答文と模範解答文を表示させる時にユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分、つまり、模範解答の“that”を、ユーザーの解答文と模範解答文の同じ部分とは異なる態様で示す識別表示を行う。
図11の例では、“that”の部分に下線が設けられ、かつ、太文字で表示され、他の単語と視覚的に識別可能となっている。また、端末1は、ユーザーが領域N6のアイコン画像が選択されることによって、別の画面N´の領域N7に模範解答文を表示することもできる。
【0084】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0085】
上述の表示部の表示制御は、プログラムがインストールされた端末1によって、または、その他の情報処理装置とネットワークまたはケーブルを介して情報を送受信することによって、実行することもできる。また、クラウドサービスや分散コンピュータなど、表示制御以外の各種の情報処理も、プログラムがインストールされた1または複数の情報処理装置によって実行することができる。また、AIサーバーの機能を評価サーバー2に搭載してもよい。
【0086】
端末1は、表示部に問題文を表示させてから、ユーザーの解答の発話が完了するまでの時間を計測することもできる。端末1は、ユーザーの解答文に対する評価結果を表示部に表示させると共に、その計測した時間を表示部に表示させてもよい。
【0087】
例えば、ユーザーの解答が正解または不正解であると評価した画像を表示させた場合、その評価結果が間違いであると考えるユーザーがいる可能性がある。そこで、端末1は、ユーザーの解答の評価結果を表示部に表示させる共に、評価結果を変更するための選択ボタンを表示させてもよい。端末1は、ユーザーによって選択ボタンが選択されたことに応じて、ユーザー解答の評価結果が変更されたことを表す情報を評価サーバー2へ送信し、評価サーバー2は、その情報をメモリやストレージに記憶することができる。評価サーバー2は、変更された情報に基づいて、模範解答データベースに格納される模範解答文を修正することも可能である。
【要約】
【課題】ユーザーが解答の評価結果をより容易に理解することが可能なユーザーインターフェイスを提供する。
【解決手段】ユーザーの解答文の評価結果を表示装置に表示させる方法であって、ユーザーの解答の入力に応じて、ユーザーの解答文が模範解答文に一致していると判定した第1の場合に、正解を示し、第1評価を示す第1画像の表示を行わせる第1表示制御と、ユーザーの解答文が模範解答文に一致しないが、正解であると評価した第2の場合に、ユーザーの解答文と模範解答文の異なる部分を識別する識別表示と、正解を示し、第1評価よりも低い第2評価を示す第2画像の表示とを行わせる第2表示制御と、模範解答文とは異なる部分を含むユーザーの解答文が正解ではないと評価した第3の場合に、識別表示と不正解を示す第3画像の表示とを行わせる第3表示制御と、のいずれかを行う。
【選択図】
図3