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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-06
(45)【発行日】2024-12-16
(54)【発明の名称】包装袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/14 20060101AFI20241209BHJP
   B65D 75/42 20060101ALI20241209BHJP
【FI】
B65D33/14 Z
B65D75/42
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018184731
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020050436
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-07-06
【審判番号】
【審判請求日】2023-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000241186
【氏名又は名称】朋和産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】土門 千紗
【合議体】
【審判長】岩谷 一臣
【審判官】稲葉 大紀
【審判官】金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭48-92310(JP,U)
【文献】実開平4-93657(JP,U)
【文献】実開平5-3141(JP,U)
【文献】国際公開第03/045793(WO,A1)
【文献】特開2015-189479(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 33/14
B65D 75/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚のシート材を用いて形成されており、
該2枚のシート材が対峙するように配置され、重なり合った状態でそれぞれの外周端部同士が全周に亘って連結されることにより内側に形成される物品を収容する収容部と、該収容部から異なる方向に延出し且つ全域において前記2枚のシート材の対峙面同士が連結されている第一延出部及び第二延出部とを備える包装袋であって、
第一延出部は、第一延出部を貫通する貫通部を備えており、
第二延出部は、第一延出部の貫通部に挿入可能な挿入部を備えており、
一の包装袋の第一延出部が備える貫通部に他の包装袋の第二延出部が備える挿入部を挿入した状態から該挿入部を引き抜く際の引き抜き方向において貫通部と挿入部とが掛合するように構成され、
前記挿入部は、前記引き抜き方向に対して交差する交差方向における対向する位置で前記交差方向に凸状となるように形成された二つの凸状部を備えており、
前記交差方向における二つの凸状部の先端間の長さは、前記交差方向における貫通部の長さよりも長くなるように構成され、
前記挿入部は、前記二つの凸状部から前記第二延出部が延出する延出方向の先端部へ向かうに従って先細りとなるように三角形状に形成される包装袋。
【請求項2】
前記貫通部は、第一延出部が線状に切り込まれて形成された切込線から構成されており、
該切込線は、前記引き抜き方向へ向けて開放するC字状に形成されており、
前記交差方向における二つの凸状部の先端間の長さは、前記交差方向における切込線の両端間の間隔よりも長くなるように構成される請求項1に記載の包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を収容する包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、物品を収容する包装袋として、プラスチックフィルム等のシート材が袋状に形成されてなるものが知られている。例えば、シート材の一方向に延びる一対の側端部が重ね合わされてシート材が筒状に形成された状態で該一対の側端部がシールされて形成された背貼り部と、シート材における筒状に形成された領域の両端部が閉塞されて形成された一対の閉塞端部とを備え、一対の閉塞端部間に物品が収容される収容部が形成された包装袋が知られている。
【0003】
ところで、このような包装袋は、棒状の部材に吊り下げた状態で店頭に陳列される場合がある。このため、包装袋には、一対の閉塞端部の一方を貫通するように形成されて棒状の部材を挿通する吊り下げ貫通部が形成されている(特許文献1参照)。そして、該吊り下げ貫通部に棒状の部材を挿通することで、包装袋が棒状の部材に吊り下げ可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平08-334869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のように包装袋を吊り下げて陳列する方法では、一つの棒状の部材に複数の包装袋を吊り下げると、包装袋同士が重なり合うため、最も手前に位置する包装袋以外を視認することが困難になる。
【0006】
そこで、本発明は、物品を収容した複数の包装袋を店頭等で陳列する際に、複数の包装袋を視認し易くすることができる包装袋を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る包装袋は、シート材を用いて形成されており、物品を収容する収容部と、該収容部から異なる方向に延出する第一延出部及び第二延出部とを備える包装袋であって、第一延出部は、第一延出部を貫通する貫通部を備えており、第二延出部は、第一延出部の貫通部に挿入可能な挿入部を備えており、一の包装袋の第一延出部が備える貫通部に他の包装袋の第二延出部が備える挿入部を挿入した状態から該挿入部を引き抜く際の引き抜き方向において貫通部と挿入部とが掛合するように構成される。
【0008】
斯かる構成によれば、一の包装袋の第一延出部が備える貫通部に他の包装袋の第二延出部が備える挿入部を挿入した状態から該挿入部を引き抜く方向において貫通部と挿入部とが掛合するように構成される。これにより、複数の包装袋を面方向に連結して陳列することができるため、複数の包装袋を視認し易くすることができる。
【0009】
前記挿入部は、前記引き抜き方向に対して交差する交差方向における対向する位置で前記交差方向に凸状となるように形成された二つの凸状部を備えており、前記交差方向における二つの凸状部の先端間の長さは、前記交差方向における貫通部の長さよりも長くなるように構成されることが好ましい。
【0010】
斯かる構成によれば、前記挿入部は、前記引き抜き方向に対して交差する交差方向における対向する位置で前記交差方向に凸状となるように形成された二つの凸状部を備える。また、前記交差方向における二つの凸状部の先端間の長さは、前記交差方向における貫通部の長さよりも長くなるように構成される。これにより、貫通部に挿入部を挿入した状態から挿入部を引き抜く方向において二つの凸状部が貫通部の内縁部に掛止されやすくなる。このため、包装袋同士の連結状態を良好に維持することができる。
【0011】
前記貫通部は、第一延出部が線状に切り込まれて形成された切込線から構成されており、該切込線は、前記引き抜き方向へ向けて開放するC字状に形成されており、前記交差方向における二つの凸状部の先端間の長さは、前記交差方向における切込線の両端間の間隔よりも長くなるように構成されることが好ましい。
【0012】
斯かる構成によれば、前記貫通部は、第一延出部が線状に切り込まれて形成された切込線から構成される。また、該切込線は、前記引き抜き方向へ向けて開放するC字状に形成される。また、前記交差方向における二つの凸状部の先端間の長さは、前記交差方向における切込線の両端間の間隔よりも長くなるように構成される。これにより、貫通部に挿入部を挿入した状態から挿入部を引き抜く方向において、切込線の両端部の近傍で二つの凸状部が貫通部の内縁部に掛止されやすくなる。このため、包装袋同士の連結状態をより良好に維持することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、物品を収容した複数の包装袋を店頭等で陳列する際に、複数の包装袋を視認し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る包装袋の概略を示した正面図。
図2】本発明の他の実施形態に係る包装袋の概略を示した正面図。
図3】本発明の更に他の実施形態に係る包装袋の概略を示した正面図。
図4】本発明の更に他の実施形態に係る包装袋の概略を示した正面図。
図5】本発明の更に他の実施形態に係る包装袋の概略を示した正面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の一実施形態に係る包装袋1について、図1を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一又は相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
【0016】
包装袋1は、図1に示すように、シート材を用いて形成されるものである。該シート材としては、例えば、一枚のシートから構成されたものであってもよく、複数のシート(例えば、複数のシートの端部同士)が連結されることで形成されるものであってもよく、複数のシートが積層された積層シートから構成されたものであってもよく、他の部材(例えば、フィルム片等)を備えるように構成されてもよい。
【0017】
また、シート材としては、例えば、紙製や樹脂製のものを用いることができる。樹脂製のシートとしては、例えば、引き裂き方向性を有するフィルム(例えば、一軸延伸フィルムや二軸延伸フィルム)等を用いることができる。
【0018】
また、シート材は、一方の面が内側になるように、折り返した際に、対峙する領域同士を連結可能に構成される。斯かるシート材としては、例えば、所謂イージーピールフィルムによって一方の面が形成されたものであってもよく、シート材の一方の面における連結する部分にパートコートが施されたものであってもよい。より詳しくは、シート材は、OPPフィルムとイージーピールフィルムとこれらの間に配置されるバリア層(MXD,EVOH,又は、VM等の層)とを備えるものであってもよい。
【0019】
また、包装袋1は、物品を収容する収容部2と、該収容部2から異なる方向に延出する第一延出部3及び第二延出部4とを備える。本実施形態では、第一延出部3及び第二延出部4は、一方向における対向する位置(具体的には、収容部2を間にして対向する位置)に形成され、対向方向とは反対方向へ(換言すれば、前記一方向において収容部2から離れる方向へ)収容部2から延出するように形成される。また、包装袋1は、シート材が二つに折り返されることで形成される折返端部5と、該折返端部5以外の端部の位置でシート材の対峙面同士が連結されて(具体的には、ヒートシール等されて)形成された連結部6とを備える。本実施形態では、第一延出部3及び第二延出部4の全域において、シート材の対峙面同士が連結される。つまり、第一延出部3及び第二延出部4の全体が連結部6の一部を構成する。
【0020】
第一延出部3は、前記一方向に交差する他方向に伸びる帯状に形成される。また、第一延出部3は、自身を貫通するように形成された貫通部3aを備える。つまり、該貫通部3aは、連結部6を貫通するように形成される。本実施形態では、貫通部3aは、前記他方向に間隔を空けて複数(具体的には、二つ)形成される。
【0021】
また、貫通部3aは、第一延出部3(連結部6)が線状に切り込まれて形成された切込線3bから構成される。本実施形態では、切込線3bは、前記一方向における包装袋1の端部側へ(即ち、収容部2から離れる方向へ)開放するC字状に形成される。具体的には、切込線3bは、前記他方向に伸びる切込第一部位3b1と、該切込第一部位3b1の両端部から包装袋1の端部側へ(即ち、収容部2から離れる方向へ)伸びる二つの切込第二部位3b2とを備える。本実施形態では、切込第一部位3b1は、直線状に形成されており、各切込第二部位3b2は、切込第一部位3b1から前記他方向に膨出するように湾曲して形成される。
【0022】
また、切込線3bの両端部3b3,3b3間の間隔(前記他方向における間隔)は、切込第一部位3b1の両端間の間隔(前記他方向における間隔)よりも狭くなるように構成されてよく、切込第一部位3b1の両端間の間隔(前記他方向における間隔)と略同一となるように構成されてよい。つまり、切込線3bの両端部3b3,3b3は、切込第一部位3b1の両端部よりも中央側の部分と前記一方向において重なるように構成されてもよく、切込第一部位3b1の両端部と前記一方向において重なるように構成されてもよい。
【0023】
また、本実施形態では、第一延出部3は、二つの貫通部3a,3aの間に、他の部材を挿通して該他の部材に包装袋1を吊り下げるための、吊り下げ貫通部3cを備える。吊り下げ貫通部3cは、収容部2側へ開放するC字状に第一延出部3が切り込まれて形成さる。
【0024】
第二延出部4は、前記他方向に伸びる帯状に形成される。また、第二延出部4は、第一延出部3の貫通部3aに挿入可能な挿入部4aを備える。該挿入部4aは、第二延出部4(本実施形態では、連結部6)の一部が第二延出部4の延出方向に向かって更に延出するように形成されてなるものである。本実施形態では、挿入部4aは、前記他方向に間隔を空けて複数(二つ)形成される。また、挿入部4aは、前記一方向において貫通部3aに対応する位置に形成される。
【0025】
挿入部4aは、前記他方向における対向する位置で前記他方向に凸状となるように形成された二つの凸状部4b,4bを備える。また、挿入部4aは、二つの凸状部4b,4bから延出方向の先端部へ向かうに従って先細りとなるように形成される。挿入部4aにおける二つの凸状部4b,4b間の長さ(前記他方向における長さ)は、前記他方向における貫通部3aの長さよりも長くなるように構成されてもよく、前記他方向における切込線の両端部3b3,3b3間の間隔よりも長くなるように構成されてもよい。
【0026】
上記のように構成される包装袋1は、複数個を連結することが可能となる。具体的には、一の包装袋1の第一延出部3が備える貫通部3aに他の包装袋1の第二延出部4が備える挿入部4aを挿入する(本実施形態では、前記一方向に沿って挿入する)。これにより、貫通部3aから挿入部4aを引き抜く際の引き抜き方向(本実施形態では、前記一方向に沿った方向)において貫通部3aと挿入部4aとが掛合するように構成される。より詳しくは、挿入部4aが備える二つの凸状部4b,4bは、前記引き抜き方向(本実施形態では、前記一方向)に対して交差する交差方向(本実施形態では、前記他方向)における対向する位置で前記交差方向(本実施形態では、前記他方向)に凸状となるように形成される。このため、挿入部4aが備える二つの凸状部4b,4bは、貫通部3aに挿入部4aが挿入された状態において、挿入部4aが備える二つの凸状部4b,4bは、C字状の切込線3bの外側に位置することになる。これにより、前記引き抜き方向(本実施形態では、前記一方向に沿った方向)において、貫通部3aの内縁部(本実施形態では、切込線3bの両端部3b3,3b3の近傍)と挿入部4aが備える二つの凸状部4b,4bとが掛合することになる。そして、上述のように、貫通部3aと挿入部4aとが掛合することで、一の包装袋1と他の包装袋1とが連結された状態が形成される。
【0027】
また、一の包装袋1と他の包装袋1との連結状態を解く際には、他の包装袋1を挿入部4aを中心として前記他方向(引き抜き方向に対して交差する方向)に揺れ動かす。これにより、挿入部4aが備える二つの凸状部4bの一方がC字状の切込線3bの内側に移動するため、貫通部3aと挿入部4aとの掛合が解けて一の包装袋1と他の包装袋1とを分離することができる。
【0028】
以上のように、本発明に係る包装袋によれば、物品を収容した複数の包装袋を店頭等で陳列する際に、複数の包装袋を視認し易くすることができる。
【0029】
即ち、一の包装袋1の第一延出部3が備える貫通部3aに他の包装袋1の第二延出部4が備える挿入部4aを挿入した状態から該挿入部4aを引き抜く方向において貫通部3aと挿入部4aとが掛合するように構成される。これにより、複数の包装袋1を面方向に連結して陳列することができるため、複数の包装袋1を視認し易くすることができる。
【0030】
また、挿入部4aは、前記引き抜き方向に対して交差する交差方向において対向する位置で前記交差方向に凸状となるように形成された二つの凸状部4bを備える。また、前記交差方向における二つの凸状部4bの先端間の長さは、前記交差方向における貫通部3aの長さよりも長くなるように構成される。これにより、貫通部3aに挿入部4aを挿入した状態から挿入部4aを引き抜く方向において二つの凸状部4bが貫通部3aの内縁部に掛止されやすくなる。このため、包装袋1同士の連結状態を良好に維持することができる。
【0031】
また、前記貫通部3aは、第一延出部3が線状に切り込まれて形成された切込線3bから構成される。また、該切込線3bは、前記引き抜き方向へ向けて開放するC字状に形成される。また、前記交差方向における二つの凸状部4bの先端間の長さは、前記交差方向における切込線3bの両端間の間隔よりも長くなるように構成される。これにより、貫通部3aに挿入部4aを挿入した状態から挿入部4aを引き抜く方向において、切込線3bの両端部の近傍で二つの凸状部4bが貫通部3aの内縁部に掛止されやすくなる。このため、包装袋1同士の連結状態をより良好に維持することができる。
【0032】
なお、本発明に係る包装袋は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記の各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記の実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0033】
例えば、上記実施形態では、第一延出部3及び第二延出部4の全体が連結部6の一部を構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、第一延出部3及び第二延出部4の少なくとも一方にシート材の対峙面同士が連結されていない部分が形成されてもよい。具体的には、図2に示すように、第一延出部3及び第二延出部4は、シート材の対峙面同士が連結されていない非連結部7を備えるように構成してもよい。そして、第一延出部3が備える非連結部7に貫通部3aが形成され、第二延出部4が備える非連結部7に挿入部4aが形成されてもよい。なお、非連結部7では、シート材の一部同士が重なり合ってもよく、重なり合わなくてもよい。
【0034】
また、上記実施形態では、第一延出部3と第二延出部4とは、前記一方向において対向する位置に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、第一延出部3が前記一方向に延出し、第二延出部4が前記他方向に延出するように構成されてもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、包装袋1は、折返端部5を一つ備えるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、前記他方向の対向する位置に二つの折返端部5,5が形成されるように構成されてもよい。斯かる場合には、包装袋1は、二つの折返端部5,5の間の位置に前記一方向に伸びる背貼り部8(シート材の端部同士が前記一方向に伸びる領域で連結された部分)を備えるように構成してもよい。
【0036】
また、上記実施形態では、切込線3bは、包装袋1の端部側(収容部2から離れる側)へ開放するC字状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、収容部2側へ開放するC字状に形成されてもよく、前記他方向に伸びる直線状に形成されてもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、包装袋1が少なくとも一つの折返端部5を備えるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、折返端部5を備えないように構成されてもよい。斯かる包装袋1では、2枚のシート材が重なり合った状態でそれぞれの外周端部同士が全周に亘って連結される(シールされる)ように構成される。つまり、斯かる包装袋1では、外周端部の全周に亘って連結部6が形成される。
【0038】
また、上記の各実施形態に係る包装袋1において、収容部2の内面の対向する位置で前記他方向に伸びる領域の間に、収容された物品を取り出すための開口が形成される場合(例えば、収容部2が前記他方向に切断されることで開口が形成される場合)には、該開口を閉塞するための閉塞部材(図示せず)を包装袋1が備えるように構成してもよい。例えば、前記開口を形成する収容部2の内面の対向する領域に、凹凸嵌合することで開口を閉塞する閉塞部材(所謂、チャック部材)等を設置することができる。
【符号の説明】
【0039】
1…包装袋、2…収容部、3…第一延出部、3a…貫通部、3b…切込線、3b1…切込第一部位、3b2…切込第二部位、3c…貫通部、4…第二延出部、4a…挿入部、4b…凸状部、5…折返端部、6…連結部、7…非連結部、8…背貼り部
図1
図2
図3
図4
図5