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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-06
(45)【発行日】2024-12-16
(54)【発明の名称】光損失測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01M 11/00 20060101AFI20241209BHJP
   G01N 21/956 20060101ALI20241209BHJP
【FI】
G01M11/00 T
G01N21/956 A
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2023201559
(22)【出願日】2023-11-29
【審査請求日】2023-11-29
(31)【優先権主張番号】112133805
(32)【優先日】2023-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】523114084
【氏名又は名称】汎銓科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳 紀綸
(72)【発明者】
【氏名】周 學良
(72)【発明者】
【氏名】李 宗育
【審査官】井上 徹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-095363(JP,A)
【文献】特開2022-110350(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第116539657(CN,A)
【文献】特開2021-189130(JP,A)
【文献】特開2000-055818(JP,A)
【文献】特開平4-343003(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84-21/958
G01M 11/00-11/08
H01L 21/64-21/66
G01B 11/00-11/30
G02B 6/42
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導光ケーブル、第2導光ケーブル、光測定器、少なくとも1つの角度調整ブラケット、及び第1エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)を有し、
前記第1導光ケーブルは、第1端及び第2端を有し、
前記第1導光ケーブルの前記第1端は、光発生器に接続され、
前記第2導光ケーブルは、第3端及び第4端を有し、
前記光測定器は、前記第2導光ケーブルの前記第4端に接続され、
前記少なくとも1つの角度調整ブラケットは、前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端が配置され、前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端をそれぞれ半導体導光チップに向かうように調整し、
前記第1エミッション顕微鏡は、イメージセンサー、前記イメージセンサーに接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)、及び前記半導体導光チップに向う画像取込面を有し、
前記光発生器が光ビームを生成すると、前記光ビームが前記第1導光ケーブルを介して前記半導体導光チップに出射し、前記半導体導光チップは、前記第2導光ケーブルに出射するように前記光ビームを導き、前記光測定器は、前記第2導光ケーブルを介して前記光ビームを受信して前記光ビームのエネルギーを取り込んで、前記第1エミッション顕微鏡は、前記光ビームが前記半導体導光チップから散逸する光漏れ位置を取り込む、
光損失測定装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの角度調整ブラケットは、第1角度調整ブラケット及び第2角度調整ブラケットを有し、
前記第1角度調整ブラケット及び前記第2角度調整ブラケットは、それぞれ前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端が配置され、前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端をそれぞれ前記半導体導光チップに向かうように調整する、
請求項1に記載の光損失測定装置。
【請求項3】
前記第1角度調整ブラケット及び前記第2角度調整ブラケットは、3次元角度調整ブラケットである、
請求項2に記載の光損失測定装置。
【請求項4】
前記3次元角度調整ブラケットは、自動化3次元角度調整ブラケットである、
請求項3に記載の光損失測定装置。
【請求項5】
少なくとも1つのホストコンピュータをさらに有し、
前記ホストコンピュータは、前記自動化3次元角度調整ブラケットに電気接続され、前記半導体導光チップに対する前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端の角度を調整する、
請求項4に記載の光損失測定装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのホストコンピュータは、前記光発生器、前記光測定器、及び前記第1エミッション顕微鏡に電気接続され、前記光漏れ位置での前記光ビームの光損失エネルギーを計算する、
請求項5に記載の光損失測定装置。
【請求項7】
前記半導体導光チップは、シリコン被覆絶縁(silicon on insulator、SOI)基板と、前記シリコン被覆絶縁基板に設けられる光導波路、方向性結合器、マッハツェンダー(Mach-Zehnder)干渉計、環状共振キャビティ、グレーティングカプラー、エッジカプラー、光変調器、光測定器、及びレーザーダイオードから選ばれる少なくとも1つ又はそれらの組み合わせを有する、
請求項1に記載の光損失測定装置。
【請求項8】
前記半導体導光チップを保持するプラットホームをさらに有する、
請求項1に記載の光損失測定装置。
【請求項9】
前記第1導光ケーブル及び前記第2導光ケーブルは、光ファイバーである、
請求項1に記載の光損失測定装置。
【請求項10】
前記光発生器は、レーザー発生器であり、
前記光ビームは、レーザービームである
請求項1に記載の光損失測定装置。
【請求項11】
第1取付台及び第2取付台をさらに有し、
前記第1取付台は、互いに対向する第1外取付面及び第2外取付面を有し、
前記第1角度調整ブラケットは、前記第1取付台の前記第1外取付面に固定され、
前記第2取付台は、互いに対向する第3外取付面及び第4外取付面を有し、
前記第2角度調整ブラケットは、前記第2取付台の前記第3外取付面に固定される、
請求項2に記載の光損失測定装置。
【請求項12】
前記半導体導光チップは、半導体光電変換チップである、
請求項11に記載の光損失測定装置。
【請求項13】
前記半導体光電変換チップは、第1電線及び第2電線を介して電気パラメータ測定器に電気接続され、
前記電気パラメータ測定器は、前記半導体光電変換チップの電気パラメータを測定する、
請求項12に記載の光損失測定装置。
【請求項14】
前記角度調整ブラケットは、第3角度調整ブラケット及び第4角度調整ブラケットを有し、
前記第3角度調整ブラケットは、前記第1取付台の前記第2外取付面に固定され、
前記第4角度調整ブラケットは、前記第2取付台の前記第4外取付面に固定され、
前記第3角度調整ブラケット及び前記第4角度調整ブラケットは、それぞれ前記第1電線及び前記第2電線に接続される
請求項13に記載の光損失測定装置。
【請求項15】
前記第3角度調整ブラケット及び前記第4角度調整ブラケットは、3次元角度調整ブラケットである
請求項14に記載の光損失測定装置。
【請求項16】
第2エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)をさらに有し、
前記第2エミッション顕微鏡は、前記半導体光電変換チップに向う画像取込面を有し、
前記半導体光電変換チップが前記光ビームに対して光電変換を行うと、前記第2エミッション顕微鏡は、前記光ビームが前記半導体光電変換チップから散逸する光漏れ位置を取り込む、
請求項14に記載の光損失測定装置。
【請求項17】
前記第2エミッション顕微鏡は、イメージセンサー、及び前記イメージセンサーに接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)を有する、
請求項16に記載の光損失測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装置、特に光損失測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光ケーブル工程において、光ファイバー回線等の光損失を測定する必要がある場合が多い。光損失の測定方法として、光パワーメーター及び安定光源の組み合わせを利用して光損失を測定する方法が挙げられる。従来の光損失測定システムは、光パワーメーター、光源、及び制御部を有する。光源は、測定物の一端から光信号を送信する。光パワーメーターは、測定物のもう一端で測定物を通った光信号を受信し、残りの光出力を測定する。そして、制御部は、光源が発する初期光出力と光パワーメーターで測定した残りの光出力を比較し、測定物の光伝送損失を測定する。
【0003】
しかしながら、上記光損失測定システムは、高出力の光伝送損失を測定するために用いられる。一部の半導体元件、例えば、シリコンフォトニック集積回路の導光過程において生じた低出力の光伝送損失、又はシリコンフォトニック集積回路の光漏れ位置を測定するための装置が求められている。シリコンフォトニック集積回路は、シリコンプロセスによってフォトニック素子を製造する集積回路技術であり、光ファイバー、光増幅器、光変調器等の光電子部品と、トランジスタ、コンデンサ、インダクタンス等の電子部品とを1つのチップに統合し、光と電気の高効率変換を実現できる。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するための光損失測定装置を提出できる。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、半導体導光チップの導光経路の異常を測定するための光損失測定装置を提供する。
【0006】
本発明の1つの実施例において、光損失測定装置は、第1導光ケーブル、第2導光ケーブル、光測定器、少なくとも1つの角度調整ブラケット、及び第1エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)を有する。第1導光ケーブルは、第1端及び第2端を有する。第1導光ケーブルの第1端は、光発生器に接続される。第2導光ケーブルは、第3端及び第4端を有する。光測定器は、第2導光ケーブルの第4端に接続される。角度調整ブラケットは、第1導光ケーブルの第2端及び第2導光ケーブルの第3端が配置され、第1導光ケーブルの第2端及び第2導光ケーブルの第3端をそれぞれ半導体導光チップに向かうように調整する。第1エミッション顕微鏡は、半導体導光チップに向かう画像取込面を有する。光発生器が光ビームを生成すると、光ビームが第1導光ケーブルを介して半導体導光チップに出射し、半導体導光チップは、第2導光ケーブルに出射するように光ビームを導き、光測定器は、第2導光ケーブルを介して光ビームを受信してそのエネルギーを取り込んで、第1エミッション顕微鏡は、光ビームが半導体導光チップから散逸する光漏れ位置を取り込む。
【0007】
本発明の1つの実施例において、角度調整ブラケットは、第1角度調整ブラケット及び第2角度調整ブラケットを有する。第1角度調整ブラケット及び第2角度調整ブラケットは、それぞれ第1導光ケーブルの第2端及び第2導光ケーブルの第3端が配置され、第1導光ケーブルの第2端及び第2導光ケーブルの第3端をそれぞれ半導体導光チップに向かうように調整する。
【0008】
本発明の1つの実施例において、第1角度調整ブラケット及び第2角度調整ブラケットは、3次元角度調整ブラケットである。
【0009】
本発明の1つの実施例において、3次元角度調整ブラケットは、自動化3次元角度調整ブラケットである。
【0010】
本発明の1つの実施例において、光損失測定装置は、少なくとも1つのホストコンピュータをさらに有する。ホストコンピュータは、自動化3次元角度調整ブラケットに電気接続され、半導体導光チップに対する第1導光ケーブルの第2端及び第2導光ケーブルの第3端の角度を調整する。
【0011】
本発明の1つの実施例において、ホストコンピュータは、光発生器、光測定器、及び第1エミッション顕微鏡に電気接続され、光漏れ位置での光ビームの光損失エネルギーを計算する。
【0012】
本発明の1つの実施例において、第1エミッション顕微鏡は、イメージセンサー(CCD)、及びイメージセンサーに接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)を有する。
【0013】
本発明の1つの実施例において、半導体導光チップは、シリコン被覆絶縁(silicon on insulator、SOI)基板、並びに前記基板に設けられる光導波路、方向性結合器、マッハツェンダー(Mach-Zehnder)干渉計、環状共振キャビティ、グレーティングカプラー、エッジカプラー、光変調器、光測定器、及びレーザーダイオードから選ばれる少なくとも1つ又はそれらの組み合わせを有する。
【0014】
本発明の1つの実施例において、光損失測定装置は、半導体導光チップを保持するプラットホームをさらに有する。
【0015】
本発明の1つの実施例において、第1導光ケーブル及び第2導光ケーブルは、光ファイバーである。
【0016】
本発明の1つの実施例において、光発生器は、レーザー発生器であり、光ビームは、レーザービームである。
【0017】
本発明の1つの実施例において、光損失測定装置は、第1取付台及び第2取付台をさらに有する。第1取付台は、互いに対向する第1外取付面及び第2外取付面を有する。第1角度調整ブラケットは、第1取付台の第1外取付面に固定される。第2取付台は、互いに対向する第3外取付面及び第4外取付面を有する。第2角度調整ブラケットは、第2取付台の第3外取付面に固定される。
【0018】
本発明の1つの実施例において、半導体導光チップは、半導体光電変換チップである。
【0019】
本発明の1つの実施例において、半導体光電変換チップは、第1電線及び第2電線を介して電気パラメータ測定器に電気接続される。電気パラメータ測定器は、半導体光電変換チップの電気パラメータを測定する。
【0020】
本発明の1つの実施例において、角度調整ブラケットは、第3角度調整ブラケット及び第4角度調整ブラケットをさらに有する。第3角度調整ブラケットは、第1取付台の第2外取付面に固定される。第4角度調整ブラケットは、第2取付台の第4外取付面に固定される。第3角度調整ブラケット及び第4角度調整ブラケットは、それぞれ第1電線及び第2電線に接続される。
【0021】
本発明の1つの実施例において、第3角度調整ブラケット及び第4角度調整ブラケットは、3次元角度調整ブラケットである。
【0022】
本発明の1つの実施例において、光損失測定装置は、第2エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)をさらに有する。第2エミッション顕微鏡は、半導体光電変換チップに向かう画像取込面を有する。半導体光電変換チップが光ビームに対して光電変換を行うと、第2エミッション顕微鏡は、光ビームが半導体光電変換チップから散逸する光漏れ位置を取り込む。
【0023】
本発明の1つの実施例において、第2エミッション顕微鏡は、イメージセンサー、及び前記イメージセンサーに接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)を有する。
【0024】
本発明によれば、光損失測定装置は、半導体導光チップを通った光ビームのエネルギーを光測定器によって取り込んで、光ビームが半導体導光チップから散逸する光漏れ位置を第1エミッション顕微鏡によって取り込んで、半導体導光チップの導光経路の異常を測定する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施例1の光損失測定装置の構造模式図である。
図2】本発明の実施例2の光損失測定装置の構造模式図である。
図3】本発明の実施例の半導体導光チップの構造断面図である。
図4】本発明の実施例3の光損失測定装置の構造模式図である。
図5】本発明の実施例4の光損失測定装置の構造模式図である。
図6】本発明の実施例5の光損失測定装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を開示しながら本発明の実施例を説明する。図面及び明細書において、同じ符号は同じ又は類似な部材を示す。図面において、簡単化又は表示の便宜上で、その形状及び厚さを拡大して表示する場合もある。留意すべきことは、図面に開示されていない又は明細書に記載されていない素子は、当業者が自明であるものである。当業者は、本発明の内容に基づいて様々な変更、改良を行うことができる。
【0027】
特に指定しない限り、「できる」または「かもしれない」などの条件文または単語は、この実施形態では存在するが、不要とも解釈される可能性がある特徴、構成要素、またはステップを表現することを意図していることが多い。・他の実施形態では、これらの特徴、構成要素、またはステップは必要ない場合がある。
【0028】
本明細書において、「1つの実施例」又は「実施例」等の文言は、少なくとも1つの実施例に関する特定な素子、構造又は特徴を示す。そのため、本明細書に記載の「1つの実施例」又は「実施例」の文言は、同じ実施例に対することとは限らない。なお、複数の実施例に記載の特定な部材、構造、及び特徴を適切に組み合わせることができる。
【0029】
本明細書および本特許出願の範囲において、特定の用語は特定の構成要素を指すために使用されている。・しかし、当該技術分野における通常の知識を有する者(当業者)であれば、同一の構成要素が異なる用語で呼ばれる場合があることを理解できるはずである。・明細書と特許出願の範囲は、名称の違いによって構成要素を区別するのではなく、むしろ機能の違いに基づいている。・本明細書および特許出願の範囲における「含み」という用語は、オープンエンドな用語であり、「含むが、これに限定されない」と解釈されるべきである。・さらに、本明細書における「結合」または「接続」には、あらゆる直接的および間接的な連結手段が含まれる。・従って、本明細書で第1の要素が第2の要素に接続されていると記載されている場合、それは、第1の要素が、無線伝送、光伝送などの電気的接続または信号的接続によって第2の要素に直接接続されていてもよいし、何らかの他の要素または接続手段によって第2の要素に間接的に電気的または信号的に接続されていてもよいことを意味する。
【0030】
下記内容があくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示される。明細書及び請求項において、「1つ」及び「前記」は、特に限定しない限り、「1つ又は少なくとも1つ」の素子又は成分を示す。また、単数形の冠詞は、前後の文章から明らかに複数形であると分からない限り、複数の素子又は成分の意味も含む。なお、「中に」は、特に限定しない限り、「中に」及び「上に」の意味も含む。明細書及び請求項に記載の用語(terms)は、特に限定しない限り、当業者が理解する意味と同じ意味を有する。また、一部の特定の用語は、後述で明確に定義して説明する。明細書に記載の用語は、あくまで例示であり、本発明の範囲を限定するものではない。なお、本発明は、下記各実施例に限定されない。
【0031】
以下、実施例及び図面を開示しながら本発明を詳しく説明する。
【0032】
本発明の光損失測定装置は、半導体導光チップを通った光ビームのエネルギーを光測定器によって取り込んで、光ビームが半導体導光チップから散逸する光漏れ位置を第1エミッション顕微鏡によって取り込んで、半導体導光チップの導光経路の異常を測定する。
【0033】
図1は、本発明の実施例1の光損失測定装置の構造模式図である。図1を参照しながら光損失測定装置1の実施例1を説明する。光損失測定装置1は、第1導光ケーブル10、第2導光ケーブル11、光測定器12、第1角度調整ブラケット13を含む少なくとも1つの角度調整ブラケット、及び第1エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)15を有する。実施例1において、角度調整ブラケットの数が1つである例を示す。第1導光ケーブル10及び第2導光ケーブル11は、光ファイバーが挙げられる。第1導光ケーブル10は、第1端及び第2端を有する。第1導光ケーブル10の第1端は、光発生器2に接続される。第2導光ケーブル11は、第3端及び第4端を有する。光測定器12は、第2導光ケーブル11の第4端に接続される。第1角度調整ブラケット13は、第1導光ケーブル10の第2端及び第2導光ケーブル11の第3端が配置される。第1角度調整ブラケット13は、第1導光ケーブル10の第2端及び第2導光ケーブル11の第3端をそれぞれ半導体導光チップ(chip)3に向かうように調整する。第1角度調整ブラケット13は、3次元角度調整ブラケットが挙げられる。第1角度調整ブラケット13が3次元角度調整ブラケットである場合、第1角度調整ブラケット13は、第1導光ケーブル10の第2端及び第2導光ケーブル11の第3端をそれぞれxy平面、yz平面、又はzx平面で回転させるように調整する。第1エミッション顕微鏡15は、半導体導光チップ3に向かう画像取込面を有する。
【0034】
光発生器2が光ビームを生成すると、光ビームが第1導光ケーブル10を介して半導体導光チップ3に出射し、半導体導光チップ3に光点4を生じさせる。半導体導光チップ3は、第2導光ケーブル11に出射するように光ビームを導く。光測定器12は、第2導光ケーブル11を介して光ビームを受信してそのエネルギーを取り込む。第1エミッション顕微鏡15は、光ビームが半導体導光チップ3から散逸する光漏れ位置を取り込んで、半導体導光チップ3の導光経路の異常を測定する。上記光ビームの波長は、100~6000nmが挙げられるが、それらに限定されない。光発生器2は、レーザー発生器が挙げられる。光発生器2がレーザー発生器である場合、光ビームは、レーザービームである。半導体導光チップ3の異なる導光経路は、それぞれ異なる光学特性を有する光ビームに対応する。光学特性は、例えば、出力、入射角、散乱、発振、振幅、屈折、反射、及び偏光等が挙げられる。光発生器2によって光ビームの光学特性を校正した後、半導体導光チップ3の特定の導光経路に対して特定の光学特性を有する光ビームを生成し、特定の導光経路の異常を測定する。
【0035】
本発明の1つの実施例において、第1エミッション顕微鏡15は、イメージセンサー150、及びイメージセンサー150に接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)151を有する。イメージセンサー150は、電荷結合素子であり、複数の感光領域(Photosensitive area)、出力増幅器(Output amplifier)、及び記憶領域(Storage area)を有する。感光領域は、出力増幅器に電気接続される。出力増幅器は、記憶領域に電気接続される。イメージセンサー150の感光領域は、ヒ化インジウムガリウム、ケイ素、アンチモン化インジウム(InSb)、テルル化カドミウム水銀(HgCdTe)、又は2,5-ジメルカプト-1,3,4-チアジアゾール(DMCT)で構成され、赤外線又は遠赤外線等の不可視光を受信するために用いられるが、可視光を受信してもよく、一般的には薄膜状であり、シリコン基板に設けられる。光ビームが半導体導光チップ3から散逸すると、イメージセンサー150は、半導体導光チップ3の欠陥による赤外線を捕捉する。出力増幅器は、トランジスタ又は金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)であり、感光領域で受け取った電荷を電圧信号に変換し、一般的にはシリコン基板の端部に設けられる。記憶領域は、出力増幅器によって変更された電圧信号を記憶し、一般的には金属又は多結晶シリコン材料で製造され、シリコン基板に設けられる。また、金属組織顕微鏡151は、イメージセンサー150で取り込んだ光漏れ位置を拡大するための高倍率顕微鏡である。
【0036】
図2は、本発明の実施例2の光損失測定装置の構造模式図である。図2を参照しながら光損失測定装置の実施例2を説明する。実施例2において、実施例1との相違点としては、実施例2の角度調整ブラケットの数が2つであり、それぞれ第1角度調整ブラケット13及び第2角度調整ブラケット14である。第1角度調整ブラケット13及び第2角度調整ブラケット14は、それぞれ第1導光ケーブル10の第2端及び第2導光ケーブル11の第3端が配置され、第1導光ケーブル10の第2端及び第2導光ケーブル11の第3端をそれぞれ半導体導光チップ3に向かうように調整する。第2角度調整ブラケット14は、3次元角度調整ブラケットが挙げられる。第1角度調整ブラケット13及び第2角度調整ブラケット14が3次元角度調整ブラケットである場合、第1角度調整ブラケット13及び第2角度調整ブラケット14は、第1導光ケーブル10の第2端及び第2導光ケーブル11の第3端をそれぞれxy平面、yz平面、又はzx平面で回転させるように調整する。実施例2のその他の技術的特徴は、実施例1で説明したため重複説明を省略する。
【0037】
図3は、本発明の実施例の半導体導光チップの構造断面図である。図3を参照しながら説明する。半導体導光チップ3は、シリコンフォトニック集積回路が挙げられる。シリコンフォトニック集積回路は、シリコンプロセス又は半導体プロセスによってフォトニック素子を製造する集積回路であり、光ファイバー、光増幅器、光変調器等の光電子部品と、トランジスタ、コンデンサ、インダクタンス等の電子部品とを1つのチップに統合し、光と電気の高効率変換を実現する。例えば、半導体導光チップ3は、シリコン被覆絶縁(silicon on insulator、SOI)基板30、及び前記基板に設けられる少なくとも1つの光学素子を有する。前記光学素子は、少なくとも1つの受動光学素子31、及び少なくとも1つのアクティブ光学素子32を含む。受動光学素子31は、例えば、光導波路、方向性結合器、マッハツェンダー(Mach-Zehnder)干渉計、環状共振キャビティ、グレーティングカプラー、エッジカプラーが挙げられる。アクティブ光学素子32は、例えば、光変調器、光測定器、及びレーザーダイオードが挙げられる。言い換えると、少なくとも1つの光学素子は、光導波路、方向性結合器、マッハツェンダー干渉計、環状共振キャビティ、グレーティングカプラー、エッジカプラー、光変調器、光測定器、及びレーザーダイオードから選べられる少なくとも1つ又はそれらの組み合わせである。1つの実施例において、半導体導光チップ3は、半導体光電変換チップであり、シリコン被覆絶縁基板30に設けられる少なくとも1つの電子部品33をさらに有する。電子部品33は、例えば、トランスインピーダンスアンプ、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はドライバー集積回路が挙げられる。
【0038】
図4は、本発明の実施例3の光損失測定装置の構造模式図である。図4を参照しながら光損失測定装置1の実施例3を説明する。実施例3において、実施例2との相違点としては、少なくとも1つのホストコンピュータ16、及び半導体導光チップ3を保持するプラットホーム17をさらに有する。実施例3において、第1角度調整ブラケット13及び第2角度調整ブラケット14は、自動化3次元角度調整ブラケットである。ホストコンピュータ16の数は、需要に応じて調整できる。説明の便宜上、ホストコンピュータ16の数が1つである例を説明する。ホストコンピュータ16は、自動化3次元角度調整ブラケットに電気接続され、半導体導光チップ3に対する第1導光ケーブル10の第2端及び第2導光ケーブル11の第3端の角度を調整する。1つの実施例において、ホストコンピュータ16は、光発生器2、光測定器12、及び第1エミッション顕微鏡15のイメージセンサー150に電気接続される。ホストコンピュータ16は、光発生器2から光ビームの全エネルギーを取得し、光測定器12から光ビームの残りのエネルギーを取得し、全エネルギー及び残りのエネルギーに基づいて光漏れ位置での光ビームの光損失エネルギーを計算する。図5は、本発明の実施例4の光損失測定装置の構造模式図である。図5を参照しながら光損失測定装置1の実施例4を説明する。実施例2と比べて、実施例4は、第1取付台18、第2取付台19、第3角度調整ブラケット13’、及び第4角度調整ブラケット14’をさらに有する。また、半導体導光チップ3は、半導体光電変換チップである。第1取付台18は、互いに対向する第1外取付面及び第2外取付面を有する。第1角度調整ブラケット13は、第1取付台18の第1外取付面に固定される。第2取付台19は、互いに対向する第3外取付面及び第4外取付面を有する。第2角度調整ブラケット14は、第2取付台の第3外取付面に固定される。半導体光電変換チップは、第1電線5及び第2電線6を介して電気パラメータ測定器7に電気接続される。電気パラメータ測定器7は、電圧、電流等の半導体光電変換チップの電気パラメータを測定する。第3角度調整ブラケット13’は、第1取付台18の第2外取付面に固定される。第4角度調整ブラケット14’は、第2取付台19の第4外取付面に固定される。第3角度調整ブラケット13’及び第4角度調整ブラケット14’は、それぞれ第1電線5及び第2電線6に接続される。本発明の1つの実施例において、第3角度調整ブラケット13’及び第4角度調整ブラケット14’は、3次元角度調整ブラケットである。第3角度調整ブラケット13’及び第4角度調整ブラケット14’が3次元角度調整ブラケットである場合、第3角度調整ブラケット13’及び第4角度調整ブラケット14’は、第1電線5及び第2電線6をそれぞれxy平面、yz平面、又はzx平面で回転させるように調整する。
【0039】
図6は、本発明の実施例5の光損失測定装置の構造模式図である。図6を参照しながら光損失測定装置1の実施例5を説明する。実施例5において、実施例4との相違点としては、第2エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)15’をさらに有する。第2エミッション顕微鏡15’は、半導体光電変換チップに向かう画像取込面を有する。半導体光電変換チップが光ビームに対して光電変換を行うと、第2エミッション顕微鏡15’は、イメージセンサー150’、及びイメージセンサー150’に接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)151’を有し、光ビームが半導体光電変換チップから散逸する光漏れ位置を取り込む。イメージセンサー150’は、電荷結合元件であり、複数の感光領域(Photosensitive area)、出力増幅器(Output amplifier)、及び記憶領域(Storage area)を有する。感光領域は、出力増幅器に電気接続される。出力増幅器は、記憶領域に電気接続される。イメージセンサー150’の感光領域は、ヒ化インジウムガリウム、ケイ素、アンチモン化インジウム(InSb)、テルル化カドミウム水銀(HgCdTe)、又は2,5-ジメルカプト-1,3,4-チアジアゾール(DMCT)で構成され、赤外線又は遠赤外線等の不可視光を受信するために用いられるが、可視光を受信してもよく、一般的には薄膜状であり、シリコン基板に設けられる。光ビームが半導体光電変換チップから散逸すると、イメージセンサー150’は、半導体光電変換チップの欠陥による赤外線を捕捉する。出力増幅器は、トランジスタ又は金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)であり、感光領域で受け取った電荷を電圧信号に変換し、一般的にはシリコン基板の端部に設けられる。記憶領域は、出力増幅器によって変更された電圧信号を記憶し、一般的には金属又は多結晶シリコン材料で製造され、シリコン基板に設けられる。また、金属組織顕微鏡151’は、イメージセンサー150’で取り込んだ光漏れ位置を拡大するための高倍率顕微鏡である。
【0040】
上記実施例によると、光損失測定装置は、半導体導光チップを通った光ビームのエネルギーを光測定器によって取り込んで、光ビームが半導体導光チップから散逸する光漏れ位置を第1エミッション顕微鏡によって取り込んで、半導体導光チップの導光経路の異常を測定する。
【0041】
本発明は、上記実施例に限定されない。本発明の請求の範囲に基づいてなされた均等的な変更は、全て本発明に含む。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
第1導光ケーブル、第2導光ケーブル、光測定器、少なくとも1つの角度調整ブラケット、及び第1エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)を有し、
前記第1導光ケーブルは、第1端及び第2端を有し、
前記第1導光ケーブルの前記第1端は、光発生器に接続され、
前記第2導光ケーブルは、第3端及び第4端を有し、
前記光測定器は、前記第2導光ケーブルの前記第4端に接続され、
前記少なくとも1つの角度調整ブラケットは、前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端が配置され、前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端をそれぞれ半導体導光チップに向かうように調整し、
前記第1エミッション顕微鏡は、前記半導体導光チップに向う画像取込面を有し、
前記光発生器が光ビームを生成すると、前記光ビームが前記第1導光ケーブルを介して前記半導体導光チップに出射し、前記半導体導光チップは、前記第2導光ケーブルに出射するように前記光ビームを導き、前記光測定器は、前記第2導光ケーブルを介して前記光ビームを受信して前記光ビームのエネルギーを取り込んで、前記第1エミッション顕微鏡は、前記光ビームが前記半導体導光チップから散逸する光漏れ位置を取り込む、
光損失測定装置。
[2]
前記少なくとも1つの角度調整ブラケットは、第1角度調整ブラケット及び第2角度調整ブラケットを有し、
前記第1角度調整ブラケット及び前記第2角度調整ブラケットは、それぞれ前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端が配置され、前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端をそれぞれ前記半導体導光チップに向かうように調整する、
[1]に記載の光損失測定装置。
[3]
前記第1角度調整ブラケット及び前記第2角度調整ブラケットは、3次元角度調整ブラケットである、
[2]に記載の光損失測定装置。
[4]
前記3次元角度調整ブラケットは、自動化3次元角度調整ブラケットである、
[3]に記載の光損失測定装置。
[5]
少なくとも1つのホストコンピュータをさらに有し、
前記ホストコンピュータは、前記自動化3次元角度調整ブラケットに電気接続され、前記半導体導光チップに対する前記第1導光ケーブルの前記第2端及び前記第2導光ケーブルの前記第3端の角度を調整する、
[4]に記載の光損失測定装置。
[6]
前記少なくとも1つのホストコンピュータは、前記光発生器、前記光測定器、及び前記第1エミッション顕微鏡に電気接続され、前記光漏れ位置での前記光ビームの光損失エネルギーを計算する、
[5]に記載の光損失測定装置。
[7]
前記第1エミッション顕微鏡は、イメージセンサー、及び前記イメージセンサーに接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)を有する、
[1]に記載の光損失測定装置。
[8]
前記半導体導光チップは、シリコン被覆絶縁(silicon on insulator、SOI)基板と、前記シリコン被覆絶縁基板に設けられる光導波路、方向性結合器、マッハツェンダー(Mach-Zehnder)干渉計、環状共振キャビティ、グレーティングカプラー、エッジカプラー、光変調器、光測定器、及びレーザーダイオードから選ばれる少なくとも1つ又はそれらの組み合わせを有する、
[1]に記載の光損失測定装置。
[9]
前記半導体導光チップを保持するプラットホームをさらに有する、
[1]に記載の光損失測定装置。
[10]
前記第1導光ケーブル及び前記第2導光ケーブルは、光ファイバーである、
[1]に記載の光損失測定装置。
[11]
前記光発生器は、レーザー発生器であり、
前記光ビームは、レーザービームである、
[1]に記載の光損失測定装置。
[12]
第1取付台及び第2取付台をさらに有し、
前記第1取付台は、互いに対向する第1外取付面及び第2外取付面を有し、
前記第1角度調整ブラケットは、前記第1取付台の前記第1外取付面に固定され、
前記第2取付台は、互いに対向する第3外取付面及び第4外取付面を有し、
前記第2角度調整ブラケットは、前記第2取付台の前記第3外取付面に固定される、
[2]に記載の光損失測定装置。
[13]
前記半導体導光チップは、半導体光電変換チップである、
[12]に記載の光損失測定装置。
[14]
前記半導体光電変換チップは、第1電線及び第2電線を介して電気パラメータ測定器に電気接続され、
前記電気パラメータ測定器は、前記半導体光電変換チップの電気パラメータを測定する、
[13]に記載の光損失測定装置。
[15]
前記角度調整ブラケットは、第3角度調整ブラケット及び第4角度調整ブラケットを有し、
前記第3角度調整ブラケットは、前記第1取付台の前記第2外取付面に固定され、
前記第4角度調整ブラケットは、前記第2取付台の前記第4外取付面に固定され、
前記第3角度調整ブラケット及び前記第4角度調整ブラケットは、それぞれ前記第1電線及び前記第2電線に接続される、
[14]に記載の光損失測定装置。
[16]
前記第3角度調整ブラケット及び前記第4角度調整ブラケットは、3次元角度調整ブラケットである、
[15]に記載の光損失測定装置。
[17]
第2エミッション顕微鏡(Emission Microscopy)をさらに有し、
前記第2エミッション顕微鏡は、前記半導体光電変換チップに向う画像取込面を有し、
前記半導体光電変換チップが前記光ビームに対して光電変換を行うと、前記第2エミッション顕微鏡は、前記光ビームが前記半導体光電変換チップから散逸する光漏れ位置を取り込む、
[15]に記載の光損失測定装置。
[18]
前記第2エミッション顕微鏡は、イメージセンサー、及び前記イメージセンサーに接続される金属組織顕微鏡(Metallographic microscope)を有する、
[17]に記載の光損失測定装置。
【符号の説明】
【0042】
1 光損失測定装置
10 第1導光ケーブル
11 第2導光ケーブル
12 光測定器
13 第1角度調整ブラケット
14 第2角度調整ブラケット
15 第1エミッション顕微鏡
150 イメージセンサー
151 金属組織顕微鏡
13’ 第3角度調整ブラケット
14’ 第4角度調整ブラケット
15’ 第2エミッション顕微鏡
150’ イメージセンサー
151’ 金属組織顕微鏡
16 ホストコンピュータ
17 プラットホーム
18 第1取付台
19 第2取付台
2 光発生器
3 半導体導光チップ
30 シリコン被覆絶縁基板
31 受動光学素子
32 アクティブ光学素子
33 電子部品
4 光点
5 第1電線
6 第2電線
7 電気パラメータ測定器
【要約】
【課題】半導体導光チップの導光経路の異常を測定する。
【解決手段】光損失測定装置は、第1導光ケーブル、第2導光ケーブル、光測定器、少なくとも1つの角度調整ブラケット、及び第1エミッション顕微鏡を有する。第1導光ケーブルは光発生器に接続される。光測定器は、第2導光ケーブルに接続される。角度調整ブラケットは、第1導光ケーブル及び第2導光ケーブルを有し、第1導光ケーブルの一端及び第2導光ケーブルの一端をそれぞれ半導体導光チップに向かうように調整する。光発生器が光ビームを生成する時に、光ビームが第1導光ケーブルを介して半導体導光チップに出射し、半導体導光チップは、第2導光ケーブルに出射するように光ビームを導く。光測定器は、第2導光ケーブルを介して光ビームを受信してそのエネルギーを取り込む。第1エミッション顕微鏡は、光ビームが半導体導光チップから散逸する光漏れ位置を取り込む。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6