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特許7600353情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-06
(45)【発行日】2024-12-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20241209BHJP
   H04N 21/488 20110101ALI20241209BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20241209BHJP
   H04N 5/761 20060101ALI20241209BHJP
   H04N 5/92 20060101ALI20241209BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20241209BHJP
【FI】
H04N21/482
H04N21/488
H04N5/93
H04N5/761
H04N5/92 010
H04N5/765
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023206915
(22)【出願日】2023-12-07
【審査請求日】2024-02-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 知彦
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-074470(JP,A)
【文献】特開2018-011186(JP,A)
【文献】特開2009-017259(JP,A)
【文献】特開2013-243704(JP,A)
【文献】特開2009-044435(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0170818(US,A1)
【文献】特表2004-531120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 5/76-5/775
H04N 5/80-5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送される放送コンテンツの番組一覧と、VOD(Video On Demand)において配信されるVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示部に表示させる表示処理部と、
前記番組表において前記放送コンテンツの番組一覧からユーザにより選択された前記放送コンテンツの録画指示に基づいて、選択された前記放送コンテンツの録画処理を実行する録画処理部と、
前記番組表において前記VODコンテンツの番組一覧からユーザにより選択された前記VODコンテンツを後で視聴するコンテンツとして記録するための記録指示に基づいて、前記ユーザが選択した前記VODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための処理を実行する記録処理部と、
を有し、
前記表示処理部は、前記録画処理部により録画された前記放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、録画された前記放送コンテンツを示す情報とともに、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報を表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示処理部は、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報として、前記VODコンテンツのタイトルと、前記VODコンテンツがVODであることを示す情報とを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示処理部は、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報として、前記VODコンテンツを視聴することが許可された期間として定められた視聴許可期間を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記番組表において前記ユーザが選択した前記放送コンテンツである選択放送コンテンツを録画するための録画指示の受け付けを契機として、前記VODコンテンツの一覧を参照し、前記選択放送コンテンツと同じ内容の前記VODコンテンツである同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有し、
前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記VODコンテンツの一覧に前記同一VODコンテンツがあることを示すメッセージを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記選択放送コンテンツを録画するか、及び前記同一VODコンテンツを記録するかのうちの少なくともいずれかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記番組表において前記ユーザが選択した前記放送コンテンツである選択放送コンテンツを録画するための録画指示の受け付けを契機として、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツの中に、前記選択放送コンテンツと同じ内容の前記VODコンテンツである同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有し、
前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記同一VODコンテンツに対応する前記VOD特定情報が記録されていることを示すメッセージを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示処理部は、前記同一VODコンテンツを削除するかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させ、
前記記録処理部は、前記ユーザが前記画面において前記同一VODコンテンツの削除を指示した場合に、前記同一VODコンテンツに対応する前記VOD特定情報を削除するための処理を実行する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記検索処理部は、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツの中に前記同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための前記検索処理を実行する前に、前記VODコンテンツの一覧を参照し、前記同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は、前記記録指示の受け付けを契機として、録画された前記放送コンテンツである録画放送コンテンツの中に、前記番組表において前記ユーザが選択した前記VODコンテンツと同じ内容の前記録画放送コンテンツである同一放送コンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有し、
前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一放送コンテンツがある場合に、前記同一放送コンテンツが録画されていることを示すメッセージを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示処理部は、前記同一放送コンテンツを削除するかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させ、
前記録画処理部は、前記ユーザが前記同一放送コンテンツの削除を指示した場合に、前記同一放送コンテンツを削除するための処理を実行する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記情報処理装置は、前記録画一覧画面において前記ユーザが選択した前記放送コンテンツである選択放送コンテンツを再生するための再生指示の受け付けを契機として、前記VODコンテンツの一覧を参照し、前記選択放送コンテンツと同じ内容の前記VODコンテンツである同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有し、
前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記選択放送コンテンツ及び前記同一VODコンテンツのうちのいずれかで再生するかを選択するための再生選択画面を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置は、前記再生指示の受け付けを契機として、前記選択放送コンテンツが放送開始から放送終了までの放送期間において録画されたか否かを判定する判定部をさらに有し、
前記検索処理部は、さらに、前記選択放送コンテンツが前記放送期間において録画されていないと前記判定部が判定したことを条件として、前記同一VODコンテンツがあるか否かを検索する、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記放送コンテンツ及びVODコンテンツのメタデータには、コンテンツの映像及び音のうちの少なくともいずれかの品質を示す情報が含まれ、
前記表示処理部は、前記選択放送コンテンツの前記品質より前記同一VODコンテンツの前記品質の方が高い場合、前記同一VODコンテンツを再生するかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させる、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項14】
コンピュータが実行する、
放送される放送コンテンツの番組一覧と、VODにおいて配信されるVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示部に表示させるステップと、
前記番組表において前記放送コンテンツの番組一覧からユーザにより選択された前記放送コンテンツの録画指示に基づいて、選択された前記放送コンテンツの録画処理を実行するステップと、
前記番組表において前記VODコンテンツの番組一覧からユーザにより選択された前記VODコンテンツを後で視聴するコンテンツとして記録するための記録指示に基づいて、前記ユーザが選択した前記VODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための処理を実行するステップと、
録画された前記放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、録画された前記放送コンテンツを示す情報とともに、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報を表示させるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータを、
放送される放送コンテンツの番組一覧と、VODにおいて配信されるVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示部に表示させる表示処理部、
前記番組表において前記放送コンテンツの番組一覧からユーザにより選択された前記放送コンテンツの録画指示に基づいて、選択された前記放送コンテンツの録画処理を実行する録画処理部、及び
前記番組表において前記VODコンテンツの番組一覧からユーザにより選択された前記VODコンテンツを後で視聴するコンテンツとして記録するための記録指示に基づいて、前記ユーザが選択した前記VODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための処理を実行する記録処理部、
として機能させ、
前記表示処理部は、前記録画処理部により録画された前記放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、録画された前記放送コンテンツを示す情報とともに、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報を表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送されたコンテンツを録画し、録画したコンテンツの一覧を表示する録画表示装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-003414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、VOD(Video On Demand)が普及しており、ユーザは、録画表示装置やVODから視聴したいコンテンツを探して当該コンテンツを視聴することができる。しかしながら、この場合、ユーザは、視聴したいコンテンツを探すために、録画表示装置において録画されているコンテンツの一覧から検索したり、VODにおいて配信されているコンテンツの一覧から検索したりしなければならず、視聴したいコンテンツを探す負担が大きかった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、視聴したいコンテンツを探す負担を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる情報処理装置は、放送される放送コンテンツの番組一覧と、VODにおいて配信されるVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示部に表示させる表示処理部と、前記番組表においてユーザが選択した前記VODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための記録指示に基づいて、前記VOD特定情報を記録するための処理を実行する記録処理部と、を有し、前記表示処理部は、録画された前記放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報を表示させる。
【0007】
前記表示処理部は、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報として、前記VODコンテンツのタイトルと、前記VODコンテンツがVODであることを示す情報とを表示させてもよい。
【0008】
前記表示処理部は、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報として、前記VODコンテンツを視聴することが許可された期間として定められた視聴許可期間を表示させてもよい。
【0009】
前記情報処理装置は、前記番組表において前記ユーザが選択した前記放送コンテンツである選択放送コンテンツを録画するための録画指示の受け付けを契機として、前記VODコンテンツの一覧を参照し、前記選択放送コンテンツと同じ内容の前記VODコンテンツである同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有してもよいし、前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記VODコンテンツの一覧に前記同一VODコンテンツがあることを示すメッセージを表示させてもよい。
【0010】
前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記選択放送コンテンツを録画するか、及び前記同一VODコンテンツを記録するかのうちの少なくともいずれかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させてもよい。
【0011】
前記情報処理装置は、前記番組表において前記ユーザが選択した前記放送コンテンツである選択放送コンテンツを録画するための録画指示の受け付けを契機として、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツの中に、前記選択放送コンテンツと同じ内容の前記VODコンテンツである同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有してもよいし、前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記同一VODコンテンツに対応する前記VOD特定情報が記録されていることを示すメッセージを前記表示部に表示させてもよい。
【0012】
前記表示処理部は、前記同一VODコンテンツを削除するかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させてもよいし、前記記録処理部は、前記ユーザが前記画面において前記同一VODコンテンツの削除を指示した場合に、前記同一VODコンテンツに対応する前記VOD特定情報を削除するための処理を実行してもよい。
【0013】
前記検索処理部は、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツの中に前記同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための前記検索処理を実行する前に、前記VODコンテンツの一覧を参照し、前記同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行してもよい。
【0014】
前記情報処理装置は、前記記録指示の受け付けを契機として、録画された前記放送コンテンツである録画放送コンテンツの中に、前記番組表において前記ユーザが選択した前記VODコンテンツと同じ内容の前記録画放送コンテンツである同一放送コンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有してもよいし、前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一放送コンテンツがある場合に、前記同一放送コンテンツが録画されていることを示すメッセージを前記表示部に表示させてもよい。
【0015】
前記表示処理部は、前記同一放送コンテンツを削除するかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させてもよいし、前記情報処理装置は、前記ユーザが前記同一放送コンテンツの削除を指示した場合に、前記同一放送コンテンツを削除するための処理を実行する録画処理部をさらに有してもよい。
【0016】
前記情報処理装置は、前記録画一覧画面において前記ユーザが選択した前記放送コンテンツである選択放送コンテンツを再生するための再生指示の受け付けを契機として、前記VODコンテンツの一覧を参照し、前記選択放送コンテンツと同じ内容の前記VODコンテンツである同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する検索処理部をさらに有してもよいし、前記表示処理部は、前記検索処理の実行結果として前記同一VODコンテンツがある場合に、前記選択放送コンテンツ及び前記同一VODコンテンツのうちのいずれかで再生するかを選択するための再生選択画面を前記表示部に表示させてもよい。
【0017】
前記情報処理装置は、前記再生指示の受け付けを契機として、前記選択放送コンテンツが放送開始から放送終了までの放送期間において録画されたか否かを判定する判定部をさらに有してもよいし、前記検索処理部は、さらに、前記選択放送コンテンツが前記放送期間において録画されていないと前記判定部が判定したことを条件として、前記同一VODコンテンツがあるか否かを検索してもよい。
【0018】
前記放送コンテンツ及びVODコンテンツのメタデータには、コンテンツの映像及び音のうちの少なくともいずれかの品質を示す情報が含まれてもよいし、前記表示処理部は、前記選択放送コンテンツの前記品質より前記同一VODコンテンツの前記品質の方が高い場合、前記同一VODコンテンツを再生するかをユーザに問い合わせる画面を前記表示部に表示させてもよい。
【0019】
本発明の第2の態様にかかる情報処理方法は、コンピュータが実行する、放送される放送コンテンツの番組一覧と、VODにおいて配信されるVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示部に表示させるステップと、前記番組表においてユーザが選択した前記VODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための記録指示に基づいて、前記VOD特定情報を記録するための処理を実行するステップと、録画された前記放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報を前記表示部に表示させるステップと、を有する。
【0020】
本発明の第3の態様にかかるプログラムは、コンピュータを、放送される放送コンテンツの番組一覧と、VODにおいて配信されるVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示部に表示させる表示処理部、及び前記番組表においてユーザが選択した前記VODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための記録指示に基づいて、前記VOD特定情報を記録するための処理を実行する記録処理部、として機能させ、前記表示処理部は、録画された前記放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、記録された前記VOD特定情報によって特定される前記VODコンテンツを示す情報を表示させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、視聴したいコンテンツを探す負担を軽減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】情報処理システムの概要を説明するための図である。
図2】番組表の一例を模式的に表した図である。
図3】録画一覧画面の一例を模式的に表した図である。
図4】情報処理装置のブロック図である。
図5】録画一覧画面の一例を模式的に表した図である。
図6】情報処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図7】変形例にかかる情報処理システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、ユーザが視聴するコンテンツの表示を管理するために用いられるシステムである。コンテンツは、ドラマ及び映画等の映像作品であり、放送される放送コンテンツと、VODにおいて配信されるVODコンテンツとを含む。
【0024】
放送コンテンツは、録画が許可されているコンテンツであり、例えば、RF(Radio Frequency)方式、又はIP(Internet Protocol)マルチキャスト方式によって配信されるコンテンツである。VODコンテンツは、録画が禁止されているコンテンツであり、例えば、IPユニキャスト方式で提供されるコンテンツである。情報処理システムSは、管理装置1と、情報処理装置2とを有する。
【0025】
管理装置1は、コンテンツの表示を管理する装置であり、例えば、サーバである。管理装置1は、例えば、VODコンテンツを配信する不図示のVODサーバと連携し、VODサーバと情報処理装置2との間における情報の送受信を中継する。なお、管理装置1は、VODサーバであってもよい。管理装置1は、さらに、放送コンテンツを配信する各放送局(例えば、各放送局が管理する不図示のサーバ)と連携し、各放送局と情報処理装置2との間における情報の送受信を中継してもよい。管理装置1は、ユーザに関する情報を管理している。ユーザに関する情報は、例えば、ユーザID(identification)、ユーザの属性(例えば、性別、年齢等)、ユーザのコンテンツの視聴履歴、及び保存されたVODコンテンツを示す情報等を含む。保存されたVODコンテンツは、お気に入り登録等のように、ユーザが後で視聴するコンテンツとして保存したVODコンテンツである。本明細書において、ユーザが後で視聴するためにVODコンテンツを示す情報を保存することを、「お気に入り登録する」という場合がある。
【0026】
情報処理装置2は、コンテンツの表示を制御する装置であり、例えば、STB(Set Top Box)又はドングル等である。情報処理装置2は、放送コンテンツを録画する録画機能を有してもよい。情報処理装置2は、表示装置Dに電気的に接続されており、種々の情報を表示装置Dに表示させる。
【0027】
表示装置Dは、情報処理装置2の表示部として機能するテレビ等のディスプレイである。表示装置Dは、放送コンテンツの録画機能を有してもよい。また、表示装置Dは、録画機能を有する不図示のレコーダが電気的に接続されてもよい。なお、情報処理装置2は、録画機能付きのテレビであってもよい。情報処理装置2には、予めユーザIDが設定されている。
以下において、情報処理システムSの処理について説明する。
【0028】
まず、ユーザが、表示装置Dにおいて番組表を表示する操作を行うと、情報処理装置2は、管理装置1から番組一覧情報を取得する(図1における(1))。番組一覧情報は、番組表を生成するための情報であり、放送コンテンツの番組一覧及びVODコンテンツの番組一覧のうちの少なくともVODコンテンツの番組一覧を含む。詳細については後述するが、番組一覧情報に含まれるVODコンテンツの番組一覧は、管理装置1が作成した情報である。
【0029】
情報処理装置2は、取得した番組一覧情報に基づいて、番組表を表示装置Dに表示させる(図1における(2))。番組表には、放送コンテンツの番組一覧と、取得したVOD番組一覧情報によって示されるVODコンテンツの番組一覧とが含まれる。
【0030】
図2は、番組表の一例を模式的に表した図である。図2に示す番組表には、放送コンテンツの番組一覧の表示欄R1と、VODコンテンツの番組一覧の表示欄R2とが時系列に並べて表示されている。表示欄R2には、1つの種類のVOD(VODを提供する1つのVOD事業者に対応するVOD)が表示されているが、これに限らず、複数の種類のVOD(それぞれ異なる複数のVOD事業者それぞれに対応するVOD)が列ごとに表示されてもよい。
【0031】
図1に戻り、ユーザが、表示装置Dに表示された番組表において選択したVODコンテンツ(以下、「選択VODコンテンツ」という。)をお気に入り登録するための操作を行うと、当該選択VODコンテンツのVOD特定情報を記録するための記録処理を実行する(図1における(3))。VOD特定情報は、選択VODコンテンツを特定するための情報であり、例えば、VODコンテンツのID、VODコンテンツのタイトル、VODコンテンツの話数等のようにVODコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報を含む。情報処理装置2は、例えば、VODコンテンツの記録処理として、ユーザIDとVOD特定情報とを含む記録要求を管理装置1に送信することにより、管理装置1にVOD特定情報を記録させる。
【0032】
情報処理装置2が記録処理を実行した後において、ユーザが、表示装置Dにおいて録画一覧画面を表示するための操作を行うと、情報処理装置2は、管理装置1からユーザIDに関連付けられているVOD特定情報を取得する(図1における(4))。録画一覧画面は、録画された放送コンテンツの録画一覧を表示するための画面である。そして、情報処理装置2は、取得したVOD特定情報に基づいて、録画一覧画面を表示部Dに表示させる(図1における(5))。
【0033】
図3は、録画一覧画面の一例を模式的に表した図である。図3に示す録画一覧画面には、録画された放送コンテンツを示す情報である放送コンテンツ情報B1と、取得したVOD特定情報によって示されるVODコンテンツを示す情報であるVODコンテンツ情報V1とが表示されている。ユーザが録画一覧画面においてVODコンテンツを選択すると、情報処理装置2は、選択されたVODコンテンツを再生し、再生したVODコンテンツを表示装置Dに表示させる。また、ユーザが録画一覧画面において放送コンテンツを選択すると、情報処理装置2は、選択された放送コンテンツの録画を再生し、再生した放送コンテンツを表示装置Dに表示させる。
【0034】
このようにすることで、情報処理システムSは、録画された放送コンテンツと、お気に入り登録されたVODコンテンツとを1つの画面に表示させることができる。これにより、ユーザは、録画された放送コンテンツと、お気に入り登録されたVODコンテンツとを区別することなく表示された録画一覧画面から、視聴したいコンテンツを探すことができる。その結果、情報処理システムSは、ユーザが視聴したいコンテンツを探す負担を軽減することができる。
以下、情報処理装置2の構成について説明する。
【0035】
[情報処理装置2の構成]
図4は、情報処理装置2のブロック図である。図4において、矢印は主なデータの流れを示しており、図4に示したもの以外のデータの流れがあってもよい。図4において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図4に示すブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
【0036】
情報処理装置2は、接続部21と、通信部22と、記憶部23と、制御部24とを有する。情報処理装置2は、2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されてもよい。また、情報処理装置2は、コンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成されてもよい。なお、情報処理装置2が、テレビである場合、接続部21を有しなくてもよい。
【0037】
接続部21は、表示装置Dと電気的に接続するためのインターフェイスである。接続部21は、表示装置Dにおいてユーザによる操作内容を示すデータを制御部24に通知する。また、接続部21は、制御部24から出力されたデータを表示装置Dに送信する。
【0038】
通信部22は、ネットワークを介して管理装置1との間でデータを送受信するための通信コントローラを有する。通信部22は、管理装置1からネットワークを介して受信したデータを制御部24に通知する。また、通信部22は、ネットワークを介して、制御部24から出力されたデータを管理装置1に送信する。
【0039】
記憶部23は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部23は、情報処理装置2の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部24との間でデータの授受を行ってもよい。記憶部23は、制御部24が実行するプログラムを予め記憶している。
【0040】
制御部24は、操作受付部241と、表示処理部242と、記録処理部243と、録画処理部244と、検索処理部245と、判定部246とを有する。制御部24は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより、操作受付部241、表示処理部242、記録処理部243、録画処理部244、検索処理部245及び判定部246として機能する。
【0041】
[番組表の表示処理]
まず、情報処理装置2が実行する番組表の表示処理について説明する。
【0042】
操作受付部241は、表示装置Dにおけるユーザの操作を受け付ける。例えば、ユーザが表示装置Dにおいて番組表を表示するための操作を行うと、操作受付部241は、番組表の表示指示を受け付ける。表示処理部242は、操作受付部241が番組表の表示指示を受け付けると、放送コンテンツの番組一覧と、VODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示装置Dに表示させる。
【0043】
具体的には、まず、表示処理部242は、予め設定されているユーザIDを含む要求であって番組一覧情報の送信要求を管理装置1に送信する。そして、表示処理部242は、管理装置1から取得した番組一覧情報に含まれる放送コンテンツの番組一覧(管理装置1が各放送局から取得した放送コンテンツの番組一覧)及びVODコンテンツの番組一覧(管理装置1がVODサーバから取得したVODコンテンツの番組一覧)に基づく番組表を表示装置Dに表示させる。なお、表示処理部242は、各放送局から放送コンテンツの番組一覧を示す情報を取得してもよい。
【0044】
上述のとおり、VODコンテンツの番組一覧は、管理装置1が作成した情報である。管理装置1は、情報処理装置2から取得した送信要求に含まれるユーザIDによって特定されるユーザに関する情報に基づいて番組一覧情報を生成する。
【0045】
例えば、まず、管理装置1は、ユーザの属性及びユーザのコンテンツの視聴履歴等に基づいてユーザの嗜好及び所定の時間帯ごと(例えば1時間ごと)のユーザが視聴する度合いの高さを特定する。管理装置1は、特定したユーザの嗜好に基づいて、VODサーバが配信する複数のVODコンテンツの中からユーザに推薦する一以上のVODコンテンツを選択する。
【0046】
そして、管理装置1は、選択したVODコンンテンツを、ユーザが視聴する度合いが高い時間帯の順に並べることにより、VODコンテンツの番組一覧を生成する。その後、管理装置1は、生成したVODコンテンツの番組一覧と、各放送局から取得した放送コンテンツの番組一覧とを含む番組一覧情報を情報処理装置2に送信する。
【0047】
[VODコンテンツの記録処理]
続いて、情報処理装置2が実行するVODコンテンツの記録処理について説明する。
【0048】
記録処理部243は、表示装置Dに表示された番組表においてユーザが選択したVODコンテンツ(以下、「選択VODコンテンツ」という。)の記録指示に基づいて、選択VODコンテンツの記録処理を実行する。選択VODコンテンツの記録指示は、選択VODコンテンツをお気に入り登録するための指示、具体的には、選択VODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための指示である。選択VODコンテンツの記録指示は、選択VODコンテンツに対応するVOD特定情報を記録するための処理である。
【0049】
例えば、まず、ユーザが表示装置Dに表示された番組表において選択した選択VODコンテンツをお気に入り登録するための操作を行うと、操作受付部241は、選択VODコンテンツの記録指示を受け付ける。そして、記録処理部243は、予め設定されているユーザIDと、選択VODコンテンツに対応するVOD特定情報とを含む記録要求を管理装置1に送信する。
【0050】
その後、管理装置1は、記録要求に含まれるユーザIDとVOD特定情報とを関連付けて記録する。なお、記録処理部243は、記憶部23又は外部の記憶装置(例えば、表示装置Dの記憶部又は表示装置Dに電気的に接続されているレコーダの記憶部等)にVOD特定情報を記憶させてもよい。
【0051】
ここで、ユーザが選択VODコンテンツをお気に入り登録する場合において、当該選択VODコンテンツと同じ放送コンテンツが既に録画されている場合がある。この場合、ユーザは、選択VODコンテンツと同じ内容の放送コンテンツ(以下、「同一放送コンテンツ」という。)が録画されていることを忘れている可能性があるため、その旨をユーザに知らせることが望ましい。
【0052】
そこで、情報処理装置2は、選択VODコンテンツに対応する同一放送コンテンツが録画されている場合に、その旨のメッセージをユーザに提示してもよい。具体的には、情報処理装置2は、以下の2つのステップを実行することにより、選択VODコンテンツに対応する同一放送コンテンツが録画されている旨のメッセージをユーザに提示する。
【0053】
第1のステップとして、検索処理部245は、操作受付部241が選択VODコンテンツの記録指示を受け付けたことを契機として、録画された一以上の放送コンテンツ(以下、「録画放送コンテンツ」という。)の中に、同一放送コンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する。例えば、コンテンツ(放送コンテンツ及びVODコンテンツ)のメタデータには、当該コンテンツに対応するコンテンツ識別情報(例えば、コンテンツのID、コンテンツのタイトル、コンテンツの話数等)が含まれている。放送コンテンツのメタデータは、例えば、放送コンテンツの放送信号に含まれるSI(Service Information)情報である。
【0054】
この場合において、検索処理部245は、一以上の録画放送コンテンツの中から、選択VODコンテンツに対応するコンテンツ識別情報が共通する録画放送コンテンツを、同一放送コンテンツとして検索する。検索処理部245は、例えば、記憶部23において選択VODコンテンツとID又はタイトルが一致する録画放送コンテンツがあるかを検索する。
【0055】
第2のステップとして、表示処理部242は、検索処理部245による検索処理の実行結果として同一放送コンテンツがある場合に、同一放送コンテンツが録画されていることを示すメッセージを表示装置Dに表示させる。このようにすることで、情報処理装置2は、選択VODコンテンツに対応する同一放送コンテンツが録画済みであることをユーザに知らせることができる。なお、検索処理部245による検索処理の実行結果として同一放送コンテンツがない場合、記録処理部243は、選択VODコンテンツの記録処理を実行する。
【0056】
ところで、放送コンテンツが録画されると、記憶部23の容量が少なくなるため、選択VODコンテンツに対応する同一放送コンテンツが録画済みである場合、当該同一放送コンテンツを削除して記憶部23の容量を確保することがユーザにとって望ましい場合がある。そこで、情報処理装置2は、選択VODコンテンツに対応する同一放送コンテンツがある場合、当該同一放送コンテンツを削除するか否かをユーザに確認してもよい。具体的には、情報処理装置2は、以下の2つのステップを実行することにより、同一放送コンテンツを削除するか否かをユーザに確認する。
【0057】
第1のステップとして、表示処理部242は、検索処理部245による検索処理の実行結果として同一放送コンテンツがある場合に、当該同一放送コンテンツを削除するかをユーザに問い合わせる確認画面を表示装置Dに表示させる。例えば、確認画面には、同一放送コンテンツを削除するか否かを選択するためのボタンが設けられている。
【0058】
第2のステップとして、録画処理部244は、ユーザが確認画面において同一放送コンテンツの削除を指示した場合(例えば、確認画面において同一放送コンテンツを削除するボタンが押下された場合)に、同一放送コンテンツを削除するための処理を実行する。録画処理部244は、例えば、記憶部23に記憶されている同一放送コンテンツを削除させる。このようにすることで、情報処理装置2は、放送コンテンツの録画先の容量を確保しやすくすることができる。
【0059】
[放送コンテンツの録画処理]
続いて、情報処理装置2が実行する放送コンテンツの録画処理について説明する。
【0060】
録画処理部244は、表示装置Dに表示された番組表においてユーザが選択した放送コンテンツ(以下、「選択放送コンテンツ」という。)の録画指示に基づいて、当該選択放送コンテンツの録画処理を実行する。選択放送コンテンツの録画指示は、選択放送コンテンツを録画するための指示である。
【0061】
例えば、まず、ユーザが表示装置Dに表示された番組表において選択した選択放送コンテンツを録画するための操作を行うと、操作受付部241は、選択放送コンテンツの録画指示を受け付ける。そして、録画処理部244は、記憶部23に選択放送コンテンツを記憶させることにより、選択放送コンテンツを録画する。
【0062】
情報処理装置2は、選択放送コンテンツと同じ内容のVODコンテンツ(以下、「同一VODコンテンツ」という。)が視聴可能である場合に、その旨のメッセージをユーザに提示してもよい。具体的には、情報処理装置2は、以下の2つのステップを実行することにより、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツが視聴可能である旨のメッセージをユーザに提示する。
【0063】
第1のステップとして、検索処理部245は、選択放送コンテンツの録画指示を操作受付部241が受け付けたこと契機として、VODサーバによって配信されているVODコンテンツの一覧を参照し、同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する。検索処理部245は、例えば、管理装置1を介してVODサーバにおいて配信されているVODコンテンツの一覧を参照し、選択放送コンテンツに対応するコンテンツ識別情報が共通するVODコンテンツを、同一VDOコンテンツとして検索する。検索処理部245は、管理装置1に選択放送コンテンツに対応するコンテンツ識別情報を送信することにより、管理装置1に同一VODコンテンツを検索させてもよい。
【0064】
第2のステップとして、表示処理部242は、検索処理部245による検索処理の実行結果として選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがある場合に、当該VODコンテンツの一覧に同一VODコンテンツがあることを示すメッセージを表示装置Dに表示させる。このようにすることで、情報処理装置2は、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツが視聴可能であることをユーザに知らせることができる。なお、検索処理部245による検索処理の実行結果として同一VODコンテンツがない場合、録画処理部244は、選択放送コンテンツの録画処理を実行する。
【0065】
情報処理装置2は、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがある場合、当該選択放送コンテンツを録画するか否かをユーザに確認してもよい。具体的には、表示処理部242は、検索処理部245による検索処理の実行結果として選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがある場合に、当該選択放送コンテンツを録画するかをユーザに問い合わせる確認画面を表示装置Dに表示させる。例えば、確認画面には、選択放送コンテンツを録画するか否かを選択するためのボタンが設けられている。
【0066】
この場合において、ユーザが確認画面において選択放送コンテンツの録画を指示した場合(例えば、確認画面において選択放送コンテンツを録画するボタンが押下された場合)に、録画処理部244は、選択放送コンテンツの録画処理を実行する。このようにすることで、情報処理装置2は、選択放送コンテンツを録画するか否かをユーザに確認することができる。
【0067】
表示処理部242は、検索処理部245による検索処理の実行結果として選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがある場合に、当該同一VODコンテンツを記録するかをユーザに問い合わせる確認画面を表示装置Dに表示させてもよい。例えば、確認画面には、同一VODコンテンツをお気に入り登録するか否かを選択するためのボタンが設けられている。この場合において、ユーザが確認画面において同一VODコンテンツをお気に入り登録するための操作を行った場合(例えば、確認画面において同一VODコンテンツを記録するボタンが押下された場合)に、記録処理部243は、同一VODコンテンツの記録処理を実行する。このようにすることで、情報処理装置2は、同一VODコンテンツを記録するか否かをユーザに確認することができる。
【0068】
上記において、情報処理装置2が、配信されているVODコンテンツの一覧において選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあるか否かに応じた処理を実行する例を説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置2は、ユーザがお気に入り登録している一以上のVODコンテンツの中に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあるか否かに応じた処理を実行してもよい。
【0069】
具体的には、まず、検索処理部245は、表示装置Dに表示された番組表において選択放送コンテンツの録画指示を操作受付部241が受け付けたことを契機として、記録されたVOD特定情報によって特定される選択VODコンテンツの中に同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する。検索処理部245は、例えば、管理装置1においてユーザIDに関連付けられているVOD特定情報によって特定される一以上のVODコンテンツの中に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあるか否かを検索する。
【0070】
そして、表示処理部242は、検索処理部245による検索処理の実行結果として同一VODコンテンツがある場合に、同一VODコンテンツに対応するVOD特定情報が記録されていることを示すメッセージを表示装置Dに表示させる。このようにすることで、情報処理装置2は、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがお気に入り登録されていることをユーザに知らせることができる。なお、検索処理部245による検索処理の実行結果として同一VODコンテンツがない場合、録画処理部244は、選択放送コンテンツの録画処理を実行する。
【0071】
情報処理装置2は、ユーザがお気に入り登録している一以上のVODコンテンツに中に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがある場合、当該同一VODコンテンツのお気に入り登録を削除するか否かをユーザに確認してもよい。具体的には、表示処理部242は、同一VODコンテンツを削除するかをユーザに問い合わせる確認画面を表示装置Dに表示させる。例えば、確認画面には、同一VODコンテンツを削除するか否かを選択するためのボタンが設けられている。
【0072】
この場合において、記録処理部243は、ユーザが確認画面において同一VODコンテンツの削除を指示した場合(例えば、確認画面において同一VODコンテンツのお気に入り登録を削除するボタンが押下された場合)に、同一VODコンテンツに対応するVOD特定情報を削除するための処理を実行する。記録処理部243は、例えば、同一VODコンテンツに対応するVOD特定情報の削除要求であってユーザIDを含む削除要求を管理装置1に送信することにより、当該ユーザIDに関連付けられている当該VOD特定情報を削除させる。このようにすることで、情報処理装置2は、重複したコンテンツが保存されてしまう事態の発生を防ぐことができる。
【0073】
なお、検索処理部245は、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがVODサーバにおいて配信されていない場合、ユーザがお気に入り登録しているVODコンテンツの一覧には同一VODコンテンツが存在し得ないので、先に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがVODサーバにおいて配信されているか否かを検索してもよい。具体的には、まず、検索処理部245は、配信されているVODコンテンツの一覧を参照し、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する。
【0074】
そして、検索処理部245は、配信されているVODコンテンツの一覧に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがある場合に、記録されたVOD特定情報によって特定される選択VODコンテンツの中に同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する。
【0075】
表示処理部242は、例えば、配信されているVODコンテンツの一覧に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがない場合、選択放送コンテンツの録画処理を実行する。また、表示処理部242は、配信されているVODコンテンツの一覧に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあり、かつ、記録されたVOD特定情報によって特定される選択VODコンテンツの中に同一VODコンテンツがない場合、同一VODコンテンツが視聴可能であることを示すメッセージを表示装置Dに表示させる。また、表示処理部242は、配信されているVODコンテンツの一覧に選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあり、かつ、記録されたVOD特定情報によって特定される選択VODコンテンツの中に同一VODコンテンツがある場合、同一VODコンテンツに対応するVOD特定情報が記録されていることを示すメッセージを表示装置Dに表示させる。このようにすることで、情報処理装置2は、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツの視聴有無、当該同一VODコンテンツがお気に入り登録されているか否かに応じた情報をユーザに提示することができる。
【0076】
情報処理装置2は、選択放送コンテンツよりも同一VODコンテンツの方が、コンテンツの映像及び音のうちの少なくともいずれかの品質が高い場合に、選択放送コンテンツよりも品質が高い同一VODコンテンツが視聴可能である旨のメッセージをユーザに提示してもよい。コンテンツの映像の品質は、例えば、解像度、フレームレート、ビットレート等である。コンテンツの音の品質は、例えば、2.1ch、5.1ch、7.1ch等のサラウンド方式、音声ビットレート、圧縮方式等である。
【0077】
例えば、放送コンテンツ及びVODコンテンツのメタデータには、コンテンツの映像及び音のうちの少なくともいずれかの品質を示す情報が含まれている。この場合において、表示処理部242は、選択放送コンテンツの品質より同一VODコンテンツの品質の方が高い場合、選択放送コンテンツよりも品質が高い同一VODコンテンツが視聴可能である旨のメッセージを表示装置Dに表示させる。
【0078】
表示処理部242は、例えば、同一VODコンテンツの映像が、高解像度(例えば、4K、8K等)、高フレームレート(例えば、60fps、120fps等)、高ビットレート、高度なエンコーディング方式(例えば、H.266等)HDR対応のうちの少なくともいずれかである場合に、選択放送コンテンツの品質より同一VODコンテンツの品質の方が高いと判定する。また、表示処理部242は、例えば、同一VODコンテンツの音が、高ビットレート、ロスレス圧縮、マルチチャンネルオーディオのうちの少なくともいずれかである場合に、選択放送コンテンツの品質より同一VODコンテンツの品質の方が高いと判定する。
【0079】
表示処理部242は、選択放送コンテンツよりも同一VODコンテンツの方が品質が高いと判定した場合、当該同一VODコンテンツを記録するかをユーザに問い合わせる確認画面、又は当該同一VODコンテンツを視聴するかをユーザに問い合わせる確認画面を表示装置Dに表示させてもよい。このようにすることで、情報処理装置2は、より品質が高いコンテンツの視聴をユーザに促すことができる。また、情報処理装置2は、選択放送コンテンツの録画を待たずに、すぐに選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツを視聴させることができる。
【0080】
情報処理装置2は、選択放送コンテンツよりも同一VODコンテンツの方が、コンテンツの放映時間(放送時間)が長い場合(例えば、同一VODコンテンツがディレクターズカット版である場合等)に、選択放送コンテンツよりも放映時間が長い同一VODコンテンツが視聴可能である旨のメッセージをユーザに提示してもよい。
【0081】
例えば、放送コンテンツ及びVODコンテンツのメタデータには、コンテンツの放映時間を示す情報が含まれている。この場合において、表示処理部242は、選択放送コンテンツの放映時間より同一VODコンテンツの放映時間の方が長い場合、選択放送コンテンツよりも放映時間が長い同一VODコンテンツが視聴可能である旨のメッセージを表示装置Dに表示させる。このようにすることで、情報処理装置2は、より放映時間が長いコンテンツの視聴をユーザに促すことができる。
【0082】
[録画一覧画面の表示処理]
続いて、情報処理装置2が実行する録画一覧画面の表示処理について説明する。
【0083】
表示処理部242は、録画された放送コンテンツを示す情報と、お気に入り登録されたVODコンテンツを示す情報とを表示装置Dに表示させる。具体的には、表示処理部242は、録画一覧画面において、録画された放送コンテンツを示す情報と、記録されたVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報とを表示させる。
【0084】
例えば、まず、ユーザが表示装置Dおいて録画一覧画面を表示するための操作を行うと、操作受付部241は、録画一覧画面の表示指示を受け付ける。表示処理部242は、操作受付部241が録画一覧画面の表示指示を受け付けると、ユーザに関連付けられているVOD特定情報の送信要求を管理装置1に送信する。送信要求には、ユーザIDが含まれる。
【0085】
そして、表示処理部242は、管理装置1から送信要求に含まれるユーザIDに関連付けられているVOD特定情報を取得し、記憶部23に記憶されている録画放送コンテンツを示す情報と、取得したVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報とを含む録画一覧画面を表示装置Dに表示させる。VODコンテンツを示す情報は、例えば、VOD特定情報に含まれる情報、VOD特定情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて管理装置1又はVODサーバから取得した情報等である。
【0086】
録画一覧画面に表示されるコンテンツは、例えば、録画及び記録された日時の順に表示されるが、これに限らず、コンテンツの種類(放送コンテンツ及びVODコンテンツ)に分けて表示されてもよい。
【0087】
表示処理部242は、記録されたVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報として、VODコンテンツに関する様々な情報を表示装置Dに表示させてもよい。表示処理部242は、例えば、記録されたVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報として、VODコンテンツのタイトルを表示させる。
【0088】
また、表示処理部242は、例えば、記録されたVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報として、VODコンテンツがVODであることを示す情報を表示させてもよい。また、表示処理部242は、記録されたVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報として、VODコンテンツの視聴許可期間を表示させてもよい。視聴許可期間は、VODコンテンツを視聴することが許可された期間として定められた期間である。
【0089】
図5は、録画一覧画面の一例を模式的に表した図である。図5に示す録画一覧画面には、録画された放送コンテンツを示す情報である放送コンテンツ情報B2と、取得したVOD特定情報によって示されるVODコンテンツを示す情報であるVODコンテンツ情報V2とが表示されている。VODコンテンツ情報V2には、VODコンテンツのタイトル、VODコンテンツがVODであることを示すVODマーク及びVODコンテンツの視聴許可期間が表示されている。このように、情報処理装置2は、VODマークを表示することにより、コンテンツがVODコンテンツであることをユーザに認識させることができる。また、情報処理装置2は、VODコンテンツの視聴許可期間を表示することにより、VODコンテンツがいつまで視聴できるかをユーザに認識させることができる。
【0090】
表示処理部242は、録画一覧画面においてVODコンテンツが選択された場合に、当該VODコンテンツの再生処理を実行する。例えば、まず、ユーザが録画一覧画面において選択した選択VODコンテンツを再生するための操作を行うと、操作受付部241は、選択VODコンテンツを再生するための再生指示を受け付ける。そして、表示処理部242は、管理装置1又はVODサーバから選択VODコンテンツのデータを受信し、受信した選択VODコンテンツを表示装置Dに表示させる。
【0091】
また、表示処理部242は、録画一覧画面において放送コンテンツが選択された場合に、当該放送コンテンツを再生する処理を実行する。例えば、まず、ユーザが録画一覧画面において選択した選択放送コンテンツを再生するための操作を行うと、操作受付部241は、選択放送コンテンツを再生するための再生指示を受け付ける。そして、表示処理部242は、記憶部23に記憶されている選択放送コンテンツを再生し、再生した選択放送コンテンツを表示装置Dに表示させる。
【0092】
情報処理装置2は、VODサーバにおいて選択放送コンテンツと同じ内容のVODコンテンツが配信されている場合、どのコンテンツを再生させるかをユーザに確認してもよい。具体的には、情報処理装置2は、以下の2つのステップを実行することにより、どのコンテンツを再生させるかをユーザに確認する。
【0093】
第1のステップとして、検索処理部245は、録画一覧画面においてユーザが選択した選択放送コンテンツの再生指示を操作受付部241が受け付けたことを契機として、VODサーバにおいて配信されているVODコンテンツの一覧を参照し、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあるか否かを検索するための検索処理を実行する。検索処理部245は、選択放送コンテンツの録画が完全であるか否かに応じて検索処理を実行してもよい。「選択放送コンテンツの録画が完全であるか否か」は、選択放送コンテンツが放送開始から放送終了までの放送期間において録画されたか否かである。
【0094】
具体的には、まず、判定部246は、操作受付部241が選択放送コンテンツの再生指示を受け付けたことを契機として、選択放送コンテンツの放送期間において録画されたか否かを判定する。例えば、放送コンテンツのメタデータには、放送期間を示す情報が含まれている。
【0095】
この場合において、判定部246は、選択放送コンテンツのメタデータに含まれる放送期間と、選択放送コンテンツが録画された録画期間との差が所定の閾値(例えば、1分、10分等)以内である場合に、選択放送コンテンツが放送期間において録画されたと判定する。一方、判定部246は、選択放送コンテンツのメタデータに含まれる放送期間と、選択放送コンテンツが録画された録画期間との差が所定の閾値以内ではない場合に、選択放送コンテンツが放送期間において録画されていないと判定する。
【0096】
また、例えば、放送コンテンツのメタデータには、放送コンテンツの放送開始時刻を示す情報が含まれ、判定部246は、さらに、選択放送コンテンツのメタデータに含まれる放送開始時刻と、選択放送コンテンツの録画が開始された時刻とが一致するか否かに基づいて、選択放送コンテンツの放送期間において録画されたか否かを判定してもよい。
【0097】
そして、検索処理部245は、さらに、選択放送コンテンツが放送期間において録画されていないと判定部246が判定したことを条件として、選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがあるか否かを検索する。このようにすることで、情報処理装置2は、選択放送コンテンツの録画結果に応じて検索処理を実行することができる。
【0098】
第2のステップとして、表示処理部242は、検索処理部245による検索処理の実行結果として選択放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがある場合に、選択放送コンテンツ及び同一VODコンテンツのうちのいずれかで再生するかを選択するための再生選択画面を表示装置Dに表示させる。表示処理部242は、例えば、録画一覧画面上に再生選択画面をポップアップで表示させ、選択放送コンテンツが選択された場合、当該選択放送コンテンツの再生処理を実行し、同一VODコンテンツが選択された場合、当該同一VODコンテンツの再生処理を実行する。このようにすることで、情報処理装置2は、どのコンテンツを再生させるかをユーザに決定させることができる。
【0099】
情報処理装置2は、選択放送コンテンツと同一VODコンテンツとの映像及び音のうちの少なくともいずれかの品質の差に応じて再生選択画面を表示装置Dに表示させてもよい。具体的には、表示処理部242は、選択放送コンテンツの品質より同一VODコンテンツの品質の方が高い場合、同一VODコンテンツを再生するかをユーザに問い合わせる再生選択画面を表示装置Dに表示させる。
【0100】
このようにすることで、情報処理装置2は、より品質が高いコンテンツの視聴をユーザに促すことができる。なお、表示処理部242は、選択放送コンテンツの品質と同一VODコンテンツの品質とが同一又は選択放送コンテンツの品質の方が高い場合、選択放送コンテンツの再生処理を実行する。
【0101】
ここで、あるVODコンテンツの再生数が多くなるほど、VODサーバの負荷が高くなることによって、当該VODコンテンツの再生に遅延が生じる等のように当該VODコンテンツの再生に伴う品質が低下してしまう場合がある。そこで、情報処理装置2は、録画一覧画面においてユーザが選択したVODコンテンツの再生数に応じた情報をユーザに提示してもよい。
【0102】
具体的には、まず、操作受付部241が録画一覧画面において選択VODコンテンツの再生指示を受け付けると、表示処理部242は、現時点における選択VODコンテンツの再生数を示す情報を、管理装置1又はVODサーバから取得する。そして、表示処理部242は、取得した選択VODコンテンツの再生数が所定の閾値を上回る場合に、VODコンテンツの再生品質が低下する可能性がある旨のメッセージを表示装置Dに表示させる。所定の閾値は、情報処理装置2に予め定められていてもよいし、管理装置1又はVODサーバから取得してもよい。また、表示処理部242は、取得した選択VODコンテンツの再生数が所定の閾値を上回る場合において、選択VODコンテンツに対応する同一放送コンテンツが録画されている場合、選択VODコンテンツを再生するか同一放送コンテンツを再生するかをユーザに問い合わせるための確認画面を表示装置Dに表示させてもよい。
【0103】
このようにすることで、情報処理装置2は、再生品質が低下する可能性があることをユーザに認識させることができる。なお、情報処理装置2は、番組表においてユーザが選択した選択放送コンテンツよりも同一VODコンテンツの方が、コンテンツの映像及び音のうちの少なくともいずれかの品質が高い場合、又は番組表においてユーザが選択した選択放送コンテンツよりも同一VODコンテンツの方がコンテンツの放映時間が長い場合に、当該同一VODコンテンツの再生数に応じた情報をユーザに提示してもよい。
【0104】
[情報処理装置2の処理]
続いて、情報処理装置2が実行する処理の流れについて説明する。図6は、情報処理装置2が実行する処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、操作受付部241が、録画一覧画面の表示指示を受け付けたことを契機として開始する(S1)。
【0105】
表示処理部242は、管理装置1においてユーザIDに関連付けられているVOD特定情報を取得する(S2)。表示処理部242は、録画された放送コンテンツを示す情報と、取得したVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報とを含む録画一覧画面を表示装置Dに表示させる(S3)。
【0106】
操作受付部241は、表示装置Dに表示された録画一覧画面においてユーザが選択した選択VODコンテンツの再生指示を受け付ける(S4)。そして、表示処理部242は、選択VODコンテンツの再生処理を実行する(S5)。
【0107】
<変形例>
上記において、情報処理システムSが、表示装置Dにおけるコンテンツの表示を制御する例を説明したが、これに限らない。例えば、情報処理システムSは、ユーザ端末におけるコンテンツの表示を制御してもよい。
【0108】
図7は、変形例にかかる情報処理システムSの構成を示す図である。情報処理システムSは、ユーザ端末3をさらに有する。ユーザ端末3は、ユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末等である。ユーザ端末3には、情報処理装置2において録画された録画放送コンテンツ及びVODコンテンツを視聴するための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」という。)がインストールされている。
【0109】
変形例にかかる情報処理装置2は、DLNA(Digital Living Network Alliance)(登録商標)に対応するための機能を有する。情報処理装置2は、ユーザ端末3の専用アプリにおけるユーザの操作に応じて、番組表の表示処理、VODコンテンツの記録処理、放送コンテンツの録画処理及び録画一覧画面の表示処理を実行し、実行結果に応じた画面をユーザ端末3に表示させる。
【0110】
ここで、情報処理装置2が録画放送コンテンツをユーザ端末3に表示させると、録画放送コンテンツをユーザ端末3に送信することによって情報処理装置2が存在するローカルエリアネットワークの負荷が大きくなる。また、情報処理装置2が録画放送コンテンツをユーザ端末3に表示させる場合、情報処理装置2は、ユーザ端末3の表示用に録画方向コンテンツの画質等を変換するが、ユーザ端末3の性能に応じた変換ができない場合がある。そのため、録画放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがVODサーバにおいて配信されている場合、同一VODコンテンツを優先させて再生する方が望ましい。そこで、情報処理装置2は、ユーザが再生を指示した録画放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツが視聴可能である場合、当該同一VODコンテンツをユーザ端末3に再生させてもよい。
【0111】
例えば、まず、ユーザがユーザ端末3の専用アプリにおいて録画放送コンテンツを再生するための操作を行うと、情報処理装置2は、録画放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツの検索処理を実行する。情報処理装置2は、例えば、同一VODコンテンツの検索処理として、録画放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツが配信されているかを検索し、配信されている同一VODコンテンツをユーザが視聴可能であるか否かを特定する。例えば、VODコンテンツのメタデータには、当該VODコンテンツの視聴条件(例えば、見放題、購入等)が含まれており、情報処理装置2は、例えば、ユーザがVODにおいて契約した内容を示す契約情報(例えば、ユーザがVODの会員であるか等)又はVODにおけるユーザのVODコンテンツの購入履歴を参照し、ユーザが同一VODコンテンツを視聴可能であるか否かを特定する。
【0112】
そして、情報処理装置2は、検索処理の実行結果としてユーザが録画放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツを視聴可能である場合、当該同一VODコンテンツに対応するコンテンツ識別情報をユーザ端末3に送信する。その後、ユーザ端末3は、VODサーバにおいて配信されているVODコンテンツであって情報処理装置2から取得したコンテンツ識別情報に対応するVODコンテンツを再生する。このようにすることで、情報処理装置2は、情報処理装置2が存在するローカルエリアネットワークの負荷の軽減及び品質が高いコンテンツをユーザ端末3に再生させることができる。
【0113】
なお、情報処理装置2は、検索処理の実行結果として録画放送コンテンツに対応する同一VODコンテンツがない場合、録画放送コンテンツのデータをユーザ端末3に送信することにより、当該録画放送コンテンツを再生させる。
【0114】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置2は、放送コンテンツの番組一覧とVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表においてVOD特定情報を記録するための記録指示に基づいて、VOD特定情報を記録するための処理を実行し、録画された放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、記録されたVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報を表示させる。
【0115】
このようにすることで、情報処理装置2は、録画された放送コンテンツと、お気に入り登録されたVODコンテンツとを1つの画面に表示させることができる。これにより、ユーザは、録画された放送コンテンツと、お気に入り登録されたVODコンテンツとを区別することなく表示された録画一覧画面から、視聴したいコンテンツを探すことができる。その結果、情報処理装置2は、ユーザが視聴したいコンテンツを探す負担を軽減することができる。
【0116】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0117】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0118】
1 管理装置
2 情報処理装置
21 接続部
22 通信部
23 記憶部
24 制御部
241 操作受付部
242 表示処理部
243 記録処理部
244 録画処理部
245 検索処理部
246 判定部
3 ユーザ端末
S 情報処理システム
【要約】
【課題】視聴したいコンテンツを探す負担を軽減する。
【解決手段】情報処理装置2は、放送される放送コンテンツの番組一覧と、VODにおいて配信されるVODコンテンツの番組一覧とが表示された番組表を表示部に表示させる表示処理部242と、番組表においてユーザが選択したVODコンテンツを特定するためのVOD特定情報を記録するための記録指示に基づいて、VOD特定情報を記録するための処理を実行する記録処理部243と、を有し、表示処理部242は、録画された放送コンテンツの録画一覧を表示する録画一覧画面において、記録されたVOD特定情報によって特定されるVODコンテンツを示す情報を表示させる。
【選択図】図4

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7