(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-06
(45)【発行日】2024-12-16
(54)【発明の名称】モビリティ登録中のローミング誘導のチェック
(51)【国際特許分類】
H04W 12/10 20210101AFI20241209BHJP
H04W 8/18 20090101ALI20241209BHJP
H04W 8/06 20090101ALI20241209BHJP
H04W 4/60 20180101ALI20241209BHJP
【FI】
H04W12/10
H04W8/18
H04W8/06
H04W4/60
(21)【出願番号】P 2023509711
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(86)【国際出願番号】 US2021038824
(87)【国際公開番号】W WO2022035512
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-02-10
(31)【優先権主張番号】202041034618
(32)【優先日】2020-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】クッペラー ニティン
(72)【発明者】
【氏名】ダッシュ ディーパック
(72)【発明者】
【氏名】アナンサラマン カルティク
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィクマール カヴィヤ ビー
(72)【発明者】
【氏名】キス クリスチアン
(72)【発明者】
【氏名】コシュタ ニルレシュ
(72)【発明者】
【氏名】プラカサム スリダール
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/145299(WO,A1)
【文献】3GPP TS 23.122 V16.6.1,3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) functions related to Mobile Station (MS) in idle mode (Release 16),2020年07月17日,pp.63-69
【文献】NTT DOCOCMO,Discussion paper on SOR during initial registration,3GPP TSG CT WG1 #120 C1-196180,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_120_Portoroz/Docs/C1-196180.zip>,2019年09月30日
【文献】3GPP TS 29.550 V16.1.0,3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; 5G System; Steering of roaming application function services; Stage 3 (Release 16),2020年07月07日,p.15
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
公衆陸上移動体通信網(PLMN)内で通信するユーザ機器(UE)に関する方法であって、
前記UEによって、訪問先PLMN(VPLMN)に送信する登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを生成することと、
前記UEにおいて前記VPLMNからの登録受諾メッセージを処理することと、
前記UEによって、前記登録受諾メッセージがホームPLMN(HPLMN)からの有効なローミング誘導(SoR)情報を含むか判定することと、
前記UEが前記モビリティ登録手順中に前記SoR情報を受信するように構成されており、かつ、前記UEが前記UEの現在の電力サイクル中に前記SoR情報を受信しなかったことに応じて、前記登録受諾メッセージが前記HPLMNからの前記有効なSoR情報を含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記UEの加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM(USIM)に、前記UEが前記登録受諾メッセージでSoRトランスペアレントコンテナを受信することになるというインジケーションが設定されており、前記SoRトランスペアレントコンテナは前記SoR情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記登録受諾メッセージが前記HPLMNからの前記SoR情報のセキュアなコピーを含むか判定することが、前記SoRトランスペアレントコンテナが完全性チェックに合格するか判定することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記SoR情報が、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含んでおり、前記登録受諾メッセージが前記HPLMNからの前記SoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいて前記PLMN選択手順を選択的に実行することが、
前記登録受諾メッセージが前記SoR情報を含まないか、又は前記SoR情報が前記VPLMNによって変更されたか判定することと、
前記VPLMNを、前記UEに記憶されたローカルリスト内の最低優先順位PLMNとして設定することと、
前記VPLMNに登録完了メッセージを送信した後に非アクセス層(NAS)シグナリング接続をローカルで解除することと、
前記ローカルリストに基づいて前記PLMN選択手順を実行して、異なるPLMNへの登録を試みることと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SoR情報が、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含んでおり、前記登録受諾メッセージが前記HPLMNからの前記SoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいて、前記PLMN選択手順を選択的に実行することが、
前記登録受諾メッセージが前記SoR情報を含み、かつ前記SoR情報が完全性チェックに合格すると判定することと、
前記優先順位付きリストに基づいて前記PLMN選択手順を実行することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記SoR情報が、前記優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術リストであることを示すリストタイプインジケータを含み、前記方法が、前記UE内に記憶されたローカルリスト内の1つ以上の最高優先度エントリを、前記優先順位付きリストからのエントリと置き換えることを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記SoR情報が、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを受信したセキュア化されたパケットを前記優先順位付きリストが含むことを示すリストタイプインジケータを含み、前記方法が、
前記SMSメッセージを、加入者識別モジュール(SIM)データダウンロードに設定されたプロトコル識別子、クラス2メッセージに設定されたデータ符号化方式、及びSoRトランスペアレントコンテナ情報要素(IE)のセキュア化されたパケットコンテンツとしてのSMSペイロードとともに受信されたかのように処理することと、
前記SMSペイロードを汎用集積回路カード(UICC)に転送することと、
を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
無線ネットワークにおけるアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)の方法であって、
前記AMFにおいて、ユーザ機器(UE)から登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを受信することと、
前記登録要求メッセージに応じて、前記AMFにおいて、訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)内の前記UEに関するモビリティ登録手順であって、前記AMFにおいてUEコンテキスト情報を受信して記憶することを含む、モビリティ登録手順を実行することと、
以前の登録でローミング誘導(SoR)コンテナが前記UEに配信されていなかったときに、前記モビリティ登録更新を示す前記登録タイプパラメータに応じて、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)の統合データ管理(UDM)が前記VPLMNにSoR情報を取り出すように要求することを示す、モビリティ登録に関するSoRインジケータを前記UEコンテキスト情報が含むと判定することと、
前記モビリティ登録に関するSoRインジケータに応じて、前記UDMから前記SoR情報を取り出し、前記SoR情報を登録受諾メッセージで前記UEに配信することと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記UDMから前記SoR情報を取り出すことが、前記UDMへのNudm_SDM_Getサービスオペレーションメッセージを呼び出して、前記SoR情報を取り出すことを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記SoR情報を前記UEに配信することが、前記SoRコンテナを前記UEに配信することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記SoR情報が、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記SoR情報
は、前記優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)に関する方法であって、
訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)でのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージにローミング誘導(SoR)情報が含まれるか判定するようにユーザ機器(UE)を設定することを含むSoR設定に従って動作するように、前記UEを設定することと、
以前の登録でSoRコンテナが前記UEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じて前記SoR情報を取り出すように前記VPLMNが要求されたことを示すモビリティ登録に関するSoRインジケータを含むようにUEコンテキスト情報を設定することと、
前記VPLMNからの要求に応じて、前記SoR情報を前記SoRコンテナ内で前記VPLMNに提供して、前記UEに転送することと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記UEと共有される鍵を使用して前記SoRコンテナをセキュア化することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記SoR設定が、前記VPLMNでのモビリティ登録に関連付けられた前記登録受諾メッセージ内に前記SoRコンテナが存在しない、又は前記SoRコンテナが完全性チェックに失敗したと前記UEが判定した場合は前記VPLMNの優先度を下げるように前記UEを設定することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記SoR情報が、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記SoR情報
は、前記優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む、請求項
16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般に、公衆陸上移動体通信網(PLMN)でのローミング誘導(steering of roaming:SoR)を含めた、ワイヤレス通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線モバイル通信技術は、様々な規格及びプロトコルを使用して、基地局と無線モバイルデバイスとの間でデータを送信する。無線通信システムの規格及びプロトコルには、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)(例えば、4G)又は新無線(NR)(例えば、5G)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)として業界団体に一般的に知られている、米国電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics、Engineers、IEEE)802.16規格、及びWi-Fiとして業界団体に一般的に知られている、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)のためのIEEE802.11規格を挙げることができる。LTEシステムの3GPP無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)では、基地局は、ユーザ機器(user equipment、UE)として知られる無線通信デバイスと通信する、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)ノードB(発展型ノードB、拡張ノードB、eNodeB、又はeNBとも一般に呼ばれる)及び/又はE-UTRANの無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)などのRANノードを含むことができる。第5世代(5G)無線RANでは、RANノードは、5Gノード、NRノード(次世代ノードB、又はgノードB(gNB)とも呼ばれる)を含むことができる。
【0003】
RANは、無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して、RANノードとUEとの間で通信する。RANとしては、コアネットワークを介した通信サービスへのアクセスを提供する、モバイル通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)、GSM進化のためのエンハンスドデータレート(enhanced data rates for GSM evolution、EDGE)RAN(GERAN)、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Universal Terrestrial Radio Access Network、UTRAN)、及び/又はE-UTRANを挙げることができる。RANのそれぞれは、特定の3GPP RATに従って動作する。例えば、GERANは、GSM及び/又はEDGE RATを実装し、UTRANは、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)RAT、又は他の3GPP RATを実装し、E-UTRANは、LTE RATを実装し、NG-RANは5G RATを実装する。特定の配備では、E-UTRANはまた、5G RATを実装することができる。
【0004】
VPLMN(visited public land mobile network:訪問先公衆陸上移動体ネットワーク)におけるUEの誘導は、HPLMN(home public land mobile network:ホーム公衆陸上移動体ネットワーク)が、UEにおけるPLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストをNAS(非アクセス層)シグナリングを介して更新できるようにする手順である。HPLMNは、PLMN識別情報の国識別コード(mobile country code:MCC)及び事業者識別コード(mobile network code:MNC)が、UEの国際移動電話加入者識別番号(international mobile subscriber identity:IMSI)のMCC及びMNCと一致するPLMNである。一致の基準は、3GPP規格によって定義され得る。VPLMNは、HPLMNとは異なるPLMNであるか(等値(equivalent)HPLMN(EHPLMN)のリストが存在しないか又は空白である場合)、又はEHPLMNとは異なるPLMNである(EHPLMNリストが存在する場合)。HPLMNは、例えばUEが登録されているPLMNに応じて、又はHPLMN事業者ポリシーによって必要とされるときに、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストを更新する。VPLMNでのUEの誘導は、ローミング誘導(SoR)としても知られ得る。SoRによって、HPLMNがUEを1つのネットワークから別のネットワークに誘導できるようになる。SoRは、ローミング中のUEが好適なローミング先ネットワークへローミングすることが、HPLMNによって促進される技法である。
【0005】
任意の特定の要素又は行為の考察を容易に識別するために、参照番号の最上位の桁(単数又は複数)は、その要素が最初に導入された図の番号を指す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】一実施形態による、UEがPLMN内で通信する方法のフローチャートである。
【
図2】一実施形態による、UEに関する方法のフローチャートである。
【
図3】一実施形態による、無線ネットワーク内のAMFに関する方法のフローチャートである。
【
図4】一実施形態による、HPLMNに関する方法のフローチャートである。
【
図5A】一実施形態による登録手順例のデータフロー図である。
【
図5B】一実施形態による登録手順例のデータフロー図である。
【
図6】一実施形態による、登録中にVPLM内でUEを誘導する方法例のデータフロー図である。
【
図7】ある一定の実施形態による、サービスベースのアーキテクチャ例を示す図である。
【
図8】一実施形態によるインフラストラクチャ設備を示す図である。
【
図9】一実施形態によるプラットフォームを示す図である。
【
図10】一実施形態による構成要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
加入者及び、その加入者の通常の移動体通信事業者(すなわち、UEのホームネットワーク)の両方は、ローミングが、許容可能な価格設定及びネットワーク品質でローカル事業者を介して行われることを選好し得る。上記で説明したように、SoRによって、ホームネットワークは、所与のロケーションで好ましいローミングパートナーを介して接続するようにUEをリダイレクトすることが可能になる。本明細書に開示される実施形態は、一般に、5G NRアクセスネットワーク内で、UEモビリティ登録プロセス中にSoRを円滑化することを目指している。他の実施形態では、UEがVPLMNでの初期登録を理由としてSoR情報を受信すると予期されることがUEの加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM(USIM)に示されている限り、UEは、モビリティ登録及び周期的登録をトリガする代わりに、訪問先の国又はネットワークにおいて有効なSoRが受信されるまで初期登録を実行する。
【0008】
PLMNへの登録は、PLMN又は独立した非公衆ネットワーク(SNPN)のセルにキャンプオンし、必要なロケーション登録(LR)があるときにはそれを行うプロセスを含む。SoR情報はHPLMN保護情報を含み、この情報は、統合データ管理(UDM)が、ローミング誘導情報の受信の成功についてのUEからの肯定応答を要求しているかどうかのインジケーションを含む。SoR情報はまた、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト及びそれが含まれるというインジケーション、セキュア化されたパケット及びそれが含まれるというインジケーション、又は、UEに記憶されている「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology(事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術)」リストの変更は不要であるため、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストは提供されないというHPLMNインジケーション、のうち1つを含む。セキュア化されたパケットは、セキュリティ機構(例えば、3GPP TS31.115参照)によってカプセル化された、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストを含む。
【0009】
本明細書で開示するいくつかの態様は、UEのホームネットワークから受信された誘導情報を中継するために訪問先(すなわち、ローミング)ネットワークが信頼できないときであっても有効な、5G SoRの方法論を目指している。一般に、SoRの方法論には、ホームネットワークがUE登録の一部として、訪問先(すなわち、ローミング)ネットワークを介してUEにSoR情報を送信することを含み、UEは登録プロセスの一部として、SoR情報が実際に受信されるかどうかに基づいて、UEにおいてローミング誘導の手順を開始するか判定するように、HPLMNによって構成されている。HPLMNがUEの構成を行わない場合は、UEは、SoR手順の実行をスキップする。UEがローミング誘導を実行するように構成されており、かつSoR情報が受信されない場合(又は、SoRインジケータの完全性チェックに失敗した場合)は、代替のローミングネットワークへの接続を可能なら試みるべきであることがUEに分かるように、例えばUEは現在の訪問先(すなわち、ローミング)ネットワークを最低レベルの優先度に設定するように構成されてもよい。ただし、SoR情報が受信される(かつ、SoR情報が完全性チェックに合格する)場合は、UEは、ホームネットワークから得られる誘導情報に従ってローミングを誘導するように構成されてもよい。完全性チェックは、HPLMNとUEとの間で共有される1つ以上の鍵に少なくとも部分的に基づいてもよい。現在の訪問先(すなわち、ローミング)ネットワークを許容できるとホームネットワークが結論付けた場合、ホームネットワークは、その結論を、追加の誘導情報なしでSoRインジケータをUEに送信することによって伝達してもよい。しかし、現在の訪問先(すなわち、ローミング)ネットワークを許容できないとホームネットワークが結論付けた場合は、そのような結論が、追加の誘導情報とともにSoRインジケータをUEに送ることによって通信されてもよい。次いで、UEは、ホームネットワークから受信した誘導情報に従ってローミングを誘導するために、SIM若しくはUSIM内、又は内部メモリ内のPLMN/RATネットワーク選択情報を更新してもよい。
【0010】
いくつかのシステム実装形態では(例えば、3GPP TS23.122参照)、HPLMNは、VPLMN内の初期登録を理由としてUEがSoR情報を受信すると予期されていることを示すようにUSIMを設定することができ、そのため、UEはVPLMNがSoR情報を変更したか検出できるようになる。VPLMNがSoR情報を変更又は除去したことをUEが検出した場合、UEは、現在のVPLMNを最低優先度のPLMNとみなしてもよい。ところが現在、SoR更新は、初期及び緊急登録に関してのみ規定されている。例えば、アクセス・モビリティ管理機能(AMF)に記憶されたUEコンテキスト情報は、初期登録及び緊急登録に関するSoR更新インジケータのみを含む。初期登録に関するSoR更新インジケータは、UEが非アクセス層(NAS)登録タイプ「初期登録」で登録を実行するときに、UDMがAMFにSoR情報を取り出すように要求するかどうかを示す。緊急登録に関するSoR更新インジケータは、UEがNAS登録タイプ「緊急登録」で登録を実行するときに、UDMがAMFにSoR情報を取り出すように要求するかどうかを示す。
【0011】
UEが別のRATからのモビリティを理由として、又はPLMN変更のために5G上で登録を実行するシナリオでは、従来のシステムでは、ローミング誘導情報をUEが受信すると予期されることがUEのUSIMに示されているときでも、モビリティ登録の間のSoRチェックは必須ではない。したがって、AMF及びUEは、SoR関連動作を実行しない。この結果、UEが、許容できないほど優先度の低い(例えば、HPLMNから受信したSoR情報を修正したか除去した)VPLMN上に残ることになる場合もある。この問題のいくつかの非限定的なシナリオ例を以下で説明するが、この問題は、HPLMNからSoRコンテナを事前に受信することなく、5GローミングPLMN上でモビリティ登録がトリガされるフローで一般的に見られる。
【0012】
1つのシナリオ例では、あるUEのUSIMは、そのUEがVPLMNでの初期登録を理由としてSoR情報を受信すると予期されることを示す。UEは、LTE上でVPLMN1にキャンプオンし、登録する。次いで、UEは同じVPLMN1内で、5G(異なるRAT)上で再選択を行い、5G上でモビリティ登録を実行する。5G VPLMN1での登録受諾メッセージには、SoRトランスペアレントコンテナ情報要素(IE)は含まれない。USIMは、UEは初期登録受諾メッセージのみのためにSoRトランスペアレントコンテナIEを受信し、完全性チェックすることになるというインジケーションを有して設定されているので、UEはVPLMN1上に残る。
【0013】
別のシナリオ例では、あるUEのUSIMは、そのUEがVPLMNでの初期登録を理由としてSoR情報を受信すると予期されることを示す。UEは、5G VPLMN1にキャンプオンし、登録に成功する(認証/SMC)が、SoRコンテナを受信しなかった。UEはREGISTERED-NORMAL-SERVICEに移行する。3GPP TS 24.501、セクション5.5.1.2.4に従って、UEは、ローカルで接続を解除し、VPLMN1の優先順位を下げ、VPLMN2を選択する。UEはVPLMN2上でモビリティ登録を実行するが、VPLMN2はSoRコンテナを提供しない。USIMは、UEは初期登録受諾メッセージのみのためにSoRトランスペアレントコンテナIEを受信し、完全性チェックすることになるというインジケーションを有して設定されているので、UEはVPLMN2上に残る。
【0014】
5GSでのSoRのためのコントロールプレーンソリューションが、3GPP TS23.122に規定されている。UEがローミングネットワークにキャンプオンするとき、HPLMNは、初期登録又は下りリンク(DL)NASトランスポートメッセージの一部としてSoRコンテナを送信することによって、UEを最も好ましいネットワークに誘導してもよい。UEがSoRコンテナを正常に受信して記憶することができないシナリオが存在し、その結果、現在のVPLMNは「PLMNs where registration was aborted due to SoR(SoRを理由として登録が中止されたPLMN)」リストに追加される。UEがこのリストを維持すると、UEが通常のサービスを受けられなくなる、又は、低優先度のPLMN内で停滞するという問題が生じることがある。例えば、現在の国に2つのVPLMNが配備されている/利用可能であるときに、あるUEがVPLMN1に登録し、登録受諾メッセージが受信される。このUEは、SIM内に事業者管理(operator controlled)PLMN(OPLMN)リストを有し得る。現在のPLMNを「SoRを理由として登録が中止されたPLMN」リストに追加するための条件が満たされて、VPLMN1がリストに追加され、接続が解除される。このUEは、高優先度のPLMNの探索を試み、VPLMN2を見つけるが、これは低優先度PLMNである場合もある。VPLMN2上で登録が試みられ、登録受諾メッセージが受信される。登録が完了した後、UEはVPLMN2にとどまり、VPLMN2を「SoRを理由として登録が中止されたPLMN」リストに追加する。次いで、UEは、高優先度のPLMNのスキャンを試みる。定期的なHPLMNスキャンが継続する。UEがモビリティ登録を開始する場合、もはやSoRがHPLMNから受信されるとは予期されず、UEは好ましくないPLMNに停滞させられ、HPLMNタイマが終了するまで、それ以上のPLMN選択を試みられなくなる。
【0015】
一実施形態では、AMFに記憶されたUEコンテキスト情報(3GPP TS23.502、表5.2.2.2.2-1に定義され、以下で詳細に説明される)は、以前の登録試行でSoRコンテナがUEと共有されていない場合に、UDMはモビリティ登録要求でSoRコンテナを受信するようにAMFに要求すべきであることを示すために、インジケータ「SoR Update Indicator for Mobility Registration(モビリティ登録に関するSoR更新インジケータ)」を維持するように拡張されている。いくつかのそのような実施形態では、このインジケータは、毎回のモビリティ登録でのUE、AMF、及び/又はUDMの間のシグナリング過負荷を回避するために、SoRコンテナがUEと正常に共有されるとリセットされ得る。
【0016】
例えば、表1は、AMFに記憶されたUEコンテキスト情報に含まれる、いくつかの実施形態によって登録手順に使用される、SoR Update Indicator for Mobility Registration(モビリティ登録に関するSoR更新インジケータ)の定義を、SoR Update Indicator for Initial Registration(初期登録に関するSoR更新インジケータ)及びSoR Update for Emergency Registration(緊急登録に関するSoR更新)とともに示す。
【表1】
【0017】
いくつかの実施形態では、HPLMNは、そのUEが初期登録を理由として、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を理由としてローミング誘導情報を受信すると期待されていることを示すように、加入者UEのSIM又はUSIMを設定することができる。同時に、HPLMNは、そのUEが初期登録を理由として、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を理由としてローミング誘導情報を受信すると期待されていることを、UDM内の加入情報内に注記してもよい。この場合、HPLMNは、初期登録の間に、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録の間に、UEにローミング誘導情報を提供する。そうではなく、そのような設定がSIM又はUSIMに提供されない場合は、初期登録の間に、又は、現在の電力サイクルにおいてSoRコンテナの受信に成功する前にトリガされたモビリティ登録の間にUEにローミング誘導情報を提供することは、HPLMNの任意選択となる(例えば、事業者ポリシーに基づく)。
【0018】
VPLMNにおける登録中のUEの誘導に関するある実施形態では、以下で更に詳細に説明されるように、受信した登録要求メッセージ内の5GS登録タイプIEは「初期登録」又は「モビリティ登録更新」を示し、UEコンテキスト内の「SoR Update Indicator for Initial Registration(初期登録に関するSoR更新インジケータ)」フィールドは、UEがNAS登録タイプ「初期登録」又は「モビリティ登録更新」を実行するときにUDMがAMFにSoR情報を取り出すよう要求することを指示するように設定されている(例えば、3GPP TS23.502のTable 5.2.2.2.2-1に指定されているとおり)。
【0019】
加えて、又は他の実施形態では、初期登録を理由として、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を理由としてローミング誘導情報を送信すると、ユーザ加入情報で指示されている場合、HPLMN UDMは、UEが、初期登録を行うとき、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を行うときに、UEにローミング誘導情報を提供する。そうでない場合、HPLMN UDMは、事業者ポリシーに基づいて、ローミング誘導情報をUEに提供してもよい。
【0020】
ある実施形態では、ネットワークによって受諾されるモビリティ登録及び周期的登録更新では(例えば、3GPP TS24.501、セクション5.5.1.3.4を参照)、(a)UEがSoRトランスペアレントコンテナIEを受信することになるとのインジケーションがUEのUSIMに設定されており、UEが現在の電力サイクルでSoRコンテナを受信しておらず、REGISTRATION ACCEPTメッセージにSoRトランスペアレントコンテナIEが含まれないか、又はSoRトランスペアレントコンテナIEが完全性チェックに合格しない場合(3GPP TS33.501を参照)、及び、(b)UEが、3GPP TS23.122、annex Cに規定されたとおりに、別のPLMN上でサービスを取得しようと試みる場合には、UEは、REGISTRATION COMPLETEメッセージを送信した後に、確立済みのN1 NASシグナリング接続をローカルで解除する。
【0021】
加えて、又は、ネットワークによって受諾されるモビリティ登録及び周期的登録更新の他の実施形態では(例えば、3GPP TS24.501、セクション5.5.1.3.4参照)では、REGISTRATION ACCEPTメッセージがSORトランスペアレントコンテナIEを含み、SORトランスペアレントコンテナIEが完全性チェック(3GPP TS33.501参照)に合格する場合、(a)UEは、3GPP TS23.122、annex Cに規定されたとおりに挙動を進め、(b)登録手順が3GPPアクセスを介して実行され、UEが、3GPP TS23.122、annex Cに規定されたとおりに別のPLMN上でサービスを取得することを試みる場合には、UEは、REGISTRATION COMPLETEメッセージを送信した後、確立済みのN1 NASシグナリング接続をローカルで解除してもよい。そうでない場合、UEは、REGISTRATION COMPLETEメッセージを送信し、現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除しない。REGISTRATION ACCEPTメッセージのSORトランスペアレントコンテナIE内で肯定応答が要求された場合、UEの肯定応答は、REGISTRATION COMPLETEメッセージのSORトランスペアレントコンテナIEに含められる。
【0022】
加えて、又は、ネットワークによって受諾されるモビリティ登録及び周期的登録更新の他の実施形態では(例えば、3GPP TS24.501、セクション5.5.1.3.4を参照)、SORトランスペアレントコンテナIEが完全性チェック(3GPP TS33.501を参照)に合格して、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストが提供されることを示しており、(a)リストタイプが「PLMN ID及びアクセス技術リスト」を示す場合には、UEは、UE内に記憶された「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リスト内の最高優先度エントリを書き換えて、3GPP TS23.122、annex Cに規定されたとおりの挙動を進め、又は(b)リストタイプが、「secured packet(セキュア化されたパケット)」を示す場合には、UEは、ショートメッセージサービス(SMS)が、SIMデータダウンロードに設定されたプロトコル識別子、クラス2メッセージに設定されたデータ符号化方式、及びSORトランスペアレントコンテナIEのセキュア化されたパケットコンテンツとしてのSMSペイロードとともに受信されたかのように挙動する。SMSペイロードは、3GPP TS23.040に規定されているとおりに汎用集積回路カード(UICC)に転送され、UEは、3GPP TS 23.122、annex Cに規定されているとおりに挙動を進める。
【0023】
いくつかの実施形態では、VPLMNでの初期登録を理由としてUEがローミング誘導情報を受信すると予期されることをUSIMが示す限り、UEは、モビリティ登録及び周期的登録をトリガする代わりに、訪問先の国で有効なSoRが受信されるまで初期登録を実行する。いくつかのそのような実施形態では、初期登録開始手順(例えば、3GPP TS24.501、セクション5.5.1.2.2参照)は修正されて、(a)UEが5GSサービスのために初期登録を実行するとき、(b)UEが緊急サービスのために初期登録を実行するとき、(c)UEがNASを介してSMSに関する初期登録を実行するとき、(d)UEがGERANからNG-RANカバレッジに移動するか、又はUEがUTRANからNG-RANカバレッジに移動し、UEがA/Gbモード又はIuモードにある間にGPRSアタッチ又はルーティングエリア更新手順を開始し、その後、UEがS1モードでのEPSアタッチ若しくは追跡エリア更新手順、又はN1モードでの登録手順に成功しなかったとき、及び、(e)UEがまだVPLMNでSoRコンテナを正常に受信しておらず、UEのUSIMが、初期登録手順中にUEがローミング誘導情報を受信すると予期されることを示すように構成されているときに、5GMM-DEREGISTERED状態にあるUEが、REGISTRATION REQUESTメッセージをAMFに送信することによって初期登録に関する登録手順を開始することを指定するようになっている。
【0024】
したがって、本明細書で開示される実施形態のうちの1つ以上によれば、UEは、VPLMNがSoR情報を変更又は除去したか検出し、そのようなVPLMNを最低優先度のPLMNとみなすことが可能である。更に、UEは、低優先度のPLMN上に残ることを回避し、SoRコンテナ内のHPLMNによって示される高優先度のPLMNを選択するので、開示される実施形態は、事業者及びユーザの両方に利益をもたらす。したがって、開示される実施形態は、不正なネットワークが最初のLTEでのキャンプオンをトリガし、次いで、UEを、この場合にはSoRチェックが回避される5Gネットワークにリダイレクトすることによって、SoRコンテナチェックを改ざんすることを阻止するために役立つ。
【0025】
図1は、一実施形態による、UEがPLMNで通信する方法100のフローチャートである。ブロック102で、方法100は、VPLMNに送信することになる登録要求メッセージをUEによって生成することを含み、登録要求メッセージはモビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む。ブロック104で、方法100は、VPLMNからの登録受諾メッセージをUEで処理することを含む。ブロック106で、方法100は、登録受諾メッセージがHPLMNからの有効なSoR情報を含むか、UEによって判定することを含む。ブロック108で、方法100は、UEがモビリティ登録手順中にSoR情報を受信するように構成されており、かつ、UEがUEの現在の電力サイクル中にSoR情報を受信していなかったことに応じて、登録受諾メッセージがHPLMNからの有効なSoR情報を含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することを含む。
【0026】
方法100のいくつかの実施形態では、UEの加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM(USIM)には、UEが登録受諾メッセージ内でSoRトランスペアレントコンテナを受信することになるであるというインジケーションが設定されており、SoRトランスペアレントコンテナはSoR情報を含む。登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むか判定することは、SoRトランスペアレントコンテナが完全性チェックに合格するか判定することを含み得る。
【0027】
方法100の特定の実施形態では、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することは、登録受諾メッセージがSoR情報を含まないか、又はSoR情報がそのVPLMNによって変更されたか判定することと、そのVPLMNを、UEに記憶されたローカルリスト内の最低優先順位PLMNとして設定することと、そのVPLMNに登録完了メッセージを送信した後に非アクセス層(NAS)シグナリング接続をローカルで解除することと、ローカルリストに基づいてPLMN選択手順を実行して、異なるPLMNへの登録を試みることと、を含む。
【0028】
方法100のいくつかの実施形態では、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することは、登録受諾メッセージがSoR情報を含み、かつSoR情報が完全性チェックに合格すると判定することと、優先順位付きリストに基づいてPLMN選択手順を実行することと、を含む。1つのそのような実施形態では、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術リストであることを示すリストタイプインジケータを含み、方法100は、UE内に記憶されたローカルリスト内の1つ以上の最高優先度エントリを、優先順位付きリストからのエントリと置き換えることを更に含む。別のそのような実施形態では、SoR情報は、優先順位付きリストが、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを受信したセキュア化されたパケットを含むことを示すリストタイプインジケータを含み、方法100は、このSMSメッセージを、加入者識別モジュール(SIM)データダウンロードに設定されたプロトコル識別子、クラス2メッセージに設定されたデータ符号化方式、及びSoRトランスペアレントコンテナ情報要素(IE)のセキュア化されたパケットコンテンツとしてのSMSペイロードとともに受信されたかのように処理することと、このSMSペイロードを汎用集積回路カード(UICC)に転送するここと、を更に含む。
【0029】
図2は、別の実施形態による、UEに関する方法200のフローチャートである。ブロック202で、方法200は、第1のVPLMNとの第1の初期登録手順をトリガすることを含む。ブロック204で、方法200は、第1のVPLMNからの登録受諾メッセージが有効なSoR情報を含まないと判定することを含む。ブロック206で、方法200は、第1のVPLMNとの接続を解除することを含む。ブロック208で、方法200は、第2のVPLMNへのモビリティ登録又は周期的登録をトリガする代わりに、第2のVPLMNへの第2の初期登録手順を試みることを含む。
【0030】
方法200のいくつかの実施形態は、UEがVPLMNでの初期登録を理由として有効なSoR情報を受信すると予期されるというインジケーションがUEのSIM又はUSIMに設定されている限り、有効なSoR情報が受信されるまで、第1のVPLMN、第2のVPLMN、又は別のVPLMNでのモビリティ登録又は周期的登録をトリガすることを控えることを更に含む。
【0031】
方法200のいくつかの実施形態では、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0032】
図3は、無線ネットワークにおけるAMFに関する方法300を示すフローチャートである。ブロック302で、方法300は、AMFにおいてUEからの登録要求メッセージを受信することを含み、登録要求メッセージは、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む。ブロック304で、方法300は、登録要求メッセージに応じて、VPLMN内のUEに関するモビリティ登録手順をAMFで実行することを含み、登録手順は、AMFでUEコンテキスト情報を受信して記憶することを含む。ブロック306で、方法300は、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じて、HPLMNのUDMがVPLMNにSoR情報を取り出すように要求することを示す、モビリティ登録に関するローミング誘導(SoR)インジケータをUEコンテキスト情報が含むと判定することを含む。ブロック308で、方法300は、モビリティ登録に関するSoRインジケータに応じて、UDMからSoR情報を取り出し、SoR情報を登録受諾メッセージでUEに配信することとを含む。
【0033】
方法300のいくつかの実施形態では、UDMからSoR情報を取り出すことは、UDMへのNudm_SDM_Getサービスオペレーションメッセージを呼び出して、SoR情報を取り出すことを含む。
【0034】
方法300のいくつかの実施形態では、SoR情報をUEに配信することは、SoRコンテナをUEに配信することを含む。
【0035】
方法300のいくつかの実施形態では、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。SoR情報は、優先順位付きリストが、PLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト、又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含み得る。
【0036】
図4は、HPLMNに関する方法400のフローチャートである。ブロック402で、方法400は、VPLMNでのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージにSoR情報が含まれるか判定するようにUEを設定することを含むSoR設定に従って動作するように、UEを設定することを含む。ブロック404で、方法400は、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じてSoR情報を取り出すようにVPLMNが要求されたことを示すモビリティ登録に関するSoRインジケータを含むようにUEコンテキスト情報を設定することを含む。ブロック406で、方法400は、VPLMNからの要求に応じて、SoR情報をSoRコンテナ内でVPLMNに提供して、UEに転送することを含む。
【0037】
方法400のいくつかの実施形態は、UEと共有される鍵を使用してSoRコンテナをセキュア化することを更に含む。
【0038】
方法400のいくつかの実施形態では、SoR設定は、VPLMNでのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージ内にSoRコンテナが存在しない、又はSoRコンテナが完全性チェックに失敗したとUEが判定した場合はVPLMNの優先度を下げるようにUEを設定することを更に含む。
【0039】
方法400のいくつかの実施形態では、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0040】
方法400のいくつかの実施形態では、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む。
【0041】
図5A及び
図5Bは、一実施形態による登録手順例のデータフロー
図500を示す。図示された登録手順は、3GPP TS23.502セクション4.2.2.2.2に記載されている登録呼フローに基づくが、本明細書で開示されるいくつかの実施形態に基づいて修正されている。UE502は、サービスの受信を認可されるため、モビリティ追跡を可能にするため、及び、到達可能性を可能にするために、ネットワークに登録する。UE502は以下の登録タイプのうちの1つを使用して登録手順を開始する。それらの登録タイプは、5GSへの初期登録;CM-CONNECTED状態及びCM-IDLE状態の両方でUEの登録エリア外の新しいトラッキングエリア(TA)に変更する際、又は登録手順で取り決められた能力又はプロトコルパラメータを新しいTAへの変更を伴って、若しくは伴わずにUEが更新する必要があるときの、サービングAMFによって提供されるサポートされたネットワーク挙動との非互換性を生むと思われる、UEの好ましいネットワーク挙動の変更、又はUEがLADN情報の取り出しを意図したときの、モビリティ登録更新;周期的登録更新(所定の非アクティブ期間に起因する);あるいは緊急登録である。
【0042】
上述したように、AMF504に記憶されたUEコンテキスト情報は拡張されて、以前の登録でUEにSoRコンテナが配信されなかったときにUE502がNAS登録タイプ「モビリティ登録」を用いてモビリティ登録を実行する際に、UDM506がAMF504にSoR情報を取り出すように要求するかどうかを示すために、インジケータ「SoR Update Indicator for Mobility Registration(モビリティ登録に関するSoR更新インジケータ)」を含むようになった。
【0043】
図5Bのステップ508で、AMF504(又は古いAMF)がUE502の加入データを有していない場合、AMF504は、Nudm_SDM_Getを使用して、アクセス及びモビリティ加入データ、SMF選択加入データ、SMFデータ内のUEコンテキスト、及びLCSモバイルオリジネーションを取り出す。AMF504がUEの加入データをすでに有しているが、UEコンテキスト内のSoR更新インジケータが、NAS登録タイプ(「初期登録」又は「緊急登録」又は「モビリティ登録」)に応じてSoR情報を取り出すことをAMFに必要とされる場合(TS23.122のAnnex C参照)、AMF504は、Nudm_SDM_Getを使用してローミング誘導情報を取り出す。UDM506は、この情報をNudr_DM_QueryによってUDRから取り出してもよい。成功裏に応答を受信した後、AMF504は、要求されたデータが修正されたときにNudm_SDM_Subscribeを使用して通知されるように加入し、UDM506は、Nudr_DM_SubscribeによってUDRに加入してもよい。UE加入データ内でGPSIが利用可能である場合、GPSIは、UDM506からのアクセス及びモビリティ加入データ内でAMF504に提供される。UDM506は、ネットワークスライシングのための加入データがUE502のために更新されたというインジケーションを提供してもよい。UE502がサービングPLMN内でMPSに加入している場合、AMF504に提供されるアクセス及びモビリティ加入データに「MPS優先度」が含まれる。UE502がサービングPLMNでMCXに加入している場合、AMF504に提供されるアクセス及びモビリティ加入データに「MCX優先度」が含まれる。UDM506はまた、アクセス及びモビリティ加入データの一部として、IAB動作許可のインジケーションをAMF504に提供する。AMF504は、初期セットアップが3GPP TS23.502セクション4.2.2.2.2に記載されているステップ9cでのものである場合、IABノードが認可されているというインジケーションを含めて、NG-RANでのUEコンテキストのセットアップ、又はNG-RANでのUEコンテキストの修正をトリガする。
【0044】
図6は、一実施形態による、登録中にVPLM内でUE602を誘導する方法例のデータフロー
図600を示す。図示された方法は、3GPP TS23.122 Annex Cに記載されている5GSでのローミング誘導のためのコントロールプレーンソリューションに基づくが、本明細書に記載のいくつかの実施形態に従って修正されている。この、5GS手順におけるローミング誘導のためのコントロールプレーンソリューションの目的は、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせの保護されたリストをNASシグナリングを介してHPLMNに提供することによって、HPLMNがUE602内の「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リストを更新できるようにすることである。選択されたPLMNがVPLMNである場合、HPLMNは、登録中及び登録後にコントロールプレーン機構を使用して、UE602にローミング誘導情報を提供することができる。選択されたPLMNがHPLMNである場合、HPLMNは、登録後にのみコントロールプレーン機構を使用して、UE602にローミング誘導情報を提供することができる。HPLMNは「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」を事業者ポリシーに基づいて更新し、このポリシーは登録されたVPLMN、UE602のロケーションなどに基づくことができる。
【0045】
HPLMNは、加入者UEのUSIMを、UE602が初期登録を理由として、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を理由としてローミング誘導情報を受信すると期待されていることを示すように、設定することができる。同時に、HPLMNは、UE602が初期登録を理由として、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を理由としてローミング誘導情報を受信すると期待されていることを、UDM606内の加入情報内に注記する。この場合、HPLMNは、初期登録の間に、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録の間に、UE602にローミング誘導情報を提供することを義務づけられる。そうではなく、そのような設定がUSIMに提供されない場合は、初期登録の間に、又は、現在の電力サイクルにおいてSoRコンテナの受信に成功する前にトリガされたモビリティ登録の間にUE602にローミング誘導情報を提供することは、HPLMNの任意選択となる(事業者ポリシーに基づく)。この例では、ユーザデータリポジトリ(UDR)はUDM606の一部とみなされる。
【0046】
HPLMNは、同一の国又は地域内の複数のVPLMNを通して分散させている顧客の数を含め、一定の基準を考慮する必要があるので、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストは、全てのユーザについて必ずしも常に同じであるとは限らない。PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストは、事業者固有のデータ分析ソリューションを提供する専用のローミング誘導アプリケーション機能(SOR-AF608)によって、例えばオンデマンドで動的に生成される必要がある。
【0047】
様々な配備シナリオをサポートするために、UDM606は、UDM606で利用可能であるか利用可能になるPLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト又はセキュア化されたパケットを使用すること、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト又はセキュア化されたパケットをSOR-AF608から取得すること、あるいはその両方をサポートする。SOR-AF608呼び出しのためのHPLMNポリシーがUDM606内に存在できるのは、UDM606が、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト又はセキュア化されたパケットをSOR-AF608から取得することをサポートしている場合のみである。
【0048】
UE602が初期登録手順中にローミング誘導情報を受信すると期待されていることを示すようにUEのUSIMが構成されているが、その情報を受信しなかった、又はローミング誘導情報に関するセキュリティチェックに失敗し、現在選択されているVPLMNが「SoRを理由として登録が中止されたPLMN」リストに含まれておらず、現在選択されているVPLMNが「User Controlled PLMN Selector with Access Technology(ユーザ管理PLMNセレクタ及びアクセス技術)」リストの一部ではなく、UE602が手動動作モードにない場合には、UE602は、現在のVPLMNを最低優先度とみなしてPLMN選択を実行する。
【0049】
UE602がVPLMNに登録しようとしている間、及びUE602がVPLMNに登録した後の両方で、VPLMNは、HPLMNから受信したローミング誘導情報を透過的にUE602に転送し、UE602から受信したローミング誘導情報の受信成功の肯定応答を透過的にHPLMNに転送する。最後に受信されたローミング誘導情報が「PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト」を含む場合は、UE602の電源が切られる際に、MEは「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リストを削除しない。MEは、新しいUSIMが挿入されると、MEに記憶された「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リストを削除する。
【0050】
図6に示す例では、選択されたPLMNはVPLMNであり、AMF604は選択されたVPLMN内に位置する。以下で説明する図示されたステップについて、セキュリティ保護は、3GPP TS33.501で説明され得る。
【0051】
ステップ1(UE602からVPLMN AMF604へ)では、UEは、REGISTRATION REQUESTメッセージを、「初期登録」、「緊急登録」、又は「モビリティ登録更新」を示す5GS登録タイプIEとともに送信することによって、VPLMN AMFへの初期登録、緊急登録、又はモビリティ登録更新手順を開始する。
【0052】
ステップ2で、VPLMN AMF604はREGISTRATION REQUESTメッセージを受信すると、3GPP TS23.502の4.2.2.2.2項に定義されるとおりの登録手順を実行する。登録手順の一部として、(a)VPLMN AMFがUE602の加入データを有していない場合は、VPLMN AMFは、HPLMN UDM606へのNudm_SDM_Getサービス動作を呼び出して、他の情報の中でもとりわけ、そのUEのアクセス及びモビリティ加入データを取得する(3 GPP TS 23.502の4.2.2.2.2項のステップ14bを参照)。あるいは、(b)VPLMN AMFがUEの加入データをすでに有しており、i)受信した登録要求メッセージ内の5GS登録タイプIEが「初期登録」又は「モビリティ登録更新」を示し、UEコンテキスト内の「SoR Update Indicator for Initial Registration(初期登録に関するSoR更新インジケータ)」フィールドが、「UEが3GPP TS23.502の表5.2.2.2.2-1に規定されているとおりに、NAS登録タイプ「初期登録」若しくは「モビリティ登録更新」を実行するとき、UDMがAMFにSoR情報を取り出すよう要求する」と設定されているか、又はii)受信した登録要求メッセージ内の5GS登録タイプIEが「緊急登録」を示し、UEコンテキスト内の「SoR Update Indicator for Emergency Registration(緊急登録に関するSoR更新インジケータ)」フィールドが、「UEが3GPP TS23.502の表5.2.2.2.2-1に規定されているとおりにNAS登録タイプ「緊急登録」を実行するとき、UDMがAMFにSoR情報を取り出すように要求する」と設定されている場合には、VPLMN AMFは、HPLMN UDMに対するNudm_SDM_Getサービスオペレーションメッセージを呼び出して、ローミング誘導情報を取り出す(3GPP TS23.502の4.2.2.2.2項のステップ14bを参照)。そうでない場合、VPLMN AMFは、ローミング誘導情報なしで登録受諾メッセージをUEに送信し、ステップ3a、3b、3c、3d、4、5、5a、6はスキップされる。
【0053】
ステップ3aで、初期登録を理由として、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を理由としてローミング誘導情報を送信することが、ユーザ加入情報で指示されている場合、HPLMN UDM606は、UE602が初期登録を行うとき、又は、VPLMN内の現在の電力サイクル登録においてSoRコンテナの登録に成功する前にトリガされたモビリティ登録を行うときに、UE602にローミング誘導情報を提供する。他の場合は、HPLMN UDMがローミング誘導情報を、事業者ポリシーに基づいて、UEに提供する場合がある。
【0054】
VPLMN内でUEが登録を実行するときにHPLMN UDMがローミング誘導情報をUEに提供することになっており、SOR-AF608呼び出しのためのHPLMNポリシーが存在しない場合は、ステップ3b及び3cは実行されない。
【0055】
VPLMN内でUEが登録を実行するときにHPLMN UDMがローミング誘導情報をUEに提供することになっており、SOR-AF呼び出しのためのHPLMNポリシーが存在する場合は、HPLMN UDMは、ステップ3b及び3cを使用して、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト又はセキュア化されたパケットをSOR-AFから取得する。
【0056】
ステップ3b(HPLMN UDM606からSOR-AF608へ)内、Nsoraf_SoR_Obtain要求(VPLMN ID、UE602のSUPI、アクセスタイプ(3GPP TS29.571参照)。UEがどこに登録しようとしているかを示す、VPLMN ID及びアクセスタイプパラメータは、HPLMN UDMに記憶されている。
【0057】
ステップ3c(HPLMN UDM606へのSOR-AF 608)内、Nsoraf_SoR_Obtain応答(PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト、又はセキュア化されたパケット、又はそれらのいずれでもない)。ステップ3bで受信された情報と、事業者固有の基準がある場合はその基準と、に基づいて、SOR-AFは、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト若しくはセキュア化されたパケットをNsoraf_SoR_Obtain応答に含めることもあり、又はPLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストもセキュア化されたパケットも有さないNsoraf_SoR_Obtain応答を提供することもある。いくつかの実装形態では、UE602が登録を行っているアクセスタイプが3GPPアクセスを示すときには、UEはNG-RANアクセス技術を介して登録を行っている。事業者の配備及びポリシーに基づいて、UDMがSOR-AFからのNsoraf_SoR_Obtain応答でPLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストを受信し、かつ、UDMがSP-AFとの通信をサポートする場合、UDMは、このリストをSP-AFに送信して、3GPP TS29.544で定義されているとおりに、この情報をセキュア化されたパケットで提供するように要求することができる。同じVPLMN ID、UEのSUPI、及びアクセスタイプがSOR-AFに提供される場合でも、SOR-AFは、それぞれのNsoraf_SoR_Obtain要求に対して、PLMNとアクセス技術の好ましい組み合わせの異なったリスト、又は異なったセキュアなパケットを含ませることができる。SOR-AFは、SUPIによって特定されたUEのローミングステータスの変化について通知を受けるように、HPLMN UDMに加入することができる。
【0058】
ステップ3d)で、HPLMN UDM606は、ステップ3aで取得した、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト若しくはセキュア化されたパケット、又はステップ3cで取得した、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリスト若しくはセキュア化されたパケットから、3GPP TS33.501で規定されているとおりのローミング誘導情報を形成する。ステップ3a又は3cで、PLMNとアクセス技術の好ましい組み合わせのリストもセキュア化されたパケットも取得されず、又は、HPLMN-UDMがSOR-AFにNsoraf_SoR_Obtain要求を送信した(ステップ3b)後、SOR-AF608が事業者の定めた時間内にHPLMN-UDMにNsoraf_SoR_Obtain応答を送信せず(ステップ3c)、かつ、UE602がVPLMNで初期登録を実行しており、VPLMNでの初期登録に起因するローミング誘導情報を送信することがユーザ加入情報に示されている場合には、HPLMN UDMは、「UEに記憶されている「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リストの変更は不要であるため、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストは提供されない」というHPLMNインジケーションから、3GPP TS33.501に指定されているとおりにローミング誘導情報を形成する。
【0059】
ステップ4(HPLMN UDM606からVPLMN AMF604へ)で、HPLMN UDMは、Nudm_SDM_Getサービス動作に対する応答をVPLMN AMFに送信し、これは、アクセス及びモビリティ加入データ内のローミング誘導情報を含む。アクセス及びモビリティ加入データタイプは、3GPP TS23.502の5.2.3.3.1項に定義されている。HPLMNはまた、UE602に、受信したローミング誘導情報のセキュリティチェックの成功の肯定応答を返すように、Nudm_SDM_Get応答サービス動作においてローミング誘導情報の一部として、そのインジケーションを提供することによって要求してもよい。
【0060】
ステップ5(VPLMN AMF604からHPLMN UDM606へ)で、登録手順の一部として、VPLMN AMFはまた、HPLMN UDMへのNudm_SDM_Subscribeサービス動作を呼び出して、アクセス及びモビリティ加入データに含まれるローミング誘導情報の更新の通知を含む、ステップ4)で受信した加入データの変更の通知に加入する(3GPP TS23.502の4.2.2.2.2項のステップ14c参照)。
【0061】
ステップ6(VPLMN AMF604からUE602へ)で、VPLMN AMFは、受信したローミング誘導情報をREGISTRATION ACCEPTメッセージでUEへ透過的に送信する。
【0062】
ステップ7で、ローミング誘導情報が受信され、かつセキュリティチェックに成功した場合は、(a)及び(b)を実行する。(a)ローミング誘導情報がセキュア化されたパケットを含む場合(3GPP TS31.115を参照)、UDM606がUE602からの肯定応答を要求していないならば、UE602はSORトランスペアレントコンテナを含ませずにREGISTRATION COMPLETEメッセージを送信し、MEは3GPP TS31.111での手順を使用して、セキュア化されたパケットをUSIMにアップロードする。UDMがUEからの肯定応答を要求しておらず、MEがタイプ「Steering of Roaming(ローミング誘導)」のUSAT REFRESHコマンド修飾子(3GPP TS31.111)を受信した場合、UDMは下位条項4.4.6のローミング誘導の手順の項目a)、b)及びc)を実行する。そして、UEがエリア内の利用可能で許容可能なPLMNのリストを有し、UEがこのリストに基づいて、選択されたVPLMNよりも高い優先度のPLMNが存在すると判定し、かつ、UEが自動ネットワーク選択モードにある場合、UEは、i)かii)のいずれかを行う。i)現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除してから、下位条項4.4.3.3に規定されるように、定期的な試行を制御するタイマTが満了したかのように働くことによって、より高い優先度のPLMN上でサービスを取得しようと試みる。この場合、ステップ8~11はスキップされる。UEが確立された緊急PDUセッションを有する場合(3GPP TS24.501を参照)、ローミング誘導情報の受信は、N1 NASシグナリング接続の解除をトリガしない。UEは、緊急PDUセッションが解除された後に続いて、現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除する。ii)現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除せず、ステップ8から10をスキップする。(b)ローミング誘導情報がPLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストを含む場合、MEは、MEに記憶された「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リスト内の最高優先度エントリを、受信したPLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストに置き換える。更に、UDMがUEからの肯定応答を要求しておらず、UEがエリア内の利用可能で許容可能なPLMNのリストを有し、UEがこのリストに基づいて、選択されたVPLMNよりも高い優先度のPLMNが存在すると判定し、かつ、UEが自動ネットワーク選択モードにある場合には、UEは、SORトランスペアレントコンテナを含ませずにREGISTRATION COMPLETEメッセージをサービングAMF604に送信し、i)かii)のいずれかを行う。i)現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除してから、下位条項4.4.3.3に規定されるように、定期的な試行を制御するタイマTが満了したかのように働くことによって、より高い優先度のPLMN上でサービスを取得しようと試みる。この場合、ステップ8~11はスキップされる。UEが確立された緊急PDUセッションを有する場合(3GPP TS24.501を参照)、ローミング誘導情報の受信は、N1 NASシグナリング接続の解除をトリガしない。UEは、緊急PDUセッションが解除された後に続いて、現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除する。ii)現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除せず、ステップ8及び10をスキップする。
【0063】
ステップ8で、(a)UE602はVPLMNでの初期登録を理由としてローミング誘導情報を受信するというインジケーションがUEのUSIMに設定されているが、REGISTRATION ACCEPTメッセージ内でPLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストも、セキュア化されたパケットも、「UEに記憶されている「事業者管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リストの変更は不要であるため、PLMN/アクセス技術の好ましい組み合わせのリストは提供されない」というHPLMNインジケーションも受信されておらず、UEがVPLMNで初期登録を実行するとき、又はローミング誘導情報が受信されるがセキュリティチェックに成功しない場合、及び(b)現在選択されているVPLMNが、「SoRを理由として登録が中止されたPLMN」リストに含まれておらず、「ユーザ管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リストの一部ではなく、UEが手動動作モードにない場合には、UEはサービングAMF604に、SoRトランスペアレントコンテナを含ませずにREGISTRATION COMPLETEメッセージを送信し、現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除し、PLMN識別情報を「SoRを理由として登録が中止されたPLMN」リストに記憶し、下位条項4.4.3.3に規定されるように、定期的な試行を制御するタイマTが満了したかのように働くことによって、現在のPLMNが最低優先度とみなされるという例外付きで、より高い優先度のPLMN上でサービスを取得しようと試み、ステップ9から12をスキップする。UEが確立された緊急PDUセッションを有する場合(3GPP TS24.501を参照)、UEは、緊急PDUセッションの解除後に現在のN1 NASシグナリング接続をローカルで解除する。UEが手動動作モードにあるとき、又は現在選択されているVPLMNが「ユーザ管理PLMNセレクタ及びアクセス技術」リストの一部であるとき、UEはそのVPLMNにとどまる。
【0064】
ステップ9(UE602からVPLMN AMF604へ)で、UDM606がUEからの肯定応答を要求した場合は、UEはステップ7でローミング誘導情報がHPLMNによって提供されたことを検証しており、UEはサービングAMFにREGISTRATION COMPLETEメッセージを、UE肯定応答を含むSORトランスペアレントコンテナとともに送信し、ローミング誘導情報がセキュア化されたパケットを含み、セキュリティチェックに成功した場合、UEは、タイプ「Steering of Roaming(ローミング誘導)」のUSAT REFRESHコマンド修飾子を受信すると、下位条項4.4.6のローミング誘導の手順の項目a)、b)、及びc)を実行する。
【0065】
ステップ10(VPLMN AMF604からHPLMN UDM606へ)で、SORトランスペアレントコンテナがREGISTRATION COMPLETEメッセージ内で受信されると、AMFは、Nudm_SDM_Infoサービス動作を使用して、受信したSORトランスペアレントコンテナをUDMに提供する。受信したローミング誘導情報のセキュリティチェックの成功をUE602が肯定応答することになるとステップ4でHPLMNが判定した場合、UDMは、3GPP TS33.501で規定されているとおりに、肯定応答がUEによって提供されたか検証する。
【0066】
ステップ10a(HPLMN UDM606からSOR-AF608へ)、Nsoraf_SoR_Info(UE602のSUPI、配信成功)。SOR-AF呼び出しのためのHPLMNポリシーが存在し、HPLMN UDMがステップ10でUE肯定応答を受信して検証した場合には、HPLMN UDMは、SOR-AFに、PLMNとアクセス技術の好ましい組み合わせのリスト、又はUEへのセキュア化されたパケットの配信の成功について通知する。
【0067】
ステップ11で、UE602がエリア内の利用可能なPLMNのリストを有し、UEがこのリストに基づいて、選択されたVPLMNよりも高い優先度のPLMNが存在すると判定し、かつ、UEが自動ネットワーク選択モードにある場合、UEは、N1 NASシグナリング接続の解除後に、下位条項4.4.3.3に規定されるように、定期的な試行を制御するタイマTが終了したかのように働くことによって、より高い優先度のPLMN上でサービスを取得しようと試みる。実装に依存する時間の後にN1 NASシグナリング接続が解除されない場合、確立された緊急PDUセッションをUEが有するときを除いて、UEはN1シグナリング接続をローカルで解除することができる(3 GPP TS24.501参照)。
【0068】
ステップ12で、UE602は、「SoRを理由として登録が中止されたPLMN」リストを削除する。
【0069】
UEの電源が切られるか、USIMが取り外されたときに、「SoRを理由として登録が中止されたPLMN」リストが削除される。
【0070】
システムアーキテクチャ例
【0071】
いくつかの実施形態では、5Gシステムアーキテクチャは、ネットワーク機能仮想化及びソフトウェア定義ネットワークなどの技術を使用するための配備を可能にするデータ接続及びサービスをサポートする。5Gシステムアーキテクチャは、コントロールプレーンネットワーク機能間のサービスベースの相互作用を活用することができる。ユーザプレーン機能をコントロールプレーン機能から分離することにより、独立したスケーラビリティ、進化、及び柔軟な配備(例えば、集中型の配置又は分散型の(遠隔)配置)が可能となる。モジュール化された機能設計により、機能の再利用が可能になり、柔軟で効率的なネットワークスライシングが可能となる。ネットワーク機能及びそのネットワーク機能サービスは、サービス通信プロキシを介して、別のNF及びそのネットワーク機能サービスと直接的又は間接的に相互作用することができる。別の中間機能は、制御プレーンメッセージのルーティングを支援することができる。アーキテクチャにより、ANとCNとの間の依存関係が最小限に抑えられる。アーキテクチャは、異なるアクセスタイプ(例えば、3GPPアクセス及び非3GPPアクセス)を統合する共通のAN-CNインタフェースを備えたコンバージドコアネットワークを含むことができる。アーキテクチャはまた、統一認証フレームワーク、演算リソースがストレージリソースから分離されているステートレスNF、機能の公開、ローカル及び集中型サービスへの同時アクセス(低遅延サービス及びローカルデータネットワークへのアクセスをサポートするために、ユーザプレーン機能は、ANに近接して配備され得る)、及び/又は訪問済みのPLMN内のホームルーティングトラフィック並びにローカルブレークアウトトラフィックの両方でのローミングをサポートする。
【0072】
5Gアーキテクチャは、サービスベースとして定義され得、ネットワーク機能間の相互作用は、サービスベースの表現を含み得、コントロールプレーン内のネットワーク機能(例えば、AMF)は、他の認可済みネットワーク機能がそれらのサービスにアクセスすることを可能にする。サービスベースの表現はまた、ポイントツーポイント基準点を含むことができる。基準点表現はまた、任意の2つのネットワーク機能(例えば、AMF及びSMF)間のポイントツーポイント基準点(例えば、N11)によって説明されるネットワーク機能におけるNFサービス間の相互作用を示すために使用され得る。
【0073】
図7は、一実施形態による、5GSにおけるサービスベースのアーキテクチャ700を示す。3GPP TS23.501に記載されているように、サービスベースのアーキテクチャ700は、UE716、(R)AN706、UPF702、及びDN704と通信するための、NSSF708、NEF710、NRF714、PCF712、UDM726、AUSF718、AMF720、SMF722などのNFを含む。NFとNFサービスとは、直接通信と呼ばれるように直接的に通信すること、又は、間接通信と呼ばれるようにSCP724を介して間接的に通信することができる。
図7はまた、Nutm、Naf、Nudm、Npcf、Nsmf、Nnrf、Namf、Nnef、Nnssf、及びNausf、並びに基準点N1、N2、N3、N4及びN6を含む、対応するサービスベースのインタフェースを示す。
図7に示されるNFによって提供されるいくつかの機能例を以下に説明する。
【0074】
NSSF708は、UEにサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択すること、許可されたNSSAIを判定し、必要に応じて、加入済みS-NSSAIにマッピングすること、設定されたNSSAIを判定し、必要に応じて、加入済みS-NSSAIにマッピングすること、及び/又はUEにサービスを提供するために使用することになるAMFセットを判定するか、若しくは設定に基づいて、場合によってはNRFに照会することによって、候補AMF(単数又は複数)のリストを判定すること、などの機能をサポートする。
【0075】
NEF710は、機能及びイベントの公開をサポートする。NFの機能及びイベントは、NEF710によって(例えば、サードパーティ、アプリケーション機能、及び/又はエッジコンピューティングのために)安全に公開され得る。NEF710は、UDRへの標準化されたインタフェース(Nudr)を使用して、構造化データとして情報を記憶/取り出すことができる。NEF710はまた、外部アプリケーションから3GPPネットワークへの情報の提供をセキュア化することができ、かつ3GPPネットワークに情報(例えば、予想されるUE挙動、5GLANグループ情報、及びサービス固有情報)を安全に提供するためのアプリケーション機能を提供することができ、ここでNEF710は、アプリケーション機能の調整を認証及び認可し、支援することができる。NEF710は、AFと交換された情報と、内部ネットワーク機能と交換された情報との間で変換することによって、内部-外部情報の変換を提供することができる。例えば、NEF710は、AFサービス識別子と、DNN及びS-NSSAIなどの内部5Gコア情報との間で変換する。NEF710は、ネットワークポリシーに従って、外部AFへのネットワーク及びユーザ機密情報のマスキングを処理することができる。NEF710は、他のネットワーク機能から(他のネットワーク機能の公開された機能に基づいて)情報を受信し、受信した情報を、標準化されたインタフェースを用いてUDRに記憶することができる。次いで、記憶された情報は、NEF710によってアクセスされ、他のネットワーク機能及びアプリケーション機能に再公開され、分析などの他の目的に使用され得る。特定のUE(単数又は複数)に関連するサービスの外部公開の場合、NEF710は、HPLMN内に存在することができる。事業者の同意に応じて、HPLMN内のNEF710は、VPLMN内のNF(単数又は複数)とのインタフェース(単数又は複数)を有し得る。UEがEPCと5GCとの間の切り替えが可能な場合、SCEF+NEFをサービス公開に使用することができる。
【0076】
NRF714は、NFインスタンス又はSCPからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンス又はSCPに提供することによって、サービス発見機能をサポートする。NRF714はまた、P-CSCF発見(SMFによるAF発見の特殊な事例)をサポートし、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされたサービスのNFプロファイルを維持し、並びに/又は新たに登録/更新/登録解除されたNFインスタンスについて、そのNFサービスとともに加入済みNFサービス消費者若しくはSCPに通知することができる。ネットワークスライシングのコンテキストでは、ネットワーク実装に基づいて、複数のNRFは、PLMNレベル(NRFは、PLMN全体に関する情報で設定される)、共有スライスレベル(NRFは、ネットワークスライスのセットに属する情報で設定される)、及び/又はスライス固有レベル(NRFは、S-NSSAIに属する情報で設定される)などの様々なレベルで配備され得る。ローミングのコンテキストでは、複数のNRFを異なるネットワークに配備することができ、ここで、訪問済みPLMN(vNRFとして知られる)内のNRF(単数又は複数)は、訪問済みPLMNに関する情報で設定されており、ホームPLMN(hNRFとして知られる)内のNRF(単数又は複数)は、N27インタフェースを介してvNRFによって参照されたホームPLMNに関する情報で設定されている。
【0077】
PCF712は、統一ポリシーフレームワークをサポートしてネットワーク挙動を管理する。PCF712は、コントロールプレーン機能(単数又は複数)に対するポリシー規則を提供して、それらを施行する。PCF712は、統一データリポジトリ(UDR)でのポリシー判断に関連する加入情報にアクセスする。PCF712は、PCFと同じPLMN内に位置するUDRにアクセスすることができる。
【0078】
UDM726は、3GPP AKA認証資格の生成、ユーザ識別処理(例えば、5Gシステムでの加入者ごとのSUPIのストレージ及び管理)、プライバシー保護加入識別子(SUCI)の秘匿解除、加入データに基づくアクセス認可(例えば、ローミング制限)、UEのサービングNF登録管理(例えば、UEのサービングAMFを保存、UEのPDUセッションのサービングSMFを保存)、サービス/セッションの継続性(例えば、進行中のセッションのSMF/DNN割り当てを維持することによって)、MT-SMS配信、合法的な傍受機能(特に、UDMがLIに対する唯一のコンタクトポイントである、アウトバウンドローミングの場合)、加入管理、SMS管理、5GLANグループ管理処理、及び/又は外部パラメータプロビジョニング(予想されるUE挙動パラメータ又はネットワーク設定パラメータ)をサポートする。そのような機能を提供するために、UDM726は、UDRに記憶され得る加入データ(認証データを含む)を使用し、この場合、UDMは、アプリケーション論理を実装し、内部ユーザデータストレージを必要としなくてもよく、いくつかの異なるUDMは、異なるトランザクションで同じユーザにサービスを提供することができる。UDM726は、それがサービスを提供する加入者のHPLMN内に配置されてもよく、同じPLMN内に配置されたUDRの情報にアクセスしてもよい。
【0079】
AF728は、コアネットワークと相互作用して、例えば、トラフィックルーティングに対するアプリケーションの影響、NEF710へのアクセス、ポリシー制御のポリシーフレームワークとの相互作用、及び/又は5GCとのIMS相互作用をサポートするサービスを提供する。事業者の配備に基づいて、その事業者に信頼されているとみなされるアプリケーション機能は、関連するネットワーク機能と直接相互作用することができる。事業者がネットワーク機能に直接アクセスすることができないアプリケーション機能は、NEF710を介して外部公開フレームワークを使用して関連するネットワーク機能と相互作用し得る。
【0080】
AUSF718は、3GPPアクセス及び信頼できない非3GPPアクセスに対する認証をサポートする。AUSF718はまた、ネットワークスライス固有の認証及び認可のサポートを提供することができる。
【0081】
AMF720は、RAN CPインタフェース(N2)の終了、NAS暗号化及び整合性保護のためのNAS(N1)の終了、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、(AMFイベント及びLIシステムへのインタフェースのための)合法的傍受、UEとSMFとの間のSMメッセージのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過プロキシ、アクセス認証、アクセス認可、UEとSMSF、SEAFとの間のSMSメッセージのトランスポート、規制サービス用のロケーションサービス管理、UEとLMFとの間及びRANとLMFとの間のロケーションサービスメッセージのトランスポート、EPSとのインターワーキング用のEPSベアラID割り当て、UEモビリティイベント通知、コントロールプレーンCIoT 5GS最適化、ユーザプレーンCIoT 5GS最適化、外部パラメータ(予想されるUE挙動パラメータ若しくはネットワーク設定パラメータ)のプロビジョニング、並びに/又はネットワークスライス固有の認証及び認可をサポートする。AMF機能の一部又は全ては、AMF720の単一インスタンス内でサポートされてもよい。ネットワーク機能の数にかかわらず、特定の実施形態では、UEとCNとの間のアクセスネットワークごとに1つのNASインタフェースインスタンスのみがあり、少なくともNASセキュリティ及びモビリティ管理を実装するネットワーク機能のうちの1つで終了する。AMF720はまた、ポリシー関連の機能を含み得る。
【0082】
上述の機能に加えて、AMF720は、非3GPPアクセスネットワークをサポートするための以下の機能、すなわち、3GPPアクセス上で定義された、いくつかの情報(例えば、3GPPセル識別)及び手順(例えば、ハンドオーバ関連)が適用され得ないで、3GPPアクセスに適用されない非3GPPアクセス固有の情報が適用され得る、N3IWF/TNGFとのN2インタフェースのサポート、3GPPアクセス上のNASシグナリングによってサポートされる一部の手順が、信頼できない非3GPP(例えば、ページング)アクセスに適用可能でない場合がある、N3IWF/TNGF上のUEを用いたNASシグナリングのサポート、N3IWF/TNGFを介して接続されたUEの認証のサポート、非3GPPアクセスを介して接続された、又は3GPPアクセス及び非3GPPアクセスを介して同時に接続されたUEのモビリティ、認証、及び別個のセキュリティコンテキスト状態(単数又は複数)の管理、を含むことができる。3GPPアクセス及び非3GPPアクセス上で有効な調整されたRM管理コンテキストをサポートする;、及び/又は非3GPPアクセスを介した接続のためにUE専用のCM管理コンテキストのサポート、を含むことができる。上述の機能の全てを、ネットワークスライスのインスタンス内でサポートする必要はない場合がある。
【0083】
SMF722は、セッション管理(例えば、UPFとANノードとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、修正、解除)、UEのIPアドレス割り当て及び管理(任意選択の認可を含む)をサポートし、ここで、UEのIPアドレスは、UPFから、又は外部データネットワーク、DHCPv4(サーバ及びクライアント)及びDHCPv6(サーバ及びクライアント)機能、アドレス解決プロトコル要求及び/又はイーサネットPDUのローカルキャッシュ情報に基づくIPv6近隣要請(Neighbor Solicitation)要求に応答する(例えば、SMFは、要求時に送信されたIPアドレスに対応するMACアドレスを提供することによってARP及び/又はIPv6近隣要請要求に応答する)機能から受信され得、UPFを制御してARP又はIPv6近隣発見(Neighbor Discovery)をプロキシする、又は全てのARP/IPv6近隣要請トラフィックをイーサネットPDUセッション用にSMFに転送するなどを含むユーザプレーン機能の選択と制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPFでのトラフィック誘導設定、5G VNグループ管理(例えば、関連するPSA UPFのトポロジの維持、PSA UPF間のN19トンネルの確立と解除、ローカルスイッチングを適用するUPFでのトラフィック転送の設定、及び/又はN6ベースの転送あるいはN19ベースの転送)、ポリシー制御機能へのインタフェースの終了、合法的傍受(SMイベント及びLIシステムへのインタフェース用)、課金データの収集と課金インタフェースのサポート、UPFでの課金データ収集の制御と調整、NASメッセージのSM部分の終了、下りリンクデータ通知、AMFを介してN2からANに送信されるAN固有のSM情報の開始、セッションのSSCモードの判定、コントロールプレーンCIoT 5GSの最適化、ヘッダー圧縮、I-SMFを挿入/削除/再配置できる配備で、I-SMFとしての機能、外部パラメータ(予想されるUE挙動パラメータ又はネットワーク設定パラメータ)のプロビジョニング、IMSサービスのP-CSCF発見、ローミング機能(例えば、ローカル強制を処理してQoS SLA(VPLMN)の適用、課金データ収集及び課金インタフェース(VPLMN)、及び/又は合法的傍受(SMイベントのVPLMN及びLIシステムへのインタフェース用)、外部DNによるPDUセッション認証/承認のためのシグナリングの転送のための外部DNとの相互作用、及び/又はN3/N9インタフェースで冗長送信を実行するようにUPF及びNG-RANに命令することを含む。SMF機能の一部又は全ては、SMFの単一インスタンス内でサポートされてもよい。しかしながら、特定の実施形態では、ネットワークスライスのインスタンス内で機能の全てがサポートされる必要はない。この機能に加えて、SMF722は、ポリシー関連機能を含んでもよい。
【0084】
SCP724には、間接通信、委任ディスカバリ、宛先NF/NFサービスへのメッセージ転送及びルーティング、通信セキュリティ(例えば、NFサービス生産者のAPIにアクセスするためのNFサービス消費者の認可)、負荷分散、監視、過負荷制御など、及び/又は任意にUDRと相互作用して、UE ID(SUPI又はIMPI/IMPUなど)に基づいてUDMグループID/UDRグループID/AUSFグループID/PCFグループID/CHFグループID/HSSグループIDを解決すること、のうちの任意の1つ以上が含まれている。SCP機能の一部又は全ては、SCPの単一インスタンス内でサポートされ得る。特定の実施形態では、SCP724は、分散方式で配備されてもよく、及び/又は1つを超えるSCPが、NFサービス間の通信経路内に存在し得る。SCPは、PLMNレベル、共有スライスレベル、及びスライス固有レベルで配備され得る。SCPが関連するNRFと確実に通信できるように、オペレータの配置に任されてもよい。
【0085】
UE716は、無線通信機能を有するデバイスを含むことができる。例えば、UE716には、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラーネットワークに接続可能なハンドヘルド型タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)が挙げられる。UE716はまた、パーソナルデータアシスタント(PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、無線ハンドセットなどの、任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイス、又は無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含むことができる。UEはまた、クライアント、モバイル、モバイル機器、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイル局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、遠隔局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能な無線機器、又は再構成可能なモバイル機器とも称され得る。UE716は、IoT UEを備えてもよく、IoT UEは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセス層を含み得る。IoT UEは、PLMNを介して、MTCサーバ若しくはデバイス、ProSe若しくはD2D通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して他のUEとデータを交換するための技術(例えば、M2M技術、MTC技術、又はmMTC技術)を利用することができる。M2Mデータ交換又はMTCデータ交換は、機械起動のデータの交換であってもよい。IoTネットワークは、相互接続するIoT UEについて記述し、それは、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な組み込みコンピューティングデバイスを含み得る。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。
【0086】
UE716は、無線インタフェース730を介して(R)AN706と接続又は通信可能に結合するように構成されてもよく、これは、GSMプロトコル、CDMAPネットワークプロトコル、PTT(Push-to-Talk)プロトコル、POC(PTT over Cellular)プロトコル、UMTSプロトコル、3GPP LTEプロトコル、5Gプロトコル、NRプロトコルなどのセルラー通信プロトコルで動作するように構成された物理通信インタフェース又は層であり得る。例えば、UE716及び(R)AN706は、Uuインタフェース(例えば、LTE-Uuインタフェース)を使用して、PHY層、MAC層、RLC層、PDCP層、及びRRC層を含むプロトコルスタックを介してコントロールプレーンデータを交換することができる。DL送信は、(R)AN706からUE716までであり得、UL送信は、UE716から(R)AN706までであり得る。UE716は、更にサイドリンクを使用して、D2D通信、P2P通信、及び/又はProSe通信について別のUE(図示せず)と直接通信することができる。例えば、ProSeインタフェースは、代替的に、サイドリンクインタフェースと称される場合があり、限定されないが、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共用チャネル(PSSCH)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH)、及び物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を含む、1つ以上の論理チャネルを備える。
【0087】
(R)AN706は、1つ以上のアクセスノードを含み、これは、基地局(BS)、ノードB、進化型ノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、RANノード、コントローラ、送受信ポイント(TRP)などと称される場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を備えることができる。(R)AN706は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、又は他の種類のセルを提供するための1つ以上のRANノードを含むことができる。マクロセルは、比較的広い地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービス加入を有するUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的狭い地理的エリアをカバーすることができ、サービス加入を有するUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的狭い地理的エリア(例えば、家)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連性を有するUEによる制限されたアクセス(例えば、クローズド加入者グループ(CSG)内のUE、家庭内のユーザのためのUEなど)を可能にし得る。
【0088】
図示されていないが、複数のRANノード((R)AN706など)が使用されてもよく、ここでXnインタフェースは、2つ以上のノード間で定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXnコントロールプレーン(Xn-C)インタフェースを含んでもよい。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ送出及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上の(R)ANノード間の接続モードのUEモビリティを管理する機能を含む接続モード(例えば、CM接続)でのUE716用のモビリティサポートを提供することができる。モビリティサポートは、古い(ソース)サービング(R)ANノードから新しい(ターゲット)サービング(R)ANノードへのコンテキスト転送、及び古い(ソース)サービング(R)ANノードと新しい(ターゲット)サービング(R)ANノードとの間のユーザプレーントンネルの制御を含むことができる。
【0089】
UPF702は、RAT内部及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、DN704に相互接続する外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能することができる。UPF702はまた、パケットルーティング及びパケット送出、パケット検査を実行し、ポリシー規則のユーザプレーン部分を施行し、パケット(UPコレクション);トラフィック使用報告を合法的に傍受し、ユーザプレーンに対してQoS処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート施行)を実行し、上りリンクトラフィック検証(例えば、SDFからQoSフローマッピング)、上りリンク及び下りリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング、並びに下りリンクパケットバッファ及び下りリンクデータ通知トリガを実行することができる。UPF702は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートする上りリンク分類子を含むことができる。DN704は、様々なネットワーク事業者サービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを表すことができる。DN704は、例えば、アプリケーションサーバを含んでもよい。
【0090】
図8は、様々な実施形態によるインフラストラクチャ設備800の例を示す。インフラストラクチャ設備800は、基地局、無線ヘッド、RANノード、AN、アプリケーションサーバ、及び/又は本明細書で説明されるいずれかの他の要素/デバイスとして実装されてもよい。他の実施例では、インフラストラクチャ設備800は、UE内に、又はUEによって実装され得る。
【0091】
インフラストラクチャ設備800は、アプリケーション回路802と、ベースバンド回路804と、1つ以上の無線フロントエンドモジュール(RFEM)806と、メモリ回路808と、電力管理集積回路(PMIC810として示される)と、電力T回路812と、ネットワークコントローラ回路814と、ネットワークインタフェースコネクタ820と、衛星測位回路816と、ユーザインタフェース回路818とを含む。いくつかの実施形態では、デバイスインフラストラクチャ設備800は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入出力(I/O)インタフェースなどの追加の要素を含んでもよい。他の実施形態では、以下に説明する構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい。例えば、当該回路は、CRAN、vBBU、又は他の同様の実装のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい。アプリケーション回路802は、これらに限定されるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに低ドロップアウトレギュレータ(LDO)、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、リアルタイムクロック(RTC)、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用入出力(I/O又はIO)、Secure Digital(SD)マルチメディアカード(MMC)などのメモリカードコントローラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、モバイル産業プロセッサインタフェース(MIPI)インタフェース、及びJoint Test Access Group(JTAG)テストアクセスポートなどのうちの1つ以上の回路を含む。アプリケーション回路802のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶要素に結合されてもよいし、メモリ/記憶要素を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをインフラストラクチャ設備800上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶要素はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
【0092】
アプリケーション回路802のプロセッサ(単数又は複数)は、例えば、1つ以上のプロセッサコア(CPU)、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)、1つ以上の縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、1つ以上のAcorn RISCマシン(ARM)プロセッサ、1つ以上の複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路802は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。実施例として、アプリケーション回路802のプロセッサ(単数又は複数)は、1つ以上のIntel Pentium(登録商標)、Core(登録商標)、又はXeon(登録商標)プロセッサ(単数又は複数)、Advanced Micro Devices(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ(単数又は複数)、加速処理ユニット(APU)、又はEpyc(登録商標)プロセッサ、ARM Cortex-AファミリプロセッサなどのARM Holdings Ltd.からライセンスされたARMベースプロセッサ(単数又は複数)、及びCavium(商標),Inc.によって提供されるThunderX2(登録商標)、MIPS Warrior P-クラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.から提供されるMIPSベースの設計のプロセッサなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、インフラストラクチャ設備800は、アプリケーション回路802を利用しなくてもよく、代わりに、例えば、EPC又は5GCから受信したIPデータを処理するための専用プロセッサ/コントローラを含んでもよい。
【0093】
いくつかの実装形態では、アプリケーション回路802は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理デバイスなどであり得る、1つ以上のハードウェアアクセラレータを含むことができる。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。実施例として、プログラム可能な処理デバイスは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複雑なPLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)、などのうちの1つ以上であってもよい。などの回路を含み得る。そのような実装形態では、アプリケーション回路802の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実装形態の手順、方法、機能などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路802の回路は、ルックアップテーブル(LUT)などに論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。ベースバンド回路804は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。
【0094】
ユーザインタフェース回路818は、インフラストラクチャ設備800とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、又はインフラストラクチャ設備800との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェースは、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、1つ以上のインジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、物理キーボード又はキーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、スピーカ又は他のオーディオ発光デバイス、マイクロフォン、プリンタ、スキャナ、ヘッドセット、ディスプレイスクリーン又はディスプレイデバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。周辺構成要素インタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0095】
無線フロントエンドモジュール806は、ミリメートル波(ミリ波)無線フロントエンドモジュール(RFEM)及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイへの接続を含んでもよく、RFEMは、複数のアンテナに接続されてもよい。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理無線フロントエンドモジュール806内に実装されてもよい。
【0096】
メモリ回路808は、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)及び/又は同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができ、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)の三次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込むことができる。メモリ回路808は、はんだ付けパッケージ集積回路、ソケット式メモリモジュール、及びプラグインメモリカードのうちの1つ以上として実装されてもよい。
【0097】
PMIC810は、電圧レギュレータ、サージ保護器、電力アラーム検出回路、及びバッテリ又はコンデンサなどの1つ以上の予備電源を含んでもよい。電力アラーム検出回路は、ブラウンアウト(不足電圧)及びサージ(過電圧)状態のうちの1つ以上を検出してもよい。電力T回路812は、単一のケーブルを使用してインフラストラクチャ設備800に電力供給及びデータ接続性の両方を提供するネットワークケーブルから引き出される電力を供給することができる。
【0098】
ネットワークコントローラ回路814は、イーサネット、GREトンネル上のイーサネット、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)上のイーサネット、又は何らかの他の適切なプロトコルなどの標準的なネットワークインタフェースプロトコルを使用してネットワークへの接続性を提供することができる。ネットワーク接続は、ネットワークインタフェースコネクタ820を介して、インフラストラクチャ設備800に対して、又はインフラストラクチャ設備800から、物理的接続を使用して提供されてもよく、物理的接続は、電気的(一般に「銅配線」と呼ばれる)、光、又は無線であってもよい。ネットワークコントローラ回路814は、前述のプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ及び/又はFPGAを含むことができる。いくつかの実装形態では、ネットワークコントローラ回路814は、同じプロトコル又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続を提供するための複数のコントローラを含むことができる。
【0099】
測位回路816は、全地球航法衛星システム(GNSS)の測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の実施例には、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法システム(GLONASS)、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、Indian Constellation(NAVIC)によるナビゲーション、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、フランスのDoppler Orbitography and Radio positioning Integrated by Satellite(DORIS)など)などが含まれる。測位回路816は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェアエレメント(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナエレメントなどのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路816は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡/推定を実行するためのMicro-Technology for Positioning,Navigation,and Timing(Micro-PNT)ICを含むことができる。測位回路816はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路804及び/又は無線フロントエンドモジュール806の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路816はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路802に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して動作を様々なインフラストラクチャなどと同期させることができる。
図8に示す構成要素は、業界標準アーキテクチャ(ISA)、拡張ISA(EISA)、周辺構成要素相互接続(PCI)、拡張周辺構成要素相互接続(PCix)、PCIエクスプレス(PCie)、又は多数の他の技術など多数のバス及び/又は相互接続(IX)技術を含み得るインタフェース回路を使用して互いに通信し得る。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバスであってもよい。他のバス/IXシステム、とりわけ、I
2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどが含まれてもよい。
【0100】
図9は、様々な実施形態によるプラットフォーム例900を示す図である。実施形態では、コンピュータプラットフォーム900は、UE、アプリケーションサーバ、及び/又は本明細書で考察されるいずれかの他の要素/デバイスとしての使用に適し得る。プラットフォーム900は、実施例に示される構成要素の任意の組み合わせを含んでもよい。プラットフォーム900の構成要素は、コンピュータプラットフォーム900に適合された集積回路(IC)、その一部、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、論理、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして、あるいはより大きなシステムのシャーシ内にその他の方法で組み込まれる構成要素として実装されてもよい。
図9のブロック図は、コンピュータプラットフォーム900の構成要素の俯瞰図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0101】
アプリケーション回路902は、これらに限定されるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに1つ以上のLDO、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、RTC、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用IO、SD MMCなどのメモリカードコントローラ、USBインタフェース、MIPIインタフェース、及びJTAGテストアクセスポートなどの回路を含む。アプリケーション回路902のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶要素に結合されてもよいし、メモリ/記憶要素を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをプラットフォーム900上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶要素はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
【0102】
アプリケーション回路902のプロセッサ(単数又は複数)は、例えば、1つ以上のプロセッサコア、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のGPU、1つ以上のRISCプロセッサ、1つ以上のARMプロセッサ、1つ以上のCISCプロセッサ、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、マルチスレッドプロセッサ、超低電圧プロセッサ、埋め込みプロセッサ、いくつかの他の既知の処理エレメント、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路902は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。
【0103】
例として、アプリケーション回路902のプロセッサは、Quark(商標)、Atom(商標)、i3、i5、i7、若しくはMCUクラスプロセッサなどのIntel(登録商標)Architecture Core(商標)ベースのプロセッサ、又はIntel(登録商標)Corporationから入手可能な別のそのようなプロセッサを含んでもよい。アプリケーション回路902のプロセッサはまた、アドバンスドマイクロデバイス(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ又はアクセラレーテッドプロセッシングユニット(APU);Apple(登録商標)Inc.製のAS-A9プロセッサ(単数又は複数)、Qualcomm(登録商標)Technologies,Inc.のSnapdragon(商標)プロセッサ(単数又は複数)、Texas Instruments,Inc.(登録商標)Open Multimedia Applications Platform(OMAP)(商標)プロセッサ(単数又は複数);MIPS Warrior Mクラス、Warrior Iクラス、及びWarrior PクラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.からのMIPSベースの設計、ARM Cortex-A、Cortex-R、及びCortex-MファミリのプロセッサなどのARM Holdings,LtdからライセンスされたARMベースの設計などののうち1つ以上であってもよい。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路902は、アプリケーション回路902及び他の構成要素が単一の集積回路、又はIntel(登録商標)Corporation製のEdison(商標)若しくはGalileo(商標)SoCボードなどの単一のパッケージに形成されるシステムオンチップ(SoC)の一部であってもよい。
【0104】
追加的又は代替的に、アプリケーション回路902は、限定されないが、FPGAなどの1つ以上のフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)などの回路を含み得る。そのような実施形態では、アプリケーション回路902の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実施形態の手順、方法、機能などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路902の回路は、ルックアップテーブル(LUT)などに論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。
【0105】
ベースバンド回路904は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。
【0106】
無線フロントエンドモジュール906は、ミリメートル波(ミリ波)無線フロントエンドモジュール(RFEM)及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイへの接続を含んでもよく、RFEMは、複数のアンテナに接続されてもよい。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理無線フロントエンドモジュール906内に実装されてもよい。
【0107】
メモリ回路908は、所与の量のシステムメモリを提供するために使用される任意の数及び種類のメモリデバイスを含み得る。例として、メモリ回路908は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)及び/又は同期ダイナミックRAM(RAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができる。メモリ回路908は、Joint Electron Devices Engineering Council(JEDEC)の低電力ダブルデータレート(LPDDR)ベースの設計、例えばLPDDR2、LPDDR3、LPDDR4などに従って開発されてもよい。メモリ回路908は、はんだ付きパッケージ集積回路、シングルダイパッケージ(SDP)、デュアルダイパッケージ(DDP)又はクワッドダイパッケージ(Q17P)、ソケット式メモリモジュール、マイクロDIMM又はミニDIMMを含むデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、及び/又はボールグリッドアレイ(BGA)を介してマザーボード上にはんだ付けされたもののうちの1つ以上として実装されてもよい。低電力実装では、メモリ回路908は、アプリケーション回路902に関連付けられたオンダイメモリ又はレジスタであってもよい。データ、アプリケーション、オペレーティングシステムなどの情報の永続的記憶を提供するために、メモリ回路908は、1つ以上の大容量記憶装置を含んでもよく、それには、とりわけ、ソリッドステートディスクドライブ(SSDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、マイクロHDD、抵抗変化メモリ、相変化メモリ、ホログラフィックメモリ、又は化学メモリが含まれ得る。例えば、コンピュータプラットフォーム900は、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)からの3次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込んでもよい。
【0108】
取り外し可能なメモリ回路926は、ポータブルデータ記憶装置をプラットフォーム900と結合するために使用されるデバイス、回路、エンクロージャ/筐体、ポート又はレセプタクルなどを含んでもよい。これらのポータブルデータ記憶装置は、大量記憶目的のために使用することができ、例えば、フラッシュメモリカード(例えば、セキュアデジタル(SD)カード、microSDカード、xD画像カードなど)、及びUSBフラッシュドライブ、光ディスク、外部HDDなどを含んでもよい。
【0109】
プラットフォーム900はまた、外部デバイスをプラットフォーム900と接続するために使用されるインタフェース回路(図示せず)を含んでもよい。インタフェース回路を介してプラットフォーム900に接続された外部デバイスは、センサ922及び電気機械構成要素(EMC924として示されている)、並びに取り外し可能なメモリ回路926に結合された取り外し可能なメモリデバイスを含む。
【0110】
センサ922は、環境中の事象又は変化を検出し、検出された事象に関する情報(センサデータ)を何か他のデバイス、モジュール、サブシステムなどに送信することを目的とするデバイス、モジュール又はサブシステムを含み得る。そのようなセンサの実施例には、とりわけ、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を含む、慣性計測ユニット(IMU)、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を含む、微小電気機械システム(MEMS)又はナノ電気機械システム(NEMS)、レベルセンサ、流量センサ、温度センサ(例えば、サーミスタ)、圧力センサ、気圧センサ、重力計、高度計、画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズ無し絞り)、光検出及び測距(LiDAR)センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波トランシーバ、マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイス、などを含む。
【0111】
EMC924は、デバイス、モジュール、又はサブシステムを含み、それらデバイスなどの目的は、プラットフォーム900がその状態、位置、及び/若しくは方向を変更すること、又は機構若しくは(サブ)システムを移動若しくは制御することを可能にすることである。更に、EMC924は、EMC924の現在の状態を示すために、プラットフォーム900の他の構成要素にメッセージ/シグナリングを生成及び送信するように構成されていてもよい。EMC924の例には、1つ以上の電源スイッチ、電気機械式リレー(EMR)及び/又はソリッドステートリレー(SSR)を含むリレー、アクチュエータ(例えば、バルブアクチュエータなど)、可聴音発生装置、視覚的警告デバイス、モータ(例えば、DCモータ、ステッパモータなど)、車輪、スラスタ、プロペラ、爪、クランプ、フック、及び/又は他の同様の電気機械部品が含まれる。実施形態では、プラットフォーム900は、1つ以上のキャプチャされたイベント及び/又はサービスプロバイダ及び/又は様々なクライアントから受信した命令又は制御信号に基づいて、1つ以上のEMC924を動作させるように構成されている。いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム900を測位回路916と接続してもよい。測位回路916は、GNSSの測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の例には、米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、NAVIC、日本のQZSS、フランスのDORISなど)などが含まれる。測位回路916は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェアエレメント(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナエレメントなどのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路916は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置トラッキング/推定を実行するためのMicro-PNT ICを含むことができる。測位回路916はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路904及び/又は無線フロントエンドモジュール906の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路916はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路902に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して、ターンバイターンナビゲーションアプリケーションなどのために、様々なインフラストラクチャ(例えば、無線基地局)と動作を同期させることができる。
【0112】
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム900を近距離通信回路(NFC回路912として示される)と接続してもよい。NFC回路912は、無線周波数識別(RFID)規格に基づいて非接触の短距離通信を提供するように構成されており、磁場誘導は、NFC回路912とプラットフォーム900の外部のNFC対応デバイス(例えば、「NFCタッチポイント」)との間の通信を可能にするために使用される。NFC回路912は、アンテナ要素と結合されたNFCコントローラと、NFCコントローラと結合されたプロセッサとを備える。NFCコントローラは、NFCコントローラファームウェア及びNFCスタックを実行することによってNFC回路912にNFC機能を提供するチップ/ICであってもよい。NFCスタックは、NFCコントローラを制御するためにプロセッサによって実行されてもよく、NFCコントローラファームウェアは、近距離RF信号を放出するようにアンテナ素子を制御するためにNFCコントローラによって実行されてもよい。RF信号は、パッシブNFCタグ(例えば、ステッカー又はリストバンドに埋め込まれたマイクロチップ)に電力を供給して、記憶されたデータをNFC回路912に送信するか、又は、NFC回路912とプラットフォーム900に近接した別のアクティブなNFCデバイス(例えば、スマートフォン又はNFC対応POS端末)との間のデータ移送を開始してもよい。
【0113】
ドライバ回路918は、プラットフォーム900に組み込まれた、プラットフォーム900に取り付けられた、又は他の方法でプラットフォーム900と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含むことができる。ドライバ回路918は、プラットフォーム900の他の構成要素が、プラットフォーム900内に存在するか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)装置と相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含むことができる。例えば、ドライバ回路918は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、プラットフォーム900のタッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサ922のセンサ読み取り値を取得してセンサ922へのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、EMC924のアクチュエータ位置を取得して及び/又はEMC924へのアクセスを制御及び許可するためのEMCドライバと、埋め込みキャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオ装置へのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含むことができる。
【0114】
電力管理集積回路(PMIC910として示される)(「電力管理回路」とも呼ばれる)は、プラットフォーム900の様々な構成要素に供給される電力を管理してもよい。具体的には、ベースバンド回路904に関して、PMIC910は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。プラットフォーム900がバッテリ914によって給電可能である場合、例えば、このデバイスがUEに含まれている場合に、多くの場合、PMIC910が含まれてもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、PMIC910は、プラットフォーム900の様々な省電力機構を制御しても、又は別の方法でその一部であってもよい。例えば、プラットフォーム900がRRC接続状態にあって、トラフィックを間もなく受信することが予期されるのでRANノードに依然として接続されている場合、ある非アクティブ期間後、プラットフォームは、間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、プラットフォーム900は、電力を短い間隔で落としてもよく、それによって節電してもよい。長期間データトラフィック活動がない場合、プラットフォーム900は、RRC_Idle状態に遷移してもよく、プラットフォームは、ネットワークを切断し、チャネル品質フィードバック、ハンドオーバなどの動作を実行しない。プラットフォーム900は、極めて低電力の状態になり、ページングを実行し、ここで再び周期的に再び起動し、ネットワークをリッスンし、そして再びパワーダウンする。プラットフォーム900は、この状態でデータを受信することができず、データを受信するためには、RRC接続状態に遷移しなければならない。更なる省電力モードでは、デバイスはページング間隔(数秒から数時間に及ぶ)より長期間、ネットワークから利用できなくなることを許容され得る。この間、デバイスは、ネットワークに全く到達できず、完全に電力が落とされ得る。この間に送信されたデータがあれば大幅な遅延が生じるが、遅延は許容できるものとみなされる。
【0116】
バッテリ914は、プラットフォーム900に電力を供給してもよいが、いくつかの実施例では、プラットフォーム900は、固定ロケーションにデプロイされて取り付けられてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ914は、リチウムイオンバッテリ、空気亜鉛バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどの金属空気バッテリ、などであってもよい。V2X用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ914は、典型的な鉛酸自動車バッテリであってもよい。
【0117】
いくつかの実装形態では、バッテリ914は、バッテリ管理システム(BMS)又はバッテリ監視集積回路を含むか、又はそれに結合された「スマートバッテリ」であってもよい。BMSは、プラットフォーム900に含まれてバッテリ914の充電状態(SoCh)を追跡してもよい。BMSは、バッテリ914の他のパラメータを監視して、バッテリ914の健全状態(SoH)及び機能状態(SoF)などの故障予測を提供するために使用されてもよい。BMSは、バッテリ914の情報を、アプリケーション回路902又はプラットフォーム900の他の構成要素に通信してもよい。BMSはまた、アプリケーション回路902がバッテリ914の電圧、又はバッテリ914からの電流を直接監視することを可能にするアナログ-デジタル(ADC)変換器を含んでもよい。バッテリパラメータは、送信周波数、ネットワーク動作、検知周波数などの、プラットフォーム900が実行してもよい動作を判定するために使用されてもよい。
【0118】
電力ブロック、又は電気グリッドに結合された他の電源は、バッテリ914を充電するためにBMSと結合されてもよい。いくつかの実施例では、電力ブロックは、無線電力受信機と置き換えられて、例えば、コンピュータプラットフォーム900内のループアンテナを介して無線で電力を取得することができる。これらの例では、無線バッテリ充電回路がBMSに含まれてもよい。選択される特定の充電回路は、バッテリ914のサイズ、したがって必要とされる電流に依存してもよい。充電は、とりわけ、Airfuel Allianceによって公布されたAirfuel標準、Wireless Power Consortiumによって公布されたQi無線充電標準、又はAlliance for Wireless Powerによって公布されたRezence充電標準を使用して実行することができる。
【0119】
ユーザインタフェース回路920は、プラットフォーム900内に存在するか、又はそれに接続される様々な入出力(I/O)デバイスを含み、プラットフォーム900とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、及び/又はプラットフォーム900との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェース回路920は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の物理的又は仮想的ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセットなどを含む入力を受け付けるための任意の物理的又は仮想的手段を含む。出力デバイス回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置(単数又は複数)、又は他の同様の情報などの情報を表示するか、又は他の方法で情報を伝達するための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、任意の数及び/又は組み合わせのオーディオ又は視覚ディスプレイ、とりわけ、バイナリ状態インジケータなどの1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、及び複数文字の視覚出力又はより複雑な出力、例えば、ディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ、プロジェクタなど)などを含み、プラットフォーム900の動作から生成若しくは作成される、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどを出力することができる。出力デバイス回路はまた、スピーカ又は他のオーディオ放出デバイス、プリンタ(単数又は複数)、及び/又は同様のものを含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサ922は、入力装置回路(例えば、画像キャプチャデバイス、モーションキャプチャデバイスなど)として使用されてもよく、1つ以上のEMCが、出力装置回路(例えば、触覚フィードバックを提供するためのアクチュエータなど)として使用されてもよい。別の例では、アンテナ要素及び処理デバイスと結合されたNFCコントローラを備えるNFC回路が、電子タグを読み取り、かつ/又は別のNFC対応デバイスと接続するために含まれてもよい。周辺構成要素インタフェースとしては、不揮発性メモリポート、USBポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0120】
図示されていないが、プラットフォーム900の構成要素は、適切なバス又は相互接続(IX)技術を使用して互いに通信することができ、これは、ISA、EISA、PCI、PCix、PCie、時間トリガプロトコル(TTP)システム、FlexRayシステムを含む任意の数の技術、又は任意の数の他の技術を含むことができる。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバス/IXであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス/IXシステムが含まれてもよい。
【0121】
図10は、いくつかの実施形態例による、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じる方法のうちのいずれか1つ以上を実行することができる、構成要素1000を示すブロック図である。具体的には、
図10は、1つ以上のプロセッサ1006(又はプロセッサコア)、1つ以上のメモリ/記憶装置1014、及び1つ以上の通信リソース1024を含み、それらの各々を、バス1016を介して通信可能に結合することができる、ハードウェアリソース1002の図式表現を示す。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、ハイパーバイザ1022が、ハードウェアリソース1002を利用する1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供するように実行されてもよい。
【0122】
プロセッサ1006(例えば、中央演算処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(Reduced instruction set computing、RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサなどのデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、高周波集積回路(RFIC)、別のプロセッサ、又はこれらの任意の好適な組み合わせ)は、例えば、プロセッサ1008及びプロセッサ1010を含むことができる。
【0123】
メモリ/記憶装置1014は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。メモリ/記憶装置1014としては、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどの任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0124】
通信リソース1024は、ネットワーク1018を介して1つ以上の周辺機器1004又は1つ以上のデータベース1020と通信するための、相互接続又はネットワークインタフェース構成要素又は他の好適なデバイスを含み得る。例えば、通信リソース1024は、(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)を介した結合のための)有線通信構成要素、セルラー通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)構成要素(例えば、Bluetooth(登録商標)Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素を含むことができる。
【0125】
命令1012は、プロセッサ1006の少なくともいずれかに、本明細書で論じる方法論のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを含んでもよい。命令1012は、完全に又は部分的に、プロセッサ1006(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内に)、メモリ/記憶装置1014、又はそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に存在し得る。更に、命令1012の任意の部分は、周辺機器1004又はデータベース1020の任意の組み合わせからハードウェアリソース1002に転送されてもよい。したがって、プロセッサ1006のメモリ、メモリ/記憶装置1014、周辺機器1004、及びデータベース1020は、コンピュータ可読媒体及び機械可読媒体の実施例である。
【0126】
1つ以上の実施形態では、前述の図のうちの1つ以上に記載される構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の実施例セクションに記載されるような1つ以上の動作、技術、プロセス、及び/又は方法を実行するように構成されている場合がある。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などと関連付けられた回路は、実施例セクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されている場合がある。
【0127】
実施例セクション
【0128】
以下の実施例は、更なる実施形態に関連する。
【0129】
実施例1は、公衆陸上移動体通信網(PLMN)内で通信するUEに関する方法である。この方法は、UEによって、訪問先PLMN(VPLMN)に送信する登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを生成することと、UEにおいてVPLMNからの登録受諾メッセージを処理することと、UEによって、登録受諾メッセージがホームPLMN(HPLMN)からの有効なローミング誘導(SoR)情報を含むか判定することと、UEがモビリティ登録手順中にSoR情報を受信するように構成されており、かつ、UEがUEの現在の電力サイクル中にSoR情報を受信しなかったことに応じて、登録受諾メッセージがHPLMNからの有効なSoR情報を含むかどうかに基づいて、PLMN選択手順を選択的に実行することと、を含む。
【0130】
実施例2は実施例1の方法を含み、UEの加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM(USIM)に、UEが登録受諾メッセージでSoRトランスペアレントコンテナを受信することになるというインジケーションが設定されており、SoRトランスペアレントコンテナはSoR情報を含む。
【0131】
実施例3は実施例2の方法を含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むか判定することは、SoRトランスペアレントコンテナが完全性チェックに合格するか判定することを含む。
【0132】
実施例4は実施例1の方法を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することは、登録受諾メッセージがSoR情報を含まないか、又はSoR情報がそのVPLMNによって変更されたかを判定することと、そのVPLMNを、UEに記憶されたローカルリスト内の最低優先順位PLMNとして設定することと、そのVPLMNに登録完了メッセージを送信した後に非アクセス層(NAS)シグナリング接続をローカルで解除することと、ローカルリストに基づいてPLMN選択手順を実行して、異なるPLMNへの登録を試みることと、を含む。
【0133】
実施例5は実施例1の方法を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術の好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することは、登録受諾メッセージがSoR情報を含み、かつSoR情報が完全性チェックに合格すると判定することと、優先順位付きリストに基づいてPLMN選択手順を実行することと、を含む。
【0134】
実施例6は実施例5の方法を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術リストであることを示すリストタイプインジケータを含み、方法は、UE内に記憶されたローカルリスト内の1つ以上の最高優先度エントリを、優先順位付きリストからのエントリと置き換えることを更に含む。
【0135】
実施例7は実施例5の方法を含み、SoR情報は、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを受信したセキュア化されたパケットを優先順位付きリストが含むことを示すリストタイプインジケータを含み、方法は、このSMSメッセージを、加入者識別モジュール(SIM)データダウンロードに設定されたプロトコル識別子、クラス2メッセージに設定されたデータ符号化方式、及びSoRトランスペアレントコンテナ情報要素(IE)のセキュア化されたパケットコンテンツとしてのSMSペイロードとともに受信されたかのように処理することと、このSMSペイロードを汎用集積回路カード(UICC)に転送するここと、を更に含む。
【0136】
実施例8は、UEに関する方法である。この方法は、第1の訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)との第1の初期登録手順をトリガすることと、第1のVPLMNからの登録受諾メッセージが有効なローミング誘導(SoR)情報を含まないと判定することと、第1のVPLMNとの接続を解除することと、第2のVPLMNへのモビリティ登録又は周期的登録をトリガする代わりに、第2のVPLMNへの第2の初期登録手順を試みることと、を含む。
【0137】
実施例9は実施例8の方法を含み、UEがVPLMNでの初期登録を理由として有効なSoR情報を受信すると予期されるというインジケーションがUEの加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM(USIM)に設定されている限り、有効なSoR情報が受信されるまで、第1のVPLMN、第2のVPLMN、又は別のVPLMNでのモビリティ登録又は周期的登録をトリガすることを控えることを更に含む。
【0138】
実施例10は実施例8の方法を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0139】
実施例11は、無線ネットワークにおけるアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)の方法である。この方法は、AMFにおいて、ユーザ機器(UE)から登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを受信することと、登録要求メッセージに応じて、AMFにおいて、訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)内のUEに関するモビリティ登録手順であって、AMFにおいてUEコンテキスト情報を受信して記憶することを含む、モビリティ登録手順を実行することと、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じて、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)の統合データ管理(UDM)が訪問先公衆移動体通信網(VPLMN)にSoR情報を取り出すように要求することを示す、モビリティ登録に関するローミング誘導(SoR)インジケータをUEコンテキスト情報が含むと判定することと、モビリティ登録に関するSoRインジケータに応じて、UDMからSoR情報を取り出し、SoR情報を登録受諾メッセージでUEに配信することと、を含む。
【0140】
実施例12は実施例11の方法を含み、UDMからSoR情報を取り出すことは、UDMへのNudm_SDM_Getサービスオペレーションメッセージを呼び出して、SoR情報を取り出すことを含む。
【0141】
実施例13は実施例11の方法を含み、SoR情報をUEに配信することは、SoRコンテナをUEに配信することを含む。
【0142】
実施例14は実施例11の方法を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0143】
実施例15は実施例14の方法を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む。
【0144】
実施例16は、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)に関する方法である。この方法は、訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)でのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージにローミング誘導(SoR)情報が含まれるか判定するようにユーザ機器(UE)を設定することを含むSoR設定に従って動作するように、UEを設定することと、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じてSoR情報を取り出すようにVPLMNが要求されたことを示すモビリティ登録に関するSoRインジケータを含むようにUEコンテキスト情報を設定することと、VPLMNからの要求に応じて、SoR情報をSoRコンテナ内でVPLMNに提供して、UEに転送することと、を含む。
【0145】
実施例17は実施例16の方法を含み、UEと共有される鍵を使用してSoRコンテナをセキュアにすることを更に含む。
【0146】
実施例18は実施例16の方法を含み、SoR設定は、VPLMNでのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージ内にSoRコンテナが存在しない、又はSoRコンテナが完全性チェックに失敗したとUEが判定した場合はVPLMNの優先度を下げるようにUEを設定することを更に含む。
【0147】
実施例19は実施例16の方法を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0148】
実施例20は実施例16の方法を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む。
【0149】
実施例21は、プロセッサ及びメモリを有するUEである。メモリは命令を記憶し、命令は、プロセッサによって実行されると、UEによって訪問先PLMN(VPLMN)に送信する登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを生成し、UEにおいてVPLMNからの登録受諾メッセージを処理し、UEによって登録受諾メッセージがホームPLMN(HPLMN)からの有効なローミング誘導(SoR)情報を含むか判定し、UEがモビリティ登録手順中にSoR情報を受信するように構成されており、かつ、UEがUEの現在の電力サイクル中にSoR情報を受信しなかったことに応じて、登録受諾メッセージがHPLMNからの有効なSoR情報を含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行するように、UEを設定する。
【0150】
実施例22は実施例21のUEを含み、UEの加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM(USIM)に、UEが登録受諾メッセージでSoRトランスペアレントコンテナを受信することになるというインジケーションが設定されており、SoRトランスペアレントコンテナはSoR情報を含む。
【0151】
実施例23は実施例22のUEを含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むか判定することは、SoRトランスペアレントコンテナが完全性チェックに合格するか判定することを含む。
【0152】
実施例24は実施例21のUEを含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することは、登録受諾メッセージがSoR情報を含まないか、又はSoR情報がそのVPLMNによって変更されたかを判定することと、そのVPLMNを、UEに記憶されたローカルリスト内の最低優先順位PLMNとして設定することと、そのVPLMNに登録完了メッセージを送信した後に非アクセス層(NAS)シグナリング接続をローカルで解除することと、ローカルリストに基づいてPLMN選択手順を実行して、異なるPLMNへの登録を試みることと、を含む。
【0153】
実施例25は実施例21のUEを含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術の好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行することは、登録受諾メッセージがSoR情報を含み、かつSoR情報が完全性チェックに合格すると判定することと、優先順位付きリストに基づいてPLMN選択手順を実行することと、を含む。
【0154】
実施例26は実施例25のUEを含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術リストであることを示すリストタイプインジケータを含み、方法は、UE内に記憶されたローカルリスト内の1つ以上の最高優先度エントリを、優先順位付きリストからのエントリと置き換えることを更に含む。
【0155】
実施例27は実施例25のUEを含み、SoR情報は、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを受信したセキュア化されたパケットを優先順位付きリストが含むことを示すリストタイプインジケータを含み、方法は、このSMSメッセージを、加入者識別モジュール(SIM)データダウンロードに設定されたプロトコル識別子、クラス2メッセージに設定されたデータ符号化方式、及びSoRトランスペアレントコンテナ情報要素(IE)のセキュア化されたパケットコンテンツとしてのSMSペイロードとともに受信されたかのように処理することと、このSMSペイロードを汎用集積回路カード(UICC)に転送するここと、を更に含む。
【0156】
実施例28は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、命令は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、UEによって、訪問先PLMN(VPLMN)に送信する登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを生成させ、UEにおいてVPLMNからの登録受諾メッセージを処理させ、UEによって登録受諾メッセージがホームPLMN(HPLMN)からの有効なローミング誘導(SoR)情報を含むか判定させ、UEがモビリティ登録手順中にSoR情報を受信するように構成されており、かつ、UEがUEの現在の電力サイクル中にSoR情報を受信しなかったことに応じて、登録受諾メッセージがHPLMNからの有効なSoR情報を含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行させる。
【0157】
実施例29は実施例28のコンピュータ可読記憶媒体を含み、UEの加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM(USIM)に、UEが登録受諾メッセージでSoRトランスペアレントコンテナを受信することになるというインジケーションが設定されており、SoRトランスペアレントコンテナはSoR情報を含む。
【0158】
実施例30は実施例29のコンピュータ可読記憶媒体を含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むか判定させることは、SoRトランスペアレントコンテナが完全性チェックに合格するか判定させることを含む。
【0159】
実施例31は実施例28のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術の好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいてPLMN選択手順を選択的に実行させることは、登録受諾メッセージがSoR情報を含まないか、又はSoR情報がそのVPLMNによって変更されたかを判定させることと、そのVPLMNを、UEに記憶されたローカルリスト内の最低優先順位PLMNとして設定させることと、そのVPLMNに登録完了メッセージを送信した後に非アクセス層(NAS)シグナリング接続をローカルで解除させることと、ローカルリストに基づいてPLMN選択手順を実行させて、異なるPLMNへの登録を試みさせることと、を含む。
【0160】
実施例32は実施例28のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術の好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを更に含み、登録受諾メッセージがHPLMNからのSoR情報のセキュアなコピーを含むかどうかに基づいて選択的にPLMN選択手順を実行させることは、登録受諾メッセージがSoR情報を含み、かつSoR情報が完全性チェックに合格すると判定させることと、優先順位付きリストに基づいてPLMN選択手順を実行させることと、を含む。
【0161】
実施例33は実施例32のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術リストであることを示すリストタイプインジケータを含み、方法は、UE内に記憶されたローカルリスト内の1つ以上の最高優先度エントリを、優先順位付きリストからのエントリと置き換えさせることを更に含む。
【0162】
実施例34は実施例32のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを受信したセキュア化されたパケットを優先順位付きリストが含むことを示すリストタイプインジケータを含み、方法は、このSMSメッセージを、加入者識別モジュール(SIM)データダウンロードに設定されたプロトコル識別子、クラス2メッセージに設定されたデータ符号化方式、及びSoRトランスペアレントコンテナ情報要素(IE)のセキュア化されたパケットコンテンツとしてのSMSペイロードとともに受信されたかのように処理させることと、このSMSペイロードを汎用集積回路カード(UICC)に転送させるここと、を更に含む。
【0163】
実施例35は、AMFのための装置である。この装置は、プロセッサと、命令を記憶したメモリとを備え、この命令はプロセッサによって実行されると:AMFにおいて、ユーザ機器(UE)から登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを受信することと、登録要求メッセージに応じて、AMFにおいて、訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)内のUEに関するモビリティ登録手順であって、AMFにおいてUEコンテキスト情報を受信して記憶することを含む、モビリティ登録手順を実行することと、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じて、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)の統合データ管理(UDM)が訪問先公衆移動体通信網(VPLMN)にSoR情報を取り出すように要求することを示す、モビリティ登録に関するローミング誘導(SoR)インジケータをUEコンテキスト情報が含むと判定することと、モビリティ登録に関するSoRインジケータに応じて、UDMからSoR情報を取り出し、SoR情報を登録受諾メッセージでUEに配信することと、を行うように、装置を設定する。
【0164】
実施例36は実施例35のコンピューティング装置を含み、UDMからSoR情報を取り出すことは、UDMへのNudm_SDM_Getサービスオペレーションメッセージを呼び出して、SoR情報を取り出すことを含む。
【0165】
実施例37は実施例35のコンピューティング装置を含み、SoR情報をUEに配信することは、SoRコンテナをUEに配信することを含む。
【0166】
実施例38は実施例35のコンピューティング装置を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0167】
実施例39は実施例38のコンピューティング装置を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む。
【0168】
実施例40は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、この命令は、AMFコンピュータのプロセッサによって実行されるとコンピュータに:AMFにおいて、ユーザ機器(UE)から登録要求メッセージであって、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータを含む登録要求メッセージを受信することと、登録要求メッセージに応じて、AMFにおいて、訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)内のUEに関するモビリティ登録手順であって、AMFにおいてUEコンテキスト情報を受信して記憶することを含む、モビリティ登録手順を実行することと、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じて、ホーム公衆陸上移動体通信網(HPLMN)の統合データ管理(UDM)が訪問先公衆移動体通信網(VPLMN)にSoR情報を取り出すように要求することを示す、モビリティ登録に関するローミング誘導(SoR)インジケータをUEコンテキスト情報が含むと判定することと、モビリティ登録に関するSoRインジケータに応じて、UDMからSoR情報を取り出し、SoR情報を登録受諾メッセージでUEに配信することと、を行わせる。
【0169】
実施例41は実施例40のコンピュータ可読記憶媒体を含み、UDMからSoR情報を取り出すことは、UDMへのNudm_SDM_Getサービスオペレーションメッセージを呼び出して、SoR情報を取り出すことを含む。
【0170】
実施例42は実施例40のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報をUEに配信することは、SoRコンテナをUEに配信することを含む。
【0171】
実施例43は実施例40のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0172】
実施例44は実施例43のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む。
【0173】
実施例45は、コンピューティング装置であって、プロセッサと、命令を記憶したメモリとを備え、命令はプロセッサによって実行されると、装置に、訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)でのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージにローミング誘導(SoR)情報が含まれるか判定するようにユーザ機器(UE)を設定することを含むSoR設定に従って動作するように、UEを設定させ、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じてSoR情報を取り出すようにVPLMNが要求されたことを示すモビリティ登録に関するSoRインジケータを含むようにUEコンテキスト情報を設定させ、VPLMNからの要求に応じて、VPLMNに提供させて、SoRコンテナ内のSoR情報をUEに転送する。
【0174】
実施例46は実施例45のコンピューティング装置を含み、命令は、UEと共有される鍵を用いてSoRコンテナをセキュア化するように装置を更に設定する。
【0175】
実施例47は実施例45のコンピューティング装置を含み、SoR設定は、VPLMNでのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージ内にSoRコンテナが存在しない、又はSoRコンテナが完全性チェックに失敗したとUEが判定した場合はVPLMNの優先度を下げるようにUEを設定することを更に含む。
【0176】
実施例48は実施例45のコンピューティング装置を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0177】
実施例49は実施例45のコンピューティング装置を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む。
【0178】
実施例50は非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、このコンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、命令は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、訪問先公衆陸上移動体通信網(VPLMN)でのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージにローミング誘導(SoR)情報が含まれるか判定するようにユーザ機器(UE)を設定することを含むSoR設定に従って動作するように、UEを設定させ、以前の登録でSoRコンテナがUEに配信されていなかったときに、モビリティ登録更新を示す登録タイプパラメータに応じてSoR情報を取り出すようにVPLMNが要求されたことを示すモビリティ登録に関するSoRインジケータを含むようにUEコンテキスト情報を設定させ、VPLMNからの要求に応じて、VPLMNに提供させて、SoRコンテナ内のSoR情報をUEに転送する。
【0179】
実施例51は実施例50のコンピュータ可読記憶媒体を含み、命令は、UEと共有される鍵を使用してSoRコンテナをセキュア化するようにコンピュータを更に設定する。
【0180】
実施例52は実施例50のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR設定は、VPLMNでのモビリティ登録に関連付けられた登録受諾メッセージ内にSoRコンテナが存在しない、又はSoRコンテナが完全性チェックに失敗したとUEが判定した場合はVPLMNの優先度を下げるようにUEを設定することを更に含む。
【0181】
実施例53は実施例50のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、好ましいPLMNの、又はPLMNとアクセス技術との好ましい組み合わせの、優先順位付きリストを含む。
【0182】
実施例54は実施例50のコンピュータ可読記憶媒体を含み、SoR情報は、優先順位付きリストがPLMN識別子(ID)及びアクセス技術のリスト又はセキュア化されたパケットのうちの1つであることを示すリストタイプインジケータを更に含む。
【0183】
実施例55は、上記実施例のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載のいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行する手段を含む装置を含んでもよい。
【0184】
実施例56は、命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、命令は電子デバイスに、上記実施例のいずれか又は本明細書に記載の任意の他の方法若しくはプロセスに記載の又はそれに関連する方法の1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0185】
実施例57は、上記実施例のいずれか又は本明細書に記載の任意の他の方法若しくはプロセスに記載の又はそれに関連する方法の1つ以上の要素を実行する論理、モジュール、又は回路を含む装置を含むことができる。
【0186】
実施例58は、上記実施例のいずれか又はその一部分若しくは一部に記載の又はそれに関連する、方法、技術、又はプロセスを含むことができる。
【0187】
実施例59は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、上記実施例のいずれか又はその一部分に記載の又はそれに関連する、方法、技術、又はプロセスを実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含む装置を含むことができる。
【0188】
実施例60は、上記実施例のいずれか又はその一部分若しくは一部に記載の又はそれに関連する信号を含むことができる。
【0189】
実施例61は、上記実施例のいずれか又はその一部分若しくは一部に記載の又はそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、又はメッセージを含むことができる。
【0190】
実施例62は、上記実施例のいずれか又はその一部分若しくは一部に記載の又はそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データを用いて符号化された信号を含むことができる。
【0191】
実施例63は、上記実施例のいずれか又はその一部分若しくは一部に記載の又はそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、PDU、又はメッセージを用いて符号化された信号を含むことができる。
【0192】
実施例64は、1つ以上のプロセッサによるコンピュータ可読命令の実行が、1つ以上のプロセッサに、上記実施例のいずれか又はその一部分に記載の又はそれに関連する、方法、技術、又はプロセスを実行させる、コンピュータ可読命令を搬送する電磁信号を含むことができる。
【0193】
実施例65は、処理要素によるプログラムの実行が、処理要素に、上記実施例のいずれか又はその一部分に記載の又はそれに関連する、方法、技術、又はプロセスを実行させる、命令を備えたコンピュータプログラムを含むことができる。
【0194】
実施例66は、本明細書に示され記載された、無線ネットワーク内の信号を含むことができる。
【0195】
実施例67は、本明細書に示され記載された、無線ネットワーク内で通信する方法を含むことができる。
【0196】
実施例68は、本明細書に示され記載された、無線通信を提供するためのシステムを含むことができる。
【0197】
実施例69は、本明細書に示され記載された、無線通信を提供するためのデバイスを含むことができる。
【0198】
上述した実施例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえて可能であり、又は様々な実施形態の実践から習得することができる。
【0199】
本明細書に記載されるシステム及び方法の実施形態及び実装形態は、コンピュータシステムによって実行される機械実行可能命令で具現化することができる様々な動作を含むことができる。コンピュータシステムは、1つ以上の汎用コンピュータ又は専用コンピュータ(又は他の電子デバイス)を含んでもよい。コンピュータシステムは、動作を実行するための特定の論理を含むハードウェア構成要素を含んでもよく、又はハードウェア、ソフトウェア、及び/若しくはファームウェアの組み合わせを含んでもよい。
【0200】
本明細書に記載されるシステムは、特定の実施形態の説明を含むことが認識されるべきである。これらの実施形態は、単一のシステムに組み合わせる、他のシステムに部分的に組み合わせる、複数のシステムに分割する、又は他の方法で分割若しくは組み合わせることができる。加えて、一実施形態のパラメータ、属性、態様などは、別の実施形態で使用することができることが企図される。パラメータ、属性、態様は、明確にするために1つ以上の実施形態に記載されているだけであり、パラメータ、属性、態様などは、本明細書で具体的に放棄されない限り、別の実施形態のパラメータ、属性などと組み合わせること、又は置換することができることが認識される。
【0201】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0202】
前述は、明確にするためにある程度詳細に説明されてきたが、その原理から逸脱することなく、特定の変更及び修正を行うことができることは明らかであろう。本明細書に記載されるプロセス及び装置の両方を実装する多くの代替的な方法が存在することに留意されたい。したがって、本実施形態は、例示的であり、限定的ではないとみなされるべきものであり、説明は、本明細書で与えられる詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲及び均等物内で修正されてもよい。