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  • 特許-介護用食器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-06
(45)【発行日】2024-12-16
(54)【発明の名称】介護用食器
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/00 20060101AFI20241209BHJP
【FI】
A47G19/00 Z
A47G19/00 M
A47G19/00 E
A47G19/00 F
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024094138
(22)【出願日】2024-06-11
【審査請求日】2024-08-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524221064
【氏名又は名称】日下 昌浩
(74)【代理人】
【識別番号】100109911
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義仁
(74)【代理人】
【識別番号】100071168
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 久義
(74)【代理人】
【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市
(72)【発明者】
【氏名】日下 昌浩
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-518651(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0307874(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0097054(KR,A)
【文献】特開2002-345617(JP,A)
【文献】特開2006-271921(JP,A)
【文献】登録実用新案第3221844(JP,U)
【文献】登録実用新案第3217907(JP,U)
【文献】米国特許第06382459(US,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0084939(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部側が開口した食器本体の開口の片側に、透明な擦り切り板が前記食器本体の口縁側から前記開口の一部を覆う状態に張出して設けられ、
前記食器本体における前記擦り切り板が設けられた側に、前記食器本体の外側方に突出する突起が設けられ、
前記突起は、前記食器本体が平坦な食台面上に載置された状態のもとで前記突起の下面の少なくとも先端部が前記食台面の平坦な部分に当接することによって、前記食器本体の前記擦り切り板側への転倒を抑制するように構成されている介護用食器。
【請求項2】
前記突起の前記下面の少なくとも先端部が前記食台面に対する滑り止め素材で形成されている請求項1記載の介護用食器。
【請求項3】
前記擦り切り板と前記突起が互いに一体形成されるか又は一体化されており且つ前記食器本体に対して分離可能に設けられる請求項1又は2記載の介護用食器。
【請求項4】
前記擦り切り板の擦り切り辺が略直線状に延びている請求項1又は2記載の介護用食器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は介護用食器に関する。
【背景技術】
【0002】
身障者、高齢者等の要介護者の中には、箸をうまく使うことができないために箸ではなくスプーンを使って食事をしなければならない人がいる。そのような人がスプーンを使って食器内の料理を食する場合、料理をスプーンのつぼ部で掬うことが難しく、そのためスプーンのつぼ部で料理を食器の周壁の内面に沿って押し上げることで料理をつぼ部に入れようとするが、このとき、料理がつぼ部にうまく入らないで食器の口縁(即ち食器の周壁の上縁)を乗り越えて外側へこぼれてしまうことがある。
【0003】
このような料理のこぼれを防止するため、食器の口縁に料理のこぼれ防止用の壁部を食器の開口の一部を上側から覆う状態に取り付けることが知られている(例えば特許文献1、2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-66035号公報
【文献】登録実用新案第3094030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかるに要介護者等においては、スプーンのつぼ部に料理を入れるための力の加減が難しい。そのため、スプーンのつぼ部に入れる料理の量を調整しにくく、更には、つぼ部の先端が食器の周壁の内面に強く当たって食器が転倒することがあり、その結果、食器の口縁に上述のこぼれ防止用壁部を取り付けた状態でも食器の転倒により料理が食器からこぼれ出ることがあった。
【0006】
本発明は上述した技術背景に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、スプーンのつぼ部に入れる料理の量を調整しやすく且つ食器の転倒を抑制しうる介護用食器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の手段を提供する。
【0008】
1) 上部側が開口した食器本体の開口の片側に、透明な擦り切り板が前記食器本体の口縁側から前記開口の一部を覆う状態に張出して設けられ、
前記食器本体における前記擦り切り板が設けられた側に、前記食器本体の外側方に突出する突起が設けられ、
前記突起はその下面の少なくとも先端部が、前記食器本体が食台面上に載置された状態のもとで前記食台面に当接し、これにより前記食器本体の前記擦り切り板側への転倒を抑制するように構成されている介護用食器。
【0009】
2) 前記突起の前記下面の少なくとも先端部が前記食台面に対する滑り止め素材で形成されている前項1記載の介護用食器。
【0010】
3) 前記擦り切り板と前記突起が互いに一体形成されるか又は一体化されており且つ前記食器本体に対して分離可能に設けられる前項1又は2記載の介護用食器。
【0011】
4) 前記擦り切り板の擦り切り辺が略直線状に延びている前項1~3のいずれかに記載の介護用食器。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以下の効果を奏する。
【0013】
前項1では、食器本体の開口の片側に擦り切り板が食器本体の口縁側から食器本体の開口の一部を覆う状態に張出して設けられている。したがって、食器本体内の料理をスプーンのつぼ部で食器本体の周壁の擦り切り板側の内面に沿って押し上げても、料理が食器本体の外側へこぼれることなく料理をつぼ部に入れることができる。
【0014】
さらに、スプーンのつぼ部に入った料理を食器本体内から取り出す際に料理の一部を擦り切り板でつぼ部から落とすことにより、つぼ部に残る料理の量(即ち最終的につぼ部に入れる料理の量)を調整することができる。
【0015】
しかも、擦り切り板が透明であることから、擦り切り板で料理の一部をつぼ部から落とす際に、つぼ部に入っている料理の量を擦り切り板の外側から視認することができる。そのため、料理を擦り切り板で落とす量、即ちつぼ部に残る料理の量を容易に調整することができる。
【0016】
さらに、食器本体における擦り切り板が設けられた側に、食器本体の外側方に突出する突起が設けられ、突起はその下面の少なくとも先端部が、食器本体が食台面上に載置された状態のもとで食台面に当接し、これにより食器本体の擦り切り板側への転倒を抑制するように構成されている。したがって、スプーンのつぼ部に食器本体内の料理を入れる際につぼ部の先端が食器本体の周壁の内面に強く当たった場合でも、食器本体の転倒を抑制することができる。
【0017】
前項2では、突起の下面の少なくとも先端部が食台面に対する滑り止め素材で形成されていることにより、スプーンのつぼ部の先端が食器本体の周壁の内面に強く当たった場合でも、食器本体の位置ずれを抑制することができて食器本体を食事をし易い位置に維持できる。
【0018】
前項3では、擦り切り板と突起が互いに一体形成されるか又は一体化されており且つ食器本体に対して分離可能に設けられるので、擦り切り板と突起を一括して食器本体から分離することができて擦り切り板と突起の分離作業を容易に行うことができる。さらに、料理を食器本体内に入れる際に擦り切り板と突起を食器本体から分離すれば料理を食器本体内に入れやすいし、食事後においても擦り切り板と突起を食器本体から分離すれば食器本体を洗浄しやすい。
【0019】
前項4では、擦り切り板の擦り切り辺が略直線状に延びているので、料理を落としやすいし、また擦り切り板の張出長さが擦り切り辺の中間位置から擦り切り辺の各端側に移動するにつれて短くなる。したがって、擦り切り辺における料理を落とす位置を変えることにより料理が落ちる量も変わるので、料理を落とす量、即ちスプーンのつぼ部に残る料理の量を更に容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は本発明の一実施形態に係る介護用食器の概略斜視図である。
図2図2は同食器の平面図である。
図3図3図2中のX-X線概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。
【0022】
図1~3に示すように、本発明の一実施形態に係る介護用食器1は、食器本体2と、食器本体2内の料理(図示せず)をスプーン20(図3参照)で掬いやすくするための補助具10とを備えている。なお、「介護」の語は「介助」を含む意味で用いられる。
【0023】
食器本体2は、一般に広く市販されているような上部側が開口したお碗乃至茶碗状のものであり、例えば陶磁器製である。なお本発明では、食器本体2は陶磁器製であるものに限定されるものではなく、その他にプラスチック製、木製、金属製などであってもよい。
【0024】
食器本体2の開口3は図2に示すように平面視で円形状である。また、図3に示すように食器本体2の底壁5側は略凹球状に湾曲形成されており、更に底壁5の中央部の下面には下方向に僅かに突出した短円筒状の高台6が一体形成されている。
【0025】
なお、図2において符号「P」は平面視における食器本体2の開口3の中心であり、符号「R」は食器本体2の開口3の半径である。また図3において符号「30」は食事の際に食器1(食器本体2)が載置される水平で平坦な食台面(即ち食台の上面)であって仮想線として一点鎖線で示している。符号「20」は食事の際に使用されるスプーン20であって仮想線として二点鎖線で示している。スプーン20は一般に広く市販されているものである。
【0026】
補助具10は、図1及び2に示すように、擦り切り板11、突起12、嵌合枠14などを有するとともに、擦り切り板11と突起12が嵌合枠14を介して互いに一体形成されてなるプラスチック(PMMA、PC、PP、PS、PET、MF、PLA、CPLA等)製のものである。
【0027】
補助具10において、嵌合枠14は、食器本体2の周壁4の略片側部分の外面に沿って略半円弧状に湾曲した湾曲板部15と、食器本体2の底壁5を受ける底受け板部16(図3参照)とを一体に有している。そして、湾曲板部15と底受け板部16との内側空間からなる嵌合凹部17に食器本体2の略片側部分が嵌脱自在に嵌合保持されることにより、補助具10が食器本体2に対して分離可能に食器本体2の略片側部分に装着されている。
【0028】
このように補助具10が食器本体2の略片側部分に装着された状態(以下、「補助具10の食器本体2への装着状態」ともいう)では、嵌合枠14の湾曲板部15が食器本体2の周壁4の略片側部分をその外面に沿って保持するように配置されるとともに、図3に示すように底受け板部16が食器本体2の底壁5をその外面(下面)に沿って下側から受けるように配置されている。さらに、食器本体2の高台6が底受け板部16の上面に設けられた凹所18内に嵌合配置されている。なお本実施形態では、凹所18は底受け板部16を厚さ方向に貫通した円形状の貫通孔からなる。
【0029】
擦り切り板11は、嵌合枠14の湾曲板部15の上縁部15aから嵌合凹部17側へ水平方向に平坦に張出して上縁部15aに一体形成されている。そして、補助具10の食器本体2への装着状態では、擦り切り板11は、食器本体2の開口3の片側に、食器本体2の口縁4a(即ち食器本体2の周壁4の上縁)側から食器本体2の開口3の一部を覆う状態に水平方向に平坦に張出して配置されている。
【0030】
さらに、擦り切り板11は、図2に示すように平面視で弓形に形成されている。したがって、擦り切り板11の先端辺からなる擦り切り辺11aは平面視で直線状(詳述すると食器本体2の開口3の平面視形状(円形)に対して直線弦状)に延びている。
【0031】
さらに、擦り切り板11は透明(詳述すると無色透明)であり、そのため食器本体2内の料理が擦り切り板11の外側からも視認できるようになっている。
【0032】
突起12は、食器本体2の擦り切り板11側への転倒を抑制するものであり、擦り切り板11の擦り切り辺11aの中間位置Q(図2参照)における擦り切り辺11aに対して直角方向に嵌合枠14から外側向きに突出して嵌合枠14に一体形成されており、補助具10の食器本体2への装着状態では、突起12は食器本体2の擦り切り板11側において食器本体2の外側方に突出して配置されている。
【0033】
図3に示すように、突起12の下端部と嵌合枠14(詳述すると嵌合枠14の底受け板部16)の下端部とは突起12の突出方向において面一(つらいち)に連なっており、更に、この突起12の下端部と嵌合枠14(底受け板部16)の下端部とには食台面30に対する滑り止め素材(PVC、PE、PU、シリコーン、ゴム等)からなる滑り止めシート13が固着(接着)されている。これにより、突起12の下面12a全体と嵌合枠14(底受け板部16)の下面16a全体が滑り止め素材で面一に連なった状態に形成されており、食器1を食台面30上に載置すると、これらの下面12a、16a全体が食台面30の平坦な部分に食台面30に対して面接触状態に当接する。
【0034】
本実施形態の食器1によれば、その食器本体2内に入れた料理を食する人が要介護者など、スプーン20の柄部22を鉛筆握りで持つことが困難な人である場合、図3に示すようにそのような人は一般にスプーン20の柄部22を手25のひらで握って持つことが多い。そして、食器本体2内の料理をスプーン20のつぼ部21で食器本体2の周壁4の擦り切り板11側の内面に沿って押し上げて料理をつぼ部21に入れる。このとき、擦り切り板11が食器本体2の口縁4a側から食器本体2の開口3の一部を覆う状態に張出して配置されているので、料理が食器本体2の外側へこぼれることなく料理をつぼ部21に入れることができる。
【0035】
さらに、スプーン20のつぼ部21に入った料理を食器本体2内から取り出す際に料理の一部を擦り切り板11(詳述すると擦り切り板11の擦り切り辺11a)でつぼ部21から落とすことにより、つぼ部21に残る料理の量(即ち最終的につぼ部21に入れる料理の量)を調整することができる。
【0036】
しかも、擦り切り板11が透明であることから、擦り切り板11で料理をつぼ部21から落とす際に、つぼ部21に入っている料理の量を擦り切り板11の外側から視認することができる。そのため、料理を擦り切り板11で落とす量、即ちつぼ部21に残る料理の量を容易に調整することができる。さらに、擦り切り板11が水平で平坦なので料理を視認しやすい。
【0037】
さらに、擦り切り板11の擦り切り辺11aが直線状に延びているので、料理を落としやすいし、また図2に示すように擦り切り板11の張出長さBが擦り切り辺11aの中間位置Qで最も長く(この長さを「B0」とする)、この中間位置Qから擦り切り辺11aの各端側に移動するにつれてBが短くなる(即ちB<B0)。したがって、擦り切り辺11aにおける料理を落とす位置を変えることにより料理が落ちる量も変わるので、料理を落とす量、即ちつぼ部21に残る料理の量を更に容易に調整することができる。
【0038】
擦り切り板11の張出長さBは限定されるものではないが、上述の利点を確実に得るようにするため、図3に示すように擦り切り板11の最も長い張出長さB0がスプーン20のつぼ部21の長さAに対して0.3~0.8倍の範囲であることが好ましい。さらに、B0はRに対して1倍以下であることが好ましい。
【0039】
また、食器本体2の擦り切り板11側に、食器本体2の外側方に突出する突起12が設けられており、突起12はその下面12a全体が、食器本体2が食台面30上に載置された状態のもとで食台面30に当接し、これにより食器本体2の擦り切り板11側への転倒を抑制するように構成されている。したがって、図3に示すように食器本体2がお碗乃至茶碗状のものであって、食器本体2内の料理をスプーン20のつぼ部21に入れる際につぼ部21の先端が食器本体2の周壁4の内面に強く当たって食器本体2に擦り切り板11側への傾倒力Fが強く加わった場合でも、食器本体2の転倒を抑制することができる。
【0040】
図2に示すように、平面視における食器本体2の口縁4aからの突起12の突出長さL及び突起12の下面12aの先端部12b(図3参照)の幅Wは限定されるものではないが、上述の利点を確実に得るようにするため、Lは食器本体2の開口3の半径Rに対して0.3倍以上であることが好ましく、WはRに対して0.2倍以上であることが好ましい。Lの上限及びWの上限も限定されるものではないが、Lの上限はRに対して1.5倍であることが好ましくWの上限はRに対して1.8倍であることが好ましい。この場合、L及びWが大きすぎることにより生じる弊害(例えば、突起12が食事の邪魔になったり配膳作業が困難になったりすること)を確実に抑制することができる。
【0041】
また、擦り切り板11と突起12が嵌合枠14を介して互いに一体形成された補助具10が食器本体2に対して分離可能に装着されているので、食器本体2内に料理を入れる際に補助具10を食器本体2から分離することにより料理を食器本体2内に容易に入れることができる。さらに、食事後において食器本体2を洗浄する際に補助具10を食器本体2から分離することにより、食器本体2の洗浄(例えば食洗機を用いた食器本体2の洗浄)を容易に行うことができる。
【0042】
以上で本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に変更可能である。
【0043】
例えば、上記実施形態では、突起12の下面12a全体が、食器本体2が食台面30上に載置された状態のもとで食台面30の平坦な部分に当接しているが、本発明では、突起12はその下面12aの少なくも先端部12bが、食器本体2が食台面30上に載置された状態のもとで食台面30の平坦な部分に当接し、これにより食器本体2の擦り切り板11側への転倒を抑制するように構成されていればよい。
【0044】
また、上記実施形態の介護用食器1のように、擦り切り板11と突起12が嵌合枠14を介して互いに一体形成されていることが好ましいが、本発明では、擦り切り板11と突起12がそれぞれ別体に形成されていて両者11、12が嵌合枠14を介して一体化されていてもよいし両者11、12が嵌合枠14を介さないで直接的に一体化されていてもよい。さらに本発明では、擦り切り板11と突起12のうち少なくとも一方が食器本体2に一体形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は介護用食器に利用可能である。
【符号の説明】
【0046】
1:食器 2:食器本体
3:開口 4:周壁
4a:口縁 10:補助具
11:擦り切り板 11a:擦り切り辺
12:突起 12a:突起の下面
13:滑り止めシート 14:嵌合枠
20:スプーン
【要約】
【課題】スプーンのつぼ部に入れる料理の量を調整しやすく且つ食器の転倒を抑制しうる介護用食器を提供すること。
【解決手段】介護用食器1は、上部側が開口した食器本体2の開口3の片側に、透明な擦り切り板11が食器本体2の口縁4a側から開口3の一部を覆う状態に張出して設けられる。食器本体2における擦り切り板11が設けられた側に、食器本体2の外側方に突出する突起12が設けられる。突起12はその下面の少なくとも先端部が、食器本体2が食台面上に載置された状態のもとで食台面に当接し、これにより食器本体2の擦り切り板11側への転倒を抑制するように構成されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3