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特許7600472携帯端末装置、画像処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-06
(45)【発行日】2024-12-16
(54)【発明の名称】携帯端末装置、画像処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/84 20130101AFI20241209BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241209BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241209BHJP
【FI】
G06F21/84
H04N1/00 127B
B41J29/00 E
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2024532574
(86)(22)【出願日】2023-04-28
(86)【国際出願番号】 JP2023016910
【審査請求日】2024-05-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】岡 浩史
(72)【発明者】
【氏名】米田 礼人
(72)【発明者】
【氏名】伊東 伸悟
【審査官】田名網 忠雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-110446(JP,A)
【文献】特開2021-057810(JP,A)
【文献】特開2019-036792(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/84
H04N 1/00
B41J 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理を行う画像処理装置と通信する通信部と、
前記画像処理に関係する第1アプリケーションと前記画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な制御部と、
前記複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示する表示部と、を備え、
前記第1アプリケーションは、前記画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含み、
前記制御部は、前記通信部と前記画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する
末装置。
【請求項2】
前記画像処理は、印刷を含み、
前記第1アプリケーションは、前記画像処理装置の印刷対象となる画像データを扱うアプリケーションをさらに含み、
前記制御部は、前記通信状態において、前記第1アプリケーションに対応する画像の表示を制限せずに、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記複数のアプリケーションに対応する複数のアイコン画像オブジェクトがユーザにより選択可能に配置されたホーム画面を表示可能であり、
前記制御部は、前記通信状態において、前記操作アプリケーションに対応する操作画面を前記表示部に表示させ、前記操作画面から前記ホーム画面への遷移を制限する
請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記複数のアプリケーションに対応する複数のアイコン画像オブジェクトがユーザにより選択可能に配置されたホーム画面を表示し、
前記制御部は、前記通信状態において、前記第1アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面において選択可能としつつ、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面において選択不可にさせる
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記通信状態において、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面に表示させつつ、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを選択不可にさせる
請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記通信接続が確立された状態において、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面に表示させない
請求項4に記載の端末装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記通信接続が確立されていない非通信状態において、前記第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たされた場合、ユーザへの通知を表す通知画像オブジェクトを表示させ、
前記通信状態において、前記第2アプリケーションにおいて前記通知条件を満たされても前記通知画像オブジェクトを表示させない
請求項1に記載の端末装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記通信接続が確立されていない非通信状態において、前記第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たされた場合、ユーザへの通知を表す第1通知画像オブジェクトを表示させ、
前記通信状態において、前記通知条件が満たされた場合、前記第1通知画像オブジェクトよりも情報量が小さい第2通知画像オブジェクトを表示させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記通信接続が確立されたとき、前記操作アプリケーションを自動的に起動する又は前記操作アプリケーションの起動操作をユーザに促す
請求項1に記載の端末装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記通信接続が切断されたとき、前記制限を解除する
請求項1に記載の端末装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記通信接続が確立された後、ユーザからの所定操作を受け付けたことに応じて、前記制限を開始する、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項12】
前記通信部は、前記画像処理装置の識別子を前記画像処理装置から受信し、
前記制御部は、前記識別子に基づいて、前記操作アプリケーションに対応する操作画面及び前記第1アプリケーションのうち少なくとも一方を決定する
請求項8に記載の端末装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記制限を解除するユーザ操作をユーザ認証により受け付けるための解除用画像オブジェクトを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項14】
前記通信部は、当該端末装置に紐づいたジョブ履歴を前記画像処理装置から受信し、
前記制御部は、前記ジョブ履歴を、前記操作アプリケーションを用いて前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項15】
前記画像処理は、スキャンを含み、
前記第2アプリケーションは、前記画像処理装置によるスキャンデータの送信先として利用可能なアドレス情報を管理するアプリケーションを含み、
前記通信部は、前記アドレス情報を前記画像処理装置に送信する
請求項1に記載の端末装置。
【請求項16】
ユーザの操作を受け付ける操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1アプリケーションを選択するユーザの操作を受け付けるための設定画面を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項17】
画像処理に関係する第1アプリケーションと前記画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な端末装置と通信する通信部と、
記端末装置に対するユーザ操作に基づいて前記画像処理を実行する画像処理部と、
前記通信部により前記端末装置との通信接続が確立された通信状態において、前記端末装置に対し、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限させる情報を前記端末装置に送信するよう前記通信部を制御する制御部と、を備える
画像処理装置。
【請求項18】
アプリケーションに対応する画像を表示可能な表示部を備え、画像処理を行う画像処理装置と通信可能な端末装置に、
前記画像処理装置における前記画像処理の操作に用いる第1アプリケーションと、前記画像処理に関係しない第2アプリケーションの少なくとも1つを実行する第1ステップと、
前記第1ステップにおいて前記第1アプリケーションが実行された場合、前記端末装置と前記画像処理装置との通信接続が確立された状態において前記第2アプリケーションに対応する画像が表示されるのを制限する第2ステップと、を実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、携帯端末装置、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像処理装置の操作画面を携帯端末装置に表示させ、携帯端末装置から画像処理装置を操作する画像処理連携システムが記載されている。
【0003】
この画像処理連携システムでは、画像処理装置がリモート画面表示用データを携帯端末装置に送信する。携帯端末装置はリモート画面表示用データを使用し、画像処理装置をリモート操作可能なリモート画面を表示する。これにより、ユーザが携帯端末装置に表示されたリモート画面をタッチ操作することで、携帯端末装置から画像処理装置をリモート操作することが可能になるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-219706号公報
【発明の概要】
【0005】
本開示の第1の態様に係る携帯端末装置は、画像処理を行う画像処理装置と通信する通信部と、前記画像処理に関係する第1アプリケーションと前記画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な制御部と、前記複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示する表示部と、を備え、前記第1アプリケーションは、前記画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含み、前記制御部は、前記通信部と前記画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する。
【0006】
本開示の第2の態様に係る画像処理装置は、画像処理に関係する第1アプリケーションと前記画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な携帯端末装置と通信する通信部と、前記携帯端末装置に対するユーザ操作に基づいて前記画像処理を実行する画像処理部と、前記通信部により前記携帯端末装置との通信接続が確立された通信状態において、前記携帯端末装置に対し、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限させる情報を前記携帯端末装置に送信するよう前記通信部を制御する制御部と、を備える。
【0007】
本開示の第3の態様に係るプログラムは、携帯端末装置に、画像処理を行う画像処理装置と通信するステップと、前記画像処理に関係するアプリケーションであって前記画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含む第1アプリケーションと、前記画像処理に関係しない第2アプリケーションと、を含む複数のアプリケーションのいずれかを実行するステップと、前記複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示するステップと、前記画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限するステップと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る操作支援システムの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係る操作パネルの構成例を示す図である。
図3】実施形態に係る携帯端末装置が画像処理装置に立て掛けられる箇所の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る携帯端末装置が画像処理装置に縦置きで保持される構成例を示す図である。
図5】実施形態に係る携帯端末装置が画像処理装置に横置きで保持される構成例を示す図である。
図6】実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。
図7】実施形態に係る携帯端末装置の構成例を示す図である。
図8】実施形態に係る携帯端末装置の通信部と画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第1の動作例を説明するフローチャートである。
図9】実施形態に係る携帯端末装置の通信部と画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第2の動作例を説明するフローチャートである。
図10】実施形態に係る携帯端末装置の通信部と画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第3の動作例を説明するフローチャートである。
図11】実施形態に係る携帯端末装置の通信部と画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第4の動作例を説明するフローチャートである。
図12】実施形態に係る携帯端末装置の表示画面の遷移例を示す図である。
図13】実施形態に係る携帯端末装置と画像処理装置との接続が確立された通信状態における表示画面の一例を示す図である。
図14】実施形態に係る携帯端末装置と画像処理装置との接続が確立された通信状態における表示画面の他の一例を示す図である。
図15】実施形態に係る携帯端末装置と画像処理装置との接続が確立されていない非通信状態において通知条件を満たしたときの表示画面の一例を示す図である。
図16】実施形態に係る携帯端末装置と画像処理装置との接続が確立されている通信状態において通知条件を満たしたときの表示画面の一例を示す図である。
図17】実施形態に係る操作支援システムの動作例を説明するフローチャートである。
図18】実施形態の変更例に係る画像形成装置の動作例を説明するフローチャートである。
図19】実施形態の変更例に係る携帯端末装置が画像処理装置と接続されている状態において通知条件を満たしたときの表示画面の他の一例を示す図である。
図20】実施形態の変更例に係る携帯端末装置の動作例を説明するフローチャートである。
図21】実施形態の変更例に係る携帯端末装置の他の動作例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下において、図面を参照しながら、一実施形態に係る携帯端末装置と画像処理装置とを含む操作支援システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0010】
(1)実施形態の概要
携帯端末装置は、当該携帯端末装置の所有者以外の人が画像処理装置を操作するために利用される場合があり得る。このような場合において、例えば当該所有者向けの通知などの画像として、画像処理に関係しないアプリケーションの画像が当該携帯端末装置に表示されると、当該所有者のプライバシーが侵害されるといった懸念がある。よって、携帯端末装置を用いて画像処理装置を操作する従来の技術には、情報セキュリティの観点からは改善の余地があった。
【0011】
本開示に係る携帯端末装置は、画像処理を行う画像処理装置と通信する通信部と、前記画像処理に関係する第1アプリケーションと前記画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な制御部と、前記複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示する表示部と、を備え、前記第1アプリケーションは、前記画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含み、前記制御部は、前記通信部と前記画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する。
【0012】
(2)システム構成例
図1は、実施形態に係る操作支援システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る操作支援システムは、画像処理装置3(「プリンタ」とも称する)と、携帯端末装置5とを有する。
【0013】
画像処理装置3は、印刷を含む画像処理を実行する装置である。画像処理装置3は、印刷以外の画像処理、例えば、スキャンを実行可能であってもよい。また、画像処理装置3は、携帯端末装置5との通信を行う機能を有する。本実施形態では、画像処理装置3が無線通信により携帯端末装置5と通信する一例について主として説明するが、画像処理装置3が有線通信により携帯端末装置5と通信してもよい。なお、図示の例では、画像処理装置3は、家庭用の小型のプリンタである。しかし、画像処理装置3は、オフィス又は店舗に設置される大型の複合機(MFP:Multi Function Printer)であってもよい。
【0014】
画像処理装置3が行う印刷動作は、少なくとも印刷を含む動作である。印刷動作は、携帯端末装置5が印刷データ(画像データ)を画像処理装置3に送信して画像処理装置3がその印刷を行う「プリント」を含む。また、印刷動作は、画像処理装置3がスキャンを行って得たスキャンデータ(画像データ)の印刷を行う「コピー」を含む。
【0015】
図示の例では、画像処理装置3は、給紙トレイ36と、排紙トレイ37と、原稿台カバー38と、原稿台39とを有する。給紙トレイ36にセットされた用紙は、一枚ずつ印刷部31a(図1において不図示。図3参照)に搬送され、印刷部31aで印刷が行われ、排紙トレイ37から用紙が排紙される。原稿台カバー38は、原稿台39の端部を支点として上方に向けて開くことが可能であり、原稿台カバー38が開いた状態で原稿台39に用紙を載置し、原稿台カバー38を開いた状態、又は原稿台カバー38を閉じた状態でスキャンが行われる。操作パネル32は、画像処理装置3の上面側の角部に設けられる。操作パネル32の詳細は後述するが、操作パネル32は、ユーザからの画像処理装置3に関する各種操作を受け付ける。また、操作パネル32には、切り欠き部321が設けられる。切り欠き部321に携帯端末装置5を立て掛け、携帯端末装置5によりユーザからの画像処理装置3に関する各種操作を受け付けてもよい。
【0016】
携帯端末装置5は、画像処理装置3との通信によって画像処理装置3を操作可能な装置である。携帯端末装置5は、モバイル端末、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はノートパソコン(PC)等であってもよい。携帯端末装置5は、ユーザの移動に伴って移動する。
【0017】
携帯端末装置5は、複数のアプリケーションを実行可能である。複数のアプリケーションには、画像処理装置3の画像処理に関係する第1アプリケーションと、画像処理装置3の画像処理に関係しない第2アプリケーションとが含まれる。第1アプリケーションには、画像処理装置3の画像処理の操作に用いる操作アプリケーションが含まれる。携帯端末装置5は複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションの実行画面を表示する。詳細については後述するが、操作アプリケーションの実行画面は、例えば、画像処理装置3を操作するためのモバイルアプリとしての実行画面として表示される。なお、第1アプリケーションとしては、例えば、文書アプリケーション、写真アプリケーション、メールアプリケーション、ブラウザアプリケーション等が挙げられる。一方、第2アプリケーションとしては、例えば、時計アプリケーション、天気予報アプリケーション、チャットアプリケーション等が挙げられる。
【0018】
操作パネル32の縁部には、切り欠き部321が設けられてもよい。詳細については後述するが、切り欠き部321は、携帯端末装置5を立て掛けるための箇所として設けられる。切り欠き部321に携帯端末装置5を立て掛け、携帯端末装置5と画像処理装置3とが有線媒体又は無線媒体を介して接続されることで、携帯端末装置5に操作アプリケーションの実行画面を表示させることが可能となる。これにより、画像処理装置3に操作画面を表示する構成がなくても、携帯端末装置5を画像処理装置3の操作画面として使用することが可能となる。
【0019】
(3)操作パネル32の構成例
図2は、実施形態に係る操作パネル32の構成例を示す図である。操作パネル32は、ユーザの操作(ユーザの入力)を受け付ける機能を有する。操作パネル32は、表示部32aと、操作部32bとを有する。表示部32aは、例えば、選択されている用紙サイズ、用紙タイプ等の用紙の設定を示すランプ32a1及び32a2、無線ネットワークの状態を示すランプ32a3及び電源の状態を示すランプ32a4から構成される。以下、ランプ32a1、32a2、32a3、及び32a4のいずれかを特に限定しない場合、ランプと称する。各ランプは、例えば、LED(Light Emitting Diode)から構成される。操作部32bは、用紙の設定を受け付けるボタン32b1、無線の設定を受け付けるボタン32b2、電源をオン状態又はオフ状態に設定可能なボタン32b3、モノクロ画像又はグレースケール画像を用紙に形成するモノクロコピーを開始させるボタン32b4、及びカラー画像を用紙に形成するカラーコピーを開始させるボタン32b5を有する。以下、ボタン32b1、32b2、32b3、32b4、及び32b5のいずれかを特に限定しない場合、ボタンと称する。なお、操作パネル32は、表示部32aとしての液晶ディスプレイに操作部32bとしてのタッチパネルが重ね合わされたタッチパネルディスプレイから構成されてもよい。なお、図2においては、操作パネル32の左縁に切り欠き部321が設けられる一例が示される。
【0020】
(4)切り欠き部321の構成例
図3は、実施形態に係る携帯端末装置5が画像処理装置3に立て掛けられる箇所の一例を示す図である。図3に示すように、切り欠き部321には、NFC(登録商標;Near Field Communication)アンテナ321aが埋め込まれる。これにより、切り欠き部321に、NFCの機能が搭載された携帯端末装置5が立て掛けられれば、携帯端末装置5は、NFCアンテナ321aを介して画像処理装置3との通信を行うことができる。したがって、NFCアンテナ321aを介して、携帯端末装置5と画像処理装置3との通信が可能となることで、携帯端末装置5にプリンタ操作アプリケーションの実行画面を表示させることが可能となる。また、NFCアンテナ321aを介した通信により、Wi-Fi通信接続するために必要な情報(SSID等)を携帯端末装置5と画像処理装置3とで送受信してもよい。その後、携帯端末装置5と画像処理装置3とは、Wi-Fi通信接続を確立し、Wi-Fi通信によって、携帯端末装置5によるプリンタ操作アプリケーションの実行画面の表示を可能にしてもよい。また、切り欠き部321には、Bluethooth(登録商標)アンテナが埋め込まれてもよい。この場合、切り欠き部321に、Bluetoothアンテナが搭載された携帯端末装置5が立て掛けられ、ペアリングが行われた後であれば、携帯端末装置5と画像処理装置3とで各種信号を送受信してもよい。これにより、Bluetooth通信によって、携帯端末装置5によるプリンタ操作アプリケーションの実行画面の表示を可能にしてもよい。
【0021】
図4は、実施形態に係る携帯端末装置5が画像処理装置3に縦置きで保持される構成例を示す図である。図4の一例では、携帯端末装置5が切り欠き部321に縦置きされ、携帯端末装置5の下部に接続端子321dが挿入されて電気的に接続された状態において、ホールド部321b,321cに保持される。具体的には、ホールド部321bは、切り欠き部321の左方側から携帯端末装置5の左縁の上側と下側とを保持し、例えば音量調整ボタンの押下を回避する。また、ホールド部321cは、切り欠き部321の右方側から携帯端末装置5の右縁の上側と下側とを保持し、例えば電源ボタンの押下を回避する。なお、ホールド部321b,321cが90度回転し、携帯端末装置5が横になった状態で携帯端末装置5が保持されてもよい。このとき、接続端子321d自体も90度回転してもよく、接続端子321dの末端側のコードが延伸してもよい。
【0022】
図5は、実施形態に係る携帯端末装置5が画像処理装置3に横置きで保持される構成例を示す図である。図5の一例では、携帯端末装置5が切り欠き部321に横置きされ、携帯端末装置5の下部に接続端子321dが挿入されて電気的に接続された状態において、ホールド部321e,321fに保持される。具体的には、ホールド部321fは、携帯端末装置5の左縁の上側と下側とを保持する。また、ホールド部321eは、ホールド部321fの背面側を保持する。
【0023】
(5)画像処理装置3の構成例
図6は、実施形態に係る画像処理装置3の構成例を示す図である。図6に示すように、画像処理装置3は、印刷部31aと、スキャナ部31bと、操作パネル32と、制御部34と、記憶部35と、通信部312と、を有する。画像処理装置3は、1種以上の画像処理を行うことが可能な構成を有する。本開示では、画像処理を行うための構成として、印刷部31a及びスキャナ部31bが設けられる。印刷部31a及びスキャナ部31bは、画像処理部31を構成する。但し、画像処理装置3は、印刷部31a及びスキャナ部31bの一方のみを有する構成であってもよい。
【0024】
本開示では、画像処理部31が実行する画像処理の種別には、「プリント」、「コピー」、「スキャン」がある。すなわち、画像処理装置3は、「プリント」、「コピー」、「スキャン」のそれぞれの機能を有する。なお、図示は省略するが、画像処理装置3は、上述の機能の他に、ステープル、パンチ、ソート、トリム等の用紙後処理工程の機能を有してもよい。
【0025】
「コピー」は、スキャナ部31bで読み取った画像を印刷部31aで用紙に印刷する機能である。「プリント」は、通信部312が外部から受信したデータに基づく画像又は画像処理装置3に接続される記録媒体(不図示)に記憶されているデータに基づく画像を印刷部31aで印刷する機能である。「スキャン」は、スキャナ部31bで読み取った画像をデータとして保存する機能である。保存先は、例えば、記憶部35が含む補助記憶装置(別の観点では不揮発性メモリ)、画像処理装置3に接続される記憶媒体、又は画像処理装置3と通信部312を介して通信を行う他の機器である。
【0026】
画像処理部31は、必ずしもこれらの機能のすべてに対応していなくてもよい。画像処理装置3は、例えば、「プリント」、「コピー」、「スキャン」の機能のうち1つのみ又は2つのみに対応してもよい。画像処理部31は、さらに、「メール」の機能に対応してもよい。「メール」は、電子メールに関する設定と実行とを行う機能である。「メール」の機能では、例えば、通信部312によって受信されたメールの内容の一部又は全部が印刷部31aによって印刷されてもよく、スキャナ部31bによって読み取られた画像のデータを通信部312がメールによって送信してもよい。
【0027】
印刷部31aは、制御部34の制御下で画像印刷を行う。例えば、印刷部31aは、図1に示す給紙トレイ36に配置された用紙に印刷を行い、印刷後の用紙を排紙トレイ37に排出する。具体的には、印刷部31aは、例えば、レーザープリンタとして構成されるものであれば、感光ドラム上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルトに一次転写し、中間転写ベルト上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより画像を用紙に形成し、画像が形成された用紙を排紙トレイ37に排出する。
【0028】
なお、印刷部31aがカラー画像を用紙に形成する一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、印刷部31aは、モノクロ画像又はグレースケール画像を用紙に形成可能な構成であってもよい。また、印刷部31aがインクジェットプリンタとして構成されてもよい。また、図1の一例では、印刷部31aは、1つの給紙トレイ36のみを有するが、特にこれに限定されるものではない。例えば、印刷部31aは、複数の給紙トレイ36を有してもよい。印刷部31aが複数の給紙トレイ36を有するものであれば、例えば、複数の給紙トレイ36に異なるサイズの用紙を収容することができる。また、1つの給紙トレイ36に仕切り板が設けられ、この仕切り板により異なるサイズの用紙を収容可能にしてもよい。また、印刷部31aは、用紙のサイズを選択する機能を有してもよい。
【0029】
スキャナ部31bは、制御部34の制御下で画像スキャンを行い、画像データを生成する。具体的には、スキャナ部31bは、図1に示す原稿台カバー38が閉じられ、原稿台39に載せられた原稿に対して、原稿ガラスに沿って移動する撮像装置による撮像(スキャン)を行い、画像データを生成する。
【0030】
通信部312は、携帯端末装置5との通信を行う。通信部312は、無線LAN通信部312a、NFC通信部312b、及びUSB通信部312cのうち、少なくとも1つを含む。無線LAN通信部312aは、無線LAN通信方式の無線通信を携帯端末装置5と行う。NFC通信部312bは、NFC方式の無線通信を携帯端末装置5と行う。NFC通信部312bは、図3のNFCアンテナ321aと連携し、NFC方式の無線通信を行う。USB通信部312cは、図4又は図5の接続端子321dを介して、USB方式の通信を携帯端末装置5と行う。なお、図1では、操作支援システムに、画像処理装置3と、携帯端末装置5とが含まれる一例が示されているが、さらに、ファイルサーバ、メールサーバ、及びWebサーバ等のサーバが含まれてもよい。この場合、通信部312は、ファイルサーバ、メールサーバ、及びWebサーバ等のサーバとも通信可能である。
【0031】
制御部34は、1つ又は複数のプロセッサを含んで構成され、画像処理装置3の全体を制御する。制御部34は、記憶部35に記憶されている制御プログラムを実行することによって、種々の処理を実行する。制御部34は、印刷部31a、スキャナ部31b、通信部312、及び操作パネル32の動作を制御する。例えば、制御部34は、操作部32bを介してユーザの操作(指示)を受け付けた場合、その操作に対応する操作内容に応じた処理を実行する。表示部32aを構成する各ランプは、制御部34からの指示に従い、各種操作に対応する操作内容を示す。例えば、通信部311が携帯端末装置5と無線媒体を介して接続されているとき、ランプ32a3は点灯状態を維持する。なお、制御部34は、一定の動作のみを行うように構成された論理回路等を含んでもよい。
【0032】
記憶部35は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。なお、制御部34及び記憶部35の組み合わせは、コンピュータとして捉えられてよい。制御部34により実行されるプログラムは、例えば、記憶部35のROM、補助記憶装置等の種々のメモリに記憶される。
【0033】
印刷部31a、スキャナ部31b、通信部312、操作パネル32、制御部34、及び記憶部35は、例えば、バス33によって接続される。図6では、模式的に1本のバス33に全ての構成要素が接続されるが、複数のバス33が存在してもよい。例えば、複数のバス33として、アドレスバス、データバス、及びコントロールバスが設けられてもよい。
【0034】
なお、図1では、画像処理装置3の外観として、業務用の複合機の外観ではなく、家庭的又は個人的に利用される複合機の外観が例示されている。しかし、画像処理装置3の運用方法は任意である。例えば、画像処理装置3は、会社に置かれ、特定かつ複数のユーザに利用されてもよく、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の店舗に置かれ、不特定多数のユーザに利用されてもよい。
【0035】
(6)携帯端末装置5の構成例
図7は、実施形態に係る携帯端末装置5の構成例を示す図である。携帯端末装置5は、通信部510と、表示部521と、操作部522と、撮像部530と、制御部540と、記憶部550とを有する。携帯端末装置5は、必ずしも撮像部530を有していなくてもよい。携帯端末装置5は、図示を省略する電源部をさらに有する。電源部は、バッテリを含んでもよい。
【0036】
通信部510は、画像処理装置3との通信を行う。通信部510は、無線LAN通信部510a、NFC通信部510b、及びUSB通信部510cのうち、少なくとも1つを含む。無線LAN通信部510aは、無線LAN通信方式の無線通信を画像処理装置3と行う。NFC通信部510bは、NFC方式の無線通信を画像処理装置3と行う。USB通信部510cは、USB方式の無線通信を画像処理装置3と行う。なお、携帯端末装置5は、公衆網経由の通信を行う公衆網通信部をさらに有してもよい。公衆網は、セルラ通信網を含んでもよい。公衆通信網は、セルラ通信部であってもよい。
【0037】
表示部521は、制御部540の制御下で画像を表示する。操作部522は、ユーザ操作(ユーザ入力)を受け付ける。表示部521は、液晶表示部又は有機EL表示部によって構成される。操作部522の少なくとも一部は、表示部521と一体化されて、タッチパネル表示部520を構成してもよい。以下において、表示部521及び操作部522がタッチパネル表示部520を構成する一例について主として説明する。但し、操作部522の少なくとも一部は、1つ又は複数の物理ボタンとして構成されてもよい。操作部522は、表示部521に対するタッチ操作の位置を検出し、検出結果を出力する。
【0038】
撮像部530は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを含むカメラを構成する。撮像部530は、制御部540の制御下で電子的に画像を撮像し、画像データを出力する。
【0039】
制御部540は、1つ又は複数のプロセッサを含んで構成され、携帯端末装置5の全体を制御する。例えば、制御部540は、記憶部550に記憶されているプログラムを実行することによって、種々の処理及び種々の制御を実行する。当該プログラムは、画像処理装置3を操作するためのプリンタ操作アプリケーション(単に「操作アプリケーション」とも称する)を含む。制御部540は、一定の動作のみを行うように構成された論理回路等を含んでいてもよい。上述及び後述の携帯端末装置5の動作は、制御部540の制御による動作であってもよい。
【0040】
記憶部550は、例えば、ROM、RAM、及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。制御部540及び記憶部550の組み合わせは、コンピュータとして捉えられてよい。制御部540により実行されるプログラムは、例えば、記憶部550のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。
【0041】
携帯端末装置5の各部は、バス560によって電気的に接続されている。図示の例では、模式的に1本のバス560に全ての構成要素が接続されているが、複数のバス、例えば、アドレスバス、データバス及びコントロールバスが設けられてよい。また、バス560と各部との間にはインターフェイスが介在してもよい。
【0042】
実施形態に係る携帯端末装置5において、記憶部550は、特定の個人を識別可能な情報である個人情報を記憶してもよい。個人情報は、例えば、メールアドレスのようなアドレス情報である。アドレス情報は、第2アプリケーションにより管理されればよい。表示部521は、第1アプリケーション及び第2アプリケーションのうち実行中のアプリケーションの実行画面を表示可能である。制御部540は、複数のアプリケーションのそれぞれを実行可能である。
【0043】
実施形態に係る携帯端末装置5において、通信部510は、画像処理を行う画像処理装置3と通信する。制御部540は、画像処理に関係する第1アプリケーションと画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能である。第1アプリケーションは、画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含む。表示部32aは、複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示する。制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する。
【0044】
ここで、第2アプリケーションに対応する画像とは、例えば、第2アプリケーションのアイコン、第2アプリケーションの実行画面、第2アプリケーションによる通知オブジェクトのうち、少なくとも1つである。
【0045】
また、「表示を制限する」とは、例えば、表示を禁止することを意味してもよいし、限定された表示を行うことであってもよいし、ユーザ認証(パスワード入力)を求めて認証が成功した場合に限り表示を許可することであってもよい。例えば、「第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する」とは、第2アプリケーションのアイコンの表示を禁止してもよく、第2アプリケーションの実行画面の表示を禁止してもよく、第2アプリケーションによる通知オブジェクトの表示を禁止してもよい。
【0046】
実施形態に係る携帯端末装置5によれば、携帯端末装置5の所有者以外の人が携帯端末装置5を用いて画像処理装置3を操作する場合でも、画像処理に関係しない第2アプリケーションに対応する画像の表示が制限されるため、当該所有者の情報セキュリティを確保することが可能である。
【0047】
第1アプリケーションは、画像処理装置3の印刷対象となる画像データを扱うアプリケーション(例えば、文書アプリケーション、写真アプリケーション、メールアプリケーション、ブラウザアプリケーション)を含む。制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第1アプリケーションに対応する画像の表示を制限せずに、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限してもよい。このような動作例によれば、印刷対象となる画像データを扱うアプリケーションの画像は表示が制限されないため、印刷対象となる画像データの選択等が可能になり、ユーザの利便性が低下することを防止できる。
【0048】
なお、操作アプリケーションにより画像処理が行われる画像処理対象の選択としては、例えば、以下の対応が可能である。
【0049】
第1に、操作アプリケーションの実行画面上で関連する第1アプリケーションにアクセス(参照)するようにしてもよい。例えば、実行画面上に表示される「プリント」が選択され、次に、「印刷対象」を示すアイコンが選択され、関連する第1アプリケーションの一覧から選択された「印刷対象」に適した特定の第1アプリケーションが選択されることで、操作アプリケーションで処理される画像が選択されてもよい(第1の構成)。
【0050】
第2に、操作アプリケーションにおいて、予め関連する第1アプリケーションの画像データが集約された専用フォルダが作成されてもよい(第2の構成)。
【0051】
上記第1、第2の構成を採用することにより、携帯端末装置5の所有者以外の人が画像処理対象を選択するために、不用意にホーム画面に遷移したり、ホーム画面から第2アプリケーションを起動したりするおそれが低減し、所有者の情報セキュリティを保つことができる。
【0052】
また、第1アプリケーション第2アプリケーションの設定は、携帯端末装置5が画像処理装置3に接続される際又は事前(操作アプリケーションダウンロード後)に「設定」機能で選択されてもよい。例えば、実行画面への表示を許可するアプリケーション又は実行画面への表示を禁止するアプリケーションが選択されてもよい。
【0053】
(7)携帯端末装置5の動作例
図8乃至図11は、携帯端末装置5の通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する動作例を説明するフローチャートである。
【0054】
図8は、携帯端末装置5の通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第1の動作例を説明するフローチャートである。
【0055】
図8の動作例では、表示部521は、複数のアプリケーションに対応する複数のアイコン画像オブジェクトがユーザにより選択可能に配置されたホーム画面を表示可能である。制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、操作アプリケーションに対応する操作画面を表示部521に表示させ、操作画面からホーム画面への遷移を制限する。このような動作例によれば、携帯端末装置5ではホーム画面の操作が制限されるため、携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティを確保することが可能となる。
【0056】
ステップS101において、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信状態を判定する。携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されている場合(ステップS101;YES)、ステップS102において、操作アプリケーションの実行画面を表示し、ステップS103において、ホーム画面への遷移を禁止する。ステップS103の処理は、第2アプリケーションのアイコンの表示を禁止する処理に対応する。一方、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されていない場合(ステップS101;NO)、ステップS104において、ホーム画面への遷移を許可する。
【0057】
このように、図8の第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する動作は、携帯端末装置5のスタート(ホーム)画面に遷移させないように制御する動作である。ただし、携帯端末装置5が画像処理装置3に対して接続が解除された場合には、そのような制限は不要となる。また、例外として、携帯端末装置5に電話がかかってきた場合には、例えばボタンでそのような制限の解除を可能としてもよい。
【0058】
図9は、携帯端末装置5の通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第2の動作例を説明するフローチャートである。
【0059】
図9の動作例では、制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションの起動(実行画面の表示)を禁止する。このような動作例によれば、携帯端末装置5の所有者以外の人が携帯端末装置5を用いて画像処理装置3を操作する場合でも、画像処理に関係しない第2アプリケーションの実行画面の表示が制限されるため、当該所有者の情報セキュリティを確保することが可能である。
【0060】
ステップS201において、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信状態を判定する。携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されている場合(ステップS201;YES)、ステップS202において、第2アプリケーションの通知(バナー、ポップアップ)または第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトの表示を許可し、ステップS203において、第2アプリケーションの起動(実行画面の表示)を禁止する。ステップS203の処理は、第2アプリケーションの実行画面の表示を禁止する処理に対応する。一方、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されていない場合(ステップS201;NO)、ステップS204において、第2アプリケーションの通知または第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトの表示、及び、第2アプリケーションの起動を許可する。
【0061】
このように、図9の第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する動作は、携帯端末装置5の第2アプリケーションの通知(バナー、ポップアップ等のノーティフィケーション)は可能にさせるが、第2アプリケーションの起動はできないようにさせる動作である。
【0062】
図10は、携帯端末装置5の通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第3の動作例を説明するフローチャートである。
【0063】
図10の動作例では、制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立されていない非通信状態において、第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たされ場合、ユーザへの通知を表す通知画像オブジェクトを表示させ、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立されている通信状態において、第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たれても通知画像オブジェクトを表示させない。このような動作例によれば、携帯端末装置5の所有者以外の人が携帯端末装置5を操作する場合に通知条件が満たされたとしても通知画像オブジェクトを表示させないようにすることが可能となる。よって、画像処理装置3を操作する携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティをより確実に確保することが可能となる。
【0064】
ステップS301において、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信状態を判定する。携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されている場合(ステップS301;YES)、ステップS302において、第2アプリケーションの通知(バナー、ポップアップ)を禁止又は制限された通知を表示する。ステップS302の処理は、第2アプリケーションによる通知オブジェクトの表示を禁止する処理に対応する。一方、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されていない場合(ステップS301;NO)、ステップS303において、第2アプリケーションの通知を許可する。
【0065】
このように、図10の第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する動作は、携帯端末装置5の第2アプリケーションの通知すらも行わないようにさせる動作である。なお、ここまで表示に制限を加えなくても、図18を用いて後述するように、情報量が減らされた通知にさせてもよい。
【0066】
図11は、携帯端末装置5の通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する第4の動作例を説明するフローチャートである。
【0067】
図11の動作例では、表示部521は、複数のアプリケーションに対応する複数のアイコン画像オブジェクトがユーザによる選択可能に配置されたホーム画面を表示する。制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第1アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトをホーム画面において選択可能としつつ、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトをホーム画面において選択不可にさせてもよい。このような動作例によれば、第1アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトの操作は可能としつつ、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトの選択操作に基づく第2アプリケーションの起動を防止することができる。したがって、画像処理装置3を操作する携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティをより確実に確保することが可能となる。
【0068】
ステップS401において、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信状態を判定する。携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されている場合(ステップS401;YES)、ステップS402において、第2アプリケーションのアイコン画像の表示を制限することによって当該アイコン画像をホーム画面において選択不可にする。一方、携帯端末装置5は画像処理装置3との通信接続が確立されていない場合(ステップS401;NO)、ステップS403において、第2アプリケーションのアイコンの表示を許可する。
【0069】
なお、ステップS402における、第2アプリケーションのアイコンの表示の制限として、携帯端末装置5は、通信状態において、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトをホーム画面に表示させつつ、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを選択不可にさせてよい(後述の図13の動作例等)。
【0070】
また、ステップS402における、第2アプリケーションのアイコンの表示の制限として、携帯端末装置5は、通信状態において、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面に表示させないようにしてもよい(後述の図14の動作例等)。
【0071】
(8)プリンタ操作アプリケーションの実行画面への遷移
図12は、実施形態に係る携帯端末装置5の表示画面の遷移例を示す図である。ここで、図12(A)は、ホーム画面の一例を示す。図12(A)に示されるように、ホーム画面には、「File」、「Mail」、「時計」、「写真」、及び「天気」のアイコン画像オブジェクトが表示される。「File」、「Mail」、及び「写真」は、画像処理に関係する第1アプリケーションの一例であり、特に、画像処理装置3の印刷対象となる画像データを扱うアプリケーションの一例である。画像処理は、印刷を含む。第1アプリケーションは、画像処理装置3の印刷対象となる画像データを扱う操作アプリケーションを含む。
【0072】
図12(B)は、画像処理装置3との接続が確立されたときのお知らせの一例を示す。携帯端末装置5の制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立されたとき、操作アプリケーションを自動的に起動する又は操作アプリケーションの起動操作をユーザに促す。図12(B)の動作例では、携帯端末装置5の制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立されたとき、操作アプリケーションの起動操作をユーザに促す。このような動作例によれば、携帯端末装置5により画像処理装置3を操作するモードに速やかに移行でき、使い勝手の向上を図ることが可能となる。また、図12(B)の動作例では、携帯端末装置5の制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された後、ユーザからの所定操作を受け付けたことに応じて、第2アプリケーションに対応する画像の表示の制限を開始する。
【0073】
例えば、携帯端末装置5は、プリンタ、すなわち、画像処理装置3との接続が確立されたとき、ホーム画面(図12(A))上に、その旨のお知らせ(図12(B))が表示される。具体的には、「プリンタと接続しました。専用アプリを起動しますか?」という情報とともに、「はい」及び「いいえ」のいずれかを選ぶことを促す情報がポップアップウィンドウとして表示される。ここで、「はい」を選択した場合には、携帯端末装置5は、操作アプリケーションを起動する。
【0074】
図12(C)は、操作アプリケーションの実行画面の一例を示す。図12(C)の動作例では、携帯端末装置5の通信部510は、画像処理装置3の識別子を画像処理装置3から受信する。携帯端末装置5の制御部540は、識別子(プリンタID)に基づいて、操作アプリケーションに対応する操作画面及び第1アプリケーションのうち少なくとも一方を決定する。このような動作例によれば、画像処理装置3に合わせた画面を表示させることが可能となる。例えば、図12(C)においては、プリンタ、スキャン、及びコピーのそれぞれのアイコン画像オブジェクトが操作画面に含まれている。これは、画像処理装置3のプリンタIDには、画像処理装置3がプリンタ機能、スキャン機能、及びコピー機能を有することを示す情報が含まれていたためである。例えば、図示は省略するが、画像処理装置3のプリンタIDに、画像処理装置3がプリンタ機能のみを有することを示す情報が含まれていた場合には、操作画面に明瞭に表示されるアイコン画像オブジェクトは、プリンタのアイコン画像オブジェクトだけでよく、スキャン及びコピーのアイコン画像オブジェクトは、操作画面には表示されなくてもよく、或いは、半透明状に表示されるものであってもよい。
【0075】
なお、画像処理装置3のプリンタIDを識別するための識別情報は、例えば、記憶部550に事前に記憶させておけばよい。また、記憶部550に事前に記憶される識別情報には、各種プリンタIDのテーブルと、そのテーブルのプリンタIDに対応する表示画面データを特定する参照先情報とを予め保持し、画像処理装置3との接続時に画像処理装置3のプリンタIDを画像処理装置3から取得し、取得した識別子と、上記テーブルと比較することで、表示画面データを特定してもよい。
【0076】
図12(D)は、操作アプリケーションが起動している状態におけるホーム画面を示す。操作アプリケーションが起動している状態でホーム画面に遷移すると、当該ホーム画面には、「プリンタ操作専用モード中」という情報が通知バナーとして表示され、バックグラウンドジョブとして操作アプリケーションが実行中であることがユーザに報知される。また、ホーム画面において、第2アプリケーションの少なくとも一部に対応するアイコン画像オブジェクトがグレーアウト(表示が制限)されており、アイコン画像オブジェクトを選択しても第2アプリケーションが実行しないようになっている。図12(D)の動作例によれば、印刷対象となる画像データを扱うアプリケーションに対応する画像の表示は制限されないため、印刷対象となる画像データの選択等が可能になり、ユーザの利便性が低下することを防止できる。
【0077】
なお、図12(D)の動作例では、操作アプリケーションが実行中、画像処理に関係しない第2アプリケーションは非表示状態となる一例が示されるが、パスワード認証又は生体認証等のユーザ認証により非表示状態から表示状態に変更させてもよい。また、操作アプリケーションが実行中、画像処理に関係しない第2アプリケーションは操作不可状態にさせてもよい。
【0078】
また、図12(C)の動作例では、操作アプリケーション起動時に専用の実行画面を表示させる一例が示されるが、特にこれに限定されない。例えば、画像処理装置3に操作画面が設けられている場合には、画像処理装置3の操作画面をミラーリングで表示させてもよい。
【0079】
また、図12(B)の動作例では、パスワード認証又は生体認証等のユーザ認証が行われない一例が示されるが、パスワード認証又は生体認証等のユーザ認証が同時に行われてもよい。
【0080】
(9)携帯端末装置5の表示画面
携帯端末装置5の表示画面例について、図13乃至図16を用いて説明する。
【0081】
(9.1)携帯端末装置5と画像処理装置3とが接続中の表示画面例
図13は、実施形態に係る携帯端末装置5と画像処理装置3との接続が確立された通信状態における表示画面の一例を示す図である。図13の動作例では、携帯端末装置5の制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトをホーム画面に表示させつつ、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを選択不可にさせる。このような動作例によれば、第2アプリケーションには実質的な実行権限を与えない。したがって、画像処理装置3を操作する携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティをより確実に確保することが可能となる。
【0082】
具体的には、時計アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトが選択されているが、時計アプリケーションは画像処理に関係ない第2アプリケーションであるため、「プリンタ接続中は起動できません」という情報がポップアップウィンドウとして表示される。このように、携帯端末装置5は、画像処理装置3との通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像(第2アプリケーションの実行画面)の表示を制限する。つまり、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限するとは、実行画面全体の制限に限定するものではなく、図13に示すように、アイコン画像オブジェクトを選択不可にすることも含まれる。
【0083】
(9.2)携帯端末装置5と画像処理装置3とが接続中の他の表示画面例
図14は、実施形態に係る携帯端末装置5と画像処理装置3との接続が確立された通信状態において、表示画面の他の一例を示す図である。図14の動作例では、携帯端末装置5の制御部540は、通信部510と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトをホーム画面に表示させない。このような動作例によれば、携帯端末装置5では、第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクト(時計及び天気予報のアイコン画像オブジェクト)については操作する機会をユーザから奪うことが可能となる。したがって、画像処理装置3を操作する携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティをより確実に確保することが可能となる。例えば、天気予報のアプリケーションには携帯端末装置5の所有者の居住エリアが登録されている可能性もある。また、例えば、時計のアプリケーションには携帯端末装置5の所有者が頻繁に訪れる国の時刻が閲覧可能に設定されている可能性もある。図14では、携帯端末装置5と画像処理装置3とが接続中、画像処理に関係しない第2アプリケーションのアイコン画像オブジェクトを非表示(アイコン画像オブジェクトに斜線を付した態様の表示)にする一例が示される。この場合、ユーザは、第2アプリケーションのアイコン画像オブジェクトを選択して第2アプリケーションを起動させることができない。なお、携帯端末装置5と画像処理装置3とが接続中、画像処理に関係しない第2アプリケーションのアイコン画像オブジェクトをグレーアウトにしたり、実行画面から完全に消した状態にしたりしてもよい。このように、携帯端末装置5は、画像処理装置3との通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像(第2アプリケーションの実行画面)の表示を制限する。ここで、第2アプリケーションに対応する画像の表示の制限とは、上述したように、アイコン画像オブジェクトを選択して第2アプリケーションを起動させないようにすることであればよい。よって、例えば、アイコン画像オブジェクトを半透明表示にしてもよく、その態様は上述の例に限定されるものではない。
【0084】
(9.3)携帯端末装置5と画像処理装置3とが接続されず、通知条件を満たした場合
図15は、実施形態に係る携帯端末装置5と画像処理装置3との接続が確立されていない非通信状態において通知条件を満たしたときの表示画面の一例を示す図である。図15の動作例では、携帯端末装置5の制御部540は、画像処理装置3との通信接続が確立されていない非通信状態において、第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たされた場合、ユーザへの通知を表す通知画像オブジェクトを表示させる。このような動作例によれば、画像処理装置3の操作が想定されない状況下では、通知がされるので、携帯端末装置5の使い勝手を維持することができる。図15では、「Aさん明日は今のところ晴れだね。」という情報が通知バナーとして表示される一例が示される。このように、通知バナーは、画像処理に関係しない第2アプリケーションに対応する画像、具体的には通知画像オブジェクトである。よって、例えば、携帯端末装置5を画像処理装置3の操作用として携帯端末装置5の所有者以外の人が使用する場合、なんらかの制限をかけないと携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティを確保するのが困難になる恐れがある。
【0085】
(9.4)携帯端末装置5と画像処理装置3とが接続され、通知条件を満たした場合
図16は、実施形態に係る携帯端末装置5と画像処理装置3との接続が確立されている通信状態において通知条件を満たしたときの表示画面の一例を示す図である。図16の動作例では、携帯端末装置5の制御部540は、第2アプリケーションにおいて通知条件を満たされても通知画像オブジェクトを表示させない。このような動作例によれば、携帯端末装置5の所有者以外の人が携帯端末装置5を操作する場合に通知条件が満たされたとしても通知画像オブジェクトを表示させないようにすることが可能となる。よって、画像処理装置3を操作する携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティをより確実に確保することが可能となる。図16では、図15と異なり、通知バナーが表示されない一例が示される。このように、携帯端末装置5が画像処理装置3と接続されている状態において通知条件を満たしたとしても、通知バナーのような第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する処理が実行されれば、携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティを確保することが可能となる。
【0086】
(10)動作例
図17は、実施形態に係る操作支援システムの動作例を説明するフローチャートである。
【0087】
ステップS11において、携帯端末装置5は、画像処理装置3との通信接続が確立されたか否かを判定する。携帯端末装置5により画像処理装置3との通信接続が確立されたと判定された場合、ステップS11の処理は、ステップS12の処理に進む。一方、携帯端末装置5により画像処理装置3との通信接続が確立されていないと判定された場合、ステップS11の処理は継続される。なお、携帯端末装置5は、画像処理装置3との通信接続の確立と同時に、操作アプリケーションを起動してもよい。このような動作によれば、携帯端末装置5から画像処理装置3を操作することが可能となる。
【0088】
ステップS12において、携帯端末装置5は、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する。
【0089】
ステップS13において、携帯端末装置5は、画像処理装置3との通信接続が解除されたか否かを判定する。携帯端末装置5により画像処理装置3との通信接続が解除されたと判定された場合、ステップS13の処理は、ステップS14の処理に進む。一方、携帯端末装置5により画像処理装置3との通信接続が解除されていないと判定された場合、ステップS13の処理は継続される。なお、携帯端末装置5は、ステップS13における画像処理装置3との通信接続が解除されたか否かの判定処理の代わりに、解除用画像オブジェクトの選択操作が行われたか否かの判定処理を実行してもよい。
【0090】
ステップS14において、携帯端末装置5は、第2アプリケーションに対応する画像の表示の制限を解除し、処理を終了する。
【0091】
(11)変更例
上述の実施形態では、携帯端末装置5主導で第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する動作例について説明したが、特にこれに限定されない。ここでは、画像処理装置3主導で第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する動作例について説明する。
【0092】
実施形態に係る画像処理装置3において、通信部312は、画像処理に関係する第1アプリケーションと画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な携帯端末装置5と通信する。画像処理部31は、携帯端末装置5に対するユーザ操作に基づいて画像処理を実行する。制御部34は、通信部312により携帯端末装置5との通信接続が確立された通信状態において、携帯端末装置5に対し、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限させる情報を携帯端末装置5に送信するよう通信部312を制御する。
【0093】
このような動作例によれば、画像処理装置3から携帯端末装置5に対して、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限させることが可能となる。よって、画像処理装置3主導であっても、携帯端末装置5のセキュリティを確保することが可能となる。
【0094】
ここで、「表示を制限する」こととは、携帯端末装置5に「制限コマンド」を送信することで、表示制限を端末側で実行させることであってもよい。これにより、セキュリティの確保が可能となる。
【0095】
また、「表示を制限する」こととは、携帯端末装置5側で操作アプリケーションが必要とする情報(例えば、プリンタID)を画像処理装置3から携帯端末装置5が受信することで、間接的に、表示制限を端末側が実行してもよい。これにより、セキュリティの確保が可能となる。
【0096】
また、「表示を制限する」こととは、携帯端末装置5での表示データ(リモート画面)を画像処理装置3が生成するケースでは、制限がされた表示データを画像処理装置3側で生成し、画像処理装置3から携帯端末装置5が受信してもよい。これにより、セキュリティの確保が可能となる。
【0097】
例えば、携帯端末装置5は、制限フラグが1に設定されているか否かで、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する処理が実装され、さらに制限フラグの設定変更権限が画像処理装置3にも付与されているケースを想定する。このようなケースでは、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限させる情報として、制限フラグを1に設定するフラグ情報を、「プリンタID」とともに、画像処理装置3から携帯端末装置5に送信すればよい。
【0098】
また、例えば、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する処理に対する実行権限が画像処理装置3にも付与されているケースを想定する。このようなケースでは、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限させる情報として、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する「制御コマンド」を、画像処理装置3から携帯端末装置5へ送信すればよい。
【0099】
図18は、実施形態の変更例に係る画像処理装置3の動作例を説明するフローチャートである。
【0100】
ステップS501において、画像処理装置3は、携帯端末装置5との通信接続が確立されたか否かを判定する。画像処理装置3により携帯端末装置5との通信接続が確立されたと判定される場合、ステップS501の処理は、ステップS502の処理に進む。画像処理装置3により携帯端末装置5との通信接続が確立されていないと判定される場合、ステップS501の処理は継続される。
【0101】
ステップS502において、画像処理装置3は、携帯端末装置5に対し、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限させる情報を生成する。
【0102】
ステップS503において、画像処理装置3は、生成した情報を携帯端末装置5に送信し、処理は終了する。
【0103】
(12)他の変更例
上述の実施形態では、携帯端末装置5が画像処理装置3と接続されている状態において通知条件を満たしたときの表示画面の一例として、通知画像オブジェクトが表示されない一例について説明したが、表示画面は、特にこれに限定されない。図19は、実施形態の変更例に係る携帯端末装置5が画像処理装置3と接続されている状態において通知条件を満たしたときの表示画面の他の一例を示す図である。図19の動作例では、制御部540は、画像処理装置3との通信接続が確立されていない非通信状態において、第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たされた場合、ユーザへの通知を表す第1通知画像オブジェクトを表示させ、画像処理装置3との通信接続が確立されている通信状態において、通知条件が満たされた場合、第1通知画像オブジェクトよりも情報量が小さい第2通知画像オブジェクトを表示させる。このような動作例により、携帯端末装置5から画像処理装置3を操作しているときに通知条件を満たしても、情報量を減らした通知が可能となるので、使い勝手の向上を実現しつつ、携帯端末装置5の所有者の情報セキュリティを確保することが可能となる。
【0104】
具体的には、通知画像オブジェクトとして、「新着1件」という文字情報のみが通知される。このように、図19の一例では、携帯端末装置5が画像処理装置3と接続されていない状態(図15に示す状態)に比べ、より少ない情報量の通知がされる。なお、スクリーン(画面)全体での表示に限らず、スクリーンの一部領域での表示でもよい。換言すれば、通知画像オブジェクトが示す情報量を減らして表示させればよい。
【0105】
(13)他の変更例
携帯端末装置5と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態であれば、以下の動作が可能となる。
【0106】
通信部510は、携帯端末装置5に紐づいたジョブ履歴を画像処理装置3から受信し、制御部540は、ジョブ履歴を、操作アプリケーションを用いて表示部521に表示させる。このような動作例によれば、携帯端末装置5から画像処理装置3を操作する際、携帯端末装置5に関連するジョブ履歴を参照可能となる。したがって、使い勝手のさらなる向上を図ることが可能となる。
【0107】
例えば、携帯端末装置5から画像処理装置3を操作し、印刷ジョブを画像処理装置3に処理させた場合には、画像処理装置3には、その印刷ジョブがジョブ履歴に記録されている。よって、ジョブ履歴を操作アプリケーションを用いて表示部521に表示させることで、例えば、病院において診療報酬明細書(レセプト)を携帯端末装置5から画像処理装置3を操作して印刷した場合、レセプトの管理に役立てることができる。また、このようなジョブ履歴は、ユーザとは関係のない第三者が閲覧した場合には、レセプトの情報漏洩になる恐れがあるが、本実施形態のように、表示に制限をかけることができれば、そのような情報漏洩も防ぐことが可能となる。
【0108】
図20は、実施形態の変更例に係る携帯端末装置5の動作例を説明するフローチャートである。
【0109】
ステップS31において、携帯端末装置5は、携帯端末装置5に紐づいたジョブ履歴を画像処理装置3から受信したか否かを判定する。携帯端末装置5により携帯端末装置5に紐づいたジョブ履歴を画像処理装置3から受信したと判定される場合、ステップS31の処理は、ステップS32の処理に進む。一方、携帯端末装置5により携帯端末装置5に紐づいたジョブ履歴を画像処理装置3から受信していないと判定される場合。ステップS31の処理は継続される。
【0110】
ステップS32において、携帯端末装置5は、ジョブ履歴を操作アプリケーションを用いて表示部521に表示させ、処理を終了する。
【0111】
(14)他の変更例
携帯端末装置5と画像処理装置3との通信接続が確立された通信状態であれば、以下の動作も可能となる。
【0112】
画像処理は、スキャンを含み、第2アプリケーションは、画像処理装置3によるスキャンデータの送信先として利用可能なアドレス情報を管理するアプリケーションを含み、通信部510は、アドレス情報を画像処理装置3に送信する。このような動作例によれば、画像処理装置3はスキャンデータをアドレス情報で指定される送信先に送信することが可能となる。したがって、例えば、携帯端末装置5から画像処理装置3を遠隔操作して取り込んだスキャンデータを携帯端末装置5のアドレス情報として登録されている宛先に送ることが可能となる。
【0113】
このような動作例においても、表示に制限をかけることができるので、個人情報が含まれるアドレス情報の漏洩と、スキャンデータの漏洩とを防ぐことが可能となる。例えば、携帯端末装置5から画像処理装置3を遠隔操作して店舗の売り上げ情報が記載された用紙をスキャンし、携帯端末装置5に登録されているアドレス情報に含まれる送り先にスキャンデータを送ることも可能である。この場合にも表示に制限をかけることができるので、第三者に店舗の売り上げ情報が漏洩するのを防ぐことができる。また、店舗の売り上げ情報が記載された用紙を画像処理装置3にセットする人員を確保するだけでよく、画像処理装置3には、送り先情報を事前に登録しておく必要がないため、画像処理装置3の使い勝手の向上を図ることも可能である。
【0114】
図21は、実施形態の変更例に係る携帯端末装置5の他の動作例を説明するフローチャートである。
【0115】
ステップS41において、携帯端末装置5は、画像処理装置3によるスキャンデータの送信先として利用可能なアドレス情報を取得する。
【0116】
ステップS42において、携帯端末装置5は、アドレス情報を画像処理装置3に送信し、処理を終了する。
【0117】
なお、上述の各動作フローは、別個独立に実施する場合に限らず、2以上の動作フローを組み合わせて実施可能である。例えば、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローに追加してもよいし、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローの一部のステップと置換してもよい。各フローにおいて、必ずしも全てのステップを実行する必要は無く、一部のステップのみを実行してもよい。
【0118】
また、上述の実施形態において、操作支援システムとしての実施のみに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態において、操作支援システムのようなシステムの制御方法として実施されてもよい。さらに、例えば、上述の実施形態において、操作支援システムのようなシステムが実行するプログラムとして実施されてもよい。
【0119】
上述の実施形態に係る動作をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、上述の実施形態に係る各装置が行う各処理を実行する回路を集積化し、当該装置の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
【0120】
本開示で使用されている「に基づいて(based on)」、「に応じて(depending on/in response to)」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。さらに、本開示で使用されている「第1」、「第2」等の呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0121】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0122】
(15)付記
上述の実施形態に関する特徴について付記する。
【0123】
(付記1)
画像処理を行う画像処理装置と通信する通信部と、
前記画像処理に関係する第1アプリケーションと前記画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な制御部と、
前記複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示する表示部と、を備え、
前記第1アプリケーションは、前記画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含み、
前記制御部は、前記通信部と前記画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する
携帯端末装置。
【0124】
(付記2)
前記画像処理は、印刷を含み、
前記第1アプリケーションは、前記画像処理装置の印刷対象となる画像データを扱うアプリケーションをさらに含み、
前記制御部は、前記通信状態において、前記第1アプリケーションに対応する画像の表示を制限せずに、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する
付記1に記載の携帯端末装置。
【0125】
(付記3)
前記表示部は、前記複数のアプリケーションに対応する複数のアイコン画像オブジェクトがユーザにより選択可能に配置されたホーム画面を表示可能であり、
前記制御部は、前記通信状態において、前記操作アプリケーションに対応する操作画面を前記表示部に表示させ、前記操作画面から前記ホーム画面への遷移を制限する
付記1に記載の携帯端末装置。
【0126】
(付記4)
前記表示部は、前記複数のアプリケーションに対応する複数のアイコン画像オブジェクトがユーザにより選択可能に配置されたホーム画面を表示し、
前記制御部は、前記通信状態において、前記第1アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面において選択可能としつつ、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面において選択不可にさせる
付記1に記載の携帯端末装置。
【0127】
(付記5)
前記制御部は、前記通信状態において、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面に表示させつつ、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを選択不可にさせる
付記4に記載の携帯端末装置。
【0128】
(付記6)
前記制御部は、前記通信接続が確立された状態において、前記第2アプリケーションに対応するアイコン画像オブジェクトを前記ホーム画面に表示させない
付記4に記載の携帯端末装置。
【0129】
(付記7)
前記制御部は、
前記通信接続が確立されていない非通信状態において、前記第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たされた場合、ユーザへの通知を表す通知画像オブジェクトを表示させ、
前記通信状態において、前記第2アプリケーションにおいて前記通知条件を満たされても前記通知画像オブジェクトを表示させない
付記1に記載の携帯端末装置。
【0130】
(付記8)
前記制御部は、
前記通信接続が確立されていない非通信状態において、前記第2アプリケーションにおいてユーザへの通知をすべき通知条件が満たされた場合、ユーザへの通知を表す第1通知画像オブジェクトを表示させ、
前記通信状態において、前記通知条件が満たされた場合、前記第1通知オブジェクト通知画像オブジェクトよりも情報量が小さい第2通知オブジェクト通知画像オブジェクトを表示させる、
付記1に記載の携帯端末装置。
【0131】
(付記9)
前記制御部は、前記通信接続が確立されたとき、前記操作アプリケーションを自動的に起動する又は前記操作アプリケーションの起動操作をユーザに促す
付記1に記載の携帯端末装置。
【0132】
(付記10)
前記制御部は、前記通信接続が切断されたとき、前記制限を解除する
付記1に記載の携帯端末装置。
【0133】
(付記11)
前記制御部は、前記通信接続が確立された後、ユーザからの所定操作を受け付けたことに応じて、前記制限を開始する、
付記1に記載の携帯端末装置。
【0134】
(付記12)
前記通信部は、前記画像処理装置の識別子を前記画像処理装置から受信し、
前記制御部は、前記識別子に基づいて、前記操作アプリケーションに対応する操作画面及び前記第1アプリケーションのうち少なくとも一方を決定する
付記8に記載の携帯端末装置。
【0135】
(付記13)
前記制御部は、前記制限を解除するユーザ操作をユーザ認証により受け付けるための解除用画像オブジェクトを前記表示部に表示させる、
付記1に記載の携帯端末装置。
【0136】
(付記14)
前記通信部は、当該携帯端末装置に紐づいたジョブ履歴を前記画像処理装置から受信し、
前記制御部は、前記ジョブ履歴を、前記操作アプリケーションを用いて前記表示部に表示させる、
付記1に記載の携帯端末装置。
【0137】
(付記15)
前記画像処理は、スキャンを含み、
前記第2アプリケーションは、前記画像処理装置によるスキャンデータの送信先として利用可能なアドレス情報を管理するアプリケーションを含み、
前記通信部は、前記アドレス情報を前記画像処理装置に送信する
付記1に記載の携帯端末装置。
【0138】
(付記16)
ユーザの操作を受け付ける操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1アプリケーションを選択するユーザの操作を受け付けるための設定画面を前記表示部に表示させる、
付記1に記載の携帯端末装置。
【0139】
(付記17)
画像処理に関係する第1アプリケーションと前記画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な携帯端末装置と通信する通信部と、 前記携帯端末装置に対するユーザ操作に基づいて前記画像処理を実行する画像処理部と、
前記通信部により前記携帯端末装置との通信接続が確立された通信検出された状態において、前記携帯端末装置に対し、前記第2のアプリケーションに対応する画像の表示を制限させる情報を前記携帯端末装置に送信するよう前記通信部を制御する制御部と、を備える、
画像処理装置。
【0140】
(付記18)
携帯端末装置に、
画像処理を行う画像処理装置と通信するステップと、
前記画像処理に関係するアプリケーションであって前記画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含む第1アプリケーションと、前記画像処理に関係しない第2アプリケーションと、を含む複数のアプリケーションのいずれかを実行するステップと、
前記複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示するステップと、
前記通信部と前記画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、前記第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限するステップと、を実行させる
プログラム。
【符号の説明】
【0141】
3 画像処理装置、5 携帯端末装置、31 画像処理部、31a 印刷部、31b スキャナ部、32 操作パネル、32a 表示部、32a1-32a4 ランプ、32b 操作部、32b1-32b5 ボタン、33 バス、34 制御部、35 記憶部、36 給紙トレイ、37 排紙トレイ、38 原稿台カバー、39 原稿台、312 通信部、312a 無線LAN通信部、312b NFC通信部、312c USB通信部、321 切り欠き部、321a NFC、321b,321c,321e,321f ホールド部、321d 接続端子、510 通信部、510a 無線LAN通信部、510b NFC通信部、510c USB通信部、520 タッチパネル表示部、521 表示部、522 操作部、530 撮像部、540 制御部、550 記憶部、560 バス
【要約】
携帯端末装置は、画像処理を行う画像処理装置と通信する通信部と、画像処理に関係する第1アプリケーションと画像処理に関係しない第2アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを実行可能な制御部と、複数のアプリケーションのうち実行中のアプリケーションに対応する画像を表示する表示部と、を備える。第1アプリケーションは、画像処理の操作に用いる操作アプリケーションを含む。制御部は、通信部と画像処理装置との通信接続が確立された通信状態において、第2アプリケーションに対応する画像の表示を制限する。
図1
図2
図3
図4
図5
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図9
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