(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】データ転送方法、電子デバイス、コンピュータ記憶媒体およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20241210BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20241210BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20241210BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241210BHJP
H04L 65/1069 20220101ALI20241210BHJP
【FI】
H04W76/14
H04M1/00 U
H04W84/10 110
H04W84/12
H04L65/1069
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023029438
(22)【出願日】2023-02-28
(62)【分割の表示】P 2021513431の分割
【原出願日】2018-10-15
【審査請求日】2023-03-14
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/109220
(32)【優先日】2018-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、チェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ダペン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン、レイレイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、チュンタオ
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-046231(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0342670(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04M 1/00
H04L 65/1069
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2デバイスにファイルを転送するために第1デバイスにより使用されるデータ転送方法であって、前記第1デバイスには近距離無線通
信チップ
(NFCチップ)が提供され、前記第2デバイスには電子タグが提供され、前記電子タグは、前記第2デバイスのデバイス情報を備え、前記デバイス情報は、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを有し、前記データ転送方法は、
前記第1デバイスが第1インタフェースを表示する段階であって、前記第1インタフェースは第1ファイルの画像情報を備える、表示する段階と、
前記第1デバイスの前記NFCチップと前記電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、前記第1デバイスが、前記第2デバイスの前記ブルートゥースアドレスを取得する段階と、
前記第1デバイスが、前記ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)接続パラメータを前記第2デバイスと交換して、前記第1デバイスが、前記第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を確立する段階と、
前記第1Wi-Fi接続が確立された後、前記第1デバイスが、前記第1Wi-Fi接続を介して、前記第2デバイスに前記第1ファイルを自動的に転送する段階と
を備
え、
前記デバイス情報は前記タグIDを有し、前記第1デバイスが、前記第2デバイスの前記ブルートゥースアドレスを取得する前記段階は、
前記第1デバイスが、前記電子タグから前記タグIDを取得し、前記タグIDに対応する前記ブルートゥースアドレスを検索する段階と、
前記第1デバイスが前記タグIDに対応する前記ブルートゥースアドレスを検出しないとき、前記第1デバイスが、周辺のブルートゥースデバイスを検索して、第3インタフェースを表示する段階であって、前記第3インタフェースは、少なくとも1つのブルートゥースオプションを備え、各ブルートゥースオプションは、前記第1デバイスにより検出された1つのブルートゥースデバイスに対応する、段階と、
前記第1デバイスが、前記少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作を受信する段階であって、前記第1ブルートゥースオプションは、前記第2デバイスに対応する、受信する段階と、
前記第1ブルートゥースオプションに対して前記ユーザにより実行される前記選択操作に応答して、前記第1デバイスが、前記第1ブルートゥースオプションに対応する前記第2デバイスの前記ブルートゥースアドレスを取得する段階と、
前記第1ブルートゥースオプションに対して前記ユーザにより実行される前記選択操作に応答して、前記第1デバイスが、前記タグIDと前記第2デバイスの前記ブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納する段階と
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、
前記第1デバイスが、前記第1Wi-Fi接続を介して、前記第2デバイスに前記第1ファイルを自動的に転送する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記第1デバイスが第2インタフェースを表示する段階であって、前記第2インタフェースは、前記第1ファイルおよび前記第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を備える、表示する段階と、
前記第1デバイスが、第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信する段階であって、前記第1情報項目は、前記第1ファイルに対応する情報項目である、受信する段階と
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、前記方法はさらに、
前記第1デバイスが、前記第1Wi-Fi接続を介して、前記第2デバイスに前記第2ファイルを自動的に転送する段階を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デバイス情報は前記ブルートゥースアドレスを有し、前記第1デバイスが、前記第2デバイスの前記ブルートゥースアドレスを取得する前記段階は、
前記第1デバイスが、前記電子タグから前記第2デバイスの前記ブルートゥースアドレスを取得する段階を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1デバイスは、前記タグIDと、前記タグIDに対応する前記ブルートゥースアドレスとを格納し、前記方法はさらに、
前記第1デバイスが、前記タグIDに対応する前記ブルートゥースアドレスを検出し、前記第1デバイスが、前記ブルートゥースアドレスに対応する前記ブルートゥース接続を介して、前記Wi-Fi接続パラメータを前記第2デバイスと交換して、前記第1デバイスが、前記第2デバイスとの前記第1Wi-Fi接続を確立する段階と、
前記第1Wi-Fi接続が確立された後、前記第1デバイスが、前記第1Wi-Fi接続を介して、前記第2デバイスに前記第1ファイルを自動的に転送する段階と
を備える、請求項
1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法はさらに、
前記第1ブルートゥースオプションに対して前記ユーザにより実行される前記選択操作に応答して、前記第1デバイスが、前記NFCチップを介して、前記第2デバイスの前記ブルートゥースアドレスを前記電子タグに転送する段階を備える、請求項
1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1インタフェースは1または複数の画像を備え、前記第1ファイルは前記第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である、または
前記第1インタフェースは前記第1デバイスのホーム画面であり、前記第1ファイルは前記ホーム画面のスクリーンショットである、または
前記第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、前記第1ファイルは、前記第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、前記第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報である、または
前記第1インタフェースは前記第1デバイスのブラウザページであり、前記第1ファイルは、前記ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである、または
前記第1インタフェースは、前記第1デバイスにより開かれるドキュメントの画像情報であり、前記第1ファイルは、前記第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである、請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法はさらに、
前記第1ファイルが転送された後、前記第1デバイスが、前記第2デバイスとの前記第1Wi-Fi接続を切断し、前記第2デバイスとの前記ブルートゥース接続を維持する段階を備える、請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1デバイスが、前記第2デバイスとの前記第1Wi-Fi接続を切断し、前記第2デバイスとの前記ブルートゥース接続を維持する前記段階の後、前記方法はさらに、
前記第1デバイスが、前記維持されたブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)接続パラメータを、前記第2デバイスと再び交換し、前記第1デバイスが、前記第2デバイスとの第2Wi-Fi接続を確立する段階と、
前記第2Wi-Fi接続が確立された後、前記第1デバイスが、前記第2Wi-Fi接続を介して前記第2デバイスに第3ファイルを転送する段階と
を備える、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記ブルートゥースアドレスに対応する前記ブルートゥース接続は、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である、請求項1から
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法はさらに、
前記第3インタフェースが、前記第1ファイルを受信するためのブルートゥースデバイスを選択するように前記ユーザを促すのに使用されるプロンプト情報を表示する段階を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
電子デバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、前記プロセッサにより実行される場合、前記電子デバイスに、請求項1から
11のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を格納するメモリと
を備える、電子デバイス。
【請求項13】
コンピュータ命令を
記憶するコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行される場合、前記電子デバイスは、請求項1から
11のいずれか一項に記載のデータ転送方法を実行す
る、コンピュータ記憶媒体。
【請求項14】
プログラムであって、前記プログラムがコンピュータ上で実行される場合、前記コンピュータは、請求項1から
11のいずれか一項に記載のデータ転送方法を実行
する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、通信技術分野、特に、データ転送方法および電子デバイスに関連する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の開発に伴い、近距離ファイル転送方式の数が増加している。例えば、ファイルは、ブルートゥース(登録商標)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity,Wi-Fi(登録商標))直接接続(すなわち、Wi-Fi direct接続)、または近距離無線通信(near field communication,NFC)を介してデバイス間で転送され得る。
【0003】
NFC接触ベースの転送方式は、その利便性から広く使用されている。その間においてNFC接触を介してファイルが転送される両方のデバイス(例えば、デバイス1およびデバイス2)には、NFCチップが提供される。NFC接触を介してファイルを転送するプロセスは、以下を含み得る:デバイス1は、ユーザの操作に応答して、共有予定のファイル(例えば、画像)を選択する。デバイス1は、ユーザの操作に応答して、NFC接触機能を有効にする(例えば、Android(登録商標) Beamを有効にする)。デバイス1のNFCチップはデバイス2のNFCチップと接触して、デバイス1とデバイス2との間のブルートゥースペアリングおよび接続を実装する。ユーザの操作に応答して、デバイス1は、デバイス1とデバイス2との間のブルートゥース接続を介して、共有予定のファイルをデバイス2に転送する。
【0004】
ファイルがNFC接触を介して転送される場合、両方のデバイスにNFCチップが提供される必要がある。しかしながら、全てのデバイスにNFCチップが提供されるわけではない。例えば、多くのパーソナルコンピュータ(personal computer,PC)にはNFCチップが提供されていない。加えて、NFC接触を介してファイルを転送するためには、デバイスのNFCチップを構成するコストが比較的高い。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、データ転送方法および電子デバイスを提供し、その結果、ハードウェアコストを増加させることなくファイルがNFC接触を介して転送され得、ユーザ操作が簡略化され得、ファイル転送速度が向上し得る。
【0006】
第1態様によると、本願の実施形態はデータ転送方法を提供する。方法は、第2デバイスにファイルを転送するために第1デバイスにより使用される。第1デバイスにはNFCチップが提供され、第2デバイスには電子タグが提供される。電子タグは、第2デバイスのデバイス情報を含む。本願のこの実施形態に提供されるデータ転送方法は、以下を含み得る:第1デバイスは、第1インタフェースを表示する。第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。第1デバイスのNFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、第1デバイスは、第2デバイスのデバイス情報を取得し得、次に、第2デバイスのデバイス情報に基づいて第2デバイスとの通信接続を確立する。第1デバイスが第2デバイスとの通信接続を確立した後、第1デバイスは、現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを、通信接続を介して第2デバイスに自動的に送信する。第1デバイスが第2デバイスに接近する前に(すなわち、NFCチップと電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さくなる前に)、第1デバイスは、第2デバイスとの通信接続を確立している可能性があることに留意されたい。この場合、第2デバイスのデバイス情報を取得した後、第1デバイスは、第2デバイスとの通信接続を再び確立しなくてもよいが、現在表示されているインタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイスに直接送信してよい。代替的に、第1デバイスと第2デバイスとの間の距離が予め設定された閾値より小さくなる前に、第1デバイスは、第2デバイスとの第1通信接続を確立している可能性がある。この場合、第2デバイスのデバイス情報を取得した後、第1デバイスは、確立された第1通信接続を介して、第2通信接続を迅速に確立して、次に、現在表示されているインタフェースに対応する第1ファイルを、第2通信接続を介して第2デバイスに送信し得る。このように、第2通信接続を確立する速度を向上させ、それにより、ファイル転送速度を向上させ得る。
【0007】
第1態様を参照して、可能な設計方式において、デバイス情報は、例えば、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを含み得る。この実施形態における方法は、具体的には以下を含み得る:第1デバイスは第1インタフェースを表示する。第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。第1デバイスのNFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、第1デバイスは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得する。第1デバイスは、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続を介して、Wi-Fi接続パラメータを第2デバイスと交換する。第1デバイスは、第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を確立する。第1Wi-Fi接続が確立された後、第1デバイスは、第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送する。本願のこの実施形態の解決手段において、第1デバイスが第1インタフェースを表示する場合、第1デバイスが第2デバイスに接近した後、第1デバイスは、第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイスに自動的に送信して、それによりユーザ操作を簡略化し得る。第1デバイスのNFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さくなる前に、第1デバイスは、第2デバイスとのブルートゥース接続を確立している可能性がある。この場合、電子タグを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得した後、第1デバイスは、確立されたブルートゥース接続を介してWi-Fiパラメータを直接転送し、Wi-Fi接続を確立し得る。
【0008】
第2デバイス220にはNFCチップが提供される必要はなく、電子タグを構成するコストは比較的低い。したがって、本願のこの実施形態において、ファイルは、ハードウェアコストを増加させることなくNFC接触を介して転送され得る。加えて、NFCチップ211が電子タグ221に接近している限り、ユーザは、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイス220に転送し、それによりユーザ操作を簡略化し得る。さらに、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを交換することは、第1Wi-Fi接続の確立速度を向上させ、ファイルの転送効率を向上させ得る。加えて、第1Wi-Fi接続を介して第1ファイルを転送することは、ファイル転送速度を向上させ得る。
【0009】
本願のこの実施形態において、いくつかの場合では、ユーザは、共有予定のファイルを選択しなくてもよい。これは、本願のこの実施形態における共有予定のファイルが、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに含まれる第1ファイルであるからである。加えて、ユーザは、NFC接触機能を手動で有効にする必要はない。これは、本願のこの実施形態において、NFCチップが第2デバイスの電子タグに接近する場合、NFCチップは第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得し、ブルートゥースアドレスに基づいてブルートゥース接続を自動的に確立し、Wi-Fi接続を確立し得るからである。ユーザは共有ボタンをタップする必要はない。これは、第1デバイスが、Wi-Fi接続が確立された後、Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送し得るからである。結論として、本願のこの実施形態における方法によると、NFC接触を介してファイルを転送するプロセスにおけるユーザ操作は簡略化され得、NFC接触を介してファイルを転送するユーザエクスペリエンスが向上され得る。
【0010】
第1態様を参照して、可能な設計方式において、第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。この場合、第1デバイスが第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送する前に、ユーザは、第1インタフェースから第1ファイルを選択し得る。具体的には、第1デバイスが第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送する前に、本願のこの実施形態における方法は、以下をさらに含み得る:第1デバイスは、第2インタフェースを表示する。第2インタフェースは、第1ファイルおよび第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を含む。第1デバイスは、第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信する。第1情報項目は、第1ファイルに対応する情報項目である。
【0011】
本願のこの実施形態において、第1インタフェースが複数のファイルに対応するインタフェースである場合、第2デバイスにファイルを送信する前に、第1デバイスは、ユーザがそこから送信予定のファイルを選択する第2インタフェースを表示し得る。このように、第1デバイスは、第2インタフェースにおけるユーザの選択とユーザの意図とに基づいて第2デバイスにファイルを送信し、それにより、第1デバイスと第2デバイスとの間のデータ転送の間、ユーザエクスペリエンスを向上させ得る。この実施形態において、ユーザは共有予定のファイルを選択するだけでよく、NFC接触機能を手動で有効にするまたは共有ボタンをタップする必要はない。それにより、ユーザ操作が格段に簡略化される。
【0012】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。言い換えれば、第1インタフェースは複数のファイル(例えば、第1ファイルおよび第2ファイル)の画像情報を含み得る。この場合、第1デバイスは、第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに複数のファイルの全てを自動的に転送し得る。例えば、第1デバイスは、第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを転送するのみならず、第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第2ファイルを自動的に転送し得る。言い換えれば、第1デバイスは、第1インタフェースに含まれる全てのファイルを第2デバイスに自動的に転送し得る。
【0013】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はブルートゥースアドレスを含む。言い換えれば、第2デバイスの電子タグは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを含む。この場合、第1デバイスは、電子タグから第2デバイスのブルートゥースアドレスを直接取得し得る。具体的には、電子タグは第2デバイスのブルートゥースアドレスを格納する。したがって、NFCチップと電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、NFCチップは電磁波を送信し得、電子タグは、電磁波に応答して、電子タグに格納されたデータ、例えば第2デバイスのブルートゥースアドレスおよびタグIDをNFCチップに送信し得る。
【0014】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はタグIDを含む。言い換えれば、電子タグは第2デバイスのブルートゥースアドレスを含まない。この場合、ユーザは、使用プロセスにおいて、電子タグのタグIDと第2デバイスのブルートゥースアドレスとの間の対応関係を構成し得、その結果、タグIDは第2デバイスを識別するのに使用され得る。第1デバイスによりブルートゥースアドレスを取得する方法は、以下を含み得る:第1デバイスは、電子タグからタグIDを取得し、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索し得る。第1デバイスがタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しないとき、第1デバイスは周辺のブルートゥースデバイスを検索して、第3インタフェースを表示する。第3インタフェースは少なくとも1つのブルートゥースオプションを含み、各ブルートゥースオプションは、第1デバイスにより検出された1つのブルートゥースデバイスに対応する。第1デバイスは、少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作を受信する。第1ブルートゥースオプションは第2デバイスに対応する。第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイスは、第1ブルートゥースオプションに対応する第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得する。
【0015】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイスは、タグIDと第2デバイスのブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納し得る。このように、NFCチップが再び電子タグに接近する場合、第1デバイスは、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出し得る。
【0016】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1デバイスは、タグIDと、タグIDに対応するブルートゥースアドレスとを格納する。この場合、第1デバイスは、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出し得る。第1デバイスは、検出されたブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続を介して、Wi-Fi接続パラメータを第2デバイスと交換し得、第1デバイスは、第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を確立する。第1Wi-Fi接続が確立された後、第1デバイスは、第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送する。
【0017】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイスは、NFCチップを介して、第2デバイスのブルートゥースアドレスを電子タグに転送し得る。第2デバイスのブルートゥースアドレスを受信した後、電子タグは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを格納し得る。このように、別のデバイスのNFCチップ(例えば、第1デバイスのNFCチップ)が電子タグに接近する場合、NFCチップは、電子チップから第2デバイスのブルートゥースアドレスを直接取得し得る。
【0018】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1インタフェースは1または複数の画像を含み、第1ファイルは第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である。または、第1インタフェースは第1デバイスのホーム画面であり、第1ファイルはホーム画面のスクリーンショットである。または、第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、第1インタフェースは、第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報である。または、第1インタフェースは第1デバイスのブラウザページであり、第1ファイルは、ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである。または、第1インタフェースは、第1デバイスにより開かれるドキュメント、例えばドキュメントのページまたはディレクトリであり、第1ファイルは、第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである。
【0019】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、方法はさらに以下を含む:第1ファイルが転送された後、第1デバイスは、第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を切断し、第2デバイスとのブルートゥース接続を維持する。さらに、第1デバイスは、維持されたブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティWi-Fi接続パラメータを第2デバイスと再び交換し得、第1デバイスは第2デバイスとの第2Wi-Fi接続を確立する。第2Wi-Fi接続が確立された後、第1デバイスは、第2Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第3ファイルを転送する。言い換えれば、第1ファイルが転送された後、2つのデバイスの間のWi-Fi接続は切断され得るが、2つのデバイスの間のブルートゥース接続は維持される。第1デバイスが第2デバイスとのNFC接触を再び実行する場合、第1デバイスは、維持されたブルートゥース接続を介してWi-Fiパラメータを第2デバイスと交換して、さらに、データ転送のために新たなWi-Fi接続を確立し得る。ファイルが転送された後、消費電力を削減するためにWi-Fi接続は切断され、次の転送の間のWi-Fi接続を迅速に確立するためにブルートゥース接続は維持され、それにより、転送速度が向上する。加えて、ブルートゥース接続を維持するための消費電力は比較的低い。
【0020】
第1態様を参照して、別の可能な設計方式において、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続は、第1デバイスと第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である。第1ファイルが転送される前に、第1デバイスは、NFC接触を介して第2デバイスに別のファイルを転送した可能性がある。この場合、ブルートゥース接続は維持される。代替的に、第1ファイルが転送される前に、第1デバイスは、別の方式(例えば、ユーザがブルートゥース接続をアクティブにトリガした後に維持されるブルートゥース接続)で、第2デバイスとのブルートゥース接続を確立している。この場合、第1デバイスは、維持されたブルートゥース接続を介してWi-Fi接続を確立し得る。
【0021】
第2態様によると、本願の実施形態はデータ転送方法を提供する。方法は、第2デバイスにファイルを転送するために第1デバイスにより使用される。第1デバイスにはNFCチップが提供され、第2デバイスには電子タグが提供される。電子タグは、第2デバイスのデバイス情報を含み、当該デバイス情報は、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを含む。本願のこの実施形態に提供されるデータ転送方法は、以下を含み得る:第1デバイスは、第1インタフェースを表示する。第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。第1デバイスのNFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、第1デバイスは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得する。ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続が確立された後、第1デバイスは、ブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送する。第1デバイスのNFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さくなる前に、第1デバイスは、第2デバイスとのブルートゥース接続を確立している可能性があることに留意されたい。この場合、電子タグを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得した後、第1デバイスは、確立されたブルートゥース接続を介してファイルを直接転送し得る。2つのデバイスの間のブルートゥース接続は事前に確立された可能性があるので、その後の接続を確立する時間が節約され、それによりファイル転送速度が向上する。
【0022】
本願のこの実施形態に提供されるデータ転送方法によると、第2デバイスにはNFCチップが提供される必要はなく、電子タグを構成するコストが比較的低い。したがって、本願のこの実施形態において、ファイルは、ハードウェアコストを増加させることなくNFC接触を介して転送され得る。加えて、NFCチップが電子タグに接近している限り、ユーザは、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイスに転送し、それによりユーザ操作を簡略化し得る。
【0023】
本願のこの実施形態において、いくつかの場合では、ユーザは、共有予定のファイルを選択しなくてもよい。これは、本願のこの実施形態における共有予定のファイルが、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに含まれる第1ファイルであるからである。加えて、ユーザは、NFC接触機能を手動で有効にする必要はない。これは、本願のこの実施形態において、NFCチップが第2デバイスの電子タグに接近する場合、NFCチップは第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得し、ブルートゥースアドレスに基づいてブルートゥース接続を自動的に確立し得るからである。ユーザは共有ボタンをタップする必要はない。これは、第1デバイスが、ブルートゥース接続が確立された後、ブルートゥース接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送し得るからである。結論として、本願のこの実施形態における方法によると、NFC接触を介してファイルを転送するプロセスにおけるユーザ操作は簡略化され得、NFC接触を介してファイルを転送するユーザエクスペリエンスが向上され得る。
【0024】
第2態様を参照して、可能な設計方式において、第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。この場合、第1デバイスがブルートゥース接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送する前に、ユーザは、第1インタフェースから第1ファイルを選択し得る。具体的には、第1デバイスが第2デバイスに第1ファイルを転送する前に、本願のこの実施形態における方法は、以下をさらに含み得る:第1デバイスは、第2インタフェースを表示する。第2インタフェースは、第1ファイルおよび第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を含む。第1デバイスは、第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信する。第1情報項目は、第1ファイルに対応する情報項目である。
【0025】
本願のこの実施形態において、第1インタフェースが複数のファイルに対応するインタフェースである場合、第2デバイスにファイルを送信する前に、第1デバイスは、ユーザがそこから送信予定のファイルを選択する第2インタフェースを表示し得る。このように、第1デバイスは、第2インタフェースにおけるユーザの選択とユーザの意図とに基づいて第2デバイスにファイルを送信し、それにより、第1デバイスと第2デバイスとの間のデータ転送の間、ユーザエクスペリエンスを向上させ得る。
【0026】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。言い換えれば、第1インタフェースは複数のファイル(例えば、第1ファイルおよび第2ファイル)の画像情報を含み得る。この場合、第1デバイスは、ブルートゥース接続を介して第2デバイスに複数のファイルの全てを自動的に転送し得る。例えば、第1デバイスは、ブルートゥース接続を介して第2デバイスに第1ファイルを転送するのみならず、ブルートゥース接続を介して第2デバイスに第2ファイルを自動的に転送し得る。
【0027】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はブルートゥースアドレスを含む。言い換えれば、第2デバイスの電子タグは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを含む。この場合、第1デバイスは、電子タグから第2デバイスのブルートゥースアドレスを直接取得し得る。具体的には、電子タグは第2デバイスのブルートゥースアドレスを格納する。したがって、NFCチップと電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、NFCチップは電磁波を送信し得、電子タグは、電磁波に応答して、電子タグに格納されたデータ、例えば第2デバイスのブルートゥースアドレスおよびタグIDをNFCチップに送信し得る。
【0028】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はタグIDを含む。言い換えれば、電子タグは第2デバイスのブルートゥースアドレスを含まない。この場合、ユーザは、使用プロセスにおいて、電子タグのタグIDと第2デバイスのブルートゥースアドレスとの間の対応関係を構成し得、その結果、タグIDは第2デバイスを識別するのに使用され得る。第1デバイスによりブルートゥースアドレスを取得する方法は、以下を含み得る:第1デバイスは、電子タグからタグIDを取得し、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索し得る。第1デバイスがタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しないとき、第1デバイスは周辺のブルートゥースデバイスを検索して、第3インタフェースを表示する。第3インタフェースは少なくとも1つのブルートゥースオプションを含み、各ブルートゥースオプションは、第1デバイスにより検出された1つのブルートゥースデバイスに対応する。第1デバイスは、少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作を受信する。第1ブルートゥースオプションは第2デバイスに対応する。第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイスは、第1ブルートゥースオプションに対応する第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得する。
【0029】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイスは、タグIDと第2デバイスのブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納し得る。このように、NFCチップが再び電子タグに接近する場合、第1デバイスは、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出し得る。
【0030】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1デバイスは、タグIDと、タグIDに対応するブルートゥースアドレスとを格納する。この場合、第1デバイスは、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出し得る。検出されたブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続が確立された後、第1デバイスは、ブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送し得る。
【0031】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイスは、NFCチップを介して、第2デバイスのブルートゥースアドレスを電子タグに転送し得る。第2デバイスのブルートゥースアドレスを受信した後、電子タグは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを格納し得る。このように、別のデバイスのNFCチップ(例えば、第1デバイスのNFCチップ)が電子タグに接近する場合、NFCチップは、電子チップから第2デバイスのブルートゥースアドレスを直接取得し得る。
【0032】
第2態様と第2態様の可能な設計方式とにおける第1インタフェースおよび第1ファイルの詳細な説明については、本願の実施形態における第1態様の可能な設計方式の説明を参照されたい。詳細については、本願のこの実施形態では再び説明しない。
【0033】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、方法はさらに以下を含む:第1ファイルが転送された後、第1デバイスは、第2デバイスとのブルートゥース接続を維持する。さらに、第1デバイスは、維持されたブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第3ファイルを転送し得る。言い換えれば、第1ファイルが転送された後、2つのデバイスの間のブルートゥース接続は、維持され続け得、言い換えれば、ブルートゥース接続は切断されない。第1デバイスが第2デバイスとのNFC接触を再び実行する場合、第1デバイスは、維持されたブルートゥース接続を介して第2デバイスにデータを直接転送し、それにより転送速度を向上させ得る。加えて、ブルートゥース接続を維持するための消費電力は比較的低い。
【0034】
第2態様を参照して、別の可能な設計方式において、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続は、第1デバイスと第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である。
【0035】
第3態様によると、本願の実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは第1デバイスであり、電子デバイスは、1または複数のプロセッサ、メモリ、ディスプレイ、NFCチップ、および通信モジュールを含み、メモリ、ディスプレイ、通信モジュール、およびNFCチップはプロセッサに結合されており、メモリは、情報を格納するように構成されている。
【0036】
具体的には、ディスプレイは第1インタフェースを表示するように構成される。第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。プロセッサは、NFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、電子タグに含まれる第2デバイスのデバイス情報を取得するように構成される。通信モジュールは、第2デバイスのデバイス情報に基づいて第2デバイスとの通信接続を確立するように構成されている。プロセッサはさらに、通信接続が確立された後、通信接続を介して、現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイスに自動的に送信するように構成される。
【0037】
第3態様を参照して、可能な設計方式において、通信モジュールは、ブルートゥースモジュールおよびWi-Fiモジュールを含み得る。具体的には、ディスプレイは第1インタフェースを表示するように構成される。第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。プロセッサは、NFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、NFCチップを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成される。電子タグは、第2デバイスのデバイス情報を含み、当該デバイス情報は、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを含む。プロセッサはさらに、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続に基づいて、ワイヤレスフィデリティWi-Fi接続パラメータを第2デバイスと交換するように構成される。Wi-Fiモジュールはさらに、Wi-Fi接続パラメータに基づいて、第2デバイスとのWi-Fi接続を確立するように構成される。プロセッサはさらに、Wi-Fiモジュールが第1Wi-Fi接続を確立した後、第1Wi-Fi接続を介して、第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送するように構成される。
【0038】
第3態様を参照して、可能な設計方式において、ディスプレイにより表示される第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。ディスプレイはさらに、第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルが自動的に転送される前に、第2インタフェースを表示するように構成される。第2インタフェースは、第1ファイルおよび第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を含む。プロセッサはさらに、ディスプレイにより表示される第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信するように構成される。第1情報項目は、第1ファイルに対応する情報項目である。
【0039】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、ディスプレイにより表示される第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。プロセッサはさらに、第1Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第2ファイルを自動的に転送するように構成される。
【0040】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はブルートゥースアドレスを含む。プロセッサがNFCタグを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成されていることは、以下を含む:プロセッサは、NFCタグを介して、電子タグから、第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成される。
【0041】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はタグIDを含む。プロセッサは、NFCタグを介して電子タグからタグIDを取得し、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索し、タグIDに対応するブルートゥースアドレスが検出されないとき、ブルートゥースモジュールを介して周辺のブルートゥースデバイスを検索するように構成される。ディスプレイは、第3インタフェースを表示するように構成される。第3インタフェースは少なくとも1つのブルートゥースオプションを含み、各ブルートゥースオプションは、ブルートゥースモジュールにより検出された1つのブルートゥースデバイスに対応する。プロセッサはさらに、少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作を受信することであって、ここで、第1ブルートゥースオプションは第2デバイスに対応する、受信することと、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1ブルートゥースオプションに対応する第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得することとを行うように構成される。
【0042】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、メモリはさらに、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、タグIDと第2デバイスのブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納するように構成される。
【0043】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、メモリは、タグIDと、タグIDに対応するブルートゥースアドレスとを格納する。プロセッサはさらに、プロセッサがタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出したとき、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続を介して、Wi-Fi接続パラメータを第2デバイスと交換するように構成される。Wi-Fiモジュールはさらに、Wi-Fi接続パラメータに基づいて、第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を確立するように構成される。プロセッサはさらに、Wi-Fiモジュールが第1Wi-Fi接続を確立した後、第1Wi-Fi接続を介して、第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送するように構成される。
【0044】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、プロセッサはさらに、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、NFCチップを介して、第2デバイスのブルートゥースアドレスを電子タグに転送するように構成される。
【0045】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは1または複数の画像を含み、第1ファイルは第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは第1デバイスのホーム画面であり、第1ファイルはホーム画面のスクリーンショットである。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、第1インタフェースは、第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報である。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは第1デバイスのブラウザページであり、第1ファイルは、ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは第1デバイスにより開かれるドキュメントであり、第1ファイルは、第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである。
【0046】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、プロセッサはさらに、第1ファイルが転送された後、第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を切断し、第2デバイスとのブルートゥース接続を維持するように構成される。また、プロセッサはさらに、維持されたブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティWi-Fi接続パラメータを第2デバイスと再び交換し、第2デバイスとの第2Wi-Fi接続を確立することと、第2Wi-Fi接続が確立された後、第2Wi-Fi接続を介して、第2デバイスに第3ファイルを転送することとを行うように構成される。
【0047】
第3態様を参照して、別の可能な設計方式において、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続は、第1デバイスと第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である。
【0048】
第4態様によると、本願の実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは第1デバイスであり、電子デバイスは、1または複数のプロセッサ、メモリ、ディスプレイ、近距離無線通信NFCチップ、およびブルートゥースモジュールを含み、メモリ、ディスプレイ、ブルートゥースモジュール、およびNFCチップはプロセッサに結合されており、メモリは、情報を格納するように構成されている。
【0049】
具体的には、ディスプレイは第1インタフェースを表示するように構成される。第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。プロセッサは、NFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、NFCチップを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成される。電子タグは、第2デバイスのデバイス情報を含み、当該デバイス情報は、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを含む。ブルートゥースモジュールは、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続を確立するように構成される。プロセッサはさらに、ブルートゥースモジュールがブルートゥース接続を確立した後、ブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送するように構成される。
【0050】
第4態様を参照して、可能な設計方式において、ディスプレイにより表示される第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。ディスプレイはさらに、プロセッサがブルートゥース接続を介して第2デバイスに第1ファイルを転送する前に、第2インタフェースを表示するように構成される。第2インタフェースは、第1ファイルおよび第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を含む。プロセッサはさらに、ディスプレイにより表示される第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信するように構成される。第1情報項目は、第1ファイルに対応する情報項目である。
【0051】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、ディスプレイにより表示される第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含む。プロセッサはさらに、ブルートゥース接続を介して第2デバイスに第2ファイルを自動的に転送するように構成される。
【0052】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はブルートゥースアドレスを含む。プロセッサがNFCチップを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成されていることは、以下を含む:プロセッサは、NFCチップを介して、電子タグから、第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成される。
【0053】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、デバイス情報はタグIDを含む。プロセッサは、NFCチップを介して電子タグからタグIDを取得し、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索し、タグIDに対応するブルートゥースアドレスが検出されないとき、ブルートゥースモジュールを介して周辺のブルートゥースデバイスを検索するように構成される。ディスプレイはさらに、第3インタフェースを表示するように構成される。第3インタフェースは少なくとも1つのブルートゥースオプションを含み、各ブルートゥースオプションは、ブルートゥースモジュールにより検出された1つのブルートゥースデバイスに対応する。プロセッサはさらに、少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作を受信するように構成される。第1ブルートゥースオプションは第2デバイスに対応する。プロセッサはさらに、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1ブルートゥースオプションに対応する第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成される。
【0054】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、メモリはさらに、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、タグIDと第2デバイスのブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納するように構成される。
【0055】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、メモリは、タグIDと、タグIDに対応するブルートゥースアドレスとを格納する。プロセッサはさらに、プロセッサがタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出したとき、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続が確立された後、ブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送するように構成される。
【0056】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、プロセッサはさらに、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、NFCチップを介して、第2デバイスのブルートゥースアドレスを電子タグに転送するように構成される。
【0057】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは1または複数の画像を含み、第1ファイルは第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは第1デバイスのホーム画面であり、第1ファイルはホーム画面のスクリーンショットである。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、第1インタフェースは、第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報である。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは第1デバイスのブラウザページであり、第1ファイルは、ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである。または、ディスプレイにより表示される第1インタフェースは第1デバイスにより開かれるドキュメントであり、第1ファイルは、第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである。
【0058】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、プロセッサはさらに、第1ファイルが転送された後、第2デバイスとのブルートゥース接続を維持するように構成される。また、プロセッサはさらに、維持されたブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第3ファイルを転送するように構成される。
【0059】
第4態様を参照して、別の可能な設計方式において、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続は、第1デバイスと第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である。
【0060】
第5態様によると、本願の実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子デバイス上で実行される場合、電子デバイスは、第1態様におけるデータ転送方法と、第1態様または第2態様の可能な設計方式と、第2態様の可能な設計方式とを実行することが可能となる。
【0061】
第6態様によると、本願の実施形態はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、第1態様におけるデータ転送方法と、第1態様または第2態様の可能な設計方式と、第2態様の可能な設計方式とを実行することが可能となる。
【0062】
第3態様および第3態様の可能な設計方式、または、第4態様および第4態様の可能な設計方式における電子デバイス、第5態様におけるコンピュータ記憶媒体、および第6態様におけるコンピュータプログラム製品は全て、上記に提供されている対応する方法を実行するように構成されることが理解され得る。したがって、電子デバイス、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータプログラム製品が達成し得る有益な効果については、上記に提供されている対応する方法における有益な効果を参照されたい。詳細についてはここで再度説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【
図1】本願の実施形態に係る電子デバイスのハードウェア構造の概略図である。
【0064】
【
図2】データ転送方法が本願の実施形態に従って適用された通信シナリオの例の概略
図1である。
【0065】
【
図3A-1】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート1である。
【
図3A-2】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート1である。
【0066】
【
図3B】データ転送方法が本願の実施形態に従って適用された通信シナリオの例の概略
図2である。
【0067】
【
図3C-1】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図1である。
【
図3C-2】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図1である。
【0068】
【
図4A】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図2である。
【0069】
【
図4B】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図3である。
【0070】
【
図4C-1】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート2である。
【
図4C-2】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート2である。
【0071】
【
図5A】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図4である。
【
図5B】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図4である。
【
図5C】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図4である。
【0072】
【
図6A-1】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート3である。
【
図6A-2】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート3である。
【0073】
【
図6B-1】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート4である。
【
図6B-2】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート4である。
【0074】
【
図7A】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図5である。
【
図7B】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図5である。
【
図7C】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図5である。
【0075】
【
図8A】本願の実施形態に係る電子デバイスの表示インタフェースの例の概略
図6である。
【0076】
【
図8B】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート5である。
【0077】
【
図9A】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート6である。
【
図9B】本願の実施形態に係るデータ転送方法のフローチャート6である。
【0078】
【
図10】本願の実施形態に係る電子デバイスの構成の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0079】
本願の実施形態は、データ転送方法を提供する。方法は、第1デバイス(例えば、携帯電話)により、第2デバイス(例えば、PC)にファイルを転送するために使用され得る。第1デバイスにはNFCチップが提供され、第2デバイスには電子タグが提供され得る。電子タグは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを含んでもよく、または、電子タグは、ブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを含んでもよい。第1デバイスが第1インタフェースを表示する場合、第1デバイスのNFCチップが第2デバイスの電子タグに接近するとき、第1デバイスは、第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得し得る。第1デバイスは、ブルートゥースアドレスに対応する第2デバイスとのブルートゥース接続を確立し、次に、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを第2デバイスと交換し、Wi-Fi接続を確立し、Wi-Fi接続を介して、第1インタフェースに含まれる第1ファイルを第2デバイスに転送し得る。本願の実施形態において、NFCチップが電子タグに接近することは、具体的には、NFCチップと電子タグとの間の距離が、予め設定された閾値(すなわち、第1閾値)より小さくなることを意味する。例えば、予め設定された閾値は、10センチメートル(cm)または20cmであり得る。
【0080】
第1デバイスのNFCチップが第2デバイスの電子タグに接近する前に、第1デバイスは、第2デバイスとのブルートゥース接続を確立している可能性があることに留意されたい。この場合、電子タグを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得した後、第1デバイスは、確立されたブルートゥース接続を介してWi-Fiパラメータを直接転送し、Wi-Fi接続を確立し得る。初めてブルートゥース接続を確立した後、第1デバイスおよび第2デバイスは、ブルートゥース永久接続をバックグラウンドで維持し得る。第1デバイスと第2デバイスとの間の距離が第2閾値より大きい場合、2つのデバイスは互いから比較的遠いので、ブルートゥース接続が途切れる。第1デバイスと第2デバイスとの間の距離が第2閾値より小さい場合、2つのデバイスはブルートゥース接続を自動的に確立し、ブルートゥース接続を維持する。この場合、第1ファイルが転送された後、第1デバイスと第2デバイスとの間のWi-Fi接続は切断され得、2つのデバイスの間のブルートゥース接続は維持され得る。このように、Wi-Fi接続は、次のファイル転送の間に、維持されたブルートゥース接続を介して直接確立され得、それにより、Wi-Fi接続の確立速度を向上させ、データ転送速度を向上させる。
【0081】
別の実装において、第1デバイスのNFCチップが第2デバイスの電子タグに接近する前に、第1デバイスは、第2デバイスとのブルートゥース接続を確立しない。この場合、電子タグを介して第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得した後、第1デバイスは、ブルートゥースアドレスに基づいて第2デバイスとのブルートゥース接続を確立し、Wi-Fi接続をさらに確立する。同様に、この場合、第1ファイルが転送された後、第1デバイスと第2デバイスとの間のWi-Fi接続は切断され得、2つのデバイスの間のブルートゥース接続は維持され得る。任意選択的に、第1ファイルが転送された後、第1デバイスと第2デバイスとの間のWi-Fi接続およびブルートゥース接続の両方は、切断され得る。
【0082】
本願の実施形態の解決手段において、第2デバイスにはNFCチップが提供される必要はなく、電子タグを構成するコストが比較的低い。したがって、ファイルは、ハードウェアコストを増加させることなくNFC接触を介して転送され得る。本願の実施形態において、NFC接触は、NFCチップが電子タグに接近することを意味する。加えて、第1デバイスのNFCチップが第2デバイスの電子タグに接近している限り、ユーザは、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイスに転送し、それによりユーザ操作を簡略化し得る。さらに、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを交換することは、Wi-Fi接続の確立速度を向上させ、ファイルの転送効率を向上させ得る。加えて、Wi-Fi接続を介して第1ファイルを転送することは、ファイル転送速度を向上させ得る。加えて、ブルートゥース永久接続は第1デバイスと第2デバイスとの間で維持され得るので、2つのデバイスがNFC接触を実行する場合、ブルートゥース永久接続が存在するので、信頼出来る認証およびブルートゥース接続がデバイス間で再び実行される必要はないが、Wi-Fi接続は、デバイス間で直接且つ迅速に実行され得る。このように、Wi-Fi接続は単一接触を介して確立され得、それにより、ファイル転送速度を向上させる。
【0083】
本願の実施形態において、ユーザは、共有予定のファイルを選択する必要はない。これは、本願の実施形態における共有予定のファイルが、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに含まれる第1ファイルであるからである。加えて、ユーザは、NFC接触機能を手動で有効にする必要はない。これは、本願の実施形態において、NFCチップが第2デバイスの電子タグに接近する場合、NFCチップは第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得し、ブルートゥースアドレスに基づいてブルートゥース接続を自動的に確立し、Wi-Fi接続を確立し得るか、または、以前に確立されたブルートゥース接続に基づいてWi-Fi接続を確立し得るからである。ユーザは共有ボタンをタップする必要はない。これは、第1デバイスが、Wi-Fi接続が確立された後、Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送し得るからである。結論として、本願の実施形態における方法によると、NFC接触を介してファイルを転送するプロセスにおけるユーザ操作は簡略化され得、NFC接触を介してファイルを転送するユーザエクスペリエンスが向上され得る。
【0084】
本願の実施形態における電子タグ(tag)は、NFCタグまたは無線自動識別(radio frequency identification,RFID)タグであり得る。電子タグは第2デバイスに貼り付けられてもよく、または、第2デバイスの内部に含まれてもよい。
【0085】
第1適用シナリオにおいて、第2デバイスの電子タグは、第2デバイスが工場から納品される前に、第2デバイスに貼り付けられる。電子タグは、電子タグのタグIDと、第2デバイスのブルートゥースアドレスとを格納する。電子タグのタグIDは、電子タグを一意に識別し得る。例えば、電子タグ221のタグIDは、製品のシリアルナンバー(serial number,SN)であってもよく、または、第2デバイス220の別のデバイス識別子であってもよい。
【0086】
第2適用シナリオにおいて、電子タグは、第2デバイスが工場から納品された後、第2デバイスに加えられる。例えば、電子タグは、ユーザまたはベンダにより第2デバイスに貼り付けられ得る。電子タグは、電子タグのタグIDを格納する。電子タグは、納品の後、第2デバイスに加えられるので、電子タグは、第2デバイスについての情報(例えば、第2デバイスのブルートゥースアドレス)は含まない。電子タグのタグIDは、電子タグを一意に識別することだけができ、第2デバイスを識別することはできない。この場合、ユーザは、使用プロセスにおいて、電子タグのタグIDと第2デバイスのブルートゥースアドレスとの間の対応関係を構成し得、その結果、タグIDは第2デバイスを識別するのに使用され得る。
【0087】
当業者による理解を容易にするために、電子タグの動作原則が本願の実施形態に説明される。
【0088】
一般的に、電子タグは、パッシブタグ、セミアクティブタグ、およびアクティブタグに分類され得る。
【0089】
(1)パッシブタグ:パッシブタグには内部電源が存在しない。別のデバイスのNFCチップに接近する場合、パッシブタグは、NFCチップにより送信される電磁波を受信し得る。パッシブタグの内部の集積回路(integrated circuit,IC)は、受信された電磁波信号により駆動される。十分な強度の電磁波信号を受信する場合、パッシブタグは、パッシブタグに格納されたデータ、例えば、タグID、またはタグIDとブルートゥースアドレスとをNFCチップに送信し得る。
【0090】
(2)セミアクティブタグ:セミアクティブタグの動作モードは、パッシブタグと同様である。違いは、セミアクティブタグが小型バッテリを含むという点にある。小型バッテリは、セミアクティブタグの内部ICを駆動するのに十分な電力を有しており、その結果、ICが動作する。セミアクティブタグは前述の小型バッテリを含むので、セミアクティブタグは、パッシブタグより速く応答する。
【0091】
(3)アクティブタグ:アクティブタグは内部電源を含み、当該内部電源は、内部ICに電力を供給して外部信号を生成するために使用される。一般的に、アクティブタグは、比較的長い距離でのNFC通信を可能にし、アクティブタグは比較的大きいストレージ領域を有しており、当該ストレージ領域は、別のデバイスのNFCチップにより転送されたデータを格納するのに使用され得る。
【0092】
本願の実施形態における電子タグは、パッシブタグ、セミアクティブタグ、およびアクティブタグのうちいずれか1つであり得る。実際の適用では、安い価格、小さいサイズ、および電源が必要ないことなどのパッシブタグの利点を考慮して、電子タグは一般的にパッシブタグである。
【0093】
例えば、本願の実施形態における第1デバイスは、ポータブルコンピュータ(例えば、携帯電話)、ノートブックコンピュータ、ウェアラブル電子デバイス(例えば、スマートウォッチ)、タブレットコンピュータ、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス/仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、または車載デバイスであり得る。第1デバイスの具体的な形態は、以下の実施形態において特に限定されない。本願の実施形態における第2デバイスも、ポータブルコンピュータ(例えば、携帯電話)、ノートブックコンピュータ、ウェアラブル電子デバイス(例えば、スマートウォッチ)、タブレットコンピュータ、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス/仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、または車載デバイスであり得る。第2デバイスの具体的な形態は、以下の実施形態において特に限定されない。具体的な実装において、第1デバイスおよび第2デバイスは、同じ種類のデバイスであってもよく、または、異なる種類のデバイスであってもよい。
【0094】
図1は、本願の実施形態に係る電子デバイス100の概略構造図である。電子デバイス100は、第1デバイスまたは第2デバイスであり得る。電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus,USB)ポート130、充電管理モジュール140、電源管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、および加入者識別モジュール(subscriber identification module,SIM)カードインタフェース195などを含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学式近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、環境光センサ180L、および骨伝導センサ180Mなどを含み得る。
【0095】
本発明の実施形態に示されている構造は、電子デバイス100に具体的な限定を設けないことを理解されたい。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、図に示されているより多くのまたはより少ないコンポーネントを含んでもよく、または、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、または、いくつかのコンポーネントが分割されてもよく、または、異なるコンポーネントの配置が使用されてもよい。図に示されているコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実装され得る。
【0096】
プロセッサ110は、1または複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor,AP)、モデムプロセッサ、グラフィック処理装置(graphics processing unit,GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor,ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理ユニット(Neural-network Processing Unit,NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってもよく、または、1または複数のプロセッサに統合されてもよい。
【0097】
コントローラは、電子デバイス100の中枢部およびコマンドセンターであり得る。コントローラは、命令操作コードおよび時系列信号に基づいて、操作制御信号を生成し、命令のフェッチおよび命令の実行の制御を完了し得る。
【0098】
メモリはさらに、プロセッサ110に配置され得、命令およびデータを格納するように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサ110内のメモリは、キャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110により使用された直後のまたは繰り返し使用される命令またはデータを格納し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び使用する必要があるとき、プロセッサ110は、メモリから命令またはデータを直接呼び出し、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を低減させ、それによりシステムの効率を向上させ得る。
【0099】
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、1または複数のインタフェースを含み得る。インタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit,I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound,I2S)インタフェース、パルスコード変調(pulse code modulation,PCM)インタフェース、汎用非同期送受信回路(universal asynchronous receiver/transmitter,UART)インタフェース、モバイル業界プロセッサインタフェース(mobile industry processor interface,MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output,GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module,SIM)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus,USB)ポートなどを含み得る。
【0100】
I2Cインタフェースは、双方向同期シリアルバスであり、1つのシリアルデータライン(serial data line,SDL)および1つのシリアルクロックライン(serial clock line,SCL)を含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、複数のグループのI2Cバスを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインタフェースを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュライト、カメラ193などに個別に結合され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインタフェースを介してタッチセンサ180Kに結合され得、その結果、プロセッサ110は、I2Cバスインタフェースを介してタッチセンサ180Kと通信し、電子デバイス100のタッチ機能を実装し得る。
【0101】
I2Sインタフェースは、オーディオ通信を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、複数のグループのI2Sバスを含み得る。プロセッサ110は、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に結合され、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実装し得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、I2Sインタフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を転送し、ブルートゥースヘッドセットを介して呼び出しに応答する機能を実装し得る。
【0102】
また、PCMインタフェースは、オーディオ通信を実行することと、アナログ信号をサンプリング、量子化およびエンコードすることとを行うように構成され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、PCMバスインタフェースを介して無線通信モジュール160に結合され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、PCMインタフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を代替的に転送し、ブルートゥースヘッドセットを介して呼び出しに応答する機能を実装し得る。I2SインタフェースおよびPCMインタフェースの両方は、オーディオ通信を実行するように構成され得る。
【0103】
UARTインタフェースは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは、双方向通信バスであり得、伝送予定のデータをシリアル通信とパラレル通信との間で変換する。いくつかの実施形態において、UARTインタフェースは一般的に、プロセッサ110と無線通信モジュール160とを接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、UARTインタフェースを介して無線通信モジュール160におけるブルートゥースモジュールと通信し、ブルートゥース機能を実装する。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、UARTインタフェースを介して無線通信モジュール160にオーディオ信号を転送し、ブルートゥースヘッドセットを介して音楽を再生する機能を実装し得る。
【0104】
MIPIインタフェースは、プロセッサ110と、ディスプレイ194またはカメラ193などの周辺機器とを接続するように構成され得る。MIPIインタフェースは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface,CSI)、およびディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface,DSI)などを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、CSIインタフェースを介してカメラ193と通信し、電子デバイス100の撮影機能を実装する。プロセッサ110は、DSIインタフェースを介してディスプレイ194と通信し、電子デバイス100の表示機能を実装する。
【0105】
GPIOインタフェースは、ソフトウェアを使用することにより構成され得る。GPIOインタフェースは、制御信号として構成されてもよく、または、データ信号として構成されてもよい。いくつかの実施形態において、GPIOインタフェースは、プロセッサ110、カメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、およびセンサモジュール180などに接続されるように構成され得る。GPIOインタフェースは、I2Cインタフェース、I2Sインタフェース、UARTインタフェース、またはMIPIインタフェースなどとして代替的に構成され得る。
【0106】
USBポート130は、USB標準規格に準拠したポートであり、具体的には、mini USBポート、micro USBポート、またはUSB Type Cポートなどであり得る。USBポート130は、電子デバイス100を充電するための充電器に接続されるように構成されてもよく、または、電子デバイス100と周辺機器との間でデータを伝送するように構成されてもよく、または、ヘッドセットを介してオーディオを再生するためにヘッドセットに接続されるように構成されてもよく、または、ARデバイスなどの別の電子デバイスに接続されるように構成されてもよい。
【0107】
本発明の実施形態に示されているモジュール間のインタフェース接続関係は、説明のための単なる例であり、電子デバイス100の構造に限定を設けないことを理解されたい。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、前述の実施形態におけるものとは異なるインタフェース接続方式、または、複数のインタフェース接続方式の組み合わせを代替的に使用し得る。
【0108】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受信するように構成される。充電器は、無線充電器または有線充電器であり得る。有線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140は、USBポートを介して有線充電器の充電入力を受信し得る。無線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを介して無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140はさらに、バッテリ142を充電している間、電源管理モジュール141を介して電子デバイスに電力を供給し得る。
【0109】
電源管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、およびプロセッサ110に接続されるように構成される。電源管理モジュール141は、バッテリ142および/または充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、および無線通信モジュール160などに電力を供給する。電源管理モジュール141はさらに、バッテリ容量、バッテリサイクル数、および、バッテリ健康状況(電気漏洩またはインピーダンス)などのパラメータをモニタリングするように構成され得る。いくつかの他の実施形態において、電源管理モジュール141は、プロセッサ110に代替的に配置され得る。いくつかの他の実施形態において、電源管理モジュール141および充電管理モジュール140は、同一のデバイスに代替的に配置され得る。
【0110】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、およびベースバンドプロセッサなどを介して実装され得る。
【0111】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。電子デバイス100の各アンテナは、1または複数の通信帯域をカバーするように構成され得る。異なるアンテナはさらに、アンテナ利用率を高めるために多重化され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化され得る。いくつかの他の実施形態において、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用され得る。
【0112】
モバイル通信モジュール150は、電子デバイス100に適用される解決手段を、2G/3G/4G/5Gなどを含む無線通信に提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、および低雑音増幅器(Low Noise Amplifier,LNA)などを含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信された電磁波に対してフィルタリングまたは増幅などの処理を実行し、当該電磁波を復調のためにモデムプロセッサに転送し得る。モバイル通信モジュール150はさらに、モデムプロセッサにより変調された信号を増幅し、増幅された信号を、放射のためにアンテナ1を介して電磁波に変換し得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150における少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110に配置され得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150における少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110における少なくともいくつかのモジュールと同一のデバイスに配置され得る。
【0113】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信予定の低周波数ベースバンド信号を中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信された電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するように構成される。次に、復調器は、復調を介して取得された低周波数ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサへ伝送する。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次にアプリケーションプロセッサに伝送される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170Aまたは受信機170Bなどに限定されない)を介してサウンド信号を出力するか、または、ディスプレイ194を介して画像またはビデオを表示する。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは独立したデバイスであり得る。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立してよく、モバイル通信モジュール150または別の機能モジュールと同一のデバイスに配置される。
【0114】
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用される解決手段を、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks,WLAN)(例えば、Wi-Fiネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth,BT)、全地球ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system,GNSS)、周波数変調(frequency modulation,FM)、NFC、および赤外線(infrared,IR)技術などを含む無線通信に提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1または複数のデバイスであり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160はさらに、送信予定の信号をプロセッサ110から受信し、信号に対して周波数変調および増幅を実行し、処理された信号を、放射のためにアンテナ2を介して電磁波に変換し得る。電子デバイス100が第1デバイスである場合、無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用されるNFC無線通信ソリューションを提供し得、これは、第1デバイスがNFCチップを含むことを意味する。NFCチップは、NFC無線通信機能を向上させ得る。電子デバイス100が第2デバイスである場合、無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用されるNFC無線通信ソリューションを提供し得、これは、第1デバイスが電子タグ(例えば、RFIDタグ)を含むことを意味する。電子タグに接近する場合、別のデバイスのNFCチップは、第2デバイスとのNFC無線通信を実行し得る。
【0115】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100では、アンテナ1はモバイル通信モジュール150に結合され、アンテナ2は無線通信モジュール160に結合され、その結果、電子デバイス100は、無線通信技術を使用することにより、ネットワークおよび別のデバイスと通信し得る。無線通信技術は、グローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communications,GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio service,GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access,CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access,WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多重アクセス(time-division code division multiple access,TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、および/またはIR技術などを含み得る。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system,GPS)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system,GLONASS)、北斗測位衛星システム(beidou navigation satellite system,BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system,QZSS)、および/または静止衛星型衛星航法補強システム(satellite based augmentation systems,SBAS)を含み得る。
【0116】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、およびアプリケーションプロセッサなどを介して表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的計算および幾何学的計算の実行と、グラフィックスレンダリングの実行とを行うように構成される。プロセッサ110は、ディスプレイ情報を生成または変更するプログラム命令を実行する1または複数のGPUを含み得る。
【0117】
ディスプレイ194は、画像、およびビデオなどを表示するように構成される。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode,OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode,AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode,FLED)、mini-LED、micro-LED、micro-OLED、または量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes,QLED)などであり得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1またはN個のディスプレイを含み得、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。
【0118】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、およびアプリケーションプロセッサなどを介して撮影機能を実装し得る。
【0119】
ISPは、カメラ193によりフィードバックされるデータを処理するように構成される。例えば、撮影の間、シャッタが押下され、レンズを介してカメラの感光素子に光が伝送される。カメラの感光素子は、光信号を電気信号に変換し、処理のために電気信号をISPに伝送する。ISPは、電気信号を目に見える画像に変換する。ISPはさらに、画像のノイズ、輝度および肌色に対してアルゴリズムの最適化を実行し得る。ISPはさらに、撮影シナリオの露光および色温度などのパラメータを最適化し得る。いくつかの実施形態において、ISPは、カメラ193に配置され得る。
【0120】
カメラ193は、静的画像またはビデオをキャプチャするように構成される。オブジェクトの光学画像は、レンズを介して生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合デバイス(charge coupled device,CCD)または相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor,CMOS)光電トランジスタであり得る。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に電気信号をISPに伝送する。ISPは、電気信号をデジタル画像信号に変換し、処理のためにデジタル画像信号をDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号を、RGBまたはYUVなどのフォーマットの標準画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1またはN個のカメラを含み得、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。
【0121】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成される。デジタル画像信号に加えて、デジタル信号プロセッサはさらに、別のデジタル信号を処理し得る。例えば、電子デバイス100が周波数を選択する場合、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギなどに対してフーリエ変換を実行するように構成される。
【0122】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮または圧縮解除するように構成される。電子デバイス100は、1または複数のコーデックをサポートし得る。したがって、電子デバイス100は、複数のエンコーディングフォーマット、例えば、MPEG(moving picture experts group,MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、およびMPEG-4のビデオを再生または記録し得る。
【0123】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network,NN)コンピューティングプロセッサである。NPUは、生体神経回路の構造を参照にすることにより、例えば、人の脳神経細胞間の転送モードを参照することにより、入力情報を迅速に処理し、さらに、自己学習を継続的に実行し得る。画像認識、顔認識、音声認識およびテキスト理解などの、電子デバイス100のインテリジェントな認識は、NPUを使用することにより実装され得る。
【0124】
外部メモリインターフェース120は、micro SDカードなどの外部メモリカードに接続され、電子デバイス100の格納能力を拡張するように構成され得る。外部メモリカードは、外部メモリインターフェース120を介してプロセッサ110と通信し、データ格納機能、例えば、外部メモリカード内の音楽およびビデオなどのファイルを格納する機能を実装する。
【0125】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成され得る。実行可能プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令を実行し、電子デバイス100の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実装する。内部メモリ121は、プログラム格納領域およびデータ格納領域を含み得る。プログラム格納領域は、操作システム、および少なくとも1つの機能(例えば、サウンド再生機能および画像再生機能)に必要なアプリケーションなどを格納し得る。データ格納領域は、電子デバイス100が使用される場合に作成されるデータ(オーディオデータおよび電話帳など)などを格納し得る。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、または、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリ、またはユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage,UFS)を含んでもよい。
【0126】
電子デバイス100は、音楽の再生および記録機能などのオーディオ機能を、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、およびアプリケーションプロセッサなどを介して実装し得る。
【0127】
オーディオモジュール170は、出力のためにデジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号に変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成される。オーディオモジュール170はさらに、オーディオ信号のエンコーディングおよびデコーディングを実行するように構成され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170はプロセッサ110に配置され得、または、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールがプロセッサ110に配置される。
【0128】
「ホーン」とも称されるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号をサウンド信号に変換するように構成される。電子デバイス100は、スピーカ170Aを介して音楽を聴いてもよく、または、ハンズフリー通話に応答してもよい。
【0129】
「イヤピース」とも称される受信機170Bは、オーディオ電気信号をサウンド信号に変換するように構成される。電子デバイス100が呼び出しに応答するまたは音声メッセージを受信する場合、受信機170Bは、音声メッセージを聴くために人の耳の近くに置かれ得る。
【0130】
「マイク」または「マイクロフォン」とも称されるマイクロフォン170Cは、サウンド信号を電気信号に変換するように構成される。呼び出しを行うまたは音声メッセージを送信する場合、ユーザは、ユーザの口を介してマイクロフォン170Cの近くで発声し、マイクロフォン170Cにサウンド信号を入力し得る。少なくとも1つのマイクロフォン170Cが、電子デバイス100に配置され得る。いくつかの他の実施形態において、2つのマイクロフォン170Cが電子デバイス100に配置され、サウンド信号を収集し、さらにノイズ低減機能を実装し得る。いくつかの他の実施形態において、3つ、4つまたはそれより多くのマイクロフォン170Cが電子デバイス100に代替的に配置され、サウンド信号の収集、ノイズの低減、サウンドソースの識別、指向性記録機能の実装などを行い得る。
【0131】
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続されるように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBポート130であってもよく、または、3.5mmのオープンモバイル電子デバイスプラットフォーム(open mobile terminal platform,OMTP)標準インタフェースまたは米国セルラ通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA,CTIA)標準インタフェースであってもよい。
【0132】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換し得る。いくつかの実施形態において、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194に配置され得る。圧力センサ180Aには、例えば、抵抗型圧力センサ、誘導型圧力センサ、および静電容量型圧力センサなどの多くの種類が存在する。静電容量型圧力センサは、伝導性材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。電極間のキャパシタンスは、圧力センサ180Aに力が適用される場合に変化する。電子デバイス100は、キャパシタンスの変化に基づいて、圧力の強度を決定する。タッチ操作がディスプレイ194に実行される場合、電子デバイス100は、圧力センサ180Aに基づいてタッチ操作の強度を検出する。電子デバイス100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいて、タッチ位置を算出してもよい。いくつかの実施形態において、同じタッチ位置で実行されるが異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1圧力閾値より小さいタッチ操作がメッセージのアイコンに実行される場合、SMSメッセージを見る命令が実行される。または、タッチ操作強度が第1圧力閾値より大きいまたはそれに等しいタッチ操作がメッセージのアイコンに実行される場合、新しいSMSメッセージを作成する命令が実行される。
【0133】
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100の動作姿勢を決定するように構成され得る。いくつかの実施形態において、3つの軸(すなわち、軸x、yおよびz)の周りの電子デバイス100の角速度は、ジャイロスコープセンサ180Bを介して決定され得る。ジャイロスコープセンサ180Bは、撮影の間、画像安定化のために使用され得る。例えば、シャッタが押下される場合、ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100がジッタする角度を検出し、当該角度に基づいて、レンズモジュールが補償する必要がある距離を算出し、逆の動作を介して、レンズが電子デバイス100のジッタをなくすことを可能とし、画像安定化を実装する。ジャイロスコープセンサ180Bはさらに、ナビゲーションシナリオおよび体感ゲームシナリオに使用され得る。
【0134】
気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、測定を介して気圧センサ180Cにより取得された大気圧値を使用することにより高度を算出し、位置決めおよびナビゲーションを支援する。
【0135】
磁気センサ180Dは、ホールセンサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを介してフリップカバーの開閉を検出し得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス100が折り畳み式携帯電話である場合、電子デバイス100は、磁気センサ180Dに基づいてフリップカバーの開閉を検出し、検出されたフリップカバーの開閉状態に基づいて、反転を介しての自動ロック解除などの特徴を設定し得る。
【0136】
加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向(一般的に3つの軸)における加速度値を検出し得、電子デバイス100が静止している場合に、重力値および重力方向を検出し得る。加速度センサ180Eはさらに、電子デバイスの姿勢を識別するように構成され得、歩数計などのアプリケーション、およびランドスケープモードとポートレートモードとの間の切り替えに適用される。
【0137】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。電子デバイス100は、赤外線またはレーザ方式で距離を測定し得る。いくつかの実施形態において、撮影シナリオでは、電子デバイス100は、距離センサ180Fを介して距離を測定し、迅速な合焦を実装し得る。
【0138】
光学式近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)、ならびに、フォトダイオードなどの光検出器を含み得る。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであり得る。電子デバイス100は、発光ダイオードを使用することにより、赤外線光を放射する。電子デバイス100は、フォトダイオードを介して、近くのオブジェクトからの赤外線反射光を検出する。十分な反射光が検出された場合、電子デバイス100の近くにオブジェクトが存在することが決定され得る。不十分な反射光が検出された場合、電子デバイス100は、電子デバイス100の近くにオブジェクトが存在しないことを決定し得る。電子デバイス100は、光学式近接センサ180Gを介して、ユーザが通話のために耳の近くに電子デバイス100を持っていることを検出し、省電力のために画面オフを自動的に実行し得る。光学式近接センサ180Gは、スマートカバーモードまたはポケットモードにも使用され、画面のロック解除またはロックを自動的に実行し得る。
【0139】
環境光センサ180Lは、環境光の輝度を検知するように構成される。電子デバイス100は、検知された環境光の輝度に基づいて、ディスプレイ194の輝度を適応的に調整し得る。環境光センサ180Lはさらに、撮影の間、ホワイトバランスを自動的に調整するように構成され得る。環境光センサ180Lはさらに、光学式近接センサ180Gと協働して、電子デバイス100がポケットの中にあるかどうかを検出して、偶発的なタッチを防止し得る。
【0140】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。電子デバイス100は、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの撮影、および指紋ベースの呼び出しの応答などを、収集された指紋の特徴を使用することにより実装し得る。
【0141】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、温度センサ180Jにより検出された温度を使用することにより、温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jにより報告された温度が閾値を超える場合、電子デバイス100は、温度センサ180Jの近くのプロセッサの性能を低下させ、熱保護のための消費電力を低減させる。いくつかの他の実施形態において、温度が別の閾値より小さい場合、電子デバイス100はバッテリ142を加熱し、低温により電子デバイス100の電源が異常にオフにされることを防止する。いくつかの他の実施形態において、温度がさらに別の閾値より小さい場合、電子デバイス100は、バッテリ142の出力電圧を昇圧させ、低温により発生する異常な電源のオフを防止する。
【0142】
タッチセンサ180Kは、「タッチパネル」とも称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194に配置され得る。タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、タッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180Kの上または近くで実行されるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し、タッチイベントの種類を決定し、ディスプレイ194を介して、タッチ操作に関連する視覚的出力を提供し得る。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ180Kは、電子デバイス100の表面において、ディスプレイ194の位置とは異なる位置に代替的に配置され得る。
【0143】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得し得る。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、人の声帯部分の振動骨の振動信号を取得し得る。また、骨伝導センサ180Mは、身体のパルスに接触して、血圧鼓動信号を受信し得る。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、ヘッドセットに代替的に配置され得る。オーディオモジュール170は、声帯部分の振動骨の振動信号であって、骨伝導センサ180Mにより取得される振動信号に基づく解析を介して音声信号を取得し、音声機能を実装し得る。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mにより取得される血圧鼓動信号に基づいて心拍数情報を解析し、心拍数検出機能を実装し得る。
【0144】
ボタン190は、電源ボタン、およびボリュームボタンなどを含む。ボタン190は、機械的ボタンであってもよく、または、タッチボタンであってもよい。電子デバイス100は、ボタンの入力を受信し、電子デバイス100のユーザ設定および機能制御に関連するボタン信号入力を生成し得る。
【0145】
モータ191は、振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトに使用されてもよく、または、タッチ振動フィードバックに使用されてもよい。例えば、異なるアプリケーション(例えば、撮影およびオーディオ再生)で実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応していてもよい。ディスプレイ194上の異なる領域で実行されるタッチ操作は、モータ191の異なる振動フィードバック効果に対応し得る。異なるアプリケーションシナリオ(例えば、時間リマインダシナリオ、情報受信シナリオ、アラームクロックシナリオ、およびゲームシナリオ)は、異なる振動フィードバック効果に対応していてもよい。タッチ振動フィードバック効果は、代替的にカスタマイズされ得る。
【0146】
インジケータ192は、指示灯であり得、充電状況および電力の変化を指示するように構成されてもよく、または、メッセージ、不在着信、および通知などを指示するように構成されてもよい。
【0147】
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続されるように構成される。SIMカードは、電子デバイス100との接触または電子デバイス100からの分離を実装すべく、SIMカードインタフェース195に挿入されてもよく、または、SIMカードインタフェース195から除去されてもよい。電子デバイス100は、1またはN個のSIMカードインタフェースをサポートし得、ここで、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインタフェース195は、nano-SIMカード、micro-SIMカード、およびSIMカードなどをサポートし得る。複数のカードは、1つのSIMカードインタフェース195に同時に挿入され得る。複数のカードは、同じ種類であってもよく、または異なる種類であってもよい。SIMカードインタフェース195はまた、異なる種類のSIMカードとの互換性を有してもよい。SIMカードインタフェース195はまた、外部メモリカードとの互換性を有してもよい。電子デバイス100は、SIMカードを使用することによりネットワークとやり取りし、呼び出しおよびデータ通信などの機能を実装する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、eSIM、すなわち、組み込まれたSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子デバイス100に組み込まれ得、電子デバイス100から分離されることはできない。
【0148】
図2は、データ転送方法が本願の実施形態に従って適用された通信シナリオの例の概略図である。本願のこの実施形態における方法は、ユーザが第1デバイス210(例えば、携帯電話)を使用して第2デバイス220(例えば、PC)に接近し、第2デバイス220にファイルを転送するプロセスに適用され得る。第1デバイス210にはNFCチップ211が提供され、第2デバイス220には電子タグ221が提供される。電子タグ221は、第2デバイスのデバイス情報を含み得る。第1デバイス210が第2デバイス220に接近する場合、第1デバイスは、電子タグ221内の情報、すなわち、第2デバイスのデバイス情報を読み出し得る。第1デバイスは、第2デバイスのデバイス情報に基づいて第2デバイスとの通信接続を確立し、次に、第1デバイスにより現在表示されているインタフェースに対応する第1ファイルを、通信接続を介して第2デバイスに自動的に送信し得る。第1デバイス210が第2デバイス220に接近する前に、第1デバイス210は、第2デバイス220との通信接続を確立している可能性があることに留意されたい。この場合、第2デバイス220に接近した後、第1デバイス210は、第2デバイスとの通信接続を確立しなくてもよいが、現在表示されているインタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイスに自動的に直接送信してよい。通信接続は、この実施形態に限定されない。例えば、通信接続は、ブルートゥース接続を含んでもよく、または、Wi-Fi接続を含んでもよく、または、ブルートゥース接続とWi-Fi接続との両方を含んでもよい。別の実装において、第1デバイスは、第2デバイスのデバイス情報に基づいて、第2デバイスとのブルートゥース接続を初めて確立し、次に、2つのデバイスはブルートゥース接続を介してWi-Fiパラメータを転送し、Wi-Fi接続を確立し得る。次に、2つのデバイスは、Wi-Fi接続を介してファイルを転送する。第1デバイスが第2デバイスに接近する前(すなわち、NFCチップ211と電子タグ221との間の距離が第1閾値より小さくなる前)に、第1デバイスは、第2デバイスとのブルートゥース接続を確立している可能性があることに留意されたい。この場合、2つのデバイスは、ブルートゥース接続を介してWi-Fiパラメータを直接転送し、Wi-Fi接続を確立し得る。初めてブルートゥース接続を確立した後、第1デバイスと第2デバイスとは、バックグラウンドでブルートゥース永久接続を維持し得、その結果、第1デバイスがその後第2デバイスに接近する場合(距離が第1閾値より小さくなる場合)、Wi-Fi接続はブルートゥース接続に基づいて直接確立されることができる。2つのデバイスがブルートゥース永久接続を維持する解決手段において、2つのデバイス間の距離が増加するとき(距離が第2閾値より大きくなるとき)、ブルートゥース接続は途切れる。2つのデバイス間の距離が減少するとき(すなわち、第2閾値より小さいまたはそれに等しくなるとき)、2つのデバイスは、ブルートゥース接続を自動的に確立する。第2閾値は、第1閾値より大きい。一般的に、第2閾値は、例えば、約10メートルまたはそれより遠く、第1閾値は、例えば、10センチメートルまたは20センチメートルである。
【0149】
以下では、具体的な実施形態を使用することにより、本願の方法の手順を説明する。ブルートゥース接続およびWi-Fi接続は、他の種類の通信接続と置き換えられ得る。
【0150】
第1適用シナリオにおいて、電子タグ221は、第2デバイス220が工場から納品される前に、第2デバイス220に貼り付けられる。電子タグ221は、電子タグ221のタグIDと、第2デバイス220のブルートゥースアドレスとを格納する。電子タグ221のタグIDは、電子タグ221を一意に識別し得る。第1適用シナリオにおける電子タグ221のタグIDはまた、第2デバイス220を一意に識別し得る。例えば、電子タグ221のタグIDは、製品のシリアルナンバー(serial number,SN)であってもよく、または、第2デバイス220の別のデバイス識別子であってもよい。
【0151】
第2適用シナリオにおいて、電子タグ221は、第2デバイス220が工場から納品された後、第2デバイス220に加えられる。例えば、電子タグは、ユーザまたはベンダにより第2デバイス220に貼り付けられ得る。電子タグ221は、電子タグ221のタグIDを格納する。電子タグ221は、納品の後、第2デバイスに加えられるので、電子タグ221は、第2デバイス220についての情報を含まない。電子タグ221のタグIDは、電子タグ221を一意に識別することだけができ、第2デバイス220を識別することはできない。電子タグ221は、第2デバイス220のブルートゥースアドレスを含まない。
【0152】
前述の第1適用シナリオを参照して、電子タグ221は、電子タグ221のタグIDと、第2デバイス220のブルートゥースアドレスとを格納する。本願の実施形態は、データ転送方法を提供する。
図3A-1および
図3A-2に示されるように、データ転送方法は、S301からS307を含み得る。
【0153】
S301.第1デバイス210は第1インタフェースを表示し、ここで、第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。
【0154】
第1ファイルの画像情報は、第1インタフェースにおいて現在表示されている画像コンテンツであり、第1ファイルに関連しているまたは第1ファイルに属している。例えば、第1インタフェースは、1または複数の画像を含み得、第1ファイルは、第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像であり得る。第1ファイルの画像情報は、第1インタフェースに表示される1または複数の画像であり、全画面で表示された画像であってもよく、または、サムネイルであってもよい。代替的に、第1インタフェースは、ホーム画面、すなわち、第1デバイス210のホーム画面であってもよく、第1ファイルは、ホーム画面のスクリーンショットであってもよく、第1ファイルの画像情報は現在表示されているホーム画面である。代替的に、第1インタフェースは、ビデオ再生インタフェースであってもよく、第1ファイルは、第1デバイス210により再生されているビデオファイルであってもよく、または、第1デバイス210により再生されているビデオファイルのアドレス情報であってもよく、第1ファイルの画像情報は、現在表示されているビデオ映像である。代替的に、第1インタフェースは、第1デバイス210のブラウザページであってもよく、第1ファイルは、ページのページアドレスまたはスクリーンショットであってもよく、第1ファイルの画像情報は、現在表示されているブラウザページである。代替的に、第1インタフェースは、第1デバイス210により開かれるドキュメント(例えば、WordドキュメントまたはExcelドキュメント)の画像情報であってよい。言い換えれば、画像情報は、ドキュメントのページ、ディレクトリなど、すなわち、第1インタフェースにおいて現在表示されているドキュメントの内容であり、第1ファイルは、第1デバイス210により開かれるドキュメントであってよい。
【0155】
本願のこの実施形態における第1インタフェースおよび第1ファイルは、限定されないが、前述の例における第1インタフェースおよび第1ファイルを含む。
【0156】
S302.第1デバイス210のNFCチップ211と第2デバイスの電子タグ221との間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、第1デバイス210は、電子タグ221のブルートゥースアドレスを取得する。
【0157】
具体的には、電子タグ221は第2デバイスのブルートゥースアドレスを格納する。したがって、NFCチップ211と電子タグ221との間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、NFCチップ211は電磁波を送信し得、電子タグ221は、電磁波に応答して、電子タグ221に格納されたデータ、例えば第2デバイスのブルートゥースアドレスおよびタグIDをNFCチップ211に送信し得る。
【0158】
電子タグ221のブルートゥースアドレスを取得した後、第1デバイス210は、第1デバイス210がブルートゥース機能を有効にするかどうかをまず決定し得る。第1デバイス210がブルートゥース機能を有効にしたとき、S303が実行されてよい。第1デバイス210がブルートゥース機能を有効にしなかったとき、第1デバイス210は、まずブルートゥース機能を有効にし、次にS303を実行してよい。段階S302を実行する場合、第1デバイス210は、第1インタフェースを表示している状態である。言い換えれば、第1デバイスは、第1インタフェースを表示している状態で第2デバイスに接近する。
【0159】
S303.第1デバイス210は、第1デバイス210が、電子タグ221のブルートゥースアドレスに対応するデバイスとのブルートゥース接続を確立するかどうかを決定する。
【0160】
電子タグ221のブルートゥースアドレスに対応するデバイスは、第2デバイスである。例えば、第1デバイス210が、2つのブルートゥースアドレスに対応するデバイスとのブルートゥース接続を確立したと想定する。例えば、第1デバイス210は、ブルートゥースアドレスaに対応するデバイスとのブルートゥース接続を確立し、ブルートゥースアドレスbに対応するデバイスとのブルートゥース接続を確立する。第2デバイス220のブルートゥースアドレスがブルートゥースアドレスcであるとき、第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立しなかったことを指示し、第1デバイス210は、S304およびS305を実行してよい。第2デバイス220のブルートゥースアドレスがブルートゥースアドレスaまたはブルートゥースアドレスbであるとき、第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立したことを指示し、第1デバイス210がS305を実行してよい。
【0161】
初めてブルートゥース接続を実行した後、第1デバイス210および第2デバイス220は、ブルートゥース永久接続を維持し得る。具体的には、2つのデバイスが初めてブルートゥース接続を実行した後、2つのデバイス間の距離が第2閾値より小さいまたはそれに等しいとき、ブルートゥース接続は常に維持される。ユーザの使用により、2つのデバイス間の距離は第2閾値より大きくなる、すなわち、その中でブルートゥース接続が維持され得る距離を超えるとき、デバイス間のブルートゥース接続は途切れる。次に、ユーザの使用により、2つのデバイス間の距離が再び第2閾値より小さいまたはそれに等しくなるとき、2つのデバイスは、ブルートゥース接続を自動的に確立する。すなわち、2つのデバイス間の距離がブルートゥース接続要件を満たす限り、2つのデバイスは、ブルートゥース接続を自動的に確立し、ブルートゥース接続を維持する。2つのデバイス間でブルートゥース永久接続が維持される場合、S303において、第1デバイス210は、第1デバイス210が第2デバイスとのブルートゥース接続を確立したことを決定する。
【0162】
S304.第1デバイス210は、電子タグ221のブルートゥースアドレスに基づいて、第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立する。
【0163】
第1デバイス210は、電子タグ221のブルートゥースアドレスに対応する第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立するように要求し得る。第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立しなかったとき、第1デバイス210が第2デバイス220にブルートゥース接続要求を送信した後、第1デバイス210と第2デバイス220とは、第1デバイス210と第2デバイス220との間のブルートゥースペアリングに使用されるプロンプトインタフェースを表示し得る。例えば、
図3C-1に示されるように、第1デバイス210は、プロンプトインタフェース301を表示し得る。プロンプトインタフェース301は、プロンプト情報302「あなたの携帯電話は'第2デバイス220'とペアリングされます。このコードが'第2デバイス220'に表示されていることを確認してください。」と、コード303「123456」と、「キャンセル」ボタン304と、「ペア」ボタン305とを含む。
図3C-2に示されるように、第2デバイス220は、プロンプトインタフェース306を表示し得る。プロンプトインタフェース306は、プロンプト情報307「あなたのPCは'第1デバイス210'とペアリングされます。このコードが'第1デバイス210'に表示されていることを確認してください。」と、コード308「123456」と、「キャンセル」ボタン309と、「ペア」ボタン310とを含む。
【0164】
第1デバイス210が、「ペア」ボタン305に対してユーザにより実行されたタップ操作(例えば、シングルタップ操作)を受信し、第2デバイス220が、「ペア」ボタン310に対してユーザにより実行されたタップ操作(例えば、シングルタップ操作)を受信したとき、第1デバイス210と第2デバイス220とは、ブルートゥースペアリングを完了し、ブルートゥース接続を確立し得る。本願のこの実施形態において、第1デバイス210と第2デバイス220とは、ブルートゥースペアリングを実行し、その結果、第1デバイス210と第2デバイス220とは、互いに信頼出来るブルートゥースデバイスになることを許可される。
【0165】
第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を初めて確立する場合、ブルートゥースペアリングが実行される必要があることに留意されたい。第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥースペアリングを完了した後、第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を再び確立するとき、ブルートゥースペアリングが実行される必要はない。
【0166】
S305.第1デバイス210は、ブルートゥース接続を介して、Wi-Fi接続パラメータを第2デバイス220と交換する。
【0167】
NFCチップ211と電子タグ221との間の距離が予め設定された閾値より小さいとき、電子タグ221は、NFCチップ211により送信された電磁波を受信し得る。当該電磁波に応答して、第2デバイス200は、ソフト(Soft)アクセスポイント(Access Point,AP)として機能し、ブルートゥース接続を介して、Wi-Fi接続パラメータを、ステーション(Station,STA)として機能する第2デバイス200と交換し得る。
【0168】
S306.第1デバイス210は、Wi-Fi接続パラメータに基づいて、第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立する、すなわち、第1Wi-Fi接続を確立する。
【0169】
例えば、Wi-Fi接続パラメータは、ソフトAPのサービスセット識別子(service set identifier,SSID)およびアクセスパスワード(pass word,PWD)などのパラメータ、STAのWi‐Fi能力(例えば、STAはWi‐Fi5GおよびWi‐Fi2.4Gをサポートする、または、STAはWi‐Fi2.4Gをサポートする)、および、STAによりサポートされる転送速度を含み得る。
【0170】
S307.S306におけるWi-Fi接続が確立された後、第1デバイス210は、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に第1ファイルを自動的に転送する。
【0171】
第1デバイス210が、第2デバイス220により提供されるWi-Fiネットワークにアクセスした(すなわち、第1デバイス210が第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立した)後、第1デバイス210は、第1デバイス210により表示される現在のインタフェース(すなわち、第1インタフェース)に関連付けられた第1ファイルを、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に自動的に転送し得る。第1ファイルが転送された後、現在の転送プロセスは終了し、第1デバイス210と第2デバイス220との間のWi-Fi接続は切断される。任意選択的に、ブルートゥース永久接続が第1デバイス210と第2デバイス220との間で維持されるとき、第1デバイス210と第2デバイス220との間のブルートゥース接続は依然として維持される。2つのデバイス間でブルートゥース永久接続が維持されないとき、2つのデバイス間のブルートゥース接続も切断される。第1デバイス210と第2デバイス220との間のブルートゥース接続が維持される(すなわち、切断されない)場合、第1デバイスと第2デバイスとが次回別のファイルを転送する必要があるとき、新たなWi-Fi接続が、維持されたブルートゥース接続を介して直接確立され得、次に、新しく確立されたWi-Fi接続を介してファイルが転送される。
【0172】
例えば、第1インタフェースがビデオ再生インタフェースである場合、第1デバイス210によりWi-Fi接続を介して第2デバイス200に自動的に送信される第1ファイルは、第1デバイス210により再生されているビデオファイルであり得る。第1インタフェースがブラウザページである場合、第1デバイス210によりWi-Fi接続を介して第2デバイス200に自動的に送信される第1ファイルは、ページアドレスまたはページのスクリーンショットであり得る。第1インタフェースが、ホーム画面、すなわち、第1デバイス210のホーム画面である場合、第1デバイス210によりWi-Fi接続を介して第2デバイス200に自動的に送信される第1ファイルは、ホーム画面のスクリーンショットであり得る。代替的に、第1インタフェースが対応するファイル、画像、またはブラウザページを有しない場合、第1デバイス210は、第1デバイス210により現在表示されているインタフェースのスクリーンショットを、Wi-Fi接続を介して第2デバイス200に自動的に送信し得る。
【0173】
第2デバイス220は、Wi-Fi接続を介して第1デバイス210により送信された第1ファイルを受信し得る。
【0174】
いくつかの実施形態において、第1デバイス210により送信された第1ファイルを受信した後、第2デバイス220は、第1ファイルを自動的に開き、第1ファイルの画像情報を表示し得る。
【0175】
例えば、第1デバイス210は
図4Aの(1)に示される第1インタフェース401を表示し、第2デバイス220は
図4Aの(2)に示される第2インタフェース402を表示すると想定される。
図4Aの(1)に示される第1インタフェース401は写真Aを含み、
図4Aの(2)に示される第2インタフェース402はビデオ1の再生インタフェースである。第1デバイス210は、S307を実行して、第1ファイル(例えば、写真A)を第2デバイス220に送信し得る。第1ファイル(例えば、写真A)を受信した後、第2デバイス220は、受信した写真Aを自動的に開き、
図4Aの(3)に示される写真Aの画像情報403を表示し得る。
【0176】
いくつかの他の実施形態において、第1デバイス210により送信された第1ファイルを受信した後、第2デバイス220は、第1ファイルのプロンプト情報を表示し得る。プロンプト情報は、第2デバイス220が第1ファイルを受信することを指示するのに使用される。プロンプト情報はさらに、第1ファイルを表示するかどうかを決定するのに使用され得る。例えば、
図4Aの(1)に示される第1インタフェースと
図4Aの(2)に示される第2インタフェース402とを参照して、第1ファイル(例えば、写真A)を受信した後、
図4Bに示されるように、第2デバイス220は、プロンプト情報404「新しいメッセージ:あなたは写真を受信しました。表示するまたは表示しない」を通知バーに表示し得る。プロンプト情報404はさらに、「表示」ボタン405および「キャンセル」ボタン406を含み得る。「表示」ボタン405は、
図4Aの(3)に示される写真Aの画像情報403を表示するために、第2デバイス220をトリガするのに使用する。「キャンセル」ボタン406は、プロンプト情報404を閉じるために第2デバイス220をトリガするのに使用される。第2デバイス220が、
図4Bに示されるプロンプト情報404を表示した後、第2デバイス220が、特定の時間(例えば、2分)内に、「表示」ボタン405または「キャンセル」ボタン406に対してユーザにより実行されたタップ操作(例えば、シングルタップ操作)を受信しないとき、プロンプト情報404は自動的に消滅し得、すなわち、第2デバイス220はプロンプト情報404を表示しなくなり得る。
【0177】
第2デバイス220により第1ファイルのプロンプト情報を表示する方法は、限定されないが、通知バーにプロンプト情報を表示する段階を含む。例えば、第2デバイス220はさらに、プロンプト情報を含むプロンプトウィンドウを表示し得る。第2デバイス220によりプロンプト情報を表示する具体的な方式は、本願のこの実施形態に限定されない。
【0178】
ある実装において、S307の後、任意選択的に、方法はさらに、以下の段階S308からS313を含み得る。
【0179】
S308.S307における第1ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのWi-Fi接続を切断し、第2デバイス220とのブルートゥース接続を維持する。
【0180】
S309.第1デバイス210のNFCチップと第2デバイスの電子タグ221との間の距離が再び予め設定された閾値より小さくなる場合、すなわち、第1デバイスが第2デバイスとのNFC接触を再び実行する場合、第1デバイス210は、電子タグ221のブルートゥースアドレスを再び取得する。第1デバイスが第2デバイスとのNFC接触を再び実行する場合、第1デバイスは第5インタフェースを表示する。第5インタフェースは、第3ファイルの画像情報を含む。第5インタフェースと第3ファイルの画像情報とについては、S301における第1インタフェースと第1ファイルの画像情報との説明を参照されたい。第5インタフェースは、第1インタフェースと同じまたはそれとは異なるインタフェースであり得る。第3ファイルは、第1ファイルと同じまたはそれとは異なるファイルであり得、第3ファイルの画像情報は、第1ファイルの画像情報と同じまたはそれとは異なる画像情報であり得る。
【0181】
S310.第1デバイス210は、第1デバイス210が、電子タグ221のブルートゥースアドレスに対応するデバイスとのブルートゥース接続を確立したことを決定する。言い換えれば、第1デバイスが第2デバイスとのブルートゥース接続を維持するので、ブルートゥース接続は2つのデバイス間で確立されている。
【0182】
S311.第1デバイス210は、確立されたブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを第2デバイス220と交換し、Wi-Fi接続パラメータに基づいて新たなWi-Fi接続を確立する、すなわち、第2Wi-Fi接続を確立する。
【0183】
S312.S311におけるWi-Fi接続が確立された後、第1デバイス210は、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に第3ファイルを自動的に転送する。
【0184】
S313.S312における第3ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのWi-Fi接続を切断し、第2デバイス220とのブルートゥース接続を維持し、その結果、別のファイルを転送している間に、転送速度が向上できるようにし得る。
【0185】
S309からS313は、
図3A-1および
図3A-2に示されない。
【0186】
本願のこの実施形態に提供されるデータ転送方法によると、第1デバイスが、第1ファイルの画像情報を含む第1インタフェースを表示する場合、第1デバイスのNFCチップ211が第2デバイス220の電子タグ221に接近するとき、第1デバイス210は、第2デバイス220のブルートゥースアドレスを取得し得る。第1デバイス221は、ブルートゥースアドレスに対応する第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立し、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを第2デバイス220と交換し、Wi-Fi接続を確立し、Wi-Fi接続を介して第1ファイルを第2デバイス220に自動的に転送し得る。
【0187】
第2デバイス220にはNFCチップが提供される必要はなく、電子タグを構成するコストは比較的低い。したがって、本願のこの実施形態において、ファイルは、ハードウェアコストを増加させることなくNFC接触を介して転送され得る。加えて、NFCチップ211が電子タグ221に接近している限り、ユーザは、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイス220に転送し、それによりユーザ操作を簡略化し得る。
【0188】
さらに、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを交換することは、Wi-Fi接続の確立速度を向上させ、ファイルの転送効率を向上させ得る。加えて、Wi-Fi接続を介して第1ファイルを転送することは、ファイル転送速度を向上させ得る。
【0189】
さらに、ブルートゥース永久接続は、第1デバイスと第2デバイスとの間で維持され得る。したがって、第1デバイスのNFCチップが第2デバイスの電子タグに接触する場合、確立されたブルートゥース接続を介してWi-Fi接続が迅速に確立され、それにより、ファイルの転送効率がさらに向上し得る。Wi-Fi接続が常に維持されるとき、消費電力が比較的高い。この実装の解決手段において、Wi-Fi接続は常に維持される必要はなく(言い換えれば、Wi-Fi接続はファイルが転送された後切断される)、ブルートゥース接続のみが維持され、その結果、低消費電力でありながら転送速度が向上できる。加えて、2つのデバイスがブルートゥース永久接続を維持し得るので、ブルートゥースペアリング認証プロセスは、次のファイル転送では省略され得る。
【0190】
本願のこの実施形態において、ユーザは、共有予定のファイルを選択する必要はない。これは、本願のこの実施形態における共有予定のファイルが、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに含まれる第1ファイルであるからである。加えて、ユーザは、NFC接触機能を手動で有効にする必要はない。これは、本願のこの実施形態において、NFCチップが第2デバイスの電子タグに接近する場合、NFCチップは第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得し、ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続に基づいてWi-Fi接続を確立し得るからである。ユーザは共有ボタンをタップする必要はない。これは、第1デバイスが、Wi-Fi接続が確立された後、Wi-Fi接続を介して第2デバイスに第1ファイルを自動的に転送し得るからである。結論として、本願のこの実施形態における方法によると、NFC接触を介してファイルを転送するプロセスにおけるユーザ操作は簡略化され得、NFC接触を介してファイルを転送するユーザエクスペリエンスが向上され得る。
【0191】
本願のこの実施形態において、第1デバイス210が、STAとして機能する第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立するためのソフトAPとして機能する場合、第1デバイス210と第2デバイス220とはまた、第3デバイス(例えば、ルータ)により提供されるWi-FiネットワークにアクセスするためのSTAとして機能し得ることに留意されたい。例えば、
図3Bに示されるように、第1デバイス210は、STAとして機能する第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立するためのソフトAPとして機能する。確かに、第2デバイス220は、STAとして機能する第1デバイス210とのWi-Fi接続を確立するためのソフトAPとしても機能し得る。加えて、第1デバイス210と第2デバイス220との両方は、APとして機能する第3デバイス300(例えば、ルータ)により提供されるWi-FiネットワークにアクセスするためのSTAとして機能し、第3デバイス300とのWi-Fi接続を確立し得る。本願のこの実施形態において、第1デバイス210と第2デバイス220との間のWi-Fi接続は、Wi-Fi直接接続であり得る。
【0192】
前述の第2適用シナリオを参照して、電子タグ221は、電子タグ221のタグIDを格納するが、第2デバイス220のブルートゥースアドレスは格納しない。本願の実施形態は、データ転送方法を提供する。
図4C-1および
図4C-2に示されるように、データ転送方法は、S401からS412を含み得る。
【0193】
S401.第1デバイス210は第1インタフェースを表示し、ここで、第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報を含む。
【0194】
S401は、S301と同じである。
【0195】
S402.第1デバイス210のNFCチップ211と第2デバイス220の電子タグ221との間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、第1デバイス210は、電子タグ221のタグIDを取得する。
【0196】
電子タグ221は、電子タグ221のタグIDを格納する。したがって、NFCチップ211と電子タグ221との間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、NFCチップ211は電磁波を送信し得、電子タグ221は、電磁波に応答して、電子タグ221に格納されたデータ、例えば電子タグ221のタグIDをNFCチップ211に送信し得る。
【0197】
S403.第1デバイス210は、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索する。
【0198】
第1デバイス210は、第1デバイス210が、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを格納するかどうかをチェックし得る。第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを格納しないとき、第1デバイス210は、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しない。第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを格納するとき、第1デバイス210は、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出し得る。タグIDと、タグIDに対応するブルートゥースアドレスとを第1デバイス210により格納する方法については、本願のこの実施形態における後続の説明を参照されたい。
【0199】
具体的には、第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しないとき、第1デバイス210はS404を実行する。第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出するとき、第1デバイス210はS408を実行する。
【0200】
S404.第1デバイス210は、周辺のブルートゥースデバイスを検索し、第3インタフェースを表示し、ここで、第3インタフェースは、少なくとも1つのブルートゥースオプションを含み、各ブルートゥースオプションは、第1デバイス210により検出される1つのブルートゥースデバイスに対応する。
【0201】
第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しないとき、第1デバイス210は、第3インタフェースを表示し得ることが理解され得る。第3インタフェースは、第1デバイス210により検出される少なくとも1つのブルートゥースデバイスに対応するブルートゥースオプションを含む。このように、第1デバイス210は、第3インタフェースにおける任意のブルートゥースオプション(例えば、第1ブルートゥースオプション)に対してユーザにより実行される選択操作を受信し、タグIDに対応するブルートゥースアドレスは、ユーザにより選択された第1ブルートゥースオプションに対応するブルートゥースデバイスのブルートゥースアドレスであることを決定し得る。
【0202】
第1デバイス210により検出されたブルートゥースデバイスは、第1デバイス210の周りでブルートゥース機能が有効になるデバイス、例えば、第2デバイスである。
【0203】
S405.第1デバイス210は、少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作を受信し、ここで、第1ブルートゥースオプションは第2デバイスに対応する。
【0204】
例えば、第1デバイス210は
図5Aに示される携帯電話210であると想定される。携帯電話210は、
図5Aに示される第1インタフェース508を表示する。第1インタフェース508は、写真Aの表示インタフェースである。携帯電話210のNFCチップと電子タグ221との間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、携帯電話210は、電子タグ221のタグIDを取得し得る。携帯電話210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを格納しないとすると、携帯電話210は、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しない。この場合、携帯電話210は周辺のブルートゥースデバイスを検索し、
図5Bに示される第3インタフェース501または
図5Cに示される第3インタフェース506を表示し得る。
【0205】
第2デバイス220のブルートゥース識別子は「第2デバイス220」であり、携帯電話210は、ブルートゥース識別子が「第2デバイス220」、「ABC」、および「123456」であるブルートゥースデバイスを検出し得ると想定される。携帯電話210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立しないとき、
図5Bに示されるように、第3インタフェース501は、ブルートゥースオプション503「第2デバイス220」、ブルートゥースオプション504「ABC」、およびブルートゥースオプション505「123456」を含む。携帯電話210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立したとき、
図5Cに示されるように、第3インタフェース506は、ブルートゥースオプション507「第2デバイス220」、ブルートゥースオプション504「ABC」、およびブルートゥースオプション505「123456」を含む。任意選択的に、第3インタフェースはさらに、第1ファイルを受信するためのブルートゥースデバイスを選択するようにユーザを促すのに使用されるプロンプト情報を含み得る。例えば、第3インタフェース501と第3インタフェース506とは、プロンプト情報502「写真を受信するためのブルートゥースデバイスを選択してください」を含み得る。
【0206】
S406.第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイス210は、第1ブルートゥースオプションに対応するブルートゥースアドレスを取得し、ここで、ブルートゥースアドレスは、第2デバイス220のブルートゥースアドレスである。
【0207】
前述の例を参照して、第1ブルートゥースオプションは、
図5Bに示されるブルートゥースオプション503「第2デバイス220」または
図5Cに示されるブルートゥースオプション507「第2デバイス220」であり得る。携帯電話210は、
図5Bに示されるブルートゥースオプション503「第2デバイス220」または
図5Cに示されるブルートゥースオプション507「第2デバイス220」に対してユーザにより実行される選択操作(例えば、シングルタップ操作、ダブルタップ操作、または長押し操作)を受信し得る。選択操作に応答して、第1デバイス210は、
図5Bに示されるブルートゥースオプション503「第2デバイス220」または
図5Cに示されるブルートゥースオプション507「第2デバイス220」に対応する第2デバイス220のブルートゥースアドレスを取得し得る。
【0208】
S407.第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイス210は、タグIDと第2デバイス220のブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納する。
【0209】
例えば、前述の選択操作に応答して、第1デバイス210は、タグIDと第2デバイス220のブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納し得る。
【0210】
第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイス210は、第1インタフェースを再表示し得ることに留意されたい。例えば、携帯電話210は、
図5Aに示される第1インタフェース508を表示し得る。
【0211】
いくつかの他の実施形態において、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイス210は、タグIDと第2デバイス220のブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納しなくてもよいが、NFCチップ211を介して、第2デバイス220のブルートゥースアドレスを第2デバイス220の電子タグ221に転送する。第2デバイス220のブルートゥースアドレスを受信した後、電子タグ221は、第2デバイスのブルートゥースアドレスを格納し得る。このように、別のデバイスのNFCチップ(例えば、NFCチップ211)が電子タグ221に接近する(すなわち、NFCチップ211と電子タグ221との間の距離が予め設定された閾値より小さい)場合、NFCチップ211は、第2デバイス220のブルートゥースアドレスを電子チップ221から直接取得し得る。すなわち、第1デバイス210は、第2デバイス220にファイルを転送するために、
図3A-1および
図3A-2に示される方法を実行し得る。例えば、電子タグ221がアクティブタグである場合、電子タグ221は、比較的大きいストレージ領域を有しており、電子タグ221は、NFCチップ211により転送されたデータ(例えば、第2デバイス220のブルートゥースアドレス)を格納し得る。
【0212】
第1デバイス210が、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出するとき、第1デバイス210は、第1デバイス210が、検出されたブルートゥースアドレスに対応するデバイス(すなわち、第2デバイス)とのブルートゥース接続を確立するかどうかを決定し得る。第1デバイス210が、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しないとき、第3インタフェースを表示した後、第1ブルートゥースオプションに対してユーザにより実行される選択操作に応答して、第1デバイス210は、第1ブルートゥースオプションに対応するブルートゥースアドレスを取得し、次に、第1デバイス210が、第1ブルートゥースオプションのブルートゥースアドレスに対応するデバイス(すなわち、第2デバイス)とのブルートゥース接続を確立するかどうかを決定し得る。すなわち、第1デバイス210は、S408を実行し得る。
【0213】
S408.第1デバイス210は、第1デバイス210が、ブルートゥースアドレスに対応する第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立するかどうかを決定する。
【0214】
具体的には、第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立したとき、第1デバイス210は、第1デバイス210と第2デバイス220との間のブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを交換し得る、すなわち、S410を実行し得る。第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立しなかったとき、第1デバイス210は、第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立し、次に、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを交換し得る、すなわち、S409およびS410を実行し得る。
【0215】
具体的には、ブルートゥース接続が確立された後、第1デバイスおよび第2デバイスは、ブルートゥース永久接続を維持し得る。詳細については、
図3A-1および
図3A-2に示される実施形態の関連説明を参照されたい。
【0216】
S409.第1デバイス210は、第2デバイス220のブルートゥースアドレスに基づいて、第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立する。
【0217】
S410.第1デバイス210は、ブルートゥース接続を介して、Wi-Fi接続パラメータを第2デバイス220と交換する。
【0218】
S411.第1デバイス210は、Wi-Fi接続パラメータに基づいて、第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立する。
【0219】
S412.Wi-Fi接続が確立された後、第1デバイス210は、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に第1ファイルを自動的に転送する。
【0220】
S410は、S305と同じである。S411は、S306と同じである。S412は、S307と同じである。
【0221】
第2デバイス220は、Wi-Fi接続を介して第1デバイス210により送信された第1ファイルを受信し得る。第1デバイス210により送信された第1ファイルを受信した後、第2デバイス220は、第1ファイルを自動的に開き、第1ファイルの画像情報を表示し得る。第1ファイルを受信した後、第2デバイス220により第1ファイルの画像情報を表示する方法については、
図4Aの(1)、
図4Aの(2)および
図4Aの(3)における本願の実施形態の説明を参照されたい。詳細については、本願のこの実施形態では再び説明しない。
【0222】
代替的に、第1デバイス210により送信された第1ファイルを受信した後、第2デバイス220は、第1ファイルのプロンプト情報を表示し得る。プロンプト情報は、第2デバイス220が第1ファイルを受信することを指示するのに使用される。プロンプト情報はさらに、第1ファイルを表示するかどうかを決定するのに使用され得る。第1ファイルを受信した後、第2デバイス220により第1ファイルのプロンプト情報を表示する方法については、
図4Bにおける本願の実施形態の説明を参照されたい。詳細については、本願のこの実施形態では再び説明しない。
【0223】
ある実装において、S412の後、任意選択的に、方法はさらに、以下の段階S413からS419を含み得る。
【0224】
S413.S412における第1ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのWi-Fi接続を切断し、第2デバイス220とのブルートゥース接続を維持する。
【0225】
S414.第1デバイス210のNFCチップと第2デバイスの電子タグ221との間の距離が再び予め設定された閾値より小さくなる場合、すなわち、第1デバイスが第2デバイスとのNFC接触を再び実行する場合、第1デバイス210は、電子タグ221のタグIDを再び取得する。第1デバイスが第2デバイスとのNFC接触を再び実行する場合、第1デバイスは第5インタフェースを表示する。第5インタフェースは、第3ファイルの画像情報を含む。
【0226】
S415.第1デバイス210は、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索する。具体的なプロセスについては、S403を参照されたい。タグIDに対応するブルートゥースアドレスは格納されているので、タグIDに対応するブルートゥースアドレスはこの段階で検出され得る。
【0227】
S416.第1デバイス210は、第1デバイス210が、ブルートゥースアドレスに対応する第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立したことを決定する。
【0228】
S417.第1デバイス210は、確立されたブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを第2デバイス220と交換し、Wi-Fi接続パラメータに基づいて新たなWi-Fi接続を確立する、すなわち、第2Wi-Fi接続を確立する。
【0229】
S418.S417におけるWi-Fi接続が確立された後、第1デバイス210は、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に第3ファイルを自動的に転送する。
【0230】
S419.S418における第3ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのWi-Fi接続を切断し、第2デバイス220とのブルートゥース接続を維持し、その結果、別のファイルを転送している間に、Wi-Fi接続の確立が加速できるようにし得る。
【0231】
S413からS419は、
図4C-1および
図4C-2に示されない。S413からS419のいくつかの内容は、S308からS313の内容と同様または同じであることに留意されたい。詳細については、S308からS313の説明を参照されたい。
【0232】
本願のこの実施形態に提供されるデータ転送方法によると、第1デバイスが、第1ファイルに対応する第1インタフェースを表示する場合、第1デバイスのNFCチップ211が第2デバイス220の電子タグ221に接近するとき、第1デバイス210は、電子タグ221のタグIDを取得し得る。第1デバイス221は、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索し得る。第1デバイス210が、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出するとき、第1デバイス221は、検出されたブルートゥースアドレスに基づいて第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立してもよく、または、第1デバイス221が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立したことを決定してもよい。第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しないとき、第1デバイス210は、第3インタフェースを表示してもよい。ユーザは、第3インタフェースにおいてタグIDに対応するブルートゥースアドレスを選択し、次に、ユーザにより選択されたブルートゥースアドレスに基づいて、第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立する。その後、第1デバイス210は、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを第2デバイス220と交換し、Wi-Fi接続を確立し、Wi-Fi接続を介して第1ファイルを第2デバイス221に転送し得る。
【0233】
第2デバイス220にはNFCチップが提供される必要はなく、電子タグを構成するコストは比較的低い。したがって、本願のこの実施形態において、ファイルは、ハードウェアコストを増加させることなくNFC接触を介して転送され得る。加えて、NFCチップ211が電子タグ221に接近している限り、ユーザは、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイス220に転送し、それによりユーザ操作を簡略化し得る。
【0234】
さらに、ブルートゥース接続を介してWi-Fi接続パラメータを交換することは、Wi-Fi接続の確立速度を向上させ、ファイルの転送効率を向上させ得る。加えて、Wi-Fi接続を介して第1ファイルを転送することは、ファイル転送速度を向上させ得る。
【0235】
さらに、ブルートゥース永久接続は、第1デバイスと第2デバイスとの間で維持され得る。したがって、第1デバイスのNFCチップが第2デバイスの電子タグに接触する場合、確立されたブルートゥース接続を介してWi-Fi接続が迅速に確立され、それにより、ファイルの転送効率がさらに向上し得る。
【0236】
いくつかの実施形態において、第1インタフェースは、複数のファイルの画像情報を含み得る。第1ファイルは、複数のファイルのうち1つである。例えば、第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を含み得る。この場合、第1デバイス210がWi-Fi接続を介して第2デバイス220に第1ファイルを転送する前に、ユーザは、第1インタフェースから第1ファイルを選択し得る。具体的には、S307またはS412の前に、本願のこの実施形態の方法は、S601およびS602をさらに含み得る。例えば、
図6A-1および
図6A-2に示されるように、
図3A-1および
図3A-2におけるS301は、S601に置き換えられ得る。
図3A-1および
図3A-2に示されるS307の前に、本願のこの実施形態の方法は、S602およびS603をさらに含み得る。
図6B-1および
図6B-2に示されるように、
図4C-1および
図4C-2におけるS301は、S601に置き換えられ得る。
図4C-1および
図4C-2に示されるS412の前に、本願のこの実施形態の方法は、S602およびS603をさらに含み得る。
【0237】
S601.第1デバイス210は第1インタフェースを表示し、ここで、第1インタフェースは、第1ファイルの画像情報および第2ファイルの画像情報を含む。
【0238】
S602.第1デバイス210は第2インタフェースを表示し、ここで、第2インタフェースは、第1ファイルおよび第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を含む。
【0239】
例えば、第1デバイス210は、
図7A、
図7Bおよび
図7Cに示される携帯電話210であると想定される。第1インタフェースは、複数の写真の表示インタフェースである。携帯電話210は、
図7Aに示される第1インタフェース701を表示し得る。第1インタフェース701は、複数の写真を含む。例えば、第1インタフェース701は、写真A、写真B、写真C、および写真Dを含む。携帯電話210により第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立することに応答して、携帯電話210は、
図7Bに示される第2インタフェース702を表示し得る。第2インタフェース702は、写真Aの情報項目705、写真Bの情報項目706、写真Cの情報項目、および写真Dの情報項目を含む。第2インタフェース702はさらに、「キャンセル」ボタン704および「完了」ボタン705を含み得る。
【0240】
S603.第1デバイス210は、第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信し、ここで、第1情報項目は、第1ファイルに対応する情報項目である。
【0241】
前述の例を参照して、携帯電話210は、第2インタフェース702における写真Aの情報項目705、写真Bの情報項目706、写真Cの情報項目、および写真Dの情報項目(すなわち、第1情報項目)のうち少なくとも1つに対してユーザにより実行されるタップ操作(例えば、シングルタップ操作)を受信し得る。例えば、写真Aは第1ファイルであり、写真B、写真C、および写真Dは第2ファイルであると想定される。
図7Bに示されるように、携帯電話210は、写真Aの情報項目705(すなわち、第1情報項目)に対してユーザにより実行されるタップ操作を受信し得る。写真Aの情報項目705に対してユーザにより実行されるタップ操作に応答して、
図7Cに示される第2インタフェース707が表示され得る。第2インタフェース707において、写真Aの情報項目705が選択される。携帯電話210は、
図7Cに示される「完了」ボタン705に対してユーザにより実行されるタップ操作(例えば、シングルタップ操作)を受信し得る。
図7Cに示される「完了」ボタン705に対してユーザにより実行されるタップ操作に応答して、携帯電話210は、第2デバイス220とのWi-Fi接続を介して写真A(すなわち、第1ファイル)を第2デバイス220に自動的に送信し得る。携帯電話210が写真Aを第2デバイス220に送信した後、携帯電話210は、
図7Aに示される第1インタフェース701を再表示し得る。
【0242】
携帯電話210が、「キャンセル」ボタン704に対してユーザにより実行されるタップ操作(例えば、シングルタップ操作)を受信するとき、携帯電話210は、
図7Aに示される第1インタフェース701を再表示し得る。
【0243】
例えば、第1インタフェースが複数のビデオの推奨インタフェースである場合、第1インタフェースは、複数のビデオの推奨項目を含む。携帯電話210により第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立することに応答して、携帯電話210は、第2インタフェースを表示し得る。第2インタフェース702は、ユーザによる選択のための複数の推奨項目(すなわち、情報項目)を含む。複数の情報項目のうち少なくとも1つ(すなわち、第1情報項目)に対してユーザにより実行される選択操作に応答して、携帯電話210は、第2デバイス220とのWi-Fi接続を介して、第1情報項目に対応するビデオデータまたはビデオの識別子(例えば、ビデオの再生アドレスまたはビデオの名称)、すなわち、第1ファイルを、第2デバイス220に送信する。
【0244】
いくつかの実施形態において、第1デバイス210は、第2デバイス220とのWi-Fi接続を確立した後、S602およびS603を実行し得る。代替的に、第1デバイス210は、NFCチップ211が電子タグ221に接近する場合、S602およびS603を実行し得る。これらの実施形態において、Wi-Fi接続を確立した後、第1デバイス210は、Wi-Fi接続を介して、S603においてユーザにより選択された第1情報項目に対応する第1ファイルを、第2デバイス220に自動的に転送し得る。
【0245】
いくつかの他の実施形態において、第1インタフェースを表示した後(すなわち、S601を実行した後)、第1デバイス210は、第1インタフェースに対してユーザにより実行される予め設定された操作を受信し得る。予め設定された操作に応答して、第1デバイス210は、S602およびS603を実行し得る。第1デバイス210がS602およびS603を実行する場合、第1デバイス210は、S302からS306を実行し得る。代替的に、第1デバイス210がS602およびS603を実行した後、第1デバイス210は、S302からS306を実行し得る。Wi-Fi接続を確立した後、第1デバイス210は、Wi-Fi接続を介して、S603においてユーザにより選択された第1情報項目に対応する第1ファイルを、第2デバイス220に自動的に転送し得る。
【0246】
いくつかの他の実施形態において、第1インタフェースを表示した後(すなわち、S601を実行した後)、第1デバイス210は、第1インタフェースに対してユーザにより実行される予め設定された操作を受信し得る。予め設定された操作に応答して、第1デバイス210は、S602およびS603を実行し得る。この実施形態において、第1デバイス210は、S602およびS603の後、S402からS411を実行し得る。
【0247】
代替的に、第1デバイス210がS602およびS603を実行する場合、第1デバイス210は、S402およびS403を実行し得る。S403の後、第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出するとき、第1デバイス210は、S408からS411を実行し続けてよい。S403の後、第1デバイス210がタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出しないとき、第1デバイス210は、ユーザが第2インタフェースにおいて第1ファイルを選択した後、第3インタフェースを表示し得る。具体的には、第1デバイス210はタグIDに対応するブルートゥースアドレスを検出せず、第1デバイス210はS602およびS603の後にS404およびS411を実行し得る。Wi-Fi接続を確立した後、第1デバイス210は、Wi-Fi接続を介して、S603においてユーザにより選択された第1情報項目に対応する第1ファイルを、第2デバイス220に自動的に転送し得る。
【0248】
任意選択的に、第1デバイス210が、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に第1ファイルを自動的に送信した後、第1デバイス210は、第4インタフェースを表示し得る。第4インタフェースは、第1ファイルが第2デバイス220に転送されたことを提示するのに使用される。例えば、
図7Cに示されるように、携帯電話210が第2デバイス220に写真Aを送信した後、携帯電話210は、
図8Aに示される第4インタフェース801を表示し得る。第4インタフェース801は、プロンプト情報802「写真Aが第2デバイス220に転送されました!」を含む。
【0249】
本願のこの実施形態において、第1インタフェースが複数のファイルに対応するインタフェースである場合、第2デバイス220にファイルを送信する前に、第1デバイス210は、送信予定のファイルを選択するためにユーザにより使用される第2インタフェースを表示し得る。このように、第1デバイス210は、第2インタフェースにおけるユーザの選択とユーザの意図とに基づいて第2デバイス220にファイルを送信し、それにより、第1デバイス210と第2デバイス220との間のデータ転送の間、ユーザエクスペリエンスを向上させ得る。
【0250】
確かに、第1インタフェースが複数のファイルに対応するインタフェースである場合、第1デバイス210は代替的に、第2インタフェースを表示しなくてもよいが、第1インタフェースに対応する複数のファイル(例えば、第1ファイルおよび第2ファイル)を第2デバイス220に直接送信する。代替的に、携帯電話210が、「キャンセル」ボタン704に対してユーザにより実行されるタップ操作(例えば、シングルタップ操作)を受信するとき、携帯電話210は、第1インタフェースに対応する複数のファイルを第2デバイス220に送信し得る。言い換えれば、第1デバイスは、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に第1ファイルを自動的に転送するのみならず、Wi-Fi接続を介して第2デバイス220に第2ファイルを自動的に転送することもできる。
【0251】
いくつかの実施形態において、第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立した後、第1デバイス210は、ブルートゥース接続を介して第1ファイルを直接転送し得る。前述の第1適用シナリオを参照して、本願の実施形態は、データ転送方法を提供する。
図8Bに示されるように、データ転送方法は、S301からS304、およびS801を含み得る。
【0252】
S303の後、第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立しなかったとき、第1デバイス210は、S304およびS801を実行し得る。第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立したとき、第1デバイス210はS801を実行し得る。
【0253】
S801.ブルートゥース接続が確立された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのブルートゥース接続を介して、第2デバイス220に第1ファイルを自動的に転送する。
【0254】
この実施形態において、ブルートゥース永久接続が第1デバイスと第2デバイスとの間で維持されるとき、第1デバイスと第2デバイスとがNFC接触を実行した後、確立されたブルートゥース接続を介してファイルが直接転送され得、それにより、転送効率が向上する。
【0255】
任意選択的に、S801の後、方法はさらに、段階S802からS806を含み得る。
【0256】
S802.S801における第1ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのブルートゥース接続を維持し、すなわち、ブルートゥース接続を切断しない。
【0257】
S803.第1デバイス210と第2デバイス220とがNFC接触を再び実行する場合、第1デバイス210は、電子タグ221のブルートゥースアドレスを再び取得する。第1デバイスは、現在、第3ファイルの画像情報を含む第5インタフェースを表示する。S803はS309と同じである。
【0258】
S804.第1デバイス210は、第1デバイス210が、電子タグ221のブルートゥースアドレスに対応するデバイスとのブルートゥース接続を確立したことを決定する。
【0259】
S805.第1デバイスは、維持されたブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第3ファイルを転送する。
【0260】
S806.S805における第3ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのブルートゥース接続を依然として維持する。
【0261】
【0262】
いくつかの他の実施形態において、第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立した後、第1デバイス210は、ブルートゥース接続を介して第1ファイルを直接転送し得る。前述の第2適用シナリオを参照して、本願の実施形態は、データ転送方法を提供する。
図9Aおよび
図9Bに示されるように、データ転送方法は、S401からS409、およびS801を含み得る。
【0263】
S408の後、第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立しなかったとき、第1デバイス210は、S409およびS801を実行し得る。第1デバイス210が第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立したとき、第1デバイス210はS801を実行し得る。
【0264】
任意選択的に、S801の後、方法はさらに、段階S810からS815を含み得る。
【0265】
S810.S801における第1ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのブルートゥース接続を維持し、すなわち、ブルートゥース接続を切断しない。この段階は、S802と同じである。
【0266】
S811.第1デバイス210と第2デバイス220とがNFC接触を再び実行する場合、第1デバイス210は、電子タグ221のタグIDを再び取得する。第1デバイスは、現在、第3ファイルの画像情報を含む第5インタフェースを表示する。
【0267】
S812.第1デバイス210は、タグIDに対応するブルートゥースアドレスを検索する。具体的なプロセスについては、S403を参照されたい。
【0268】
S813.第1デバイス210は、第1デバイス210が、電子タグ221のブルートゥースアドレスに対応するデバイスとのブルートゥース接続を確立したことを決定する。
【0269】
S814.第1デバイスは、維持されたブルートゥース接続を介して、第2デバイスに第3ファイルを転送する。
【0270】
S815.S814における第3ファイルが転送された後、第1デバイス210は、第2デバイス220とのブルートゥース接続を依然として維持する。
【0271】
【0272】
本願のこの実施形態に提供されるデータ転送方法によると、第1デバイスが、第1ファイルに対応する第1インタフェースを表示する場合、第1デバイスのNFCチップ211が第2デバイス220の電子タグ221に接近するとき、第1デバイス210は、第2デバイス220のブルートゥースアドレスを取得し得る。第1デバイス221は、ブルートゥースアドレスに対応する第2デバイス220とのブルートゥース接続を確立し、次に、ブルートゥース接続を介して第2デバイス221に第1ファイルを転送し得る。
【0273】
第2デバイス220にはNFCチップが提供される必要はなく、電子タグを構成するコストは比較的低い。したがって、本願のこの実施形態において、ファイルは、ハードウェアコストを増加させることなくNFC接触を介して転送され得る。加えて、NFCチップ211が電子タグ221に接近している限り、ユーザは、第1デバイスにより現在表示されている第1インタフェースに対応する第1ファイルを第2デバイス220に転送し、それによりユーザ操作を簡略化し得る。
【0274】
本願のこの実施形態に提供されるデータ転送方法によると、ユーザの2つの電子デバイス(例えば、携帯電話およびPC)の間のファイル転送は、簡便に実装され得る。例えば、ユーザの携帯電話のNFCチップがPCの電子タグに接近する場合、携帯電話は、PCのブルートゥースアドレスを自動的に取得し得、次に、携帯電話およびPCは、ブルートゥースアドレスに基づいて確立された通信接続(例えば、ブルートゥース接続またはWi-Fi接続)を介して、ファイルを転送し得る。このように、ユーザが操作を実行することが簡便になり、特に、ユーザがユーザの2つのデバイスの間でファイルを転送することが簡便になる。ブルートゥース永久接続が2つのデバイスの間で維持される実装シナリオにおいて、携帯電話とPCとが初めてブルートゥース接続を実行した後、携帯電話とPCとの間のブルートゥース接続は、携帯電話とPCとのブルートゥース機能が有効であり、且つ、携帯電話とPCとの間の距離がブルートゥース接続要件を満たすことができる限り、維持される。次に、携帯電話のNFCチップがPCの電子タグに接近する場合、Wi-Fi接続がブルートゥース接続を介して直接確立され得、ファイルはWi-Fi接続を介して転送されてもよく、または、ファイルはブルートゥース接続を介して直接転送されてもよい。
【0275】
前述の機能を実装するために、電子デバイス(例えば、第1デバイス210または第2デバイス220)は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、本明細書に開示される実施形態において説明された例との組み合わせで、ユニット、アルゴリズムおよび段階が、ハードウェア、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実装され得ることを容易に認識するはずである。ある機能がハードウェアにより実行されるのか、またはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアにより実行されるのかは、技術的解決手段の特定の用途および設計上の制約で決まる。当業者は、説明された機能を各特定の用途のために実装すべく、異なる方法を使用してよいが、当該実装が、本願の実施形態の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0276】
本願の実施形態では、電子デバイスは、前述の方法の例に基づいて、機能モジュールに分割され得る。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割によって取得されてもよく、または、2つまたはそれより多くの機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合モジュールは、ハードウェアの形で実装されてもよく、または、ソフトウェア機能モジュールの形で実装されてもよい。本願の実施形態では、モジュールの分割は例であり、単なる論理的な機能分割であることに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が使用されてもよい。
【0277】
統合ユニットが使用される場合、
図10は、前述の実施形態における電子デバイス1000の可能な概略構造図である。電子デバイス1000は、第1デバイス210であり得る。電子デバイス1000は、処理モジュール1001、表示モジュール1002、および通信モジュール1003を含む。通信モジュール1003は、NFCチップとブルートゥースモジュールとを含み得る。任意選択的に、通信モジュール1003はさらに、Wi-Fiモジュールを含み得る。
【0278】
処理モジュール1001は、電子デバイス1000の動作を制御および管理するように構成される。表示モジュール1002は、処理モジュール1001により生成された画像を表示するように構成される。通信モジュール1003は、別のデバイスとの通信において電子デバイス1000をサポートするように構成される。
【0279】
具体的には、処理モジュール1001は、前述の方法の実施形態におけるS302、S303、S305、S307からS310、S312およびS313、S402、S403、S405、S406、S408、S410、S412からS416、S418およびS419、S603、S801からS806、およびS810からS815の実行において、および/または本明細書に説明される技術に使用される別のプロセスの実行において、電子デバイス1000をサポートするように構成され得る。表示モジュール1002は、前述の方法の実施形態におけるS301、S401、S404の「第3インタフェースを表示する」操作、S601、およびS602の実行において、および/または、本明細書に説明される技術に使用される別のプロセスの実行において、電子デバイス1000をサポートするように構成され得る。NFCチップは、前述の方法の実施形態におけるS302およびS402の「電子タグ221に接近する」操作の実行において、電子デバイス1000をサポートすることと、S302の「電子タグ221のブルートゥースアドレスを取得する」操作の実行において処理モジュール1001をサポートすることと、S402における「電子タグ221のタグIDを取得する」操作、および/または、本明細書に説明される技術に使用される別のプロセスの実行において処理モジュール1001をサポートすることとを行うように構成され得る。ブルートゥースモジュールは、前述の方法の実施形態におけるS304およびS404の「ブルートゥースデバイスを検索する」操作とS409との実行において、および/または、本明細書に説明される技術に使用される別のプロセスの実行において電子デバイス1000をサポートするように構成され得る。Wi-Fiモジュールは、前述の方法の実施形態におけるS306、S311、S411、およびS417の実行において、および/または、本明細書に説明される技術に使用される別のプロセスの実行において、電子デバイス1000をサポートするように構成され得る。
【0280】
確かに、電子デバイス1000のユニットモジュールは、限定されないが、処理モジュール1001、表示モジュール1002、および通信モジュール1003を含む。例えば、電子デバイス1000はさらに、記憶モジュールを含み得る。記憶モジュールは、電子デバイス1000のプログラムコードおよびデータを格納するように構成される。加えて、記憶モジュールはさらに、前述の方法の実施形態におけるS407、および/または、本明細書に説明される技術に使用される別のプロセスの実行において電子デバイス1000をサポートするように構成され得る。
【0281】
処理モジュール1001は、プロセッサまたはコントローラであり得、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing,DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)または別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。プロセッサは、アプリケーションプロセッサとベースバンドプロセッサとを含み得る。プロセッサは、本願に開示される内容を参照して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路を実装または実行し得る。プロセッサは代替的に、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば、1または複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、または、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであり得る。記憶モジュールは、メモリであり得る。
【0282】
例えば、処理モジュール1001は、1または複数のプロセッサ(
図1に示されるプロセッサ110)である。通信モジュール1003は、無線通信モジュール(
図1に示される無線通信モジュール160であり、ここで、無線通信モジュール160はBT(すなわち、ブルートゥースモジュール)を含む)、WLAN(例えば、Wi-Fiモジュール)、およびNFC(すなわち、NFCチップ)を含む。無線通信モジュールは、通信インタフェースと称され得る。記憶モジュールは、メモリ(
図1に示される内部メモリ121)であり得る。表示モジュール1002は、タッチスクリーン(
図1に示されるディスプレイ194であり、ここで、ディスプレイ194はディスプレイパネルとタッチパネルとを統合する)であり得る。本願のこの実施形態に提供される電子デバイス1000は、
図1に示される電子デバイス100であり得る。1または複数のプロセッサ、メモリ、通信インタフェース、およびタッチスクリーンなどは、例えば、バスを使用することにより、互いに接続され得る。
【0283】
本願の実施形態はさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータプログラムコードを格納し、前述のプロセッサがコンピュータプログラムコードを実行する場合、電子デバイス1000は、
図3A-1および
図3A-2、
図4C-1および
図4C-2、
図6A-1および
図6A-2、
図6B-1および
図6B-2、
図8B、ならびに
図9Aおよび
図9Bのうち任意の1つにおける関連する方法の段階を実行して、前述の実施形態における方法を実装する。
【0284】
本願の実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、
図3A-1および
図3A-2、
図4C-1および
図4C-2、
図6A-1および
図6A-2、
図6B-1および
図6B-2、
図8B、ならびに
図9Aおよび
図9Bのうち任意の1つにおける関連する方法の段階を実行し、前述の実施形態における方法を実装することが可能となる。
【0285】
本願の実施形態に提供される電子デバイス1000、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータプログラム製品はそれぞれ、上記に提供されている対応する方法を実行するように構成される。したがって、電子デバイス1000、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータプログラム製品により達成され得る有益な効果については、上記に提供されている対応する方法における有益な効果を参照されたい。詳細についてはここで再度説明しない。
【0286】
実装についての前述の説明は、簡便且つ簡潔な説明を目的として、前述の機能モジュールに分割することは、説明の例として使用されていることを当業者が理解することを可能とする。実際の適用では、前述の機能は、異なるモジュールに割り振られ、要件に従って実装され得、すなわち、装置の内部構造は異なる機能モジュールに分割され、上記で説明された機能の全てまたは一部を実装する。
【0287】
本願に提供されるいくつかの実施形態において、開示された装置および方法は、他の方式でも実装され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる例に過ぎない。例えば、モジュールまたはユニットに分割することは、単なる論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、組み合わされ得るまたは別の装置に統合され得る、または、いくつかの特徴が無視され得るまたは実行されないことがあり得る。加えて、表示されたまたは記載された相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実装され得る。複数の装置間または複数のユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態で実装され得る。
【0288】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、または、当該ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、または、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
【0289】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決手段の全てまたは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、(シングルチップマイクロコンピュータまたはチップなどであってもよい)デバイス、またはプロセッサ(processor)に、本願の実施形態に説明される方法の段階の全てまたは一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納できる任意の媒体を含む。
【0290】
前述の説明は、単なる本願の具体的な実装であるが、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願に開示された技術的範囲内のあらゆる変形または置換は、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。
[考えられる他の項目]
[項目1]
第2デバイスにファイルを転送するために第1デバイスにより使用されるデータ転送方法であって、上記第1デバイスには近距離無線通信NFCチップが提供され、上記第2デバイスには電子タグが提供され、上記電子タグは、上記第2デバイスのデバイス情報を備え、上記デバイス情報は、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを有し、上記データ転送方法は、
上記第1デバイスが第1インタフェースを表示する段階であって、上記第1インタフェースは第1ファイルの画像情報を備える、表示する段階と、
上記第1デバイスの上記NFCチップと上記電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、上記第1デバイスが、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する段階と、
上記第1デバイスが、上記ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティWi-Fi接続パラメータを上記第2デバイスと交換して、上記第1デバイスが、上記第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を確立する段階と、
上記第1Wi-Fi接続が確立された後、上記第1デバイスが、上記第1Wi-Fi接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送する段階と
を備える、方法。
[項目2]
上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、
上記第1デバイスが、上記第1Wi-Fi接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送する上記段階の前に、上記方法はさらに、
上記第1デバイスが第2インタフェースを表示する段階であって、上記第2インタフェースは、上記第1ファイルおよび上記第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を備える、表示する段階と、
上記第1デバイスが、第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信する段階であって、上記第1情報項目は、上記第1ファイルに対応する情報項目である、受信する段階と
を備える、項目1に記載の方法。
[項目3]
上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、上記方法はさらに、
上記第1デバイスが、上記第1Wi-Fi接続を介して、上記第2デバイスに上記第2ファイルを自動的に転送する段階を備える、項目1に記載の方法。
[項目4]
上記デバイス情報は上記ブルートゥースアドレスを有し、上記第1デバイスが、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する上記段階は、
上記第1デバイスが、上記電子タグから上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する段階を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
上記デバイス情報は上記タグIDを有し、上記第1デバイスが、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する上記段階は、
上記第1デバイスが、上記電子タグから上記タグIDを取得し、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検索する段階と、
上記第1デバイスが上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検出しないとき、上記第1デバイスが、周辺のブルートゥースデバイスを検索して、第3インタフェースを表示する段階であって、上記第3インタフェースは、少なくとも1つのブルートゥースオプションを備え、各ブルートゥースオプションは、上記第1デバイスにより検出された1つのブルートゥースデバイスに対応する、段階と、
上記第1デバイスが、上記少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される選択操作を受信する段階であって、上記第1ブルートゥースオプションは、上記第2デバイスに対応する、受信する段階と、
上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1デバイスが、上記第1ブルートゥースオプションに対応する上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する段階と
を備える、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
上記方法はさらに、
上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1デバイスが、上記タグIDと上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納する段階を備える、項目5に記載の方法。
[項目7]
上記第1デバイスは、上記タグIDと、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスとを格納し、上記方法はさらに、
上記第1デバイスが、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検出し、上記第1デバイスが、上記ブルートゥースアドレスに対応する上記ブルートゥース接続を介して、上記Wi-Fi接続パラメータを上記第2デバイスと交換して、上記第1デバイスが、上記第2デバイスとの上記第1Wi-Fi接続を確立する段階と、
上記第1Wi-Fi接続が確立された後、上記第1デバイスが、上記第1Wi-Fi接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送する段階と
を備える、項目5または6に記載の方法。
[項目8]
上記方法はさらに、
上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1デバイスが、上記NFCチップを介して、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを上記電子タグに転送する段階を備える、項目5に記載の方法。
[項目9]
上記第1インタフェースは1または複数の画像を備え、上記第1ファイルは上記第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である、または
上記第1インタフェースは上記第1デバイスのホーム画面であり、上記第1ファイルは上記ホーム画面のスクリーンショットである、または
上記第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、上記第1ファイルは、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報である、または
上記第1インタフェースは上記第1デバイスのブラウザページであり、上記第1ファイルは、上記ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである、または
上記第1インタフェースは、上記第1デバイスにより開かれるドキュメントの画像情報であり、上記第1ファイルは、上記第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
[項目10]
上記方法はさらに、
上記第1ファイルが転送された後、上記第1デバイスが、上記第2デバイスとの上記第1Wi-Fi接続を切断し、上記第2デバイスとの上記ブルートゥース接続を維持する段階を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
上記第1デバイスが、上記第2デバイスとの上記第1Wi-Fi接続を切断し、上記第2デバイスとの上記ブルートゥース接続を維持する上記段階の後、上記方法はさらに、
上記第1デバイスが、上記維持されたブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティWi-Fi接続パラメータを、上記第2デバイスと再び交換し、上記第1デバイスが、上記第2デバイスとの第2Wi-Fi接続を確立する段階と、
上記第2Wi-Fi接続が確立された後、上記第1デバイスが、上記第2Wi-Fi接続を介して上記第2デバイスに第3ファイルを転送する段階と
を備える、項目10に記載の方法。
[項目12]
上記ブルートゥースアドレスに対応する上記ブルートゥース接続は、上記第1デバイスと上記第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
第2デバイスにファイルを転送するために第1デバイスにより使用されるデータ転送方法であって、上記第1デバイスには近距離無線通信NFCチップが提供され、上記第2デバイスには電子タグが提供され、上記電子タグは、上記第2デバイスのデバイス情報を備え、上記デバイス情報は、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを有し、上記データ転送方法は、
上記第1デバイスが第1インタフェースを表示する段階であって、上記第1インタフェースは第1ファイルの画像情報を備える、表示する段階と、
上記第1デバイスの上記NFCチップと上記電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、上記第1デバイスが、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する段階と、
上記ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続が確立された後、上記第1デバイスが、上記ブルートゥース接続を介して、上記第1ファイルを上記第2デバイスに自動的に転送する段階と
を備える、方法。
[項目14]
上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、
上記第1デバイスが、上記ブルートゥース接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送する上記段階の前に、上記方法はさらに、
上記第1デバイスが第2インタフェースを表示する段階であって、上記第2インタフェースは、上記第1ファイルおよび上記第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を備える、表示する段階と、
上記第1デバイスが、第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信する段階であって、上記第1情報項目は、上記第1ファイルに対応する情報項目である、受信する段階と
を備える、項目13に記載の方法。
[項目15]
上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、上記方法はさらに、
上記第1デバイスが、上記ブルートゥース接続を介して、上記第2デバイスに上記第2ファイルを自動的に転送する段階を備える、項目13に記載の方法。
[項目16]
上記デバイス情報は上記ブルートゥースアドレスを有し、上記第1デバイスが、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する上記段階は、
上記第1デバイスが、上記電子タグから上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する段階を備える、項目13から15のいずれか一項に記載の方法。
[項目17]
上記デバイス情報は上記タグIDを有し、上記第1デバイスが、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する上記段階は、
上記第1デバイスが、上記電子タグから上記タグIDを取得し、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検索する段階と、
上記第1デバイスが上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検出しないとき、上記第1デバイスが、周辺のブルートゥースデバイスを検索して、第3インタフェースを表示する段階であって、上記第3インタフェースは、少なくとも1つのブルートゥースオプションを備え、各ブルートゥースオプションは、上記第1デバイスにより検出された1つのブルートゥースデバイスに対応する、段階と、
上記第1デバイスが、上記少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される選択操作を受信する段階であって、上記第1ブルートゥースオプションは、上記第2デバイスに対応する、受信する段階と、
上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1デバイスが、上記第1ブルートゥースオプションに対応する上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得する段階と
を備える、項目13から15のいずれか一項に記載の方法。
[項目18]
上記方法はさらに、
上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1デバイスが、上記タグIDと上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納する段階を備える、項目17に記載の方法。
[項目19]
上記第1デバイスは、上記タグIDと、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスとを格納し、上記方法はさらに、
上記第1デバイスが、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検出し、上記ブルートゥースアドレスに対応するブルートゥース接続が確立された後、上記第1デバイスが、上記ブルートゥース接続を介して、上記第1ファイルを上記第2デバイスに自動的に転送する段階を備える、
項目17または18に記載の方法。
[項目20]
上記方法はさらに、
上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1デバイスが、上記NFCチップを介して、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを上記電子タグに転送する段階を備える、項目17に記載の方法。
[項目21]
上記第1インタフェースは1または複数の画像を備え、上記第1ファイルは上記第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である、または
上記第1インタフェースは上記第1デバイスのホーム画面であり、上記第1ファイルは上記ホーム画面のスクリーンショットである、または
上記第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、上記第1インタフェースは、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報であるか、または
上記第1インタフェースは上記第1デバイスのブラウザページであり、上記第1ファイルは、上記ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである、または
上記第1インタフェースは、上記第1デバイスにより開かれるドキュメントの画像情報であり、上記第1ファイルは、上記第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである、項目13から20のいずれか一項に記載の方法。
[項目22]
上記方法はさらに、
上記第1ファイルが転送された後、上記第1デバイスが、上記第2デバイスとの上記ブルートゥース接続を維持する段階を備える、項目13から21のいずれか一項に記載の方法。
[項目23]
上記方法はさらに、上記第1デバイスが、維持された上記ブルートゥース接続を介して上記第2デバイスに第3ファイルを転送する段階を備える、項目22に記載の方法。
[項目24]
上記ブルートゥースアドレスに対応する上記ブルートゥース接続は、上記第1デバイスと上記第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である、項目13から23のいずれか一項に記載の方法。
[項目25]
電子デバイスであって、上記電子デバイスは第1デバイスであり、上記電子デバイスは、1または複数のプロセッサ、メモリ、ディスプレイ、近距離無線通信NFCチップ、ブルートゥースモジュール、およびワイヤレスフィデリティWi-Fiモジュールを備え、上記メモリ、上記ディスプレイ、上記ブルートゥースモジュール、上記Wi-Fiモジュール、および上記NFCチップは、上記プロセッサに結合されており、上記メモリは、情報を格納するように構成され、
上記ディスプレイは、第1インタフェースを表示するように構成され、上記第1インタフェースは第1ファイルの画像情報を備え、
上記プロセッサは、上記NFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、上記NFCチップを介して、上記第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得することであって、上記電子タグは、上記第2デバイスのデバイス情報を備え、上記デバイス情報は、上記ブルートゥースアドレス、または上記ブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを有する、取得することを行うように構成され、
上記ブルートゥースモジュールは、上記ブルートゥースアドレスに基づいて上記第2デバイスとのブルートゥース接続を確立するように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記ブルートゥースモジュールにより確立された上記ブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティWi-Fi接続パラメータを上記第2デバイスと交換するように構成され、
上記Wi-Fiモジュールはさらに、上記Wi-Fi接続パラメータに基づいて上記第2デバイスとの第1Wi-Fi接続を確立するように構成され、
上記プロセッサは、上記第1Wi-Fi接続が確立された後、上記第1Wi-Fi接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送するように構成される、
電子デバイス。
[項目26]
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、
上記ディスプレイはさらに、上記プロセッサが上記第1Wi-Fi接続を介して上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送する前に、第2インタフェースを表示することであって、上記第2インタフェースは、上記第1ファイルおよび上記第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を備える、表示することを行うように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記ディスプレイにより表示される第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信することであって、上記第1情報項目は、上記第1ファイルに対応する情報項目である、受信することを行うように構成される、
項目25に記載の電子デバイス。
[項目27]
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、
上記プロセッサはさらに、上記第1Wi-Fi接続を介して上記第2デバイスに上記第2ファイルを自動的に転送するように構成される、項目25に記載の電子デバイス。
[項目28]
上記デバイス情報は上記ブルートゥースアドレスを有し、上記プロセッサが、上記NFCタグを介して上記第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成されていることは、
上記プロセッサが、上記NFCタグを介して、上記電子タグから、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得するように構成されることを備える、項目25から27のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目29]
上記デバイス情報は上記タグIDを有し、
上記プロセッサは、上記NFCタグを介して上記電子タグから上記タグIDを取得し、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検索し、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスが検出されないとき、上記ブルートゥースモジュールを介して周辺のブルートゥースデバイスを検索するように構成され、
上記ディスプレイは、第3インタフェースを表示することであって、上記第3インタフェースは少なくとも1つのブルートゥースオプションを備え、各ブルートゥースオプションは、上記ブルートゥースモジュールにより検出される1つのブルートゥースデバイスに対応する、表示することを行うように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される選択操作を受信することであって、上記第1ブルートゥースオプションは上記第2デバイスに対応する、受信することと、上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1ブルートゥースオプションに対応する上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得することとを行うように構成される、
項目25から27のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目30]
上記メモリはさらに、上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記タグIDと上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納するように構成される、項目29に記載の電子デバイス。
[項目31]
上記メモリは、上記タグIDと、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスとを格納し、
上記プロセッサはさらに、上記プロセッサが、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検出するとき、上記ブルートゥースアドレスに対応する上記ブルートゥース接続を介して、上記Wi-Fi接続パラメータを上記第2デバイスと交換するように構成され、
上記Wi-Fiモジュールはさらに、上記Wi-Fi接続パラメータに基づいて、上記第2デバイスとの上記第1Wi-Fi接続を確立するように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記第1Wi-Fi接続が確立された後、上記第1Wi-Fi接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送するように構成される、
項目29または30に記載の電子デバイス。
[項目32]
上記プロセッサはさらに、上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記NFCチップを介して、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを上記電子タグに転送するように構成される、項目29に記載の電子デバイス。
[項目33]
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは1または複数の画像を備え、上記第1ファイルは上記第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは上記第1デバイスのホーム画面であり、上記第1ファイルは上記ホーム画面のスクリーンショットである、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、上記第1インタフェースは、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報である、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは上記第1デバイスのブラウザページであり、上記第1ファイルは、上記ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは上記第1デバイスにより開かれるドキュメントの画像情報であり、上記第1ファイルは、上記第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである、項目25から32のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目34]
上記プロセッサはさらに、上記第1ファイルが転送された後、上記第2デバイスとの上記第1Wi-Fi接続を切断し、上記第2デバイスとの上記ブルートゥース接続を維持するように構成される、項目25から33のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目35]
上記プロセッサはさらに、
上記第2デバイスとの上記第1Wi-Fi接続を切断し、上記第2デバイスとの上記ブルートゥース接続を維持した後、維持された上記ブルートゥース接続を介して、ワイヤレスフィデリティWi-Fi接続パラメータを上記第2デバイスと再び交換し、上記第2デバイスとの第2Wi-Fi接続を確立することと、
上記第2Wi-Fi接続が確立された後、上記第2Wi-Fi接続を介して、上記第2デバイスに第3ファイルを転送することと
を行うように構成される、項目34に記載の電子デバイス。
[項目36]
上記ブルートゥースアドレスに対応する上記ブルートゥース接続は、上記第1デバイスと上記第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である、項目25から35のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目37]
電子デバイスであって、上記電子デバイスは第1デバイスであり、上記電子デバイスは、1または複数のプロセッサ、メモリ、ディスプレイ、近距離無線通信NFCチップ、およびブルートゥースモジュールを備え、上記メモリ、上記ディスプレイ、上記ブルートゥースモジュール、および上記NFCチップは、上記プロセッサに結合されており、上記メモリは、情報を格納するように構成され、
上記ディスプレイは、第1インタフェースを表示するように構成され、上記第1インタフェースは第1ファイルの画像情報を備え、
上記プロセッサは、上記NFCチップと第2デバイスの電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、上記NFCチップを介して、上記第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得することであって、上記電子タグは、上記第2デバイスのデバイス情報を備え、上記デバイス情報は、上記ブルートゥースアドレス、または上記ブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを有する、取得することを行うように構成され、
上記ブルートゥースモジュールは、上記ブルートゥースアドレスに基づいて上記第2デバイスとのブルートゥース接続を確立するように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記ブルートゥース接続が確立された後、上記ブルートゥース接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送するように構成される、
電子デバイス。
[項目38]
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、
上記ディスプレイはさらに、上記プロセッサが上記ブルートゥース接続を介して上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送する前に、第2インタフェースを表示することであって、上記第2インタフェースは、上記第1ファイルおよび上記第2ファイルと1対1の対応関係にある情報項目を備える、表示することを行うように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記ディスプレイにより表示される第1情報項目に対してユーザにより実行される選択操作を受信するように構成される、
項目37に記載の電子デバイス。
[項目39]
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースはさらに、第2ファイルの画像情報を備え、
上記プロセッサはさらに、上記ブルートゥース接続を介して上記第2デバイスに上記第2ファイルを自動的に転送するように構成される、項目37に記載の電子デバイス。
[項目40]
上記デバイス情報は上記ブルートゥースアドレスを有し、
上記プロセッサが、上記NFCチップを介して上記第2デバイスのブルートゥースアドレスを取得するように構成されていることは、
上記プロセッサが、上記NFCチップを介して、上記電子タグから、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得するように構成されることを備える、項目37から39のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目41]
上記デバイス情報は上記タグIDを有し、
上記プロセッサは、上記NFCチップを介して上記電子タグから上記タグIDを取得し、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検索し、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスが検出されないとき、上記ブルートゥースモジュールを介して周辺のブルートゥースデバイスを検索するように構成され、
上記ディスプレイはさらに、第3インタフェースを表示することであって、上記第3インタフェースは少なくとも1つのブルートゥースオプションを備え、各ブルートゥースオプションは、上記ブルートゥースモジュールにより検出される1つのブルートゥースデバイスに対応する、表示することを行うように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記少なくとも1つのブルートゥースオプションにおける第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される選択操作を受信することであって、上記第1ブルートゥースオプションは上記第2デバイスに対応する、受信することを行うように構成され、
上記プロセッサはさらに、上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記第1ブルートゥースオプションに対応する上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを取得するように構成される、
項目37から39のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目42]
上記メモリはさらに、上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記タグIDと上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスとの間の対応関係を格納するように構成される、項目41に記載の電子デバイス。
[項目43]
上記メモリは、上記タグIDと、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスとを格納し、
上記プロセッサはさらに、上記プロセッサが、上記タグIDに対応する上記ブルートゥースアドレスを検出するとき、上記ブルートゥースアドレスに対応する上記ブルートゥース接続が確立された後、上記ブルートゥース接続を介して、上記第2デバイスに上記第1ファイルを自動的に転送するように構成される、項目41または42に記載の電子デバイス。
[項目44]
上記プロセッサはさらに、上記第1ブルートゥースオプションに対して上記ユーザにより実行される上記選択操作に応答して、上記NFCチップを介して、上記第2デバイスの上記ブルートゥースアドレスを上記電子タグに転送するように構成される、項目41に記載の電子デバイス。
[項目45]
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは1または複数の画像を備え、上記第1ファイルは上記第1インタフェースにおける少なくとも1つの画像である、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは上記第1デバイスのホーム画面であり、上記第1ファイルは上記ホーム画面のスクリーンショットである、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースはビデオ再生インタフェースであり、上記第1インタフェースは、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルであるか、または、上記第1デバイスにより再生されているビデオファイルのアドレス情報である、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは上記第1デバイスのブラウザページであり、上記第1ファイルは、上記ブラウザページのページアドレスまたはスクリーンショットである、または
上記ディスプレイにより表示される上記第1インタフェースは上記第1デバイスにより開かれるドキュメントの画像情報であり、上記第1ファイルは、上記第1デバイスにより現在開かれているドキュメントである、項目37から44のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目46]
上記プロセッサはさらに、上記第1ファイルが転送された後、上記第2デバイスとの上記ブルートゥース接続を維持するように構成される、項目37から45のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目47]
上記プロセッサはさらに、維持された上記ブルートゥース接続を介して、上記第2デバイスに第3ファイルを転送するように構成される、項目46に記載の電子デバイス。
[項目48]
上記ブルートゥースアドレスに対応する上記ブルートゥース接続は、上記第1デバイスと上記第2デバイスとの間でブルートゥース接続が初めて確立された後に自動的に維持されるブルートゥース永久接続である、項目37から47のいずれか一項に記載の電子デバイス。
[項目49]
第2デバイスにファイルを転送するために第1デバイスにより使用されるデータ転送方法であって、上記第1デバイスには近距離無線通信NFCチップが提供され、上記第2デバイスには電子タグが提供され、上記電子タグは、上記第2デバイスのデバイス情報を備え、上記データ転送方法は、
上記第1デバイスが第1インタフェースを表示する段階であって、上記第1インタフェースは第1ファイルの画像情報を備える、表示する段階と、
上記第1デバイスの上記NFCチップと上記電子タグとの間の距離が予め設定された閾値より小さい場合、上記第1デバイスが、上記第2デバイスの上記デバイス情報を取得する段階と、
上記第1デバイスが、上記第2デバイスに、確立された通信接続を介して、上記第1デバイスにより現在表示されている上記第1インタフェースに対応する上記第1ファイルを、上記第2デバイスに自動的に転送する
を備える、方法。
[項目50]
上記デバイス情報は、ブルートゥースアドレス、またはブルートゥースアドレスを取得するのに使用されるタグIDを有し、
上記通信接続は、ブルートゥース接続またはWi-Fi接続を備える、項目49に記載の方法。
[項目51]
コンピュータ命令を備えるコンピュータ記憶媒体であって、上記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行される場合、上記電子デバイスは、項目1から24および項目49または50のいずれか一項に記載のデータ転送方法を実行することが可能になる、コンピュータ記憶媒体。
[項目52]
コンピュータプログラム製品であって、上記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行される場合、上記コンピュータは、項目1から24および項目49または50のいずれか一項に記載のデータ転送方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム製品。