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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/06 20060101AFI20241210BHJP
   G03G 15/08 20060101ALI20241210BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
G03G15/06 101
G03G15/08 235
G03G15/00 303
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020152070
(22)【出願日】2020-09-10
(65)【公開番号】P2022046157
(43)【公開日】2022-03-23
【審査請求日】2023-08-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】中井 潤
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-324840(JP,A)
【文献】特開2015-068953(JP,A)
【文献】特開2006-039036(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0110422(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 13/06
G03G 13/08
G03G 13/095
G03G 13/34
G03G 15/00
G03G 15/06
G03G 15/08
G03G 15/095
G03G 15/36
G03G 21/00
G03G 21/02
G03G 21/14
G03G 21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記現像装置による前記トナー像の現像の際に前記現像装置に印加する印加電圧を制御する制御部と、
前記トナー像のトナー濃度を測定する濃度測定部とを備え、
前記現像装置は、前記トナー濃度を測定するための複数の第1パッチトナー像を形成し、
前記制御部は、前記現像装置が前記複数の第1パッチトナー像をそれぞれ形成する際の前記印加電圧を、それぞれ異なる印加電圧に制御し、
前記濃度測定部は、前記現像装置によって形成された前記複数の第1パッチトナー像の前記トナー濃度を測定し、
前記制御部は、
前記濃度測定部によって測定された複数の第1パッチトナー像の前記トナー濃度と、前記複数の第1パッチトナー像が形成される際に前記現像装置に印加した前記印加電圧との関係を算出し、算出結果に基づいて前記印加電圧の調整を行い、
算出した前記印加電圧及び前記トナー濃度の関係に基づいて、所望のトナー濃度の前記トナー像を形成するための電圧値を算出し、前記印加電圧を算出した電圧値に調整し、
前記複数の第1パッチトナー像のうち、2つの第1パッチトナー像を選択し、前記2つの第1パッチトナー像の前記トナー濃度と、前記2つの第1パッチトナー像が形成される際に前記現像装置に印加した前記印加電圧との関係を一次関数として算出し、
前記所望のトナー濃度が、前記複数の第1パッチトナー像の前記トナー濃度のうちの最小濃度より小さい場合、前記複数の第1パッチトナー像のうち、前記最小濃度を有する第1パッチトナー像を含む2つの第1パッチトナー像を選択し、前記2つの第1パッチトナー像が形成される際に前記現像装置に印加した前記印加電圧との関係を示す一次関数の切片がプラスの値である場合、前記最小濃度を有する第1パッチトナー像の前記トナー濃度と、前記最小濃度を有する第1パッチトナー像が形成される際に前記現像装置に印加した前記印加電圧とに基づいて、前記電圧値を算出する、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記所望のトナー濃度が、前記複数の第1パッチトナー像の前記トナー濃度のうちの最大濃度より大きい場合、前記複数の第1パッチトナー像のうち、前記最大濃度を有する第1パッチトナー像を含む2つの第1パッチトナー像を選択し、選択した2つの前記第1パッチトナー像の前記トナー濃度と、前記2つの第1パッチトナー像が形成される際に前記現像装置に印加した前記印加電圧とを用いた外挿法で前記電圧値を算出する、請求項に記載の画像形成装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を採用するプリンター、コピー機などの画像形成装置は、画像データに基づいて用紙などの記録媒体に画像を形成する。特許文献1には、形成された画像における画質を安定化することを目的として、現像工程にて印字チェックパターンを感光体ドラム上に形成するときに現像ローラーに流れ込む現像電流を検知して、その検知結果に基づいて帯電電位及び現像バイアスを制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-333745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像形成装置において用いられているトナーの帯電量が、環境又は経時によって変動したときに、感光体ドラム上に形成するトナー像のトナー付着量がばらついて、出力画像の画像濃度が安定しないことがある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安定した画像濃度の画像形成が可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、現像装置と、制御部と、濃度測定部とを備える。前記像担持体には、表面に静電潜像が形成される。前記現像装置は、前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する。前記制御部は、前記現像装置による前記トナー像の現像の際に前記現像装置に印加する印加電圧を制御する。前記濃度測定部は、前記トナー像のトナー濃度を測定する。前記現像装置は、トナー濃度を測定するための複数の第1パッチトナー像を形成する。前記制御部は、前記現像装置が前記複数の第1パッチトナー像をそれぞれ形成する際の前記印加電圧を、それぞれ異なる印加電圧に制御する。前記濃度測定部は、前記現像装置によって形成された前記複数の第1パッチトナー像の前記トナー濃度を測定する。前記制御部は、前記濃度測定部によって測定された複数の第1パッチトナー像の前記トナー濃度と、前記複数の第1パッチトナー像が形成される際に前記現像装置に印加した前記印加電圧との関係を算出し、算出結果に基づいて前記印加電圧の調整を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安定した画像濃度の画像形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】画像形成装置1の構成の一例を示す図である。
図2】現像装置64の構成の一例を示す図である。
図3】用紙Pに形成された複数の第1パッチ画像を示す図である。
図4】本実施形態におけるトナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係を示すグラフである。
図5図4のグラフ上に所望のトナー濃度となる点を加えた図である。
図6】(a)及び(b)は、図4のグラフにおける相関関係L1に注目した図である。
図7】(a)及び(b)は、図4のグラフにおける相関関係L3に注目した図である。
図8】トナー濃度CTD3よりトナー濃度CTD4が薄い場合の相関関係L3を示す図である。
図9】本実施形態におけるトナー帯電量を予測するための第2パッチトナー像を示す図である。
図10】本実施形態におけるトナー帯電量予測プロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。図1は、画像形成装置1の構成の一例を示す図である。画像形成装置1は、例えば、タンデム方式のカラープリンターである。
【0011】
図1に示すように、画像形成装置1は、操作部2、給紙部3、搬送部4、トナー補給部5、画像形成部6、転写部7、定着部8、排出部9、及び制御部10を備える。
【0012】
操作部2は、ユーザーからの指示を受け付ける。操作部2は、ユーザーからの指示を受け付けると、ユーザーからの指示を示す信号を制御部10へ送信する。操作部2は、液晶ディスプレー21及び複数の操作キー22を含む。液晶ディスプレー21は、例えば、各種処理結果を表示する。操作キー22は、例えば、テンキー、及びスタートキーを含む。操作部2は、画像形成処理の実行を示す指示が入力されると、画像形成処理の実行を示す信号を制御部10へ送信する。この結果、画像形成装置1による画像形成動作が開始される。
【0013】
給紙部3は、給紙カセット31、及び給紙ローラー群32を有する。給紙カセット31は、複数枚の用紙Pを収容可能である。給紙ローラー群32は、給紙カセット31に収容された用紙Pを1枚ずつ搬送部4へ給紙する。用紙Pは記録媒体の一例である。
【0014】
搬送部4は、ローラー及びガイド部材を備える。搬送部4は、給紙部3から排出部9まで延在する。搬送部4は、画像形成部6及び定着部8を経由するように、給紙部3から排出部9まで用紙Pを搬送する。
【0015】
トナー補給部5は、画像形成部6にトナーを補給する。トナー補給部5は、第1装着部51Y、第2装着部51C、第3装着部51M、及び第4装着部51Kを備える。トナー補給部5は現像剤補給部の一例である。トナーは現像剤の一例である。
【0016】
第1装着部51Yには第1トナーコンテナ52Yが、装着される。同様に、第2装着部51Cには第2トナーコンテナ52Cが、第3装着部51Mには第3トナーコンテナ52Mが、第4装着部51Kには第4トナーコンテナ52Kが装着される。なお、第1装着部51Y~第4装着部51Kの構成は、装着されるトナーコンテナの種類が異なるのみで他の構成は同様である。このため、第1装着部51Y~第4装着部51Kを総称して、「装着部51」と記載する場合がある。
【0017】
第1トナーコンテナ52Y、第2トナーコンテナ52C、第3トナーコンテナ52M、及び第4トナーコンテナ52Kには、トナーがそれぞれ収容される。本実施形態において、第1トナーコンテナ52Yには、イエロートナーが収容される。第2トナーコンテナ52Cには、シアントナーが収容される。第3トナーコンテナ52Mには、マゼンタトナーが収容される。第4トナーコンテナ52Kには、ブラックトナーが収容される。
【0018】
画像形成部6は、露光装置61、第1画像形成ユニット62Y、第2画像形成ユニット62C、第3画像形成ユニット62M、及び第4画像形成ユニット62Kを備える。
【0019】
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々は、帯電装置63、現像装置64、及び感光体ドラム65を有する。感光体ドラム65は、像担持体の一例である。
【0020】
帯電装置63、及び現像装置64は、感光体ドラム65の周面に沿って配置される。本実施形態において、感光体ドラム65は、図1の矢印R1で示す方向(時計回り)に回転する。
【0021】
帯電装置63は、感光体ドラム65を放電によって所定の極性に均一に帯電させる。本実施形態において、帯電装置63は、感光体ドラム65を正の極性に帯電させる。露光装置61は、帯電した感光体ドラム65にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成される。
【0022】
現像装置64は、感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。現像装置64は、トナー補給部5からトナーが補給される。現像装置64は、トナー補給部5から補給されたトナーを感光体ドラム65の表面に供給する。この結果、感光体ドラム65の表面にトナー像が形成される。
【0023】
本実施形態において、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64は、第1装着部51Yと接続する。したがって、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64には、イエロートナーが補給される。よって、第1画像形成ユニット62Yが有する感光体ドラム65の表面には、イエロートナー像が形成される。
【0024】
第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64は、第2装着部51Cと接続する。したがって、第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64には、シアントナーが補給される。よって、第2画像形成ユニット62Cが有する感光体ドラム65の表面には、シアントナー像が形成される。
【0025】
第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64は、第3装着部51Mと接続する。したがって、第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64には、マゼンタトナーが補給される。よって、第3画像形成ユニット62Mが有する感光体ドラム65の表面には、マゼンタトナー像が形成される。
【0026】
第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64は、第4装着部51Kと接続する。したがって、第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64には、ブラックトナーが補給される。よって、第4画像形成ユニット62Kが有する感光体ドラム65の表面には、ブラックトナー像が形成される。
【0027】
転写部7は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kが有する各感光体ドラム65の表面に形成された各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。本実施形態において、転写部7は、二次転写方式によって各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。詳しくは、転写部7は、4つの一次転写ローラー71、中間転写ベルト72、駆動ローラー73、従動ローラー74、二次転写ローラー75、及び濃度センサー76を有する。
【0028】
中間転写ベルト72は、4つの一次転写ローラー71、駆動ローラー73、及び、従動ローラー74に張架された無端ベルトである。中間転写ベルト72は、駆動ローラー73の回転に応じて駆動する。図1において、中間転写ベルト72は、反時計回りに周回する。従動ローラー74は、中間転写ベルト72の駆動に応じて回転駆動する。
【0029】
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dに沿って、中間転写ベルト72の下面と対向して配置される。本実施形態において、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dの上流側から下流側に向けて第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの順で配置される。
【0030】
各一次転写ローラー71は、中間転写ベルト72を介して各感光体ドラム65に対向して配置され、各感光体ドラム65に向けて押圧されている。このため、各感光体ドラム65の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト72に順次転写される。本実施形態において、中間転写ベルト72には、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で重ねて転写される。以下、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像が重ねられたトナー像を「積層トナー像」と記載する場合がある。
【0031】
二次転写ローラー75は、中間転写ベルト72を介して駆動ローラー73に対向して配置される。二次転写ローラー75は、駆動ローラー73に向けて押圧されている。これにより、二次転写ローラー75と駆動ローラー73との間に転写ニップが形成される。用紙Pが転写ニップを通過すると、中間転写ベルト72上の積層トナー像が用紙Pに転写される。本実施形態において、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で、上層から下層となるように用紙Pに転写される。積層トナー像が転写された用紙Pは、搬送部4によって定着部8へ向けて搬送される。
【0032】
濃度センサー76は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kよりも下流側において中間転写ベルト72に対向して配置されており、感光体ドラム65上に形成された積層トナー像の濃度(トナー濃度)を測定する。なお、濃度センサー76は、中間転写ベルト72上の積層トナー像の濃度を測定するものでもよく、また、用紙P上に定着されたトナー像の濃度を測定するものでもよい。
【0033】
定着部8は、加熱部材81、及び加圧部材82を備える。加熱部材81、及び加圧部材82は互いに対向して配置され、定着ニップを形成する。画像形成部6から搬送された用紙Pは、定着ニップを通過することにより所定の定着温度で加熱されながら、加圧される。この結果、積層トナー像が用紙Pに定着する。用紙Pは、搬送部4によって定着部8から排出部9へ向けて搬送される。
【0034】
排出部9は、排出ローラー対91及び排出トレイ93を有する。排出ローラー対91は、排出口92を介して排出トレイ93へ用紙Pを搬送する。排出口92は、画像形成装置1の上部に形成される。
【0035】
制御部10は、画像形成装置1が備える各部の動作を制御する。制御部10は、プロセッサー11と、記憶部12とを備える。プロセッサー11は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部12は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部12は、制御プログラムを記憶している。プロセッサー11は、制御プログラムを実行することによって、画像形成装置1の動作を制御する。
【0036】
次に、図2を参照して、現像装置64の構成について詳細に説明する。図2は、現像装置64の構成の一例を示す図である。詳しくは、図2は、第1画像形成ユニット62Yが有する第1現像装置64Yを示す。なお、図2では、理解を容易にするために感光体ドラム65を2点鎖線で図示している。本実施形態において、第1現像装置64Yは、2成分現像方式によって感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像する。図1を参照して既に説明したように、第1現像装置64Yの現像容器640は、第1トナーコンテナ52Yに接続する。したがって、第1現像装置64Yの現像容器640には、イエロートナーがトナー補給口640hを介して補給される。
【0037】
図2に示すように、第1現像装置64Yは、現像容器640の内部に現像ローラー641、第1攪拌スクリュー643、第2攪拌スクリュー644、及びブレード645を有する。詳しくは、現像ローラー641は、第2攪拌スクリュー644と対向して配置される。ブレード645は、現像ローラー641と対向して配置される。
【0038】
現像容器640は、仕切り壁640cによって第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとに区画される。仕切り壁640cは、現像ローラー641の軸方向に延びる。第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとは、仕切り壁640cの長手方向の両端の外方において連通している。
【0039】
第1攪拌室640aには、第1攪拌スクリュー643が配置される。第1攪拌室640aには、磁性体キャリアが収容されている。第1攪拌室640aには、非磁性体のトナーがトナー補給口640hを介して補給される。図2に示す例では、第1攪拌室640aには、イエロートナーが補給される。
【0040】
第2攪拌室640bには、第2攪拌スクリュー644が配置される。第2攪拌室640bには、磁性体のキャリアが収容されている。
【0041】
イエロートナーは、第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644によって攪拌されてキャリアと混合される。この結果、キャリア、及びイエロートナーからなる2成分現像剤が構成される。2成分現像剤は、現像剤の一例であるため、以下「現像剤」と省略して記載することがある。
【0042】
第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644は、第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとの間で現像剤を循環させて攪拌する。この結果、トナーが所定の極性に帯電する。本実施形態において、トナーは、正の極性に帯電する。
【0043】
現像ローラー641は、非磁性の回転スリーブ641aと、マグネット体641bとによって構成される。マグネット体641bは、回転スリーブ641aの内部に固定して配置される。マグネット体641bは、複数の磁極を含む。現像剤は、マグネット体641bの磁力によって、現像ローラー641に吸着する。この結果、現像ローラー641の表面に磁気ブラシが形成される。
【0044】
本実施形態において、現像ローラー641は、図2の矢印R2(反時計回り)で示す方向に回転する。現像ローラー641は、回転することによって磁気ブラシをブレード645と対向する位置まで搬送する。ブレード645は、現像ローラー641との間にギャップ(隙間)が形成されるように配置されている。したがって、磁気ブラシの厚さがブレード645によって規定される。ブレード645は、現像ローラー641と感光体ドラム65とが対向する位置よりも磁気ローラー642の回転方向の上流側に配置される。
【0045】
現像ローラー641には、制御部10の制御により、所定の電圧(現像バイアス電圧)が印加される。これにより、表面に形成された現像剤層が感光体ドラム65と対向する位置まで搬送され、現像剤中のトナーが感光体ドラム65に付着される。
【0046】
例えば、ユーザーによる画像形成処理の実行を示す指示が画像形成装置1に入力されると、制御部10は、画像形成装置1が備える各部に画像形成動作を開始するよう画像形成部6を制御する。具体的には、制御部10は、帯電装置63、第1現像装置64Y、現像電源648及び露光装置61を制御する。
【0047】
帯電装置63は、制御部10による制御により、感光体ドラム65の表面を所定の帯電電位(表面電位V0)に帯電させる。詳しくは、帯電装置63が感光体ドラム65に帯電バイアスを印加すると、感光体ドラム65の表面が表面電位V0に帯電する。
【0048】
現像電源648は、制御部10による制御により、現像ローラー641に現像バイアス電圧を印加する。現像バイアス電圧は、直流成分及び交流成分を含む。図2は、直流成分の大きさ(Vdc1)が表面電位V0より大きい現像バイアス電圧が、現像ローラー641に印加された場合を示す。なお、バイアス電圧は、交流成分を含まなくてもよい。
【0049】
露光装置61は、制御部10による制御により、帯電装置63が表面電位V0に帯電させた感光体ドラム65にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム65の表面における静電潜像が形成された部分の帯電電位V1は、表面電位V0より小さくなる。
【0050】
第1現像装置64Yは、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成されると、制御部10による制御により、感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像する。
【0051】
このとき、感光体ドラム65へ現像されるトナーが、現像電流Idとして測定される。つまり、現像電流Idは、表面電位V0と帯電電位V1との差分(コントラスト電圧)に応じて、現像ローラー641から感光体ドラム65へ移動したトナーの量を示す。
【0052】
なお、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々が有する現像装置64の構成は、トナー補給部5から補給されるトナーの種類が異なるのみで、他の構成は略同様である。したがって、第2画像形成ユニット62C~第4画像形成ユニット62Kが有する第2現像装置64C~第4現像装置64Kの構成の説明については、説明を省略する。
【0053】
ここで、放電及び露光によるコントラスト電圧が一定であって、トナーの帯電量が常に一定である場合、現像ローラー641から感光体ドラム65へ移動するトナーの量は一定になるため、濃度センサー76によって測定されるトナー濃度は一定になる。
【0054】
しかしながら、例えば、材質が異なる感光体ドラム65に同じ露光エネルギーのレーザー光を照射した場合、コントラスト電圧が異なる。具体的には、a-Si(アモルファスシリコン)製の感光体ドラム65では、有機感光体(OPC)製の感光体ドラム65と比べて、コントラスト電圧の電圧が大きく変化しやすい。
【0055】
また、トナーの帯電量は、環境条件等により、常に一定ではないため、コントラスト電圧が同じ場合においても、現像ローラー641から感光体ドラム65へ移動するトナーの量は常に一定にはならない。
【0056】
濃度センサー76によって一定のトナー濃度が測定されるようにするため、例えば、本実施形態において、現像ローラー641に印加される現像バイアス電圧を調整する現像バイアス電圧調整モードを有する。現像バイアス電圧調整モードは、例えば、画像形成処理の合間に、現像バイアス電圧調整モードの実行を示す指示がユーザーによって入力されると開始される。
【0057】
[現像バイアス電圧調整]
現像バイアス電圧調整モードが開始されると、画像形成部6は、用紙Pに複数の第1パッチ画像を形成する。具体的には、現像装置64は、複数の第1パッチトナー像を形成する。第1パッチトナー像は、例えば、10mm四方の四角形である。このような大きさにすることで、トナーの消費量を抑えることができる。
【0058】
次に、図3を参照して、第1パッチ画像及び第1パッチトナー像について説明する。図3は、用紙Pに形成された複数の第1パッチ画像を示す図である。
【0059】
現像装置64は、第1パッチトナー像S1~S4を形成する。第1パッチトナー像S1~S4の形成の際、現像ローラー641には、それぞれ異なる現像バイアス電圧が印加される。例えば、制御部10の制御により、第1パッチトナー像S1の形成時には、現像バイアス電圧Vdc1が印加され、第1パッチトナー像S2の形成時には、現像バイアス電圧Vdc2が印加され、第1パッチトナー像S3の形成時には、現像バイアス電圧Vdc3が印加され、第1パッチトナー像S4の形成時には、現像バイアス電圧Vdc4が印加される。
【0060】
また、濃度センサー76は、現像装置64によって形成された第1パッチトナー像S1~S4のトナー濃度を測定する。制御部10は、濃度センサー76の測定結果を取得する。例えば、制御部10は、濃度センサー76によって測定された第1パッチトナー像S1~S4のそれぞれのトナー濃度CTD1~CTD4を取得する。
【0061】
制御部10は、取得したトナー濃度CTD1~CTD4と、現像バイアス電圧Vdc1~Vdc4とに基づいて、トナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係を算出する。
【0062】
次に、図4を参照して、本実施形態におけるトナー濃度及び現像バイアス電圧について説明する。図4は、本実施形態におけるトナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係を示すグラフである。図4は、縦軸にトナー濃度を示し、横軸に現像バイアス電圧を示す。
【0063】
本実施形態において、トナー濃度は、CTD4が最も濃く、CTD3、CTD2、CTD1の順に薄くなるものとする。現像バイアス電圧は、Vdc4が最も大きく、Vdc3、Vdc2、Vdc1の順に小さくなるものとする。一般的には、現像バイアス電圧が高くなるほど、トナー濃度の濃い画像が形成される。
【0064】
制御部10は、例えば、第1パッチトナー像S1~S4のうち、2つの第1パッチトナー像を選択し、2つの第1パッチトナー像のトナー濃度と、2つの第1パッチトナー像が形成される際の現像バイアス電圧との関係を一次関数として算出する。具体的には、制御部10は、第1パッチトナー像S1、S2を選択し、トナー濃度CTD1及び現像バイアス電圧Vdc1と、トナー濃度CTD2及び現像バイアス電圧Vdc2とに基づいて、第1パッチトナー像S1、S2におけるトナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係L1の一次関数を算出する。
【0065】
同様に、制御部10は、トナー濃度CTD2及び現像バイアス電圧Vdc2と、トナー濃度CTD3及び現像バイアス電圧Vdc3とに基づいて、第1パッチトナー像S2、S3におけるトナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係L2の一次関数を算出し、トナー濃度CTD3及び現像バイアス電圧Vdc3と、トナー濃度CTD4及び現像バイアス電圧Vdc4とに基づいて、第1パッチトナー像S3、S4におけるトナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係L3の一次関数を算出する。
【0066】
このように、トナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係がわかると、所望のトナー濃度の画像を形成するための現像バイアス電圧を求めることが可能になる。
【0067】
次に、図5図8を参照して、本実施形態において、所望のトナー濃度の画像を形成するための現像バイアス電圧の算出方法について説明する。図5は、図4のグラフ上に所望のトナー濃度となる点を加えた図である。図5は、所望のトナー濃度がトナー濃度CTD1~CTD4の間の濃度である場合を示す。
【0068】
例えば、所望のトナー濃度がトナー濃度CTD1とトナー濃度CTD2との間のトナー濃度CTDaである場合(CTD1<CTDa<CTD2)、トナー濃度CTDaの画像を形成するための現像バイアス電圧Vdcaは、数式(1)で算出される。
【0069】
【数1】
【0070】
また、同様に、所望のトナー濃度が、トナー濃度CTD2とトナー濃度CTD3との間のトナー濃度CTDbである場合(CTD2<CTDb<CTD3)、及びトナー濃度CTD3とトナー濃度CTD4との間のトナー濃度CTDcである場合(CTD3<CTDc<CTD4)、それぞれ対応する現像バイアス電圧Vdcb及び現像バイアス電圧Vdccは、数式(1)を変形させて算出される。
【0071】
このように、所望のトナー濃度が、複数の第1パッチトナー像のトナー濃度のうちの最大濃度と最小濃度との間のトナー濃度である場合、内挿法により適切な現像バイアス電圧を求めることができる。
【0072】
次に、図6(a)及び(b)に示すように、所望のトナー濃度が複数の第1パッチトナー像のトナー濃度のうちの最小濃度より薄い場合における現像バイアス電圧の算出方法を説明する。この場合、制御部10は、最小濃度を有する第1パッチトナー像S1を含む2つの第1パッチトナー像(第1パッチトナー像S1、S2)を選択する。また、この場合、相関関係L1の切片CTDintの符号により算出方法が異なる。図6(a)及び(b)は、図4のグラフにおける相関関係L1に注目した図である。図6(a)は、相関関係L1の切片CTDintがゼロ以上(CTDint1)である場合を示し、図6(b)は、相関関係L1の切片CTDintがゼロ未満(CTDint2)である場合を示す。切片CTDintは、数式(2)で算出される。
【0073】
【数2】
【0074】
図6(a)に示す場合(CTDint≧0)において、所望のトナー濃度が、トナー濃度CTD1より薄いトナー濃度CTDdである場合(CTDd<CTD1)、トナー濃度CTDdの画像を形成するための現像バイアス電圧Vdcdは、数式(3)で算出される。
【0075】
このように計算することで、切片CTDintがゼロ以上(CTDint1)である場合に現像バイアス電圧Vdcdがマイナスの値になることを防ぐことができる。
【0076】
【数3】
【0077】
一方、図6(b)に示す場合(CTDint<0)において、所望のトナー濃度が、トナー濃度CTD1より薄いトナー濃度CTDdである場合(CTDd<CTD1)、トナー濃度CTDdの画像を形成するための現像バイアス電圧Vdcdは、外挿法により数式(4)で算出される。
【0078】
【数4】
【0079】
次に、図7(a)及び(b)に示すように、所望のトナー濃度が複数の第1パッチトナー像のトナー濃度のうちの最大濃度より濃い場合における現像バイアス電圧の算出方法を説明する。図7(a)及び(b)は、図4のグラフにおける相関関係L3に注目した図である。
【0080】
図7(a)に示すように、所望のトナー濃度が、トナー濃度CTD4より濃いトナー濃度CTDeである場合(CTD4<CTDe)、制御部10は、最大濃度を有する第1パッチトナー像S4を含む2つの第1パッチトナー像(第1パッチトナー像S3、S4)を選択する。この場合、トナー濃度CTDeの画像を形成するための現像バイアス電圧Vdceは、外挿法により数式(5)で算出される。
【0081】
【数5】
【0082】
なお、算出された現像バイアス電圧Vdceが、図7(b)に示すように、現像バイアス電圧の最大出力値VdcLより大きくなる場合、最大出力値VdcLを現像バイアス電圧Vdceとする。
【0083】
次に、図8に示すように、例えば、トナー濃度CTD3よりトナー濃度CTD4が薄い場合において、トナー濃度CTD3より濃いトナー濃度CTDeの画像を形成するための現像バイアス電圧Vdceの算出方法を説明する(CTD4<CTD3<CTDe)。図8は、トナー濃度CTD3よりトナー濃度CTD4が薄い場合の相関関係L3を示す図である。この場合、相関関係L3の一次関数の傾きがマイナスになるため、外挿法の数式(5)では現像バイアス電圧Vdceを正しく算出できない。
【0084】
そこで、相関関係L3の一次関数の傾きがマイナスである場合、現像バイアス電圧Vdceは、現像バイアス電圧の最大出力値VdcL又は現像バイアス電圧Vdc4とする。
【0085】
本実施形態において、所望のトナー濃度の画像を形成するための現像バイアス電圧を算出すると、現像バイアス電圧調整モードを終了する。
【0086】
[トナー帯電量の予測]
本実施形態において、所望のトナー濃度の画像を形成するための現像バイアス電圧がわかると、現像容器640内のトナーのトナー帯電量をより正確に知ることができる。例えば、本実施形態では、トナー帯電量を予測するためのトナー帯電量予測モードを有する。
【0087】
次に、図9を参照して、本実施形態におけるトナー帯電量の予測について説明する。図9は、本実施形態におけるトナー帯電量を予測するための第2パッチトナー像を示す図である。
【0088】
本実施形態において、トナー帯電量予測モードが開始されると、現像装置64は、第2パッチトナー像S5、S6を形成する。例えば、第2パッチトナー像S5、S6は、サイズがW×Tの長方形である。Wは、第2パッチトナー像S5、S6の、用紙Pの搬送方向に直交する方向の長さを示す。Tは、第2パッチトナー像S5、S6の、用紙Pの搬送方向の長さを示す。Wは、例えば、感光体ドラム65の幅方向(軸方向)における画像形成可能な最大長である。Tは、例えば、濃度センサー76がトナー濃度を測定可能な最小長である。
【0089】
第2パッチトナー像S5、S6の形成の際、制御部10の制御により、現像ローラー641には、現像バイアス電圧調整モードにおいて算出された、第2パッチトナー像S5、S6が所望のトナー濃度になるように調整された現像バイアス電圧が印加される。
【0090】
具体的には、制御部10の制御により、第2パッチトナー像S5の形成時には、現像バイアス電圧Vdc5が印加され、第2パッチトナー像S6の形成時には、現像バイアス電圧Vdc6が印加される。このとき、制御部10は、第2パッチトナー像S5、S6が現像される際に測定される現像電流Id5、Id6を取得する。
【0091】
また、濃度センサー76は、現像装置64によって形成された第2パッチトナー像S5、S6のトナー濃度を測定する。制御部10は、濃度センサー76の測定結果を取得する。例えば、制御部10は、濃度センサー76によって測定された第2パッチトナー像S5、S6のそれぞれのトナー濃度CTD5、CTD6を取得する。
【0092】
制御部10は、取得した現像電流Id5及びId6の差分と、トナー濃度CTD5及びCTD6の差分と、第2パッチトナー像S5、S6における用紙Pの搬送方向に直交する方向の長さWとに基づいて、現像容器640内のトナーのトナー帯電量を算出する。
【0093】
次に、図10を参照して、本実施形態におけるトナー帯電量予測プロセスについて説明する。図10は、本実施形態におけるトナー帯電量予測プロセスを示すフローチャートである。
【0094】
本実施形態において、現像バイアス電圧調整モードが開始されると(ステップS11)、現像装置64は、複数の第1パッチトナー像を形成する(ステップS12)。
【0095】
制御部10は、複数の第1パッチトナー像のトナー濃度と、複数の第1パッチトナー像を形成する際の現像バイアス電圧とに基づいて、トナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係を算出する(ステップS13)。
【0096】
制御部10は、トナー濃度及び現像バイアス電圧の相関関係に基づいて、トナー帯電量予測モードにおいて所望のトナー濃度の第2パッチトナー像が形成されるように、現像バイアス電圧を調整する(ステップS14)。
【0097】
現像装置64は、トナー帯電量予測モードにおいて(ステップS15)、第2パッチトナー像を形成する(ステップS16)。
【0098】
制御部10は、第2パッチトナー像が形成される際の現像電流と、第2パッチトナー像のトナー濃度と、第2パッチトナー像における用紙Pの搬送方向に直交する方向の長さWとに基づいて、現像容器640内のトナーのトナー帯電量を算出する(ステップS17)。
【0099】
本実施形態において、濃度センサー76は、中間転写ベルト72に対向して配置され、中間転写ベルト72上の積層トナー像の濃度を測定する構成としたが、これに限らず、感光体ドラム65に対向して配置され、感光体ドラム65上のトナー像の濃度を測定するものであってもよい。
【0100】
以上、図面(図1図10)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0102】
1 :画像形成装置
10 :制御部
64 :現像装置
65 :感光体ドラム
76 :濃度センサー
641 :現像ローラー
648 :現像電源
CTD1~CTD6 :トナー濃度
CTDa~CTDe :トナー濃度
Id、Id5、Id6 :現像電流
L1~L3 :相関関係
P :用紙
S1~S4 :第1パッチトナー像
S5、S6 :第2パッチトナー像
V0、V1 :表面電位
Vdc1~Vdc6 :現像バイアス電圧
VdcL :最大出力値
Vdca~Vdce :現像バイアス電圧
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10