(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】プログラム、画像管理装置及びオンライン診療システム
(51)【国際特許分類】
G16H 30/20 20180101AFI20241210BHJP
【FI】
G16H30/20
(21)【出願番号】P 2020172718
(22)【出願日】2020-10-13
【審査請求日】2023-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】副島 秀介
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-087481(JP,A)
【文献】特開2016-084099(JP,A)
【文献】特開2017-215882(JP,A)
【文献】特開2018-173994(JP,A)
【文献】特開2019-219591(JP,A)
【文献】特開2010-119142(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムが有するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付けステップと、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信ステップと、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第1表示禁止ステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項2】
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムが有するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付けステップと、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信ステップと、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第2表示禁止ステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項3】
前記関連付けステップは、
前記ユーザー情報と関連付ける患者情報候補を抽出する抽出ステップと、
前記患者情報候補から選択された患者情報と前記ユーザー情報とを関連付ける第1の関連付けステップと、を含む請求項1
又は2記載のプログラム。
【請求項4】
前記関連付けステップは、
前記患者情報候補を表示する表示ステップと、
前記患者情報候補のうちの一つを選択する選択ステップと、をさらに含む請求項
3記載のプログラム。
【請求項5】
前記画像管理装置は、前記ユーザー情報と前記患者情報とを関連付けて記憶する記憶部を備え、
前記関連付けステップは、
前記ユーザー情報に基づき、前記記憶部に記憶された前記ユーザー情報に関連づけられた前記患者情報を取得する患者情報取得ステップと、
前記患者情報取得ステップで取得された患者情報と前記ユーザー情報とを関連付ける第2の関連付けステップと、を含む請求項1
又は2記載のプログラム。
【請求項6】
前記関連付けステップは、前記ユーザー情報と同一または最も類似度が高い患者情報を前記ユーザー情報と関連付ける第3の関連付けステップを含む請求項1
又は2記載のプログラム。
【請求項7】
前記第3の関連付けステップは、
前記ユーザー情報と同一または最も類似度が高い患者情報を前記ユーザー情報と関連付けるか否かを入力させるための入力画面を表示する確認ステップ、を含む請求項
6記載のプログラム。
【請求項8】
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連づけられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を、前記ユーザー端末に記憶することを禁止させる記憶禁止ステップをさらに前記コンピュータに実行させる請求項1から
7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれていない医用画像を、前記ユーザー端末に送信することを禁止する送信禁止ステップをさらに前記コンピュータに実行させる請求項1から
8のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記ユーザー端末に表示する前記医用画像を含む医用情報の表示範囲を指定する指定ステップをさらに前記コンピュータに実行させ、
前記送信ステップは、前記指定ステップにより指定された前記医用画像を含む前記医用情報の表示範囲に対応する画像データを前記ユーザー端末に送信する、請求項1から
9のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記指定ステップは、前記ネットワーク接続より前に指定する事前指定ステップである、請求項
10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記ユーザー端末における前記医用画像を含む医用情報に対する操作を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定された前記操作を示す情報を前記画像管理装置の表示部に表示する特定表示ステップと、
をさらに前記コンピュータに実行させる請求項1から
11のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
患者のユーザー端末にネットワークで接続され、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置であって、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第1表示禁止手段と、
を備える画像管理装置。
【請求項14】
患者のユーザー端末にネットワークで接続され、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置であって、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第2表示禁止手段と、
を備える画像管理装置。
【請求項15】
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第1表示禁止手段と、
を備えるオンライン診療システム。
【請求項16】
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第2表示禁止手段と、
を備えるオンライン診療システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、画像管理装置及びオンライン診療システムに関する。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウィルスの蔓延やそれによる患者の来院控え、政府の対策としてのオンライン診療の時限的緩和措置により、オンライン診療が増加しつつある。
【0003】
現状では、オンライン診療システムと医用画像などの検査結果を管理する検査管理システムは連携されていない。しかし、将来的にはオンライン診療システムと検査管理システムを連携させ、オンライン診療で患者の端末に医用画像などの検査結果を表示して説明ができるようにすることで、来院時の検査後の患者の待ち時間や再来院の手間を削減することが期待される。
【0004】
医用画像等を端末に表示する技術として、例えば、特許文献1には、医師や技師が使用する携帯情報端末の位置情報と携帯情報端末を使用するユーザーに関する情報とに基づいて、ユーザーが利用する可能性があるアプリケーションを決定して表示させ、表示されたアプリケーションのうちユーザーが選択したアプリケーションを用いて表示させる対象を特定し表示する技術が記載されている。また、例えば、特許文献2には、カンファレンス時に端末間で双方向に医療画像を共有できるようにした医療支援システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2014-139722号公報
【文献】特開2014-533511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
オンライン診療時に検査管理システム上の医用画像を患者の端末に表示させるには、オンライン診療システムで診療を行っている患者の医用画像を、例えば医師の手動の操作により検査管理システムで表示させ、それをオンライン診療システムで患者の端末と共有する(患者の端末に送信する)という手間がかる。また、その手間の中で、誤操作等により別患者の医用画像を送信してしまう(患者の取り間違い)というセキュリティ上の懸念がある。
特許文献1、2に記載の技術は、医師や技師の端末に医用画像等を表示するものであり、患者の端末に送信して表示するものではない。そのため、誤操作等により別患者の医用画像をユーザー端末に送信してしまうというセキュリティ上の問題は発生しない。
【0007】
本発明の課題は、オンライン診療システムにおいて患者のユーザー端末に医用画像を送信する際の患者の取り間違いを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムが有するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付けステップと、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信ステップと、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第1表示禁止ステップと、
を実行させる。
【0009】
また、本発明に係るプログラムは、
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムが有するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付けステップと、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信ステップと、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第2表示禁止ステップと、
を実行させる。
【0010】
また、本発明に係る画像管理装置は、
患者のユーザー端末にネットワークで接続され、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置であって、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第1表示禁止手段と、
を備える。
【0011】
また、本発明に係る画像管理装置は、
患者のユーザー端末にネットワークで接続され、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置であって、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第2表示禁止手段と、
を備える。
【0012】
また、本発明に係るオンライン診療システムは、
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第1表示禁止手段と、
を備える。
【0013】
また、本発明に係るオンライン診療システムは、
患者のユーザー端末と、医用画像を含む患者情報を保管する画像管理装置と、がネットワークで接続されたオンライン診療システムであって、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立した場合に、前記ユーザー端末から取得されたユーザー情報と、前記患者情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記ユーザー情報に関連付けられた前記患者情報に含まれる前記医用画像を前記ユーザー端末に送信する送信手段と、
前記ユーザー端末と前記画像管理装置とのネットワーク接続が確立されている間に、前記ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像を、前記画像管理装置の表示部に表示することを禁止する第2表示禁止手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、オンライン診療システムにおいて患者のユーザー端末に医用画像を送信する際の患者の取り間違いを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】オンライン診療システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】
図1の画像管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1のユーザー端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図4A】オンライン診療処理の流れを示す図である。
【
図4B】オンライン診療処理の流れを示す図である。
【
図5】
図4AのステップS11における画像管理装置の表示部の画面表示の一例を示す図である。
【
図6】
図4AのステップS11における画像管理装置の表示部の画面表示の他の例を示す図である。
【
図7】
図4BのステップS18におけるユーザー端末の表示部の画面表示の一例を示す図である。
【
図8】患部静止画撮影ボタンの押下によって画像管理装置の表示部に表示される画面を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0026】
(オンライン診療システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に係るオンライン診療システム100の全体構成例を示す図である。オンライン診療とは、2以上の複数の端末で行われ、医師と患者との間で互いの映像(画像)および音声を相互に伝達することにより行う診療である。
図1に示すように、オンライン診療システム100は、医用画像を含む患者情報を保存、管理する画像管理装置1と、患者が使用するユーザー端末2とが通信ネットワークN(ネットワーク)を介してデータ送受信可能に接続されて構成される。すなわち、画像管理装置1とユーザー端末2は、通信ネットワークNを通じて互いに双方向通信可能に接続され、例えば、ネットワーク接続や遮断、画像共有などに係る処理情報を双方向に共有させ得る。なお、ユーザー端末2の台数は、特に限定されない。
【0027】
(画像管理装置の構成)
画像管理装置1は、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication System)等の、医用画像を含む患者情報を保存、管理する装置である。医用画像とは、医療現場で使用される画像(人体を撮影又は計測した結果を画像化したもの)であり、X線画像、MRI画像、CT画像などが含まれるが、例えば、ユーザー端末2で撮影された患者の画像等、一般に広く使用されているJPEGやGIFなどの画像であってもよい。
また、画像管理装置1は、ユーザー端末2との間でオンライン診療を行う機能を備えている。
【0028】
図2は、画像管理装置1の機能的構成を示すブロック図である。画像管理装置1は、
図2に示すように、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、通信部15、音声入力部16、音声出力部17、撮影部18等を備えて構成され、各部はバス19により接続されている。
【0029】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。制御部11のCPUは、操作部13の操作に応じて、記憶部12に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って、各種処理を実行する。
【0030】
記憶部(保管部)12は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成される。記憶部12は、システムプログラム、各種処理プログラム(アプリケーションプログラム)、プログラムの実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶(保管)する。各プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0031】
本実施形態において、記憶部12には、アプリケーションプログラムとして、オンライン診療プログラム121、検査管理プログラム122、連携プログラム123等が記憶されている。
【0032】
オンライン診療プログラム121は、ユーザー端末2との間でオンライン診療を実現するためのアプリケーションプログラムである。オンライン診療プログラム121は、例えば、以下に説明するオンライン診療プログラム121の動作を制御部11に実行させるためのプログラムを含む。
【0033】
検査管理プログラム122は、医用画像を含む患者情報を保存、管理するためのアプリケーションプログラムである。検査管理プログラム122は、例えば、以下に説明する検査管理プログラム122の動作を制御部11に実行させるためのプログラムを含む。
【0034】
連携プログラム123は、オンライン診療プログラム121と検査管理プログラム122を連携させるためのプログラムである。連携プログラム123は、例えば、以下に説明する連携プログラム123の動作を制御部11に実行させるためのプログラムを含む。
【0035】
オンライン診療プログラム121、検査管理プログラム122、連携プログラム123は、制御部11に、請求項に記載の関連付けステップ、送信ステップ、記憶禁止ステップ、送信禁止ステップ、第1表示禁止ステップ、第2表示禁止ステップ、指定ステップ、特定ステップ、特定表示ステップを実行させるプログラムを構成している。
【0036】
画像DB124は、医用画像を被写体である患者の患者属性情報及び検査情報に対応付けて記憶(保管)するデータベースである。画像DB124には、登録されている患者の患者属性情報であって、医用画像に対応付けられる患者属性情報を記憶(保管)する患者マスターが含まれる。
ここで、患者情報とは、患者に関する情報であり、患者属性情報、医用画像、検査情報等を含む。患者属性情報とは、患者を特定するための情報であり、患者ID、氏名、生年月日、性別等を含む。検査情報とは、検査に関する情報のことであり、検査ID、検査日時、モダリティー(CT、DR、CR、US、MRI、汎用カメラ等)、検査部位、検査目的、シリーズ番号、画像番号等の検査を特定するための情報や、読影(診療)レポート、シェーマの情報、診断結果等の検査に関連して生成された情報を含む。また、医用画像及び医用画像に対応する患者属性情報及び検査情報を総称して医用情報と呼ぶ。
【0037】
予約DB125は、オンライン診療の予約情報を記憶(保管)するデータベースである。予約DB125は、ユーザー登録された患者のユーザー情報(ユーザーID、氏名、生年月日、性別、連絡先等)を格納するユーザー情報マスターを含む。
ここで、予約情報には、予約ID、ユーザーID、氏名、生年月日、性別、連絡先、予約日時、受診目的等が含まれる。
【0038】
さらに、記憶部12には、ユーザー端末2側のオンライン診療プログラム221が記憶されている。
【0039】
操作部13は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部11に出力する。また、操作部13は、表示部14の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部11に出力する。
【0040】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のモニターにより構成され、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、操作部13からの入力指示やデータ等を表示する。
【0041】
通信部15は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークNを介して外部機器とデータ送受信を行う。
【0042】
音声入力部16は、マイク等により構成され、音声を電気信号に変換して入力する。
音声出力部17は、スピーカ、イヤホン等により構成され、音声を外部に出力する。
撮影部18は、CCD(Charge Coupled Device)等を備えるウェブカメラ等により構成され、ビデオ動画や静止画を撮影する。
【0043】
(ユーザー端末の構成)
ユーザー端末2は、患者が使用する端末であれば特に限定はされず、通信ネットワークNに接続され、医用画像が表示可能なディスプレイ、診療が可能なウェブカメラなどのビデオ機器、およびマイクなどの音声機器を備える汎用な装置であってよい。例えば、ノート型PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォンなどの携帯用端末、またはディスクトップPCなどの据え置きの装置などであってもよい。
【0044】
図3は、ユーザー端末2の機能的構成を示すブロック図である。ユーザー端末2は、
図3に示すように、制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25、音声入力部26、音声出力部27、撮影部28等を備えて構成され、各部はバス29により接続されている。
【0045】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成される。制御部21のCPUは、操作部23の操作に応じて、記憶部22に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラム(アプリケーションプログラム)を読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って、各種処理を実行する。
【0046】
記憶部22は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成される。記憶部22は、システムプログラム、各種処理プログラム(アプリケーションプログラム)、プログラムの実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶する。各プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部21は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0047】
本実施形態において、記憶部22には、アプリケーションプログラムとして、画像管理装置1からダウンロードされたオンライン診療プログラム221等が記憶されている。
【0048】
オンライン診療プログラム221は、通信ネットワークNを介して画像管理装置1にアクセスし、ユーザー端末2でオンライン診療の受診を実現させるためのアプリケーションプログラムである。オンライン診療プログラム221は、例えば、以下に説明するオンライン診療プログラム221の動作を制御部11に実行させるためのプログラムを含む。例えば、通信部25を介して画像管理装置1から送信されてきた共有画像(詳細後述)や画像管理装置1における操作を示す操作情報を表示部24に表示させるための連携プログラム221aを含んでいる。
【0049】
操作部23は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部21に出力する。また、操作部23は、表示部24の表示画面にタッチパネルを備えても良く、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部21に出力する。
【0050】
表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のモニターにより構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、操作部23からの入力指示やデータ等を表示する。
【0051】
通信部25は、LAN、WAN、インターネット等の通信ネットワークNを介して外部機器とデータ送受信を行う。
【0052】
音声入力部26は、マイク等により構成され、音声を電気信号に変換して入力する。
音声出力部27は、スピーカ、イヤホン等により構成され、音声を外部に出力する。
撮影部28は、CCD(Charge Coupled Device)等を備えるウェブカメラ等により構成され、ビデオ動画や静止画を撮影する。
【0053】
(オンライン診療システムの動作)
次に、オンライン診療システム100の動作について説明する。
なお、以下に説明するオンライン診療プログラム221の動作は、ユーザー端末2の制御部21とオンライン診療プログラム221との協働により実現される。オンライン診療プログラム121の動作は、画像管理装置1の制御部11とオンライン診療プログラム121との協働により実現される。検査管理プログラム122の動作は、画像管理装置1の制御部11と検査管理プログラム122との協働により実現される。連携プログラム123の動作は、画像管理装置1の制御部11と連携プログラム123との協働により実現される。
【0054】
患者は、オンライン診療を受診したい場合、ユーザー端末2において、操作部23によりオンライン診療プログラム221を起動させる。オンライン診療プログラム221が起動されると、オンライン診療プログラム221は、表示部24のオンライン診療プログラム221に割り当てられたウィンドウにメニュー画面を表示させる。
【0055】
メニュー画面からユーザー登録が選択されると、オンライン診療プログラム221は、表示部24にユーザー登録画面を表示させて氏名、生年月日、性別、連絡先等の患者(ユーザー)に関するユーザー登録情報の入力を受け付け、入力されたユーザー登録情報を通信部25により画像管理装置1に送信してユーザー登録要求を行う。画像管理装置1のオンライン診療プログラム121は、通信部15によりユーザー端末2からユーザー登録要求及びユーザー登録情報を受信すると、ユーザー(患者)を識別するためのユーザーIDを発行し、ユーザーIDとユーザー登録情報を対応付けてユーザー情報として予約DB125のユーザー情報マスターに登録するとともに、通信部15によりユーザー端末2のオンライン診療プログラム221に対してユーザーID及び登録完了通知を送信する。ユーザー端末2のオンライン診療プログラム221は、通信部25により画像管理装置1からユーザーID及び登録完了通知を受信すると、受信した情報を表示部24に表示させ、ユーザーID及びユーザー登録情報を記憶部22に記憶する。
【0056】
メニュー画面から診療予約が選択されると、オンライン診療プログラム221は、表示部24に予約画面を表示し、ユーザーID、氏名等のユーザー情報、予約日時、受診目的等の予約情報の入力を受け付け、入力された予約情報を通信部25により画像管理装置1に送信し、診療予約を要求する。画像管理装置1のオンライン診療プログラム121は、通信部15によりユーザー端末2から診療予約の要求及び予約情報を受信すると、予約を識別するための予約IDを発行し、予約IDと予約情報を対応付けて予約DB125に登録するとともに、通信部15によりユーザー端末2に予約ID及び予約完了通知を送信する。ユーザー端末2の制御部21は、画像管理装置1から予約ID及び予約完了通知を受信すると、受信した情報を表示部24に表示し、予約ID及び予約情報を記憶部22に記憶して予約処理を終了する。
【0057】
メニュー画面から受診が選択されると、オンライン診療プログラム221は、表示部24に予約情報の一覧(予約ID、予約日時等)を表示させ、操作部23により受診する予約の予約情報が選択されると、通信部25を介して画像管理装置1にアクセスして、
図4A~
図4Bに示すオンライン診療処理のオンライン診療プログラム221による動作を実行する。
【0058】
図4A~
図4Bは、オンライン診療システム100により実行されるオンライン診療処理の流れを示す図である。
【0059】
なお、画像管理装置1において、連携プログラム123は、オンライン診療処理でユーザー端末2に送信して表示させる医用情報の表示範囲や表示方法を、操作部13の操作に応じて、ユーザー端末2とネットワーク接続される前に事前に指定するステップ(指定ステップ)を制御部11に実行させることができる。医用情報の表示範囲には、医用画像の表示領域や、医用画像とともに表示する医用情報の範囲(表示する項目等)が含まれる。
指定可能な医用情報の表示方法としては、例えば、PACSのハンギングプロトコルと同等の表示方法(例えば、医用画像の表示枚数や配置、拡大率、反転回転等)、医用画像上への表示項目(オーバーレイ文字情報、アノテーション情報等)が挙げられる。また、例えば、クリックした箇所を強調表示する(太字にする、色を変える、点滅する)など、医師と患者で認識を同じにするための表示方法を含めてもよい。指定可能な医用画像の表示範囲としては、医用画像の表示領域や、条件による表示対象の医用画像の絞り込み(モダリティー、部位、シリーズ番号、画像番号等)が挙げられる。また、指定可能な医用画像以外の医用情報の表示範囲としては、患者属性情報、検査情報、医療機関情報等の表示項目、検査情報の診断・読影レポートやシェーマの情報、診断結果、バイタルデータ等のグラフ・表の表示項目や表示部分が挙げられる。指定された表示範囲や表示方法の情報(共有指定情報と呼ぶ)は、記憶部12に記憶される。
【0060】
以下、
図4A~
図4Bを参照してオンライン診療システム100において実行されるオンライン診療処理の流れについて説明する。
ユーザー端末2のオンライン診療プログラム221は、操作部23により指定された予約の予約IDを画像管理装置1に送信してオンライン診療の受診要求を行う(ステップS1)。
【0061】
画像管理装置1において、通信部15によりユーザー端末2から予約ID及びオンライン診療の受診要求を受信すると、オンライン診療プログラム121は、ユーザー端末2から送信された予約IDに対応する予約情報を予約DB125から検索し、予約IDに対応する予約情報であって、予約日時が現在時刻から所定範囲内の予約情報が予約DB125に存在した場合は、操作部13による(すなわち、医師による)オンライン診療の開始指示(受診許可の指示)の入力を待機する(ステップS2)。なお、予約IDに対応する予約情報であって、予約日時が現在時刻から所定範囲内の予約情報が存在しない場合は、ユーザー端末2に「該当する予約はありません」等の通知を送信し、オンライン診療処理を終了する。
【0062】
操作部13によりオンライン診療の開始が指示されると(ステップS2;YES)、オンライン診療プログラム121は、ユーザー端末2との間でネットワーク接続を確立し(ステップS3)、連携プログラム123にオンライン診療の開始を通知する(ステップS4)。
【0063】
次いで、オンライン診療プログラム121は、表示部14の画面上に割り当てられたオンライン診療プログラム121用のウィンドウに、患者の画像(顔画像等)等を表示するためのオンライン診療画面141(
図5参照)を表示して、ユーザー端末2との間でビデオ通話を開始する(ステップS5)。
すなわち、ユーザー端末2から送信される映像(患者の画像)のオンライン診療画面141への表示、ユーザー端末2から送信される患者の音声の音声出力部17からの出力、撮影部18により撮影された画像(医師の顔など)や音声入力部16により入力された音声(医師の音声)のユーザー端末2への送信を開始する。
【0064】
ユーザー端末2において、画像管理装置1とのネットワーク接続が確立すると、オンライン診療プログラム221は、医師の画像等を表示するためのオンライン診療画面241を表示部24に表示して、画像管理装置1との間でのビデオ通話を開始する(ステップS6)。
【0065】
また、画像管理装置1において、ユーザー端末2とのネットワーク接続が確立すると、オンライン診療プログラム121は、受信した予約IDに対応するユーザー情報(すなわち、ユーザー端末2のユーザーである患者のユーザー情報)を予約DB125のユーザー情報マスターから取得して連携プログラム123に出力する(ステップS7)。
【0066】
連携プログラム123は、オンライン診療プログラム121からユーザー情報を取得すると、取得したユーザー情報と、画像管理装置1におけるユーザー端末2の患者の患者情報とを関連付ける(ステップS8;関連付けステップ)。
【0067】
ここで、ステップS8の関連付けステップにおいては、以下の(1)~(3)のいずれかによりユーザー情報と患者情報との関連付けを行う。
(1)ユーザー情報の氏名、生年月日、性別、連絡先の各項目と、画像DB124の各患者情報(例えば、患者マスターの患者属性情報)の対応する項目とを照合し、取得したユーザー情報と予め定められた数以上の項目が一致した患者情報を患者情報候補として抽出する(抽出ステップ)。次いで、患者情報候補を表示部14に表示し(表示ステップ)、操作部13により患者情報候補の中から操作部13により(操作者により)一つの患者情報を選択させる(選択ステップ)。そして、選択された患者情報とユーザー情報とを関連付ける(第1の関連ステップ)。
(2)予め同一患者のユーザー情報と患者情報とを関連付けたテーブルを作成して記憶部12に記憶しておき、テーブルを参照して、取得したユーザー情報に関連付けて記憶されている患者情報を取得し(取得ステップ)、取得した患者情報とユーザー情報とを対応付ける(第2の関連付けステップ)。
なお、(2)の場合は、例えば、ユーザー登録が行われたタイミングで、(3)の方法によりユーザー情報と患者情報を関連付けてテーブルに記憶しておく。
(3)ユーザー情報の氏名、生年月日、性別、連絡先の各項目と、画像DB124の各患者情報(例えば、患者マスターの患者属性情報)の対応する項目とを照合し、予め定められた項目がユーザー情報と同一又は最も類似度が高い(一致した項目の数が最も多い)患者情報をユーザー情報と関連付ける(第3の関連付けステップ)。なお、予め定められた項目がユーザー情報と同一又は最も類似度が高い患者情報を表示してユーザー情報と関連付けるか否かを操作部13により(操作者により)入力させるための入力画面を表示部14に表示して、操作者に確認を行わせる確認ステップを実行することとしてもよい。確認ステップでは、確認箇所を操作者に対して解り易く示すために、ユーザー情報と患者情報それぞれの氏名や生年月日、性別等を比較表示するような一覧を見せてもよいし、別画面にせずとも、画面上で見るべき情報を強調表示や拡大表示、色や音などで示すなど、操作者が見落とさない(必ず確認できる)ような方法を用いてもよい。
上記(1)~(3)では、ユーザー情報と患者情報とを関連付ける例として、ユーザー情報と患者属性情報とを関連付ける例を挙げたが、他の例として、例えば、ユーザー情報と医用画像とを関連付けることとしてもよい。例えば、ユーザー情報と医用画像に含まれる付帯情報とを関連付けることとしてもよい。
【0068】
次いで、連携プログラム123は、ステップS8でユーザー情報に関連付けられた患者情報を検査管理プログラム122に出力し、ユーザー端末2とのネットワーク接続が確立している間、表示対象とする情報を当該患者情報に含まれる医用情報に制限するように指示する(ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像を含む医用情報の表示を禁止する)(ステップS9)。
例えば、検査管理プログラム122が表示部14に表示する患者リストや検査リストに、ユーザー情報に関連付けられていない患者情報の表示を禁止する(第1表示禁止ステップ)。これにより、医師による患者の選択ミスを防止して患者の取り間違いを抑制することができる。
また、例えば、ユーザー情報に関連付けられていない患者情報に含まれる医用画像の表示部14への表示を禁止する(第2表示禁止ステップ)。これにより、医師による医用画像の選択ミスを防止して患者の取り間違いを抑制することができる。
なお、ネットワーク接続が確立している間ずっと禁止させておくことが好ましいが、少なくとも一部の期間禁止させておいてもよい。
【0069】
次いで、連携プログラム123は、検査管理プログラム122に対し、表示部14の画面上に割り当てられた検査管理プログラム122用のウィンドウに、ステップS8でユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれる医用画像を含む医用情報が表示されたビューアー画面142を表示部14に表示させる(ステップS10)。
【0070】
検査管理プログラム122は、ステップS8でユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれる、最新の検査の医用画像や当該医用画像の検査情報を含む医用情報を画像DB124から検索して読み出し、当該医用画像を含む医用情報が表示されたビューアー画面142を表示部14に表示する(ステップS11)。表示される医用画像としては、過去のオンライン診療でユーザー端末2により撮影された患部の画像が含まれる。
【0071】
図5に、
図4AのステップS11において表示される表示部14の画面表示の一例を示す。
図5に示すように、表示部14には、ユーザー端末2のユーザーである患者の顔画像が表示されたオンライン診療画面141と、患者の医用画像(を含む医用情報)が表示されたビューアー画面142が同一画面上に表示される。これにより、医師は、オンライン診療をしながら医用画像を参照することが可能となる。また、連携プログラム123は、患者の顔画像が表示されたオンライン診療画面141と、患者の医用画像が表示されたビューアー画面142を同一画面上の別領域に表示させることで、医用画像と患者の顔画像が画面上で重ならないようにすることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0072】
なお、連携プログラム123は、ステップS10において、オンライン診療画面141の顔画像とビューアー画面142の医用画像とを少なくとも一部を重ねて表示させるよう検査管理プログラム122に指示することとしてもよい。これにより、医用画像の注目領域等を見易く大きく表示することが可能となる。また、連携プログラム123は、例えば、
図6に示すように、オンライン診療画面141の患者の顔画像をビューアー画面142の医用画像表示領域142a内のみに表示させるよう検査管理プログラム122に指示することとしてもよい。これにより、医用画像を大きく表示するために医師がビューアー画面142が表示されたウィンドウの範囲を広げる操作を行っても、患者の顔画像が隠れてしまうことを防止することができ、ユーザーの利便性が向上する。
【0073】
次いで、連携プログラム123は、検査管理プログラム122からビューアー画面142の表示情報及びビューアー画面142上に表示された各情報の領域情報(座標)を取得し(ステップS12)、記憶部12に記憶されている共有指定情報を参照して、ビューアー画面142の共有指定情報で指定されている表示範囲の情報以外の不要情報を削除して(例えば、切り取る、黒で塗りつぶす等して)、共有指定情報に指定されている表示範囲に対応する共有画像の画像データを生成する(ステップS13)。この時、共有指定情報以外の項目は、患者には非表示となるように、共有指定情報で指定されている表示範囲の情報以外の不要情報を削除して共有画像を生成するが、共有指定情報で指定されている表示範囲の情報以外の不要情報は医師側には表示されていても構わない。そこで、表示部14のビューアー画面142に表示されている情報を共有画像に置き換えず、不要情報を含めてそのまま表示を続行させてもよい。また、その場合、ビューアー画面142上の不要情報については、色を薄くしたり、マークなどを付したりすることで、患者への非表示項目であることを識別可能にしてもよい。
そして、連携プログラム123は、オンライン診療プログラム121に共有画像の画像データを出力し、オンライン診療プログラム121に対し、ユーザー端末2への共有画像の画像データの送信を指示する(ステップS14)。また、オンライン診療プログラム121に対し、ユーザー端末2との間でネットワーク接続が確立している間、ステップS8でユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれていない医用画像を含む医用情報をユーザー端末2に送信することを禁止するとともに、ユーザー端末2における共有画像の録画及び画面コピー(画面キャプチャー)を禁止(記憶を禁止)するよう指示する(ステップS15;送信禁止ステップ、記憶禁止ステップ)。
なお、ネットワーク接続が確立している間ずっと禁止させておくことが好ましいが、少なくとも一部の期間禁止させておいてもよい。
【0074】
オンライン診療プログラム121は、連携プログラム123から共有画像を受信すると、通信部15によりユーザー端末2に共有画像を送信するとともに(ステップS16;送信ステップ)、ユーザー端末2に、画像管理装置1とのネットワーク接続が確立している間は、共有画像の録画及び画面コピーを禁止するよう指示する(ステップS17)。
ステップS17においては、例えば、ユーザー端末2の連携プログラム221aに対し、表示部24に表示された録画ボタンや画面コピーのボタンを非表示にするように指示したり、OSの画面キャプチャー機能を無効とするように指示したりする。
【0075】
ユーザー端末2において、画像管理装置1から共有画像、並びに録画及び画面コピーの禁止指示が通信部25により受信されると、オンライン診療プログラム221は、共有画像を表示部24のオンライン診療画面241に表示する(ステップS18)。また、録画ボタンや画面コピーのボタンを非表示にするとともに、画面キャプチャー機能をオフにして、録画や画面コピーができないよう制御する(ステップS19)。
なお、ステップS18では、予めユーザー端末2の画面上に、録画や画面コピーが禁止である旨のセキュリティ上の注意情報を表示したり、録画や画像コピー機能が一定期間使用不可となる旨の操作面での注意事項を表示したりしてもよい。その表示に合わせて、ユーザーに同意を得る操作を求め、その操作が実施された後、ステップS18の表示に遷移してもよいし、ステップS19の禁止制御へと遷移してもよい。
【0076】
このように、連携プログラム123は、ユーザー端末2を使用している患者のユーザー情報と、当該患者の患者情報とを関連づけ、ユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれる医用画像を含む医用情報を画像DB124から読み出して、読み出した医用画像を含む医用情報をユーザー端末2に共有画像として送信する。また、オンライン診療プログラム121に、ユーザー端末2を使用している患者のユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれていない医用画像を含む医用情報をユーザー端末2に送信することを禁止する。よって、患者取り間違いにより別の患者の情報をユーザー端末2のユーザーに見せてしまうことを防止することができ、セキュリティ上の問題を解決することができる。
また、ユーザー端末2に表示される共有画像は、予め指定された表示範囲の情報のみが表示されているので、患者に見せるべきではない不要情報を表示してしまうことを防止することができる。
また、画像管理装置1とのネットワーク接続が確立している間はユーザー端末2に録画及び画面コピーを禁止する、すなわち、ユーザー端末2側に表示された医用情報をユーザー端末2に記憶することを禁止するように制御するので、万一ユーザー情報と患者情報との関連付けに誤りがあっても、ユーザー端末2に別患者の情報が記憶されてしまうことを防止することができる。
【0077】
図7は、ステップS18において表示される表示部24の画面表示例を示す図である。
図7に示すように、ユーザー端末2には、共有画像、すなわち、ユーザー端末2のユーザーである患者の医用情報が表示されたオンライン診療画面241が表示される。
【0078】
医師は、ビューアー画面142に表示された医用情報を観察し、操作部13により、例えば医用情報上の所見となる箇所を操作して(例えば、ポインターによる指定やアノテーション等によるエリア指定を行って)、患者に説明を行う。
患者は、表示部24に表示された医用情報を観察し、操作部23により、例えば、医用情報上で質問したい箇所を操作して(例えば、ポインターによる指定や、アノテーション等によるエリア指定を行って)、医師に質問を行う。
【0079】
連携プログラム123は、操作部13によるビューアー画面142上の操作を監視し、表示部14のビューアー画面142に表示された医用情報に対する操作部13の操作(例えば、ポインターによる指定やアノテーション等によるエリア指定)を検出すると、実施された操作を特定し、特定された操作の操作情報(操作された位置に対応する共有画像上の位置情報(座標)や操作内容)を生成してオンライン診療プログラム121に出力し、ユーザー端末2の表示部24に表示された共有画像の対応する位置への上記特定された操作を示す描画情報の表示を指示する(ステップS20)。
ここで、連携プログラム123は、例えば、ステップS12で取得された、ビューアー画面142上に表示された各情報の領域情報(座標)を用いて、表示部14のビューアー画面142に表示された医用情報に対する操作部13の操作を検出し、実施された操作(医用情報における操作された位置や操作内容)を特定する。また、ステップS13において生成された共有画像を用いて、操作部13により操作された位置に対応する位置の共有画像上の位置情報を特定する。
【0080】
オンライン診療プログラム121は、連携プログラム123から入力された操作情報を通信部15によりユーザー端末2に転送し、ユーザー端末2の表示部24に表示された共有画像の、当該位置情報に対応する位置への描画情報の表示を指示する(ステップS21)。
【0081】
ユーザー端末2において、通信部25により画像管理装置1から送信された操作情報が受信されると、連携プログラム221aは、操作情報に基づいて、画像管理装置1において実施された操作を示す描画情報を生成して表示部24に表示された共有画像上の上記位置情報に対応する位置に表示する(ステップS22)。
【0082】
一方、ユーザー端末2において、連携プログラム221aは、操作部23による表示部24に表示された共有画像(医用情報)上の操作を監視し、共有画像に対する操作部23の操作(例えば、ポインターによる指定や、アノテーション等によるエリア指定)を検出すると、実施された操作の操作情報(操作された位置情報(座標)や操作内容)を生成して通信部25により画像管理装置1に送信する(ステップS23)。
【0083】
画像管理装置1において、通信部15によりユーザー端末2から送信された操作情報が受信されると、オンライン診療プログラム121は、受信した操作情報を連携プログラム123に転送する(ステップS24)。
連携プログラム123は、ユーザー端末2から送信された操作情報がオンライン診療プログラム121から転送されると、転送された操作情報に基づいて、ユーザー端末2において共有画像に対して実施された操作及びビューアー画面142に表示された医用情報上の、ユーザー端末2における操作位置に対応する位置を特定し、特定された操作を示す描画情報を生成して特定した位置情報とともに検査管理プログラム122に出力し、特定された位置への描画情報の表示を指示する(ステップS25;特定ステップ)。検査管理プログラム122は、連携プログラム123の指示に従って、ビューアー画面142に表示された医用情報上に、ユーザー端末2で実施された操作を示す描画情報を表示する(ステップS26;特定表示ステップ)。
【0084】
オンライン診療において、医師と患者が互いに医用情報(特に、医用画像)上で指定した箇所の共有ができない場合、医療知識の乏しい患者への説明は、問題箇所やその形状の口頭説明が難しく、また、患者からの医用情報(特に、医用画像)に関する口頭質問はさらに困難であることが想定されるが、本実施形態では、医師による医用情報上での操作に応じた描画情報がユーザー端末2の医用情報上に表示され、患者による医用情報上での操作に応じた描画情報が画像管理装置1の医用情報上に表示されるので、医師による説明がスムーズになり、患者の理解を向上させることができる。また、患者からの質問を医師が的確に理解することが可能となる。
【0085】
なお、上述のステップS20~S22の動作は、操作部13により表示部14に表示された医用情報上で操作が行われるごとに実施される。また、ステップS23~S26の動作は、操作部23により表示部24に表示された医用情報上で操作が行われるごとに実施される。
【0086】
また、ビューアー画面142上では、表示する医用画像を別の日時に検査された医用画像に切り替えたり、比較読影用に複数表示するように切り替えたりすることが可能であり、医用画像が切り替えられるごとに、切り替え表示された医用画像を含む医用情報をユーザー端末2と共有するようにしてもよい。
例えば、連携プログラム123は、検査管理プログラム122から取得した、ビューアー画面142上に表示された各情報の領域情報(座標)を用いて、操作部13による医用画像の切替表示を検出する。そして、切替指示が検出された際に、上述したように、ビューアー画面142の表示情報及びビューアー画面142上に表示された各情報の領域情報(座標)及び表示された医用画像を検査管理プログラム122から取得して共有画像を生成し、オンライン診療プログラム121によりユーザー端末2に共有画像を表示させることとしてもよい。
【0087】
操作部13によりオンライン診療の終了が指示されると、オンライン診療プログラム121は、通信部15によりユーザー端末2とのネットワーク接続を切断する(ステップS27)。また、オンライン診療画面141を閉じて(ステップS28)、オンライン診療終了を連携プログラム123に通知する(ステップS29)。
連携プログラム123は、オンライン診療終了が通知されると、検査管理プログラム122に患者制限の解除を指示する(ステップS30)。
【0088】
検査管理プログラム122は、連携プログラム123からの指示に従って、表示対象とする患者制限を解除する(ステップS31)。
【0089】
ユーザー端末2のオンライン診療プログラム221は、ネットワーク接続が切断されると、オンライン診療画面241を閉じ(ステップS32)、録画及び画面コピーの禁止を解除する(ステップS33)。
【0090】
以上説明したように、連携プログラム123は、制御部11に、ユーザー端末2と画像管理装置1とのネットワーク接続が確立した場合に、ユーザー端末2から取得されたユーザー情報と患者情報とを関連付ける関連付けステップと、ユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれる医用画像をユーザー端末2に送信する送信ステップと、を実行させる。
したがって、オンライン診療システムにおいて患者のユーザー端末に医用画像を送信する際の患者取り間違いを抑制することができる。
また、連携プログラム123は、制御部11に、ユーザー端末2に表示する医用画像を含む医用情報の表示範囲を指定する指定ステップをさらに実行させ、指定ステップにより指定された医用画像を含む医用情報の表示範囲に対応する画像データをユーザー端末2に送信するので、指定ステップで指定されていない情報のユーザー端末2への送信を防止することができる。これにより、例えば、ユーザー端末2への医用画像の表示時に、患部とは関係ない範囲を隠したり、診断レポート画面において確定診断ではないコメント部分(推定内容)などを隠したりすることができる。
【0091】
なお、連携プログラム123は、上記オンライン診療処理におけるオンライン診療中、表示部14の所定の領域に、例えば、顔画像撮影ボタン143a、患部静止画撮影ボタン143b、患部動画撮影ボタン143cを表示させることとしてもよい(
図8参照)。そして、顔画像撮影ボタン143a、患部静止画撮影ボタン143b、患部動画撮影ボタン143cの押下に応じて制御部11との協働により以下の動作を実施することとしてもよい。
【0092】
例えば、操作部13により顔画像撮影ボタン143aが押下された場合、そのタイミングに表示部14のオンライン診療画面141に表示されている患者の画像をオンライン診療プログラム121から取得する。そして、取得した患者の画像を検査管理プログラム122に送信し、検査管理プログラム122により、例えば、当該患者の画像をステップS8においてユーザー情報に関連付けられた患者情報の患者属性情報に対応付けて画像DB124の患者マスターに記憶させる。
この機能により、患者の顔画像を記憶部12に記憶させることができるため、例えば、後日、検査管理プログラム122によって表示部14に患者IDや患者氏名を表示する際(例えば、上述のステップS10~S11を実施する際)、その隣に患者の顔画像を画像DB124から読み出して表示させることが可能となる。その結果、画像管理装置1における患者の取り間違いを抑制することができる。
【0093】
また、例えば、操作部13により患部静止画撮影ボタン143bが押下された場合、そのタイミングに表示部14のオンライン診療画面141に表示されている患者の画像(患者の患部の画像)をオンライン診療プログラム121に固定表示させるとともに、その画像をオンライン診療プログラム121から取得する。そして、取得した患者の画像を検査管理プログラム122に送信し、検査管理プログラム122により、当該患者の画像をステップS8においてユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれる患者属性情報及び検査情報(例えば、撮影日(検査日)、モダリティー(汎用カメラ)等)に対応付けて医用画像として画像DB124に記憶させるとともに、過去にオンライン診療で撮影された同一患者の画像を画像DB124から読み出してビューアー画面142の医用画像表示領域142aに表示させる。
図8は、患部静止画撮影ボタン143bの押下によって表示部14に表示される画面を模式的に示した図である。
この機能により、例えば、医師が患者に患部を撮影部28のレンズに対向させるように指示して患部静止画撮影ボタン143bを押下することによって、現状の患部の画像と、過去に撮影された患部の画像とを並べて表示部14に表示させることができるので、現状の患部の状態を過去の患部の状態と比較することが可能となる。また、オンライン診療で撮影された患者の患部の画像は、画像DB124に記憶されるので、後日のオンライン診療で過去画像として画像DB124から読み出して、当日に撮影された患部の画像と並べて表示部14に比較表示することが可能となる。
【0094】
また、例えば、操作部13により患部動画撮影ボタン143cが押下された場合、再度患部動画撮影ボタン143cが押下されるまでの間、表示部14のオンライン診療画面141に表示されている患者の画像をオンライン診療プログラム121から取得する。そして、取得した患者の動画像をオンライン診療プログラム121によりオンライン診療画面141に表示させる。また、検査管理プログラム122により、当該患者の動画像をステップS8においてユーザー情報に関連付けられた患者情報に含まれる患者属性情報及び検査情報(例えば、撮影日(検査日)、モダリティー)に対応付けて医用画像として画像DB124に記憶させるとともに、過去にオンライン診療で撮影された同一患者の動画像を画像DB124から読み出してビューアー画面142の医用画像表示領域に表示させる。
この機能により、例えば、医師が患者に患部を撮影部28のレンズに対向させて動かすように指示して患部動画撮影ボタン143cを押下することにより、現状の患部の動画像と、過去に撮影された患部の動画像とを並べて表示部14に表示させることができるので、現状の患部の動きを過去の患部の動きと比較することが可能となる。また、オンライン診療で撮影された患者の患部の画像は、画像DB124に記憶しておくため、後日のオンライン診療で過去画像として画像DB124から読み出して、当日に撮影された患部の画像と並べて表示部14に比較表示することが可能となる。
【0095】
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、上記実施形態における記述は、本発明に係るオンライン診療システムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0096】
例えば、上記実施形態では、連携プログラム123が画像管理装置1の制御部11に本発明の各ステップを実行させるものとして説明したが、本発明のコンピュータは、制御部11であってもよいし、画像管理装置1とは別体のサーバーやPC等のコンピュータであってもよい。また、画像管理装置1にクラウドサーバーなどを用いてもよいし、オンライン診療プログラムや連携プログラムのような処理プログラムのみをクラウドなどの仮想空間上やネットワーク上に配置し、ローカル環境で管理された(画像を含む)各種情報に対して通信を経由してやり取りを行う形としてもよい。
【0097】
また、連携プログラム123は、オンライン診療プログラム121又は検査管理プログラム122に内包されてもよい。あるいは、オンライン診療プログラム121、検査管理プログラム122、連携プログラム123は、1つのプログラムで構成されていてもよいし、それぞれが複数のプログラムで構成されていてもよい。
【0098】
また、画像管理装置1の表示部は、画像管理装置1本体と一体であってもよいし、別体であってもよい。
【0099】
また、上記実施形態では、本発明を画像管理装置1に適用した場合を例にとり説明したが、血液検査結果やバイタル情報などを管理する検査管理システムや、患者が体重や血圧等を経時的に収集して登録・管理するシステム、読影・診断レポートシステムに本発明を適用してもよい。すなわち、本発明の医用画像を血液検査結果やバイタル情報とし、画像管理装置を血液検査結果やバイタル情報を管理する検査管理装置に置き換えてもよい。また、本発明の医用画像を患者の体重や血圧等の計測情報とし、画像管理装置をこれらの計測情報を管理する検査管理装置に置き換えてもよい。また、本発明の医用画像を読影・診断レポートとし、画像管理装置をこれらのレポートを管理するレポート管理装置に置き換えてもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、ユーザー端末2は、オンライン診療の受診要求を行う際に予約IDを送信することとしたが、予約IDの代わりにユーザーID等のユーザー情報を画像管理装置1に送信してもよい。そして、オンライン診療プログラム121は、ユーザー端末2から送信されたユーザー情報に対応する予約情報を予約DB125から検索し、ユーザー情報に対応する予約情報であって、予約日時が現在時刻から所定範囲内の予約情報が予約DB125に存在した場合は、操作部13による(すなわち、医師による)オンライン診療の開始指示(受診許可の指示)の入力を待機することとしてもよい。
【0101】
その他、上記実施形態で示した構成、制御内容や順番などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0102】
100 オンライン診療システム
1 画像管理装置
11 制御部
12 記憶部
121 オンライン診療プログラム
122 検査管理プログラム
123 連携プログラム
13 操作部
14 表示部
15 通信部
16 音声入力部
17 音声出力部
18 撮影部
19 バス
2 ユーザー端末
21 制御部
22 記憶部
221 オンライン診療プログラム
221a 連携プログラム
23 操作部
24 表示部
25 通信部
26 音声入力部
27 音声出力部
28 撮影部
29 バス