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特許7600682プリンタ及びプリンタのためのコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】プリンタ及びプリンタのためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20241210BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20241210BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
B41J29/38 202
G06F3/12 357
G06F3/12 339
G06F3/12 305
H04N1/00 127B
B41J29/38 203
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020217023
(22)【出願日】2020-12-25
(65)【公開番号】P2021154722
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-12-05
(31)【優先権主張番号】P 2020058723
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 卓弥
【審査官】大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-119089(JP,A)
【文献】特開2007-079732(JP,A)
【文献】特開2012-194622(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0137116(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
G06F 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタであって、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部であって、所定方式に従った前記印刷要求が受信される毎に、又は、前記回数情報を記憶すべきことが設定されている状況で前記印刷要求が受信される毎に、前記回数情報を前記メモリに記憶させる、前記第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記外部装置に送信された後に、前記外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む特定の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記外部装置から前記特定の印刷要求が受信される場合に、前記特定の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
を備える、プリンタ。
【請求項2】
前記第1の記憶制御部は、ユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
第1のユーザ識別情報と前記第1の受信情報とに関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す第1の場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第1のユーザ識別情報とは異なる第2のユーザ識別情報と第2の受信情報とに関連付けて第2の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第2の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す第2の場合に、前記第2の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の場合に、前記第1のユーザ識別情報に関連付けて前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の場合に、前記第2のユーザ識別情報に関連付けて前記第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記印刷設定情報送信部は、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記外部装置から前記第1のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信し、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記外部装置から前記第2のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信する、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の送信を要求する第2の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第2の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第1のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第3の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第1のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、請求項2又は3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の登録を要求する第3の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第3の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第2のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第4の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第2のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、請求項2~4のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記第1の記憶制御部は、
第1の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第1の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1の所定期間が経過した後の第2の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第2の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の所定期間内に前記第1の受信情報に関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の所定期間内に前記第1の受信情報とは異なる第3の受信情報に関連付けて第3の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第3の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の印刷設定情報に代えて、前記第3の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第3の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、請求項1~5のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記プリンタは、さらに、
前記第1の印刷設定情報が新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶される場合に、新たな印刷設定情報が記憶されたことを示す通知情報を他の装置に送信する通知送信部を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記第1の記憶制御部は、前記所定方式であるIPP(Internet Printing Protocolの略)方式に従った前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記IPP方式とは異なる方式に従った印刷要求が受信される場合に、前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、請求項1~7のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項9】
プリンタであって、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記通信インターフェースを介して、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるか否かをユーザに問合せるための問合せを第1の外部装置に送信する問合せ送信部と、
前記第1の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、第2の外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記第2の外部装置に送信された後に、前記第2の外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記第2の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む第1の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記第2の外部装置から前記第1の印刷要求が受信される場合に、前記第1の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
を備える、プリンタ。
【請求項10】
前記問合せ送信部は、前記第1の回数情報が前記所定値に到達した後に、前記第1の外部装置から前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記問合せを前記第1の外部装置に送信する、請求項9に記載のプリンタ。
【請求項11】
前記問合せ送信部は、前記第1の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、第2の印刷要求が受信されることに応じて、前記第1の回数情報が前記所定値に到達する場合に、前記第2の印刷要求に応じた印刷対象の画像の印刷が実行された後に、前記問合せを前記第1の外部装置に送信する、請求項9に記載のプリンタ。
【請求項12】
前記第1の記憶制御部は、ユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
第1のユーザ識別情報と前記第1の受信情報とに関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される第1の場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第1のユーザ識別情報とは異なる第2のユーザ識別情報と第2の受信情報とに関連付けて第2の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第2の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第2の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される第2の場合に、前記第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、請求項9~11のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項13】
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の場合に、前記第1のユーザ識別情報に関連付けて前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の場合に、前記第2のユーザ識別情報に関連付けて前記第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記印刷設定情報送信部は、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記第2の外部装置から前記第1のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信し、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記第2の外部装置から前記第2のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信する、請求項12に記載のプリンタ。
【請求項14】
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の送信を要求する第2の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第2の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第1のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第3の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第1のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、請求項12又は13に記載のプリンタ。
【請求項15】
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の登録を要求する第3の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第3の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第2のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第4の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第2のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、請求項12~14のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項16】
前記第1の記憶制御部は、
第1の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第1の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1の所定期間が経過した後の第2の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第2の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の所定期間内に前記第1の受信情報に関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す前記情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の所定期間内に前記第1の受信情報とは異なる第3の受信情報に関連付けて第3の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第3の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第3の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第3の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報に代えて、前記第3の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、請求項9~15のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項17】
前記プリンタは、さらに、
前記第1の印刷設定情報が新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶される場合に、新たな印刷設定情報が記憶されたことを示す通知情報を他の装置に送信する通知送信部を備える、請求項9~16のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項18】
前記第1の記憶制御部は、IPP(Internet Printing Protocolの略)方式に従った前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記IPP方式とは異なる方式に従った印刷要求が受信される場合に、前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、請求項9~17のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項19】
プリンタのためのコンピュータプログラムであって、
前記プリンタは、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
コンピュータと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部であって、所定方式に従った前記印刷要求が受信される毎に、又は、前記回数情報を記憶すべきことが設定されている状況で前記印刷要求が受信される毎に、前記回数情報を前記メモリに記憶させる、前記第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記外部装置に送信された後に、前記外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む特定の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記外部装置から前記特定の印刷要求が受信される場合に、前記特定の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項20】
プリンタのためのコンピュータプログラムであって、
前記プリンタは、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
コンピュータと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記通信インターフェースを介して、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるか否かをユーザに問合せるための問合せを第1の外部装置に送信する問合せ送信部と、
前記第1の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、第2の外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記第2の外部装置に送信された後に、前記第2の外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記第2の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む第1の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記第2の外部装置から前記第1の印刷要求が受信される場合に、前記第1の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、印刷設定情報を記憶可能なプリンタを開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、通信装置とMFP(Multi-function Peripheralの略)とを備える画像形成システムが開示されている。通信装置は、登録操作が実行されると、IPP(Internet Printing Protocolの略)に従った印刷プリセットの登録リクエストをMFPに送信する。これにより、MFPは、印刷プリセットを登録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-119089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、ユーザは、印刷プリセットをMFPに登録するために、登録操作を通信装置に実行する必要がある。本明細書は、プリンタのユーザの利便性を向上させることが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示されるプリンタは、印刷実行部と、印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、通信インターフェースと、前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、前記1個以上の印刷設定情報が前記外部装置に送信された後に、前記外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む特定の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、前記外部装置から前記特定の印刷要求が受信される場合に、前記特定の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、を備えてもよい。
【0006】
上記の構成によると、プリンタは、印刷要求を受信する毎に、受信情報に関連付けて回数情報を記憶する。そして、プリンタは、第1の受信情報に関連付けられている第1の回数情報が所定値以上の受信回数を示す場合に、第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として記憶する。このように、プリンタは、ユーザが第1の印刷設定情報を登録するための操作を外部装置に実行しなくても、ユーザによって複数回に亘って利用された第1の印刷設定情報を自動的に記憶することができる。このために、ユーザの利便性が向上させることができる。
【0007】
本明細書によって開示される別のプリンタは、印刷実行部と、印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、通信インターフェースと、前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記通信インターフェースを介して、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるか否かをユーザに問合せるための問合せを第1の外部装置に送信する問合せ送信部と、前記第1の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、第2の外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、前記1個以上の印刷設定情報が前記第2の外部装置に送信された後に、前記第2の外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記第2の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む第1の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、前記第2の外部装置から前記第1の印刷要求が受信される場合に、前記第1の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、を備えてもよい。
【0008】
上記の構成によると、プリンタは、印刷要求を受信する毎に、受信情報に関連付けて回数情報を記憶する。そして、プリンタは、第1の受信情報に関連付けられている第1の回数情報が所定値以上の受信回数を示す場合に、問合せを第1の外部装置に送信する。このために、ユーザは、第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として記憶させることができることを知ることができる。また、プリンタは、第1の外部装置から、第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として記憶する。このように、ユーザは、問合せに応じて、ユーザによって複数回に亘って利用された第1の印刷設定情報を容易にプリンタに記憶させることができる。このために、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0009】
上記のプリンタを実現するためのコンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能媒体も新規で有用である。上記のプリンタによって実行される方法も新規で有用である。また、上記のプリンタと外部装置とを備えるシステムも新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】通信システムの構成を示す。
図2】各テーブルを示す。
図3】プリンタの処理のフローチャートを示す。
図4】プリンタの処理のフローチャートを示す。
図5】ケースAのシーケンス図を示す。
図6図5の続きのシーケンス図を示す。
図7図6の続きのシーケンス図を示す。
図8】ケースBのシーケンス図を示す。
図9】ケースCのシーケンス図を示す。
図10】ケースDのシーケンス図を示す。
図11図10の続きのシーケンス図を示す。
図12】第2実施例の各テーブルの遷移図を示す。
図13】PCに表示される画面の一例を示す。
図14】PCに表示される画面の一例を示す。
図15】PCに表示される画面の一例を示す。
図16】第3実施例のシーケンス図を示す。
図17】第4実施例のシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;図1
図1に示すように、通信システム2は、プリンタ10と複数のPC100A~100Dとを備える。プリンタ10と各PC100A~100Dは、同じLAN(Local Area Networkの略)4に所属しており、LAN4を介して相互に通信可能である。
【0012】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(即ちPC100A~100Dの周辺装置)である。なお、プリンタ10は、これらの機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、通信インターフェース(以下ではインターフェースを「I/F」と記載する)20と、制御部30と、を備える。
【0013】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネル(即ち、操作部)としても機能する。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。通信I/F20は、LAN4に接続されている。通信I/F20は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0014】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、ユーザテーブル38とプリセットテーブル40と設定値テーブル42とカウントテーブル44とを記憶する。
【0015】
(PC100A~100Dの構成)
各PC100A~100Dは、プリンタ10のユーザによって利用される。PC100A~100Dには、それぞれ、当該PCを利用するユーザを識別するユーザ名U1~U4が記憶されている。
【0016】
各PC100A,100B,100Dは、第1種のOS(Operating Systemの略)を備える。第1種のOSは、プリセット要求を含むGet-Print-Attributesコマンド(以下では「GPA」と記載する)を送信可能なOSであり、例えば、macOS(登録商標)である。GPAコマンドは、IPP(Internet Printing Protocolの略)に従ったコマンドであり、プリンタ10の能力情報の送信を要求するコマンドである。プリセット要求は、プリンタ10に記憶されるプリセット情報の送信を要求するコマンドである。PC100Cは、第2種のOSを備える。第2種のOSは、プリセット要求を含まないGPAを送信可能なOSであり、例えば、Windows(登録商標)である。
【0017】
各PC100A~100Dは、インターネット上のサーバからインストールされたIPPプログラム(図示省略)を備える。IPPプログラムは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocolの略)に従ったコマンド(例えば上記のGPAコマンド)を生成して、当該コマンドをプリンタ10に送信するためのプログラムである。本実施例では、上記のサーバは、プリンタ10のベンダとは異なる事業者によって提供されるものである。ただし、変形例では、上記のサーバは、プリンタ10のベンダによって提供されるものであってもよい。なお、各PC100A~100Dは、サーバからIPPプログラムをインストールすることなく、IPPプログラムを予め備えていてもよい。
【0018】
(各テーブル38,40,42,44の内容;図2
続いて、図2を参照して、プリンタ10に記憶されている各テーブル38~44の内容を説明する。
【0019】
ユーザテーブル38では、ユーザ名と、パスワードと、登録プリセット名と、プリセット要求フラグと、SPA(Set-Print-Attributesの略)フラグと、が関連付けて記憶される。ユーザ名及びパスワードは、ユーザの認証に利用される情報であり、プリンタ10の管理者によって登録される。登録プリセット名は、ユーザが利用可能なプリセット情報を識別するプリセット名である。プリセット要求フラグは、プリセット要求を含むGPAを受信したことがあることを示す「ON」と、プリセット要求を含むGPAを受信したことがないことを示す「OFF」と、のうちの一方の値に設定される。SPAフラグは、SPAコマンドを受信したことがあることを示す「ON」と、SPAを受信したことがないことを示す「OFF」と、のうちの一方の値に設定される。SPAコマンドは、プリセット情報の登録、消去等をプリンタ10に要求するコマンドである。
【0020】
プリセットテーブル40には、1個以上のプリセット情報PI1~PI5が記憶される。プリセット情報は、プリセット名と印刷設定情報とが関連付けられている情報である。印刷設定情報は、4個の印刷設定項目(以下では単に「項目」と記載することがある)に対応する4個の設定値を示す情報である。具体的には、印刷設定情報は、項目「用紙サイズ」に対応する設定値(例えば「A4」、「B5」等)と、項目「色数」に対応する設定値(例えば「モノクロ」又は「カラー」)と、項目「印刷面」に対応する設定値(例えば「片面」又は「両面」)と、項目「品質」に対応する設定値(例えば「Max」、「High」又は「Low」)と、を含む。変形例では、印刷設定情報は、上記の4個の項目に対応する4個の設定値の全てを含んでいなくてもよく、例えば、上記の4個の項目のうちの3個以下の項目に対応する3個以下の設定値を含んでいてもよい。また、印刷設定情報は、上記の4個の項目とは異なる項目(例えば、用紙種別等)に対応する設定値を含んでいてもよい。なお、プリセット名DPRを含むプリセット情報PI1は、プリンタ10の出荷段階から予め登録されているデフォルトのプリセット情報である。
【0021】
設定値テーブル42は、項目と設定値とコード値との関係を示すテーブルである。コード値は、4ビットの2進数で表現される値である。例えば、項目「用紙サイズ」の設定値「A3」は、コード値「0000」に対応し、項目「用紙サイズ」の設定値「A4」は、コード値「0001」に対応する。また、例えば、項目「色数」の設定値「モノクロ」は、コード値「0000」に対応し、項目「色数」の設定値「カラー」は、コード値「0001」に対応する。
【0022】
カウントテーブル44には、ユーザ名と受信情報と回数情報とが関連付けて記憶される。受信情報は、IPPに従ったCJ(Create-Jobの略)コマンドに含まれる上記の4個の設定値に対応する4個のコード値を含む。即ち、受信情報は、16ビット(即ち4ビット×4)の値を含む。先頭の4ビットのコード値(例えば最上欄の「0001」)は、項目「用紙サイズ」に対応する設定値(例えば「A4」)を示す。次の4ビットのコード値(例えば最上欄の「0001」)は、項目「色数」に対応する設定値(例えば「カラー」)を示す。次の4ビットのコード値(例えば最上欄の「0000」)は、項目「印刷面」に対応する設定値(例えば「片面」)を示す。最後の4ビットのコード値(例えば最上欄の「0000」)は、項目「品質」に対応する設定値(例えば「Max」)を示す。このように、カウントテーブル44において、設定値そのもの(即ちテキスト)ではなく、設定値に対応するコード値が記憶されるので、カウントテーブル44を記憶するためのメモリ容量を圧縮することができる。CJコマンドは、印刷ジョブの生成を要求するコマンドである。回数情報は、受信情報によって示される4個の設定値を含むCJコマンドが受信された回数を示す情報である。
【0023】
(プリンタの処理;図3
続いて、図3を参照して、プリンタ10のCPU32によって実行される処理について説明する。図3の処理は、いずれかのPC(例えば100A)からGPAが受信されることをトリガとして開始される。以下では、当該GPAの送信元のPCのことを「対象PC」と記載する。なお、プリンタ10によって実行される以下の全ての通信は、通信I/F20を介して実行される。従って、以下では、「通信I/F20を介して」という記載を省略する。
【0024】
S10において、CPU32は、ユーザ名及びパスワードがGPAに含まれているのか否かを判断する。CPU32は、ユーザ名等が含まれていると判断する場合(S10でYES)に、S12に進み、ユーザ名等が含まれていないと判断する場合(S10でNO)に、S20に進む。
【0025】
S20において、CPU32は、認証画面を対象PCに表示させるための認証情報要求を対象PCに送信する。認証画面は、ユーザ名及びパスワードを入力するための画面である。CPU32は、S20の処理が終了すると、図3の処理を終了する。なお、認証画面にユーザ名及びパスワードが入力されると、ユーザ名及びパスワードを含むGPAが対象PCからプリンタ10に送信され、図3の処理が再び開始される。
【0026】
S12において、CPU32は、ユーザ認証を実行する、CPU32は、GPA内のユーザ名及びパスワードの組合せがユーザテーブル38に登録されている場合に、ユーザ認証が成功したと判断し(S12でYES)、S14に進む。以下では、ユーザ認証に成功したユーザ名のことを「認証済みユーザ名」と記載する。一方、CPU32は、上記の組合せがユーザテーブル38に登録されていない場合に、ユーザ認証が失敗したと判断し(S14でNO)、S50に進む。
【0027】
S50において、CPU32は、認証エラー情報を対象PCに送信する。CPU32は、S50の処理が終了すると、図3の処理を終了する。
【0028】
S14において、CPU32は、プリセット要求がGPAに含まれているのか否かを判断する。CPU32は、プリセット要求が含まれると判断する場合(S14でYES)に、S16に進み、プリセット要求が含まれないと判断する場合(S14でNO)に、S40に進む。
【0029】
S16において、CPU32は、ユーザテーブル38を参照して、認証済みユーザ名に関連付けられているプリセット要求フラグがOFFであるのか否かを判断する。CPU32は、プリセット要求フラグがOFFを示すと判断する場合(S16でYES)に、S18に進み、プリセット要求フラグがONを示す場合(S16でNO)に、S18をスキップしてS30に進む。
【0030】
S18において、CPU32は、認証済みユーザ名に関連付けられているプリセット要求フラグをOFFからONに変更する。
【0031】
S30において、CPU32は、認証済みユーザ名に関連付けられているプリセット情報を含む能力情報をPCに送信する。具体的には、CPU32は、まず、ユーザテーブル38を参照して、認証済みユーザ名(例えばU1)に関連付けられている1個以上のプリセット名(例えばDPR、RPR1)を特定する。次いで、CPU32は、プリセットテーブル40を参照して、特定済みの1個以上のプリセット名を含む1個以上のプリセット情報(例えばPI1,PI2)を特定する。次いで、CPU32は、プリンタ10が利用可能な全ての印刷条件(即ち、各項目に対応する全ての設定値(図2の設定値テーブル42参照))と、特定済みの1個以上のプリセット情報と、を含む能力情報をPCに送信する。CPU32は、S30の処理が終了すると、図3の処理を終了する。
【0032】
S40の処理は、能力情報がプリセット情報を含まない点を除いて、S30の処理と同様である。CPU32は、S40の処理が終了すると、図3の処理を終了する。
【0033】
(プリンタの処理;図4
続いて、図4を参照して、プリンタ10のCPU32によって実行される他の処理について説明する。図4の処理は、いずれかのPC(例えば100A)からCJが受信されることをトリガとして開始される。以下では、当該CJの送信元のPCのことを「対象PC」と記載する。また、当該CJは、対象PCに記憶されているユーザ名(以下では「対象ユーザ名」と記載する)を含む。
【0034】
S100において、CPU32は、まず、ユーザテーブル38を参照して、対象ユーザ名に関連付けられているプリセット要求フラグがONであるのか否かを判断する。CPU32は、プリセット要求フラグがONであると判断する場合に、さらに、ユーザテーブル38を参照して、対象ユーザ名に関連付けられているSPAフラグがOFFであるのか否かを判断する。CPU32は、プリセット要求フラグがONを示し、かつ、SPAフラグがOFFを示す場合に、S100でYESと判断し、S102に進む。一方、CPU32は、プリセット要求フラグがOFFを示す場合、又は、SPAフラグがONを示す場合に、S100でNOと判断し、S102の処理をスキップしてS110に進む。
【0035】
S102において、CPU32は、カウントテーブル44を更新する。具体的には、CPU32は、まず、CJに含まれる複数個の設定項目に対応する複数個の設定値の中から、上記の4個の設定項目(即ち、用紙サイズ、色数、印刷面、及び、品質)に対応する4個の設定値を特定する。CPU32は、設定値テーブル42を利用して、特定済みの4個の設定値のそれぞれについて、当該設定値に対応するコード値を特定する。CPU32は、特定済みの4個のコード値を順に並べることによって受信情報を生成する。次いで、CPU32は、対象ユーザ名と当該受信情報との組合せがカウントテーブル44に既に記憶されているのか否かを判断する。CPU32は、当該組合せが既に記憶されていると判断する場合に、当該組合せに関連付けられている回数情報を「1」だけインクリメントする。一方、CPU32は、当該組合せがまだ記憶されていないと判断する場合に、当該組合せと回数情報「1」とを関連付けてカウントテーブル44に新たに記憶する。
【0036】
S110において、CPU32は、CJに含まれる複数個の設定項目に対する複数個の設定値に従って、印刷処理を実行する。具体的には、CPU32は、対象PCから印刷対象の画像を表わす画像データを受信し、複数個の設定値に従って当該画像データを変換して、印刷実行部16が解釈可能な印刷データを生成する。そして、CPU32は、印刷データを印刷実行部16に供給する。これにより、印刷実行部16によって印刷が実行される。
【0037】
S120の処理は、S100の処理と同様である。S122において、CPU32は、カウントテーブル44において、予め決められている閾値「5」を示す回数情報に関連付けられている受信情報(以下では「対象受信情報」と記載する)が存在するのか否かを判断する。CPU32は、対象受信情報が存在すると判断する場合(S122でYES)に、S124に進み、対象受信情報が存在しないと判断する場合に、S122でNOと判断し、図4の処理を終了する。なお、変形例では、S122で利用される閾値は、「5」でなくてもよく、2~4のいずれかの値であってもよいし、6以上の値であってもよい。
【0038】
S124において、CPU32は、プリセット情報を生成する。具体的には、まず、CPU32は、設定値テーブル42を利用して、対象受信情報に含まれる4個のコード値から4個の設定値を再現する。そして、CPU32は、プリセット名と、再現済みの4個の設定値と、を含むプリセット情報をプリセットテーブル40に新たに記憶する。ここで、当該プリセット名は、CPU32によって生成される。CPU32は、さらに、対象ユーザ名に関連付けて当該プリセット名を登録プリセット名としてユーザテーブル38に記憶する。
【0039】
なお、CPU32は、回数情報「5」に関連付けられている受信情報が存在する場合には、図4のS102の処理をスキップすることがあり得る。即ち、CPU32は、S102において、対象ユーザ名及び受信情報の組合せに関連付けられている回数情報が「5」である場合には、図4のS102の処理をスキップして(即ち当該回数情報を「6」にインクリメントすることなく)、S110に進む。当該組合せに対応するプリセット情報が登録済みであるので、当該回数情報をインクリメントする必要がないからである。
【0040】
S126において、CPU32は、プリセット情報が新たに記憶されたことを示すプリセット生成通知を対象PCに送信する。プリセット生成通知は、IPPに従ったPrintStateMessage(以下では「PSM」と記載する)である。S126の処理が終了すると、図4の処理を終了する。
【0041】
(具体的なケース;図5図11
続いて、図5図11を参照して、図3及び図4の処理によって実現される具体的なケースA~ケースDについて説明する。
【0042】
(ケースA;図5図7
図5の初期状態では、プリンタ10のプリセットテーブル40には、デフォルトのプリセット情報PI1のみが記憶されている。従って、ユーザテーブル38では、プリセット情報PI1を識別するプリセット名DPRのみが登録プリセット名として各ユーザ名に関連付けられている。また、ユーザテーブル38では、ユーザ名U1に関連付けられているプリセット要求フラグ及びSPAフラグのそれぞれは「OFF」を示す。
【0043】
PC100Aは、T10において、IPPに従った印刷を実行するためのIPP印刷操作を受け付けると、T12において、プリセット要求を含むGPAをプリンタ10に送信する。
【0044】
プリンタ10は、T12において、PC100AからGPAを受信すると(図3の処理のトリガ)、ユーザ名及びパスワードがGPAに含まれていないと判断し(S10でNO)、T14において、認証情報要求をPC100Aに送信する(S20)。
【0045】
PC100Aは、T14において、プリンタ10から認証情報要求を受信すると、T16において、認証画面を表示する。PC100Aは、T18において、ユーザ名U1及びパスワードP1の入力を受け付けると、T20において、プリセット要求とユーザ名U1とパスワードP1とを含むGPAをプリンタ10に送信する。
【0046】
プリンタ10は、T20において、PC100AからGPAを受信すると(図3の処理のトリガ)、T22において、ユーザ名U1及びパスワードP1を利用したユーザ認証が成功したと判断する(S10でYES、S12でYES)。次いで、プリンタ10は、T24において、ユーザテーブル38内のユーザ名U1に関連付けられているプリセット要求フラグを「ON」に変更する(S14でYES、S16でYES、S18)。
【0047】
次いで、プリンタ10は、ユーザテーブル38から、GPA内のユーザ名U1に関連付けられているプリセット名DPRを特定し、プリセットテーブル40から、特定済みのプリセット名DPRを含むプリセット情報PI1を特定する。そして、プリンタ10は、T26において、特定済みのプリセット情報PI1を含む能力情報をPC100Aに送信する(S30)。
【0048】
PC100Aは、T26において、プリンタ10から能力情報を受信すると、T30において、印刷設定画面D1を表示する。図13の左の画面D1は、PC100Aに表示される初期状態の画面D1である。画面D1は、プリセット名を選択するためのプリセット名選択欄と、用紙サイズを選択するための用紙サイズ選択欄と、色数等を選択するためのチェックボックス群と、印刷部数を選択するための部数選択欄と、を含む。画面D1の初期状態では、プリセット名選択欄には、T26の能力情報に含まれるプリセット情報PI1内のプリセット名DPRが表示される。そして、用紙サイズ選択欄及びチェックボックス群には、プリセット情報PI1内の印刷設定情報(図2のプリセット情報PI1の「A4」、「モノクロ」、「片面」、「Low」参照)が表示される。具体的には、用紙サイズ選択欄には「A4」が表示され、「モノクロ」、「片面」、及び、「Low」に対応する各チェックボックスにチェックが付与される。また、部数選択欄には、予め決められているデフォルトの値「1」が表示される。
【0049】
PC100Aは、T32において、「モノクロ」に代えて「カラー」へのチェックと、「Low」に代えて「Max」へのチェックと、部数「2」の選択と、を受け付ける(図13の右の画面D1参照)。その後、PC100Aは、T40において、OKボタンの選択を受け付けると、T50において、IPPに従ったValidate-Jobコマンド(以下では「VJ」と記載する)をプリンタ10に送信する。VJコマンドは、ユーザ名U1と、画面D1で選択済みの5個の設定値(即ち、「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」、「2部」)と、を含む。
【0050】
プリンタ10は、T50において、PC100AからVJを受信すると、T52において、200OKをPC100Bに送信する。
【0051】
PC100Aは、T52において、プリンタ10から200OKを受信すると、T54において、CJをプリンタ10に送信する。CJは、VJ内の情報と同じ情報を含む。
【0052】
プリンタ10は、T54において、PC100AからCJを受信すると(図4の処理のトリガ)、T56において、ジョブID「J1」を生成し、T58において、ジョブID「J1」を含む200OKをPC100Aに送信する。
【0053】
プリンタ10は、T60において、カウントテーブル44を更新する(S100でYES、S102)。具体的には、プリンタ10は、CJに含まれる5個の設定値から、部数「2」以外の4個の設定値(即ち、「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」)を特定する。プリンタ10は、設定値テーブル42を利用して、特定済みの4個の設定値に対応する4個のコード値を特定し、受信情報「0001 0001 0000 0000」を生成する。そして、プリンタ10は、ユーザ名U1と当該受信情報と回数情報「1」とを関連付けてカウントテーブル44に新たに記憶する。
【0054】
PC100Aは、T58において、プリンタ10から200OKを受信すると、T62において、IPPに従ったSend-Documentコマンド(以下では「SD」と記載する)をプリンタ10に送信する。SDは、印刷対象の画像を表わす画像データと、T58の200OK内のジョブID「J1」と、を含む。
【0055】
プリンタ10は、T62において、PC100AからSDを受信すると、T64において、印刷を実行する(S110)。具体的には、プリンタ10は、CJ内の5個の設定値に従ってSD内の画像データを変換して印刷データを生成し、当該印刷データに従って印刷を実行する。そして、プリンタ10は、T66において、200OKをPC100Aに送信する。その後、プリンタ10は、カウントテーブル44において、回数情報「5」が関連付けられている受信情報が存在しないと判断し(S120でYES、S122でNO)、プリセット情報を生成しない。
【0056】
図5の続き;図6
図6に示されるように、PC100Aは、T70において、印刷ドライバを利用した印刷を実行するためのドライバ印刷操作を受け付ける。当該印刷ドライバは、IPPに従った印刷を実行するためのプログラムではなく、例えば、プリンタ10のベンダの独自プロトコルに従った印刷を実行するためのプログラムである。ドライバ印刷操作では、図5のT32と同じ5個の設定値(即ち、「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」、及び、「2部」)が選択される。そして、PC100Aは、T72において、ユーザ名U1と画像データと上記の5個の設定値とを含む印刷要求をプリンタ10に送信する。当該印刷要求は、IPPとは異なるプロトコル(即ち方式)に従った印刷要求である。
【0057】
プリンタ10は、T72において、PC100Aから印刷要求を受信すると、T74において、印刷を実行する。具体的には、プリンタ10は、印刷要求に含まれる上記の5個の設定値に従って印刷要求に含まれる画像データを変換して印刷データを生成し、当該印刷データに従って印刷を実行する。ここで、プリンタ10は、カウントテーブル44を更新しない。即ち、プリンタ10は、IPPに従ったCJを受信する場合には、カウントテーブル44を更新するが(図5のT60)、IPPとは異なる方式に従った印刷要求を受信してもカウントテーブル44を更新しない。このために、プリンタ10は、IPPに従ったコマンドのみに基づいてカウントテーブル44を適切に更新することができる。
【0058】
その後、図5のT10~T66と同じ処理が4回繰り返される。この結果、カウントテーブル44において、ユーザ名U1と受信情報「0001 0001 0000 0000」とに関連付けて回数情報「5」が記憶される。この場合、プリンタ10は、回数情報「5」に関連付けられている受信情報が存在すると判断し(S122でYES)、T80において、プリセット情報PI2を生成する(S124)。具体的には、プリンタ10は、まず、設定値テーブル42を利用して受信情報「0001 0001 0000 0000」から4個の設定値(即ち、「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」)を再現する。そして、プリンタ10は、プリセット名RPR1と当該4個の設定値とを含むプリセット情報PI2を生成し、プリセット情報PI2をプリセットテーブル40に登録する。プリンタ10は、さらに、T82において、ユーザテーブル38を更新する(S124)。具体的には、プリンタ10は、ユーザ名U1に関連付けて、プリセット名RPR1を登録プリセット名として記憶する。
【0059】
プリンタ10は、T84において、IPPに従ったPSMをPC100Aに送信する(S126)。PSMは、新たなプリセット情報が登録されたことを示すメッセージと、プリセット情報PI2と、を含む。図示省略しているが、PSM内のメッセージ及びプリセット情報PI2がPC100Aに表示され、この結果、ユーザは、自身が頻繁に利用する各設定値を含むプリセット情報PI2がプリンタ10に新たに登録されたことを知ることができる。
【0060】
図6の続き;図7
その後、図7に示されるように、図5のT10~T22と同様の処理が実行される。この場合、プリンタ10は、ユーザテーブル38から、GPA内のユーザ名U1に関連付けられているプリセット名DPR,RPR1を特定し、プリセットテーブル40から、プリセット名DPRを含むプリセット情報PI1と、プリセット名RPR1を含むプリセット情報PI2と、を特定する。そして、プリンタ10は、T100において、特定済みの2個のプリセット情報PI1,PI2を含む能力情報をPC100Aに送信する(図3のS30)。
【0061】
PC100Aは、T100において、プリンタ10から能力情報を受信すると、T102において、画面D1を表示する。画面D1の初期状態は、図5のT30の画面D1の初期状態と同じである(図13の左の画面D1参照)。図14の最も左の画面D1は、図13の左の画面D1と同じである。ここで、PC100Aは、T104において、画面D1内のプリセット選択欄に対するプルダウンの選択を受け付けると、図14の中央の画面D1に示されるように、プルダウン画像を表示する。プルダウン画像は、能力情報に含まれる各プリセット名(即ちDPR、RPR1)と、文字列「新規登録」と、を含む。
【0062】
PC100Aは、T104において、プルダウン画像内のプリセット名RPR1の選択を受け付けると、図14の最も右の画面D2に示されるように、T106において、選択済みのプリセット名RPR1に対応するプリセット情報PI2内の各設定値(即ち、「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」)を示す印刷設定画面D2を表示する。その後、T110において、画面D2内のOKボタンの選択を受け付けると、T120~T128の処理が実行される。T120~T128の処理は、ジョブID及び部数が異なる点を除いて、図5のT50~T58の処理と同様である。そして、プリンタ10は、回数情報を「5」から「6」にインクリメントすることなく、T130~T134を実行する。T130~T134の処理は、画像データ及びジョブIDが異なる点を除いて、図5のT62~T66の処理と同様である。
【0063】
上記のケースAに示されるように、プリンタ10は、CJを受信する毎に、受信情報に関連付けて回数情報を記憶する(図5のT60)。そして、プリンタ10は、受信情報に関連付けられている回数情報が「5」を示す場合に、プリセット情報PI2を新たに記憶する(図6のT80)。このように、プリンタ10は、ユーザがプリセット情報PI2を登録するための操作をPC100Aに実行しなくても、ユーザによって複数回に亘って利用されたプリセット情報PI2を自動的に記憶することができる。このために、ユーザの利便性が向上させることができる。その後、ユーザは、画面D1からプリセット名RPR1を選択することによって(図7のT104)、プリセット情報PI2によって示される各設定値に従った印刷をプリンタ10に実行させることができる。
【0064】
(ケースB;図8
続いて、図8を参照して、ケースBを説明する。ケースBの初期状態では、ケースAと同様の処理が実行済みであり、プリセット情報PI2がプリセットテーブル40に登録済みである。また、PC100Bとプリンタ10との間においてもケースAと同様の処理が実行済みであり、プリセット名RPR2を含むプリセット情報PI3(図2参照)がプリセットテーブル40に登録されている。このために、ユーザテーブル38において、ユーザ名U1に関連付けてプリセット名RPR1が登録されていると共に、ユーザ名U2に関連付けてプリセット名RPR2が登録されている。このように、プリンタ10は、ユーザ毎に受信情報を記憶し、ユーザ毎にプリセット情報を登録する。このために、プリンタ10は、ユーザに応じたプリセット情報を適切に登録することができる。
【0065】
PC100Aとプリンタ10との間において図5のT10~T22と同様の処理が実行される。この場合、プリンタ10は、T210において、プリセットテーブル40に登録されている3個のプリセット情報PI1~PI3のうち、ユーザ名U1に関連付けられている2個のプリセット情報PI1,PI2を含むとともにユーザ名U2に関連付けられているプリセット情報PI3を含まない能力情報をPC100Aに送信する(図3のS30)。その後の処理は、図5のT30~T66と同様である。
【0066】
また、PC100Bとプリンタ10との間において図5のT10~T22と同様の処理が実行される。この場合、プリンタ10は、T220において、プリセットテーブル40に登録されている3個のプリセット情報PI1~PI3のうち、ユーザ名U2に関連付けられている2個のプリセット情報PI1,PI3を含むとともにユーザ名U1に関連付けられているプリセット情報PI2を含まない能力情報をPC100Bに送信する(図3のS30)。その後の処理は、図5のT30~T66と同様である。
【0067】
上記のケースBに示されるように、プリンタ10は、ユーザ毎にプリセット情報を登録するので、各ユーザに応じたプリセット情報を含む能力情報を各PC100A,100Bに送信することができる。このために、PC100Aにおいて、PC100Bのユーザのためのプリセット情報PI3を示すプルダウン画像(図14の中央の画面D1参照)が表示されない。このために、PC100Aのユーザは、自身のためのプリセット情報PI2を容易に選択することができる。また、PC100Bにおいて、PC100Aのユーザのためのプリセット情報PI2を示すプルダウン画像が表示されない。このために、PC100Bのユーザは、自身のためのプリセット情報PI3を容易に選択することができる。
【0068】
(ケースC;図9
続いて、図9を参照して、ケースCを説明する。ケースCでは、第2種のOSを備えるPC100Cが利用される。上述したように、第2種のOSは、プリセット要求を含まないGPAを送信するものである。
【0069】
T310は、図5のT10と同様である。PC100Cは、T312において、プリセット要求を含まないGPAをプリンタ10に送信する。T314~T318は、ユーザ名及びパスワードが異なる点を除くと、図5のT14~T18と同様である。PC100Cは、T320において、ユーザ名U3及びパスワードP3を含むとともにプリセット要求を含まないGPAをプリンタ10に送信する。
【0070】
T322は、図5のT22と同様である。プリンタ10は、T324において、プリセット情報を含まない能力情報をPC100Cに送信する(図3のS14でNO、S40)。
【0071】
PC100Cは、T324において、プリンタ10から能力情報を受信すると、T330において、印刷設定画面を表示する。当該印刷設定画面は、図13の左の画面D1とは異なり、プリセット名選択欄がブランクであり、用紙サイズ選択欄がデフォルトの「A4」を示し、各チェックボックスにチェックが付されておらず、部数選択欄がデフォルトの値「1」を示す。
【0072】
PC100Cは、T332において、「B5」、「モノクロ」、「片面」、「High」、及び、「2部」の選択を受け付け、T340において、OKボタンの選択を受け付けると、T350において、それらの設定値を含むVJをプリンタ10に送信する。T352~T358は、設定値及びジョブIDが異なる点を除いて、図5のT52~T58と同様である。
【0073】
プリンタ10は、ユーザ名U3に関連付けられているプリセット要求フラグが「OFF」であると判断するので(図4のS100でNO)、カウントテーブル44を更新しない。その後のT362~T366の処理は、画像データ及びジョブIDが異なる点を除いて、図5のT62~T66と同様である。
【0074】
上記のケースCに示されるように、PC100Cは、プリセット要求をプリンタ10に送信することができない。即ち、PC100Cは、プリンタ10からプリセット情報を受信して利用することができない。従って、PC100Cのユーザに対応するプリセット情報を登録するための受信情報を記憶しておく必要がない。このような不必要な受信情報を記憶するのを抑制するために、プリンタ10は、PC100CからCJを受信しても、受信情報を記憶しない。このために、プリンタ10のメモリ34が記憶すべきデータ量を圧縮することができる。
【0075】
(ケースD;図10及び図11
続いて、図10及び図11を参照して、ケースDを説明する。ケースDでは、PC100Dが利用される。T410~T430は、ユーザ名及びパスワードが異なる点を除くと、図5のT10~T30と同様である。
【0076】
PC100Dは、T432において、「両面」の選択を受け付け(図15の中央の画面D1参照)、T434において、プルダウン画像内の「新規登録」の選択を受け付ける。この場合、PC100Dは、T440において、入力画像N1を表示する。図15の最も右の画面D1に示されるように、入力画像N1は、プリセット名を入力するための入力欄を含む。PC100Dは、T442において、プリセット名IPRの入力を受け付ける。PC100Dは、入力画像N1内のOKボタンの選択を付けると、T450において、GPAをプリンタ10に再び送信し、T452において、プリンタ10から能力情報を再び受信する。
【0077】
その後、PC100Dは、新たなプリセット情報PI4を生成する。具体的には、PC100Dは、T434において「新規登録」が選択される際に表示されている画面D1内の各設定値(即ち、「A4」、「モノクロ」、「両面」、「Low」)を示すプリセット情報PI4を生成する。そして、PC100Dは、T470において、ユーザ名U4と、パスワードP4と、T452の能力情報に含まれるプリセット情報PI1と、新たなプリセット情報PI4と、を含むSPAをプリンタ10に送信する。
【0078】
プリンタ10は、T470において、PC100DからSPAを受信すると、SPA内のプリセット情報PI1がプリセットテーブル40に登録済みであると判断し、プリセット情報PI1を新たに登録する処理を実行しない。また、プリンタ10は、SPA内のプリセット情報PI4がプリセットテーブル40に登録済みでないと判断し、T472において、プリセット情報PI4をプリセットテーブル40に新たに登録する。
【0079】
次いで、プリンタ10は、T474及びT476において、ユーザテーブル38を更新する。具体的には、プリンタ10は、T474において、SPA内のユーザ名U4に関連付けられているSPAフラグを「OFF」から「ON」に変更する。また、プリンタ10は、T476において、SPA内のユーザ名U4に関連付けて、プリセット情報PI4に含まれるプリセット名IPRを登録プリセット名として記憶する。
【0080】
図10の続き;図11
図11のT510~T522は、図10のT410~T422と同様である。プリンタ10は、T526において、2個のプリセット情報PI1,PI4を含む能力情報をPC100Dに送信する。
【0081】
PC100Dは、T526において、プリンタ10から能力情報を受信すると、T530において、印刷設定画面D1を表示し、T532において、「カラー」、「Max」、及び、「2部」の選択を受け付ける。T540~T558は、ジョブID及び設定値が異なる点を除くと、図5のT40~T58と同様である。
【0082】
プリンタ10は、ユーザ名U4に関連付けられているSPAフラグが「ON」であると判断するので(図4のS100でNO)、カウントテーブル44を更新しない。その後のT562~T566の処理は、画像データ及びジョブIDが異なる点を除いて、図5のT62~T66と同様である。
【0083】
上記のケースDに示されるように、PC100Dのユーザは、PC100を操作して、プリセット情報PI4をプリンタ10に登録することができる(図10のT434、T442、T472)。このようなIPPに関する詳しい知識を有するユーザについては、プリセット情報を登録するための受信情報を記憶しておく必要がない。このような不必要な受信情報を記憶するのを抑制するために、プリンタ10は、PC100DからCJを受信しても、受信情報を記憶しない。このために、プリンタ10のメモリ34が記憶すべきデータ量を圧縮することができる。
【0084】
(対応関係)
プリセット情報が、「印刷設定情報」の一例である。用紙サイズ、色数、印刷面、及び、品質の4個の項目が、「M個の設定項目」の一例である。それらの4個の項目と部数とを含む5個の項目が、「複数個の設定項目」の一例である。「5」が、「所定値」の一例である。CJが、「印刷要求」の一例である。GPAが、「第1の所定コマンド」及び「第2の所定コマンド」の一例である。SPAが、「第3の所定コマンド」の一例である。プリセット要求フラグ、SPAフラグが、それぞれ、「第1のフラグ情報」、「第2のフラグ情報」の一例である。PSMが、「通知情報」の一例である。ユーザ名U1、ユーザ名U2が、それぞれ、「第1のユーザ識別情報」、「第2のユーザ識別情報」の一例である。図2のカウントテーブル44内の最上欄の受信情報、プリセット情報PI2が、それぞれ、「第1の受信情報」、「第1の印刷設定情報」の一例である。上から2番目の受信情報、プリセット情報PI3が、それぞれ、「第2の受信情報」、「第2の印刷設定情報」の一例である。
【0085】
図3のS18の処理、S30の処理が、それぞれ、「第3の記憶制御部」、「印刷設定情報送信部」によって実行される処理の一例である。図4のトリガの処理、S102の処理、S110の処理、S124の処理、S126の処理が、それぞれ、「印刷要求受信部」、「第1の記憶制御部」、「印刷制御部」、「第2の記憶制御部」、「通知送信部」によって実行される処理の一例である。図10のT474の処理が、「第4の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0086】
(第2実施例;図12
続いて、図12を参照して、第2実施例を説明する。第2実施例では、プリンタ10がプリセット情報を登録する手法が第1実施例とは異なる。
【0087】
CPU32は、図4のS110が終了すると、S120~S126を実行せずに、図4の処理を終了する。なお、CPU32は、或るユーザ名及び或る受信情報の組合せに関連付けられている回数情報が「5」に到達した後に、当該或るユーザ名と、当該或る受信情報によって示される各設定値と同じ各設定値と、を含むCJを受信する場合(図4の処理のトリガ)に、S102の処理を実行して、回数情報をインクリメントする。即ち、本実施例では、回数情報が「5」を超え得る。
【0088】
また、CPU32は、各月の月初(即ち1日)の所定時刻にプリセット情報を登録するための処理を実行する。具体的には、CPU32は、まず、ユーザテーブル38から、デフォルトのプリセット名DPR以外の全てのプリセット名を削除する。CPU32は、さらに、プリセットテーブル40から、デフォルトのプリセット情報PI1以外の全てのプリセット情報を削除する。なお、仮に、SPAに従って登録されたプリセット情報がプリセットテーブル40に記憶されている場合には、当該プリセット情報はプリセットテーブル40から削除されず、当該プリセット情報に含まれるプリセット名はユーザテーブル38から削除されない。
【0089】
次いで、CPU32は、カウントテーブル44から1個のユーザ名(例えばU1)を特定し、さらに、当該ユーザ名に関連付けられている1個以上の受信情報の中から、「5」以上の最大の回数情報に関連付けられている1個の受信情報を特定する。そして、CPU32は、特定済みの1個の受信情報に基づいて、プリセット情報をプリセットテーブル40に登録する。CPU32は、さらに、当該ユーザ名に関連付けて、当該プリセット情報に含まれるプリセット名を登録プリセット名としてユーザテーブル38に登録する。
【0090】
CPU32は、カウントテーブル44内の他のユーザ名についても同様の処理を実行する。CPU32は、全てのユーザ名について処理が終了すると、カウントテーブル44から全ての情報を削除する(即ちカウントテーブル44を初期化する)。上記の処理が毎月実行されることにより、ユーザ毎に、当該ユーザによって先月最も利用された各設定値を含むプリセット情報が登録されることになる。
【0091】
図12は、2月のカウントテーブル44の一例を示す。この例では、ユーザ名U1に関連付けて3個の受信情報が記憶されており、ユーザ名U2に関連付けて1個の受信情報が記憶されている。この場合、CPU32は、ユーザ名U1について、回数情報「6」に関連付けられている受信情報に基づいて、プリセット名RPR1を含むプリセット情報を登録する。また、CPU32は、ユーザ名U2について、回数情報「5」に関連付けられている受信情報に基づいて、プリセット名RPR2を含むプリセット情報を登録する。従って、各ユーザは、ここで登録されたプリセット情報を3月に利用することができる。
【0092】
その後、3月のカウントテーブル44が生成される。この例では、ユーザ名U1に関連付けて3個の受信情報が記憶されており、ユーザ名U2に関連付けて2個の受信情報が記憶されている。この場合、CPU32は、ユーザ名U1について、回数情報「10」に関連付けられている受信情報に基づいて、プリセット名RPR1を含むプリセット情報に代えて、プリセット名RPR3を含むプリセット情報を登録する。また、CPU32は、ユーザ名U2について、回数情報「10」に関連付けられている受信情報に基づいて、プリセット名RPR2を含むプリセット情報に代えて、プリセット名RPR4を含むプリセット情報を登録する。従って、各ユーザは、ここで登録されたプリセット情報を4月に利用することができる。
【0093】
本実施例によると、プリンタ10は、1ヵ月間において最も利用された各設定値を含むプリセット情報を登録することができる。特に、プリンタ10は、自動的に登録されたプリセット情報をプリセットテーブル40から毎月削除する。このために、プリンタ10のメモリ34が記憶すべきデータ量を圧縮することができる。
【0094】
(対応関係)
2月の1か月、3月の1か月が、それぞれ、「第1の所定期間」、「第2の所定期間」の一例である。2月のカウントテーブル44において、ユーザ名U1及び回数情報「6」に関連付けられている受信情報が、「第1の受信情報」の一例である。また、当該受信情報に基づいて登録されるプリセット情報が、「第1の印刷設定情報」の一例である。3月のカウントテーブル44において、ユーザ名U1及び回数情報「10」に関連付けられている受信情報が、「第3の受信情報」の一例である。また、当該受信情報に基づいて登録されるプリセット情報が、「第3の印刷設定情報」の一例である。
【0095】
(第3実施例;図16
続いて、図16を参照して、第3実施例を説明する。第3実施例では、プリセット情報が生成されるべき状況(すなわち回数情報「5」に関連付けられている受信情報が存在する状況)において、プリセット情報を生成するか否かをユーザに問合せる点が、第1実施例とは異なる。
【0096】
第3実施例では、まず、図5と同様の処理が実行される。この結果、カウントテーブル44において、ユーザ名U1と受信情報「0001 0001 0000 0000」とに関連付けて回数情報「1」が記憶される(図5のT60参照)。さらに、本実施例では、ユーザ名U1と当該受信情報と回数情報「1」とに関連付けて、問合せフラグ「OFF」が記憶される。問合せフラグは、関連付けられているユーザ名を含むGPAを受信する場合に、プリセット情報を生成するのか否かを問合せるための問合せを送信することを示す「ON」と、当該問合せを送信しないことを示す「OFF」と、のいずれか一方を示す。
【0097】
その後、図5のT10~T66と同じ処理が4回繰り返される。この結果、カウントテーブル44において、ユーザ名U1と受信情報「0001 0001 0000 0000」とに関連付けて回数情報「5」が記憶される。この場合、プリンタ10は、回数情報「5」に関連付けられている受信情報が存在すると判断し、T610において、当該受信情報に関連付けられている問合せフラグを「ON」に変更する。
【0098】
その後、図5のT10~T22と同様の処理が実行される。この場合、プリンタ10は、ユーザテーブル38から、GPA内のユーザ名U1に関連付けられているプリセット名DPRを特定し、プリセットテーブル40から、プリセット名DPRを含むプリセット情報PI1を特定する。また、プリンタ10は、ユーザ名U1と、受信情報「0001 0001 0000 0000」と、回数情報「5」と、に関連付けられている問合せフラグが「ON」を示すことを特定する。そして、プリンタ10は、T620において、特定済みのプリセット情報PI1と、プリセットを登録するか否かをユーザに問合せるための問合せ画D3を表わす問合せ画面データと、を含む能力情報をPC100Aに送信する。問合せ画面データは、受信情報「0001 0001 0000 0000」によって示される4個の設定値「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」を含む。その後、プリンタ10は、T622において、問合せ画面データを含む能力情報が送信されたことに応じて、ユーザ名U1と、受信情報「0001 0001 0000 0000」と、回数情報「5」と、に関連付けられている問合せフラグを「OFF」に変更する。
【0099】
PC100Aは、T620において、プリンタ10から能力情報を受信すると、T624において、受信済みの能力情報に含まれる問合せ画面データによって表わされる問合せ画面D3を表示する。問合せ画面D3は、プリセットを生成するのか否かをユーザに問い合わせるメッセージと、受信済みの問合せ画面データに含まれる各設定値と、YESボタンと、NOボタンと、を含む。
【0100】
PC100Aは、T626において、ユーザから問合せ画面D3内のYESボタンの選択を受け付けると、T630において、プリセット要求とユーザ名U1とパスワードP1とYES選択情報とを含むGPAをプリンタ10に送信する。YES選択情報は、問合せ画面D3内の各設定値(即ち「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」)を含む。
【0101】
プリンタ10は、T630において、PC100AからGPAを受信すると、当該GPAにYES選択情報が含まれていると判断する。この場合、プリンタ10は、図6のT80~T84と同様の処理を実行する。具体的には、プリンタ10は、プリセット名RPR1と受信済みのYES選択情報に含まれる各設定値とを含むプリセット情報PI2を生成する(T80参照)。そして、プリンタ10は、ユーザテーブル38において、ユーザ名U1に関連付けて、プリセット名RPR1を登録プリセット名として記憶することによってユーザテーブル38を更新する(T82参照)。そして、プリンタ10は、IPPに従ったPSMをPC100Aに送信する(T84参照)。以降の処理は、図7のT100以降の処理と同様である。なお、T626の処理に代えて、問合せ画面D3内のNOボタンが選択されると、NO選択情報を含むGPAがプリンタ10に送信される。この場合、プリンタ10はプリセット情報PI2を生成しない。そして、プリンタ10は、上記のNO選択情報を含むGPAに対する応答として、プリセット情報PI1を含む能力情報をPC100Aに送信する(図5のT26参照)。
【0102】
上記の構成によると、プリンタ10は、CJを受信する毎に、受信情報に関連付けて回数情報を記憶する。そして、プリンタ10は、受信情報に関連付けられている回数情報が「5」を示す場合に、問合せ画面データを含む能力情報をPC100Aに送信する(図16のT620)。このために、ユーザは、問合せ画面D3(T624参照)を見ることによって、プリセット情報PI2を記憶させることができることを知ることができる。また、プリンタ10は、PC100Aから、プリセット情報PI2として記憶させるべきことを示す情報が受信される場合(T630)に、プリセット情報PI2を記憶する。このように、ユーザは、問合せ画面D3内のYESボタンを選択することに応じて、ユーザによって複数回に亘って利用されたプリセット情報PI2を容易にプリンタ10に記憶させることができる。このために、ユーザの利便性を向上させることができる。PC100Aが、「第1の外部装置」及び「第2の外部装置」の一例である。図16で引用する図7のT124で送信されるCJに含まれる5個の設定値(即ち「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」、「1部」)が、「特定情報」の一例である。図16のT620の処理、図16で引用する図6のT80及びT82の処理が、それぞれ、「問合せ送信部」、「第2の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0103】
(第4実施例;図17
続いて、図17を参照して、第4実施例を説明する。第4実施例は、問合せ画面データが送信されるタイミングが第3実施例とは異なる。
【0104】
第4実施例では、まず、図5のT10~T66と同じ処理が4回繰り返される。その後、図5のT10~T60と同様の処理が実行される。この結果、カウントテーブル44において、ユーザ名U1と受信情報「0001 0001 0000 0000」とに関連付けて回数情報「5」が記憶される。T710~T712の処理は、図5のT62~T64の処理と同様である。そして、プリンタ10は、T714において、問い合わせ画面データを含む200OKをPC100Aに送信する。
【0105】
T716~T718の処理は、図16のT624~T626の処理と同様である。そして、PC100Aは、T720において、YES選択情報をプリンタ10に送信する。YES選択情報は、ユーザ名U1と、問合せ画面D3内の各設定値(即ち「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」)と、を含む。
【0106】
プリンタ10は、T720において、PC100AからYES選択情報を受信すると、図6のT80~T84と同様の処理を実行する。具体的な処理は、第3実施例で引用する図6のT80~T84の処理と同様である。図17のT714の処理が、「問合せ送信部」によって実行される処理の一例である。
【0107】
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0108】
(変形例1)受信情報は、設定値がコード化されたコード値でなくてもよく、設定値そのものであってもよい。
【0109】
(変形例2)プリンタ10は、CJに含まれる対象ユーザ名と当該CJに含まれる4個の項目(即ち、用紙サイズ、色数、印刷面、品質)に対応する4個の設定値を含むプリセット情報(以下では「対象プリセット情報」と記載する)とを関連付けて、ユーザテーブル38及びプリセットテーブル40に登録済みである場合に、カウントテーブル44を更新しなくてもよい。具体的には、CPU32は、図4のS100の処理を実行する前に、対象ユーザ名と対象プリセット情報とを関連付けてユーザテーブル38及びプリセットテーブル40に登録済みであるのか否かを判断する。CPU32は、登録済みであると判断する場合に、S100及びS102の処理をスキップして、S110に進んでもよい。また、同様の判断が、S110の処理とS120の処理の間に実行されてもよい。この場合、CPU32は、登録済みであると判断する場合に、S120~S126の処理をスキップして、図4の処理を終了してもよい。本変形例では、例えば、プリンタ10の出荷段階から予め登録されているデフォルトのプリセット情報PI1に含まれる4個の設定値(即ち、「A4」、「モノクロ」、「片面」、「Low」)を含むCJが受信されても、カウントテーブル44を更新せずに済む。当該4個の設定値を含むプリセット情報が登録済みであるので、回数情報を記憶する必要がないからである。
【0110】
(変形例3)プリンタ10は、図4のS102において、ユーザ名に関連付けて受信情報をカウントテーブル44に記憶しなくてもよい。プリンタ10は、例えば、第1のユーザ名と或る設定値群とを含むCJを受信する場合に、当該或る設定値群に関連付けて回数情報「1」を記憶し、その後、第1のユーザ名とは異なる第2のユーザ名と同じ或る設定値群とを含むCJを受信する場合に、当該或る設定値群に関連付けられている回数情報を「2」にインクリメントしてもよい。この場合、プリンタ10は、ユーザテーブル38において、ユーザ名に関連付けて登録プリセット名を記憶しない。そして、プリンタ10は、PCからGPAを受信する場合に、プリセットテーブル40に記憶されている全てのプリセット情報を含む能力情報をPCに送信する。本変形例では、図3のS10、S12、及び、S20の処理を省略可能である。一般的に言うと、「第1の記憶制御部」は、ユーザ識別情報に関連付けて受信情報及び回数情報をメモリに記憶させなくてもよい。「第2の記憶制御部」は、ユーザ識別情報に関連付けて印刷設定情報をメモリに記憶させなくてもよい。また、「印刷設定情報送信部」は、第1の所定コマンドが受信される場合に、全ての印刷設定情報を外部装置に送信してもよい。
【0111】
(変形例4)ユーザテーブル38は、プリセット要求フラグを含まなくてもよい。この場合、プリンタ10は、図4のS100及びS120において、SPAフラグがOFFであるのか否かを判断すればよい。本変形例では、「第3の記憶制御部」を省略可能である。
【0112】
(変形例5)ユーザテーブル38は、SPAフラグを含まなくてもよい。この場合、プリンタ10は、図4のS100及びS120において、プリセット要求フラグがONであるのか否かを判断すればよい。本変形例では、「第4の記憶制御部」を省略可能である。
【0113】
(変形例6)図4のS126の処理は、PSMの送信(図6のT84)に限定されず、例えば、以下の処理であってもよい。プリンタ10は、PCからMIB(Management Information Baseの略)に従ったプリセット情報要求を含む信号を受信する場合に、プリセット情報を含む応答信号を当該PCに送信してもよい。この結果、当該PCにおいてプリセット情報が表示され、ユーザは、プリセット情報がプリンタ10に新たに登録されたことを知ることができる。本変形例では、応答信号をPCに送信する処理が、「通知送信部」によって実行される処理の一例である。また、別の変形例では、プリンタ10は、PCからプリンタ10内のウェブサーバへログインするためのログイン要求を受信して認証が成功する場合に、プリセット情報を含むステータス画面を示すステータス画面データを当該PCに送信してもよい。この結果、当該PCにおいてプリセット情報を含むステータス画面が表示され、ユーザは、プリセット情報がプリンタ10に新たに登録されたことを知ることができる。本変形例では、ステータス画面データをPCに送信する処理が、「通知送信部」によって実行される処理の一例である。また、別の変形例では、図4のS126の処理が実行されなくてもよい。本変形例では、「通知送信部」を省略可能である。
【0114】
(変形例7)プリンタ10は、IPP方式とは異なる方式に従った印刷要求(例えば図6のT72の印刷要求)を受信する場合に、カウントテーブル44を更新してもよい。即ち、「第1の記憶制御部」は、IPP方式とは異なる方式に従った印刷要求が受信される場合に、受信情報に関連付けて回数情報を記憶してもよい。
【0115】
(変形例8)PC100Aは、図7のT124において、5個の設定値(即ち「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」、「1部」)を含むCJをプリンタ10に送信することに代えて、プリセット名RPR1と、1個の設定値「1部」と、を含むCJをプリンタ10に送信してもよい。この場合、プリンタ10は、当該CJを受信すると、プリセットテーブル40からプリセット名RPR1に対応する4個の設定値(即ち「A4」、「カラー」、「片面」、「Max」)を特定する。そして、プリンタ10は、T132において、特定済みの4個の設定値とCJに含まれる1個の設定値「1部」とに従って画像データを変換して印刷データを生成し、当該印刷データに従って印刷を実行する。本変形例では、プリセット名RPR1と1個の設定値「1部」の組み合わせが、「特定情報」の一例である。
【0116】
(変形例9)上記の第3実施例では、プリンタ10は、PC100AからGPAを受信し、問合せフラグが「ON」を示すことを特定する場合に、問合せ画面データを含む能力情報をPC100Aに送信した(図16のT620参照)。これに代えて、プリンタ10は、上記の状況において、問合せ画面データのみをPC100Aに送信してもよい。この場合、PC100Aは、問合せ画面D3においてYESが選択されると、YES選択情報をプリンタ10に送信してもよい。そして、プリンタ10は、PC100AからYES選択情報を受信する場合に、図6のT80~T84と同様の処理を実行し、プリセット情報PI2を生成してもよい。そして、プリンタ10は、PC100Aから受信済みのGPAに対する応答として、2個のプリセット情報PI1,PI2を含む能力情報をPC100Aに送信してもよい(図7のT100参照)。
【0117】
(変形例10)上記の各実施例では、プリンタ10のCPU32がプログラム36(即ちソフトウェア)を実行することによって、図3図12及び図16図17の各処理が実現される。これに代えて、いずれかの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0118】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
以下の項目は、出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
プリンタであって、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記外部装置に送信された後に、前記外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む特定の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記外部装置から前記特定の印刷要求が受信される場合に、前記特定の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
を備える、プリンタ。
(項目2)
前記第1の記憶制御部は、ユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
第1のユーザ識別情報と前記第1の受信情報とに関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す第1の場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第1のユーザ識別情報とは異なる第2のユーザ識別情報と第2の受信情報とに関連付けて第2の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第2の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す第2の場合に、前記第2の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、項目1に記載のプリンタ。
(項目3)
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の場合に、前記第1のユーザ識別情報に関連付けて前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の場合に、前記第2のユーザ識別情報に関連付けて前記第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記印刷設定情報送信部は、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記外部装置から前記第1のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信し、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記外部装置から前記第2のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信する、項目2に記載のプリンタ。
(項目4)
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の送信を要求する第2の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第2の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第1のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第3の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第1のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、項目2又は3に記載のプリンタ。
(項目5)
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の登録を要求する第3の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第3の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第2のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第4の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第2のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、項目2~4のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目6)
前記第1の記憶制御部は、
第1の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第1の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1の所定期間が経過した後の第2の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第2の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の所定期間内に前記第1の受信情報に関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の所定期間内に前記第1の受信情報とは異なる第3の受信情報に関連付けて第3の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第3の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の印刷設定情報に代えて、前記第3の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第3の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、項目1~5のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目7)
前記プリンタは、さらに、
前記第1の印刷設定情報が新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶される場合に、新たな印刷設定情報が記憶されたことを示す通知情報を他の装置に送信する通知送信部を備える、項目1~6のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目8)
前記第1の記憶制御部は、IPP(Internet Printing Protocolの略)方式に従った前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記IPP方式とは異なる方式に従った印刷要求が受信される場合に、前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、項目1~7のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目9)
プリンタであって、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記通信インターフェースを介して、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるか否かをユーザに問合せるための問合せを第1の外部装置に送信する問合せ送信部と、
前記第1の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、第2の外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記第2の外部装置に送信された後に、前記第2の外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記第2の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む第1の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記第2の外部装置から前記第1の印刷要求が受信される場合に、前記第1の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
を備える、プリンタ。
(項目10)
前記問合せ送信部は、前記第1の回数情報が前記所定値に到達した後に、前記第1の外部装置から前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記問合せを前記第1の外部装置に送信する、項目9に記載のプリンタ。
(項目11)
前記問合せ送信部は、前記第1の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、第2の印刷要求が受信されることに応じて、前記第1の回数情報が前記所定値に到達する場合に、前記第2の印刷要求に応じた印刷対象の画像の印刷が実行された後に、前記問合せを前記第1の外部装置に送信する、項目9に記載のプリンタ。
(項目12)
前記第1の記憶制御部は、ユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
第1のユーザ識別情報と前記第1の受信情報とに関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される第1の場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第1のユーザ識別情報とは異なる第2のユーザ識別情報と第2の受信情報とに関連付けて第2の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第2の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第2の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される第2の場合に、前記第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、項目9~11のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目13)
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の場合に、前記第1のユーザ識別情報に関連付けて前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の場合に、前記第2のユーザ識別情報に関連付けて前記第2の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記印刷設定情報送信部は、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記第2の外部装置から前記第1のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信し、
前記第1の印刷設定情報と前記第2の印刷設定情報とが前記メモリに記憶された後に、前記第2の外部装置から前記第2のユーザ識別情報を含む前記第1の所定コマンドが受信される場合に、前記メモリにおいて前記第2のユーザ識別情報に関連付けられている前記第2の印刷設定情報を含むと共に、前記メモリにおいて前記第1のユーザ識別情報に関連付けられている前記第1の印刷設定情報を含まない前記1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信する、項目12に記載のプリンタ。
(項目14)
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の送信を要求する第2の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第2の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第1のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第3の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第1のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、項目12又は13に記載のプリンタ。
(項目15)
前記プリンタは、さらに、
前記通信インターフェースを介して、印刷設定情報の登録を要求する第3の所定コマンドであって、ユーザ識別情報を含む前記第3の所定コマンドが受信される場合に、当該ユーザ識別情報に関連付けて第2のフラグ情報を前記メモリに記憶させる第4の記憶制御部を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第2のフラグ情報に関連付けられていないユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報と前記受信情報とに関連付けて、前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2のフラグ情報に関連付けられているユーザ識別情報と前記複数個の設定値とを含む前記印刷要求が受信される場合に、当該印刷要求に含まれる前記ユーザ識別情報に関連付けて前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、項目12~14のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目16)
前記第1の記憶制御部は、
第1の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第1の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第1の所定期間が経過した後の第2の所定期間内に前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて、前記第2の所定期間内の前記印刷要求の受信回数を示す前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記第2の記憶制御部は、
前記第1の所定期間内に前記第1の受信情報に関連付けて前記第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す前記情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させ、
前記第2の所定期間内に前記第1の受信情報とは異なる第3の受信情報に関連付けて第3の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第3の回数情報が前記所定値以上の受信回数を示し、かつ、前記第3の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第3の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報に代えて、前記第3の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる、項目9~15のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目17)
前記プリンタは、さらに、
前記第1の印刷設定情報が新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶される場合に、新たな印刷設定情報が記憶されたことを示す通知情報を他の装置に送信する通知送信部を備える、項目9~16のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目18)
前記第1の記憶制御部は、IPP(Internet Printing Protocolの略)方式に従った前記印刷要求が受信される毎に、前記受信情報に関連付けて前記回数情報を前記メモリに記憶させ、
前記IPP方式とは異なる方式に従った印刷要求が受信される場合に、前記受信情報及び前記回数情報は記憶されない、項目9~17のいずれか一項に記載のプリンタ。
(項目19)
プリンタのためのコンピュータプログラムであって、
前記プリンタは、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
コンピュータと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記外部装置に送信された後に、前記外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む特定の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記外部装置から前記特定の印刷要求が受信される場合に、前記特定の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目20)
プリンタのためのコンピュータプログラムであって、
前記プリンタは、
印刷実行部と、
印刷設定情報を記憶可能なメモリであって、前記印刷設定情報は、M個(前記Mは1以上の整数)の設定項目に対応するM個の設定値を示す情報である、前記メモリと、
通信インターフェースと、
コンピュータと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記通信インターフェースを介して、前記M個の設定項目を含む複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を含む印刷要求が受信される毎に、当該印刷要求に含まれる前記複数個の設定値のうちの前記M個の設定項目に対応するM個の設定値を示す受信情報に関連付けて、当該M個の設定値を含む印刷要求の受信回数を示す回数情報を前記メモリに記憶させる第1の記憶制御部と、
第1の受信情報に関連付けて第1の回数情報が前記メモリに記憶され、かつ、前記第1の回数情報が1より大きい所定値以上の受信回数を示す場合に、前記通信インターフェースを介して、前記第1の受信情報によって示されるM個の設定値を示す第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるか否かをユーザに問合せるための問合せを第1の外部装置に送信する問合せ送信部と、
前記第1の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させるべきことを示す情報が受信される場合に、前記第1の印刷設定情報を新たな印刷設定情報として前記メモリに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第1の印刷設定情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信インターフェースを介して、第2の外部装置から第1の所定コマンドが受信される場合に、前記通信インターフェースを介して、前記メモリに記憶されている前記第1の印刷設定情報を含む1個以上の印刷設定情報を前記第2の外部装置に送信する印刷設定情報送信部と、
前記1個以上の印刷設定情報が前記第2の外部装置に送信された後に、前記第2の外部装置において前記1個以上の印刷設定情報の中から前記第1の印刷設定情報が選択される場合に、前記第2の外部装置から、前記通信インターフェースを介して、前記第1の印刷設定情報によって示される前記M個の設定値を含む複数個の設定値を特定するための特定情報を含む第1の印刷要求を受信する印刷要求受信部と、
前記第2の外部装置から前記第1の印刷要求が受信される場合に、前記第1の印刷要求に含まれる前記特定情報によって特定される前記複数個の設定値に従って、印刷対象の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0119】
2:通信システム、4:LAN、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、20:通信インターフェース、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、38:ユーザテーブル、40:プリセットテーブル、42:設定値テーブル、44:カウントテーブル、100A~100D:PC
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