(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241210BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021530545
(86)(22)【出願日】2020-06-12
(86)【国際出願番号】 JP2020023139
(87)【国際公開番号】W WO2021005958
(87)【国際公開日】2021-01-14
【審査請求日】2023-05-02
(31)【優先権主張番号】P 2019126931
(32)【優先日】2019-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岸 治彦
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-175998(JP,A)
【文献】特開2008-233819(JP,A)
【文献】特開2004-139184(JP,A)
【文献】特開2019-046456(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲の創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する前記サービスの利用主体が提供した
楽曲の楽譜データを含むデータ
であって、楽曲データを自動生成するモデルの学習に用いられるデータである学習用データを用いて、
機械学習に関する学習手法に基づく学習処理により前
記モデルを生成する生成部と、
記憶部に記憶された権限範囲情報であって、前記モデルの販売、販売委託及び共有のうち少なくとも1つを含み、各々が異なる組み合わせである複数の利用態様が前記複数の権限レベルの各々に対応付けられた権限範囲情報を用いて、前記権限範囲情報が示す前記複数の権限レベルの各々の利用態様のうち、前記利用主体が有する前記一の権限レベル
の利用態様を、前記生成部により生成された前記モデルの利用態様
に決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、
前記権限範囲情報が示す前記複数の権限レベルの各々の利用態様のうち、前記一の権限レベル
の利用態様を、前記サービス内での前記モデルの利用範囲
に決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、
前記一の権限レベル
の利用態様が前記モデルの販売または共有を含むか否かに応じて、前記モデルの販売または共有の可否を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成部は、
前記サービスの管理者に付与される第1権限レベルと、前記サービスで販売を行う販売元に付与される第2権限レベルと、前記サービスを利用する一般利用者に付与される第3権限レベルとを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記
学習用データを用いて、前記モデルを生成し、
前記決定部は、
前記利用主体が有する前記一の権限レベルが前記第1権限レベルである場合、前記モデル
の利用態様を、前記第1権限レベル
の利用態様に決定し、前記利用主体が有する前記一の権限レベルが前記第2権限レベルである場合、前記モデル
の利用態様を、前記第2権限レベル
の利用態様に決定し、前記利用主体が有する前記一の権限レベルが前記第3権限レベルである場合、前記モデル
の利用態様を、前記第3権限レベル
の利用態様に決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記生成部は、
前記第1権限レベルよりも権限が制限された前記第2権限レベルと、前記第2権限レベルよりも権限が制限された前記第3権限レベルとを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記
学習用データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記生成部は、
前記第2権限レベルを有する前記利用主体からの販売委託を受託可能な前記第1権限レベルを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記
学習用データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記生成部は、
前記第2権限レベルを有する前記利用主体のデータにより生成されたモデルの販売及び共有が可能な前記第2権限レベルを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記
学習用データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記生成部は、
前記第3権限レベルを有する前記利用主体のデータにより生成されたモデルの共有が可能な前記第3権限レベルを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記
学習用データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記利用主体が利用する端末装置へ前記モデルを送信する送信部、
をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記利用主体から前記
学習用データを受け付ける受付部、
をさらに備え、
前記生成部は、前記受付部による前記
学習用データの受け付けに応じて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする請求項
9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記生成部は、
前記受付部が前記
学習用データを受け付けたタイミングで、前記モデルを生成し、
前記送信部は、
前記生成部が前記モデルを生成したタイミングで、前記端末装置へ前記モデルを送信する
ことを特徴とする請求項
10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記決定部は、
一の利用主体の
行動履歴及び嗜好のうち少なくとも1つに基づいて、
前記記憶部に記憶された複数のモデルのうち、前記一の利用主体
へ推奨する推奨モデルを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記楽曲に関する視聴サービスを提供する提供部、
をさらに備える
ことを特徴とする請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記提供部は、
前記モデルを用い
て生成
した楽曲
を提供する視聴サービスを提供する
請求項
13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
楽曲の創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する前記サービスの利用主体が提供した
楽曲の楽譜データを含むデータ
であって、楽曲データを自動生成するモデルの学習に用いられるデータである学習用データを用いて、
機械学習に関する学習手法に基づく学習処理により前
記モデルを生成し、
記憶部に記憶された権限範囲情報であって、前記モデルの販売、販売委託及び共有のうち少なくとも1つを含み、各々が異なる組み合わせである複数の利用態様が前記複数の権限レベルの各々に対応付けられた権限範囲情報を用いて、前記権限範囲情報が示す前記複数の権限レベルの各々の利用態様のうち、前記利用主体が有する前記一の権限レベル
の利用態様を、生成した前記モデルの利用態様
に決定する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
楽曲の創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する前記サービスの利用主体が提供した
楽曲の楽譜データを含むデータ
であって、楽曲データを自動生成するモデルの学習に用いられるデータである学習用データを用いて、
機械学習に関する学習手法に基づく学習処理により前
記モデルを生成し、
記憶部に記憶された権限範囲情報であって、前記モデルの販売、販売委託及び共有のうち少なくとも1つを含み、各々が異なる組み合わせである複数の利用態様が前記複数の権限レベルの各々に対応付けられた権限範囲情報を用いて、前記権限範囲情報が示す前記複数の権限レベルの各々の利用態様のうち、前記利用主体が有する前記一の権限レベル
の利用態様を、生成した前記モデルの利用態様
に決定する
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
AI(Artificial Intelligence)の進歩に伴い、芸術分野におけるコンピュータの活用が進められている。例えば、既存の楽曲を学習データとして機械学習を行って楽曲生成のための学習モデルを生成し、新たな楽曲をコンピュータに作曲させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。かかる技術では、マルコフモデルを用いて、既存の楽曲の特徴を模倣したり、より自然な旋律を生成したりすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術によれば、作曲作業においてAIによって提案(生成)された楽曲データを利用することができるため、ユーザは、より多様な観点に基づいて作曲を行うことができる。
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、楽曲等のコンテンツの生成に用いるモデルの利用態様を適切に決定できるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、マルコフモデル等のモデルを用いて楽曲を生成しているに過ぎず、楽曲等のコンテンツの生成に用いるモデルが、どのようなユーザにどのような態様で利用されるかについては考慮されていない。そのため、楽曲等のコンテンツの生成に用いるモデルの利用態様を適切に決定することが望まれている。
【0006】
そこで、本開示では、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の情報処理装置は、コンテンツの創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する前記サービスの利用主体が提供したデータを用いて、前記コンテンツの生成に関するモデルを生成する生成部と、前記利用主体が有する前記一の権限レベルに応じて、前記生成部により生成された前記モデルの利用態様を決定する決定部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】本開示の実施形態に係るモデルの利用態様例を示す図である。
【
図3】本開示の実施形態に係るモデルの利用態様例を示す図である。
【
図4】本開示の実施形態に係るモデルの利用態様例を示す図である。
【
図5】本開示の実施形態に係るモデルの利用態様例を示す図である。
【
図6】本開示の実施形態に係るモデルの利用態様例を示す図である。
【
図7】本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図8】本開示の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図9】本開示の実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
【
図10】本開示の実施形態に係る著作物情報記憶部の一例を示す図である。
【
図11】本開示の実施形態に係る学習モデル情報記憶部の一例を示す図である。
【
図12】本開示の実施形態に係る販売管理情報記憶部の一例を示す図である。
【
図13】本開示の実施形態に係る共有情報記憶部の一例を示す図である。
【
図14】本開示の実施形態に係る購入済情情報記憶部の一例を示す図である。
【
図15】本開示の実施形態に係る操作履歴情報記憶部の一例を示す図である。
【
図16】本開示の実施形態に係るシステム管理者端末の構成例を示す図である。
【
図17】本開示の実施形態に係る店舗管理者端末の構成例を示す図である。
【
図18】本開示の実施形態に係る一般利用者端末の構成例を示す図である。
【
図19】本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。
【
図20】本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。
【
図21】本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。
【
図22】本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。
【
図23】本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。
【
図24】情報処理システムの構成の概念図の一例を示す図である。
【
図25】実施形態に係るユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【
図26】実施形態に係るユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【
図31】情報処理装置や端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0010】
以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.実施形態
1-1.本開示の実施形態に係る情報処理の概要
1-1-1.実施形態に係るモデルの利用態様例
1-1-2.実施形態に係るモデルの例
1-1-3.モデルの選択例
1-1-4.モデルの販売、共有の態様
1-1-5.メタ情報の自動生成
1-1-6.データの提供元へのモデルの提供
1-1-7.利用者への情報提供
1-1-8.視聴サービス
1-1-9.利用者による提供データ
1-2.実施形態に係る情報処理システムの構成
1-3.実施形態に係る情報処理装置の構成
1-4.実施形態に係る端末装置の構成
1-4-1.実施形態に係るシステム管理者端末の構成
1-4-2.実施形態に係る店舗管理者端末の構成
1-4-3.実施形態に係る一般利用者端末の構成
1-5.実施形態に係る情報処理の手順
1-5-1.一般利用者による学習モデル情報の登録と共有処理
1-5-2.システム管理者による学習モデル情報の登録と販売登録処理
1-5-3.一般利用者による学習モデル情報の共有一覧閲覧と一覧選択処理
1-5-4.店舗管理者による販売委託及びシステム管理者による販売受託処理
1-6.情報処理システムの構成の概念図
1-6-1.全体構成について
1-6-2.サーバ装置について
1-6-3.システム管理者について
1-6-4.店舗管理者について
1-6-5.一般利用者について
1-6-6.構成及び効果
1-7.UI(ユーザインターフェイス)
1-8.情報の表示
1-8-1.作成済みの楽譜データの一覧の画面例
1-8-2.スタイルパレットを作成する画面例
1-8-3.販売登録済みスタイルパレットの一覧を表示する画面例
1-8-4.自己管理スタイルパレット一覧を表示する画面例
2.その他の実施形態
2-1.その他の構成例
2-2.その他
3.本開示に係る効果
4.ハードウェア構成
【0011】
[1.実施形態]
[1-1.本開示の実施形態に係る情報処理の概要]
図1は、本開示の実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。本開示の実施形態に係る情報処理は、情報処理装置100によって実現される。以下の例では、情報処理装置100が著作物としてのコンテンツの創作に関するサービス(単に「サービス」ともいう)を提供するサーバ装置である場合を一例として示す。なお、以下では、楽曲(音楽コンテンツ)をコンテンツの一例として示すが、コンテンツは、楽曲に限らず、映画などの映像コンテンツや書籍(小説等)等の文字コンテンツ等、種々のコンテンツであってもよい。また、ここでいう楽曲は、完成された1つの曲(全体)に限らず、1つの曲(楽曲)を構成する一部の音源や、サンプリングに利用される短い音などの種々の音楽情報が含まれる概念である。
【0012】
また、
図1の例では、情報処理装置100は、情報処理装置100が提供するサービスを利用する利用者の端末装置との間で、例えばインターネット等のネットワークN(
図7参照)を用いて相互に通信を行う。
【0013】
以下では、情報処理装置100が提供するサービスの各利用主体(利用者)の利用態様に応じて、各利用者に3段階の権限レベルが付与される場合を一例として説明する。利用者のうち、システム管理者権限を有する利用者を特にシステム管理者と記載し、店舗管理者権限を有する利用者を特に店舗管理者と記載し、一般利用者権限を有する利用者を一般利用者と記載する。
【0014】
システム管理者権限は、情報処理装置100が提供するサービスの管理者(システム管理者)に付与される第1権限レベル(単に「第1権限」ともいう)に対応する。第1権限を有するシステム管理者は、例えば、学習モデル情報共有販売システムとしての情報処理システム1全体の運用および管理を行う。情報処理装置100は、システム管理者が利用するシステム管理者端末10との間で相互に通信を行う。
【0015】
店舗管理者権限は、情報処理装置100が提供するサービスで販売を行う販売元(店舗管理者)に付与される第2権限レベル(単に「第2権限」ともいう)に対応する。コンテンツ(著作物情報)が楽曲(音楽情報)である場合は、第2権限を有する店舗管理者は、例えば、音楽出版会社、音楽レーベル、DAWソフト販売会社等である。情報処理装置100は、店舗管理者が利用する店舗管理者端末20との間で相互に通信を行う。
【0016】
一般利用者権限は、情報処理装置100が提供するサービスを利用するユーザ(一般利用者)に付与される第3権限レベル(単に「第3権限」ともいう)に対応する。第3権限を有する一般利用者は、例えば、サービスを利用する一般のユーザである。一般利用者は、いわゆるエンドユーザや、サービス(ツール)を無料で使うユーザや、サービスをサブスクリプション方式で利用するユーザ等の種々のユーザが含まれる。情報処理装置100は、一般利用者が利用する一般利用者端末30との間で相互に通信を行う。以下では、第1権限レベルが最も権限が広く、第2権限レベルが第1権限レベルよりも制限された権限であり、第3権限レベルが第2権限レベルよりも制限された権限である場合を示す。このように、以下では第1権限レベル~第3権限レベルが階層的な関係を有する場合を示す。なお、各権限レベルの関係性については、上記に限らず、各権限の範囲が重複しない権限であってもよい。
【0017】
システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30は、総合的な音楽制作環境を実現するソフトウェア(「アプリケーション」や「アプリ」ともいう)がインストールされているものとする。なお、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30を特に区別せずに説明する場合は端末装置と記載する場合がある。例えば、アプリは、DAW(Digital Audio Workstation)等の種々の音楽に関するアプリケーション(音楽アプリケーション)であってもよい。なお、ここでいうアプリは、DAW等の音楽アプリケーションに限らず、適用可能であればどのようなソフトウェアが対象であってもよく、例えば、Android(登録商標)やiOS(登録商標)のようなOS(Operating System)であってもよい。
【0018】
また、端末装置は、DAW等のアプリの拡張機能によりAIによる自動作曲機能を有する。端末装置は、DAW等のアプリにプラグイン機能により追加されるプラグイン(拡張アプリ)により、AIによる自動作曲機能を有する。例えば、プラグイン(拡張アプリ)は、VST(Steinberg's Virtual Studio Technology)(登録商標)、AudioUnits、AAX(Avid Audio eXtension)等の形態をとることができる。
【0019】
ここから、
図1を用いて処理を具体的に説明する。
図1の例では、各利用者の端末装置には、アプリの一例としてDAWがインストールされている場合を基に説明する。まず、
図1を用いて、各装置の情報処理の概要を説明した後、利用態様の決定の詳細については、
図2~
図7を用いて説明する。
【0020】
図1の例では、情報処理装置100が利用者から提供されたデータを用いて、学習モデル(単に「モデル」ともいう)を生成し、生成したモデルの利用態様を、データを提供した利用者の権限に応じて決定する場合を示す。ここでいう学習モデルは、どのようなモデルであってもよく、
図1の例では楽曲の自動作曲に用いられるモデル(スタイルパレット)である場合を示すが、スタイルパレット等の学習モデルの詳細は後述する。
【0021】
情報処理装置100は、システム管理者SM1が利用するシステム管理者端末10から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する(ステップS11)。システム管理者SM1は、システム管理者端末10を操作することにより、学習モデルの生成に用いるデータを情報処理装置100に送信する。
図1の例では、システム管理者端末10は、データDT11(
図2参照)を情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、第1権限レベルが付与されたシステム管理者SM1が利用するシステム管理者端末10から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する。
【0022】
そして、情報処理装置100は、システム管理者SM1から提供されたデータを用いて、学習モデルを生成する(ステップS12)。
図1の例では、情報処理装置100は、システム管理者SM1から提供されたデータDT11を用いて、学習モデルMD11(
図2参照)を生成する。
【0023】
そして、情報処理装置100は、生成した学習モデルの利用態様を決定する(ステップS13)。情報処理装置100は、データの提供元であるシステム管理者SM1の権限レベルに応じて、生成した学習モデルの利用態様を決定する。
図1の例では、情報処理装置100は、システム管理者SM1の権限レベルである第1権限レベルに応じて、学習モデルMD11の利用態様を決定する。情報処理装置100は、学習モデルMD11を第1権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定する。
【0024】
例えば、情報処理装置100は、第1権限レベル~第3権限レベルの各々に対応する利用可能な範囲を示す情報(権限範囲情報)を用いて、生成した学習モデルの利用態様を決定してもよい。この場合、情報処理装置100は、記憶部120(
図6参照)に記憶された権限範囲情報を用いて、生成した学習モデルの利用態様を決定してもよい。例えば、第1権限レベルの場合、その権限レベルが付与された利用者(システム管理者)のデータを用いて生成されたモデルは、利用態様として、そのモデルの販売及び共有が可能である。
【0025】
また、例えば、第2権限レベルの場合、その権限レベルが付与された利用者(店舗管理者)のデータを用いて生成されたモデルは、利用態様として、販売委託及び共有が可能である。例えば、第2権限レベルの利用者(店舗管理者)のデータを用いて生成されたモデルは、利用態様として、第1権限レベルの利用者(システム管理者)へそのモデルの販売委託を行うか、または自身でそのモデルを共有するかが可能である。また、第3権限レベルの場合、その権限レベルが付与された利用者(一般利用者)のデータを用いて生成されたモデルは、利用態様として、共有のみが可能である。
【0026】
この場合、権限範囲情報には、第1権限レベルには販売及び共有が可能であることを示す情報が対応付けられ、第2権限レベルには販売委託及び共有が可能であることを示す情報が対応付けられ、第3権限レベルには共有が可能であることを示す情報が対応付けられる。例えば、権限範囲情報は、利用態様「販売」及び「共有」が第1権限レベルに対応付けられた第1情報と、利用態様「販売委託」及び「共有」が第2権限レベルに対応付けられた第2情報と、利用態様「共有」が第3権限レベルに対応付けられた第3情報を含む。
【0027】
情報処理装置100は、システム管理者SM1の権限レベルである第1権限レベルであるため、学習モデルMD11については販売及び共有のいずれも可能であると決定する。例えば、情報処理装置100は、権限範囲情報を用いて、学習モデルMD11については販売及び共有のいずれも可能であると決定する。例えば、情報処理装置100は、利用態様が販売及び共有であることを示す情報を、学習モデルMD11に対応付けて記憶部120に格納してもよい。
【0028】
また、情報処理装置100は、店舗管理者SP1が利用する店舗管理者端末20から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する(ステップS21)。店舗管理者SP1は、店舗管理者端末20を操作することにより、学習モデルの生成に用いるデータを情報処理装置100に送信する。
図1の例では、店舗管理者端末20は、データDT12(
図2参照)を情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、第2権限レベルが付与された店舗管理者SP1が利用する店舗管理者端末20から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する。
【0029】
そして、情報処理装置100は、店舗管理者SP1から提供されたデータを用いて、学習モデルを生成する(ステップS22)。
図1の例では、情報処理装置100は、店舗管理者SP1から提供されたデータDT12を用いて、学習モデルMD12(
図2参照)を生成する。
【0030】
そして、情報処理装置100は、生成した学習モデルの利用態様を決定する(ステップS23)。情報処理装置100は、データの提供元である店舗管理者SP1の権限レベルに応じて、生成した学習モデルの利用態様を決定する。
図1の例では、情報処理装置100は、店舗管理者SP1の権限レベルである第2権限レベルに応じて、学習モデルMD12の利用態様を決定する。情報処理装置100は、学習モデルMD12を第2権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定する。
【0031】
情報処理装置100は、店舗管理者SP1の権限レベルである第2権限レベルであるため、学習モデルMD12については、第1権限レベルの利用者(システム管理者)への販売委託、または共有が可能であると決定する。例えば、情報処理装置100は、権限範囲情報を用いて、学習モデルMD12については、第1権限レベルの利用者(システム管理者)への販売委託、または共有が可能であると決定する。例えば、情報処理装置100は、利用態様が第1権限レベルの利用者(システム管理者)への販売委託、または共有であることを示す情報を、学習モデルMD12に対応付けて記憶部120に格納してもよい。
【0032】
また、情報処理装置100は、一般利用者U1が利用する一般利用者端末30から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する(ステップS31)。一般利用者U1は、一般利用者端末30を操作することにより、学習モデルの生成に用いるデータを情報処理装置100に送信する。
図1の例では、一般利用者端末30は、データDT13(
図2参照)を情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、第3権限レベルが付与された一般利用者U1が利用する一般利用者端末30から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する。
【0033】
そして、情報処理装置100は、一般利用者U1から提供されたデータを用いて、学習モデルを生成する(ステップS32)。
図1の例では、情報処理装置100は、一般利用者U1から提供されたデータDT13を用いて、学習モデルMD13(
図2参照)を生成する。
【0034】
そして、情報処理装置100は、生成した学習モデルの利用態様を決定する(ステップS33)。情報処理装置100は、データの提供元である一般利用者U1の権限レベルに応じて、生成した学習モデルの利用態様を決定する。
図1の例では、情報処理装置100は、一般利用者U1の権限レベルである第3権限レベルに応じて、学習モデルMD13の利用態様を決定する。情報処理装置100は、学習モデルMD13を第3権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定する。
【0035】
情報処理装置100は、一般利用者U1の権限レベルである第3権限レベルであるため、学習モデルMD13については、共有のみが可能であると決定する。例えば、情報処理装置100は、権限範囲情報を用いて、学習モデルMD13については、共有のみが可能であると決定する。例えば、情報処理装置100は、利用態様が共有であることを示す情報を、学習モデルMD13に対応付けて記憶部120に格納してもよい。なお、ステップS11~33は、処理を説明するための便宜的な符号であり、例えばステップS31~S33の処理がステップS11~S23よりも先に行われてもよいし、テップS21~S23の処理がステップS11~S13よりも先に行われてもよい。
【0036】
上述のように、情報処理装置100は、モデルの生成に用いたデータの提供元が有する権限レベルに応じて、生成したモデルの利用態様を決定する。これにより、情報処理装置100は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0037】
[1-1-1.実施形態に係るモデルの利用態様例]
ここから、
図2~
図6を用いて、実施形態に係るモデルの利用態様について具体的に説明する。
図2~
図6は、本開示の実施形態に係るモデルの利用態様例を示す図である。なお、
図2~
図6において
図1と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0038】
まず、
図2を用いて、各利用者のデータを用いたモデルの利用態様の全体概要について説明する。
図2は、情報処理装置100における領域(エリア)の利用の一例を示す図である。
【0039】
図2に示すように、第1権限レベルのシステム管理者が利用する端末装置であるシステム管理者端末10は、学習モデルの生成に用いるデータDT11を情報処理装置100に提供する(ステップS41)。例えば、システム管理者は、
図28に示すような画面IM21に情報を入力することにより、スタイルパレット(学習モデル)の生成に用いるデータDT11を情報処理装置100に提供する。これにより、情報処理装置100は、データDT11を受け付ける。データDT11の提供を受け付けた情報処理装置100は、データDT11を用いて、学習モデルMD11を生成する(ステップS42)。ここで、情報処理装置100は、データDT11を提供した提供元が第1権限レベルのシステム管理者であるため、管理者エリアAR11において、学習モデルMD11を生成する。管理者エリアAR11は、第1権限レベルの利用者が利用可能なエリア(領域)であるものとする。例えば、管理者エリアAR11は、第1権限レベル以外の権限レベルの利用者がアクセスできない領域である。例えば、管理者エリアAR11は、第1権限レベルの利用者の各々に対して設けられてもよい。例えば、第1権限レベルの利用者が複数ある場合、複数の管理者エリアAR11が設けられてもよい。この場合、各管理者エリアAR11は、対応する第1権限レベルの利用者のみがアクセス可能な領域であってもよい。
【0040】
なお、ここでいうエリア(領域)とは、物理的に分割されている領域であってもよいし、論理的に分割されている領域であってもよい。例えば、共有エリアAR1、管理者エリアAR11、個人エリアAR12、個人エリアAR13の各領域は、情報処理装置100が有する物理ハードディスクを仮想的(論理的)に複数のハードディスクに分割した領域(パーティション)であってもよい。
【0041】
そして、情報処理装置100は、学習モデルMD11の利用態様を決定する(ステップS43)。例えば、情報処理装置100は、データの提供元であるシステム管理者の指定に基づいて、学習モデルMD11を販売すると決定する。情報処理装置100は、学習モデルMD11を販売学習モデルMD11として、共有エリアAR1に配置する。このように、システム管理者は、学習データを作成し共有エリアで販売できる。例えば、共有エリアAR1は、第1権限レベル~第3権限レベルの全利用者が利用可能な共有領域である。例えば、共有エリアAR1に配置されたデータには、第1権限レベル~第3権限レベルの全利用者がアクセス可能であってもよい。
【0042】
また、第2権限レベルの店舗管理者が利用する端末装置である店舗管理者端末20は、学習モデルの生成に用いるデータDT12を情報処理装置100に提供する(ステップS44)。例えば、店舗管理者は、
図28に示すような画面IM21に情報を入力することにより、スタイルパレット(学習モデル)の生成に用いるデータDT12を情報処理装置100に提供する。これにより、情報処理装置100は、データDT12を受け付ける。データDT12の提供を受け付けた情報処理装置100は、データDT12を用いて、学習モデルMD12を生成する(ステップS45)。ここで、情報処理装置100は、データDT12を提供した提供元が第2権限レベルの店舗管理者であるため、個人エリアAR12において、学習モデルMD12を生成する。個人エリアAR12は、第2権限レベルの利用者が利用可能なエリア(領域)であるものとする。例えば、個人エリアAR12は、第2権限レベル以外の権限レベルの利用者がアクセスできない領域である。例えば、個人エリアAR12は、第2権限レベルの利用者の各々に対して設けられてもよい。例えば、第2権限レベルの利用者が10である場合、10個の個人エリアAR12が設けられてもよい。この場合、各個人エリアAR12は、対応する第2権限レベルの利用者のみがアクセス可能な領域である。
【0043】
そして、情報処理装置100は、学習モデルMD12の利用態様を決定する(ステップS46)。例えば、情報処理装置100は、データの提供元である店舗管理者の指定に基づいて、学習モデルMD12を公開すると決定する。情報処理装置100は、データの提供元である店舗管理者の指定に基づいて、学習モデルMD12を共有可能にすると決定する。情報処理装置100は、学習モデルMD12を公開学習モデルMD12として、共有エリアAR1に配置する。このように、店舗管理者は、学習データを作成し公開することができる。
【0044】
また、第3権限レベルの一般利用者が利用する端末装置である一般利用者端末30は、学習モデルの生成に用いるデータDT13を情報処理装置100に提供する(ステップS47)。例えば、一般利用者は、
図28に示すような画面IM21に情報を入力することにより、スタイルパレット(学習モデル)の生成に用いるデータDT13を情報処理装置100に提供する。これにより、情報処理装置100は、データDT13を受け付ける。データDT13の提供を受け付けた情報処理装置100は、データDT13を用いて、学習モデルMD13を生成する(ステップS48)。ここで、情報処理装置100は、データDT13を提供した提供元が第3権限レベルの一般利用者であるため、個人エリアAR13において、学習モデルMD13を生成する。個人エリアAR13は、第3権限レベルの利用者が利用可能なエリア(領域)であるものとする。例えば、個人エリアAR13は、第3権限レベル以外の権限レベルの利用者がアクセスできない領域である。例えば、個人エリアAR13は、第3権限レベルの利用者の各々に対して設けられてもよい。例えば、第3権限レベルの利用者が500である場合、500個の個人エリアAR13が設けられてもよい。この場合、各個人エリアAR13は、対応する第3権限レベルの利用者のみがアクセス可能な領域である。
【0045】
そして、情報処理装置100は、学習モデルMD13の利用態様を決定する(ステップS49)。例えば、情報処理装置100は、データの提供元である一般利用者の指定に基づいて、学習モデルMD13を公開すると決定する。情報処理装置100は、データの提供元である一般利用者の指定に基づいて、学習モデルMD13を共有可能にすると決定する。情報処理装置100は、学習モデルMD13を公開学習モデルMD13として、共有エリアAR1に配置する。このように、一般利用者(一般ユーザ)は、学習データを作成し公開することができる。なお、ステップS41~49は、処理を説明するための便宜的な符号であり、例えばステップS47~S49の処理がステップS41~S46よりも先に行われてもよいし、テップS44~S46の処理がステップS41~S43よりも先に行われてもよい。
【0046】
次に、
図3を用いて、一般利用者による店舗管理者のモデルの利用について説明する。
図3は、一般利用者による店舗管理者のモデルの利用の一例を示す図である。なお、
図2と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0047】
図3の例では、第3権限レベルの一般利用者は、第2権限レベルの店舗管理者が公開した公開学習モデルMD12の利用を要求する。また、一般利用者は、自身の学習モデルを公開すると、他の利用者が公開した学習モデルも利用することができる。例えば、一般利用者は、自身が1つの学習モデルを公開すると、例えば3つの学習モデルを利用することができる。この場合、一般利用者は、自身が公開した学習モデルの3倍の数の他の利用者が公開した学習モデルを利用することができる。なお、各利用者は、カタログの検索等の情報の閲覧等は無制限に行うことができる。例えば、情報処理装置100は、一般利用者ごとに公開した学習モデルや利用した他の利用者の学習モデルを対応付けて記憶部120に記憶する。例えば、情報処理装置100は、
図27~
図30に示す画像IM11~MI41等の種々の情報を一般利用者端末30に提供してもよい。
【0048】
図3の例では、一般利用者は、公開学習モデルMD13を公開しているため、公開学習モデルMD12の利用が許可される。そのため、情報処理装置100は、一般利用者に公開学習モデルMD12を提供する(ステップS51)。例えば、情報処理装置100は、一般利用者に対応する個人エリアAR13に公開学習モデルMD12を提供する。これにより、一般利用者は、店舗管理者が生成した公開学習モデルMD12を利用することが可能となる。
【0049】
次に、
図4を用いて、店舗管理者によるシステム管理者へのモデルの販売委託について説明する。
図4は、店舗管理者によるシステム管理者へのモデルの販売委託の一例を示す図である。なお、
図2及び
図3と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0050】
図4の例では、第2権限レベルの店舗管理者が利用する端末装置である店舗管理者端末20は、学習モデルの生成に用いるデータDT22を情報処理装置100に提供する(ステップS61)。これにより、情報処理装置100は、データDT22を受け付ける。データDT22の提供を受け付けた情報処理装置100は、データDT22を用いて、学習モデルMD22を生成する(ステップS62)。情報処理装置100は、個人エリアAR12において、学習モデルMD22を生成する。
【0051】
そして、店舗管理者は、第1権限レベルのシステム管理者へ学習モデルMD22の販売委託を要求する(ステップS63)。このように、店舗管理者は学習データを作成し、システム管理者へ販売委託できる。例えば、情報処理装置100は、店舗管理者による学習モデルMD22の販売委託の要求に応じて、学習モデルMD22の販売委託の要求があったことをシステム管理者へ通知する。そして、情報処理装置100は、システム管理者から、学習モデルMD22の販売委託の受託することを示す情報を取得してもよい。
【0052】
そして、システム管理者は、販売委託された販売委託学習モデルMD22を販売することを情報処理装置100に要求する。情報処理装置100は、販売委託学習モデルMD22を販売学習モデルMD22として、共有エリアAR1に配置する(ステップS64)。このように、システム管理者(システム管理ユーザ)は、店舗管理者(特別ユーザ)から販売委託された学習データを共有エリアで販売できる。このように、システム管理者は、店舗管理者から販売委託された学習データを販売することができる。そして、これにより、情報処理装置100は、販売学習モデルMD22の売り上げに応じて、販売学習モデルMD22の販売により得た収益を店舗管理者へ配分する(ステップS65)。店舗管理者は、販売学習モデルMD22の売り上げに従いレベニューを得ることができる。
【0053】
次に、
図5を用いて、一般利用者による他の利用者のモデルの購入について説明する。
図5は、一般利用者によるシステム管理者のモデルの購入の一例を示す図である。なお、
図2~
図4と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0054】
図5の例では、第3権限レベルの一般利用者は、第1権限レベルのシステム管理者が販売する販売学習モデルMD11の購入を要求する。また、一般利用者は、販売されている学習モデルを購入できる。なお、購入態様は、単体購入のように個別の学習モデルの購入であってもよいし、サブスクリプション方式による購入であってもよい。なお、各利用者は、販売データの閲覧は無制限に行うことができる。
【0055】
図5の例では、一般利用者は、販売学習モデルMD11の販売価格を支払うことにより、販売学習モデルMD11を購入する。なお、支払処理は、電子決済等の適宜の決済処理により行われる。そして、情報処理装置100は、一般利用者に販売学習モデルMD71を提供する(ステップS71)。例えば、情報処理装置100は、一般利用者に対応する個人エリアAR13に販売学習モデルMD11を提供する。これにより、一般利用者は、システム管理者が販売する販売学習モデルMD11を利用することが可能となる。なお、一般利用者が購入するモデルがシステム管理者により委託販売される販売学習モデルMD22である場合も、同様に処理される。
【0056】
次に、
図6を用いて、店舗管理者による他の利用者のモデルの利用について説明する。
図6は、店舗管理者によるシステム管理者のモデルや一般利用者のモデルの利用の一例を示す図である。なお、
図2~
図5と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0057】
図6の例では、第2権限レベルの店舗管理者は、第1権限レベルのシステム管理者が販売する販売学習モデルMD11の利用を要求する。ここで、店舗管理者は、すべての公開学習データおよび販売学習データを無制限に利用できる。そのため、情報処理装置100は、店舗管理者に販売学習モデルMD11を提供する(ステップS81)。例えば、情報処理装置100は、店舗管理者に対応する個人エリアAR12に販売学習モデルMD11を提供する。これにより、店舗管理者は、システム管理者が販売する販売学習モデルMD11を利用することが可能となる。
【0058】
また、
図6の例では、店舗管理者は、第3権限レベルの一般利用者が公開する公開学習モデルMD13の利用を要求する。上記のように、店舗管理者は、すべての公開学習データおよび販売学習データを無制限に利用できる。そのため、情報処理装置100は、店舗管理者に公開学習モデルMD13を提供する(ステップS82)。例えば、情報処理装置100は、店舗管理者に対応する個人エリアAR12に公開学習モデルMD13を提供する。これにより、店舗管理者は、一般利用者が公開する公開学習モデルMD13を利用することが可能となる。
【0059】
上述のように、情報処理装置100は、各利用者の権限レベルに応じて、学習モデルの共有や販売を行う。これにより、情報処理装置100は、各利用者の権限レベルに応じたサービスを利用者に提供することができる。
【0060】
従来の技術では、自分で作成した著作物自体はセキュアに保護しながらその学習データ(学習モデル)のみを共有する手段は無かった。また、学習データ(学習モデル)を販売もしくは販売委託する手段も無かった。さらに、利用者として、一般ユーザとシステム管理者以外に、店舗管理者の権限を設け、それぞれの権限に従った処理を行う手段は無かった。
【0061】
一方で、情報処理システム1では、利用者が自分で作成した著作物等のコンテンツ自体はセキュアに保護しながら、そのコンテンツを用いて生成した学習モデルを共有することができる。また、情報処理システム1では、利用者の属性などに応じて、第1権限レベル~第3権限レベルのいずれかを利用者に付与することにより、利用者の権限レベルに応じて販売したり、共有したりすることができる。これにより、情報処理システム1は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0062】
[1-1-2.実施形態に係るモデルの例]
上述したように、情報処理システム1が対象とする学習モデルは、どのようなモデルであってもよい。情報処理装置100は、種々の機械学習に関する技術を用いて、学習モデルを生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、マルコフ連鎖を用いた楽曲生成アルゴリズムを利用してもよい。情報処理装置100は、マルコフ連鎖の技術を用いて学習モデルを生成してもよい。また、情報処理装置100は、深層学習を用いた楽曲生成アルゴリズムを利用してもよい。情報処理装置100は、深層学習(ディープラーニング)の技術を用いて学習モデルを生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、RNN(Recurrent Neural Network)等の再帰型ニューラルネットワークの技術を用いて学習モデルを生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、強化学習の技術を用いて学習モデルを生成してもよい。なお、上記モデルの生成に関する記載は例示であり、モデルの生成は、取得可能な情報等に応じて適宜選択された学習手法により行われてもよい。まず、学習モデルの一例であるスタイルパレットに関して説明する。
【0063】
スタイルパレットは、データを基に生成される学習モデルである。例えば、スタイルパレットは、メロディやコード進行等を含む楽譜のデータを基に生成される学習モデルである。情報処理装置100は、メロディやコード進行やベースといった情報を含むデータ(学習用楽曲データ)をデータセット(学習用データセット)として、スタイルパレットを生成してもよい。情報処理装置100は、データセットをスタイルパレットに対応付けて記憶する。情報処理装置100は、所定の情報の入力に応じて、楽曲データ(単に「楽曲」ともいう)を自動作成するスタイルパレットを生成してもよい。例えば、スタイルパレットにより自動作成される楽曲データには、コード進行や、メロディや、ベース音進行等の情報が含まれてもよい。なお、楽曲データは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データ等の標準規格データであってもよいし、波形データであってもよいし、DAW独自規格データであってもよい。
【0064】
例えば、利用者は、
図28に示すようなスタイルパレット(学習モデル)の生成画面に情報を入力することにより、情報処理装置100にスタイルパレット(学習モデル)の生成を指示してもよい。例えば、利用者は、
図27に示すような自身の楽曲データの一覧からスタイルパレットの生成に用いる楽曲データ(学習用楽曲データ)を選択してもよい。
【0065】
例えば、情報処理装置100は、明るい曲調の楽曲データを学習用楽曲データとして用いることにより、明るい曲調の楽曲データを自動作成するスタイルパレット(明るいパレット)を生成してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、暗い曲調の楽曲データを学習用楽曲データとして用いることにより、暗い曲調の楽曲データを自動作成するスタイルパレット(暗いパレット)を生成してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、所定のコード進行に対応する楽曲データを学習用楽曲データとして用いることにより、所定のコード進行に対応する楽曲データを自動作成するスタイルパレット(コード進行を基に作ったパレット)を生成してもよい。なお、スタイルパレットは、上記に限らず、「アメリカン」といった楽曲のジャンルや種別に対応するパレットや、「Aメロ→Bメロ→サビ」といった楽曲の構成に対応するパレットであってもよい。
【0066】
例えば、各スタイルパレットは、生成に用いたデータ(楽曲)に対応する特徴を有する楽曲を自動作曲する。ここで、各スタイルパレットは、種々の特徴を有する楽曲データを基に生成される学習モデルである。例えば、明るい曲調の楽曲データを用いて機械学習されて生成される学習モデルである明るいパレットと、暗い曲調の楽曲データを用いて機械学習されて生成される学習モデルである暗いパレットとは異なる。したがって、利用者が選択したスタイルパレットによって、自動作曲される楽曲が変化する。そのため、利用者は、自身の希望に応じてスタイルパレットを選択することにより、所望の楽曲を自動作曲することが可能となる。
【0067】
例えば、情報処理装置100は、自動作成の指示に応じて、ランダムに複数の楽曲データを自動作成するスタイルパレットを生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、自動作成の指示に応じて、ランダムに複数の明るい曲調の楽曲データを自動作成するスタイルパレット(明るいパレット)を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、自動作成の指示に応じて、ランダムに複数の暗い曲調の楽曲データを自動作成するスタイルパレット(暗いパレット)を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、自動作成の指示に応じて、ランダムに複数の所定のコード進行に対応する楽曲データを自動作成するスタイルパレット(コード進行を基に作ったパレット)を生成してもよい。
【0068】
情報処理装置100は、
図25に示す設定情報ST12~ST14に対応する情報(パラメータ)を用いて、スタイルパレットを生成してもよい。情報処理装置100は、ハーモニーや音符の長さ等に対応するパラメータを用いて、スタイルパレットを生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、所定の情報を入力とするスタイルパレットを生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、
図25に示す設定情報ST12~ST14に対応する情報(パラメータ)を入力とするスタイルパレットを生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、パラメータが入力された場合に、ランダムに複数の楽曲データを自動作成するスタイルパレットを生成してもよい。なお、上記は一例であり、スタイルパレットは、利用者が楽曲の自動作成に利用可能であれば、どのような情報を出力する学習モデルであってもよい。
【0069】
ここから、スタイルパレット等の学習モデルを用いた各種の情報処理について説明する。
【0070】
[1-1-3.モデルの選択例]
まず、利用者による利用する学習モデル(スタイルパレット)の選択について説明する。利用者は、
図29や
図30に示すようなスタイルパレットの一覧から、自身が利用したいスタイルパレットを選択する。利用者は、スタイルパレットにより自動作曲したい楽曲と一致するイメージを選択する。例えば、ユーザは、明るい曲調の楽曲を自動作曲したい場合、明るいパレットを選択する。例えば、ユーザは、暗い曲調の楽曲を自動作曲したい場合、暗いパレットを選択する。例えば、ユーザは、所定のコード進行に対応する楽曲を自動作曲したい場合、コード進行を基に作ったパレットを選択する。
【0071】
なお、利用者は、スタイルパレットを選択する際に、複数のスタイルパレットを選択してもよい。例えば、利用者は、曲の一部(例えば、先頭の8小節)を作曲させるために第1スタイルパレットを選択し、曲の異なる一部(例えば、中間の8小節)を作曲させるために第1スタイルパレットとは異なる第2スタイルパレットを選択してもよい。このような複数のスタイルパレットを含む情報を、以下では、スタイルパレットシーケンスと称する。言い換えれば、スタイルパレットシーケンスとは、スタイルパレットという楽曲を指定する指定情報を組み合わせた、組み合わせ指定情報といえる。利用者は、スタイルパレットシーケンスを設定して作曲を行わせることで、一つの楽曲中に複数の特徴を有するような多様な楽曲データを簡易に作成することができる。
【0072】
[1-1-4.モデルの販売、共有の態様]
情報処理装置100は、各学習モデル(スタイルパレット)を個別に販売したり、共有したりしてもよい。また、情報処理装置100は、複数のスタイルパレットを1つの束(バンドル)として販売したり、共有したりしてもよい。情報処理装置100は、特定のアーティストの楽曲を基に生成された20個のスタイルパレットを1つの束(バンドル)として販売したり、共有したりしてもよい。例えば、情報処理装置100は、
図30中に示すようなスタイルパレットSP#101、SP#055、SP#007、SP#300といった複数のスタイルパレットを含む名称#002に対応する1つの束(バンドル)を販売したり、共有したりしてもよい。
【0073】
[1-1-5.メタ情報の自動生成]
情報処理装置100は、学習モデルのメタ情報を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、利用主体が提供したデータに基づいて、モデルに対応するメタ情報を生成する。例えば、情報処理装置100は、提供された楽曲データが暗い曲調の楽曲である場合、生成されるスタイルパレットのメタ情報として、暗い曲調という情報を含むメタ情報を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、提供された楽曲データが特定のコード進行に対応する楽曲である場合、生成されるスタイルパレットのメタ情報として、暗特定のコード進行を示す情報を含むメタ情報を生成してもよい。
【0074】
[1-1-6.データの提供元へのモデルの提供]
情報処理装置100は、データの提供元である利用主体が利用する端末装置へモデルを送信してもよい。情報処理装置100は、モデルの生成が完了したタイミングで、データの提供元である利用主体が利用する端末装置へモデルを送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、データを受け付けたタイミングで、モデルを生成し、モデルを生成したタイミングで、データの提供元である利用主体が利用する端末装置へモデルを送信してもよい。
【0075】
例えば、情報処理装置100は、データを受け付けたタイミングで、スタイルパレットを生成し、スタイルパレットを生成したタイミングで、データの提供元である利用主体が利用する端末装置へスタイルパレットを送信してもよい。このように、情報処理装置100は、スタイルパレットの生成要求が有り次第、スタイルパレットを生成し、生成したスタイルパレットを端末装置へ送信する。例えば、スタイルパレットの生成に要する時間が例えば他の生成モデルの学習よりも短いため、情報処理装置100は、要求を受け付けてからスタイルパレットを生成し、送信するまでの処理を短時間に行うことができる。
【0076】
[1-1-7.利用者への情報提供]
情報処理装置100は、利用者への種々の情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、利用者からの要求に応じて、利用者への種々の情報を提供してもよい。情報処理装置100は、利用者のサービスの利用履歴に基づいて、その利用者に提供する情報を決定してもよい。
【0077】
情報処理装置100は、利用者のサービスの利用履歴に基づいて、利用者に情報提供する複数のモデルを決定してもよい。この場合、情報処理装置100は、決定した複数のモデルの一覧情報を生成し、一覧情報を利用者の端末装置へ送信する。
【0078】
情報処理装置100は、各利用者の行動履歴や嗜好に基づいて、利用者に推奨するモデル(推奨モデル)を決定してもよい。情報処理装置100は、複数のモデルのうち、利用者に利用を推奨する推奨モデルを決定する。
【0079】
[1-1-8.視聴サービス]
上述のようにコンテンツが楽曲である場合、情報処理装置100は、利用者に視聴サービスを提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、モデルを用いた場合に生成される楽曲の視聴サービスを提供してもよい。
【0080】
視聴サービスを提供する場合、情報処理装置100は、利用者によるスタイルパレットの選択を受け付け、受け付けたスタイルパレットを用いて自動作曲された楽曲を、その利用者に視聴させてもよい。これにより、利用者は、どのような楽曲が作成されるかを確認することができる。
【0081】
[1-1-9.利用者による提供データ]
情報処理装置100は、利用者により提供されるデータが所定の条件に該当する場合、そのデータの登録を行わなくてもよい。例えば、情報処理装置100は、利用者が、他の主体が著作権を有するコンテンツを、自身が提供するデータとしての登録を要求した場合、その登録を行わなくてもよい。例えば、情報処理装置100は、利用者が、あるアーティストの楽曲(楽曲X)を、自身が提供するデータとしての登録を要求した場合、その登録を不許可としてもよい。
【0082】
この場合、情報処理装置100は、登録を要求した利用者に、その登録が不許可画であることを通知してもよい。例えば、情報処理装置100は、所定のデータベースを参照することにより、利用者が登録を要求するコンテンツが他の主体が著作権を有するコンテンツであるかを判定してもよい。例えば、情報処理装置100は、著作権有無の判定サービスを提供する外部のサービス提供装置に、利用者が登録を要求するコンテンツを提供し、外部のサービス提供装置から受信した判定結果を用いて、そのコンテンツが他の主体が著作権を有するコンテンツであるかを判定してもよい。
【0083】
[1-2.実施形態に係る情報処理システムの構成]
図7に示す情報処理システム1について説明する。
図7は、本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図7に示すように、情報処理システム1には、情報処理装置100と、システム管理者端末10と、店舗管理者端末20-1~20-3と、一般利用者端末30-1~30-3とが含まれる。情報処理システム1は、著作物管理システムや学習モデル情報管理システムや学習モデル情報共有システムや学習モデル情報販売システムや学習モデル情報共有販売システムとして機能する。
【0084】
図7の例では、3台の店舗管理者端末20-1、20-2、20-3を図示するが、特に区別なく説明する場合には、店舗管理者端末20と記載する。情報処理システム1に含まれる店舗管理者端末20の数は、3台に限らず、3台よりも多くてもよいし、少なくてもよい。また、
図7の例では、3台の一般利用者端末30-1、30-2、30-3を図示するが、特に区別なく説明する場合には、一般利用者端末30と記載する。情報処理システム1に含まれる一般利用者端末30の数は、3台に限らず、3台よりも多くてもよいし、少なくてもよい。また、情報処理システム1には、複数台の情報処理装置100や、複数台のシステム管理者端末10が含まれてもよい。情報処理装置100と、システム管理者端末10と、店舗管理者端末20と、一般利用者端末30とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
【0085】
情報処理装置100は、コンテンツの創作に関するサービスを提供する。情報処理装置100は、サービスの利用主体が提供したデータを用いて、コンテンツの生成に関するモデルを生成し、生成したモデルの利用態様を、利用主体が有する権限レベルに応じて決定する情報処理装置である。情報処理装置100は、サービスの利用主体であるシステム管理者が利用するシステム管理者端末10との間で情報の送受信を行う。情報処理装置100は、サービスの利用主体である店舗管理者が利用する店舗管理者端末20との間で情報の送受信を行う。情報処理装置100は、サービスの利用主体である一般利用者が利用する一般利用者端末30との間で情報の送受信を行う。
【0086】
システム管理者端末10は、第1権限を有するシステム管理者によって利用される端末装置(情報処理装置)である。システム管理者端末10は、例えば、システム管理者が情報処理システム1全体の運用および管理を行うために用いられる。システム管理者端末10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等の装置であってもよい。
図1~
図6の例では、システム管理者端末10が、ノート型PCである場合を示す。
【0087】
店舗管理者端末20は、第2権限を有する店舗管理者によって利用される端末装置(情報処理装置)である。店舗管理者端末20は、例えば、店舗管理者が楽曲の販売委託などを行うために用いられる。店舗管理者端末20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
図1~
図6の例では、店舗管理者端末20が、ノート型PCである場合を示す。
【0088】
一般利用者端末30は、第3権限を有する一般利用者によって利用される端末装置(情報処理装置)である。一般利用者端末30は、例えば、一般利用者が楽曲の共有や購入などを行うために用いられる。一般利用者端末30は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
図1~
図6の例では、一般利用者端末30が、ノート型PCである場合を示す。
【0089】
店舗管理者権限は、情報処理装置100が提供するサービスで販売を行う販売元(店舗管理者)に付与される第2権限レベル(単に「第2権限」ともいう)に対応する。コンテンツ(著作物情報)が楽曲(音楽情報)である場合は、第2権限を有する店舗管理者は、例えば、音楽出版会社、音楽レーベル、DAWソフト販売会社等である。情報処理装置100は、店舗管理者が利用する店舗管理者端末20との間で相互に通信を行う。
【0090】
一般利用者権限は、情報処理装置100が提供するサービスを利用するユーザ(一般利用者)に付与される第3権限レベル(単に「第3権限」ともいう)に対応する。第3権限を有する一般利用者は、例えば、サービスを利用する一般のユーザである。一般利用者は、いわゆるエンドユーザや、サービス(ツール)を無料で使うユーザや、サービスをサブスクリプション方式で利用するユーザ等の種々のユーザが含まれる。情報処理装置100は、一般利用者が利用する一般利用者端末30との間で相互に通信を行う。
【0091】
[1-3.実施形態に係る情報処理装置の構成]
次に、実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置の一例である情報処理装置100の構成について説明する。
図8は、本開示の実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
【0092】
図8に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0093】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークN(
図7参照)と有線または無線で接続され、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。
【0094】
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図8に示すように、利用者情報記憶部121と、著作物情報記憶部122と、学習モデル情報記憶部123と、販売管理情報記憶部124と、共有情報記憶部125と、購入済情報記憶部126と、操作履歴情報記憶部127とを有する。なお、図示を省略するが、記憶部120は、システム管理者端末10に提供する画像の基となる画像等の種々の情報を記憶してもよい。
【0095】
実施形態に係る利用者情報記憶部121は、利用者に関する各種情報(利用者情報)を記憶する。
図9は、本開示の実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
【0096】
利用者情報記憶部121には、利用者ID、利用者メタ情報、権限情報を含む利用者情報が記憶される。利用者情報記憶部121は、各利用者IDに対応する利用者メタ情報や権限情報を各利用者IDに対応付けて記憶する。
【0097】
利用者IDは、利用者を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、利用者IDは、システム管理者、店舗管理者、一般利用者等の利用者を一意に特定するための識別情報を示す。利用者メタ情報は、例えば、利用者の氏名や住所など、利用者の付加情報である。
【0098】
権限情報は、例えば、システム管理者権限情報、店舗管理者権限情報、一般利用者権限情報といった権限を識別するための値が保存される。権限情報は、例えば、システム管理者を識別する値「1」や、店舗管理者を識別する値「2」や、一般利用者を識別する値「3」といった権限を識別するための値が保存される。例えば、権限情報は、対応する利用者がシステム管理者である場合、システム管理者権限情報に対応する値(例えば1)が保存される。例えば、権限情報は、対応する利用者が店舗管理者である場合、店舗管理者権限情報に対応する値(例えば2)が保存される。例えば、権限情報は、対応する利用者が一般利用者である場合、一般利用者権限情報に対応する値(例えば3)が保存される。
【0099】
なお、利用者情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。利用者メタ情報には、氏名や住所に限らず、利用者に関する各種情報を記憶してもよい。例えば、利用者メタ情報には、利用者が自然人である場合、利用者の性別や年齢などのデモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報等を記憶してもよい。
【0100】
実施形態に係る著作物情報記憶部122は、著作物に関する各種情報(著作物情報)を記憶する。
図10は、実施形態に係る著作物情報記憶部の一例を示す図である。
【0101】
著作物情報記憶部122には、著作物ID、作成者ID、著作物メタ情報、著作物内容情報を含む著作物情報が記憶される。著作物情報記憶部122は、各著作物IDに対応する作成者IDや著作物メタ情報や著作物内容情報を各著作物IDに対応付けて記憶する。
【0102】
著作物IDは、著作物を一意に特定するための識別情報を示す。作成者IDは、対応する著作物の作成者を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、作成者IDは、システム管理者、店舗管理者、一般利用者等の利用者を一意に特定するための識別情報を示す。著作物メタ情報は、例えば、曲名、作曲者、年代、ジャンルなどの情報である。著作物内容情報は、例えば、楽曲のメロディとコード進行を有する情報である。
【0103】
なお、著作物情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、著作物メタ情報には、著作物が作成された日時に関する情報等、著作物に関する種々の付加情報を記憶してもよい。
【0104】
実施形態に係る学習モデル情報記憶部123は、学習されたモデルに関する情報(学習モデル情報)を記憶する。
図11は、本開示の実施形態に係る学習モデル情報記憶部の一例を示す図である。
【0105】
学習モデル情報記憶部123には、学習モデル情報ID、作成者ID、学習モデル情報メタ情報、学習結果情報、著作物ID、共有可否情報、販売可否情報を含む学習モデル情報が記憶される。学習モデル情報記憶部123は、各学習モデル情報IDに対応する作成者IDや学習モデル情報メタ情報や学習結果情報や著作物IDや共有可否情報や販売可否情報を各学習モデル情報IDに対応付けて記憶する。
【0106】
学習モデル情報IDは、学習モデル情報を一意に特定するための識別情報を示す。作成者IDは、対応する学習モデル情報の作成者を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、作成者IDは、システム管理者、店舗管理者、一般利用者等の利用者を一意に特定するための識別情報を示す。
【0107】
学習モデル情報メタ情報は、例えば、学習対象となる著作物の特徴を表す情報である。学習モデル情報メタ情報は、楽曲のテンポ、ジャンル、明暗などの雰囲気、AメロBメロサビなどの曲の構造、コード進行、スケール、チャーチモードなどの情報である。学習結果情報は、情報処理装置100が有する学習処理機部(生成部132)等により処理された結果を保存する。著作物IDは、学習対象となる著作物を特定する複数の著作物の各々を一意に特定するための識別情報を示す。
【0108】
共有可否情報は、例えば、対応する学習モデルの共有可否を示す。共有可否情報は、例えば、対応する学習モデルの共有が可能であるか否かを特定識別するための値が保存される。共有可否情報は、例えば、対応する学習モデルの共有が可能である場合、共有が可能であることを示す値「1」が保存され、対応する学習モデルの共有が不可である場合、共有が不可であることを示す値「2」が保存される。
【0109】
販売可否情報は、例えば、対応する学習モデルの販売可否を示す。販売可否情報は、例えば、対応する学習モデルの販売が可能であるか否かを特定識別するための値が保存される。販売可否情報は、例えば、対応する学習モデルの販売が可能である場合、販売が可能であることを示す値「1」が保存され、対応する学習モデルの販売が不可である場合、販売が不可であることを示す値「2」が保存される。
【0110】
なお、学習モデル情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、学習モデル情報メタ情報には、学習モデルが作成された日時に関する情報等、学習モデルに関する種々の付加情報を記憶してもよい。
【0111】
実施形態に係る販売管理情報記憶部124は、販売に関する各種情報(販売管理情報)を記憶する。
図12は、本開示の実施形態に係る販売管理情報記憶部の一例を示す図である。
【0112】
販売管理情報記憶部124には、販売管理情報ID、販売価格情報、販売メタ情報、学習モデル情報IDを含む販売管理情報が記憶される。販売管理情報記憶部124は、各販売管理情報IDに対応する販売価格情報や販売メタ情報や学習モデル情報IDを各販売管理情報IDに対応付けて記憶する。
【0113】
販売管理情報IDは、販売管理情報を一意に特定するための識別情報を示す。販売価格情報は、例えば、販売価格、税金等の情報である。販売メタ情報は、例えば、販売商品名、販売会社名等の情報である。
【0114】
学習モデル情報IDは、学習モデル情報を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、対応する販売管理情報IDにより識別される販売管理情報がひとつの学習モデル情報を有する単一商品である場合は、その販売管理情報IDには、一つの学習モデル情報IDが対応付けられる。例えば、対応する販売管理情報IDにより識別される販売管理情報が複数の学習モデル情報を有するバンドル商品である場合は、その販売管理情報IDには、複数の学習モデル情報IDが対応付けられる。
【0115】
なお、販売管理情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、販売メタ情報には、販売が開始された日時に関する情報等、販売に関する種々の付加情報を記憶してもよい。
【0116】
実施形態に係る共有情報記憶部125は、共有に関する各種情報(共有情報)を記憶する。共有情報記憶部125は、共有ブックマーク一覧情報を記憶する。例えば、共有情報記憶部125は、共有のブックマーク追加を行った学習モデルの一覧情報を記憶する。
図13は、本開示の実施形態に係る共有情報記憶部の一例を示す図である。
【0117】
共有情報記憶部125には、利用者ID、学習モデル情報IDを含む共有情報が記憶される。共有情報記憶部125は、各利用者IDに対応する学習モデル情報IDを各利用者IDに対応付けて記憶する。共有情報記憶部125は、各利用者IDに、その利用者IDにより識別される利用者が共有ブックマークに追加した学習モデルを識別する学習モデル情報IDを対応づけて記憶する。
【0118】
利用者IDは、利用者を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、利用者IDは、システム管理者、店舗管理者、一般利用者等の利用者を一意に特定するための識別情報を示す。
【0119】
学習モデル情報IDは、学習モデル情報を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、対応する利用者IDにより識別される利用者が複数の学習モデルについて共有ブックマークの追加を行った場合、その利用者IDには、複数の学習モデル情報IDが対応付けられる。例えば、対応する利用者IDが共有ブックマークの追加を行っていない場合、その利用者IDには、学習モデル情報IDが対応付けない。
【0120】
なお、共有情報記憶部125は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0121】
実施形態に係る購入済情報記憶部126は、購入に関する情報(購入情報)を記憶する。購入済情報記憶部126は、利用者購入済み一覧情報を記憶する。例えば、購入済情報記憶部126は、利用者が購入済みの学習モデルの一覧情報を記憶する。
図14は、本開示の実施形態に係る購入済情情報記憶部の一例を示す図である。
【0122】
購入済情報記憶部126には、利用者ID、学習モデル情報IDを含む購入情報が記憶される。購入済情報記憶部126は、各利用者IDに対応する学習モデル情報IDを各利用者IDに対応付けて記憶する。購入済情報記憶部126は、各利用者IDに、その利用者IDにより識別される利用者が購入した学習モデルを識別する学習モデル情報IDを対応づけて記憶する。
【0123】
利用者IDは、利用者を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、利用者IDは、システム管理者、店舗管理者、一般利用者等の利用者を一意に特定するための識別情報を示す。
【0124】
学習モデル情報IDは、学習モデル情報を一意に特定するための識別情報を示す。例えば、対応する利用者IDにより識別される利用者が複数の学習モデルを購入した場合、その利用者IDには、複数の学習モデル情報IDが対応付けられる。例えば、対応する利用者IDが学習モデルを購入していない場合、その利用者IDには、学習モデル情報IDが対応付けない。
【0125】
なお、購入済情報記憶部126は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0126】
実施形態に係る操作履歴情報記憶部127は、利用者の操作履歴に関する情報(操作履歴情報)を記憶する。操作履歴情報記憶部127は、利用者操作履歴一覧情報を記憶する。例えば、操作履歴情報記憶部127は、利用者毎に操作履歴の一覧情報を記憶する。
図15は、本開示の実施形態に係る操作履歴情報記憶部の一例を示す図である。
【0127】
操作履歴情報記憶部127には、操作履歴情報が記憶される。例えば、操作履歴情報記憶部127は、各利用者IDに対応する操作履歴を各利用者IDに対応付けて記憶する。操作履歴情報記憶部127は、各利用者IDに、その利用者IDにより識別される利用者の操作履歴を対応づけて記憶する。
【0128】
操作履歴情報は、利用者の操作履歴を示す。例えば、操作履歴情報には、利用者が行った操作の内容や操作が行われた日時等、利用者の操作に関する各種情報が含まれてもよい。
【0129】
なお、操作履歴情報記憶部127は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0130】
図8に戻り、説明を続ける。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報処理プログラム等の決定プログラム)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0131】
図8に示すように、制御部130は、取得部131と、生成部132と、決定部133と、送信部134と、受付部135と、提供部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図8に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図8に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0132】
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0133】
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、利用者情報記憶部121や著作物情報記憶部122や学習モデル情報記憶部123や販売管理情報記憶部124や共有情報記憶部125や購入済情報記憶部126や操作履歴情報記憶部127から各種情報を取得する。
【0134】
取得部131は、決定部133が決定した各種情報を取得する。取得部131は、生成部132が生成した各種情報を取得する。取得部131は、受付部135が受信した各種情報を取得する。
【0135】
図1の例では、取得部131は、システム管理者SM1が利用するシステム管理者端末10から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する。取得部131は、店舗管理者SP1が利用する店舗管理者端末20から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する。取得部131は、一般利用者U1が利用する一般利用者端末30から、学習モデルの生成に用いるデータを取得する。
【0136】
生成部132は、各種情報を生成する。生成部132は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部132は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部132は、利用者情報記憶部121や著作物情報記憶部122や学習モデル情報記憶部123や販売管理情報記憶部124や共有情報記憶部125や購入済情報記憶部126や操作履歴情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。
【0137】
生成部132は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部132は、決定部133により決定された各種情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部132は、受付部135により決定された各種情報に基づいて、各種情報を生成する。
【0138】
生成部132は、学習処理を行う。生成部132は、学習処理を行う学習処理部として機能する。例えば、生成部132は、学習処理機能部である。生成部132は、各種学習を行う。生成部132は、モデルを学習(生成)する。生成部132は、モデル等の各種情報を学習する。生成部132は、学習によりモデルを生成する。生成部132は、種々の機械学習に関する技術を用いて、モデルを学習する。生成部132は、学習によりモデルを更新する。
【0139】
例えば、生成部132は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を学習する。生成部132は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を学習する。生成部132は、利用者情報記憶部121や著作物情報記憶部122や販売管理情報記憶部124や共有情報記憶部125や購入済情報記憶部126や操作履歴情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を学習する。
【0140】
生成部132は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を学習する。生成部132は、決定部133により決定された各種情報に基づいて、各種情報を学習する。生成部132は、受付部135により決定された各種情報に基づいて、各種情報を学習する。
【0141】
生成部132は、種々の機械学習に関する技術を用いて、学習モデルを生成する。生成部132は、マルコフ連鎖を用いた楽曲生成アルゴリズムを利用してもよい。情報処理装置100は、マルコフ連鎖の技術を用いて学習モデルを生成してもよい。また、情報処理装置100は、深層学習を用いた楽曲生成アルゴリズムを利用してもよい。情報処理装置100は、深層学習の技術を用いて学習モデルを生成する。生成部132は、RNN等の再帰型ニューラルネットワークの技術を用いて学習モデルを生成する。生成部132は、強化学習の技術を用いて学習モデルを生成してもよい。
【0142】
生成部132は、コンテンツの創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有するサービスの利用主体が提供したデータを用いて、コンテンツの生成に関するモデルを生成する。生成部132は、サービスの管理者に付与される第1権限レベルと、サービスで販売を行う販売元に付与される第2権限レベルと、サービスを利用する一般利用者に付与される第3権限レベルとを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。
【0143】
生成部132は、第1権限レベルよりも権限が制限された第2権限レベルと、第2権限レベルよりも権限が制限された第3権限レベルとを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。生成部132は、第2権限レベルを有する利用主体からの販売委託を受託可能な第1権限レベルを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。生成部132は、第2権限レベルを有する利用主体のデータにより生成されたモデルの販売及び共有が可能な第2権限レベルを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。生成部132は、第3権限レベルを有する利用主体のデータにより生成されたモデルの共有が可能な第3権限レベルを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。
【0144】
生成部132は、利用主体が提供したデータに基づいて、モデルに対応するメタ情報を生成する。生成部132は、受付部135がデータを受け付けたタイミングで、モデルを生成する。生成部132は、決定部133により決定された複数のモデルの一覧情報を生成する。
【0145】
生成部132は、コンテンツである楽曲の創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、楽曲の生成に関するモデルを生成する。
【0146】
生成部132は、種々の技術を適宜用いて、外部の情報処理装置へ提供する画面(画像情報)等の種々の情報を生成する。生成部132は、システム管理者端末10へ提供する画面(画像情報)等を生成する。例えば、生成部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、システム管理者端末10へ提供する画面(画像情報)等を生成する。
【0147】
生成部132は、外部の情報処理装置へ提供する画面(画像情報)等が生成可能であれば、どのような処理により画面(画像情報)等を生成してもよい。例えば、生成部132は、画像生成や画像処理等に関する種々の技術を適宜用いて、システム管理者端末10へ提供する画面(画像情報)を生成する。例えば、生成部132は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、システム管理者端末10へ提供する画面(画像情報)を生成する。なお、生成部132は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、システム管理者端末10へ提供する画面(画像情報)を生成してもよい。また、例えば、生成部132は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式で画面(画像情報)を生成してもよい。生成部132は、画像IM11、IM21、IM31、IM41等を生成する。生成部132は、ユーザインターフェイスIF11~IF13に関する各種情報を生成する。
【0148】
図1の例では、生成部132は、システム管理者SM1から提供されたデータを用いて、学習モデルを生成する。生成部132は、店舗管理者SP1から提供されたデータを用いて、学習モデルを生成する。生成部132は、一般利用者U1から提供されたデータを用いて、学習モデルを生成する。
【0149】
決定部133は、各種情報を決定する。決定部133は、各種情報を判定する。例えば、決定部133は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部133は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を判定する。決定部133は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部133は、利用者情報記憶部121や著作物情報記憶部122や学習モデル情報記憶部123や販売管理情報記憶部124や共有情報記憶部125や購入済情報記憶部126や操作履歴情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。
【0150】
決定部133は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部133は、生成部132により生成された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部133は、受付部135により受信された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。
【0151】
決定部133は、利用主体が有する一の権限レベルに応じて、生成部132により生成されたモデルの利用態様を決定する。決定部133は、一の権限レベルに応じて、サービス内でのモデルの利用範囲を決定する。決定部133は、一の権限レベルに応じて、モデルの販売または共有の可否を決定する。
【0152】
決定部133は、利用主体が有する一の権限レベルが第1権限レベルである場合、モデルを、第1権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定する。決定部133は、利用主体が有する一の権限レベルが第2権限レベルである場合、モデルを、第2権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定する。決定部133は、利用主体が有する一の権限レベルが第3権限レベルである場合、モデルを、第3権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定する。
【0153】
決定部133は、一の利用主体のサービスの利用履歴に基づいて、一の利用主体に提供する情報を決定する。決定部133は、一の利用主体に情報提供する複数のモデルを決定する。決定部133は、複数のモデルのうち、一の利用主体に利用を推奨する推奨モデルを決定する。
【0154】
図1の例では、決定部133は、データの提供元であるシステム管理者SM1の権限レベルに応じて、生成した学習モデルの利用態様を決定する。決定部133は、データの提供元である店舗管理者SP1の権限レベルに応じて、生成した学習モデルの利用態様を決定する。決定部133は、データの提供元である一般利用者U1の権限レベルに応じて、生成した学習モデルの利用態様を決定する。
【0155】
送信部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。送信部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部134は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部134は、記憶部120に記憶された情報を提供する。送信部134は、記憶部120に記憶された情報を送信する。
【0156】
送信部134は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を提供する。送信部134は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。送信部134は、利用者情報記憶部121や著作物情報記憶部122や学習モデル情報記憶部123や販売管理情報記憶部124や共有情報記憶部125や購入済情報記憶部126や操作履歴情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。
【0157】
送信部134は、取得部131により取得された各種情報を送信する。送信部134は、生成部132により生成された各種情報を送信する。送信部134は、決定部133により決定された各種情報を送信する。送信部134は、提供部136による指示に応じて、提供部136が提供する各種情報を送信する。送信部134は、受付部135により受信された各種情報をシステム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置に送信する。
【0158】
送信部134は、利用主体が利用する端末装置へモデルを送信する。送信部134は、生成部132がモデルを生成したタイミングで、端末装置へモデルを送信する。送信部134は、システム管理者が利用する端末装置であるシステム管理者端末10へモデルを送信する。送信部134は、システム管理者が提供したデータを用いて生成部132がモデルを生成したタイミングで、システム管理者が利用する端末装置であるシステム管理者端末10へそのモデルを送信する。
【0159】
送信部134は、店舗管理者が利用する端末装置である店舗管理者端末20へモデルを送信する。送信部134は、店舗管理者が提供したデータを用いて生成部132がモデルを生成したタイミングで、店舗管理者が利用する端末装置である店舗管理者端末20へそのモデルを送信する。送信部134は、一般利用者が利用する端末装置である一般利用者端末30へモデルを送信する。送信部134は、一般利用者が提供したデータを用いて生成部132がモデルを生成したタイミングで、一般利用者が利用する端末装置である一般利用者端末30へそのモデルを送信する。
【0160】
受付部135は、各種情報を受け付ける。受付部135は、各種情報の登録を受け付ける。受付部135は、各種情報の要求を受け付ける。
【0161】
受付部135は、各種情報を受信する。受付部135は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受付部135は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。
【0162】
受付部135は、利用主体からデータを受け付ける。受付部135は、システム管理者からデータを受け付ける。受付部135は、システム管理者が利用する端末装置であるシステム管理者端末10からデータを受け付ける。受付部135は、店舗管理者からデータを受け付ける。受付部135は、店舗管理者が利用する端末装置である店舗管理者端末20からデータを受け付ける。受付部135は、一般利用者からデータを受け付ける。受付部135は、一般利用者が利用する端末装置である一般利用者端末30からデータを受け付ける。
【0163】
図1の例では、受付部135は、システム管理者端末10からデータDT11の提供を受け付ける。受付部135は、データDT11の提供を受け付ける。受付部135は、店舗管理者端末20からデータDT12の提供を受け付ける。受付部135は、データDT11の提供を受け付ける。受付部135は、一般利用者端末30からデータDT13の提供を受け付ける。
【0164】
提供部136は、各種情報を提供する。提供部136は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置に、各種情報を提供する。例えば、提供部136は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部136は、システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部136は、利用者情報記憶部121や著作物情報記憶部122や学習モデル情報記憶部123や販売管理情報記憶部124や共有情報記憶部125や購入済情報記憶部126や操作履歴情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。
【0165】
提供部136は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部136は、生成部132により生成された各種情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部136は、決定部133により決定された各種情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部136は、受付部135により受信された各種情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部136は、送信部134に指示することにより、送信部134に各種情報を送信させることにより、情報提供を行う。
【0166】
提供部136は、楽曲に関する視聴サービスを提供する。提供部136は、モデルを用いた場合に生成される楽曲の視聴サービスを提供する。
【0167】
[1-4.実施形態に係る端末装置の構成]
次に、実施形態に係る各利用者が使用する端末装置について説明する。
【0168】
[1-4-1.実施形態に係るシステム管理者端末の構成]
まず、実施形態に係る端末装置の一例であるシステム管理者端末10の構成について説明する。
図16は、本開示の実施形態に係るシステム管理者端末の構成例を示す図である。
【0169】
図16に示すように、システム管理者端末10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、記憶部14と、制御部15と、表示部16とを有する。
【0170】
通信部11は、例えば、NICや通信回路等によって実現される。通信部11は、ネットワークN(インターネット等)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100や他の端末装置等の他の装置等との間で情報の送受信を行う。
【0171】
入力部12は、利用者から各種操作が入力される。入力部12は、システム管理者端末10に接続されたキーボードやマウスを有する。入力部12は、利用者による入力を受け付ける。入力部12は、キーボードやマウスによる利用者の入力を受け付ける。入力部12は、音声を検知する機能を有してもよい。この場合、入力部12は、音声を検知するマイクが含まれてもよい。
【0172】
入力部12は、表示部16を介して各種情報が入力されてもよい。この場合、入力部12は、キーボードやマウスと同等の機能を実現できるタッチパネルを有してもよい。この場合、入力部12は、各種センサにより実現されるタッチパネルの機能により、表示画面を介して利用者から各種操作を受け付ける。すなわち、入力部12は、システム管理者端末10の表示部16を介して利用者から各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、システム管理者端末10の表示部16を介して利用者の指定操作等の操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネルの機能により利用者の操作を受け付ける受付部として機能する。なお、入力部12による利用者の操作の検知方式には、タブレット端末では主に静電容量方式が採用されるが、他の検知方式である抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式など、利用者の操作を検知できタッチパネルの機能が実現できればどのような方式を採用してもよい。また、システム管理者端末10は、システム管理者端末10にボタン等が設けられる場合、ボタン等による操作も受け付ける入力部を有してもよい。
【0173】
出力部13は、各種情報を出力する。出力部13は、音声を出力する機能を有する。例えば、出力部13は、音声を出力するスピーカーを有する。なお、音声出力を行わない場合、システム管理者端末10は、出力部13を有しなくてもよい。
【0174】
記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14は、情報の表示に用いる各種情報を記憶する。
【0175】
図16に戻り、説明を続ける。制御部15は、例えば、CPUやMPU等によって、システム管理者端末10内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報処理プログラム等の表示プログラム)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0176】
図16に示すように、制御部15は、受信部151と、表示操作部152と、処理実行部153と、送信部154とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、
図16に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0177】
受信部151は、各種情報を受信する。受信部151は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部151は、情報処理装置100や他の端末装置等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部151は、情報処理装置100や他の端末装置からの各種情報を受信する。受信部151は、情報処理装置100から学習モデルに関する情報などコンテンツの創作に関するサービスの情報を受信する。
【0178】
受信部151は、情報処理装置100から制御情報を受信する。受信部151は、情報処理装置100から画像を受信する。受信部151は、情報処理装置100から制御情報を含む画像を受信する。受信部151は、情報処理装置100から画像IM11、IM21、IM31、IM41等を受信する。受信部151は、情報処理装置100からユーザインターフェイスIF11~IF13に関する各種情報を受信する。
【0179】
表示操作部152は、各種表示を制御する。表示操作部152は、表示部16の表示を制御する。表示操作部152は、受信部151による受信に応じて、表示部16の表示を制御する。表示操作部152は、受信部151により受信された情報に基づいて、表示部16の表示を制御する。表示操作部152は、処理実行部153により生成された情報に基づいて、表示部16の表示を制御する。表示操作部152は、処理実行部153による生成に応じて、表示部16の表示を制御する。表示操作部152は、表示部16に情報処理装置100から受信した画像が表示されるように表示部16の表示を制御する。
【0180】
表示操作部152は、画像IM11、IM21、IM31、IM41等を表示するアプリにより表示部16の表示を制御してもよい。表示操作部152は、ユーザインターフェイスIF11~IF13に関する各種情報を表示するアプリにより表示部16の表示を制御してもよい。表示操作部152は、アプリにより実現されてもよい。表示操作部152は、所定の制御情報により、表示部16の表示を制御する。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS等により記述される。
【0181】
処理実行部153は、各種処理を実行する。処理実行部153は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部14に記憶された情報に基づいて、各種処理を実行する。処理実行部153は、情報処理装置100や他の端末装置等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種処理を実行する。処理実行部153は、受信部151により受信された情報に基づいて、各種処理を実行する。
【0182】
送信部154は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部154は、情報処理装置100や他の端末装置等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部154は、記憶部14に記憶された情報を送信する。
【0183】
送信部154は、情報処理装置100等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を送信する。送信部154は、記憶部14に記憶された情報に基づいて、各種情報を送信する。
【0184】
送信部154は、操作に応じて、情報処理装置100や他の端末装置に各種情報を送信する。送信部154は、利用者の操作に応じて、各種情報を情報処理装置100や他の端末装置に送信する。送信部154は、利用者の操作に応じて、モデルの利用を要求する情報を情報処理装置100に送信する。送信部154は、利用者の操作に応じて、モデルの購入や共有を要求する情報を情報処理装置100に送信する。
【0185】
表示部16は、各種情報を表示する。表示部16は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。表示部16は、情報処理装置100から提供される情報を表示可能であれば、どのような手段により実現されてもよい。表示部16は、情報処理装置100による制御に応じて、各種情報を表示する。表示部16は、情報処理装置100から受信部151により受信された制御情報に応じて、各種情報を表示する。表示部16は、表示操作部152による制御に応じて、各種情報を表示する。表示部16は、情報処理装置100から提供された画像を表示する。表示部16は、処理実行部153により生成された各種情報を表示する。表示部16は、画像IM11、IM21、IM31、IM41等を表示する。表示部16は、ユーザインターフェイスIF11~IF13等を表示する。
【0186】
なお、上述した制御部15による表示制御処理や生成処理や表示処理等の処理は、制御部15の各部は、例えば、所定のアプリケーションにより実現されてもよい。例えば、制御部15による表示制御処理や生成処理や表示処理等の処理は、JavaScript(登録商標)などを含む制御情報により実現されてもよい。また、上述した表示制御処理や生成処理や表示処理等が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリ(例えばウェブブラウザ等)や専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
【0187】
[1-4-2.実施形態に係る店舗管理者端末の構成]
次に、実施形態に係る情報処理を実行する端末装置の一例である店舗管理者端末20の構成について説明する。
図17は、本開示の実施形態に係る店舗管理者端末の構成例を示す図である。なお、店舗管理者端末20において、システム管理者端末10の構成と同一又は対応する構成については、先頭の数を「2」とした符号(「2*」や「2**」)を付すことにより重複する説明を省略する。
【0188】
図17に示すように、店舗管理者端末20は、通信部21と、入力部22と、出力部23と、記憶部24と、制御部25と、表示部26とを有する。
【0189】
図17に示すように、制御部25は、受信部251と、表示操作部252と、処理実行部253と、送信部254とを有する。
【0190】
[1-4-3.実施形態に係る一般利用者端末の構成]
次に、実施形態に係る情報処理を実行する端末装置の一例である一般利用者端末30の構成について説明する。
図18は、本開示の実施形態に係る一般利用者端末の構成例を示す図である。なお、一般利用者端末30において、システム管理者端末10の構成と同一又は対応する構成については、先頭の数を「3」とした符号(「3*」や「3**」)を付すことにより重複する説明を省略する。
【0191】
図18に示すように、一般利用者端末30は、通信部31と、入力部32と、出力部33と、記憶部34と、制御部35と、表示部36とを有する。
【0192】
図18に示すように、制御部35は、受信部351と、表示操作部352と、処理実行部353と、送信部354とを有する。
【0193】
[1-5.実施形態に係る情報処理の手順]
次に、
図19を用いて、実施形態に係る各種情報処理の手順について説明する。
図19は、本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0194】
図19に示すように、情報処理装置100は、複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有するサービスの利用主体が提供したデータを用いて、コンテンツの生成に関するモデルを生成する(ステップS101)。
図1の例では、情報処理装置100は、システム管理者SM1から提供されたデータDT11を用いて、学習モデルMD11(
図2参照)を生成する。
【0195】
情報処理装置100は、利用主体が有する一の権限レベルに応じて、生成したモデルの利用態様を決定する(ステップS102)。
図1の例では、情報処理装置100は、システム管理者SM1の権限レベルである第1権限レベルであるため、学習モデルMD11については販売及び共有のいずれも可能であると決定する。
【0196】
[1-5-1.一般利用者による学習モデル情報の登録と共有処理]
次に、
図20を用いて、一般利用者による学習モデル情報の登録と共有処理について説明する。
図20は、本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。具体的には、
図20は、一般利用者による学習モデル情報の登録と共有処理の手順を示す図(シーケンス図)である。なお、
図20に示す各ステップの処理は、情報処理装置100や端末装置(例えば一般利用者端末30)等、情報処理システム1に含まれるいずれの装置が行ってもよい。
【0197】
図20に示すように、情報処理システム1は、利用者登録処理を行う(ステップS201)。情報処理システム1は、一般利用者からの要求に応じて、利用者登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、一般利用者端末30からの要求に応じて、一般利用者端末30を利用する利用者を一般利用者として、利用者情報記憶部121に登録する処理を行う。
【0198】
また、情報処理システム1は、著作物情報登録処理を行う(ステップS202)。情報処理システム1は、一般利用者からの要求に応じて、著作物情報登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、一般利用者端末30からの要求に応じて、一般利用者端末30から取得した著作物情報を著作物情報記憶部122に登録する処理を行う。
【0199】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報登録処理を行う(ステップS203)。情報処理システム1は、一般利用者からの要求に応じて、学習モデル情報登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、一般利用者端末30からの要求に応じて、一般利用者端末30から取得した学習モデル情報を学習モデル情報記憶部123に登録する処理を行う。
【0200】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報共有処理を行う(ステップS204)。情報処理システム1は、一般利用者からの要求に応じて、学習モデル情報共有処理を行う。例えば、情報処理装置100は、一般利用者端末30からの要求に応じて、一般利用者端末30から取得した学習モデル情報の共有可否の状態を変更する。
【0201】
[1-5-2.システム管理者による学習モデル情報の登録と販売登録処理]
次に、
図21を用いて、システム管理者による学習モデル情報の登録と販売登録処理について説明する。
図21は、本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。具体的には、
図21は、システム管理者による学習モデル情報の登録と販売登録処理を示す図(シーケンス図)である。なお、
図21に示す各ステップの処理は、情報処理装置100や端末装置(例えばシステム管理者端末10)等、情報処理システム1に含まれるいずれの装置が行ってもよい。
【0202】
図21に示すように、情報処理システム1は、著作物情報登録処理を行う(ステップS301)。情報処理システム1は、システム管理者からの要求に応じて、著作物情報登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、システム管理者端末10からの要求に応じて、システム管理者端末10から取得した著作物情報を著作物情報記憶部122に登録する処理を行う。
【0203】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報登録処理を行う(ステップS302)。情報処理システム1は、システム管理者からの要求に応じて、学習モデル情報登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、システム管理者端末10からの要求に応じて、システム管理者端末10から取得した学習モデル情報を学習モデル情報記憶部123に登録する処理を行う。
【0204】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報販売登録処理を行う(ステップS303)。情報処理システム1は、システム管理者からの要求に応じて、学習モデル情報販売登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、システム管理者端末10からの要求に応じて、システム管理者が販売する学習モデル情報を販売管理情報記憶部124に登録する処理を行う。
【0205】
[1-5-3.一般利用者による学習モデル情報の共有一覧閲覧と一覧選択処理]
次に、
図22を用いて、一般利用者による学習モデル情報の共有一覧閲覧と一覧選択処理について説明する。
図22は、本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。具体的には、
図22は、一般利用者による学習モデル情報の共有一覧閲覧処理と一覧選択処理の手順を示す図(シーケンス図)である。なお、
図22に示す各ステップの処理は、情報処理装置100や端末装置(例えば一般利用者端末30)等、情報処理システム1に含まれるいずれの装置が行ってもよい。
【0206】
図22に示すように、情報処理システム1は、学習モデル情報閲覧処理を行う(ステップS401)。情報処理システム1は、一般利用者からの要求に応じて、学習モデル情報閲覧処理を行う。
【0207】
情報処理システム1は、一般利用者の要求が学習モデル情報の共有一覧の閲覧処理である場合、学習モデル情報共有一覧閲覧処理を行う(ステップS402-1)。例えば、情報処理装置100は、一般利用者端末30からの共有一覧要求に応じて、一般利用者端末30に、学習モデル情報の一覧情報を送信する処理を行う。情報処理装置100は、一般利用者端末30を利用する一般利用者が共有可能な学習モデル情報の一覧閲覧要求を一般利用者端末30から取得した場合、一般利用者が共有可能な学習モデル情報の一覧情報を一般利用者端末30に提供する。なお、情報処理装置100は、一般利用者端末30を利用する一般利用者自身が作成した学習モデル情報の一覧閲覧要求を一般利用者端末30から取得した場合、一般利用者自身が作成した学習モデル情報の一覧情報を一般利用者端末30に提供してもよい。また、情報処理装置100は、一般利用者端末30を利用する一般利用者が共有済みの学習モデル情報の一覧閲覧要求を一般利用者端末30から取得した場合、一般利用者が共有済みの学習モデル情報の一覧情報を一般利用者端末30に提供してもよい。
【0208】
情報処理システム1は、学習モデル情報共有一覧選択処理を行う(ステップS403-1)。例えば、情報処理システム1は、一般利用者が共有可能な学習モデル情報のうち、一般利用者が学習モデル情報を選択した場合、学習モデル情報共有一覧選択処理を行う。情報処理装置100は、一般利用者端末30を利用する一般利用者が学習モデル情報を選択したことを示す情報を一般利用者端末30から取得した場合、その一般利用者がその学習モデル情報を共有したことを示す情報を登録する。例えば、情報処理装置100は、その一般利用者がその学習モデル情報を共有したことを示す情報を共有情報記憶部125に登録する。
【0209】
情報処理システム1は、一般利用者の要求が学習モデル情報の販売一覧の閲覧処理である場合、学習モデル情報販売一覧閲覧処理を行う(ステップS402-2)。例えば、情報処理装置100は、一般利用者端末30からの販売一覧要求に応じて、一般利用者端末30に、学習モデル情報の一覧情報を送信する処理を行う。情報処理装置100は、販売されている学習モデル情報の一覧情報を一般利用者端末30に提供する。
【0210】
情報処理システム1は、学習モデル情報販売一覧選択処理を行う(ステップS403-2)。例えば、情報処理システム1は、販売されている学習モデル情報のうち、一般利用者が学習モデル情報を選択した場合、学習モデル情報販売一覧選択処理を行う。情報処理装置100は、一般利用者端末30を利用する一般利用者が学習モデル情報を選択したことを示す情報を一般利用者端末30から取得した場合、その一般利用者がその学習モデル情報を購入したことを示す情報を登録する。例えば、情報処理装置100は、その一般利用者がその学習モデル情報を購入したことを示す情報を購入済情報記憶部126に登録する。
【0211】
情報処理システム1は、学習モデル情報利用処理を行う(ステップS404)。例えば、情報処理装置100は、一般利用者端末30からの学習モデル情報の利用要求に応じて、学習モデル情報利用処理を行う。情報処理システム1は、一般利用者端末30からの学習モデル情報の利用要求に応じて、一般利用者端末30を利用する一般利用者が学習に利用可能な学習モデル情報の一覧を提供する。一般利用者端末30を利用する一般利用者は、一覧中の学習モデル情報の学習モデル情報メタ情報等を参考にしながら、所望の学習モデル情報を選択する。例えば、一般利用者端末30は、一般利用者端末30を利用する一般利用者により選択された学習モデル情報を示す情報を、情報処理装置100へ送信する。情報処理装置100は、受信した一般利用者により選択された学習モデル情報を示す情報に基づいて、一般利用者により選択された学習モデル情報を用いて作曲処理等の利用処理を行う。例えば、このような学習モデル情報は、AIアシスト作曲システム(情報処理システム1)のスタイルパレットであり、選択されたスタイルパレットが作曲処理に利用される。
【0212】
[1-5-4.店舗管理者による販売委託及びシステム管理者による販売受託処理]
次に、
図23を用いて、店舗管理者による販売委託及びシステム管理者による販売受託処理について説明する。
図23は、本開示の実施形態に係る情報処理の手順を示すフローチャートである。具体的には、
図23は、店舗管理者による学習モデル情報登録と販売委託処理とシステム管理者による販売受託と販売登録処理を示す図(シーケンス図)である。なお、
図23に示す各ステップの処理は、情報処理装置100や端末装置(例えばシステム管理者端末10や店舗管理者端末20)等、情報処理システム1に含まれるいずれの装置が行ってもよい。
【0213】
図23に示すように、情報処理システム1は、著作物情報登録処理を行う(ステップS501)。情報処理システム1は、店舗管理者からの要求に応じて、著作物情報登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、店舗管理者端末20からの要求に応じて、店舗管理者端末20から取得した著作物情報を著作物情報記憶部122に登録する処理を行う。
【0214】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報登録処理を行う(ステップS502)。情報処理システム1は、店舗管理者からの要求に応じて、学習モデル情報登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、店舗管理者端末20からの要求に応じて、店舗管理者端末20から取得した学習モデル情報を学習モデル情報記憶部123に登録する処理を行う。
【0215】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報販売委託処理を行う(ステップS503)。情報処理システム1は、店舗管理者からの要求に応じて、学習モデル情報販売委託処理を行う。例えば、情報処理装置100は、店舗管理者端末20からの要求に応じて、システム管理者端末10に学習モデル情報の販売委託があったことを示す情報を通知する処理を行う。
【0216】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報販売受託処理を行う(ステップS504)。情報処理システム1は、システム管理者からの要求に応じて、学習モデル情報登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、販売委託があったことを示す情報を通知したシステム管理者端末10からの応答に応じて、学習モデル情報販売受託処理を行う。例えば、情報処理装置100は、システム管理者端末10から販売委託を受託することを示す情報を受信した場合、学習モデル情報販売受託処理を行う。
【0217】
また、情報処理システム1は、学習モデル情報販売登録処理を行う(ステップS505)。情報処理システム1は、システム管理者からの応答に応じて、学習モデル情報販売登録処理を行う。例えば、情報処理装置100は、システム管理者端末10から販売委託を受託することを示す情報を受信した場合、システム管理者端末10が店舗管理者の学習モデルを委託販売することを示す情報を販売管理情報記憶部124に登録する処理を行う。
【0218】
[1-6.情報処理システムの構成の概念図]
ここで、
図24を用いて、情報処理システムにおける各機能やハードウェア構成やデータを概念的に示す。
図24は、情報処理システムの構成の概念図の一例を示す図である。具体的には、
図24は、情報処理システム1の適用の一例である学習モデル情報共有販売システムの機能概要を示す模式図である。
【0219】
[1-6-1.全体構成について]
図24に示すサーバ装置は、情報処理システム1における情報処理装置100に対応する。また、
図24に示すシステム管理者用アプリ部は、情報処理システム1におけるシステム管理者端末10に対応し、具体的にはシステム管理者端末10にインストールされたアプリに対応する。また、
図24に示す店舗管理者用アプリ部は、情報処理システム1における店舗管理者端末20に対応し、具体的には店舗管理者端末20にインストールされたアプリに対応する。また、
図24に示す一般利用者用アプリ部は、情報処理システム1における一般利用者端末30に対応し、具体的には一般利用者端末30にインストールされたアプリに対応する。
図24の例では、店舗管理者用アプリ部や一般利用者用アプリ部を各々1つずつ図示したが、店舗管理者用アプリ部や一般利用者用アプリ部は、対応する店舗管理者端末20や一般利用者端末30(
図7参照)の数に応じて複数含まれてもよい。
【0220】
図24に示すサーバ装置の学習処理部や制御部は、情報処理装置100の制御部130に対応する。例えば、サーバ装置の学習処理部は、情報処理装置100の生成部132に対応する。サーバ装置のサーバ内データベース部は、情報処理装置100の記憶部120に対応する。
【0221】
図24に示すシステム管理者用アプリ部の表示操作理部や制御部は、システム管理者端末10の制御部15に対応する。例えば、システム管理者用アプリ部の表示操作理部は、システム管理者端末10の表示操作部152に対応する。
【0222】
図24に示す店舗管理者用アプリ部の表示操作理部や制御部は、店舗管理者端末20の制御部25に対応する。例えば、店舗管理者用アプリ部の表示操作理部は、店舗管理者端末20の表示操作部252に対応する。
【0223】
図24に示す一般利用者用アプリ部の表示操作理部や制御部は、一般利用者端末30の制御部35に対応する。例えば、店舗管理者用アプリ部の表示操作理部は、一般利用者端末30の表示操作部352に対応する。
【0224】
ここから、
図24についてより詳細に説明する。例えば、
図24は、学習モデル情報共有販売システムである情報処理システムの機能概要を示す模式図である。
図24に示すように、サーバ装置は、例えばインターネットなどのネットワークNを介して、システム管理者用アプリ部、複数の店舗管理者用アプリ部、および複数の一般利用者用アプリ部に接続される。
【0225】
[1-6-2.サーバ装置について]
まず、サーバ装置に関連する構成について説明する。
【0226】
サーバ装置は、制御部、学習処理部、及びサーバ内データベース部を有している。サーバ装置の制御部は、著作物情報管理機能、学習モデル情報管理機能、共有情報管理機能、販売情報管理機能、アクセス権限情報管理機能、及び利用者操作履歴情報管理機能を有する。サーバ装置の学習処理部は、機械学習処理機能及び深層学習処理機能を有する。
【0227】
学習結果情報への情報保存タイミングは、例えば、サーバ内データベース部に学習モデル情報が登録される際に、学習処理部(学習処理機能部)により計算され結果が学習結果情報に保存されてもよい。また、夜間の一括処理などで学習処理部(学習処理機能部)により複数の学習処理結果情報を一括に処理し保存されてもよい。また、軽微な計算である場合は実際に学習モデル情報を利用する際に随時処理で計算されてもよい。
【0228】
[1-6-3.システム管理者について]
次に、システム管理者に関連する構成について説明する。
【0229】
システム管理者用アプリ部は、表示操作部と制御部とを有している。システム管理者用アプリ部の表示操作部は、著作物情報表示機能、学習モデル情報表示編集機能を有する。システム管理者用アプリ部の制御部は、学習モデル情報共有機能、学習モデル情報販売機能、及び利用者操作履歴情報送信機能を有する。
【0230】
システム管理者用アプリ部は、例えば音楽編集ソフト(DAW等)であり、著作物情報表示機能にて、例えば音楽情報を表示することができる。DAWが、例えばAIアシスト音楽制作機能を有していれば、学習モデル情報表示編集機能を利用しながら新しい音楽情報を制作することができる。
【0231】
システム管理者と特定する情報は、サーバ内データベース部に登録されており、システム管理者は、新たなシステム管理者をシステム管理者用アプリ部の表示操作部より、ネットワークNを経由してアクセス権限情報管理機能を利用しサーバ内データベース部に登録することができる。システム管理者は、特別管理者(店舗管理者)をシステム管理者用アプリ部の表示操作部、ネットワークNを経由してアクセス権限情報管理機能を利用しサーバ内データベース部に登録することができる。
【0232】
システム管理者は、著作物情報表示部を利用してサーバ内データベース部に著作物情報を登録できる。システム管理者は、学習モデル情報表示編集機能を利用してサーバ内データベース部に学習モデル情報を登録できる。システム管理者は、表示操作部より共有情報管理機能に指示を与え、学習モデル情報の共有可否情報の値を共有不可から共有可に変更できる。
【0233】
システム管理者は、表示操作部よりネットワークNを経由してサーバ装置の販売情報管理機能を利用して、販売管理情報を作成する。販売管理情報は、販売管理情報を一意に特定する販売管理情報ID、販売価格情報、販売メタ情報、当該販売管理情報に関連している学習モデル情報を一意に特定する学習モデル情報IDを有する。
【0234】
システム管理者は、販売管理情報の登録を完了したら、販売情報管理機能に販売登録完了の指示を与えることにより、学習モデル情報に対応する販売可否情報を販売不可から販売可に変更する。例えば、学習モデル情報が登録された時点では、その学習モデル情報の販売可否情報の値は販売不可である。システム管理者は、学習モデル情報に対応する販売可否情報が販売委託完了のものを確認し、販売情報管理機能に登録完了の指示を与えることにより、学習モデル情報に対応する販売可否情報を販売委託完了から販売可に変更する。
【0235】
システム管理者は、学習モデル情報表示編集機能を利用して、サーバ装置の有する共有情報管理機能より共有済学習モデル情報一覧を取得する。例えば、システム管理者は、一般利用者のような閲覧の制約は無く、全ての共有済学習情報一覧を閲覧することができる。
【0236】
システム管理者は、学習モデル表示編集機能を利用して、サーバ装置の有する販売情報管理機能より販売可学習モデル情報一覧を取得する。例えば、システム管理者は、一般利用者のような購入処理を行わなくとも、全ての販売可学習情報一覧を閲覧することができる。
【0237】
システム管理者の操作履歴は、利用者操作履歴情報送信機能により、ネットワークNを経由して、サーバ装置の有する利用者操作履歴情報管理機能に送信され、利用者操作履歴一覧情報として保存される。
【0238】
[1-6-4.店舗管理者について]
次に、店舗管理者に関連する構成について説明する。
【0239】
店舗管理者用アプリ部は、表示操作部と制御部とを有している。店舗管理者用アプリ部の表示操作部は、著作物情報表示機能と、学習モデル情報表示編集機能とを有する。店舗管理者用アプリ部の制御部は、学習モデル情報共有機能、学習モデル情報販売委託機能、及び利用者操作履歴情報送信機能を有する。
【0240】
店舗管理者用アプリ部は、例えば音楽編集ソフト(DAW)であり、著作物情報表示機能にて、例えば音楽情報を表示することができる。DAWが、例えばAIアシスト音楽制作機能を有していれば、学習モデル情報表示編集機能を利用しながら新しい音楽情報を制作することができる。
【0241】
店舗管理者は、著作物情報表示部を利用してサーバ内データベース部に著作物情報を登録できる。店舗管理者は、学習モデル情報表示編集機能を利用してサーバ内データベース部に学習モデル情報を登録できる。店舗管理者は、表示操作部より共有情報管理機能に指示を与え、学習モデル情報の共有可否情報の値を共有不可から共有可に変更できる。
【0242】
店舗管理者は、表示操作部よりネットワークNを経由して、サーバ装置の販売情報管理機能を利用して、販売管理情報を作成する。店舗管理者は、販売管理情報の登録を完了したら、販売情報管理機能に販売委託登録完了の指示を与えることにより、学習モデル情報に対応する販売可否情報を販売不可から販売委託完了に変更する。
【0243】
店舗管理者は、学習モデル情報IDを共有ブックマーク一覧情報に追加する操作により、取得した共有済学習モデル情報一覧より気に入ったものを当該店舗管理者自身のブックマークとして登録することができる。店舗管理者は、ブックマークとして登録した学習モデル情報を利用することができる。
【0244】
店舗管理者は、学習モデル情報表示編集機能を利用して、サーバ装置の有する共有情報管理機能より共有済学習モデル情報一覧を取得する。例えば、店舗管理者は、一般利用者のような閲覧の制約は無く、全ての共有済学習情報一覧を閲覧することができる。
【0245】
店舗管理者は、学習モデル表示編集機能を利用して、サーバ装置の有する販売情報管理機能より販売可学習モデル情報一覧を取得する。例えば、店舗管理者は、一般利用者のような購入処理を行わなくとも、全ての販売可学習情報一覧を閲覧することができる。
【0246】
店舗管理者の操作履歴は、利用者操作履歴情報送信機能により、ネットワークNを経由して経由して、サーバ装置の有する利用者操作履歴情報管理機能に送信され、利用者操作履歴一覧情報として保存される。
【0247】
[1-6-5.一般利用者について]
次に、一般利用者に関連する構成について説明する。
【0248】
一般利用者用アプリ部は、表示操作部と制御部とを有している。一般利用者用アプリ部の表示操作部は、著作物情報表示機能と、学習モデル情報表示編集機能とを有している。一般利用者用アプリ部の制御部は、学習モデル情報共有機能、学習モデル情報購入機能、及び利用者操作履歴情報送信機能を有している。
【0249】
一般利用者用アプリ部は、例えば音楽編集ソフト(DAW)であり、著作物情報表示機能にて、例えば音楽情報を表示することができる。DAWが、例えばAIアシスト音楽制作機能を有していれば、学習モデル情報表示編集機能を利用しながら新しい音楽情報を制作することができる。
【0250】
一般利用者は、一般利用者用アプリ部の表示操作部よりネットワークNを経由してアクセス権限情報管理機能を利用しサーバ内データベース部に自分自身で登録することができる。一般利用者は、著作物情報表示部を利用して著作物情報を作成し、ネットワークN経由で、サーバ装置の著作物情報管理機能により、サーバ内データベース部に著作物情報が登録される。
【0251】
一般利用者は、学習モデル情報表示編集機能を利用して学習モデル情報を作成し、ネットワークN経由で、サーバ装置の学習モデル情報管理機能により、サーバ内データベース部に学習モデル情報を登録することができる。
【0252】
一般利用者は、例えば利用規約等に合意した上で、表示操作部よりネットワークNを経由して、サーバ装置の共有情報管理機能に指示を与えることにより、学習モデル情報の共有可否情報の状態を変更して、その学習モデル情報を共有状態にすることができる。共有可否情報は、例えば、共有不可(例えば「0」)、共有可(例えば「1」)のいずれかを示す値をとることができ、例えば学習モデル情報登録時点では学習モデル情報が有する共有可否情報は共有不可であるが、一般利用者の指示により共有情報管理機能が学習モデル情報に対応する共有可否情報を共有可に状態を変更する。
【0253】
一般利用者は、学習モデル情報表示編集機能よりネットワークN経由でサーバ装置の学習モデル情報管理機能に自分自身が作成した学習モデル情報一覧閲覧要求を行うことにより、自分自身を示す作成者IDが対応付けられた学習モデル情報の一覧を取得することができる。一般利用者は、サーバ装置から取得した学習モデル情報の一覧を学習モデル情報表示編集機能にて表示することができる。
【0254】
一般利用者は、学習モデル情報表示編集機能よりネットワークN経由でサーバ装置の共有情報管理機能に共有済学習モデル情報一覧閲覧要求を行うことにより、学習モデル情報に対応する共有可否情報が共有可である学習モデル情報の一覧を取得することができる。一般利用者は、サーバ装置から返却された共有済学習モデル情報の一覧を学習モデル情報表示編集機能にて表示することができる。
【0255】
一般利用者は、学習モデル情報表示編集機能よりネットワークN経由でサーバ装置の共有情報管理機能に共有済ブックマーク要求を行うことにより、その学習モデル情報IDが共有ブックマーク一覧情報に追加される。これにより、一般利用者は、取得した共有済学習モデル情報一覧より気に入ったものを一般利用者自身のブックマークとして登録することができる。ブックマーク登録処理において、ブックマークの登録可能数の制限を設けてもよい。例えば、自分自身が共有した学習モデル情報がn個(nは任意の数)であれば、ブックマークに登録可能な学習モデル情報の上限をn×3個(自身が提供した学習モデル数の3倍)に設定してもよい。これにより、情報処理システムは、共有情報管理機能のブックマーク登録処理に登録可能数の制限を設定することができる。なお、上限は、自身が提供した学習モデル数の3倍に限らず、2倍や5倍であってもよいし、所定の値であってもよい。
【0256】
一般利用者は、学習モデル情報表示編集機能よりネットワークN経由でサーバ装置の販売情報管理機能に販売済学習モデル情報一覧閲覧要求を行うことにより、学習モデル情報に対応する販売可否情報が販売可である学習モデル情報の一覧を取得する。一般利用者は、サーバ装置から返却された販売可学習モデル情報一覧を学習モデル情報表示編集機能にて表示することができる。一般利用者は、販売可学習モデル情報一覧より所望の学習モデル情報を選択して、学習モデル情報購入機能よりネットワークN経由で販売情報管理機能に購入を依頼する。情報処理システムは、購入が依頼された学習モデル情報に関連する販売管理情報が有する販売価格情報に従って一般利用者が支払いを完了すると、利用者購入済一覧情報に購入を完了した学習モデル情報IDを登録する。例えば、情報処理システムは、その一般利用者を特定する情報(利用者ID)に対応付けられた利用者購入済一覧情報に、購入を完了した学習モデル情報IDを追加する。
【0257】
一般利用者は、学習モデル情報表示編集機能よりネットワークN経由でサーバ装置の販売情報管理機能に購入済学習モデル情報一覧閲覧要求を行うことにより、利用者購入済一覧情報より自分自身の利用者IDを有する利用者購入済み一覧情報を取得する。これにより、一般利用者は、自身の利用者購入済み一覧情報が有する学習モデル情報IDの一覧を取得することができ、サーバ装置から返却された購入済学習モデル情報の一覧を学習モデル情報表示編集機能にて表示することができる。
【0258】
一般利用者は、取得した学習モデル情報一覧より、学習モデル情報に対応する学習モデル情報メタ情報を参考にしながら、所望の学習モデル情報を選択する。選択された学習モデル情報は、サーバ装置の有する学習処理部にて利用することができる。例えば、学習モデル情報はAIアシスト作曲システムのスタイルパレットであり、選択されたスタイルパレットが学習処理部である作曲処理に利用される。
【0259】
一般利用者の操作履歴は、利用者操作履歴情報送信機能により、ネットワークNを経由して、サーバ装置の有する利用者操作履歴情報管理機能に送信され、利用者操作履歴一覧情報として保存される。サーバ装置に保存された利用者操作履歴一覧情報は、例えば、学習処理部にて利用され、利用者への学習モデル一覧を送信する際に利用者の嗜好に応じて表示順を変えたりすることに用いることができる。
【0260】
[1-6-6.構成及び効果]
図24に示す情報処理システムは、表示操作をする手段と、制御をする手段を有する利用者アプリを有する著作物管理システムである。利用者アプリは、ネットワーク手段を経由して、制御をする手段と、情報を保存する手段を有するサーバ装置と通信することを可能であり、ネットワーク手段を経由して著作物情報をサーバ装置へ複数送信することを可能である。送信された複数の著作物情報は、サーバ装置の有する著作物情報を保存する手段により安全に保存する手段を有する。
【0261】
図24に示す情報処理システムは、サーバ装置に機械学習や深層学習による学習手段を有有する学習モデル情報管理システムである。情報処理システムは、サーバ装置に保存された著作物情報を学習することを可能であり、学習に用いる複数のデータセットである学習モデル情報をサーバ装置に保存する手段を有する。
【0262】
図24に示す情報処理システムは、サーバ装置にアクセス権限情報管理手段を有し、利用者の権限として、システム管理者、店舗管理者、一般利用者を識別することが可能であって、それぞれの権限に応じた処理を行う。
【0263】
図24に示す情報処理システムは、サーバ装置に学習モデル情報の共有を制御する共有情報管理手段を有し、利用者が学習モデル情報を共有可能とする。
【0264】
図24に示す情報処理システムは、サーバ装置が有する共有情報管理手段は、共有されている学習モデル情報の一部をブックマーク可能とする学習モデル情報共有システムである。
【0265】
図24に示すサーバ装置が有する共有情報管理手段は、一般利用者の共有した学習モデル情報の数とブックマークする数を管理することが可能であって、一般利用者に対して共有した数に応じてブックマーク可能な数を制御可能な手段を有する。
【0266】
図24に示すサーバ装置が有する共有情報管理手段は、システム管理者および店舗管理者に対して数の制約なく共有された学習モデル情報を利用可能な手段を有する。
【0267】
図24に示す情報処理システムは、サーバ装置に学習モデル情報の販売を制御する販売情報管理手段を有し、システム管理者が学習モデル情報を販売可能とする。
【0268】
図24に示す情報処理システムは、サーバ装置が有する販売情報管理手段により学習モデル情報を店舗管理者がシステム管理者に販売委託することが可能であって、システム管理者は店舗管理者から販売委託された学習モデル情報を販売可能とする。
【0269】
図24に示す情報処理システムは、利用者の権限に応じて許可された共有および販売された学習モデル情報を利用可能とすることを特徴とする学習モデル情報共有販売システムである。
【0270】
図24に示す情報処理システムは、一つの商品に複数の学習モデル情報を有するバンドル商品を登録可能とする学習モデル情報共有販売システムである。
【0271】
図24に示す情報処理システムは、サーバ装置に利用者の操作履歴を記録する手段を有し、操作記録を学習に利用可能とする。
【0272】
利用者が、利用者用アプリ部よりネットワークを介してサーバ装置と通信を行い、サーバ装置の有する著作物情報管理機能にて著作物情報をサーバ内データベース部に複数登録することができる。これらの著作物情報は、著作情報管理機能によりセキュアに保護され他のユーザから閲覧されることを抑制することができる。
【0273】
利用者は、その権限により、システム管理者、店舗管理者、一般利用者に分類することができる。
【0274】
利用者は、サーバ装置の有する学習モデル情報管理機能にてサーバ内データベース部に登録済みの著作物情報を用いて学習モデル情報を複数登録することができる。
【0275】
利用者は、サーバ装置の有する共有情報管理機能にてサーバ内データベース部に利用者自身が登録した学習モデル情報を個々に共有の可否を設定することができる。学習モデル情報がサーバ内データベース部に登録された時点では、学習モデル情報は共有不可であり、利用者は共有情報管理機能にて共有可に変更することができる。
【0276】
一般利用者については、学習モデル情報を共有可に変更する際、学習モデル情報の使用権を利用者全員に許諾する旨の利用許諾に合意させる。これにより、一般利用者の学習モデル情報をシステム管理者が自由に利用することができる。
【0277】
システム管理者がサーバ装置の有する販売情報管理機能にてサーバ内データベース部にシステム管理者が登録した学習モデル情報を個々に販売の可否を設定することができる。学習モデル情報がサーバ内データベース部に登録された時点では、学習モデル情報は販売不可であり、システム管理者は販売情報管理機能にて販売管理情報を付加して、かつ、学習モデル情報を販売可に変更することができる。
【0278】
情報処理システムは、一つの販売管理情報124に複数の学習モデル情報123を有する、いわばバンドル商品を登録することができる。
【0279】
情報処理システムは、店舗管理者がサーバ装置の有する販売情報管理機能にてサーバ内データベース部に店舗管理者が登録した学習モデル情報を個々に販売委託の可否を設定することができる。学習モデル情報がサーバ内データベース部に登録された時点では、学習モデル情報は販売委託不可であり、店舗管理者は販売情報管理機能にて販売管理情報を付加して、かつ、学習モデル情報を販売委託完了に変更することができる。
【0280】
情報処理システムは、一つの販売管理情報に複数の学習モデル情報を有する、いわばバンドル商品を販売委託することができる。
【0281】
システム管理者は、学習モデル情報が販売委託完了のものを確認し、販売情報管理機能に登録完了の指示を与えることにより、学習モデル情報を販売委託完了から販売可の状態に変更できる。
【0282】
一般利用者は、サーバ装置の有する学習モデル情報管理機能に自分自身が作成した学習モデル情報一覧閲覧要求を行うとことにより、自分自身が作成した学習モデル情報の一覧を得ることができる。
【0283】
一般利用者および店舗管理者は、サーバ装置の有する共有情報管理機能に共有された学習モデル情報一覧要求を行うとことにより、共有可の学習モデル情報の一覧を得ることができる。店舗管理者は、共有可の全ての学習モデル情報を制限なく利用することができる。
【0284】
一般利用者は、サーバ装置の有する共有情報管理機能に好みの学習モデル情報のブックマーク登録要求を行うことにより、当該の学習モデル情報をブックマーク登録することができる。一般利用者はブックマーク登録された学習モデル情報のみ利用することができる。
【0285】
情報処理システムは、一般利用者自身が共有した学習モデル情報がn個であれば、一般利用者がブックマーク登録できる学習モデル情報は、n×3個までといった登録個数に制限を持たせることができる。
【0286】
一般利用者および店舗管理者は、サーバ装置の有する販売情報管理機能に販売可の学習モデル情報一覧要求を行うことにより、販売可の学習モデル情報の一覧を得ることができる。
【0287】
情報処理システムは、一般利用者がサーバ装置の有する販売情報管理機能に所望の学習モデル情報の購入依頼を行うことにより、当該学習モデル情報に関連する販売管理情報に対応する販売価格情報に従って一般利用者が支払い処理を完了することにより、当該学習モデル情報の購入処理を行うことができる。
【0288】
一般利用者は、サーバ装置の有する販売情報管理機能に購入済みの学習モデル情報一覧要求を行うとことにより、購入済みの学習モデル情報の一覧を得ることができる。
【0289】
一般利用者は、現在利用可能な学習モデル情報の一覧を得ることができる。一般利用者は、学習モデル情報に対応する学習モデル情報メタ情報により所望の学習モデル情報を選択し、サーバ装置の有する学習処理部を利用することができる。
【0290】
店舗管理者は、現在利用可能な学習モデル情報の一覧を得ることができる。店舗管理者は、学習モデル情報に対応する学習モデル情報メタ情報により所望の学習モデル情報を選択し、サーバ装置の有する学習処理部を利用することができる。
【0291】
学習処理部は、学習モデル情報が生成された時点で利用されてもよく、夜間などの一括処理時に利用されてもよく、学習モデル情報が選択された時に随時処理されても良い。
【0292】
情報処理システムは、利用者の操作履歴はサーバ装置の有する利用者操作履歴情報管理機能に送信され、サーバ内データベース部に利用者操作履歴情報として保存される。
【0293】
情報処理システムは、利用者操作履歴情報を学習処理部の処理に利用することができる。
【0294】
[1-7.UI(ユーザインターフェイス)]
ここで、
図25及び
図26を用いて、アプリ(楽曲創作アプリ)による情報表示他自動作曲機能の詳細について説明する。
図25及び
図26は、実施形態に係るユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【0295】
図25には、楽曲創作アプリがユーザ端末10の画面上に表示された際のユーザインターフェイスの一例を示す。
【0296】
図25に示す例では、ユーザインターフェイスIF11は、楽曲創作アプリが受信した楽曲データを表示する。なお、詳細は後述するが、楽曲創作アプリにおける楽曲データは、メロディとコードとベース音の3種類の異なるデータから構成される。
図25に示すユーザインターフェイスIF11は、3種類の異なるデータのうち、メロディに関するデータを表示する。
【0297】
設定情報ST11は、自動作曲機能における設定情報の一例である、スタイルパレットに関する情報を表示する。スタイルパレットとは、機械学習の学習データとなる素材楽曲を指定するための指定情報である。
【0298】
設定情報ST12は、自動作曲機能における設定情報の一例である、ハーモニーに関する情報を表示する。ハーモニーに関する情報とは、例えば、処理サーバ100によって作曲される楽曲データにおける、コードに含まれる構成音がメロディに登場する確率を決定するための情報である。例えば、ユーザがハーモニーに関する情報を「厳格(strict)」に設定すると、自動作曲された楽曲データにおいて、コードに含まれる構成音がメロディに登場する確率が高くなる。一方、ユーザがハーモニーに関する情報を「ゆるい(loose)」に設定すると、自動作曲された楽曲データにおいて、コードに含まれる構成音がメロディに登場する確率が低くなる。
図25の例では、ユーザは、ハーモニーに関する情報を「厳格(strict)」よりに適用させたことを示している。
【0299】
設定情報ST13は、自動作曲機能における設定情報の一例である、音符の長さ情報を表示する。音符の長さ情報とは、例えば、処理サーバ100によって作曲される楽曲データにおける、音符の長さを決定するための情報である。例えば、ユーザが音符の長さ情報を「長い(long)」に設定すると、自動作曲された楽曲データにおいて、発音される音の長さが比較的長い音符(例えば、全音符や2分音符等)が登場する確率が高くなる。一方、ユーザが音符の長さ情報を「短い(short)」に設定すると、自動作曲された楽曲データにおいて、発音される音の長さが比較的短い音符(例えば、8分音符や16分音符等)が登場する確率が高くなる。
【0300】
設定情報ST14は、自動作曲機能における設定情報の一例である、指定情報(ユーザが指定したスタイルパレット)に含まれる素材楽曲以外の素材楽曲の種別及び量を決定するための情報を表示する。かかる情報は、例えば、処理サーバ100によって作曲される楽曲データにおいて、ユーザが指定したスタイルパレットに含まれる楽曲に基づいて学習を厳格に行うか否かを決定するための情報である。例えば、ユーザがかかる情報を「利用しない(never)」に設定すると、自動作曲における学習において、スタイルパレットに含まれる楽曲以外の楽曲が利用される傾向が低くなる。一方、ユーザがかかる情報を「利用する(only)」に設定すると、自動作曲における学習において、スタイルパレットに含まれる楽曲以外の楽曲が利用される傾向が高くなる。
【0301】
楽曲データMDT1は、処理サーバ100から送信された具体的な楽曲データを表示する。
図25の例では、楽曲データMDT1は、Cm等のコード進行を示す情報や、小節内の音高や音符の長さを示す情報、音符の高さの移り変わり(言い換えればメロディ)等を含む。また、
図25に示すように、楽曲データMDT1は、例えば4種類の異なる内容を含んでもよい。すなわち、処理サーバ100は、自動作曲された楽曲データとして1種類だけを送信するのではなく、複数の楽曲データを送信してもよい。これにより、ユーザは、生成された複数の楽曲データの候補から、自身が好む楽曲データを選択したり、複数の楽曲データを組み合わせて好みの楽曲を作曲したりすることができる。
【0302】
なお、
図25に示すユーザインターフェイスIF11は、楽曲データに含まれるメロディ、コード、ベース音の3種類の異なるデータのうち、メロディに関するデータを表示しているが、他のデータについては、他のユーザインターフェイスに表示される。この点について、
図26を用いて説明する。
【0303】
図26に示すように、ユーザ端末10は、メロディに関するデータを表示するユーザインターフェイスIF11に加えて、コードに関するデータを表示するユーザインターフェイスIF12や、ベース音に関するデータを表示するユーザインターフェイスIF13を画面上に表示してもよい。
図26での図示は省略しているが、ユーザインターフェイスIF12やユーザインターフェイスIF13には、ユーザインターフェイスIF11における楽曲データMDT1とは異なる音符情報が表示される。具体的には、ユーザインターフェイスIF12には、楽曲データのメロディに対応するコードに関する音符情報(例えば、コードCmの構成音等)が表示される。また、ユーザインターフェイスIF13には、楽曲データのメロディやコードに対応するベース音に関する音符情報(例えば、コードCmであれば「C」音等)が表示される。
【0304】
利用者は、表示されたユーザインターフェイスIF11、ユーザインターフェイスIF12、ユーザインターフェイスIF13の中から、コピーする情報を選択したり、例えばベース音の一部を編集したりといった作業を行うことができる。
【0305】
[1-8.情報の表示]
システム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の端末装置は、種々の情報を表示してもよい。この点について、
図27~
図30を用いて説明する。
【0306】
[1-8-1.作成済みの楽譜データの一覧の画面例]
まず、
図27を用いて作成済みの楽譜データの一覧の表示について説明する。
図27は、情報の表示の一例を示す図である。具体的には、
図27は、作成済みの楽譜データの一覧の画面の一例を示す図である。
図27では、利用者#001が利用する一般利用者端末30が情報を表示する場合を一例として説明する。
【0307】
図27の例では、作成済みの楽譜データの一覧を表示する画像IM11を一例として示す。一般利用者端末30は、利用者#001が作成した楽譜データを示す画像IM11を表示する。一般利用者端末30は、利用者#001が作成したタイトル#001~#015等の複数の楽譜データを示す情報を一覧表示する。利用者#001は、各タイトルの右側に表示された「Edit」と表記された編集用ボタンや、「Delete」と表記された削除用ボタンを操作することにより、各タイトルに対応する楽譜データを編集したり、削除したりする。また、利用者#001は、「Add」と表記された追加ボタンを操作することにより、楽譜データを追加する。このように、利用者は、画像IM11に対して操作を行うことにより、楽譜データを追加したり、編集したり、削除したりする。
【0308】
[1-8-2.スタイルパレットを作成する画面例]
次に、
図28を用いて作成済みの楽譜データの一覧の表示について説明する。
図28は、情報の表示の一例を示す図である。具体的には、
図28は、スタイルパレットを作成する画面の一例を示す図である。
図28では、一般利用者端末30が情報を表示する場合を一例として説明する。
【0309】
図28の例では、スタイルパレットを作成するための情報を表示する画像IM21を一例として示す。一般利用者端末30は、利用者がスタイルパレットを作成するために情報を入力する欄(フォーム)を含む画像IM21を表示する。一般利用者端末30は、最上部の[name]に対応するスタイルパレットの名前を入力する欄やその下の[author]に対応する作成者を入力する欄等を含む画像IM21を表示する。また、[StylePallete]の欄には、テンポや雰囲気や構造やコード進行やモードといった項目が含まれる。テンポは、曲のテンポを示す情報であり、アップテンポ(up)やスローテンポ(slow)等が入力される。雰囲気は、曲の雰囲気を示す情報であり、明るい(plus)や暗い(minus)等が入力される。構造は、曲の構造を示す情報であり、構造#001や構造#002等が入力される。なお、
図28の例では、構造を構造#001といった文字列で示すが、構造を特定可能であればどのような情報でもよい。例えば、構造は、例えば「bars A」や「bars B」といった情報であってもよい。コード進行は、曲のコード進行を示す情報であり、コード進行#001等が入力される。なお、
図28の例では、コード進行をコード進行#001といった文字列で示すが、コード進行を特定可能であればどのような情報でもよい。例えば、コード進行は、例えば「F-C-B-E」や「C-Am-F-G」といったコード進行を具体的に示す情報であってもよい。モードは、曲のモードを示す情報であり、モード#001やモード#002等が入力される。なお、
図28の例では、モードをモード#001といった文字列で示すが、モードを特定可能であればどのような情報でもよい。例えば、モードは、音楽理論に基づくモードを具体的に示す情報であってもよい。モードは、例えば「Dorian」や「Phrygian」や「Lydian」や「Mixolydian」や「Aeolian」や「Locrian」といった情報であってもよい。
【0310】
また、一般利用者端末30は、最下部の[element]に対応するスタイルパレットの要素となる楽譜(データ)を指定する欄等を含む画像IM21を表示する。[element]には、各楽曲(楽譜)に対応するタイトルや、作者や、所定のデータが符号化(暗号化)されたデータ(ハッシュ値等)が表示される。利用者#001は、[element]の各要素の右側に表示された「Select Songs」と表記された選択用ボタンや、「Delete Row」と表記された削除用ボタンを操作することにより、各要素に対応する楽譜データを選択したり、削除したりする。このように、利用者は、画像IM21に対して操作を行うことにより、各種情報を入力したり、楽譜データを選択したり、選択した楽譜データを取消したりする。また、[StylePallete]の欄中のテンポや雰囲気や構造やコード進行やモードといった項目の情報は、一般利用者等の利用者が入力してもよいし、一般利用者端末30等の端末装置が自動で入力してもよい。例えば、一般利用者端末30が自動で入力する場合、一般利用者端末30は、[element]に登録された楽曲(楽譜)の情報に基づいて、テンポや雰囲気や構造やコード進行やモードといった項目に入力する情報を生成してもよい。例えば、一般利用者端末30は、[element]に登録された楽曲(楽譜)のテンポに基づいて、テンポの項目に入力する情報を生成してもよい。一般利用者端末30は、[element]に登録された楽曲(楽譜)のテンポがスローテンポである場合、テンポの項目に「slow」を入力する。
【0311】
[1-8-3.販売登録済みスタイルパレットの一覧を表示する画面例]
次に、
図29を用いて作成済みの楽譜データの一覧の表示について説明する。
図29は、情報の表示の一例を示す図である。具体的には、
図29は、販売登録済みスタイルパレットの一覧を表示する画面の一例を示す図である。
図29では、利用者#001が利用する一般利用者端末30が情報を表示する場合を一例として説明する。
【0312】
図29の例では、販売登録済みスタイルパレットの一覧を表示する画像IM31を一例として示す。一般利用者端末30は、販売の登録がされているスタイルパレットの一覧を含む画像IM31を表示する。一般利用者端末30は、名称が「SP#001」であり、作成者が「利用者#001」であるスタイルパレット(スタイルパレットSP#001)含む一覧を表示する。スタイルパレットSP#001は、テンポが「up」であり、雰囲気が「plus」であり、構造が「構造#002」であり、コード進行が「コード進行#005」であり、モードが「モード#001」である。利用者は、スタイルパレットの右側に表示された「Edit」と表記された編集用ボタンや、「Delete」と表記された削除用ボタンを操作することにより、スタイルパレットを編集したり、削除したりする。また、利用者は、「Add」と表記された追加ボタンを操作することにより、スタイルパレットを追加する。このように、利用者は、画像IM31に対して操作を行うことにより、スタイルパレットを追加したり、編集したり、削除したりする。
【0313】
[1-8-4.自己管理スタイルパレット一覧を表示する画面例]
次に、
図30を用いて作成済みの楽譜データの一覧の表示について説明する。
図30は、情報の表示の一例を示す図である。具体的には、
図30は、自己管理スタイルパレット一覧を表示する画面の一例を示す図である。
図30では、一般利用者端末30が情報を表示する場合を一例として説明する。
【0314】
図30の例では、スタイルパレットを管理するための情報を表示する画像IM41を一例として示す。一般利用者端末30は、スタイルパレットを一覧表示する。一般利用者端末30は、一般利用者端末30を利用する利用者が自己管理中のスタイルパレットの一覧を表示してもよい。例えば、画像IM41に示されるスタイルパレットの一覧には、利用者自身で作成したスタイルパレットやブックマークしたスタイルパレットや購入済みスタイルパレットが含まれてもよい。
【0315】
[2.その他の実施形態]
上述した実施形態や変形例に係る処理は、上記実施形態や変形例以外にも種々の異なる形態(変形例)にて実施されてよい。
【0316】
[2-1.その他の構成例]
上記の各構成は一例であり、情報処理システム1は、上述した情報処理が実現可能であればどのようなシステム構成であってもよい。例えば、情報処理装置100とシステム管理者端末10とが一体であってもよい。例えば、システム管理者端末10が情報処理装置100の機能を有する情報処理装置であってもよい。
【0317】
[2-2.その他]
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0318】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0319】
また、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0320】
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
【0321】
[3.本開示に係る効果]
上述のように、本開示に係る情報処理装置(実施形態では情報処理装置100)は、生成部(実施形態では生成部132)と、決定部(実施形態では決定部133)とを備える。生成部は、コンテンツの創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有するサービスの利用主体が提供したデータを用いて、コンテンツの生成に関するモデルを生成する。決定部は、利用主体が有する一の権限レベルに応じて、生成部により生成されたモデルの利用態様を決定する。
【0322】
これにより、本開示に係る情報処理装置は、どのような主体が提供したデータを用いてモデルが生成されたかにより、そのモデルの利用態様を決定することで、どの権限レベルが付与された主体のデータに基づくモデルであるかに応じて、モデルの利用態様を適切に決定することができる。そのため、情報処理装置は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0323】
また、決定部は、一の権限レベルに応じて、サービス内でのモデルの利用範囲を決定する。これにより、情報処理装置は、一の権限レベルに応じて、サービス内でのモデルの利用範囲を決定することで、どの権限レベルが付与された主体のデータに基づくモデルであるかに応じて、利用範囲を適切に決定することができる。そのため、情報処理装置は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0324】
また、決定部は、一の権限レベルに応じて、モデルの販売または共有の可否を決定する。これにより、情報処理装置は、一の権限レベルに応じて、モデルの販売または共有の可否を決定することで、どの権限レベルが付与された主体のデータに基づくモデルであるかに応じて、販売または共有の可否を適切に決定することができる。そのため、情報処理装置は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0325】
また、生成部は、サービスの管理者に付与される第1権限レベルと、サービスで販売を行う販売元に付与される第2権限レベルと、サービスを利用する一般利用者に付与される第3権限レベルとを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。決定部は、利用主体が有する一の権限レベルが第1権限レベルである場合、モデルを、第1権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定し、利用主体が有する一の権限レベルが第2権限レベルである場合、モデルを、第2権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定し、利用主体が有する一の権限レベルが第3権限レベルである場合、モデルを、第3権限レベルに対応するサービスでの利用が可能であると決定する。これにより、情報処理装置は、第1権限レベル~第3権限レベルのいずれかが付された主体のデータを用いてモデルを生成し、どの権限レベルが付与された主体のデータに基づくモデルであるかに応じて、利用範囲を適切に決定することができる。そのため、情報処理装置は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0326】
また、生成部は、第1権限レベルよりも権限が制限された第2権限レベルと、第2権限レベルよりも権限が制限された第3権限レベルとを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。これにより、情報処理装置は、レベルに応じて権限内容が制限された第1権限レベル~第3権限レベルのいずれかが付された主体のデータを用いてモデルを生成し、どの権限レベルが付与された主体のデータに基づくモデルであるかに応じて、利用範囲を適切に決定することができる。そのため、情報処理装置は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0327】
また、生成部は、第2権限レベルを有する利用主体からの販売委託を受託可能な第1権限レベルを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。これにより、情報処理装置は、第2権限レベルの主体のデータを用いて生成されたモデルについては、第1権限レベルの利用主体が販売可能とすることで、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0328】
また、生成部は、第2権限レベルを有する利用主体のデータにより生成されたモデルの販売及び共有が可能な第2権限レベルを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。これにより、情報処理装置は、第2権限レベルの主体のデータを用いて生成されたモデルについては、その主体が販売及び共有の両方を可能とすることで、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0329】
また、生成部は、第3権限レベルを有する利用主体のデータにより生成されたモデルの共有が可能な第3権限レベルを含む複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、モデルを生成する。これにより、情報処理装置は、第3権限レベルの主体のデータを用いて生成されたモデルについては、その主体が共有のみを可能とすることで、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0330】
また、生成部は、利用主体が提供したデータに基づいて、モデルに対応するメタ情報を生成する。これにより、情報処理装置は、モデルに対応するメタ情報を生成することで、そのモデルの内容が確認可能となり、モデルの利用を促進することができる。そのため、情報処理装置は、モデルの生成に用いたデータに応じたモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0331】
また、情報処理装置は、送信部(実施形態では送信部134)を備える。送信部は、利用主体が利用する端末装置へモデルを送信する。これにより、情報処理装置は、利用主体が利用する端末装置へモデルを送信することで、データを提供した利用主体が生成したモデルを確認することができる。
【0332】
また、情報処理装置は、受付部(実施形態では受付部135)を備える。受付部は、利用主体からデータを受け付ける。これにより、情報処理装置は、利用主体から受け付けたデータを用いてモデルを生成することができる。
【0333】
また、生成部は、受付部がデータを受け付けたタイミングで、モデルを生成する。送信部は、生成部がモデルを生成したタイミングで、端末装置へモデルを送信する。これにより、情報処理装置は、ある主体からデータを受け付けるとともに、モデルを生成し、生成したタイミングでモデルを主体へ提供することができる。このように、情報処理装置は、ある主体からのモデルの生成要求があったタイミングで、モデルを生成し、そのモデルを提供することで、データの提供元に対して短時間でモデルを提供することが可能となる。
【0334】
また、決定部は、一の利用主体のサービスの利用履歴に基づいて、一の利用主体に提供する情報を決定する。これにより、情報処理装置は、一の利用主体のサービスの利用履歴に基づいて、一の利用主体に提供する情報を決定することで、利用主体に応じて適切な情報を提供することができる。
【0335】
また、決定部は、一の利用主体に情報提供する複数のモデルを決定する。生成部は、決定部により決定された複数のモデルの一覧情報を生成する。これにより、情報処理装置は、一の利用主体に情報提供する複数のモデルの一覧情報を生成することで、一の利用主体にモデルの情報を提供可能にし、一の利用主体によるモデルの利用を促進することができる。
【0336】
また、決定部は、複数のモデルのうち、一の利用主体に利用を推奨する推奨モデルを決定する。これにより、情報処理装置は、複数のモデルのうち、一の利用主体に利用を推奨する推奨モデルを決定することで、一の利用主体にモデルの利用を推奨することを可能にし、一の利用主体によるモデルの利用を促進することができる。
【0337】
また、生成部は、コンテンツである楽曲の創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する利用主体が提供したデータを用いて、楽曲の生成に関するモデルを生成する。これにより、情報処理装置は、コンテンツである楽曲の創作に関するサービスのどの権限レベルが付与された主体のデータに基づくモデルであるかに応じて、モデルの利用態様を適切に決定することができる。そのため、情報処理装置は、モデルの生成に用いたデータに応じた、コンテンツである楽曲の創作に関するサービスでのモデルの適切な利用を可能にすることができる。
【0338】
また、情報処理装置は、提供部(実施形態では提供部136)を備える。提供部は、楽曲に関する視聴サービスを提供する。これにより、情報処理装置は、モデルを購入や共有する前にどのような楽曲が生成されるかを事前に確認させることができるため、利用者の満足度を向上させるとともに、モデルの利用を促進することができる。
【0339】
また、提供部は、モデルを用いた場合に生成される楽曲の視聴サービスを提供する。これにより、情報処理装置は、モデルを用いることによりどのような楽曲が生成されるかを事前に確認させることができるため、利用者の満足度を向上させるとともに、モデルの利用を促進することができる。
【0340】
[4.ハードウェア構成]
上述してきた各実施形態や変形例に係る情報処理装置100やシステム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末3050等の情報機器は、例えば
図31に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図31は、情報処理装置100やシステム管理者端末10や店舗管理者端末20や一般利用者端末30等の情報処理装置の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。以下、実施形態に係る情報処理装置100を例に挙げて説明する。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス1500、及び入出力インターフェイス1600を有する。コンピュータ1000の各部は、バス1050によって接続される。
【0341】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。例えば、CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムをRAM1200に展開し、各種プログラムに対応した処理を実行する。
【0342】
ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるBIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0343】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。具体的には、HDD1400は、プログラムデータ1450の一例である本開示に係る情報処理プログラムを記録する記録媒体である。
【0344】
通信インターフェイス1500は、コンピュータ1000が外部ネットワーク1550(例えばインターネット)と接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、通信インターフェイス1500を介して、他の機器からデータを受信したり、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信したりする。
【0345】
入出力インターフェイス1600は、入出力デバイス1650とコンピュータ1000とを接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、キーボードやマウス等の入力デバイスからデータを受信する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやスピーカーやプリンタ等の出力デバイスにデータを送信する。また、入出力インターフェイス1600は、所定の記録媒体(メディア)に記録されたプログラム等を読み取るメディアインターフェイスとして機能してもよい。メディアとは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0346】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされた情報処理プログラムを実行することにより、制御部130等の機能を実現する。また、HDD1400には、本開示に係る情報処理プログラムや、記憶部120内のデータが格納される。なお、CPU1100は、プログラムデータ1450をHDD1400から読み取って実行するが、他の例として、外部ネットワーク1550を介して、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
【0347】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
コンテンツの創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する前記サービスの利用主体が提供したデータを用いて、前記コンテンツの生成に関するモデルを生成する生成部と、
前記利用主体が有する前記一の権限レベルに応じて、前記生成部により生成された前記モデルの利用態様を決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
(2)
前記決定部は、
前記一の権限レベルに応じて、前記サービス内での前記モデルの利用範囲を決定する
ことを特徴とする(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記決定部は、
前記一の権限レベルに応じて、前記モデルの販売または共有の可否を決定する
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記生成部は、
前記サービスの管理者に付与される第1権限レベルと、前記サービスで販売を行う販売元に付与される第2権限レベルと、前記サービスを利用する一般利用者に付与される第3権限レベルとを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記データを用いて、前記モデルを生成し、
前記決定部は、
前記利用主体が有する前記一の権限レベルが前記第1権限レベルである場合、前記モデルを、前記第1権限レベルに対応する前記サービスでの利用が可能であると決定し、前記利用主体が有する前記一の権限レベルが前記第2権限レベルである場合、前記モデルを、前記第2権限レベルに対応する前記サービスでの利用が可能であると決定し、前記利用主体が有する前記一の権限レベルが前記第3権限レベルである場合、前記モデルを、前記第3権限レベルに対応する前記サービスでの利用が可能であると決定する
ことを特徴とする(1)~(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記生成部は、
前記第1権限レベルよりも権限が制限された前記第2権限レベルと、前記第2権限レベルよりも権限が制限された前記第3権限レベルとを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記生成部は、
前記第2権限レベルを有する前記利用主体からの販売委託を受託可能な前記第1権限レベルを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする(4)または(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記生成部は、
前記第2権限レベルを有する前記利用主体のデータにより生成されたモデルの販売及び共有が可能な前記第2権限レベルを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする(4)~(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)
前記生成部は、
前記第3権限レベルを有する前記利用主体のデータにより生成されたモデルの共有が可能な前記第3権限レベルを含む前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記データを用いて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする(4)~(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記生成部は、
前記利用主体が提供した前記データに基づいて、前記モデルに対応するメタ情報を生成する
ことを特徴とする(1)~(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)
前記利用主体が利用する端末装置へ前記モデルを送信する送信部、
をさらに備える
ことを特徴とする(1)~(9)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(11)
前記利用主体から前記データを受け付ける受付部、
をさらに備え、
前記生成部は、前記受付部による前記データの受け付けに応じて、前記モデルを生成する
ことを特徴とする(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記生成部は、
前記受付部が前記データを受け付けたタイミングで、前記モデルを生成し、
前記送信部は、
前記生成部が前記モデルを生成したタイミングで、前記端末装置へ前記モデルを送信する
ことを特徴とする(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記決定部は、
一の利用主体の前記サービスの利用履歴に基づいて、前記一の利用主体に提供する情報を決定する
ことを特徴とする(1)~(12)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(14)
前記決定部は、
前記一の利用主体に情報提供する複数のモデルを決定し、
前記生成部は、
前記決定部により決定された複数のモデルの一覧情報を生成する
ことを特徴とする(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記決定部は、
複数のモデルのうち、前記一の利用主体に利用を推奨する推奨モデルを決定する
ことを特徴とする(13)または(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記生成部は、
前記コンテンツである楽曲の創作に関する前記サービスの前記複数の権限レベルのうち、前記一の権限レベルを有する前記利用主体が提供した前記データを用いて、前記楽曲の生成に関する前記モデルを生成する
(1)~(15)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(17)
前記楽曲に関する視聴サービスを提供する提供部、
をさらに備える
ことを特徴とする(16)に記載の情報処理装置。
(18)
前記提供部は、
前記モデルを用いた場合に生成される前記楽曲の視聴サービスを提供する
(17)に記載の情報処理装置。
(19)
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
コンテンツの創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する前記サービスの利用主体が提供したデータを用いて、前記コンテンツの生成に関するモデルを生成し、
前記利用主体が有する前記一の権限レベルに応じて、生成した前記モデルの利用態様を決定する決定する
ことを特徴とする情報処理方法。
(20)
コンテンツの創作に関するサービスの複数の権限レベルのうち、一の権限レベルを有する前記サービスの利用主体が提供したデータを用いて、前記コンテンツの生成に関するモデルを生成し、
前記利用主体が有する前記一の権限レベルに応じて、生成した前記モデルの利用態様を決定する決定する
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0348】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 著作物情報記憶部
123 学習モデル情報記憶部
124 販売管理情報記憶部
125 共有情報記憶部
126 購入済情報記憶部
127 操作履歴情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 生成部
133 決定部
134 送信部
135 受付部
136 提供部
10 システム管理者端末
20 店舗管理者端末
30 一般利用者端末