(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】サーバ、User Equipment、及びこれらの方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/04 20090101AFI20241210BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20241210BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20241210BHJP
H04W 28/084 20230101ALI20241210BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W48/08
H04W48/18
H04W28/084
(21)【出願番号】P 2023542226
(86)(22)【出願日】2022-05-13
(86)【国際出願番号】 JP2022020186
(87)【国際公開番号】W WO2023021800
(87)【国際公開日】2023-02-23
【審査請求日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】P 2021132616
(32)【優先日】2021-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】高倉 強
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Architecture for enabling Edge Applications; (Release 17),3GPP TS 23.558 V17.0.0,2021年06月28日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.558/23558-h00.zip>
【文献】Qualcomm Incorporated,Pseudo-CR on EEC-executed application context relocation,3GPP TSG-SA WG6 Meeting #39-e S6-201493,2020年08月26日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG6_MissionCritical/TSGS6_039-e/Docs/S6-201493.zip>
【文献】Huawei, Hisilicon,Adding the being selected as T-EAS to the ACR management procedure,3GPP TSG-SA WG6 Meeting #42-bis-e S6-210885,2021年04月07日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG6_MissionCritical/TSGS6_042-BIS-e/Docs/S6-210885.zip>
【文献】Samsung, Convida, Huawei, Ericsson,EEC context relocation,3GPP TSG-SA WG6 Meeting #44 S6-211836,2021年07月20日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG6_MissionCritical/TSGS6_044-e/Docs/S6-211836.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)であって
、
前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUser Equipment(UE)に送信する
手段を備える、
第1のEES。
【請求項2】
前記制御メッセージは、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信することを前記UEに引き起こす、
請求項
1に記載の第1のEES。
【請求項3】
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録解除要求を前記第1のEESに送信することを前記UEに引き起こす、
請求項
1に記載の第1のEES。
【請求項4】
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を第2のEESに送信するか又はEEC登録解除要求を前記第1のEESに送信するかを決定することを前記UEに引き起こす、
請求項
1に記載の第1のEES。
【請求項5】
前記制御メッセージは、前記第1のEESを利用できなくなるまでの猶予期間、又は前記第1のEESを利用できない日時若しくは期間を示す、
請求項
1~
4のいずれか1項に記載の第1のEES。
【請求項6】
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録更新応答、EEC登録応答、EEC登録解除応答、エッジ・アプリケーション・サーバ(EAS)ディスカバリ応答、又はEASディスカバリ通知である、
請求項
1~
4のいずれか1項に記載の第1のEES。
【請求項7】
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)により行われる方法であって、
前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUser Equipment(UE)に送信することを備える、
方法。
【請求項8】
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラ
ムであって、
前記方法は、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUser Equipment(UE)に送信することを備える、
プログラム。
【請求項9】
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信
する手段と、
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信する
手段と、
を備えるUser Equipment(UE)。
【請求項10】
前記EEC登録要求を前記第2のEESに送信するか又はEEC登録解除要求を前記第1のEESに送信するかを、前記制御メッセージに基づいて決定する
手段をさらに備える、
請求項
9に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信ネットワークに関し、特にエッジコンピューティングのための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エッジコンピューティングは、アプリケーション、データ、コンピューティングパワー(サービス)を、一元的な場所(centralized points)(e.g., centralized data centers)からユーザにより近いロケーション(e.g., distributed data center)に移すことを目指している。European Telecommunications Standards Institute(ETSI)のMulti-access Edge Computing(MEC)と呼ばれるIndustry Specification Groupは、エッジコンピューティングのためのアプリケーション・プラットフォーム及びAPIsを標準化している。例えば、MECは、アプリケーション開発者(application developers)及びコンテンツプロバイダに対して、モバイル加入者(mobile subscribers)に近接した無線アクセスネットワーク(Radio Access Network(RAN))内でのクラウド・コンピューティング能力(capabilities)及びinformation technology(IT)サービス環境を提供する。この環境は、超低遅延(ultra-low latency)及び広帯域幅(high bandwidth)に加えて、アプリケーション及びサービスによって活用される(leveraged)ことができる無線ネットワーク情報(radio network information generation)(e.g., 加入者位置およびセル負荷)への直接アクセスを提供する。
【0003】
Third Generation Partnership Project (3GPP(登録商標)) SA6ワーキンググループは、エッジアプリケーションを可能にするためのアーキテクチャ(an architecture for enabling Edge Applications)の標準化作業を行っている(例えば、非特許文献1を参照)。3GPPのこのアーキテクチャは、EDGEAPPアーキテクチャと呼ばれることもある。EDGEAPPアーキテクチャは、User equipment(UE)上で動作するアプリケーションクライアント(application clients(ACs))とエッジに配置されたアプリケーション(applications)との間の通信を容易にする(facilitate)するための可能化(enabling)レイヤの仕様(specification)を提供する。EDGEAPPアーキテクチャによると、Edge Application Servers(EASs)によって提供されるエッジアプリケーション(applications)は、UEのACsに、Edge Configuration Server(ECS)及びEdge Enabler Server(EES)によって当該UEのEdge Enabler Client(EEC)を介して提供される。
【0004】
UE上で動作するACは、エッジクラウド上のサーバーアプリケーション(i.e., 3GPP SA6 terminologyではEAS、又はETSI ISG MEC terminologyではMEC application)を発見する必要がある。ACは、サーバーアプリケーションの発見のために、当該UE上の他のクライアント、すなわちEEC、を利用できる。EECは、エッジデータネットワーク(Edge Data Network(EDN))において利用可能な(available)EASsのディスカバリをACsに提供する。EDNは、エッジアプリケーションを有効にする(enabling edge applications)ためのアーキテクチャをサポートするローカルデータネットワークである。EDNは、1又はそれ以上のEESs及び1又はそれ以上のEASsを含む。
【0005】
UEは、EDNに接続するために必要な設定情報をECSから最初にプロビジョンされる。より具体的には、UEのEECは、サービスプロビジョニングのためにECSと通信する。サービスプロビジョニングは、UEロケーション、サービス要件(requirements)、サービス性能(performances)、及び接続性(connectivity)に基づいて、利用可能なエッジコンピューティング・サービス(services)についての設定情報をEECに設定することを可能にする。1つのEDNのための当該設定情報は、EDN設定情報(EDN configuration information)と呼ばれる。ECSは、1又はそれ以上のEDNに関するEDN設定情報のリストをEECに提供する。
【0006】
次に、EECは、EDN設定情報に基づいて、EESを選択する。EECは、エッジコンピューティングサービスにおいてEESで使用され得る情報を提供するために、EEC登録と呼ばれる登録手続をEESに対して行ってもよい。EEC登録により、EESにおいてEECに関する情報リソースの生成(initialization)、更新及び除去(removal)が可能となる。またEEC登録によりEDGEAPPアーキテクチャの各エンティティ(UEやApplication Server)間でEECコンテキストの共有が可能となる。EEC登録が許可されるか否かの判定(EEC登録許可判定)は、EECより提供されるSecurity credentials 及び/又は少なくとも1つのApplication Client Profile(AC Profile(s))に基づく。EEC登録のため、EECはEEC登録要求をEESに対して行う。
【0007】
さらに、EECは、EESと通信し、ACのためにEASディスカバリを行うことができる。EASディスカバリは、利用可能な対象のEASs(available EASs of interest)についての情報を得ることをEECに可能にする。EAS(s)のディスカバリは、EECより提供されるEAS discovery filtersのマッチングに基づく。EASディスカバリのため、EDNでのサービス提供に必要な装置、接続又は設定に関する情報を要求するため、EECはEASディスカバリ要求をEESに対して行う。当該情報は、例えば、利用可能なエッジコンピューティング・サービス(services)についての情報、及びEDN内のサーバの情報を含む。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【文献】3GPP TS 23.558 V17.0.0 (2021-06) "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Architecture for enabling Edge Applications; (Release 17)", June 2021
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
発明者等は、EDGEAPPアーキテクチャについて検討し、様々な課題を見出した。これらの課題の1つは、EESの計画的(planned)シャットダウンに関する。計画的シャットダウンは、スケジュールされた(scheduled)シャットダウン、制御された(controlled)シャットダウン、又は正常な(graceful)シャットダウンと呼ぶこともできる。具体的には、EES(以下EES-Aと呼ばれる)が計画的にシャットダウン又は利用不可とされる場合に、EES-Aにより管理されているEECコンテキストが別のEESに引き継がれることが好ましいかもしれない。これを実現するためには、EES-Aがシャットダウンされるよりも前に、EES-Aに登録済みのEECがEEC登録要求をEES-Bに送信するようにEECを促すことが有効である。しかしながら、このような手順は、非特許文献1に規定されていない。
【0010】
他の課題も、EESの計画的シャットダウンに関する。具体的には、EES(以下EES-Aと呼ばれる)が計画的にシャットダウン又は利用不可とされる場合に、このことをEES-Aに登録済みのEECに事前に通知することが望ましいかもしれない。これは、例えば、EES Aから正常に登録解除する、又は他のEES BにEEC登録を行うように依頼するといった適切な動作を行うことをEECに可能にできる可能性がある。しかしながら、このような手順は、非特許文献1に規定されていない。
【0011】
本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、上述された課題のうち少なくとも1つの解決に寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、本明細書に開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の態様では、第1のEESは、メモリ、及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをエッジ構成サーバに送信するよう構成される。
【0013】
第2の態様では、第1のEESにより行わる方法は、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをエッジ構成サーバに送信することを含む。
【0014】
第3の態様では、第1のEESは、メモリ、及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUEに送信するよう構成される。
【0015】
第4の態様では、第1のEESにより行わる方法は、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUEに送信することを含む。
【0016】
第5の態様では、エッジ構成サーバは、メモリ、及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信する。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESへのEEC登録要求の送信をUEに促すサービスプロビジョニング通知又は応答を、前記UEに送信するよう構成される。
【0017】
第6の態様では、エッジ構成サーバにより行わる方法は、(a)第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信すること、及び(b)前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESへのEEC登録要求の送信をUEに促すサービスプロビジョニング通知又は応答を、前記UEに送信すること、を含む。
【0018】
第7の態様では、エッジ構成サーバは、メモリ、及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信する。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答を、UEに送信するよう構成される。
【0019】
第8の態様では、エッジ構成サーバにより行わる方法は、(a)第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信すること、及び(b)前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答を、UEに送信すること、を含む。
【0020】
第9の態様では、UEは、メモリ、及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信するよう構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信するよう構成される。
【0021】
第10の態様では、UEにより行わる方法は、(a)第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信すること、及び(b)前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信すること、を含む。
【0022】
第11の態様では、UEは、メモリ、及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信するよう構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御メッセージの受信に応じて、EEC登録解除要求を前記第1のEESに送信するよう構成される。
【0023】
第12の態様では、UEにより行わる方法は、(a)第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信すること、及び(b)前記制御メッセージの受信に応じて、EEC登録解除要求を前記第1のEESに送信すること、を含む。
【0024】
第13の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2、第4、第6、第8、第10、又は第12の態様のいずれかに係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0025】
上述の態様によれば、上述された課題のうち少なくとも1つの解決に寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施形態に係るネットワークのアーキテクチャの一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るEES及びECSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図3】実施形態に係るECSの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図4】実施形態に係るECSの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図5】実施形態に係るEECの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態に係るEECの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態に係るEEC、EES、及びECSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図8】実施形態に係るEEC、EES、及びECSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図9】実施形態に係るEEC及びEESの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図10】実施形態に係るEECの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態に係るEECの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図12】実施形態に係るEEC、EES、及びECSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】実施形態に係るEEC、EES、及びECSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図14】実施形態に係るUEの構成例を示すブロック図である。
【
図15】実施形態に係るサーバの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0028】
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0029】
以下に示される複数の実施形態は、3GPPシステム(e.g., 5G system(5GS))を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、他の無線通信システムに適用されてもよい。
【0030】
本明細書で使用される場合、文脈に応じて、「(もし)~なら(if)」は、「場合(when)」、「その時またはその前後(at or around the time)」、「後に(after)」、「に応じて(upon)」、「判定(決定)に応答して(in response to determining)」、「判定(決定)に従って(in accordance with a determination)」、又は「検出することに応答して(in response to detecting)」を意味するものとして解釈されてもよい。これらの表現は、文脈に応じて、同じ意味を持つと解釈されてもよい。
【0031】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態を含む複数の実施形態に係るネットワークのアーキテクチャの一例を示している。
図1のアーキテクチャは、3GPP EDGEAPPアーキテクチャに相当する。
図1に示された要素の各々は機能エンティティであり、3GPPにより定義された機能及びインタフェースを提供する。
図1に示された各要素(機能エンティティ)は、例えば、専用ハードウェア(dedicated hardware)上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で動作する(running)ソフトウェア・インスタンスとして、又はアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化(instantiated)された仮想化機能として実装されることができる。
【0032】
図1の例では、User Equipment(UE)1は、Edge Enabler Client(EEC)2、及び1又はそれ以上のApplication Clients(ACs)3を含む。言い換えると、EEC2及び1又はそれ以上のACs3は、UE1に配置され、UE1上で動作する。なお、
図1には明示されていないが、UE1は、アクセスネットワーク(e.g., Radio Access Network(e.g., NG Radio Access Network(NG-RAN))を介して3GPPコアネットワーク8と通信する。これにより、UE1は、アクセスネットワーク及び3GPPコアネットワーク8を介したデータネットワークとの接続性をEEC2及びAC(s)3に提供する。3GPPコアネットワーク8は、5G Core(5GC)及びEvolved Packet Core(EPC)の一方又は組み合わせであってもよい。
【0033】
EEC2は、AC(s)3により必要とされるサポート機能(supporting functions)を提供する。具体的には、EEC2は、Edge Application Server(EAS)とのアプリケーション・データ・トラフィックの交換を可能とするために設定情報のプロビジョニングを提供する。加えて、EEC2は、Edge Data Network(EDN)4内で利用可能な1又はそれ以上のEASsの発見のための機能を提供する。EEC2は、EASディスカバリで得られたEASのエンドポイント情報を発信(outgoing)アプリケーション・データ・トラフィックのEASへのルーティングのために使用する。さらに、EEC2は、1又はそれ以上のEdge Enabler Servers(EESs)5とのEEC登録(i.e., registration, update, and de-registration)の機能を提供する。
【0034】
各AC3は、UE1で動作するアプリケーションである。各AC3は、エッジコンピューティングサービスを利用するために、1又はそれ以上のEASsに接続し、アプリケーション・データ・トラフィックをこれらEASsと交換する。
【0035】
EDN4は、エッジアプリケーションを有効にする(enabling edge applications)ためのアーキテクチャをサポートするローカルデータネットワークである。1つのEDN4は、1又はそれ以上のEESs5、及び1又はそれ以上のEASs6を含む。EDN4は、Local Area Data Network(LADN)であってもよい。LADNは、1又はそれ以上の特定のエリアのみでのDN(及び対応するData Network Name(DNN))への限定的なアクセスを可能にする。当該エリアの外では、UE1は、当該DN(及びDNN)にアクセスできない。LADN DNNが利用可能なエリアは、LADNサービスエリアと呼ばれ、Tracking Areas(TAs)のセットとしてネットワーク内に設定される。LADN特徴を使用していないDNNsは、LADNサービスエリアを持たず、当該特徴によって制限されない。LADNサービスエリアは、UE1が登録するときに3GPPコアネットワーク8内のAccess and Mobility Management Function(AMF)によってUE1に提供される。これにより、UE1は、LADN(又はEDN)が利用可能であるエリアを知ることができ、このエリアの外では当該LADN(又はEDN)へのアクセスを試みない。
【0036】
各EES5は、1又はそれ以上のEASs6及びEEC2により必要とされるサポート機能(supporting functions)を提供する。具体的には、各EES5は、設定情報のプロビジョニングをEEC2に提供し、これによりアプリケーション・データ・トラフィックのEAS(s)6との交換を可能にする。各EES5は、EEC2及びEAS(s)6の登録(i.e., registration, update, and de-registration)の機能を提供する。EEC登録により、EEC2に関する情報リソースの生成(initialization)、更新及び除去(removal)がEES5において可能となる。EEC登録により、EES5は、EEC2のEECコンテキストを管理する。
【0037】
EECコンテキストは、エッジイネーブラーサービスを受信するためのEEC2についての情報を含む。より具体的には、EECコンテキストは、EECコンテキストID、ソースEESのエンドポイント情報、及びサービス・セッション・コンテキストを含んでもよい。EECコンテキストIDは、EECコンテキストにアサインされた識別子である。ソースEESのエンドポイント情報は、EECコンテキストを提供したEES5Aのエンドポイント・アドレス(e.g., Uniform Resource Identifier (URI)及びInternet Protocol (IP) addressの一方又は両方)である。サービス・セッション・コンテキストは、アプリケショーン・サービスを提供するEAS6の識別子(EAS ID)、及び当該EAS6のエンドポイント情報(e.g., URI及びIP addressの一方又は両方)を含んでもよい。
【0038】
各EES5は、EASs間のアプリケーションコンテキスト転送の機能を提供する。この機能は、サービス継続性(continuity)のためのエッジアプリケーション・モビリティ(又はアプリケーションコンテキスト・リロケーション)のために必要とされる。エッジアプリケーション・モビリティは、ユーザ(つまりAC)に関するアプリケーションコンテキスト若しくはアプリケーション・インスタンス又は両方をソースEAS(又はEDN又はLADN)からターゲットEAS(又はEDN又はLADN)にリロケートする。エッジアプリケーション・モビリティは、UEモビリティ・イベント又は非UEモビリティ・イベントによって引き起こされる。UEモビリティ・イベントは、例えば、EDN内UEモビリティ、EDN間UEモビリティ、及びLADN関連UEモビリティを含む。非UEモビリティ・イベントは、例えば、EAS又はEDNのオーバロード状況、及びEASのメンテナンス(例えば、EASのgraceful shutdown)を含む。
【0039】
各EES5は、Application Programming Interface (API) invoker及びAPI exposing functionの機能をサポートする。各EES5は、3GPPコアネットワーク8内のネットワーク機能のサービス(services)及び能力(capabilities)にアクセスするために3GPPコアネットワーク8と直接的に(e.g., Policy Control Function(PCF)若しくはPolicy Control and Charging Rules Function(PCRF)を介して)又は間接的に(e.g., Network Exposure Function(NEF)若しくはService Capability Exposure Function (SCEF)を介して)インタラクトしてもよい。各EES5は、EAS(s)6への3GPPネットワーク機能のサービス(services)及び能力(capabilities)の外部露出(external exposure)をサポートしてもよい。
【0040】
各EAS6は、EDN4に配置され、アプリケーションのサーバ機能を実行する。アプリケーションのサーバ機能は、エッジのみで利用可能であってもよい。言い換えると、アプリケーションのサーバ機能は、EASとしてのみ利用可能であってもよい。しかしながら、アプリケーションのサーバ機能は、エッジとクラウド内の両方において利用可能であってもよい。言い換えると、アプリケーションのサーバ機能は、アプリケーションのサーバ機能は、EASとして利用可能であり、加えてクラウド内のアプリケーションサーバとして利用可能であってもよい。ここでのクラウドは、EDN4よりもUE1から離れて配置された中央(central)クラウドを意味する。したがって、クラウド内のアプリケーションサーバは、一元化された(centralized)場所(e.g., centralized data center)に配置されたサーバを意味する。各EAS6は、3GPPコアネットワーク能力(capabilities)を消費又は利用してもよい。各EAS6は、3GPPコアネットワーク機能APIを直接的に呼び出し(invoke)してもよい。これに代えて、各EAS6は、EES5を介して、又はNEF若しくはSCEFを介して、3GPPコアネットワーク能力(capabilities)を消費又は利用してもよい。
【0041】
Edge Configuration Server(ECS)7は、EES(s)5に接続するためにEEC2により必要とされるサポート機能(supporting functions)を提供する。具体的には、ECS7は、1又はそれ以上のEDNsのためのEDN設定情報(EDN configuration information)のリストのEEC2へのプロビジョニングを提供する。EDN設定情報は、1つのEDN(e.g., EDN4)に関し、EEC2が当該EDNに接続するために必要な設定(configurations required to connect to the EDN)を含む。具体的には、EDN4のためのEDN設定情報は、EDN4の識別(identification)(e.g., DNN又はAccess Point Name(APN))、及び1又はそれ以上のEESs5のリストを含む。
【0042】
より具体的には、EDN4のためのEDN設定情報は、"EDN connection information" IE及び"List of EESs" IEを含み、さらに"Lifetime" IEを含んでもよい。EDN connection information IEは、EDN接続に必要な情報を示す。EDN接続に必要な情報は、DNN又はAPNを含み、さらにSingle-Network Slice Selection Assistance Information(S-NSSAI)又はEDN Topological Service Areaのうち少なくとも1つを含んでもよい。S-NSSAIは、ネットワークスライスを示す。List of EESs IEは、EDN4の1又はそれ以上のEESs5リストを示す。当該EESリストは、各EESのEES ID及びEES Endpoint(e.g., URI、Internet Protocol (IP) address)を含む。当該EESリストは、各EESに関連付けられた1又はそれ以上のEASs6のEASIDsを含んでもよい。当該EESリストは、各EES又は各EASに関連付けられた1又はそれ以上のDNAIsを含んでもよい。Lifetime IEは、当該EDN設定情報の有効期間を示す。言い換えると、Lifetime IEは、当該EDN設定情報が有効(valid)であり、EEC2(又はUE1)に格納又はキャッシュされることになる期間(time duration)を示す。
【0043】
加えて、ECS7は、EES(s)5の登録(i.e., registration, update, and de-registration)の機能を提供する。さらに、ECS7は、API invoker及びAPI exposing functionの機能をサポートする。ECS7は、3GPPコアネットワーク8内のネットワーク機能のサービス(services)及び能力(capabilities)にアクセスするために3GPPコアネットワーク8と直接的に(e.g., PCFを介して)又は間接的に(e.g., NEF若しくはSCEFを介して)インタラクトしてもよい。ECS7は、3GPPコアネットワーク8を提供するMobile Network Operator(MNO)ドメイン内に配置されてもよいし、サービスプロバイダ(e.g., Edge Computing Service Provider(ECSP))のサードパーティ・ドメインに配置されてもよい。
【0044】
図1の構成例は、説明の便宜のために、代表的な要素のみを示している。例えば、ECS7は、EDN4を含む複数のEDNsに接続されてもよい。
【0045】
以下では、EES5(以下EES-A又はEES5Aと呼ばれる)の計画的(planned)シャットダウンに関するEEC2、EES5、及びECS7の動作について説明する。計画的シャットダウンは、スケジュールされた(scheduled)シャットダウン、制御された(controlled)シャットダウン、又は正常な(graceful)シャットダウンと呼ぶこともできる。
【0046】
図2は、EES5Aの計画的シャットダウンに関するEES5A及びECS7の動作の一例を示している。ステップ201では、EES5Aは、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをECS7に送信する。言い換えると、EES5Aは、EES5Aの計画的シャットダウンの実行前に、計画的シャットダウンを事前にECS7に通知する。
【0047】
図2に示されるように、ステップ201の制御メッセージは、EES登録更新要求(EES registration update request)であってもよい。EES登録更新要求は、EES5Aの登録の更新をECS7に要求する。EES登録更新手順は、EES5Aでの情報に変更がある場合に、ECS7をアップデートすることをEES5Aに可能にする。EES5Aの情報(e.g., AC Profile(s) or EES Profile(s))が更新されたことに応じて、EES5Aは、EES登録更新要求をECS7に送ってもよい。さらに又はこれに代えて、EES登録の有効期限(expiration time)が経過する前に、アクティブな登録ステータスを維持するために、EES5AはEES登録更新要求をECS7に送ってもよい。当該有効期限は、直前のEES登録応答又はEES登録更新応答によってEES5Aに示される。
図2に示されていないが、ECS7は、EES登録更新応答(EES registration update response)によってEES5Aに応答してもよい。なお、ステップ201の制御メッセージは、EES登録更新要求とは異なるメッセージであってもよい。例えば、当該制御メッセージは、新たに定義されるメッセージであってもよい。
【0048】
ステップ201の制御メッセージは、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。EES5Aの計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウンは、EES5AがEDN4から切り離される(deletion)ことであってもよいし、定期的な保守等の任意の目的のための一時的なシャットダウン又は利用不可であってもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ201の制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、計画的シャットダウンの表示又は通知は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報であってもよい。あるいは、ステップ201の制御メッセージは、上記の表示又は情報に加えて、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ201の制御メッセージは、EES5Aと異なるEESへのEEC登録要求の送信をEEC2に促すためにサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信することをECS7に引き起こすための情報又は表示を含んでもよい。
【0049】
図2を参照して説明されたEES5A及びECS7の動作によれば、EES5Aは、EES5Aの計画的シャットダウンを事前にECS7に通知する。これは、EES5Aの計画的シャットダウンの影響を回避又は緩和するために必要な処理又は手順を実行することをECS7に可能にする。
【0050】
一例では、ステップ201の制御メッセージの受信に応じて、ECS7は、EES5Aと異なるEES(以下EES-B又はEES5Bと呼ばれる)へのEEC登録要求(EEC registration request)の送信をUE1のEEC2に促すためにサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信してもよい。言い換えると、ステップ201の制御メッセージは、EES5BへのEEC登録要求の送信をEEC2に促すサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信することをECS7に引き起こしてもよい。EEC2がEES5BにEEC登録要求を送信することで、EES5BはEEC2のEECコンテキストをEES5Bに転送するようにEES5Aに要求できる。
【0051】
他の例では、ステップ201の制御メッセージの受信に応じて、ECS7は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信してもよい。言い換えると、ステップ201の制御メッセージは、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信することをECS7に引き起こしてもよい。これは、例えば、EES5Aから正常に登録解除する、又は他のEES(e.g., EES5B)にEEC登録を行うよう依頼するといった適切な動作を行うことをEEC2に可能にできる。
【0052】
図3は、ECS7の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ301は、
図2のステップ201に対応する。具体的には、ECS7は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをEES5Aから受信する。当該制御メッセージは、EES登録更新要求であってもよい。
【0053】
ステップ302では、ステップ301の制御メッセージの受信に応じて、ECS7は、EES5Aと異なるEES5BへのEEC登録要求の送信をUE1のEEC2に促すためにサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信する。具体的には、Subscribe/Notifyモデルに基づくサービスプロビジョニング手順が利用される場合は、ECS7はサービスプロビジョニング通知(service provisioning notification)をEEC2に送信する。この場合、ECS7は、ステップ302の制御メッセージの受信に応じて、サービスプロビジョニング通知を送信してもよい。すなわち、ECS7は、ステップ302の制御メッセージを受信した後速やかにサービスプロビジョニング通知を送信してもよい。一方、Request/Responseモデルに基づくサービスプロビジョニング手順が利用される場合は、ECS7はサービスプロビジョニング応答(service provisioning response)をEEC2に送信する。この場合、ECS7は、ステップ302の制御メッセージの受信後にEEC2からサービスプロビジョニング要求(service provisioning request)を受信したことに応じて、サービスプロビジョニング応答をEEC2に送信してもよい。EEC2は、EEC2に格納されているEDN4のためのEDN設定情報の有効期限(又はライフタイム)が満了する前に、サービスプロビジョニング要求をECS7に送信してもよい。
【0054】
一例では、ステップ302のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aを含まず且つEES5Bを含む1又はそれ以上のEESsのリストを示してもよい。具体的には、ステップ302のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EDN4のためのEDN設定情報を包含してもよい。当該EDN設定情報は、EES5Aを含まず且つEES5Bを含む1又はそれ以上のEESsのリストを含んでもよい。EES5Bは、計画的にシャットダウンされるEES5Aのサービスエリアと少なくとも部分的にオーバラップするサービスエリアを提供してもよい。ECS7は、ステップ301の制御メッセージの受信に応答して、EES5Aの代替サーバとしてEES5Bを選択し、UE1のEEC2のための更新されたEESsのリスト(EES5Aを含まず且つEES5Bを含む)を生成してもよい。
【0055】
ステップ302のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aに登録済みのEEC2に、EES5BへEES登録要求を送信することを引き起こす。EEC2がEES5BにEEC登録要求を送信することで、EES5BはEEC2のEECコンテキストをEES5Bに転送するようにEES5Aに要求できる。これにより、EES5Aがシャットダウンされる前に、EES5Aにより管理されているEEC2に関するEECコンテキストをEES5Bが引き継ぐことが期待できる。
【0056】
図3の手順は一例であり、適宜変更されることができる。例えば、既に説明したように、ステップ301の制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、ステップ301の制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含んでもよい。ECS7は、ステップ302のサービスプロビジョニング通知又は応答を介して、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間をEEC2に示してもよい。言い換えると、ECS7は、ステップ302のサービスプロビジョニング通知又は応答に、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含めてもよい。ECS5は、サービスプロビジョニング通知又は応答の送信タイミングを考慮して、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間を再計算又は更新してもよい。この場合、EEC2は、EES5Aのシャットダウンよりも前に、EES5BにEEC登録要求を送信するよう動作してもよい。もしEES5Aのシャットダウンよりも前にEEC2がEES5BにEEC登録要求を送信できないなら、EEC2は、EES5AにEEC登録解除を要求してもよい。ただし、EES5AへのEEC登録解除の送信は必ずしも必要とされない。これは、EES5Aがシャットダウンされているために、EEC2はもはやEES5Aとの通信を正常に行えない可能性があるためである。また、EES5Aが明示的なEEC登録解除を受信しなくても、EEC登録の有効期限(expiration time)が経過する前にEEC2からのEEC登録更新要求(EEC registration update request)が受信されなければ、EES5AはEEC2を暗黙的に登録解除されたものとして扱うためである。
【0057】
図4は、ECS7の動作の他の例を示すフローチャートである。ステップ401は、
図2のステップ201に対応する。具体的には、ECS7は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをEES5Aから受信する。当該制御メッセージは、EES登録更新要求であってもよい。
【0058】
ステップ402では、ステップ401の制御メッセージの受信に応じて、ECS7は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答をUE1のEEC2に送信する。これにより、EES5Aに登録済みのEEC2がEES5Aの計画的シャットダウンを事前に通知されると期待できる。EEC2は、例えば、EES5Aから正常に登録解除する、又は他のEES(e.g., EES5B)にEEC登録を行うよう依頼するといった適切な動作を行うことができる。言い換えると、ステップ402のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aとは異なるEES(e.g., EES5B)へのEEC登録要求の送信をEEC2に引き起こしてもよい。ステップ402のサービスプロビジョニング通知又は応答は、計画的に利用不可とされるEES5AにEEC登録解除要求を送信することをEEC2に引き起こしてもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ402のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EEC登録要求をEES5Bに送信するか又はEEC登録解除要求をEES5Aに送信するかを決定することをEEC2に引き起こしてもよい。
【0059】
図4の手順は一例であり、適宜変更されることができる。例えば、既に説明したように、ステップ401の制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、ステップ401の制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含んでもよい。ECS7は、ステップ402のサービスプロビジョニング通知又は応答を介して、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間をEEC2に示してもよい。言い換えると、ECS7は、ステップ402のサービスプロビジョニング通知又は応答に、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含めてもよい。ECS5は、サービスプロビジョニング通知又は応答の送信タイミングを考慮して、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間を再計算又は更新してもよい。この場合、EEC2は、EES5Aのシャットダウンよりも前に、EES5BにEEC登録要求を送信するよう動作してもよい。もしEES5Aのシャットダウンよりも前にEEC2がEES5BにEEC登録要求を送信できないなら、EEC2は、EES5AにEEC登録解除を要求してもよい。ただし、既に説明したように、EES5AへのEEC登録解除の送信は必ずしも必要とされない。
【0060】
図3又は
図4の手順において、ステップ302又はステップ402をECS7に引き起こすトリガーは、ステップ301又はステップ401の制御メッセージ(又はこれに含まれる表示若しくは情報)に限られない。例えば、ECS7は、EDGEAPPアーキテクチャに依存しないネットワーク/サーバ状態監視方法を用いて、ECS7に登録しているEES(s)の状態を監視してもよい。この場合、ECS7は、この監視に基づいて当該EESの変更等のEDN情報更新が必要と判断したことに応じて、ステップ302又はステップ402を行ってもよい。
【0061】
図5は、EEC2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ501は、
図4のステップ402に対応する。具体的には、EEC2は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答をECS7から受信する。ステップ501のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ501のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、計画的シャットダウンの表示又は通知は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報であってもよい。あるいは、ステップ501のサービスプロビジョニング通知又は応答は、上記の表示又は情報に加えて、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含んでもよい。
【0062】
ステップ501のサービスプロビジョニング通知又は応答は、計画的シャットダウンの表示又は通知に加えて、EDN4のためのEDN設定情報を包含してもよい。当該EDN設定情報は、EES5Aを含まず且つEES5Bを含む1又はそれ以上のEESsのリストを含んでもよい。EES5Bは、計画的にシャットダウン又は利用不可とされるEES5Aのサービスエリアと少なくとも部分的にオーバラップするサービスエリアを提供してもよい。
【0063】
ステップ502では、EEC2は、ステップ501のサービスプロビジョニング通知又は応答の受信に応じて、EES5Aとは異なるEES5BにEEC登録要求を送信する。当該EEC登録要求は、ソースEES(つまり、EES5A)に格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報を含む。当該情報は、ソースEES(つまり、EES5A)の識別子(Source EES ID)及びエンドポイントの一方又は両方を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、当該情報は、EECコンテキストIDを含んでもよい。ソースEESのエンドポイントは、EECコンテキストを提供したEES5Aのエンドポイント・アドレス(e.g., URI及びIP addressの一方又は両方)である。EECコンテキストIDは、以前のEEC登録から取得したEECコンテキストの識別子である。
【0064】
EEC2がEES5BにEEC登録要求を送信することで、EES5BはEEC2のEECコンテキストをEES5Bに転送するようにEES5Aに要求できる。これにより、EES5Aがシャットダウンされる前に、EES5Aにより管理されているEEC2に関するEECコンテキストをEES5Bが引き継ぐことが期待できる。
【0065】
EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間をステップ501のサービスプロビジョニング通知又は応答が示すなら、EEC2は、EES5Aのシャットダウンよりも前に、EES5BにEEC登録要求を送信するよう動作してもよい。もしEES5Aのシャットダウンよりも前にEEC2がEES5BにEEC登録要求を送信できないなら、EEC2は、EES5AにEEC登録解除を要求してもよい。具体的には、EEC2は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間の満了に応じて、EES5AにEEC登録解除を要求してもよい。ただし、既に説明したように、EES5AへのEEC登録解除の送信は必ずしも必要とされない。これに代えて、EEC2は、もしEES5Aのシャットダウンよりも前にEES5BにEEC登録要求を送信できないなら、新しいEDN設定情報をECS7から取得してもよい。具体的には、EEC2は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間の満了に応じてサービスプロビジョニング要求(service provisioning request)をECS7に送信してもよい。
【0066】
図6は、EEC2の動作の他の例を示すフローチャートである。ステップ601は、
図4のステップ402に対応する。具体的には、EEC2は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答をECS7から受信する。ステップ601のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ601のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、計画的シャットダウンの表示又は通知は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報であってもよい。あるいは、ステップ601のサービスプロビジョニング通知又は応答は、上記の表示又は情報に加えて、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含んでもよい。
【0067】
ステップ601のサービスプロビジョニング通知又は応答は、計画的シャットダウンの表示又は通知に加えて、EDN4のためのEDN設定情報を包含してもよい。当該EDN設定情報は、EES5Aを含まず且つEES5Bを含む1又はそれ以上のEESsのリストを含んでもよい。EES5Bは、計画的にシャットダウン又は利用不可とされるEES5Aのサービスエリアと少なくとも部分的にオーバラップするサービスエリアを提供してもよい。
【0068】
ステップ602では、EEC2は、ステップ601のサービスプロビジョニング通知又は応答の受信に応じて、EEC登録解除要求をEES5Aに送信する。これにより、シャットダウンされるEES5AからEEC2が正常に登録解除されると期待できる。EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間をステップ601のサービスプロビジョニング通知又は応答が示すなら、EEC2は、EES5Aのシャットダウンよりも前に、EES5AにEEC登録解除要求を送信するよう動作してもよい。
【0069】
図7は、EEC2、EES5A、EES5B、及びECS7の動作の一例を示すシーケンス図である。
図7には明示されていないが、前提として、EES5A及びEES5Bは共にECS7へのEES登録を完了している。ステップ701では、EEC2及びECS7は、サービスプロビジョニング手順を行う。当該サービスプロビジョニング手順は、Subscribe/Notifyモデルに基づいてもよいし、Request/Responseモデルに基づいてもよい。ECS7は、EDN4のためのEDN設定情報を包含するサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信する。当該EDN設定情報は、EES(s)のリストを包含する。当該EESリストは、少なくともEES5Aを含む。当該EESリストは、EES5Bをさらに含んでもよい。
【0070】
ステップ702では、EES5Aは、EES登録更新要求をECS7に送信する。当該EES登録更新要求は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含む。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、当該EES登録更新要求は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、計画的シャットダウンの表示又は通知は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報であってもよい。あるいは、当該EES登録更新要求は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報を含んでもよい。ステップ703では、ECS7は、EES登録更新応答によってEES5Aに応答する。
【0071】
ステップ704では、ECS7は、サービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送る。具体的には、ECS7は、EES5Aの計画的シャットダウンの影響を受ける1又はそれ以上のEECs2を選択する。ECS7は、EES5Aを含むEESリストにより既に設定されているEECs2を選択すればよい。そして、ECS7は、これらのEECs2のそれぞれにサービスプロビジョニング通知又は応答を送る。このサービスプロビジョニング通知又は応答は、更新されたEDN設定情報を含む。当該更新されたEDN設定情報は、EES5Aを含まず且つEES5Bを含む1又はそれ以上のEESsのリストを含む。EES5Bは、計画的にシャットダウン又は利用不可とされるEES5Aのサービスエリアと少なくとも部分的にオーバラップするサービスエリアを提供してもよい。
【0072】
Subscribe/Notifyモデルに基づくサービスプロビジョニング手順が利用されるなら、ECS7は、ステップ702のEES登録更新要求の受信に応じて、サービスプロビジョニング通知をEEC2に送信してもよい。すなわち、ECS7は、ステップ702のEES登録更新要求を受信した後速やかにサービスプロビジョニング通知(ステップ704)をEEC2に送信してもよい。これに代えて、Request/Responseモデルに基づくサービスプロビジョニング手順が利用されるなら、ECS7は、ステップ702のEES登録更新要求の受信後にEEC2からサービスプロビジョニング要求を受信したことに応じて、サービスプロビジョニング応答(ステップ704)をEEC2に送信してもよい。
【0073】
ステップ704のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間をさらに示してもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ704のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ704のサービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aと異なるEESへのEEC登録要求の送信をEEC2に促すための情報又は表示を含んでもよい。
【0074】
ステップ705では、EEC2は、ステップ704のサービスプロビジョニング通知又は応答の受信に応じて、EES5BにEEC登録要求を送信する。当該EEC登録要求は、ソースEES(つまり、EES5A)に格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報を含む。当該情報は、ソースEES(つまり、EES5A)の識別子(Source EES ID)及びエンドポイントの一方又は両方を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、当該情報は、EECコンテキストIDを含んでもよい。
【0075】
EES5Bは、ソースEESに格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報がステップ705のEEC登録要求に包含されていることを検出する。これに応じて、EES5Bは、EEC Context Pull relocation手順を行う。具体的には、ステップ706では、EES5Bは、ソースEESであるEES5AにEECコンテキストを要求する(EEC Context Pull request)。当該要求は、EEC2から受信したEECコンテキストIDを含んでもよい。ステップ707では、ターゲットEESであるEES5Bからの当該要求の受信に応じて、EES5Aは、EEC2のEECコンテキストを包含する応答(EEC Context Pull response)をEES5Bに送る。
【0076】
ステップ708では、EES5Bは、EEC登録応答によってEEC2に応答する。
【0077】
図7の手順によれば、EES5Aがシャットダウンされる前に、EES5Aにより管理されているEEC2に関するEECコンテキストをEES5Bが引き継ぐことが期待できる。
【0078】
図8は、EEC2、EES5A、EES5B、及びECS7の動作の他の例を示すシーケンス図である。
図8には明示されていないが、前提として、EES5A及びEES5Bは共にECS7へのEES登録を完了している。ステップ801~803は、
図7のステップ701~703と同様である。
【0079】
ステップ804では、ECS7は、サービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送る。当該サービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、当該サービスプロビジョニング通知又は応答は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。
【0080】
ステップ804のサービスプロビジョニング通知又は応答は、更新されたEDN設定情報をさらに含んでもよい。当該更新されたEDN設定情報は、EES5Aを含まず且つEES5Bを含む1又はそれ以上のEESsのリストを含む。EES5Bは、計画的にシャットダウン又は利用不可とされるEES5Aのサービスエリアと少なくとも部分的にオーバラップするサービスエリアを提供してもよい。
【0081】
サービスプロビジョニング通知又は応答の受信に応じて、UE1のEEC2は、代替方法1(alternative 1)及び代替方法2(alternative 2)のいずれか又は両方を行う。一例として、EEC2は、EECコンテキストの転送(転送先EES(e.g., EES5B)でのEECコンテキスト生成)が必要と判断した場合、代替方法1を選択してよい。そうでなければ、EEC2は代替方法2を選択してよい。代替方法1では、EEC2は、EES5BにEEC登録要求を送信する(ステップ805)。当該EEC登録要求は、ソースEES(つまり、EES5A)に格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報を含む。当該情報は、ソースEES(つまり、EES5A)の識別子(Source EES ID)及びエンドポイントの一方又は両方を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、当該情報は、EECコンテキストIDを含んでもよい。当該EEC登録要求は、EECコンテキストをEES5Aから受け取ることをEES5Bに引き起こす。これにより、EES5Aがシャットダウンされる前に、EES5Aにより管理されているEEC2に関するEECコンテキストをEES5Bが引き継ぐことが期待できる。
【0082】
代替方法2では、EEC2は、EES5AにEEC登録解除要求を送信する(ステップ806)。これにより、シャットダウンされるEES5AからEEC2が正常に登録解除されると期待できる。あるいは、EEC2は、EES5AにEEC登録解除要求を送信せず、EEC2内に保有するEEC Context情報を削除(locally release)してもよい。
【0083】
<第2の実施形態>
本実施形態に係るネットワークアーキテクチャの例は、
図1を参照して説明された例と同一である。本実施形態は、EES5(以下EES-A又はEES5Aと呼ばれる)の計画的(planned)シャットダウンに関するEEC2及びEES5の動作の詳細を提供する。計画的シャットダウンは、スケジュールされた(scheduled)シャットダウン、制御された(controlled)シャットダウン、又は正常な(graceful)シャットダウンと呼ぶこともできる。
【0084】
図9は、EES5Aの計画的シャットダウンに関するEEC2及びEES5Aの動作の一例を示している。ステップ901では、EES5Aは、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをEEC2に送信する。言い換えると、EES5Aは、EES5Aの計画的シャットダウンの実行前に、計画的シャットダウンを事前にEEC2に通知する。
【0085】
図9に示されるように、ステップ901の制御メッセージは、EEC登録更新応答(EEC registration update response)であってもよい。この場合、EES5Aは、EEC2からのEEC登録更新要求の受信に応じて、EEC登録更新応答を送信する。EEC登録更新要求は、EEC2の登録の更新をEES5Aに要求する。EEC登録更新手順は、EEC2での情報に変更がある場合に、EES5AをアップデートすることをEEC2に可能にする。EEC2の情報(e.g., AC Profile(s))が更新されたことに応じて、EEC2は、EEC登録更新要求をEES5Aに送ってもよい。さらに又はこれに代えて、EEC登録の有効期限(expiration time)が経過する前に、アクティブな登録ステータスを維持するために、EEC2はEEC登録更新要求をEES5Aに送ってもよい。当該有効期限は、直前のEEC登録応答又はEEC登録更新応答によってEEC2に示される。
図9に示されていないが、EES5Aは、EEC登録更新応答(EES registration update response)によってEES5Aに応答してもよい。
【0086】
なお、ステップ901の制御メッセージは、EEC登録更新応答とは異なるメッセージであってもよい。例えば、当該制御メッセージは、EEC登録応答、EEC登録解除応答(EEC de-registration response)、エッジ・アプリケーション・サーバ(EAS)ディスカバリ応答、又はEASディスカバリ通知であってもよい。これに代えて、当該制御メッセージは、新たに定義されるメッセージであってもよい。例えば、これは、ネットワーク主導のEEC登録解除要求であってもよい。
【0087】
ステップ901の制御メッセージは、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、当該制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ901の制御メッセージは、EES5Aと異なるEESへのEEC登録要求の送信をEEC2に促すための情報又は表示を含んでもよい。
【0088】
図9を参照して説明されたEEC2及びEES5Aの動作によれば、EES5Aは、EES5Aの計画的シャットダウンを事前にEEC2に通知する。これは、EES5Aの計画的シャットダウンの影響を回避又は緩和するために必要な処理又は手順を実行することをEEC2に可能にする。
【0089】
一例では、ステップ901の制御メッセージの受信に応じて、EEC2は、EES5Aと異なるEES(以下EES-B又はEES5Bと呼ばれる)へEEC登録要求を送信してもよい。言い換えると、ステップ901の制御メッセージは、EES5BへのEEC登録要求の送信をEEC2に引き起こしてもよい。EEC2がEES5BにEEC登録要求を送信することで、EES5BはEEC2のEECコンテキストをEES5Bに転送するようにEES5Aに要求できる。
【0090】
他の例では、ステップ901の制御メッセージの受信に応じて、EEC2は、EEC登録解除要求をEES5Aに送信してもよい。言い換えると、ステップ901の制御メッセージは、EEC登録解除要求をEES5Aに送信することをEEC2に引き起こしてもよい。これは、シャットダウンされるEES5Aから正常に登録解除することをEEC2に可能にできる。
【0091】
さらに他の例では、EEC2は、EEC登録要求をEES5Bに送信するか又はEEC登録解除要求をEES5Aに送信するかを、ステップ901の制御メッセージに基づいて決定してもよい。言い換えると、ステップ901の制御メッセージは、EEC登録要求をEES5Bに送信するか又はEEC登録解除要求をEES5Aに送信するかを決定することをEEC2に引き起こしてもよい。
【0092】
図10は、EEC2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ1001は、
図9のステップ901に対応する。具体的には、EEC2は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをEES5Aから受信する。ステップ1001の制御メッセージは、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ1001の制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、計画的シャットダウンの表示又は通知は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報であってもよい。
【0093】
ステップ1002では、EEC2は、ステップ1001のサービスプロビジョニング通知又は応答の受信に応じて、EES5Aとは異なるEES5BにEEC登録要求を送信する。当該EEC登録要求は、ソースEES(つまり、EES5A)に格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報を含む。当該情報は、ソースEES(つまり、EES5A)の識別子(Source EES ID)及びエンドポイントの一方又は両方を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、当該情報は、EECコンテキストIDを含んでもよい。ソースEESのエンドポイントは、EECコンテキストを提供したEES5Aのエンドポイント・アドレス(e.g., URI及びIP addressの一方又は両方)である。EECコンテキストIDは、以前のEEC登録から取得したEECコンテキストの識別子である。
【0094】
EEC2がEES5BにEEC登録要求を送信することで、EES5BはEEC2のEECコンテキストをEES5Bに転送するようにEES5Aに要求できる。これにより、EES5Aがシャットダウンされる前に、EES5Aにより管理されているEEC2に関するEECコンテキストをEES5Bが引き継ぐことが期待できる。
【0095】
EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間をステップ1001の制御メッセージが示すなら、EEC2は、EES5Aのシャットダウンよりも前に、EES5BにEEC登録要求を送信するよう動作してもよい。もしEES5Aのシャットダウンよりも前にEEC2がEES5BにEEC登録要求を送信できないなら、EEC2は、EES5AにEEC登録解除を要求してもよい。具体的には、EEC2は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間の満了に応じて、EES5AにEEC登録解除を要求してもよい。ただし、既に説明したように、EES5AへのEEC登録解除の送信は必ずしも必要とされない。これに代えて、EEC2は、もしEES5Aのシャットダウンよりも前にEES5BにEEC登録要求を送信できないなら、新しいEDN設定情報をECS7から取得してもよい。具体的には、EEC2は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間の満了に応じてサービスプロビジョニング要求(service provisioning request)をECS7に送信してもよい。
【0096】
図11は、EEC2の動作の他の例を示すフローチャートである。ステップ1101は、
図9のステップ901に対応する。具体的には、EEC2は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをEES5Aから受信する。ステップ1101の制御メッセージは、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含んでもよい。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、ステップ1101の制御メッセージは、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、計画的シャットダウンの表示又は通知は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報であってもよい。
【0097】
ステップ1102では、EEC2は、ステップ1101の制御メッセージの受信に応じて、EEC登録解除要求をEES5Aに送信する。これにより、シャットダウンされるEES5AからEEC2が正常に登録解除されると期待できる。EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間をステップ1101のサービスプロビジョニング通知又は応答が示すなら、EEC2は、EES5Aのシャットダウンよりも前に、EES5AにEEC登録解除要求を送信するよう動作してもよい。
【0098】
図12は、EEC2、EES5A、EES5B、及びECS7の動作の一例を示すシーケンス図である。
図12には明示されていないが、前提として、EES5A及びEES5Bは共にECS7へのEES登録を完了している。ステップ1201では、EEC2及びECS7は、サービスプロビジョニング手順を行う。当該サービスプロビジョニング手順は、Subscribe/Notifyモデルに基づいてもよいし、Request/Responseモデルに基づいてもよい。ECS7は、EDN4のためのEDN設定情報を包含するサービスプロビジョニング通知又は応答をEEC2に送信する。当該EDN設定情報は、EES(s)のリストを包含する。当該EESリストは、少なくともEES5A及びEES5Bを含む。EES5Bは、計画的にシャットダウン又は利用不可とされるEES5Aのサービスエリアと少なくとも部分的にオーバラップするサービスエリアを提供してもよい。
【0099】
ステップ1202では、EEC2は、EEC登録更新要求をEES5Aに送信する。ステップ1203では、EES5Aは、EEC登録更新応答によってEEC2に応答する。当該EEC登録更新応答は、EES5Aがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すための表示又は情報を含む。当該表示又は情報は、限定されないが例えば、計画的、スケジュールされた、制御された、又は正常なシャットダウン通知と呼ばれてもよい。さらに又はこれに代えて、当該EEC登録更新応答は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示してもよい。言い換えると、計画的シャットダウンの表示又は通知は、EES5Aを利用できなくなるまでの猶予期間、又はEES5Aを利用できない日時若しくは期間を示す情報であってもよい。
【0100】
なお、ステップ1202及びステップ1203のメッセージは、EEC登録更新要求及びEEC登録更新応答に限られない。例えば、これらは、EEC登録要求及びEEC登録応答であってもよく、EEC登録解除要求及びEEC登録解除応答であってもよく、EASディスカバリ要求及びEASディスカバリ応答であってもよい。
【0101】
ステップ1204では、EEC2は、ステップ1203のEEC登録更新応答(又は他の制御メッセージ)の受信に応じて、EES5BにEEC登録要求を送信する。当該EEC登録要求は、ソースEES(つまり、EES5A)に格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報を含む。当該情報は、ソースEES(つまり、EES5A)の識別子(Source EES ID)及びエンドポイントの一方又は両方を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、当該情報は、EECコンテキストIDを含んでもよい。
【0102】
EES5Bは、ソースEESに格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報がステップ1204のEEC登録要求に包含されていることを検出する。これに応じて、EES5Bは、EEC Context Pull relocation手順を行う。具体的には、ステップ1205では、EES5Bは、ソースEESであるEES5AにEECコンテキストを要求する(EEC Context Pull request)。当該要求は、EEC2から受信したEECコンテキストIDを含んでもよい。ステップ1206では、ターゲットEESであるEES5Bからの当該要求の受信に応じて、EES5Aは、EEC2のEECコンテキストを包含する応答(EEC Context Pull response)をEES5Bに送る。
【0103】
ステップ1207では、EES5Bは、EEC登録応答によってEEC2に応答する。
【0104】
図12の手順によれば、EES5Aがシャットダウンされる前に、EES5Aにより管理されているEEC2に関するEECコンテキストをEES5Bが引き継ぐことが期待できる。
【0105】
図13は、EEC2、EES5A、EES5B、及びECS7の動作の他の例を示すシーケンス図である。
図13には明示されていないが、前提として、EES5A及びEES5Bは共にECS7へのEES登録を完了している。ステップ1301~1303は、
図12のステップ1201~1203と同様である。
【0106】
ステップ1303のEEC登録更新応答(又は他の制御メッセージ)の受信に応じて、UE1のEEC2は、代替方法1(alternative 1)及び代替方法2(alternative 2)のいずれか又は両方を行う。一例として、EEC2は、EECコンテキストの転送(転送先EES(e.g., EES5B)でのEECコンテキスト生成)が必要と判断した場合、代替方法1を選択してよい。そうでなければ、EEC2は代替方法2を選択してよい。代替方法1では、EEC2は、EES5BにEEC登録要求を送信する(ステップ1304)。当該EEC登録要求は、ソースEES(つまり、EES5A)に格納されたEEC2に関するEECコンテキストを識別するための情報を含む。当該情報は、ソースEES(つまり、EES5A)の識別子(Source EES ID)及びエンドポイントの一方又は両方を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、当該情報は、EECコンテキストIDを含んでもよい。当該EEC登録要求は、EECコンテキストをEES5Aから受け取ることをEES5Bに引き起こす。これにより、EES5Aがシャットダウンされる前に、EES5Aにより管理されているEEC2に関するEECコンテキストをEES5Bが引き継ぐことが期待できる。
【0107】
代替方法2では、EEC2は、EES5AにEEC登録解除要求を送信する(ステップ1305)。これにより、シャットダウンされるEES5AからEEC2が正常に登録解除されると期待できる。あるいは、EEC2は、EES5AにEEC登録解除要求を送信せず、EEC2内に保有するEEC Context情報を削除(locally release)してもよい。
【0108】
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るUE1、EES5、EAS6、ECS7、EES51の構成例について説明する。
図14は、UE1の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1401は、RANノードと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1401は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1401により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1401は、アンテナアレイ1402及びベースバンドプロセッサ1403と結合される。RFトランシーバ1401は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1403から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1402に供給する。また、RFトランシーバ1401は、アンテナアレイ1402によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1403に供給する。RFトランシーバ1401は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0109】
ベースバンドプロセッサ1403は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0110】
例えば、ベースバンドプロセッサ1403によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1403によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、Radio Resource Control(RRC)プロトコル、MAC Control Elements(CEs)、及びDownlink Control Information(DCIs)の処理を含んでもよい。
【0111】
ベースバンドプロセッサ1403は、ビームフォーミングのためのMultiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
【0112】
ベースバンドプロセッサ1403は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1404と共通化されてもよい。
【0113】
アプリケーションプロセッサ1404は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1404は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1404は、メモリ1406又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE1の各種機能を実現する。
【0114】
幾つかの実装において、
図14に破線(1405)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1403及びアプリケーションプロセッサ1404は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1403及びアプリケーションプロセッサ1404は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1405として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0115】
メモリ1406は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1406は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1406は、ベースバンドプロセッサ1403、アプリケーションプロセッサ1404、及びSoC1405からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1406は、ベースバンドプロセッサ1403内、アプリケーションプロセッサ1404内、又はSoC1405内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1406は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0116】
メモリ1406は、上述の複数の実施形態で説明されたUE1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1407を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ1403又はアプリケーションプロセッサ1404は、当該ソフトウェアモジュール1407をメモリ1406から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたUE1の処理を行うよう構成されてもよい。
【0117】
なお、上述の実施形態で説明されたUE1によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ1401及びアンテナアレイ1402を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ1403及びアプリケーションプロセッサ1404の少なくとも一方とソフトウェアモジュール1407を格納したメモリ1406とによって実現されることができる。
【0118】
上述の実施形態で説明されたUE1のEEC2及びAC(s)3によって行われる動作は、ベースバンドプロセッサ1403及びアプリケーションプロセッサ1404の少なくとも一方とソフトウェアモジュール1407を格納したメモリ1406とによって実現されることができる。
【0119】
図14は、EES5(EES5A、EES5B)の構成例を示している。EAS6及びECS7も
図14に示されたのと同様の構成を有してもよい。
図14を参照すると、EES5(又はEAS6、又はECS7)は、ネットワークインターフェース1501、プロセッサ1502、及びメモリ1503を含む。ネットワークインターフェース1501は、例えば、他のネットワーク機能(NFs)又はノードと通信するために使用される。ネットワークインターフェース1501は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0120】
プロセッサ1502は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ1502は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0121】
メモリ1503は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成される。メモリ1503は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1503は、プロセッサ1502から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1502は、ネットワークインターフェース1501又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1503にアクセスしてもよい。
【0122】
メモリ1503は、上述の複数の実施形態で説明されたEES5(又はEAS6、又はECS7)による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1504を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1502は、当該ソフトウェアモジュール1504をメモリ1503から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたEES5(又はEAS6、又はECS7)の処理を行うよう構成されてもよい。
【0123】
図14及び
図15を用いて説明したように、上述の実施形態に係るUE1、EES5、EAS6、及びECS7が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行することができる。プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disk(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0124】
上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
【0125】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0126】
(付記1)
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)であって、
メモリ、及び
前記メモリに結合され、且つ前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをエッジ構成サーバに送信するよう構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、
第1のEES。
(付記2)
前記制御メッセージは、前記第1のEESと異なる第2のEESへのエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求の送信をUser Equipment(UE)に促すサービスプロビジョニング通知又は応答を前記UEに送信することを前記エッジ構成サーバに引き起こす、
付記1に記載の第1のEES。
(付記3)
前記制御メッセージは、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答を、User Equipment(UE)に送信することを前記エッジ構成サーバに引き起こす、
付記1又は2に記載の第1のEES。
(付記4)
前記制御メッセージは、前記第1のEESの登録の更新を前記エッジ構成サーバに要求するEES登録更新要求である、
付記1~3のいずれか1項に記載の第1のEES。
(付記5)
前記制御メッセージは、前記第1のEESを利用できなくなるまでの猶予期間、又は前記第1のEESを利用できない日時若しくは期間を示す、
付記1~4のいずれか1項に記載の第1のEES。
(付記6)
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)により行われる方法であって、
前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをエッジ構成サーバに送信することを備える、
方法。
(付記7)
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをエッジ構成サーバに送信することを備える、
プログラム。
(付記8)
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)であって、
メモリ、及び
前記メモリに結合され、且つ前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUser Equipment(UE)に送信するよう構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、
第1のEES。
(付記9)
前記制御メッセージは、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信することを前記UEに引き起こす、
付記8に記載の第1のEES。
(付記10)
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録解除要求を前記第1のEESに送信することを前記UEに引き起こす、
付記8に記載の第1のEES。
(付記11)
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を第2のEESに送信するか又はEEC登録解除要求を前記第1のEESに送信するかを決定することを前記UEに引き起こす、
付記8に記載の第1のEES。
(付記12)
前記制御メッセージは、前記第1のEESを利用できなくなるまでの猶予期間、又は前記第1のEESを利用できない日時若しくは期間を示す、
付記8~11のいずれか1項に記載の第1のEES。
(付記13)
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録更新応答、EEC登録応答、EEC登録解除応答、エッジ・アプリケーション・サーバ(EAS)ディスカバリ応答、又はEASディスカバリ通知である、
付記8~12のいずれか1項に記載の第1のEES。
(付記14)
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)により行われる方法であって、
前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUser Equipment(UE)に送信することを備える、
方法。
(付記15)
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージをUser Equipment(UE)に送信することを備える、
プログラム。
(付記16)
メモリ、及び
前記メモリに結合され、且つ
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信し、
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESへのエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求の送信をUser Equipment(UE)に促すサービスプロビジョニング通知又は応答を、前記UEに送信する、
よう構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備えるエッジ構成サーバ。
(付記17)
前記サービスプロビジョニング通知又は応答は、前記第1のEESを含まず且つ前記第2のEESを含む1又はそれ以上のEESsのリストを示す、
付記16に記載のエッジ構成サーバ。
(付記18)
前記第2のEESは、前記第1のEESのサービスエリアと少なくとも部分的にオーバラップするサービスエリアを提供する、
付記16又は17に記載のエッジ構成サーバ。
(付記19)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御メッセージの受信に応答して、前記第1のEESの代替サーバとして前記第2のEESを選択するよう構成される、
付記16~18のいずれか1項に記載のエッジ構成サーバ。
(付記20)
前記制御メッセージは、前記第1のEESの登録の更新を前記エッジ構成サーバに要求するEES登録更新要求である、
付記16~19のいずれか1項に記載のエッジ構成サーバ。
(付記21)
前記制御メッセージ及び前記サービスプロビジョニング通知又は応答は、前記第1のEESを利用できなくなるまでの猶予期間、又は前記第1のEESを利用できない日時若しくは期間を示す、
付記16~20のいずれか1項に記載のエッジ構成サーバ。
(付記22)
エッジ構成サーバにより行われる方法であって、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESへのエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求の送信をUser Equipment(UE)に促すサービスプロビジョニング通知又は応答を、前記UEに送信すること、
を備える方法。
(付記23)
エッジ構成サーバのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記方法は、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESへのエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求の送信をUser Equipment(UE)に促すサービスプロビジョニング通知又は応答を、前記UEに送信すること、
を備える、プログラム。
(付記24)
メモリ、及び
前記メモリに結合され、且つ
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信し、
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答を、User Equipment(UE)に送信する、
よう構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備えるエッジ構成サーバ。
(付記25)
前記サービスプロビジョニング通知又は応答は、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信することを前記UEに引き起こす、
付記24に記載のエッジ構成サーバ。
(付記26)
前記サービスプロビジョニング通知又は応答は、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録解除要求を前記第1のEESに送信することを前記UEに引き起こす、
付記24に記載のエッジ構成サーバ。
(付記27)
前記サービスプロビジョニング通知又は応答は、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を第2のEESに送信するか又はEEC登録解除要求を前記第1のEESに送信するかを決定することを前記UEに引き起こす、
付記24に記載のエッジ構成サーバ。
(付記28)
前記制御メッセージは、前記第1のEESの登録の更新を前記エッジ構成サーバに要求するEES登録要求である、
付記24~27のいずれか1項に記載のエッジ構成サーバ。
(付記29)
前記制御メッセージ及び前記サービスプロビジョニング通知又は応答は、前記第1のEESを利用できなくなるまでの猶予期間、又は前記第1のEESを利用できない日時若しくは期間を示す、
付記24~28のいずれか1項に記載のエッジ構成サーバ。
(付記30)
エッジ構成サーバにより行われる方法であって、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答を、User Equipment(UE)に送信すること、
を備える方法。
(付記31)
エッジ構成サーバのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記方法は、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEESから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESがシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示すサービスプロビジョニング通知又は応答を、User Equipment(UE)に送信すること、
を備える、プログラム。
(付記32)
メモリ、及び
前記メモリに結合され、且つ
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信し、
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信する、
よう構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備えるUser Equipment(UE)。
(付記33)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記EEC登録要求を前記第2のEESに送信するか又はEEC登録解除要求を前記第1のEESに送信するかを、前記制御メッセージに基づいて決定するよう構成される、
付記32に記載のUE。
(付記34)
前記制御メッセージは、前記第1のEESを利用できなくなるまでの猶予期間、又は前記第1のEESを利用できない日時若しくは期間を示す、
付記32又は33に記載のUE。
(付記35)
前記制御メッセージは、前記エッジ構成サーバによって送信されるサービスプロビジョニング通知又は応答である、
付記32~34のいずれか1項に記載のUE。
(付記36)
前記制御メッセージは、前記第1のEESによって送信される、
付記32~34のいずれか1項に記載のUE。
(付記37)
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録更新応答、EEC登録応答、EEC登録解除応答、エッジ・アプリケーション・サーバ(EAS)ディスカバリ応答、又はEASディスカバリ通知である、
付記36に記載のUE。
(付記38)
User Equipment(UE)により行われる方法であって、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信すること、
を備える方法。
(付記39)
User Equipment(UE)のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記方法は、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、前記第1のEESと異なる第2のEESにエッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録要求を送信すること、
を備える、プログラム。
(付記40)
メモリ、及び
前記メモリに結合され、且つ
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信し、
前記制御メッセージの受信に応じて、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録解除要求を前記第1のEESに送信する、
よう構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備えるUser Equipment(UE)。
(付記41)
前記少なくとも1つのプロセッサは、EEC登録要求を前記第1のEESと異なる第2のEESに送信するか又は前記EEC登録解除要求を前記第1のEESに送信するかを、前記制御メッセージに基づいて決定するよう構成される、
付記40に記載のUE。
(付記42)
前記制御メッセージは、前記第1のEESを利用できなくなるまでの猶予期間、又は前記第1のEESを利用できない日時若しくは期間を示す、
付記40又は41に記載のUE。
(付記43)
前記制御メッセージは、前記エッジ構成サーバによって送信されるサービスプロビジョニング通知又は応答である、
付記40~42のいずれか1項に記載のUE。
(付記44)
前記制御メッセージは、前記第1のEESによって送信される、
付記40~42のいずれか1項に記載のUE。
(付記45)
前記制御メッセージは、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録更新応答、EEC登録応答、EEC登録解除応答、エッジ・アプリケーション・サーバ(EAS)ディスカバリ応答、又はEASディスカバリ通知である、
付記44に記載のUE。
(付記46)
User Equipment(UE)により行われる方法であって、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録解除要求を前記第1のEESに送信すること、
を備える方法。
(付記47)
User Equipment(UE)のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記方法は、
第1のエッジ・イネーブラー・サーバ(EES)がシャットダウン又は利用不可とされる予定であることを示す制御メッセージを前記第1のEES又はエッジ構成サーバから受信すること、及び
前記制御メッセージの受信に応じて、エッジ・イネーブラー・クライアント(EEC)登録解除要求を前記第1のEESに送信すること、
を備える、プログラム。
【0127】
この出願は、2021年8月17日に出願された日本出願特願2021-132616を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0128】
1 User Equipment(UE)
2 Edge Enabler Client(EEC)
3 Application client(AC)
4 Edge Data Network(EDN)
5、5A、5B Edge Enabler Server(EES)
6 Edge Application Server(EAS)
7 Edge Configuration Server(ECS)
1403 ベースバンドプロセッサ
1404 アプリケーションプロセッサ
1406 メモリ
1407 モジュール
1502 プロセッサ
1503 メモリ
1504 モジュール