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特許7601235生活環境外の環境に基づく生活環境内のディスプレイ上でのコンテンツのレンダリング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】生活環境外の環境に基づく生活環境内のディスプレイ上でのコンテンツのレンダリング
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/266 20110101AFI20241210BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
H04N21/266
H04N7/18 U
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023542973
(86)(22)【出願日】2022-01-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-02
(86)【国際出願番号】 IB2022050558
(87)【国際公開番号】W WO2022157717
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-07-14
(31)【優先権主張番号】17/156,060
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】シンタニ ピーター
(72)【発明者】
【氏名】サボ クリストファー スコット
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-066918(JP,A)
【文献】特開2006-211068(JP,A)
【文献】特開2001-008197(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0157063(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
生活環境の内部の第1の画像取り込み装置から前記生活環境の1又は2以上の第1の画像を受け取り、
前記受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、前記生活環境の内部に存在する第1のユーザの第1の顔領域を検出し、
前記検出された第1の顔領域に基づいて前記第1のユーザの第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡し、
前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて、前記生活環境の外部に存在して前記電子装置に通信可能に結合された複数の画像取り込み装置から第2の画像取り込み装置を選択し、
前記選択された第2の画像取り込み装置から1又は2以上の第2の画像を受け取り、
前記電子装置に関連する、前記生活環境の内部の第1のディスプレイ画面を、前記受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように制御する、
ように構成された回路を備える、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記回路は、前記第1のユーザの前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて、前記選択された第2の画像取り込み装置を、前記生活環境の外部の環境の1又は2以上の第2の画像を取り込むように制御するようさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記回路は、前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて前記第1のユーザの第1の視野方向を決定するようにさらに構成され、前記視野方向は前記生活環境の壁の方に向いており、前記選択された第2の画像取り込み装置は前記壁上に位置する、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記回路は、
前記受け取られた1又は2以上の第1の画像に基づいて、前記生活環境内に存在する第2のユーザの第2の顔領域を検出し、
前記検出された第2の顔領域に基づいて前記第2のユーザの第2の頭部位置又は第2の視線の少なくとも一方を追跡し、
前記第2のユーザの前記追跡された第2の頭部位置又は前記第2の視線の少なくとも一方に基づいて前記複数の画像取り込み装置から第3の画像取り込み装置を選択し、
前記第1のディスプレイ画面を、前記受け取った1又は2以上の第2の画像と前記第3の画像取り込み装置から受け取った1又は2以上の第3の画像とを表示するように制御する、
ようにさらに構成される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記回路は、前記第1ユーザの前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて複数のディスプレイ画面から前記第1ディスプレイ画面を選択するようにさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記複数の画像取り込み装置は、前記生活環境の外部に配置された複数のオーディオ取り込み装置に関連し、前記回路は、
前記選択された第2の画像取り込み装置に関連する第1のオーディオ取り込み装置を、前記生活環境の外部の環境内に存在する第1のオーディオを取り込むように制御し、
前記第1のオーディオ取り込み装置から、前記取り込まれた第1のオーディオに関連する第1のオーディオ情報を受け取り、
前記受け取った第1のオーディオ情報に基づいて、前記電子装置に関連するオーディオ再生装置を、前記第1のオーディオを再生するように制御する、
ようにさらに構成される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記回路は、
前記選択された第2の画像取り込み装置に関連する1又は2以上のセンサから、前記生活環境の外部の環境に関連する、光度情報、温度情報又は空気流情報のうちの少なくとも1つを含む環境情報を受け取り、
前記受け取った環境情報に基づいて、前記生活環境内の1又は2以上の電子装置の動作を制御する、
ようにさらに構成される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記1又は2以上の電子装置は、照明装置、電動ファン、又はエアコンシステム、電気ヒータ、サーモスタット装置、アロマディフューザ装置、又は暖房・換気及び空調(HVAC)システムのうちの少なくとも1つを含む、
請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記回路は、前記第1のディスプレイ画面又は前記電子装置に関連するオーディオ再生装置を、現在の時刻、前記第1のユーザの地理的位置、又は前記生活環境内に存在する1又は2以上の物体のうちの少なくとも1つに基づいてメディアコンテンツをレンダリングするように制御するようさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記メディアコンテンツは、1又は2以上の予め記憶された画像、1又は2以上の予め記憶されたオーディオコンテンツ、1又は2以上の予め記憶されたグラフィック/アニメーションコンテンツ、ユーザ装置から受け取られた第1のメディアコンテンツ、又はサーバから受け取られた第2のメディアコンテンツのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記回路は、
前記第1のユーザの前記検出された顔領域に基づいて前記第1のユーザの感情状態を決定し、
前記第1のユーザの前記決定された感情状態に基づいて、前記複数の画像取り込み装置から第3の画像取り込み装置を選択し、
前記第1のディスプレイ画面を、前記第3の画像取り込み装置から受け取られた1又は2以上の第3の画像を表示するように制御する、
ようにさらに構成される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
前記回路は、
前記電子装置の動作モードの選択を示すユーザ入力を受け取り、
前記選択された動作モードに基づいて前記電子装置の動作を制御する、
ようにさらに構成される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項13】
前記回路は、
前記受け取られた1又は2以上の第1の画像に基づいて前記生活環境内における前記第1のユーザの存在を検出し、
前記検出された前記第1のユーザの存在に基づいて前記電子装置の省電力モードを制御する、
ようにさらに構成される、請求項1に記載の電子装置。
【請求項14】
前記回路は、前記第1ユーザの前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて前記電子装置の省電力モードを制御するようにさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項15】
電子装置において、
生活環境の内部の第1の画像取り込み装置から前記生活環境の1又は2以上の第1の画像を受け取ることと、
前記受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、前記生活環境の内部に存在する第1のユーザの第1の顔領域を検出することと、
前記検出された第1の顔領域に基づいて前記第1のユーザの第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡することと、
前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて、前記生活環境の外部に存在して前記電子装置に通信可能に結合された複数の画像取り込み装置から第2の画像取り込み装置を選択することと、
前記選択された第2の画像取り込み装置から1又は2以上の第2の画像を受け取ることと、
前記電子装置に関連する、前記生活環境の内部の第1のディスプレイ画面を、前記受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように制御することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記第1のユーザの前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて、前記選択された第2の画像取り込み装置を、前記生活環境の外部の環境の1又は2以上の第2の画像を取り込むように制御することをさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて前記第1のユーザの第1の視野方向を決定することをさらに含み、前記視野方向は前記生活環境の壁の方に向いており、前記選択された第2の画像取り込み装置は前記壁上に位置する、
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のユーザの前記検出された顔領域に基づいて前記第1のユーザの感情状態を決定することと、
前記第1のユーザの前記決定された感情状態に基づいて、前記複数の画像取り込み装置から第3の画像取り込み装置を選択することと、
前記第1のディスプレイ画面を、前記第3の画像取り込み装置から受け取られた1又は2以上の第3の画像を表示するように制御することと、
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記選択された第2の画像取り込み装置に関連する1又は2以上のセンサから、前記生活環境の外部の環境に関連する、光度情報、温度情報又は空気流情報のうちの少なくとも1つを含む環境情報を受け取ることと、
前記受け取った環境情報に基づいて、前記生活環境内の1又は2以上の電子装置の動作を制御することと、
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
コンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、電子装置によって実行された時に、前記電子装置に、
生活環境の内部の第1の画像取り込み装置から前記生活環境の1又は2以上の第1の画像を受け取ることと、
前記受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、前記生活環境の内部に存在する第1のユーザの第1の顔領域を検出することと、
前記検出された第1の顔領域に基づいて前記第1のユーザの第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡することと、
前記追跡された第1の頭部位置又は前記第1の視線の少なくとも一方に基づいて、前記生活環境の外部に存在して前記電子装置に通信可能に結合された複数の画像取り込み装置から第2の画像取り込み装置を選択することと、
前記選択された第2の画像取り込み装置から1又は2以上の第2の画像を受け取ることと、
前記電子装置に関連する、前記生活環境の内部の第1のディスプレイ画面を、前記受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように制御することと、
を含む動作を実行させる、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照/引用による組み入れ〕
なし
【0002】
本開示の様々な実施形態は、ディスプレイ技術及びホームオートメーションに関する。具体的には、本開示の様々な実施形態は、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングすることに関する。
【背景技術】
【0003】
ディスプレイ技術及びホームオートメーションの進歩により、家庭又はオフィス空間などの生活環境の内部での(単複の)ディスプレイ装置の使用方法が多様化してきている。例えば、家庭内における伝統的なテレビの使用方法も変化してきている。テレビをデジタル壁紙として使用することを好むユーザも多く、従来の放送又はコンテンツストリーミングからアート及び美学へのシフトが進んでいる。ユーザのニーズによっては、生活環境におけるディスプレイの使用方法は他にも可能であると考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当業者には、説明したシステムと、本出願の残り部分において図面を参照しながら示す本開示のいくつかの態様とを比較することにより、従来の慣習的な手法の限界及び不利点が明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実質的に少なくとも1つの図に示し、及び/又はこれらの図に関連して説明し、特許請求の範囲にさらに完全に示すような、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングするための電子装置及び方法を提供する。
【0006】
全体を通じて同じ要素を同じ参照符号によって示す添付図面を参照しながら本開示の以下の詳細な説明を検討することにより、本開示のこれらの及びその他の特徴及び利点を理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的な環境を示すブロック図である。
図2】本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的な電子装置を示すブロック図である。
図3A】本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的なシナリオを示す図である。
図3B】本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的なシナリオを示す図である。
図4】本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的なシナリオを示す図である。
図5】本開示の実施形態による、生活環境内のディスプレイ上に外部環境の画像をレンダリングする例示的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
開示する外部環境に基づいてメディアコンテンツをレンダリングする電子装置、及び電子装置をそのように制御する方法では、後述する実装を見出すことができる。本開示の例示的な態様は、生活環境の内部の電子装置に関連するディスプレイ画面を制御できる電子装置(例えば、テレビ(TV))を提供する。例えば、生活環境は、(アパート又は家などの)居住空間、(オフィス空間、ホテルの部屋、コンサートホールなどの)商業空間、及び居住空間又は商業空間内の特定の部屋又は空間などとすることができる。
【0009】
電子装置は、いずれかの時点で、生活環境の1又は2以上の画像から検出された顔領域に基づいて、生活環境内に存在するユーザの頭部位置又は視線を追跡するように構成することができる。このような画像は、電子装置に結合された第1の画像取り込み装置(例えば、閉回路テレビ(CCTV)カメラ又はその他の画像取り込み装置)から受け取ることができる。第1の画像取り込み装置は、生活環境の内部に存在することができる。例えば、第1の画像取り込み装置は、壁取り付け型カメラ又は電子装置の統合カメラユニットとすることができる。電子装置は、追跡された頭部位置及び/又は視線に基づいて、複数の画像取り込み装置から第2の画像取り込み装置を選択することができる。例えば、ユーザは特定の方向を向いており又は特定の方向を見ているものとすることができ、電子装置は、生活環境の外部の、ユーザの向き、視野(FoV)、又は視線に一致する方向に存在し得る第2の画像撮影装置(例えば、CCTVカメラ)を選択することができる。
【0010】
電子装置は、選択された第2の画像取り込み装置から画像を受け取り、受け取った画像を表示するようにディスプレイ画面を制御するよう構成することができる。生活環境によっては、そこに住んでいる又は滞在している人々が窓を有していなかったり、例えば外の景色が良くない場合又は光が非常にまぶしい場合などには窓を開けることができなかったりすることがある。いくつかの事例では、たとえ窓がある場合でも、望ましくない生活環境の側を向いている場合もある。例えば、窓が西側にあるのに東側の眺めの方が良い場合もある。この問題に対処するために、開示する電子装置(及びディスプレイ画面)は、外部環境の眺望を提供する人工窓又はデジタル窓として動作することができる。また、電子装置は、頭部位置又は視線を追跡することにより、生活環境内のディスプレイ画面を動的に選択して外部環境の眺望(すなわち、ライブの又は録画した画像/ビデオフィード)を表示するように制御することができる。
【0011】
図1は、本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的な環境を示すブロック図である。図1には環境100の図を示す。環境100は、生活環境102及び外部環境104を含む。生活環境102には、電子装置106、第1の画像取り込み装置108、複数のディスプレイ画面110、オーディオ再生装置112、及び1又は2以上の電子装置114を示す。外部環境104には、複数の画像取り込み装置116、複数のオーディオ取り込み装置118、及び複数のセンサ120を示す。複数の画像取り込み装置116は、例えば第2の画像取り込み装置122を含むことができる。また、生活環境102の内部には第1のユーザ124も示す。
【0012】
図1では、電子装置106、第1の画像取り込み装置108、複数のディスプレイ画面110、オーディオ再生装置112及び1又は2以上の電子装置114を独立装置として示す。いくつかの実施形態では、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の画像取り込み装置108、複数のディスプレイ画面110、オーディオ再生装置112、或いは1又は2以上の電子装置114のうちの少なくとも1つの機能全体を電子装置106に組み込むこともできる。環境100には、通信ネットワーク128を介して電子装置106及び/又は環境100内の他の装置に通信可能に結合できるサーバ126をさらに示す。
【0013】
生活環境102は、様々な種類の社会的、文化的、宗教的、経済的又は政治的活動を営むことができる人々に提供できる構築環境とすることができる。生活環境102の例としては、以下に限定するわけではないが、(アパート又は家などの)居住空間、(オフィス空間、ホテルの部屋、又はコンサートホールなどの)商業空間、或いは居住空間又は商業空間内の特定の部屋又は空間を挙げることができる。外部環境102は、生活環境102の外部のいずれかの物理的空間とすることができる。外部環境102の例としては、以下に限定するわけではないが、テラス、屋根、バルコニー、庭、公園、道路、森、空、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0014】
電子装置106は、生活環境102の外部の眺望の1又は2以上の画像を表示するように(複数のディスプレイ画面110の中から)1又は2以上のディスプレイ画面を制御するよう構成できる好適なロジック、回路及び/又はインターフェイスを含むことができる。このような画像は、(第2の画像取り込み装置122などの)画像取り込み装置によって取得することができる。
【0015】
ある実施形態では、電子装置106を、生活環境102のいずれかの支持具又は支持構造(例えば、壁、屋根、ドア及び天井など)に配置し又は取り付けることができる。動作状態では、電子装置106及びディスプレイ画面が、生活環境102の外部の眺望への開口部(例えば、窓)であるように見え、又は開口部の機能を模倣することができる。電子装置(及びディスプレイ画面)は、非動作状態において開口部であるように見え、又は開口部として機能するように、生活環境102の開口部内に又は開口部を覆って配置し又は取り付けることができる。このような事例では、ディスプレイ画面をシースルー又は半透明又は透光性ディスプレイとして実装することができる。
【0016】
ある実施形態では、電子装置106にディスプレイ画面を統合することができる。ディスプレイ画面のサイズは、窓、ドア又は天窓などの開口部の典型的なサイズに一致できるほどの十分なものとすべきである。このような電子装置106の実装例としては、以下に限定するわけではないが、テレビ(TV)、ディスプレイモニタ又はコンピュータモニタ、電子看板、デジタルミラー(又はスマートミラー)、(1つの大画面を形成するために2又は3以上のディスプレイを連続してタイル状にしたもの又は重ね合わせたものから成る)ビデオウォールを挙げることができる。
【0017】
別の実施形態では、電子装置106が、好適なネットワーク又はI/O(入力/出力)インターフェイスを通じて1又は2以上のディスプレイ画面と通信することができる。このような電子装置106の実装例としては、以下に限定するわけではないが、携帯電話機、スマートフォン、タブレットコンピュータ装置、パーソナルコンピュータ、プロジェクタ、ゲーム機、メディアプレーヤ、サウンドシステム、セットトップボックス又はデジタルTV受信機、スマートオーディオ装置、ホームシアターシステム、デジタルカメラ、或いはメディアレンダリング及び共有能力を有するその他の消費者電子装置を挙げることができる。
【0018】
第1の画像取り込み装置108は、生活環境102の1又は2以上の第1の画像を取り込むように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。ある実施形態では、第1の画像取り込み装置108が、取り込まれた1又は2以上の第1の画像に基づいて、生活環境102内に存在する第1のユーザ124の第1の顔領域を検出することができる。別の実施形態では、第1の画像取り込み装置108が、取り込まれた1又は2以上の第1の画像を電子装置106に送信し、電子装置106が第1のユーザ124の第1の顔領域を検出することができる。検出は、顔検出法、物体検出法、深層学習法及び当業者に周知のその他の方法などの1又は2以上の画像処理技術に基づくことができる。
【0019】
ある実施形態では、第1の画像取り込み装置108を、生活環境102内のいずれかの固定具又は支持構造に配置し、取り付け、又は固定することができる。別の実施形態では、第1の画像取り込み装置108を、電子装置106又は電子装置106に結合されたディスプレイ画面に統合することができる。第1の画像取り込み装置108の例としては、以下に限定するわけではないが、イメージセンサ、広角カメラ、アクションカメラ、閉回路テレビ(CCTV)カメラ、カムコーダ、デジタルカメラ、カメラ電話機、カメラドローン、ロボット(例えば、ロボット犬、掃除ロボット及び案内ロボット(attendant robot)など)に組み込まれたカメラユニット、又はいずれかの消費者電子装置(例えば、以下に限定するわけではないが、冷蔵庫、照明器具、パーソナルコンピュータ、又は室内セキュリティ装置など)に組み込まれたカメラユニットを挙げることができる。
【0020】
複数のディスプレイ画面110は、電子装置106の出力を表示するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。複数のディスプレイ画面110は、選択された第2の画像取り込み装置122から取り込まれた1又は2以上の第2の画像を表示するために利用することができる。いくつかの実施形態では、複数のディスプレイ画面110を、電子装置106に関連する外部ディスプレイ画面とすることができる。複数のディスプレイ画面110は、(第1のユーザ124などの)ユーザが電子装置106の動作モードを選択するために複数のディスプレイ画面110を介してユーザ入力を提供することを可能にすることができるタッチ画面とすることができる。複数のディスプレイ画面110の各々は、以下に限定するわけではないが、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は有機LED(OLED)ディスプレイ技術などの複数の既知の技術のうちの1つを通じて実現することができる。ある実施形態では、複数のディスプレイ画面110の各々を、シースルーディスプレイ、半透明又は透光性ディスプレイ、又は可変透明度を有する(すなわち、透明度を電子的に制御できる)ディスプレイのうちの1つとすることができる。
【0021】
オーディオ再生装置112は、オーディオを再生するように構成できる好適なロジック、回路及び/又はインターフェイスを含むことができる。オーディオ再生装置112は、(限定するわけではないが、複数のオーディオ取り込み装置118又はサーバなどの)オーディオソースから電気信号又は命令(すなわち、オーディオに関連するもの)を受け取ることができ、受け取った電気信号又は命令をオーディオ出力に変換することができる。オーディオ再生装置112は、電子装置106に関連することができる。
【0022】
ある実施形態では、オーディオ再生装置112を電子装置106に統合することができる。このような実装では、複数のオーディオ取り込み装置118が、電子装置106の内部コンポーネントを形成することができる。いくつかの実施形態では、複数のオーディオ取り込み装置118を電子装置106に通信可能に結合して生活環境102の内部に配置することができる。オーディオ再生装置112の例としては、以下に限定するわけではないが、通信ネットワーク128を通じて電子装置106に通信可能に結合できる、又は電子装置106に統合できる特定のスピーカレイアウト(例えば、M個のスピーカ及びN個のサブウーファを含むM:Nレイアウト)を有するサラウンドサウンドシステム、外部無線スピーカ、内部スピーカ、外部有線スピーカ、ウーファ、サブウーファ、ツイータ、ラウドスピーカ、モニタスピーカ、光オーディオ装置、又はサウンド出力装置を挙げることができる。
【0023】
1又は2以上の電子装置114の各電子装置は、電子装置106からの制御命令に基づいて機能するように構成できる好適なロジック、回路及び/又はインターフェイスを含むことができる。このような命令は、生活環境102の外部の(外部環境104などの)環境に関連する環境情報に基づいて1又は2以上の電子装置114に伝えることができる。環境情報は、例えば光度情報、温度情報、又は空気流情報を含むことができる。このような情報は、複数のセンサ120から受け取ることができる。ある実施形態では、1又は2以上の電子装置114を電子装置106に結合して生活環境102内に配置することができる。1又は2以上の電子装置114の各々の例としては、以下に限定するわけではないが、照明装置、電動ファン又はエアコンシステム、電気ヒータ、サーモスタット装置、アロマディフューザ装置、オーディオ/ビデオ再生装置、暖房・換気及び空調(HVAC)システム、又はその他の消費者電子装置を挙げることができる。
【0024】
複数の画像取り込み装置116の各々は、特定のカメラ視点及び/又はカメラ位置から外部環境104の1又は2以上の第2の画像を取り込むように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。複数の画像取り込み装置116の例としては、以下に限定するわけではないが、イメージセンサ、広角カメラ、アクションカメラ、CCTVカメラ、カムコーダ、デジタルカメラ、カメラ電話機、カメラドローン、飛行時間カメラ(ToFカメラ)、暗視カメラ、及び/又はその他の画像取り込み装置を挙げることができる。
【0025】
複数の画像取り込み装置116は、生活環境102の外部(外部環境104など)に配置することができる。ある実施形態では、複数の画像取り込み装置116の少なくとも1つを、生活環境102の一部である(家の門、境界壁、又は生活環境102の周囲のフェンスの近くなどの)近隣の支持構造上の特定の場所に配置し、取り付け、又は固定することができる。例えば、支持構造が家の壁又は屋根である場合、特定の場所は、これらの壁又は屋根の外部環境104に面した側とすることができる。ある実施形態では、複数の画像取り込み装置116の少なくとも1つを、窓の眺望又は眺めに一致するように、ディスプレイ画面を配置できる(壁などの)支持構造の同じ部分に配置し、取り付け、又は固定することができる。このような実装では、ディスプレイ画面及び画像取り込み装置の両方を支持構造の同じ部分に配置することができるが、前者は生活環境102の内部に存在することができ、後者は生活環境102の外部に存在することができる。
【0026】
複数のオーディオ取り込み装置118の各々は、生活環境102外の環境に存在する第1のオーディオを取り込むように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。複数のオーディオ取り込み装置118は、複数のオーディオ取り込み装置118から取り込まれた第1のオーディオに関連する第1のオーディオ情報を生成することができる。複数のオーディオ取り込み装置118の例としては、以下に限定するわけではないが、エレクトレットマイク、ダイナミックマイク、カーボンマイク、圧電マイク、ファイバーマイク、微小電気機械システム(MEMS)マイク、又はその他のマイクを挙げることができる。
【0027】
複数のセンサ120は、生活環境102外の環境(外部環境104など)に関連する環境情報を生成するように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。環境情報は、例えば光度情報、温度情報、及び空気流情報などを含むことができる。複数のセンサ120は、環境情報を電子装置106に送信するようにさらに構成することができる。複数のセンサ120は、例えば、赤外線センサ、無線周波数識別(RFID)センサ、モーションセンサ、温度センサ、超音波センサ、気流センサ及び光センサなどのうちの1つ又は2つ以上を含むことができる。複数のセンサ120に関する詳細については、例えば図3Aで説明する。
【0028】
サーバ126は、メディアコンテンツを電子装置106に送信するように構成できる好適なロジック、回路、コード及び/又はインターフェイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、サーバ126を、生活環境102内の1又は2以上の電子装置114の動作を制御できる環境情報を記憶して電子装置106に伝えるように構成することができる。サーバ126は、ウェブアプリケーション、クラウドアプリケーション、HTTPリクエスト、リポジトリ操作及びファイル転送などを通じて動作を実行することができる。サーバ126の実装例としては、以下に限定するわけではないが、データベースサーバ、ファイルサーバ、ウェブサーバ、メディアサーバ、アプリケーションサーバ、メインフレームサーバ、又はクラウドサーバを挙げることができる。
【0029】
通信ネットワーク128は、電子装置106、生活環境102、外部環境104及びサーバ126が互いに通信できるようにする通信媒体を含むことができる。通信ネットワーク128は、有線接続又は無線接続の一方とすることができる。通信ネットワーク128の例としては、以下に限定するわけではないが、インターネット、クラウドネットワーク、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)ネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)を挙げることができる。環境100内の様々な装置は、様々な有線及び無線通信プロトコルに従って通信ネットワーク128に接続するように構成することができる。このような有線及び無線通信プロトコルの例としては、以下に限定するわけではないが、第4世代ロングタームエボリューション(LTE)、第5世代新無線(NR)、伝送制御プロトコル及びインターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ZigBee、EDGE、IEEE802.11、ライトフィデリティ(Li-Fi)、802.16、IEEE802.11s、IEEE802.11g、マルチホップ通信、無線アクセスポイント(AP)、装置間通信、セルラー通信プロトコル、及びBluetooth(BT)通信プロトコルのうちの少なくとも1つを挙げることができる。
【0030】
動作時には、電子装置106を、生活環境102の外部の眺望の(単複の)画像又はビデオを表示するように(単複の)ディスプレイ画面を制御するワークフローを実行するように構成することができる。このようなワークフローの実行は、イベントの検出、スケジュール、又はユーザ入力に基づくことができる。例えば、イベントは、(雪が降っているかどうか、雨が降っているどうかなどの)気象状況、(パーティ又はディナーなどの)社会的会合又は集まり、或いは(日の出、日没、満月、日食などの)時間依存状況に関連することができる。また、ユーザは、ワークフローの実行を特定の日時にスケジュールすることもできる。本明細書では、ワークフローについては簡単に説明する。
【0031】
電子装置106は、電子装置106に結合して生活環境102の内部に位置することができる第1の画像取り込み装置108から生活環境102の1又は2以上の第1の画像を受け取るように構成することができる。このような生活環境102の画像は、(ディスプレイ画面、家具アイテム、装飾アイテム、又は(単複の)ユーザなどの)複数の物体を含むことができる。電子装置106は、いずれかの時点で、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて生活環境102内の第1のユーザ124の第1の顔領域を検出するように構成することができる。例えば図3Aで説明するように、電子装置106は、以下に限定するわけではないが、顔検出法、物体検出法、深層学習モデル、又は他の画像処理法などの異なる画像処理技術に基づいて第1のユーザ124の第1の顔領域を検出することができる。
【0032】
電子装置106は、検出された第1の顔領域に基づいて第1のユーザ124の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡するように構成することができる。例えば、第1の頭部位置又は第1の視線を追跡して、第1のユーザ124が生活環境102内に存在している間に見ている又は顔を向けていると考えられる特定の場所又は装置(又は特定の方向)を識別することができる。電子装置106は、第1の頭部位置及び/又は第1の視線の追跡に基づいて、(例えば、図3Aで説明するように)複数の画像取り込み装置116から第2の画像取り込み装置122を選択するように構成することができる。複数の画像取り込み装置116は、生活環境102の外部(外部環境104など)に位置することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、電子装置106が、第1の頭部位置又は第1の視線に基づいて、第1のユーザ124が生活環境102内で見ている又は顔を向けていると考えられる場所、領域又は物理的構造を決定することができる。第2の画像取り込み装置122の選択は、これらの生活環境102内の場所、領域又は物理的構造においてディスプレイ画面が利用可能であるかどうか、又はその近くに存在するかどうかに基づいて行うことができる。これらの又はその他の実施形態では、複数の画像取り込み装置116の中で、これらの場所、領域又は物理的構造に対する第2の画像取り込み装置122の相対的距離が最小であるとの決定に基づいて第2の画像取り込み装置122を選択することができる。例えば、第1のユーザ124が右側の壁にあるテレビ画面を見ている場合、家の外に配置されてテレビ画面に最も近いカメラを選択することができる。
【0034】
電子装置106は、選択された第2の画像取り込み装置122から1又は2以上の第2の画像を受け取り、電子装置106に関連する(第1のディスプレイ画面110Aなどの)ディスプレイ画面を、受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように制御することができる。このような画像は、外部環境104の眺望を含むことができる。開示する電子装置106は、頭部位置又は視線を追跡することによって、生活環境102内の複数のディスプレイ画面のうちの1つを自動的に選択して外部環境104の画像を表示するように制御することができる。
【0035】
図2は、本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的な電子装置を示すブロック図である。図2の説明は図1の要素に関連して行う。図2には、電子装置106のブロック図200を示す。電子装置106は、回路202及びメモリ204を含むことができる。いくつかの実施形態では、電子装置106が、(第1の画像取り込み装置108などの)画像取り込み装置、(複数のディスプレイ画面110などの)ディスプレイ画面、及び/又はオーディオ再生装置112を含むこともできる。さらに、電子装置106は、電子装置106を通信ネットワーク128に接続できるようにするネットワークインターフェイス206を含むことができる。
【0036】
回路202は、電子装置106によって実行される異なる動作に関連するプログラム命令を実行するように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス及び/又はコードを含むことができる。回路202は、独立したプロセッサとして実装できる1又は2以上の特殊処理ユニットを含むことができる。ある実施形態では、1又は2以上の特殊処理ユニットを、1又は2以上の特殊処理ユニットの機能をまとめて実行する統合プロセッサ又はプロセッサ群として実装することができる。回路202は、当業で周知の複数のプロセッサ技術に基づいて実装することができる。回路202の実装例は、X86ベースのプロセッサ、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、及び/又はその他の制御回路とすることができる。
【0037】
メモリ204は、回路202によって実行されるプログラム命令を記憶するように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス及び/又はコードを含むことができる。いくつかの実施形態では、メモリ204を、生活環境又は外部環境の画像、及び外部環境に関連する環境情報も記憶するように構成することができる。メモリ204の実装例としては、以下に限定するわけではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、固体ドライブ(SSD)、CPUキャッシュ、及び/又はセキュアデジタル(SD)カードなどを挙げることができる。
【0038】
ネットワークインターフェイス206は、通信ネットワーク128を介して電子装置106、生活環境102、外部環境104及びサーバ126間の通信を容易にするように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス及び/又はコードを含むことができる。ネットワークインターフェイス206は、電子装置106と通信ネットワーク128との有線又は無線通信をサポートする様々な既知の技術を使用して実装することができる。ネットワークインターフェイス210は、以下に限定するわけではないが、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1又は2以上の増幅器、チューナ、1又は2以上の発振器、デジタルシグナルプロセッサ、コーダ-デコーダ(CODEC)チップセット、加入者IDモジュール(SIM)カード、又はローカルバッファ回路を含むことができる。
【0039】
ネットワークインターフェイス206は、インターネット、イントラネット、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などのネットワークと無線通信を介して通信するように構成することができる。無線通信は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、広帯域符号分割多重アクセス(W-CDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、4G LTE、5G NR、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、Bluetooth、(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g又はIEEE802.11nなどの)ワイヤレスフィデリティ(WiFi)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、ライトフィデリティ(Li-Fi)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(Wi-MAX)などの複数の通信標準、プロトコル及び技術のうちの1つ又は2つ以上を使用するように構成することができる。
【0040】
当業者であれば、図2の電子装置106は、本開示の機能及び動作の説明及び解説のために本明細書に示すコンポーネント又はシステムに加えて、他の好適なコンポーネント又はシステムを含むこともできると理解するであろう。電子装置106の他のコンポーネント又はシステムの詳細な説明については、簡潔にするために本開示からは省略する。回路202の動作については、例えば図3A図3B及び図4でさらに説明する。
【0041】
図3Aは、本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的なシナリオを示す図である。図3Aの説明は、図1及び図2の要素に関連して行う。図3Aには例示的なシナリオ300Aを示す。例示的なシナリオ300Aには、生活環境102及び外部環境104のそれぞれの例とすることができる部屋302及び外部環境304を示す。さらに、図1の第1の画像取り込み装置108の例示的な実装とすることができる第1の画像取り込み装置306も示す。さらに、(第2の画像取り込み装置308及び第3の画像取り込み装置310などの)複数の画像取り込み装置も示す。さらに、複数のディスプレイ画面110の例示的な実装とすることができる(第1のディスプレイ画面312及び第2のディスプレイ画面314などの)複数のディスプレイ画面も示す。さらに、1又は2以上の電子装置114の例示的な実装とすることができる(照明装置322及びエアコン324などの)1又は2以上の電子装置も示す。さらに、複数のセンサ120の例示的な実装とすることができる(温度センサ328及び光センサ326などの)複数のセンサも示す。
【0042】
シナリオ300Aには、部屋302を取り囲む壁316、318及び320をさらに示す。さらに、部屋302内に配置された第1のディスプレイ画面312の近くに立って壁316の方を向いている第1のユーザ330も示す。なお、照明装置322及びエアコン324は一例にすぎない。シナリオ300Aは、本開示の範囲から逸脱することなく他のタイプの電子装置を含むこともできる。また、温度センサ328及び光センサ326も一例にすぎない。シナリオ300Aは、本開示の範囲から逸脱することなく他のタイプのセンサを含むこともできる。
【0043】
回路202は、いずれかの時点で、(電子装置106に結合されて部屋302の内部に位置することができる)第1の画像取り込み装置306から部屋302の1又は2以上の第1の画像を受け取るように構成することができる。第1の画像取り込み装置306は、部屋302の1又は複数の画像を取り込むように構成することができる。ある実施形態では、第1の画像取り込み装置306を、取り込まれた1又は複数の画像に基づいて、部屋302内に存在する(家具アイテム、装飾アイテム又はユーザなどの)複数の物体を物体検出結果として検出するように構成することができる。ある実施形態では、第1の画像取り込み装置306が、取り込まれた画像及び物体検出結果を回路202に送信し、回路202が部屋302内の複数の物体を決定することができる。
【0044】
回路202は、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、部屋302内に存在する第1のユーザ330の第1の顔領域を検出するように構成することができる。ある実施形態では、回路202が、以下に限定するわけではないが、顔検出法、物体検出法、深層学習法及びその他の画像処理法などの画像処理技術に基づいて、受け取った1又は2以上の第1の画像内の第1のユーザ330の第1の顔領域を検出することができる。回路202は、検出された第1の顔領域に基づいて、第1のユーザ330の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡するように構成することができる。第1の頭部位置又は第1の視線は、受け取られた部屋302の1又は2以上の画像内の検出された第1の顔領域に基づいて追跡することができる。第1の頭部位置又は第1の視線は、特定の時点で第1のユーザ330が見ている又は凝視していると考えられる部屋302内の場所又は領域を示すことができる。例えば、第1の頭部位置は、特定のヨー、ロール又はピッチの観点からのユーザの顔の向きに関連することができる。具体的には、いくつかの事例では、第1の頭部位置を、真っ直ぐな顔の位置、下を向いた位置、上を向いた位置、体の右側又は左側を向いた、或いは肩の上の顔の向きなどの位置の観点から決定することができる。
【0045】
ある実施形態では、回路202を、追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて第1のユーザ330の第1の視野方向(viewing direction)を決定するように構成することができる。視野方向は、部屋302の(壁316、318及び320などの)壁の方を向いているものとすることができ、この壁には選択された第2の画像取り込み装置が位置することができる。例えば、シナリオ300Aでは、追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方が部屋302の壁316の方を向いているものとすることができる。ある実施形態では、第1のユーザ330の視野方向を、第1のユーザ330に関連する第1の頭部位置に基づいて決定することができる。視野方向は、頭部位置の変化によって変化することができる。いくつかのシナリオでは、第1のユーザ330の視野方向を、第1のユーザ330の第1の視線に基づいて決定することができる。視野方向は、第1の視線の変化によって変化できるのに対し、第1の頭部位置は、変化しないままであることも又は変化することもある。例えば、第1の時点では、第1のユーザ330の第1の頭部位置が真っ直ぐであって第1の視線が壁316の左隅に向いているものとすることができる。第2の画像取り込み装置308は、第1の時点における第1の頭部位置及び第1の視線に関連する視点に基づいて外部環境104の1又は2以上の第2の画像を取り込むことができる。
【0046】
ある実施形態では、回路202を、第1のユーザ330の追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて(生活環境内の)複数のディスプレイ画面から第1のディスプレイ画面312を選択するようにさらに構成することができる。例えば、シナリオ300Aでは、第1の頭部位置又は第1の視線が部屋302の壁316の方に向いていることを示す。この場合は、第1のディスプレイ画面312を選択することができる。
【0047】
回路202は、追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて、(第2の画像取り込み装置308及び第3の画像取り込み装置310などの)複数の画像取り込み装置から第2の画像取り込み装置を選択するように構成することができる。複数の画像取り込み装置は、(外部環境304などの)部屋302の外部に配置される。例えば、第1の頭部位置又は第1の視線が部屋302の壁316の方に向いている場合、回路202は、壁316の外部に配置された第2の画像取り込み装置308を選択することができる。
【0048】
回路202は、選択された第2の画像取り込み装置308から1又は2以上の第2の画像を受け取るように構成することができる。このような画像は、選択された第2の画像取り込み装置308によって取り込まれた外部環境304の眺望を含むことができる。ある実施形態では、回路202を、第1のユーザ330の追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて、選択された第2の画像取り込み装置308を、部屋302の外部の環境の1又は2以上の第2の画像を取り込むように制御するようさらに構成することができる。その後、回路202は、電子装置106に関連する選択された第1のディスプレイ画面312を、受け取られた1又は2以上の第2の画像を表示するように制御するよう構成することができる。
【0049】
ある実施形態では、回路202が、(気象関連イベントなどの)イベント情報又はユーザ入力/選好に基づいて、複数の事前設定テーマ又は構成可能テーマの中から事前設定テーマ又は構成可能テーマを選択することができる。回路202は、選択された事前設定テーマ又は構成可能テーマに基づいて、表示画像(すなわち、表示された1又は2以上の第2の画像)上にアニメーション又はグラフィックアイテムをオーバーレイ表示するように構成することができる。このようなテーマは、例えば(窓のスタイル又は設計、窓のアーキテクチャ、窓の形状、又は窓の材料を表す)グラフィック、ガラスの色及び効果、(雪、雨、又は爆竹などの)アニメーションオブジェクト、(色温度変化などの)色効果、又はこれらの組み合わせを含むことができる。また、このようなテーマは、表示画像上にオーバーレイ表示又は適用されると、第1のディスプレイ画面312を、まるで生活環境102の壁316(すなわち、支持構造)上に特定のタイプの窓が存在しているかのように見せることができる。これにより、電子装置106は、ユーザの視聴体験を維持及び/又は強化して生活環境102の全体的美観に加えることができる。
【0050】
第1のディスプレイ画面312は、第1のユーザ330の頭部位置及び/又は第1の視線に基づいて外部環境の画像を表示するように動的に制御することができる。第1のユーザ330は、ディスプレイ画面及び画像取り込み装置が存在するいずれかの特定の場所又は方向からの外部環境の所望の眺望を体験することができる。
【0051】
図3Bは、本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的なシナリオを示す図である。図3Bの説明は、図1図2及び図3Aの要素に関連して行う。図3Bには例示的なシナリオ300Bを示す。例示的なシナリオ300Bには、(例えば、図3Aで説明したような)第1の画像取り込み装置306、第1のディスプレイ画面312、第2のディスプレイ画面314、照明装置322及びエアコン324を含むことができる部屋302を示す。例示的なシナリオ300Bには、(例えば、図3Aで説明したような)第2の画像取り込み装置308、第3の画像取り込み装置310、温度センサ328及び光センサ326を含むことができる外部環境304をさらに示す。
【0052】
図3Bには、部屋302内に立って壁320の方を向いているものとすることができる第1のユーザ330をさらに示す。ある実施形態では、回路202を、追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて、電子装置106に結合された第3の画像取り込み装置310を選択するように構成することができる。第3の画像取り込み装置310は、部屋302の外部(外部環境304)の壁320上に位置することができる。回路202は、選択された第3の画像取り込み装置310から1又は2以上の第3の画像を受け取り、電子装置106に関連する第2のディスプレイ画面314を、受け取った1又は2以上の第3の画像を表示するように制御するよう構成することができる。1又は2以上の第3の画像は、第3の画像取り込み装置310の視点から取り込むことができる。
【0053】
ある実施形態では、(第2の画像取り込み装置308及び第3の画像取り込み装置310などの)複数の画像取り込み装置が、(部屋302などの)生活環境の外部に配置された(複数のオーディオ取り込み装置118などの)複数のオーディオ取り込み装置に関連することができる。回路202は、選択された第2の画像取り込み装置308に関連する(第1のオーディオ取り込み装置118Aなどの)第1のオーディオ取り込み装置を、部屋302の外部の環境内に存在する第1のオーディオを取り込むように制御するようさらに構成することができる。
【0054】
回路202は、第1のオーディオ取り込み装置118Aから、取り込まれた第1のオーディオに関連する第1のオーディオ情報を受け取るように構成することができる。回路202は、受け取った第1のオーディオ情報に基づいて、第1のオーディオを再生するように(オーディオ再生装置112などの)オーディオ再生装置を制御するようさらに構成することができる。第1のユーザ330は、第2のディスプレイ画面314上の表示画像を見ながら、第1のユーザ330の体験を強化することができる部屋302の外部環境の音を聞くことができる。
【0055】
ある実施形態では、回路202を、現在の時刻、第1のユーザ330の地理的位置、或いは(部屋302などの)生活環境内に存在する1又は2以上の物体のうちの少なくとも1つに基づいてメディアコンテンツをレンダリングするように、電子装置106に関連する第1のディスプレイ画面312又はオーディオ再生装置112を制御するようさらに構成することができる。例えば、メディアコンテンツは、現在の時刻に基づいて朝のシーン、夕方のシーン又は夜のシーンなどをレンダリングすることができる。第1のディスプレイ画面312は、現在の時刻に対応するシーンを表示することができ、オーディオ再生装置112は、これに応じてオーディオ情報を再生することができる。別の例では、第1のユーザ330の地理的位置に基づいてメディアコンテンツをレンダリングすることができる。地理的位置は、例えば特定のビーチ、岩場、山、及びジャングルなどとすることができる。別の例では、部屋302内に存在する1又は2以上の物体に基づいてメディアコンテンツをレンダリングすることができる。例えば、回路202は、部屋302内の複数の物体を検出し、検出された複数の物体に基づいてメディアコンテンツを表示するように第1のディスプレイ画面312を制御することができる。検出された物体が部屋302内のコーヒーマグである場合、回路202は、コーヒーマグに関連し得るメディアコンテンツを表示することができる。このようなメディアコンテンツは、例えば朝のシーン、カフェのシーン、又はレストランのシーンを含むことができる。別の例では、回路202が、以下に限定するわけではないが、人物、装飾品、食品、又はこれらの組み合わせなどの物体を検出することができる。回路202は、このような物体について、以下に限定するわけではないが、パーティのシーン、ダンスのシーン又はロマンチックなシーンなどのメディアコンテンツを表示することができる。メディアコンテンツの他の例としては、以下に限定するわけではないが、1又は2以上の予め記憶された画像、1又は2以上の予め記憶されたオーディオコンテンツ、1又は2以上の予め記憶されたグラフィック/アニメーションコンテンツ、ユーザ装置から受け取られた第1のメディアコンテンツ、又は(サーバ126などの)サーバから受け取られた第2のメディアコンテンツを挙げることができる。ユーザ装置(図示せず)は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレットコンピュータ装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、メディアプレーヤ、サウンドシステム、スマートオーディオ装置、ホームシアターシステム、デジタルカメラ、又はメディアレンダリング能力を有するその他の消費者電子装置などの、第1のユーザ330に関連する装置を示すことができる。
【0056】
ある実施形態では、回路202を、選択された第2の画像取り込み装置308に関連する(光センサ326及び温度センサ328などの)1又は2以上のセンサから(部屋302などの)生活環境の外部の環境に関連する環境情報を受け取るようにさらに構成することができる。環境情報は、光度情報、温度情報、又は空気流情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。回路202は、受け取った環境情報に基づいて部屋302内の(エアコン324及び照明装置322などの)1又は2以上の電子装置の動作を制御するように構成することができる。このような電子装置の例としては、以下に限定するわけではないが、照明装置、扇風機、エアコンシステム、電気ヒータ、サーモスタット装置、アロマディフューザ装置、又は暖房・換気及び空調(HVAC)システムを挙げることができる。例えば、照明装置322は、外部環境に基づいて部屋302の光度を調整することができる。電気ファン(図示せず)は、外部環境の空気流に基づいて部屋302の空気流を調整することができる。エアコン324は、外部環境304の温度に基づいて部屋302の温度を調整することができる。アロマディフューザ(図示せず)は、外部環境304の香りに一致する香りを部屋302内に放出することができる。HVACシステム(図示せず)は、部屋302内に高温空気、低温空気及び/又は除湿空気を導入できる1又は2以上の通気孔を含むことができる。
【0057】
ある実施形態では、回路202を、部屋302の外部の環境内に存在する光センサ326又は温度センサ328から環境情報を受け取るように構成することができる。環境情報は、(光センサ326又は温度センサ328などの)1又は2以上のセンサからアナログ信号又はデジタル信号の形態で受け取ることができる。光センサ326は、外部環境304の光度情報を検出するように構成できる好適なロジック、回路及び/又はインターフェイスを含むことができる。例えば、図3Aに示すように、光センサ326は、選択された第2の画像取り込み装置308上に位置して部屋302の外部の環境の光度情報を検出することができる。光センサ326は、部屋302の外部の環境の光度を示す信号を回路202に送信することができる。回路202は、光センサ326から受け取られた信号に基づいて外部環境304の光度を決定するように構成することができる。光センサ326の例としては、以下に限定するわけではないが、フォトレジスタ、フォトダイオード、光電池、フォトトランジスタ、又は光電センサを挙げることができる。
【0058】
温度センサ328は、外部環境304の温度情報を検出するように構成できる好適なロジック、回路及び/又はインターフェイスを含むことができる。例えば、図3Aに示すように、温度センサ328は、選択された第2の画像取り込み装置308上に位置して部屋302の外部の環境の温度情報を取得することができる。温度センサ328は、部屋302の外部の環境の温度(又は温度値の時系列データ)を示す信号を回路202に送信することができる。回路202は、温度センサ328から受け取られた信号に基づいて外部環境304の温度を決定するように構成することができる。例えば、回路202は、摂氏22度としての温度情報、及びカテゴリ変数(例えば、薄暗い光又は低光)又は確定値(例えば、800ルーメン)としての光度情報を受け取ることができる。回路202は、受け取った温度情報及び光度情報に基づいて、部屋の温度を32℃に設定するようにエアコン324を制御して照明装置322をオンにするように構成することができる。
【0059】
ある実施形態では、回路202を、第1のユーザ330の検出された第1の顔領域に基づいて第1のユーザ330の感情状態を決定するようにさらに構成することができる。第1のユーザ330の第1の顔領域は、受け取られた部屋302の1又は2以上の第1の画像に基づいて検出することができる。感情状態の例としては、以下に限定するわけではないが、幸せな感情、悲しい感情、怒りの感情、穏やかな感情、恐怖の感情、中立の感情、わくわくする感情、混乱した感情、ストレスを受けた感情、むかついた感情、驚いた感情、興奮した感情、又は怯えた感情を挙げることができる。第1のユーザ330の第1の顔領域(例えば、顔エリア)は、第1のユーザ330のアイデンティティを示すことができる。ある実施形態では、メモリ204を、第1のユーザ330の(名前、サンプル画像及び/又はユーザプロファイルなどの)識別情報を記憶するように構成することができる。回路202は、検出された第1の顔領域及び記憶された識別情報に基づいて第1のユーザ330を認識することができる。認識された第1のユーザ330の識別情報に基づいて、第1のディスプレイ画面312上にメディアコンテンツを表示することができる。
【0060】
回路202は、第1のユーザ330の決定された感情状態に基づいて、複数の画像取り込み装置から(第3の画像取り込み装置310などの)第3の画像取り込み装置を選択するように構成することができる。その後、回路202は、第3の画像取り込み装置310から受け取られた1又は2以上の第3の画像を表示するように第1のディスプレイ画面312を制御することができる。例えば、回路202は、メディアコンテンツとして、幸せな感情には「風景映画」を、悲しい感情には「漫談(standup-comedy)のエピソード」を、穏やかな感情には「海辺のビデオブログ」を、わくわくする感情には「パーティビデオ」を決定することができる。
【0061】
ある実施形態では、回路202を、電子装置106の動作モードの選択を示すユーザ入力を受け取るようにさらに構成することができる。回路202は、選択された動作モードに基づいて電子装置106の動作を制御するように構成することができる。ユーザ入力は、電子装置106に関連する第1のディスプレイ画面312又はTVリモコンなどの入力装置、或いはモバイル装置を介して受け取ることができる。動作モードは、例えばTVモード又はウィンドウ(窓)モードを含むことができる。回路202は、ユーザ入力に基づいて、電子装置106の動作をTVモード又はウィンドウモードに切り替えるように制御するよう構成することができる。
【0062】
ある実施形態では、回路202を、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて(部屋302などの)生活環境の内部における第1のユーザ330の存在を検出するように構成することができる。回路202は、検出された第1のユーザ330の存在に基づいて電子装置106の省電力モードを制御するようにさらに構成することができる。例えば、回路202は、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて第1のユーザ330が(部屋302などの)生活環境の内部に存在しないことを検出した場合、電子装置106の省電力モードをオンにすることができる。開示する電子装置106は、生活環境102内にユーザが存在しない場合に省電力モードをオンにすることによって電力を節約することができる。
【0063】
ある実施形態では、回路202を、占有信号(occupancy signal)に基づいて(部屋302などの)生活環境の内部における第1のユーザ330の存在を検出するように構成することができる。具体的には、回路202は、第1の画像取り込み装置306から占有信号を受け取るように構成することができる。占有信号は、第1の画像取り込み装置306から電子装置106に送信される電気信号又はデジタル信号を意味することができる。占有信号は、生活環境102内における第1のユーザ330の存在を示すことができる。
【0064】
ある実施形態では、回路202を、第1のユーザ330の追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて電子装置106の省電力モードを制御するように構成することができる。一例として、回路202が(部屋302などの)生活環境の内部における第1のユーザ330の存在を検出したものの、規定の期間にわたって第1のユーザ330の第1の頭部位置又は第1の視線が変化しない場合がある。このことは、部屋302内で第1のユーザ330が居眠りしている可能性又は眠っている可能性を示唆することができる。このような場合には、回路202を、電子装置106の省電力モードをオンにするように構成することができる。
【0065】
図4は、本開示の実施形態による、生活環境外の環境に基づいて生活環境内のディスプレイ上にコンテンツをレンダリングする例示的なシナリオを示す図である。図4の説明は、図1図2図3A及び図3Bの要素に関連して行う。図4には例示的なシナリオ400を示す。例示的なシナリオ400には、生活環境102の一例とすることができる部屋402を示す。さらに、図1の第1の画像取り込み装置108の例示的な実装とすることができる第1の画像取り込み装置404も示す。さらに、複数のディスプレイ画面110の例示的な実装とすることができる(第1のディスプレイ画面406及び第2のディスプレイ画面408などの)複数のディスプレイ画面も示す。さらに、複数の電子装置114の例示的な実装とすることができる(照明装置416及びエアコン418などの)複数の電子装置も示す。
【0066】
シナリオ400には、第1のディスプレイ画面406の近くに立っていると考えられる第1のユーザ420をさらに示す。シナリオ400には、第2のディスプレイ画面408の近くに立っていると考えられる第2のユーザ422をさらに示す。シナリオ400には、(部屋402などの)生活環境を取り囲む壁410、412及び414をさらに示す。なお、照明装置416及びエアコン418は電子装置の一例にすぎない。シナリオ400は、本開示の範囲から逸脱することなく他のタイプの電子装置に適用することもできる。
【0067】
ある実施形態では、回路202を、(電子装置106に結合して部屋402内に配置できる)第1の画像取り込み装置404から部屋402の1又は2以上の第1の画像を受け取るように構成することができる。回路202は、(例えば、図3Aでも説明したように)受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、部屋402内に存在する第1のユーザ420の第1の顔領域を検出するように構成することができる。また、回路202は、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、部屋402内に存在する第2のユーザ422の第2の顔領域を検出するように構成することもできる。
【0068】
回路202は、(例えば、図3Aでも説明したように)検出された第1の顔領域に基づいて第1のユーザ420の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡するように構成することができる。同様に、回路202は、検出された第2の顔領域に基づいて第2のユーザ422の第2の頭部位置又は第2の視線の少なくとも一方を追跡するように構成することができる。回路202は、(例えば、図3Aでも説明したように)第1のユーザ420の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡することに基づいて、複数の画像取り込み装置116から(第2の画像取り込み装置308などの)第2の画像取り込み装置を選択するように構成することができる。同様に、回路202は、第2のユーザ422の第2の頭部位置又は第2の視線の少なくとも一方を追跡することに基づいて、複数の画像取り込み装置116から(第3の画像取り込み装置310などの)第3の画像取り込み装置を選択するように構成することができる。
【0069】
回路202は、(例えば図3Aでも説明したように)選択された第2の画像取り込み装置から1又は2以上の第2の画像を受け取るように構成することができる。同様に、回路202は、選択された第3の画像取り込み装置310から1又は2以上の第3の画像を受け取るように構成することができる。その後、回路202は、(例えば、図3Aでも説明したように)電子装置106に関連する第1のディスプレイ画面406を、受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように制御するよう構成することができる。同様に、回路202は、第2のディスプレイ画面408を、第3の画像取り込み装置310から受け取った1又は2以上の第3の画像を表示するように制御するよう構成することができる。電子装置106は、第1のユーザ420及び第2のユーザ422のそれぞれの視野角又は頭部姿勢に基づくディスプレイ画面の動的制御を可能にする。
【0070】
図5は、本開示の実施形態による、生活環境の内部のディスプレイ上に外部環境の画像をレンダリングする例示的な方法を示すフローチャートである。図5の説明は、図1図2図3A図3B及び図4の要素に関連して行う。図5にはフローチャート500を示す。フローチャート500の動作は、図1又は図2の電子装置106などのコンピュータシステムによって実行することができる。動作は、502から開始して504に進むことができる。
【0071】
504において、(生活環境102などの)生活環境の1又は2以上の第1の画像を受け取ることができる。1又は2以上の実施形態では、例えば図3Aで説明したように、回路202を、電子装置106に結合されて生活環境102内に配置された第1の画像取り込み装置108から生活環境102の1又は2以上の第1の画像を受け取るように構成することができる。
【0072】
506において、生活環境102内に存在する(第1のユーザ124などの)第1のユーザの第1の顔領域を検出することができる。1又は2以上の実施形態では、例えば図3Aで説明したように、回路202を、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、生活環境102内に存在する第1のユーザ124の第1の顔領域を検出するように構成することができる。
【0073】
508において、第1のユーザ124の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡することができる。1又は2以上の実施形態では、例えば図3Aで説明したように、回路202を、検出された第1の顔領域に基づいて第1のユーザ124の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡するように構成することができる。
【0074】
510において、(複数の画像取り込み装置116などの)複数の画像取り込み装置から(第2の画像取り込み装置122などの)第2の画像取り込み装置を選択することができる。1又は2以上の実施形態では、回路202を、追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて複数の画像取り込み装置116から第2の画像取り込み装置122を選択するように構成することができる。例えば図3Aで説明したように、複数の画像取り込み装置116は生活環境102の外部に位置することができる。
【0075】
512において、選択された第2の画像取り込み装置122から1又は2以上の第2の画像を受け取ることができる。1又は2以上の実施形態では、例えば図3Aで説明したように、回路202を、選択された第2の画像取り込み装置122から1又は2以上の第2の画像を受け取るように構成することができる。
【0076】
514において、(第1のディスプレイ画面110Aなどの)第1のディスプレイ画面を制御することができる。1又は2以上の実施形態では、回路202を、受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように、電子装置106に関連する第1のディスプレイ画面110Aを制御するよう構成することができる。制御は終了に進むことができる。
【0077】
フローチャート500は、504、506、508、510、512及び514などの離散的動作として示しているが、本開示はこのように限定されるものではない。従って、いくつかの実施形態では、開示する実施形態の本質を損なうことなく、このような離散的動作を特定の実装に応じてさらなる動作にさらに分割し、より少ない動作に組み合わせ、又は削除することができる。
【0078】
本開示の様々な実施形態は、機械及び/又はコンピュータ(例えば、電子装置106)が実行できる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体及び/又は記憶媒体を提供することができる。これらの命令は、機械及び/又はコンピュータ(例えば、電子装置106)に、電子装置106に結合されて生活環境102内に位置することができる第1の画像取り込み装置(例えば、第1の画像取り込み装置108)から生活環境(例えば、生活環境102)の1又は2以上の第1の画像を検索することを含む動作を実行させることができる。動作は、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、生活環境102内に存在する第1のユーザ(例えば、第1のユーザ124)の第1の顔領域を検出することをさらに含むことができる。動作は、検出された第1の顔領域に基づいて第1のユーザ124の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡することをさらに含むことができる。動作は、第1のユーザ124の追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて、電子装置106に結合された複数の画像取り込み装置(例えば、複数の画像取り込み装置116)から第2の画像取り込み装置(第2の画像取り込み装置122)を選択することをさらに含むことができる。複数の画像取り込み装置116は、生活環境102の外部に位置することができる。動作は、選択された第2の画像取り込み装置122から1又は2以上の第2の画像を検索することをさらに含むことができる。動作は、電子装置106に関連する第1のディスプレイ画面(例えば、第1のディスプレイ画面110A)を、受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように制御することをさらに含むことができる。
【0079】
本開示の例示的な態様は、(回路202などの)回路を含むことができる(電子装置106などの)電子装置を含むことができる。回路202は、電子装置106に結合されて生活環境102内に位置することができる(第1の画像取り込み装置108などの)第1の画像取り込み装置から(生活環境102などの)生活環境の1又は2以上の第1の画像を受け取るように構成することができる。回路202は、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、生活環境102内に存在する(第1のユーザ124などの)第1のユーザの第1の顔領域を検出するように構成することができる。回路202は、検出された第1の顔領域に基づいて第1のユーザ124の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方を追跡するように構成することができる。回路202は、第1のユーザ124の追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて、電子装置106に結合された(複数の画像取り込み装置116などの)複数の画像取り込み装置から(第2の画像取り込み装置122などの)第2の画像取り込み装置を選択するように構成することができる。複数の画像取り込み装置116は生活環境102の外部に位置することができる。回路202は、選択された第2の画像取り込み装置122から1又は2以上の第2の画像を受け取り、電子装置106に関連する(第1のディスプレイ画面110Aなどの)第1のディスプレイ画面を、受け取った1又は2以上の第2の画像を表示するように制御するようさらに構成することができる。
【0080】
ある実施形態によれば、回路202は、第1のユーザ124の追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて、選択された第2の画像取り込み装置122を、生活環境102の外部の環境の1又は2以上の第2の画像を取り込むように制御するようさらに構成することができる。
【0081】
ある実施形態によれば、回路202は、追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて第1のユーザ124の第1の視野方向を決定するようにさらに構成することができる。視野方向は、(部屋302などの)生活環境の(壁318などの)壁の方に向いていることができ、壁318上には選択された第2の画像取り込み装置308が位置することができる。
【0082】
ある実施形態によれば、回路202は、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、(部屋402などの)生活環境の内部に存在する(第2のユーザ422などの)第2のユーザの第2の顔領域を検出するようにさらに構成することができる。回路202は、検出された第2の顔領域に基づいて第2のユーザ422の第2の頭部位置又は第2の視線の少なくとも一方を追跡するように構成することができる。回路202は、第2のユーザ422の追跡された第2の頭部位置又は第2の視線の少なくとも一方に基づいて、複数の画像取り込み装置116から第3の画像取り込み装置を選択するようにさらに構成することができる。回路202は、受け取った1又は2以上の第2の画像と、第3の画像取り込み装置から受け取った1又は2以上の第3の画像とを表示するように第1のディスプレイ画面110Aを制御するよう構成することができる。
【0083】
ある実施形態によれば、回路202は、追跡された第1ユーザ124の第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて、(複数のディスプレイ画面110などの)複数のディスプレイ画面から第1ディスプレイ画面110Aを選択するようにさらに構成することができる。
【0084】
ある実施形態によれば、複数の画像取り込み装置116は、生活環境102の外部に配置された(複数のオーディオ取り込み装置118などの)複数のオーディオ取り込み装置に関連することができる。回路202は、選択された第2の画像取り込み装置122に関連する(第1のオーディオ取り込み装置118Aなどの)第1のオーディオ取り込み装置を、生活環境102の外部の環境内に存在する第1のオーディオを取り込むように制御するよう構成することができる。回路202は、第1のオーディオ取り込み装置118Aから、取り込まれた第1のオーディオに関連する第1のオーディオ情報を受け取るようにさらに構成することができる。回路202は、受け取った第1のオーディオ情報に基づいて、電子装置106に関連する(オーディオ再生装置112などの)オーディオ再生装置を、第1のオーディオを再生するように制御するようさらに構成することができる。
【0085】
ある実施形態によれば、回路202は、選択された第2の画像取り込み装置122に関連する(複数のセンサ120などの)1又は2以上のセンサから、生活環境102の外部の環境に関連する環境情報を受け取るようにさらに構成することができる。環境情報は、光度情報、温度情報又は空気流情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。回路202は、受け取った環境情報に基づいて、生活環境102内の(1又は2以上の電子装置114などの)1又は2以上の電子装置の動作を制御するようにさらに構成することができる。
【0086】
ある実施形態によれば、1又は2以上の電子装置114は、照明装置、電動ファン、又はエアコンシステム、電気ヒータ、サーモスタット装置、アロマディフューザ装置、又は暖房・換気及び空調(HVAC)システムのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0087】
ある実施形態によれば、回路202は、電子装置106に関連する第1のディスプレイ画面110A又はオーディオ再生装置112を、現在の時刻、第1のユーザ124の地理的位置、或いは生活環境102内に存在する1又は2以上の物体のうちの少なくとも1つに基づいてメディアコンテンツをレンダリングするように制御するようさらに構成することができる。ある実施形態によれば、メディアコンテンツは、1又は2以上の予め記憶された画像、1又は2以上の予め記憶されたオーディオコンテンツ、1又は2以上の予め記憶されたグラフィック/アニメーションコンテンツ、ユーザ装置から受け取られた第1のメディアコンテンツ、又は(サーバ126などの)サーバから受け取られた第2のメディアコンテンツのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0088】
ある実施形態によれば、回路202は、第1のユーザ124の検出された顔領域に基づいて第1のユーザ124の感情状態を決定するようにさらに構成することができる。回路202は、第1のユーザ124の決定された感情状態に基づいて、複数の画像取り込み装置116から第3の画像取り込み装置を選択するように構成することができる。回路202は、第3の画像取り込み装置から受け取った1又は2以上の第3の画像を表示するように第1のディスプレイ画面110Aを制御するようさらに構成することができる。
【0089】
ある実施形態によれば、回路202は、電子装置106の動作モードの選択を示すユーザ入力を受け取るようにさらに構成することができる。回路202は、選択された動作モードに基づいて電子装置106の動作を制御するようにさらに構成することができる。
【0090】
ある実施形態によれば、回路202は、受け取った1又は2以上の第1の画像に基づいて、生活環境102内における第1のユーザ124の存在を検出するようにさらに構成することができる。回路202は、検出された第1のユーザ124の存在に基づいて電子装置106の省電力モードを制御するようにさらに構成することができる。ある実施形態によれば、回路202は、第1のユーザ124の追跡された第1の頭部位置又は第1の視線の少なくとも一方に基づいて電子装置106の省電力モードを制御するようにさらに構成することができる。
【0091】
本開示は、ハードウェアで実現することも、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現することもできる。本開示は、少なくとも1つのコンピュータシステム内で集中方式で実現することも、又は異なる要素を複数の相互接続されたコンピュータシステムにわたって分散できる分散方式で実現することもできる。本明細書で説明した方法を実行するように適合されたコンピュータシステム又はその他の装置が適することができる。ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせは、ロードされて実行された時に本明細書で説明した方法を実行するようにコンピュータシステムを制御することができるコンピュータプログラムを含む汎用コンピュータシステムとすることができる。本開示は、他の機能も実行する集積回路の一部を含むハードウェアで実現することができる。
【0092】
本開示は、本明細書で説明した方法の実装を可能にする全ての特徴を含み、コンピュータシステムにロードされた時にこれらの方法を実行できるコンピュータプログラム製品に組み込むこともできる。本文脈におけるコンピュータプログラムとは、情報処理能力を有するシステムに特定の機能を直接的に、或いはa)別の言語、コード又は表記法への変換、b)異なる内容形態での複製、のいずれか又は両方を行った後に実行させるように意図された命令セットの、あらゆる言語、コード又は表記法におけるあらゆる表現を意味する。
【0093】
いくつかの実施形態を参照しながら本開示を説明したが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができ、同等物を代用することもできると理解するであろう。また、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の状況又は内容を本開示の教示に適合させるように多くの修正を行うこともできる。従って、本開示は、開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に収まる全ての実施形態を含むように意図される。
【符号の説明】
【0094】
300A シナリオ
302 部屋
304 外部環境
306 第1の画像取り込み装置
308 第2の画像取り込み装置
310 第3の画像取り込み装置
312 第1のディスプレイ画面
314 第2のディスプレイ画面
316 壁
318 壁
320 壁
322 照明装置
324 エアコン
326 光センサ
328 温度センサ
330 第1のユーザ
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5