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特許7601244情報制御装置、情報制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】情報制御装置、情報制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20241210BHJP
【FI】
G06Q10/083
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023553910
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(86)【国際出願番号】 JP2021038440
(87)【国際公開番号】W WO2023067657
(87)【国際公開日】2023-04-27
【審査請求日】2024-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田川 理沙
【審査官】橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/084806(WO,A1)
【文献】特許第6883906(JP,B1)
【文献】特開2000-035997(JP,A)
【文献】特開2021-128366(JP,A)
【文献】特開2009-205290(JP,A)
【文献】国際公開第2021/199110(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録する登録手段と、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成する配車情報生成手段と、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得する取得手段と、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御する生体認証制御手段と、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成する手荷物情報生成手段と、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供する情報提供手段と
前記手荷物の前記送迎車両への積載が完了したことを前記ユーザに報知する報知手段を備え、
前記報知手段は、前記到着空港における前記送迎車両の配車位置を前記ユーザに報知する、
情報制御装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記ユーザが前記送迎車両に乗車する際に、前記ユーザの生体情報を取得し、
前記生体認証制御手段は、取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、前記生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記情報提供手段は、前記登録情報に基づき、前記ユーザを前記宿泊施設まで送迎するための情報を提供する、
請求項1に記載の情報制御装置。
【請求項3】
前記生体情報は、顔画像及び前記顔画像から生成された特徴量の少なくともいずれかを含む、
請求項1又は2に記載の情報制御装置。
【請求項4】
コンピュータが、
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録し、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成し、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得し、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成し、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供し、
前記手荷物の前記送迎車両への積載が完了したことを前記ユーザに報知し、
前記到着空港における前記送迎車両の配車位置を前記ユーザに報知する、
情報制御方法。
【請求項5】
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録するステップと、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成するステップと、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得するステップと、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御するステップと、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成するステップと、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供するステップと、
前記手荷物の前記送迎車両への積載が完了したことを前記ユーザに報知するステップと、
前記到着空港における前記送迎車両の配車位置を前記ユーザに報知するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報制御装置、情報制御方法、及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、顔認証を含む生体認証技術が発達し、生体認証技術を利用した様々なサービスが導入されつつある。例えば、特許文献1には、顔認証を用いて、顧客の荷物を宿泊先に適切に配送することが可能な荷物配送システムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2021/084806号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
飛行機を利用する旅行及び出張においては、空港での手荷物の受け取りに時間を要することも多い。また、空港からタクシーやバスなどの送迎車両を利用し、宿泊先などの目的地に移動する場合、空港内で手荷物を持ったまま送迎車両の待機場所まで移動する必要がある。加えて、送迎車両の利用客が多い場合には、送迎車両の待ち時間が発生するなど、ユーザにとって不便な場面も多い。ユーザの満足度をさらに高めるためにも、手荷物に煩わされることなく、快適な移動を可能にするサービスが求められていた。
【0005】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性を向上させることができる情報制御装置、情報制御方法、及びコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる情報制御装置は、
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録する登録手段と、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成する配車情報生成手段と、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得する取得手段と、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御する生体認証制御手段と、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成する手荷物情報生成手段と、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供する情報提供手段と、を備える。
【0007】
本開示にかかる情報制御方法は、
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録し、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成し、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得し、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成し、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供する、方法である。
【0008】
本開示にかかるコンピュータ可読媒体は、
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録するステップと、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成するステップと、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得するステップと、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御するステップと、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成するステップと、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性を向上させることができる情報制御装置、情報制御方法、及びコンピュータ可読媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る情報制御装置の構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態に係る情報制御方法を示すフローチャートである。
図3】第1の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
図4】第1の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
図5】第1の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
図6】第1の実施形態に係る配車情報の一例を示す図である。
図7】第1の実施形態に係る手荷物情報の一例を示す図である。
図8】第2の実施形態に係る情報制御装置の構成を示すブロック図である。
図9】第2の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
図10】第2の実施形態に係るユーザ端末の表示画面の一例である。
図11】第2の実施形態に係る情報制御方法を示すフローチャートである。
図12】第3の実施形態に係る情報制御システムの構成を示すブロック図である。
図13】第3の実施形態に係る認証装置の構成を示すブロック図である。
図14】第3の実施形態に係る認証装置の処理を示すフローチャートである。
図15】第3の実施形態に係る認証装置の処理を示すフローチャートである。
図16】第3の実施形態に係る情報制御装置の構成を示すブロック図である。
図17】第3の実施形態に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図18】第3の実施形態に係る空港端末の構成を示すブロック図である。
図19】第3の実施形態に係る送迎車両端末の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0012】
<第1の実施形態>
図1を参照して情報制御装置10の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報制御装置10の構成を示すブロック図である。図1より、情報制御装置10は、登録部110、配車情報生成部111、取得部112、生体認証制御部113、手荷物情報生成部114、及び情報提供部115を有する。登録部110、配車情報生成部111、取得部112、生体認証制御部113、手荷物情報生成部114、及び情報提供部115は、それぞれ、登録手段、配車情報生成手段、取得手段、生体認証制御手段、手荷物情報生成手段、及び情報提供手段としての機能を有している。
【0013】
情報制御装置10は、手荷物に煩わされることなく、快適な移動を可能とするサービスを提供可能なコンピュータである。情報制御装置10は、通信ネットワーク(以降、通信ネットワークを単にネットワークとも称する)、または、所定の無線通信により、所定の端末及び装置と接続されてもよい。
【0014】
なお、ネットワークは、有線か無線であるかを問わないし、通信プロトコルの種別を問わない。当該端末及び装置は、ユーザ端末、空港端末、送迎車両端末、認証装置、記憶装置等であってもよい。ユーザ端末は、ユーザが保有する端末であり、例えばスマートフォンやタブレット等である。空港端末とは、空港に設けられた端末であり、例えばパーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等である。送迎車両端末とは、送迎車両のスタッフ又は運転手が保有する端末であり、例えばスマートフォンやタブレット等である。
【0015】
登録部110は、航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録する。登録部110は、情報制御装置10の内部に設けられている記憶装置に登録情報を登録してもよいし、外部に設けられている記憶装置に登録情報を登録してもよい。
【0016】
生体情報には、例えば、顔画像や顔画像から取得可能な顔特徴情報、指紋、声紋、静脈、網膜、瞳の虹彩の模様(パターン)といった個人に固有の身体的特徴から計算されるデータ(特徴量)を用いることができる。なお、情報制御装置10は、カメラ等の生体情報取得装置を介して、ユーザから登録情報のための生体情報を取得してもよい。
【0017】
個人情報とは、例えば、ユーザの氏名、性別、生年月日、住所、国籍、ユーザの連絡先(電話番号、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスアカウント等)、クレジットカード情報や電子決済アプリ情報などの支払情報、口座情報等が含まれていてもよい。
【0018】
配車情報生成部111は、登録情報に基づいて、ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成する。送迎車両とは、例えばタクシーや宿泊施設までの送迎バスなどである。配車情報生成部111は、登録情報に含まれるユーザの到着空港、到着日時などの情報に基づき、送迎車両の配車手続きを行うための配車情報を生成する。
【0019】
配車情報には、ユーザの氏名、連絡先、ユーザID、配車時刻、配車場所、宿泊施設等の送迎先、手荷物の積載依頼の有無などの情報が含まれる。配車情報生成部111は、記憶装置に記憶されている登録情報に基づき、当該配車情報を生成することができる。なお、ユーザは、事前に送迎車両の配車手続きの有無について、登録情報に登録することができる。また、ユーザは、手荷物の積載依頼の有無について、事前に登録情報に登録してもよく、後述する空港の手荷物受付時に積載依頼を有として登録してもよい。
【0020】
情報制御装置10は、配車情報生成部111によって生成された配車情報を所定の機関に送信し、配車手続きの依頼を行う。所定の機関とは、タクシー会社や宿泊施設などである。配車情報生成部111は、送迎車両の配車が完了した際に、所定の機関又は送迎車両端末から送迎車両の具体的な配車位置に関する情報を取得し、配車情報を更新する。
【0021】
取得部112は、出発空港においてユーザが手荷物を預ける際にスキャンされたユーザの生体情報を取得する。取得部112は、例えば、出発空港の手荷物受付カウンター等に設けられた端末(以下、出発空港端末と称する。)から、ネットワークを介して、ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされたユーザの生体情報を取得する。
【0022】
出発空港端末は、出発空港に備えられたコンピュータであり、ユーザの生体情報を取得することができる。例えば、出発空港端末は、出発空港の手荷物受付カウンター等に設けられ、ユーザが出発空港で手荷物を預ける際に、ユーザの顔画像を撮影し、取得部112に送信してもよい。これにより、取得部112は、出発空港端末を介して、出発空港端末で撮影されたユーザの顔画像を取得することができる。
なお、出発空港端末がユーザの顔画像を撮影すると説明したが、顔画像以外の生体情報を取得してもよい。
【0023】
取得部112は、出発空港端末から取得した顔画像を生体認証制御部113に出力する。なお、取得部112は、出発空港端末から取得した顔画像を記憶装置に記憶してもよい。この場合、生体認証制御部113は、記憶装置から顔画像を取得することができる。
【0024】
生体認証制御部113は、取得されたユーザの生体情報について、登録情報を用いて、生体認証を制御する。具体的には、生体認証制御部113は、登録情報を用いて事前に顔特徴情報を記憶している認証装置に、取得された生体情報を送信し、認証装置に生体認証を行わせる。なお、認証装置は、生体認証制御部113の内部に設けられてもよく、外部に設けられてもよい。なお、情報制御装置10が上述した認証装置を内蔵する場合、生体認証制御部113は、生体情報の照合を行うことにより生体認証処理を行う。認証装置の詳細な構成は、後述する。
【0025】
また、生体認証の代わりに、所定の本人確認情報を用いて本人確認認証を行うようにしてもよい。本人確認情報としては、例えば、マイナンバー、健康保険証、パスポート、ID及びパスワードの組合せ、本人を特定可能な二次元コード、電子証明書等が挙げられる。本人確認認証とは、取得された本人確認情報と認証用の本人確認情報とを照合させることにより認証を行う方法である。
【0026】
手荷物情報生成部114は、生体認証に成功した場合、手荷物がユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成する。手荷物情報には、例えば、ユーザの氏名、連絡先、ユーザID、到着空港、手荷物の積載依頼の有無などの情報が含まれる。なお、上述の手荷物情報は、単なる例示であり、任意に内容を変更してもよい。出発空港端末は、手荷物情報を二次元コード化し、ユーザ識別タグとして出力する。二次元コードとは、例えばQRコード(登録商標)である。空港スタッフは、ユーザ識別タグをユーザの手荷物に付して、手荷物を目的地の空港(到着空港)まで輸送するための受付処理を完了する。
【0027】
情報提供部115は、手荷物情報と、配車情報とに基づいて、手荷物を送迎車両に積載するための情報を提供する。手荷物に付されたユーザ識別タグは、到着空港に設けられた端末(以下、到着空港端末と称する。)によって、読み取られる。到着空港端末は、読み取った手荷物情報を情報提供部115に送信する。情報提供部115は、手荷物の積載依頼が有の場合、手荷物情報に含まれるユーザIDに基づき、当該ユーザの配車情報を取得する。情報提供部115は、取得された配車情報に含まれる送迎車両の配車位置を到着空港端末に送信する。
【0028】
到着空港のスタッフは、到着空港端末に通知された送迎車両の配車位置までユーザの手荷物を配送する。送迎車両までの配送が完了した後、送迎車両のスタッフ又は運転手は、配送された手荷物に付されたユーザ識別タグを、送迎車両端末を用いて読み取る。送迎車両端末は、読み取った手荷物情報を情報提供部115に送信する。
【0029】
情報提供部115は、手荷物情報に含まれるユーザIDと、配車情報に含まれるユーザIDとを照合し、ユーザIDが一致する場合に、手荷物を送迎車両に積載することを許可する旨を送迎車両端末に送信する。送迎車両のスタッフ又は運転手は、許可メッセージが得られた場合に、手荷物を送迎車両に積載する。
【0030】
一方、情報提供部115は、手荷物情報に含まれるユーザIDと、配車情報に含まれるユーザIDとを照合し、ユーザIDが一致しない場合には、手荷物を送迎車両に積載することを許可しない旨を送迎車両端末に送信する。この場合、情報提供部115は、手荷物情報に含まれるユーザIDに基づき、当該ユーザの配車情報を取得し、当該ユーザに対応する適切な送迎車両の配車位置を合わせて送迎車両端末に送信してもよい。
【0031】
情報制御装置10は、以上の構成を備えることによって、手荷物に煩わされることなく、快適な移動を可能とするサービスを提供することができ、ユーザの満足度を高めることができる。つまり、本実施形態に係る情報制御装置10によれば、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0032】
次に、図2を参照して情報制御装置10が行う処理について説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報制御装置10が行う情報制御方法を示したフローチャートである。なお、これ以降の説明では、説明を簡単にするため、生体認証を顔認証とし、生体情報を顔画像または顔画像から抽出される顔特徴情報とする。
【0033】
まず、情報制御装置10の登録部110は、航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録する(ステップS11)。例えば、ユーザは、ユーザ端末を用いて自身の顔画像及び自身の個人情報を情報制御装置10に送信することで、情報制御装置10に生体情報及び個人情報を情報制御装置10に登録できる。
【0034】
顔画像には、例えばマイナンバーカードやパスポートなどの本人確認書類に含まれる顔画像データが用いられてもよい。また、情報制御装置10に撮影機能が設けられている場合には、ユーザは、情報制御装置10の撮影機能を用いて、顔画像を撮影することで、顔画像を情報制御装置10に登録してもよい。また、ユーザは、ユーザ端末を用いて、情報制御装置10から提供される所定のフォーマットに個人情報を入力することで、個人情報を情報制御装置10に登録してもよい。また、ユーザは、情報制御装置10に入力装置が設けられている場合には、入力装置を用いて、個人情報を情報制御装置10に登録してもよい。
【0035】
生体情報(顔画像又は顔特徴情報)と個人情報とは直接、対応付けられている場合に限らず、間接的に対応付けられていてもよい。例えば、情報制御装置10の内部の第1の記憶装置がユーザIDと個人情報とを対応付けて登録し、情報制御装置10の外部の第2の記憶装置がユーザIDと生体情報とを対応付けて登録してもよい。ここで、第2の記憶装置は、認証装置であってもよい。例えば、認証装置は、ユーザの顔画像から特徴量を抽出し、顔特徴情報を取得する。また、認証装置は、例えばユーザの識別情報であるユーザIDを発行し、ユーザIDと、ユーザの顔特徴情報とを対応付けて記憶する。そして、登録部110は、認証装置で発行されたユーザIDと個人情報とを対応付けて第1の記憶装置に記憶してもよい。そのため、生体情報(顔画像又は顔特徴情報)と個人情報とはユーザIDを介して対応付けられているといえる。
以下では、認証装置を用いた顔認証制御の例を説明する。
【0036】
図3は、ユーザ端末の表示画面の一例である。例えば、ユーザは、図3に示すような表示に従って、顔情報及び個人情報を情報制御装置10に登録することができる。例えば、ユーザは、ユーザ端末を用いて、ユーザの氏名、住所、連絡先、支払情報、及び顔画像を情報制御装置10に登録することができる。なお、表示画面は単なる例示であり、他の項目が含まれていてもよく、適宜変更されてもよい。
【0037】
例えばユーザは、ユーザ端末を用いて、フライト情報及び宿泊情報を情報制御装置10に登録できる。図4は、ユーザ端末の表示画面の一例である。例えば、ユーザは図4に示すような表示に従って、フライト情報を情報制御装置10に登録することができる。つまり、ユーザは、ユーザ端末を用いて、出発日時、出発空港、到着日時、到着空港に関する情報を情報制御装置10に登録できる。
また、図4に示すように、到着空港における送迎車両の配車サービスの利用、及び手荷物の送迎車両への積載サービスの利用についても、併せて登録可能であってもよい。
【0038】
なお、フライト情報は、ユーザによってユーザ端末を介して登録されてもよく、ユーザが航空券を予約した際に、当該航空券に関する情報がフライト情報として自動的に登録情報に登録されてもよい。なお、表示画面は単なる例示であり、他の項目が含まれていてもよく、適宜変更されてもよい。
【0039】
図5は、ユーザ端末の表示画面の一例である。例えば、ユーザは図5に示すような表示に従って、宿泊情報を情報制御装置10に登録することができる。例えば、ユーザは、ユーザ端末を用いて、宿泊施設名及び宿泊期間に関する情報を情報制御装置10に登録できる。なお、宿泊情報は、ユーザがユーザ端末介して登録されてもよく、ユーザが宿泊施設を予約した際に、当該宿泊施設に関する情報が宿泊情報として自動的に登録情報に登録されてもよい。なお、表示画面は単なる例示であり、他の項目が含まれていてもよく、適宜変更されてもよい。
【0040】
配車情報生成部111は、登録情報に基づいて、ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成する(ステップS12)。図6は、配車情報生成部によって生成された配車情報の一例を示す図である。図6に示すように、例えば、配車情報には、ユーザの氏名、連絡先、ユーザID、配車時刻、配車場所、送迎先、手荷物の積載依頼の有無等の情報が含まれる。情報制御装置10は、配車情報生成部111によって生成された配車情報を、送迎車両の配車手続きを行うタクシー会社などの所定の機関に送信し、配車手続きを依頼する。なお、当該配車情報は単なる例示であり、他の項目が含まれていてもよく、適宜変更されてもよい。なお、配車情報には、配車後の配車位置に関する情報が含まれる。配車位置に関する情報とは、配車場所よりも詳細な情報であり、具体的な送迎車両の待機位置の情報である。配車場所が「B空港」の場合、配車位置は例えば「B空港1階のAゲート前」である。配車情報には、予め配車位置に関する情報が含まれていてもよく、また送迎車両の配車後に配車位置の情報が追加されてもよい。
【0041】
取得部112は、出発空港においてユーザが手荷物を預ける際にスキャンされたユーザの生体情報を取得する(ステップS13)。取得部112は、出発空港端末を介して、ユーザの顔画像を取得し、出発空港端末から取得した顔画像を生体認証制御部113に出力する。
【0042】
生体認証制御部113は、取得した顔画像を認証装置に送信し、認証装置に顔認証を行わせる(ステップS14)。具体的には、生体認証制御部113は、取得した顔画像を、認証装置に送信するとともに、認証装置に対して認証を行うことを要求する。上述したように、認証装置は、複数のユーザの識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶している。
【0043】
認証装置は、生体認証制御部113から取得したユーザの顔画像から所定の特徴量を抽出し、抽出した特徴量と、記憶している顔特徴情報とを照合する。認証装置は、認証に成功した場合に、ユーザを識別及び特定し、特定したユーザの識別情報を生体認証制御部113に認証結果として送信する。
【0044】
生体認証制御部113は、認証が成功したか否かを判定する(ステップS15)。生体認証制御部113は、認証が成功したか否かについて、例えば、認証装置から受信した認証結果により判定する。例えば、生体認証制御部113は、認証結果が認証失敗を示す場合、認証が成功したと判定しない(ステップS15:NO)。この場合、情報制御装置10は処理を終了する。
【0045】
一方、生体認証制御部113は、認証装置から受信した認証結果が認証成功を示す場合、認証が成功したと判定する(ステップS15:YES)。認証に成功した場合、手荷物情報生成部114は、手荷物がユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成する(ステップS16)。図7は、手荷物情報の一例を示す図である。図7に示すように、例えば、手荷物情報には、ユーザの氏名、連絡先、ユーザID、到着空港、手荷物の積載依頼の有無等の情報が含まれる。なお、当該手荷物情報は単なる例示であり、他の項目が含まれていてもよく、適宜変更されてもよい。
【0046】
出発空港端末は、手荷物情報生成部114によって生成された手荷物情報を二次元コード化し、ユーザ識別タグとして出力する。空港スタッフは、ユーザ識別タグをユーザの手荷物に付して、手荷物を目的地の空港(到着空港)まで輸送するための受付処理を完了する。これにより、手荷物が到着空港まで輸送される。
【0047】
手荷物の到着後、到着空港端末によってユーザ識別タグが読み取られる。到着空港端末は、読み取った手荷物情報を情報提供部115に送信する。情報提供部115は、手荷物情報に含まれるユーザIDに基づき、当該ユーザの配車情報を取得する。情報提供部115は、取得された配車情報に含まれる送迎車両の配車位置を到着空港端末に送信する。
【0048】
到着空港のスタッフは、到着空港端末に通知された送迎車両の配車位置までユーザの手荷物を配送する。送迎車両まで配送された手荷物は、ユーザ識別タグが送迎車両端末で読み取られる。送迎車両端末は、読取結果を情報提供部115に送信する。情報提供部115は、手荷物情報と、配車情報とに基づいて、手荷物を送迎車両に積載するための情報を提供する(ステップS17)。
【0049】
例えば、情報提供部115は、手荷物情報に含まれるユーザIDと、配車情報に含まれるユーザIDとを照合し、ユーザIDが一致する場合に、手荷物を送迎車両に積載することを許可する旨を送迎車両端末に送信する。送迎車両のスタッフは、許可メッセージが得られた場合、手荷物を送迎車両に積載する。一方、情報提供部115は、手荷物情報に含まれるユーザIDと、配車情報に含まれるユーザIDとを照合し、ユーザIDが一致しない場合には、手荷物を送迎車両に積載することを許可しない旨を送迎車両端末に送信する。
【0050】
以上、第1の実施形態に係る情報制御装置10について説明した。なお、情報制御装置10は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態に係る情報制御方法の処理が実装されたコンピュータプログラム(以降、単にプログラムとも称する)が記憶されている。またプロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムをメモリへ読み込ませ、当該プログラムを実行する。これにより、プロセッサは、登録部110、配車情報生成部111、取得部112、生体認証制御部113、手荷物情報生成部114、及び情報提供部115の機能を実現する。
【0051】
情報制御装置10が有する各構成は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)、量子プロセッサ(量子コンピュータ制御チップ)等を用いることができる。
【0052】
また、情報制御装置10の各構成要素の一部又は全部が複数の情報制御装置や回路等により実現される場合には、複数の情報制御装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報制御装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、情報制御装置10の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0053】
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報制御装置10によれば、手荷物に煩わされることなく、快適な移動を可能とするサービスを提供することができ、ユーザの満足度を高めることができる。つまり、本実施形態に係る情報制御装置10によれば、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0054】
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る情報制御装置100は、手荷物の送迎車両への積載が完了した旨、及び送迎車両の配車位置をユーザに報知する報知部をさらに備える。これにより、第2の実施形態に係る情報制御装置100によれば、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0055】
図8は、第2の実施形態に係る情報制御装置100の構成を示すブロック図である。第2の実施形態に係る情報制御装置100は、第1の実施形態に係る情報制御装置10に比べて報知部116が追加されている。報知部116は、報知手段としての機能を有している。第2の実施形態に係る情報制御装置100において、第1の実施形態に係る情報制御装置10と同様の構成要素には同様の符号を付し、第1の実施形態と同様の内容については、適宜詳細な説明を省略する。以下では第1の実施形態との違いを中心に説明する。
【0056】
報知部116は、手荷物の送迎車両への積載が完了したことをユーザに報知する。報知部116は、例えば登録情報に含まれるユーザの連絡先を用いて、ユーザ端末に手荷物の送迎車両への積載が完了したことを通知することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0057】
図9は、ユーザ端末の表示画面の一例である。報知部116は、例えば図9に示すように、積載完了通知として「手荷物の送迎車両への積載が完了しました。」等のメッセージをユーザ端末に送信することができる。なお、表示画面は単なる例示であり、適宜変更されてもよい。
【0058】
敷地面積の広い空港や馴染みの薄い空港である場合、送迎車両の位置を把握することは容易ではない。報知部116は、到着空港における送迎車両の配車位置をユーザに報知することができる。
【0059】
図10は、ユーザ端末の表示画面の一例である。報知部116は、例えば図10に示すように、空港における送迎車両の配車位置をマップとしてユーザ端末に送信してもよい。報知部116は、例えば「送迎車両は、空港1階Aゲート前に待機しています。」等のメッセージをマップと合わせてユーザ端末に送信してもよい。図10より、ユーザは、送迎車両が空港1階のAゲート前に待機していることを容易に理解することができる。これにより、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。なお、表示画面は単なる例示であり、適宜変更されてもよい。
【0060】
また、第2の実施形態に係る情報制御装置100によれば、顔認証を利用し、ユーザを宿泊施設まで送迎するサービスを提供することができる。これにより、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0061】
取得部112は、ユーザが送迎車両に乗車する際に、ユーザの生体情報を取得する。例えば、送迎車両端末は、ユーザが送迎車両に乗車する際に、ユーザの顔画像を取得し、取得部112に送信する。
【0062】
生体認証制御部113は、取得されたユーザの生体情報について、登録情報を用いて、生体認証を制御する。制御の方法については、上述の方法を用いることができる。生体認証に成功した場合、情報提供部115は、登録情報に基づき、ユーザを宿泊施設まで送迎するための情報を提供する。
【0063】
例えば、情報提供部115は、生体認証に成功した場合、送迎車両端末に対して、ユーザを宿泊施設まで送迎する指令を送信する。これにより、ユーザは、到着空港から宿泊施設まで手荷物に煩わされることなく、快適に移動することができる。なお、ユーザは、宿泊施設以外の目的地に向かう場合は、ユーザ端末を用いて予め行先情報を情報制御装置100に登録してもよい。この場合、情報制御装置100は、ユーザを到着空港から目的地まで送迎するサービスを提供することができる。
【0064】
なお、送迎車両端末からの申請に伴い、顔認証によって送迎車両に係る運賃を決済可能であってもよい。例えば、情報制御装置100は、送迎車両端末からユーザの顔画像及び決済要求を取得し、顔認証に成功した場合、登録情報に含まれる支払情報を用いて、送迎車両に係る運賃を決済することができる。
【0065】
以上のように、第2の実施形態に係る情報制御装置100は、手荷物の載置完了通知や送迎車両の配車位置をユーザに報知可能であり、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。また、第2の実施形態に係る情報制御装置100は、ユーザを宿泊施設まで送迎するサービスを提供することができ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。つまり、第2の実施形態に係る情報制御装置100によれば、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0066】
以下、図11を参照して、第2の実施形態に係る情報制御装置100の処理について説明する。第2の実施形態に係る情報制御装置100の処理は、図2に示したステップS11~ステップS17に加えて、図11に示すステップS18~ステップS23を備える。図11のステップS18は、図2のステップS17の後の処理である。なお、説明を簡単にするため、ステップS11~ステップS17についての説明は省略する。
【0067】
報知部116は、手荷物の送迎車両への積載が完了したことをユーザに報知する(ステップS18)。また、報知部116は、到着空港における送迎車両の配車位置をユーザに報知する(ステップS19)。なお、ステップS18とステップS19の順序は問わない。例えば、ステップS19の配車位置がユーザに通知された後に、ユーザの手荷物が当該配車位置の送迎車両に積載された旨がユーザに通知されてもよい。この場合、ステップS19において送迎車両の配車位置に加えて、手荷物の積載が未完了である旨が併せて通知されてもよい。
【0068】
取得部112は、ユーザが送迎車両に乗車する際に、ユーザの顔画像を取得する(ステップS20)。取得部112は、送迎車両端末を介して、ユーザの顔画像を取得し、出発空港端末から取得した顔画像を生体認証制御部113に出力する。
【0069】
生体認証制御部113は、取得した顔画像を認証装置に送信し、認証装置に顔認証を行わせる(ステップS21)。具体的には、生体認証制御部113は、取得した顔画像を、認証装置に送信するとともに、認証装置に対して認証を行うことを要求する。上述したように、認証装置は、複数のユーザの識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶している。
【0070】
認証装置は、生体認証制御部113から取得したユーザの顔画像から所定の特徴量を抽出し、抽出した特徴量と、記憶している顔特徴情報とを照合する。認証装置は、認証に成功した場合に、ユーザを識別及び特定し、特定したユーザの識別情報を生体認証制御部113に認証結果として送信する。
【0071】
生体認証制御部113は、認証が成功したか否かを判定する(ステップS22)。生体認証制御部113は、認証が成功したか否かについて、例えば、認証装置から受信した認証結果により判定する。例えば、生体認証制御部113は、認証結果が認証失敗を示す場合、認証が成功したと判定しない(ステップS22:NO)。この場合、情報制御装置100は処理を終了する。
【0072】
一方、生体認証制御部113は、認証装置から受信した認証結果が認証成功を示す場合、認証が成功したと判定する(ステップS22:YES)。認証に成功した場合、情報提供部115は、登録情報に基づき、ユーザを宿泊施設まで送迎するための情報を提供する(ステップS23)。例えば、情報提供部115は、生体認証に成功した場合、送迎車両端末に対して、ユーザを到着空港から宿泊施設まで送迎する指令を送信する。
【0073】
以上のように、第2の実施形態に係る情報制御装置100は、手荷物の載置が完了したことや送迎車両の配車位置に関する情報をユーザに報知可能であり、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。また、第2の実施形態に係る情報制御装置100は、ユーザを宿泊施設まで送迎するサービスを提供することができ、移動に係るユーザの利便性をさらに向上させることができる。つまり、第2の実施形態に係る情報制御装置100によれば、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0074】
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態の具体例である。図12は、第3の実施形態に係る情報制御システム1000の全体構成を示すブロック図である。情報制御システム1000は、情報制御装置100a、認証装置200、ユーザ端末400、空港端末500a、空港端末500b、送迎車両端末700を備える。情報制御装置100a、認証装置200、ユーザ端末400、空港端末500a、空港端末500b、送迎車両端末700はネットワーク300を介して接続される。
【0075】
情報制御装置100aは、ユーザU1の生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報に基づき、送迎車両800の配車手続き及びユーザU1の手荷物U2における送迎車両800への積載サービスを提供する情報処理装置である。なお、本実施形態においては、情報制御装置100aは記憶装置120を含むものとする。記憶装置120は、記憶手段としての機能を有している。また、第1、第2の実施形態と重複する説明については適宜省略する。また、説明を簡単にするため、空港端末500a、空港端末500bを合わせて空港端末500とも呼ぶ。
【0076】
ネットワーク300は、有線又は無線の通信回線、例えばインターネットである。ユーザ端末400は、ユーザU1が保有する端末であり、例えば、スマートフォンやタブレットなどである。
【0077】
空港端末500aは、出発空港610に設けられている出発空港端末であり、空港端末500bは、到着空港620に設けられている到着空港端末である。空港端末500(空港端末500a及び500b等)は、出発空港610及び到着空港620に設置可能な端末装置であり、所定の施設ごとに複数設置されてもよい。例えば、空港端末500は、手荷物受付カウンターや手荷物受取場所などに設置されてもよく、空港スタッフによって保有されていてもよい。空港端末500は、通信機能、記憶装置、演算装置、及び撮影機能などを有するコンピュータであり、スマートフォンやタブレットなどであってもよい。
【0078】
送迎車両端末700は、送迎車両800のスタッフ又は運転手が保有する端末である。また、送迎車両端末700は、送迎車両800ごとに設けられてもよい。送迎車両端末700は、通信機能、記憶装置、演算装置、及び撮影機能などを有するコンピュータであり、例えば、スマートフォンやタブレットなどである。なお、送迎車両端末700は、生体認証を利用した決済機能を有していてもよい。
【0079】
認証装置200は、ユーザU1を含む複数のユーザの顔特徴情報と、ユーザの識別情報であるユーザIDとを対応付けて記憶している。また、認証装置200は、外部から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像を用いて、顔特徴情報を取得し、各ユーザの顔特徴情報と照合を行い、照合結果である認証結果を要求元へ返信する。
【0080】
図13は、第3の実施形態に係る認証装置200の構成を示すブロック図である。認証装置200は、顔情報DB(Data Base)210と、顔検出部220と、特徴点抽出部230と、登録部240と、認証部250とを備える。顔情報DB210、顔検出部220、特徴点抽出部230、登録部240、及び認証部250は、それぞれ、顔情報DB手段、顔検出手段、特徴点抽出手段、登録手段、認証手段としての機能を有している。顔情報DB210は、ユーザID211と当該ユーザIDの顔特徴情報212とを対応付けて記憶する。顔特徴情報212は、顔画像から抽出された特徴点の集合である。
【0081】
なお、認証装置200は、ユーザからの要望に応じて、顔情報DB210内の当該ユーザの顔特徴情報212を削除してもよい。または、認証装置200は、顔特徴情報212の登録から一定期間経過後に顔情報DB210内の顔特徴情報212を削除してもよい。
【0082】
顔検出部220は、情報制御装置100aから受信した登録用の顔画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部230に出力する。特徴点抽出部230は、顔検出部220が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する。登録部240は、顔特徴情報の登録に際して、ユーザID211を新規に発行する。登録部240は、発行したユーザID211と、顔画像から抽出した顔特徴情報212とを対応付けて顔情報DB210へ登録する。登録部240は、発行されたユーザID211を情報制御装置100aに通知する。
【0083】
続いて、顔検出部220は、情報制御装置100aから受信した生体認証用の顔画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部230に出力する。生体認証用の顔画像とは、ユーザID211発行後に生体認証を行うために取得部112が取得した顔画像である。
【0084】
特徴点抽出部230は、受信した顔画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部250に顔特徴情報を出力する。認証部250は、顔特徴情報212を用いた顔認証を行う。具体的には、認証部250は、顔画像から抽出された顔特徴情報と、顔情報DB210内の顔特徴情報212との照合を行う。
【0085】
認証部250は、照合に成功した場合、照合された顔特徴情報212に対応付けられたユーザID211を特定する。認証部250は、顔特徴情報の一致の有無を顔認証結果として要求元に返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。なお、顔特徴情報が一致するとは、一致度が閾値以上である場合をいうものとする。また、顔認証結果には、顔認証に成功した場合、特定されたユーザID211が含まれる。
【0086】
図14は、第3の実施形態に係る認証装置の処理を示すフローチャートである。ここで、情報登録端末(不図示)は、ユーザの顔を含む身体を撮影し、撮影した顔画像を含む顔情報登録要求を、ネットワーク300を介して認証装置200へ送信する。情報登録端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の情報処理装置である。例えば、情報登録端末は、ユーザ端末400であってもよく、ユーザ端末400から顔情報登録要求を受け付けた情報制御装置100aであってもよい。
【0087】
まず、認証装置200は、顔情報登録要求に含まれる登録用のユーザの顔画像を取得する(ステップS31)。例えば、認証装置200は、情報登録端末からネットワーク300を介して顔情報登録要求を受け付ける。
【0088】
次に、顔検出部220は、顔画像に含まれる顔領域を検出する(ステップS32)。次に、特徴点抽出部230は、ステップS32で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する(ステップS33)。最後に、登録部240は、ユーザID211を発行し、当該ユーザID211と顔特徴情報212とを対応付けて顔情報DB210に登録する(ステップS34)。
【0089】
なお、認証装置200は、情報登録端末から顔特徴情報212を受信し、ユーザID211と対応付けて顔特徴情報212を顔情報DB210に登録してもよい。また、登録部240は、登録(発行)したユーザID211を情報登録端末や情報制御装置100aへ通知してもよい。
【0090】
図15は、第3の実施形態に係る認証装置200による認証処理を示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部230は、顔認証要求に含まれる生体認証用の顔画像を取得する(ステップS41)。例えば、認証装置200は、情報制御装置100aからネットワーク300を介して顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる顔画像からステップS31からステップS33のように顔特徴情報を抽出する。または、認証装置200は、情報制御装置100aから顔特徴情報を受信してもよい。
【0091】
次に、認証部250は、取得した顔特徴情報を、顔情報DB210の顔特徴情報212と照合する(ステップS42)。顔特徴情報が一致した場合、つまり、顔特徴情報の一致度が閾値以上である場合(ステップS43:YES)、認証部250は、顔特徴情報が一致したユーザのユーザID211を特定する(ステップS44)。認証部250は、顔認証に成功した旨と特定したユーザID211とを情報制御装置100aに送信する(ステップS45)。一致する顔特徴情報が存在しない場合(ステップS43:NO)、認証部250は、顔認証に失敗した旨を情報制御装置100aに返信する(ステップS46)。
【0092】
情報制御装置100aの構成について詳細に説明する。図16は、第3の実施形態に係る情報制御装置100aの詳細な構成を示すブロック図である。情報制御装置100aは、記憶装置120、記憶部310、メモリ320、通信部330及び制御部340を備える。記憶装置120及び記憶部310は、それぞれ記憶手段としての機能を有している。また、メモリ320、通信部330及び制御部340は、それぞれ、メモリ手段、通信手段及び制御手段としての機能を有している。なお、情報制御装置100aは、複数台のサーバに冗長化されてもよく、各機能ブロックが複数台のコンピュータで実現されてもよい。
【0093】
記憶装置120は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶装置120は、ユーザの個人情報121、ユーザID122、フライト情報123、宿泊情報124、配車情報125、及び手荷物情報126を記憶している。
【0094】
ユーザID122は、ユーザの識別情報の一例であり、上述した認証装置200の顔情報DB210内のユーザID211と対応する情報である。ユーザID122は、ユーザID211と対応付けられていればよく、同じIDであっても、異なるIDであってもよい。そのため、認証装置200の顔情報DB210の顔特徴情報212(生体情報)と、個人情報121と、フライト情報123と、宿泊情報124と、配車情報125と、手荷物情報126とは、ユーザIDを介して対応付けられており、これらをまとめて上述した登録情報とみなすことができる。
【0095】
記憶装置120は、個人情報121と、ユーザID122と、フライト情報123と、宿泊情報124と、配車情報125と、手荷物情報126とを対応付けて記憶する。記憶装置120は、情報制御装置100aからユーザID122を含み、ユーザID122に対応する個人情報121、フライト情報123、宿泊情報124、配車情報125、又は手荷物情報126を要求する信号を受信したとき、ユーザID122に対応する個人情報121、フライト情報123、宿泊情報124、配車情報125、又は手荷物情報126を情報制御装置100aに出力する。
【0096】
記憶部310は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体の一例である。記憶部310は、プログラム311を記憶する。プログラム311は、第3の実施形態に係る情報制御方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0097】
メモリ320は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部340の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部330は、ネットワーク300との通信インタフェースである。
【0098】
制御部340は、情報制御装置100aの各構成を制御するプロセッサ、つまり制御装置である。制御部340は、記憶部310からプログラム311をメモリ320へ読み込ませ、プログラム311を実行する。これにより、制御部340は、上述した第1~第3の実施形態に係る登録部110、配車情報生成部111、取得部112、生体認証制御部113、手荷物情報生成部114、情報提供部115、及び報知部116の機能を実現する。
【0099】
図17は、第3の実施形態に係るユーザ端末400の構成を示すブロック図である。ユーザ端末400は、カメラ410、記憶部420、通信部430、入出力部440及び制御部450を備える。カメラ410、記憶部420、通信部430、入出力部440及び制御部450は、それぞれ、撮影手段、記憶手段、通信手段、入出力手段及び制御手段としての機能を有している。
【0100】
カメラ410は、制御部450の制御に応じてユーザU1の撮影を行う。記憶部420は、ユーザ端末400の各機能を実現するための(アプリケーション)プログラムが格納される記憶装置である。通信部430は、ネットワーク300との通信インタフェースである。入出力部440は、表示装置と入力装置を含む。入出力部440は、例えばタッチパネルである。制御部450は、ユーザ端末400が有するハードウェアの制御を行う。制御部450は、記憶部420からプログラムをメモリへ読み込ませ、実行する。これにより、制御部450は、カメラ410、記憶部420、通信部430、及び入出力部440を制御する機能を実現する。
【0101】
ユーザは、ユーザ端末400を用いて、情報制御装置100aに生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を登録情報として登録することができる。また、ユーザは、ユーザ端末400を介して、情報制御装置100aからメッセージを受信することができる。
【0102】
図18は、第3の実施形態に係る空港端末500の構成を示すブロック図である。空港端末500は、カメラ510、記憶部520、通信部530、入出力部540及び制御部550を備える。カメラ510、記憶部520、通信部530、入出力部540及び制御部550は、それぞれ、撮影手段、記憶手段、通信手段、入出力手段及び制御手段としての機能を有している。
【0103】
カメラ510は、制御部550の制御に応じてユーザU1の撮影又はユーザU1の手荷物U2に付されたユーザ識別タグの読み込みを行う。記憶部520は、空港端末500の各機能を実現するための(アプリケーション)プログラムが格納される記憶装置である。通信部530は、ネットワーク300との通信インタフェースである。入出力部540は、表示装置と入力装置を含む。入出力部540は、例えばタッチパネルである。制御部550は、空港端末500が有するハードウェアの制御を行う。制御部550は、記憶部520からプログラムをメモリへ読み込ませ、実行する。これにより、制御部550は、カメラ510、記憶部520、通信部530、及び入出力部540を制御する機能を実現する。
【0104】
図19は、第3の実施形態に係る送迎車両端末700の構成を示すブロック図である。送迎車両端末700は、カメラ710、記憶部720、通信部730、入出力部740及び制御部750を備える。カメラ710、記憶部720、通信部730、入出力部740及び制御部750は、それぞれ、撮影手段、記憶手段、通信手段、入出力手段及び制御手段としての機能を有している。
【0105】
カメラ710は、制御部750の制御に応じてユーザU1の撮影及びユーザU1の手荷物U2に付されたユーザ識別タグの読み込みを行う。記憶部720は、送迎車両端末700の各機能を実現するための(アプリケーション)プログラムが格納される記憶装置である。通信部730は、ネットワーク300との通信インタフェースである。入出力部740は、表示装置と入力装置を含む。入出力部740は、例えばタッチパネルである。制御部750は、送迎車両端末700が有するハードウェアの制御を行う。制御部750は、記憶部720からプログラムをメモリへ読み込ませ、実行する。これにより、制御部750は、カメラ710、記憶部720、通信部730、及び入出力部740を制御する機能を実現する。
【0106】
図12の情報制御システム1000は、以上に説明した各構成を備える。情報制御装置100aは、ユーザU1の生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報に基づき、送迎車両800の配車手続き及び手荷物U2の送迎車両800への積載に関するサービスを提供することができる。情報制御システム1000によれば、手荷物に煩わされることなく、快適な移動を可能とするサービスを提供することができ、手荷物を伴う移動におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0107】
<その他の実施形態>
なお、上述した第3の実施形態において、情報制御装置100aと認証装置200とは、異なる装置としたが、同一であってもよい。例えば、情報制御装置100aは、ユーザID122に顔特徴情報をさらに対応付けて登録してもよい。その場合、制御部340は、認証装置200の顔検出部220、特徴点抽出部230、登録部240及び認証部250を備えていればよい。
【0108】
情報制御装置100aは、生体情報の代わりに、本人確認情報を用いて、生体認証の代わりに本人確認認証を行うことで、上述した処理を行ってもよい。本人確認情報には、例えば、本人を特定可能なQRコード(登録商標)などの二次元コードを用いてもよい。QRコード(登録商標)は、ユーザが登録情報を登録した際に、ユーザを一意に特定可能な本人確認情報として発行されて、ユーザ端末に通知されてもよい。この場合、登録情報には、少なくともユーザの個人情報及び認証用の本人確認情報が含まれていればよい。なお、情報制御装置100aは、生体認証及び本人確認認証を組み合わせて行うことで、上述した処理を行ってもよい。
【0109】
具体的には、取得部112は、出発空港においてユーザが手荷物を預ける際に、ユーザの本人確認情報を取得してもよい。例えば、出発空港端末は、出発空港においてユーザが手荷物を預ける際に、ユーザが提示したQRコード(登録商標)を読み取り、本人確認情報を取得し、取得部112に送信してもよい。また、取得部112は、ユーザが送迎車両に乗車する際に、ユーザの本人確認情報を取得してもよい。例えば、送迎車両端末は、ユーザが送迎車両に乗車する際に、ユーザが提示したQRコード(登録商標)を読み取り、本人確認情報を取得し、取得部112に送信してもよい。これにより、取得部112は、ユーザの本人確認情報を取得することができる。
【0110】
生体認証制御部113は、取得されたユーザの本人確認情報について、登録情報を用いて、本人確認認証を制御してもよい。生体認証制御部113は、取得された本人確認情報と、登録情報に含まれる認証用の本人確認情報とを照合させることにより本人確認認証を行ってもよい。
【0111】
なお、上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。また、上述の実施形態では、情報制御装置100aと認証装置200とを別の装置として説明したが、情報制御装置100aが認証装置200の機能を内部に含むように構成されていてもよい。
【0112】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置の機能(処理)を、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施形態における方法を行うためのプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたプログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
【0113】
プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disk(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0114】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0115】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録する登録手段と、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成する配車情報生成手段と、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得する取得手段と、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御する生体認証制御手段と、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成する手荷物情報生成手段と、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供する情報提供手段と、を備える、
情報制御装置。
(付記2)
前記手荷物の前記送迎車両への積載が完了したことを前記ユーザに報知する報知手段をさらに備える、
付記1に記載の情報制御装置。
(付記3)
前記報知手段は、前記到着空港における前記送迎車両の配車位置を前記ユーザに報知する、
付記2に記載の情報制御装置。
(付記4)
前記取得手段は、前記ユーザが前記送迎車両に乗車する際に、前記ユーザの生体情報を取得し、
前記生体認証制御手段は、取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、前記生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記情報提供手段は、前記登録情報に基づき、前記ユーザを前記宿泊施設まで送迎するための情報を提供する、
付記1~3のいずれか一項に記載の情報制御装置。
(付記5)
前記生体情報は、顔画像及び前記顔画像から生成された特徴量の少なくともいずれかを含む、
付記1~4のいずれか一項に記載の情報制御装置。
(付記6)
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録し、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成し、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得し、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御し、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成し、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供する、
情報制御方法。
(付記7)
航空券及び宿泊施設を予約したユーザの生体情報、個人情報、フライト情報、及び宿泊情報を対応付けた登録情報を登録するステップと、
前記登録情報に基づいて、前記ユーザの到着空港における送迎車両を配車するための配車情報を生成するステップと、
出発空港において前記ユーザが手荷物を預ける際にスキャンされた前記ユーザの生体情報を取得するステップと、
取得された前記ユーザの生体情報について、前記登録情報を用いて、生体認証を制御するステップと、
前記生体認証に成功した場合、前記手荷物が前記ユーザの手荷物であることを識別するための手荷物情報を生成するステップと、
前記手荷物情報と、前記配車情報とに基づいて、前記手荷物を前記送迎車両に積載するための情報を提供するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0116】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0117】
情報制御装置 10、100、100a
登録部 110
配車情報生成部 111
取得部 112
生体認証制御部 113
手荷物情報生成部 114
情報提供部 115
報知部 116
記憶装置 120
個人情報 121
ユーザID 122
フライト情報 123
宿泊情報 124
配車情報 125
手荷物情報 126
認証装置 200
顔情報DB 210
ユーザID 211
顔特徴情報 212
顔検出部 220
特徴点抽出部 230
登録部 240
認証部 250
ネットワーク 300
記憶部 310
プログラム 311
メモリ 320
通信部 330
制御部 340
ユーザ端末 400
カメラ 410
記憶部 420
通信部 430
入出力部 440
制御部 450
空港端末 500、500a、500b
カメラ 510
記憶部 520
通信部 530
入出力部 540
制御部 550
出発空港 610
到着空港 620
送迎車両端末 700
カメラ 710
記憶部 720
通信部 730
入出力部 740
制御部 750
送迎車両 800
情報制御システム 1000
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