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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】足置きユニット及び上下昇降デスク
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/02 20060101AFI20241210BHJP
   A47B 9/20 20060101ALI20241210BHJP
   A47B 17/02 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
A47B13/02
A47B9/20
A47B17/02
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019235982
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021104141
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100163577
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100166958
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 喜代造
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 昌史
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0020606(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0000255(US,A1)
【文献】実開平05-007133(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/02
A47B 9/00-9/20
A47B 17/00
A47B 21/00
A47B 27/00
A47B 13/00
A47B 63/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板の高さを昇降させる昇降機構を有する上下昇降デスクに装着される足置きユニットであって、
前記天板は、上下方向に延びる幕板を、前記天板の昇降とともに昇降する態様で支持し、
前記天板下の空間に、足置部材を配置し、
該足置部材の状態を、第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換える切換機構を備え、
前記第1状態は、前記足置部材が、平面視で、前記天板の奥行方向の中央から前端の間のいずれかの部分に重畳する位置において、使用者の足を支持する足置きとして機能する支持面を有する状態であり、
前記第2状態は、前記支持面の少なくとも一部が、前記第1状態よりも奥側又は上方又は下方に位置する状態であり、
前記切換機構は、前記天板に支持された前記幕板の昇降に連動して駆動する歯車を含む連動手段を用いて前記天板の昇降に連動して前記支持面を移動させて前記足置部材の状態を切り換える連動機構を含む、足置きユニット。
【請求項2】
天板の高さを昇降させる昇降機構を有する上下昇降デスクに装着される足置きユニットであって、
前記天板下の空間に、足置部材を配置し、
該足置部材の状態を、第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換える切換機構を備え、
前記第1状態は、前記足置部材が、平面視で、前記天板の奥行方向の中央から前端の間のいずれかの部分に重畳する位置において、使用者の足を支持する足置きとして機能する支持面を有する状態であり、
前記第2状態は、前記支持面の少なくとも一部が、前記第1状態よりも奥側又は上方又は下方に位置する状態であり、
前記切換機構は、前記天板の昇降に連動して昇降するパネル部材を含む連動手段を用いて前記天板の昇降に連動して前記支持面を移動させて前記足置部材の状態を切り換える連動機構を含む、足置きユニット。
【請求項3】
天板の高さを昇降させる昇降機構を有する上下昇降デスクに装着される足置きユニットであって、
前記天板は、上下方向に延びる幕板を、前記天板の昇降とともに昇降する態様で支持し、
前記天板下の空間に、足置部材を配置し、
該足置部材の状態を、第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換える切換機構を備え、
前記第1状態は、前記足置部材が、平面視で、前記天板の奥行方向の中央から前端の間のいずれかの部分に重畳する位置において、使用者の足を支持する足置きとして機能する支持面を有する状態であり、
前記第2状態は、前記支持面の少なくとも一部が、前記第1状態よりも奥側又は上方又は下方に位置する状態であり、
前記切換機構は、前記天板に支持された前記幕板の昇降に連動して駆動する滑車を含む連動手段を用いて前記天板の昇降に連動して前記支持面を移動させて前記足置部材の状態を切り換える連動機構を含む、足置きユニット。
【請求項4】
前記切換機構は、前記天板を支持する脚柱と設置面との間に位置するベース部材に配置される請求項1~3何れか1項に記載の足置きユニット。
【請求項5】
天板と、
前記天板を昇降させる前記昇降機構と、
請求項1~4の何れか1項に記載の前記足置きユニットと、
を備える上下昇降デスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足置きユニット及び上下昇降デスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、昇降機構を内蔵した脚体を左右両側に配して天板を支持した構造とし、脚体は床面に接地するベース脚と該ベース脚に立設した伸縮可能な脚柱とから構成され、脚柱の上端に取付けた天板の高さを調節可能とした上下昇降デスクは各種提供されている。ここで、上下昇降デスクには、ベース脚に昇降天板を1つ設けたシングルタイプ(特許文献1参照)や、共通のベース脚の前後部に独立して脚体を立設し、それぞれの脚柱で二つの天板を前後に支持したツインタイプ(特許文献2参照)がある。
【0003】
このような上下昇降デスクは、前記天板を低座位、高座位、立位に適した高さに調節して使用される。低座位は、天板の高さが標準の高さであり、使用者が椅子に着座した状態で足は床面に着くので、通常のデスクと全く同じように足の位置を自由に変えることができる。近年、人間科学的に目線を高くすると、集中度が増し、生産性が向上するとされていて、高座位や立位で執務を行うことも多い。高座位は、天板の高さが標準よりも高く、座面を高くした椅子に着座して使用する態様であるが、この場合、使用者の足は床面には届かないので、通常は椅子に備わっているステップに足を載せて使用する。ところが、この姿勢を長時間維持することは快適とは言えない。また、立位の場合、床面に両足で立ったままの姿勢を長時間維持することも快適とは言えず、ときどき片足を上げたくなるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-079889号公報
【文献】特開2018-068943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、従来の上下昇降デスクは、高座位や立位の姿勢において、使用者の快適性については特に配慮されていない。一方、低座位では、天板下の空間における足抜け性は確保されなければならない。
【0006】
そこで、本発明は、上述の課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下に示す足置きユニット及び上下昇降デスクを構成する。
【0008】
(1)
天板の高さを昇降させる昇降機構を有する上下昇降デスクに装着される足置きユニットであって、
前記天板は、上下方向に延びる幕板を、前記天板の昇降とともに昇降する態様で支持し、
前記天板下の空間に、足置部材を配置し、
該足置部材の状態を、第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換える切換機構を備え、
前記第1状態は、前記足置部材が、平面視で、前記天板の奥行方向の中央から前端の間のいずれかの部分に重畳する位置において、使用者の足を支持する足置きとして機能する支持面を有する状態であり、
前記第2状態は、前記支持面の少なくとも一部が、前記第1状態よりも奥側又は上方又は下方に位置する状態であり、
前記切換機構は、前記天板に支持された前記幕板の昇降に連動して駆動する歯車を含む連動手段を用いて前記天板の昇降に連動して前記支持面を移動させて前記足置部材の状態を切り換える連動機構を含む、足置きユニット。
【0009】
(2)
天板の高さを昇降させる昇降機構を有する上下昇降デスクに装着される足置きユニットであって、
前記天板下の空間に、足置部材を配置し、
該足置部材の状態を、第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換える切換機構を備え、
前記第1状態は、前記足置部材が、平面視で、前記天板の奥行方向の中央から前端の間のいずれかの部分に重畳する位置において、使用者の足を支持する足置きとして機能する支持面を有する状態であり、
前記第2状態は、前記支持面の少なくとも一部が、前記第1状態よりも奥側又は上方又は下方に位置する状態であり、
前記切換機構は、前記天板の昇降に連動して昇降するパネル部材を含む連動手段を用いて前記天板の昇降に連動して前記支持面を移動させて前記足置部材の状態を切り換える連動機構を含む、足置きユニット。
【0010】
(3)
天板の高さを昇降させる昇降機構を有する上下昇降デスクに装着される足置きユニットであって、
前記天板は、上下方向に延びる幕板を、前記天板の昇降とともに昇降する態様で支持し、
前記天板下の空間に、足置部材を配置し、
該足置部材の状態を、第1状態と第2状態の一方から他方へ切り換える切換機構を備え、
前記第1状態は、前記足置部材が、平面視で、前記天板の奥行方向の中央から前端の間のいずれかの部分に重畳する位置において、使用者の足を支持する足置きとして機能する支持面を有する状態であり、
前記第2状態は、前記支持面の少なくとも一部が、前記第1状態よりも奥側又は上方又は下方に位置する状態であり、
前記切換機構は、前記天板に支持された前記幕板の昇降に連動して駆動する滑車を含む連動手段を用いて前記天板の昇降に連動して前記支持面を移動させて前記足置部材の状態を切り換える連動機構を含む、足置きユニット。
【0011】
(4)
前記切換機構は、前記天板を支持する脚柱と設置面との間に位置するベース部材に配置される(1)~(3)何れか1に記載の足置きユニット。
【0012】
(5)
天板と、
前記天板を昇降させる前記昇降機構と、
(1)~(4)の何れか1に記載の前記足置きユニットと、
を備える上下昇降デスク。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】切換機構が跳ね上げ方式の実施形態を示す原理図であり、(a)は低座位、(b)は高座位、(c)は立位の態様を示す。
図2】切換機構が折り畳み方式の実施形態を示す原理図であり、(a)は低座位、(b)は高座位、(c)は立位の態様を示す。
図3】切換機構が逆跳ね上げ方式の実施形態を示す原理図であり、(a)は低座位、(b)は高座位、(c)は立位の態様を示す。
図4】切換機構が逆跳ね上げとスライド方式の実施形態を示す原理図であり、(a)は低座位、(b)は高座位、(c)は立位の態様を示す。
図5】シングルタイプの上下昇降デスクに切換機構が跳ね上げ方式の足置きユニットを組み込んだ実施形態を示す低座位の態様の斜視図である。
図6】同じく部分断面で示した斜視図である。
図7】シングルタイプの上下昇降デスクに切換機構が跳ね上げ方式の足置きユニットを組み込んだ実施形態を示す高座位の態様の斜視図である。
図8】同じく部分断面で示した斜視図である。
図9】本発明の上下昇降デスクの変形例を示す縦断側面図である。
図10】切換機構が逆跳ね上げ方式で足置部材の動作が天板の昇降に連動するタイプの変形例1を示し、低座位の形態で足置部材が第2状態にある上下昇降デスクの縦断側面図である。
図11】同じく切換機構が逆跳ね上げ方式で足置部材の動作が天板の昇降に連動するタイプの変形例1を示し、高座位の形態で足置部材が第1状態にある上下昇降デスクの縦断側面図である。
図12】切換機構が逆跳ね上げ方式で足置部材の動作が天板の昇降に連動するタイプの変形例2を示し、低座位の形態で足置部材が第2状態にある上下昇降デスクの縦断側面図である。
図13】同じく切換機構が逆跳ね上げ方式で足置部材の動作が天板の昇降に連動するタイプの変形例2を示し、高座位の形態で足置部材が第1状態にある上下昇降デスクの縦断側面図である。
図14】切換機構が逆跳ね上げ方式で足置部材の動作が天板の昇降に連動するタイプの変形例3を示し、低座位の形態で足置部材が第2状態にある上下昇降デスクの縦断側面図である。
図15】同じく切換機構が逆跳ね上げ方式で足置部材の動作が天板の昇降に連動するタイプの変形例3を示し、高座位の形態で足置部材が第1状態にある上下昇降デスクの縦断側面図である。
図16】ツインタイプの上下昇降デスクに切換機構が跳ね上げ方式の足置きユニットを組み込んだ実施形態を示す斜視図である。
図17】本発明の足置きユニットを有するシングルタイプの上下昇降デスクの一例の正面図である。
図18】同じく背面図である。
図19】同じく左側面図である。
図20】同じく平面図である。
図21】同じく底面図である。
図22】同じく斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1図4は本発明に係る足置きユニットを組み込んだ上下昇降デスクにおける基本的動作を示し、図中符号1は脚体、2は天板、3は幕板、4は足置部材、5は切換機構をそれぞれ示している。図1図4の各図とも(a)は低座位、(b)は高座位、(c)は立位の態様を示している。本明細書において、「前」「後」「左」「右」「奥」は、使用者の位置を基準
としている。
【0015】
本発明に係る上下昇降デスクは、左右両側に配置し、昇降機構を内蔵した脚体1,1で天板2を支持し、該天板2の後端には幕板3を固定し、前記昇降機構によって前記天板2の高さを低座位、高座位、立位に適した高さに調節可能となっている。尚、本発明では前記幕板3は必須ではなく、また昇降機構の構造も任意である。また、上下昇降デスクには、天板2が1枚のシングルタイプと、二枚の天板2,2を前後に配置し、それぞれ独立した昇降機構によって高さ調節可能としたツインタイプがある。本実施形態は、主にシングルタイプの上下昇降デスクについて説明する。
【0016】
ここで、低座位とは、図1(a)に示すように、天板2の高さが標準の高さHであり、座面7が標準の高さの椅子6に座って使用するのに適した態様である。ここで、標準の高さHは、特に限定されず状況に応じて適宜選択される値であるが、例えば72cmに設定されている。この状態で、前記幕板3の下端は、床面Fに近い位置にあり、天板2下の空間が正対方向から見えないようになっている。高座位とは、図1(b)に示すように、天板2の高さが低座位と立位の中間の高さであり、座面7を高くした椅子6に座って使用する際に、使用者の目線の高さが立位に近くなる態様である。目線を高くすることで、集中度が増し、生産性が向上するとされている。この高座位の態様では、従来は椅子6に備わっているステップ8に足を載せていた。立位とは、図1(c)に示すように、天板2の高さが高座位よりも高い態様であり、椅子6を使用せず、使用者が立って使用するのに適した態様のことである。
【0017】
本発明の足置きユニットは、前記天板2下の空間に、足置部材4を配置し、該足置部材4の状態を、第1状態S1と第2状態S2の一方から他方へ切り換える切換機構5を備え、前記第1状態S1は、前記足置部材4が、平面視で、前記天板2の奥行方向の中央から前端の間のいずれかの部分に重畳する位置において、使用者の足を支持する足置きとして機能する支持面9を有する状態であり(図1(b)、(c)参照)、前記第2状態S2は、前記支持面9の少なくとも一部が、前記第1状態S1よりも奥側、上方又は下方に位置する状態である(図1(a)参照)。従来の上下昇降デスクは、高座位や立位の姿勢において、使用者の快適性については特に配慮されていなかったが、天板2の高さが高座位や立位の状態にあるとき、足置部材4を第1状態S1にすることにより、足置部材4の支持面9に使用者の足を載せることができ、使用者が快適に執務することができる。
【0018】
一方で、低座位では、天板下の空間における足抜け性は確保されなければならない。また、使用しない椅子を天板下へ押し込み格納する際に、天板下の空間に椅子と干渉する障害物があってはならない。ここで、本発明の足置きユニットにおいては、第2状態S2では、前記足置部材4が後退した位置になるので、使用者の足抜け性を確保できるとともに、使用しない椅子を天板2下へ押し込んで収納することも可能である。すなわち、天板2の高さが低座位の状態にあるとき、足置部材4を第2状態S2にすることにより、足置部材4が退避するので、低座位における足抜け性を確保するとともに、不使用時に椅子を天板下に押し込み格納する際に、足置部材が邪魔になることを抑制できる。
【0019】
本実施形態では、前記第1状態S1は、足置部材4の支持面9が略水平に向いた使用状態であり、前記第2状態S2は、足置部材4の支持面9が略鉛直に向いた格納状態であるが、図示したものに限定されない。なお、ここでの「略水平」とは、支持面9が、完全に水平状態となる場合も含めて、水平線に対する角度が30度以内の状態となる場合である。また、ここでの「略鉛直」とは、支持面9が、完全に鉛直方向に平行となる場合も含めて、鉛直線に対する角度が30度以内の状態となる場合である。
【0020】
図1(a)の低座位の態様では、前記足置部材4は第2状態S2となっており、天板2の高さは標準高さHであり、椅子6に座った使用者の足は床面Fに着いている。図1(b)の高座位の態様では、前記足置部材4は第1状態S1となっており、該足置部材4の支持面9から天板2の上面までの高さがHになるように設定されている。この態様では、座面7を高くした椅子6に座った使用者の足は、低座位の態様で床面Fに載せるのと同じように、前記足置部材4の支持面9に載せることが可能となる。図1(c)の立位の態様では、前記足置部材4は第1状態S1となっており、立った状態の使用者の片足を該足置部材4の支持面9に載せることができる。基本的な構成の説明を図1に基づいて行ったが、以上のことは図2図4においても共通する。
【0021】
本実施形態に係る上下昇降デスクの基本構造を以下に説明する。前記脚体1は、床面Fに接地するベース部材10に立設した伸縮可能な脚柱11で構成されている。前記脚柱11は、ベース部材10に固定する固定脚12と該固定脚12に対して可動脚13を上下動可能に連係させた伸縮連杆構造である。そして、前記脚柱11の可動脚13の上端部に天板2が支持されている。前記脚柱11は、内部に昇降機構が内蔵され、ユニット化されている。例えば、昇降機構は、脚柱11の内部に配置した送りネジ機構と、それを駆動する回転数を制御できるサーボモータあるいはステッピングモータ等の駆動モータと、別途設ける制御装置とから構成されている。
【0022】
前記切換機構5をより具体的に例示すれば、
(A)前記支持面9を回転させる軸と、該軸を回転可能に受ける軸受と、を含む切換機構、
(B)前記軸の鉛直方向及び/又は水平方向への移動を案内するガイド部を含む切換機構、
(C)前記支持面9をスライドさせるスライド機構を含む切換機構、
(D)前記支持面9を折り畳む折畳み機構を含む切換機構、
(E)天板2の昇降に連動して前記支持面9を移動させて前記足置部材4の状態を切り換える連動機構を含む切換機構
(F)前記天板2を支持する脚柱11と設置面(床面F)との間に位置するベース部材10に配置される切換機構、
など様々である。
【0023】
次に、図1図4に基づいて前記足置部材4の切換機構5が異なる複数の実施形態を説明する。図1は、前記足置部材4が跳ね上げ方式の実施形態を示し、切換機構5が前述の(A)機構の場合である。本実施形態では、図1(b)の第1状態S1にある前記足置部材4の後端部が、図示しない軸と、該軸を回転可能に受ける軸受とで上下回転可能に支持されている(軸支部14)。第1状態S1を維持するために、例えば前記足置部材4の両側下面を前記ベース部材10又は前記脚柱11の固定脚12に設けた支持部(図1では図示せず、例えば後述する図5の「支持部20」等を参照)に載置する。ここで、前記支持部は、前記ベース部材10又は前記脚柱11の固定脚12に一体的に設けられていても、また別部材を取付けて設けてもよい。前記軸と軸受による軸支部14も同様に、前記ベース部材10又は前記脚柱11の固定脚12に設ける。また、図1(a)の第2状態S2にある前記足置部材4は適宜マグネットキャッチ等で固定部に係脱可能に支持可能な係着手段を設け、その状態を維持することが好ましいが、鉛直線を超えて前記足置部材4を回転させ、つまり90度を超える回転角度で自重では前に倒れないように保持することも可能である。
【0024】
図2は、前記足置部材4が折り畳み方式の実施形態を示し、切換機構5が前述の(D)機構の場合であるが、(A)機構と(B)機構も併用する。前記足置部材4は、2枚の板部材4A,4Bを前後に配置して枢着した構造であり、図2(b)の第1状態S1において、後方に位置する板部材4Aの後端部を、前記同様に軸支部14で前記ベース部材10又は前記脚柱11の固定脚12の固定部に支持し、また前方に位置する板部材4Bの前端部両側に設けたスライダー15を前記固定部に設けたガイド部(図2では図示せず、例えば後述する図10の「ガイド部24」等を参照)に沿って、水平方向への移動を案内している。前記スライダー15はローラ等に置き換えることも可能である。ここで、前記同様に、第1状態S1を維持するために、前記足置部材4の両側下面を支持部(図2では図示せず、例えば後述する図5の「支持部20」等を参照)に載置することが好ましい。また、図2(a)の第2状態S2において、前記足置部材4の折り畳み状態を維持する係着手段を設けることが好ましい。
【0025】
図3は、前記足置部材4が逆跳ね上げ方式の実施形態を示し、切換機構5が前述の(B)機構の場合である。本実施形態では、図3(b)の第1状態S1にある前記足置部材4の後端部が鉛直方向のガイド部(図3では図示せず、例えば後述する図10の「ガイド部25」等を参照)で上方へ案内されるとともに、前記足置部材4の前端部が水平方向のガイド部(図3では図示せず、例えば後述する図10の「ガイド部24」等を参照)で後方へ案内されて、図3(a)の第2状態S2になる。ここで、前述の鉛直方向のガイド部と水平方向のガイド部は、前記ベース部材10又は前記脚柱11の固定脚12の固定部に設けているが、該固定部に一体的に設けても良く、別部材を固定部に取付けて設けてもよい。第1状態S1において、前記足置部材4の後端部両側に鉛直方向のガイド部に案内される後部スライダー16を設け、前端部両側に水平方向のガイド部に案内される前部スライダー17を設け、両スライダー16,17で第1状態S1を維持するが、更に支持部を固定部に別途設けてもよい。第2状態S2に維持する構成は前記同様である。
【0026】
図4は、逆跳ね上げとスライド方式の実施形態を示し、切換機構が前述の(B)機構と(C)機構を組み合わせた場合である。本実施形態は、図4(b)の第1状態S1にある前記足置部材4を、状態を維持したまま前方へスライド可能とし、図4(c)に示すように、立位の姿勢の使用者の足を載せ易くした構成である。この場合、水平方向のガイド部(図4では図示せず、例えば後述する図10の「ガイド部24」等を参照)の案内ストロークを長くし、図3に示した実施形態よりも前方へ前記足置部材4をスライド案内できるようにした構成である。この場合、鉛直方向のガイド部(図4では図示せず、例えば後述する図10の「ガイド部25」等を参照)と水平方向のガイド部は連続させ、前記足置部材4の後部スライダー16が、鉛直方向のガイド部から水平方向のガイド部に移動するようにしている。その他の構成は、図3に示した実施形態と同様であるので、同一構成には同一符号を付して、その説明は省略する。尚、本実施形態の変形例として、単に前記足置部材4が前後方向にスライド移動するだけの場合もある。つまり、前記足置部材4を第1状態S1では水平方向のガイド部の前部に位置し、第2状態S2では水平方向のガイド部の後部に位置するようにしてもよい。
【0027】
次に、図5図8に基づいて、図1に示した跳ね上げ方式の実施形態を更に詳しく説明する。図5及び図6は、第2状態S2の態様を示し、図7及び図8は第1状態S1の態様を示している。本実施形態の脚体1のベース部材10は、側面視ロ字状の本体部18の後端に、鉛直方向の上方へ延びた立上部19を設けた構造である。ここで、前記本体部18と立上部19は一体であっても別体であっても構わない。本実施形態では、前記本体部18の後側上部に前記足置部材4の軸支部14を設けて、前記足置部材4を水平方向を軸として上下回動可能に支持している。更に、前記本体部18の内側上部には、第1状態S1の前記足置部材4の両端部下面を支持する支持部20を突設するとともに、前記立上部19の内側後部には、第2状態S2の前記足置部材4の両端部背面(支持面9)を当止する当止部21を突設している。尚、前記当止部21を設ける代わりに、前記立上部19の内面と前記足置部材4の外面との間にボールキャッチ等の係着手段を設けることも好ましい。勿論。前記当止部21とマグネットキャッチやボールキャッチ等の係着手段を併用してもよい。
【0028】
前記ベース部材10の本体部18の前後中央部に前記脚柱1を立設するが、ユニット化された脚柱1の寸法関係上、図9に示すように、前記脚柱1の固定脚12を前記ベース部材10の本体部18を貫通するように配置して立設してもよい。つまり、前記脚柱1の固定脚12を、前記本体部18の上杆22を貫通させ、前記本体部18の下杆23の上面に固定する構造としてもよい。尚、前記本体部18の上杆22を貫通し、下杆23の上面に固定した筒状部を設け、該筒状部に前記脚柱1の固定脚12を嵌合し、該固定脚12の下端を前記下杆23に下方からネジ止めする構造としてもよい。この場合、使用する脚柱1の断面形状に応じて、前記筒状部の断面形状を円形や四角形としてもよい。また、前記支持部20は、前記上杆22の内面に沿って水平方向に延びて形成され、前記当止部21も前記立上部19の内面に沿って鉛直方向に延びて形成されている。
【0029】
前記切換機構5は、前記天板2の昇降運動に連動して、前記足置部材4が第1状態S1と第2状態S2の間で切り換わるようにすることも好ましい。図10図15は、逆跳ね上げ方式の連動タイプの切換機構5を採用した実施形態を示している。連動タイプの切換機構5として、図10及び図11に示した歯車連動機構、図12及び図13に示した中間パネル介在連動機構、図14及び図15に示した滑車連動機構が例示される。
【0030】
先ず、各連動機構において共通する構成を説明する。前記ベース部材10の本体部18の内面側で、前記支持部20の上縁に沿って溝状の水平方向のガイド部24を設け、前記立上部19の内面に沿って溝状の鉛直方向のガイド部25を設けている。ここで、前記立上部19に当止部21を設けた場合には、該当止部21の前縁に沿って前記ガイド部25を設ける。そして、前記ガイド部24とガイド部25は、コーナー部26で連続している。
【0031】
先ず、図10及び図11に基づいて歯車連動機構を説明する。前記足置部材4は、幅の狭い複数の板部材4C,…を回動可能に連結したシャッター構造とし、両端部を前記ガイド部24,25に係合して、ガイド部24,25に沿って移動可能としたものである。そして、前記ベース部材10の立上部19の下部内面に、水平な軸で回動可能な歯車27を取付け、前記幕板3の前面の下部に前記歯車27に噛合するラック28を設けるとともに、シャッター構造の前記足置部材4の裏面に前記に噛合するラック29を設けている。
【0032】
前記天板2と幕板3の上方への変位によって、前記ラック28に噛合した歯車27が反時計回りに回転し、該歯車27に噛合したラック29を押し下げ、その駆動力によって、前記足置部材4が、鉛直方向のガイド部25から水平方向のガイド部24へ移動し、図10に示した第2状態S2から、図11に示した第1状態S1へと切り換わる。また、逆に前記天板2と幕板3の下方への変位によって、前記ラック28に噛合した歯車27が時計回りに回転し、該歯車27に噛合したラック29を押し上げ、その駆動力によって、前記足置部材4が、水平方向のガイド部24から鉛直方向のガイド部25へ移動し、図11に示した第1状態S1から、図10に示した第2状態S2へと切り換わる。この一連の動作の間、前記歯車27は常時ラック29に噛合するようになっている。
【0033】
ここで、図3に示すように、前記足置部材4が一枚の板部材から構成される場合、後部スライダー16を鉛直方向のガイド部25で案内し、前部スライダー17を水平方向のガイド部24で案内すると、第1状態S1と第2状態S2の中間の状態で前記足置部材4がコーナー部26の近傍に設けた前記歯車27から離れるので、該歯車27に噛合させた他の複数の位置変更可能な歯車を介して前記足置部材4の裏面に設けたラック29に噛合させるようにしてもよい。なお、足置き部材4を構成する板部材4Cの数については、適宜変更が可能であり、歯車の数やガイド部24/25の構造等に応じて円滑な転回が可能である場合には、単数であってもよい。
【0034】
次に、図12及び図13に基づいて中間パネル介在連動機構を説明する。前記幕板3の前面側に配置する中間パネル30は、前記幕板3の上下昇降動作と逆の動作を行うように連動させる。前記足置部材4は、一枚の板部材から構成され、図3と同様に後部スライダー16を鉛直方向のガイド部25で案内し、前部スライダー17を水平方向のガイド部24で案内されている。そして、前記足置部材4の後端部で、前記後部スライダー16の位置で、前記中間パネル30の前面に設けたアーム31に水平な軸で枢着して連動させる。図12に示した第2状態S2では、前記中間パネル30の上端は前記天板2の近くまで上昇し、図13に示した第1状態S1では、前記中間パネル30の下端は前記床面Fの近くまで下降している。
【0035】
前記天板2と幕板3の上方への変位によって、前記中間パネル30が下降し、前記アーム31に枢着した前記足置部材4を押し下げ、その駆動力によって、後部スライダー16が鉛直方向のガイド部25に沿って下方へ移動し、前部スライダー17が水平方向のガイド部24に沿って前方へ移動し、図12に示した第2状態S2から、図13に示した第1状態S1へと切り換わる。また、逆に前記天板2と幕板3の下方への変位によって、前記中間パネル30が上昇し、前記アーム31に枢着した前記足置部材4を引き上げ、その駆動力によって、後部スライダー16が鉛直方向のガイド部25に沿って上方へ移動し、前部スライダー17が水平方向のガイド部24に沿って後方へ移動し、図13に示した第1状態S1から、図12に示した第2状態S2へと切り換わる。なお、ガイド部24/25の構造等に応じて円滑な転回を可能とさせるうえで、足置き部材4は、複数の板部材で構成されて多少の変形が可能に構成されてもよい。また、アーム31に代えて、リンク機構を適宜配置してもよい。
【0036】
最後に、図14及び図15に基づいて滑車連動機構を説明する。この変形例も図12及び図13に示した変形例と同様な足置部材4とガイド部24,25を備えている。前記ベース部材10の本体部18の上部後端で、前記コーナー部26の外側位置に滑車32を取付けるとともに、前記本体部18の上杆22の内側面で前記ガイド部24のやや前方位置に滑車33を取付け、更に前記立上部19の内側面で前記ガイド部25のやや上方に滑車34を取付けている。そして、図15の第1状態S1において、前記足置部材4の後端に一端を固定したワイヤー35を上方の前記滑車34に巻回した後、他端を前記幕板3の下部に固定するとともに、前記足置部材4の前端に一端を固定したワイヤー36を前方の前記滑車33に巻回した後、他端を前記幕板3の下部に固定する。前記ワイヤー35,36の他端を前記幕板3に固定する位置は、同じ位置でも上下に異なる位置でも構わない。
【0037】
前記天板2と幕板3の上方への変位によって、前記ワイヤー35が引っ張られ、前記足置部材4の前部スライダー17が水平方向のガイド部24に沿って前方へ移動し、前記ワイヤー35が緩められ、後部スライダー16が鉛直方向のガイド部25に沿って下方へ移動し、図14に示した第2状態S2から、図15に示した第1状態S1へと切り換わる。また、逆に前記天板2と幕板3の下方への変位によって、前記ワイヤー36が引っ張られ、前記足置部材4の後部スライダー16が鉛直方向のガイド部25に沿って上方へ移動し、前記ワイヤー36が緩められ、前部スライダー17が水平方向のガイド部24に沿って後方へ移動し、図15に示した第1状態S1から、図14に示した第2状態S2へと切り換わる。
【0038】
ツインタイプの上下昇降デスクは、図16に示すように、左右両側に配置した一対の脚体1,1で、前後に配置した2つの天板2,2がそれぞれ独立して高さ調節可能に支持された構造である。そして、前記脚体1は、床面に配置するベース部材10と、該ベース部材10の前後端部に、それぞれ脚体1,1の固定脚12の下部を立起状態で固定し、可動脚13の上端に前記天板2を支持している。前記ベース部材10は、前後方向に延びた側面視ロ字状の部材であり、左右両側に配置し、両ベース部材10,10の中央部間にビーム37が架設され、該ビーム37の上面にパネル板38が立起状態で支持されている。前記天板2は前記パネル板38に干渉されずに上下に昇降し、高さ調節可能となっている。
【0039】
そして、各天板2の下方空間に、それぞれ足置部材4が跳ね上げ式の機構(上述の(A))によって取付けられている。具体的には、前記足置部材4は、前記パネル板38に近い位置の前記ベース部材10に設けた軸受39に、前記足置部材4の端部(第1状態S1において後端部)の両側に突設した軸40を回転可能に支持した構造である。第1状態S1においては、図示したように前記足置部材4の両側部下面を前記ベース部材10の上面に当接するか、あるいは前記足置部材4の内側に突設した支持部材に当接してその状態を維持する。また、想像線で示した第2状態S2においては、前記足置部材4を前記パネル板に沿って立起させて適宜な手段で該パネル板38に係着する。その他の構成は、図5図8と同様であるので、同一構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
【0040】
本発明において足置きユニットとは、前記足置部材4とその支持構造を含み、既存の上下昇降デスクの前記脚体1の固定脚12又は前記ベース部材10に後付けすることが可能であるものである。足置きユニットの最小構成単位は、前記足置部材4と軸支部材(軸支部14)及び支持部材(支持部20)や、前記足置部材4とガイド部材(ガイド部24,25)であるが、軸支部14や支持部20を備えた前記ベース部材10、あるいはガイド部24,25を備えた前記ベース部材10をユニットに含めてもよい。また、足置きユニットに幕板3を含めることもあり得る。
【0041】
上述の各実施形態は、以下の変形例を適用可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で適宜組み合わされて適用されてもよい。
【0042】
足置き部材4の支持面9の奥行方向の寸法は適宜変更可能である。例えば、支持面9は、第1状態S1において天板2の前端と平面視で重畳するほど長くてもよい。
【0043】
また、足置き部材4は、必ずしも板状のものでなくてもよい。例えば、足置き部材4は、支持面9を有する限り、左右方向に延びる棒状や円柱状の板やバーとして構成されてもよい。
【0044】
切換機構5は、足置き部材4の支持面9が、第2状態S2において第1状態S1よりも下方に下降させるように構成されてもよい。例えば、ベース部材10に切換機構5としてのリンクやアーム等を配置することにより、第2状態S2においては、足置き部材4の底面部分が設置面に当接する程度に支持面9を下降させてもよい。
【0045】
また、例えば、足置き部材4は、支持面9が、第2状態S2において、前後及び/又は左右に分割可能となるように、複数の部材が連結されることで構成されてもよい。
【0046】
また、例えば、支持面9は、第2状態S2において、奥側に位置するのではなく、左右の一方/双方に位置するように構成されてもよい。すなわち、第2状態S2において、支持面9は、略鉛直となる姿勢で、上下昇降デスクの右端及び左端の一方/双方に位置していてもよい。
【0047】
ベース部材10の本体部18は、必ずしも側面視でロの字状又はO字を呈するように構成される必要はない。例えば、本体部18は、側面視で、左右方向に開放していないパネル状に構成されてもよい。また、本体部18は、側面視で、台形や六角形を呈するように構成されてもよいし、H字状を呈するように構成されてもよいし、コ字やE字を半転させた状態を呈するように構成されてもよい。
【0048】
足置きユニットは、すでに設置等されている既存の上下昇降デスクに適用されてもよい。例えば、既存の上下昇降デスクの脚体1にベース部材10を装着するとともに、幕板3を天板2に固定することで、既存の上下昇降デスクに適用されてもよい。
【0049】
足置部材4は、支持面9を支持する支柱をさらに有していてもよい。係る場合、支柱は、第1状態S1において、下端が接地するように展開可能に設けられてもよい。
【0050】
天板2は、脚柱(伸縮脚)以外の手段で、昇降されてもよい。例えば上下昇降デスクの左右や後端を囲う衝立パネル等に昇降機構を内蔵し、当該昇降機構を用いて天板2を昇降させてもよい。なお、天板2の高さの可動範囲は、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 脚体
2 天板
3 幕板
4 足置部材
4A,4B,4C 板部材
5 切換機構
6 椅子
7 座面
8 ステップ
9 支持面
10 ベース部材
11 脚柱
12 固定脚
13 可動脚
14 軸支部
15 スライダー
16 後部スライダー
17 前部スライダー
18 本体部
19 立上部
20 支持部
21 当止部
22 上杆
23 下杆
24 ガイド部
25 ガイド部
26 コーナー部
27 歯車
28 ラック
29 ラック
30 中間パネル
31 アーム
32 滑車
33 滑車
34 滑車
35 ワイヤー
36 ワイヤー
37 ビーム
38 パネル板
39 軸受
40 軸
F 床面
S1 第1状態
S2 第2状態
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22