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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】柱状半導体装置と、その製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8238 20060101AFI20241210BHJP
   H01L 27/092 20060101ALI20241210BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20241210BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20241210BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20241210BHJP
   H01L 23/532 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
H01L27/092 G
H01L29/78 301X
H01L21/90 N
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022558701
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(86)【国際出願番号】 JP2020040575
(87)【国際公開番号】W WO2022091282
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2023-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】311014428
【氏名又は名称】ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】原田 望
【審査官】市川 武宜
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/087328(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/104396(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/184933(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/033981(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/070767(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/336
H01L 21/768
H01L 21/8238
H01L 23/532
H01L 27/092
H01L 29/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に対して垂直方向に立つ第1の半導体柱の底部にある第1の不純物領域と、前記半導体柱の頂部にある第2の不純物領域とをソースまたはドレインとし、前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域との間の前記第1の半導体柱をチャネルとし、前記第1の不純物領域と、前記第2の不純物領域との間にある前記第1の半導体柱を囲んだ第1のゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んだ第1のゲート導体層とを有する柱状半導体装置の製造方法であって、
前記第1の不純物領域を、平面視において、第1の方向に帯状に伸延して形成する工程と、
平面視において、前記第1の不純物領域に重なる前記第1の半導体柱を形成する工程と、
平面視において、前記第1の半導体柱と、前記第1の不純物領域と、を含み、前記第1の方向に帯状に延びた第1の半導体台を前記第1の半導体柱の底部に繋がって形成する工程と、
前記第1の半導体柱を囲んで、前記第1のゲート絶縁層と、前記第1のゲート導体層と、を形成する工程と、
前記第1のゲート導体層の外周部に第1の絶縁層を形成する工程と、
平面視において、前記第1の半導体台にある前記第1の不純物領域と重なり、且つその底部が前記第1の不純物領域と接して、前記第1の方向に帯状に延びたコンタクトホールを前記第1の絶縁層に形成する工程と、
前記コンタクトホールの底部に、前記第1の不純物領域に接して、前記第1の方向に帯状に延びた第1の導体層を形成する工程と、
前記第1の導体層上の前記コンタクトホール内に、空孔を含むか、または低誘電率材料よりなる第2の絶縁層を形成する工程と、
前記第2の絶縁層の上面位置を、前記第1のゲート導体層の上端より低くする工程と、
前記第1のゲート導体層に接し、且つ、平面視において、前記第1の方向と直交する第2の方向に帯状に伸延する第2の導体層を形成する工程と、
を有することを特徴とする柱状半導体装置の製造方法。
【請求項2】
第1のマスク材料層をエッチングマスクにして、前記第1の半導体柱を形成する工程と、
前記第1の半導体柱を囲み、且つその上面位置が、基板に垂直な方向において、前記第1のマスク材料層の底部位置、または前記第1の半導体柱の頂部位置にある第3の絶縁層を形成する工程と、
前記第3の絶縁層上にあって、露出している前記第1のマスク材料層と、前記第1の半導体柱の頂部を、平面視において、等幅で囲んだ第2のマスク材料層を形成する工程と、
前記第3の絶縁層上に、平面視において、前記第2のマスク材料層に一部重なり、前記第1の方向に帯状に伸延した第3のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1のマスク材料層と、前記第2のマスク材料層と、前記第3のマスク材料層と、をマスクにして、前記第3の絶縁層と、前記第1の不純物領域と、をエッチングして、前記第1の半導体台を形成する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項3】
平面視における、前記第1の方向において、前記第2の導体層の幅が、前記第1のゲート導体層の外周線と前記第1の方向に延びた直線が交差する2点間距離の内、最も長い線分より小さく形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項4】
基板に垂直な方向において、前記第1の導層の上端位置は、前記ゲート導体層の下端位置より低く形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項5】
基板に垂直な方向において、前記空孔の上端位置は、前記ゲート導体層の上端位置より低く形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項6】
平面視において、前記第2の方向に、前記第1の導体層に対して、前記第1の半導体柱と反対方向の前記第1の半導体台上に第2の半導体柱を形成する工程と、
前記第2の半導体柱を囲んで第2のゲート絶縁層を形成する工程と、
前記第2のゲート絶縁層を囲んで、第2のゲート導体層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の方向に伸延して、前記第2のゲート導体層の上端部に接続する前記第2の導体層を形成する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項7】
平面視において、前記第1の半導体台にあって、且つ前記第1の不純物領域と、前記第1の方向において隣接した第3の不純物領域を形成する工程と、
前記第3の不純物領域上に第3の半導体柱を形成する工程と、
前記第3の半導体柱を囲んで、第3のゲート絶縁層を形成する工程と、
前記第3のゲート絶縁層を囲んで、第3のゲート導体層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の導体層を、前記第1の方向に伸延して、前記第3の不純物領域に接して形成する工程と、
平面視において、前記第2の方向に伸延して、前記第1のゲート導体層と、前記第3のゲート導体層の上部と繋がる第3の導体層を形成する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記基板上に、前記第1の不純物領域の母体となる第1の不純物層を形成する工程と、
前記第1の不純物層上に前記第1の半導体柱の母体の一部になる第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層上に、前記第1の半導体柱の母体の一部となり、且つ前記第2の不純物領域の少なくとも一部となる第2の不純物層を形成する工程と、
をさらに有することを特徴にする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記第2の不純物領域上に、同じ極性の第3の不純物層、または合金または金属よりなる導電層を形成する工程、
をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項10】
基板に対して垂直に立つ第1の半導体柱と、
前記第1の半導体柱の底部に繋がり、第1の方向に帯状に伸延する第1の不純物領域と、
前記第1の半導体柱の頂部にある第2の不純物領域と、
前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域との間にある前記第1の半導体柱を囲んだ第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層を囲んだ第1のゲート導体層と、
平面視において、前記第1の半導体柱の底部に繋がり、前記第1の不純物領域を含み、前記第1の方向に帯状に延びた半導体台と、
前記第1のゲート導体層の外周部にある第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の中にある、平面視において、前記半導体台にある前記第1の不純物領域と重なり、且つその底部が前記第1の不純物領域と接して、前記第1の方向に帯状に延び、且つ垂直方向に繋がった第1の材料層と、
前記第1の材料層の底部に、前記第1の不純物領域に接して、前記第1の方向に帯状に延びた第1の導体層と、
前記第1の導体層上の前記第1の材料層がその上面位置が前記第1のゲート導体層の上端より低い、空孔を含むか、または低誘電率材料よりなる第2の絶縁層と、
前記第1のゲート導体層に繋がり、且つ、平面視において、前記第1の方向と直交する第2の方向に帯状に伸延する第2の導体層と、を有し、
平面視において、前記第1の導体層と、前記第2の導体層とが交差部で重なっていることを特徴とする柱状半導体装置。
【請求項11】
前記第2の導体層が前記第1のゲート導体層に接して繋がり、
平面視における、前記第1の方向において、前記第2の導体層の幅が、前記第1のゲート導体層の外周線と前記第1の方向に延びた直線が交差する2点間距離の内、最も長い線分より小さく形成される、
ことを特徴とする請求項10に記載の柱状半導体装置。
【請求項12】
基板と垂直な方向において、前記第1の導層の上端位置は、前記第1のゲート導体層の下端位置より低い、
ことを特徴とする請求項10に記載の柱状半導体装置。
【請求項13】
平面視において、前記第2の方向に、前記第1の導体層に対して、前記第1の半導体柱と反対方向の前記半導体台上にある第2の半導体柱と、
前記第2の半導体柱を囲んだ第2のゲート絶縁層と、
前記第2のゲート絶縁層を囲んだ第2のゲート導体層と、
平面視において、前記第2の方向に伸延して、前記第2のゲート導体層の上端部に接続する前記第2の導体層と、
を有することを特徴とする、請求項10に記載の柱状半導体装置。
【請求項14】
平面視において、前記半導体台にあって、且つ前記第1の不純物領域と、前記第1の方向において、隣接した第3の不純物領域と、
前記第3の不純物領域上にある第3の半導体柱と、
前記第3の半導体柱を囲んだ第3のゲート絶縁層と、
前記第3のゲート絶縁層を囲んだ第3のゲート導体層と、を有し、
平面視において、前記第1の導体層は、前記第1の方向に伸延して前記第3の半導体柱に隣接してあり、
平面視において、前記第1の方向に伸延して、前記第1のゲート導体層と、前記第3のゲート導体層の上部と繋がる第3の導体層と、
をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の柱状半導体装置。
【請求項15】
前記第3の導体層上の第2の絶縁層と、
前記第3の導体層上の前記第2の絶縁層にある第1のコンタクトホールと、
前記第2の絶縁層上にあって、前記第1のコンタクトホールを介して前記第3の導体層と繋がる前記第2の導体層と、
をさらに有することを特徴とする請求項14に記載の柱状半導体装置。
【請求項16】
前記第2の不純物領域上に、同じ極性の第3の不純物層、または合金または金属よりなる導電層を、をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の柱状半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱状半導体装置と、その製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LSI(Large Scale Integration)に3次元構造トランジスタが使われている。その中で、柱状半導体素子であるSGT(Surrounding Gate Transistor)は、高集積な半導体装置を提供する半導体素子として注目されている。また、SGTを有する半導体装置の更なる高集積化、高性能化が求められている。
【0003】
通常のプレナー型MOSトランジスタでは、チャネルが半導体基板の上表面に沿う水平方向に延在する。これに対して、SGTのチャネルは、半導体基板の上表面に対して垂直な方向に延在する(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照)。このため、SGTはプレナー型MOSトランジスタと比べ、半導体装置の高密度化が可能である。
【0004】
図4に、NチャネルSGTの模式構造図を示す。P型又はi型(真性型)の導電型を有するSi柱100(以下、シリコン半導体柱を「Si柱」と称する。)内の上下の位置に、一方がソースとなる場合に、他方がドレインとなるN+層101a、101b(以下、ドナー不純物を高濃度で含む半導体領域を「N+層」と称する。)が形成されている。このソース、ドレインとなるN+層101a、101b間のSi柱100の部分がチャネル領域102となる。このチャネル領域102を囲むようにゲート絶縁層103が形成されている。このゲート絶縁層103を囲むようにゲート導体層104が形成されている。SGTでは、ソース、ドレインとなるN+層101a、101b、チャネル領域102、ゲート絶縁層103、ゲート導体層104が、全体として柱状に形成される。SGTを有する回路チップは、プレナー型MOSトランジスタを有する回路チップと比較して、更なるチップサイズの縮小化が実現できる。
【0005】
図4のSGTでは、ソース、ドレインとなるN+層101a、101b、ゲート導体層104は、それぞれ、ソース接続配線SL,ドレイン接続配線DL、ゲート接続配線GLにより、同じ基板上に形成されているSGT回路に接続される。この場合、ソース接続配線SL、ドレイン接続配線DL、ゲート接続配線GLの間の結合容量を小さくさせることが、SGTを用いた回路の高性能化に繋がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平2-188966号公報
【非特許文献】
【0007】
【文献】Hiroshi Takato, Kazumasa Sunouchi, Naoko Okabe, Akihiro Nitayama, Katsuhiko Hieda, Fumio Horiguchi, and Fujio Masuoka: IEEE Transaction on Electron Devices, Vol.38, No.3, pp.573-578 (1991)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
各SGTの電極間の寄生容量を減らすことが、SGT回路形成の高性能化、高集積化に対して求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の柱状半導体装置の製造方法は、
基板に対して垂直方向に立つ第1の半導体柱の底部にある第1の不純物領域と、前記半導体柱の頂部にある第2の不純物領域とをソースまたはドレインとし、前記第1の不純物領域と記第2の不純物領域との間の前記第1の半導体柱をチャネルとし、前記第1の不純物領域と、前記第2の不純物領域との間にある前記第1の半導体柱を囲んだ第1のゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んだ第1のゲート導体層とを有する柱状半導体装置の製造方法であって、
前記第1の不純物領域を、平面視において、第1の方向に帯状に伸延して形成する工程と、
平面視において、前記第1の不純物領域に重なる前記第1の半導体柱を形成する工程と、
平面視において、前記第1の半導体柱と、前記第1の不純物領域と、を含み、前記第1の方向に帯状に延びた第1の半導体台を前記第1の半導体柱の底部に繋がって形成する工程と、
前記第1の半導体柱を囲んで、前記第1のゲート絶縁層と、前記第1のゲート導体層と、を形成する工程と、
前記第1のゲート導体層の外周部に第1の絶縁層を形成する工程と、
平面視において、前記第1の半導体台にある前記第1の不純物領域と重なり、且つその底部が前記第1の不純物領域と接して、前記第1の方向に帯状に延びたコンタクトホールを前記第1の絶縁層に形成する工程と、
前記コンタクトホールの底部に、前記第1の不純物領域に接して、前記第1の方向に帯状に延びた第1の導体層を形成する工程と、
前記第1の導体層上の前記コンタクトホール内に、空孔を含むか、または低誘電率材料よりなる第2の絶縁層を形成する工程と、
前記第2の絶縁層の上面位置を、前記第1のゲート導体層の上端より低くする工程と、
前記第1のゲート導体層に接し、且つ、平面視において、前記第1の方向と直交する第2の方向に帯状に伸延する第2の導体層を形成する工程と、
を有することを特徴とする。
【0010】
本発明はさらに、
第1のマスク材料層をエッチングマスクにして、前記第1の半導体柱を形成する工程と、
前記第1の半導体柱を囲み、且つその上面位置が、基板に垂直な方向において、前記第1のマスク材料層の底部位置、または前記半導体柱の頂部位置にある第3の絶縁層を形成する工程と、
前記第3の絶縁層上にあって、露出している前記第1のマスク材料層と、前記第1の半導体柱の頂部を、平面視において、等幅で囲んだ第2のマスク材料層を形成する工程と、
前記第3の絶縁層上に、平面視において、前記第2のマスク材料層に一部重なり、前記第1の方向に帯状に伸延した第3のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1のマスク材料層と、前記第2のマスク材料層と、前記第3のマスク材料層と、をマスクにして、前記第3の絶縁層と、前記第1の不純物層と、をエッチングして、前記半導体台を形成する工程と、
をさらに有することを特徴とする。
【0011】
本発明は、さらに、
平面視における、前記第1の方向において、前記第2の導体層の幅が、前記第1のゲート導体層の外周線と前記第1の方向に延びた直線が交差する2点間距離の内、最も長い線分より小さく形成される、
ことを特徴とする。
【0012】
本発明は、さらに、基板に垂直な方向において、前記第1の導電層の上端位置は、前記ゲート導体層の下端位置より低く形成されることを特徴とする。
【0013】
本発明は、さらに、基板に垂直な方向において、前記空孔の上端位置は前記ゲート導体層の上端位置より低く形成される、ことを特徴とする。
【0014】
本発明は、さらに、平面視において、前記第2の方向に、前記第1の導体層に対して、前記第1の半導体柱と反対方向の前記半導体台上に第2の半導体柱を形成する工程と、
前記第2の半導体柱を囲んで第2のゲート絶縁層を形成する工程と、
前記第2のゲート絶縁層を囲んで、第2のゲート導体層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の方向に伸延して、前記第2のゲート導体層の上端部に接続する前記第2の導体層を形成する工程と、
をさらに有することを特徴とする。
【0015】
本発明は、さらに、平面視において、前記第1の半導体台にあって、且つ前記第1の不純物領域と、前記第1の方向において隣接した第3の不純物領域を形成する工程と、
前記第3の不純物領域上に第3の半導体柱を形成する工程と、
前記第3の半導体柱を囲んで、第3のゲート絶縁層を形成する工程と、
前記第3のゲート絶縁層を囲んで、第3のゲート導体層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の導体層を、前記第1の方向に伸延して、前記第3の不純物領域に接して形成する工程と、
平面視において、前記第2の方向に伸延して、前記第1のゲート導体層と、前記第3のゲート導体層の上部と繋がる第3の導体層を形成する工程と、
をさらに有することを特徴とする。
【0016】
本発明は、さらに、前記基板上に、前記第1の不純物領域の母体となる第1の不純物層を形成する工程と、
前記第1の不純物層上に前記第1の半導体柱の母体の一部になる第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層上に、前記第1の半導体柱の母体の一部となり、且つ前記第2の半導体領域の少なくとも一部となる第2の不純物層を形成する工程と、
をさらに有することを特徴にする。
【0017】
本発明は、さらに、前記第2の不純物領域上に、同じ極性の第3の不純物層、または合金または金属よりなる導電層を形成する工程をさらに有することを特徴とする。
【0018】
上記の課題を解決するために、本発明の柱状半導体装置は、
前記第1の半導体柱の底部に繋がり、第1の方向に帯状に伸延する第1の不純物領域と、
前記第1の半導体柱の頂部にある第2の不純物領域と、
前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域との間にある前記第1の半導体柱を囲んだ第1のゲート絶縁層と、
前記第1のゲート絶縁層を囲んだ第1のゲート導体層と、
平面視において、前記第1の半導体柱の底部に繋がり、前記第1の不純物領域を含み、前記第1の方向に帯状に延びた半導体台と、
前記第1のゲート導体層の外周部にある第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の中にある、平面視において、前記半導体台にある前記第1の不純物領域と重なり、且つその底部が前記第1の不純物領域と接して、前記第1の方向に帯状に延び、且つ垂直方向に繋がった第1の材料層と、
前記第1の材料層の底部に、前記第1の不純物領域に接して、前記第1の方向に帯状に延びた第1の導体層と、
前記第1の導体層上の前記第1の材料層がその上面位置が前記ゲート導体層の上端より低い、空孔を含むか、または低誘電率材料よりなる第2の絶縁層と、
前記第1のゲート導体層に繋がり、且つ、平面視において、前記第1の方向と直交する第2の方向に帯状に伸延する第2の導体層と、を有し、
平面視において、前記第1の導体層と、前記第2の導体層とが交差部で重なっている、ことを特徴とする。
【0019】
本発明は、さらに、前記第2の導体層が前記ゲート導体層に接して繋がり、平面視における、前記第1の方向において、前記第2の導体層の幅が、前記第1のゲート導体層の外周線と前記第1の方向に延びた直線が交差する2点間距離の内、最も長い線分より小さく形成されることを特徴とする。
【0020】
本発明は、さらに、基板と垂直な方向において、前記第1の導電層の上端位置は、前記第1のゲート導体層の下端位置より低いことを特徴とする。
【0021】
本発明は、さらに、平面視において、前記第2の方向に、前記第1の導体層に対して、前記第1の半導体柱と反対方向の前記半導体台上にある第2の半導体柱と、
前記第2の半導体柱を囲んだ第2のゲート絶縁層と、
前記第2のゲート絶縁層を囲んだ第2のゲート導体層と、
平面視において、前記第2の方向に伸延して、前記第2のゲート導体層の上端部に接続する前記第2の導体層と、
を有することを特徴とする。
【0022】
本発明は、さらに、平面視において、前記第1の半導体台にあって、且つ前記第1の不純物領域と、前記第1の方向において、隣接した第3の不純物領域と、
前記第3の不純物領域上にある第3の半導体柱と、
前記第3の半導体柱を囲んだ第3のゲート絶縁層と、
前記第3のゲート絶縁層を囲んだ第3のゲート導体層と、を有し、
平面視において、前記第1の導体層は、前記第1の方向に伸延して前記第3の半導体柱に隣接してあり、
平面視において、前記第1の方向に伸延して、前記第1のゲート導体層と、前記第3のゲート導体層の上部と繋がる第3の導体層と、
をさらに有することを特徴とする。
【0023】
本発明は、さらに、前記第3の導体層上の第2の絶縁層と、
前記第3の導体層上の前記第2の絶縁層にある第1のコンタクトホールと、
前記第2の絶縁層上にあって、前記第1のコンタクトホールを介して前記第3の導体層と繋がる前記第2の導体層と、
をさらに有することを特徴とする。
【0024】
本発明は、さらに、前記第2の不純物領域上に、同じ極性の第3の不純物層、または合金または金属よりなる導電層をさらに有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1B】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1C】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1D】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1E】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1F】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1G】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1H】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1I】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1J】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1K】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図1L】第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図2】第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図3】第3実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。
図4】従来例を説明するための立体構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る、柱状半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(第1実施形態)
以下、図1A図1Jを参照して、本発明の第1実施形態に係るDRAM回路の製造方法を説明する。それぞれの図におといて、(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線方向(特許請求の範囲の「第2の方向」の一例である。以下同様。)に沿う断面構造図である。
【0028】
図1Aに示すように、P層基板1(特許請求範囲の「基板」の一例である)の上にN層2を形成する。そして、N層2の上に、平面視において、X-X’線方向に直交する方向(特許請求の範囲の「第1の方向」の一例である。以下同様。)に帯状に延びたN+層3a、P+層3bを形成する。
【0029】
次に、図1Bに示すように、エピタキシャル成長法によりP層4を形成する。そして、P層4上に、平面視において矩形状のマスク材料層5a、5b(特許請求範囲の「第1のマスク材料層」の一例である)を、平面視において、N+層3a、P+層3b上に形成する。
【0030】
次に、図1Cに示すように、マスク材料層5a、5bをマスクにして、P層4と、P層基板1、N+層3a、P+層3bの上層部をエッチングして、N+層3a上にSi柱7a、P+層3b上にSi柱7b(特許請求範囲の「半導体柱」の一例である)を形成する。
【0031】
次に、図1Dに示すように、Si柱7a、7bの外周に、その上面位置がSi柱7a、7bの頂部になるように、シリコン窒化(SiN)層9(特許請求範囲の「第3の絶縁層」の一例である)を形成する。そして、Si柱7a、7bの頂部と、マスク材料層5a、5bの側面を、平面視において等幅で囲んだ、シリコン酸化(SiO2)層10a、10b(特許請求範囲の「第2のマスク材料層」の一例である)を形成する。そして、平面視において、マスク材料層5a、5b、SiO2層10a、10bの一部と重なり、X-X’線方向と直交する方向に帯状に延びたマスク材料層11(特許請求範囲の「第3のマスク材料層」の一例である)を形成する。なお、SiO2層10a、10bは、マスク材料層5a、5bを覆って、SiO2層(図示せず)を被覆した後に、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法によりエッチングして、形成してもよい。これにより、平面視において、SiO2層10a、10bは、マスク材料層5a、5bの周りに等幅で形成される。マスク材料層5a、5bはSi柱7a、7bに対して、自己整合されて形成されているので、SiO2層10a、10bは、Si柱7a、7bに対して、自己整合されて形成される。なお、SiN層9の形成は、Si柱7a、7bの側面に薄いSiO2層(図示せず)を形成した後に行ってもよい。
【0032】
次に、図1Eに示すように、マスク材料層5a、5b、マスク材料層11、SiO2層10a、10bをマスクにして、SiN層9、N+層3a、P+層3b、N層2、P層基板1をエッチングして、N+層3aa、P+層3bb、N層2aとP層基板1aよりなるP層台12(特許請求範囲の「半導体台」の一例である)を形成する。平面視において、P層台12は、X-X’線方向と直交する方向に帯状に延びたN+層3aa、P+層3bbと、Si柱7a、7b外周の一部がマスク材料層11から突き出た形状になる。このSi柱7a、7b外周の一部が突き出た部分のP層台12は、Si柱7a、7bと自己整合で形成されたSiN層9aをエッチングマスクにして形成されるので、Si柱7a、7bと自己整合で形成される。
【0033】
次に、図1Fに示すように、マスク材料層11、SiO2層10a、10b、SiN層9aを除去する。そして、P層台12を囲み、その上面位置が、P層台12上面より上になるようにSiO2層13を形成する。そして、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法によりゲート絶縁層となるハフニウム酸化(HfO2)層14(特許請求範囲の「ゲート絶縁層」の一例である)をSi柱7a~7dを囲んで形成する。そして、HfO2層14を覆ってゲート導体層となるTiN層(図示せず)と、SiO2層(図示せず)を形成する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により上面がマスク材料層5a、5bの上面まで研摩する。そして、RIEにより、SiO2層とTiN層とを、上面がSi柱7a、7bの上部までエッチングして、TiN層15、SiO2層16を形成する。そして、全体にSiN層(図示せず)を被覆する。そして、RIE法によりSiN層をエッチングして、マスク材料層5a、5bと、Si柱7a、7bの頂部との側面を、平面視において、等幅で囲んで、SiN層17a、17bを形成する。なお、RIEエッチング条件によって、平面視において、SiN層17a、17bの幅は均一でない場合もある。SiN層17a、17bは、マスク材料層5a、5bと、Si柱7a、7bの頂部との側面を囲んでいればよい。
【0034】
次に、図1Gに示すように、SiO2層16を除去する。そして、SiN層17a、17bをマスクにして、RIE法によりTiN層15をエッチングしてゲート導体層であるTiN層15a、15b(特許請求範囲の「ゲート導体層」の一例である)を形成する。この場合、エッチングマスクであるSiN層17a、17bが、Si柱7a、7bに対して、自己整合で形成されているので、TiN層15a、15bも、Si柱7a、7bに対して、自己整合で形成される。
【0035】
次に、図1Hに示すように、全体を覆ってSiO2層(図示せず)を形成し、CMP法により、上面位置がマスク材料層5a、5bの上面位置になるように研摩してSiO2層20を形成する。そして、平面視において、N+層3aa、P+層3bbに一部重なり、X-X’線方向に直交する方向に帯状に延び、且つ底部がN+層3aa、P+層3bbに重なってあるコンタクトホール21(特許請求範囲の「コンタクトホール」の一例である)を形成する。そして、全面にタングステン(W)層(図示せず)を堆積した後、CMPにより上面がマスク材料層5a、5bの上面になるように研摩する。そして、RIE法によりコンタクトホール21内のW層をエッチングして、コンタクトホール21の底部に、N+層3aa、P+層3bbに接して、W層22(特許請求範囲の「第1の導体層」の一例である)を形成する。W層22の上面位置は、TiN層15a、15bの下端位置より下になるように形成する。なお、W層22を形成する前に、W層22と、N+層2aa、P+層3bbとの接触抵抗を下げるための、例えばTaNなどのバッファ金属層を形成してもよい。
【0036】
次に、図1Iに示すように、コンタクトホール21内に、内部に空孔25を持つSiO2層24(特許請求範囲の「第2の絶縁層」の一例である)を形成する。空孔25の上端位置は、TiN層15a、15bの上端位置より低く形成する。なお、SiO2層24は例えば炭化シリコン酸化(SiOC)などの低誘電率材料層で形成してもよい。この場合、空孔25は形成してもよいし、形成しなくてもよい。
【0037】
次に、図1Jに示すように、SiO2層20、24をRIE法により、上面位置がTiN層15a、15bの上端位置より下方になるようにエッチングしてSiO2層20a(特許請求範囲の「第1の絶縁層」の一例である)、24aを形成する。そして、TiN層15a、15bの外周部に、TiN層15a、15dに接続したW層(図示せず)を形成する。そして、平面視において、TiN層15a、15bの一部に重なり、且つX-X’線方向に帯状に延びたマスク材料層27を形成する。そして、マスク材料層27をマスクにしてW層をエッチングする。これにより、TiN層15a、15bに接続して、且つ平面視において、X-X’線方向に延びたW層26(特許請求範囲の「第2の導体層」の一例である)を形成する。平面視における、X-X’線方向に直交した方向のW層26の幅は、同方向のSi柱7a、7bの長さより小さく形成する。そして、マスク材料層27を除去する。
【0038】
図1Kに示すように、W層26のX-X’線方向に直交する方向の幅L1は、ゲートとなるTiN層15a、15bの最外周の幅L2より小さく形成される。平面視において、Si柱7a、7bの第1の方向の両端の形状は、通常製造工程により、丸まっている。従って、この場合、L2は、平面視において、TiN層15a、15bの外周線と、第1の方向に延びた直線と交差する2点間距離の内、最も長い線分となる。そして、図1Kに示すように、Si柱7a、7bの頂部側面の外周部にSiO2層28を形成する。そして、Si柱7a、7bの頂部を覆って、例えば選択エピタキシャル法によりN+層29a、P+層29bを形成する。そして、熱拡散によりSi柱7a、7bの頂部にN+層30a、P+層30bを形成する。
【0039】
次に、図1Lに示すように、N+層29a、P+層29b上にW層32a、32bを形成する。そして、全体を覆ってSiO2層33を形成する。そして、W層26上のSiO2層28、33にコンタクトホールC1を形成する。W層32a上のSiO2層33にコンタクトホールC2を形成する。W層32b上のSiO2層33にコンタクトホールC3を形成する。そして、W層22上のSiO2層24、28、33上にコンタクトホールC4を形成する。そして、コンタクトホールC1を介して、W層26に繋がった入力配線金属層Vinを形成する。そして、コンタクトホールC2を介してW層32aに繋がったアース配線金属層Vssを形成する。そして、コンタクトホールC3を介してW層32bに繋がった電源配線金属層Vddを形成する。そして、コンタクトホールC4を介して、W層22に繋がった出力配線金属層Voutを形成する。これにより、P層基板1a上にインバータ回路が形成される。
【0040】
なお、本実施形態の説明では、Si柱7a、7bは、平面視において矩形状に形成されている。これに対し、平面視の形状は、X-X’線と直交する方向の両端部で丸まっていても、また円形状、楕円状であってもよい。
【0041】
また、図1Fでは、ゲート導体層となる、TiN層15の膜厚はSiN層17a、17bより厚くしている。これに対し、TiN層15の膜厚はSiN層17a、17bより薄くし、TiN層15の外側にTaNなどの導体層、またはSiN層などの絶縁層などの単層、または複数の導体、又は絶縁材料層をTiN層15の保護層として設けてもよい。この場合、図1GにおけるゲートTiN層15a、15bの形成工程では、ゲートTiN層15a、15bの側面を囲んで、保護層として残される。SiN層などの絶縁保護層を形成した場合は、図1JにおけるW層26を形成する前に、ゲートTiN層15a、15b頂部側面の絶縁保護層を除去する。
【0042】
また、Si柱7a、7bの頂部に形成されるN+層30a、P+層30bは、例えば、図1BにおいてP層4を形成した後に、P層4上にエピタキシャル結晶成長法により形成したN+層、P+層を用いてもよい。この場合、図1Kで示した、熱処理を行って、N+層29a、P+層29bからドナー、又はアクセプタ不純物をSi柱7a、7bの頂部に熱拡散してN+層30a、P+層30bを形成する工程が不要になる。SiO2層28が厚い場合、垂直方向において、N+層30a、P+層30bの下端をゲートTiN層15a、15bの上端になるように、高温で長い熱処理を行うと、ゲートTiN層15a、15b、ゲート絶縁層であるHfO2層14へのダメージが問題になる。これに対し、図1BにおいてP層4を形成した後であって、かつ、マスク材料層5a、5bを形成する前の段階において、P層4の上にP+層、N+層を形成し、これらのP+層、N+層によりシリコン柱7a、7bの頂部にN+層30a、P+層30bを形成してもよい。こうすることにより、上記のようなゲートTiN層15a、15b、ゲート絶縁層であるHfO2層14への熱ダメージを避けることができる。また、図1Kの段階でSi柱7a、7bの頂部上に熱拡散によるN+層30a、P+層30bを形成する必要がないので、Si柱7a、7bの頂部の不純物領域形成が容易になる。また、この場合、N+層29a、P+層29bは、形成しても、形成しなくてもよい。また、この場合、N+層29a、P+層29bの替りに金属、または合金などの導体層を用いてもよい。
また、W層22は、直接N+層3aa、P+層3bb上に形成したが、Si柱7a、7b間のN+層3aa、P+層3bbの上面に金属、または合金よりなる導体層を形成した後に形成してもよい。また、W層22の底部に、例えばTiNなどの、W層22とN+層3aa、P+層3bbとの接触抵抗を下げるための導体層を形成してもよい。
【0043】
また、本実施例の説明では、NチャネルSGTを形成するSi柱7aと、PチャネルSGTを形成するSi柱7bと、の平面視におけるX-X’線と直交する方向の長さが同じであった。これに対し、NチャネルSGTを形成するSi柱7aの平面視におけるX-X’線と直交する方向の長さを、PチャネルSGTを形成するSi柱7bより短くしてもよい。また、NチャネルSGTを形成するSi柱7aと、PチャネルSGTを形成するSi柱7bと、の平面視におけるX-X’線方向の長さを違うようにしてもよい。
【0044】
本実施形態は、以下の特徴を供する。
1.本実施形態では、図1H,1Iに示すように、ゲート電極であるTiN層15a、15bを形成した後、コンタクトホール21を形成し、そして、コンタクトホール21の底部にN+層3aa、P+層2bbと繋がる底部接続配線W層22を形成する。そして、このW層22上のコンタクトホール21に、実効的に低誘電率層となる空孔25を含んだSiO2層24を形成する。その後、図1Jに示すように、SiO2層20a、24a上に、ゲート電極TiN層15a、15bに接続した入力配線W層26を、平面視において底部接続配線W層22と直交させて形成する。
【0045】
上記、工程を行うことにより、下記の特徴を有する。
(1) 空孔25を含むことにより低誘電率層となるSiO2層24aと底部接続W層22と、はコンタクトホール21内に形成されるので、入力W層22と低誘電率層であるSiO2層24aと、は自己整合で形成される。これにより、回路の高集積化が図れる。そして、図1Lに示されているように、平面視において、底部接続W層22と入力配線W層26との重なり領域において、空孔25を含んだ実効的に低誘電率層となるSiO2層24がある。これにより、底部接続W層22、入力配線W層26間容量を下げることができる。これにより、SGTを用いた回路の、高性能化が図れる。
(2) 入力配線金属層Vinに接続している底部接続W層26は、高さ方向において、ゲート電極15a、15bの上部だけに接続されている。例えば入力配線金属層Vinに接続している底部接続W層26aがゲート電極15a、15bと同じ高さで形成されている構造の場合と比べて、入力配線金属層Vin、入力配線金属層Vin間容量を大幅に小さくすることができる。
【0046】
2.本実施形態では、図1Eに示すように、平面視において、P層台12は、N+層3aa、P+層3bbの外側で、Si柱7a、7bを囲った部分が突き出た形状で形成される。この突き出た部分は、Si柱7a、7bと自己整合により形成される。この自己整合によって、この突き出たP層台12を、高い精度で、小面積で形成することができる。これにより、SGTを用いた回路の、高集積化を図ることができる。
【0047】
3.本実施形態では、図1F図1Gに示すように、ゲート電極であるTiN層15a、15bはSi柱7a、7bに対して、自己整合により形成されている。そして、図1Jに示すように、W層26はゲート電極TiN層15a、15bの外周の一部と接続して、X-X’線方向に帯状に形成される。そして、平面視において、W層26のX-X’線と直交する方向の幅は、TiN層15a、15bの外周長辺の長さより小さく形成する。
【0048】
上記、工程を行うことにより、下記の特徴を有する。
(1) W層26は、マスク材料層27をエッチングマスクにして、ゲート線TiN層15a、15bの形成とは別に形成される。これにより、W層26aのX-X’線と直交する方向の幅は、W層26と、ゲート線TiN層15a、15bと、が繋がっている条件を満たして製作可能な限り小さくすることができる。これにより、W層26、底部接続W層22間容量を更に小さくすることができる。そして、ゲートTiN層15a、15bはSi柱7a、7bに対して自己整合で形成されている。これにより、SGTを用いた回路の更なる高集積化を図ることができる。
【0049】
(第2実施形態)
以下、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係るインバータ回路の製造方法を説明する。図2において、(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図を示す。第1実施形態では、NチャネルSGTを形成するSi柱7aと、PチャネルSGTを形成するSi柱7bを、底部接続配線W層22を挟んでX-X’線方向の両側に形成した。本実施形態では、NチャネルSGTと、PチャネルSGTとの2つのSi柱を、X-X’線方向に直交する方向に配置し、平面視において、これら2つのSi柱に隣接して、X-X’線方向に直交した方向に伸延した、底部接続配線W層22に対応するW層を形成する。そして、本実施形態では、NチャネルSGTと、PチャネルSGTと、がそれぞれ2つ、並列に接続したインバータ回路の製造方法を示している。この製造方法は、第1実施形態と基本的に同じである。
【0050】
図2に示すように、P層基板1A上に、平面視において、矩形状のSi柱7A、7B、7C、7Dを形成する。そして、P層基板1A上に、P層基板1Aの上部、N層2A、P+層3A、N+層3Bよりなる半導体台12aを形成する。平面視において、P+層3Aは、Si柱7A、7Bの下にあり、N+層3Bは、Si柱7C、7Dの下にある。そして、上面位置が、P+層3A、N+層3Bの上面位置になるように、SiO2層13Aを形成する。そして、Si柱7A~7Dを囲んでゲート絶縁層14aを形成する。そして、Si柱7A~7D側面のゲート絶縁層14aを囲んでゲートTiN層15A、15B、15C、15Dを形成する。そして、上面位置がゲートTiN層15A、15B、15C、15Dの上端より下にあるSiO2層20Aを、ゲートTiN層15A、15B、15C、15Dを囲んで形成する。そして、平面視において、ゲートTiN層15B、15Dの両側の、P+層3A、N+層3B上に、X-X’線に直交した方向に帯状に伸延したコンタクトホール(図示せず)を形成する。そして、このコンタクトホールの底部にP+層3A、N+層3Bに接続した底部接続配線W層22a、22bを形成する。なお、底部接続配線W層22aは、平面視において、ゲートTiN層15A、15Cと、ゲートTiN層15A、15Cとの間に形成される。
【0051】
そして、図2に示すように、底部接続配線W層22a、22b上のコンタクトホールを埋めて、空孔25a、25bを有し、且つ上面がゲートTiN層15A~15Dの上端面より低い位置にあるSiO2層24a、24bを形成する。そして、ゲートTiN層15A、15Bに繋がり、且つX-X’線方向に伸延する配線導体W層26aと、ゲートTiN層15A、15Cに繋がり、且つX-X’線に直交する方向に伸延する配線導体W層26bと、同じくゲートTiN層15B、15Dに繋がる配線導体W層26cとを形成する。そして、Si柱7A~7Dの頂部を露出させて、その外周部にSiN層28aを形成する。そして、例えば選択エピタキシャル法により、Si柱7A、7Bの頂部を覆って、P+層29A、29Bを形成し、Si柱7C、7Dの頂部を覆って、N+層29C(図示せず)、29D(図示せず)を形成する。そして、熱拡散によりSi柱7A~7Dの頂部にN+層30A、30B、P+層30C(図示せず)、30D(図示せず)を形成する。そして、N+層29A、29B、P+層29C、29D上にW層32A、32B、32C(図示せず)、32D(図示せず)を形成する。そして、コンタクトホールC4を介して、W層26aに繋がった入力配線金属層Vinを形成する。そして、コンタクトホールC5a、C5bを介してW層32A、32Bに繋がった電源配線金属層Vddを形成する。そして、コンタクトホールC6a、C6bを介して、W層22a、22bに繋がった出力配線金属層Voutを形成する。そして、コンタクトホールC7a、C7bを介して、W層32C、32Dに繋がったアース配線金属層Vssを形成する。これにより、P層基板1A上に、PチャネルSGTと、NチャネルSGTとが、それぞれ2つ並列に接続されたインバータ回路が形成される。
【0052】
上記のように、PチャネルSGTと、NチャネルSGTとが、それぞれ並列に接続されたインバータ回路は、並列に接続するPチャネルSGTと、NチャネルSGTの数を増やすことによってインバータ回路の駆動電流を大きくすることができる。
【0053】
ゲートTiN層15A~15Dは、W層26a~26cによって電気的に接続されている。これにより、入力配線金属層Vinに繋がるW層26aは、平面視における、X-X’線方向に直交する方向において、ゲートTiN層15A,15B、またはゲートTiN層15C,15Dに接続する限り、どこに設けてもよい。
【0054】
なお、本実施形態の説明では、半導体台12aに、平面視において、P+層3AとN+層3Bとは、繋がって形成された。これに対し、この半導体台12aを、P+層3Aがある第1の半導体台と、N+層3Bがある第2の半導体台との、2つの半導体台に分けて形成してもよい。この場合、W層22a、22bはP+層3AとN+層3Aと、に接続し、且つこの2つの半導体台間のSiO2層13Aの上面に繋がって形成される。
【0055】
また、W層26aの配線抵抗が、回路性能上、小さくする必要がある場合は、W層26a上のSiO2層33aに複数のコンタクトホールを設けて、このコンタクトホールを介して入力配線金属層Vinに接続した配線金属層を形成してもよい。
【0056】
本実施形態は、以下の特徴を供する。
1.第1実施形態と同じく、半導体台に形成されたW層22a、22bと、平面視において、これらと直交して、且つ重なったW層26aとが、垂直方向において離れて形成されることにより、入力配線金属層Vin、出力配線金属層Vout間容量を下げることができる。更に、第1実施形態と同じく、W層22a、22b上に、W層22a、22b上に自己整合で形成された空孔25a、25bを有する実効的に低誘電体層であるSiO2層24a、24bにより、更に入力配線金属層Vinと出力配線金属層Voutの間の容量を下げることができる。
2. 本実施形態では、PチャネルSGTのSi柱7AとNチャネルSGTのSi柱7Cを、X-X’線方向に直交する方向に並べて第1のインバータ回路を形成した。同じく、PチャネルSGTのSi柱7BとNチャネルSGTのSi柱7Dを、X-X’線方向に直交する方向に並べて第2のインバータ回路を形成した。例えば、この2つのインバータ回路を用いてインバータ・リングオシレータ回路を形成した場合、第1のインバータ回路の入力電極(この場合、ゲートTiN層15A、15C)と、第2のインバータ回路の入力電極(この場合、ゲートTiN層15B、15D)との間の結合容量が問題になる。これに対し、本実施形態のように、ゲートTiN層15A、15CとゲートTiN層15B、15Dとの間に実行的に低誘電体層であるSiO2層24aを設けることにより、この結合容量を減少させることができる。
【0057】
(第3実施形態)
以下、図3を参照して、本発明の第3実施形態に係るインバータ回路の製造方法を説明する。図3において、(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図を示す。
【0058】
第2実施形態では、図2に示すように、入力配線金属層Vinは、平面視において、ゲートTiN層15A、15BのX-X’線に直交する方向の長辺と接続したW層26aと、コンタクトホールC4を介して繋がっている。これに対して、本実施形態では、図3に示すように、平面視において、X-X’線に直交する方向に並んだゲートTiN層15A、15Cを繋ぐW層26bと、ゲートTiN層15B、15Dを繋ぐW層26cとの上に形成したコンタクトホールC4a、C4bが形成される。そして、コンタクトホールC4a、C4bを介して入力配線金属層VINがW層26b、26cと接続される。これによりP層基板1A上に、PチャネルSGTと、NチャネルSGTとが、それぞれ2つ並列に接続されたインバータ回路が形成される。上記以外は、本インバータ回路は、図2と同じ工程で形成される。
【0059】
本実施形態は、以下の特徴を供する。
第2実施形態においては、平面視におけるW層22a、22bと、W層26aの重なり部では、W層22a、22bと、W層26aとの間に、空孔25a、25bを含むSiO2層24aがある。これに対し、第3実施形態では、平面視において、W層22a、22bは、入力配線金属層VINと重なっている。この重なり部では、W層22a、22bと、入力配線金属層VINとの間には、空孔25a、25bを含むSiO2層24aと、SiO2層28a、33aがある。これにより、第3実施形態では、入力配線金属層VIN、出力配線金属層Vout間容量を小さく出来る。
【0060】
(その他の実施形態)
なお、第1実施形態を例にすると、Si柱7aに形成された1つのSGTの底部にあるソースまたはドレインとなるN+層3aaに繋がるW層22と、ゲートTiN層15aに繋がったW層26とが、実効的な低誘電率層であるSiO2層24を介して、平面視において重なっている特徴を有する。同じく、第3実施形態では、ゲートTiN層15Aに繋がったW層26bを介して繋がった入力配線金属層VINが、平面視において、実効的な低誘電率層であるSiO2層24a、SiO2層28a、33aを介して、平面視において重なっている特徴を有する。本発明は、上記の特徴を有するものであれば、他のSGTを用いたロジック、またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)、PCM(Phase Change Memory)、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、RRAM(Resistive Random Access Memory)などのセレクタ素子、周辺回路などの他の回路にも適用できる。このことは、第2実施形態においても同様である。
【0061】
また、第1実施形態では、Si柱7a、7bを形成したが、これ以外の半導体材料よりなる半導体柱であってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0062】
また、第1実施形態における、N+層3aa、P+層3bbは、ドナー不純物、アクセプタ不純物を含んだSi、または他の半導体材料層より形成されてもよい。また、N+層3aa、29a、P+層3bb、29bは異なる半導体材料より形成されてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0063】
また、第1実施形態の説明において、Si柱7a、7bの頂部に形成されるN+層30a、P+層30bは、例えば、図1BにおいてP層4を形成した後に、P層4上にエピタキシャル結晶成長法により形成したN+層、P+層を用いてもよいと述べた。これらN+層、P+層は、エピタキシャル結晶成長法とは異なる他の方法で形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0064】
また、第1実施形態では、インバータ回路について説明したので、P+層29b、30b、N+層29a、30aがソースとなり、P+層3bb、N+層3aaがドレインとして動作したが、製作される回路によって、各SGTの上部と下部の不純物層は、ソースまたはドレインとなる。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0065】
また、第1実施形態において用いたマスク材料層5a、5b、11、27は、本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる有機材料または無機材料を含む他の材料を用いてもよい。また、エッチングマスクとして用いるSiO2層9a、SiN層10a、10bも、同じく本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる有機材料または無機材料を含む他の材料を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0066】
また、第1実施形態における、W層22の材料は、金属だけでなく、合金、アクセプタ、またはドナー不純物を多く含んだ合金、半導体層などの導電材料であってもよく、そして、それらを単層、または複数層組み合わせて構成させてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0067】
また、第1実施形態では、ゲート導体層として、TiN層15a、15bを用いた。このTiN層15a、15bは、本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる材料を用いることができる。TiN層15a、15bは、少なくとも所望の仕事関数を持つ、単層または複数層の金属層などの導体層より形成できる。この外側に、たとえばW層などの他の導電層を形成してもよい。W層以外に単層、または複数層の金属層を用いても良い。
【0068】
また、第1実施形態における、TiN層15a、15bに繋がったW層26は他の導体層との積層、または、他の導体層より形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0069】
また、ゲート絶縁層として、HfO2層14を用いたが、それぞれを単層または複数層よりなる他の材料層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0070】
また、第1実施形態の図1H図1Iにおいて、空孔25を有するSiO2層24を形成した。これに対し、コンタクトホール21の上部を、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によるSiN層で蓋をして、空孔25を形成してもよい。また、他の方法により、空孔25を有する無機、または有機層よりなる絶縁層を形成してもよい。
【0071】
また、第1実施形態において、Si柱7a、7bの平面視における形状は、矩形状であった。これらのSi柱の平面視における形状は、矩形状だけでなく円形、楕円、またはこの字状の形状であってもよい。また、これらの形状が混在して同じP層基板1a上に形成されてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0072】
また、第1実施形態では、1個のNチャネルSGTと、1個のPチャネルSGTと、からなるインバータ回路について説明したが、駆動電流を大きく得るため、または実効SGT直列抵抗を小さくするため、Nチャネル、PチャネルSGTを複数個、並列に接続させてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0073】
また、本実施形態の説明は、インバータ回路について行った。これに対し、SGTの底部に形成するソース、またはドレインとなる不純物領域(第1実施形態におけるN+層3aa、又はP+層3bb)と接続して、第1の方向に帯状に延びた導体層(第1実施形態におけるW層22)と、ゲート導体層(第1実施形態におけるTiN層15aまたはTiN層15b)に繋がり、且つ第1の方向と直交する配線導体層(第1実施形態におけるW層26)とが、平面視において重なって形成されているSGTを用いた回路にも本発明は適用される。
【0074】
なお、本発明に係る実施形態では、1つの半導体柱に1個のSGTを形成したが、2個以上を形成する回路形成においても、本発明を適用できる。
【0075】
また、第1実施形態では、P層基板1上にSGTを形成したが、P層基板1の代わりにSOI(Silicon On Insulator)基板を用いても良い。または、基板としての役割を行うものであれば他の材料基板を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0076】
また、第1実施形態では、Si柱7a、7bの上下に、同じ極性の導電性を有するN+層3aa、29a、30a、P+層3bb、29b、30bを用いて、ソース、ドレインを構成するSGTについて説明したが、極性が異なるソース、ドレインを有するトンネル型SGTに対しても、本発明が適用できる。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
【0077】
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。上記実施例及び変形例は任意に組み合わせることができる。さらに、必要に応じて上記実施形態の構成要件の一部を除いても本発明の技術思想の範囲内となる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明に係る、柱状半導体装置の製造方法によれば、高密度で、かつ高性能の柱状半導体装置が得られる。
【符号の説明】
【0079】
1、1a、1A: P層基板
2a、2b、2aa、2bb、29a、29b、29c、29d、30a、30b、30c、30d: N+
4: P層
2A: N層
3A: P+
5a、5b、5c、5d、11a、11b、27: マスク材料層
7a、7b、7c、7d、7A、7B、7C、7D: Si柱
9、9a、9b、17a、17b、17c、17d、: SiN層
10a、10b、10c、10d、13、13A,16、20、20a、20A、24a、24b、24aa、24bb、28、28a、33、33a: SiO2
12、12a: 半導体台
14、14A: HfO2
15、15a、15b、15A,15B、15C、15D: TiN層
21a、21b、C1,C2a、C2b、C3、C4、C4a、C4b、C5a、C5b、C6a、C6b、C7a、C7b: コンタクトホール
22a、22b、26a、26b: W層
25、25a、25b: 空孔
Vin、VIN: 入力配線金属層
Vout: 出力配線金属層
Vdd:電源配線金属層
Vss:アース配線金属層
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図1K
図1L
図2
図3
図4