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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20241210BHJP
【FI】
G06F1/16 312Z
G06F1/16 312D
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023506427
(86)(22)【出願日】2021-03-16
(86)【国際出願番号】 JP2021010541
(87)【国際公開番号】W WO2022195704
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】松井 孝宏
(72)【発明者】
【氏名】望月 洋暢
(72)【発明者】
【氏名】太田 直登
(72)【発明者】
【氏名】谷井 宣文
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 隆史
(72)【発明者】
【氏名】山口 慧
(72)【発明者】
【氏名】船井 慎二
【審査官】佐藤 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-341018(JP,A)
【文献】特開2007-317233(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0073155(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
接続部を介して前記筐体に取り付けられているディスプレイと、
前記筐体内に収容され、前記ディスプレイを制御する制御手段と、
前記筐体の表面のいずれかの面に取り付けられている無線中継装置と、
を備え
前記制御手段は前記筐体内の回路を用いて実現され、
前記ディスプレイと前記筐体内の前記回路が有線接続されており、
前記無線中継装置と前記筐体内の前記回路が有線接続または無線接続されており、
前記筐体はデスクトップ型のコンピュータの筐体である
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は、前記ディスプレイと前記筐体の間に位置している情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記ディスプレイは、前記筐体に対して移動可能に取り付けられている情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記ディスプレイは、当該ディスプレイの一辺を回転軸として前記筐体に対して回転可能に取り付けられている、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は、前記筐体の表面のうち前記ディスプレイとは逆側の面に取り付けられている情報処理装置。
【請求項6】
筐体と、
接続部を介して前記筐体に取り付けられているディスプレイと、
前記筐体内に収容され、前記ディスプレイを制御する制御手段と、
前記筐体の表面のいずれかの面に取り付けられている無線中継装置と、
を備え、
前記制御手段は前記筐体内の回路を用いて実現され、
前記ディスプレイと前記筐体内の前記回路が有線接続されており、
前記無線中継装置と前記筐体内の前記回路が有線接続または無線接続されており、
前記無線中継装置は、前記筐体の表面のうち前記ディスプレイとは逆側の面に取り付けられている情報処理装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記筐体内に設けられた電源回路を備え、
前記無線中継装置は、前記電源回路から電力を供給される、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は、無線端末を有線回線に接続する、情報処理装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記筐体のうち前記無線中継装置が取り付けられている面に設けられ、前記無線中継装置の側面の少なくとも一部を覆う壁部を備える情報処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は複数の側面を有しており、
前記壁部は、前記複数の側面のうち互いにつながっている2つの側面を覆う、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、様々な場所でコンピュータが使用されている。また、無線通信技術の発展に伴い、様々な端末は無線で通信回線に接続されることが増えている。特許文献1には、配信される情報を蓄積するサーバと、無線基地局と、を一体化することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-9691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報処理装置は、一般的にディスプレイと共に使用されることが多い。また、無線端末は様々な場所で使用されている。無線端末を使用する場合、その無線端末を通信回線に接続する無線中継装置を、当該無線端末の通信圏内に配置する必要がある。情報処理装置と無線端末を同一のエリアで使用する場合、ディスプレイ及び情報処理装置と、無線中継装置と、の相対位置は近くなる可能性が高い。ここで、ディスプレイ、情報処理装置、及び無線中継装置を個別に設置すると、これらに占有されるスペースが大きくなる。また、特許文献1に記載されているように情報処理装置の筐体に無線中継装置を内蔵させると、筐体を大型化する必要が出てくるため、結果的に必要なスペースが大きくなる。
【0005】
本発明の目的の一例は、ディスプレイ、情報処理装置、及び無線中継装置を設置する場合において、これらの設置に必要なスペースを小さくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、筐体と、
筐体に取り付けられているディスプレイと、
筐体内に収容され、ディスプレイを制御する制御手段と、
前記筐体の表面のいずれかの面に取り付けられている無線中継装置と、
を備える情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ディスプレイ、情報処理装置、及び無線中継装置を設置する場合において、これらの設置に必要なスペースは小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0009】
図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
図2】情報処理装置の正面図である。
図3】情報処理装置の背面図である。
図4】情報処理装置の側面図である。
図5】情報処理装置の斜視図である。
図6図1の変形例を示す図である。
図7】筐体の一面の一部を取り外した状態を示す図である。
図8】筐体の一面に無線中継装置を取り付けるための構造を説明するための図である。
図9】固定治具の構造の一例を説明するための図である。
図10】情報処理装置と周辺機器の接続例を示す図である。
図11】情報処理装置と周辺機器の接続例を示す図である。
図12】情報処理装置と周辺機器の接続例を示す図である。
図13】情報処理装置と周辺機器の接続例を示す図である。
図14】情報処理装置と周辺機器の接続例を示す図である。
図15図14の変形例を示す図である。
図16】第2の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成の一例を示す図である。図2は、情報処理装置10の正面図であり、図3は情報処理装置10の背面図であり、図4は情報処理装置10の側面図である。また、図5は情報処理装置10の斜視図である。図5において、ディスプレイ110は上を向いている。図6は、図1の変形例を示す図である。図7は、筐体120の一面121の一部を取り外した状態を示す図である。
【0012】
図1図5に示すように、情報処理装置10は、ディスプレイ110、筐体120、及び無線中継装置130を有している。図1に示すように、筐体120の内部には、制御部122が設けられている。制御部122は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有しており、様々な演算処理及び制御処理を行う。この制御処理の一例は、ディスプレイ110の制御である。図2図5に示すように、ディスプレイ110は筐体120に取り付けられている。無線中継装置130は、筐体120の表面のうちいずれかの面に取り付けられている。本実施形態において、ディスプレイ110及び無線中継装置130は、いずれも筐体120の側面に取り付けられている。以下、情報処理装置10について詳細に説明する。
【0013】
筐体120は、例えば、デスクトップ型のコンピュータの筐体である。そして筐体120の内部には、コンピュータを構成する各種の電子部品、例えばCPU、メモリ、及びストレージデバイスなどが収容されている。このコンピュータの一例は、店舗において商品を管理するストアコンピュータであるが、他の用途(例えばPOS端末、個人向け端末)として使用されてもよい。
【0014】
ディスプレイ110は筐体120に取り付けられている。図2図5に示す例において、ディスプレイ110は、筐体120のうち最も広い面(以下、一面121と記載)に対向するように、筐体120の表面に取り付けられている。ディスプレイ110の縦方向の長さは、一面121の高さよりも少し小さい程度である。また、ディスプレイ110の横幅は、一面121の横幅より大きくてもよいが、小さくてもよい。本図に示す例において、ディスプレイ110は、筐体120に対して、移動可能に取り付けられている。
【0015】
詳細には、図4及び図5に示すように、ディスプレイ110は、接続部150を介して筐体120の一面121に取り付けられている。より詳細には、接続部150は、第1部材152及び第2部材154を有している。第1部材152は筐体120の一面121に固定されており、第2部材154はディスプレイ110の背面に固定されている。そして第1部材152及び第2部材154は、ヒンジ部156を介して互いに繋がっている。
【0016】
ヒンジ部156はディスプレイ110の上辺に沿って設けられている。また、ヒンジ部156は、一面121の上辺にも沿っている。このため、ディスプレイ110は、当該ディスプレイ110の上辺を回転中心として、筐体120に対して回転可能になっている。なお、ヒンジ部156は、ディスプレイ110の他の辺(例えば横の辺)に沿って設けられていてもよい。
【0017】
ヒンジ部156は、ロック機構を有していてもよい。このロック機構は、ヒンジ部156を所定の角度(又は所望の角度)で固定する。ロック機構を設けることにより、ディスプレイ110の角度を所定の角度、又はユーザが所望する任意の角度で固定することができる。一例として、ヒンジ部156は、ディスプレイ110を回転させる必要がない場合(例えば情報処理装置10又は無線中継装置130のメンテナンス等が必要でない場合)、ロック機構により固定されている。また、ディスプレイ110を回転させる必要がある場合(例えば情報処理装置10又は無線中継装置130のメンテナンス等が必要である場合)、ヒンジ部156のロック機構は解除され、ディスプレイ110は回転可能になる。なお、ディスプレイ110が所定の角度で固定される場合、この所定の角度は、例えばディスプレイ110が垂直になった状態、及びディスプレイ110が上に向いた状態(例えば水平以上)のそれぞれであるが、これらに限定されない。
【0018】
なお、ヒンジ部156がロック機構を有していない場合、ヒンジ部156は、常に回転可能になっている。
【0019】
また、本図に示す例において、ディスプレイ110の一面121と筐体120の間には隙間がある。無線中継装置130は、一面121に固定されているため、この隙間に収まっている。言い換えると、ディスプレイ110を使用している状態において、無線中継装置130は、ディスプレイ110と筐体120の間に位置している。
【0020】
無線中継装置130は、例えば無線アクセスポイント、無線LANルータ、無線中継器、HUB、ルータ、又はセパレータであり、例えばWiFi(登録商標)などの通信規格に従って、無線端末と通信する。ここで用いられる無線端末は、例えばスマートフォンであってもよいし、タブレット端末であってもよい。また無線端末は、無線通信機能を有している固定型の端末であってもよい。この端末の例としては、ノート型のパーソナルコンピュータ、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、ストレージ、テレビなどのディスプレイ、スマートスピーカ、音響機器、及び冷蔵庫などの家電機器がある。そして無線中継装置130は、この無線端末を、有線回線(例えばLAN回線)又は高速無線通信回線(例えばLTE又はローカル5G回線)に接続する。
【0021】
なお、図3に示すように、筐体120の側面のひとつには、端子群126が設けられている。この端子群は、無線中継装置130に電力を供給するための端子(以下、電力供給端子と記載)を含んでいる。また、無線中継装置130の側面のうち端子群126と同じ側の面にも複数の端子が設けられている。この端子の一つは、電力を入力するための端子である。そしてこの端子は、電源配線160を介して、端子群126に設けられた電力供給端子に接続している。言い換えると、無線中継装置130は、筐体120内の電源回路124(図2参照)から電力を供給される。このようにすると、情報処理装置10の本体にコンセントを接続すると、そのコンセントから無線中継装置130にも電源が供給される。このため、情報処理装置10の近傍に必要なコンセントの数は少なくなる。
【0022】
なお、端子群126に通信用の端子(例えばインターネット回線用の端子)が含まれており、かつ、無線中継装置130にインターネット用の入力端子が設けられている場合、これら2つの端子を接続すると、図6に示すように、筐体120内の通信回路は、無線中継装置130を介して有線回線及び無線端末に接続する。
【0023】
また、図2図5に示すように、なお、筐体120の下面には台座140が設けられている。台座140は、筐体120の下面よりも広い。このため、筐体120にディスプレイ110及び無線中継装置130を取り付けても、筐体120は倒れにくい。
【0024】
また、図5に示すように、一面121には無線中継装置130の側面の少なくとも一部を覆うように、壁部128が設けられている。具体的には、無線中継装置130は複数の側面(例えば4つ)の側面を有している。そして壁部128は、これら複数の側面のうち互いにつながっている2つの側面を覆っている。このようにすると、無線中継装置130は外部から見えにくくなるとともに、無線中継装置130を一面121から取り外すときに、壁部128が干渉することを抑制できる。なお、本図に示す例において、壁部128は、無線中継装置130の側面のうち下側を向いている面と、横を向いている面の一つと、を覆っている。
【0025】
なお、図5に示すように、ディスプレイ110を回転させると、無線中継装置130、及び筐体120の一面121を露出させることができる。これにより、情報処理装置10を移動させたり情報処理装置10の向きを変えなくても、無線中継装置130の設置、取り外し、交換、及びメンテナンスを行うことができる。この効果は、情報処理装置10が固定されていた場合でも得られる。なお、ヒンジ部156がロック機構を有している場合、ディスプレイ110を上に向けた状態で固定できるため、この作業をより容易に行える。
【0026】
そして、一面121の少なくとも一部(以下、蓋部と記載)が取り外し可能になっている場合、図7に示すように、この蓋部を取り外すことにより、筐体120の中に収容されている電気部品(例えば制御部122を構成する部品及び電源回路124を構成する部品)の交換等を行うことができる。このため、筐体120の中の部品の保守を行うときに、情報処理装置10を移動させたり情報処理装置10の向きを変える必要はない。この効果は、情報処理装置10が固定されていた場合でも得られる。なお、ヒンジ部156がロック機構を有している場合、ディスプレイ110を上に向けた状態で固定できるため、この作業をより容易に行える。
【0027】
なお、一面121において、蓋部は、接続部150の第1部材152(図4参照)が固定されている部分を含んでいない。また、無線中継装置130は蓋部に取り付けられている。このため、無線中継装置130は、蓋部を取り外す前に、蓋部から取り外されるのが好ましい。
【0028】
次に、図8及び図9を用いて、筐体120の一面121に無線中継装置130を取り付けるための構造を説明する。図8に示すように、無線中継装置130は、固定治具170を用いて一面121に固定されている。
【0029】
図9は、固定治具170の構造の一例を説明するための図である。本図に示す例において、固定治具170は、第1部材180及び第2部材190を有している。第1部材180は一面121に固定されており、第2部材190は無線中継装置130に固定されている。そして、第1部材180は、第2部材190に取り付け可能かつ取り外し可能になっている。本図に示す例において、第1部材180はフック182を有しており、第2部材190は開口192を有している。そしてフック182を開口192に差し込むことにより、第2部材190は第1部材180に固定される。また、フック182を開口192から取り外すことにより、第2部材190は第1部材180から取り外される。
【0030】
図10は、情報処理装置10と外部の装置の通信上の接続方法の第1例を示す図である。本図及び後述する図11において、一点鎖線又は実線は、有線を用いた接続を示している。そして複数の一点鎖線については、これらのうち少なくとも一つが設けられていればよい。
【0031】
本図に示す例において、筐体120内の回路は、無線中継装置130、HUB又はルータ(以下、HUBと記載)、及び無線親機の少なくとも一つと、ケーブルを介して接続している。そして、無線親機は、ケーブルを介してHUB(又はルータ)に接続している。HUB(又はルータ)は、ケーブルを介してネットワーク(例えば店舗内ネットワーク)に接続している。そして、無線親機は、無線で無線中継装置130に接続している。また、上記した無線端末は、無線で無線中継装置130に接続している。
【0032】
そして無線端末は、無線中継装置130及び筐体120内の回路を介してHUBに接続する場合もあれば、無線中継装置130及び無線親機を介してHUBに接続する場合もあれば、無線中継装置130、無線親機、及び筐体120内の回路を介してHUBに接続する場合もある。
【0033】
図11は、情報処理装置10と外部の装置の通信上の接続方法の第2例を示す図である。本図に示す例において、HUB(又はルータ)は、ケーブルを介してネットワークに接続している。そして、筐体120内の回路は、無線中継装置130及びHUB又はルータ(以下、HUBと記載)の少なくとも一方と、ケーブルを介して接続している。そして、無線中継装置130は、HUB(又はルータ)にケーブルを介して接続している。本図に示す例において、無線中継装置130は無線親機として機能する。なお、筐体120内には無線子機が組み込まれていてもよい。
【0034】
この場合、無線端末は、無線中継装置130、筐体120内の回路を介してHUBに接続する場合もあれば、無線中継装置130のみを介してHUBに接続する場合もある。
【0035】
図12は、情報処理装置10と外部の装置の通信上の接続方法の第3例を示す図である。本図に示す例において筐体120内には無線子機が組み込まれている。無線中継装置130は、筐体120内の回路及び無線親機と無線で接続している。そしてHUBはケーブルで無線親機に接続しているとともに、ケーブルを介してネットワークに接続している。
【0036】
この場合、筐体120内の無線子機及び無線端末は、無線中継装置130及び無線親機を介してHUBに接続する。
【0037】
図13は、情報処理装置10と外部の装置の通信上の接続方法の第4例を示す図である。本図に示す例は、無線中継装置130がケーブルでHUBと直接接続している点を除いて、図12に示した例と同様である。なお、無線中継装置130は無線親機として機能する。そして、筐体120内の回路及び無線端末は、無線中継装置130を介してHUBに接続する。
【0038】
図14は、情報処理装置10と外部の装置の通信上の接続方法の第5例を示す図である。本図に示す例は、無線中継装置130がケーブルで筐体120内の回路と接続している点を除いて、図13に示した例と同様である。
【0039】
なお、図15に示すように、図14の変形例として、無線中継装置130の代わりにHUBが設けられてもよい。この場合、このHUBはケーブルを介してネットワークに接続する。
【0040】
以上、本実施形態によれば、ディスプレイ110及び無線中継装置130は、情報処理装置10の筐体120の表面に取り付けられている。このため、ディスプレイ110、無線中継装置130、及び筐体120の設置に必要なスペースを小さくすることができる。
【0041】
(第2実施形態)
図16は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成を示す斜視図である。本図に示す情報処理装置10は、無線中継装置130の位置を除いて、第1実施形態に係る情報処理装置10と同様の構成である。
【0042】
本実施形態において、無線中継装置130は、筐体120の表面のうちディスプレイ110とは逆側の面に取り付けられている。すなわち情報処理装置10を使用する際、筐体120のうち無線中継装置130が取り付けられている面は、背面となる。なお、筐体120のうちディスプレイ110と対向する面、及び無線中継装置130が固定されている面は、いずれも筐体120の側面のうち最も大きい面である。
【0043】
本実施形態によっても、第1実施形態と同様に、ディスプレイ110、無線中継装置130、及び筐体120の設置に必要なスペースを小さくすることができる。
【0044】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0045】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.筐体と、
筐体に取り付けられているディスプレイと、
筐体内に収容され、ディスプレイを制御する制御手段と、
前記筐体の表面のいずれかの面に取り付けられている無線中継装置と、
を備える情報処理装置。
2.上記1に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は、前記ディスプレイと前記筐体の間に位置している情報処理装置。
3.上記2に記載の情報処理装置において、
前記ディスプレイは、前記筐体に対して移動可能に取り付けられている情報処理装置。
4.上記3に記載の情報処理装置において、
前記ディスプレイは、当該ディスプレイの一辺を回転軸として前記筐体に対して回転可能に取り付けられている、情報処理装置。
5.上記3又は4に記載の情報処理装置において、
前記筐体のうち前記無線中継装置が取り付けられている面の少なくとも一部は取り外し可能になっている、情報処理装置。
6.上記1に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は、前記筐体の表面のうち前記ディスプレイとは逆側の面に取り付けられている情報処理装置。
7.上記1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記筐体内に設けられた電源回路を備え、
前記無線中継装置は、前記電源回路から電力を供給される、情報処理装置。
8.上記1~7に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は、無線端末を有線回線に接続する、情報処理装置。
9.上記1~8のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記筐体のうち前記無線中継装置が取り付けられている面に設けられ、前記無線中継装置の側面の少なくとも一部を覆う壁部を備える情報処理装置。
10.上記9に記載の情報処理装置において、
前記無線中継装置は複数の側面を有しており、
前記壁部は、前記複数の側面のうち互いにつながっている2つの側面を覆う、情報処理装置。
【符号の説明】
【0046】
10 情報処理装置
110 ディスプレイ
120 筐体
121 一面
122 制御部
124 電源回路
126 端子群
128 壁部
130 無線中継装置
140 台座
150 接続部
152 第1部材
154 第2部材
160 電源配線
170 固定治具
180 第1部材
182 フック
190 第2部材
192 開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16