(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】メモリ装置
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20241210BHJP
H10B 43/40 20230101ALI20241210BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20241210BHJP
H01L 29/788 20060101ALI20241210BHJP
H01L 29/792 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B43/40
H01L29/78 371
(21)【出願番号】P 2020096719
(22)【出願日】2020-06-03
【審査請求日】2023-05-29
(31)【優先権主張番号】10-2019-0095526
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】尹 敬和
(72)【発明者】
【氏名】郭 判碩
(72)【発明者】
【氏名】金 燦鎬
(72)【発明者】
【氏名】姜 東求
【審査官】柴山 将隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-034109(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0214404(US,A1)
【文献】特開2018-164070(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/27
H10B 43/40
H01L 29/788
H01L 29/792
H01L 21/336
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板、及び前記第1基板に形成される回路素子を含み、前記回路素子は、ロウデコーダを提供する周辺回路領域と、
前記周辺回路領域の上部の第2基板上に積層されるワードライン、及び前記第2基板の上面と直交する方向に延在され、前記ワードラインを貫通するチャネル構造体を有するセルアレイ領域と、
前記ワードラインに連結されるセルコンタクトを含
むセルコンタクト領域であり、
当該セルコンタクト領域は、前記第2基板の上面に平行な第1方向におい
て前記セルアレイ領域の両側に配置され
た第1セルコンタクト領域及び第2セルコンタクト領域を有
し、前記第1方向において、前記第1セルコンタクト領域の長さは、前記第2セルコンタクト領域の長さよりも長い、セルコンタクト領域と、を含み、
前記第1セルコンタクト領域及び前記第2セルコンタクト領域はそれぞれ、前記セルコンタクトが前記ワードラインと連結され
る第1パッドと、前記第1方向において
前記第1パッドよりも長い長さに延在され
る第2パッド
と、を含み、前記第1セルコンタクト領域に含まれる前記第2パッドの数は、前記第2セルコンタクト領域に含まれる前記第2パッドの数よりも多
く、
前記ロウデコーダは、前記ワードラインに連結される第1パス素子及び第2パス素子を含み、前記第1パス素子はそれぞれ、前記ワードラインのうち一つに連結され、前記第2パス素子はそれぞれ、互いに異なる二つ以上のワードラインに連結される、メモリ装置。
【請求項2】
前記第1セルコンタクト領域に含まれる前記第1パッド及び前記第2パッドの面積の合計は、前記第2セルコンタクト領域に含まれる前記第1パッド及び前記第2パッドの面積の合計よりも大きい、請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項3】
前記第2パス素子のうち一つに連結される前記互いに異なる二つ以上のワードラインは、前記第2基板の上面と直交する方向において同一の高さに配置される、請求項
1に記載のメモリ装置。
【請求項4】
前記第2パス素子のうち少なくとも一つの面積は、第1パス素子のそれぞれの面積よりも大き
い、請求項
1に記載のメモリ装置。
【請求項5】
前記第1パス素子と連結されるワードラインの
合計数は、前記第2パス素子と連結されるワードラインの
合計数よりも多い、請求項
1に記載のメモリ装置。
【請求項6】
前記第2パス素子と連結されるワードラインのそれぞれの抵抗は、前記第1パス素子と連結されるワードラインのそれぞれの抵
抗よりも
小さい、請求項
1に記載のメモリ装置。
【請求項7】
前記第2パス素子と連結されるワードラインのそれぞれの厚さは、前記第1パス素子と連結されるワードラインのそれぞれの厚さ
よりも大きい、請求項5に記載のメモリ装置。
【請求項8】
前記第2パス素子のうち少なくとも一つの面積は、第1パス素子のそれぞれの面積と同一である、請求項7に記載のメモリ装置。
【請求項9】
前記チャネル構造体はそれぞれ、前記第2基板の上面から延在される下部チャネル構造体、及び前記下部チャネル構造体から延在される上部チャネル構造体を含み、
前記ワードラインは、前記下部チャネル構造体が貫通する下部ワードライン、及び前記上部チャネル構造体が貫通する上部ワードラインを含み、前記下部ワードラインのうち少なくとも一つが前記第2パス素子のうち少なくとも一つと連結される、請求項
1に記載のメモリ装置。
【請求項10】
前記上部ワードラインは前記第1パス素子と連結される、請求項
9に記載のメモリ装置。
【請求項11】
前記上部ワードラインのうち少なくとも一部の厚さは、前記下部ワードラインの厚さよりも大きい、請求項
9に記載のメモリ装置。
【請求項12】
前記ワードラインは、前記下部ワードラインと前記上部ワードラインとの間に配置され、前記下部チャネル構造体と前記上部チャネル構造体との間の境界に隣接する少なくとも一つのダミーワードラインを含む、請求項
9に記載のメモリ装置。
【請求項13】
前記セルコンタクト領域は、前記セルコンタクトに連結される上部配線ライン、及び前記上部配線ラインに連結され、前記第2基板の上面と直交する方向において、前記周辺回路領域まで延在される垂直ビアを含む、請求項1乃至
12のいずれか一項に記載のメモリ装置。
【請求項14】
前記垂直ビアは、前記第2パッドのうち少なくとも一つを貫通する、請求項
13に記載のメモリ装置。
【請求項15】
前記第2基板は互いに分離される複数の第2基板を含み、
前記垂直ビアのうち少なくとも一つは前記第2基板の間に配置される、請求項
13に記載のメモリ装置。
【請求項16】
第1基板に形成されるパス素子を含む周辺回路領域と、
前記周辺回路領域の上部の第2基板上に配置され、少なくとも一つのメモリブロックをそれぞれ含む複数のセル領域と、を含み、
前記セル領域はそれぞれ、前記パス素子と連結される複数のワードライン及び前記ワードラインを貫通する複数のチャネル構造体が配置されるセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域から延長される前記ワードラインが複数のセルコンタクトと連結されるセルコンタクト領域と、を含み、
前記パス素子のうち少なくとも一つは、前記セル領域のうち互いに隣接する一対のセル領域に含まれ且つ前記第2基板の上面から同一の高さに配置される一対のワードラインと共通に連結さ
れ、
前記セル領域はそれぞれ、前記セルアレイ領域の第1側に配置される第1セルコンタクト領域と、前記第1側と反対の前記セルアレイ領域の第2側に配置される第2セルコンタクト領域と、を含み、
前記第2基板の上面をカバーする前記第1セルコンタクト領域の面積は、前記第2基板の上面をカバーする前記第2セルコンタクト領域の面積よりも大きい、メモリ装置。
【請求項17】
前記セル領域は、前記第
2基板の上面に平行な第1方向において隣接する第1セル領域及び第2セル領域、及び前記第1方向において隣接する第3セル領域及び第4セル領域を含み、
前記第1セル領域の前記第1セルコンタクト領域及び前記第2セル領域の前記第1セルコンタクト領域が互いに隣接し、前記第3セル領域の前記第2セルコンタクト領域及び前記第4セル領域の前記第2セルコンタクト領域が互いに隣接し、
前記第1セル領域の前記セルアレイ領域と前記第2セル領域の前記セルアレイ領域との間の間隔は、前記第3セル領域の前記セルアレイ領域と前記第4セル領域の前記セルアレイ領域との間の間隔
よりも大きい、
請求項16に記載のメモリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリ装置は、データを記録して消去したり、記録されたデータを読み取ることができる機能を提供することができる。メモリ装置は、不揮発性メモリ装置及び揮発性メモリ装置に区分されることができ、不揮発性メモリ装置は、電源が遮断されても記録されたデータがそのまま維持されることができる。メモリ装置に要求されるデータの保存容量は持続的に増加する傾向にある。それに応じて、メモリ装置の集積度を向上させるための様々な方法が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の技術的思想が解決しようとする課題のうちの一つは、メモリ装置に含まれるセル領域を、基板の上面に平行な方向のうち少なくとも一つで非対称に形成することにより、集積度を向上させることができるメモリ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態によるメモリ装置は、第1基板、及び前記第1基板に形成される回路素子を含み、前記回路素子は、ロウデコーダを提供する周辺回路領域と、前記周辺回路領域の上部の第2基板上に積層されるワードライン、及び前記第2基板の上面と直交する方向に延在され、前記ワードラインを貫通するチャネル構造体を有するセルアレイ領域と、前記ワードラインに連結されるセルコンタクトを含み、前記第2基板の上面に平行な第1方向において、前記セルアレイ領域の両側に配置され、前記第1方向において互いに異なる長さを有する第1セルコンタクト領域及び第2セルコンタクト領域を有するセルコンタクト領域と、を含み、前記第1セルコンタクト領域及び前記第2セルコンタクト領域はそれぞれ、前記セルコンタクトが前記ワードラインと連結され、前記第1方向において互いに異なる長さに延在される第1パッド及び第2パッドを含み、前記第1セルコンタクト領域に含まれる前記第2パッドの数は、前記第2セルコンタクト領域に含まれる前記第2パッドの数よりも多い。
【0005】
本発明の一実施形態によるメモリ装置は、第1基板に形成されるパス素子を含む周辺回路領域と、前記周辺回路領域の上部の第2基板上に配置され、少なくとも一つのメモリブロックをそれぞれ含む複数のセル領域と、を含み、前記セル領域はそれぞれ、前記パス素子と連結される複数のワードライン及び前記ワードラインを貫通する複数のチャネル構造体が配置されるセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域から延長される前記ワードラインが複数のセルコンタクトと連結されるセルコンタクト領域と、を含み、前記パス素子のうち少なくとも一つは、前記セル領域のうち互いに隣接する一対のセル領域に含まれ且つ前記第2基板の上面から同一の高さに配置される一対のワードラインと共通に連結される。
【0006】
本発明の一実施形態によるメモリ装置は、ロウデコーダを提供するパス素子を含む周辺回路領域と、前記周辺回路領域の上部に配置される第1基板と、前記第1基板の上面と直交する方向に積層されるワードラインをそれぞれ含む複数のセル領域と、を含み、前記複数のセル領域は、前記第1基板の上面に平行な第1方向に互いに隣接する第1セル領域及び第2セル領域を含み、第1セル領域に含まれる前記ワードラインのうち少なくとも一つ、及び前記第2セル領域に含まれる前記ワードラインのうち少なくとも一つは、前記第1方向において前記第1セル領域と前記第2セル領域との間に配置されるパス素子のうち少なくとも一つを共有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態によると、メモリ装置は、周辺回路領域と、その上部に配置されるセル領域と、を含み、セル領域は、チャネル構造体が配置されるセルアレイ領域、及びワードラインに連結されるセルコンタクトが配置されるコンタクト領域を有することができる。コンタクト領域は、セル領域が形成される基板の上面に平行な方向に沿ってセルアレイ領域から延長され、基板の上面に平行な方向のうち少なくとも一つにおいて互いに異なる長さを有することができる。また、セルコンタクトのうち少なくとも一部が、周辺回路領域に形成されるパス素子を共有することができる。これにより、メモリ装置の集積度を向上させることができる。
【0008】
本発明の多様でありながら有意義な利点及び効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより簡単に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態によるメモリ装置を簡単に示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるメモリ装置を簡単に示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるメモリ装置において、メモリセルアレイとパス素子の連結関係を説明するための図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるメモリ装置において、メモリセルアレイとパス素子の連結関係を説明するための図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるメモリ装置を概略的に示す平面図である。
【
図6a】
図5に示されたメモリ装置の一部の領域を示す図である。
【
図6b】
図5に示されたメモリ装置の一部の領域を示す図である。
【
図7a】本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を説明するための図である。
【
図7b】本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を説明するための図である。
【
図8a】本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を説明するための図である。
【
図8b】本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を説明するための図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるメモリ装置の構成を概略的に説明するための図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるメモリ装置の構成を概略的に説明するための図である。
【
図11】本発明の一実施形態によるメモリ装置を概略的に示す平面図である。
【
図12】本発明の一実施形態によるメモリ装置を概略的に示す平面図である。
【
図13】本発明の一実施形態によるメモリ装置を概略的に示す平面図である。
【
図14】本発明の一実施形態によるメモリ装置を概略的に示す平面図である。
【
図17】
図12のIII-III’方向の断面を示す図である。
【
図18】(a)及び(b)は
図17に示されたパス素子を簡単に示す図である。
【
図19】本発明の一実施形態によるメモリ装置のセルコンタクト領域を示す断面図である。
【
図20】本発明の一実施形態によるメモリ装置のセルコンタクト領域を示す断面図である。
【
図21】本発明の一実施形態によるメモリ装置のセルアレイ領域を示す断面図である。
【
図23】(a)及び(b)は
図21の一部の領域を拡大して示す図である。
【
図24】(a)及び(b)は
図21の一部の領域を拡大して示す図である。
【
図25】本発明の一実施形態によるメモリ装置のセルアレイ領域を示す断面図である。
【
図26】(a)及び(b)は
図25の一部の領域を拡大して示す図である。
【
図27】(a)及び(b)は
図25の一部の領域を拡大して示す図である。
【
図28】本発明の一実施形態によるメモリ装置を含む電子機器を簡単に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0011】
図1及び
図2は本発明の一実施形態によるメモリ装置を簡単に示すブロック図である。
【0012】
先ず、
図1を参照すると、メモリ装置10は、メモリセルアレイ20及び周辺回路30を含むことができる。周辺回路30は、ロウデコーダ31、電圧発生器32、ページバッファ33、入出力回路34、及び制御ロジック35などを含むことができる。
【0013】
メモリセルアレイ20は、複数のメモリセルを含み、複数のメモリブロックに区分されることができる。複数のメモリセルは、ストリング選択ラインSSL、ワードラインWL、及び接地選択ラインGSLを介してロウデコーダ31と連結されることができ、ビットラインBLを介してページバッファ33と連結されることができる。本発明の実施形態において、同一の行に沿って配列される複数のメモリセルは、同一のワードラインWLに連結され、同一の列に沿って配列される複数のメモリセルは、同一のビットラインBLに連結されることができる。
【0014】
ロウデコーダ31は、制御ロジック35などから入力されたアドレスデータADDRをデコードして、ワードラインWLを駆動するための電圧を生成且つ伝達することができる。ロウデコーダ31は、制御ロジック35の制御に応答して、電圧発生器32が生成したワードラインの電圧をワードラインWLに入力することができる。一例として、ロウデコーダ31は、パス素子部31Aを介してワードラインWLに連結され、パス素子31Aがターンオンされる際に、ワードラインWLにワードラインの電圧を入力することができる。
【0015】
ページバッファ33は、ビットラインBLを介してメモリセルアレイ20と連結され、メモリセルに保存された情報を読み取るか、又はメモリセルにデータを記録することができる。ページバッファ33は、カラムデコーダ及びセンスアンプを含むことができる。カラムデコーダは、メモリセルアレイ20のビットラインBLのうち少なくとも一部を選択することができ、センスアンプは、読み取りの動作時にカラムデコーダが選択したビットラインBLに連結されたメモリセルのデータを読み取ることができる。
【0016】
入出力回路34は、プログラムの動作時にデータDATAの入力を受けてページバッファ33に伝達することができ、読み取りの動作時におけるページバッファ33は、メモリセルアレイ20から読み取ったデータDATAを外部に出力することができる。入出力回路34は、外部のメモリコントローラから入力されるアドレス又はコマンドを制御ロジック35に伝達することができる。
【0017】
制御ロジック35は、ロウデコーダ31、電圧発生器32、及びページバッファ33などの動作を制御することができる。一実施形態において、制御ロジック35は、外部のメモリコントローラなどから伝達される制御信号及び外部電圧に応じて動作することができる。
【0018】
電圧発生器32は、外部から入力される電源電圧を用いることにより、メモリ装置10の動作に必要な制御電圧、例えば、プログラム電圧、読み取り電圧、消去電圧、パス電圧などを生成することができる。電圧発生器32が生成する電圧は、周辺回路30に供給されるか、又はロウデコーダ31などを介してメモリセルアレイ20に入力されることができる。
【0019】
一例として、プログラムの動作中に、データを記録する選択メモリセルに連結される選択ワードラインには、プログラム電圧が入力されることができる。また、選択メモリセルと一つのメモリセルストリングに含まれてチャネル領域を共有する非選択メモリセルに連結される非選択ワードラインには、プログラム電圧よりも小さいパス電圧が入力されることができる。
【0020】
また、一実施形態において、読み取りの動作中に、データを読み取る選択メモリセルに連結された選択ワードラインには読み取り電圧が入力され、選択メモリセルとチャネル領域を共有する非選択メモリセルに連結された非選択ワードラインにはパス電圧が入力されることができる。メモリセルがそれぞれ複数のビットを有するデータを保存する一実施形態において、ロウデコーダ31は、互いに異なる大きさを有する複数の読み取り電圧を選択ワードラインに入力することもできる。
【0021】
次に、
図2を参照すると、メモリセルアレイ20は、複数のメモリブロックBLK1~BLKnを含むことができる。メモリブロックBLK1~BLKnはそれぞれ、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)によって定義される平面上において、第3方向(Z軸方向)に沿って積層されたワードライン、及び第3方向(Z軸方向)に沿って延在されるチャネル構造体を含むことができる。ワードライン及びチャネル構造体は、3次元的に配列されたメモリセルを提供することができる。また、メモリブロックBLK1~BLKnはそれぞれ、第1方向(X軸方向)又は第2方向(Y軸方向)に延在され、チャネル構造体と連結されるビットラインを含むことができる。一例として、メモリセルアレイ20におけるメモリブロックBLK1~BLKnは、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)に沿って配列される。
【0022】
図3及び
図4は本発明の一実施形態によるメモリ装置において、メモリセルアレイとパス素子の連結関係を説明するための図である。
【0023】
図3を参照すると、一つのメモリブロックBLKは、複数のメモリセルストリングSを含むことができ、少なくとも一部のメモリセルストリングSは、ワードラインWL1~WLn及びビットラインBL1~BL3を共有することができる。
【0024】
メモリセルストリングSはそれぞれ、第1及び第2ストリング選択トランジスタSST1、SST2と接地選択トランジスタGSTとの間に連結される複数のメモリセルMCを含むことができる。第1及び第2ストリング選択トランジスタSST1、SST2は互いに直列に連結され、上部に配置される第2ストリング選択トランジスタSST2はビットラインBL1~BL3のうち一つと連結されることができる。接地選択トランジスタGSTは、共通ソースラインCSLに連結されることができる。
【0025】
複数のメモリセルMCは、第1及び第2ストリング選択トランジスタSST1、SST2と接地選択トランジスタGSTとの間で互いに直列に連結されることができる。実施形態に応じて、ストリング選択トランジスタSST1、SST2及び接地選択トランジスタGSTの数は多様に変形されることができ、メモリセルストリングSはそれぞれ、少なくとも一つのダミーメモリセルをさらに含むことができる。
【0026】
複数のメモリセルMCのゲート電極は、ワードラインWL1~WLnに連結されることができる。また、接地選択トランジスタGSTのゲート電極は、接地選択ラインGSLに連結され、第1及び第2ストリング選択トランジスタSST1、SST2のゲート電極は、ストリング選択ラインSSL11~SSL23に連結されることができる。
【0027】
ワードラインWL1~WLn、接地選択ラインGSL、及びストリング選択ラインSSL11~SSL23は、パス素子PTを含むパス素子部PTUに連結されることができる。パス素子PTは、ブロック選択信号BSによってターンオン及びターンオフされることができる。パス素子PTがターンオンされた状態で、ワードラインWL1~WLn、接地選択ラインGSL、及びストリング選択ラインSSL11~SSL23に入力される電圧GS、S1~Sn、SS11~SS23を介して複数のメモリセルMCに対するプログラム動作、読み取り動作、削除動作などが行われることができる。
図3に示された一実施形態において、ブロックBLKに含まれるワードラインWL1~WLnに連結されるパス素子PTは、他のブロックのワードラインによって共有されなくてもよい。
【0028】
次に、
図4を参照すると、第1メモリブロックBLK1及び第2メモリブロックBLK2がパス素子のうち少なくとも一つを共有することができる。
図4に示された一実施形態において、パス素子部PTUは、第1パス素子PT1及び少なくとも一つの第2パス素子PT2を含むことができ、第2パス素子PT2は、第1メモリブロックBLK1及び第2メモリブロックBLK2とワードラインWL1~WLnのうち少なくとも一つによって共有されることができる。
図4を参照すると、第2パス素子PT2は、第1メモリブロックBLK1の最初のワードラインWL1及び第2メモリブロックBLK2の最初のワードラインWL1と共通に連結されることができる。
【0029】
第1メモリブロックBLK1のワードラインWL1~WLnに連結されるパス素子は、第1ブロック選択信号BS1によってターンオン及びターンオフされることができ、第2メモリブロックBLK2のワードラインWL1~WLnに連結されるパス素子は、第2ブロック選択信号BS2によってターンオン及びターンオフされることができる。実施形態に応じて、第1ブロック選択信号BS1及び第2ブロック選択信号BS2は、同一の信号であってもよく、異なる信号であってもよい。第1ブロック選択信号BS1及び第2ブロック選択信号BS2が同一の信号である場合には、パス素子部PTUに含まれるパス素子が同時にターンオンされるか、又はターンオフされることができる。これにより、第1メモリブロックBLK1及び第2メモリブロックBLK2が同時に駆動されることができる。
【0030】
図5は本発明の一実施形態によるメモリ装置を概略的に示す平面図である。
【0031】
図5を参照すると、本発明の一実施形態によるメモリ装置40は、複数のセル領域50を含むことができる。複数のセル領域50は、基板41上に配列されることができる。セル領域50はそれぞれ、基板41の上面と直交する方向に積層されるワードライン、基板41の上面と直交する方向に延在されるチャネル構造体、ワードラインと連結されるセルコンタクトなどを含むことができる。
【0032】
セル領域50はそれぞれ、チャネル構造体が配置されるセルアレイ領域、及びセルアレイ領域から延長され、ワードラインとセルコンタクトが互いに連結されるセルコンタクト領域を含むことができる。一例として、セルコンタクト領域は、基板41の上面に平行な方向のセルアレイ領域の周辺に配置されることができる。これにより、セル領域50間の境界には、セルコンタクト領域が互いに隣接して配置されることができる。
【0033】
図5に示された一実施形態によるメモリ装置40において、セル領域50が配置される基板41の下部には周辺回路領域が配置されることができる。周辺回路領域は、セル領域50に含まれるメモリセルを駆動するための回路、例えば、ロウデコーダ、電圧発生器、ページバッファ、入出力回路、及び制御ロジックのうち少なくとも一部が配置されることができる。
【0034】
ロウデコーダは、セル領域50のワードラインに連結されるパス素子を含むことができる。本発明の一実施形態において、互いに異なるセル領域50に含まれるワードラインのうち少なくとも一つがパス素子を共有することができる。また、互いに隣接するセル領域50に含まれるワードラインのうち少なくとも一つがパス素子を共有することができるように、セルアレイ領域の周辺に配置されるセルコンタクト領域が非対称構造を有することができる。以下、
図6a及び
図6bを参照してより詳細に説明する。
【0035】
図6a及び
図6bは
図5に示されたメモリ装置の一部の領域を示す図である。一例として、
図6aは
図5のA1領域を拡大して示す図であり、
図6bは
図5のA2領域を拡大して示す図である。
図6a及び
図6bを参照すると、メモリ装置40は、上下に積層されるセル領域50及び周辺回路領域60を含むことができる。一例として、周辺回路領域60の上部にセル領域50が配置されることができる。
【0036】
セル領域50はそれぞれ、第1セルコンタクト領域51、第2セルコンタクト領域52、及びその間に配置されるセルアレイ領域53を含むことができる。セルアレイ領域53は、互いに積層されるワードライン、及びワードラインを貫通するチャネル構造体などを含むことができる。第1セルコンタクト領域51及び第2セルコンタクト領域52はそれぞれ、セルアレイ領域53から延長されるワードラインとセルコンタクトが互いに連結される領域であることができ、第1方向(X軸方向)においてセルアレイ領域53の両側に配置されることができる。
【0037】
一実施形態に応じて、第1セルコンタクト領域51及び第2セルコンタクト領域52は、第1方向(X軸方向)において互いに異なる長さを有することができる。一例として、第1方向(X軸方向)において、第1セルコンタクト領域51の長さL1は、第2セルコンタクト領域52の長さL2よりも大きいとし得る。
【0038】
図5のA1領域を拡大して示す
図6aを参照すると、セル領域50の間において、第1セルコンタクト領域51が互いに隣接することができる。また、
図5のA2領域を拡大して示す
図6bを参照すると、セル領域50の間において、第2セルコンタクト領域52が互いに隣接することができる。これにより、メモリ装置40において互いに隣接するセル領域50に含まれるセルアレイ領域53の間の距離は位置に応じて異なり得る。
図6aに示された一実施形態におけるセルアレイ領域53の間の第1間隔DC1は、
図6bに示された一実施形態におけるセルアレイ領域53の間の第2間隔DC2よりも大きいとし得る。
【0039】
一実施形態において、第1セルコンタクト領域51及び第2セルコンタクト領域52の下部の周辺回路領域60にはそれぞれ、ワードラインと連結されるパス素子が配置されることができる。ワードライン及びパス素子は、第1セルコンタクト領域51及び第2セルコンタクト領域52に配置されるセルコンタクトを介して互いに連結されることができる。本発明の一実施形態では、第2セルコンタクト領域52においてワードラインに連結されるセルコンタクトのうち少なくとも一部がパス素子のうち一つと共通に連結されることができる。これにより、周辺回路領域60に含まれるパス素子の数を減らすことができる。尚、第2セルコンタクト領域52の面積を減らすことにより、メモリ装置40の集積度を向上させることができる。
【0040】
図7a及び
図7bは本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を説明するための図である。
【0041】
図7aは本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を示す断面図であり、
図7bは
図7aに対応する等価回路図である。一例として、
図7a及び
図7bを参照して説明する実施形態は、先に
図6aを参照して説明したように、第1コンタクト領域が互いに隣接する領域に対応することができる。
【0042】
先ず、
図7aを参照すると、メモリ装置は、周辺回路領域200、及び周辺回路領域200の上部に配置されるセル領域100を含むことができる。周辺回路領域200は、第1基板210、第1基板210に形成される複数の回路素子220、回路素子220に連結される下部配線ライン230、及び下部層間絶縁層240などを含むことができる。下部層間絶縁層240は、回路素子220及び下部配線ライン230をカバーするように第1基板210上に配置され、シリコン酸化物、シリコン窒化物などのような絶縁物質を含むことができる。
【0043】
セル領域100は、第1セル領域100A及び第2セル領域100Bを含むことができ、第1セル領域100A及び第2セル領域100Bは、互いに同一の構造を有することができる。以下、第1セル領域100Aを参照して、セル領域100の構造を説明する。一例として、第1セル領域100A及び第2セル領域100Bはそれぞれ、少なくとも一つのメモリブロックを提供することができる。
【0044】
第1セル領域100Aは、下部層間絶縁層240上に配置される第2基板110Aを含むことができる。第2基板110A上には、第2基板110Aの上面と直交する第3方向(Z軸方向)に沿って複数のワードライン(131A~136A:130A)が積層されることができる。ワードライン130Aの上部及び下部にはそれぞれ、ストリング選択ライン(141A及び142A:140A)及び接地選択ライン120Aが配置されることができる。チャネル構造体150Aは、第3方向に延在されて、ワードライン130A、ストリング選択ライン140A、及び接地選択ライン120Aを貫通することができる。チャネル構造体150Aは、データ保存層151A、チャネル層152A、及び埋込絶縁層153Aなどを含むことができ、チャネル層152Aは、ビットラインコンタクトBLCを介してビットラインBLと電気的に連結されることができる。一実施形態において、ビットラインBLは、第2方向(Y軸方向)に延在されることができる。チャネル構造体150A及びビットラインBLなどが配置される領域は、セルアレイ領域CAとして定義することができる。
【0045】
ワードライン130Aは、第1方向(X軸方向)に沿って延在されることができ、第1方向にセルアレイ領域CAと隣接する第1セルコンタクト領域CT1において、複数のセルコンタクト(161A~164A:160A)と連結されることができる。一実施形態において、ワードライン130Aは、第1方向及び第2方向に沿って互いに異なる長さに延長されてパッドPAD1、PAD2を提供することができる。セルコンタクト160A及びワードライン130Aは、パッドPAD1、PAD2を介して互いに連結されることができる。
【0046】
図7aを参照すると、第1セルコンタクト領域CT1は、第1パッドPAD1、及び第1パッドPAD1と異なる面積を有する第2パッドPAD2を含むことができる。第2パッドPAD2はそれぞれ、第1パッドPAD1それぞれに比べて大きい面積を有することができる。一実施形態として、第1方向における第2パッドPAD2それぞれの長さはそれぞれ、第1パッドPAD1それぞれの長さよりも大きいとし得る。
【0047】
パッドPAD1、PAD2のうち少なくとも一部には、ワードライン130Aのうち一部及び第2基板110Aを貫通して周辺回路領域200の下部配線ライン230と連結される垂直ビア(181A~184A:180A)が配置されることができる。垂直ビア180Aが配置されるパッドPAD1、PAD2は、第2方向において、セルコンタクト160Aとワードライン130Aが連結されるパッドPAD1、PAD2とは互いに異なる位置に形成されることができる。
【0048】
垂直ビア180Aは、上部配線ライン170Aを介してセルコンタクト160Aと連結されることができる。第2パッドPAD2、その下部に配置されるワードライン130A、及び垂直ビア180Aは、互いに電気的に分離されることができる。一例として、垂直ビア180Aは、ワードライン130Aを形成するための犠牲層が除去されずに残存した領域を介して下部配線ライン230まで延長されることができる。
【0049】
図7bは
図7aに示されたメモリ装置の等価回路図である。
図7bを参照すると、第1セル領域100A及び第2セル領域100Bはそれぞれ、メモリセルMC、接地選択トランジスタGST、第1ストリング選択トランジスタSST1、及び第2ストリング選択トランジスタSST2などを含むことができる。接地選択トランジスタGSTは共通ソースラインCSLに連結され、第2ストリング選択トランジスタSST2はビットラインBLに連結されることができる。
【0050】
図7a及び
図7bに示された一実施形態において、第1セル領域100A及び第2セル領域100Bは、パス素子PTを共有しないとし得る。
図7bを参照すると、第1セル領域100AのメモリセルMC、接地選択トランジスタGST、第1ストリング選択トランジスタSST1、及び第2ストリング選択トランジスタSST2に連結されるパス素子PTは、第2セル領域100Bと分離されることができる。
【0051】
第1セル領域100Aに連結されるパス素子PTは第1ブロック選択信号BS1によって制御され、第2セル領域100Bに連結されるパス素子PTは第2ブロック選択信号BS2によって制御されることができる。第1ブロック選択信号BS1及び第2ブロック選択信号BS2の設定に応じて、第1セル領域100A及び第2セル領域100Bが同時に駆動されるか、又は独立して駆動されることができる。
【0052】
図8a及び
図8bは本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を説明するための図である。
【0053】
図8aは本発明の一実施形態によるメモリ装置の一部の領域を示す断面図であり、
図8bは
図8aに対応する等価回路図である。
図8a及び
図8bを参照して説明する一実施形態によるメモリ装置は、
図7a及び
図7bを参照して説明する一実施形態によるメモリ装置と同一の装置であることができる。但し、
図8aに示された一部の領域は、
図7aに示された一部の領域と異なり得る。一例として、
図8a及び
図8bを参照して説明する一実施形態によるメモリ装置は、先に
図6bを参照して説明したように、メモリ装置において第2コンタクト領域が互いに隣接する領域に対応することができる。
【0054】
先ず、
図8aを参照すると、メモリ装置は、周辺回路領域200、及び周辺回路領域200の上部に配置されるセル領域100を含むことができる。周辺回路領域200は、第1基板210、第1基板210に形成される複数の回路素子220、回路素子220に連結される下部配線ライン230、及び下部層間絶縁層240などを含むことができる。周辺回路領域200は、
図7aに示されたメモリ装置の一部の領域から連続的に延在されることができる。
【0055】
セル領域100は、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cを含むことができ、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cは、先に
図7aを参照して説明した第1セル領域100Aのような構造を有することができる。
図8aに示された第2セル領域100Bを参照して、セル領域100に含まれるセルアレイ領域CA及び第2セルコンタクト領域CT2についてより詳細に説明する。
【0056】
第2セル領域100Bは、下部層間絶縁層240上に配置される第2基板110Bを含み、第2基板110B上には、第2基板110Bの上面と直交する第3方向(Z軸方向)に沿って複数のワードライン(131B~136B:130B)が積層されることができる。ワードライン130Bの上部及び下部にはそれぞれ、ストリング選択ライン(141B及び142B:140B)及び接地選択ライン120Bが配置されることができる。チャネル構造体150Bは、第3方向に延在され、ワードライン130B、ストリング選択ライン140B、及び接地選択ライン120Bを貫通することができる。チャネル構造体150Bは、データ保存層151B、チャネル層152B、及び埋込絶縁層153Bを含むことができ、チャネル層152Bは、ビットラインコンタクトBLCを介してビットラインBLと電気的に連結されることができる。一実施形態において、ビットラインBLは、第2方向(Y軸方向)に延在されることができる。チャネル構造体150B及びビットラインBLなどが配置される領域は、セルアレイ領域CAとして定義されることができる。
【0057】
ワードライン130Bは、第1方向(X軸方向)に沿って延長されることができ、第1方向にセルアレイ領域CAと隣接する第2セルコンタクト領域CT2において複数のセルコンタクト(161B~164B:160B)と連結されることができる。一実施形態において、ワードライン130Bは、第1方向及び第2方向に沿って互いに異なる長さに延長されてパッドPAD1、PAD2を提供することができる。セルコンタクト160B及びワードライン130Bは、パッドPAD1、PAD2の一部において互いに連結されることができる。
【0058】
図7aを参照して説明した第1セルコンタクト領域CT1と同様に、第2セルコンタクト領域CT2は、第1パッドPAD1と異なる第2パッドPAD2を少なくとも一つ以上含むことができる。第2パッドPAD2は、第1パッドPAD1のそれぞれに比べて大きい面積を有することができる。一実施形態として、第1方向における第2パッドPAD2の長さは、第1パッドPAD1それぞれの長さよりも大きいとし得る。
【0059】
図7a及び
図8aをともに参照すると、第2セル領域100Bにおいて、第1セルコンタクト領域CT1に含まれる第2パッドPAD2の数は、第2セルコンタクト領域CT2に含まれる第2パッドPAD2の数よりも多いとし得る。これにより、第1方向において、第2セルコンタクト領域CT2が第1セルコンタクト領域CT1に比べて比較的短く延在されることができ、セル領域100A、100B、100Cの集積度を向上させることができる。
【0060】
一例として、第2セルコンタクト領域CT2を間に挟んで互いに隣接するセル領域100B、100Cは、パス素子のうち少なくとも一つを互いに共有することができる。
図8aを参照すると、回路素子220は、第1パス素子221及び第2パス素子222を含み、第2セル領域100Bに含まれるワードライン130Bのうち少なくとも一部が、第3セル領域100Cに含まれるワードラインのうち少なくとも一部と第2パス素子222を共有することができる。第2パス素子222を共有するワードラインは、第3方向において互いに同一の高さに配置されることができる。
【0061】
図8aを参照すると、第2セルコンタクト領域CT2は、第2パス素子222に連結される下部配線ライン230を、セルコンタクト160Bのうち一部161B~163Bと連結する共通垂直ビア(181B~183B:180B)を含むことができる。共通垂直ビア180Bは、共通上部配線ライン(171B~173B:170B)を介して第2セル領域100B及び第3セル領域100Cのワードラインのうち少なくとも一部と共通に連結されることができる。共通上部配線ライン(171B~173B:170B)は、第2方向において互いに異なる位置に配置されることにより、互いに電気的に分離されることができる。共通垂直ビア180Bは、第2基板110Bを貫通することなく、周辺回路領域200まで延在されることができる。
【0062】
一方、セルコンタクト160Bのうち一部のセルコンタクト164Bは、個別垂直ビア191Bを介して周辺回路領域200の第1パス素子221に連結されることができる。個別垂直ビア191Bは、個別上部配線ライン192Bを介してセルコンタクト164Bと連結され、一例として、パッドPAD1、PAD2のうち少なくとも一つから周辺回路領域200まで延在されることができる。
【0063】
図8aに示すように、第2セルコンタクト領域CT2では、互いに隣接するセル領域100B、100Cに含まれるワードラインのうち一部が共通垂直ビア180Bに連結され、第2パス素子222を共有することができる。これにより、個別垂直ビア191Bが周辺回路領域200まで延在されるために必要な第2パッドPAD2の数を減らすことができる。尚、第2セルコンタクト領域CT2の面積を減少させることにより、メモリ装置100の集積度を向上させることができる。
【0064】
図8bは
図8aに示されたメモリ装置の等価回路図である。
図8bを参照すると、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cはそれぞれ、メモリセルMC、接地選択トランジスタGST、第1ストリング選択トランジスタSST1、及び第2ストリング選択トランジスタSST2などを含むことができる。接地選択トランジスタGSTは共通ソースラインCSLに連結され、第2ストリング選択トランジスタSST2はビットラインBLに連結されることができる。
【0065】
メモリセルMCに連結されるパス素子PT1、PT2は、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cと共通に連結されるか否かに応じて、第1パス素子PT1及び第2パス素子PT2に区分されることができる。例えば、第1パス素子PT1は、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cのうちいずれか一つのメモリセルMCに連結され、第2パス素子PT2は、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cに含まれるメモリセルMCの少なくとも一部と共通に連結されることができる。
【0066】
第3セル領域100Cに対する制御動作を行う際に、第1ブロック選択信号BS1を用いて第2パス素子PT2がターンオンされることができる。但し、第2セル領域100Bに連結された第1パス素子PT1を介して第2セル領域100Bに入力される電圧を制御することにより、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cが互いに独立して駆動されることもできる。実施形態に応じて、第2セル領域100B及び第3セル領域100Cは同時に駆動されることもできる。
【0067】
図9及び
図10は本発明の一実施形態によるメモリ装置の構成を概略的に説明するための図である。
【0068】
先ず、
図9を参照すると、メモリ装置300は、周辺回路領域P及びセル領域C1、C2を含むことができる。メモリ装置300は、セル領域C1、C2が周辺回路領域Pの上部に配置されるCOP(Cell-On-Peri)の構造を有することができる。換言すると、セル領域C1、C2は、第3方向(Z軸方向)において周辺回路領域Pの上部に配置されることができる。周辺回路領域Pは、第1基板301に形成される複数の回路素子を含み、第1周辺回路領域P1及び第2周辺回路領域P2に区分されることができる。
【0069】
セル領域C1、C2は、第1方向(X軸方向)に沿って配置される第1セル領域C1及び第2セル領域C2を含むことができる。第1セル領域C1及び第2セル領域C2は、互いに異なる第2基板302、303にそれぞれ形成されることができる。第1セル領域C1及び第2セル領域C2はそれぞれ、セルアレイ領域CAならびに第1方向においてセルアレイ領域CAの両側に配置される第1セルコンタクト領域CT1及び第2セルコンタクト領域CT2を含むことができる。第1セル領域C1及び第2セル領域C2は、同一の構造を有することができ、第1セル領域C1と第2セル領域C2との間の境界を基準に互いに左右対称に配置されることができる。
【0070】
第1セル領域C1を参照すると、セルアレイ領域CAは、第2方向(Y軸方向)において区分される第1メモリブロックBLK1及び第2メモリブロックBLK2を含むことができる。一例として、第1メモリブロックBLK1及び第2メモリブロックBLK2は、第1方向に沿って延在されるワードラインカット領域によって互いに区分されることができる。
【0071】
第1メモリブロックBLK1のワードラインは、第1方向に延長されて、第1セルコンタクト領域CT1に含まれる第1連結領域CR1及び第2セルコンタクト領域CT2に含まれる第2連結領域CR2を提供することができる。また、第2メモリブロックBLK2のワードラインは、第1方向に延長されて、第2セルコンタクト領域CT2に含まれる第1連結領域CR1及び第1セルコンタクト領域CT1に含まれる第2連結領域CR2を提供することができる。
【0072】
第1連結領域CR1及び第2連結領域CR2は、ワードラインが提供する第1パッド及び第2パッドを含むことができる。第1連結領域CR1において、第1パッド及び第2パッドは第1方向及び第2方向に段差を形成することができ、第2連結領域CR2において、第1パッド及び第2パッドは第1方向に段差を形成することができる。一実施形態において、第1パッドはそれぞれ、第2パッドのそれぞれに比べて第1方向において短いとし得る。
【0073】
一例として、第1メモリブロックBLK1のワードラインは、第1セルコンタクト領域CT1の第1連結領域CR1において複数のセルコンタクトと連結されることができる。第1セルコンタクト領域CT1の第1連結領域CR1において第1メモリブロックBLK1のワードラインに連結されるセルコンタクトのうち少なくとも一部は、第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2において第1周辺回路領域P1のパス素子と連結されることができる。
【0074】
第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2の第1パッド及び第2パッドのうち少なくとも一部には、パス素子と連結される複数の垂直ビアが設けられることができる。一実施形態において、垂直ビアは、第2方向に延在される上部配線ラインにより、第1セルコンタクト領域CT1の第1連結領域CR1において第1メモリブロックBLK1のワードラインに連結されるセルコンタクトのうち少なくとも一部と連結されることができる。
【0075】
第2セルコンタクト領域CT2の第1連結領域CR1において、第1メモリブロックBLK1のワードラインに連結されるセルコンタクトは、第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2、又は第1セル領域C1と第2セル領域C2との間の境界領域BAにおいて第1周辺回路領域P1のパス素子と連結されることができる。第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2及び境界領域BAには、パス素子と連結される複数の垂直ビアが設けられることができる。
【0076】
複数の垂直ビアのうち第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2に配置される垂直ビアは、第1セル領域C1上に配置される上部配線ラインによって第2セルコンタクト領域CT2の第1連結領域CR1において第2メモリブロックBLK2のワードラインに連結されるセルコンタクトのうち少なくとも一部と連結されることができる。複数の垂直ビアのうち境界領域BAに配置される垂直ビアは、第1セル領域C1上に配置される上部配線ラインにより、第2セルコンタクト領域CT2の第1連結領域CR1において第2メモリブロックBLK2のワードラインに連結されたセルコンタクトと連結されることができる。
【0077】
境界領域BAに配置される垂直ビアは、第2メモリブロックBLK2のワードラインのうち一部、及び第4メモリブロックBLK4のうちワードラインの一部と共通に連結されることができる。第2メモリブロックBLK2及び第4メモリブロックBLK4のワードラインのうち一部は、境界領域BAに配置される垂直ビアを介してパス素子を共有することができる。これにより、境界領域BAに隣接する第2セルコンタクト領域CT2における第2パッドPAD2の数を減らすことができる。尚、第1セル領域C1と第2セル領域C2との間の距離を減らすことにより、メモリ装置300の集積度を向上させることができる。
【0078】
図9に示された一実施形態では、第2セルコンタクト領域CT2の下部に配置されるパス素子の一部が、互いに異なるメモリブロックBLK1~BLK4に含まれるワードラインによって共有されることができる。これにより、第1セルコンタクト領域CT1の下部に配置されるパス素子の数が、第2セルコンタクト領域CT2の下部に配置されるパス素子の数よりも多いとし得る。
【0079】
次に、
図10を参照すると、メモリ装置300Aは、周辺回路領域P及びセル領域C1、C2を含むことができる。周辺回路領域P及びセル領域C1、C2の構成は、先に
図9を参照して説明したものと同様であることができる。但し、第1セル領域C1及び第2セル領域C2が一つの第2基板302上にともに形成されることができる。これにより、境界領域BAに形成される垂直ビアが第2基板302を貫通して第1周辺回路領域P1のパス素子と連結されることができる。境界領域BAには、垂直ビアと第2基板302とを電気的に分離するための基板絶縁層が設けられることができる。
【0080】
図11~
図14は本発明の一実施形態によるメモリ装置を概略的に示す平面図である。
図15は
図11のI-I’方向の断面を示す図であり、
図16は
図11のII-II’方向の断面を示す図である。
図17は
図12のIII-III’方向の断面を示す図であり、
図18(a)及び(b)は
図17に示されたパス素子を簡単に示す図である。
【0081】
先ず、
図11及び
図12を参照すると、メモリ装置400は、第1メモリブロック410及び第2メモリブロック420を含むことができる。第1メモリブロック410及び第2メモリブロック420はそれぞれ、セルアレイ領域CAならびに第1方向(X軸方向)においてセルアレイ領域CAの両側に配置される第1セルコンタクト領域CT1及び第2セルコンタクト領域CT2を含むことができる。第1メモリブロック410及び第2メモリブロック420は、第2方向(Y軸方向)において互いに隣接することができる。
【0082】
第1セルコンタクト領域CT1及び第2セルコンタクト領域CT2はそれぞれ、第1連結領域CR1及び第2連結領域CR2を含むことができる。
図11及び
図12を参照すると、第1メモリブロック410の第1セルコンタクト領域CT1は第1連結領域CR1を提供し、第2セルコンタクト領域CT2は第2連結領域CR2を提供することができる。第2メモリブロック420の第1セルコンタクト領域CT1は第2連結領域CR2を提供し、第2セルコンタクト領域CT2は第1連結領域CR1を提供することができる。
【0083】
第1連結領域CR1及び第2連結領域CR2には、第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2が形成されることができる。第1連結領域CR1において、第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2は第1方向及び第2方向に段差を形成し、第2連結領域CR2において、第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2は第1方向に段差を形成することができる。
【0084】
第2パッドPAD2は、第1パッドPAD1よりも大きい面積を有することができる。一例として、第1方向において第2パッドPAD2が第1パッドPAD1よりも長く延在されることができる。
図11及び
図12に示された第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2は例示的な一実施形態であり、第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2の長さはそれぞれ多様に変形されることができる。一例として、第1方向において、第2パッドPAD2の長さはそれぞれ、第1パッドPAD1のそれぞれの長さの10倍以上であることができる。
【0085】
第1メモリブロック410及び第2メモリブロック420は、第3方向(Z軸方向)に沿って積層される複数のワードラインWLを含み、セルアレイ領域CAには、第3方向に延在され、ワードラインWLを貫通する複数のチャネル構造体CHが設けられることができる。複数のワードラインWLは、ワードラインカットWCにより、第1メモリブロック410及び第2メモリブロック420に分割されることができる。
【0086】
第2方向において最も近いワードラインカットWCの間には、第1及び第2カットラインCL1、CL2が設けられることができる。第1カットラインCL1は、セルアレイ領域CA及びセルコンタクト領域CT1、CT2にわたって形成されることができ、第2カットラインCL2は、セルコンタクト領域CT1及びCT2にのみ形成されることができる。
図11及び
図12に示された一実施形態において、第2カットラインCL2は、第2連結領域CR2には形成されない。
【0087】
第1連結領域CR1に形成される第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2において、ワードラインWLは、セルコンタクトCCと連結されることができる。セルコンタクトのCCのうち少なくとも一部は、第2連結領域CR2に形成される複数の垂直ビアVVのうち少なくとも一部と連結されることができる。第2連結領域CR2において、垂直ビアVVは、セルアレイ領域CA及びコンタクト領域CT1、CT2の下部の回路素子と連結されることができる。一例として、垂直ビアVVは、コンタクト領域CT1、CT2の下部に配置されるパス素子と連結されることができる。垂直ビアVVの数及び配置形態は、
図11及び
図12に示すものに限定されず、第2連結領域CR2に多様に配置することができる。垂直ビアVVの数及び配置形態は、ワードラインWLのルーティングを考慮して決定することができる。
【0088】
上述のように、第2連結領域CR2には、第1及び第2カットラインCL1、CL2のうち第2カットラインCL2が形成されないとし得る。これにより、ワードラインカットWCならびに第1及び第2カットラインCL1、CL2を形成するためのトレンチを介してリン酸が流入して犠牲層がワードラインWLに代替される工程が、第2連結領域CR2の一部では行われないとし得る。垂直ビアVVは、ワードラインWLが形成されず、犠牲層が残存する領域において第3方向に延在されて、下部のパス素子と連結されることができる。
【0089】
図11を参照すると、第1セルコンタクト領域CT1は、第1方向に配列される5つの第2パッドPAD2を含むことができる。これに対し、
図12を参照すると、第2セルコンタクト領域CT2は、第1方向に配列される3つの第2パッドPAD2を含むことができる。これにより、第1メモリブロック410及び第2メモリブロック420は、セルアレイ領域CAを基準に、第1方向において非対称構造を有することができる。
【0090】
図11及び
図12を参照すると、ワードラインWLに連結されるセルコンタクトCC及びセルコンタクトCCに連結される垂直ビアVVのルーティングを考慮して、第1セルコンタクト領域CT1に含まれる第2パッドPAD2のうちセルアレイ領域CAとの距離が遠い一部の第2パッドPAD2が第2セルコンタクト領域CT2から省略され得る。また、一実施形態として、チャネル構造体CHが第3方向において互いに連結される下部チャネル構造体及び上部チャネル構造体を含む場合、第2セルコンタクト領域CT2に含まれる第2パッドPAD2は、上部チャネル構造体が貫通する上部ワードラインによってのみ提供されることができる。換言すると、下部チャネル構造体が貫通する下部ワードラインは、第1パッドPAD1のみを提供することができる。
【0091】
第2セルコンタクト領域CT2に含まれる第2パッドPAD2の数が第1セルコンタクト領域CT1に比べて少ないため、セルコンタクトCC及びパス素子を互いに連結する垂直ビアVVを配置するための別の方法が必要になる。本発明の一実施形態では、第1方向において互いに隣接する第2セルコンタクト領域CT2の間に垂直ビアVVを配置することで、セルコンタクトCCと連結されるようにすることができる。また、第1方向において互いに隣接する第2セルコンタクト領域CT2の間に配置されるパス素子を、互いに異なるメモリブロックのワードラインのうち少なくとも一部と共通に連結することにより、セルコンタクトCCとパス素子との連結問題を解決することができる。以下、
図13及び
図14を参照して説明する。
【0092】
図13及び
図14を参照すると、メモリ装置400は、第1~第4メモリブロック410~440を含むことができる。第1メモリブロック410の第1連結領域CR1と第3メモリブロック430の第1連結領域CR1が第1方向において互いに隣接することができ、第2メモリブロック420の第2連結領域CR2と第4メモリブロック440の第2連結領域CR2が第1方向において互いに隣接することができる。
【0093】
第1メモリブロック410及び第2メモリブロック420を有する第1セル領域400Aと、第3メモリブロック430及び第4メモリブロック440を有する第2セル領域400Bとの間には、パス素子PT1、PT2が配置されることができる。パス素子PT1、PT2は、セル領域400A、400Bの下部に配置される周辺回路領域に形成され、第1パス素子PT1及び第2パス素子PT2を含むことができる。
【0094】
第2パス素子PT2のうち少なくとも一部は、第1メモリ領域410のワードラインWLのうち少なくとも一部、及び第3メモリ領域430のワードラインWLのうち少なくとも一部と共通に連結されることができる。ワードラインWLのうち少なくとも一部と第2パス素子PT2を連結する配線ラインの複雑度を下げるために、第2パス素子PT2は、第1セル領域400Aの第2連結領域CR2と、第2セル領域400Bの第2連結領域CR2との間に配置されることができる。
【0095】
図13に示された一実施形態において、第1セル領域400A及び第2セル領域400Bが互いに異なる第2基板401A、401B上に配置されることができる。一方、
図14に示された一実施形態において、第1セル領域400A及び第2セル領域400Bが一つの第2基板401A上に配置されることができる。これにより、
図14に示された一実施形態において、第2パス素子PT2に連結される垂直ビアVVが第2基板401Aを貫通することができる。一実施形態において、垂直ビアVV及び第2基板401Aが分離されるように、基板絶縁層403が第2基板401Aに形成されることができる。
【0096】
図15は
図11のI-I’方向の断面を示す図である。
図11とともに
図15及び
図16を参照すると、メモリ装置400は、周辺回路領域P、及び周辺回路領域Pの上部のセル領域Cを含むことができる。周辺回路領域Pは、第1基板405、及び第1基板405に形成される回路素子を含むことができる。一例として、回路素子は、ロウデコーダに含まれ、ワードラインWLと電気的に連結されるパス素子406であることができ、下部層間絶縁層408によってカバーされることができる。
【0097】
セル領域Cは、下部層間絶縁層408上の第2基板401に形成されることができる。
図15に示される
図11のI-I’方向の断面は、メモリ装置400の第2連結領域CR2に対応することができる。第2連結領域CR2は、第2カットラインCL2が形成されず、犠牲層SLが削除されずに残存することができる。これにより、
図15に示すように、第2基板401上に犠牲層SLと絶縁層ILとが交互に積層されることができる。犠牲層SLは、絶縁層ILと異なる絶縁材料を含むことができる。
【0098】
第2連結領域CR2において、犠牲層SL及び絶縁層ILは、第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2を提供することができる。第1方向(X軸方向)において、第1パッドPAD1の長さD1はそれぞれ、第2パッドPAD2のそれぞれの長さよりも小さいとし得る。第2パッドPAD2には垂直ビアVVが形成され、垂直ビアVVは周辺回路領域Pまで延在されて、パス素子406と連結されることができる。垂直ビアVVが貫通する領域において、第2基板401は、絶縁材料で形成されることができる。
【0099】
図16は
図11のII-II’方向の断面を示す図であり、
図17は
図12のIII-III’方向の断面を示す図である。
図11及び
図12を参照すると、
図16は第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2の一部を示す断面図であり、
図17は第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2の一部を示す断面図である。
【0100】
本発明の一実施形態において、第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2、及び第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2は、互いに異なる構造を有することができる。
図16及び
図17を参照すると、第2基板401の上面から特定の高さ以下において、第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2、及び第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2が互いに異なる構造を有することができる。上記のような構造の違いは、第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2及び第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2のそれぞれに含まれる第2パッドPAD2の数の差に起因して示されることができる。
【0101】
一実施形態において、第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2に含まれる第2パッドPAD2の数は、第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2に含まれる第2パッドPAD2の数よりも多いとし得る。第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2が、第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2よりも多くの数の第2パッドPAD2を含むことから、第1セルコンタクト領域CT1は、第1方向において第2セルコンタクト領域CT2よりも長く延在されることができる。これにより、ワードラインWLのうち少なくとも一つは、第1方向においてセルアレイ領域CAの第1側である第1セルコンタクト領域CT1に延長される長さと、セルアレイ領域CAの第2側である第2セルコンタクト領域CT2に延長される長さが互いに異なり得る。例えば、最下端のワードラインWLは、第2セルコンタクト領域CT2よりも第1セルコンタクト領域CT1において第1方向に長く延長されることができる。
【0102】
一例として、第1セルコンタクト領域CT1の第2連結領域CR2に含まれる第2パッドPAD2の数と、第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2に含まれる第2パッドPAD2の数の違いは、2以上であることができる。また、一実施形態では、第1方向において第2セルコンタクト領域CT2の長さが、第1セルコンタクト領域CT1の長さの0.6倍よりも大きく、0.9倍よりも小さい。一実施形態として、第1方向における第2パッドPAD2の長さはそれぞれ、第1パッドPAD1のそれぞれの長さの10倍以上であってもよく、第1セルコンタクト領域CT1と比較して、第2セルコンタクト領域CT2に含まれる第2パッドPAD2の数を二つ以上減少させることにより、上記のような長さの短縮効果を得ることができる。
【0103】
図17を参照すると、パス素子406、407は、第1パス素子406及び第2パス素子407を含むことができる。第2パス素子407は、第1方向において第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2の外側に配置されることができ、垂直ビアVVを介して少なくとも二つ以上のワードラインWLに連結されることができる。第2パス素子407を二つ以上のワードラインWLに連結し、且つ第2セルコンタクト領域CT2の第2連結領域CR2に含まれる第2パッドPAD2の数を減少させることにより、メモリ装置400の集積度を向上させることができる。
【0104】
第2パス素子407は、二つ以上のワードラインWLに連結されて、二つ以上のワードラインWLを同時に駆動する必要があるため、第1パス素子406と異なる形状及び/又はサイズを有することができる。
図18(a)及び(b)を参照すると、第1パス素子406及び第2パス素子407はそれぞれ、ゲートG、ゲートGの両側のソース領域S、及びドレイン領域Dを含むことができる。一例として、第2パス素子407のゲートの長さLg2は、第1パス素子406のゲートの長さLg1よりも大きくてもよい。また、一実施形態では、第2方向において、第2パス素子407のソース領域S及びドレイン領域Dの長さH2が、第1パス素子406のソース領域S及びドレイン領域Dの長さH1よりも大きくてもよい。
【0105】
図19及び
図20は本発明の一実施形態によるメモリ装置のセルコンタクト領域を示す断面図である。
【0106】
先ず、
図19を参照すると、メモリ装置500は、第3方向(Z軸方向)において積層される周辺回路領域P及びセル領域Cを含むことができる。周辺回路領域Pは、第1基板505、第1基板505に形成される回路素子506、507、及び回路素子506、507をカバーする下部層間絶縁層508などを含むことができる。一例として、回路素子506、507は、ロウデコーダに含まれるパス素子であることができる。
【0107】
セル領域Cは、第1セル領域500A及び第2セル領域500Bを含むことができる。また、セル領域Cは、複数の第2基板501A、501B、その上に積層される複数の犠牲層SL、及び絶縁層ILを含むことができる。犠牲層SL及び絶縁層ILは、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)において段差を提供し、上記段差によって第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2が形成されることができる。第1パッドPAD1は、第1方向において、第2パッドPAD2よりも短い長さを有することができる。
【0108】
図19に示された一実施形態において、犠牲層SLは、ワードラインを形成するための工程で除去されずに残存する層であってもよい。犠牲層SLは、複数の垂直ビアVVが形成される領域で残存することができ、垂直ビアVVが形成されない領域において、犠牲層SLはワードラインで置換されることができる。垂直ビアVVは、犠牲層SL及び絶縁層ILを貫通して、パス素子506、507と連結されることができる。
【0109】
一例として、垂直ビアVVのうち少なくとも一つは、第2パッドPAD2における犠牲層SL及び絶縁層ILを貫通して第1パス素子506と連結されることができる。また、垂直ビアVVのうち少なくとも一つは、第1セル領域500Aの第2基板501Aと第2セル領域500Bの第2基板501Bとの間の境界領域BAにおいて第2パス素子507と連結されることができる。
【0110】
第2パス素子507は、垂直ビアVV、上部配線ラインUW、及びセルコンタクトCCを介して、第1セル領域500A及び第2セル領域500Bに含まれる一対のワードラインに連結されることができる。一例として、上記一対のワードラインは、第3方向において、同一の高さに配置されることができる。
図19に示された一実施形態において、上記一対のワードラインは、第2方向において犠牲層SLの後側に位置することができる。
【0111】
図20を参照すると、メモリ装置600は、周辺回路領域P及びセル領域Cを含むことができる。周辺回路領域P及びセル領域Cの構成は、先に
図19を参照して説明したメモリ装置500と同様であることができる。例えば、セル領域Cは、第1方向において互いに隣接する第1セル領域600A及び第2セル領域600Bを含むことができる。
【0112】
図20に示された一実施形態において、第1セル領域600A及び第2セル領域600Bが一つの第2基板605上に配置されることができる。換言すると、第2基板605は、第1セル領域600Aから第2セル領域600Bまで延在されることができる。垂直ビアVVのうち少なくとも一つは、第1セル領域600Aと第2セル領域600Bとの間の境界領域BAに形成される基板絶縁層603を貫通して、周辺回路領域Pまで延在されることができる。
【0113】
メモリ装置500、600におけるワードラインの厚さは、犠牲層SLの厚さと実質的に同一であることができる。ワードラインの厚さにより、メモリセルのそれぞれのゲートの長さ(Gate Length)が決定され、メモリセルの特性が異なり得る。本発明の実施形態では、ワードラインがそれぞれ、第1パス素子506、606に単独で連結されるか、又は別のワードラインのうち少なくとも一つと第2パス素子507、607を共有するか、又はワードラインが第3方向においてセル領域Cのいずれかの位置に配置されるかなどにより、ワードラインの厚さが変わり得る。
【0114】
図21は本発明の一実施形態によるメモリ装置のセルアレイ領域を示す断面図である。
【0115】
図21を参照すると、メモリ装置700は、周辺回路領域P及びセル領域Cを含み、セル領域Cは、周辺回路領域Pの上部に配置されることができる。周辺回路領域Pは、第1基板701、第1基板701に形成される回路素子702、回路素子702に連結される下部配線ライン703、及び下部層間絶縁層704などを含むことができる。一例として、回路素子702は、ページバッファなどを提供することができる。
【0116】
セル領域Cは、第2基板710上に積層されるワードラインWL、ワードラインWLを貫通するチャネル構造体CH、及びワードラインWLを複数の領域に分割するワードラインカットWCを含むことができる。ワードラインWLは、絶縁層ILと交互に積層されることができ、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)に延長されて、段差を有するパッドを形成することができる。先に様々な実施形態で説明したように、パッドは、第1パッド及び第2パッドを含み、第1パッドはそれぞれ、第1方向において第2パッドのそれぞれに比べて短い長さを有することができる。一例として、
図21に示されたメモリ装置700は、先に
図11及び
図12を参照して説明した第1セルコンタクト領域及び第2セルコンタクト領域を含み、第1セルコンタクト領域及び第2セルコンタクト領域は第1方向においてセル領域Cの両側に位置することができる。
【0117】
チャネル構造体CHは、ビットラインコンタクトBLCによってビットラインBLに連結されることができる。
図21に示された一実施形態では、第1方向において同一の位置に配置されるチャネル構造体CHが一つのビットラインBLに連結されることを示したが、必ずしもこのような形に限定されるものではない。ビットラインコンタクトBLCは、上部層間絶縁層705を貫通してチャネル構造体CHとビットラインBLを連結することができる。
【0118】
第2基板710は、第1~第3層711~713を含むことができる。第1~第3層711~713により、ワードラインカットWCの間に配置されるチャネル構造体CHが互いに連結されて一つの共通ソースラインに連結される効果を得ることができる。以下、
図22~
図24(b)を参照して
図21に示されたメモリ装置700をさらに詳細に説明する。
【0119】
【0120】
先ず、
図22は
図21のB領域を拡大して示す図である。
図22を参照すると、第2基板710は、第1~第3層711~713を含むことができる。また、チャネル構造体CHは、データ保存層720、チャネル層730、及び埋込絶縁層740などを含むことができる。
【0121】
第2基板710の第1~第3層711~713はそれぞれ、第1導電型不純物でドープされたポリシリコンなどを含むことができる。一例として、第1~第3層711~713は、N型不純物でドープされることができる。
図21をともに参照すると、第2基板710に含まれる第1~第3層711~713のうち、第1層711及び第2層712は、ワードラインカットWCによって第2方向において互いに分離されることができる。これにより、第2方向において互いに隣接する一対のワードラインカットWCの間に位置するチャネル構造体CHは、第2基板710によって互いに連結されることができる。
【0122】
データ保存層720は、複数の層721~723を含むことができる。一例として、データ保存層720は、ブロッキング層721、電荷保存層722、及びトンネル層723などを含むことができる。ここで、データ保存層720に含まれる層721~723の数、配置順序、及び物質などは多様に変形されることができる。チャネル層730は、半導体材料、例えば、ポリシリコンなどで形成されることができ、チャネル層730の内部空間は、シリコン酸化物などの埋込絶縁層740で満たすことができる。
【0123】
図23(a)及び(b)は
図21のC1領域及びC2領域を拡大して示す図である。
図23(a)及び(b)を参照すると、チャネル構造体CHがワードラインWL及び絶縁層ILを貫通し、ワードラインWL及び絶縁層ILは、ワードラインカットWCにより複数の領域に分割されることができる。
【0124】
図21に示された一実施形態によるメモリ装置700において、チャネル構造体CH及びワードラインカットWCは、第3方向(Z軸方向)に沿って第2基板710に近くなるほど、その幅が狭くなる形状を有することができる。換言すると、
図23(a)及び(b)の断面上におけるチャネル構造体CH及びワードラインカットWCの側面は、第2基板710の上面と完全に直交せず、緩やかに傾斜した形状を有することができる。
図23(a)及び(b)を参照すると、ワードラインカットWCは、比較的上部に位置するC1領域において第1幅Y1を有し、比較的下部に位置するC2領域において第1幅Y1よりも小さい第2幅Y2を有することができる。
【0125】
これにより、
図23(a)及び(b)に示すように、C1領域に位置するワードラインWLの第1幅W1は、C2領域に位置するワードラインWLの第2幅よりも小さくてもよい。幅の違いにより、C1領域のワードラインWLの抵抗は、C2領域のワードラインWLの抵抗よりも大きくてもよい。本発明の一実施形態において、ワードラインWL間の抵抗差を考慮して、ワードラインWLとパス素子の連結関係を決定することができる。
【0126】
本発明の一実施形態によるメモリ装置700は、周辺回路領域Pに配置される第1パス素子及び第2パス素子を含むことができ、第2パス素子はそれぞれ、少なくとも二つ以上のワードラインWLに連結されることができる。上述のように、第2パス素子はそれぞれ、互いに異なるセル領域において同一の高さに配置されるワードラインWLによって共有されることができる。これに対し、第1パス素子はそれぞれ、一つのワードラインWLに連結されることができる。
【0127】
本発明の一実施形態において、第2パス素子を比較的小さい抵抗を有するワードラインWLに連結することができる。例えば、
図23(a)及び(b)に示された一実施形態において、比較的大きい抵抗を有するC1領域のワードラインWLが第1パス素子と連結され、比較的小さい抵抗を有するC2領域のワードラインWLは第2パス素子と連結されることができる。但し、メモリ装置700の一つのセル領域Cにおいて、第1パス素子と連結されるワードラインWLの数が、第2パス素子と連結されるワードラインWLの数よりも多くてもよい。
【0128】
また、本発明の一実施形態において、ワードラインWLの抵抗特性のばらつきを減らすために、ワードラインWLのうち少なくとも一部を、互いに異なる厚さで形成することができる。
図24(a)及び(b)を参照すると、C1領域のワードラインWLは第1厚さT1で形成され、C2領域のワードラインWLは第2厚さT2で形成されることができる。第1厚さT1は、第2厚さT2よりも大きいとし得る。
【0129】
これにより、
図24(a)及び(b)に示された一実施形態では、C1領域のワードラインWLの抵抗及びC2領域のワードラインWLの抵抗の差が減少することができ、必要に応じて、C1領域のワードラインWLも第2パス素子と連結されることができる。一例として、C1領域のワードラインWLを第2パス素子と連結し、C2領域のワードラインWLを第1パス素子と連結することもできる。
【0130】
又は、
図24(a)及び(b)に示された一実施形態とは逆に、C2領域のワードラインWLがC1領域のワードラインWLよりも大きい厚さを有するように形成し、C2領域のワードラインWLを第2パス素子と連結することができる。第2パス素子と連結されるC2領域のワードラインWLの抵抗が減少するため、第2パス素子の負荷を減らすことができ、実施形態に応じて、第2パス素子を第1パス素子と同一のサイズに形成することができる。
【0131】
図25は本発明の一実施形態によるメモリ装置のセルアレイ領域を示す断面図である。
【0132】
図25を参照すると、メモリ装置800は、周辺回路領域P及びセル領域Cを含み、セル領域Cは、周辺回路領域Pの上部に配置されることができる。周辺回路領域Pの構成は、
図21を参照して説明したメモリ装置700と同様であることができる。
【0133】
セル領域Cは、第2基板810上に積層されるワードラインLWL、DWL、UWL、ワードラインLWL、DWL、UWLを貫通するチャネル構造体CH、及びワードラインLWL、DWL、UWLを複数の領域に分割するワードラインカットWCを含むことができる。第2基板810は、第1~第3層811~813を含むことができ、第2基板810の構成は、先に
図22を参照して説明したことを参照して理解することができる。
【0134】
ワードラインLWL、DWL、UWLは、下部ワードラインLWL、少なくとも一つのダミーワードラインDWL、及び上部ワードラインUWLを含むことができる。下部ワードラインLWLは、第2基板810の上面から積層され、第2基板810の上面から延在される下部チャネル構造体CH2が下部ワードラインLWLを貫通することができる。上部ワードラインUWLは下部ワードラインLWL上に積層され、下部チャネル構造体CH2から延在される上部チャネル構造体CH1が上部ワードラインUWLを貫通することができる。
【0135】
ダミーワードラインDWLは、下部ワードラインLWLと上部ワードラインUWLとの間に配置されることができる。一例として、ダミーワードラインDWL内は、上部チャネル構造体CH1と下部チャネル構造体CH2との間の境界領域に埋め込まれることができる。実施形態に応じて、他のダミーワードラインDWLが様々な位置に追加されることができる。
【0136】
図25に示された一実施形態によるメモリ装置800において、チャネル構造体CHは、上部チャネル構造体CH1と下部チャネル構造体CH2に分けて形成されることができる。これに対し、ワードラインカットWCは、一度に形成されることができる。これにより、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)に平行な平面において、上部ワードラインUWLの面積がそれぞれ、下部ワードラインLWLのそれぞれの面積よりも小さくてもよく、上部ワードラインUWLの抵抗が増加することができる。以下、
図26(a)~
図27(b)を参照してより詳細に説明する。
【0137】
【0138】
図26(a)及び(b)は
図25のE1領域及びE2領域を拡大して示す図である。
図26(a)を参照すると、上部チャネル構造体CH1が上部ワードラインUWL及び絶縁層ILを貫通し、上部ワードラインUWL及び絶縁層ILは、ワードラインカットWCにより複数の領域に分割されることができる。同様に、
図26(b)を参照すると、下部チャネル構造体CH2が下部ワードラインLWL及び絶縁層ILを貫通し、下部ワードラインLWL及び絶縁層ILは、ワードラインカットWCにより複数の領域に分割されることができる。
【0139】
上部チャネル構造体CH1及び下部チャネル構造体CH2はそれぞれ、データ保存層820、チャネル層830、及び埋込絶縁層840などを含むことができる。データ保存層820は、ブロッキング層821、電荷保存層822、及びトンネル層823などを含むことができる。
【0140】
一例として、上部チャネル構造体CH1の底面からE1領域までの高さは、下部チャネル構造体CH2の底面からE2領域までの高さと同一であることができる。これにより、E1領域及びE2領域のそれぞれにおいて、上部チャネル構造体CH1及び下部チャネル構造体CH2は実質的に同一のサイズを有することができる。但し、ワードラインカットWCは、セル領域C全体において一回の工程で形成されることができ、第2基板810に近くなるほどワードラインカットWCの幅は次第に減少することができる。
図26(a)及び(b)を参照すると、E1領域におけるワードラインカットWCの第1幅Y1は、E2領域におけるワードラインカットWCの第2幅Y2よりも大きいとし得る。
【0141】
これにより、E1領域における上部ワードラインUWLの第1幅W1は、E2領域における下部ワードラインLWLの第2幅W2よりも小さくなることができ、上部ワードラインUWLが下部ワードラインLWLに比べて比較的大きい抵抗を有することができる。本発明の一実施形態では、抵抗特性を考慮して、上部ワードラインUWLを第1パス素子と連結し、下部ワードラインLWLのうち少なくとも一部を第2パス素子と連結することができる。第1パス素子はそれぞれ、上部及び下部ワードラインUWL、LWLのうち一つに連結される素子であることができ、第2パス素子はそれぞれ、互いに異なる二つ以上の下部ワードラインLWLに連結されることができる。第2パス素子のそれぞれに連結される二つ以上の下部ワードラインLWLは、互いに異なるセル領域Cに含まれることができる。
【0142】
次に、
図27(a)及び(b)に示された一実施形態では、上部ワードラインUWLのうち少なくとも一部が、下部ワードラインLWLよりも大きい厚さを有することができる。
図27(a)及び(b)を参照すると、上部ワードラインUWLは第1厚さT1を有することができ、下部ワードラインLWLは第1厚さT1よりも小さい第2厚さT2を有することができる。これにより、上部ワードラインUWLの抵抗を減少させることができ、必要に応じて、上部ワードラインUWLを第2パス素子と連結することもできる。上部ワードラインUWL及び下部ワードラインLWLの厚さは多様に変形されることもできる。一例として、第2パス素子と連結される下部ワードラインLWLの厚さを増加させることにより、第2パス素子の負荷を減らし、且つ駆動特性を向上させることができる。
【0143】
図28は本発明の一実施形態によるメモリ装置を含む電子機器を簡単に示すブロック図である。
【0144】
図28に示された実施形態による電子機器1000は、ディスプレイ1010、センサ部1020、メモリ1030、通信部1040、プロセッサ1050、及びポート1060などを含むことができる。加えて、電子機器1000は、電源装置、入出力装置などをさらに含むことができる。
図28に示された構成要素のうち、ポート1060は、電子機器1000がビデオカード、サウンドカード、メモリカード、USB装置などと通信するために提供される装置であることができる。電子機器1000は、一般のデスクトップコンピュータやラップトップコンピュータの他に、スマートフォン、タブレットPC、スマートウェアラブル機器などをすべて包括する概念であることができる。
【0145】
プロセッサ1050は、特定の演算やコマンド、及びタスクなどを行うことができる。プロセッサ1050は、中央処理装置(CPU)又はマイクロプロセッサユニット(MCU)、システムオンチップ(SoC)などであることができ、バス1070を介してディスプレイ1010、センサ部1020、メモリ1030、通信部1040は言うまでもなく、ポート1060に連結された他の装置と通信することができる。
【0146】
メモリ1030は、電子機器1000の動作に必要なデータ、又はマルチメディアデータなどを保存する記憶媒体であることができる。メモリ1030は、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性メモリ、又はフラッシュメモリなどのような不揮発性メモリを含むことができる。また、メモリ1030は、保存装置としてソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)、及び光学ドライブ(ODD)のうち少なくとも一つを含むこともできる。
図28に示された一実施形態において、メモリ1030は、先に
図1~
図27を参照して説明した様々な実施形態によるメモリ装置を含むことができる。
【0147】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有するものには明らかである。
【符号の説明】
【0148】
10、40、400、500、600、700、800 メモリ装置
50、C セル領域
60、P 周辺回路領域
CA セルアレイ領域
CT1 第1セルコンタクト領域
CT2 第2セルコンタクト領域
CR1 第1連結領域
CR2 第2連結領域
CH チャネル構造体
WL ワードライン
BL ビットライン
WC ワードラインカット
PT パス素子