(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】経路表示方法、及び関連装置
(51)【国際特許分類】
G06F 16/909 20190101AFI20241210BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
G06F16/909
G01C21/34
(21)【出願番号】P 2022566704
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(86)【国際出願番号】 CN2021122536
(87)【国際公開番号】W WO2022089162
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2022-11-01
(31)【優先権主張番号】202011189857.4
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 明
(72)【発明者】
【氏名】何 明
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 学▲書▼
(72)【発明者】
【氏名】潘 中振
(72)【発明者】
【氏名】孟 繁▲榮▼
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-132227(JP,A)
【文献】特開2016-066217(JP,A)
【文献】特開2018-063552(JP,A)
【文献】特開2003-172628(JP,A)
【文献】特開2005-077300(JP,A)
【文献】特開2007-064914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G01C 21/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーが実行する経路表示方法であって、
経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定するステップであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられるステップと、
前記経路計画モード及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて対応するターゲット解釈テンプレートを決定するステップと、
前記元の解釈データ及び前記ターゲット解釈テンプレートに基づいて、前記経路計画結果に対応するターゲット解釈要素の要素識別子を含む要素情報を決定するステップと、
前記要素情報を端末装置に送信するステップであって、前記要素情報における前記要素識別子は、前記端末装置に前記経路計画結果を表示する際に、前記端末装置にローカルに保存された解釈リソースプールから前記要素識別子に対応するターゲット解釈要素を
取得し、前記経路計画結果に必要な解釈要素を表示するように指示するために用いられ
、前記ターゲット解釈要素は前記解釈要素の表示形式である、ステップと、を含む、
方法。
【請求項2】
前記経路計画要求は、前記経路計画要求を送信する地図製品のタイプをさらに含み、
前記経路計画モード及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて対応するターゲット解釈テンプレートを決定することは、
前記地図製品のタイプ、前記経路計画モード、及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲット解釈テンプレートは、第1の解釈テンプレートライブラリに含まれる解釈テンプレートから決定され、
解釈テンプレートライブラリサーバーから、第2の解釈テンプレートライブラリ及び前記第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストを取得するステップと、
前記第2の解釈テンプレートライブラリに基づいて、決定対象となるダイジェストを算出するステップと、
前記決定対象となるダイジェスト、及び前記第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストに基づいて検証が成功した場合、前記第1の解釈テンプレートライブラリを前記第2の解釈テンプレートライブラリに置き換えるステップと、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記解釈要素のタイプに基づいて、前記解釈要素の構成単位を決定するステップと、
前記構成単位に基づいて、経路解釈プロトコルを構築するステップと、
前記経路解釈プロトコルに基づいて、前記元の解釈データ、及び前記ターゲット解釈テンプレートを含む第1の解釈テンプレートライブラリを決定するステップと、をさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲット解釈テンプレートは、表示対象となる解釈要素の構成単位、表示対象となる解釈要素のコンテンツ、表示対象となる解釈要素的スタイル値及び表示対象となる解釈要素の優先度を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記経路計画結果を前記端末装置に返し、前記経路計画結果の計画識別子と前記要素情報との対応関係を保存するステップと、
前記端末装置によって送信された解釈サービス要求を取得するステップであって、前記解釈サービス要求は前記計画識別子を含むステップと、
前記対応関係に基づいて、前記計画識別子に対応する前記要素情報を呼び出し、前記要素情報を端末装置に送信するステップを実行するステップと、をさらに含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
端末装置が実行する経路表示方法であって、
経路計画モードについての経路計画要求をサーバーに送信するステップであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる、ステップと、
前記サーバーによって返された要素情報を取得するステップであって、前記要素情報は、要素識別子を含む、ステップと、
前記端末装置にローカルに保存された解釈リソースプールから前記要素識別子に対応するターゲット解釈要素を決定するステップと、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を
取得し、前記経路計画結果に必要な解釈要素を表示するステップ
であって、前記ターゲット解釈要素は前記解釈要素の表示形式である、ステップと、を含む、
方法。
【請求項8】
前記サーバーによって返された要素情報を取得する前には、
前記サーバーによって返された経路計画結果を取得するステップであって、前記経路計画結果は、それに対応する計画識別子を含むステップと、
前記計画識別子に基づいて解釈サービス要求を前記サーバーに送信することで、前記サーバーから前記要素情報を取得するように要求するステップと、をさらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記経路計画モードは、ナビゲーションの前に経路計画を開始する理由、又は、ナビゲーションの中に経路計画を開始する理由を識別するために用いられ、前記経路計画モードについての経路計画要求をサーバーに送信することは、
指定された始点及び指定された終点に対して経路計画を初回に開始する際に、又は、ナビゲーションの中に経路計画を開始する際に、前記経路計画要求をサーバーに送信するステップを含む、
請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記経路計画結果に基づいて、前記ターゲット解釈要素に対応する表示位置を計算するステップをさらに含み、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、
前記解釈要素を表示することは、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、
前記解釈要素を前記表示位置に表示するステップを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
経路表示装置であって、
経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定するためのものであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる第1の決定ユニットと、
前記経路計画モード、及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定するための第2の決定ユニットと、
前記元の解釈データ及び前記ターゲット解釈テンプレートに基づいて、前記経路計画結果に対応するターゲット解釈要素の要素識別子を含む要素情報を決定するための第3の決定ユニットと、
前記要素情報を端末装置に送信するためのものであって、前記要素情報における前記要素識別子は前記経路計画結果を前記端末装置に表示する際に、前記端末装置にローカルに保存された解釈リソースプールから前記要素識別子に対応するターゲット解釈要素を
取得し、前記経路計画結果に必要な解釈要素を表示するように指示するために用いられる送信ユニット
であって、前記ターゲット解釈要素は前記解釈要素の表示形式である、送信ユニットと、を含む、
装置。
【請求項12】
経路表示装置であって、
経路計画モードについての経路計画要求をサーバーに送信するためのものであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる送信ユニットと、
前記サーバーによって返された要素情報を取得するためのものであって、前記要素情報は、要素識別子を含む、取得ユニットと、
前記経路表示装置にローカルに保存された解釈リソースプールから前記要素識別子に対応するターゲット解釈要素を決定するための決定ユニットと、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を
取得し、前記経路計画結果に必要な解釈要素を表示するための表示ユニット
であって、前記ターゲット解釈要素は前記解釈要素の表示形式である、表示ユニットと、を含む、
経路表示装置。
【請求項13】
コンピュータ機器であって、
プログラムコードを記憶し、前記プログラムコードをプロセッサーに伝送するためのメモリと、
前記プログラムコードにおけるコマンドに従って、請求項1~6の何れか1項に記載の経路表示方法、又は、請求項7~10の何れか1項に記載の経路表示方法を実行するプロセッサーと、を含む、
機器。
【請求項14】
経路表示システムであって、請求項1~6の何れか1項に記載の経路表示方法を実行するためのサーバーと、請求項7~10の何れか1項に記載の経路表示方法を実行するための端末装置と、を含む、
システム。
【請求項15】
コンピュータで実行される場合に、請求項1~6の何れか1項に記載の経路表示方法、又は、請求項7~10の何れか1項に記載の経路表示方法を、コンピュータに実行させるコマンドを含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2020年10月30日にて中国特許庁に提出され、出願番号が2020111898574であり、出願名称が「経路表示方法、及び関連装置」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用される。
【0002】
本出願は電子地図の分野に関して、特に、電子地図における経路表示技術に関する。
【背景技術】
【0003】
経路計画は電子地図ナビゲーションの基礎であり、電子地図の最も重要なコア機能の1つである。一般的に、経路計画は、指定された始点から指定された終点までの1つ又は複数の経路を見つける問題として定義される。地図のホームページで経路計画を行うだけでなく、ナビゲーションでのヨーイング、本線と側道の切り替え、ユーザーの好みの変更、及び経由地の追加又は削除などの様々な経路計画モードで、新たな経路計画要求をトリガーする。経路計画要求に応答して算出した経路計画結果を取得した場合、電子地図を介して経路計画結果を表示することができる。
【0004】
経路計画結果を表示する際に、現在の経路計画結果についてユーザーが抱く可能性のある困惑、例えば「なぜ今回は馴染みの道を勧めないのか」、「なぜ今回の勧めの経路が少し遠回りしているのか」などの複数の疑問に答えるために、当該経路計画結果を相応して解釈する必要があり、つまり、経路計画結果を表示する際に、ユーザーの困惑を解消するために、当該経路計画結果を推奨する理由を相応して表示する。
【0005】
電子地図の発展につれて、上記の経路解釈シナリオがますます豊かになって、例えば、通行制限、道路封鎖の回避などであり、そして、新規追加された経路解釈シナリオは、異なる経路計画モードに合わせる必要があり、これにより、大量の経路解釈シナリオと経路計画モデルとの組み合わせ形態を新規追加してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術において、電子地図における経路解釈シナリオを実現するために、ハードコーディング方式が必要であり、即ち、経路解釈シナリオを新規追加するたびに、サーバー及び端末装置は、新規追加した経路解釈シナリオ、及びそれに関連する大量の組み合わせに基づいて、プロトコルデータを更新し、コードロジックが複雑であるだけでなく、それぞれが内部ロジックのイテレーションを実現したまでバージョンをリリースできず、全体のイテレーション効率が非常に低い。
【0007】
上記の技術問題を解决するために、本出願は、コードロジックを簡略化し、イテレーション効率を向上させる経路表示方法及び関連装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の実施例は以下の技術案を開示し、
第1の態様によれば、本出願の実施例はサーバーが実行する経路表示方法を提供し、
経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定するステップであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられるステップと、
前記経路計画モード及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定するステップと、
前記元の解釈データ及び前記ターゲット解釈テンプレートに基づいて、前記経路計画結果に対応するターゲット解釈要素の要素識別子を含む要素情報を決定するステップと、
前記要素情報を端末装置に送信するステップであって、前記要素情報における前記要素識別子は、前記端末装置に前記経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するように指示するために用いられるステップと、を含む、
方法。
【0009】
第2の態様によれば、本出願の実施例は端末装置が実行する経路表示方法を提供し、
経路計画モードについての経路計画要求をサーバーに送信するステップであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられるステップと、
前記サーバーによって返された要素情報を取得するステップであって、前記要素情報は、前記端末装置に前記経路計画結果を表示する際に、ターゲット解釈要素を表示するように指示するための要素識別子を含むステップと、
前記要素情報に含まれる前記要素識別子に基づいて、ロカールに保存された解釈リソースプールから前記ターゲット解釈要素を決定するステップと、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するステップと、を含む、
方法。
【0010】
第3の態様によれば、本出願の実施例は経路表示装置を提供し、
経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定するためのものであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる第1の決定ユニットと、
前記経路計画モード、及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定するための第2の決定ユニットと、
前記元の解釈データ及び前記ターゲット解釈テンプレートに基づいて、前記経路計画結果に対応するターゲット解釈要素の要素識別子を含む要素情報を決定するための第3の決定ユニットと、
前記要素情報を端末装置に送信するためのものであって、前記要素情報における前記要素識別子は前記経路計画結果を前記端末装置に表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するように指示するために用いられる送信ユニットと、を含む、
装置。
【0011】
第4の態様によれば、本出願の実施例は経路表示装置を提供し、
経路計画モードについての経路計画要求をサーバーに送信するためのものであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる送信ユニットと、
前記サーバーによって返された要素情報を取得するためのものであって、前記要素情報は、前記経路計画結果を前記端末装置に表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するように指示するための要素識別子を含む取得ユニットと、
前記要素情報に含まれる前記要素識別子に基づいて、ロカールに保存された解釈リソースプールからターゲット解釈要素を決定するための決定ユニットと、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するための表示ユニットと、を含む、
装置。
【0012】
第5の態様によれば、本出願の実施例はコンピュータ機器を提供し、
プログラムコードを記憶し、前記プログラムコードを前記プロセッサーに伝送するためのメモリと、
前記プログラムコードにおけるコマンドに従って、上記の第1の態様又は第2の態様に記載の方法を実行するプロセッサーと、を含む、
機器。
【0013】
第6の態様によれば、本出願の実施例は、上記の第1の態様又は第2の態様に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0014】
第7の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるコンピュータコマンドを含むコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラム提供する。コンピュータ機器のプロセッサーはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から当該コンピュータコマンドを読み取り、プロセッサーは当該コンピュータコマンドを実行することで、上記の第1の態様又は第2の態様に記載の方法を当該コンピュータ機器に実行させる。
【0015】
第8の態様によれば、本出願の実施例は経路表示システムを提供し、上記の第1の態様に記載の方法を実行するためのサーバーと、上記の第2の態様に記載の方法を実行するための端末装置と、を含む、システム。
【発明の効果】
【0016】
上記の技術案から分かるように、経路計画モードについての経路計画要求を取得する場合に、対応する経路計画結果、及び今回の経路計画結果に関する可能性がある元の解釈データを決定でき、元の解釈データに対応する経路解釈シナリオ及び当該経路計画モードをクエリワードとして、対応するターゲット解釈テンプレートをクエリし、当該ターゲット解釈テンプレートによって、経路計画結果を端末装置に表示する際に表示を必要とするターゲット解釈要素を決定でき、当該ターゲット解釈要素は当該経路計画結果を解釈して説明するために用いられ得る。上記解釈テンプレートは様々な経路計画モードと経路解釈シナリオとの組み合わせを互いにデカップリングさせ、個別にメンテナンス、更新でき、関連技術におけるハードコーディングの階段を省略し、経路解釈シナリオを新規追加する場合に組み合わせに対応する解釈テンプレートを追加すればよく、独立した各解釈テンプレートの更新及びメンテナンスも容易である。新たな経路解釈シナリオであっても、端末装置は要素情報の指示のみに基づいて解釈要素の表示を完成でき、煩雑なコーディングとデバッグ、ロジックイテレーションを必要とせず、端末装置の処理リソースを解放する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオの概略図である。
【
図2】本出願の実施例で提供される経路表示システムのシグナリングインタラクション図である。
【
図3】本出願の実施例で提供される経路表示システムのフレームワーク図である。
【
図4】本出願の実施例で提供される、解釈テンプレートを更新するフローチャートである。
【
図5】本出願の実施例で提供される、解釈テンプレートを更新するフローチャートである。
【
図6a】本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオの概略図である。
【
図6b】本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオの概略図である。
【
図6c】本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオの概略図である。
【
図7】本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオのフローチャートである。
【
図8】本出願の実施例で提供される、要素情報を決定する概略図である。
【
図9】本出願の実施例で提供される、端末装置がターゲット解釈要素を表示するフレームワーク図である。
【
図10】本出願の実施例で提供される経路表示装置の概略図である。
【
図11】本出願の実施例で提供される経路表示装置の概略図である。
【
図12】本出願の実施例で提供される経路表示システムの概略図である。
【
図13】本出願の実施例で提供されるサーバーの構造概略図である。
【
図14】本出願の実施例で提供される端末装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本出願の実施例について説明する。
【0019】
関連技術において、電子地図に経路を表示する場合、異なる経路計画モードと経路解釈シナリオとの組み合わせは、異なるコードロジックに対応する。経路解釈シナリオ及び経路計画モードがどんどん増えていることにつれて、両者の組み合わせに対応するコードロジックはますます複雑になり、現在、ハードコーディングによる経路表示方式は、コードのメンテナンス及び更新には不利である。経路解釈シナリオ又は経路計画モードを新規追加する場合、サーバー及び端末装置の両方は、関連するプロトコルデータを修正又は新規追加してから、それぞれ内部ロジックのイテレーションを実現し、最後、共同でデバッグしてリリースし、全体のイテレーション効率は低くなる。
【0020】
コードロジックの複雑さを低減させ、イテレーション効率を高めるために、本出願の実施例は経路表示方法及び関連装置を提供する。
【0021】
本出願の実施例で提供される経路表示方法は、経路計算、処理、表示能力を有する電子機器、例えば、サーバー又は端末装置に適用され得、当該方法はサーバーによって個別に実行されてもよく、端末装置によって個別に実行されてもよく、さらに、端末装置とサーバーとが通信するネットワークシナリオにも適用され、端末装置とサーバーとが協働して実行される。端末装置はスマートフォン、ノートパソコン、デスクトップパソコン、車載コンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、 PDAと略称される)、タブレットコンピューターなどの装置であってもよい。サーバーはアプリケーションサーバーであってもよいし、Webサーバーであってもよい。実際に配置する場合、当該サーバーは独立した物理サーバーであってもよく、複数の物理サーバーからなるサーバークラスタ、又は分散システムであってもよく、さらに、クラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバーであってもよい。端末及びサーバーは有線又は無線通信の方式で、直接又は間接的に接続され、本出願はこれを限定しない。
【0022】
また、本出願で提供される技術案はさらにクラウド技術の分野、例えば、データベースなどの分野に関する。
【0023】
簡単に言えば、データベース(Database)は電子化されたファイルキャビネット電子ファイルを記憶する場所と見なされてもよく、ユーザーはファイルにおけるデータに対して、新規追加、クエリ、更新、削除などの操作を行うことができる。「データベース」とは、一定の方式で一緒に記憶され、複数のユーザーと共有でき、できるだけ小さい冗長性を有し、アプリケーションプログラムと互いに独立したデータセットである。
【0024】
データベース管理システム(Database Management System、DBMSと略称される)はデータベースを管理するために設計されるコンピュータソフトウェアシステムであり、一般的に、記憶、切り取り、セキュリティ保証、バックアップなどの基本的な機能を備える。データベース管理システムは、サポートするデータベースモデル、例えば、関係式、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)を使用して分類し、又はサポートするコンピュータのタイプ、例えば、サーバークラスタ、携帯電話に基づいて分類し、又は使用するクエリ言語、例えばSQL(構造化照会言語(Structured Query Language)、XQueryに基づいて分類し、又はパフォーマンスインパルスフォーカス、例えば最大規模、最高運行速度に基づいて分類し、或いは他の分類方式を使用することができる。どの分類方式でも、いくつかのDBMSはカテゴリクロスで、例えば、様々なクエリ言語を同時にサポートする。
【0025】
本出願の実施例において、データベースによって解釈テンプレートを記憶、クエリ、修正及び同期する。
【0026】
本出願の技術案を容易に理解するために、以下、実際の応用シナリオを参照して、本出願の実施例で提供される経路表示方法について説明する。
【0027】
図1を参照して、
図1は本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオの概略図である。
図1に示すように、端末装置100及びサーバー200を含む。本実施例において、主にサーバー200を、本出願の実施例で提供される経路表示方法の実行本体とすることを例にとって、当該経路表示方法のシナリオについて説明する。
【0028】
サーバー200は、端末装置100によって送信された経路計画モードについての経路計画要求を受信する。経路計画モードは経路計画要求を送信する開始理由を識別するために用いられる。例えば、ナビゲーションでのヨーイング、本線と側道の切り替え、ユーザーの好みの変更、及び経由地の追加又は削除などの様々な開始理由によって、新たな経路計画要求をトリガーする。
【0029】
サーバー200は経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定する。経路計画要求における始点及び終点に基づいて、サーバー200は対応する経路計画結果を算出することができる。経路計画結果は計画された始点から終点までの経路を含む。元の解釈データは、計画された経路に関する可能性がある解釈データであり、対応する経路解釈シナリオを含み、例えば、経路解釈シナリオは、計画された経路が渋滞を回避し、山道の通過、山道の回避、道路の封鎖の回避、走行困難な小道の回避かのことなどである。
図1に示すように、今回の経路計画の始点から終点まで、自動車を交通手段移動として、決定された経路計画結果は、6分かかり、1.3キロメートル走行する経路A、及び3分かかり、メートル走行694する経路Bの2つの経路を含む。経路Bは走行困難な小道を通過するため、経路Aは推奨経路であり、経路Bは追加の参照経路である。
【0030】
以上のように、経路計画モードは経路計画要求の開始理由を表現できるため、同じ始点及び終点に対して、異なる経路計画モードに基づいて、異なる経路計画結果を決定する可能性がある。例えば、異なるユーザーの好み、経由地の修正などによって、経路計画結果に異なる経路を含ませる。異なる経路計画結果は、当該計画の理由を解釈するための異なるタイプの解釈要素(経路解釈シナリオに対応する)を必要とする可能性がある。
【0031】
さらに、経路計画結果に基づいて同じ経路解釈シナリオを決定しても、異なる経路計画モードで、実際に表示される必要がある解釈要素も異なる可能性がある。例えば、同じ経路解釈シナリオの場合、初めて経路計画を行う際に表示される解釈要素は、ナビゲーションにおける経路計画モードで表示される解釈要素と異なる場合がある。
【0032】
このように、経路計画モードと経路解釈シナリオとの組み合わせに基づいて、対応する解釈テンプレートを定義し、解釈テンプレートによって、異なる組み合わせでの解釈要素の表示ルール及び要求を決定することができる。
【0033】
このように、サーバー200は、経路計画モード、及び元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、当該経路計画モード及び当該経路解釈シナリオからなる組み合わせに対応するターゲット解釈テンプレートを決定することができる。例えば、
図1に示されるシナリオにおいて、経路計画モードは、初めての経路計画であり、元の解釈データに対応する経路解釈シナリオは、走行困難な小道の回避であり、サーバー200は、走行困難な小道の回避及び初めての経路計画をクエリワードとして、データベース300において当該組み合わせモードに対応するターゲット解釈テンプレートをクエリすることができる。
【0034】
サーバー200は元の解釈データ及びターゲット解釈テンプレートに基づいて要素情報を決定し、決定された経路計画結果の解釈説明として、端末装置100に当該要素情報を送信する。要素情報は、経路計画結果のターゲット解釈要素に対応する要素識別子を含み、当該要素識別子は、端末装置100に経路計画結果を表示する際に、表示されるターゲット解釈要素に使用される。例えば、経路Bには549メートルの長さを有する走行困難な小道が存在し、ターゲット解釈要素は、走行困難な小道に対して解釈する要素識別子であり、経路計画結果を表示する際に、経路Bに、走行困難な小道に対応するアイコン(円に狭い文字がある)、コピーライティング(走行困難な小道は既に回避され、合計549メートルです)などを表示することで、端末装置100のユーザーは、今回の経路計画結果の推奨経路が経路Aである理由を理解しやすく、経路Bを追加の参照経路とする。このように、端末装置100はサーバー200によって送信された要素情報を受信し、経路計画結果に対応する位置で相応して表示することで、新たな経路解釈シナリオであっても、端末装置100は要素情報の指示に基づいてのみ、解釈要素の表示を完成させることができ、煩雑なコードデバッグ、ロジックイテレーションを必要とせず、端末装置100の処理リソースが解放される。
【0035】
経路計画モードと経路解釈シナリオとの様々な組み合わせについて、本出願の技術案はハードコーディングの方式で対応するコードロジックを実現するのではなく、異なる組み合わせを異なる解釈テンプレートの形式で予め記憶することで、様々な経路計画モードと経路解釈シナリオとの組み合わせが互いにデカップリングされ、個別にメンテナンスし、更新することができる。同時に、経路解釈シナリオを新規追加すると、組み合わせに対応する解釈テンプレートを追加すればよく、独立した各解釈テンプレートの更新及びメンテナンスも容易である。
【0036】
図2を参照して、
図2は本出願の実施例で提供される経路表示システムのシグナリングインタラクション図である。
図2に示すように、当該経路表示システムは、主に経路計画結果及びターゲット解釈要素の表示を実現するための端末装置、及びターゲット解釈テンプレートの検索、要素情報の決定、配信などを実現するためのサーバーを含む。
【0037】
S201において、端末装置は、経路計画モードについての経路計画要求を送信する。
【0038】
端末装置は経路計画要求をサーバーに送信することで、サーバーは当該経路計画要求に従って対応する経路計画結果を計算するようにする。例えば、端末装置は、始点、終点及び経由地を含む経路計画要求をサーバーに送信でき、相応して、サーバーは当該経路計画要求に含まれる始点、終点及び経由地に基づいて、当該始点、終点及び経由地を通過する1つ又は複数の経路を算出できる。
【0039】
経由地の設定は経路計画モードの一種に属する。始点及び終点が同様であっても、異なる経由地を設置することで、異なる経路計画結果を得る場合があるため、端末装置は経路計画要求を送信する場合、当該経路計画要求が送信される経路計画モードに基づいて、経路計画要求を送信することができる。
【0040】
本出願は経路計画要求の送信タイミングを限定せず、ユーザーによるアクティブなトリガーに応答して、経路計画要求を送信してもよいし、端末装置の位置変化、道路状況の変化、周期性などの理由に基づいて経路計画要求を送信してもよい。
【0041】
経路計画モードは多くのタイプを備える。端末装置が経路計画要求をサーバーに送信するタイミングは通常、初めて指定された始点及び指定された終点に対して経路計画を開始するタイミング、及びナビゲーション中に経路計画を開始するタイミングの2つのタイミングがあり、異なる経路計画要求の送信タイミングに対応して、経路計画モードを、ホームページ計画ページモード及びナビゲーション中モードの2つの類別に分類する。ホームページ計画ページモードは、移動前に、端末装置が経路計画要求をサーバー送信し、ナビゲーションの前に、当該経路計画要求を開始する理由を識別するために用いられる。ナビゲーション中モードは、ナビゲーションの中に、端末装置が経路計画要求をサーバーに送信し、ナビゲーションの中に、経路計画要求を開始する理由を識別するために用いられる。表1に示すように、2つの類別には、細分化された様々な経路計画モードがさらに含まれる。例えば、Hintはホームページ計画ページモードにおける本線と側道の切り替えモードであってもよいし、ナビゲーション中モードにおける本線と側道の切り替えモードであってもよく、Phはナビゲーション中ヨーイングモードなどである。
【表1】
【0042】
S202において、サーバーは経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定する。
【0043】
サーバーは、端末装置によって送信された経路計画モードについての経路計画要求を受信した後、経路計画要求に含まれる始点、終点、経路計画モードなどに基づいて、対応する経路計画結果を算出できる。経路計画結果の計算問題は数学問題に変換でき、いくつかの目的関数、例えば、経路に費やされた時間が最も少なく、経路の距離が最も短く、及び経由した信号機が最も少ないなどの1つ又は複数の目的関数を設定することで、ユーザーの好み及び複数の次元の経路特徴を組み合わせて、深層学習などのアルゴリズムを使用して対応するランキング推奨モデルを訓練し、最初のK個の経路計画結果を算出して、これらのK個の経路計画結果を端末装置に伝送してユーザーに表示する。例えば、初回計画ページに表示される複数の経路は、ランキング推奨モデルによって算出された最初のK個の経路計画結果であってもよい。
【0044】
K個の経路計画結果を地図上の経路の形式でユーザーに表示する際に、そのうちの1つの経路は推奨経路となり、ハイライトで表示される。残りのK―1つの経路は通常、追加の参照経路であり、暗い色で表示され、ユーザーは経路の切り替えを実行できるようにし、ユーザーのエクスペリエンスを向上させる。
図1に示すように、経路A及び経路Bの2つの経路計画結果を地図上の経路の形式でユーザーに表示し、経路Aは推奨経路であり、経路Bは追加の参照経路である。
【0045】
推奨経路について、ユーザーは、「今回の勧めの経路が少し遠回りしている」、「なぜ今回は馴染みの道を勧めないのか」などの疑問を持つ場合がある。ユーザーは推奨経路を理解できないと、拒絶心理がある可能性があり、例えば、「高速道路を利用すれば、距離が近くて時間も短いのに、なぜ高速道路を利用する経路を計画しないのか、ナビに問題があるのか、 二度と使わない」などの場合がある。サーバーは、経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果だけではなく、元の解釈データを決定する。元の解釈データは、計画された経路に関する可能性がある問題を解釈するためのデータであり、例えば「渋滞又は走行困難な小道を回避するため、計画経路が少し遠回りします」、「道路建設のため、馴染みの経路を勧めません」、「高速道路の道路封鎖のため、近く且つ時間が短い高速経路を勧めません」などである。元の解釈データによって、ユーザーは推奨経路を信頼でき、ユーザーのナビゲーションへの参加度及び完成度を高める。
【0046】
S203において、前記経路計画モード、及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定する。
【0047】
元の解釈データと組み合わされた経路計画結果をユーザーにとってより直観且つ分かりやすいものにするために、経路計画結果を表示する際に、いくつかの解釈要素、例えば、アイコン、コピーライティングなどを追加することで、端末装置の限られたインターフェースの表示範囲により多くの解釈情報を表示することができる。元の解釈データは、対応する経路解釈シナリオを含み、例えば、経路解釈シナリオは、計画された経路が渋滞を回避するか、山道を通過するか、山道を回避するか、道路封鎖を回避するか、走行困難な小道を回避するかなどであってもよい。
【0048】
異なる経路解釈シナリオは、異なるタイプの解釈要素を使用して解釈する可能性があり、始点及び終点が同様であっても、異なる経路計画モードに基づいて異なる経路計画結果を得る可能性があり、相応して、異なるタイプの解釈要素を使用して解釈する必要がある。このように、経路計画モード及び経路解釈シナリオによって、対応するターゲット解釈テンプレートを共同で決定し、必要な解釈要素を取得することができる。解釈テンプレートのコンテンツは、主に、いくつかの解釈要素の必要な制御項目を定義し、例えば、制御項目は、関連する解釈要素、デフォルトのコピーライティングコンテンツ、優先度、スタイル値などをヒントするかの情報であってもよい。解釈テンプレートの制御項目を修正して変更することで、異なる組み合わせの必要な解釈要素を柔軟に配置でき、サーバー及び端末装置の両方は関連のプロトコルデータを修正し又は新規追加する必要がなくなり、煩雑なコーディングとデバッグ、ロジックイテレーションなどの階段を除去し、迅速なイテレーションの効果を達成できる。解釈テンプレートのコンテンツ、及び対応する説明は表2に示される。
【表2】
【0049】
解釈要素及びその表示方式をテンプレート化することで、サーバーは解釈要素の表示方式を柔軟に制御し、ロジックを解釈テンプレートに基づいて統一する傾向があることを実現することができる。同時に、解釈要素表示方式の柔軟制御を実現し、リリースされたため、表示方式を修正できないという問題を解決する。同時に、経路解釈シナリオ及び経路計画モードの増加につれて、組み合わせに対応する解釈テンプレートを追加すればよく、独立した各解釈テンプレートの更新及びメンテナンスも容易である。
【0050】
S204において、前記元の解釈データ及び前記ターゲット解釈テンプレートに基づいて、要素情報を決定する。
【0051】
要素情報は、経路計画結果に対応するターゲット解釈要素の要素識別子を含む。ターゲット解釈要素は、経路計画結果に必要な解釈要素の表示形式であり、ターゲット解釈要素の要素識別子は、端末装置の解釈リソースプールにおける当該表示形式のインデックスである。例えば、張三はスーパーに行きたい場合、ターゲット解釈要素は、当該スーパーが営業中であるかどうかのヒントであり得、当該ヒントに対応する要素識別子を使用すれば、解釈リソースプールにおいて当該ターゲット解釈要素を取得できる。
【0052】
要素情報の大部分のコンテンツはターゲット解釈テンプレートに既に定義されており、必要な要素情報を構築する場合、ターゲット解釈テンプレート及び元の解釈データに基づいて、端末装置に送信された要素情報が配信されるかどうか、どのようなスタイル及び具体的なコピーライティングなどの情報を算出するだけでよく、端末装置における要素情報のレンダリング表示方式を決定する。
【0053】
いくつかの特別な的経路解釈シナリオにおいて、対応する特別な的要素情報は外部サービスから取得される必要がある。
図8を参照して、この図は本出願の実施例で提供される、要素情報を決定する概略図である。
【0054】
S801において、元の解釈データを取得する。
S802において、ターゲット解釈テンプレートを取得する。
S803において、要素情報を決定する。
S804において、特別な的要素情報を決定する。
【0055】
通行制限、道路封鎖などの特別な経路解釈シナリオにおいて、元の解釈データにおける当該経路解釈シナリオが所在する道路情報に基づいて、外部サービスを呼び出して通行制限、道路封鎖の詳細情報を取得してから、対応するターゲット解釈テンプレートを通行制限線、通行制限エリア又は道路封鎖ヒントなどの特別な要素情報に変換する必要がある。
【0056】
S205において、サーバーは前記要素情報を端末装置に送信する。
【0057】
サーバーは要素情報を端末装置に送信することで、端末装置は要素情報によってターゲット解釈要素を取得し、さらに、経路計画結果を表示しながらターゲット解釈要素を表示するようにする。
【0058】
S206において、端末装置は要素情報に基づいて、ロカールに保存された解釈リソースプールからターゲット解釈要素を決定する。
【0059】
端末装置はサーバーによって送信された要素情報を取得した後に、当該要素情報に基づいて解釈リソースプールからーゲット解釈要素を検索する。解釈リソースプールは、端末装置によってロカールに保存され、解釈リソースプールには、解釈を必要とする要素の様々な要素素材が含まれ、要素識別子によってインデックス付けする。例えば、要素素材は解釈要素の背景色、フォントのサイズ、ピッチなどの表示方式、及び背景ピクチャ、アイコンなどのデータであってもよい。
【0060】
このように、端末装置は、サーバーによって送信された要素情報によって、必要なターゲット解釈要素を決定することができ、解釈要素が表示されるべきであるかどうか、どのような態様で表示されるか、及び表示の優先度などの関連ロジックを実現する必要がなくなり、これらの関連ロジックは何れもサーバー内で実現され、端末装置において、どのサービスから要素情報を取得するかのことに注目する必要がなく、解釈要素を如何にレンダリングして表示するか、及びオーバーレイ ロジックのみに注目すればよく、これによって、端末装置をより軽量化し、端末装置内部の実現プロセスを簡略化し、複雑さを低減させる。
【0061】
S207において、端末装置は経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する場合、ターゲット解釈要素を表示する。
【0062】
図9を参照して、当該図は本出願の実施例で提供される、端末装置がターゲット解釈要素を表示するフレームワーク図である。端末装置は全ての解釈要素の様々な要素素材を予め取得でき、例えば、端末装置は起動する際に、全ての解釈要素の様々な要素素材を取得し、全ての要素素材を使用して解釈リソースプールを形成し、後続の使用のために端末装置のロカールに保存される。
【0063】
サーバーで要素情報を端末に送信した後、端末装置は要素情報に基づいて、解釈リソースプールから必要なターゲット解釈要素をクエリし、経路計画要求を表示する際に、ターゲット解釈要素を経路計画結果にレンダリングして表示するとともに、ユーザーに表示する。
【0064】
端末装置は、ターゲット解釈要素を取得した後、経路計画結果に基づいてターゲット解釈要素に対応する位置を計算し、経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、対応する位置でターゲット解釈要素を表示することができる。
【0065】
上記の技術案から分かるように、端末装置は経路計画モードについての経路計画要求を取得しサーバーに送信し、サーバーは経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果、及び今回の経路計画結果に関する可能性がある元の解釈データを決定できる。当該元の解釈データに対応する経路解釈シナリオ及び当該経路計画モードをクエリワードとして、対応するターゲット解釈テンプレートをクエリし、当該経路計画結果の解釈説明として、当該ターゲット解釈テンプレートによって、経路計画結果を端末装置に表示する際に表示を必要とするターゲット解釈要素を決定する。このような解釈テンプレートの決定方式は様々な経路計画モードと経路解釈シナリオとの組み合わせを互いにデカップリングさせ、個別にメンテナンスし更新でき、関連技術におけるハードコーディングの階段を省略し、経路解釈シナリオを新規追加する場合組み合わせに対応する解釈テンプレートを追加すればよく、独立した各解釈テンプレートの更新及びメンテナンスも容易である。新たな経路解釈シナリオであっても、端末装置は要素情報の指示のみに基づいて解釈要素の表示を完成でき、煩雑なコーディングとデバッグ、ロジックイテレーションを必要とせず、端末装置の処理リソースを解放する。
【0066】
上記の技術案は異なる地図製品に適用されてもよく、例えば、地図製品のタイプはモバイルマップ、パング地図ソフトウェア開発キット(Software Development Kit、SDK)、カーコネクテッドマップなどであってもよい。異なる地図製品の間の解釈経路計画結果のニーズは異なる可能性があり、表示方式、配置位置での区別のため、異なる地図製品は、同じな経路計画モード及び経路解釈シナリオに基づいても、表示を必要とする解釈要素が異なる可能性があるため、各々独立した解釈テンプレートをそれぞれ定義する必要がある。当該地図製品によって送信された経路計画要求に対応するターゲット解釈テンプレートを取得するために、経路計画要求を送信する際に、地図製品のタイプに関する関連情報を追加してもよい。このように、経路計画モード、経路解釈シナリオ及び地図製品のタイプの3つの属性に基づいてターゲット解釈テンプレートを共同で決定することができる。地図製品のタイプを追加してターゲット解釈テンプレートを決定することにより、解釈テンプレートを修正し又は追加ことで、異なる地図製品間の差別化のニーズを完成させることができ、異なる地図製品は自体のテンプレートを独立してデバッグできるだけでなく、各地図製品の間が経路計画結果に対する解釈能力を多重化することを実現できる。
【0067】
例えば、解釈テンプレートは経路計画モード、経路解釈シナリオ及び地図製品のタイプの3つの属性によって一意に決定される場合、上記のトリプレットを解釈テンプレートのkey値として定義し、Key=<地図製品のタイプ、経路計画モード、経路解釈シナリオ>の形式として定義される。例えば、一部の地図製品のタイプは、表3に示され、一部の経路計画モードは表1に示され、一部の経路解釈シナリオは表4に示される。KeyはMobile_Nil_0であると、地図製品のタイプがモバイルマップであり、経路計画モードが初回経路計画であると、経路解釈シナリオが封鎖の回避である。
【表3】
【表4】
【0068】
経路計画結果を表示する場合、最も基本的なサービスは、経路計画結果の表示であり、これに基づいて、経路計画結果についての解釈サービスをさらに実現する。これに基づいて、2回に分けて、経路計画結果及び要素情報を順に端末装置に送信することで、要素情報を取得できない問題が生じても、端末装置は経路計画結果を表示できる。
【0069】
サーバーは、経路計画要求に従って経路計画結果を決定した後、まず、経路計画結果を端末装置に返すことで、端末装置は経路計画結果の表示を実現することができる。同時に、サーバーは経路計画結果の計画識別子(route planidentification、RPID)と要素情報との対応関係を保存する。端末装置は、サーバーによって返された経路計画結果を取得した後、経路計画結果に含まれる計画識別子に基づいて、解釈サービス要求をサーバーに送信する。サーバーは、解釈サービス要求を取得した後、解釈サービス要求に含まれる計画識別子、及び以前に保存された対応関係に基づいて、当該計画識別子に対応する要素情報を呼び出し、要素情報を端末装置に送信することができ、これにより、端末装置は経路計画結果を表示しながら、ターゲット解釈要素を表示する。
【0070】
端末装置は2回に分けて、経路計画要求及び解釈サービス要求をサーバーに送信し、これにより、サーバーは、取得された結果、即ち経路計画結果及び要素情報を2回呼び出し、さらに2回に分けて端末装置に送信する。端末装置は、要素情報を取得できない場合でも、経路計画結果を正常に表示でき、要素情報を取得できないため、何の返信結果を取得できないことがなく、システムの安定性を保証し、端末装置による表示の成功率を高める。
【0071】
当業者が本出願で提供される技術案をよりよく理解するために、以下、1つの実施例をとって説明する。
図3を参照し、当該図は、本出願の実施例で提供される経路表示システムのフレームワーク図である。
【0072】
経路計画サービスと経路解釈サービスとを分離させるために、サーバーに経路計画モジュール及び経路解釈モジュールを配置し、経路計画モジュールによって経路計画結果を返し、経路解釈モジュールによって要素情報を返すことができる。具体的に、端末装置が経路計画要求を送信するたびに、経路計画モジュールは経路計画要求に従って対応する経路計画結果を決定し、今回の経路計画結果が元の解釈データに関すると、経路計画モジュールは経路計画結果に対応する計画識別子を生成し、経路計画結果及び対応する計画識別子を端末装置に返す。
【0073】
経路計画モジュールは、計画識別子に対応する元の解釈データを元の解釈データベースに書き込む。元の解釈データベースはリモートディクショナリサーバ(RemoteDictionaryServer、Redis)データベースであってもよく、本出願はこれを具体的に限定していない。
【0074】
経路解釈モジュールは、端末装置によって送信された解釈サービス要求を取得した後、解釈サービス要求に含まれる計画識別子に基づいて、元の解釈データベースにおいて対応する元の解釈データを呼び出し、呼び出された元の解釈データに基づいて経路計画モード及び経路解釈シナリオを取得する。経路解釈モジュールは通常、解釈テンプレートライブラリから全ての解釈テンプレートを予め取得し、経路計画モード及び経路解釈シナリオに基づいて、全てのテンプレートから対応するターゲット解釈テンプレートを決定する。解釈テンプレートライブラリは外部配置システムを介して生成されメンテナンスされることができる。
【0075】
経路解釈モジュールは元の解釈データ及びターゲット解釈テンプレートに基づいて要素情報を決定し、要素情報を端末装置に送信する。
【0076】
解釈テンプレートライブラリは、外部配置システムに個別に分割され、メンテナンス及び運営され、開発者は、具体的なテンプレートコンテンツをメンテナンスする必要がなく、如何に解釈テンプレートを使用して解釈内部ロジックを実現するかのことのみに注目すればよい。また、製品及び運営担当者は、テンプレートのコンテンツをどのように使用するかを気にする必要がなく、外部配置システムを通じて、テンプレートのコンテンツを柔軟に修正し変更することができる。注目コンテンツの違いによって、システムを合理に分割し、効率的な連携効果を達成する。
【0077】
経路計画モード及び経路解釈シナリオがどんどん増えていることにつれて、組み合わせに対応する解釈テンプレートもどんどん増えて、外部配置システムを介して、解釈テンプレートを追加し又は変更した後、更新後のテンプレートデータをサーバーに同期する必要があり、データの一貫性を保証する。同期中にサービスが中断されないことを保証するために、本出願の実施例において、フルダブルバッファリングホットローディングの方式を使用して、データの一貫性を実現する。サーバーキャッシュにおいて第1の解釈テンプレートライブラリ及び第2の解釈テンプレートライブラリを構築し、ターゲット解釈テンプレートは、第1のテンプレートライブラリに含まれる解釈テンプレートに基づいて決定されてもよい。
【0078】
図4を参照し、当該図は本出願の実施例で提供される、解釈テンプレートを更新するフローチャートである。
【0079】
S410において、サーバーは更新要求を解釈テンプレートライブラリサーバーに送信する。
【0080】
経路計画の問題について、一定の期間内でデータの一貫性を実現すればよく、サーバーにおいて、一定の期間ごとに、更新要求を解釈テンプレートライブラリサーバーに送信するように配置することで、解釈テンプレートライブラリにおけるデータとサーバーにおけるデータとの一貫性を実現する。もちろん、実際の応用において、解釈テンプレートライブラリは、周期的に、更新された解釈テンプレートをサーバーにアクティブに配信してもよい。
【0081】
S420において、前記解釈テンプレートライブラリサーバーから、第2の解釈テンプレートライブラリ、及び前記第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストを取得する。
【0082】
サーバーは、解釈テンプレートライブラリサーバーの解釈テンプレートライブラリから、第2の解釈テンプレートライブラリ、及び第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストを取得する。
【0083】
S430において、前記第2の解釈テンプレートライブラリに基づいて、計算して、決定対象となるダイジェストを取得する。
【0084】
サーバーは、第2の解釈テンプレートライブラリを取得する際に、取得が失敗又は不完全である状況が生じる恐れがあるため、取得された第2の解釈テンプレートライブラリは、解釈テンプレートライブラリにおける解釈テンプレートと異なる。これに基づいて、サーバーは、取得された第2の解釈テンプレートライブラリに基づいて、決定対象となるダイジェストを計算し、さらに、当該決定対象となるダイジェストと、取得された第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストとを照合する。
【0085】
S440において、前記決定対象となるダイジェストが前記テンプレートライブラリダイジェストと同じであるかどうかを判定し、同じであると、S450を実行し、同じではないと、S460を実行する。
【0086】
S450において、同じであると、前記第1の解釈テンプレートライブラリを前記第2の解釈テンプレートライブラリに置き換える。
【0087】
同じであると、第2の解釈テンプレートライブラリのコンテンツが解釈テンプレートライブラリにおけるコンテンツと同じであることを意味し、第1の解釈テンプレートライブラリを第2の解釈テンプレートライブラリに置き換えることができ、更新を完成する。
【0088】
S460において、同じではないと、更新を終了する。
【0089】
同じではないと、取得された第2の解釈テンプレートライブラリが破損している可能性があることを意味し、更新を終了する。
【0090】
このように、サーバーキャッシュに第1の解釈テンプレートライブラリ及び第2の解釈テンプレートライブラリをキャッシュすることで、第2の解釈テンプレートライブラリが解釈テンプレートライブラリにおける解釈テンプレートと同じであると判定した場合に限り、第1の解釈テンプレートライブラリを第2の解釈テンプレートライブラリに置き換え、上記の置換中で、第1の解釈テンプレートライブラリは経路計画結果についての解釈サービスをサーバーに提供し続けることができる。これによって、データの一貫性を実現するだけでなく、実現プロセスの中に、経路計画結果についての解釈サービスが中断されることがない。
【0091】
サーバーは、解釈テンプレートライブラリにおける解釈テンプレートが修正又は追加されたかどうかを知らないため、計算リソースを節約するために、第2の解釈テンプレートライブラリを取得する前に、第2の解釈テンプレートライブラリが変化したかどうかを判定でき、第2の解釈テンプレートライブラリが第1の解釈テンプレートライブラリと異なると、第2の解釈テンプレートライブラリを使用して第1の解釈テンプレートライブラリを更新する。
図5を参照して、当該図は、本出願の実施例で提供される、解釈テンプレートを更新するフローチャートであり、S420はS421~S424によって実現され、以下、S421~S424のみを説明する。
【0092】
S421において、前記解釈ターゲットサーバーから前記第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストを取得する。
S422において、前記第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストが前記第1の解釈テンプレートライブラリのダイジェストと同じであるかどうかを判定し、同じであると、S460を実行し、同じではないと、S423を実行する。
S460において、同じであると、更新を終了する。
S423において、同じではないと、前記解釈テンプレートライブラリサーバーから第2の解釈テンプレートライブラリを取得する。
【0093】
解釈テンプレート及び元の解釈データをより良くメンテナンスし更新するために、解釈テンプレート及び元の解釈データにおける解釈要素をプロトコル化することができ、例えば、解釈要素のタイプ、例えば点、線、エリアなどのタイプに基づいて、解釈要素の構成単位を決定してもよく、具体的に、構成単位は、経路計画モードと経路解釈シナリオとの組み合わせから抽出された線列、点列、コピーライティング及び可能なIDリストなどのフィールドであってもよく、点列は、丸点や四角点などの点型解釈要素に関する可能性がある全ての状況であってもよい。サーバーは構成単位に基づいて経路解釈プロトコルを構築し、経路解釈プロトコルに基づいて、元のデータ、及びターゲット解釈テンプレートを含む第1の解釈データベースを決定する。解釈テンプレート及び元の解釈データに必要な解釈要素は構成単位を介してプロトコル化され、インターフェースの形でこのような解釈要素を提供し、サーバー内の経路計画モジュールと経路解釈モジュールとの間の相互デカップリングを実現し、メンテナンス及び更新を個別に行う。
【0094】
ターゲット解釈テンプレートは、表示対象となる解釈要素の構成単位、表示対象となる解釈要素のコンテンツ、表示対象となる解釈要素のスタイル値及び表示対象となる解釈要素の優先度を含む。
【0095】
上記の実施例で提供される経路表示方法をよりよく理解するために、以下、
図6a~6c及び
図7を参照して、本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオについて説明する。
【0096】
図6a~6cを参照して、
図6a~6cは本出願の実施例で提供される経路表示方法の応用シナリオの概略図である。
図7に示される方法を参照して、当該経路表示方法は以下のステップを含む、
S701において、端末装置は、初回経路計画モードについての経路計画要求を送信する。
【0097】
図6aに示すように、ユーザーは端末装置を使用して、モバイルマップアプリケーションソフトウェアを起動させた後、指定された始点及び指定された終点を検索ボックスに入力し、タクシー、運転、バスと地下鉄、徒歩、自転車などの移動方式から1つを選択し、端末装置は、ユーザーによってトリガーされた操作に基づいて、今回の経路計画要求を生成しサーバーに送信する。
図6aに示すように、当該ページは、家、会社などの常用の移動場所の設置及び他の設置をさらに提供し、経路計画モードの追加又は修正を容易にする。
【0098】
S702において、サーバーは初回経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定する。
【0099】
指定された始点及び指定された終点に基づいて、サーバーは始点から終点までの2つの経路を決定し、それぞれ以下の通りであり、経路A: 車で51分かかり、全長が26.8キロメートルであり、18個の信号機を経由する。経路B:車で47分かかり、全長が24.6キロメートルであり、25個の信号機を経由する。経路計画結果はさらに、車両通行制限、外地の車が北京に入るなどの元の解釈データに関する可能性がある。
【0100】
S703において、サーバーは経路計画結果を端末装置に返す。
【0101】
まず、経路計画結果を端末装置に返して、端末装置が経路計画結果を正常に表示することを一応保証する。即ち、S704~S712のうちの何れか1つに問題が生じても、経路探索結果が正常に表示されることを保証することができる。
図6bに示すように、経路計画結果のみを表示するインターフェースの概略図である。
【0102】
S704において、サーバーはモバイルマップアプリケーションソフトウェア、初回経路計画モード、及び元の解釈データに対応する経路解釈シナリオによって、対応するターゲット解釈テンプレートを決定する。
【0103】
地図製品のタイプ、経路計画モード及び元の解釈データに対応する経路解釈シナリオからなるトリプレットを、必要なターゲット解釈テンプレートを検索する根拠とする。
【0104】
S705において、サーバーは元の解釈データ及びターゲット解釈テンプレートに基づいて要素情報を決定する。
【0105】
元の解釈データ及びターゲットテンプレート解釈データに基づいて、ターゲット解釈要素を表示するかどうか、デフォルトのコピーライティング、優先度、スタイル値などの情報を計算する。
S706において、サーバーは経路計画結果の計画識別子と要素情報との対応関係を保存する。
S707において、サーバーは、端末装置によって送信された解釈サービス要求を取得し、当該解釈サービス要求は、経路計画結果の計画識別子を含む。
S708において、対応関係に基づいて、計画識別子に対応する要素情報を呼び出す。
S709において、サーバーは要素情報を端末装置に送信する。
S710において、端末装置は要素情報に基づいて、ロカールに保存された解釈リソースプールからターゲット解釈要素を決定する。
S711において、経路計画結果に基づいて、ターゲット解釈要素に対応する表示位置を計算する。
S712において、経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する場合、ターゲット解釈要素を相応する表示位置に表示する。
【0106】
システムが安定であれば、ターゲット解釈要素を対応する表示位置に表示する。例えば、車両通行制限又は外地の車が北京に入るという関連ヒントをエリアタイプで表示し、
図6cに示すように、より大きなエリアによってカバーされる領域は、車両通行制限地区を表し、通行制限の指示に従って、迂回または直接走行を選択するように促す。より小さなエリアによってカバーされた領域は、当該領域を超えると、北京地区に入り、外地の車が当該領域を超えると、北京進入許可証を取得する必要があることを表す。エリアタイプの解釈要素によって解釈するだけでなく、コピーライティングによってヒントし、例えば、「外地の車の北京進入許可証の現場取扱が一時的に停止され、「北京交通警察」アプリを通じて事前に申請してください」ように、ユーザーが移動計画を立てることを支援する。さらに、経路に存在する渋滞を線のタイプで表示し、渋滞の程度を異なる色で表示してもよい。
【0107】
上記の実施例で提供される経路表示方法に対して、本出願の実施例は経路表示装置をさらに提供する。
【0108】
図10を参照して、当該図は本出願の実施例で提供される経路表示装置の概略図である。前記装置1000は、
経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定するためのものであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる第1の決定ユニット1001と、
前記経路計画モード、及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定するための第2の決定ユニット1002と、
前記元の解釈データ及び前記ターゲット解釈テンプレートに基づいて、前記経路計画結果に対応するターゲット解釈要素の要素識別子を含む要素情報を決定するための第3の決定ユニット1003と、
前記要素情報を端末装置に送信するためのものであって、前記要素情報識別は、前記経路計画結果を前記端末装置に表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するように指示するために用いられる送信ユニット1004と、を含む。
【0109】
可能な実現方式として、前記経路計画要求は、前記経路計画要求を送信する地図製品のタイプをさらに含み、前記第2の決定ユニット1002は、
前記地図製品のタイプ、前記経路計画モード及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定するために用いられる。
【0110】
可能な実現方式として、前記ターゲット解釈テンプレートは第1の解釈テンプレートライブラリに含まれる解釈テンプレートから決定され、前記装置1000は、さらに、
解釈テンプレートライブラリサーバーから、第2の解釈テンプレートライブラリ及び前記第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストを取得し、
前記第2の解釈テンプレートライブラリに基づいて、決定対象となるダイジェストを算出し、
前記決定対象となるダイジェスト及び前記第2の解釈テンプレートライブラリに対応するテンプレートライブラリダイジェストに基づいて検証が成功した場合、前記第1の解釈テンプレートライブラリを前記第2の解釈テンプレートライブラリに置き換える、ために用いられる。
【0111】
可能な実現方式として、前記装置1000は、さらに、
解釈要素のタイプに基づいて、前記解釈要素の構成単位を決定し、
前記構成単位に基づいて、経路解釈プロトコルを構築し、
前記経路解釈プロトコルに基づいて、前記元の解釈データ、及び前記ターゲット解釈テンプレートを含む第1の解釈テンプレートライブラリを決定する、ために用いられる。
【0112】
可能な実現方式として、前記ターゲット解釈テンプレートは、表示対象となる解釈要素の構成単位、表示対象となる解釈要素のコンテンツ、表示対象となる解釈要素のスタイル値及び表示対象となる解釈要素の優先度を含む。
【0113】
可能な実現方式として、前記装置1000はさらに、
前記経路計画結果を前記端末装置に返し、前記経路計画結果の計画識別子と前記要素情報との対応関係を保存し、
前記端末装置によって送信された解釈サービス要求を取得し、前記解釈サービス要求は前記計画識別子を含み、
前記対応関係に基づいて、前記計画識別子に対応する前記要素情報を呼び出し、前記要素情報を端末装置に送信するステップを実行する、ために用いられる。
【0114】
本出願の実施例は経路表示装置をさらに提供する。
図11を参照して、当該図は本出願の実施例で提供される経路表示装置の概略図である。前記装置1100は、
経路計画モードについての経路計画要求をサーバーに送信するためのものであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる送信ユニット1101と、
前記サーバーによって返された要素情報を取得するためのものであって、前記要素情報は、前記経路計画結果を前記端末装置に表示する際に前記ターゲット解釈要素を表示するように指示するための要素識別子を含む取得ユニット1102と、
前記要素情報に含まれる要素識別子に基づいて、ロカールに保存された解釈リソースプールからターゲット解釈要素を決定するための決定ユニット1103と、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するための表示ユニット1104と、を含む。
【0115】
可能な実現方式として、前記サーバーによって返された要素情報を取得する前に、前記装置1100はさらに、
前記サーバーによって返された経路計画結果を取得し、前記経路計画結果は、それに対応する計画識別子を含み、
前記計画識別子に基づいて、解釈サービス要求を前記サーバーに送信することで、前記サーバーから前記要素情報を取得するように要求する、ために用いられる。
【0116】
可能な実現方式として、前記経路計画モードは、ナビゲーションの前に経路計画を開始する理由、又はナビゲーションの中に経路計画を開始する理由を識別するために用いられ、前記送信ユニット1101は、
指定された始点及び指定された終点に対して経路計画を初回に開始する際に、又はナビゲーションの中に経路計画を開始する際に、前記経路計画要求をサーバーに送信するために用いられる。
【0117】
可能な実現方式として、前記装置1100はさらに、
前記経路計画結果に基づいて、前記ターゲット解釈要素に対応する表示位置を計算するために用いられ、
前記表示ユニット1104は、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を前記表示位置に表示するために用いられる。
【0118】
本出願の実施例は経路表示システムをさらに提供し、
図12に示すように、システム1200は端末装置1201及びサーバー1202を含み、前記端末装置1201は、上記各実施例において端末装置側で実行される経路表示方法を実行するために用いられ、前記サーバー1202は、上記各実施例においてサーバー側で実行される経路表示方法を実行するために用いられる。
【0119】
本出願の実施例はコンピュータ機器をさらに提供し、以下、ハードウェア実体化の観点から、本出願の実施例で提供されるコンピュータ機器について説明する。
【0120】
図13を参照して、
図13は本出願の実施例で提供されるサーバーの構造の概略図であり、当該サーバー1300は配置又は性能によって、大きな差別を有し、1つ又は複数の中央処理ユニット(central processing units、CPU)1322(例えば、1つ又は複数のプロセッサー)、メモリ1332、アプリケーションプログラム1342又はデータ1344を記憶する1つ又は複数の記憶媒体1330(例えば、1つ又は複数の大容量ストレージ)を含む。メモリ1332及び記憶媒体1330は短期記憶又は永久記憶であってもよい。記憶媒体1330に記憶されるプログラムは、1つ又は複数のモジュール(図示せず)を含み、各モジュールは、サーバーに対する一連のコマンド操作を含む。さらに、中央処理装置1322は記憶媒体1330と通信し、サーバー1300上で記憶媒体1330における一連のコマンド操作を実行するように配置されてもよい。
【0121】
サーバー1300は、1つ又は複数の電源1326、1つ又は複数の有線又は無線ネットワークインターフェース1350、1つ又は複数の入出力インターフェース1358、及び/又は1つ又は複数のオペレーティングシステム1341、例えばWindows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTMなどをさらに含んでもよい。
【0122】
上記の実施例において、サーバーにより実行されるステップは、当該
図13に示されるサーバーの構造に基づくことができる。
【0123】
CPU1322は、
経路計画モードについての経路計画要求に従って、対応する経路計画結果及び元の解釈データを決定するステップであって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられるステップと、
前記経路計画モード、及び前記元の解釈データに対応する経路解釈シナリオに基づいて、対応するターゲット解釈テンプレートを決定するステップと、
前記元の解釈データ及び前記ターゲット解釈テンプレートに基づいて、前記経路計画結果に対応するターゲット解釈要素の要素識別子を含む要素情報を決定するステップと、
前記要素情報を端末装置に送信するステップであって、前記要素情報における前記要素識別子は前記経路計画結果を前記端末装置に表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するように指示するために用いられるステップと、を実行するために用いられる。
【0124】
好ましく、CPU1322は、本出願の実施例における経路表示方法の何れか1つの具体的な実現形態の方法ステップをさらに実行することができる。
【0125】
以上で記載された経路表示方法については、本出願の実施例は経路表示のための端末装置をさらに提供し、上記の経路表示方法は実際に実現されて応用されるようにする。
【0126】
図14を参照して、
図14は本出願の実施例で提供される端末装置の構造概略図である。説明を容易にするために、本出願の実施例に関する部分のみを示し、開示されていない具体的な技術細部について、本出願の実施例の方法部分を参照すればよい。当該端末装置は、携帯電話、タブレットコンピューター、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、車載端末などを含む任意の端末装置であってもよく、端末装置が携帯電話であることを例にとる。
【0127】
図14は、本出願の実施例で提供される端末装置に関する携帯電話の構成の一部を示すブロック図である。
図14を参照して、当該携帯電話は、無線周波数(RadioFrequency、 RFと略称される)回路1410、メモリ1420、入力ユニット1430(タッチパネル1431及び他の入力デバイス1432を含む)、表示ユニット1440(表示パネル1441を含む)、センサー1450、オーディオ回路1460(スピーカ1461及びマイクロフォン1462に接続され得る)、ワイヤレスフィディリティ(wirelessfidelity、WiFiと略称される)モジュール1470、プロセッサー1480、及び電源1490などのコンポーネントを含む。当業者であれば、
図14の携帯電話の構成は、携帯電話を限定するものではなく、図に示されるものよりも多いもしくは少ないコンポーネントを含み得るか、いくつかのコンポーネントを組み合わせるか、または異なるコンポーネントの配置を有することがあると理解されたい。
【0128】
本出願の実施例において、当該携帯電話に含まれるメモリ1420はプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードを前記プロセッサーに伝送することができる。
【0129】
当該端末装置に含まれるプロセッサー1480は、
経路計画モードについての経路計画要求をサーバーに送信する機能であって、前記経路計画モードは前記経路計画要求の開始理由を識別するために用いられる機能と、
前記サーバーによって返された要素情報を取得する機能であって、前記要素情報は、前記経路計画結果を前記端末装置に表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示するように指示するための要素識別子を含む機能と、
前記要素情報に含まれる要素識別子に基づいて、ロカールに保存された解釈リソースプールからターゲット解釈要素を決定する機能と、
前記経路計画要求に対応する経路計画結果を表示する際に、前記ターゲット解釈要素を表示する機能と、を備える。
【0130】
本出願の実施例は、上記の実施例で提供される経路表示方法を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0131】
本出願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるコンピュータコマンドを含むコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムをさらに提供する。コンピュータ機器のプロセッサーはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から当該コンピュータコマンドを読み取り、プロセッサーは当該コンピュータコマンドを実行することで、上記の態様の様々な好適な実現形態で提供される経路表示方法を当該コンピュータ機器に実行させる。
【0132】
以上は本出願の具体的な実施形態に過ぎないが、本出願の保護範囲はこれに限定されず、当業者が本出願に開示された技術範囲内で、容易に想到し得る変化又は置き換えは、何れも本出願の保護範囲内に該当する。従って、本出願の保護範囲は請求項の保護範囲に準拠するべきである。
【符号の説明】
【0133】
100 端末装置
200 サーバー
300 データベース