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特許7601615人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システム
(51)【国際特許分類】
   B60T 8/88 20060101AFI20241210BHJP
   B62M 6/45 20100101ALI20241210BHJP
   B62J 45/00 20200101ALI20241210BHJP
   B62J 50/21 20200101ALI20241210BHJP
   B60T 17/22 20060101ALI20241210BHJP
   B60T 8/1761 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
B60T8/88
B62M6/45
B62J45/00
B62J50/21
B60T17/22 Z
B60T8/1761
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2020194678
(22)【出願日】2020-11-24
(65)【公開番号】P2022083313
(43)【公開日】2022-06-03
【審査請求日】2023-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】中倉 正裕
(72)【発明者】
【氏名】桑山 和也
(72)【発明者】
【氏名】道川 慧太
(72)【発明者】
【氏名】土澤 康弘
【審査官】後藤 健志
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-107998(JP,A)
【文献】国際公開第2018/105718(WO,A1)
【文献】特開2019-172227(JP,A)
【文献】特開2021-079764(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 8/00- 8/96
B60T 17/22
B62M 6/45
B62J 45/00
B62J 50/21-50/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、ブレーキ装置、前記ブレーキ装置によるブレーキ力を制御可能に構成されるブレーキ制御装置、および、コンポーネントを備え、
他人力駆動車の他ブレーキ制御装置に関する情報を外部装置から受信可能に構成される通信部と、
前記通信部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記通信部が受信する前記他ブレーキ制御装置に関する他作動情報に基づいて、前記コンポーネントを制御可能に構成され、
前記通信部は、前記外部装置に情報を送信可能に構成され、
前記制御部は、前記ブレーキ制御装置に関する作動情報を前記外部装置に送信するように、前記通信部を制御するように構成される、制御装置。
【請求項2】
前記作動情報は、前記ブレーキ制御装置の作動履歴に関する第1情報、および、前記ブレーキ制御装置の作動条件に関する第2情報の少なくとも1つを含む、請求項に記載の制御装置。
【請求項3】
人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車は、ブレーキ装置、および、前記ブレーキ装置によるブレーキ力を制御可能に構成されるブレーキ制御装置を備え、
外部装置に情報を送信可能に構成される通信部と、
前記通信部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ブレーキ制御装置に関する作動情報を前記外部装置に送信するように、前記通信部を制御し、
前記作動情報は、前記ブレーキ制御装置の作動履歴に関する第1情報を含み、
前記第1情報は、走行路のうちの前記ブレーキ制御装置が作動した地点の情報を含む、制御装置。
【請求項4】
前記人力駆動車は、コンポーネントを備え、
前記通信部は、他人力駆動車の他ブレーキ制御装置に関する情報を前記外部装置から受信可能に構成され、
前記制御部は、前記通信部が受信する前記他ブレーキ制御装置に関する他作動情報に基づいて、前記コンポーネントを制御可能に構成される、請求項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記コンポーネントは、報知部を含み、
前記通信部は、前記外部装置から前記他作動情報および前記他人力駆動車の識別情報を受信し、
前記制御部は、前記他作動情報および前記識別情報を報知するように前記報知部を制御する、請求項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記外部装置は、前記作動情報を視覚的に表示可能な表示部を有する携帯端末を含む、請求項からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記人力駆動車の前輪回転速度と、前記人力駆動車の後輪回転速度と、の差が第1所定値以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、
前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する、請求項からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記人力駆動車の車体速度と、前記人力駆動車の車輪速度と、の差が第2所定値以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、
前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する、請求項からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記ブレーキ装置は、ブレーキ作動装置、および、前記ブレーキ作動装置を操作可能に構成されるブレーキ操作装置を含み、
前記制御部は、前記ブレーキ操作装置の操作状態が所定状態以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、
前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する、請求項からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項10】
前記ブレーキ装置は、流体の圧力によって動作し、
前記制御部は、前記流体の圧力が所定圧力以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、
前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する、請求項からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項11】
人力駆動車用の制御システムであって、
前記制御システムは、
第1人力駆動車に設けられる第1制御装置と、
第2人力駆動車に設けられる第2制御装置と、を含み、
前記第1制御装置は、第1制御部と、第1通信部とを含み、
前記第2制御装置は、第2制御部と、第2通信部とを含み、
前記第1人力駆動車は、第1ブレーキ装置、および、前記第1ブレーキ装置によるブレーキ力を制御可能に構成される第1ブレーキ制御装置を備え、
前記第2人力駆動車は、コンポーネントを備え、
前記第1制御部は、前記第1ブレーキ制御装置に関する作動情報を送信するように前記第1通信部を制御し、
前記第2通信部は、前記作動情報を受信可能に構成され、
前記第2制御部は、前記第2通信部によって受信される前記作動情報に基づいて前記コンポーネントを制御する、制御システム。
【請求項12】
前記制御システムは、前記第2人力駆動車に設けられる通信装置をさらに含み、
前記第2通信部は、前記通信装置を介して前記作動情報を受信可能に構成される、請求項11に記載の制御システム。
【請求項13】
前記コンポーネントは、前記作動情報を報知する報知部を含み、
前記第2制御部は、前記作動情報を報知するように前記報知部を制御する、請求項11または12に記載の制御システム。
【請求項14】
前記コンポーネントは、前記第2人力駆動車の推進をアシストするモータを含み、
前記第2制御部は、前記作動情報に応じて前記モータを制御する、請求項11から13のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項15】
前記コンポーネントは、第2ブレーキ装置を含み、
前記第2制御部は、前記作動情報に応じて前記第2ブレーキ装置を制御する、請求項11から14のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項16】
前記第2人力駆動車は、第2ブレーキ装置を含み、
前記コンポーネントは、前記第2ブレーキ装置によるブレーキ力を制御可能に構成される第2ブレーキ制御装置を含み、
前記第2制御部は、前記作動情報に応じて前記第2ブレーキ制御装置を制御する、請求項11から14のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項17】
前記第1制御部は、前記作動情報と、前記第1人力駆動車の識別情報と、を前記第1通信部から送信するように前記第1通信部を制御し、
前記第2制御部は、前記作動情報と、前記識別情報と、に応じて前記コンポーネントを制御する、請求項11から16のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項18】
前記第1制御部は、
前記第1人力駆動車の前輪回転速度と、前記第1人力駆動車の後輪回転速度と、の差が第1所定値以上の場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、
前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する、請求項11から17のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項19】
前記第1制御部は、
前記第1人力駆動車の車体速度と、前記第1人力駆動車の車輪速度と、の差が第2所定値以上の場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、
前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する、請求項11から18のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項20】
前記第1ブレーキ装置は、第1ブレーキ作動装置、および、前記第1ブレーキ作動装置を操作可能に構成される第1ブレーキ操作装置を含み、
前記第1制御部は、
前記第1ブレーキ操作装置の操作情報が所定情報以上である場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、
前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する、請求項11から19のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項21】
前記第1ブレーキ装置は、流体の圧力によって動作し、
前記第1制御部は、
前記流体の圧力が所定圧力以上の場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、
前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する、請求項11から20のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項22】
前記作動情報は、前記第1ブレーキ制御装置の作動履歴に関する第1情報、および、前記第1ブレーキ制御装置の作動条件に関する第2情報の少なくとも1つを含む、請求項11から20のいずれか一項に記載の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1は、人力駆動車用のブレーキ制御装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2019/155371号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的の1つは、人力駆動車用のブレーキ制御装置に関する情報を好適に出力可能な人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置である。前記人力駆動車は、ブレーキ装置、および、前記ブレーキ装置によるブレーキ力を制御可能に構成されるブレーキ制御装置を備える。前記制御装置は、外部装置に情報を送信可能に構成される通信部と、前記通信部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ブレーキ制御装置に関する作動情報を前記外部装置に送信するように、前記通信部を制御する。
上記第1側面の制御装置によれば、ブレーキ制御装置に関する作動情報が外部装置に送信されるため、人力駆動車用のブレーキ制御装置に関する情報を好適に出力できる。
【0006】
前記第1側面に従う第2側面の制御装置において、前記作動情報は、前記ブレーキ制御装置の作動履歴に関する第1情報、および、前記ブレーキ制御装置の作動条件に関する第2情報の少なくとも1つを含む。
上記第2側面の制御装置によれば、ブレーキ制御装置の作動履歴に関する第1情報、および、ブレーキ制御装置の作動条件に関する第2情報、を外部装置に送信できる。
【0007】
前記第1側面または前記第2制御装置に従う第3側面の制御装置において、前記外部装置は、他人力駆動車に設けられる。
上記第3側面の制御装置によれば、他人力駆動車に設けられる外部装置にブレーキ制御装置に関する作動情報を送信できる。
【0008】
前記第3側面に従う第4側面の制御装置において、前記人力駆動車は、コンポーネントを備え、前記通信部は、前記他人力駆動車の他ブレーキ制御装置に関する情報を前記外部装置から受信可能に構成され、前記制御部は、前記通信部が受信する前記他ブレーキ制御装置に関する他作動情報に基づいて、前記コンポーネントを制御可能に構成される。
上記第4側面の制御装置によれば、他ブレーキ制御装置に関する他作動情報に基づいて、コンポーネントを制御できる。
【0009】
前記第4側面に従う第5側面の制御装置において、前記コンポーネントは、報知部を含み、前記通信部は、前記外部装置から前記他作動情報および前記他人力駆動車の識別情報を受信し、前記制御部は、前記他作動情報および前記識別情報を報知するように前記報知部を制御する。
上記第5側面の制御装置によれば、人力駆動車のユーザは、他作動情報および他人力駆動車の識別情報を報知部によって把握できる。
【0010】
前記第1側面から前記第5側面に従う第6側面の制御装置において、前記外部装置は、前記作動情報を視覚的に表示可能な表示部を有する携帯端末を含む。
上記第6側面の制御装置によれば、人力駆動車のユーザは、携帯端末によってブレーキ制御装置に関する作動情報を視覚的に把握できる。
【0011】
前記第1側面から前記第6側面に従う第7側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車の前輪回転速度と、前記人力駆動車の後輪回転速度と、の差が第1所定値以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する。
上記第7側面の制御装置によれば、人力駆動車の前輪回転速度と記人力駆動車の後輪回転速度と、の差に応じてブレーキ制御装置を作動させる場合、ブレーキ制御装置の作動情報を外部装置に送信できる。
【0012】
前記第1側面から前記第7側面に従う第8側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車の車体速度と、前記人力駆動車の車輪速度と、の差が第2所定値以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する。
上記第8側面の制御装置によれば、人力駆動車の車体速度と、人力駆動車の車輪速度と、の差に応じてブレーキ制御装置を作動させる場合、ブレーキ制御装置の作動情報を外部装置に送信できる。
【0013】
前記第1側面から前記第8側面に従う第9側面の制御装置において、前記ブレーキ装置は、ブレーキ作動装置、および、前記ブレーキ作動装置を操作可能に構成されるブレーキ操作装置を含み、前記制御部は、前記ブレーキ操作装置の操作状態が所定状態以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する。
上記第9側面の制御装置によれば、ブレーキ装置の操作装置の操作状態に応じてブレーキ制御装置を作動させる場合、ブレーキ制御装置の作動情報を外部装置に送信できる。
【0014】
前記第1側面から前記第9側面に従う第10側面のブレーキ制御装置において、前記ブレーキ装置は、流体の圧力によって動作し、前記制御部は、前記流体の圧力が所定圧力以上の場合、前記ブレーキ制御装置を作動させ、前記ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を前記外部装置に送信するように前記通信部を制御する。
上記第10側面の制御装置によれば、ブレーキ装置の流体の圧力に応じてブレーキ装置を作動させる場合、ブレーキ制御装置の作動情報を外部装置に送信できる。
【0015】
本発明の第11側面に従う制御システムは、人力駆動車用の制御システムであって、前記制御システムは、第1人力駆動車に設けられる第1制御装置と、第2人力駆動車に設けられる第2制御装置と、を含み、前記第1制御装置は、第1制御部と、第1通信部とを含み、前記第2制御装置は、第2制御部と、第2通信部とを含み、前記第1人力駆動車は、第1ブレーキ装置、および、前記第1ブレーキ装置によるブレーキ力を制御可能に構成される第1ブレーキ制御装置を備え、前記第2人力駆動車は、コンポーネントを備え、前記第1制御部は、前記第1ブレーキ制御装置に関する作動情報を送信するように前記第1通信部を制御し、前記第2通信部は、前記作動情報を受信可能に構成され、前記第2制御部は、前記第2通信部によって受信される前記作動情報に基づいて前記コンポーネントを制御する。
上記第11側面の制御システムによれば、第1人力駆動車の第1ブレーキ制御装置に関する作動情報に基づいて、第2制御部が第2人力駆動車のコンポーネントを制御できる。
【0016】
前記第11側面に従う第12側面の制御システムにおいて、前記制御システムは、前記第2人力駆動車に設けられる通信装置をさらに含み、前記第2通信部は、前記通信装置を介して前記作動情報を受信可能に構成される。
上記第12側面の制御システムによれば、第2通信部によって通信装置を介して作動情報を受信できる。
【0017】
前記第11側面から前記第12側面に従う第13側面の制御システムにおいて、前記コンポーネントは、前記作動情報を報知する報知部を含み、前記第2制御部は、前記作動情報を報知するように前記報知部を制御する。
上記第13側面の制御システムによれば、第2人力駆動車の搭乗者は、第1ブレーキ制御装置に関する作動情報を報知部によって把握できる。
【0018】
前記第11側面から前記第13側面に従う第14側面の制御システムにおいて、前記コンポーネントは、前記第2人力駆動車の推進をアシストするモータを含み、前記第2制御部は、前記作動情報に応じて前記モータを制御する。
上記第14側面の制御システムによれば、第1人力駆動車の第1ブレーキ制御装置に関する作動情報に応じて第2人力駆動車の推進をアシストするモータを制御できる。
【0019】
前記第11側面から前記第14側面に従う第15側面の制御システムにおいて、前記コンポーネントは、第2ブレーキ装置を含み、前記第2制御部は、前記作動情報に応じて前記第2ブレーキ装置を制御する。
上記第15側面の制御システムによれば、第1人力駆動車の第1ブレーキ制御装置に関する作動情報に応じて第2ブレーキ装置を制御できる。
【0020】
前記第11側面から前記第14側面に従う第16側面の制御システムにおいて、前記第2人力駆動車は、第2ブレーキ装置を含み、前記コンポーネントは、前記第2ブレーキ装置によるブレーキ力を制御可能に構成される第2ブレーキ制御装置を含み、前記第2制御部は、前記作動情報に応じて前記第2ブレーキ制御装置を制御する。
上記第16側面の制御システムによれば、第1人力駆動車の第1ブレーキ制御装置に関する作動情報に応じて第2ブレーキ制御装置を制御できる。
【0021】
前記第11側面から前記第16側面に従う第17側面の制御システムにおいて、前記第1制御部は、前記作動情報と、前記第1人力駆動車の識別情報と、を前記第1通信部から送信するように前記第1通信部を制御し、前記第2制御部は、前記作動情報と、前記識別情報と、に応じて前記コンポーネントを制御する。
上記第17側面の制御システムによれば、第1人力駆動車の第1ブレーキ制御装置に関する作動情報と、第1人力駆動車の識別情報と、によって、第2人力駆動車のコンポーネントを制御できる。
【0022】
前記第11側面から前記第17側面に従う第18側面の制御システムにおいて、前記第1制御部は、前記第1人力駆動車の前輪回転速度と、前記第1人力駆動車の後輪回転速度と、の差が第1所定値以上の場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する。
上記第18側面の制御システムによれば、第1人力駆動車の前輪回転速度と、第1人力駆動車の後輪回転速度と、の差に応じて第1ブレーキ制御装置に関する作動情報を送信できる。
【0023】
前記第11側面から前記第18側面に従う第19側面の制御システムにおいて、前記第1制御部は、前記第1人力駆動車の車体速度と、前記第1人力駆動車の車輪速度と、の差が第2所定値以上の場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する。
上記第19側面の制御システムによれば、第1人力駆動車の車体速度と、第1人力駆動車の車輪速度と、の差に応じて第1ブレーキ制御装置を作動する場合、第1ブレーキ制御装置に関する作動情報を送信できる。
【0024】
前記第11側面から前記第19側面に従う第20側面の制御システムにおいて、前記第1ブレーキ装置は、第1ブレーキ作動装置、および、前記第1ブレーキ作動装置を操作可能に構成される第1ブレーキ操作装置を含み、前記第1制御部は、前記第1ブレーキ操作装置の操作情報が所定情報以上である場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する。
上記第20側面の制御システムによれば、第1ブレーキ装置を操作可能に構成される操作装置の操作情報に応じて第1ブレーキ制御装置を作動する場合、第1ブレーキ制御装置に関する作動情報を送信できる。
【0025】
前記第11側面から前記第20側面に従う第21側面の制御システムにおいて、前記第1ブレーキ装置は、流体の圧力によって動作し、前記第1制御部は、前記流体の圧力が所定圧力以上の場合、前記第1ブレーキ制御装置を作動させ、前記第1ブレーキ制御装置を作動させる場合、前記作動情報を送信するように前記第1通信部を制御する。
上記第21側面の制御システムによれば、流体の圧力に応じて第1ブレーキ制御装置を作動する場合、第1ブレーキ制御装置に関する作動情報を送信できる。
【0026】
前記第11側面から前記第21側面に従う第22側面の制御システムにおいて前記作動情報は、前記第1ブレーキ制御装置の作動履歴に関する第1情報、および、前記ブレーキ制御装置の作動条件に関する第2情報の少なくとも1つを含む。
上記第21側面の制御装置によれば、第1人力駆動車の第1ブレーキ制御装置の作動履歴に関する第1情報、および、ブレーキ制御装置の作動条件に関する第2情報、を第2人力駆動車の第2通信部に送信できる。
【発明の効果】
【0027】
本開示の人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システムは、人力駆動車用のブレーキ制御装置に関する情報を好適に出力可能な人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】第1実施形態の人力駆動車用の制御装置を含む人力駆動車の側面図。
図2】第1実施形態の人力駆動車用の制御装置が制御するブレーキ制御システムの構成を示す模式図。
図3図2のブレーキ制御システムの構成を示すブロック図。
図4】第1実施形態の人力駆動車用の制御装置に関する電気的な構成を示すブロック図。
図5図4の制御部によって実行される処理の第1例を示すフローチャート。
図6図4の制御部によって実行される処理の第2例を示すフローチャート。
図7】第2実施形態の人力駆動車用の制御システムに関する電気的な構成を示すブロック図。
図8図7の第1制御部によって実行される処理を示すフローチャート。
図9図7の第2制御部によって実行される処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0029】
<第1実施形態>
図1から図6を参照して、第1実施形態の人力駆動車用の制御装置70について説明する。制御装置70は、人力駆動車10の任意の場所に設けられる。本実施形態では、制御装置70は、ブレーキ制御装置42の本体44(後述)に設けられる(図2および図3参照)。図1は、制御装置70が関係する人力駆動車10を示す。人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪12を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、ハンドバイク、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪12の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および3輪以上の車輪12を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力のみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車10は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(E-bike)を含む。イーバイクは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、自転車として説明する。
【0030】
人力駆動車10は、車輪12と、車体14と、を備える。車輪12は、前輪12Fと、後輪12Rと、を含む。車体14は、フレーム16と、フロントフォーク18と、を含む。フロントフォーク18には、ハンドルバー20がステム22を介して連結されている。
【0031】
本明細書において、以下の方向を示す用語「前(フロント)」、「後ろ(リア)」、「前方」、「後方」、「左」、「右」、「横」、「上方」、および、「下方」、並びに任意の他の類似の方向を示す用語は、人力駆動車10の基準位置(例えば、サドルまたはシート上)においてハンドルバー20を向いた搭乗者を基準に決定されるそれらの方向を指す。また、本明細書において、搭乗者は、人力駆動車の運転者、および人力駆動車の運転には関与しない同乗者を含む。人力駆動車が自転車の場合、搭乗者はライダである。人力駆動車が一人乗りの自転車の場合、搭乗者は運転者かつライダである。
【0032】
人力駆動車10は、人力駆動力が入力されるクランク24をさらに備える。クランク24は、フレーム16に対して回転可能なクランク軸24Aと、クランク軸24Aの軸方向の端部にそれぞれ設けられる一対のクランクアーム24Bとを含む。各クランクアーム24Bには、ペダル26が連結される。後輪12Rは、クランク24が回転することによって駆動される。クランク24は、駆動機構28によって後輪12Rと連結される。駆動機構28は、クランク軸24Aに連結される第1回転体30を含む。クランク軸24Aは、第1回転体30と一体回転するように連結されてもよく、第1ワンウェイクラッチを介して連結されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、クランク24が前転した場合に、第1回転体30を前転させ、クランク24が後転した場合に、クランク24と第1回転体30との相対回転を許容するように構成される。第1回転体30は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。
【0033】
駆動機構28は、第2回転体32と、連結部材34とをさらに含む。連結部材34は、第1回転体30の回転力を第2回転体32に伝達する。連結部材34は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。第2回転体32は、後輪12Rに連結される。第2回転体32は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体32と後輪12Rとの間には、好ましくは、第2ワンウェイクラッチが設けられている。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体32が前転した場合に、後輪12Rを前転させ、第2回転体32が後転した場合に、第2回転体32と後輪12Rとの相対回転を許容するように構成される。本実施形態では、後輪12Rが駆動機構28によってクランク24に連結されるが、前輪12Fおよび後輪12Rの少なくとも1つが、駆動機構28によってクランク24に連結されてもよい。
【0034】
人力駆動車10は、ブレーキ装置36を備える。好ましくは、ブレーキ装置36は、ブレーキ作動装置38、および、ブレーキ作動装置38を操作可能に構成されるブレーキ操作装置40を含む。ブレーキ装置36は、ブレーキ作動装置38とブレーキ操作装置40とを接続する接続部材41を含む。ブレーキ装置36は、前輪12Fに制動力を付与する。ブレーキ装置36は、後輪12Rに制動力を付与するものであってもよい。接続部材41は、ブレーキ制御装置42の本体44(後述)を介してブレーキ操作装置40とブレーキ作動装置38とを接続する。
【0035】
図2に示すように、ブレーキ操作装置40は、例えば、ハンドルバー20に設けられる。ブレーキ装置36は、ディスクブレーキシステムであってもよく、リムブレーキシステムであってもよく、ローラブレーキシステムであってもよい。本実施形態では、ブレーキ装置36はディスクブレーキシステムであり、ブレーキ作動装置38は、ディスクブレーキキャリパである。ブレーキ作動装置38は、車輪12(ここでは前輪12F)に設けられるディスクブレーキロータを制動するように構成される。好ましくは、ブレーキ装置36は、流体の圧力によって動作する。流体は、例えば作動油である。接続部材41の内部には流体が充填される。接続部材41は、ブレーキホースである。
【0036】
ブレーキ操作装置40は、ブレーキ操作装置40への操作に伴う流体の移動によってブレーキ作動装置38を作動させる。ブレーキ作動装置38は、ブレーキ操作装置40の操作量に応じて作動する。ブレーキ操作装置40の操作量が大きくなるほど、ブレーキ作動装置38によるブレーキ力が大きくなる。
【0037】
図2および図3に示すように、人力駆動車10は、ブレーキ装置36によるブレーキ力を制御可能に構成されるブレーキ制御装置42を備える。ブレーキ制御装置42は、ブレーキ操作装置40の操作量とブレーキ力との関係を変更可能に構成される。ブレーキ制御装置42は、本体44を備える。本体44は、例えば、フレーム16に設けられる。本実施形態では、本体44は、フレーム16の内部に設けられる。本体44は、フレーム16の外面に取り付けられてもよい。本体44は、ステム22、ハンドルバー20、または、フロントフォーク18に設けられてもよい。
【0038】
図3に示すように、本体44は、圧力制御部50と、圧力制御部50を駆動する駆動部52と、を含む。圧力制御部50は、ブレーキ操作装置40とブレーキ作動装置38との間の流体の圧力を制御する。好ましくは、圧力制御部50は、本体44の流体室に設けられるバルブ50Aを含む。駆動部52は、電気アクチュエータ52Aを含む。電気アクチュエータ52Aは、バルブ50Aを駆動する。電気アクチュエータ52Aは、例えば、電気モータである。電気アクチュエータ52Aは、ソレノイドであってもよい。駆動部52は、電気アクチュエータ52Aの回転体の回転運動を直線運動に変換して圧力制御部50に伝える変換機構、および、電気アクチュエータ52Aの回転体の回転運動を変速して変換機構に伝える伝達機構(変速機構)を含む。
【0039】
接続部材41は、第1接続部材46、および、第2接続部材48を含む。本体44は、第1接続部材46を介してブレーキ操作装置40に接続される第1ポート54と、第2接続部材48を介してブレーキ作動装置38に接続される第2ポート56と、を有する。バルブ50Aは、第1ポート54と第2ポート56との間における流体の流通状態を変更する。駆動部52の電気アクチュエータ52Aは、バルブ50Aを駆動するように構成される。駆動部52は、電気アクチュエータ52Aに電力を供給する電源に電気的に接続される。好ましくは、電源は、人力駆動車10の推進をアシストするアシストモータと電気的に接続されるバッテリ(2次電池)58である。バッテリ58とは別に、ブレーキ制御装置42専用の電源を準備してもよい。アシストモータは、クランク軸24Aに設けられてもよく、車輪12に設けられるハブモータであってもよい。
【0040】
好ましくは、人力駆動車10は、コンポーネント60を備える。好ましくは、コンポーネント60は、報知部60Aを含む。報知部60Aは、例えば表示部60AXを含む。表示部60AXは、例えば、表示パネルを備える。表示部60AXは、例えば、携帯型電子機器、ディスプレイ、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、および、サイクルコンピュータの少なくとも1つを含む。報知部60Aは、スピーカを含んでいてもよい。
【0041】
図4に示すように、制御装置70は、制御部72を備える。制御部72は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。制御装置70は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部72は、全体がブレーキ制御装置42の本体44に設けられてもよく、少なくとも一部がブレーキ制御装置42の本体44に設けられてもよく、全体がブレーキ制御装置42の外部に設けられていてもよい。制御装置70は、全体がブレーキ制御装置42の本体44に設けられてもよく、少なくとも一部がブレーキ制御装置42の本体44に設けられてもよく、全体がブレーキ制御装置42の外部に設けられていてもよい。
【0042】
好ましくは、制御装置70は、記憶部76をさらに含む。記憶部76には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報は、例えば、ブレーキ制御装置42の作動条件に関する情報を含む。記憶部76は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAM(Random access memory)を含む。
【0043】
制御部72は、ブレーキ制御装置42を制御可能に構成される。制御部72は、ブレーキ制御装置42を作動させる作動条件に基づいて電気アクチュエータ52Aひいてはバルブ50Aを駆動する。好ましくは、ブレーキ制御装置42は、ABS(Anti-lock Braking System)の機能を有する。制御部72は、人力駆動車10において車輪12(ここでは前輪12F)のスリップまたはロックが予測される状態の場合に、電気アクチュエータ52Aを駆動する。好ましくは、制御部72は、ブレーキ装置36によるブレーキ力が減少するようにブレーキ制御装置42を制御する。好ましくは、制御部72は、ブレーキ装置36によるブレーキ力が減少および回復を繰り返すようにブレーキ制御装置42を制御する。ABSが作動する場合、電気アクチュエータ52Aがバルブ50Aを移動させる。これに伴って、第1ポート54と第2ポート56との間の流路が遮断されるとともに、圧力制御部50においてバルブ50Aよりも第2ポート56側の流路の容積が増加する。その結果、ブレーキ作動装置38における流体圧が低下することによってブレーキ力が減少し、車輪12(ここでは前輪12F)のスリップまたはロックが抑制される。続いて、第1ポート54と第2ポート56との間の流路を接続するように、電気アクチュエータ52Aがバルブ50Aを移動させる。これに伴って、ブレーキ操作装置40への操作が継続されていればブレーキ作動装置38に再び作動油が供給され、ブレーキ力が回復する。このような減圧機構(ABS機構)としては、種々の構成が考えられる。ブレーキ制御装置42には、任意の減圧機構を採用できる。ブレーキ制御装置42は、無線通信装置または電気ケーブルを介して、制御部72に接続される。
【0044】
制御部72は、第1例から第4例の少なくとも1つによって、ブレーキ制御装置42を作動させる。好ましくは、人力駆動車10は、検出部62をさらに含む。検出部62は、車速検出部、加速度検出部、操作状態検出部、および、流体圧力検出部の少なくとも1つを含む。
【0045】
第1例において、制御部72は、人力駆動車10の前輪回転速度と、人力駆動車10の後輪回転速度と、の差Lが第1所定値LA以上の場合、ブレーキ制御装置42を作動させる。第1例において、好ましくは、検出部62は、車速検出部を含む。車速検出部は、前輪12Fおよび後輪12Rのそれぞれに対応して設けられる。人力駆動車10の前輪回転速度および人力駆動車10の後輪回転速度は、車速検出部によって検出される。制御部72は、前輪12Fおよび後輪12Rに対応して設けられる車速検出部によって検出される人力駆動車10の前輪回転速度および人力駆動車10の後輪回転速度に基づいて、差Lを演算する。
【0046】
第2例において、制御部72は、人力駆動車10の車体速度と、人力駆動車10の車輪速度と、の差Mが第2所定値MA以上の場合、ブレーキ制御装置42を作動させる。第2例において、好ましくは、検出部62は、車速検出部および加速度検出部を含む。車速検出部は、前輪12Fおよび後輪12Rの一方に対応して設けられる。人力駆動車10の前輪回転速度および人力駆動車10の後輪回転速度の一方は、車速検出部によって検出される。制御部72は、加速度検出部によって検出される加速度を積算することによって車体速度を演算する。制御部72は、前輪12Fおよび後輪12Rの一方に対応する車速検出部によって検出される人力駆動車10の車輪回転速度、および、制御部72によって取得される車体速度によって、差Mを演算する。車体速度については、任意に取得できる。例えば、制御部72は、GPS(Global Positioning System)を用いて車体速度を取得してもよい。
【0047】
第3例において、制御部72は、ブレーキ操作装置40の操作状態が所定状態以上の場合、ブレーキ制御装置42を作動させる。操作状態は、ブレーキ操作装置40の所定時間あたりの操作量Nを含む。好ましくは、ブレーキ操作装置40は、操作レバー40Aを含む(図2参照)。例えば、操作量Nは、操作レバー40Aの所定時間あたりの操作量含む。操作量Nは、操作レバー40Aの回転角度、歪量および回転速度の少なくとも1つを含む。第3例において、好ましくは、検出部62は、操作状態検出部を含む。操作状態検出部は、操作レバー40Aの状態を検出するように構成される。例えば、操作状態検出部は、操作レバー40Aの回転角度を検出可能に構成される回転角度検出部、操作レバー40Aの歪を検出可能に構成される歪検出部、および、操作レバー40Aの回転速度を検出可能に構成される回転速度検出部の少なくとも1つを含む。制御部72は、操作状態検出部によって検出される操作レバー40Aの操作状態に基づいてブレーキ操作装置40の操作量Nを演算する。
【0048】
第4例において、制御部72は、流体の圧力Pが所定圧力PA以上の場合、ブレーキ制御装置42を作動させる。第4例において、好ましくは、検出部62は、圧力検出部を含む。圧力検出部は、ブレーキ装置36の内部の流体の圧力Pを検出するように構成される。
【0049】
通信部74は、外部装置80に情報を送信可能に構成される。制御部72は、通信部74を制御する。
【0050】
本実施形態では、通信部74は無線通信ユニットを含むように構成され、無線通信を行う。無線通信には、例えば、Ant+(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、Zigbee(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)、およびNFC(Near Field Communication)のいずれか1つの通信規格が用いられる。通信部74にはバッテリ58から電力が供給される。通信部74は、外部装置80の他通信部80Cと通信可能に構成される。
【0051】
図4に示すように、外部装置80は、他人力駆動車82に設けられる。他人力駆動車82は、人力駆動車10とは他の人力駆動車である。他人力駆動車82は、他ブレーキ装置84、および、他ブレーキ制御装置84Aを含む。好ましくは、他ブレーキ装置84は、ブレーキ装置36と同様の構成を含む。好ましくは、他ブレーキ制御装置84Aは、ブレーキ制御装置42と同様の構成を含む。外部装置80は、作動情報Aを視覚的に表示可能な表示部を有する携帯端末86を含んでいてもよい。携帯端末86は、例えば、スマートフォンである。外部装置80が携帯端末86を含む場合、好ましくは、携帯端末86は、他人力駆動車82に設けられる制御装置と通信可能に構成される。
【0052】
外部装置80は、他制御部80Aを含む。他制御部80Aは、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPUまたはMPUを含む。演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。外部装置80は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。
【0053】
外部装置80は、他記憶部80Bをさらに含む。他記憶部80Bには、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報は、例えば、他ブレーキ制御装置84Aの作動条件に関する情報を含む。他記憶部80Bは、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。揮発性メモリは、例えば、RAMを含む。
【0054】
外部装置80は、他通信部80Cをさらに含む。本実施形態では、通信部80Cは無線通信ユニットを含むように構成され、無線通信を行う。無線通信には、例えば、Ant+、Bluetooth、WiFi、Zigbee、無線LAN、およびNFCのいずれか1つの通信規格が用いられる。他通信部80Cにはバッテリ58から電力が供給される。他通信部80Cは、通信部74と通信可能に構成される。
【0055】
制御部72は、ブレーキ制御装置42に関する作動情報Aを外部装置80に送信するように、通信部74を制御する。好ましくは、作動情報Aは、ブレーキ制御装置42の作動履歴に関する第1情報、および、ブレーキ制御装置42の作動条件に関する第2情報の少なくとも1つを含む。作動履歴に関する第1情報は、例えば、ブレーキ制御装置42の作動回数、および、走行路のうちの作動した地点等の情報を含む。ブレーキ制御装置42の作動条件に関する第2情報は、例えば、上述の第1例から第4例の少なくとも1つの作動条件を満たしたことを示す情報を含む。
【0056】
好ましくは、制御部72は、ブレーキ制御装置42を作動させる場合、作動情報Aを外部装置80に送信するように通信部74を制御する。
【0057】
図5を参照して、通信部74の制御処理について説明する。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、図5に示す処理を開始してフローチャートのステップS11に移行する。制御部72は、予め定める周期で図5に示す処理を繰り返す。
【0058】
制御部72はステップS11において、ブレーキ制御装置42の作動条件を満たすか否かを判定する。ステップS11における判定結果が否定判定の場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS11における判定結果が肯定判定の場合、制御部72は、ステップS12に移行する。
【0059】
制御部72は、ステップS12において、ブレーキ制御装置42を作動させ、ステップS13に移行する。制御部72はステップS13において、作動情報Aを外部装置80に送信するように通信部74を制御して、処理を終了する。
【0060】
好ましくは、通信部74は、外部装置80から他作動情報Bおよび他人力駆動車82の識別情報Cを受信する。制御部72は、他作動情報Bおよび識別情報Cを報知するように報知部60Aを制御する。上述の作動情報Aと同様に、他作動情報Bは、他ブレーキ制御装置84Aの作動履歴に関する第1情報、および、他ブレーキ制御装置84Aの作動条件に関する第2情報、を含む。通信部74は、他人力駆動車82の他ブレーキ制御装置84Aに関する情報を外部装置80から受信可能に構成されてもよい。制御部72は、通信部74が受信する他ブレーキ制御装置84Aに関する他作動情報Bに基づいて、コンポーネント60を制御可能に構成されてもよい。
【0061】
例えば、制御部72は、他作動情報Bおよび識別情報Cを受信すると、表示部60AXに他作動情報Bおよび識別情報Cを表示させる。このため、ライダは、識別情報Cと対応する他人力駆動車82のブレーキ制御装置42が作動したことを把握できる。
【0062】
図6を参照して、コンポーネント60の制御処理について説明する。制御部72は、制御部72に電力が供給されると、図6に示す処理を開始してフローチャートのステップS21に移行する。制御部72は、予め定める周期で図6の制御処理を繰り返す。
【0063】
制御部72はステップS21において、外部装置80から他作動情報Bおよび他人力駆動車82の識別情報Cを受信したか否かを判定する。ステップS21における判定結果が否定判定の場合、制御部72は、処理を終了する。ステップS21における判定結果が肯定判定の場合、制御部72は、ステップS22に移行する。
【0064】
制御部72はステップS22において、他作動情報Bおよび識別情報Cを報知するように報知部60Aを制御して、処理を終了する。
【0065】
コンポーネント60は、報知部60Aに代えてまたは加えて、ブレーキ装置36、ブレーキ制御装置42、および、人力駆動車10の推進をアシストするモータを含んでいてもよい。コンポーネント60がブレーキ装置36、ブレーキ制御装置42、および、人力駆動車10の推進をアシストするモータの少なくとも1つを含む場合、制御部72は、他作動情報Bに基づいて、ブレーキ装置36、ブレーキ制御装置42、および、人力駆動車10の推進をアシストするモータを制御してもよい。この場合、制御部72は、ステップS22において、他作動情報Bおよび識別情報Cに基づいて、報知部60Aとは異なる人力駆動車用のコンポーネントを制御してもよい。
【0066】
<第2実施形態>
図7から図9を参照して、第2実施形態の人力駆動車用の制御装置70および人力駆動車用の制御システム110について説明する。第2実施形態の人力駆動車用の制御装置70および人力駆動車用の制御システム110は、第1実施形態の人力駆動車用の制御装置70と共通する構成を含むため、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0067】
図7に示すように、制御システム110は、第1人力駆動車90に設けられる第1制御装置112と、第2人力駆動車96に設けられる第2制御装置120と、を含む。第1制御装置112は、第1制御部114と、第1通信部116とを含む。第1制御装置112は、第1記憶部118をさらに含む。第2制御装置120は、第2制御部122と、第2通信部124とを含む。第2制御装置120は、第2記憶部126をさらに含む。第1人力駆動車90および第2人力駆動車96はいずれも、自転車であり、走行に関する要素は人力駆動車10と同様に構成される。
【0068】
好ましくは、第1制御部114と、第2制御部122とは、制御部72と同様の構成を有する。好ましくは、第1通信部116と、第2通信部124とは、通信部74と同様の構成を有する。好ましくは、第1記憶部118と、第2記憶部126とは、記憶部76と同様の構成を有する。
【0069】
第1人力駆動車90は、第1ブレーキ装置92、および、第1ブレーキ装置92によるブレーキ力を制御可能に構成される第1ブレーキ制御装置94を備える。第1ブレーキ装置92は、ブレーキ装置36と同様の構成を有する。第1ブレーキ制御装置94は、ブレーキ制御装置42と同様の構成を有する。第1ブレーキ装置92は、第1ブレーキ作動装置、および、第1ブレーキ作動装置を操作可能に構成される第1ブレーキ操作装置を含む。第1ブレーキ作動装置、および、第1ブレーキ作動装置を操作可能に構成される第1ブレーキ操作装置は、ブレーキ作動装置38およびブレーキ操作装置40と同様の構成を有する。
【0070】
第2人力駆動車96は、第2ブレーキ装置106を含む。第2人力駆動車96は、第2ブレーキ装置106によるブレーキ力を制御可能に構成される第2ブレーキ制御装置108を含む。第2ブレーキ装置106は、ブレーキ装置36と同様の構成を有する。第2ブレーキ制御装置108は、ブレーキ制御装置42と同様の構成を有する。第2ブレーキ装置106は、第2ブレーキ作動装置、および、第2ブレーキ作動装置を操作可能に構成される第2ブレーキ操作装置を含む。第2ブレーキ作動装置、および、第2ブレーキ作動装置を操作可能に構成される第2ブレーキ操作装置は、ブレーキ作動装置38およびブレーキ操作装置40と同様の構成を有する。
【0071】
第1制御部114は、第1ブレーキ制御装置94に関する作動情報A1を送信するように第1通信部116を制御する。上述の作動情報Aと同様に、作動情報A1は、第1ブレーキ制御装置9の作動履歴に関する第1情報、および、第1ブレーキ制御装置9の作動条件に関する第2情報の少なくとも1つを含む。好ましくは、第1制御部114は、作動情報A1と、第1人力駆動車90の識別情報C1と、を第1通信部116から送信するように第1通信部116を制御する。
【0072】
好ましくは、制御システム110は、第2人力駆動車96に設けられる通信装置128をさらに含む。第2通信部124は、作動情報A1を通信装置128を介して受信可能に構成される。通信装置128は、例えば、スマートフォンである。第2通信部124は、通信装置128介さず、第1通信部116と通信可能に構成されてもよい。
【0073】
第2人力駆動車96は、コンポーネント98を備える。コンポーネント98は、作動情報A1を報知する報知部100を含む。報知部100は、第1実施形態の報知部60Aと同様の構成を有する。第2制御部122は、作動情報A1を報知するように報知部100を制御する。
【0074】
例えば、コンポーネント98は、第2人力駆動車96の推進をアシストするモータ104を含む。第2制御部122は、作動情報A1に応じてモータ104を制御する。この場合、例えば、第2制御部122は、モータ104の作動が抑制されるようにモータ104を制御する。
【0075】
例えば、コンポーネント98は、第2ブレーキ装置106を含む。第2制御部122は、作動情報A1に応じて第2ブレーキ装置106を制御する。この場合、例えば、第2制御部122は、第2ブレーキ装置106を作動させる。
【0076】
例えば、コンポーネント98は、第2ブレーキ装置106によるブレーキ力を制御可能に構成される第2ブレーキ制御装置108を含む。第2制御部122は、作動情報A1に応じて第2ブレーキ制御装置108を制御する。この場合、例えば、第2制御部122は、第2ブレーキ制御装置108を作動させる。
【0077】
第1人力駆動車90は人力駆動車10の検出部62と同様に構成される第1検出部130をさらに含む。第2人力駆動車96は人力駆動車10の検出部62と同様に構成される第2検出部132をさらに含む。第1検出部130は、車速検出部、加速度検出部、操作状態検出部、および、流体圧力検出部の少なくとも1つを含む。第2検出部132は、車速検出部、加速度検出部、操作状態検出部、および、流体圧力検出部の少なくとも1つを含む。
【0078】
第1制御部114は、第1例から第4例の少なくとも1つによって、第1ブレーキ制御装置94を作動させる。
【0079】
第1例において、第1制御部114は、第1人力駆動車90の前輪回転速度と、第1人力駆動車90の後輪回転速度と、の差が第1所定値以上の場合、第1ブレーキ制御装置94を作動させる。第1例において、好ましくは、第1検出部130は、第1実施形態の第1例における検出部62と同様に構成される。
【0080】
第2例において、第1制御部114は、第1人力駆動車90の車体速度と、第1人力駆動車90の車輪速度と、の差が第2所定値以上の場合、第1ブレーキ制御装置94を作動させる。第2例において、好ましくは、第1検出部130は、第1実施形態の第2例における検出部62と同様に構成される。
【0081】
第3例において、第1制御部114は、第1ブレーキ操作装置の操作情報が所定情報以上である場合、第1ブレーキ制御装置94を作動させる。第3例において、好ましくは、第1検出部130は、第1実施形態の第3例における検出部62と同様に構成される。
【0082】
第4例において、第1ブレーキ装置92は、流体の圧力によって動作する。第1制御部114は、流体の圧力が所定圧力以上の場合、第1ブレーキ制御装置94を作動させる。第4例において、好ましくは、第1検出部130は、第1実施形態の第4例における検出部62と同様に構成される。
【0083】
第1制御部114は、第1ブレーキ制御装置94を作動させる場合、作動情報A1を送信するように第1通信部116を制御する。
【0084】
図8を参照して、第1制御部114が第1ブレーキ制御装置94および第1通信部116を制御する処理について説明する。第1制御部114は、第1制御部114に電力が供給されると、処理を開始して図8に示すフローチャートのステップS31に移行する。第1制御部114は、図8のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS31からの処理を繰り返す。
【0085】
第1制御部114はステップS31において、第1ブレーキ制御装置94の作動条件を満たすか否かを判定する。ステップS31における判定結果が否定判定の場合、第1制御部114は、処理を終了する。ステップS31における判定結果が肯定判定の場合、第1制御部114は、ステップS32に移行する。
【0086】
第1制御部114は、ステップS32において、第1ブレーキ制御装置94を作動させ、ステップS33に移行する。第1制御部114はステップS33において、作動情報A1と、識別情報C1とを送信するように第1通信部116を制御して、処理を終了する。
【0087】
第2通信部124は、作動情報A1を受信可能に構成される。第2制御部122は、第2通信部124によって受信される作動情報A1に基づいて、コンポーネント98を制御する。好ましくは、第2制御部122は、作動情報A1と、識別情報C1と、に応じてコンポーネント98を制御する。
【0088】
図9を参照して、第2制御部122が行う処理について説明する。第2制御部122は、第2制御部122に電力が供給されると、処理を開始して図9に示すフローチャートのステップS41に移行する。第2制御部122は、図9のフローチャートが終了すると、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS41からの処理を繰り返す。
【0089】
第2制御部122はステップS41において、作動情報A1と、第1人力駆動車90の識別情報C1を第1通信部116から受信したか否かを判定する。ステップS41における判定結果が否定判定の場合、第2制御部122は、処理を終了する。ステップS41における判定結果が肯定判定の場合、第2制御部122は、ステップS42に移行する。
【0090】
第2制御部122は、ステップS42において、作動情報A1と、第1人力駆動車90の識別情報C1とに基づいてコンポーネント98を制御して、処理を終了する。
【0091】
<変形例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0092】
・作動情報Aは、人力駆動車10の車輪12の摩耗に関する情報を含んでいてもよい。この場合、制御部72は、ステップS22において、車輪12の摩耗に関する情報を報知するように報知部60Aを制御する。
【0093】
・第2実施形態において、制御システム110は、3台以上の人力駆動車を含んでいてもよい。この場合、3台以上の人力駆動車のうちの少なくとも1台が第1人力駆動車90と同様の構成を含み、その他の人力駆動車は第2人力駆動車96と同様の構成を含む。第1人力駆動車90と第2人力駆動車96とが、逆の関係になってもよい。
【0094】
・第1実施形態において、制御部72は、図6のステップS22において、識別情報Cを省略し、他作動情報Bに基づいてコンポーネント60を制御してもよい。
【0095】
・第2実施形態において、第2制御部122は、図9のステップS42において、識別情報C1を省略し、作動情報A1に基づいてコンポーネント98を制御してもよい。
【0096】
・ブレーキ制御装置42,94,108は、電気アクチュエータ52Aに代えてまたは加えて、ポンプを備えていてもよい。
【0097】
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
【符号の説明】
【0098】
10…人力駆動車、12F…前輪、12R…後輪、36…ブレーキ装置、38…ブレーキ作動装置、40…ブレーキ操作装置、42…ブレーキ制御装置、60…コンポーネント、60A…報知部、60AX…表示部、62…検出部、70…制御装置、72…制御部、74…通信部、76…記憶部、80…外部装置、80A…他制御部、80B…他記憶部、80C…他通信部、82…他人力駆動車、84…他ブレーキ装置、84A…他ブレーキ制御装置、86…携帯端末、90…第1人力駆動車、92…第1ブレーキ装置、94…第1ブレーキ制御装置、96…第2人力駆動車、98…コンポーネント、100…報知部、102…表示部、104…モータ、106…第2ブレーキ装置、108…第2ブレーキ制御装置、110…制御システム、112…第1制御装置、114…第1制御部、116…第1通信部、118…第1記憶部、120…第2制御装置、122…第2制御部、124…第2通信部、126…第2記憶部、128…通信装置、130…第1検出部、132…第2検出部。
図1
図2
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図9