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特許7601854端末装置、基地局装置、および、通信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】端末装置、基地局装置、および、通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20241210BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241210BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20241210BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20241210BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20241210BHJP
【FI】
H04W16/28 130
H04W72/0446
H04W72/1268
H04W72/231
H04W72/232
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022504392
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(86)【国際出願番号】 JP2021007936
(87)【国際公開番号】W WO2021177296
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2024-02-08
(31)【優先権主張番号】P 2020038494
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100129115
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(74)【代理人】
【識別番号】100131473
【弁理士】
【氏名又は名称】覚田 功二
(72)【発明者】
【氏名】吉村 友樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔一
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 大一郎
(72)【発明者】
【氏名】林 会発
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/096921(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0068315(US,A1)
【文献】HUAWEI, HISILICON,Reliability enhancement on PUCCH & PUSCH with multi-TRP/panel,3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1905270,2019年03月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の空間フィルタと第2の空間フィルタとの決定に用いられるDCI(Downlink Control Information)フォーマットを伴うPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を受信する受信部と、
前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)送信する送信部と、を備え、
前記送信部は、前記PUSCHに対して、前記第1の空間フィルタと、前記第2の空間フィルタとを巡回的にマップし、
前記第1の空間フィルタが連続的にマップされる周期の1周期のスロットの数、および、前記第2の空間フィルタが連続的にマップされる周期の1周期のスロットの数、はRRC(Radio Resource Control)パラメータにより決定される
端末装置。
【請求項2】
第1の空間フィルタと第2の空間フィルタとの決定に用いられるDCI(Downlink Control Information)フォーマットを伴うPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を送信する送信部と、
前記DCIフォーマットによりスケジューリングされたPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)受信する受信部と、を備え、
前記PUSCHは、前記第1の空間フィルタと、前記第2の空間フィルタとが巡回的にマップされ、
前記第1の空間フィルタが連続的にマップされる周期の1周期のスロットの数、および、前記第2の空間フィルタが連続的にマップされる周期の1周期のスロットの数は、RRC(Radio Resource Control)パラメータにより決定される
基地局装置。
【請求項3】
端末装置に用いられる通信方法であって、
第1の空間フィルタと第2の空間フィルタとの決定に用いられるDCI(Downlink Control Information)フォーマットを伴うPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を受信するステップと、
前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)送信するステップと、を備え、
前記PUSCHは、前記第1の空間フィルタと、前記第2の空間フィルタとが巡回的にマップされ、
前記第1の空間フィルタが連続的にマップされる周期の1周期のスロットの数、および、前記第2の空間フィルタが連続的にマップされる周期の1周期のスロットの数は、RRC(Radio Resource Control)パラメータにより決定される
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、基地局装置、および、通信方法に関する。
本願は、2020年3月6日に日本に出願された特願2020-38494号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution (LTE)」、または、「EUTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access」とも呼称される)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において検討されている。LTEにおいて、基地局装置はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置はUE(User Equipment)とも呼称される。LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のサービングセルを管理してもよい。
【0003】
3GPPでは、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)が策定する次世代移動通信システムの規格であるIMT(International Mobile Telecommunication)―2020に提案するため、次世代規格(NR: New Radio)の検討が行われている(非特許文献1)。NRは、単一の技術の枠組みにおいて、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communication)の3つのシナリオを想定した要求を満たすことが求められている。
【0004】
3GPPにおいて、NRによってサポートされるサービスの拡張の検討が行われている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】"New SID proposal: Study on New Radio Access Technology", RP-160671, NTT docomo, 3GPP TSG RAN Meeting #71,Goteborg, Sweden, 7th ― 10th March, 2016.
【文献】“Release 17 package for RAN”, RP-193216, RAN chairman, RAN1 chairman, RAN2 chairman, RAN3 chairman, 3GPP TSG RAN Meeting #86, Sitges, Spain, 9th ― 12th December, 2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一態様は、効率的に通信を行う端末装置、該端末装置に用いられる通信方法、効率的に通信を行う基地局装置、該基地局装置に用いられる通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の第1の態様は、端末装置であって、空間関連情報セットを活性化するMAC層のコマンドを受信する受信部と、前記空間関連情報セットのうちのいずれかの空間関連情報に基づく送信フィルタを適用してPUCCHを送信し、前記空間関連情報セットの空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタを適用して、PUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、前記空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と、前記第1の空間関連情報とは異なる第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記送信部は、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用し、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用する。
【0008】
(2)本発明の第2の態様は、端末装置であって、少なくとも1つのSRSリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットを受信する受信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、端末装置に1つのSRSリソースセットがRRCパラメータにより設定され、前記1つのSRSリソースセットの第1のSRSリソースサブセットと、前記1つのSRSリソースセットの第2のSRSリソースサブセットとを決定し、前記1つのSRSリソース指示フィールドの値に基づき、前記第1のSRSリソースサブセットまたは前記第2のSRSリソースサブセットが示され、前記第1のSRSリソースサブセットは、第1のSRSリソースと第2のSRSリソースを少なくとも含み、前記第2のSRSリソースサブセットは、第3のSRSリソースと第4のSRSリソースを少なくとも含み、前記送信部は、前記示されるSRSリソースサブセットが前記第1のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用し、かつ、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用し、前記指示されたSRSリソースサブセットが前記第2のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第3のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第3のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用し、かつ、前記スロットセットの第4のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第4のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用する。
【0009】
(3)本発明の第3の態様は、端末装置であって、第1の空間関連情報セットを活性化する第1のMAC層コマンドを受信し、第2の空間関連情報セットを活性化する第2のMAC層コマンドを受信する受信部と、前記第1の空間関連情報セットのうちの1つの空間関連情報に基づく送信フィルタを適用してPUCCHを送信し、前記第2の空間関連情報セットの第1の空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタを適用して、PUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、前記第1の空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記送信部は、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用し、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用する。
【0010】
(4)本発明の第4の態様は、基地局装置であって、空間関連情報セットを活性化するMAC層のコマンドを送信する受信部と、前記空間関連情報セットのうちのいずれかの空間関連情報に基づく送信フィルタが適用されたPUCCHを受信し、前記空間関連情報セットの空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタが適用されたPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、前記空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と、前記第1の空間関連情報とは異なる第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0011】
(5)本発明の第5の態様は、基地局装置であって、少なくとも1つのSRSリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットを受信する送信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、端末装置に1つのSRSリソースセットをRRCパラメータにより設定し、前記1つのSRSリソースセットの第1のSRSリソースサブセットと、前記1つのSRSリソースセットの第2のSRSリソースサブセットとを決定し、前記1つのSRSリソース指示フィールドの値に基づき、前記第1のSRSリソースサブセットまたは前記第2のSRSリソースサブセットが示され、前記第1のSRSリソースサブセットは、第1のSRSリソースと第2のSRSリソースを少なくとも含み、前記第2のSRSリソースサブセットは、第3のSRSリソースと第4のSRSリソースを少なくとも含み、前記示されるSRSリソースサブセットが前記第1のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、かつ、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、前記指示されたSRSリソースサブセットが前記第2のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第3のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第3のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、かつ、前記スロットセットの第4のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第4のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用される。
【0012】
(6)本発明の第6の態様は、基地局装置であって、第1の空間関連情報セットを活性化する第1のMAC層コマンドを送信し、第2の空間関連情報セットを活性化する第2のMAC層コマンドを送信する送信部と、前記第1の空間関連情報セットのうちの1つの空間関連情報に基づく送信フィルタが適用されたPUCCHを受信し、前記第2の空間関連情報セットの第1の空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタが適用されたPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、前記第1の空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0013】
(7)本発明の第7の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、空間関連情報セットを活性化するMAC層のコマンドを受信するステップと、前記空間関連情報セットのうちのいずれかの空間関連情報に基づく送信フィルタを適用してPUCCHを送信し、前記空間関連情報セットの空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタを適用して、PUSCHをスロットセットにおいて送信するステップと、を備え、前記空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と、前記第1の空間関連情報とは異なる第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0014】
(8)本発明の第8の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、少なくとも1つのSRSリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットを受信するステップと、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて送信するステップと、を備え、前記端末装置に1つのSRSリソースセットがRRCパラメータにより設定され、前記1つのSRSリソースセットの第1のSRSリソースサブセットと、前記1つのSRSリソースセットの第2のSRSリソースサブセットとを決定し、前記1つのSRSリソース指示フィールドの値に基づき、前記第1のSRSリソースサブセットまたは前記第2のSRSリソースサブセットが示され、前記第1のSRSリソースサブセットは、第1のSRSリソースと第2のSRSリソースを少なくとも含み、前記第2のSRSリソースサブセットは、第3のSRSリソースと第4のSRSリソースを少なくとも含み、前記示されるSRSリソースサブセットが前記第1のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、かつ、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、前記指示されたSRSリソースサブセットが前記第2のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第3のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第3のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、かつ、前記スロットセットの第4のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第4のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用される。
【0015】
(9)本発明の第9の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、第1の空間関連情報セットを活性化する第1のMAC層コマンドを受信し、第2の空間関連情報セットを活性化する第2のMAC層コマンドを受信するステップと、前記第1の空間関連情報セットのうちの1つの空間関連情報に基づく送信フィルタを適用してPUCCHを送信し、前記第2の空間関連情報セットの第1の空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタを適用して、PUSCHをスロットセットにおいて送信するステップと、を備え、前記第1の空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0016】
(10)本発明の第10の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、空間関連情報セットを活性化するMAC層のコマンドを送信するステップと、前記空間関連情報セットのうちのいずれかの空間関連情報に基づく送信フィルタが適用されたPUCCHを受信し、前記空間関連情報セットの空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタが適用されたPUSCHをスロットセットにおいて受信するステップと、を備え、前記空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と、前記第1の空間関連情報とは異なる第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0017】
(11)本発明の第11の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、少なくとも1つのSRSリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットを受信するステップと、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて受信するステップと、を備え、端末装置に1つのSRSリソースセットをRRCパラメータにより設定し、前記1つのSRSリソースセットの第1のSRSリソースサブセットと、前記1つのSRSリソースセットの第2のSRSリソースサブセットとを決定し、前記1つのSRSリソース指示フィールドの値に基づき、前記第1のSRSリソースサブセットまたは前記第2のSRSリソースサブセットが示され、前記第1のSRSリソースサブセットは、第1のSRSリソースと第2のSRSリソースを少なくとも含み、前記第2のSRSリソースサブセットは、第3のSRSリソースと第4のSRSリソースを少なくとも含み、前記示されるSRSリソースサブセットが前記第1のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、かつ、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、前記指示されたSRSリソースサブセットが前記第2のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第3のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第3のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用し、かつ、前記スロットセットの第4のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第4のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用される。
【0018】
(12)本発明の第12の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、第1の空間関連情報セットを活性化する第1のMAC層コマンドを送信し、第2の空間関連情報セットを活性化する第2のMAC層コマンドを送信するステップと、前記第1の空間関連情報セットのうちの1つの空間関連情報に基づく送信フィルタが適用されたPUCCHを受信し、前記第2の空間関連情報セットの第1の空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタが適用されたPUSCHをスロットセットにおいて受信するステップと、を備え、前記第1の空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0019】
(13)本発明の第13の態様は、端末装置であって、第1のプレコーダセットの第1のプレコーダサブセットを特定する情報を示す制御信号を受信し、前記第1のプレコーダサブセットに含まれるプレコーダのうちの第1のプレコーダを示すフィールドを含むDCIフォーマットを受信する受信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、前記第1のプレコーダサブセットは、第2のプレコーダを少なくとも含み、前記第2のプレコーダは、前記第1のプレコーダに基づき決定され、前記送信部は、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のプレコーダを適用し、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のプレコーダを適用する。
【0020】
(14)本発明の第14の態様は、基地局装置であって、第1のプレコーダセットの第1のプレコーダサブセットを特定する情報を示す制御信号を送信し、前記第1のプレコーダサブセットに含まれるプレコーダのうちの第1のプレコーダを示すフィールドを含むDCIフォーマットを送信する送信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされたPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、前記第1のプレコーダサブセットは、第2のプレコーダを少なくとも含み、前記第2のプレコーダは、前記第1のプレコーダに基づき決定され、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のプレコーダが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のプレコーダが適用される。
【0021】
(15)本発明の第15の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、第1のプレコーダセットの第1のプレコーダサブセットを特定する情報を示す制御信号を受信し、前記第1のプレコーダサブセットに含まれるプレコーダのうちの第1のプレコーダを示すフィールドを含むDCIフォーマットを受信するステップと、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて送信するステップと、を備え、前記第1のプレコーダサブセットは、第2のプレコーダを少なくとも含み、前記第2のプレコーダは、前記第1のプレコーダに基づき決定され、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のプレコーダが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のプレコーダが適用される。
【0022】
(16)本発明の第16の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、第1のプレコーダセットの第1のプレコーダサブセットを特定する情報を示す制御信号を送信し、前記第1のプレコーダサブセットに含まれるプレコーダのうちの第1のプレコーダを示すフィールドを含むDCIフォーマットを送信するステップと、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされたPUSCHをスロットセットにおいて受信するステップと、を備え、前記第1のプレコーダサブセットは、第2のプレコーダを少なくとも含み、前記第2のプレコーダは、前記第1のプレコーダに基づき決定され、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のプレコーダが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のプレコーダが適用される。
【発明の効果】
【0023】
この発明の一態様によれば、端末装置は効率的に通信を行うことができる。また、基地局装置は効率的に通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。
図2】本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す一例である。
図3】本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。
図4】本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。
図5】本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。
図6】本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。
図7】本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。
図8】本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。
図9】本実施形態の一態様に係るPUSCHのフォーマットの一例を示す図である。
図10】本実施形態の一態様に係る変調シンボルの配置の一例を示す図である。
図11】本実施形態の一態様に係る無線送受信部10の構成例を示す図である。
図12】本実施形態の一態様に係る4つのアンテナポートを用いる場合の1レイヤのPUSCHの送信に対する行列Wの候補を示す図である。
図13】本実施形態の一態様に係る端末装置1の空間フィルタの管理手法の一例を示す図である。
図14】本実施形態の一態様に係る空間フィルタセット1600に含まれる複数の空間フィルタが適用されるパターンの例を示す図である。
図15】本実施形態の一態様に係るコードブックセット1700の決定方法の一例を示す図である。
図16】本実施形態の一態様に係るPUSCHのためのDMRSの配置例を示す図である。
図17】本実施形態の一態様に係るPUSCHのためのDMRSが配置されるスロットの例を示す図である。
図18】本実施形態の一態様に係るPUSCHのためのDMRSの配置例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0026】
floor(C)は、実数Cに対する床関数であってもよい。例えば、floor(C)は、実数Cを超えない範囲で最大の整数を出力する関数であってもよい。ceil(D)は、実数Dに対する天井関数であってもよい。例えば、ceil(D)は、実数Dを下回らない範囲で最小の整数を出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りを出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りに対応する値を出力する関数であってもよい。exp(G)=e^Gである。ここで、eはネイピア数である。H^IはHのI乗を示す。max(J,K)は、J、および、Kのうちの最大値を出力する関数である。ここで、JとKが等しい場合に、max(J,K)はJまたはKを出力する関数である。min(L,M)は、L、および、Mのうちの最大値を出力する関数である。ここで、LとMが等しい場合に、min(L,M)はLまたはMを出力する関数である。round(N)は、Nに最も近い値の整数値を出力する関数である。
【0027】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。OFDMシンボルは、OFDMの時間領域の単位である。OFDMシンボルは、少なくとも1または複数のサブキャリア(subcarrier)を含む。OFDMシンボルは、ベースバンド信号生成において時間連続信号(time―continuous signal)に変換される。下りリンクにおいて、CP-OFDM(Cyclic Prefix ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。上りリンクにおいて、CP-OFDM、または、DFT-s-OFDM(Discrete FourierTransform ― spread ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)のいずれかが用いられる。DFT-s-OFDMは、CP-OFDMに対して変形プレコーディング(Transform precoding)が適用されることで与えられてもよい。
【0028】
OFDMシンボルは、OFDMシンボルに付加されるCPを含んだ呼称であってもよい。つまり、あるOFDMシンボルは、該あるOFDMシンボルと、該あるOFDMシンボルに付加されるCPを含んで構成されてもよい。
【0029】
図1は、本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、端末装置1A~1C、および基地局装置3(BS#3: Base station#3)を少なくとも含んで構成される。以下、端末装置1A~1Cを端末装置1(UE#1: UserEquipment#1)とも呼称する。
【0030】
基地局装置3は、1または複数の送信装置(または、送信点、送受信装置、送受信点)を含んで構成されてもよい。基地局装置3が複数の送信装置によって構成される場合、該複数の送信装置のそれぞれは、異なる位置に配置されてもよい。
【0031】
基地局装置3は、1または複数のサービングセル(serving cell)を提供してもよい。サービングセルは、無線通信に用いられるリソースのセットとして定義されてもよい。また、サービングセルは、セル(cell)とも呼称される。
【0032】
サービングセルは、1つの下りリンクコンポーネントキャリア(下りリンクキャリア)、および/または、1つの上りリンクコンポーネントキャリア(上りリンクキャリア)を少なくとも含んで構成されてもよい。サービングセルは、2つ以上の下りリンクコンポーネントキャリア、および/または、2つ以上の上りリンクコンポーネントキャリアを少なくとも含んで構成されてもよい。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリア(キャリア)とも呼称される。
【0033】
例えば、1つのコンポーネントキャリアのために、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。また、1つのコンポーネントキャリアとあるサブキャリア間隔の設定(subcarrier spacing configuration)μのために、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。ここで、サブキャリア間隔の設定μは、ヌメロロジ(numerology)とも呼称される。リソースグリッドは、Nsize,μ grid,xRB sc個のサブキャリアを含む。リソースグリッドは、共通リソースブロックNstart,μ grid,xから開始される。共通リソースブロックNstart,μ grid,xは、リソースグリッドの基準点とも呼称される。リソースグリッドは、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。xは、送信方向を示すサブスクリプトであり、下りリンク、または、上りリンクのいずれかを示す。あるアンテナポートp、あるサブキャリア間隔の設定μ、および、ある送信方向xのセットに対して1つのリソースグリッドが与えられる。
【0034】
size,μ grid,xとNstart,μ grid,xは、上位層パラメータ(CarrierBandwidth)に少なくとも基づき与えられる。該上位層パラメータは、SCS固有キャリア(SCS specific carrier)とも呼称される。1つのリソースグリッドは、1つのSCS固有キャリアに対応する。1つのコンポーネントキャリアは、1または複数のSCS固有キャリアを備えてもよい。SCS固有キャリアは、システム情報に含まれてもよい。それぞれのSCS固有キャリアに対して、1つのサブキャリア間隔の設定μが与えられてもよい。
【0035】
サブキャリア間隔(SCS: SubCarrier Spacing)Δfは、Δf=2μ・15kHzであってもよい。例えば、サブキャリア間隔の設定μは0、1、2、3、または、4のいずれかを示してもよい。
【0036】
図2は、本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す一例である。図2Aにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定がノーマルCP(normal cyclic prefix)である場合、Nslot symb=14、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。また、図2Bにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定が拡張CP(extended cyclic prefix)である場合、Nslot symb=12、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。
【0037】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、時間領域の長さの表現のために時間単位(タイムユニット)Tが用いられてもよい。時間単位Tは、T=1/(Δfmax・N)である。Δfmax=480kHzである。N=4096である。定数κは、κ=Δfmax・N/(Δfreff,ref)=64である。Δfrefは、15kHzである。Nf,refは、2048である。
【0038】
下りリンクにおける信号の送信、および/または、上りリンクにおける信号の送信は、長さTの無線フレーム(システムフレーム、フレーム)により編成されてもよい(organized into)。T=(Δfmax/100)・T=10msである。“・”は乗算を示す。無線フレームは、10個のサブフレームを含んで構成される。サブフレームの長さTsf=(Δfmax/1000)・T=1msである。サブフレームあたりのOFDMシンボル数はNsubframe,μ symb=Nslot symbsubframe,μ slotである。
【0039】
あるサブキャリア間隔の設定μのために、サブフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。例えば、スロットインデックスnμ は、サブフレームにおいて0からNsubframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。サブキャリア間隔の設定μのために、無線フレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。また、スロットインデックスnμ s,fは、無線フレームにおいて0からNframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。連続するNslot symb個のOFDMシンボルが1つのスロットに含まれてもよい。Nslot symb=14である。
【0040】
図3は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。図3の横軸は、周波数領域を示す。図3において、コンポーネントキャリア300におけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例と、該あるコンポーネントキャリアにおけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例を示す。このように、あるコンポーネントキャリアに対して、1つまたは複数のサブキャリア間隔が設定されてもよい。図3において、μ=μ-1であることを仮定するが、本実施形態の種々の態様はμ=μ-1の条件に限定されない。
【0041】
コンポーネントキャリア300は、周波数領域において所定の幅を備える帯域である。
【0042】
ポイント(Point)3000は、あるサブキャリアを特定するための識別子である。ポイント3000は、ポイントAとも呼称される。共通リソースブロック(CRB: Common resource block)セット3100は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0043】
共通リソースブロックセット3100のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の右上がり斜線で示されるブロック)は、共通リソースブロックセット3100の基準点(reference point)とも呼称される。共通リソースブロックセット3100の基準点は、共通リソースブロックセット3100におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0044】
オフセット3011は、共通リソースブロックセット3100の基準点から、リソースグリッド3001の基準点までのオフセットである。オフセット3011は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3001は、リソースグリッド3001の基準点から始まるNsize,μ grid1,x個の共通リソースブロックを含む。
【0045】
オフセット3013は、リソースグリッド3001の基準点から、インデックスi1のBWP(BandWidth Part)3003の基準点(Nstart,μ BWP,i1)までのオフセットである。
【0046】
共通リソースブロックセット3200は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0047】
共通リソースブロックセット3200のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の左上がり斜線で示されるブロック)は、共通リソースブロックセット3200の基準点とも呼称される。共通リソースブロックセット3200の基準点は、共通リソースブロックセット3200におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0048】
オフセット3012は、共通リソースブロックセット3200の基準点から、リソースグリッド3002の基準点までのオフセットである。オフセット3012は、サブキャリア間隔μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3002は、リソースグリッド3002の基準点から始まるNsize,μ grid2,x個の共通リソースブロックを含む。
【0049】
オフセット3014は、リソースグリッド3002の基準点から、インデックスi2のBWP3004の基準点(Nstart,μ BWP,i2)までのオフセットである。
【0050】
図4は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。図4のリソースグリッドにおいて、横軸はOFDMシンボルインデックスlsymであり、縦軸はサブキャリアインデックスkscである。リソースグリッド3001は、Nsize,μ grid1,xRB sc個のサブキャリアを含み、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。リソースグリッド内において、サブキャリアインデックスkscとOFDMシンボルインデックスlsymによって特定されるリソースは、リソースエレメント(RE: Resource Element)とも呼称される。
【0051】
リソースブロック(RB: Resource Block)は、NRB sc個の連続するサブキャリアを含む。リソースブロックは、共通リソースブロック、物理リソースブロック(PRB: Physical Resource Block)、および、仮想リソースブロック(VRB: Virtual Resource Block)の総称である。ここで、NRB sc=12である。
【0052】
リソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応するリソースのセットである。つまり、1つのリソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応する12個のリソースエレメントを含む。
【0053】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックは、ある共通リソースブロックセットにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される(indexing)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する、インデックス0の共通リソースブロックは、ポイント3000を含む(または、衝突する、一致する)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのインデックスnμ CRBは、nμ CRB=ceil(ksc/NRB sc)の関係を満たす。ここで、ksc=0のサブキャリアは、ポイント3000に対応するサブキャリアの中心周波数と同一の中心周波数を備えるサブキャリアである。
【0054】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックは、あるBWPにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される。あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックのインデックスnμ PRBは、nμ CRB=nμ PRB+Nstart,μ BWP,iの関係を満たす。ここで、Nstart,μ BWP,iは、インデックスiのBWPの基準点を示す。
【0055】
BWPは、リソースグリッドに含まれる共通リソースブロックのサブセットとして定義される。BWPは、該BWPの基準点Nstart,μ BWP,iから始まるNsize,μ BWP,i個の共通リソースブロックを含む。下りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、下りリンクBWPとも呼称される。上りリンクコンポーネントキャリアに対して設定されるBWPは、上りリンクBWPとも呼称される。
【0056】
アンテナポートは、あるアンテナポートにおけるシンボルが伝達されるチャネルが、該あるアンテナポートにおけるその他のシンボルが伝達されるチャネルから推定できることによって定義されてもよい(An antenna port is defined such that the channel over which a symbol on the antenna port is conveyed can be inferred from the channel over which another symbol on the same antenna port is conveyed)。例えば、チャネルは、物理チャネルに対応してもよい。また、シンボルは、OFDMシンボルに対応してもよい。また、シンボルは、リソースブロックユニットに対応してもよい。また、シンボルは、リソースエレメントに対応してもよい。
【0057】
1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性(large scale property)が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることは、2つのアンテナポートはQCL(Quasi Co-Located)であると呼称される。大規模特性は、チャネルの長区間特性を少なくとも含んでもよい。大規模特性は、遅延拡がり(delay spread)、ドップラー拡がり(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)、平均遅延(average delay)、および、ビームパラメータ(spatial Rx parameters)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームとが同一であることであってもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームとが同一であることであってもよい。端末装置1は、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCLであることが想定されてもよい。2つのアンテナポートがQCLであることは、2つのアンテナポートがQCLであることが想定されることであってもよい。
【0058】
キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)は、集約された複数のサービングセルを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数のコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の下りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の上りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。
【0059】
図5は、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。図5に示されるように、基地局装置3は、無線送受信部(物理層処理部)30、および/または、上位層処理部34の一部または全部を少なくとも含む。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF(Radio Frequency)部32、および、ベースバンド部33の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層処理部36の一部または全部を少なくとも含む。
【0060】
無線送受信部30は、無線送信部30a、および、無線受信部30bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部30aに含まれるベースバンド部と無線受信部30bに含まれるベースバンド部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるRF部と無線受信部30bに含まれるRF部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるアンテナ部と無線受信部30bに含まれるアンテナ部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0061】
例えば、無線送信部30aは、PDSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PBCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、同期信号のベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、CSI-RSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、DL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0062】
例えば、無線受信部30bは、PRACHを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCHを受信し、復調してもよい。無線受信部30bは、PUSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、UL PTRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、SRSを受信してもよい。
【0063】
上位層処理部34は、下りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部30(または、無線送信部30a)に出力する。上位層処理部34は、MAC(Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、RRC層の処理を行なう。
【0064】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、MAC層の処理を行う。
【0065】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1から受信したRRCメッセージに基づいてRRCパラメータをセットする。
【0066】
無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、下りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、端末装置1に送信する。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、物理信号をあるコンポーネントキャリアに配置し、端末装置1に送信してもよい。
【0067】
無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部34に出力する。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0068】
RF部32は、アンテナ部31を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号(baseband signal)に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部32は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0069】
ベースバンド部33は、RF部32から入力されたアナログ信号(analog signal)をディジタル信号(digital signal)に変換する。ベースバンド部33は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0070】
ベースバンド部33は、データを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部33は、変換したアナログ信号をRF部32に出力する。
【0071】
RF部32は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部33から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部31を介して送信する。また、RF部32は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部32を送信電力制御部とも称する。
【0072】
端末装置1に対して、1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア、下りリンクコンポーネントキャリア、上りリンクコンポーネントキャリア)が設定されてもよい。
【0073】
端末装置1に対して設定されるサービングセルのそれぞれは、PCell(Primary cell、プライマリセル)、PSCell(Primary SCG cell、プライマリSCGセル)、および、SCell(Secondary Cell、セカンダリセル)のいずれかであってもよい。
【0074】
PCellは、MCG(Master Cell Group)に含まれるサービングセルである。PCellは、端末装置1によって初期接続確立手順(initial connection establishment procedure)、または、接続再確立手順(connection re-establishment procedure)を実施するセル(実施されたセル)である。
【0075】
PSCellは、SCG(Secondary Cell Group)に含まれるサービングセルである。PSCellは、同期を伴う再設定手順(Reconfiration with synchronization)において、端末装置1によってランダムアクセスが実施されるサービングセルである。
【0076】
SCellは、MCG、または、SCGのいずれに含まれてもよい。
【0077】
サービングセルグループ(セルグループ)は、MCG、および、SCGを少なくとも含む呼称である。サービングセルグループは、1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア)を含んでもよい。サービングセルグループに含まれる1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア)は、キャリアアグリゲーションにより運用されてもよい。
【0078】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の下りリンクBWPが設定されてもよい。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の上りリンクBWPが設定されてもよい。
【0079】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、1つの下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの下りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、1つの上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの上りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。
【0080】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWPにおいて受信されてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSを受信してもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWPにおいて送信されてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信してもよい。アクティブ下りリンクBWP、および、アクティブ上りリンクBWPは、アクティブBWPとも呼称される。
【0081】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWP以外の下りリンクBWP(インアクティブ下りリンクBWP)において受信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWP以外の下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSを受信しなくてもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWP以外の上りリンクBWP(インアクティブ上りリンクBWP)において送信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWP以外の上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信しなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWP、および、インアクティブ上りリンクBWPは、インアクティブBWPとも呼称される。
【0082】
下りリンクのBWP切り替え(BWP switch)は、1つのアクティブ下りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ下りリンクBWP以外のインアクティブ下りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するために用いられる。下りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。下りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0083】
上りリンクのBWP切り替えは、1つのアクティブ上りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ上りリンクBWP以外のインアクティブ上りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するために用いられる。上りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。上りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0084】
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、2つ以上の下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの下りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0085】
サービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、2つ以上の上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの上りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0086】
図6は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。図6に示されるように、端末装置1は、無線送受信部(物理層処理部)10、および、上位層処理部14の一または全部を少なくとも含む。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF部12、および、ベースバンド部13の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16の一部または全部を少なくとも含む。
【0087】
無線送受信部10は、無線送信部10a、および、無線受信部10bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部10aに含まれるベースバンド部13と無線受信部10bに含まれるベースバンド部13の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるRF部12と無線受信部10bに含まれるRF部12の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるアンテナ部11と無線受信部10bに含まれるアンテナ部11の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0088】
例えば、無線送信部10aは、PRACHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。無線送信部10aは、PUSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、UL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、SRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0089】
例えば、無線受信部10bは、PDSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PBCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、同期信号を受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、CSI-RSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、DL PTRSを受信してもよい。
【0090】
上位層処理部14は、上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部10(または、無線送信部10a)に出力する。上位層処理部14は、MAC層、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、RRC層の処理を行なう。
【0091】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、MAC層の処理を行う。
【0092】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信したRRCメッセージに基づいてRRCパラメータをセットする。
【0093】
無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、上りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、基地局装置3に送信する。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、物理信号をあるBWP(アクティブ上りリンクBWP)に配置し、基地局装置3に送信してもよい。
【0094】
無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線受信部30b)は、あるサービングセルのあるBWP(アクティブ下りリンクBWP)において、物理信号を受信してもよい。無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10(無線受信部10b)は物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0095】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部13に出力する。
【0096】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0097】
ベースバンド部13は、上りリンクデータを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0098】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0099】
以下、物理信号(信号)について説明を行う。
【0100】
物理信号は、下りリンク物理チャネル、下りリンク物理シグナル、上りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理チャネルは、下りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理シグナルは、下りリンク物理シグナル、および、上りリンク物理シグナルの総称である。
【0101】
上りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を運ぶリソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理チャネルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。上りリンク物理チャネルは、端末装置1によって送信されてもよい。上りリンク物理チャネルは、基地局装置3によって受信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(Physical Random Access CHannel)
【0102】
PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために用いられてもよい。PUCCHは、上りリンク制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。上りリンク制御情報は、PUCCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを受信してもよい。
【0103】
上りリンク制御情報(上りリンク制御情報ビット、上りリンク制御情報系列、上りリンク制御情報タイプ)は、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、スケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)、HARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)情報の一部または全部を少なくとも含む。
【0104】
チャネル状態情報は、チャネル状態情報ビット、または、チャネル状態情報系列とも呼称される。スケジューリングリクエストは、スケジューリングリクエストビット、または、スケジューリングリクエスト系列とも呼称される。HARQ-ACK情報は、HARQ-ACK情報ビット、または、HARQ-ACK情報系列とも呼称される。
【0105】
HARQ-ACK情報は、トランスポートブロック(または、TB:Transport block, MAC PDU:Medium Access Control Protocol Data Unit, DL-SCH:Downlink-Shared Channel, UL-SCH:Uplink-Shared Channel, PDSCH:Physical Downlink Shared Channel, PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)に対応するHARQ-ACKを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKは、トランスポートブロックに対応するACK(acknowledgement)またはNACK(negative-acknowledgement)を示してもよい。ACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していること(has been decoded)を示してもよい。NACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していないこと(has not been decoded)を示してもよい。HARQ-ACK情報は、1または複数のHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを含んでもよい。
【0106】
HARQ-ACK情報と、トランスポートブロックが対応することは、該HARQ-ACK情報と、該トランスポートブロックの伝達に用いられるPDSCHが対応することを意味してもよい。
【0107】
HARQ-ACKは、トランスポートブロックに含まれる1つのCBG(Code Block Group)に対応するACKまたはNACKを示してもよい。
【0108】
スケジューリングリクエストは、初期送信(new transmission)のためのPUSCH(または、UL-SCH)のリソースを要求するために少なくとも用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットは、正のSR(positive SR)または、負のSR(negative SR)のいずれかを示すために用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットが正のSRを示すことは、“正のSRが送信される”とも呼称される。正のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCH(または、UL-SCH)のリソースが要求されることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストを送信することが指示された場合に、送信されてもよい。スケジューリングリクエストビットが負のSRを示すことは、“負のSRが送信される”とも呼称される。負のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCH(または、UL-SCH)のリソースが要求されないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストを送信することが指示されない場合に、送信されてもよい。
【0109】
チャネル状態情報は、チャネル品質指標(CQI: Channel Quality Indicator)、プレコーダ行列指標(PMI:Precoder Matrix Indicator)、および、ランク指標(RI: Rank Indicator)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。CQIは、伝搬路の品質(例えば、伝搬強度)、または、物理チャネルの品質に関連する指標であり、PMIは、プレコーダに関連する指標である。RIは、送信ランク(または、送信レイヤ数)に関連する指標である。
【0110】
チャネル状態情報は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号(例えば、CSI-RS)を受信することに少なくとも基づき与えられてもよい。チャネル状態情報は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号を受信することに少なくとも基づき、端末装置1によって選択されてもよい。チャネル測定は、干渉測定を含んでもよい。
【0111】
PUCCHは、PUCCHフォーマットに対応してもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを伝達するために用いられるリソースエレメントのセットであってもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを含んでもよい。
【0112】
PUSCHは、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を送信するために用いられてもよい。PUSCHは、UL-SCHに対応するトランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を送信するために用いられてもよい。PUSCHは、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を伝達するために用いられてもよい。PUSCHは、UL-SCHに対応するトランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。UL-SCHに対応するトランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。上りリンク制御情報は、PUSCHに配置されてもよい。端末装置1は、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報が配置されたPUSCHを送信してもよい。基地局装置3は、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報が配置されたPUSCHを受信してもよい。
【0113】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられてもよい。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを伝達するために用いられてもよい。PRACHの系列xu,v(n)は、xu,v(n)=x(mod(n+C,LRA))によって定義される。xはZC(Zadoff Chu)系列であってもよい。xはx=exp(-jπui(i+1)/LRA)によって定義される。jは虚数単位である。また、πは円周率である。Cは、PRACH系列のサイクリックシフト(cyclic shift)に対応する。LRAは、PRACH系列の長さに対応する。LRAは、839、または、139である。iは、0からLRA-1の範囲の整数である。uはPRACH系列のための系列インデックスである。端末装置1は、PRACHを送信してもよい。基地局装置3は、PRACHを受信してもよい。
【0114】
あるPRACH機会に対して、64個のランダムアクセスプリアンブルが定義される。ランダムアクセスプリアンブルは、PRACH系列のサイクリックシフトC、および、PRACH系列のための系列インデックスuに少なくとも基づき特定される(決定される、与えられる)。
【0115】
上りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報を運ばなくてもよい。上りリンク物理シグナルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。端末装置1は、上りリンク物理シグナルを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク物理シグナルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・UL DMRS(UpLink Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
・UL PTRS(UpLink Phase Tracking Reference Signal)
【0116】
UL DMRSは、PUSCHのためのDMRS、および、PUCCHのためのDMRSの総称である。
【0117】
PUSCHのためのDMRS(PUSCHに関連するDMRS、PUSCHに含まれるDMRS、PUSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PUSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。つまり、PUSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PUSCHのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0118】
PUSCHの送信と、該PUSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSは、まとめてPUSCHと呼称されてもよい。PUSCHを送信することは、PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0119】
PUSCHは、該PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PUSCHの伝搬路(propagation path)は、該PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0120】
PUCCHのためのDMRS(PUCCHに関連するDMRS、PUCCHに含まれるDMRS、PUCCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、PUCCHのアンテナポートのセットと同一であってもよい。
【0121】
PUCCHの送信と、該PUCCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、トリガされてもよい)。PUCCHのリソースエレメントへのマッピング(resource element mapping)、および/または、該PUCCHのためのDMRSのリソースエレメントへのマッピングは、1つのPUCCHフォーマットにより与えられてもよい。PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSは、まとめてPUCCHと呼称されてもよい。PUCCHを送信することは、PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0122】
PUCCHは、該PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PUCCHの伝搬路は、該PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0123】
下りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を運ぶリソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理チャネルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。基地局装置3は、下りリンク物理チャネルを送信してもよい。端末装置1は、下りリンク物理チャネルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
【0124】
PBCHは、MIB(MIB: Master Information Block)、および/または、物理層制御情報を送信するために用いられてもよい。PBCHは、MIB、および/または、物理層制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。BCHは、PBCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、MIB、および/または、物理層制御情報が配置されたPBCHを受信してもよい。基地局装置3は、MIB、および/または、物理層制御情報が配置されたPBCHを送信してもよい。物理層制御情報は、PBCHペイロード、タイミングに関係するPBCHペイロードとも呼称される。MIBは、1または複数の上位層パラメータを含んでもよい。
【0125】
物理層制御情報は、8ビットを含む。物理層制御情報は、下記の0Aから0Dの一部または全部を少なくとも含んでもよい。
0A)無線フレームビット
0B)ハーフ無線フレーム(ハーフシステムフレーム、ハーフフレーム)ビット
0C)SS/PBCHブロックインデックスビット
0D)サブキャリアオフセットビット
【0126】
無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレーム(PBCHが送信されるスロットを含む無線フレーム)を示すために用いられる。無線フレームビットは、4ビットを含む。無線フレームビットは、10ビットの無線フレーム指示子のうちの4ビットにより構成されてもよい。例えば、無線フレーム指示子は、インデックス0からインデックス1023までの無線フレームを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0127】
ハーフ無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレームのうち、該PBCHが前半の5つのサブフレーム、または、後半の5つのサブフレームのどちらで送信されるかを示すために用いられる。ここで、ハーフ無線フレームは、5つのサブフレームを含んで構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、前半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、後半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。
【0128】
SS/PBCHブロックインデックスビットは、SS/PBCHブロックインデックスを示すために用いられる。SS/PBCHブロックインデックスビットは、3ビットを含む。SS/PBCHブロックインデックスビットは、6ビットのSS/PBCHブロックインデックス指示子のうちの3ビットにより構成されてもよい。SS/PBCHブロックインデックス指示子は、インデックス0からインデックス63までのSS/PBCHブロックを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0129】
サブキャリアオフセットビットは、サブキャリアオフセットを示すために用いられる。サブキャリアオフセットは、PBCHがマッピングされる先頭のサブキャリアと、インデックス0の制御リソースセットがマッピングされる先頭のサブキャリアの間の差を示すために用いられてもよい。
【0130】
PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を送信するために用いられてもよい。PDCCHは、下りリンク制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。下りリンク制御情報は、PDCCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを受信してもよい。基地局装置3は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを送信してもよい。
【0131】
下りリンク制御情報は、DCIフォーマットに対応してもよい。下りリンク制御情報は、DCIフォーマットに含まれてもよい。下りリンク制御情報は、DCIフォーマットの各フィールドに配置されてもよい。
【0132】
DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1は、それぞれ異なるフィールドのセットを含むDCIフォーマットである。上りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0、および、DCIフォーマット0_1の総称である。下りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1の総称である。
【0133】
DCIフォーマット0_0は、あるセルの(または、あるセルに配置される)PUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_0は、1Aから1Eのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
1A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier field for DCI formats)
1B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignmentfield)
1C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field)
1D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
1E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
【0134】
DCIフォーマット特定フィールドは、該DCIフォーマット特定フィールドを含むDCIフォーマットが上りリンクDCIフォーマットであるか下りリンクDCIフォーマットであるかを示してもよい。DCIフォーマット0_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい(または、DCIフォーマット0_0が上りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0135】
DCIフォーマット0_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0136】
DCIフォーマット0_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0137】
周波数ホッピングフラグフィールドは、PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されるか否かを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0138】
DCIフォーマット0_0に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。該ターゲット符号化率は、PUSCHのトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PUSCHのトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、該ターゲット符号化率、および、該PUSCHのための変調方式の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0139】
DCIフォーマット0_0は、CSI要求(CSIリクエスト)に用いられるフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってCSIが要求されなくてもよい。
【0140】
DCIフォーマット0_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアは、該DCIフォーマット0_0を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。
【0141】
DCIフォーマット0_0は、BWPフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクBWPは、該DCIフォーマット0_0を含むPDCCHが配置される上りリンクBWPと同一であってもよい。
【0142】
DCIフォーマット0_1は、あるセルの(あるセルに配置される)PUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_1は、2Aから2Hのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
2A)DCIフォーマット特定フィールド
2B)周波数領域リソース割り当てフィールド
2C)上りリンクの時間領域リソース割り当てフィールド
2D)周波数ホッピングフラグフィールド
2E)MCSフィールド
2F)CSIリクエストフィールド(CSI request field)
2G)BWPフィールド(BWP field)
2H)キャリアインディケータフィールド(Carrier indicator field)
【0143】
DCIフォーマット0_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい(または、DCIフォーマット0_1が上りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0144】
DCIフォーマット0_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0145】
DCIフォーマット0_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0146】
DCIフォーマット0_1に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0147】
DCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれる場合、該BWPフィールドは、PUSCHが配置される上りリンクBWPを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれない場合、PUSCHが配置される上りリンクBWPは、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を含むPDCCHが配置される上りリンクBWPと同一であってもよい。ある上りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される上りリンクBWPの数が2以上である場合、該ある上りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、1ビット以上であってもよい。ある上りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される上りリンクBWPの数が1である場合、該ある上りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該ある上りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれなくてもよい)。
【0148】
CSIリクエストフィールドは、CSIの報告を指示するために少なくとも用いられる。
【0149】
DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアは、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0150】
DCIフォーマット1_0は、あるセルの(あるセルに配置される)PDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_0は、3Aから3Fの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
3A)DCIフォーマット特定フィールド
3B)周波数領域リソース割り当てフィールド
3C)時間領域リソース割り当てフィールド
3D)MCSフィールド
3E)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド(PDSCH to HARQ feedback timing indicator field)
3F)PUCCHリソース指示フィールド(PUCCH resource indicator field)
【0151】
DCIフォーマット1_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい(または、DCIフォーマット1_0が下りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0152】
DCIフォーマット1_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0153】
DCIフォーマット1_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0154】
DCIフォーマット1_0に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。該ターゲット符号化率は、PDSCHのトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PDSCHのトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、該ターゲット符号化率、および、該PDSCHのための変調方式の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0155】
PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0156】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。PUCCHリソースセットは、1または複数のPUCCHリソースを含んでもよい。
【0157】
DCIフォーマット1_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット1_0によってスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該DCIフォーマット1_0を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。
【0158】
DCIフォーマット1_0は、BWPフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット1_0によってスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクBWPは、該DCIフォーマット1_0を含むPDCCHが配置される下りリンクBWPと同一であってもよい。
【0159】
DCIフォーマット1_1は、あるセルの(または、あるセルに配置される)PDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_1は、4Aから4Iの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
4A)DCIフォーマット特定フィールド
4B)周波数領域リソース割り当てフィールド
4C)時間領域リソース割り当てフィールド
4E)MCSフィールド4
F)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド4G)PUCCHリソース指示フィールド
4H)BWPフィールド
4I)キャリアインディケータフィールド
【0160】
DCIフォーマット1_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい(または、DCIフォーマット1_1が下りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0161】
DCIフォーマット1_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0162】
DCIフォーマット1_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0163】
DCIフォーマット1_1に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0164】
DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれる場合、該PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために少なくとも用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれない場合、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットは上位層のパラメータによって特定されてもよい。
【0165】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。
【0166】
DCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれる場合、該BWPフィールドは、PDSCHが配置される下りリンクBWPを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれない場合、PDSCHが配置される下りリンクBWPは、該PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を含むPDCCHが配置される下りリンクBWPと同一であってもよい。ある下りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される下りリンクBWPの数が2以上である場合、該ある下りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、1ビット以上であってもよい。ある下りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される下りリンクBWPの数が1である場合、該ある下りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該ある下りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれなくてもよい)。
【0167】
DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0168】
PDSCHは、トランスポートブロックを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、DL-SCHに対応するトランスポートブロックを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、トランスポートブロックを伝達するために用いられてもよい。PDSCHは、DL-SCHに対応するトランスポートブロックを伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。DL-SCHに対応するトランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。基地局装置3は、PDSCHを送信してもよい。端末装置1は、PDSCHを受信してもよい。
【0169】
下りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報を運ばなくてもよい。下りリンク物理シグナルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。下りリンク物理シグナルは、基地局装置3により送信されてもよい。下りリンク物理シグナルは、端末装置1により送信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・同期信号(SS:Synchronization signal)
・DL DMRS(DownLink DeModulation Reference Signal)
・CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)
・DL PTRS(DownLink Phase Tracking Reference Signal)
【0170】
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域、および/または、時間領域の同期をとるために少なくとも用いられてもよい。同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)、および、SSS(Secondary Synchronization Signal)の総称である。
【0171】
図7は、本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。図7において、横軸は時間軸(OFDMシンボルインデックスlsym)であり、縦軸は周波数領域を示す。また、斜線のブロックは、PSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、格子線のブロックはSSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、横線のブロックは、PBCH、および、該PBCHのためのDMRS(PBCHに関連するDMRS、PBCHに含まれるDMRS、PBCHに対応するDMRS)のためのリソースエレメントのセットを示す。
【0172】
図7に示されるように、SS/PBCHブロックは、PSS、SSS、および、PBCHを含む。また、SS/PBCHブロックは、連続する4つのOFDMシンボルを含む。SS/PBCHブロックは、240サブキャリアを含む。PSSは、1番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。SSSは、3番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。1番目のOFDMシンボルの1番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。1番目のOFDMシンボルの184番目から240番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの49番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの184番目から192番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。2番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの1番目から48番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの193番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。4番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。
【0173】
PSS、SSS、PBCH、および、PBCHのためのDMRSのアンテナポートは、同一であってもよい。
【0174】
あるアンテナポートにおけるPBCHのシンボルが伝達されるPBCHは、該PBCHがマップされるスロットに配置されるPBCHのためのDMRSであって、該PBCHが含まれるSS/PBCHブロックに含まれる該PBCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0175】
DL DMRSは、PBCHのためのDMRS、PDSCHのためのDMRS、および、PDCCHのためのDMRSの総称である。
【0176】
PDSCHのためのDMRS(PDSCHに関連するDMRS、PDSCHに含まれるDMRS、PDSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。つまり、PDSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0177】
PDSCHの送信と、該PDSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSは、まとめてPDSCHと呼称されてもよい。PDSCHを送信することは、PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0178】
PDSCHは、該PDSCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PDSCHの伝搬路は、該PDSCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDSCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDSCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットが同一のプレコーディングリソースグループ(PRG: Precoding Resource Group)に含まれる場合、あるアンテナポートにおける該PDSCHのシンボルが伝達されるPDSCHは、該PDSCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0179】
PDCCHのためのDMRS(PDCCHに関連するDMRS、PDCCHに含まれるDMRS、PDCCHに対応するDMRS)のアンテナポートは、PDCCHのためのアンテナポートと同一であってもよい。
【0180】
PDCCHは、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PDCCHの伝搬路は、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDCCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDCCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットにおいて同一のプレコーダが適用される(適用されると想定される、適用されると想定する)場合、あるアンテナポートにおける該PDCCHのシンボルが伝達されるPDCCHは、該PDCCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0181】
BCH(Broadcast CHannel)、UL-SCH(Uplink-Shared CHannel)およびDL-SCH(Downlink-Shared CHannel)は、トランスポートチャネルである。MAC層で用いられるチャネルはトランスポートチャネルと呼称される。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位は、トランスポートブロック(TB)またはMAC PDU(Protocol Data Unit)とも呼称される。MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に変調処理が行なわれる。
【0182】
サービングセルごとに、1つのUL-SCH、および、1つのDL-SCHが与えられてもよい。BCHは、PCellに与えられてもよい。BCHは、PSCell、SCellに与えられなくてもよい。
【0183】
BCCH(Broadcast Control CHannel)、CCCH(Common Control CHannel)、および、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、ロジカルチャネルである。例えば、BCCHは、MIB、または、システム情報を送信するために用いられるRRC層のチャネルである。また、CCCH(Common Control CHannel)は、複数の端末装置1において共通なRRCメッセージを送信するために用いられてもよい。ここで、CCCHは、例えば、RRC接続されていない端末装置1のために用いられてもよい。また、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、端末装置1に専用のRRCメッセージを送信するために少なくとも用いられてもよい。ここで、DCCHは、例えば、RRC接続されている端末装置1のために用いられてもよい。
【0184】
RRCメッセージは、1または複数のRRCパラメータ(情報要素)を含む。例えば、RRCメッセージは、MIBを含んでもよい。また、RRCメッセージは、システム情報を含んでもよい。また、RRCメッセージは、CCCHに対応するメッセージを含んでもよい。また、RRCメッセージは、DCCHに対応するメッセージを含んでもよい。DCCHに対応するメッセージを含むRRCメッセージは、個別RRCメッセージとも呼称される。
【0185】
ロジカルチャネルにおけるBCCHは、トランスポートチャネルにおいてBCH、または、DL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるCCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるDCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。
【0186】
トランスポートチャネルにおけるUL-SCHは、物理チャネルにおいてPUSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるDL-SCHは、物理チャネルにおいてPDSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるBCHは、物理チャネルにおいてPBCHにマップされてもよい。
【0187】
上位層パラメータ(上位層のパラメータ)は、RRCメッセージ、または、MAC CE(Medium Access Control Control Element)に含まれるパラメータである。つまり、上位層パラメータは、MIB、システム情報、CCCHに対応するメッセージ、DCCHに対応するメッセージ、および、MAC CEに含まれるパラメータの総称である。MAC CEに含まれるパラメータは、MAC CE(Control Element)コマンドにより送信される。
【0188】
端末装置1が行う手順は、以下の5Aから5Cの一部または全部を少なくとも含む。
5A)セルサーチ(cell search)
5B)ランダムアクセス(random access)
5C)データ通信(data communication)
【0189】
セルサーチは、端末装置1によって時間領域と周波数領域に関する、あるセルとの同期を行い、物理セルID(physical cell identity)を検出するために用いられる手順である。つまり、端末装置1は、セルサーチによって、あるセルとの時間領域、および、周波数領域の同期を行い、物理セルIDを検出してもよい。
【0190】
PSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。SSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。
【0191】
SS/PBCHブロック候補は、SS/PBCHブロックの送信が許可される(可能である、予約される、設定される、規定される、可能性がある)リソースを示す。
【0192】
あるハーフ無線フレームにおけるSS/PBCHブロック候補のセットは、SSバーストセット(SS burst set)とも呼称される。SSバーストセットは、送信ウィンドウ(transmission window)、SS送信ウィンドウ(SS transmission window)、または、DRS送信ウィンドウ(Discovery Refeence Signal transmission window)とも呼称される。SSバーストセットは、第1のSSバーストセット、および、第2のSSバーストセットを少なくとも含んだ総称である。
【0193】
基地局装置3は、1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックを所定の周期で送信する。端末装置1は、該1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックの少なくともいずれかのSS/PBCHブロックを検出し、該SS/PBCHブロックに含まれるPBCHの復号を試みてもよい。
【0194】
ランダムアクセスは、メッセージ1、メッセージ2、メッセージ3、および、メッセージ4の一部または全部を少なくとも含む手順である。
【0195】
メッセージ1は、端末装置1によってPRACHが送信される手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロック候補のインデックスに少なくとも基づき、1または複数のPRACH機会の中から選択される1つのPRACH機会において、PRACHを送信する。PRACH機会のそれぞれは、時間領域と周波数領域のリソース少なくとも基づき定義される。
【0196】
端末装置1は、SS/PBCHブロックが検出されるSS/PBCHブロック候補のインデックスに対応するPRACH機会の中から選択される1つのランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0197】
メッセージ2は、端末装置1によってRA-RNTI(Random Access - Radio Network Temporary Identifier)でスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)を伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロックに含まれるPBCHに含まれるMIBに基づき与えられる制御リソースセット、および、探索領域セットの設定に基づき示されるリソースにおいて、該DCIフォーマットを含むPDCCHの検出を試みる。
【0198】
メッセージ3は、メッセージ2手順によって検出されたDCIフォーマット1_0に含まれるランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHを送信する手順である。ここで、ランダムアクセスレスポンスグラント(random access response grant)は、該DCIフォーマット1_0によりスケジューリングされるPDSCHに含まれるMAC CEにより示される。
【0199】
ランダムアクセスレスポンスグラントに基づきスケジューリングされるPUSCHは、メッセージ3 PUSCH、または、PUSCHのいずれかである。メッセージ3 PUSCHは、衝突解決ID(contention resolution identifier) MAC CEを含む。衝突解決ID MAC CEは、衝突解決IDを含む。
【0200】
メッセージ3 PUSCHの再送は、TC-RNTI(Temporary Cell - Radio Network Temporary Identifier)に基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット0_0によってスケジューリングされる。
【0201】
メッセージ4は、C-RNTI(Cell - Radio Network Temporary Identifier)、または、TC-RNTIのいずれかに基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、該DCIフォーマット1_0に基づきスケジューリングされるPDSCHを受信する。該PDSCHは、衝突解決IDを含んでもよい。
【0202】
データ通信は、下りリンク通信、および、上りリンク通信の総称である。
【0203】
データ通信において、端末装置1は、制御リソースセット、および、探索領域セットに基づき特定されるリソースにおいてPDCCHの検出を試みる(PDCCHをモニタする、PDCCHを監視する)。
【0204】
制御リソースセットは、所定数のリソースブロックと、所定数のOFDMシンボルにより構成されるリソースのセットである。周波数領域において、制御リソースセットは連続的なリソースにより構成されてもよい(non-interleaved mapping)し、分散的なリソースにより構成されてもよい(interleaver mapping)。
【0205】
制御リソースセットを構成するリソースブロックのセットは、上位層パラメータにより示されてもよい。制御リソースセットを構成するOFDMシンボルの数は、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0206】
端末装置1は、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みる。ここで、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みることは、探索領域セットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、探索領域セットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよい。
【0207】
探索領域セットは、PDCCHの候補のセットとして定義される。探索領域セットは、CSS(Common Search Space)セットであってもよいし、USS(UE-specific Search Space)セットであってもよい。端末装置1は、タイプ0PDCCH共通探索領域セット(Type0 PDCCH common search space set)、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット(Type0a PDCCH common search space set)、タイプ1PDCCH共通探索領域セット(Type1 PDCCH common search space set)、タイプ2PDCCH共通探索領域セット(Type2 PDCCH common search space set)、タイプ3PDCCH共通探索領域セット(Type3 PDCCH common search space set)、および/または、UE個別PDCCH探索領域セット(UE-specific search space set)の一部または全部においてPDCCHの候補の検出を試みる。
【0208】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットとして用いられてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットであってもよい。
【0209】
CSSセットは、タイプ0PDCCH共通探索領域セット、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット、タイプ1PDCCH共通探索領域セット、タイプ2PDCCH共通探索領域セット、および、タイプ3PDCCH共通探索領域セットの総称である。USSセットは、UE個別PDCCH探索領域セットとも呼称される。
【0210】
ある探索領域セットは、ある制御リソースセットに関連する(含まれる、対応する)。探索領域セットに関連する制御リソースセットのインデックスは、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0211】
ある探索領域セットに対して、6Aから6Cの一部または全部が少なくとも上位層パラメータにより示されてもよい。
6A)PDCCHの監視間隔(PDCCH monitoring periodicity)
6B)スロット内のPDCCHの監視パターン(PDCCH monitoring pattern within a slot)
6C)PDCCHの監視オフセット(PDCCH monitoring offset)
【0212】
ある探索領域セットの監視機会(monitoring occasion)は、該ある探索領域セットに関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルが配置されるOFDMシンボルに対応してもよい。ある探索領域セットの監視機会は、ある探索領域セットに関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルから始まる該制御リソースセットのリソースに対応してもよい。該探索領域セットの監視機会は、PDCCHの監視間隔、スロット内のPDCCHの監視パターン、および、PDCCHの監視オフセットの一部または全部に少なくとも基づき与えられる。
【0213】
図8は、本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。図8において、プライマリセル301に探索領域セット91、および、探索領域セット92が設定され、セカンダリセル302に探索領域セット93が設定され、セカンダリセル303に探索領域セット94が設定されている。
【0214】
図8において、格子線で示されるブロックは探索領域セット91を示し、右上がり対角線で示されるブロックは探索領域セット92を示し、左上がり対角線で示されるブロックは探索領域セット93を示し、横線で示されるブロックは探索領域セット94を示している。
【0215】
探索領域セット91の監視間隔は1スロットにセットされ、探索領域セット91の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット91の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット91の監視機会はスロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)および8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0216】
探索領域セット92の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット92の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット92の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット92の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0217】
探索領域セット93の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット93の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット93の監視パターンは、[0,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット93の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0218】
探索領域セット94の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット94の監視オフセットは1スロットにセットされ、探索領域セット94の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット94の監視機会は奇数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0219】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0220】
タイプ0aPDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0221】
タイプ1PDCCH共通探索領域セットは、RA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列、および/または、TC-RNTI(Temporary Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0222】
タイプ2PDCCH共通探索領域セットは、P-RNTI(Paging- Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0223】
タイプ3PDCCH共通探索領域セットは、C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0224】
UE個別PDCCH探索領域セットは、C-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0225】
下りリンク通信において、端末装置1は、下りリンクDCIフォーマットを検出する。検出された下りリンクDCIフォーマットは、PDSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された下りリンクDCIフォーマットは、下りリンク割り当て(downlink assignment)とも呼称される。端末装置1は、該PDSCHの受信を試みる。該検出された下りリンクDCIフォーマットに基づき示されるPUCCHリソースに基づき、該PDSCHに対応するHARQ-ACK(該PDSCHに含まれるトランスポートブロックに対応するHARQ-ACK)を基地局装置3に報告する。
【0226】
上りリンク通信において、端末装置1は、上りリンクDCIフォーマットを検出する。検出されたDCIフォーマットは、PUSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された上りリンクDCIフォーマットは、上りリンクグラント(uplink grant)とも呼称される。端末装置1は、該PUSCHの送信を行う。
【0227】
設定されるスケジューリング(configured grant)においては、PUSCHをスケジューリングする上りリンクグラントは、該PUSCHの送信周期ごとに設定される。上りリンクDCIフォーマットによってPUSCHがスケジューリングされる場合に該上りリンクDCIフォーマットによって示される情報の一部または全部は、設定されるスケジューリングの場合に設定される上りリンクグラントにより示されてもよい。
【0228】
上りリンクグラントにより示されるPUSCHの時間リソースの割り当てにより、1または複数のPUSCHの時間リソースが決定されてもよい。つまり、1つの上りリンクグラントにより、1または複数のPUSCHがスケジューリングされてもよい。なお、以下では、“1または複数のPUSCH”を、“PUSCH”と呼称する場合がある。特に、1または複数のPUSCHのそれぞれを区別することなく、技術内容の説明が可能である場合に、“1または複数のPUSCH”は、“PUSCH”と呼称されるかもしれない。
【0229】
PUSCHのフォーマットは、トランスポートブロックの配置周期、変調シンボルの系列の配置周期、該PUSCHのためのDMRSの配置周期、および、該PUSCHのコヒーレンス周期、の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。端末装置1がPUSCHを送信する場合、該端末装置1はトランスポートブロックの配置周期、変調シンボルの系列の配置周期、該PUSCHのためのDMRSの配置周期、および、該PUSCHのコヒーレンス周期、の一部または全部に少なくとも基づき該PUSCHのフォーマットを決定してもよい。基地局装置3が端末装置1より送信されるPUSCHを受信する場合、該基地局装置3はトランスポートブロックの配置周期、変調シンボルの系列の配置周期、該PUSCHのためのDMRSの配置周期、および、該PUSCHのコヒーレンス周期、の一部または全部に少なくとも基づき該PUSCHのフォーマットを決定してもよい。
【0230】
例えば、あるPUSCHのフォーマットにおいて、PUSCHの時間リソースは8スロットであり、トランスポートブロックの配置周期は4スロットであり、変調シンボルの系列の配置周期が2スロットであり、該PUSCHのためのDMRSの配置周期が2スロットであり、該PUSCHのコヒーレンス周期が4スロットであってもよい。ここで、PUSCHのコヒーレンス周期をトランスポートブロックの配置周期と等しくなるよう設定することにより、該トランスポートブロックの復調/復号に用いられるチャネル推定を一括で実施できることから、伝送特性の改善が見込まれるかもしれない。
【0231】
例えば、あるPUSCHのフォーマットにおいて、PUSCHの時間リソースは8スロットであり、トランスポートブロックの配置周期は8スロットであり、変調シンボルの系列の配置周期が1スロットであり、該PUSCHのためのDMRSの配置周期が1スロットであり、該PUSCHのコヒーレンス周期が4スロットであってもよい。ここで、PUSCHのコヒーレンス周期に対してDMRSの配置周期を短くすることにより、1回のチャネル推定に活用できる時間領域のDMRSのリソース数を増やすことができることから伝送特性の改善が見込まれるかもしれない。
【0232】
例えば、あるPUSCHのフォーマットにおいて、PUSCHの時間リソースは8スロットであり、トランスポートブロックの配置周期は8スロットであり、変調シンボルの系列の配置周期が4スロットであり、該PUSCHのためのDMRSの配置周期が1スロットであり、該PUSCHのコヒーレンス周期が1スロットであってもよい。ここで、変調シンボルの系列の配置周期を長く設定することにより、符号化ビットの変調シンボルをより効果的に時間領域に配置できることから伝送特性が見込まれるかもしれない。
【0233】
例えば、上りリンクグラントにより示されるPUSCHの時間リソースは、複数のスロットを含んでもよい。ここで、1つの上りリンクグラントにより示されるPUSCHの時間リソースが複数のスロットに含まれる場合においても、PUSCHは1つであってもよいし、複数であってもよい。例えば、PUSCHがスロットごとに定義される場合、PUSCHはスロットの数と同じであってもよい。
【0234】
図9は、本実施形態の一態様に係るPUSCHのフォーマットの一例を示す図である。図9において、横軸は時間軸を示す。また、図9において、時間軸上に複数のスロット(図9においては8スロット)が示されている。ここで、図9の複数のスロットは、時間的に早い順番でスロット#0(slot #0)からスロット#7(slot #7)のように、インデックスが付されている。図9において、複数のスロットは時間領域において連続的に配置されているが、本発明の態様は、複数のスロットが時間領域において連続的に配置されることに限定されない。例えば、本発明の態様において、複数のスロットは、上りリンク送信が可能なスロットにより構成されてもよい。つまり、本発明の態様において、複数のスロットが下りリンク送信が可能なスロットを含まない構成であってもよい。
【0235】
図9に示される一例において、1つの上りリンクグラントは、スロット#0からスロット#7を含む8つのスロットにおいて送信されるPUSCHを示してもよい。ここで、該PUSCHは、1つのトランスポートブロックを含んでもよい。ここで、該PUSCHのトランスポートブロックの配置周期(TB mapping period)は、8スロットであってもよい。また、該PUSCHの変調シンボルの系列の配置周期(modulation symbol mapping period)は、4スロットであってもよい。また、該PUSCHのためのDMRSの配置周期(DMRS mapping period)は、2であってもよい。また、該PUSCHのためのDMRSのコヒーレンス周期(Channel coference)は、2であってもよい。
【0236】
トランスポートブロックの配置周期は、あるトランスポートブロックが含まれるスロットの数に対応してもよい。例えば、トランスポートブロックの配置周期の1周期分の長さX0にわたって、該あるトランスポートブロックが配置されてもよい。例えば、X0は、RRCパラメータに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X0は、RRCパラメータにより示されてもよい。例えば、X0は、上位層の信号に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X0は、上位層の信号により示されてもよい。例えば、X0は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントにより示されてもよい。例えば、X0は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X0は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい。例えば、X0は、1つのDCIフォーマットに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0237】
例えば、X0は、スロットの数を示してもよい。例えば、X0は、OFDMシンボルの数を示してもよい。
【0238】
例えば、X0は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成(例えば、PUSCHの時間リソース)に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X0は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X0を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X0を決定してもよい。
【0239】
X0をPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に関わらず、所望のデータレートが実現されるかもしれない。ダイナミックTDDなどにおいては、PUSCHの時間領域の構成として所定の構成を常に用いることができるとは限らず、X0の制御は好適である。
【0240】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、X0は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、X0は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、X0は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、X0は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0241】
例えば、PUSCHの時間領域の構成は、PUSCHが配置されるスロットの数であってもよい。例えば、PUSCHの時間領域の構成は、PUSCHが配置されるOFDMシンボルの数であってもよい。例えば、PUSCHの時間領域の構成は、PUSCHのためのDMRSの時間領域の構成であってもよい。
【0242】
図10は、本実施形態の一態様に係る変調シンボルの配置の一例を示す図である。図10において、横軸は時間軸を示し、縦軸は周波数軸を示す。また、図10において、時間周波数領域において敷き詰められたブロックのそれぞれは、1つのリソースエレメントを示す。また、図10において、スロットがx1個配置される構成が示されている。
【0243】
1つのトランスポートブロックから生じる変調シンボルの系列は、周波数ファースト時間セカンド方式(Frequency-first Time-second manner)に基づき、x1個のスロットに含まれるリソースエレメントに配置されてもよい。周波数ファースト時間セカンド方式は、時間周波数領域に並んだ複数のリソースエレメントに対して、下記の手順に基づき変調シンボルを配置する方式であってもよい。手順1)時間領域の先頭のリソースエレメントのセットを特定し、手順2に進む手順2)特定されたリソースエレメントのセットにおける周波数領域の先頭のリソースエレメントから順番に変調シンボルを配置する手順3)該特定されたリソースエレメントのセットと比較して、時間領域において次のリソースエレメントのセットを特定し、手順2)に進む
【0244】
例えば、図10における手順1は、リソースエレメントA1、リソースエレメントA2、および、リソースエレメントA3を少なくとも含むリソースエレメントのセットを特定することであってもよい。また、図10における手順2は、リソースエレメントA1から順番に、リソースエレメントA2を通ってリソースエレメントA3まで、変調シンボルを配置することであってもよい。また、図10における手順3は、リソースエレメントA4、リソースエレメントA5、および、リソースエレメントA6を少なくとも含むリソースエレメントのセットを特定することであってもよい。また、図10における手順3の後の手順2は、リソースエレメントA4から順番に、リソースエレメントA5を通ってリソースエレメントA6まで、変調シンボルを配置することであってもよい。
【0245】
例えば、1つのトランスポートブロックから生じる変調シンボルの系列は、変調シンボルの配置周期の1周期分の長さX1に含まれるリソースエレメントに対して、周波数ファースト時間セカンド方式に基づき配置されてもよい。例えば、X1は、RRCパラメータにより示されてもよい。例えば、X1は、RRCパラメータに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X1は、上位層の信号に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X1は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントにより示されてもよい。例えば、X1は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X1は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい。例えば、X1は、1つのDCIフォーマットに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0246】
例えば、X1はスロットの数を示してもよい。例えば、X1は、OFDMシンボルの数を示してもよい。
【0247】
例えば、第1の制御情報に少なくとも基づき端末装置1がX1を決定する場合、1つのトランスポートブロックから生じる変調シンボルの系列は、変調シンボルの系列の配置周期の1周期分の長さX1に含まれるリソースエレメントに対して、周波数ファースト時間セカンド方式に基づき配置されてもよい。例えば、該第1の制御情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、および、1つのDCIフォーマットの一部または全部に少なくとも基づき決定されてもよい。
【0248】
端末装置1が該第1の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHに含まれるトランスポートブロックから生じる変調シンボルの系列は、1つのスロットに含まれるリソースエレメントに対して、周波数ファースト時間セカンド方式に基づき配置されてもよい。つまり、端末装置1が該第1の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHに含まれるトランスポートブロックに対してX1は1スロットであってもよい。
【0249】
例えば、端末装置1がある制御情報を保持することは、端末装置1に該ある制御情報に基づく設定が行われることであってもよい。例えば、端末装置1がある制御情報を保持することは、端末装置1が該ある制御情報に基づく処理を実施することであってもよい。
【0250】
例えば、端末装置1が第1の制御情報を保持していることは、端末装置1がX1を保持していることであってもよい。例えば、第1の制御情報は、X1を示す情報であってもよい。例えば、第1の制御情報は、X1を示す情報以外の情報であるが、該X1を決定するために用いられる情報であってもよい。
【0251】
端末装置1が該第1の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに含まれるトランスポートブロックから生じる変調シンボルの系列は、1つのスロットに含まれるリソースエレメントに対して、周波数ファースト時間セカンド方式に基づき配置されてもよい。つまり、端末装置1が該第1の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに含まれるトランスポートブロックに対してX1は1スロットであってもよい。
【0252】
端末装置1が該第1の制御情報を保持していない場合、PUSCHに含まれるトランスポートブロックから生じる変調シンボルの系列は、1つのスロットに含まれるリソースエレメントに対して、周波数ファースト時間セカンド方式に基づき配置されてもよい。つまり、端末装置1が該第1の制御情報を保持していない場合、PUSCHに含まれるトランスポートブロックに対してX1は1スロットであってもよい。
【0253】
例えば、X1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X1を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X1を決定してもよい。
【0254】
X1をPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に基づき、符号化ビットの変調シンボルを好適に配置できるかもしれない。
【0255】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、X1は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、X1は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、X1は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、X1は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0256】
例えば、X1は、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X1は、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、X1を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、X1を決定してもよい。
【0257】
X1をX0に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックの配置周期に基づき、符号化ビットの変調シンボルを好適に配置できるかもしれない。
【0258】
例えば、X0が第1の値である場合に、X1は第2の値であってもよい。また、X0が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X1は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0259】
例えば、変調シンボルの系列は、1つのトランスポートブロックから生じる符号化ビットの系列の変調(modulation)により生成されてもよい。例えば、変調の方式は、QPSK(Quadarature Phase Shift Keying)、または、16QAM(Quadarature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAM、(1/2)π BPSK(Binary Phase Shift Keying)であってもよい。ここで、変調シンボルの系列の生成に先立って、符号化ビットの系列に対して所定のスクランブルが実施されてもよい。
【0260】
例えば、変調シンボルの系列の先頭の変調シンボルに含まれる符号化ビットの位置は、RV(Redandancy Version)によって与えられてもよい。RVは、変調シンボルの系列の生成において用いられる符号化ビットの系列の先頭の符号化ビットの位置を示す情報である。例えば、RVを示す情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリング情報に用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットの少なくともいずれかに含まれてもよい。例えば、RVは、RRCパラメータ、上位層の信号、トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリング情報に用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットのいずれかに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0261】
例えば、変調シンボルの系列の配置周期の1周期ごとに1つのRVが与えられてもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期の1周期ごとに、該変調シンボルの系列の先頭の変調シンボルに含まれる符号化ビットが与えられてもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期の1周期ごとに1つのRVのそれぞれを示す情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリング情報に用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットの少なくともいずれかに含まれてもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期の1周期ごとの1つのRVは、RRCパラメータ、上位層の信号、トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリング情報に用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットのいずれかに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0262】
図9に示される一例において、スロット#0からスロット#3を含む1周期に対して1つのRVが示されてもよく、スロット#4からスロット#7を含む1周期に対して1つのRVが示されてもよい。
【0263】
例えば、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHにおいて、PUSCHの時間領域に含まれる1または複数の変調シンボルの系列の配置周期のうちの先頭の1周期に対して、1つのRVが示されてもよい。ここで、該1つのRVを示す情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリング情報に用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットの少なくともいずれかに含まれてもよい。ここで、該先頭の1周期以外で、かつ、該PUSCHの時間領域に含まれる1または複数の変調シンボルの系列の配置周期のそれぞれに対するRVは、該1つのRVに少なくとも基づき与えられてもよい。
【0264】
DMRSの配置周期は、時間領域のDMRSの配置のパターンが適用される周期である。例えば、DMRSの配置周期の1周期の長さがX2である場合、時間領域のDMRSの配置パターンが長さX2ごとに適用されてもよい。
【0265】
例えば、DMRSの配置パターンは、長さX2においてDMRSがマップされるOFDMシンボルのインデックスのセットを示す情報であってもよい。ここで、該OFDMシンボルのインデックスは、参照ポイント(インデックスが0であるとみなされるOFDMシンボル)を基準としたOFDMシンボルのインデックスであってもよい。例えば、PUSCHの時間領域に含まれるDMRSの配置周期のうちのある1周期に対する参照ポイントは、該1周期に含まれる先頭のOFDMシンボルであってもよい。例えば、PUSCHの時間領域に含まれるDMRSの配置周期のうちのある1周期に対する参照ポイントは、該1周期に含まれるあるOFDMシンボルにより決定されてもよい。例えば、X2は、RRCパラメータに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X2は、RRCパラメータにより示されてもよい。例えば、X2は、上位層の信号に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X2は、上位層のパラメータにより示されてもよい。例えば、X2は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントにより示されてもよい。例えば、X2は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X2は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい。例えば、X2は、1つのDCIフォーマットに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0266】
例えば、X2は、スロットの数を示してもよい。例えば、X2は、OFDMシンボルの数を示してもよい。
【0267】
つまり、第2の制御情報に少なくとも基づき端末装置1がX2を決定する場合、PUSCHのためのDMRSの配置パターンは、X2スロットごとに適用されてもよい。例えば、該第2の制御情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、該PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、および、1つのDCIフォーマットの一部または全部に少なくとも基づき決定されてもよい。
【0268】
端末装置1が該第2の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHのためのDMRSの配置パターンは、1スロットごとに適用されてもよい。つまり、端末装置1が該第2の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHに対してX2は1スロットであってもよい。
【0269】
例えば、端末装置1が第2の制御情報を保持していることは、端末装置1がX2を保持していることであってもよい。例えば、第2の制御情報は、X2を示す情報であってもよい。例えば、第2の制御情報は、X2を示す情報以外の情報であるが、該X2を決定するために用いられる情報であってもよい。
【0270】
端末装置1が該第2の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHのためのDMRSの配置パターンは、1スロットごとに適用されてもよい。つまり、端末装置1が該第2の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに対してX2は1スロットであってもよい。
【0271】
端末装置1が該第2の制御情報を保持していない場合、PUSCHのためのDMRSの配置パターンは、1スロットごとに適用されてもよい。つまり、端末装置1が該第2の制御情報を保持していない場合、PUSCHに対してX2は1スロットであってもよい。
【0272】
例えば、X2は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X2は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X2を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X2を決定してもよい。
【0273】
X2をPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に基づき、DMRSの配置を好適に実施できるかもしれない。X2により、時間領域のDMRSの密度が制御されることから、PUSCHの時間領域の構成が異なれば、好適な時間領域のDMRSの密度が異なってもよい。
【0274】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、X2は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、X2は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、X2は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、X2は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0275】
例えば、X2は、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X2は、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、X1を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、X1を決定してもよい。
【0276】
X2をX0に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックの配置周期に基づき、DMRSの配置を好適に実施できるかもしれない。
【0277】
例えば、X0が第1の値である場合に、X2は第2の値であってもよい。また、X0が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X2は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0278】
例えば、X2は、X1に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X2は、X1に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X1に少なくとも基づき、X2を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X1に少なくとも基づき、X2を決定してもよい。
【0279】
X2をX1に少なくとも基づき制御することにより、変調シンボルの系列の配置周期に基づき、DMRSの配置を好適に実施できるかもしれない。変調シンボルの系列の配置とDMRSの配置は同一の層の処理(リソースエレメントマッピング層の処理)であるため、例えば、X2=X1に設定してもよい。
【0280】
例えば、X1が第1の値である場合に、X2は第2の値であってもよい。また、X1が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X2は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0281】
コヒーレンス周期は、無線区間情報が同一であるとみなすことのできる周期であってもよい。例えば、無線区間情報は、あるリソースエレメントに配置される変調シンボルが無線区間に送信されるにあたって変動する位相、および/または、振幅に関する情報であってもよい。無線区間情報は、変調シンボルの送信に先立って適用されるプレコーダの影響を含む情報であってもよい。
【0282】
端末装置1は、コヒーレンス周期を超えて、無線区間情報が同一であるとみなされるようにPUSCHを生成しなくてもよい。端末装置1はコヒーレンス周期内において無線区間情報が同一であるとみなされるようにPUSCHを生成してもよい。
【0283】
基地局装置3は、コヒーレンス周期を超えて、無線区間情報が同一であるとみなさなくてもよい。基地局装置3は、コヒーレンス周期内において無線区間情報が同一であるとみなしてもよい。
【0284】
例えば、コヒーレンス周期内のある変調シンボルによって、該コヒーレンス周期内のもう一つの変調シンボルの無線区間情報が推定できてもよい。また、コヒーレンス周期は、該コヒーレンス周期内のある変調シンボルによって、該コヒーレンス周期内のもう一つの変調シンボルの無線区間情報が推定できるように設定されてもよい。
【0285】
例えば、PUSCHのコヒーレンス周期の1周期の長さX3は、RRCパラメータに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X3は、RRCパラメータにより示されてもよい。例えば、X3は、上位層の信号に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X3は上位層の信号により示されてもよい。例えば、X3は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントにより示されてもよい。例えば、X3は、該トランスポートブロックを含んで送信されるPUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、X3は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい。例えば、X3は、1つのDCIフォーマットに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0286】
つまり、第3の制御情報に少なくとも基づき端末装置1がX3を決定する場合、X3スロットにおいて、無線区間情報が同一であるとみなされてもよい。例えば、該第3の制御情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、該PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、および、1つのDCIフォーマットの一部または全部に少なくとも基づき決定されてもよい。
【0287】
端末装置1が該第3の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHのための無線区間情報は、1スロットにおいて無線区間情報が同一であるとみなされてもよい。つまり、端末装置1が該第3の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHに対してX3は1スロットであってもよい。
【0288】
例えば、端末装置1が第3の制御情報を保持していることは、端末装置1がX3を保持していることであってもよい。例えば、第3の制御情報は、X3を示す情報であってもよい。例えば、第3の制御情報は、X3を示す情報以外の情報であるが、該X3を決定するために用いられる情報であってもよい。
【0289】
端末装置1が該第3の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHのための無線区間情報は、1スロットにおいて無線区間情報が同一であるとみなされてもよい。つまり、端末装置1が該第3の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに対してX3は1スロットであってもよい。
【0290】
端末装置1が該第3の制御情報を保持していない場合、PUSCHのための無線区間情報は、1スロットにおいて無線区間情報が同一であるとみなされてもよい。つまり、端末装置1が該第3の制御情報を保持していない場合、PUSCHに対してX3は1スロットであってもよい。
【0291】
例えば、X3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。
【0292】
X3をPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に基づき、基地局装置3のチャネル推定の動作を好適に制御できるかもしれない。
【0293】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、X3は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、X3は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、X3は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、X3は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0294】
例えば、X3は、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X3は、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。
【0295】
X3をX0に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックの配置周期に基づき、基地局装置3のチャネル推定の動作を好適に制御できるかもしれない。
【0296】
例えば、X0が第1の値である場合に、X3は第2の値であってもよい。また、X0が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X3は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0297】
例えば、X3は、X1に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X3は、X1に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X1に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X1に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。
【0298】
X3をX1に少なくとも基づき制御することにより、変調シンボルの系列の配置周期に基づき、基地局装置3のチャネル推定の動作を好適に制御できるかもしれない。
【0299】
例えば、X1が第1の値である場合に、X3は第2の値であってもよい。また、X1が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X3は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0300】
例えば、X3は、X2に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X3は、X2に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X2に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X2に少なくとも基づき、X3を決定してもよい。
【0301】
X3をX2に少なくとも基づき制御することにより、DMRSの配置周期に基づき、基地局装置3のチャネル推定の動作を好適に制御できるかもしれない。DMRSの配置周期により時間領域の密度を制御できることから、基地局装置3のチャネル推定の動作を制御することは好適である。
【0302】
例えば、X2が第1の値である場合に、X3は第2の値であってもよい。また、X2が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X3は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0303】
例えば、X2は、X3に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X2は、X3に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X3に少なくとも基づき、X2を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X3に少なくとも基づき、X2を決定してもよい。
【0304】
図9に示されるように、トランスポートブロックの配置周期、変調シンボルの系列の配置周期、該PUSCHのためのDMRSの配置周期、および、該PUSCHのコヒーレンス周期のそれぞれは、異なる値であってもよいし、それぞれ個別に設定されてもよい。
【0305】
例えば、コヒーレンス周期の1周期において、端末装置1は同一のプレコーディングを適用してもよい。例えば、コヒーレンス周期の1周期において、端末装置1は同一の空間フィルタを適用してもよい。
【0306】
図11は、本実施形態の一態様に係る無線送受信部10の構成例を示す図である。ここで、無線送受信部30の構成は無線送受信部10の構成と同様、または、少なくとも類似した構成である。図11において、トランスポートブロックは、チャネル符号化/スクランブリング/変調(Channel coding/Scrambling/Modulation)部10aaに入力される。チャネル符号化/スクランブリング/変調部10aaにおいて、入力されたトランスポートブロックに対してチャネル符号化の手順が適用されることにより、符号化ビットの系列bが生成される。ここで、トランスポートブロックは、コードワードとも呼称される。また、ここで、チャネル符号化の手順は、トランスポートブロックへのCRC系列の付加、該CRCが付加されたトランスポートブロックのコードブロックへの分割、該コードブロックの符号化、および、該符号化ビットの系列のインターリーブ、の一部または全部を少なくとも含んでもよい。
【0307】
チャネル符号化/スクランブリング/変調部10aaにおいて、符号化ビットの系列bに対して、所定のスクランブル系列が適用されることにより、スクランブルされた符号化ビットの系列b が生成される。
【0308】
チャネル符号化/スクランブリング/変調部10aaにおいて、スクランブルされた符号化ビットの系列b に対して、変調が適用されることにより、変調シンボルの系列dが生成される。例えば、変調は、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、または、(1/2)π BPSKであってもよい。
【0309】
レイヤマッピング(Layer mapping)部10abにおいて、変調シンボルの系列dをν本のレイヤに分配することにより、ν個の変調シンボルの系列x(λ) が生成される。例えば、νは、1以上の整数であってもよい。ここで、λはレイヤのインデックスであり、0からν-1の範囲の整数値のいずれかを示す。
【0310】
例えば、レイヤマッピング後のν個の変調シンボルの系列x(λ) のそれぞれに対して、変形プレコーディングが適用されてもよいし、適用されなくてもよい。
【0311】
プレコーディング(Precoding)部10acにおいて、レイヤマッピング後のν個の変調シンボルの系列x(λ) に対して、数式(1)に示されるようなプレコーディングが適用されることにより、プレコーディングされた変調シンボルの系列z(pλ) が生成される。
【数1】
【0312】
数式(1)において、Wはプレコーディングに用いられる行列である。ここで、行列Wの行(横軸)の要素数は、ρである。また、行列Wの列(縦軸)の要素数はνである。また、pξは、インデックスξのアンテナポートを示す。ここで、ξはアンテナポートのインデックスであり、0からρ-1の範囲の整数値のいずれかを示す。
【0313】
例えば、非コードブックベース送信(non-codebook based transmission)において、行列Wは単位行列であってもよい。例えば、コードブックベース送信(codebook based transmission)において、行列WはPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットにより示されてもよい。例えば、コードブックベース送信において、行列WはRRCパラメータにより示されてもよいし、行列WはRRCパラメータに少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、非コードブックベース送信とコードブックベース送信に関わらず、PUSCHが単一のアンテナポートで送信される場合(ρ=1の場合)、W=1であってもよい。
【0314】
例えば、PUSCHに対して非コードブックベース送信とコードブックベース送信のいずれが適用されるかは、RRCパラメータにより示されてもよい。例えば、PUSCHに対して非コードブックベース送信とコードブックベース送信のいずれが適用されるかは、RRCパラメータに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0315】
図12は、本実施形態の一態様に係る4つのアンテナポートを用いる場合の1レイヤのPUSCHの送信に対する行列Wの候補を示す図である。なお、行列Wの候補は、コードブックとも呼称される。図12において、リストの上段はTPMI(Transmission Precoding Matrix Indicator)のインデックスを示し、該リストの下段は、上段のインデックスに対応するコードブックを示す。図12において、jは虚数単位である。
【0316】
コードブックは、3種類のコードブックグループに分類することができる。第1のコードブックグループは、1つのコードブックを構成する複数の要素のうち、1つの要素のみが非ゼロであり、該1つの要素以外はゼロであるようなコードブックを含んで構成される。図12においては、インデックス0からインデックス3のいずれかに対応する4つのコードブックが第1のコードブックグループに含まれる。第1のコードブックグループは、PUSCHの送信に用いられるアンテナポートの切り替えをするために活用されてもよい。第1のコードブックグループに含まれるコードブックは、端末装置1が具備する複数のアンテナポートの間にコヒーレンスがない場合に少なくとも使用されてもよい。複数のアンテナポートの間にコヒーレンスがないことは、複数のアンテナポートのそれぞれから送信された信号の特性のうち、送信タイミング、送信電力、期待される受信電力、および、信号の初期位相の一部または全部が同一であることを保証できないことであってもよい。
【0317】
第2のコードブックグループは、1つのコードブックを構成する複数の要素のうち、1より多い数の要素が非ゼロであり、該1より多い数の要素以外の要素がゼロであるようなコードブックを含んで構成される。図12においては、インデックス4からインデックス11のいずれかに対応する8つのコードブックが第2のコードブックグループに含まれる。第2のコードブックグループに含まれるコードブックは、端末装置1が具備する複数のアンテナポートのうち、1)第1のアンテナポートと第2のアンテナポートはコヒーレンスがあり、かつ、2)該第1のアンテナポートと第3のアンテナポートはコヒーレンスがない場合に少なくとも使用されてもよい。ここで、複数のアンテナポートの間にコヒーレンスがあることは、複数のアンテナポートのそれぞれから送信された信号の特性のうち、送信タイミング、送信電力、期待される受信電力、および、信号の初期位相の一部または全部が同一であることを保証できることであってもよい。
【0318】
第2のコードブックグループは、複数のコードブックサブグループに分割されてもよい。例えば、図12において、インデックス4からインデックス7のいずれかに対応するコードブックは第1のコードブックサブグループに含まれてもよく、インデックス8からインデックス11のいずれかに対応するコードブックは、該第2のコードブックサブグループに含まれてもよい。ここで、第1のコードブックサブグループに含まれるコードブックは、該コードブックのうちの上から1番目の要素と上から3番目の要素とが非ゼロであり、該コードブックのうちの上から2番目の要素と上から4番目の要素とがゼロであるようなコードブックである。また、第2のコードブックサブグループに含まれるコードブックは、該コードブックのうちの上から1番目の要素と上から3番目の要素とがゼロであり、該コードブックのうちの上から2番目の要素と上から4番目の要素とが非ゼロであるようなコードブックである。つまり、1つのコードブックサブグループに含まれるコードブックのそれぞれは、互いに同じ位置に非ゼロの要素を含むようなコードブックであってもよい。
【0319】
第3のコードブックグループは、1つのコードブックを構成する複数の要素のすべてが非ゼロであるようなコードブックを含んで構成される。図12において、インデックス12からインデックス27のいずれかに対応する16個のコードブックは第3のコードブックグループに含まれてもよい。第3のコードブックグループに含まれるコードブックは、端末装置1が具備する複数のアンテナポートの間にコヒーレンスがある場合に少なくとも使用されてもよい。
【0320】
端末装置1は、該端末装置1がサポートするコードブックグループを示す機能情報を、基地局装置3に報告してもよい。ここで、該機能情報は、状態1、状態2、および、状態3の一部または全部を少なくとも示すことができるような情報であってもよい。ここで、該状態1は、第1のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされ、第2のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされず、第3のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされないような端末装置1の状態であってもよい。また、該状態2は、第1のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされ、第2のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされ、第3のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされないような端末装置1の状態であってもよい。また、該状態3は、第1のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされ、第2のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされ、第3のコードブックグループに基づくPUSCHのプレコーディングがサポートされるような端末装置1の状態であってもよい。
【0321】
例えば、機能情報は、RRCシグナリングに含まれてもよい。
【0322】
時間信号生成(time-signal generation)部10adは、アンテナポートpλのプレコーディングされた変調シンボルの系列z(pλ) に基づき時間信号s(pλ)(t)を生成する。時間信号の生成手順は、アンテナポートpλのプレコーディングされた変調シンボルの系列z(pλ) をリソースエレメントに配置する手順、および、OFDM信号の生成の一部または全部を少なくとも含んでもよい。ここで、tは時間軸上の変数である。
【0323】
空間フィルタ(Spatial filter)部10aeは、アンテナポートpλの時間信号s(pλ)(t)に対して空間フィルタを適用し、時間信号u(pλ)(t)を生成する。空間フィルタは、アナログビーム、送信ビーム、ビーム、空間関係、空間処理等とも呼称される。例えば、空間フィルタは、複数の位相器の組み合わせにより決定されてもよい。例えば、空間フィルタは、アンテナの電力強度パターン等により決定されてもよい。
【0324】
アンテナ(Antennas)部10afは、時間信号u(pλ)(t)を無線空間に送出する。
【0325】
アンテナ部10bfは、無線空間に送出された時間信号u(pλ)(t)を受信する。
【0326】
空間フィルタ部10beは、受信された時間信号u(pλ)(t)に空間フィルタを適用し、アンテナポートpλの時間信号s(pλ)(t)を復元する。
【0327】
周波数信号生成(Freq-signal generation)部10bdは、アンテナポートpλの時間信号s(pλ)(t)に基づき周波数信号z(pλ) を復元する。
【0328】
チャネル復調(Channel demodulation)部10bcは、アンテナポートpλの周波数信号z(pλ) に対して、DMRSに基づくチャネル復調の適用により、変調シンボルの系列x(λ) を復元する。チャネル復調の手順は、DMRSの位相変動の推定、および、該推定された位相変動に基づく位相復調の一部または全部を少なくとも含んでもよい。
【0329】
レイヤデマッピング(Layer de-mapping)部10bbは、変調シンボルの系列x(λ) をデマッピングすることにより変調シンボルの系列dを復元する。
【0330】
チャネル復号化/デスクランブリング/復調(Channel decoding/De-scrambling/De-modulation)部10baは、変調シンボルの系列dを復調し、スクランブルされた符号化ビットの系列b を復元する。
【0331】
チャネル復号化/デスクランブリング/復調部10baは、スクランブルされた符号化ビットの系列b をデスクランブリングし、符号化ビットの系列bを復元する。
【0332】
チャネル復号化/デスクランブリング/復調部10baは、符号化ビットの系列bをチャネル復号し、トランスポートブロックを復元する。
【0333】
例えば、端末装置1は、上りリンクシグナルの送信において、空間フィルタを適用してもよい。ここで、上りリンクシグナルは、上りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理シグナルの総称である。
【0334】
図13は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の空間フィルタの管理手法の一例を示す図である。端末装置1は、管理機能(Management function)16000を備える。図13において、管理機能16000は空間フィルタ16001から空間フィルタ16032を含んでいる。つまり、図13において、端末装置1は32の空間フィルタを適応的に用いて、上りリンクシグナルを送信することができる。ここで、管理機能16000に含まれる空間フィルタのセットを、空間フィルタセットと呼称する。なお、管理機能16000は、所定の数の空間フィルタを含んでいればよい。該所定の数は32には限定されない。
【0335】
端末装置1は、周期的、または、非周期的に送信される下りリンク物理シグナルをモニタする。図13において、端末装置1は下りリンク物理シグナル(DL RS)16101と、下りリンク物理シグナル16102とをモニタしている。端末装置1は、下りリンク物理シグナル16101のリソースごとに、空間フィルタセットのいずれかの空間フィルタを適用して受信してもよい。ここで、端末装置1は、下りリンク物理シグナル16101のモニタリングに対して好適な空間フィルタを決定する。また、端末装置1は、下りリンク物理シグナル16101のモニタリングに対して好適な空間フィルタを、下りリンク物理シグナル16101に関連づける。図13において、空間フィルタ16009が下りリンク物理シグナル16101に関連づけられている。また、端末装置1は、下りリンク物理シグナル16102のリソースごとに、空間フィルタセットのいずれかの空間フィルタを適用して受信してもよい。ここで、端末装置1は、下りリンク物理シグナル16102のモニタリングに対して好適な空間フィルタを決定する。また、端末装置1は、下りリンク物理シグナル16102のモニタリングに対して好適な空間フィルタを、下りリンク物理シグナル16102に関連づける。図13において、空間フィルタ16028が下りリンク物理シグナル16102に関連づけられている。
【0336】
端末装置1は、周期的、または、非周期的に上りリンク物理シグナルを送信する。図13において、端末装置1は上りリンク物理シグナル(UL RS)16103を送信している。端末装置1は、上りリンク物理シグナル16103に1つの空間フィルタを関連づける。端末装置1は、関連付づけられた1つの空間フィルタを用いて、上りリンク物理シグナル16103を送信する。図13において、空間フィルタ16024が上りリンク物理シグナル16103に関連づけられている
【0337】
端末装置1によって送信される上りリンクシグナルのグラント/スケジューリング/設定のために、基地局装置3は空間関連情報を通知してもよい。例えば、空間関連情報は、下りリンク物理シグナルのインデックスを示す情報であってもよい。ここで、ある空間関連情報により示される下りリンク物理シグナルに対して、該ある空間関連情報に関連づけられた空間フィルタが適用されてもよい。例えば、基地局装置3は、ある空間関連情報により示される下りリンク物理シグナルに対して、該ある空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを適用してもよい。例えば、端末装置1は、ある空間関連情報により示される下りリンク物理シグナルに対して、該ある空間関連情報に関連づけられた空間フィルタが適用されると想定されることに基づき、該上りリンク物理シグナルをモニタしてもよい。また、空間関連情報は、上りリンク物理シグナルのインデックスを示す情報であってもよい。ここで、ある空間関連情報により示される上りリンク物理シグナルに対して、該ある空間関連情報に関連づけられた空間フィルタが適用されてもよい。例えば、端末装置1は、ある空間関連情報により示される上りリンク物理シグナルに対して、該ある空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを適用してもよい。例えば、基地局装置3は、ある空間関連情報により示される上りリンク物理シグナルに対して、該ある空間関連情報に関連づけられた空間フィルタが適用されると想定されることに基づき、該上りリンク物理シグナルをモニタしてもよい。ここで、該上りリンク物理シグナルは、SRSであってもよい。
【0338】
つまり、端末装置1は、基地局装置3より通知される空間関連情報に基づき1つの空間フィルタを決定し、該上りリンクシグナルを送信してもよい。
【0339】
例えば、基地局装置3は、端末装置1のPUCCHの送信に用いられる空間関連情報のリストを、RRCシグナリングにより通知してもよい。例えば、該候補リストは、1つの空間関連情報を含んでもよい。例えば、該候補リストは、1より多い数の空間関連情報を含んでもよい。
【0340】
例えば、RRCシグナリングにより1つの空間関連情報を含む空間関連情報のリストが通知された場合に、端末装置1は該1つの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタをPUCCHに適用してもよい。
【0341】
例えば、RRCシグナリングにより1より多い空間関連情報を含む空間関連情報のリストが通知された場合に、端末装置1はMAC CEコマンドを受信することを期待してもよい。例えば、基地局装置3は、MAC CEコマンドにより、該1より多い空間関連情報のうちの1つの空間関連情報を通知してもよい。例えば、端末装置1は、該MAC CEコマンドを受信することに基づき、該1つの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタをPUCCHに適用してもよい。ある空間フィルタが活性化されることは、該ある空間フィルタに関連づけられた空間関連情報が活性化されることであってもよい。
【0342】
PUCCHに適用される空間フィルタは、PUCCHのために活性化された空間フィルタとも呼称される。つまり、例えば、ある空間フィルタは、1つの空間関連情報を含む空間関連情報のリストを含むRRCシグナリングにより、活性化されてもよい。また、例えば、ある空間フィルタは、1つの空間関連情報を示すMAC CEのコマンドにより、活性化されてもよい。
【0343】
例えば、端末装置1は、PUCCHリソースのグループごとに1つの空間フィルタを活性化してもよい。例えば、PUCCHリソースのグループは、1または複数のPUCCHリソースを含むグループであってもよい。例えば、基地局装置3は、RRCシグナリングにより、複数のPUCCHリソースと、PUCCHリソースのための複数のグループを設定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つのMAC CEコマンドにより、該複数のグループのいずれかと、1つの空間関連情報を通知してもよい。例えば、基地局装置3は、1つのMAC CEコマンドにより、該複数のグループそれぞれのために活性化されるそれぞれの空間関連情報を通知してもよい。また、基地局装置3は、あるグループに含まれるPUCCHリソースにおいてPUCCHを送信する場合において、該あるグループのために活性化された空間フィルタを適用してもよい。
【0344】
例えば、基地局装置3は、PUCCHのための空間関連情報を含む空間関連情報のリストを通知しなくてもよい。例えば、端末装置1は、PUCCHのための空間関連情報を含む空間関連情報のリストが通知されないことに少なくとも基づき、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタをPUCCHに適用してもよい(または、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを活性化してもよい)。例えば、デフォルトの空間関連情報は、端末装置1がモニタする所定の制御リソースセットに設定されるTCI(Transmission Configuration Indication)状態、または、該所定の制御リソースセットに設定されるQCLソースによって与えられてもよい。また、例えば、デフォルトの空間関連情報は、端末装置1が該所定の制御リソースセットをモニタするように設定されていない場合、PDSCHのために設定されるTCI状態のリストのうちのいずれかのTCI状態によって与えられてもよい。例えば、該所定の制御リソースセットは、インデックス0の制御リソースセットであってもよい。例えば、該所定の制御リソースセットは、あるBWPにおいて設定される制御リソースセットのうち最も小さいインデックスの制御リソースセットであってもよい。例えば、該所定の制御リソースセットは、あるセルにおいて設定される制御リソースセットのうち最も小さいインデックスの制御リソースセットであってもよい。
【0345】
ここで、TCI状態は、1または複数の下りリンク参照信号のインデックスを含む情報である。TCI状態は、QCL関係を示すために用いられる。例えば、ある制御リソースセットに設定されるTCI状態は、該ある制御リソースセットにおいてモニタされるPDCCHと、該TCI状態により示される1または複数の参照信号がQCLであることを示す。
【0346】
また、ここで、ある制御リソースセットに設定されるQCLソースは、該ある制御リソースセットにおいてモニタされるPDCCHとQCLである下りリンク参照信号である。
【0347】
例えば、基地局装置3は、PUSCHのための1または複数の空間関連情報を含む空間関連情報のリストを通知してもよい。
【0348】
例えば、RRCシグナリングによりPUSCHのための1つの空間関連情報を含む空間関連情報のリストが通知された場合に、端末装置1は該1つの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタをPUSCHに適用してもよい。
【0349】
例えば、基地局装置3がRRCシグナリングを用いてPUSCHのための1より多い空間関連情報を含む空間関連情報のリストを端末装置1に通知した場合に、PUSCHをスケジューリングするために用いられるDCIフォーマットに含まれるSRSリソース指示フィールドを用いて、該1より多い空間関連情報のうちの1つの空間関連情報を端末装置1に通知してもよい。例えば、端末装置1は、該DCIフォーマットを受信することに基づき、該1つの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを該PUSCHに適用してもよい。
【0350】
PUSCHに適用される空間フィルタは、PUSCHのために活性化された空間フィルタとも呼称される。つまり、例えば、PUSCHに適用される空間フィルタは、1つの空間関連情報を含む空間関連情報のリストを含むRRCシグナリングにより、活性化されてもよい。また、例えば、PUSCHに適用される空間フィルタは、1つの空間関連情報を示すDCIフォーマットにより、活性化されてもよい。
【0351】
図14は、本実施形態の一態様に係る空間フィルタセット1600に含まれる複数の空間フィルタが適用されるパターンの例を示す図である。例えば、図14に示されるPUSCHのフォーマットにおいて、コヒーレンス周期の1周期ごとに、PUSCHに対して異なる空間フィルタが適用されてもよい。例えば、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期をX回含んでいる場合、X回のコヒーレンス周期の1周期ごとに、空間フィルタセット1600に含まれる1つの空間フィルタがPUSCHに対して適用されてもよい。例えば、図14の実施例A1において、PUSCHのフォーマットはコヒーレンス周期の1周期を4回含んでおり、コヒーレンス周期の第1の1周期(cycle 1)に対して空間フィルタ16001が適用され、コヒーレンス周期の第2の1周期(cycle 2)に対して空間フィルタ16002が適用され、コヒーレンス周期の第3の1周期(cycle 3)に対して空間フィルタ16003が適用され、コヒーレンス周期の第4の1周期(cycle 4)に対して空間フィルタ16004が適用される。ここで、空間フィルタ16001、空間フィルタ16002、空間フィルタ16003、および、空間フィルタ16004は空間フィルタセット1600に含まれる。ここで、図9において、コヒーレンス周期の第1の1周期は、スロット#0とスロット#1を含む期間であり、コヒーレンス周期の第2の1周期は、スロット#2とスロット#3を含む期間であり、コヒーレンス周期の第3の1周期は、スロット#4とスロット#5を含む期間であり、コヒーレンス周期の第4の1周期は、スロット#6とスロット#7を含む期間である。
【0352】
例えば、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期をX回含んでいる場合、所定のパターンに基づき、空間フィルタセット1600に含まれるY個の空間フィルタのいずれかが適用されてもよい。例えば、Y=2個の空間フィルタが所定のパターンに基づき、PUSCHに対して適用されてもよい。図14の実施例A2において、コヒーレンス周期の第1の1周期に対して、空間フィルタ16001が適用され、コヒーレンス周期の第2の1周期に対して、空間フィルタ16002が適用され、コヒーレンス周期の第3の1周期に対して、空間フィルタ16001が適用され、コヒーレンス周期の第4の1周期に対して、空間フィルタ16002が適用される。ここで、実施例A2において、空間フィルタセット1600は、空間フィルタ16001、および、空間フィルタセット1600に含まれる。
【0353】
図14の実施例A3において、コヒーレンス周期の第1の1周期に対して、空間フィルタ16002が適用され、コヒーレンス周期の第2の1周期に対して、空間フィルタ16002が適用され、コヒーレンス周期の第3の1周期に対して、空間フィルタ16001が適用され、コヒーレンス周期の第4の1周期に対して、空間フィルタ16001が適用される。ここで、実施例A3において、空間フィルタセット1600は、空間フィルタ16001、および、空間フィルタセット1600に含まれる。
【0354】
図14の実施例A4において、コヒーレンス周期の第1の1周期に対して、空間フィルタ16002が適用され、コヒーレンス周期の第2の1周期に対して、空間フィルタ16001が適用され、コヒーレンス周期の第3の1周期に対して、空間フィルタ16001が適用され、コヒーレンス周期の第4の1周期に対して、空間フィルタ16002が適用される。ここで、実施例A2において、空間フィルタセット1600は、空間フィルタ16001、および、空間フィルタセット1600に含まれる。
【0355】
例えば、端末装置1は、空間フィルタセット1600に含まれる複数の空間フィルタを、所定のパターンに基づき、コヒーレンス周期のそれぞれの1周期に対して適用してもよい。例えば、端末装置1は、空間フィルタセット1600に含まれる複数の空間フィルタを、端末装置1により選択されるパターンに基づき、コヒーレンス周期のそれぞれの1周期に対して適用してもよい。
【0356】
以下、空間フィルタセット1600の設定例を説明する。
【0357】
つまり、例えば、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期をX回含んでいる場合、該X回の1周期のうち、第1の1周期におけるPUSCHに対して、空間フィルタセット1600のうちの第1の空間フィルタを適用してもよい。また、例えば、該X回の1周期のうち、第2の1周期におけるPUSCHに対して、空間フィルタセット1600のうちの第2の空間フィルタを適用してもよい。
【0358】
例えば、空間フィルタセット1600は、PUCCHのために活性化された空間フィルタを少なくとも含んでもよい。例えば、空間フィルタセット1600は、PUCCHリソースの複数のグループのいずれかのために活性化された複数の空間フィルタを含んでもよい。例えば、端末装置1は、MAC CEコマンドにより通知される空間関連情報に基づき、空間フィルタセット1600を決定してもよい。例えば、端末装置1は、MAC CEコマンドにより通知される複数のグループのいずれかに対応する複数の空間関連情報に基づき、空間フィルタセット1600を決定してもよい。基地局装置3は、MAC CEコマンドにより、空間フィルタセット1600を通知してもよい。
【0359】
例えば、空間フィルタセット1600は、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを少なくとも含んでもよい。例えば、端末装置1がデフォルトの空間関連情報を決定した場合に、空間フィルタセット1600に該デフォルトの空間関連情報を含めてもよい。例えば、端末装置1がデフォルトの空間関連情報を決定するか否かは、RRCシグナリングにより通知されてもよい。
【0360】
例えば、DCIフォーマットの種類に関わらず、該DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHに対して、空間フィルタセット1600は、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを少なくとも含んでもよい。例えば、端末装置1は、DCIフォーマットの種類に関わらず、該DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHに対して、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを空間フィルタセット1600に含めてもよい。
【0361】
例えば、DCIフォーマット0_0によりスケジューリングされるPUSCHに対して、空間フィルタセット1600は、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを少なくとも含んでもよい。例えば、端末装置1は、DCIフォーマット0_0によりスケジューリングされるPUSCHに対して、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを空間フィルタセット1600に含めてもよい。
【0362】
例えば、DCIフォーマット0_1によりスケジューリングされるPUSCHに対して、空間フィルタセット1600は、デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを含まなくてもよい。例えば、端末装置1は、DCIフォーマット0_1によりスケジューリングされるPUSCHに対して、端末装置1がデフォルトの空間関連情報を決定するか否かに関わらず、該デフォルトの空間関連情報に関連づけられた空間フィルタを空間フィルタセット1600に含めなくてもよい。
【0363】
例えば、SRSリソース指示フィールドを含むDCIフォーマット0_1によりスケジューリングされるPUSCHに対して、空間フィルタセット1600は、該SRSリソース指示フィールドにより示される複数の空間関連情報のいずれかに関連付けられた複数の空間フィルタを少なくとも含んでもよい。
【0364】
例えば、PUSCHのための1より多い空間関連情報を含む空間関連情報のリストがRRCシグナリングにより通知され、該SRSリソース指示フィールドは、該1より多い空間関連情報のサブセットを示すために用いられてもよい。該サブセットは1または複数の空間関連情報を少なくとも含んでもよい。ここで、空間フィルタセット1600は、該1または複数の空間関連情報のいずれかに関連づけられた1または複数の空間フィルタを少なくとも含んでもよい。
【0365】
例えば、該SRSリソース指示フィールドが該1より多い空間関連情報の第1のサブセットを示す場合、空間フィルタセット1600は、該第1のサブセットに含まれる1または複数の空間関連情報のいずれかに関連づけられた1または複数の空間フィルタを少なくとも含んでもよい。また、例えば、該SRSリソース指示フィールドが該1より多い空間関連情報の第2のサブセットを示す場合、空間フィルタセット1600は、該第2のサブセットに含まれる1または複数の空間関連情報のいずれかに関連づけられた1または複数の空間フィルタを少なくとも含んでもよい。例えば、該第2のサブセットは、該第1のサブセットと異なってもよい。
【0366】
例えば、PUSCHのためにコードブックベース送信が設定され、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期を複数回含んでいる場合、該SRSリソース指示フィールドは1または複数の空間関連情報を示してもよい。ここで、該SRSリソース指示フィールドは、RRCシグナリングにより示される空間関連情報のリストのサブセットを示すことができるようにセットされてもよい。該サブセットに含まれる1または複数の空間関連情報のいずれかに紐づけられた1または複数の空間フィルタは、空間フィルタセット1600に含まれる。例えば、該SRSリソース指示フィールドのサイズは、数式(2)に少なくとも基づき与えられてもよい。
【数2】
【0367】
ここで、log(P)は、2を底とするPの対数を示す関数である。また、Lmaxは、所定の値である。例えば、Lmaxは、端末装置1によってサポートされるPUSCHのための最大レイヤ数であってもよい。該端末装置1によってサポートされるPUSCHのための最大レイヤ数は、端末装置1から基地局装置3へのRRCシグナリングにより通知されてもよい。また、例えば、Lmaxは、基地局装置3から端末装置1に通知されるRRCシグナリングにより決定されてもよい。また、ここで、NSRSは、RRCシグナリングにより通知される空間関連情報のリストに含まれる空間関連情報の数であってもよい。また、CNSRS は、NSRS個の要素からk個の要素を選ぶ組み合わせの総数を示す関数である。
【0368】
例えば、PUSCHのためにコードブックベース送信が設定され、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期を1回だけ含むように設定される場合、該SRSリソース指示フィールドは1つの空間関連情報を示してもよい。ここで、該SRSリソース指示フィールドは、RRCシグナリングにより示される空間関連情報のリストのうちのいずれかを示すことができるようにセットされてもよい。例えば、該SRSリソース指示フィールドのサイズは、数式(3)に少なくとも基づき与えられてもよい。
【数3】
【0369】
例えば、PUSCHのために非コードブックベース送信が設定される場合、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期を何回含んでいるかに関わらず、該SRSリソース指示フィールドは1または複数の空間関連情報を示してもよい。ここで、該SRSリソース指示フィールドは、RRCシグナリングにより示される空間関連情報のリストのサブセットを示すことができるようにセットされてもよい。該サブセットに含まれる1または複数の空間関連情報のいずれかに紐づけられた1または複数の空間フィルタは、空間フィルタセット1600に含まれる。例えば、該SRSリソース指示フィールドのサイズは、数式(2)に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0370】
例えば、PUSCHのために非コードブックベース送信が設定され、かつ、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期を複数回含んでいる場合、該SRSリソース指示フィールドは1または複数の空間関連情報を示してもよい。ここで、該SRSリソース指示フィールドは、RRCシグナリングにより示される空間関連情報のリストのサブセットを示すことができるようにセットされてもよい。該サブセットに含まれる1または複数の空間関連情報のいずれかに紐づけられた1または複数の空間フィルタは、空間フィルタセット1600に含まれる。例えば、該SRSリソース指示フィールドのサイズは、数式(2)に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0371】
例えば、PUSCHのために非コードブックベース送信が設定され、かつ、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期を1回だけ含んでいる場合、該SRSリソース指示フィールドは1または複数の空間関連情報を示してもよい。ここで、該SRSリソース指示フィールドは、RRCシグナリングにより示される空間関連情報のリストのサブセットを示すことができるようにセットされてもよい。該サブセットに含まれる1または複数の空間関連情報のいずれかに紐づけられた1または複数の空間フィルタは、空間フィルタセット1600に含まれる。例えば、該SRSリソース指示フィールドのサイズは、数式(2)に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0372】
例えば、1より多い空間関連情報を含む空間関連情報のリストがRRCシグナリングにより通知された場合に、端末装置1はさらにMAC CEコマンドを受信することを期待してもよい。ここで、MAC CEコマンドは、第1のMAC CEコマンド、および、第2のMAC CEコマンドのいずれかであってもよい。例えば、基地局装置3は、第1のMAC CEコマンドにより、該1より多い空間関連情報のサブセットを通知してもよい。例えば、端末装置1は、該第1のMAC CEコマンドを受信することに少なくとも基づき決定された空間関連情報に関連づけられた空間フィルタをPUCCHに適用してもよい。
【0373】
例えば、基地局装置3は、第2のMAC CEコマンドにより、RRCシグナリングにより通知される1より多い空間関連情報のサブセットを通知してもよい。例えば、端末装置1は、該サブセットに含まれる1または複数の空間関連情報のいずれかに関連づけられた空間フィルタを、空間フィルタセット1600に含めてもよい。
【0374】
図14において、空間フィルタセット1600は、コードブックセット1700に置き換えられてもよい。また、図14において、空間フィルタ16001はコードブック17001に置き換えられてもよい。また、図14において、空間フィルタ16002はコードブック17002に置き換えられてもよい。また、図14において、空間フィルタ16003はコードブック17003に置き換えられてもよい。また、図14において、空間フィルタ16004はコードブック17004に置き換えられてもよい。以下、コードブックセット1700に関連する説明を行う。
【0375】
例えば、図14に示されるPUSCHのフォーマットにおいて、コヒーレンス周期の1周期ごとに、PUSCHに対して異なるコードブックを適用してもよい。例えば、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期をZ回含んでいる場合、Z回のコヒーレンス周期の1周期ごとに、コードブックセット1700に含まれる1つのコードブックがPUSCHに対して適用されてもよい。図14の実施例1において、コヒーレンス周期の第1の1周期に対してコードブック17001が適用され、コヒーレンス周期の第2の1周期に対してコードブック17002が適用され、コヒーレンス周期の第3の1周期に対してコードブック17003が適用され、コヒーレンス周期の第4の1周期に対してコードブック17004が適用されてもよい。ここで、コードブック17001、コードブック17002、コードブック17003、および、コードブック17004はコードブックセット1700に含まれる。
【0376】
例えば、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期をZ回含んでいる場合、所定のパターンに基づき、コードブックセット1700に含まれるW個のコードブックのいずれかが適用されてもよい。図14においてW=2個のコードブックが所定のパターンに基づき、PUSCHに適用されてもよい。図14の実施例2において、コヒーレンス周期の第1の1周期に対して、コードブック17001が適用され、コヒーレンス周期の第2の1周期に対して、コードブック17002が適用され、コヒーレンス周期の第3の1周期に対して、コードブック17001が適用され、コヒーレンス周期の第4の1周期に対して、コードブック17002が適用されてもよい。
【0377】
例えば、端末装置1は、コードブックセット1700に含まれる複数のコードブックを、所定のパターンに基づき、コヒーレンス周期のそれぞれの1周期に対して適用してもよい。例えば、端末装置1は、コードブックセット1700に含まれる複数のコードブックを、端末装置1により選択されるパターンに基づき、コヒーレンス周期のそれぞれの1周期に対して適用してもよい。
【0378】
つまり、例えば、あるPUSCHのフォーマットがコヒーレンス周期の1周期をZ回含んでいる場合、該Z回の1周期のうち、第1の1周期におけるPUSCHに対して、コードブックセット1700のうちの第1のコードブックを適用してもよい。また、例えば、該Z回の1周期のうち、第2の1周期におけるPUSCHに対して、コードブックセット1700のうちの第2のコードブックを適用してもよい。
【0379】
例えば、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに1つのTPMIを示すフィールドが含まれている場合、該1つのTPMIに対応するコードブックがコードブックセット1700に含まれてもよい。さらに、該1つのTPMIに基づき決定される1または複数のTPMIのいずれかに対応する1または複数のコードブックがコードブックセット1700に含まれてもよい。
【0380】
例えば、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットによりインデックスVのTPMIが示された場合、端末装置1はインデックスVからインデックスV+W-1の間のいずれかに対応するW個のコードブックを決定してもよい。ここで、該W個のコードブックはコードブックセット1700に含まれる。例えば、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットによりインデックスVのTPMIが示された場合、端末装置1はインデックスV、V+1、...mod(V+W-2,NTPMI)、mod(V+W-1,NTPMI)のいずれかに対応する該W個のコードブックを決定してもよい。
【0381】
図15は、本実施形態の一態様に係るコードブックセット1700の決定方法の一例を示す図である。ここでW=4を想定する。図15において、上段はTPMIのインデックスを示し、中段はコードブックを示し、下段は、コードブックがコードブックセット1700に含まれることが可能か否かを示す。ここで、Yはコードブックがコードブックセット1700に含まれることが可能であることを示し、Nはコードブックがコードブックセット1700に含まれることが可能ではないことを示す。例えば、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットによりインデックス3のTPMIが示され、かつ、W=4である場合、端末装置1はインデックス3、4、5、7のいずれかに対応する4個のコードブックを決定してもよい。ここで、該4個のコードブックはコードブックセット1700に含まれる。つまり、端末装置1によるW個のコードブックの決定において、コードブックセット1700に含まれることが可能であるコードブックに基づき、端末装置1はW個のコードブックを決定してもよい。
【0382】
例えば、コードブックがコードブックセット1700に含まれることが可能か否かを示す情報は、RRCシグナリングに含まれてもよい。例えば、コードブックがコードブックセット1700に含まれることが可能か否かを示す情報は、MAC CEに含まれてもよい。例えば、コードブックがコードブックセット1700に含まれることが可能か否かを示す情報は、DCIフォーマットに含まれてもよい。
【0383】
例えば、W個のコードブックの決定において、コードブックグループが考慮されてもよい。例えば、1つのタイプのコードブックグループのみが該W個のコードブックに含まれるように、端末装置1は該W個のコードブックを決定してもよい。ここで、該W個のコードブックはコードブックセット1700に含まれる。例えば、図15において、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットによりインデックス10のTPMIが示され、かつ、W=4である場合、端末装置1はインデックス10、11、4、5のいずれかに対応する4つのコードブックを決定してもよい。
【0384】
例えば、W個のコードブックの決定において、コードブックサブグループが考慮されてもよい。例えば、1つのタイプのコードブックサブグループのみが該W個のコードブックに含まれるように、端末装置1は該W個のコードブックを決定してもよい。ここで、該W個のコードブックはコードブックセット1700に含まれる。例えば、図15において、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマットによりインデックス10のTPMIが示され、かつ、W=4である場合、端末装置1はインデックス10、11、9、10のいずれかに対応する4つのコードブックを決定してもよい。このように、該W個のコードブックにおいて同一のコードブックが複数個含まれてもよい。
【0385】
例えば、あるPUSCHのフォーマットにおいて、空間フィルタのためのコヒーレンス周期と、プレコーディングのためのコヒーレンス周期は、それぞれ異なる長さに設定されてもよい。例えば、あるPUSCHのフォーマットにおいて、空間フィルタのためのコヒーレンス周期が4スロットであり、プレコーディングのためのコヒーレンス周期が1スロットであってもよい。例えば、空間フィルタのためのコヒーレンス周期とプレコーディングのためのコヒーレンス周期は、それぞれRRCシグナリングにより通知されてもよい。例えば、空間フィルタのためのコヒーレンス周期とプレコーディングのためのコヒーレンス周期は、それぞれRRCシグナリングに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0386】
図9に示されるような柔軟なPUSCHのフォーマットをサポートされることは好適である。例えば、端末装置1が複数のサービス(例えば、ブロードバンドサービス、低遅延サービス、自動車用サービス等)をサポートする場合、それぞれのサービスに対して好適なPUSCHのフォーマットを構成することが可能である。
【0387】
柔軟なPUSCHのフォーマットをサポートすることは、所定の送信電力を確保するためにも好適である。例えば、条約や各国の法規制、または、それらに準ずる仕様等により、単位時間あたりの最大送信電力が規定される場合、トランスポートブロックの配置周期を複数のスロットに設定することにより、該配置周期を1つのスロットにする場合と比較してより大きな最大送信電力の確保が可能である。
【0388】
一方で、トランスポートブロックの配置周期を複数のスロットに設定することにより、期待されるデータレート(伝送速度、スループット等とも呼称される)が劣化することが懸念される。
【0389】
トランスポートブロックの配置周期に応じて、トランスポートブロックのサイズを変化させることにより、上記の懸念の解消が少なくとも期待される。
【0390】
端末装置1は、以下の手順1から手順3の一部または全部に少なくとも基づきトランスポートブロックを決定してもよい。手順1)時間長X4内のリソースエレメントの数NREを決定する手順2)情報ビットの中間値(Intermediate number of information bits)Ninfo=NRE・R・Q・vを決定する手順3)トランスポートブロックのサイズを決定する
【0391】
手順1は、さらに手順1aおよび手順1bの一部または全部を少なくとも含んでもよい。手順1a)N RE=NRB sc・Nsh symb-NPRB DMRS-NPRB ohを決定する手順1b)NRE=min(X5,N RE)・nPRBを決定する
【0392】
手順1aにおいて、Nsh symbは、時間長X4内においてPUSCHのために割り当てられるOFDMシンボルの数であってもよい。NPRB DMRSは、該PUSCHのためのDMRSが配置されるリソースエレメントを考慮したオーバーヘッド値である。NPRB DMRSは、該PUSCHのために割り当てられるOFDMシンボルにおいてDMRSが配置されるリソースエレメントの1PRB当たりの数であってもよい。NPRB ohは、PUSCHのためのDMRS以外の要素によって起因するオーバーヘッドを考慮する値である。ここで、該要素は、制御リソースセット、または、CSI-RSの配置に起因するオーバーヘッドを少なくとも含んでもよい。ここで、NPRB ohは、RRCパラメータにより示される。端末装置1がNPRB ohを保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHの送信においてNPRB ohが0であると想定されてもよい。また、端末装置1がNPRB ohを保持していない場合、PUSCHの送信においてNPRB ohが0であると想定されてもよい。
【0393】
例えば、X4は第4の制御情報により与えられてもよい。該第4の制御情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、該PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、および、1つのDCIフォーマットの一部または全部に少なくとも基づき決定されてもよい。
【0394】
端末装置1が該第4の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHに対してX4は1スロットであってもよい。
【0395】
例えば、端末装置1が第4の制御情報を保持していることは、端末装置1がX4を保持していることであってもよい。例えば、第4の制御情報は、X4を示す情報であってもよい。例えば、第4の制御情報は、X4を示す情報以外の情報であるが、該X4を決定するために用いられる情報であってもよい。
【0396】
端末装置1が該第4の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに対してX4は1スロットであってもよい。
【0397】
端末装置1が該第4の制御情報を保持していない場合、PUSCHに対してX4は1スロットであってもよい。
【0398】
例えば、該第4の制御情報は、トランスポートブロックの配置周期であってもよい。例えば、時間長X4は、トランスポートブロックの配置周期がX0であることに少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、時間長X4は、トランスポートブロックの配置周期がX0であることに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、トランスポートブロックの配置周期がX0であることに少なくとも基づき、時間長X4を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、トランスポートブロックの配置周期がX0であることに少なくとも基づき、時間長X4を決定してもよい。
【0399】
例えば、該第4の制御情報は、変調シンボルの系列の配置周期であってもよい。例えば、時間長X4は、変調シンボルの系列の配置周期がX1であることに少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、時間長X4は、変調シンボルの系列の配置周期がX1であることに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、変調シンボルの系列の配置周期がX1であることに少なくとも基づき、時間長X4を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、変調シンボルの系列の配置周期がX1であることに少なくとも基づき、時間長X4を決定してもよい。
【0400】
例えば、X4は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X4は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。
【0401】
X4をPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に関わらず所望のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、PUSCHの時間リソースが10スロットである場合にX4を10スロットに設定することにより、PUSCHの時間リソースが1スロットである場合にX4を1スロットに設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0402】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、X4は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、X4は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、X4は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、X4は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0403】
例えば、X4は、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X4は、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。
【0404】
X4をX0に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X0が10スロットである場合にX4を10スロットに設定することにより、X0が1スロットである場合にX4を1スロットに設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0405】
例えば、X0が第1の値である場合に、X4は第2の値であってもよい。また、X0が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X4は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0406】
例えば、X4は、X1に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X4は、X1に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X1に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X1に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。
【0407】
X4をX1に少なくとも基づき制御することにより、変調シンボルの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X1が10スロットである場合にX4を10スロットに設定することにより、X1が1スロットである場合にX4を1スロットに設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0408】
例えば、X1が第1の値である場合に、X4は第2の値であってもよい。また、X1が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X4は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0409】
例えば、X4は、X2に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X4は、X2に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X2に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X2に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。
【0410】
X4をX2に少なくとも基づき制御することにより、DMRSの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X2が10スロットである場合にX4を10スロットに設定することにより、X2が1スロットである場合にX4を1スロットに設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0411】
例えば、X2が第1の値である場合に、X4は第2の値であってもよい。また、X2が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X4は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0412】
例えば、X4は、X3に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X4は、X3に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X3に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X3に少なくとも基づき、X4を決定してもよい。
【0413】
X4をX3に少なくとも基づき制御することにより、コヒーレンス周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X3が10スロットである場合にX4を10スロットに設定することにより、X3が1スロットである場合にX4を1スロットに設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0414】
例えば、X3が第1の値である場合に、X4は第2の値であってもよい。また、X3が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X4は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0415】
例えば、手順1bにおいて、nPRBは、該PUSCHのために割り当てられるPRBの数であってもよい。
【0416】
例えば、X5は第5の制御情報に少なくとも基づき決定されてもよい。該第5の制御情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、該PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットの少なくともいずれかに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0417】
例えば、端末装置1が該第5の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHに対してX5は156REであってもよい。
【0418】
例えば、端末装置1が第5の制御情報を保持していることは、端末装置1がX5を保持していることであってもよい。例えば、第5の制御情報は、X5を示す情報であってもよい。例えば、第4の制御情報は、X5を示す情報以外の情報であるが、該X5を決定するために用いられる情報であってもよい。
【0419】
例えば、端末装置1が該第5の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに対してX5は156REであってもよい。
【0420】
例えば、端末装置1が該第5の制御情報を保持していない場合、PUSCHに対してX5は156REであってもよい。
【0421】
例えば、X5は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X5は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。
【0422】
例えば、X5は、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X5は、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。
【0423】
例えば、X5は、X1に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X5は、X1に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X1に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X1に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。
【0424】
例えば、X5は、X2に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X5は、X2に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X2に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X2に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。
【0425】
例えば、X5は、X3に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X5は、X3に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X3に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X3に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。
【0426】
例えば、X5は、X4に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X5は、X4に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X4に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X4に少なくとも基づき、X5を決定してもよい。
【0427】
X5はX4スロットあたりにデータに割り当てるリソースエレメントの数の総数として見積もられる値であるから、X5がX4に基づき制御されることは好適である。
【0428】
例えば、X4が第1の値である場合に、X5は第2の値であってもよい。また、X4が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X5は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0429】
手順2において、Rは、上りリンクグラントに含まれるMCSフィールドの値により決定されるターゲット符号化率である。手順2において、Qは、PUSCHの変調方式の次数、または、PUSCHの変調次数である。手順2において、vはPUSCHのレイヤ数である。レイヤ数は、空間多重数等とも呼称される。つまり、レイヤは、空間的なストリームの数であってもよい。
【0430】
手順3において、Ninfoの値に基づき、手順3aと手順3cの切り替えが行われる。例えば、Ninfoの値が所定の値以下である場合に、手順3aが行われてもよい。また、Ninfoの値が該所定の値を超える場合に、手順3cが行われてもよい。ここで、例えば、該所定の値は3824であってもよい。
【0431】
手順3aにおいて、N info=max(24,floor(Ninfo/2)・2^n)により、N infoが与えられる。手順3aにおいて、n=max(3,floor(Ninfo)-6)である。
【0432】
例えば、手順3aが実施されたのち、手順3bが実施されてもよい。
【0433】
手順3bにおいて、所定のテーブルに含まれるトランスポートブロックのサイズの候補値から、1つの値が選択される。ここで、該所定のテーブルは、TBSの候補値として、24、32、40、48、56、64、72、80、88、96、104、112、120、128、136、144、152、160、168、176、184、192、208、224、240、256、272、288、304、320、336、352、368、384、408、432、456、480、504、528、552、576、608、640、672、704、736、768、808、848、888、928、984、1032、1064、1128、1160、1192、1224、1256、1288、1320、1352、1416、1480、1544、1608、1672、1736、1800、1864、1928、2024、2088、2152、2216、2280、2408、2472、2536、2600、2664、2728、2792、2856、2976、3104、3240、3368、3496、3624、3753、3824の一部または全部を少なくとも含んでもよい。つまり、該所定のテーブルは、該所定の値を上回らない範囲における整数値のセットを含んでもよい。
【0434】
例えば、手順3bにおいて、N infoを下回らない範囲で最もN infoに値が近いTBSの候補値を、該所定のテーブルから決定してもよい。
【0435】
手順3cにおいて、N info=max(3840,2^n・round((Ninfo-24)/2^n))により、N infoが与えられる。手順3cにおいて、n=floor(log2(Ninfo-24))-5で与えられる。
【0436】
例えば、手順3cが実施されたのち、手順3dが実施されてもよい。
【0437】
手順3dにおいて、トランスポートブロックのサイズNTBSが決定される。例えば、Rが1/4以下である場合、NTBS=8・C・ceil((N info+24)/(8・C))-24で与えられる。ここで、C=ceil((N info+24)/3816)で与えられる。
【0438】
手順3dにおいて、例えば、Rが1/4を超え、かつ、N infoが8424を超える場合、NTBS=8・C・ceil((N info+24)/(8・C))-24で与えられる。ここで、C=ceil((N info+24)/8424)で与えられる。
【0439】
手順3dにおいて、例えば、Rが1/4を超え、かつ、N infoが8424以下である場合、NTBS=8・ceil((N info+24)/8)-24で与えられる。
【0440】
トランスポートブロックの配置周期が大きくなればなるほど、期待されるデータレートの低下が懸念される。そこで、トランスポートブロックの配置周期が大きくなる場合を考慮して、トランスポートブロックのサイズを制御する仕組みを導入することが好適である。
【0441】
例えば、ターゲット符号化率Rの制御が行われてもよい。ここで、ターゲット符号化率Rは1を超える値であってもよい。ターゲット符号化率Rが1を超える場合に、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットであれば、トランスポートブロックの実効符号化率は1を超えることが期待されるため、一般的に通信は不可能である。一方、トランスポートブロックの配置周期が1を超える値であったとしても、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットを超える値であれば、該トランスポートブロックの実効符号化率は1を下回り、好適な通信を実現できる。
【0442】
例えば、ターゲット符号化率Rは所定の値を超える値であってもよい。所定の値は、0.93から1までの範囲に含まれる値であってもよい。該所定の値は、New Radioによりサポートされる実効符号化率に近い値である。
【0443】
New Radioによりサポートされるターゲット符号化率Rmaxは、およそ、948/1024である。つまり、該所定の値は、該New Radioによりサポートされるターゲット符号化率Rmaxに近い値であってもよい。
【0444】
実効符号化率は、トランスポートブロックのサイズを、該トランスポートブロックが配置される周期に含まれるPUSCHのリソースエレメントの数と、該PUSCHの変調方式の次数との積によって割ることによって計算されてもよい。
【0445】
PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントに含まれるMCSフィールドは、1つのインデックスを示してもよい。ここで、第1の場合に、第1のMCSテーブルと該1つのインデックスに基づき、ターゲット符号化率が与えられてもよい。また、第2の場合に、第2のMCSテーブルと該1つのインデックスに基づき、ターゲット符号化率が与えられてもよい。ここで、該第1のMCSテーブルに含まれるすべてのターゲット符号化率は該所定の値以下であってもよい。また、該第1のMCSテーブルに含まれるターゲット符号化率の少なくとも一部は該所定の値を超えてもよい。また、該第1のMCSテーブルに含まれるすべてのターゲット符号化率のうちでQPSK変調に対応するもののすべては該所定の値以下であってもよい。また、該第1のMCSテーブルに含まれるターゲット符号化率のうちでQPSKに対応するものの少なくとも一部は該所定の値を超えてもよい。
【0446】
端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントに含まれるMCSフィールドにより示されるインデックスに基づき、該第1のMCSテーブルを参照するか該第2のMCSテーブルを参照するかを決定してもよい。
【0447】
基地局装置3は、PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラントに含まれるMCSフィールドにより示されるインデックスに基づき、該第1のMCSテーブルを参照するか該第2のMCSテーブルを参照するかを決定してもよい。
【0448】
例えば、該第1の場合は、該上りリンクグラントのDCIフォーマットに付加されるCRC系列がC-RNTIでスクランブルされており、該PUSCHの信号波形がDFT-s-OFDMであり、かつ、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットである場合であってもよい。
【0449】
例えば、該第1の場合は、該上りリンクグラントのDCIフォーマットに付加されるCRC系列がC-RNTIでスクランブルされており、該PUSCHの信号波形がDFT-s-OFDMであり、かつ、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットである場合であってもよい。
【0450】
例えば、該第2の場合は、該上りリンクグラントのDCIフォーマットに付加されるCRC系列が該C-RNTIでスクランブルされており、該PUSCHの信号波形が該DFT-s-OFDMであり、かつ、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットを超える整数である場合であってもよい。
【0451】
例えば、該第2の場合は、該上りリンクグラントのDCIフォーマットに付加されるCRC系列が該C-RNTIでスクランブルされており、該PUSCHの信号波形が該DFT-s-OFDMであり、かつ、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットを超える場合であってもよい。
【0452】
さらに、第3の場合に、第3のMCSテーブルと該1つのインデックスに基づき、ターゲット符号化率が与えられてもよい。
【0453】
該第3の場合は、該上りリンクグラントのDCIフォーマットに付加されるCRC系列が該C-RNTIでスクランブルされており、該PUSCHの信号波形が該DFT-s-OFDMであり、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットであり、かつ、該第3のMCSテーブルが設定されることを示すRRCパラメータが端末装置1によって保持される場合であってもよい。
【0454】
該第3の場合は、該上りリンクグラントのDCIフォーマットに付加されるCRC系列が該C-RNTIでスクランブルされており、該PUSCHの信号波形が該DFT-s-OFDMであり、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットであり、かつ、該第3のMCSテーブルが設定されることを示すRRCパラメータが端末装置1によって保持される場合であってもよい。
【0455】
例えば、該第1のテーブルは、64QAMの次数以下の変調方式を含んでもよい。該第1のテーブルは、64QAMの次数を超える変調方式(例えば、256QAM等)を含まなくてもよい。
【0456】
例えば、該第2のテーブルは、64QAMの次数以下の変調方式を含んでもよい。該第2のテーブルは、64QAMの次数を超える変調方式(例えば、256QAM等)を含まなくてもよい。
【0457】
例えば、該第3のテーブルは、64QAMの次数を超える変調方式(例えば、256QAM等)を含んでもよい。
【0458】
該第2の場合においても、メッセージ3 PUSCHに対して該第1のテーブルが用いられてもよい。該第2の場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに対して該第1のテーブルが用いられてもよい。
【0459】
例えば、ターゲット符号化率Rは、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、ターゲット符号化率Rは、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。
【0460】
ターゲット符号化率RをPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に関わらず所望のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、PUSCHの時間リソースが10スロットである場合にターゲット符号化率Rを4程度に設定することにより、PUSCHの時間リソースが1スロットである場合にターゲット符号化率Rを0.4に設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0461】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、ターゲット符号化率Rは第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、ターゲット符号化率Rは該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、ターゲット符号化率Rは第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、ターゲット符号化率Rは該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0462】
例えば、ターゲット符号化率Rは、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、ターゲット符号化率Rは、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。
【0463】
ターゲット符号化率RをX0に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X0が10スロットである場合にターゲット符号化率Rを4程度に設定することにより、X0が1スロットである場合にターゲット符号化率Rを0.4程度に設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0464】
例えば、X0が第1の値である場合に、ターゲット符号化率Rは第2の値であってもよい。また、X0が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、ターゲット符号化率Rは該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0465】
例えば、ターゲット符号化率Rは、X1に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、ターゲット符号化率Rは、X1に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X1に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X1に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。
【0466】
ターゲット符号化率RをX1に少なくとも基づき制御することにより、変調シンボルの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X1が10スロットである場合にターゲット符号化率Rを4程度に設定することにより、X1が1スロットである場合にターゲット符号化率Rを0.4程度に設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0467】
例えば、X1が第1の値である場合に、ターゲット符号化率Rは第2の値であってもよい。また、X1が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、ターゲット符号化率Rは該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0468】
例えば、ターゲット符号化率Rは、X2に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、ターゲット符号化率Rは、X2に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X2に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X2に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。
【0469】
ターゲット符号化率RをX2に少なくとも基づき制御することにより、DMRSの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X2が10スロットである場合にターゲット符号化率Rを4程度に設定することにより、X2が1スロットである場合にターゲット符号化率Rを0.4に設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0470】
例えば、X2が第1の値である場合に、ターゲット符号化率Rは第2の値であってもよい。また、X2が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、ターゲット符号化率Rは該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0471】
例えば、ターゲット符号化率Rは、X3に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、ターゲット符号化率Rは、X3に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X3に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X3に少なくとも基づき、ターゲット符号化率Rを決定してもよい。
【0472】
ターゲット符号化率RをX3に少なくとも基づき制御することにより、コヒーレンス周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。例えば、X3が10スロットである場合にターゲット符号化率Rを4程度に設定することにより、X3が1スロットである場合にターゲット符号化率Rを0.4程度に設定する場合と同程度のデータレートが期待される。
【0473】
例えば、X3が第1の値である場合に、ターゲット符号化率Rは第2の値であってもよい。また、X3が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、ターゲット符号化率Rは該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0474】
例えば、トランスポートブロックのサイズを決定する手順(手順1から手順3の一部または全部)において、トランスポートブロックのサイズを制御してもよい。
【0475】
例えば、第1の作用素は、トランスポートブロックのサイズの制御に用いられてもよい。つまり、第1の作用素は、該手順における変数の少なくともいずれかに作用し、トランスポートブロックのサイズを制御するために用いられてもよい。
【0476】
例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットを超える場合、トランスポートブロックの第1のサイズは第1の作用素に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットを超える場合、トランスポートブロックのサイズは第1の作用素に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットを超える場合、端末装置1はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に少なくとも基づき決定してもよい。例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットを超える場合、基地局装置3はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に少なくとも基づき決定してもよい。
【0477】
例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットである場合、トランスポートブロックの第2のサイズは第1の作用素に基づかず与えられてもよい。例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットである場合、トランスポートブロックのサイズは第1の作用素に基づかず決定されてもよい。例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットである場合、端末装置1はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に基づかず決定してもよい。例えば、トランスポートブロックの配置周期X0が1スロットである場合、基地局装置3はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に基づかず決定してもよい。ここで、第1の作用素は、該第1のサイズが該第2のサイズより大きくなるように作用する作用素であってもよい。ここで、該第1のサイズの決定に用いられる種々のパラメータの値は、該第2のサイズの決定に用いられる種々のパラメータの値と同一であってもよい。
【0478】
例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットを超える場合、トランスポートブロックの第1のサイズは第1の作用素に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットを超える場合、トランスポートブロックのサイズは第1の作用素に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットを超える場合、端末装置1はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に少なくとも基づき決定してもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットを超える場合、基地局装置3はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に少なくとも基づき決定してもよい。
【0479】
例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットである場合、トランスポートブロックの第2のサイズは第1の作用素に基づかず与えられてもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットである場合、トランスポートブロックのサイズは第1の作用素に基づかず決定されてもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットである場合、端末装置1はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に基づかず決定してもよい。例えば、変調シンボルの系列の配置周期X1が1スロットである場合、基地局装置3はトランスポートブロックのサイズを第1の作用素に基づかず決定してもよい。ここで、第1の作用素は、該第1のサイズが該第2のサイズより大きくなるように作用する作用素であってもよい。ここで、該第1のサイズの決定に用いられる種々のパラメータの値は、該第2のサイズの決定に用いられる種々のパラメータの値と同一であってもよい。
【0480】
例えば、第1の作用素は、トランスポートブロックのサイズの決定に関する手順1aにおいて用いられてもよい。例えば、手順1aにおいて、第1の作用素に少なくとも基づき、N REが制御されてもよい。例えば、手順1aにおいて、NRB sc・Nsh symbに第1の作用素として与えられる値が乗算されてもよい。ここで、該第1の作用素として与えられる値は1を超える値であってもよい。例えば、手順1aにおいて、第1の作用素として与えられる値はNPRB ohであってもよい。例えば、手順1aにおいて、N RE=NRB sc・Nsh symb-NPRB DMRS-NPRB oh+XによりN REが与えられ、該Xは第1の作用素として与えられる値であってもよい。
【0481】
例えば、第1の作用素は、トランスポートブロックのサイズの決定に関する手順1bにおいて用いられてもよい。例えば、手順1bにおいて、第1の作用素に少なくとも基づき、NREが制御されてもよい。例えば、手順1bにおいて、min(X5,N RE)・nPRBに第1の作用素として与えられる値が乗算されてもよい。例えば、手順1bにおいて、X5に第1の作用素として与えられる値が乗算されてもよい。例えば、手順1bにおいて、N REに第1の作用素として与えられる値が乗算されてもよい。例えば、手順1bにおいて、NRE=min(X5,N RE)・nPRB+XによりNREが与えられ、該Xは第1の作用素として与えられる値であってもよい。
【0482】
例えば、第1の作用素は、トランスポートブロックのサイズの決定に関する手順2に少なくとも用いられてもよい。例えば、手順2において、Ninfo=NRE・R・Q・vに第1の作用素として与えられる値が乗算されてもよい。例えば、手順2において、Ninfo=NRE・R・Q・v+XによりNinfoが与えられ、該Xは第1の作用素として与えられる値であってもよい。
【0483】
例えば、第1の作用素は、トランスポートブロックのサイズの決定に関する手順3に少なくとも用いられてもよい。例えば、NTBS=8・C・ceil((N info+24)/(8・C))・X-24によりNTBSが与えられ、該Xは第1の作用素として与えられる値であってもよい。例えば、NTBS=8・C・ceil((N info+24)・X/(8・C))-24によりNTBSが与えられ、該Xは第1の作用素として与えられる値であってもよい。例えば、NTBS=8・C・ceil((N info・X+24)/(8・C))-24によりNTBSが与えられ、該Xは第1の作用素として与えられる値であってもよい。例えば、NTBS=8・C・ceil((N info+24)/(8・C))-24+XによりNTBSが与えられ、該Xは第1の作用素として与えられる値であってもよい。
【0484】
例えば、第1の作用素は、NTBSに少なくとも用いられてもよい。例えば、トランスポートブロックのサイズは、NTBSに第1の作用素として与えられる値が乗算されることにより与えられてもよい。
【0485】
第1の作用素は、第6の制御情報に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、該第6の制御情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットの少なくともいずれかに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0486】
例えば、端末装置1が第6の制御情報を保持していることは、端末装置1がX6を保持していることであってもよい。例えば、第6の制御情報は、X6を示す情報であってもよい。例えば、第6の制御情報は、X6を示す情報以外の情報であるが、該X6を決定するために用いられる情報であってもよい。
【0487】
端末装置1が該第6の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHに含まれるトランスポートブロックのサイズの決定において、第1の作用素が用いられなくてもよい。
【0488】
端末装置1が該第6の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHに含まれるトランスポートブロックのサイズの決定において、第1の作用素が用いられなくてもよい。
【0489】
端末装置1が該第6の制御情報を保持していない場合、PUSCHに含まれるトランスポートブロックのサイズの決定において、第1の作用素が用いられなくてもよい。
【0490】
例えば、X6は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X6は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。
【0491】
X6をPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に関わらず所望のデータレートを実現できるかもしれない。
【0492】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、X6は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、X6は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、X6は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、X6は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0493】
例えば、X6は、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X6は、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。
【0494】
X6をX0に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。
【0495】
例えば、X0が第1の値である場合に、X6は第2の値であってもよい。また、X0が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X6は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0496】
例えば、X6は、X1に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X6は、X1に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X1に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X1に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。
【0497】
ターゲット符号化率RをX1に少なくとも基づき制御することにより、変調シンボルの系列の配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。
【0498】
例えば、X1が第1の値である場合に、X6は第2の値であってもよい。また、X1が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X6は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0499】
例えば、X6は、X2に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X6は、X2に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X2に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X2に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。
【0500】
ターゲット符号化率RをX2に少なくとも基づき制御することにより、DMRSの配置周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。
【0501】
例えば、X2が第1の値である場合に、X6は第2の値であってもよい。また、X2が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X6は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0502】
例えば、X6は、X3に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X6は、X3に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X3に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X3に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。
【0503】
ターゲット符号化率RをX3に少なくとも基づき制御することにより、コヒーレンス周期に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。
【0504】
例えば、X3が第1の値である場合に、X6は第2の値であってもよい。また、X3が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X6は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0505】
例えば、X6は、X4に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X6は、X4に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X4に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X4に少なくとも基づき、X6を決定してもよい。
【0506】
X6をX4に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックのサイズの決定方法に関わらず所定のデータレートを実現できるかもしれない。
【0507】
例えば、X4が第1の値である場合に、X6は第2の値であってもよい。また、X4が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X6は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0508】
図16は、本実施形態の一態様に係るPUSCHのためのDMRSの配置例を示す図である。図16において、該PUSCHのためのDMRSの配置周期は1スロットであることが想定されている。図16において、横軸は時間軸を示し、縦軸は周波数軸を示す。また、図16における時間領域において、2スロット分のOFDMシンボルに対応するリソースエレメントが示されている。また、図16における周波数領域において、1PRB分に対応するリソースエレメントが示されている。また、図16に示される28個のOFDMシンボルは、時間領域において昇順にl=0からl=27までのインデックスが付されている。また、図16において、該PUSCHはOFDMシンボルl=3からl=27までに配置されることが示されている。
【0509】
例えば、DMRSの配置は、参照地点lstartと配置パターンとに少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、DMRSの配置は、参照地点lstartと配置パターンとに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、参照地点lstartと配置パターンとに少なくとも基づきDMRSの配置を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、参照地点lstartと配置パターンとに少なくとも基づきDMRSの配置を決定してもよい。
【0510】
配置パターンは、DMRSが配置されるOFDMシンボルインデックスのセットを少なくとも含んでもよい。ここで、DMRSの配置パターンにおけるOFDMシンボルインデックスl=0となる地点を、参照地点lstartとする。
【0511】
図16において、スロット#0に対する参照地点l startは、スロット#0においてPUSCHの送信が開始される地点(つまり、OFDMシンボルインデックスl=3の地点)にセットされる。つまり、OFDMシンボルインデックスl=3がスロット#0に対する参照地点l startである。ここで、スロット#0に対する配置パターンは0、4、8であるため、斜線、および、格子線で示されるリソースエレメントにDMRSが配置される。図16に示されるように、DMRSは周波数方向には一定の間隔を空けて配置されることがある。特に、斜線のリソースエレメントのDMRSは、フロントロードDMRS(flont-loaded DMRS)とも呼称される。また、格子線のリソースエレメントのDMRSは、追加DMRS(additional DMRS)とも呼称される。
【0512】
図16において、スロット#1に対する参照地点l startは、スロット#1においてPUSCHの送信が開始される地点(つまり、OFDMシンボルインデックスl=14の地点)にセットされる。つまり、OFDMシンボルインデックスl=14がスロット#0に対する参照地点l startである。ここで、スロット#1に対する配置パターンは0、5、10であるため、斜線、および、格子線で示されるリソースエレメントにDMRSが配置される。特に、横線のリソースエレメントのDMRSは、フロントロードDMRSとも呼称される。また、縦線のリソースエレメントのDMRSは、追加DMRSとも呼称される。
【0513】
図16にも示されるように、DMRSの配置パターンは、スロットごとに異なってもよいし、スロットごとに設定されてもよい。例えば、DMRSの配置パターンは、スロットにおいてPUSCHのために用いられるOFDMシンボルの数に基づき決定されてもよい。
【0514】
図16に示されるような、時間領域におけるまばらなDMRSの配置は、端末装置1が高速に移動しているような環境においては好適だが、端末装置1が低速で移動している、または、端末装置1が移動していない場合にはリソースの効率的な利用とは言えない場合がある。そこで、PUSCHが複数のスロットにわたって配置される場合には、DMRSの配置をさらに限定するような設定が好適である。
【0515】
例えば、DMRSが配置されるスロットは、DMRSの配置周期X2に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、DMRSが配置されるスロットは、DMRSの配置周期X2に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、DMRSの配置周期X2に少なくとも基づき、該DMRSの配置周期のうちの1周期におけるどのスロットにDMRSが配置されるかを決定してもよい。例えば、基地局装置3は、DMRSの配置周期X2に少なくとも基づき、該DMRSの配置周期のうちの1周期におけるどのスロットにDMRSが配置されるかを決定してもよい。
【0516】
図17は、本実施形態の一態様に係るPUSCHのためのDMRSが配置されるスロットの例を示す図である。図17の横軸は時間軸を示す。また、図17において、時間軸上に複数のスロット(図17においては8スロット)が示されている。ここで、図17の複数のスロットは、時間的に早い順番でスロット#0(slot #0)からスロット#3(slot #3)のように、DMRSの配置周期ごとにインデックスが付されている。図17において、複数のスロットは時間領域において連続的に配置されているが、本発明の態様は、複数のスロットが時間領域において連続的に配置されることに限定されない。例えば、本発明の態様において、複数のスロットは、上りリンク送信が可能なスロットにより構成されてもよい。つまり、本発明の態様において、複数のスロットが下りリンク送信が可能なスロットを含まない構成であってもよい。
【0517】
例えば、図17において、PUSCHのためのDMRSはスロット#0、スロット#1、スロット#4、および、スロット#5に配置されてもよい。一方で、図17において、PUSCHのためのDMRSはスロット#2、スロット#3、スロット#6、および、スロット#7に配置されなくてもよい。
【0518】
例えば、PUSCHのためのDMRSが配置されるスロットは、DMRSの配置周期のうちの1周期における先頭のX7スロットに配置されてもよい。一方で、PUSCHのためのDMRSが配置されると決定されないスロットにDMRSが配置されなくてもよい。
【0519】
例えば、PUSCHのためのDMRSが配置されるスロットは、DMRSの配置周期のうちの1周期において、X7スロットの周期性を備えてもよい。例えば、PUSCHのためのDMRSが配置されるスロットiは、mod(i,X7)=Zを満たす値であってもよい。ここで、Zは、RRCパラメータ、上位層の信号、PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットの少なくともいずれかに含まれてもよい。
【0520】
例えば、X7は、第7の制御情報に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、該第7の制御情報は、RRCパラメータ、上位層の信号、PUSCHのスケジューリングに用いられる上りリンクグラント、または、1つのDCIフォーマットの少なくともいずれかに少なくとも基づき決定されてもよい。
【0521】
端末装置1が該第7の制御情報を保持している場合においても、メッセージ3 PUSCHのためのDMRSは全てのスロットに配置されてもよい。
【0522】
例えば、端末装置1が第7の制御情報を保持していることは、端末装置1がX7を保持していることであってもよい。例えば、第7の制御情報は、X7を示す情報であってもよい。例えば、第7の制御情報は、X7を示す情報以外の情報であるが、該X7を決定するために用いられる情報であってもよい。
【0523】
端末装置1が該第7の制御情報を保持している場合においても、ランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHのためのDMRSは全てのスロットに配置されてもよい。
【0524】
端末装置1が該第7の制御情報を保持していない場合、PUSCHのためのDMRSは全てのスロットに配置されてもよい。
【0525】
例えば、X7は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X7は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、1つの上りリンクグラントによりスケジューリングされるPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。
【0526】
X7をPUSCHの時間領域の構成に少なくとも基づき制御することにより、PUSCHの時間領域の構成に基づき該PUSCHのDMRSの時間領域の密度を制御することができるかもしれない。
【0527】
例えば、PUSCHの時間領域の構成が第1の構成である場合に、X7は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間領域の構成が該第1の構成と異なる第2の構成である場合に、X7は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。例えば、PUSCHの時間リソースが第1のスロット数である場合に、X7は第1の値であってもよい。また、PUSCHの時間リソースが該第1のスロットとは異なる第2のスロットである場合に、X7は該第1の値とは異なる第2の値であってもよい。
【0528】
例えば、X7は、X0に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X7は、X0に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X0に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X0に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。
【0529】
X7をX0に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックの配置周期に基づき該PUSCHのDMRSの時間領域の密度を制御することができるかもしれない。例えば、トランスポートブロックごとに所定のDMRSの配置が実現されることは好適である。
【0530】
例えば、X0が第1の値である場合に、X7は第2の値であってもよい。また、X0が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X7は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0531】
例えば、X7は、X1に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X7は、X1に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X1に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X1に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。
【0532】
X7をX1に少なくとも基づき制御することにより、変調シンボルの系列の配置周期に基づき該PUSCHのDMRSの時間領域の密度を制御することができるかもしれない。例えば、変調シンボルの配置とDMRSの配置の実装が容易になるかもしれない。
【0533】
例えば、X1が第1の値である場合に、X7は第2の値であってもよい。また、X1が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X7は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0534】
例えば、X7は、X2に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X7は、X2に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X2に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X2に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。
【0535】
X7をX2に少なくとも基づき制御することにより、DMRSの配置周期に基づき該PUSCHのDMRSの時間領域の密度を制御することができるかもしれない。DMRSの配置周期とDMRSの時間領域の密度の設定により、柔軟なDMRSの配置を実現できる。
【0536】
例えば、X2が第1の値である場合に、X7は第2の値であってもよい。また、X2が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X7は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0537】
例えば、X7は、X3に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X7は、X3に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X3に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X3に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。
【0538】
X7をX3に少なくとも基づき制御することにより、コヒーレンス周期に基づき該PUSCHのDMRSの時間領域の密度を制御することができるかもしれない。コヒーレンス周期とDMRSの時間領域の密度の設定により、端末の移動速度に基づきDMRS密度を制御できるかもしれない。
【0539】
例えば、X3が第1の値である場合に、X7は第2の値であってもよい。また、X3が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X7は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0540】
例えば、X7は、X4に少なくとも基づき与えられてもよい。例えば、X7は、X4に少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、端末装置1は、X4に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。例えば、基地局装置3は、X4に少なくとも基づき、X7を決定してもよい。
【0541】
X7をX4に少なくとも基づき制御することにより、トランスポートブロックのサイズの決定方法に基づき該PUSCHのDMRSの時間領域の密度を制御することができるかもしれない。
【0542】
例えば、X4が第1の値である場合に、X7は第2の値であってもよい。また、X4が該第1の値とは異なる第3の値である場合に、X7は該第2の値とは異なる第4の値であってもよい。
【0543】
図18は、本実施形態の一態様に係るPUSCHのためのDMRSの配置例を示す図である。図18において、該PUSCHのためのDMRSの配置周期は2スロットであることが想定されている。図18において、横軸は時間軸を示し、縦軸は周波数軸を示す。また、図18における時間領域において、2スロット分のOFDMシンボルに対応するリソースエレメントが示されている。また、図18における周波数領域において、1PRB分に対応するリソースエレメントが示されている。また、図18に示される28個のOFDMシンボルは、時間領域において昇順にl=0からl=27までのインデックスが付されている。また、図18において、該PUSCHはOFDMシンボルl=3からl=27までに配置されることが示されている。
【0544】
図18において、DMRSの配置パターンはOFDMシンボルインデックス0、8、16を含む。つまり、DMRSの参照地点lstartを基準として0番目、8番目および16番目のOFDMシンボルにDMRSが配置される。
【0545】
図18に示されるように、DMRSの配置周期の1周期ごとにDMRSの配置パターンが適用されてもよい。ここで、DMRSの配置パターンは、0からX2*14OFDMシンボル-1の範囲の整数値のセットにより構成されてもよい。特に、DMRSの配置パターンに含まれるOFDMシンボルのインデックスのうちの少なくとも1つは、13を超える値であってもよい。
【0546】
以下、本実施形態の一態様に係る種々の装置の態様を説明する。
【0547】
(1)上記の目的を達成するために、本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、空間関連情報セットを活性化するMAC層のコマンドを受信する受信部と、前記空間関連情報セットのうちのいずれかの空間関連情報に基づく送信フィルタを適用してPUCCHを送信し、前記空間関連情報セットの空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタを適用して、PUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、前記空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と、前記第1の空間関連情報とは異なる第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記送信部は、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用し、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用する。
【0548】
(2)また、本発明の第2の態様は、端末装置であって、少なくとも1つのSRSリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットを受信する受信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、端末装置に1つのSRSリソースセットがRRCパラメータにより設定され、前記1つのSRSリソースセットの第1のSRSリソースサブセットと、前記1つのSRSリソースセットの第2のSRSリソースサブセットとを決定し、前記1つのSRSリソース指示フィールドの値に基づき、前記第1のSRSリソースサブセットまたは前記第2のSRSリソースサブセットが示され、前記第1のSRSリソースサブセットは、第1のSRSリソースと第2のSRSリソースを少なくとも含み、前記第2のSRSリソースサブセットは、第3のSRSリソースと第4のSRSリソースを少なくとも含み、前記送信部は、前記示されるSRSリソースサブセットが前記第1のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用し、かつ、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用し、前記指示されたSRSリソースサブセットが前記第2のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第3のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第3のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用し、かつ、前記スロットセットの第4のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第4のSRSリソースに適用される送信フィルタを適用する。
【0549】
(3)また、本発明の第2の態様において、前記PUSCHのための送信モード設定がcodebookモードにセットされ、かつ、前記PUSCHのために送信ダイバーシチが設定される場合に、前記第1のSRSリソースサブセットは複数のSRSリソースを含み、前記PUSCHのための送信モード設定が前記codebookモードにセットされ、かつ、前記PUSCHのために送信ダイバーシチが設定されない場合に、前記第1のSRSリソースサブセットは1つのSRSリソースを含み、かつ、前記第2のSRSリソースサブセットは1つのSRSリソースを含み、前記PUSCHのための送信モード設定がnon-codebookモードにセットされる場合に、前記PUSCHのための送信ダイバーシチ設定に関わらず、前記第1のSRSリソースサブセットは複数のSRSリソースを含む。
【0550】
(4)また、本発明の第3の態様は、端末装置であって、第1の空間関連情報セットを活性化する第1のMAC層コマンドを受信し、第2の空間関連情報セットを活性化する第2のMAC層コマンドを受信する受信部と、前記第1の空間関連情報セットのうちの1つの空間関連情報に基づく送信フィルタを適用してPUCCHを送信し、前記第2の空間関連情報セットの第1の空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタを適用して、PUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、前記第1の空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記送信部は、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用し、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタを適用する。
【0551】
(5)また、本発明の第4の態様は、基地局装置であって、空間関連情報セットを活性化するMAC層のコマンドを送信する受信部と、前記空間関連情報セットのうちのいずれかの空間関連情報に基づく送信フィルタが適用されたPUCCHを受信し、前記空間関連情報セットの空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタが適用されたPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、前記空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と、前記第1の空間関連情報とは異なる第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0552】
(6)また、本発明の第5の態様は、基地局装置であって、少なくとも1つのSRSリソース指示フィールドを含むDCIフォーマットを受信する送信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、端末装置に1つのSRSリソースセットをRRCパラメータにより設定し、前記1つのSRSリソースセットの第1のSRSリソースサブセットと、前記1つのSRSリソースセットの第2のSRSリソースサブセットとを決定し、前記1つのSRSリソース指示フィールドの値に基づき、前記第1のSRSリソースサブセットまたは前記第2のSRSリソースサブセットが示され、前記第1のSRSリソースサブセットは、第1のSRSリソースと第2のSRSリソースを少なくとも含み、前記第2のSRSリソースサブセットは、第3のSRSリソースと第4のSRSリソースを少なくとも含み、前記示されるSRSリソースサブセットが前記第1のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、かつ、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、前記指示されたSRSリソースサブセットが前記第2のSRSリソースサブセットである場合、前記スロットセットの第3のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第3のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用され、かつ、前記スロットセットの第4のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第4のSRSリソースに適用される送信フィルタが適用される。
【0553】
(7)また、本発明の第5の態様において、前記PUSCHのための送信モード設定がcodebookモードにセットされ、かつ、前記PUSCHのために送信ダイバーシチが設定される場合に、前記第1のSRSリソースサブセットは複数のSRSリソースを含み、前記PUSCHのための送信モード設定が前記codebookモードにセットされ、かつ、前記PUSCHのために送信ダイバーシチが設定されない場合に、前記第1のSRSリソースサブセットは1つのSRSリソースを含み、かつ、前記第2のSRSリソースサブセットは1つのSRSリソースを含み、前記PUSCHのための送信モード設定がnon-codebookモードにセットされる場合に、前記PUSCHのための送信ダイバーシチ設定に関わらず、前記第1のSRSリソースサブセットは複数のSRSリソースを含む。
【0554】
(8)また、本発明の第6の態様は、基地局装置であって、第1の空間関連情報セットを活性化する第1のMAC層コマンドを送信し、第2の空間関連情報セットを活性化する第2のMAC層コマンドを送信する送信部と、前記第1の空間関連情報セットのうちの1つの空間関連情報に基づく送信フィルタが適用されたPUCCHを受信し、前記第2の空間関連情報セットの第1の空間関連情報サブセットに含まれる複数の空間関連情報のそれぞれに基づく複数の送信フィルタが適用されたPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、前記第1の空間関連情報サブセットは、第1の空間関連情報と第2の空間関連情報とを少なくとも含み、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2の空間関連情報に基づく送信フィルタが適用される。
【0555】
(9)また、本発明の第7の態様は、端末装置であって、第1のプレコーダセットの第1のプレコーダサブセットを特定する情報を示す制御信号を受信し、前記第1のプレコーダサブセットに含まれるプレコーダのうちの第1のプレコーダを示すフィールドを含むDCIフォーマットを受信する受信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされるPUSCHをスロットセットにおいて送信する送信部と、を備え、前記第1のプレコーダサブセットは、第2のプレコーダを少なくとも含み、前記第2のプレコーダは、前記第1のプレコーダに基づき決定され、前記送信部は、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のプレコーダを適用し、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のプレコーダを適用する。
【0556】
(10)また、本発明の第7の態様において、前記送信部は、前記端末装置の機能情報を送信し、前記機能情報は、前記第1のプレコーダセットのうち、所定のタイプのプレコーダを適用する機能を備えるか否かを示し、前記機能情報により前記所定のタイプのプレコーダを適用する機能がないことを示す場合に、前記第1のプレコーダサブセットは、前記所定のタイプのプレコーダを含まないで構成される。
【0557】
(11)また、本発明の第8の態様は、基地局装置であって、第1のプレコーダセットの第1のプレコーダサブセットを特定する情報を示す制御信号を送信し、前記第1のプレコーダサブセットに含まれるプレコーダのうちの第1のプレコーダを示すフィールドを含むDCIフォーマットを送信する送信部と、前記DCIフォーマットによりスケジューリングされたPUSCHをスロットセットにおいて受信する受信部と、を備え、前記第1のプレコーダサブセットは、第2のプレコーダを少なくとも含み、前記第2のプレコーダは、前記第1のプレコーダに基づき決定され、前記スロットセットの第1のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第1のプレコーダが適用され、前記スロットセットの第2のスロットサブセットの前記PUSCHに対して、前記第2のプレコーダが適用される。
【0558】
(12)また、本発明の第8の態様において、前記受信部は、前記PUSCHを送信する端末装置の機能情報を受信し、前記機能情報は、前記第1のプレコーダセットのうち、所定のタイプのプレコーダを適用する機能を備えるか否かを示し、前記機能情報により前記所定のタイプのプレコーダを適用する機能がないことを示す場合に、前記第1のプレコーダサブセットは、前記所定のタイプのプレコーダを含まないで構成される。
【0559】
本発明の一態様に関わる基地局装置3、および端末装置1で動作するプログラムは、本発明の一態様に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0560】
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
【0561】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0562】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0563】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0564】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)および/またはNG-RAN(NextGen RAN,NR RAN)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBおよび/またはgNBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
【0565】
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0566】
また、上述した実施形態では、通信装置の一例として端末装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
【0567】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明の一態様は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0568】
本発明の一態様は、例えば、通信システム、通信機器(例えば、携帯電話装置、基地局装置、無線LAN装置、或いはセンサーデバイス)、集積回路(例えば、通信チップ)、又はプログラム等において、利用することができる。
【符号の説明】
【0569】
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10、30 無線送受信部
10a、30a 無線送信部
10aa チャネル符号化/スクランブリング/変調部
10ab レイヤマッピング部
10ac プレコーディング部
10ad 時間信号生成部
10ae 空間フィルタ部
10af アンテナ部
10b、30b 無線受信部
10ba チャネル復号化/デスクランブリング/復調部
10bb レイヤデマッピング部
10bc チャネル復調部
10bd 周波数信号生成部
10be 空間フィルタ部
10bf アンテナ部
11、31 アンテナ部
12、32 RF部
13、33 ベースバンド部
14、34 上位層処理部
15、35 媒体アクセス制御層処理部
16、36 無線リソース制御層処理部
91、92、93、94 探索領域セット
300 コンポーネントキャリア
301 プライマリセル
302、303 セカンダリセル
1600 空間フィルタセット
1700 コードブックセット
3000 ポイント
3001、3002 リソースグリッド
3003、3004 BWP
3011、3012、3013、3014 オフセット
3100、3200 共通リソースブロックセット
16000 管理機能
16001、16002、16003、16004、16005、16006、16007、16008、16009、16010、16011、16012、16013、16014、16015、16016、16017、16018、16019、16020、16021、16022、16023、16024、16025、16026、16027、16028、16029、16030、16031、16032 空間フィルタ
16101、16102 下りリンク物理シグナル
16103 上りリンク物理シグナル
17001、17002、17003、17004 コードブック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18