(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】装置、方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20241210BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20241210BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20241210BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W24/10
H04W88/02 140
(21)【出願番号】P 2023501064
(86)(22)【出願日】2021-06-14
(86)【国際出願番号】 EP2021065905
(87)【国際公開番号】W WO2022008170
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-02-15
(32)【優先日】2020-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ サミ
(72)【発明者】
【氏名】コスケラ ティモ
(72)【発明者】
【氏名】エネスク ミハイ
(72)【発明者】
【氏名】カルヤライネン ユハ
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/165239(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
基地局に提供された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、前記維持することと、
前記測定報告プール内の選択された測定報告を示し、前記選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を基地局から受信することと、
前記選択された測定報告内の前記選択されたダウンリンク基準信号に基づいてサービングビームを決定することとを少なくとも実行させるように構成される、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
前記選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームを決定することと、
前記選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられた前記ダウンリンク受信ビームに基づいて前記サービングビームを決定することとを少なくとも実行させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記サービングビームがサービングダウンリンク受信ビームであり、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
前記サービングダウンリンク受信ビームを使用して1つまたは複数のダウンリンク信号またはチャネルを受信することを少なくとも実行させるように構成される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記サービングビームがサービングアップリンク送信ビームであり、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
前記サービングアップリンク送信ビームを使用して1つまたは複数のアップリンク信号またはチャネルを送信することを少なくとも実行させるように構成される、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
前記1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または前記1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を前記基地局から受信することを少なくとも実行させるように構成される、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
前記装置
の切り替え待ち時間または有効化待ち時間に基づいて決定された持続時間の間、前記
サービングビームを使用することを少なくとも実行させるように構成される、請求項3~5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
各測定報告が、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされ、各ダウンリンク基準信号が、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされる、請求項1~6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記情報が、前記選択された測定報告の前記インデックスおよび前記選択されたダウンリンク基準信号測定結果の前記インデックスを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
前記基地局から測定報告を提供することの要求を受信することを少なくとも実行させるように構成され、前記要求が、前記基地局によって決定された前記測定報告の前記インデックスを含む、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
測定報告を前記基地局に提供することを少なくとも実行させるように構成され、前記測定報告が、前記装置によって決定された前記測定報告の前記インデックスを含む、請求項7または8に記載の装置。
【請求項11】
前記第1のインデックス空間が、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通している、請求項7~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のインデックス空間が、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有である、請求項7~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記報告周期性の種類が、非周期的、半永続的報告、または周期的を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記測定報告プールが固定された数の測定報告を含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記測定報告プールが、先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
各測定報告が、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示す、請求項1~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
各測定報告が、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示す、請求項1~16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサ
を用いて、前記装置に、
端末から受信された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、前記維持することと、
前記測定報告プール内の選択された測定報告を示し、前記選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を前記端末に提供することとを少なくとも実行させるように構成される、装置。
【請求項19】
基地局に提供された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、前記維持することと、
前記測定報告プール内の選択された測定報告を示し、前記選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を基地局から受信することと、
前記選択された測定報告内の前記選択されたダウンリンク基準信号に基づいてサービングビームを決定することとを含む、方法。
【請求項20】
端末から受信された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、前記維持することと、
前記測定報告プール内の選択された測定報告を示し、前記選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を前記端末に提供することとを含む、方法。
【請求項21】
1つまたは複数のプロセッサ上で実行されたときに、請求項19および20に記載の前記方
法を実行するコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、セルラーシステムにおいて、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいて、端末がサービングビームを決定できるようにするための装置、方法、およびコンピュータプログラムに関連している。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、通信経路に関与しているさまざまな実体間でキャリアを提供することによって、ユーザ端末、基地局/アクセスポイント、および/または他のノードなどの2つ以上の実体間で通信セッションを可能にする設備と見なされ得る。通信システムは、例えば、通信ネットワークおよび1つまたは複数の適合する通信デバイスを用いて提供され得る。通信セッションは、例えば、音声、電子メール(Eメール)、テキストメッセージ、マルチメディア、および/またはコンテンツデータなどの通信を搬送するための、データの通信を含んでよい。提供されるサービスの非限定的な例は、双方向呼び出しまたはマルチウェイ呼び出し(multi-way calls)、データ通信またはマルチメディアサービス、およびインターネットなどのデータネットワークシステムへのアクセスを含む。ワイヤレス通信システムでは、少なくとも2つの基地局間の通信セッションの少なくとも一部が、ワイヤレスリンクを経由して発生する。
【0003】
ユーザは、適切な通信デバイスまたは通信端末を用いて通信システムにアクセスすることができる。ユーザの通信デバイスは、多くの場合、ユーザ機器(UE:user equipment)またはユーザデバイスと呼ばれる。通信デバイスは、通信を可能にする(例えば、通信ネットワークへのアクセスまたは他のユーザとの直接の通信を可能にする)ための適切な信号送受信装置を備えている。通信デバイスは、基地局またはアクセスポイントによって提供されたキャリアにアクセスし、キャリア上で通信を送信し、かつ/または受信し得る。
【0004】
通信システムおよび関連するデバイスは、通常、システムに関連付けられたさまざまな実体が何を実行することを許可されるか、およびそれがどのように実現されるべきかを定める、必要とされる規格または仕様に従って動作する。接続に使用されなければならない通信プロトコルおよび/またはパラメータも、通常は定義される。通信システムの1つの例は、UTRAN(3G無線)である。アーキテクチャの別の例は、ロングタームエボリューション(LTE:long-term evolution)またはユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)無線アクセス技術として知られている。別の例示的な通信システムは、いわゆる5G無線またはニューラジオ(NR:new radio)アクセス技術である。
【発明の概要】
【0005】
1つの態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、1つまたは複数のプログラムのコンピュータコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている装置が提供されており、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、基地局に提供された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を基地局から受信することと、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいてサービングビームを決定することとを少なくとも実行させるように構成される。
【0006】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームを決定することと、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームに基づいてサービングビームを決定することとを少なくとも実行させるように構成されてよい。
【0007】
サービングビームは、サービングダウンリンク受信ビームであってよく、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、サービングダウンリンク受信ビームを使用して1つまたは複数のダウンリンク信号またはチャネルを受信することを少なくとも実行させるように構成されてよい。
【0008】
サービングビームは、サービングアップリンク送信ビームであってよく、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、サービングアップリンク送信ビームを使用して1つまたは複数のアップリンク信号またはチャネルを送信することを少なくとも実行させるように構成されてよい。
【0009】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を基地局から受信することを少なくとも実行させるように構成されてよい。
【0010】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、装置のサービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビーム切り替え待ち時間または有効化待ち時間に基づいて決定された持続時間の間、サービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビームを使用することを少なくとも実行させるように構成されてよい。
【0011】
各測定報告は、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号は、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされる。
【0012】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号測定結果のインデックスを含んでよい。
【0013】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、基地局から測定報告を提供することの要求を受信することを少なくとも実行させるように構成されてよく、この要求は、基地局によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0014】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、測定報告を基地局に提供することを少なくとも実行させるように構成されてよく、測定報告は、装置によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0015】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0016】
測定報告プールは、先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作されてよい。
【0017】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0018】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0019】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0020】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0021】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0022】
1つの態様によれば、基地局に提供された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持するための手段であって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、手段と、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を基地局から受信するための手段と、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいてサービングビームを決定するための手段とを備えている装置が提供されている。
【0023】
装置は、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームを決定するための手段と、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームに基づいてサービングビームを決定するための手段とを備えてよい。
【0024】
サービングビームは、サービングダウンリンク受信ビームであってよく、装置は、サービングダウンリンク受信ビームを使用して1つまたは複数のダウンリンク信号またはチャネルを受信するための手段を備えてよい。
【0025】
サービングビームは、サービングアップリンク送信ビームであってよく、装置は、サービングアップリンク送信ビームを使用して1つまたは複数のアップリンク信号またはチャネルを送信するための手段を備えてよい。
【0026】
装置は、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を基地局から受信するための手段を備えてよい。
【0027】
装置は、装置のサービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビーム切り替え待ち時間または有効化待ち時間に基づいて決定された持続時間の間、サービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビームを使用するための手段を備えてよい。
【0028】
各測定報告は、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号は、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされる。
【0029】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号測定結果のインデックスを含んでよい。
【0030】
装置は、基地局から測定報告を提供することの要求を受信するための手段を備えてよく、この要求は、基地局によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0031】
装置は、測定報告を基地局に提供するための手段を備えてよく、測定報告は、装置によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0032】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0033】
測定報告プールは、先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作されてよい。
【0034】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0035】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0036】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0037】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0038】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0039】
1つの態様によれば、基地局に提供された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を基地局から受信することと、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいてサービングビームを決定することとを実行するように構成された回路を備える装置が提供されている。
【0040】
装置は、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームを決定することと、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームに基づいてサービングビームを決定することとを実行するように構成された回路を備えてよい。
【0041】
サービングビームは、サービングダウンリンク受信ビームであってよく、装置は、サービングダウンリンク受信ビームを使用して1つまたは複数のダウンリンク信号またはチャネルを受信するように構成された回路を備えてよい。
【0042】
サービングビームは、サービングアップリンク送信ビームであってよく、装置は、サービングアップリンク送信ビームを使用して1つまたは複数のアップリンク信号またはチャネルを送信するように構成された回路を備えてよい。
【0043】
装置は、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を基地局から受信するように構成された回路を備えてよい。
【0044】
装置は、装置のサービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビーム切り替え待ち時間または有効化待ち時間に基づいて決定された持続時間の間、サービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビームを使用するように構成された回路を備えてよい。
【0045】
各測定報告は、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号は、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされる。
【0046】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号測定結果のインデックスを含んでよい。
【0047】
装置は、基地局から測定報告を提供することの要求を受信するように構成された回路を備えてよく、この要求は、基地局によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0048】
装置は、測定報告を基地局に提供するように構成された回路を備えてよく、測定報告は、装置によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0049】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0050】
測定報告プールは、先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作されてよい。
【0051】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0052】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0053】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0054】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0055】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0056】
1つの態様によれば、基地局に提供された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を基地局から受信することと、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいてサービングビームを決定することとを含んでいる方法が提供されている。
【0057】
この方法は、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームを決定することと、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームに基づいてサービングビームを決定することとを含んでよい。
【0058】
サービングビームは、サービングダウンリンク受信ビームであってよく、この方法は、サービングダウンリンク受信ビームを使用して1つまたは複数のダウンリンク信号またはチャネルを受信することを含んでよい。
【0059】
サービングビームは、サービングアップリンク送信ビームであってよく、この方法は、サービングアップリンク送信ビームを使用して1つまたは複数のアップリンク信号またはチャネルを送信することを含んでよい。
【0060】
この方法は、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を基地局から受信することを含んでよい。
【0061】
この方法は、装置のサービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビーム切り替え待ち時間または有効化待ち時間に基づいて決定された持続時間の間、サービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビームを使用することを含んでよい。
【0062】
各測定報告は、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号は、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされる。
【0063】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号測定結果のインデックスを含んでよい。
【0064】
この方法は、基地局から測定報告を提供することの要求を受信することを含んでよく、この要求は、基地局によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0065】
この方法は、測定報告を基地局に提供することを含んでよく、測定報告は、装置によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0066】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0067】
測定報告プールは、先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作されてよい。
【0068】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0069】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0070】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0071】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0072】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0073】
1つの態様によれば、コンピュータ実行可能コードを含んでいるコンピュータプログラムが提供されており、コンピュータ実行可能コードは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、基地局に提供された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を基地局から受信することと、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいてサービングビームを決定することとを実行するように構成される。
【0074】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームを決定することと、選択されたダウンリンク基準信号に関連付けられたダウンリンク受信ビームに基づいてサービングビームを決定することとを実行するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよい。
【0075】
サービングビームは、サービングダウンリンク受信ビームであってよく、コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、サービングダウンリンク受信ビームを使用して1つまたは複数のダウンリンク信号またはチャネルを受信するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよい。
【0076】
サービングビームは、サービングアップリンク送信ビームであってよく、コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、サービングアップリンク送信ビームを使用して1つまたは複数のアップリンク信号またはチャネルを送信するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよい。
【0077】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を基地局から受信するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよい。
【0078】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、装置のサービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビーム切り替え待ち時間または有効化待ち時間に基づいて決定された持続時間の間、サービングダウンリンク受信ビームおよび/またはアップリンク送信ビームを使用するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよい。
【0079】
各測定報告は、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号は、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされる。
【0080】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号測定結果のインデックスを含んでよい。
【0081】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、基地局から測定報告を提供することの要求を受信するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよく、この要求は、基地局によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0082】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、測定報告を基地局に提供するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよく、測定報告は、装置によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0083】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0084】
測定報告プールは、先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作されてよい。
【0085】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0086】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0087】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0088】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0089】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0090】
1つの態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、1つまたは複数のプログラムのコンピュータコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている装置が提供されており、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、端末から受信された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を端末に提供することとを少なくとも実行させるように構成される。
【0091】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を端末に提供することを少なくとも実行させるように構成されてよい。
【0092】
各測定報告は、第1のインデックス空間内の第1のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号測定結果は、第2のインデックス空間内のインデックスによってインデックス付けされる。
【0093】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号のインデックスを示してよい。
【0094】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、基地局から測定報告を提供することの要求を提供することを少なくとも実行させるように構成されてよく、この要求は、端末への決定された測定報告のインデックスを含む。
【0095】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、測定報告を端末から受信することを少なくとも実行させるように構成されてよく、測定報告は、端末によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0096】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0097】
測定報告は、先入れ先出しルールに従って更新されてよい。
【0098】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0099】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0100】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0101】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0102】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0103】
1つの態様によれば、端末から受信された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持するための手段であって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、手段と、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を端末に提供するための手段とを備えている装置が提供されている。
【0104】
装置は、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を端末に提供するための手段を備えてよい。
【0105】
各測定報告は、第1のインデックス空間内の第1のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号測定結果は、第2のインデックス空間内のインデックスによってインデックス付けされる。
【0106】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号のインデックスを示してよい。
【0107】
装置は、基地局から測定報告を提供することの要求を提供するための手段を備えてよく、この要求は、端末への決定された測定報告のインデックスを含む。
【0108】
装置は、測定報告を端末から受信するための手段を備えてよく、測定報告は、端末によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0109】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0110】
測定報告は、先入れ先出しルールに従って更新されてよい。
【0111】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0112】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0113】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0114】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0115】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0116】
1つの態様によれば、端末から受信された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を端末に提供することとを実行するように構成された回路を備えている装置が提供されている。
【0117】
装置は、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を端末に提供するように構成された回路を備えてよい。
【0118】
各測定報告は、第1のインデックス空間内の第1のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号測定結果は、第2のインデックス空間内のインデックスによってインデックス付けされる。
【0119】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号のインデックスを示してよい。
【0120】
装置は、基地局から測定報告を提供することの要求を提供するように構成された回路を備えてよく、この要求は、端末への決定された測定報告のインデックスを含む。
【0121】
装置は、測定報告を端末から受信するように構成された回路を備えてよく、測定報告は、端末によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0122】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0123】
測定報告は、先入れ先出しルールに従って更新されてよい。
【0124】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0125】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0126】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0127】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0128】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0129】
1つの態様によれば、端末から受信された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を端末に提供することとを含んでいる方法が提供されている。
【0130】
この方法は、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を端末に提供することを含んでよい。
【0131】
各測定報告は、第1のインデックス空間内の第1のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号測定結果は、第2のインデックス空間内のインデックスによってインデックス付けされる。
【0132】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号のインデックスを示してよい。
【0133】
この方法は、基地局から測定報告を提供することの要求を提供することを含んでよく、この要求は、端末への決定された測定報告のインデックスを含む。
【0134】
この方法は、測定報告を端末から受信することを含んでよく、測定報告は、端末によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0135】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0136】
測定報告は、先入れ先出しルールに従って更新されてよい。
【0137】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0138】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0139】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0140】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0141】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0142】
1つの態様によれば、コンピュータ実行可能コードを含んでいるコンピュータプログラムが提供されており、コンピュータ実行可能コードは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、端末から受信された複数の測定報告を含んでいる測定報告プールを維持することであって、各測定報告が1つまたは複数のダウンリンク基準信号を示す、維持することと、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号を示す情報を端末に提供することとを実行するように構成される。
【0143】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、1つまたは複数のアップリンク信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のダウンリンク信号もしくはチャネルの指示を端末に提供するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよい。
【0144】
各測定報告は、第1のインデックス空間内の第1のインデックスによってインデックス付けされてよく、各ダウンリンク基準信号測定結果は、第2のインデックス空間内のインデックスによってインデックス付けされる。
【0145】
情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたダウンリンク基準信号のインデックスを示してよい。
【0146】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、基地局から測定報告を提供することの要求を提供するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよく、この要求は、端末への決定された測定報告のインデックスを含む。
【0147】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたときに、測定報告を端末から受信するように構成されたコンピュータ実行可能コードを含んでよく、測定報告は、端末によって決定された測定報告のインデックスを含む。
【0148】
測定報告プールは、固定された数の測定報告を含んでよい。
【0149】
測定報告は、先入れ先出しルールに従って更新されてよい。
【0150】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0151】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0152】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0153】
各測定報告は、1つまたは複数の最も強いダウンリンク基準信号を示してよい。
【0154】
各測定報告は、同時に受信された2つ以上のダウンリンク基準信号を示してよい。
【0155】
1つの態様によれば、上記の方法のうちの少なくとも1つを実行するために格納されたプログラム命令を含んでいるコンピュータ可読媒体が提供されている。
【0156】
1つの態様によれば、上記の方法のうちの少なくとも1つを実行するために格納されたプログラム命令を含んでいる非一過性コンピュータ可読媒体が提供されている。
【0157】
1つの態様によれば、上記の方法のうちの少なくとも1つを実行するために格納されたプログラム命令を含んでいる有形の不揮発性メモリ媒体が提供されている。
【0158】
上記では、さまざまな態様が説明された。前述の態様のうちの任意の2つ以上の組合せによって、さらなる態様が提供されてよいということが理解されるべきである。
【0159】
以下の詳細な説明および添付された特許請求の範囲では、さまざまな他の態様も説明される。
【0160】
略語のリスト
ACK(Acknowledgement):確認応答
AF(Application Function):アプリケーション機能
AMF(Access Management Function):アクセス管理機能
AUSF(Authentication Server Function):認証サーバ機能
BS(Base Station):基地局
CU(Centralized Unit):集中型ユニット
CSI-RS(Channel State Information Reference Signal):チャネル状態情報基準信号
DCI(Downlink Control Information):ダウンリンク制御情報
DL(Downlink):ダウンリンク
DN(Data Network):データネットワーク
DU(Distributed Unit):分散型ユニット
eNB:eNodeB
FeMIMO(Further enhanced Multiple Input Multiple Output):さらにエンハンスされた多入力多出力
FIFO(First In First Out):先入れ先出し
FR(Frequency Range):周波数範囲
gNB:gNodeB
GSM(Global System for Mobile communication):グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション
HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request):ハイブリッド自動再送要求
HSS(Home Subscriber Server):ホーム加入者サーバ
IMS(IP multimedia subsystem):IPマルチメディアサブシステム
IoT(Internet of Things):モノのインターネット
IP(Internet Protocol):インターネットプロトコル
LTE(Long Term Evolution):ロングタームエボリューション
MAC(Medium Access Control):媒体アクセス制御
MRP(Maximum Power Reduction):最大電力削減
MS(Mobile Station):移動局
MTC(Machine Type Communication):マシンタイプ通信
NEF(Network Exposure Function): ネットワーク公開機能
NF(Network Function):ネットワーク機能
NR(New radio):ニューラジオ
NZP(Non-Zero Power):非ゼロ電力
PCC(Policy and Charging Control):ポリシーおよび課金制御
PDCCH(Physical Downlink Control Channel):物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH(Physical Downlink Shared Channel):物理ダウンリンク共有チャネル
PDU(Packet Data Unit):パケットデータ単位
PSA(PDU session anchor):PDUセッションアンカー
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)物理アップリンク制御チャネル
PUSCH(Physical Uplink Shared Channel):物理アップリンク共有チャネル
QCL(Quasi-CoLocation):疑似コロケーション
RAM(Random Access Memory):ランダムアクセスメモリ
(R)AN((Radio)Access Network):(無線)アクセスネットワーク
ROM(Read Only Memory):読み取り専用メモリ
RS(Reference Signal):基準信号
RX(Receive):受信
SDM(Spatial Domain Multiplexing):空間領域多重化
SMF(Session Management Function):セッション管理機能
SRS(Sounding Reference Signal): サウンディング基準信号
SSB(Synchronisation Signals Block):同期信号ブロック
TCI(Transmission Configuration Indication):送信構成指示
TDD(Time Division Duplex):時分割複信
TRP(Transmission Point):送信ポイント
TX(Transmit):送信
UCI(Uplink Control information):アップリンク制御情報
UE(User Equipment):ユーザ機器
UL(Uplink):アップリンク
UP(User Plane):ユーザプレーン
UMTS(Universal Mobile Telecommunication System):ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム
URLLC(Ultra-Reliable Low Latency Communication):超高信頼低遅延通信
USB(Universal Serial Bus):ユニバーサルシリアルバス
WID(Word Item Description):単語項目説明
3GPP(3rd Generation Partnership Project):第3世代パートナーシッププロジェクト
5G(5th Generation):第5世代
5GC(5G Core network):5Gコアネットワーク
5GS(5G System):5Gシステム
【0161】
ここで、添付の図を単に例として参照し、実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【
図4】ビームの取得、測定、および報告を実行するための手順の図式表現を示す図である。
【
図5】非ゼロ電力チャネル状態情報基準信号を含むビームグループ測定報告および単一のUEビームグループの図式表現を示す図である。
【
図6】先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作される測定報告プールの図式表現を示す図である。
【
図7】ビーム切り替えコマンドに関して先入れ先出しキューまたはスライドウィンドウに従って操作される測定報告プールの図式表現を示す図である。
【
図8】選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいて、ユーザ機器がサービングビームを決定できるようにするために、ユーザ機器およびgNodeBによって実行されるプロセスの信号伝達図の図式表現を示す図である。
【
図9】選択された測定報告内の選択されたダウンリンク基準信号に基づいて、端末がサービングビームを決定できるようにするために、端末によって実行される方法のブロック図の図式表現を示す図である。
【
図10】選択された測定報告内のダウンリンク基準信号に基づいて、端末がサービングビームを決定できるようにするために、基地局によって実行される方法のブロック図の図式表現を示す図である。
【
図11】プロセッサによって実行されたときに、プロセッサが、
図9および10の方法のステップのうちの1つまたは複数を実行できるようにする命令を格納する、不揮発性メモリ媒体の図式表現を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0163】
以下では、移動体通信デバイスを参照して特定の実施形態が説明され、移動体通信デバイスは、そのような移動体通信デバイスにサービスを提供するワイヤレスセルラーシステムおよび移動体通信システムを介して通信することができる。例示的な実施形態について詳細に説明する前に、説明される例の基礎になる技術を理解するのに役立つように、ワイヤレス通信システム、そのアクセスシステム、および移動体通信デバイスの特定の一般的な原理が、
図1、2、および3を参照して簡単に説明される。
【0164】
図1は、5Gシステム(5GS)の図式表現を示している。5GSは、端末、(無線)アクセスネットワーク((R)AN)、5Gコアネットワーク(5GC)、1つまたは複数のアプリケーション機能(AF)、1つまたは複数のデータネットワーク(DN)を備えてよい。
【0165】
5G(R)ANは、1つまたは複数のgNodeB(gNB)の集中型ユニット機能に接続された1つまたは複数のgNodeB(gNB)の分散型ユニット機能を備えてよい。
【0166】
5GCは、アクセス管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ユーザデータ管理(UDM:user data management)、ユーザプレーン機能(UPF:user plane function)、および/またはネットワーク公開機能(NEF)を備えてよい。
【0167】
図2は、
図1に示されているような(R)ANまたは5GCの機能を制御するための制御装置200の例を示している。制御装置は、少なくとも1つのランダムアクセスメモリ(RAM)211a、少なくとも1つの読み取り専用メモリ(ROM)211b、少なくとも1つのプロセッサ212、213、および入出力インターフェイス214を備えてよい。少なくとも1つのプロセッサ212、213は、RAM211aおよびROM211bに結合されてよい。少なくとも1つのプロセッサ212、213は、適切なソフトウェアコード215を実行するように構成されてよい。ソフトウェアコード215は、例えば、本態様のうちの1つまたは複数を実行するために、1つまたは複数のステップを実行できるようにしてよい。ソフトウェアコード215は、ROM211bに格納されてよい。制御装置200は、5G(R)ANまたは5GCの別の機能を制御する別の制御装置200と相互接続されてよい。一部の実施形態では、(R)ANまたは5GCの各機能は、制御装置200を含む。代替の実施形態では、(R)ANまたは5GCの2つ以上の機能は、制御装置を共有してよい。
【0168】
図3は、
図1に示された端末などの端末300の例を示している。端末300は、無線信号を送信および受信することができる任意のデバイスによって提供されてよい。非限定的な例は、ユーザ機器、携帯電話または「スマートフォン」として知られているものなどの移動局(MS)またはモバイルデバイス、ワイヤレスインターフェイスカードまたは他のワイヤレスインターフェイス機能(例えば、USBドングル)を備えているコンピュータ、ワイヤレス通信機能を備えているパーソナルデータアシスタント(PDA:personal data assistant)またはタブレット、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、セルラーモノのインターネット(CloT:Cellular Internet of things)デバイス、あるいはこれらの任意の組合せなどを含む。端末300は、例えば、通信を搬送するためのデータの通信を提供してよい。通信は、音声、電子メール(Eメール)、テキストメッセージ、マルチメディア、データ、マシンデータなどのうちの1つまたは複数であってよい。
【0169】
端末300は、エアインターフェイスまたは無線インターフェイス307を経由して、無線信号を受信するための適切な装置を介して信号を受信してよく、無線信号を送信するための適切な装置を介して信号を送信してよい。
図3では、ブロック306によって、トランシーバ装置が概略的に指定されている。トランシーバ装置306は、例えば、無線部および関連するアンテナ構成を用いて提供されてよい。アンテナ構成は、モバイルデバイスの内部または外部に配置されてよい。
【0170】
端末300は、アクセスシステムおよび他の通信デバイスに対するアクセスおよび通信の制御を含む、実行するように端末300が設計された、ソフトウェアおよびハードウェアによって支援されたタスクの実行において使用するために、少なくとも1つのプロセッサ301、少なくとも1つのメモリROM302a、少なくとも1つのRAM302b、および他の可能なコンポーネント303を備えてよい。少なくとも1つのプロセッサ301は、RAM302aおよびROM211bに結合される。少なくとも1つのプロセッサ301は、適切なソフトウェアコード308を実行するように構成されてよい。ソフトウェアコード308は、例えば、本態様のうちの1つまたは複数を実行できるようにしてよい。ソフトウェアコード308は、ROM302bに格納されてよい。
【0171】
プロセッサ、ストレージ、および他の適切な制御装置は、適切な回路基板および/またはチップセット上で提供され得る。この特徴が、参照符号304に示されている。デバイスは、任意選択的に、キーパッド305、タッチ感応画面またはパッド、これらの組合せなどの、ユーザインターフェイスを含んでよい。任意選択的に、デバイスの種類に応じて、ディスプレイ、スピーカ、およびマイクロホンのうちの1つまたは複数が提供されてよい。
【0172】
本開示の1つまたは複数の態様は、3GPP NR物理層の開発に関連している。
【0173】
本開示の1つまたは複数の態様は、より低い構成、更新、および/または信号伝達のオーバーヘッドを伴って実装され得る、新しいビーム指示メカニズムに関連している。この新しいビーム指示メカニズムは、例えば、高移動性の使用事例において、より良いサポートを提供し得る。
【0174】
3GPPリリース17のさらにエンハンスされた多入力多出力(FeMIMO)の作業項目説明(WID:work item description)では、次の目的が述べられている[RP-1931339]。
【0175】
「1.FR1にも適用可能でありながら、主にFR2を対象にするマルチビーム動作に関するエンハンスメント:
a.より高いセル内およびL1/L2中心のセル間の移動性ならびに/またはより多くの構成されたTCI状態をサポートするために、より効率的な(待ち時間およびオーバーヘッドがより低い)DL/ULビーム管理を容易にするための特徴を識別して指定する。
i.特に、帯域内CAのための、DLおよびULのデータおよび制御の送信/受信用の共通ビーム
ii.DLおよびULビーム指示のための統一されたTCIフレームワーク
iii.(RRCとは対照的に)動的制御信号伝達のより多くの使用量での待ち時間および効率を改善するための、上記の特徴の信号伝達メカニズムに関するエンハンスメント」
【0176】
技術制限およびキャリア周波数に応じて増加する結合損失に起因して、特に周波数範囲FR2(すなわち、24および52.6GHz)内および52.6GHz超のシステムの動作は、gNBでの狭いダウンリンク(DL)送信(TX)ビームおよびアップリンク(UL)受信(RX)ビーム、ならびにUEでの狭いUL送信TXビームおよびDL RXビームを利用する必要があることがある。gNBでは、狭いDL TXビームおよびUL RXビームは、従来のセクタ幅のビームより狭いことがある。UEでは、狭いUL TXビームおよびDL RXビームは、従来の無指向性ビームより狭いことがある。
【0177】
FR2内および52.6GHz超のビームに基づく接続は、遮断効果に対して敏感であることがある。その結果、gNBとUEの間のビーム対リンク(すなわち、DL TXビーム/DL RXビームおよび/またはUL TXビーム/UL RXビーム)を別のビーム対リンクに置き換えるようにビームの不具合を処理するための手順が指定された。
【0178】
しかし、ビームの不具合を処理するための手順は、例えば、低周期性(例えば、20、40、または80ms)を有する周期的DL信号に基づく長い測定平均化(例えば、1つ不具合の検出につき5つのサンプル)に起因して、低速であることがある。
【0179】
ビームに基づくシステムにおける移動性/高移動性は、さらなる課題をもたらすことがある。ビーム切り替え手順は、gNBとUEの間のビーム対リンク(すなわち、DL TXビーム/DL RXビームおよび/またはUL TXビーム/UL RXビーム)を別のビーム対リンクに置き換えるほど十分に高速であるべきである。
【0180】
既存のNRシステムでは、ビーム切り替え手順は、従来、次のステップを含んでいることがある。
【0181】
ステップ1で、gNBは、同期信号ブロック(SSB)および/またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS:channel state indication reference signal)などの候補DL基準信号(RS)を使用してUEを構成してよい。各候補DL RSは、DLビーム対リンク(すなわち、DL TXビームおよびDL RX)に関連付けられてよい。
【0182】
ステップ2で、UEは、各候補DL RSを測定してよい。UEは、各候補DL RSの強度を決定してよい。
【0183】
ステップ3で、UEは、最も強い候補DL RSを示す測定報告をgNBに提供してよい。
【0184】
ステップ4で、gNBは、測定報告に基づいて、UEのDLにおける送信構成インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態を更新してよい。gNBは、測定報告に基づいて、UEのULにおける空間的関係を更新してよい。DLにおけるTCI状態の更新は、DL信号またはチャネルごとに実行されてよい。ULにおける空間的関係の更新は、UL信号またはチャネルごとに実行されてよい。
【0185】
DL信号またはチャネルに関して、疑似コロケーション(QCL)特性が定義された。UEは、UEが前に受信して測定した1つまたは複数のソースDL RSを使用して構成されてよく、または1つまたは複数のソースDL RSを暗黙的に決定してよく、これによって、その後のターゲットDL物理信号またはチャネルを受信するためにDL RXビームを設定する方法を定義する。QCL特性をUEに提供するために、TCI状態がさらに定義された。
【0186】
UEは、QCL特性を決定するために、UEに1つまたは複数のソースDL RSを提供するように、TCI状態を使用して構成されてよい。各TCI状態は、UEにQCL TypeA、TypeB、TypeC、および/またはTypeDパラメータを提供する1つまたは2つのソースRSを含んでよい。
【0187】
各種類は、次のようなパラメータを提供する。
【0188】
QCL-TypeA:{ドップラー偏移、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散}
QCL-TypeB:{ドップラー偏移、ドップラー拡散}
QCL-TypeC:{ドップラー偏移、平均遅延}
QCL-TypeD:{空間Rxパラメータ}
【0189】
UL信号またはチャネルの場合、UEは、空間的ソースRSを提供する空間的関係と呼ばれるパラメータを提供されてよく、このパラメータに基づいて、UEは、その後のターゲットUL物理信号およびチャネルのためのUL TXビームを決定してよい。空間的ソースRSは、DL RS(SSBまたはCSI-RS)またはUL RS(SRS)であることができる。
【0190】
PUCCHおよびSRSリソースごとに、gNBは、空間的ソースRSを明示的に(すなわち、直接)提供してよい。PUSCHの場合、gNBは、次のように、空間的ソースRSを暗黙的に(すなわち、間接的に)提供してよい。
【0191】
PUSCHがDCI形式0_0を使用してスケジュールされ、空間的ソースRSは、特定のPUCCHリソースと同じであってよい。
【0192】
PUSCHがDCI形式0_1を使用してスケジュールされ、空間的ソースRSは、示されたSRSリソースと同じであってよい。
コードブックに基づく送信方式で1つのSRSリソースが示されるか、または
非コードブックに基づく送信方式で1つまたは複数のSRSリソースが示される。
【0193】
DLにおけるビーム指示は、TCI状態を使用してUEにQCL-TypeDのソースRSを提供することに基づいてよい。TypeD QCLは、UEが、所与のソースRSに関して、同じ空間的RXの仮定をRXの受信に使用できるということを示してよい。UL送信の場合、UEは、空間的関係情報を明示的に提供されてよい。空間的関係情は空間的ソースRSを含んでよく、この空間的ソースRSに基づいて、UEがULビームを生成してよい。
【0194】
上記のビーム切り替え手順に伴う問題は、多数のステップである。高移動性状態にあるUEの場合、これらのステップは、特にサービングgNBに、高い処理負荷および信号伝達負荷を引き起こすことがある。したがって、サービングgNBのより低い処理負荷および信号伝達負荷につながる新しいビーム切り替え手順を提供するのが望ましい。
【0195】
別の問題は、ULカバレッジに関連することがある。時分割複信(TDD)システムの従来のボトルネックは、ULカバレッジである。FR2内および52.6GHz超のビームに基づく接続は、遮断効果に対して敏感であることがあり、ULカバレッジの課題にさらに直面する可能性がある。ビームの不具合の回復手順は、低速であることがあり、UL TXビーム/UL RXビームの品質を考慮しないことがある。ビームの不具合の回復は、DL TXビーム/DL RXビームの品質のみを考慮することがある。したがって、特に、重要なアップリンク制御情報(UCI)送信の場合、ULカバレッジを改善する(例えば、堅牢性を改善する)のが望ましい。
【0196】
ULカバレッジの堅牢性を改善する1つの方法は、UL送信においてビームダイバーシティを利用することである。UL送信は、UEとgNBの間の複数のビーム対リンク(すなわち、UL TXビーム/UL RX)を利用することがある。時間領域、周波数領域、および/または空間領域を使用して、複数のビーム対リンクの間での多重化が提供されることがある。
【0197】
FR2内および52.6GHz超では、UEでのUL TX送信ビームおよびgNBでのUL受信ビームを検出して決定することにおいて、さらなる課題が生じることがある。
【0198】
既存のNRシステムでは、UEでのUL TX送信ビームは、単一のDL RSに基づいて決定され得る。gNBによって構成されたDL RSおよびUEからの測定報告に基づいて、単一のDL RSが検出され得る。例えば、UEは、1つまたは複数の最も強いDL RS(例えば、最大で4つまでの最も強いDL RS)を示す測定報告をgNBに提供してよく、gNBは、1つまたは複数の最も強いDL RSのうちの1つを、UL TX送信ビームを決定するためのUEの空間的ソースとして構成してよい。すなわち、UEは、DL RSを受信するために使用されたDL RXビームを、UL TXビームとして使用してよい。
【0199】
別の代替案は、サウンディング基準信号(SRS)を使用してUEを構成することである。各SRSは、SRSリソースおよびUL TXビームに関連付けられてよい。SRSに対する受信信号電力測定結果に基づいて、gNBは、SRSリソースを選択し、示してよい。次に、UEは、SRSリソースに関連付けられたUL TXビームを決定してよい。しかし、SRSに基づくUL TXビームの決定は、著しいオーバーヘッドおよび待ち時間をシステム全体に引き起こすことがあり、これは回避されるべきである。
【0200】
図4は、ビームの取得、測定、および報告を実行するための手順の図式表現を示している。この手順は、下位手順P-1、P-2、およびP-3に分割されてよい。
【0201】
P-1で、gNBによってUEでの初期候補DL RSが構成されてよい。初期候補DL RSは評価されてよい。各初期候補DL RSは、DL TXビームおよびDL RXビームに関連付けられてよい。
【0202】
gNBなどの送信ポイント(TRP)が、ビームスイープを実行してよい。ビームスイープは、TRP内のビームスイープまたはTRP間のビームスイープであってよい。UEもビームスイープを実行してよい。このようにして、UEは、各初期候補DL RSを測定してよく、最も強い初期候補DL RSをgNBに報告してよい。
【0203】
P-2で、最も強い初期候補DL RSに基づいて、gNBによって、改善された候補DL RSが決定されてよい。改善された候補DL RSが、UEで構成されてよい。改善された候補DL RSは、評価されてよい。各改善された候補DL RSは、DL TXビームおよびDL RXビームに関連付けられてよい。
【0204】
改善された候補DL RSのDL TXビームは、最も強い初期候補DL RSのDL TXと異なってよい(すなわち、最も強い初期候補DL RSのDL TXより狭くてよい)。改善された候補DL RSのDL RXビームは、最も強い初期候補DL RSのDL RXと同じであってよい。
【0205】
TRPは、ビームスイープを実行してよい。ビームスイープは、TRP内のビームスイープまたはTRP間のビームスイープであってよい。このようにして、UEは、各改善された候補DL RSを測定してよく、最も強い改善された候補DL RSをgNBに報告してよい。
【0206】
P-3で、最も強い改善された候補DL RSに基づいて、UEによって、さらに改善された候補DL RSが決定されてよい。さらに改善された候補DL RSは、評価されてよい。各さらに改善された候補DL RSは、DL TXビームおよびDL RXビームに関連付けられてよい。
【0207】
さらに改善された候補DL RSのDL TXビームは、最も強い改善された候補DL RSのDL TXと同じであってよい。さらに改善された候補DL RSのDL RXビームは、最も強い改善された候補DL RSのDL RXと異なってよい(すなわち、最も強い改善された候補DL RSのDL RXより狭くてよい)。
【0208】
UEは、ビームスイープを実行してよい。このようにして、UEは、各さらに改善された候補DL RSを測定してよく、最も強いさらに改善された候補DL RSをgNBに報告してよい。
【0209】
3GPPリリース15およびリリース16では、UEは、UEが単一または複数の空間フィルタを使用して同時に受信し得るDL RSのグループを報告するように構成されてよい。gNBは、UEが測定に単一のパネルを使用したのか、または複数のパネルを使用したのかを認識しなくてよい。gNBは、報告されたDL RSに関してUEのUL送信能力(すなわち、DL RSの報告されたグループに基づいて、UEがUL TXビームを生成できるかどうか)を認識しなくてよい。
【0210】
図5は、非ゼロ電力チャネル状態情報基準信号(NZP-CSI-RS:non-zero power channel state information reference signals)を含むビームグループ測定報告および単一のUEビームグループの例を示している。単一のビームグループのみが構成された場合、UEは、最大で4つまでのCSI-RSリソースインジケータ(CRI:CSI-RS resource indicators)を同時に受信すると仮定される。ここでは、簡単にするために、2つのCRIのみが示されている。単一のUEビームグループでは複数のCRIが受信され得るため、ビームグループ内でTXビームの変更が発生するときに、追加の時間が確保される必要がなくてよい。その結果、ネットワークのスケジューリング制限が軽減され得る。
【0211】
本開示の1つまたは複数の態様は、ビーム指示/ビーム切り替えメカニズムを提供し、このメカニズムでは、UEが、前に送信された測定報告を示すインデックスおよび前に送信された測定ビーム報告内のDL RSを示すインデックスを提供される。前に送信された測定ビーム報告内のDL RSは、DLおよびUL信号および/またはチャネルの一部またはすべてに使用されるサービングビームを決定するために使用されてよい。
【0212】
DL信号および/またはチャネルの場合、UEは、DL RSを受信するために使用されたDL RXビームを使用して、DL信号および/またはチャネルを受信してよい。
【0213】
UL信号および/またはチャネルの場合、UEは、DL RSを受信するために使用されたDL RXビームをUL TXビームとして使用して、UL信号および/またはチャネルを送信してよい。
【0214】
本開示の1つまたは複数の態様は、gNBでおよび/またはUEで測定報告プールを構成することに関連している。測定報告プールは、N×K個の要素を含んでよい。Nは、測定報告プール内の測定報告の数、または測定報告プールの時間単位の長さを指してよい(例えば、n=0は最も古い測定報告を指し、一方、n=Nは最も新しい測定報告を指してよい)。Kは、測定ごとの要素の数を指してよい。
【0215】
各測定報告のインデックス0~k-1を有する要素は、DL RSを含んでよい。DL RSは、CSI-RS、NZP-CSI-RS、および/またはSSBであってよい。
【0216】
各測定報告のインデックスkを有する要素は、測定報告チェーン(measurement report chain)またはビーム報告チェーン(beam report chain)を含んでよい。測定報告チェーンは、測定構成インデックスとDL-RSリソースインデックスの間のリンクを提供してよい(例えば、measConfig(Id)→CSIReportConfig(Id)→CSIResourceConfig(Id)→resourcesForChannelMeasurement→NZP-nzp-CSI-RS-ResourceSet→CSI-RS-ResourceId)。gNBは、測定報告チェーンを決定してよい。gNBが、測定報告チェーンをUEに明示的に示してよく、またはUEが、ルールのセットに従って測定報告チェーンを暗黙的に決定してよい。UEは、測定報告チェーンを維持してよい。
【0217】
上で説明されたように、各測定報告は、測定報告プール内でインデックス付けされてよい(例えば、n=0...n=N)。このインデックス付けは、異なる測定および報告の構成にわたって共通であってよく(各構成が独自の周期性の種類および他のパラメータを含んでよく)、またはこのインデックス付けは、測定および報告の構成ごとであってよい。
【0218】
インデックスは、測定報告を要求するときに(例えば、非周期的な報告の要求時に)gNBによって提供されてよく、またはインデックスは、報告を提供するときにUEによって暗黙的に決定されてよい。例えば、測定報告プールは、固定された数(例えば、4つ)の測定報告を含んでよい。測定報告プールは、先入れ先出し(FIFO)キューまたはスライドウィンドウに従って操作されてよい。最も新しい測定報告は、測定報告プールの最上位にあってよい。最も古い測定報告は、測定報告プールの最下位にあってよい。最も古い測定報告が測定報告から除去されてよく、最新の測定報告が測定報告に追加されてよい。このようにして、高い速度/移動性を有するUEが、サービングビームを決定するために、古い測定報告内のDL-RSを使用するのが防がれ得る。
【0219】
図6は、FIFOキューまたはスライドウィンドウに従って操作される測定報告プールの図式表現を示している。
【0220】
gNBは、プール内の測定報告のインデックスおよび測定報告内のDL-RSのインデックスをUEに提供してよい。UEは、DL-RSを空間的ソースとして使用して、サービングビームを決定してよい。
【0221】
サービングビームは、すべてのDLおよびUL信号およびチャネル、またはDLおよびUL信号およびチャネルのサブセットに使用されてよい。
【0222】
DL信号および/またはチャネルの場合、UEは、DL RSを受信するために使用されたDL RXビームを使用して、DL信号および/またはチャネルを受信してよい。
【0223】
UL信号および/またはチャネルの場合、UEは、DL RSを受信するために使用されたDL RXビームをUL TXビームとして使用して、UL信号および/またはチャネルを送信してよい。
【0224】
DLおよびUL信号およびチャネルは、PDCCH、CSIのCSI-RS、PDSCH、PUCCH、PUSCH、UL CSIのSRSを含んでよい。
【0225】
gNBは、すべてのDLおよびUL信号およびチャネルまたはDLおよびUL信号およびチャネルのサブセットを使用して、例えば、上位層の構成を使用して、UEに対して構成してよい。
【0226】
サービングビームは、ある期間の間、使用されてよい。この期間は、UEでの切り替え待ち時間および/または有効化待ち時間(例えば、サービングビームの切り替え待ち時間、サービングビームの有効化待ち時間、パネルの切り替え待ち時間、パネルの有効化待ち時間など)に基づいて決定されてよい。
【0227】
測定報告プール内の測定報告のインデックスおよび測定報告内のDL-RSのインデックスが、特定のDCI形式を使用してUEに信号伝達されてよい。UEは、プール内の測定報告のインデックスおよび測定報告内のDL-RSのインデックスを受信したときに、信頼性を保証するために、ハイブリッド自動繰り返し要求確認応答(HARQ ACK:hybrid automatic repeat request acknowledgement)などの確認応答をgNBに送信してよい。HARQ ACKは、DCI(ダウンリンク制御情報)において提供されたリソース上で送信されてよい。
【0228】
図7は、ビーム切り替えコマンドに関してFIFOキューまたはスライドウィンドウに従って操作される測定報告プールの図式表現を示している。ビーム切り替えコマンドは、測定プール内の測定報告のインデックス番号1および測定報告内のDL-RSのインデックス番号0をUEに示してよい。UEは、インデックス番号1を有する測定結果内のインデックス番号0を有するDL-RSに基づいてサービングビームを決定してよい。
【0229】
ビーム切り替えコマンドおよびスライドウィンドウの先端は、期間taだけ時間的に離れている。ビーム切り替えコマンドおよびサービングビームの使用開始は、期間tbだけ時間的に離れている。
【0230】
図8は、選択された測定報告内の選択されたDL-RSに基づいて、UEがサービングビームを決定できるようにするために、UEおよびgNBによって実行されるプロセスの信号伝達図の図式表現を示している。
【0231】
gNBは、測定報告プール構成を使用してUEを構成してよい。gNBは、測定報告プールがFIFOキューまたはスライドウィンドウに従って動作するということの指示を提供してよい。gNBは、FIFOキューまたはスライドウィンドウのパラメータ(例えば、測定報告のサイズまたは数)を示してよい。
【0232】
UEは、FIFOキューまたはスライドウィンドウのパラメータに従って測定報告プールを決定し、維持してよい。例えば、FIFOキューまたはスライドウィンドウのサイズが4であり、したがって、測定報告プールが4つの測定報告を含む。同様にgNBは、測定報告プールを決定して維持してよい。
【0233】
gNBは、候補DL RSを使用してUEを構成してよい。各候補DL RSは、ビーム対リンク(すなわち、DL TXビームおよびDL RXビーム)に関連付けられてよい。
【0234】
UEは、候補DL RSを測定してよく、1つまたは複数の最も強いDL RSを示す測定報告をgNBに提供してよい。
【0235】
UEは、測定報告プールを更新してよい。UEは、測定報告を測定報告プールに追加してよい。測定報告は、測定報告プール内の最も新しい測定報告であることがある。UEは、最も古い測定報告を測定報告プールから除去してよい。
【0236】
同様にgNBは、測定報告プールを更新してよい。gNBは、測定報告を測定報告プールに追加してよい。測定報告は、測定報告プール内の最も新しい測定報告であることがある。gNBは、最も古い測定報告を測定報告プールから除去してよい。
【0237】
UEは、前の動作を繰り返してよい。
【0238】
ある時点で、gNBは、測定報告プール内の測定報告のインデックスおよび測定報告内のDL-RSのインデックスを示す指示をUEに提供してよい。この指示は、ビーム指示またはビーム切り替えコマンドであってよい。この指示は、DCIまたは層1を介して提供されてよい。
【0239】
UEは、UEが指示を正常に受信したことを示すHARQ ACKをgNBに提供してよい。
【0240】
UEは、測定報告プール内の測定報告のインデックスおよび測定報告内のDL-RSのインデックスに基づいて、DL-RSを識別してよい。
【0241】
UEは、識別されたDL-RSに基づいて、サービングDL RXビームおよび/またはUL TXビームを決定してよい。
【0242】
UEは、サービングDL RXビームをDL信号および/またはチャネルの受信に使用してよい。
【0243】
DL信号および/またはチャネルの場合、UEは、DL RSを受信するために使用されたDL RXビームを使用して、DL信号および/またはチャネルを受信してよい。
【0244】
UL信号および/またはチャネルの場合、UEは、DL RSを受信するために使用されたDL RXビームをUL TXビームとして使用して、UL信号および/またはチャネルを送信してよい。
【0245】
UEは、有効化待ち時間または切り替え待ち時間の後に、サービングDL RXビームおよび/またはUL TXビームを使用してよい。UEは、PDCCHデコーディング待ち時間の後に、サービングDL RXビームおよび/またはUL TXビームを使用してよい。
【0246】
グループに基づくビーム報告に基づいてULビームのダイバーシティ送信を実行するために、同様のプロセスが使用されてよい。
【0247】
gNBは、UEへのビームグループ測定報告構成を使用してUEを構成してよい。ビームグループ測定報告構成は、送信電力指示(例えば、公称の、またはある間隔にわたる)を含んでよく、UEは、送信電力指示を使用してDL RSをグループ化してよい。UEで、空間フィルタの利用に加えて、または空間フィルタの利用とは別に、DL RSのグループ化が使用されてよい。
【0248】
gNBは、測定報告プール構成を使用してUEを構成してよい。gNBは、測定報告プールがFIFOキューまたはスライドウィンドウに従って動作するということの指示を提供してよい。gNBは、FIFOキューまたはスライドウィンドウのパラメータ(例えば、測定報告のサイズまたは数)を示してよい。
【0249】
gNBは、UEの候補DL RSを構成してよい。各候補DL RSは、DL TXビームおよびDL RXビームに関連付けられてよい。各候補DL RSは、TRP IDを含んでよい。候補DL RSは、TRP IDに基づいてグループ化されてよい。ULダイバーシティ報告IDが、既存のCSI-ResourceConfig(SSB/CSI-RSを含み得るcsi-RS-ResourceSetList)に関連付けられてよい。
【0250】
UEは、候補DL RSを測定してよく、ULビームのダイバーシティ送信用のUL TXビームおよびUL RXビームを生成するためにどの候補DL RSがグループ化され得るかを決定してよい。
【0251】
単一のTXパネルの能力があるUEは、異なるTRPに属する、例えば、空間領域多重化(SDM)のために同時に受信された2つ以上のDL RSに優先順位を付けてよい。UEは、UEが単一のTXパネルを使用してどのDL RSを送信できるかに基づいて、2つ以上のDL RSに優先順位を付けてよい。
【0252】
UEは、DL RXビームに関する可能な最大電力削減(MPR)および/またはデューティサイクル制限を考慮してよい。UEは、DL RSを測定するために使用されたDL RXビームを使用する場合に、UL送信能力(例えば、達成可能な実効等方性放射電力)が実現可能になるように、DL RSを選択してよい。
【0253】
UEは、測定報告をgNBに提供してよい。測定報告は、DL RSのグループを含んでよい。UEは、DL RSのグループに使用された電力レベルを示す指示をgNBに提供してよい。
【0254】
UEは、測定報告プールを更新してよい。UEは、測定報告を測定報告プールに追加してよい。測定報告は、測定報告プール内の最も新しい測定報告であることがある。UEは、最も古い測定報告を測定報告プールから除去してよい。
【0255】
同様にgNBは、測定報告プールを更新してよい。gNBは、測定報告を測定報告プールに追加してよい。測定報告は、測定報告プール内の最も新しい測定報告であることがある。gNBは、最も古い測定報告を測定報告プールなどから除去してよい。
【0256】
UEは、前の動作を繰り返してよい。
【0257】
その後、UEは、UL送信(例えば、PUCCHまたはPUSCH)のためのスケジューリング指示を受信してよい。スケジューリング指示は、測定報告プール内の測定報告のインデックスおよび測定報告内のDL-RSのグループのインデックスを含んでよい。
【0258】
UEは、DL-RSのグループに基づいて、サービングUL TXビームを決定してよい。UEは、基準RSを同時に受信するために使用されたDL RXビームを、UL TXビームとして使用してよい。UEは、基準RSを同時に受信するために使用されたDL RXビームを、UL TXビームとして使用してよい。
【0259】
UEは、サービングUL TXビームをUL信号および/またはチャネルの送信に使用してよい。
【0260】
UEは、有効化待ち時間または切り替え待ち時間の後に、サービングUL TXビームを使用してよい。UEは、PDCCHデコーディング待ち時間の後に、サービングUL TXビームを使用してよい。
【0261】
上で説明されたように、測定報告プール内の各測定報告はインデックス付けされる。測定報告のインデックスは、測定報告インデックス空間に属する。
【0262】
測定報告インデックス空間は、特定の報告周期性の種類を有する測定報告に固有であってよく、または測定報告の報告周期性の種類にかかわらず、すべての測定報告に共通であってよい。報告周期性の種類は、非周期的、半永続的、または周期的を含んでよい。
【0263】
例えば、UEが任意の報告周期性の種類の測定報告を送信するたびに、測定報告インデックス空間内のインデックス値が増やされる。代替として、UEが特定の報告周期性の種類の測定報告を送信するたびに、測定報告インデックス空間内のインデックス値が増やされる。
【0264】
特定の測定報告インデックス空間は、異なる構成を有してよい。例えば、周期的測定報告の特定の測定報告インデックス空間は、4つのインデックスを含んでよい。周期的測定報告の特定の測定報告インデックス空間は、2つのインデックスを含んでよい。
【0265】
測定報告インデックス空間は、報告(例えば、PUCCH、PUSCH、MAC CE、ビームグループ報告、パネルIDを有する報告)に使用された特定のULリソースを使用する測定報告に固有であってよい。
【0266】
測定報告インデックス空間またはインデックスの使用は、特定の報告設定を有する測定報告に固有であってよい。特定のPUCCHの報告設定の場合、インデックス付けが使用されてよいが、他のPUCCHの報告設定の場合、インデックス付けが使用されなくてよい。
【0267】
測定報告インデックス空間またはインデックスの使用は、特定の報告数を有する測定報告(例えば、SSB基準信号受信電力、CSI-RS-RSRP基準信号受信電力)に固有であってよい。
【0268】
インデックスは、UEが測定報告ごとに生成することができ、報告の一部として信号伝達する明示的な値であってよい。明示的な値の使用は、報告構成の種類(非周期的、半永続的、周期的)ごとに構成可能であってよい。構成された場合、UEは、ビーム報告および明示的な値に適応することができる特定の報告形式を使用してよい。
【0269】
測定報告のインデックスは、UEが測定報告をgNBに提供し得るたびに数えられてよい。この計数は、特定の数の時間(例えば、特定の数の無線フレームまたはスロット)内で再開されてよい。
【0270】
図9は、選択された測定報告内の選択された測定報告に基づいて、端末がサービングビームを決定できるようにするために、端末によって実行される方法のブロック図の図式表現を示している。
【0271】
ステップ900で、端末(例えば、UE)が、測定報告プール構成をBS(gNB)から受信してよい。測定報告プール構成は、測定報告プールがFIFOキューまたはスライドウィンドウに従って動作するということの指示を含んでよい。測定報告プール構成は、FIFOキューまたはスライドウィンドウのパラメータ(例えば、測定報告のサイズまたは固定された数)を含んでよい。
【0272】
ステップ902で、端末が、候補DL RS構成をBSから受信してよい。候補DL RS構成は、候補DL RSをUEに示してよい。各候補DL RSは、DL TXビームおよびDL RXビームに関連付けられてよい。
【0273】
ステップ904で、端末が、測定報告をBSに提供してよい。各測定報告は、1つまたは複数のDL RSを示す。各測定報告は、1つまたは複数のDL RSを示してよい。各測定報告は、1つまたは複数の最も強いDL RSを示してよい。各測定報告は、同時に受信された2つ以上のDL RSを示してよい。
【0274】
各測定報告は、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよい。各DL RSは、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよい。
【0275】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0276】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0277】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0278】
測定報告のインデックスは、BSによって決定されてよく、測定報告を提供することの要求においてBSから受信されてよい。代替として、端末によって測定報告のインデックスが決定されてよい。
【0279】
ステップ906で、端末が、測定報告を含んでいる測定報告プールを維持してよい。
【0280】
ステップ908で、端末が、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたDL RSを示す情報を受信してよい。この情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたDL RSのインデックスを含んでよい。
【0281】
ステップ910で、端末が、選択された測定報告内の選択されたDL RSに基づいてサービングビームを決定してよい。
【0282】
端末は、選択されたDL RSに関連付けられたDL RXビームを決定してよい。端末は、選択されたDL RSに関連付けられたDL RXビームに基づいてサービングビームを決定してよい。
【0283】
ステップ912で、端末が、サービングビームを信号またはチャネルの受信または送信に使用してよい。
【0284】
サービングビームは、サービングDLビームのサービスを提供していてよく、端末は、サービングDL RXビームを使用して1つまたは複数のDL信号またはチャネルを受信してよい。サービングビームは、サービングUL TXビームであってよく、端末は、サービングUL TXビームを使用して1つまたは複数のUL信号またはチャネルを送信してよい。
【0285】
端末は、1つまたは複数のUL信号もしくはチャネルおよび/または1つまたは複数のDL信号もしくはチャネルの指示をBSから受信してよい。
【0286】
端末は、端末のサービングDL RXビームおよび/またはUL TXビーム切り替え待ち時間または有効化待ち時間に基づいて決定された持続時間の間、サービングDL RXビームおよび/またはUL TXビームを使用してよい。
図10は、選択された測定報告内の選択された測定報告に基づいて、端末がサービングビームを決定できるようにするために、BSによって実行される方法のブロック図の図式表現を示している。
【0287】
ステップ1000で、BS(例えば、gNB)が、測定報告プール構成を端末に送信してよい。測定報告プール構成は、測定報告プールがFIFOキューまたはスライドウィンドウに従って動作するということの指示を含んでよい。測定報告プール構成は、FIFOキューまたはスライドウィンドウのパラメータ(例えば、測定報告のサイズまたは固定された数)を含んでよい。
【0288】
ステップ1002で、BSが、候補DL RS構成を端末に送信してよい。候補DL RS構成は、候補DL RSをUEに示してよい。各候補DL RSは、DL TXビームおよびDL RXビームに関連付けられてよい。
【0289】
ステップ1004で、BSが、測定報告を端末から受信してよい。各測定報告は、1つまたは複数のDL RSを示す。各測定報告は、1つまたは複数のDL RSを示してよい。各測定報告は、1つまたは複数の最も強いDL RSを示してよい。各測定報告は、同時に受信された2つ以上のDL RSを示してよい。
【0290】
各測定報告は、第1のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよい。各DL RSは、第2のインデックス空間のインデックスによってインデックス付けされてよい。
【0291】
第1のインデックス空間は、任意の報告周期性の種類を有する測定報告、任意の報告リソースを有する測定報告、任意の報告設定を有する測定報告、および/または任意の報告された数を有する測定報告に共通していてよい。
【0292】
第1のインデックス空間は、特定の報告構成の種類を有する測定報告、特定の報告リソースを有する測定報告、特定の報告設定を有する測定報告、および/または特定の報告数を有する測定報告に固有であってよい。
【0293】
報告周期性の種類は、非周期的、半永続的報告、または周期的を含んでよい。
【0294】
測定報告のインデックスは、BSによって決定されてよく、測定報告を提供することの要求において端末に受信され提供されてよい。代替として、端末によって測定報告のインデックスが決定されてよい。
【0295】
ステップ1006で、BSが、測定報告を含んでいる測定報告プールを維持してよい。
【0296】
ステップ1008で、BSが、測定報告プール内の選択された測定報告を示し、選択された測定報告内の選択されたDL RSを示す情報を提供してよい。この情報は、選択された測定報告のインデックスおよび選択されたDL RSのインデックスを含んでよい。
【0297】
図11は、プロセッサによって実行されたときに、プロセッサが、
図9または10の方法のステップのうちの1つまたは複数を実行できるようにする命令および/またはパラメータ1102を格納する、不揮発性メモリ媒体1100a(例えば、コンピュータディスク(CD:computer disc)またはデジタルバーサタイルディスク(DVD:digital versatile disc))および1100b(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)メモリスティック)の図式表現を示している。
【0298】
上では実施形態例について説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、開示された解決策に対して行われ得る複数の変形および変更が存在するということに留意されたい。
【0299】
上記の概念は、5GSの文脈において説明されたが、これらの概念のうちの1つまたは複数が他のセルラーシステムに適用されてよいということが理解されるであろう。
【0300】
したがって、実施形態は、添付された特許請求の範囲内で変化してよい。一般に、一部の実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、論理、またはこれらの任意の組合せにおいて実装されてよい。例えば、一部の態様は、ハードウェアにおいて実装されてよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアにおいて実装されてよいが、実施形態はこれらに限定されない。さまざまな実施形態は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図解表現を使用して例示され、説明され得るが、本明細書に記載されたこれらのブロック、装置、システム、技術、または方法が、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくは論理、汎用ハードウェアもしくはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはこれらの何らかの組合せにおいて実装されてよいということが、よく理解されるであろう。
【0301】
実施形態は、メモリに格納され、関与する実体の少なくとも1つのデータプロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、またはハードウェアによって、あるいはソフトウェアとハードウェアの組合せによって、実装されてよい。さらに、これに関して、例えば
図9または10におけるような任意の手順が、プログラムステップ、または相互接続され論理回路、ブロックおよび機能、あるいはプログラムステップおよび論理回路、ブロックおよび機能の組合せを表してよいということに留意されるべきである。ソフトウェアは、メモリチップのような物理的媒体、またはプロセッサ内に実装されたメモリブロック、ハードディスクまたはフロッピーディスクなどの磁気媒体、ならびに例えば、DVDおよびそのデータの変形、CDなどの光媒体に格納されてよい。
【0302】
メモリは、ローカルな技術環境に適した任意の種類であってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに取り外し可能メモリなどの、任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてよい。データプロセッサは、ローカルな技術環境に適した任意の種類であってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processors)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuits)、ゲートレベル回路、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0303】
代替的または追加的に、一部の実施形態は、回路を使用して実装されてよい。回路は、前述の機能および/または方法のステップのうちの1つまたは複数を実行するように構成されてよい。その回路は、基地局において、および/または通信デバイスにおいて提供されてよい。
【0304】
本出願で使用されるとき、「回路」という用語は、
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログ回路および/またはデジタル回路のみにおける実装など)と、
(b)
(i)ソフトウェア/ファームウェアとのアナログおよび/またはデジタルハードウェア回路の組合せ、ならびに
(ii)連携して、通信デバイスまたは基地局などの装置に前述のさまざまな機能を実行させる、ソフトウェアを伴うハードウェアプロセッサ(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリの任意の部分
などの、ハードウェア回路およびソフトウェアの組合せと、
(c)動作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア)を必要とするが、動作に必要とされない場合はソフトウェアが存在しなくてよい、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などの、ハードウェア回路および/またはプロセッサとのうちの1つまたは複数またはすべてのことを指してよい。
【0305】
回路のこの定義は、任意の請求項が含まれる、本出願におけるこの用語のすべての使用に当てはまる。さらなる例として、本出願で使用されるとき、回路という用語は、単にハードウェア回路またはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部、ならびにそれ(またはそれらに)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装も対象にする。回路という用語は、例えば、集積デバイスも対象にする。
【0306】
前述の説明は、例示的な非限定的例によって、一部の実施形態の完全で有益な説明を提供した。しかし、添付の図面および添付の特許請求の範囲と共に読まれたときに、前述の説明を考慮して、さまざまな変更および適応が当業者にとって明らかになってよい。しかし、教示のそのような変更および類似する変更はすべて、添付の特許請求の範囲において定義された範囲にやはり含まれる。