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特許7602089フィードバック装置及び操作入力デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】フィードバック装置及び操作入力デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241210BHJP
   G05G 1/04 20060101ALI20241210BHJP
   G05G 5/03 20080401ALI20241210BHJP
【FI】
G06F3/01 560
G05G1/04 Z
G05G5/03 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2024093319
(22)【出願日】2024-06-07
【審査請求日】2024-06-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522071603
【氏名又は名称】エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 高
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-141982(JP,A)
【文献】特許第6337395(JP,B2)
【文献】特許第5349672(JP,B2)
【文献】特許第4745412(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2005/0093821(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0128186(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第114783796(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01- 3/04895
A63F 13/00-13/98
G05G 1/00-25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィードバック装置であって、前記フィードバック装置は、取付座と、被操作機構と、位置検知機構と、フィードバック機構と、を含み、
前記被操作機構は、被操作部材と第1磁石とを含み、前記被操作部材は、前記取付座に回転可能に接続され、前記第1磁石は、前記被操作部材に接続され、
前記位置検知機構は、前記取付座に設けられ、且つ前記被操作部材の変位情報を検知して対応する第1信号を出力することに用いられ、
前記フィードバック機構は、駆動アセンブリと第2磁石とを含み、前記駆動アセンブリは、前記取付座に設けられ、前記第2磁石は、前記駆動アセンブリに接続され、且つ前記第2磁石と前記第1磁石との間には予め設定された間隔が設けられ、前記第2磁石は、前記第1磁石に合わせて配置され且つ前記被操作部材の回転速度を制御することに用いられ
前記位置検知機構は位置検知磁石と復帰ヨークとを含み、前記位置検知磁石は、前記被操作部材に接続されて前記第1磁石の前記第2磁石から離れた側に位置し、前記被操作部材の前記位置検知磁石に向かう側には、収容溝が設けられ、前記復帰ヨークは、前記取付座に接続されて前記収容溝内に位置し、且つ前記復帰ヨークは、前記位置検知磁石に合わせて配置され、前記復帰ヨークは、前記被操作部材を初期位置に戻すことに用いられることを特徴とするフィードバック装置。
【請求項2】
前記位置検知機構は位置検知アセンブリを含み、前記位置検知アセンブリは、前記取付座に設けられ、前記被操作部材の変位情報を検知し且つ対応する第1信号を出力するように、前記位置検知磁石の磁束を検知することに用いられることを特徴とする請求項1に記載のフィードバック装置。
【請求項3】
前記位置検知アセンブリは、検知回路基板と検知素子とを含み、前記検知回路基板は、前記取付座に設けられ、前記検知素子は、前記検知回路基板に設けられ、且つ前記検知素子は、前記位置検知磁石に対応して設けられることを特徴とする請求項2に記載のフィードバック装置。
【請求項4】
前記位置検知機構は、ホルダと感圧回路アセンブリとをさらに含み、前記ホルダは、前記取付座に設けられ、前記感圧回路アセンブリは、前記ホルダに設けられ、前記感圧回路アセンブリは、前記被操作部材の押下操作を感知して対応する第2信号を出力することに用いられることを特徴とする請求項1に記載のフィードバック装置。
【請求項5】
前記感圧回路アセンブリは、感圧回路基板とクッションとを含み、前記感圧回路基板は、前記ホルダに設けられ、前記クッションは、前記感圧回路基板に設けられ、前記クッションは、前記被操作部材に当接することを特徴とする請求項に記載のフィードバック装置。
【請求項6】
前記駆動アセンブリは、接続部材と、駆動部材と、駆動回路基板とを含み、前記接続部材は、前記取付座に回転可能に接続され、前記駆動部材は、前記接続部材に接続され、前記駆動回路基板は、前記取付座に設けられて前記駆動部材に接続され、前記駆動回路基板は、給電デバイスに接続されることに用いられ、前記第2磁石は、前記接続部材に接続されることを特徴とする請求項1に記載のフィードバック装置。
【請求項7】
前記駆動部材は、第1駆動磁石と、第2駆動磁石と、駆動コイルとを含み、前記第1駆動磁石と前記第2駆動磁石とは、前記取付座の幅方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端は、前記第1駆動磁石と前記第2駆動磁石との間に位置し、前記駆動コイルは、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端に接続され、且つ前記駆動コイルは、前記駆動回路基板に電気的に接続されることを特徴とする請求項に記載のフィードバック装置。
【請求項8】
前記駆動部材は、第1駆動コイルと、第2駆動コイルと、駆動磁石とを含み、前記第1駆動コイルと前記第2駆動コイルとは、前記取付座の幅方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端は、前記第1駆動コイルと前記第2駆動コイルとの間に位置し、前記駆動磁石は、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端に接続され、前記第1駆動コイルと前記第2駆動コイルは、前記駆動回路基板に電気的に接続されることを特徴とする請求項に記載のフィードバック装置。
【請求項9】
前記駆動アセンブリは、電動モータと駆動回路基板とを含み、前記電動モータは、前記取付座に設けられて前記駆動回路基板に接続され、前記第2磁石は、前記電動モータに接続されることを特徴とする請求項1に記載のフィードバック装置。
【請求項10】
操作入力デバイスであって、前記操作入力デバイスは、請求項1に記載のフィードバック装置を含むことを特徴とする操作入力デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィードバック装置及び操作入力デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの操作入力デバイスにおいて、ユーザ体験を向上させるために、ユーザがゲームハンドル又はボタンによって手部に作用する力によってゲームシーンにおける力の大きさをシミュレートすることができるように、操作入力デバイス(従来のゲームハンドル及びAR/VR新型ハンドヘルドハンドル等を含む)に可変触感コントローラ機構を設計し、触感フィードバック機能を提供することができ、ボタンが押されると、逆方向の力を提供することによって異なる触感シーンをシミュレートする。
【0003】
従来技術において、ボタンと可変触感コントローラ機構とは、ギアなどの物理的な接続方式によって接続され、ボタンを繰り返し使用したり力強く押下したりすると、ボタンと可変触感コントローラ機構との接続箇所に疲労や摩耗に起因する劣化が生じ、可変触感コントローラ機構が誤動作し、操作の信頼性及び操作時の没入感を低下させ、また、ボタンを押下する過程において機械騒音が生じ、ユーザ体験に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術に存在する問題を克服するために、本発明は、操作の信頼性及び操作時の没入感を向上させることができるフィードバック装置及び操作入力デバイスを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、具体的に以下の技術案を採用する。
フィードバック装置であって、前記フィードバック装置は、取付座と、被操作機構と、位置検知機構と、フィードバック機構と、を含み、
前記被操作機構は、被操作部材と第1磁石とを含み、前記被操作部材は、前記取付座に回転可能に接続され、前記第1磁石は、前記被操作部材に接続され、
前記位置検知機構は、前記取付座に設けられ、前記被操作部材の変位情報を検知して対応する第1信号を出力することに用いられ、
前記フィードバック機構は、駆動アセンブリと第2磁石とを含み、前記駆動アセンブリは、前記取付座に設けられ、前記第2磁石は、前記駆動アセンブリに接続され、且つ前記第2磁石と前記第1磁石との間には予め設定された間隔が設けられ、前記第2磁石は、前記第1磁石に合わせて配置され、前記被操作部材の回転速度を制御することに用いられる。
【0006】
いくつかの実施例では、前記位置検知機構は、位置検知磁石と位置検知アセンブリとを含み、前記位置検知磁石は、前記被操作部材に接続されて前記第1磁石の前記第2磁石から離れた側に位置し、前記位置検知アセンブリは、前記取付座に設けられ、前記被操作部材の変位情報を検知し且つ対応する第1信号を出力するように、前記位置検知磁石の磁束を検知することに用いられる。
【0007】
いくつかの実施例では、前記位置検知アセンブリは、検知回路基板と検知素子とを含み、前記検知回路基板は、前記取付座に設けられ、前記検知素子は、前記検知回路基板に設けられ、且つ前記検知素子は、前記位置検知磁石に対応して設けられる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記位置検知機構は、復帰ヨークをさらに含み、前記被操作部材の前記位置検知磁石に向かう側には、収容溝が設けられ、前記復帰ヨークは、前記取付座に接続されて前記収容溝内に位置し、且つ前記復帰ヨークは、前記位置検知磁石に合わせて配置され、前記復帰ヨークは、前記被操作部材を初期位置に戻すことに用いられる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記位置検知機構は、ホルダと感圧回路アセンブリとをさらに含み、前記ホルダは、前記取付座に設けられ、前記感圧回路アセンブリは、前記ホルダに設けられ、前記感圧回路アセンブリは、前記被操作部材の押下操作を感知して対応する第2信号を出力することに用いられる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記感圧回路アセンブリは、感圧回路基板とクッションとを含み、前記感圧回路基板は、前記ホルダに設けられ、前記クッションは、前記感圧回路基板に設けられ、前記クッションは、前記被操作部材に当接する。
【0011】
いくつかの実施例では、前記駆動アセンブリは、接続部材と、駆動部材と、駆動回路基板とを含み、前記接続部材は、前記取付座に回転可能に接続され、前記駆動部材は、前記接続部材に接続され、前記駆動回路基板は、前記取付座に設けられて前記駆動部材に接続され、前記駆動回路基板は、給電デバイスに接続されることに用いられ、前記第2磁石は、前記接続部材に接続される。
【0012】
いくつかの実施例では、前記駆動部材は、第1駆動磁石と、第2駆動磁石と、駆動コイルとを含み、前記第1駆動磁石及び前記第2駆動磁石は、前記取付座の幅方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端は、前記第1駆動磁石と前記第2駆動磁石との間に位置し、前記駆動コイルは、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端に接続され、且つ前記駆動コイルは、前記駆動回路基板に電気的に接続される。
【0013】
いくつかの実施例では、前記駆動部材は、第1駆動コイルと、第2駆動コイルと、駆動磁石とを含み、前記第1駆動コイルと前記第2駆動コイルとは、前記取付座の幅方向に沿って間隔をあけて設けられ、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端は、前記第1駆動コイルと前記第2駆動コイルとの間に位置し、前記駆動磁石は、前記接続部材の前記第2磁石から離れた一端に接続され、前記第1駆動コイルと前記第2駆動コイルは、前記駆動回路基板に電気的に接続される。
【0014】
いくつかの実施例では、前記駆動アセンブリは、電動モータと駆動回路基板とを含み、前記電動モータは、前記取付座に設けられて前記駆動回路基板に接続され、前記第2磁石は、前記電動モータに接続される。
【0015】
操作入力デバイスであって、前記操作入力デバイスは、上記のいずれか1項に記載のフィードバック装置を含む。
【発明の効果】
【0016】
従来の技術に比べて、本発明で提供されるフィードバック装置は、下記のような有益な効果を奏する。
本発明の被操作機構は、第1磁石を含み、フィードバック機構は、第2磁石を含み、第2磁石と第1磁石との間には予め設定された間隔が設けられ、第2磁石は、第1磁石に合わせて配置され、被操作部材の回転速度を制御することに用いられ、被操作機構とフィードバック機構とは物理的に接続されていないため、被操作機構に対して任意の位置でフィードバック機構を利用して加速、抵抗感を発生させる場合、被操作機構を繰り返して押下したり過大な力で押下したりする場合であっても、疲労や摩耗による被操作機構とフィードバック機構との接続箇所の劣化が生じることがなく、当該フィードバック装置の操作の信頼性及び操作時の没入感を向上させ、被操作機構を押下する時の機械騒音を低減し、フィードバック装置の品質を向上させ、ユーザの操作体験を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例に係るフィードバック装置の構成を示す模式図である。
図2】本発明の実施例に係るフィードバック装置が非動作状態にある断面図である。
図3】本発明の実施例に係るフィードバック装置が動作状態にある断面図である。
図4】本発明の実施例に係るフィードバック装置の側面視の構成を示す模式図である。
図5】本発明の実施例に係るフィードバック装置が他の実施例の断面図である。
図6】本発明の実施例に係るフィードバック装置の第1磁石及び第2磁石の一実施例の構成を示す模式図である。
図7】本発明の実施例に係るフィードバック装置の第1磁石及び第2磁石の他の実施例の構成を示す模式図である。
図8】本発明の実施例に係るフィードバック装置の駆動部材の他の実施例の構成を示す模式図である。
図9】本発明の実施例に係る操作入力デバイスの一実施例の構成を示す模式図である。
図10】本発明の実施例に係る操作入力デバイスの他の実施例の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に図面及び実施形態を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。ここで記述される具体的な実施例が単に本発明を解釈するためのものであり、本発明を限定するためのものではないことは、理解されるべきである。
【0019】
本発明の説明では、明確な規定及び限定が別途存在しない限り、用語「複数」とは、2つ以上を指し、用語「複数種」とは、2種類以上を指し、用語「接続」、「固定」等は、何れも広義的に理解されるべきであり、例えば、「接続」は、固定接続、取り外し可能な接続、一体的な接続又は電気的な接続であってもよく、直接接続又は中間媒介を介した間接接続であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本発明における具体的な意味を理解できる。
【0020】
本明細書の記述において、注意すべきことは、本発明の実施例に記載された「上」、「下」等の方位言葉は、図面に示された角度で記述され、本発明の実施例に対する限定として理解されるべきではない。また、コンテキストにおいて、更に注意すべきことは、1つの素子が他の素子の「上」又は「下」に接続されることを言及する場合に、それは、他の素子の「上」又は「下」に直接接続され得るだけでなく、中間素子を介して他の素子の「上」又は「下」に間接的に接続されてもよい。
【0021】
図1及び図2に示すように、図1は、本発明の実施例に係るフィードバック装置の構成を示す模式図であり、図2は、本発明の実施例に係るフィードバック装置が非動作状態にある断面図である。本実施例は、取付座1と、被操作機構2と、位置検知機構3と、フィードバック機構4とを含むフィードバック装置100を開示し、被操作機構2は、被操作部材21と第1磁石22とを含み、被操作部材21は、取付座1に回転可能に接続され、ユーザの押下操作を受けることに用いられる。第1磁石22は、被操作部材21に接続されている。
【0022】
位置検知機構3は、取付座1に設けられ、被操作部材21の変位情報を検知して対応する第1信号を出力することに用いられる。
【0023】
フィードバック機構4は、駆動アセンブリ41と第2磁石42とを含み、駆動アセンブリ41は、取付座1に設けられ、第2磁石42は、駆動アセンブリ41に接続され、且つ第2磁石42と第1磁石22との間に予め設定された間隔が設けられ、第2磁石42は、第1磁石22に合わせて配置され、第2磁石42は、第1磁石22と磁気的に接続され、第2磁石42は、被操作部材21の回転速度を制御することに用いられる。ここで、予め設定された間隔は、必要に応じて設けられてもよく、第1磁石と第2磁石とを磁気的に接続すればよい。
【0024】
フィードバックする必要がある場合、被操作機構2に対して任意の位置にある場合、位置検知機構3により被操作部材21の位置情報を取得することができ、その後、フィードバック機構4を制御して異なる端末(端末はコンピュータ、タブレットなどの電子機器であってもよい)のゲームシーンに応じて被操作部材21回転速度を制御することにより、被操作部材21に加速、抵抗感を発生させ、フィードバック効果を向上させ、ゲーム内容とプレイヤーとのインタラクションを実現することにより、ユーザーの真実体験と没入感を向上させ、プレイヤーに臨場感のあるゲーム体験を提供する。
【0025】
本実施例の被操作機構2は、第1磁石22を含み、フィードバック機構4は、第2磁石42を含み、第2磁石42と第1磁石22との間に予め設定された間隔が設けられ、第2磁石42は、第1磁石22に合わせて配置され、被操作部材21の回転速度を制御することに用いられ、被操作機構2とフィードバック機構4とが物理的に接続されていないため、被操作機構2に対して任意の位置でフィードバック機構4を利用して加速、抵抗感を発生させる場合、被操作機構2を繰り返して押下したり過大な力で押下したりする場合であっても、疲労や摩耗による被操作機構2とフィードバック機構4との接続箇所の劣化が生じることがなく、当該フィードバック装置100の操作の信頼性及び操作時の没入感を向上させ、被操作機構2を押下する時の機械騒音を低減し、フィードバック装置100の品質を向上させ、ユーザの操作体験を保証することができる。
【0026】
図1図2及び図3に示すように、図3は、本発明の実施例に係るフィードバック装置が動作状態にある断面図である。被操作部材21は、押下部210と第1回転部211とを含み、ユーザが押下部210を押下しやすいように、押下部210に円弧面が設けられる。第1回転部211は、押下部210に接続され、且つ第1回転部211に第1取付孔が設けられ、第1磁石22は、第1回転部211に接続され、且つ第1磁石22は、第1方向に沿って延在する。取付座1には、第2取付孔11が設けられ、当該フィードバック装置100は、第1回転軸5をさらに含み、第1回転軸5は、第1取付孔と第2取付孔11にそれぞれ貫通される。押下部210が押下されると、押下部210は、第1回転部211を第2取付孔11を中心として第1方向に沿って回転させるように駆動し、第1回転部211は、回転して第1磁石22を第1方向に沿って回転させるように駆動し、第1磁石22は、第1方向に沿って回転して第2磁石42を第2方向に沿って回転させるように駆動し、ここで、第1方向と第2方向とは、逆の方向であり、第1方向は、図3におけるA方向であり、即ち、時計回りであり、第2方向は、図3におけるB方向であり、即ち、反時計回りである。
【0027】
図2図3及び図4に示すように、図4は、本発明の実施例に係るフィードバック装置の側面視の構成を示す模式図である。位置検知機構3は、位置検知磁石31と位置検知アセンブリ32とを含み、位置検知磁石31は、第1回転部211に接続され、第1磁石22の第2磁石42から離れた側に位置する。位置検知アセンブリ32は、検知回路基板320と検知素子321とを含み、検知回路基板320は、取付座1に設けられ、検知素子321は、検知回路基板320に設けられ、検知素子321は、位置検知磁石31に対応して設けられ、検知素子321は、位置検知磁石31の磁束を検知することに用いられ、検知回路基板320は、検知素子321の検知結果を受信して対応する第1信号を出力することに用いられ、ここで、第1信号は、被操作部材21の位置情報である。本実施例では、位置検知磁石31の磁束の変化を観察することにより、被操作部材21の位置を検知することができ、部品点数を減らし、組み立ての難しさを低減し、当該フィードバック装置100の軽量性を向上させる。
【0028】
本実施例では、位置検知機構3は、復帰ヨーク33をさらに含み、被操作部材21の位置検知磁石31に向かう側には、収容溝212が設けられ、復帰ヨーク33は、取付座1に接続されて収容溝212内に位置し、且つ復帰ヨーク33は、位置検知磁石31に合わせて配置され、復帰ヨーク33は、被操作部材21を初期位置に戻すことに用いられる。被操作部材21が押下されると、被操作部材21は、復帰ヨーク33に対して回動可能であり、被操作部材21から手を離すと、復帰ヨーク33は、位置検知磁石31との磁気吸引力により、被操作部材21を初期位置に戻す力を印加することができ、ここで、初期位置とは、当該フィードバック装置100が非動作状態にある時の被操作部材21の位置であり、即ち図2における被操作部材21の位置である。本実施例では、磁気吸引力によって被操作部材21を初期位置に戻すことにより、被操作部材21を繰り返し使用する際に、疲労や摩耗による接続箇所の劣化を引き起こすことがなく、当該フィードバック装置100の信頼性を保証し、他の実施例では、被操作部材21は、物理的な弾性部材によって復帰されてもよく、ユーザが被操作部材21を押下する過程において、弾性部材が圧縮され続け、ユーザが被操作部材21から手を離すと、被操作部材21は、弾性部材の弾性力を受けて初期位置に戻ることが理解できる。
【0029】
いくつかの実施例では、要求される触感に応じてアクチュエータを設けることができ、例えば、被操作部材21を押下した時に、第1回転軸5に第1回転軸5の回転を停止させる電磁アクチュエータ等を設ける。
【0030】
図1を参照すると、位置検知機構3は、ホルダ34と感圧回路アセンブリ35とをさらに含み、ホルダ34は、取付座1に設けられる。感圧回路アセンブリ35は、感圧回路基板350とクッション351とを含み、感圧回路基板350は、ホルダ34に設けられ、ホルダ34は、感圧回路基板350の接続過程における緩み又は脱落を防止するように、感圧回路基板350を支持して固定することに用いられることにより、感圧回路基板350との接続の安定性及び信頼性を確保する。クッション351は、感圧回路基板350に設けられ、被操作部材21は、当接部を含み、クッション351は、当接部に当接し、クッション351は、押下力が大きすぎて感圧回路基板350を破損することを防止するように、押下部210を押下する時に緩衝することに用いられ、且つクッション351は、外部の汚れ及び埃が感圧回路基板350に入ることを防止し、感圧回路基板350の正常な動作を保証する。感圧回路基板350は、被操作部材21の押下操作を感知して対応する第2信号を出力することに用いられ、ここで、第2信号は、例えばゲーム時に端末を制御する確認操作であってもよく、ユーザが被操作部材21を押下し、感圧回路基板350が対応する第2信号を出力すると、端末内でゲームの開始を確認する。
【0031】
図1図2及び図3に示すように、駆動アセンブリ41は、接続部材410と、駆動部材411と、駆動回路基板412とを含み、接続部材410は、接続部410aと第2回転部410bとを含み、第2回転部410bは、接続部410aに接続され、且つ第2回転部410bに第3取付孔が設けられ、第2磁石42は、第2回転部410bに接続され、且つ第2磁石42は、第2方向に沿って延在する。取付座1には、第4取付孔12がさらに設けられ、当該フィードバック装置100は、第2回転軸6をさらに含み、第2回転軸6は、第3の取付孔と第4取付孔12にそれぞれ貫通される。駆動部材411は、接続部410aに接続され、駆動回路基板412は、取付座1に設けられて駆動部材411に接続され、駆動回路基板412は、給電デバイスに接続されることに用いられ、第2磁石42は、第2回転部410bに接続される。被操作部材21をフィードバック制御する場合、駆動部材411は、接続部材410を駆動して第2方向に沿って回転させ、接続部材410は、回転して第2磁石42を回転させるように駆動し、駆動部材411に電流を印加することにより、第2磁石42と第1磁石22との間に発生する電磁力を利用して、接続部材410を第2方向または逆に運動させ、印加電流の向きに応じて被操作部材21の操作感に加速又は抵抗力を印加することを実現する。
【0032】
具体的には、駆動部材411は、第1駆動磁石411aと、第2駆動磁石(図示せず)と、駆動コイル411bとを含み、第1駆動磁石411a及び第2駆動磁石は、取付座1の幅方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ第1駆動磁石411a及び第2駆動磁石は、それぞれ第2方向に沿って延在する。接続部410aの第2回転部410bから離れた一端は、第1駆動磁石411aと第2駆動磁石との間に位置し、且つ接続部410aの第2回転部410bから離れた一端には、突起410cが設けられ、駆動コイル411bは、突起410cに外嵌され、且つ駆動コイル411bは、駆動回路基板412に電気的に接続される。駆動回路基板412は、給電デバイスに接続されることに用いられ、給電デバイスより電流が印加されることで、駆動コイル411bが第1駆動磁石411aと第2駆動磁石によって生じた磁界内に配置されると、力が発生し、力の大きさは、駆動コイル411bに印加された電流の多さに比例し、これにより、電流の多さを制御することで、駆動接続部材410が回転する力の大きさを制御し、さらに被操作部材21に加速、抵抗感を発生させ、ユーザの没入感を向上させる。駆動磁石及び駆動コイルの数は、実際のニーズに応じて選択して設計することができ、本出願の実施例はこれを限定しない。
【0033】
本実施例では、取付座1に凹溝が設けられ、駆動回路基板412が折り曲げて設けられ、且つ駆動回路基板412は、接続部材410の回転時に駆動回路基板412と衝突しないことを保証するように、少なくとも一部が凹溝内に設けられることにより、当該フィードバック装置100の信頼性を保証する。
【0034】
本実施例では、フィードバック機構4は、ケースヨーク43をさらに含み、ケースヨーク43は、取付座1に接続されて取付座1と収容空間を形成し、駆動部材411は、収容空間内に設けられ、ケースヨーク43は、駆動部材411が正常に動作することを保証するように、磁界をガイドして集中することに用いられる。
【0035】
図5図6及び図7に示すように、図5は、本発明の実施例に係るフィードバック装置が他の実施例の断面図であり、図6は、本発明の実施例に係るフィードバック装置の第1磁石及び第2磁石の一実施例の構成を示す模式図であり、図7は、本発明の実施例に係るフィードバック装置の第1磁石及び第2磁石の他の実施例の構成を示す模式図である。一実施例では、駆動アセンブリ41は、電動モータ411dと、可動部材と、駆動回路基板412とを含み、電動モータ411d及び駆動回路基板412は、それぞれ取付座1に設けられ、且つ電動モータ411dは、駆動回路基板412に電気的に接続される。可動部材は、第2回転軸6に設けられて電動モータ411dに接続され、第2磁石42は、可動部材に接続され、電動モータ411dcは、可動部材の回転を制御することに用いられる。
【0036】
本実施例では、第1磁石22は、第1方向に沿って延在し、第2磁石42は、可動部材の回転方向に沿って延在し、第2磁石42は、扇形であり、他の実施例では、第1磁石22の形状及び第2磁石42の形状は、必要に応じて設けられてもよく、例えば、第1磁石22は、扇形であり、第2磁石42は、長帯形状である。
【0037】
図8に示すように、図8は、本発明の実施例に係るフィードバック装置の駆動部材の他の実施例の構成を示す模式図である。一実施例では、駆動部材411は、第1駆動コイル411eと、第2駆動コイルと、駆動磁石411fとを含み、第1駆動コイル411eと第2駆動コイルとは、取付座の幅方向に沿って間隔をあけて設けられ、接続部材の第2磁石から離れた一端は、第1駆動コイル411eと第2駆動コイルとの間に位置し、駆動磁石411fは、接続部材の第2磁石から離れた一端に接続され、且つ第1駆動コイル411eと第2駆動コイルは、駆動回路基板412に電気的に接続され、駆動磁石及び駆動コイルの数は、実際のニーズに応じて選択して設計することができ、本出願の実施例はこれを限定しない。
【0038】
具体的な適用シーンでは、運転ゲームを例として、ゲーム内の自動車が静止している場合、ゲーム情報により駆動コイルへ電流が発生せず、この場合、ユーザが被操作部材21を押下した後、感じたフィードバック力は、即ち復帰ヨーク33が位置検知磁石31との磁気吸引力によって被操作部材21を初期位置に戻す力を印加し、自動車が抵抗力を必要とする場合、駆動部材411によって駆動コイル411bに第2方向とは逆の力が発生する電流を提供し、接続部材410の運動速度を低下させることで、ユーザが被操作部材21を押下する時に抵抗感を受け、自動車が加速する必要がある場合、駆動部材411によって駆動コイル411bに第2方向の力が発生する電流を提供し、接続部材410の運動速度を上昇させることで、ユーザが被操作部材21を押下する時に加速感を受けることである。
【0039】
図8及び図9に示すように、図8は、本発明の実施例に係る操作入力デバイスの一実施例の構成を示す模式図であり、図9は、本発明の実施例に係る操作入力デバイスの他の実施例の構成を示す模式図である。本実施例に基づいて、操作入力デバイス200をさらに開示し、当該操作入力デバイス200は、上記いずれか一つのフィードバック装置100を含み、当該操作入力デバイス200は、ユーザが操作しやすいように、ゲームハンドルであってもよい。
【0040】
上記したのは、本発明の好ましい具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲は、これに限定されず、当業者が本発明に開示された技術的範囲内において容易に想到できる変更又は置換は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0041】
1 取付座
11 第2取付孔
12 第4取付孔
2 被操作機構
21 被操作部材
210 押下部
211 第1回転部
212 収容溝
22 第1磁石
3 位置検知機構
31 位置検知磁石
32 位置検知アセンブリ
320 検知回路基板
321 検知素子
33 復帰ヨーク
34 ホルダ
35 感圧回路アセンブリ
350 感圧回路基板
351 クッション
4 フィードバック機構
41 駆動アセンブリ
410 接続部材
410a 接続部
410b 第2回転部
410c 突起
411 駆動部材
411a 第1駆動磁石
411b 駆動コイル
411d 電動モータ
411e 第1駆動コイル
411f 駆動磁石
412 駆動回路基板
42 第2磁石
43 ケースヨーク
5 第1回転軸
6 第2回転軸
100 フィードバック装置
200 操作入力デバイス

【要約】      (修正有)
【課題】取付座、被操作機構、位置検知機構及びフィードバック機構を含むフィードバック装置及び操作入力デバイスを提供する。
【解決手段】被操作機構は取付座に回転可能に接続される被操作部材21と被操作部材に接続される第1磁石22とを含み、位置検知機構は取付座に設けられ、フィードバック機構は取付座に設けられる駆動アセンブリと駆動アセンブリに接続される第2磁石42とを含み、且つ第2磁石と第1磁石との間には予め設定された間隔が設けられ、第2磁石は第1磁石に合わせて配置され、被操作部材の回転速度を制御することに用いられる。本発明で、第2磁石が第1磁石に合わせて配置され且つ被操作部材の回転速度を制御することに用いられることで、被操作機構を繰り返して押下したり過大な力で押下したりする場合でも、疲労や摩耗による被操作機構とフィードバック機構との接続箇所の劣化が生じることがなく、操作時の没入感が向上する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10