(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】樹脂クランプ
(51)【国際特許分類】
F16L 3/00 20060101AFI20241211BHJP
E01F 13/00 20060101ALI20241211BHJP
F16B 2/10 20060101ALI20241211BHJP
F16B 7/04 20060101ALI20241211BHJP
F16L 3/12 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
F16L3/00 Z
E01F13/00 301
F16B2/10 E
F16B7/04 302B
F16L3/12 G
(21)【出願番号】P 2021088697
(22)【出願日】2021-05-26
【審査請求日】2023-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】311007316
【氏名又は名称】株式会社ウエスト・アップ
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100221718
【氏名又は名称】藤原 誠悟
(72)【発明者】
【氏名】稲野 茂寛
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-079815(JP,U)
【文献】特開平09-059947(JP,A)
【文献】特開2009-085365(JP,A)
【文献】国際公開第2013/133582(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 1/00 - 15/14
F16L 3/00 - 3/26
F16B 2/00 - 2/26
F16B 7/00 - 7/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バリケード厚さ方向にバリケード厚さを有して合成樹脂で形成され、単管を支持するバリケード脚体において、前記バリケード脚体に配置される樹脂クランプであって、
前記バリケード厚さ方向に厚さを有して前記バリケード脚体に合成樹脂で一体形成され、円弧凹部
、横凹溝部及び
縦凹溝部を有する固定クランプ本体と、
前記固定クランプ本体に並設され、合成樹脂で形成される可動クランプ本体と、
固定具と、を備え、
前記円弧凹部は、
前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を円弧状に貫通して、前記固定クランプ本体に形成され、
前記
横凹溝部は、
前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記円弧凹部の円弧面の径外方に溝深さを有して前記円弧面に開口され、
前記縦凹溝部は、
前記横凹溝部に連続して形成され、
前記円弧面の径方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記バリケード厚さ方向に溝深さを有して前記固定クランプ本体の固定クランプ厚さ端面に開口され、
前記可動クランプ本体は、
前記バリケード脚体に軸支され、
前記固定クランプ本体の前記円弧面とで前記単管を挟んで把持するクランプ位置と、
前記固定クランプ本体との間に、前記単管の管外周直径を超える管着脱間隔を隔てる解放位置との間で回転され、
前記固定具は、
前記可動クランプ本体の前記クランプ位置において、
前記固定クランプ本体の前記円弧面及び前記可動クランプ本体を前記単管に押付けて、前記可動クランプ本体を前記固定クランプ本体に固定し、又は前記固定クランプ本体に対する前記可動クランプ本体の固定を解除する
ことを特徴とする樹脂クランプ。
【請求項2】
バリケード厚さ方向にバリケード厚さを有して合成樹脂で形成され、単管を支持するバリケード脚体において、前記バリケード脚体に配置される樹脂クランプであって、
前記バリケード厚さ方向に厚さを有して前記バリケード脚体に合成樹脂で一体形成され
、第1円弧凹部、横凹溝部及び縦凹溝部を有する固定クランプ本体と、
前記バリケード厚さ方向に厚さを有して合成樹脂で形成され、前記固定クランプ本体に並設され、
第2円弧凹部、及び凹溝を有する可動クランプ本体と、
固定具と、を備え、
前記第1円弧凹部は、
前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を円弧状に貫通して、前記固定クランプ本体に形成され、
前記横凹溝部は、
前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記第1円弧凹部の第1円弧面の径外方に溝深さを有して前記第1円弧面に開口され、
前記縦凹溝部は、
前記横凹溝部に連続して形成され、
前記第1円弧面の径方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記バリケード厚さ方向に溝深さを有して前記固定クランプ本体の固定クランプ厚さ端面に開口され、
前記
第2円弧凹部は、
前記バリケード厚さ方向において、前記可動クランプ本体を円弧状に貫通して、前記可動クランプ本体に形成され、
前記凹溝は、
前記バリケード厚さ方向において、前記可動クランプ本体を貫通すると共に、前記
第2円弧凹部の
第2円弧面の径外方に溝深さを有して前記
第2円弧面に開口され、
前記可動クランプ本体は、
前記バリケード脚体に軸支され、
前記固定クランプ本体
の前記第1円弧面及び前記可動クランプ本体の前記
第2円弧面とで前記単管を挟んで把持するクランプ位置と、
前記固定クランプ本体との間に、前記単管の管外周直径を超える管着脱間隔を隔てる解放位置との間で回転され、
前記固定具は、
前記可動クランプ本体の前記クランプ位置において、
前記固定クランプ本体
の前記第1円弧面及び前記可動クランプ本体の前記
第2円弧面を前記単管に押付けて、前記可動クランプ本体を前記固定クランプ本体に固定し、又は前記固定クランプ本体に対する前記可動クランプ本体の固定を解除する
ことを特徴とする樹脂クランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単管を支持するバリケード脚体に配置される樹脂クランプに関する。
【背景技術】
【0002】
単管を支持する支持体として、特許文献1は、バリケードを開示する。バリケードは、一対のスタンド、各スタンドに装着される複数のクランプ金具を備える。各クランプ金具は、締結金具(雌ねじ体、抜け止め体)及びボルトにて各スタンドに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、クランプ金具、締結金具及びボルトを金属で製造されているので、錆びることを避けることができない。
【0005】
本発明は、バリケード脚体に配置されるクランプにおいて、クランプを構成する固定クランプ本体、可動クランプ本体及び固定具が錆びることを防止できる樹脂クランを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、バリケード厚さ方向にバリケード厚さを有して合成樹脂で形成され、単管を支持するバリケード脚体において、前記バリケード脚体に配置される樹脂クランプであって、前記バリケード厚さ方向に厚さを有して前記バリケード脚体に合成樹脂で一体形成され、円弧凹部、横凹溝部及び縦凹溝部を有する固定クランプ本体と、前記固定クランプ本体に並設され、合成樹脂で形成される可動クランプ本体と、固定具と、を備え、前記円弧凹部は、前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を円弧状に貫通して、前記固定クランプ本体に形成され、前記横凹溝部は、前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記円弧凹部の円弧面の径外方に溝深さを有して前記円弧面に開口され、前記縦凹溝部は、前記横凹溝部に連続して形成され、前記円弧面の径方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記バリケード厚さ方向に溝深さを有して前記固定クランプ本体の固定クランプ厚さ端面に開口され、前記可動クランプ本体は、前記バリケード脚体に軸支され、前記固定クランプ本体の前記円弧面とで前記単管を挟んで把持するクランプ位置と、前記固定クランプ本体との間に、前記単管の管外周直径を超える管着脱間隔を隔てる解放位置との間で回転され、前記固定具は、前記可動クランプ本体の前記クランプ位置において、前記固定クランプ本体の前記円弧面及び前記可動クランプ本体を前記単管に押付けて、前記可動クランプ本体を前記固定クランプ本体に固定し、又は前記固定クランプ本体に対 する前記可動クランプ本体の固定を解除することを特徴とする樹脂クランプである。
請求項1では、単管を支持する合成樹脂製のバリケード脚体に配置される樹脂クランプ(バリケード脚体用樹脂クランプ)とする構成も採用できる。
請求項1では、可動クランプ本体は、支持体に支持され、固定クランプ本体及び可動クラップ本体とで単管を挟んで把持するクランプ位置と、固定クランプ本体及び可動クランプ本体との間に、単管の管外周直径を超える管着脱間隔を隔てる解放位置との間で回転される構成も採用できる。
【0007】
本発明に係る請求項1によれば、固定クランプ本体、及び可動クランプ本体を合成樹脂で形成したので、固定クランプ本体及び可動クランプ本体が錆びることを防止できる。
本発明に係る請求項1によれば、バリケード脚体の形成(成形)と同時に、固定クランプ本体をバリケード脚体に一体に形成(成形)でき、可動クランプ本体をバリケード脚体に軸支するだけで、樹脂クランプをバリケード脚体に配置できる。
本発明に係る請求項1によれば、固定クランプ本体及び可動クランプ本体で単管を挟んで把持し、及び固定具で固定クランプ本体及び可動クランプ本体を単管に押けることで、単管をバリケード脚体に固定できる。
【0008】
本発明に係る請求項2は、バリケード厚さ方向にバリケード厚さを有して合成樹脂で形成され、単管を支持するバリケード脚体において、前記バリケード脚体に配置される樹脂クランプであって、前記バリケード厚さ方向に厚さを有して前記バリケード脚体に合成樹脂で一体形成され、第1円弧凹部、横凹溝部及び縦凹溝部を有する固定クランプ本体と、前記バリケード厚さ方向に厚さを有して合成樹脂で形成され、前記固定クランプ本体に並設され、第2円弧凹部、及び凹溝を有する可動クランプ本体と、固定具と、を備え、前記第1円弧凹部は、前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を円弧状に貫通して、前記固定クランプ本体に形成され、前記横凹溝部は、前記バリケード厚さ方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記第1円弧凹部の第1円弧面の径外方に溝深さを有して前記第1円弧面に開口され、前記縦凹溝部は、前記横凹溝部に連続して形成され、前記第1円弧面の径方向において、前記固定クランプ本体を貫通すると共に、前記バリケード厚さ方向に溝深さを有して前記固定クランプ本体の固定クランプ厚さ端面に開口され、前記第2円弧凹部は、前記バリケード厚さ方向において、前記可動クランプ本体を円弧状に貫通して、前記可動クランプ本体に形成され、前記凹溝は、前記バリケード厚さ方向において、前記可動クランプ本体を貫通すると共に、前記第2円弧凹部の第2円弧面の径外方に溝深さを有して前記第2円弧面に開口され、前記可動クランプ本体は、前記バリケード脚体に軸支され、前記固定クランプ本体の前記第1円弧面及び前記可動クランプ本体の前記第2円弧面とで前記単管を挟んで把持するクランプ位置と、前記固定クランプ本体との間に、前記単管の管外周直径を超える管着脱間隔を隔てる解放位置との間で回転され、前記固定具は、前記可動クランプ本体の前記クランプ位置において、前記固定クランプ本体の前記第1円弧面及び前記可動クランプ本体の前記第2円弧面を前記単管に押付けて、前記可動クランプ本体を前記固定クランプ本体に固定し、又は前記固定クランプ本体に対する前記可動クランプ本体の固定を解除することを特徴とする樹脂クランプである。
【0009】
本発明によれば、固定具を合成樹脂で形成したので、固定クランプ本体及び可動クランプ本体に加えて、固定具が錆びることを防止できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、バリケード脚体に配置される樹脂クランプにおいて、クランプを構成する固定クランプ本体、可動クランプ本体及び固定具を合成樹脂で形成したので、固定クランプ本体、可動クランプ本体及び固定具が錆びることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)、樹脂クランプを設置したバリケード脚体を示す図であって、第1及び第2樹脂クランプをクランプ位置に配置した斜視図である。
【
図2】本発明に係る樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)、樹脂クランプを設置したバリケード脚体を示す図であって、第1及び第2樹脂クランプをクランプ位置に配置した正面図である。
【
図3】本発明に係る樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)、樹脂クランプを設置したバリケード脚体を示す図であって、第1及び第2樹脂クランプをクランプ位置に配置した左側面図である。
【
図4】本発明に係る樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)、樹脂クランプを設置したバリケード脚体を示す図であって、第1及び第2樹脂クランプをクランプ位置に配置した右側面図である。
【
図5】本発明に係る樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)、樹脂クランプを設置したバリケード脚体を示す図であって、第1及び第2樹脂クランプをクランプ位置に配置した平面図(上面図)である。
【
図7】本発明に係る樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)、樹脂クランプを設置したバリケード脚体を示す図であって、第1及び第2樹脂クランプを解放位置に配置した正面図である。
【
図8】
図2のA部分拡大図であって、第1樹脂クランプを示す図である。
【
図9】
図6のD部分拡大図であって、第1樹脂クランプを示す図である。
【
図10】
図7のF部分拡大図であって、第1樹脂クランプを示す図である。
【
図11】樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)の軸部、固定クランプ本体、第1固定突起、固定凹溝、及びバリケード脚体(バリケード脚本体)を示す斜視図である。
【
図12】
図11において、第1軸部、固定クランプ本体、第1固定突起、固定凹溝、及びバリケード脚体(バリケード脚本体)を示す一部拡大斜視図である。
【
図13】第1軸部、固定クランプ本体、第1固定突起、固定凹溝、及びバリケード脚体(バリケード脚本体)を示す一部拡大平面図である。
【
図14】樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)の可動クランプ本体、及び固定具を示す斜視図である。
【
図15】樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)の可動クランプ本体及び固定具を示す平面図(上面図)である。
【
図16】樹脂クランプ(第1及び第2樹脂クランプ)の可動クランプ本体及び固定具を示す右側面図である。
【
図18】
図2のB部分拡大図であって、第2樹脂クランプを示す図である。
【
図19】
図6のE部分拡大図であって、第2樹脂クランプを示す図である。
【
図20】
図7のG部分拡大図であって、第2樹脂クランプを示す図である。
【
図21】
図11において、第2軸部、固定クランプ本体、第1固定突起、固定凹溝、及びバリケード脚体(バリケード脚本体)を示す一部拡大斜視図である。
【
図22】第2軸部、固定クランプ本体、第1固定突起、固定凹溝、及びバリケード脚体(バリケード脚本体)を示す一部拡大平面図である。
【
図23】第1及び第2樹脂クランプの可動クランプ本体2を解放位置に配置して、単管を固定クランプ本体及び可動クランプ本体の間に挿入した正面拡大図である。
【
図24】第1及び第2樹脂クランプの可動クランプ本体2を解放位置に配置して、単管を固定クランプ本体及び可動クランプ本体の間に挿入した正面拡大図である。
【
図25】第1及び第2樹脂クランプの可動クランプ本体2を解放位置に配置して、単管を固定クランプ本体の第1円弧凹部に挿入(圧入)した正面拡大図である。
【
図26】(a)は、第1及び第2樹脂クランプの可動クランプ本体をクランプ位置に配置して、単管を固定クランプ本体及び可動クランプ本体とで挟んで把持した正面拡大図、(b)は、
図26(a)のM矢視拡大図である。
【
図27】第1及び第2樹脂クランプの可動クランプ本体をクランプ位置に配置して、リンクレバーの固定軸部を固定凹溝に挿入した正面拡大図である。
【
図28】第1及び第2樹脂クランプの可動クランプ本体をクランプ位置に配置して、固定具にて可動クランプ本体を固定ランプ本体に固定した正面拡大図である。
【
図30】第1及び第2樹脂クランプにおいて、固定具(第1変形例の固定具)を示す正面図である。
【
図31】第1及び第樹脂クランプにおいて、固定具(第1変形例の固定具)を示す右側面図である。
【
図32】第1及び第2樹脂クランプにおいて、固定具(第1変形例の固定具)を示す平面図(上面図)である。
【
図33】第1及び第2樹脂クランプにおいて、固定具(第2変形例の固定具)を示す正面図である。
【
図34】第1及び第2樹脂クランプにおいて、固定具(第2変形例の固定具)を示す右側面図である。
【
図35】第1及び第2樹脂クランプにおいて、固定具(第2変形例の固定具)を示す平面図(上面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る樹脂クランプ(バリケード脚体用樹脂クランプ)について、
図1乃至
図35を参照して説明する。
【0013】
図1乃至
図28において、樹脂クランプXは、バリケード脚体Yに配置される。樹脂クランプXは、
図1、
図2、
図6及び
図7に示すように、例えば、バリケード脚体Yに複数(一対)配置され、第1樹脂クランプX1(上側樹脂クランプ)、及び第2樹脂クランプX2(下側樹脂クランプ)でなる。第1及び第2樹脂クランプX1,X2は、単管Zを支持する合成樹脂製のバリケード脚体Yに配置される(
図28及び
図29参照)。
【0014】
バリケード脚体Yは、
図1乃至
図7示すように、合成樹脂で形成されて単管Zを支持する。バリケード脚体Yは、バリケード脚本体1(バリケード本体)及び1又は複数(一対)の樹脂クランプX(第1及び第2樹脂クランプX1,X2)を備える。
【0015】
バリケード脚本体1は、
図1乃至
図7、及び
図11に示すように、合成樹脂で形成されて、単管Zを支持する。バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂(樹脂)で形成され、ブロー成形により中空に成形される。バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)は、バリケード厚さ
方向TA(X方向)にバリケード厚さBTを有する偏平の板状体に形成される。
バリケード脚本体1は、
図1乃至
図7、及び
図11に示すように、第1基準面2、複数(一対)の脚3,4、中開口5及び第2基準面6を有する。
【0016】
第1基準面2は、
図1、
図11及び
図12に示すように、バリケード厚さ方向TA(X方向)と直交するバリケード高さ方向LA(Z方向)において、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)の一方のバリケード端1Aに形成される。
【0017】
各脚3,4は、
図1乃至
図4、
図6、
図7及び
図11に示すように、バリケード高さ方向LAにおいて、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)の他方のバリケード端1B側に形成される。各脚3,4は、バリケード厚さ方向TA(X方向)及びバリケード高さ方向HA(Z方向)と直交するバリケード幅方向HA(Y方向/第1直交方向)において、各脚3,4の間に間隔を隔てて配置される。
【0018】
中開口5は、
図1、
図2、
図6、
図7及び
図11に示すように、バリケード高さ方向LAにおいて、各バリケード端1A,1Bの間に配置される。中開口5は、バリケード幅方向HAにおいて、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)の中央に配置される。
中開口5は、バリケード厚さ方向TA(X方向)において、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)を貫通して形成される。
【0019】
第2基準面6は、
図1、
図2及び
図11に示すように、中開口5の内周面の一部を構成して形成される。第2基準面6は、バリケード高さ方向LAにおいて、他方のバリケード端1B側に位置する中開口5の内周面5A(内周底面)の一部である。
【0020】
第1樹脂クランプX1(上側樹脂クランプ)は、
図1乃至
図13に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に配置(設置)される。第1樹脂クランプX1は、バリケード高さ方向LA(Z方向/第2直交方向)において、一方のバリケード端1Aに配置(設置)される。
【0021】
第1樹脂クランプX1は、
図1乃至
図17に示すように、軸部11(第1軸部)、固定クランプ本体12(第1固定クランプ本体)、可動クランプ本体13(第1可動クランプ本体)、及び固定具14(第1固定具)を備える。
【0022】
軸部11は、
図8乃至
図13に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)と同一の合成樹脂で形成される。軸部11は、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に合成樹脂で一体形成(一体成形)される。軸部11は、第1基準面2(一方のバリケード端1A)の上に配置されて、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に一体形成される。
【0023】
軸部11は、
図11及び
図12に示すように、軸部11の軸中心線aをバリケード厚さ方向TA(X方向)に向けて延在される。軸部11は、バリケード厚さBTと略同一(又は同一)の軸長さを有して、バリケード厚さ方向TAに延在される。
これにより、軸部11は、軸部11の軸中心線aを、バリケード高さ方向LA(Z方向)及びバリケード幅方向HA(Y方向)と直交して配置される。
【0024】
固定クランプ本体12(固定部)は、
図1乃至
図13に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)と同一の合成樹脂で形成される。固定クランプ本体12は、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に合成樹脂で一体形成(一体成形)される。
固定クランプ本体12は、
図13に示すように、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)と直交するバリケード幅方向HA(Y方向/第1直交方向)において、軸部11に配置間隔Gを隔てて、軸部11に並設(並列)される。固定クランプ本体12は、バリケード幅方向HA(Y方向/第1直交方向)において、第1基準面2に隣接(連続)して配置される。
【0025】
固定クランプ本体12は、
図1、
図2、及び
図6乃至
図13に示すように、軸部11の軸中心線a及びバリケード幅方向HAと直交するバリケード高さ方向LA(Z方向/第2直交方向)において、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)から突出される。
固定クランプ本体12は、バリケード高さ方向LA(Z方向/第2直交方向)において、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)の各バリケード端1A,1Bから離間しつつ、バリケード脚本体1の一方のバリケード端1Aから突出して形成される。
【0026】
固定クランプ本体12は、
図12に示すように、バリケード厚さ方向TAにおいて、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)のバリケード厚さBTと同一の固定クランプ厚さを有して形成される。
固定クランプ本体12は、ブロー成形により中空に成形されて、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)と一体形成(一体成形)される。
【0027】
固定クランプ本体12は、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、第1円弧凹部21(固定側・円弧凹み部)、第1凹溝22(直線凹溝),及び第2凹溝23及び案内突起24を有する。
【0028】
第1円弧凹部21は、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、固定クランプ本体12と一体に形成される。第1円弧凹部21は、単管Zが挿入(装着)される(
図25参照)。
第1円弧凹部21は、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)において、固定クランプ本体12を円弧状に貫通して、固定クランプ本体12に形成される。第1円弧凹部21は、バリケード幅方向HAにおいて、軸部11側(可動クランプ本体13側)に開口して形成される。第1円弧凹部21は、軸部11の軸中心線a及びバリケード幅方向HAと直交するバリケード高さ方向LA(第2直交方向)において、断面円弧状に形成される。第1円弧凹部21は、固定クランプ本体12の一部を内側に凹ませて形成され、単管Zの管外周面Zaに当接される第1円弧面25(固定側・円弧面)を有する。
【0029】
第1円弧面25は、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、軸部11の軸中心線a及びバリケード幅方向HAと直交するバリケード高さ方向LA(第2直交方向)において、断面円弧状に形成される。第1円弧面25は、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)において、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)のバリケード厚さBTと同一の面幅を有する。第1円弧面25は、バリケード厚さ方向TAにおいて、固定クランプ本体12の各固定クランプ厚さ端面12A,12Bに開口される。
【0030】
第1円弧面25は、
図12及び
図13に示すように、バリケード幅方向HAにおいて、第1円弧面25の周方向(円弧方向)の各円弧面端25a,25bを軸部11(可動クランプ本体13)に向けて、固定クランプ本体12に形成される。第1円弧面25は、第1円弧面25の一方の円弧面端25aを、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)の第1基準面2に連続して形成される。
【0031】
第1円弧面25は、
図13に示すように、第1円弧中心О1から単管Zの管外周半径r1、及び第1中心角θ1を有する円弧状に形成される。第1円弧面25の第1中心角θ1は、例えば、90度を超えて140度未満(90°<θ1<140°)の任意の角度である。
【0032】
第1凹溝22(直線凹溝)は、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、第1円弧面25の一方の円弧面端25a側に配置されて、固定クランプ本体12に形成される。第1凹溝22は、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)において、固定クランプ本体12を直線状に貫通して、第1円弧面25に開口される。第1凹溝22は、第1円弧面25の周方向(円弧方向)に第1円弧面25の円弧長さより狭い溝幅を有し、及び第1円弧面25の径外方に溝深さを有して第1円弧面25に開口される。
第1凹溝22は、第1円弧面25の一部を、第1円弧面25の内側(固定クランプ本体12の内側)に凹ませて、固定クランプ本体12(バリケード脚本体1)と一体に形成される。
【0033】
第2凹溝23(第2凹溝体)は、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、第1円弧面25の周方向(円弧方向)において、第1凹溝22に間隔を隔てて他方の円弧面端25b側に配置される。第2凹溝23は、固定クランプ本体12に形成される。
第2凹溝23は、横凹溝部26、及び複数(一対)の縦凹溝部27,28を有する。
【0034】
横凹溝部26(横凹溝)は、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)において、固定クランプ本体12を貫通して、第1円弧面25に開口される。横凹溝部26は、第1円弧面25の周方向(円弧方向)に第1円弧面25の円弧長さより狭い溝幅を有し、及び第1円弧面25の径外方向に溝深さを有して第1円弧面25に開口される。
横凹溝部26は、第1円弧面25の一部を、第1円弧面25の内側(固定クランプ本体12の内側)に凹ませて、固定クランプ本体12(バリケード脚本体1)と一体に形成される。
【0035】
各縦凹溝部27,28(各縦凹溝)は、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、バリケード厚さ方向TAにおいて、固定クランプ本体12の各厚さ端面12A,12Bに形成される。各縦凹溝部27,28は、横凹溝部26に連続して形成される。各縦凹溝部27,28は、第1円弧面25の径方向において、固定クランプ本体12を貫通して、各固定クランプ厚さ端面12A,12Bに開口される。各縦凹溝部27,28は、第1円弧面25の周方向(円弧方向)に横凹溝部26と同一の溝幅を有し、及びバリケード厚さ方向TAに溝深さを有して、固定クランプ本体12の各固定クランプ厚さ端面12A,12Bに開口される。
各縦凹溝部27,28は、固定クランプ本体12の各固定クランプ厚さ端面12A,12Bの一部を、各固定クランプ厚さ端面12A,12Bの内側(固定クランプ本体12の内側)に凹ませて、固定クランプ本体12(バリケード脚本体1)を一体に形成される。
【0036】
案内突起24は、
図5、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)から突出する側の固定クランプ本体12の突出端面12C(他方の円弧面端25bで第1円弧面25と直交する突出端面12C)に一体形成される。案内突起24は、バリケード厚さ方向TA(X方向)において、固定クランプ本体12の中央に配置される。案内突起24は、バリケード厚さ方向TAに突起幅CTを有する。案内突起24は、バリケード幅方向HAにおいて、突出端面12Cから軸部11側に突出される。
【0037】
可動クランプ本体13は、
図1、
図3、
図5、
図8、
図9、及び
図14乃至
図17に示すように、合成樹脂で形成される。可動クランプ本体13は、バリケード幅方向HA(第1直交方向)において、固定クランプ本体12に並設(並列)して配置される。可動クランプ本体13は、バリケード幅方向HAの軸部11側において、固定クランプ本体12に並設(並列)される。可動クランプ本体13は、バリケード厚さ方向TAにおいて、固定クランプ本体12と略同一の厚さを有して形成される。
可動クランプ本体13は、
図8、
図9、及び
図14乃至
図17に示すように、第2円弧凹部35、第3凹溝38(直線凹溝)及び案内凹溝39を有する。
【0038】
第2円弧凹部35は、
図8、
図9、
図14、
図16及び
図17に示すように、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)において、可動クランプ本体13を円弧状に貫通して
、可動クランプ本体13に形成される。第2円弧凹部35は、バリケード幅方向HAにおいて、固定クランプ本体12側に開口して形成される。第2円弧凹部35は、バリケード高さ方向LAにおいて、断面円弧状に形成される。第2円弧凹部35は、可動クランプ本体13の一部を内側に凹ませて形成され、単管Zの管外周面Zaに当接される第2円弧面41を有する。
【0039】
第2円弧面41は、
図8、
図9、及び
図17に示すように、バリケード高さ方向LA(第2直交方向)において、断面円弧状に形成される。第2円弧面41は、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)において、固定クランプ本体12と略同一の面幅を有して、可動クランプ本体13の各可動クランプ厚さ端面13C,13Dに開口される。第2円弧面41は、バリケード幅方向HAにおいて、第2円弧面41の周方向(円弧方向)の各円弧面端41a,41bを固定クランプ本体12(第1円弧面25)に向けて、可動クランプ本体13に形成される。
【0040】
第2円弧面41は、
図17に示すように、第2円弧中心O2から単管Zの管外周半径r1、及び第2中心角度θ2を有する円弧状に形成される。第2円弧面41の第2中心角度θ2は、例えば、第1円弧面25の第1中心角度θ1より小さい角度であって、30度を超えて45度未満(30°<θ2<45°)の任意の角度である。
【0041】
第3凹溝38は、
図8、
図9、
図15、
図16及び
図17に示すように、第2円弧面41の一方の円弧面端41a側に配置されて、可動クランプ本体13に形成される。第3凹溝38は、軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)において、可動クランプ本体13を貫通して、第2円弧面41に開口される。第3凹溝38は、第2円弧面41の周方向(円弧方向)に第2円弧面41の円弧長さより狭い溝幅を有し、及び第2円弧面41の径外方に溝深さを有して、第2円弧面41に開口される。
【0042】
案内凹溝39は、
図5、
図8、
図9、
図16及び
図17に示すように、第2円弧面41の周方向(円弧方向)において、他方の円弧面端41bで第2円弧面41と直交する可動クランプ端面13B(他方の可動クランプ端面)に形成される。案内凹溝39は、バリケード厚さ方向TAにおいて、可動クランプ本体13の中央に配置される。案内凹溝39は、第2円弧面41の径方向において、可動クランプ本体13を貫通して、固定クランプ本体12の案内突起24に向けて開口される。案内凹溝39は、バリケード厚さ方向TAにおいて、案内突起24の突起幅と略同一、又は僅かに広い溝幅を有して、可動クランプ端面13Bに形成される。
案内凹溝39は、案内凹溝39内に案内突起24を挿入自在とする。
【0043】
可動クランプ本体13は、
図1、
図8及び
図9に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に回転自在に軸支される。可動クランプ本体13は、軸部11の軸中心線を中心として、軸部11に回転自在に軸支される。
可動クランプ本体13は、第2円弧面41の周方向(円弧方向)において、一方の円弧面端41a側の一方の可動クランプ端面13A側を軸部11に軸支して、クランプ位置K1及び解放位置K(
図7及び
図10参照)2との間で回転される。
【0044】
可動クランプ本体13は、
図1、
図3、
図8及び
図9に示すように、バリケード脚体Y(軸部11)に軸支され、第2円弧面41の第2中心O2を第1円弧面25の第1中心O1に一致して配置するクランプ位置K1であって、固定クランプ本体12とで単管Zを挟んで把持するクランプ位置K1と、固定クランプ本体12との間に、単管Zの管外周直径d1を超える管着脱間隔GPを隔てる解放位置K2との間で回転される。
クランプ位置K1において、可動クランプ本体13は、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13とで単管Zを挟んで把持する(
図26乃至
図28参照)。
解放位置K2において、第1可動クランプ体3は、
図10及び
図23に示すように、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13の間に、単管Zの管外周直径d1を超える管茶着脱間隔GPを隔てて配置される。
【0045】
固定具14は、合成樹脂で形成される。固定具14は、
図1、
図3乃至
図5、
図8、
図9及び
図14乃至
図17に示すように、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13に配置される。
固定具14は、第2可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13を単管Zの管外周面Zaに押付けて、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する(
図28参照)。
固定具14は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12に対する可動クランプ本体13の固定を解除する。
【0046】
固定具14は、
図1、
図3乃至
図5、
図8、
図9、及び
図11乃至
図17に示すように、第1固定突起45(固定側突起)、第2固定突起46(可動側突起)、固定凹溝47及びリンク機構体Lを有する。
【0047】
第1固定突起45は、
図1、
図4、
図5、
図8、
図9及び
図11乃至
図13に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)と同一の合成樹脂で形成される。第1固定突起45は、固定クランプ本体12に合成樹脂で一体形成(一体成形)される。第1固定突起45は、固定クランプ本体12の突出端面12Cに隣接して配置される。第1固定突起45は、第1円弧面25と対向(対峙)する固定クランプ本体12の固定クランプ外周面12Fに一体に形成される。
【0048】
第1固定突起45は、
図4、
図5、
図8、
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、バリケード厚さ方向TAにおいて、固定クランプ本体12の中央に配置される。第1固定突起45は、バリケード厚さ方向TAにバリケード脚本体1(固定クランプ本体12)のバリケード厚さより狭い突起厚さTP(第1突起厚さ)を有して、固定クランプ本体12の固定クランプ外周面12Fに形成される。
【0049】
第1固定突起45は、
図13に示すように、突出長さLPを有して、固定クランプ本体12の固定クランプ外周面12F(外周面)から突出される。
第1固定突起45は、固定クランプ本体12の固定クランプ外周面12Fの一部を、固定クランプ外周面12Fから中空に膨出して、固定クランプ本体12(バリケード脚本体1)と一体に形成される。
【0050】
第2固定突起46は、
図1、
図3、
図5、
図8、
図9、及び
図14乃至
図17に示すように、可動クランプ本体13と同一の合成樹脂で形成される。第2固定突起46は、可動クランプ本体13に合成樹脂にて一体形成(一体成形)される。第2固定突起46は、可動クランプ本体13の他方の可動クランプ端面13Bに隣接して配置される。第2固定突起46は、第2円弧面41と対向(対峙)する可動クランプ本体13の可動クランプ外周面13Fに一体に形成される。
【0051】
第2固定突起46は、
図3、
図15及び
図16に示すように、バリケード厚さ方向TAにおいて、可動クランプ本体13の中央に配置される。第2固定突起46は、バリケード厚さ方向TAにバリケード脚本体1より狭く、第1固定突起45と同一の突起厚さTP(第2突起厚さ)を有して、可動クランプ本体13の可動クランプ外周面13Fに形成される。第2固定突起46は、
図17に示すように、第1固定突起45と同一の突出長さLPを有して、可動クランプ本体13の可動クランプ外周面13F(外周面)から突出される。
【0052】
固定凹溝47は、
図5、
図8,
図9、及び
図11乃至
図13に示すように、第1固定突起45に形成される。固定凹溝47は、バリケード厚さ方向TA(軸部11の軸中心線aの方向TA)において、第1固定突起45を貫通して、第1固定突起45の突起外周面45Aに開口される。
固定凹溝47は、第1固定突起45の突起外周面45Aの一部を、第1固定突起45の内側に凹ませて、第1固定突起45と一体に形成される。
【0053】
リンク機構体L(リンク機構)は、合成樹脂で形成される。リンク機構体Lは、
図1、
図3乃至
図5、
図8、
図9、及び
図14乃至
図17に示すように、第2固定突起46(可動クランプ本体13)に配置(設置)される。
リンク機構体Lは、
図1、
図3乃至
図5、
図8、
図9及び
図14乃至
図17に示すように、リンク51(原動節)及びリンクレバー52(従動節)を有する。
【0054】
リンク51は、
図8、
図9、
図14及び
図17に示すように、合成樹脂で長尺の枠体に形成されて、第2固定突起46(可動クランプ本体13)に回転自在に軸支される。リンク51は、リンク長手方向LGの一方のリンク端51A側を、第2固定突起46に回転自在に軸支して、第2固定突起46に配置される。リンク51は、軸部11の軸中心線aと平行するリンク回転中心線bを中心として、第2固定突起46に軸支される。
【0055】
リンクレバー52は、
図3乃至5、
図8、
図9、及び
図14乃至
図17に示すように、合成樹脂で長尺の枠体に形成されて、リンク51に回転自在に連結される。リンクレバー52は、レバー長手方向LJの一方のレバー端52A側を、リンク51の他方のリンク端51B側に回転自在に軸支して、リンク51に連結される。リンクレバー52は、リンク回転中心線b(軸部11の軸中心線a)と平行するレバー回転中心線cを中心として、リンク51に回転自在に連結される。
【0056】
リンクレバー52は、
図5、
図9、及び
図14乃至
図17に示すように、レバー穴54及び固定軸部55を有する。レバー穴54は、レバー長手方向LJと直交するレバー幅方向HJ(バリケード厚さ方向TA)に、リンク51(第1及び第2固定突起45,46の突起厚さTP)より大きい穴幅(広い穴幅)を有して、レバー長手方向LJの各レバー端52A,52Bの間に延在される。レバー穴54は、レバー長手方向LJに穴長さLaを有して、各レバー端52A,52Bの間に延在される。レバー穴54の穴長さLaは、第2可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、リンクレバー52の回転中心線c及び固定凹溝47の溝穴中心線eの間の中心間距離Pa(中心間隔)より長い穴長さである。
これにより、リンクレバー52は、リンク51をレバー穴54内に回転自在に挿入(収納)して、一方のレバー端52Aをリンク51の他方のリンク端51B側に回転自在に連結する。リンクレバー52は、第1及び第2固定突起45,46をレバー穴54内に挿入自在(収納自在)にする。
【0057】
固定軸部55は、
図5、
図9、
図14、
図15及び
図17に示すように、リンクレバー52の他方のレバー端52Bに配置されて、リンクレバー52と一体に形成される。固定軸部55は、固定軸部55の固定軸中心線fを各回転中心線b,cと平行にして、レバー穴54に隣接して配置される。
【0058】
第2樹脂クランプX2(下側樹脂クランプ)は、
図1、
図2、
図6、
図7、
図11、乃至
図18乃至
図22に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に配置(設置)される。第2樹脂クランプX2は、中開口5内に配置(設置)される。
第2樹脂クランプX2は、
図1,
図14乃至
図22に示すように、第1樹脂クランプX1と同一構成であって、軸部11(第2軸部)、固定クランプ本体12(第2固定クランプ本体)、可動クランプ本体13(第2可動クランプ本体)、及び固定具14(第2固定具)を備える。
【0059】
第2樹脂クランプX2において、軸部11は、
図11、
図18乃至
図21に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)と同一の合成樹脂で形成される。第2樹脂クランプX2において、軸部11は、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に合成樹脂で一体形成(一体成形)される。
第2樹脂クランプX2の軸部11は、第2基準面6の上に配置されて、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に一体に形成される。
第2樹脂クランプX2の軸部11は、
図11及び
図21に示すように、軸部11の軸中心線aをバリケード厚さ方向TA(X方向)に向けて延在される。第2樹脂クランプX2において、軸部11は、バリケード脚本体1のバリケード厚さBTと略同一(又は同一)の軸長さを有して延在される。
これにより、第2樹脂クランプX2の軸部11は、軸中心線aを第1樹脂クランプX1の軸部11の軸中心線aと平行にして、及び軸中心線aをバリケード高さ方向LA(Z方向)及びバリケード幅方向HA(Y方向)と直交して配置される。
【0060】
第2樹脂クランプX2において、固定クランプ本体12は、
図1、
図11、
図18乃至
図21に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)と同一の合成樹脂で形成される。第2樹脂クランプX2の固定クランプ本体12は、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)に合成樹脂で一体形成(一体成形)される。
第2樹脂クランプX2の固定クランプ本体12は、
図20に示すように、第2樹脂クランプX2の軸部11の軸中心線aの方向TA(バリケード厚さ方向TA)と直交するバリケード幅方向HAにおいて、第2樹脂クランプX2の軸部11に配置間隔Gを隔てて、第2樹脂クランプX2の軸部11に並設(並列)されて中開口5内に配置される。
第2樹脂クランプX2の固定クランプ本体12は、
図21に示すように、バリケード幅方向HA(第1直交方向)において、第2基準面6に隣接(連続)して中開口5内に配置される。
【0061】
第2樹脂クランプX2の固定クランプ本体12は、
図1、
図18、
図19、
図21及び
図22に示すように第2樹脂クランプX2の軸部11の軸中心線a及びバリケード幅方向HAと直交するバリケード高さ方向LA(Z方向/第2直交方向)において、中開口5の内周面5A(内周底面)から中開口5内に突出して形成される。第2樹脂クランプX2の固定クランプ本体12は、バリケード高さ方向LA(Z方向/第1直交方向)において、バリケード脚本体1の他方のバリケード端1B及び内周面5Aから離間しつつ、中開口5の内周面5Aから中開口5内に突出される。
【0062】
第2樹脂クランプX2において、固定クランプ本体12は、
図11及び
図21に示すように、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)のバリケード厚さBTと同一の厚さを有して形成される。
第2樹脂クランプX2の固定クランプ本体12は、ブロー成形により中空状に形成されて、バリケード脚本体1(バリケード脚体Y)と一体形成(一体成形)される。
【0063】
第2樹脂クランプX2の固定クランプ本体12は、
図11、
図18、
図19、
図21及び
図22に示すように、第1樹脂クランプX1の固定クランプ本体12と同様に、第1円弧凹部21、第1凹溝22、第2凹溝23(第2凹溝体)及び案内突起24を有する。
第2樹脂クランプX2において、第1円弧凹部21は、
図11、
図18、
図19、
図21及び
図22に示すように、第1樹脂クランプX1の第1円弧凹部21と同様に、第1円弧面25を有する。第2樹脂クランプX2において、第1円弧面25は、
図21及び
図22に示すように、一方の円弧面端25aを中開口5(バリケード脚本体1)の第2基準面6に連続して形成される。
【0064】
第2樹脂クランプX2において、可動クランプ本体13は、
図1、及び
図14乃至
図20に示すように、第1樹脂クランプX1の可動クランプ本体13と同一構成である。
第2樹脂クランプX2の可動クランプ本体13は、第1樹脂クランプX1の可動クランプ本体13と同様に、第2円弧凹部35、第3凹溝38及び案内凹溝39を有する。
第2樹脂クランプX2において、第2円弧凹部35は、
図14、
図16、及び
図17乃至
図19に示すように、第1樹脂クランプX1の第2円弧凹部35と同様に、第2円弧面41を有する。
【0065】
第2樹脂クランプX2において、固定具14は、
図1、及び
図14乃至
図20に示すように、第1樹脂クランプX1の固定具14と同一構成である。第2樹脂クランプX2の固定具14は、第1樹脂クランプX1と同様に、第1樹脂クランプX2の固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13に配置される。
第2樹脂クランプX2の固定具14は、
図14乃至
図20に示すように、第1樹脂クランプXの固定具14と同様に、第1固定突起45、第2固定突起46、固定凹溝47及びリンク機構体Lを備える。
第2樹脂クランプX2のリンク機構体Lは、第1樹脂クランプX1のリンク機構体Lと同様に、リンク51及びリンクレバー52を有する。
【0066】
バリケード脚体Yにおいて、第1及び第2樹脂クランプX1,X2は、
図23に示すように、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12から離間する方向A(一方向/
図23の反時計回り方向)に回転して、可動クランプ本体13を解放位置K2に配置する。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、可動クランプ本体13は、クランプ位置K1から解放位置K2に回転される。
【0067】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図23に示すように、可動クランプ本体13の解放位置K2において、可動クランプ外周面13Fを第2基準面6(内周面5A)に当接して配置される。第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図23に示すように、可動クランプ本体13の解放位置K2において、可動クランプ本体13(他方の可動クランプ端面13B)及び固定クランプ本体12(突出端面12C)の間に管着脱間隔GPを隔てて配置される。
【0068】
第1及び第1樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13を解放位置K2に配置して、単管Zを管着脱間隔GPから可動クランプ本体13及び固定クランプ本体12の間に挿入する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、単管Zは、
図23乃至
図25に示すように、管着脱間隔GPを通して可動クランプ本体13及び固定クランプ本体12の間に配置され、及び固定クランプ本体12の第1円弧凹部21に挿入(圧入)される。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、単管Zは、
図24及び
図25に示すように、管外周面ZAを第1円弧面25の各円弧面端25a,25Bに当接及び押付けて、第1円弧面25の各円弧面端25a,25b側を弾性変形しつつ第1円弧凹部21内に挿入(圧入)されて、第1円弧面25に当接される。第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、単管Zを第1円弧面25の各円弧面端25a,25bに押付けると、第1円弧面25の各円弧面端25a,25b側は、第1及び第2凹溝22,23を基点(支点)として押し広げられて弾性変形される。固定クランプ本体12(第1円弧凹部21、第1円弧面25)を合成樹脂で形成することで、第1円弧面25の各円弧面端25a,26b側を弾性変形して、単管Zを第1円弧凹部21に圧入できる。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定クランプ本体12は、第1円弧面25を単管Zの管外周面Zaに当接する。固定クランプ本体12は、弾性変形した各円弧面端25a,25b側を、第1円弧凹部21内の単管Zの管外周面Zaに押付けて、第1円弧凹部21(第1円弧面25)によって単管Zを把持する。
【0069】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、単管Zを可動クランプ本体13及び固定クランプ本体12の間に配置すると、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に向けた回転B(他方向/
図25の時計回り方向)回転して、可動クランプ本体13をクランプ位置K1に回転する。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、解放位置K2からクランプ位置K1に回転される。
【0070】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図26に示すように、クランプ位置K1において、可動クランプ本体13及び固定クランプ本体12とで単管Zを挟んで把持する。可動クランプ本体13は、クランプ位置K1において、第2円弧面41の第2中心O2を第1円弧面25の第1中心O1(及び単管Zの管中心)に一致(位置)して、可動クランプ本体13及び固定クランプ本体12とで単管Zを挟んで把持する。
【0071】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図26に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、第2円弧凹部35に単管Zを挿入して、第2円弧面41に単管Zの管外周面Zaを当接する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、第1円弧凹部21に挿入(圧入)した単管Zは、可動クランプ本体13の固定クランプ本体12に向けた回転によって、第2円弧凹部35に挿入されて、管外周面Zaを第2円弧面41に当接して配置される。
【0072】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図26に示すように、クランプ位置K1において、案内凹溝39に固定クランプ本体12の案内突起24を挿入して配置される。可動クランプ本体13は、解放位置K2から固定クランプ本体12に向けた回転によって、案内凹溝39に案内突起24を挿入する。案内突起24は、案内凹溝39に当接して、案内凹溝39に挿入される。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図26に示すように、案内凹溝39及び案内突起24の当接によって、バリケード厚さ方向TAへの移動が規制される。
【0073】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図26に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、他方の可動クランプ端面13Bを固定クランプ本体12の突出端面12Cに対向(対峙)し、及び第2固定突起46を第1固定突起45に対向(対峙)して配置される。
可動クランプ本体13の他方の可動クランプ端面13B及び固定クランプ本体12の案内突起24(突出端面12C)は、
図26に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、バリケード幅方向HAに僅かな隙間(隙間)を隔てて対向(対峙)される。第1固定突起45及び第2固定突起46は、
図26に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、バリケード幅方向HAに僅かな隙間(隙間)を隔てて対向(対峙)される。
【0074】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、
図27及び
図28に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13を単管Zの管外周面Zaに押付けて、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する。
【0075】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、
図26に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、リンク51及びリンクレバー52を第1固定突起45(固定クランプ本体12)に向けた方向B(他方向/
図26の時計回り方向)に回転する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、リンクレバー52は、
図27に示すように、第1固定突起45(固定クランプ本体12)に向けた回転によって、リンク51、第1及び第2固定突起45,46をレバー穴54内に配置(挿入/収納)して、固定軸部55を固定凹溝47(第1固定突起45に形成した固定凹溝47)に挿入して配置される。
【0076】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定軸部55を固定凹溝47に挿入すると、リンク51及びリンクレバー52を可動クランプ本体13に向けた方向A(一方向/
図27の反時計回り方向)に回転する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、
図28に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、リンク51及びリンクレバー52の可動クランプ本体13に向けた回転によって、固定軸部55を固定凹溝47(第1固定突起45)に押付ける。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定軸部55は、
図28に示すように、リンク51及びリンクレバー52の可動クランプ本体13に向けた回転によって、バリケード幅方向HAから固定凹溝47の溝面47Aに押付けられ、第1固定突起45を第2固定突起46(可動クランプ本体13)に引寄せる。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、第1固定突起45を第2固定突起46に向けて引寄せることで、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13を単管Zに押付ける。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、
図28に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定軸部55を固定凹溝47に挿入し、リンク51及びリンクレバー52の可動クランプ本体13に向けて回転によって、第1固定突起45をバリケード幅方向HAから第2固定突起46に引寄せて、引寄せ力F1(引張り力)を固定クランプ本体12(第1固定突起45に一体形成した固定クランプ本体12)に作用する。
【0077】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定クランプ本体12は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定具14にて作用される引寄せ力F1(引張り力)によって、第1円弧面25の内側(単管Z)に向けて弾性変形して、第1円弧面25を単管Zの管外周面Zaに押付ける。
【0078】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定クランプ本体12は、
図28に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、引寄せ力F1(引張り力)によって、第1及び第2凹溝22,23を基点(支点)として第1円弧面の内側(単管Z)に向けて弾性変形して、第1円弧面25を単管Zの管外周面Zaに押付ける。
固定クランプ本体12は、第1円弧面25に開口する第1及び第2凹溝22,23を配置(形成)することで、第1及び第2凹溝22,23を基点として、容易に弾性変形でき、第1円弧面25を単管Zの管外周面Zaに押付けることができる。
【0079】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図28に示すように、クランプ位置Kにおいて、固定具14にて固定クランプ本体12に引寄せ力F1を作用すると、固定クランプ本体12に向けた反力F2(反発力)を受けて、第2円弧面41の内側(単管Z)に向けて弾性変形して、第2円弧面41を単管Zの管外周面Zaに押付ける。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、クランプ位置Kにおいて、反力F2(反発力)によって、第3凹溝38を基点(支点)として第2円弧面41の内側(単管Z)に向けて弾性変形して、第2円弧面41を単管Zの管外周面Zaに押付ける。
可動クランプ本体13は、第2円弧面41に開口する第3凹溝38を配置(形成)することで、第3凹溝38を基点として、容易に弾性変形でき、第2円弧面41を単管Zの管外周面Zaに押付けることができる。
【0080】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、
図28に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定軸部55を固定凹溝47に挿入し、リンク51及びリンクレバー52を可動クランプ本体13に向けて回転して、リンクレバー52を可動クランプ外周面13Fに当接すると、リンク51及びリンクレバー52を回転不能にする。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、リンクレバー52を可動クランプ外周面13Fに当接して、リンク51及びリンクレバー52を回転不能にすることで、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する。
【0081】
このように、第1及び第2樹脂クランプX1,X2は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、単管Zを固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13とで挟んで把持して、固定具14にて固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13を単管Zに押付けることで、単管をバリケード脚体Z(バリケード脚本体1)に固定する。
【0082】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具X4は、
図28に示すように、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定した状態から、可動クランプ外周面13Fに当接したリンクレバー52、及びリンク51を固定クランプ本体12に向けた方向Bに回転して、固定軸部55を固定凹溝47から抜出す。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具14は、固定クランプ本体12に対する可動クランプ本体13の固定を解除する。
【0083】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図26に示すように、可動クランプ本体13の固定を解除した状態から、固定クランプ本体12から離間する方向Aに回転する。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の可動クランプ本体13は、
図25に示すように、固定クランプ本体12から離間する方向Aの回転によって、クランプ位置K1から解放位置K2に回転される。
可動クランプ本体13は、解放位置K2において、固定クランプ本体12から離間されて、可動クランプ本体13(他方の可動クランプ端面13B)及び固定クランプ本体12(突出端面12C)の間に管着脱間隔GPを隔てて配置される。
【0084】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、単管Zは、
図24及び
図25に示すように、可動クランプ本体13を解放位置K2に配置すると、第1円弧凹部21から抜出される。
単管Zは、第1円弧面25の各円弧面端25a,25b側を弾性変形しつつ、第1円弧凹部21から抜出される。
第1円弧凹部21から抜出した単管Zは、
図23に示すように、可動クランプ本体13の解放位置K2において、管着脱間隔GPを通して第1及び第2樹脂クランプX1,X2から取出される。
【0085】
図29において、第1及び第2樹脂クランプX1,X2を配置したバリケード脚体Yは、2本の単管Z1,Z2と共に、一対のバリケード脚体Y,Yを用いてバリケードWを構成する。
【0086】
各バリケード脚体Y,Yは、
図29に示すように、各バリケード脚本体1(各バリケード脚体Y,Y)の中開口5を対向(対峙)して配置される。各バリケード脚体Y,Yは、各バリケード脚本体1の各脚3,4を地面GRに当接して、地面GRに立設される。各バリケード脚体Y,Yは、各バリケード脚本体1の間に間隔を隔て並設(並列)される。
【0087】
各単管Z1,Z2は、
図29に示すように、各バリケード脚体Y,Y(各バリケード脚本体1)の間に架設されて、各バリケード脚体Y,Y(各バリケード脚本体1)に支持される。
単管Z1は、各バリケード脚体Y,Yの第1樹脂クランプX1,X1の間に架設されて、各第1樹脂クランプX1,X1にて各バリケード脚体Y,Y(各バリケード脚本体1)に固定される。単管Z1は、
図23乃至
図28で説明したと同様に、各第1樹脂クランプX1,X1にて各バリケード脚体Y,Y(各バリケード脚本体1)に固定される。
単管Z2は、各バリケード脚体Y,Yの第2樹脂クランプX2,X2の間に架設されて、各第1樹脂クランプX2,X2にて各バリケード脚体Y,Y(各バリケード脚本体1)に固定される。単管Z2は、
図23乃至
図28で説明したと同様に、各第1樹脂クランプX2,X2にて各バリケード脚体Y,Y(各バリケード脚本体1)に固定される。
このように、各単管Z1,Z2を第1及び第2樹脂クランプX1,X2にて各バリケード脚体Y,Y(各バリケード脚本体1)に固定することでバリケードWを構成する。
【0088】
樹脂クランプX(第1及び第2樹脂クランプX,X2)は、
図30乃至
図32に示すように、固定具61を備える構成も採用できる。
【0089】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具61は、
図30乃至
図32に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13を単管Zに押付けて、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具61は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12に対する可動クランプ本体13の固定を解除する。第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定具61は、合成樹脂で形成される。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定具61は、第1固定突起45、第2固定突起46、固定凹溝47及び固定レバー62を有する。
【0090】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具61において、第1固定突起45は、
図30に示すように、外側に突出(膨出)する円弧状の円弧外周面45Bを有する。
【0091】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定レバー62は、合成樹脂で長尺の枠体に形成されて、第2固定突起46に回転自在に軸支される。固定レバー62は、レバー長手方向LWの一方のレバー端62A側を第2固定突起46に回転自に軸支されて、第2固定突起46に配置される。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定レバー62は、軸部11の軸中心線aと平行するレバー回転中心線mを中心として、第2固定突起46に軸支される。
【0092】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定レバー62は、レバー穴63及び固定軸部64を有する。レバー穴63は、レバー長手方向LWと直交するレバー幅方向HW(バリケード厚さ方向TA)に、第1及び第2固定突起45,46の突起幅TPより大きい穴幅(広い穴幅)を有して、レバー長手方向LWの各レバー端62A,62Bの間に延在される。レバー穴63は、レバー長手方向LWに穴長さを有して、各レバー端62A,62Bの間に延在される。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定レバー62は、第1及び第2固定突起45,46をレバー穴63内に挿入自在(収納自在)にする。
【0093】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定軸部64は、
図30乃至32に示すように、レバー長手方向LWにおいて、回転中心線mから中心間距離Pcより僅かに短い距離を隔てて配置されて、固定レバー62と一体に形成される。固定軸部64は、固定軸中心線nをレバー回転中心線mと平行して、レバー穴63に配置される。中心間距離Pc(中心間隔)は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、レバー回転中心軸m及び固定凹溝47の溝穴中心線eの間の距離(間隔)である。
【0094】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具61は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定レバー62を第1固定突起45(固定クランプ本体12)に向けた方向B(他方向/
図30の時計回り方向)に回転する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定レバー62は、第1固定突起45に向けた回転によって、第1及び第2固定突起45,46をレバー穴63内に挿入(収納)して、固定軸部64(軸外周面)を第1固定突起45の円弧外周面45Bに当接する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定軸部64は、
図30乃至
図32に示すように、固定レバー62の他方向Bの回転に伴って、第1固定突起45の円弧外周面45Bを摺動し、第1固定突起45(円弧外周面45B)を乗り越えて、固定凹溝47に挿入及び嵌め込まれる。
【0095】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の、固定軸部64は、
図30に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定凹溝47に嵌め込まれると、一方のレバー端62A側を軸支した固定レバー62によって、バリケード幅方向HAから固定凹溝47の溝面47Aに押付けられ、第1固定突起45を第2固定突起46に引寄せる。
これにより、第1及び第2樹脂クランプ樹脂X1,X2の固定具61は、
図28で説明したと同様に、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12に引寄せ力Fを作用して、可動クランプ本体13に反力F2(反発力)を発生するこで、固定クランプ本体12(第1円弧面25)及び可動クランプ本体13(第2円弧面41)を単管Z(管外周面ZA)に押付けて、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する。
【0096】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具61は、
図30に示すように、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定した状態から、固定レバー62を可動クランプ本体13に向けた方向A(一方向/
図30の反時計回り方向)に回転して、固定軸部64を固定凹溝47から抜出し、及びレバー穴63から第1及び第1固定突起45,46を抜出す。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具61は、固定クランプ本体12に対する可動クランプ本体13の固定を解除する。
【0097】
樹脂クランプX(第1及び第2樹脂クランプX,X2)は、
図33乃至
図35に示すように、固定具71を備える構成も採用できる。
【0098】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、
図33乃至
図35に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12及び可動クランプ本体13を単管Zに押付けて、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12に対する可動クランプ本体13の固定を解除する。第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定具71は、合成樹脂及び金属(鉄、ステンレス)で形成される。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定具71は、第1固定突起45、第2固定突起46、案内レバー72及びボルト73を有する。
【0099】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71において、第1固定突起45は、
図33乃至
図35に示すように、バリケード幅方向HAにおいて、突出端面12Cに平行する外周平面45Cを有する。
【0100】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、案内レバー72は、合成樹脂で長尺の枠体に形成されて、第2固定突起46に回転自在に軸支される。案内レバー72は、レバー長手方向LXの一方のレバー端72A側を第2固定突起46に回転自在に軸支されて、第2固定突起46に配置される。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、案内レバー72は、軸部11の軸中心線aと平行するレバー回転中心線sを中心として、第2固定突起46に軸支される。
【0101】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、案内レバー72は、案内レバー穴74を有する。案内レバー穴74は、レバー長手方向LXと直交するレバー幅方向HX(バリケード厚さ方向TA)に、第1及び第2固定突起部45,46の突起幅TPより大きい穴幅(広い穴幅)を有して、レバー長手方向LXの各レバー端72A,72Bの間に延在される。案内レバー穴74は、
図33及び
図35に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、第1及び第2固定突起45,46の間の距離(間隔)より長い穴長さを有して、各レバー端72A,72Bの間に延在される。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の案内レバー72は、第1及び第2固定突起45,46を案内レバー穴74内に挿入自在(収納自在)にする。
【0102】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、ボルト73は、鉄やステンレス等の金属で形成されて、頭部73A及びネジ軸73Bを有する。ボルト73は、
図33及び
図35に示すように、案内レバー72の他方のレバー端72B側に配置されて、案内レバー72に螺着される。ボルト73は、ネジ軸73Bをレバー長手方向LXに向けて配置され、ネジ軸73Bを案内レバー72の他方のレバー端72B側に螺着される。ボルト73は、ネジ軸73Bを案内レバー穴74内に突出して配置される。ボルト73は、レバー長手方向LXにおいて、ネジ軸73Bを進退自在にして配置される。
【0103】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、案内レバー72を第1固定突起45(固定クランプ本体12)に向けた方向B(他方向/
図33の時計回り方向)に回転する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、案内レバー72は、第1固定突起45に向けた回転によって、第1及び第2固定突起45,46を案内レバー穴74内に挿入(収納)して、第1固定突起45の外周平面45Cをネジ軸73B(ボルト73)に対向(対峙)する。
【0104】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、固定具71は、第1固定突起45の外周平面45Cをネジ軸73Bに対向(対峙)すると、ボルト73の頭部73Aを一方に回転して、ネジ軸73Bを第1固定突起45の外周平面45Cに当接する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2のボルト73は、
図33乃至
図35に示すように、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、一方の回転によって、ネジ軸73Bを第1固定突起45の外周平面45Cに押付けて、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、ボルト73の一方の回転によって、第1固定突起45を第2固定突起46側に押付けて、固定クランプ本体12に押し付け力F3を作用する。第1及び第2樹脂クランプX1,X2において、可動クランプ本体13は、クランプ位置K1において、固定クランプ本体12に作用する押付け力F3の反力F4(反発力)を受ける。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、
図28で説明したと同様に、可動クランプ本体13のクランプ位置K1において、固定クランプ本体12の押付け力F3を作用し、可動クランプ本体13に反力F4(反発力)を発生することで、固定クランプ本体12(第1円弧面25)及び可動クランプ本体13(第2円弧面41)を単管Zに押付けて、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定する。
【0105】
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、
図33に示すように、可動クランプ本体13を固定クランプ本体12に固定した状態から、ボルト73を他方向に回転して、ネジ軸73Bを第1固定突起45の外周平面45Cから離間する。
第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、ネジ軸73Bを第1固定突起45の外周平面45Cから離間した状態において、案内レバー72を可動クランプ本体13に向けた方向A(一方向/
図33の反時計回り方向)に回転して、案内レバー穴74から第1及び第2固定突起45,46を抜出す。
これにより、第1及び第2樹脂クランプX1,X2の固定具71は、固定クランプ本体12に対する可動クランプ本体13の固定を解除する。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、単管を支持するバリケード脚体に最適できある。
【符号の説明】
【0107】
X 樹脂クランプ
X1 第1樹脂クランプ
X2 第2樹脂クランプ
Y バリケード脚体
Z 単管
ZA 管外周面
1 バリケード脚本体
4 固定具
11 軸部
12 固定クランプ本体
13 可動クランプ本体
P1 クランプ位置
P2 解放位置