(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】カメラ装置
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20210101AFI20241211BHJP
G03B 17/52 20210101ALI20241211BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B17/52 A
(21)【出願番号】P 2021054722
(22)【出願日】2021-03-29
【審査請求日】2024-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000001225
【氏名又は名称】ニデックプレシジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109896
【氏名又は名称】森 友宏
(72)【発明者】
【氏名】若山 富裕
【審査官】眞岩 久恵
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-29125(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02-17/58
H04N 5/222-5/257
H04N 23/00
H04N 23/40-23/76
H04N 23/90-23/959
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真フィルムを収容可能なフィルム収容空間が内部に形成された本体フレームであって、前記フィルム収容空間の少なくとも一部に連通する開口部が前面に形成された本体フレームと、
前記本体フレームの前記開口部を塞ぐ遮光部材と、
前記本体フレームの前方で前記遮光部材を覆うように配置される回路基板と、
前記回路基板を前記本体フレームに固定する第1の固定具と
を備え、
前記本体フレームは、側面から突出する爪部を有し、
前記遮光部材は、
前記本体フレームの前記爪部に係合可能なフック部と、
前記回路基板の後面に当接する当接突起と
を有する、
カメラ装置。
【請求項2】
前記遮光部材の側方に配置される第1の追加部品と、
前記第1の追加部品を前記遮光部材に固定する第2の固定具と
をさらに備える、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記回路基板の前方に配置される第2の追加部品と、
前記第2の追加部品、前記回路基板、及び前記遮光部材を前記本体フレームに固定する第3の固定具と
をさらに備える、請求項1又は2に記載のカメラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ装置に係り、特に撮影後に自動的に現像が可能な写真フィルムを用いるカメラ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、撮影後に自動的に現像可能な写真フィルムを使用して、現像後の写真フィルムを外部に排出するカメラ(インスタントカメラ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなカメラの本体フレームには、製造上の制約により開口部が形成されることがある。このような開口部を通じて外部から光が入射すると写真フィルムが露光してしまうため、開口部を塞ぐ遮光部材が本体フレームに取り付けられる。このような遮光部材は、遮光部材に設けたフック部を本体フレームに形成された突起に係合させることによる簡易な方法(スナップフィット)で本体フレームに取り付けられるのが一般的である。
【0003】
近年、カメラの多機能化が進むにつれ、追加の機能を実現するための部材をこのような遮光部材にも取り付ける必要性が高まっている。遮光部材に追加の部材を取り付けるためには、遮光部材自体を強固に本体フレームに固定する必要があるが、上述したスナップフィットでは本体フレームへの遮光部材の取付強度が十分ではない場合があり、低コストで遮光部材の取付強度を高めることができる構造が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、低コストで遮光部材を本体フレームに強固に取り付けることができるカメラ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、低コストで遮光部材を本体フレームに強固に取り付けることができるカメラ装置が提供される。このカメラ装置は、写真フィルムを収容可能なフィルム収容空間が内部に形成された本体フレームを備える。上記フィルム収容空間の少なくとも一部に連通する開口部が上記本体フレームの前面に形成される。上記カメラ装置は、上記本体フレームの上記開口部を塞ぐ遮光部材と、上記本体フレームの前方で上記遮光部材を覆うように配置される回路基板と、上記回路基板を上記本体フレームに固定する第1の固定具とを備える。上記本体フレームは、側面から突出する爪部を有する。上記遮光部材は、上記本体フレームの上記爪部に係合可能なフック部と、上記回路基板の後面に当接する当接突起とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態におけるカメラ装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示されるカメラ装置のレンズ鏡筒が+X方向に最大限伸びた状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示すカメラ装置のフロントカバーとリアカバーとの間に収容される構成要素の一部を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1に示されるカメラ装置の一部を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係るカメラ装置の実施形態について
図1から
図5を参照して詳細に説明する。
図1から
図5において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、
図1から
図5においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態におけるカメラ装置1を示す斜視図である。本実施形態におけるカメラ装置1は、撮影後に自動的に現像が行われる写真フィルムを用いるカメラ(インスタントカメラ)であるが、本発明はこのようなインスタントカメラ以外にも適用できることは言うまでもない。なお、本実施形態では、便宜的に、
図1における+X方向を「前」又は「前方」といい、-X方向を「後」又は「後方」ということとする。
【0010】
図1に示すように、カメラ装置1は、フロントカバー2と、フロントカバー2の後方に装着されるリアカバー3と、フロントカバー2とリアカバー3とに挟まれるトップカバー4とを備えている。フロントカバー2にはファインダ窓5が形成されており、このファインダ窓5に隣接してフラッシュ部6が配置されている。また、ファインダ窓5の-Z方向側にはレリーズボタン7が配置されている。また、フロントカバー2の+Y方向端部近傍には受光窓9A,9Bが配置されている。トップカバー4には、Y方向に延びる排出スリット4Aが形成されており、この排出スリット4Aから撮影後に現像された写真フィルムが排出されるようになっている。
【0011】
また、カメラ装置1は、フロントカバー2の筒状部2Aの内側に収容されるレンズ鏡筒10を含んでいる。本実施形態におけるレンズ鏡筒10は、+X方向に伸長可能な構造となっている。
図2は、+X方向に最大限伸長した状態のレンズ鏡筒10を示す斜視図である。
図2に示すように、レンズ鏡筒10は、第1の筒部11と第2の筒部12と第3の筒部13とを含んでいる。第1の筒部11は本体フレーム20のバレル部22に対してX方向に移動可能であり、第2の筒部12は第1の筒部11に対してX方向に移動可能となっている。また、第3の筒部13は第2の筒部12に対してX方向に移動可能となっている。
【0012】
図3は、フロントカバー2とリアカバー3との間に収容される構成要素の一部を示す斜視図である。
図3に示すように、カメラ装置1は、様々な部品が取り付けられる本体フレーム20を有している。この本体フレーム20は、略直方体状のベース部21と、ベース部21から前方に延び、レンズ鏡筒10を保持する筒状のバレル部22とを含んでいる。本体フレーム20のベース部21の前方には回路基板30が配置されている。
【0013】
図2に戻って、レンズ鏡筒10の第1の筒部11の後端部には半径方向外側に突出する2つの係合突起14が形成されている。それぞれの係合突起14に対応して、
図3に示すように、本体フレーム20のバレル部22には、光軸の方向(X方向)に沿って延びる2つのガイド溝24が形成されている。レンズ鏡筒10のそれぞれの係合突起14は、バレル部22のガイド溝24の内部に収容され、ガイド溝24に係合するようになっている。ガイド溝24のZ方向の幅は、係合突起14のZ方向の幅よりわずかに大きい程度となっている。したがって、係合突起14はガイド溝24にガイドされつつ、ガイド溝24の内部でX方向に移動するようになっている。
【0014】
図3に示すように、本体フレーム20のバレル部22の近傍には、操作ボタン8がコイルバネ8Aにより+X方向に付勢された状態で設けられている。この操作ボタン8は、
図1に示すように、フロントカバー2の筒状部2Aの近傍でフロントカバー2から+X方向に突出しており、ユーザが操作ボタン8を-X方向に押し込めるようになっている。
【0015】
バレル部22には鏡筒繰出機構Qが取り付けられており、この鏡筒繰出機構Qは、操作ボタン8に連動して係合突起14を+X方向に押し出すレバー8Bと、係合突起14の位置によって係合突起14を付勢する方向が反転するねじりコイルバネ(図示せず)とを含んでいる。このねじりコイルバネは、係合突起14が所定の位置を越えて+X方向に移動すると、係合突起14を+X方向に付勢し、反対に、係合突起14が所定の位置を越えて-X方向に移動すると、係合突起14を-X方向に付勢するように構成されている。なお、鏡筒繰出機構Qは特定のものに限られるものではなく、レンズ鏡筒10を+X方向に繰り出すことができるのであればどのような構造のものであってもよい。
【0016】
したがって、ユーザが操作ボタン8を-X方向に押し込むと、上述した鏡筒繰出機構Qのレバー8Bによってレンズ鏡筒10の係合突起14が+X方向に押し出され、レンズ鏡筒10が+X方向(繰出方向)に繰り出されるようになっている。このようにレンズ鏡筒10がバレル部22から+X方向に飛び出すと、図示しないスイッチ機構によりカメラ装置1の電源が入る。
【0017】
図4は、カメラ装置1の一部を示す縦断面図であり、
図4ではフロントカバー2及びレンズ鏡筒10の図示が省略されている。
図4に示すように、に、本体フレーム20のベース部21の内部には、内部に現像液を内包した写真フィルム(図示せず)を収容するフィルム収容空間Sが形成されている。リアカバー3には、開閉可能なドア部材90が取り付けられており、このドア部材90を開閉することで、写真フィルム(図示せず)を出し入れするためにフィルム収容空間Sにアクセスすることができる。
【0018】
フィルム収容空間Sの上方には、1対のローラ92A,92Bが設置されている。ローラ92Bの後方にはねじりコイルバネ94が配置されており、ねじりコイルバネ94は、押圧部材(図示せず)を介してローラ92Bを+X方向に付勢するように構成される。ローラ92A,92Bの上方にはトップカバー4の排出スリット4Aが位置しており、排出スリット4Aの底部には異物混入防止及び遮光目的のためのフェルト部材96が配置されている。
【0019】
撮影により露光した写真フィルムは、図示しない送り出し機構によってフィルム収容空間Sから1対のローラ92A,92Bの間に送り出される。写真フィルムがこれらのローラ92A,92Bに押圧されることで、内包されていた現像液が写真フィルム内で展開し、写真フィルムの現像処理が行われる。現像された写真フィルムは、フェルト部材96の間を通ってトップカバー4の排出スリット4Aからカメラ装置1の外部に排出される。
【0020】
図5は、
図3に示される構成要素の分解斜視図である。
図5に示すように、本体フレーム20のベース部21の前面には成型上の制約により開口部Pが形成されている。外部の光がこの開口部Pを通ってフィルム収容空間Sに入射すると、写真フィルムが露光してしまい、所望の画像が得られない。このような開口部Pを通じた露光を避けるために、ベース部21には、開口部Pを塞ぐ遮光部材40が取り付けられている。
【0021】
図3及び
図5に示すように、本体フレーム20のベース部21は、+Y方向側の側面から突出する爪部25を有している。遮光部材40は、このベース部21の爪部25に係合可能なフック部41を有している。この遮光部材40のフック部41をベース部21の爪部25に係合させることでいわゆるスナップフィットによって遮光部材40をベース部21に取り付けることができる。
【0022】
図3から
図5に示すように、回路基板30は、遮光部材40を覆うように配置されている。
図5に示すように、この回路基板30には、第1の固定具としてのネジ81が挿通されるネジ孔31が形成されている。ネジ81を回路基板30のネジ孔31に挿通し、本体フレーム20のバレル部22の固定部26に形成されたネジ孔に螺合することで、回路基板30が本体フレーム20に固定される。
【0023】
ここで、
図4及び
図5に示すように、遮光部材40は、回路基板30の後面30Aに当接する当接突起42を有している。このように遮光部材40の当接突起42が回路基板30の後面30Aに当接するため、上述のようにネジ81を用いて回路基板30を本体フレーム20に固定すると、回路基板30の後面30Aにより遮光部材40の当接突起42が-X方向に押され、これにより遮光部材40が本体フレーム20のベース部21に押し付けられて固定される。
【0024】
すなわち、本実施形態によれば、ネジ81を本体フレーム20の固定部26のネジ孔に螺合させることにより回路基板30を本体フレーム20に固定すると、遮光部材40の当接突起42が回路基板30の後面30Aに当接してベース部21側に押し付けられて遮光部材40が固定される。このように、遮光部材40のフック部41とベース部21の爪部25との係合だけでなく、遮光部材40の当接突起42と回路基板30の後面30Aとの当接を介して遮光部材40を本体フレーム20のベース部21に固定することができるので、本体フレーム20に対する遮光部材40の取付強度を高めることができる。また、遮光部材40を本体フレーム20に押し付けるために、回路基板30を本体フレーム20に固定するネジ81を使用しているため、追加の固定具が不要であり、カメラ装置1の製造コストを低減することができる。
【0025】
図3に示すように、本実施形態におけるカメラ装置1は、第1の追加部品としてセンサユニット50を備えており、このセンサユニット50は、周囲の明るさやフラッシュ部6による発光の光量を測定するためのセンサ51を含んでいる。これらのセンサ51は、フロントカバー2に設けられた受光窓9A,9B(
図1参照)を通じて入射した光を検出するように構成される。
【0026】
このセンサユニット50は、遮光部材40の+Y方向側の端部に取り付けられている。具体的には、遮光部材40は、それぞれ第2の固定具としてのネジ83,84が螺合されるネジ孔が形成された固定部43,44を有しており、センサユニット50は、それぞれネジ83,84が挿通される取付部53,54を有している。上述のようにネジ81を本体フレーム20の固定部26のネジ孔に螺合させることにより回路基板30及び遮光部材40を本体フレーム20に固定した後、ネジ83,84をセンサユニット50の取付部53,54のネジ孔にそれぞれ挿通して、遮光部材40の固定部43,44のネジ孔に螺合させる。これにより、
図3に示すように、センサユニット50が遮光部材40の+Y方向側に取り付けられる。なお、センサユニット50は、センサ51の中心軸を下方に傾けて配置されているが、本実施形態のようにセンサユニット50を遮光部材40の側方に取り付けることにより、レンズ鏡筒10の前端がセンサ51の測定の邪魔になることを避けることができる。
【0027】
本実施形態では、上述のように遮光部材40の当接突起42と回路基板30の後面30Aとの当接により本体フレーム20に対する遮光部材40の取付強度を高めることができるため、センサユニット50を遮光部材40に取り付ける際に遮光部材40が本体フレーム20から脱落してしまうことを抑制することができる。特に、本実施形態のように、ネジ84が取り付けられる固定部44を当接突起42の近傍に配置すれば、この効果が高まる。このように、遮光部材40にセンサユニット50のような追加部品を取り付けることが可能になるため、カメラ装置の多機能化が促進される。
【0028】
本実施形態におけるカメラ装置1は、第2の追加部品としてフラッシュ部6を備えており、このフラッシュ部6は回路基板30の前方に配置されている。フラッシュ部6は、第3の固定具としてのネジ85が挿通される取付部65を有しており、この取付部65に対応する回路基板30の部分にはネジ孔35が形成されている。また、遮光部材40は、このネジ85が挿通される取付部45を有している。ネジ85をフラッシュ部6の取付部65のネジ孔、回路基板30のネジ孔35、及び遮光部材40の取付部45のネジ孔に順番に挿通して、本体フレーム20のベース部21の固定部27に形成されたネジ孔に螺合することで、フラッシュ部6が回路基板30及び遮光部材40とともに本体フレーム20に固定される。
【0029】
このように、ネジ85によりフラッシュ部6を本体フレーム20のベース部21に固定すると、回路基板30及び遮光部材40も本体フレーム20のベース部21に固定されることになるため、本体フレーム20のベース部21に対する遮光部材40の取付強度をさらに高めることができる。また、追加部品としてのフラッシュ部6によってカメラ装置1の多機能化がさらに促進される。
【0030】
上述した実施形態においては、部材を固定する固定具としてネジを用いた例を説明したが、このような固定具はネジに限られるものではなく、ネジに代えて任意の固定具を用いることができる。
【0031】
本明細書において使用した用語「前」、「前方」、「後」、「後方」、「上」、「上方」、「下」、「下方」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
【0032】
以上述べたように、本発明の一態様によれば、低コストで遮光部材を本体フレームに強固に取り付けることができるカメラ装置が提供される。このカメラ装置は、写真フィルムを収容可能なフィルム収容空間が内部に形成された本体フレームを備える。上記フィルム収容空間の少なくとも一部に連通する開口部が上記本体フレームの前面に形成される。上記カメラ装置は、上記本体フレームの上記開口部を塞ぐ遮光部材と、上記本体フレームの前方で上記遮光部材を覆うように配置される回路基板と、上記回路基板を上記本体フレームに固定する第1の固定具とを備える。上記本体フレームは、側面から突出する爪部を有する。上記遮光部材は、上記本体フレームの上記爪部に係合可能なフック部と、上記回路基板の後面に当接する当接突起とを有する。
【0033】
このような構成によれば、第1の固定具により回路基板を本体フレームに固定すると、遮光部材の当接突起が回路基板の後面に当接して本体フレーム側に押し付けられて遮光部材が固定される。このように、遮光部材のフック部と本体フレームの爪部との係合だけでなく、遮光部材の当接突起と回路基板の後面との当接を介して遮光部材を本体フレームに固定することができるので、本体フレームに対する遮光部材の取付強度を高めることができる。また、遮光部材を本体フレームに押し付けるために、回路基板を本体フレームに固定する第1の固定具を使用しているため、追加の固定具が不要であり、カメラ装置の製造コストを低減することができる。
【0034】
上記カメラ装置は、上記遮光部材の側方に配置される第1の追加部品と、上記第1の追加部品を上記遮光部材に固定する第2の固定具とをさらに備えていてもよい。上述のように、本体フレームに対する遮光部材の取付強度を高めることができるため、第1の追加部品を遮光部材に取り付ける際に遮光部品が本体フレームから脱落してしまうことを抑制することができる。このように、遮光部材に第1の追加部品を取り付けることが可能になるため、カメラ装置の多機能化が促進される。
【0035】
上記カメラ装置は、上記回路基板の前方に配置される第2の追加部品と、上記第2の追加部品、上記回路基板、及び上記遮光部材を上記本体フレームに固定する第3の固定具とをさらに備えていてもよい。この場合には、第3の固定具により第2の追加部品を本体フレームに固定すると、回路基板及び遮光部材も本体フレームに固定されることになるため、本体フレームに対する遮光部材の取付強度をさらに高めることができる。また、第2の追加部品によってカメラ装置の多機能化がさらに促進される。
【0036】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0037】
1 カメラ装置
2 フロントカバー
3 リアカバー
4 トップカバー
5 ファインダ窓
6 フラッシュ部(第2の追加部品)
7 レリーズボタン
8 操作ボタン
10 レンズ鏡筒
20 本体フレーム
21 ベース部
22 バレル部
25 爪部
26,27 固定部
30 回路基板
30A 後面
31,35 ネジ孔
40 遮光部材
41 フック部
42 当接突起
43,44 固定部
45 取付部
50 センサユニット(第1の追加部品)
53,54 取付部
65 取付部
81 ネジ(第1の固定具)
83,84 ネジ(第2の固定具)
85 ネジ(第3の固定具)
P 開口部
S フィルム収容空間