IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 矢崎総業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-車両用表示装置 図1
  • 特許-車両用表示装置 図2
  • 特許-車両用表示装置 図3
  • 特許-車両用表示装置 図4
  • 特許-車両用表示装置 図5
  • 特許-車両用表示装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】車両用表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/233 20240101AFI20241211BHJP
【FI】
B60K35/233
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022170410
(22)【出願日】2022-10-25
(65)【公開番号】P2024062526
(43)【公開日】2024-05-10
【審査請求日】2024-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 一賀
【審査官】吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-73272(JP,A)
【文献】特開2018-52281(JP,A)
【文献】特開2020-170136(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00 - 37/20
B60R 16/00 - 17/02
G01C 21/00 - 21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、前記車両の運転者の前方に表示画像を表示させる表示器と、
前記車両が走行する走行路におけるカーブの曲率を取得する取得部と、
前記表示器を制御する制御部と、
を備え、
前記表示画像は、前記車両に関する情報を含み、
前記車両がカーブした前記走行路を走行する場合、前記制御部は、前記取得部が取得した前記カーブの曲率に応じて、前記表示画像を、前記車両が直進しているときに表示される前記表示画像の表示位置に対して、前記走行路がカーブする方向と同じ方向側に移動させて表示する表示画像移動処理を行い、
前記車両がカーブした前記走行路を走行する場合であって、前記取得部が取得した前記カーブの曲率が所定の第1の閾値以上である場合、前記制御部は、前記表示画像移動処理と併せて、前記車両が直進しているときに表示される前記表示画像よりも透過率を上げて前記表示画像を表示させる第1表示画像変更処理、及び、前記車両が直進しているときに表示される前記表示画像よりも前記表示画像を小さく表示させる第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行い、
前記取得部が取得した前記カーブの曲率が前記第1の閾値未満であって、前記車両がカーブした前記走行路を走行する時間が所定の第2の閾値以上である場合に、前記制御部は、前記表示画像移動処理を行い、
前記取得部が取得した前記カーブの曲率が前記第1の閾値以上である場合、又は、前記車両がカーブした前記走行路を走行する時間が所定の第2の閾値未満である場合に、前記制御部は、前記表示画像移動処理を行なうことなく、前記第1表示画像変更処理及び前記第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行うことを特徴とする
車両用表示装置。
【請求項2】
前記表示画像は、前記車両に関する情報を示す複数の表示を枠状の表示で囲んだ一群の画像、あるいは、相対的な位置関係が固定された前記複数の表示からなる一群の画像である
請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両が直進しているときに表示される前記表示画像よりも前記表示画像を小さく表示させる場合、前記表示画像に含まれる前記車両に関する情報を示す前記複数の表示のうちの一部を省略して表示させる
請求項に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記運転者の視点の位置情報を取得し、
前記制御部は、前記表示画像移動処理において、前記表示画像を、前記車両の車幅方向における前記運転者の視点の位置に対応させて表示させ、
前記車幅方向において、前記運転者の視点の位置が、前記表示器が前記表示画像を前記運転者の視点の位置に対応させて表示できる限界の位置である表示限界の位置を超えて移動した場合、前記制御部は、前記表示画像を前記表示限界の位置に表示させ、
前記制御部は、前記表示限界の位置を超えて移動する前記運転者の視点の位置が前記表示限界の位置から遠ざかるほど、前記表示画像の透過率を上げて表示させる
請求項1から3の何れか1項に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
車両に搭載され、前記車両の運転者の前方に表示画像を表示させる表示器と、
前記車両が走行する走行路におけるカーブの曲率を取得する取得部と、
前記表示器を制御する制御部と、
を備え、
前記表示画像は、前記車両に関する情報を含み、
前記車両がカーブした前記走行路を走行する場合、前記制御部は、前記取得部が取得した前記カーブの曲率に応じて、前記表示画像を、前記車両が直進しているときに表示される前記表示画像の表示位置に対して、前記走行路がカーブする方向と同じ方向側に移動させて表示する表示画像移動処理を行い、
前記車両がカーブした前記走行路を走行する場合であって、前記取得部が取得した前記カーブの曲率が所定の第1の閾値以上である場合、前記制御部は、前記表示画像移動処理と併せて、前記車両が直進しているときに表示される前記表示画像よりも透過率を上げて前記表示画像を表示させる第1表示画像変更処理、及び、前記車両が直進しているときに表示される前記表示画像よりも前記表示画像を小さく表示させる第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行い、
前記取得部は、前記運転者の視点の位置情報を取得し、
前記制御部は、前記表示画像移動処理において、前記表示画像を、前記車両の車幅方向における前記運転者の視点の位置に対応させて表示させ、
前記車幅方向において、前記運転者の視点の位置が、前記表示器が前記表示画像を前記運転者の視点の位置に対応させて表示できる限界の位置である表示限界の位置を超えて移動した場合、前記制御部は、前記表示画像を前記表示限界の位置に表示させ、
前記制御部は、前記表示限界の位置を超えて移動する前記運転者の視点の位置が前記表示限界の位置から遠ざかるほど、前記表示画像の透過率を上げて表示させる
車両用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転者に対して、車両に関する情報を虚像の表示画像として表示する装置がある。特許文献1には、車両の乗員に視認可能な表示部を備え、表示部に表示されるコンテンツの画像を車両の走行路が曲がる方向と同じ方向に変化させる車両用表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-16583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両用表示装置において、表示画像を適切に表示することについて、なお改良の余地がある。例えば、車両がカーブを走行している場合、走行路のカーブの曲率によっては、運転者が運転者の正面に表示されている表示画像を視認しにくくなったり、静止している表示画像と動く背景との速度差によって運転者が表示画像に違和感を持ったりすることがあった。そのため、車両用表示装置において、走行路に応じて表示画像を適切に表示できることが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、走行路の形状に応じて表示画像を適切に表示できる車両用表示装置をを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両用表示装置は、車両に搭載され、車両の運転者の前方に表示画像を表示させる表示器と、車両が走行する走行路におけるカーブの曲率を取得する取得部と、表示器を制御する制御部と、を備え、表示画像は、車両に関する情報を含み、車両がカーブした走行路を走行する場合、制御部は、取得部が取得したカーブの曲率に応じて、表示画像を、車両が直進しているときに表示される表示画像の表示位置に対して、走行路がカーブする方向と同じ方向側に移動させて表示する表示画像移動処理を行い、車両がカーブした走行路を走行する場合であって、取得部が取得したカーブの曲率が所定の第1の閾値以上である場合、制御部は、表示画像移動処理と併せて、車両が直進しているときに表示される表示画像よりも透過率を上げて表示画像を表示させる第1表示画像変更処理、及び、車両が直進しているときに表示される表示画像よりも表示画像を小さく表示させる第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る車両用表示装置は、カーブの曲率に応じて、表示画像を、走行路が曲がる方向と同じ方向側に移動させて表示することで、表示画像の視認性を向上させることができ。また、カーブの曲率が第1の閾値以上(例えば、急カーブ)である場合においては、表示画像の透過率を上げること、又は、表示画像を小さくすることで、表示画像を目立ち難くし、移動する背景と表示画像との速度差によって運転者が表示画像に違和感を持つことを抑制することができる。すなわち、本発明に係る車両用表示装置は、走行路RDの形状に応じて表示画像Viを適切に表示できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る車両用表示装置の概略構成図である。
図2図2は、実施形態に係る車両用表示装置における表示画像移動処理の一例を示す図である。
図3図3(A)~(E)は、実施形態に係る車両用表示装置における表示画像移動処理によって表示される表示画像とステアリングホールとの関係を示す図である。
図4図4(A)は、実施形態に係る車両用表示装置の表示画像の例を示す図、図4(B)~(E)は、実施形態に係る車両用表示装置における表示画像変更処理の一例を示す図である。
図5図5(A)は、第2変形例における運転者の視点の座標と運転者の視点の方向との対応を示すグラフ図、図5(B)は、第2変形例における表示画像の表示位置の座標と運転者の視点の方向との対応を示すグラフ図、図5(C)、図5(D)は、第2変形例における表示画像の輝度と運転者の視点の方向との対応を示すグラフ図である。
図6図6(A)~(C)は、第3変形例に係る車両用表示装置の表示画像の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る車両用表示装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
図1から図6を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両用表示装置に関する。図1は、実施形態に係る車両用表示装置の概略構成図であり、図2は、実施形態に係る車両用表示装置における表示画像移動処理の一例であり、図3(A)~(E)は、実施形態に係る車両用表示装置における表示画像移動処理によって表示される表示画像とステアリングホールとの関係を示す図であり、図4(A)は、実施形態に係る車両用表示装置の表示画像の例を示す図であり、図4(B)~(E)は、実施形態に係る車両用表示装置における表示画像変更処理の一例を示す図である。
【0011】
図1に示すように、車両用表示装置1は、例えば、自動車等の車両100に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置である。車両用表示装置1は、運転者200に対して、表示画像Viを虚像として表示する。実施形態においては、車両100は、右ハンドル車である。また、車両用表示装置1は、運転者200から見える表示画像の表示距離を変化させることができる拡張現実ヘッドアップディスプレイ装置(AR-HUD)であってもよい。
【0012】
実施形態に係る車両用表示装置1は、表示器11、取得部12、制御部13、及び光学部材13を含む。表示器11、取得部12、制御部13、及び光学部材13は筐体内に収容されており、筐体は、車両100のインストルメントパネル110の内部に収容されている。インストルメントパネル110には、車両100のウインドシールドWSと対向する位置に開口が形成されている。
【0013】
表示器11は、画像を表示する装置であり、例えば、液晶表示部11aと光学部材11bとを含む。液晶表示部11aは、例えば、TFT-LCD(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display)であり、バックライトユニットの光によって表示画像Viの表示光を出力する。光学部材11bは、例えば、反射ミラーであり、液晶表示部11aからの表示光をウインドシールドWSに向けて反射させる。この構成により、表示器11は、インストルメントパネル110の開口を介して、運転者200の前方に種々の表示画像Viを表示する。例えば、図1の紙面左上に示されているように、表示器11は、運転者200に対して、車両100の前方を歩く人物への注意を促すために、運転者200から見て車両100の前方を歩行する人物を囲う円形状の表示画像Vi0を表示することができる。なお、より具体的には、表示画像Vi0の表示は、後述するADAS140や車両制御部150等から車両100の外部の情報(車両100の前方を歩行する人物の座標値等)を取得し、車載カメラ(後述する第1車載カメラ140a)や車両用表示装置1等の組み付け位置に基づいて、制御部13が表示画像Vi0を当該人物に重ねるように表示することにより行われる。
【0014】
取得部12は、カーブした走行路RDを車両100が走行している場合に、後述するADAS140、車載センサ120、カーナビゲーションシステム130、車両制御部150及び運転者監視装置(DMS)160等から情報を取得することで、車両100が走行する走行路RDにおけるカーブの曲率を取得する。
【0015】
ここで、走行路RDのカーブの曲率は、走行路RDにおけるカーブの緩急に対応するものであり、カーブの曲率が相対的に大きい場合は急カーブであることを意味し、カーブの曲率が相対的に小さい場合は緩いカーブであることを意味する。
【0016】
制御部13は、表示器11を制御して、表示画像Viを表示させる。実施形態の制御部13は、液晶表示部11aを制御することで、表示画像Viの種類や大きさ等を変更することができる。また、制御部13は、液晶表示部11aを制御することで、運転者200の前方に表示画像Viが表示された際の透過率を変更することができる。更に、制御部13は、光学部材11bを制御することで、運転者200の前方に表示される表示画像Viの表示位置を変更することができる。実施形態では、制御部13は、光学部材11bである反射ミラーの角度を変えることで、運転者200の前方に表示される表示画像Viの表示位置を変更する。
【0017】
実施形態において、車両100には、車載センサ120、カーナビゲーションシステム130、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems;先進運転支援システム)140、車両制御部150、運転者監視装置(DMS)160が搭載されている。
【0018】
車載センサ120は、例えば、コンライトセンサ、3軸ジャイロセンサ、照度スイッチセンサ、及び、周囲温度センサを含む。ADAS140は、車両の前方の風景を撮像する第1車載カメラ140aとレーダ140bとを含み、ゲートウェイ141を介して、車両用表示装置1に接続されている。ADAS140は、第1車載カメラ140aとレーダ140bを用いて車両Vの周囲の状況を把握し、運転者の運転操作を支援するものである。
【0019】
車両制御部150は、例えば、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)であり、車両100において各部を制御する。車両制御部150は、例えば、車両100のステアリングホイールSTの舵角や車両100の車速等の車両に関する種々の情報を取得部12へ送信することができる。運転者監視装置160は、運転者の前方に配置された第2車載カメラを含んでおり、第2車載カメラによって撮像された運転者の画像から運転者に関する種々の情報を取得する。例えば、運転者監視装置160は、運転者の状態情報や運転者の視点位置情報等を取得する。
【0020】
実施形態では、取得部12は、車両制御部150から車両100のステアリングホイールSTの舵角に関する情報を取得することで、車両100の走行している走行路のカーブの曲率を取得する。
【0021】
車両100が直線状の走行路RDを走行している場合、即ち、車両100が直進している場合、取得部12は、車両100のステアリングホイールSTの舵角に関する情報として、車両100のステアリングホイールSTが実質的に回されていない旨の情報を取得する。そして、制御部13は、取得部12から車両100のステアリングホイールSTが実質的に回されていない旨の情報を取得することで、車両100が直進していると判定する。制御部13は、車両100が直進していると判定した場合、表示器11を制御して、表示画像Vi1を運転者の正面に表示させる(図2参照)。実施形態では、車両100は、右ハンドル車であるため、表示画像Vi1は、車両100のウインドシールドWSの下方であって、車両100の運転席側から見て、やや右よりの位置に表示される。
【0022】
そして、カーブした走行路RDを車両100が走行する場合、取得部12は、車両100のステアリングホイールSTの舵角に関する情報に基づいて、走行路RDのカーブの曲率を推定して取得する。すなわち、取得部12は、車両100のステアリングホイールSTが、車両100の運転席から見て左右のどちら側に、どの程度回されているかという情報に基づいて、走行路RDのカーブの曲率を推定して取得する。そして、制御部13は、取得部12から取得したカーブの曲率から、カーブした走行路RDを車両100が走行中であるか否かを判定し、カーブした走行路RDを車両100が走行中であると判定した場合に表示画像移動処理を行う。表示画像移動処理では、制御部13は、走行路RDのカーブの曲率に応じて、図2に示すように、表示画像Viを、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viの表示位置に対して、走行路RDがカーブする方向と同じ方向側に移動させて表示する。例えば、制御部13は、取得部12が取得したカーブの曲率が相対的に大きいほど表示画像Viを、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viの表示位置に対して、大きく移動させる。
【0023】
図2に示す場合においては、走行路RDは、車両100の運転席から見て、左にカーブしており、制御部13は、表示画像Viを、車両100の運転席から見て。運転者の正面の位置から左側に向けて移動させて表示させる。例えば、制御部13は、表示画像Viを、車両100の運転席から見て、運転者の正面の位置から左側に向けてスライドさせて移動させる。
【0024】
図3(A)~図3(E)を用いて、表示画像移動処理より詳しく説明する。なお、図3(A)~図3(E)においては、図面の簡単のため、表示画像Vi0を簡略化し、記号「A」として記載する。また、図3(A)~図3(E)におけるウインドシールドWSは、車両100のウインドシールドWSの下側部分の一部を抜き出したものである。
【0025】
図3(A)には、ステアリングホイールSTの舵角がほぼ0であり、車両100は直進している場合の表示画像Vi0の表示位置を示している。このとき、表示画像Vi0の表示位置は、運転者200の正面である。
【0026】
図3(B)に示すように、運転者200から見て、ステアリングホイールSTが右側に回された場合、制御部13は、表示画像移動処理を行い、表示器11に、表示画像Viを、運転者200の正面の位置から、運転席から見て右側に向けて移動させる。制御部13は、表示画像Viを移動させる表示させる際に、表示画像Viの残像を表示しながら表示画像Viをスライドさせる等のアニメーション表示を行ってもよい。
【0027】
また、表示画像移動処理において、制御部13は、表示画像Viをスライドさせることなく、運転者の正面の位置に表示されている表示画像Vi1の透過率を上げて残像Vi2として表示しつつ、運転席から見て、運転者の正面の位置に対して右側の位置に新たな表示画像Vi1を表示し、その後、残像Vi2を非表示としてもよい(図3(C)参照)。
【0028】
一方で、図3(D)に示すように、運転者200から見て、ステアリングホイールSTが左側に回された場合、制御部13は、表示画像移動処理を行い、表示器11に、表示画像Viを、運転席から見て、運転者の正面の位置から、左側に向けてスライドさせて移動させる。
【0029】
なお、表示画像移動処理において、表示画像Viを、運転席から見て、運転者の正面の位置から、左側に移動させる場合も、制御部13は、表示画像Viをスライドさせることなく、運転者の正面の位置に表示されている表示画像Vi1の透過率を上げて残像Vi2として表示しつつ、運転席から見て、運転者の正面の位置に対して左側の位置に新たな表示画像Vi1を表示し、その後、残像Vi2を非表示としてもよい(図3(E)参照)。
【0030】
図4(A)に示すように、実施形態の表示画像Vi1は、車両100に関する情報を示す表示(画像)として、速度表示FI1、ナビゲーション表示FI2及び法定速度を示す表示FI3を含む。表示画像Vi0は、これらの車両100に関する情報を示す複数の表示(速度表示FI1、ナビゲーション表示FI2及び法定速度を示す表示FI3)を枠状の表示(画像)FI4で囲んだ一群の画像である。なお、表示画像Viには、枠状の表示FI4が含まれていなくともよい。この場合、表示画像Vi0は、相対的な位置関係が固定された複数の表示(表示FI1~FI3)からなる一群の画像である。ここで、複数の表示FI1~FI3において、「相対的な位置関係が固定される」とは、表示画像Vi0の表示位置が移動されたとしても、移動の前後で表示FI1~FI3からなる画像が合同関係となるように表示され、また、表示画像Viが縮小表示又は拡大表示されたとしても、縮小表示の前後又は拡大表示の前後で表示FI1~FI3からなる画像が相似関係となるように表示されることを指す。なお、表示FI1~FI3のうち一部の表示が省略される場合、上述した位置関係は、省略されていない表示のみに適用される。
【0031】
図4(A)において、速度表示FI1は、太字の英数字及び記号で車両100の走行速度を示している。ナビゲーション表示FI2は、車両100が走行する道路を真上から見下ろす鳥瞰図で示されており、車両100を案内するガイド表示が矢印で示されている。法定速度を示す表示は、速度標識を模したアイコンとして表示されている。
【0032】
表示画像Vi1は、表示画像移動処理、及び、後述する表示画像変更処理において、一群の画像として取り扱われる。例えば、表示画像移動処理において、車両100に関する情報を示す複数の表示(速度表示FI1、ナビゲーション表示FI2及び法定速度を示す表示FI3)及び枠状の表示FI4は、互いの相対的な位置関係を固定した状態で移動させて表示される。
【0033】
制御部13は、カーブした走行路RDを車両100が走行している場合であって、取得部12が取得したカーブの曲率が所定の第1の閾値以上である場合、表示画像移動処理と併せて、表示画像Vi1の表示を目立ち難くして表示させる表示画像変更処理を行う。実施形態において、第1の閾値は、走行路RDのカーブが急カーブであるか否かを判断するための閾値である。例えば、第1の閾値は、車両100の走行速度に応じて複数設定されていてもよい。例えば、車両100の走行速度が時速60Kmである場合、第1の閾値を、曲率0.0067(曲率半径:150m)とし、車両100の走行速度が時速120Kmである場合、曲率0.001(曲率半径:710m)としてもよい。
【0034】
実施形態の制御部13は、表示画像変更処理として、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viよりも透過率を上げて表示画像Viを表示させる第1表示画像変更処理(図4(B)及び図4(C)参照)、及び、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viよりも表示画像Viを小さく表示させる第2表示画像変更処理(図4(D)及び図4(E)参照))のうちの少なくとも何れか一方を行う。
【0035】
例えば、制御部13は、第1表示画像変更処理を行う場合、表示器11のバックライトユニットの出力を調節して、表示器11から出射される表示画像Vi1の表示光の輝度を車両100が直進しているときに表示器11から出射される表示画像Vi1の表示光の輝度よりも小さくすることで、表示画像Viの透過率を上げる。
【0036】
また、制御部13は、第2表示画像変更処理を行う場合、表示器11の液晶表示部11aを制御することで、車両100が直進しているときの表示画像Vi1よりも表示画像Vi1を小さく表示させる。なお、第2表示画像変更処理を行う場合、車両100に関する情報を示す複数の表示のうち、一部の表示を省略して表示してもよい。例えば、図4(E)に示すように、速度表示FI1、ナビゲーション表示FI2及び法定速度を示す表示FI3のうち、法定速度を示す表示FI3を省略することで、表示画像Vi1を小さく表示させてもよい。
【0037】
以上説明したように、実施形態の車両用表示装置1は、車両100に搭載され、車両100の運転者200の前方に表示画像Viを表示させる表示器11と、車両100が走行する走行路RDにおけるカーブの曲率を取得する取得部12と、表示器11を制御する制御部13と、を備え、表示画像Viは、車両100に関する情報を含み、車両100がカーブした走行路RDを走行する場合、制御部13は、取得部12が取得したカーブの曲率に応じて、表示画像Viを、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viの表示位置に対して、走行路RDがカーブする方向と同じ方向側に移動させて表示する表示画像移動処理を行い、車両100がカーブした走行路RDを走行する場合であって、取得部12が取得したカーブの曲率が所定の第1の閾値以上である場合、制御部13は、表示画像移動処理と併せて、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viよりも透過率を上げて表示画像Viを表示させる第1表示画像変更処理、及び、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viよりも表示画像Viを小さく表示させる第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行う。
【0038】
実施形態の車両用表示装置1は、カーブの曲率に応じて、表示画像Viを、走行路RDが曲がる方向と同じ方向側に移動させて表示することで、表示画像Viの視認性を向上させることができる。また、実施形態の車両用表示装置1は、カーブの曲率が第1の閾値以上(例えば、急カーブ)である場合においては、表示画像Viの透過率を上げること、又は、表示画像Viを小さくすることで、表示画像Viを目立ち難くし、移動する背景と表示画像Viとの速度差によって運転者200が違和感を持つことを抑制することができる。すなわち、実施形態の車両用表示装置1は、走行路RDの形状に応じて表示画像Viを適切に表示できる。
【0039】
また、実施形態において、表示画像Viは、車両100に関する情報を示す複数の表示FI1~FI3を枠状の表示FI4で囲んだ一群の画像、あるいは、相対的な位置関係が固定された複数の表示(表示FI1~FI3)からなる一群の画像である。
【0040】
実施形態の車両用表示装置1は、車両に関する情報を示す複数の表示FI1~FI3を枠状の表示FI4で囲むこと、又は、複数の表示FI1~FI3の相対的な位置関係を固定することより、複数の表示FI1~FI3を一体として扱うことで、例えば、表示画像移動処理の前後で、運転者が表示画像における車両に関する情報を示す特定の表示を視認しやすくすることができる。
【0041】
また、実施形態において、制御部13は、車両100が直進しているときに表示される表示画像Viよりも表示画像Viを小さく表示させる場合、表示画像Viに含まれる車両に関する情報を示す複数の表示FI1~FI3のうちの一部を省略して表示させる。
【0042】
実施形態の車両用表示装置1は、表示画像Viを小さく表示させる場合に、車両100に関する情報を示す表示の一部を省略することで、例えば、表示画像Viにおいて、特に重要な情報の表示範囲大きくとることができ、運転者200が特に重要な情報を見落とすことを抑制することができる。
【0043】
なお、上述の実施形態では、取得部12が車両制御部150からステアリングホイールSTの舵角に関する情報を取得することで、走行路RDのカーブの曲率を取得する例を説明したが、この構成に限られず、取得部12は、車両100に搭載された種々の電子機器や車載システム等から情報を取得することで、走行路RDのカーブの曲率を取得してもよい。また、取得部12は、車両100に搭載された種々の電子機器や車載システム等から取得した複数の情報を組み合わせて、走行路RDのカーブの曲率を取得してもよい。
【0044】
例えば、取得部12は、車載センサ120の3軸ジャイロセンサによって車両100の角速度の情報を取得することで、車両100の走行する走行路RDのカーブの曲率を取得してもよい。また、例えば、カーナビゲーションシステム130から車両100の走行路RDに関する情報を取得することで、車両100の走行する走行路RDのカーブの曲率を取得してもよい。更に、ADAS140から取得した車両100の前方の画像等から走行路RDの形状を取得することで、車両100の走行している走行路RDのカーブの曲率を取得してもよい。
【0045】
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。
【0046】
第1の変形例では、取得部12が取得したカーブの曲率が第1の閾値未満であって、車両100がカーブした走行路RDを走行する時間が所定の第2の閾値以上である場合に、制御部13は、表示画像移動処理を行う。例えば、取得部12は、カーナビゲーションシステム130から取得した走行路RDに関する情報及び車両制御部150から取得した車両100の走行速度に関する情報から車両100がカーブした走行路RDを走行する時間を取得する。また、カーブした走行路RDを走行する車両100の走行速度に関する情報から車両100がカーブした走行路RDを走行する時間を取得してもよい。この場合、車両100がカーブに進入したときから表示移動処理を行うタイミングをある程度遅らせて、取得部12が、カーブした走行路RDを車両100が走行する時間が所定の第2の閾値以上であると判定した時点から表示移動処理を開始する。
【0047】
第2の閾値とは、カーブした走行路RDを車両100が走行する時間が程度の長さ時間か否かを判定するための指標である。つまり、第1の変形例では、走行路RDが相対的に緩やかで長く続くカーブである場合に、制御部13が表示画像移動処理を行う。第2の閾値は、運転者200自身が、表示画像Viの見え方を考慮して設定してもよく、車両用表示装置1に予め設定されていてもよい。
【0048】
また、第1の変形例では、取得部12が取得したカーブの曲率が第1の閾値以上である場合、又は、車両100がカーブした走行路RDを走行する時間が所定の第2の閾値未満である場合に、制御部13は、表示画像移動処理を行なうことなく、第1表示画像変更処理及び第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行う。つまり、第1の変形例では、走行路RDが相対的に急なカーブである場合又は車両100がカーブした走行路RDを走行する時間が短い場合には、表示画像移動処理を行なうことなく、第1表示画像変更処理及び第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行う。
【0049】
以上、説明したように、第1変形例において、取得部12が取得したカーブの曲率が第1の閾値未満であって、車両100がカーブした走行路RDを走行する時間が所定の第2の閾値以上である場合に、制御部13は、表示画像移動処理を行い、取得部12が取得したカーブの曲率が第1の閾値以上である場合、又は、車両100がカーブした走行路RDを走行する時間が所定の第2の閾値未満である場合に、制御部13は、表示画像移動処理を行なうことなく、第1表示画像変更処理及び第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行う。
【0050】
第1変形例の車両用表示装置1は、取得部12が取得したカーブの曲率が第1の閾値以上である場合、又は、車両100がカーブした走行路RDを走行する時間が所定の第2の閾値未満である場合に、制御部13が、表示画像移動処理を行なうことなく、第1表示画像変更処理及び第2表示画像変更処理のうちの少なくとも何れか一方を行うことにより、小さなカーブが連続する峠道等で、表示画像移動処理が頻繁に行われることを抑制することができる。第1変形例の車両用表示装置1は、表示画像移動処理が頻繁に行われることを抑制することで、運転手が表示画像に対して煩わしさを感じることを抑制することができる。
【0051】
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。第2変形例において、取得部12は、運転者監視装置160から運転者200の視点位置情報を取得し、制御部13が表示画像移動を行う場合に、運転者200の視点位置情報に応じて、表示画像Vi1の表示位置を変更する。その他の構成は、実施形態に係る車両用表示装置1と同様である。
【0052】
図5(A)は、第2変形例における運転者の視点の座標と運転者の視点の方向との対応を示すグラフ図であり、図5(B)は、第2変形例における表示画像の表示位置の座標と運転者の視点の方向との対応を示すグラフ図であり、図5(C)、図5(D)は、第1変形例における表示画像の輝度と運転者の視点の方向との対応を示すグラフ図である。
【0053】
図5(A)~(D)のグラフ図における横軸は、運転者200の視点の方向に対応している。図5(A)の縦軸は、車幅方向における運転者200の視点位置の座標を示しており、縦軸の値が大きくなるほど、運転者200の視点位置が、運転者200から見て、運転者200の正面に対して左側にあることを意味している。
【0054】
運転者200の視点位置の座標と運転者200の視点の方向とは対応しており、図5(A)に示すように、運転者200から見て、運転者200の視点の方向が左に進むほど、運転者200の視点位置の座標は増加する。
【0055】
図5(B)の縦軸は、車幅方向における表示画像Vi1の表示位置の座標を示している。ここで、図5(A)~(D)の点線L1は、表示器11が、運転者200から見て、表示画像Vi1を最大限左側に表示できる位置(表示限界の位置)を示している。図5(B)に示すように、制御部13は、運転者200の視点の向きに対応するように表示画像Vi1の座標を変更させてもよい。
【0056】
運転者200の視点が点線L1で示される位置を超えて、左側に移動したとき、表示画像Vi1は、表示器11が表示画像Vi1を最大限左側に表示できる位置で表示される。
【0057】
図5(C)の縦軸は、図5(B)で表示されている表示画像Vi1の輝度の高さに対応するものである。図5(C)では、運転者200の視点が矢印Y1の方向に向けて、運転者200の正面側から左側に移動する場合の例を示している。
【0058】
図5(C)において、運転者200の視点が表示器11で表示画像Vi1を表示できる範囲内にあるとき、即ち、運転者200の視点が点線L1よりも正面側にあるとき、制御部13は、通常の輝度(通常の透過率)で表示画像Vi1を表示させる。一方で、図5(C)において、運転者200の視点が点線L1よりも左側の位置にあるとき、制御部13は、通常の輝度よりも表示画像Vi1の輝度を落として(透過率を上げて)表示させる。このとき、制御部13は、運転者200の視点が点線L1から左側に向けて遠ざかるほど、表示画像Vi1の輝度を落として表示させる。そして、表示画像Vi1の輝度が一定の値以下になった場合は、その位置L2よりも運転者200の視点が左側の位置に移動したとしても、その輝度を維持して表示画像Vi1を表示させる。このとき、表示画像Vi1の輝度は、例えば、運転者200が表示画像Vi1を完全に視認できなくならない程度の輝度に保たれる。
【0059】
図5(D)は、運転者の視点が左側から正面側に移動する際における表示画像Vi1の輝度の変化を表すものである。つまり、図5(C)の矢印Y1の方向とは逆方向に運転者200の視点が移動した場合の表示画像Vi1の輝度の変化を表している。
【0060】
図5(D)の縦軸は、図5(C)と同様に表示画像Vi1の輝度の高さに対応するものである。図5(C)では、上述した通り、運転者200の視点が矢印Y2の方向に向けて、左側から正面側に移動する場合の例を示している。
【0061】
図5(D)において、運転者200の視点が点線L1で示される位置よりも左側にあるとき、表示画像Vi1は、表示器11が表示画像Vi1を最大限左側に表示できる位置において、通常の輝度よりも低い輝度で表示される。そして、運転者200の視点が点線L1に近づくほど、制御部13は、表示画像Vi1の輝度を上げて表示させる。このとき、制御部13は、図5(C)において、表示画像Vi1の輝度が下げ止まったとき(L2)よりも点線L1側の位置L3で表示画像Vi1の輝度を上げ始める。そして、運転者200の視点が点線L1で示される位置よりも正面側に移動したときは、点線L1の位置よりもやや正面側の位置L4で、表示画像Vi1を通常の輝度で表示させる。
【0062】
以上説明したように、第2変形例において、取得部12は、運転者200の視点の位置情報を取得し、制御部13は、表示画像移動処理において、表示画像Vi1を、車両100の車幅方向における運転者200の視点の位置に対応させて表示させ、車幅方向において、運転者200の視点の位置が、表示器11が表示画像Vi1を運転者200の視点の位置に対応させて表示できる限界の位置である表示限界の位置L1を超えて移動した場合、制御部13は、表示画像Vi1を表示限界の位置L1に表示させ、制御部13は、表示限界の位置L1を超えて移動する運転者200の視点の位置が表示限界の位置L1から遠ざかるほど、表示画像Vi1の透過率を上げて表示させる。
【0063】
第2変形例の車両用表示装置1は、表示限界の位置L1を超えて移動する運転者200の視点の位置が表示限界の位置L1から遠ざかるほど、表示画像Vi1の透過率を上げて表示させることで、運転者200が視点のやや離れた位置に表示されている表示画像Viに対して煩わしさを感じることを抑制することができる。
【0064】
[実施形態の第3変形例]
次に、実施形態の第3変形例について説明する。図6(A)~(C)は、第3変形例に係る車両用表示装置の表示画像の例を示す図である。
【0065】
図6(A)に示す表示画像Vi3は、速度表示FI1、ナビゲーション表示FI2及び法定速度を示す表示FI3をピンク色等の半透明の背景色で囲んだ表示画像である。図6(B)に示す表示画像Vi4は、車幅方向に並ぶ速度表示FI1、ナビゲーション表示FI2及び法定速度を示す表示FI3の下側に車幅方向に延在する棒状の表示を配置し、一群の画像としたものである。図6(C)に示す表示画像Vi5は、速度表示FI1、ナビゲーション表示FI2及び法定速度を示す表示FI3が配置された領域の四隅を4つの丸い点で囲んで、一群の画像としたものである。
【0066】
第3変形例においては、車両用表示装置1は、表示画像Vi1の代わりに、表示画像Vi3~Vi5の何れか1つを表示する。それ以外の構成は、上述の実施形態と同様である。
【0067】
なお、上述の実施形態及び変形例において、車両100を右ハンドル車として説明したが、車両100は左ハンドル車であってもよい。
【0068】
上記の実施形態および各変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
【符号の説明】
【0069】
1:車両用表示装置、12:取得部、11:表示器、13:制御部、100:車両、120:車載センサ、130:カーナビゲーションシステム、140:ADAS、150:車両制御部、160:運転者監視装置、200:運転者、Vi、Vi1、Vi3~Vi5:表示画像、RD:走行路、ステアリングホイールST
図1
図2
図3
図4
図5
図6