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特許7602610サーバ装置、情報提供方法、ならびに、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】サーバ装置、情報提供方法、ならびに、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241211BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023219652
(22)【出願日】2023-12-26
【審査請求日】2023-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【弁理士】
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】武田 誠一
【審査官】和田 財太
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-180824(JP,A)
【文献】特開2013-045412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の競技体が出場する試合に投票しようとするユーザに、当該試合に関する案内情報を提供するサーバ装置であって、
前記複数の競技体の中で各ユーザが応援する競技体を、応援競技体としてそれぞれ登録する登録部と、
前記試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、前記ユーザと前記応援競技体が一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記同好ユーザの投票分布を集計する集計部と、
前記集計部が集計した前記投票分布を、前記案内情報に含めて前記ユーザへ提供する提供部と、
前記複数の競技体のうちから、前記ユーザが登録した前記応援競技体とは異なる競技体を対比競技体として選定する選定部と、を備え、
前記取得部は、前記投票済ユーザのうち、前記対比競技体を前記応援競技体として登録した対比ユーザが行った投票内容を更に取得し、
前記集計部は、前記取得部が取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記対比ユーザの投票分布を更に集計し、
前記提供部は、前記集計部が集計した前記対比ユーザの前記投票分布を、前記案内情報に更に含めて前記ユーザへ提供する、
とを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記選定部は、前記ユーザが過去に投票した投票内容から、所定の頻度条件を満たす競技体を前記対比競技体として選定する、
請求項に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記集計部は、投票数の多い上位所定数までの選択肢と当該選択肢が占める割合とからなる前記投票分布を集計する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記提供部は、前記試合への投票を受け付ける投票画面を前記ユーザへ提供する際に、当該投票画面における選択肢を指定するための操作オブジェクトの大きさを、前記投票分布に応じて変化させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項5】
複数の競技体が出場する試合に投票しようとするユーザに、当該試合に関する案内情報を提供するサーバ装置が実行する情報提供方法であって、
前記複数の競技体の中で各ユーザが応援する競技体を、応援競技体としてそれぞれ登録する登録ステップと、
前記試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、前記ユーザと前記応援競技体が一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記同好ユーザの投票分布を集計する集計ステップと、
前記集計ステップにて集計した前記投票分布を、前記案内情報に含めて前記ユーザへ提供する提供ステップと、
前記複数の競技体のうちから、前記ユーザが登録した前記応援競技体とは異なる競技体を対比競技体として選定する選定ステップと、を備え、
前記取得ステップでは、前記投票済ユーザのうち、前記対比競技体を前記応援競技体として登録した対比ユーザが行った投票内容を更に取得し、
前記集計ステップでは、前記取得ステップにて取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記対比ユーザの投票分布を更に集計し、
前記提供ステップでは、前記集計ステップにて集計した前記対比ユーザの前記投票分布を、前記案内情報に更に含めて前記ユーザへ提供する、
とを特徴とする情報提供方法。
【請求項6】
複数の競技体が出場する試合に投票しようとするユーザに、当該試合に関する案内情報を提供するコンピュータに、
前記複数の競技体の中で各ユーザが応援する競技体を、応援競技体としてそれぞれ登録する登録ステップ、
前記試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、前記ユーザと前記応援競技体が一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する取得ステップ、
前記取得ステップにて取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記同好ユーザの投票分布を集計する集計ステップ、
前記集計ステップにて集計した前記投票分布を、前記案内情報に含めて前記ユーザへ提供する提供ステップ、
前記複数の競技体のうちから、前記ユーザが登録した前記応援競技体とは異なる競技体を対比競技体として選定する選定ステップ、を実行させ、
前記取得ステップでは、前記投票済ユーザのうち、前記対比競技体を前記応援競技体として登録した対比ユーザが行った投票内容を更に取得し、
前記集計ステップでは、前記取得ステップにて取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記対比ユーザの投票分布を更に集計し、
前記提供ステップでは、前記集計ステップにて集計した前記対比ユーザの前記投票分布を、前記案内情報に更に含めて前記ユーザへ提供する、
ように実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、情報提供方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スポーツくじ(スポーツ振興くじ)の投票券が販売され、人気を博している。このスポーツくじには、例えば、同節に開催されるサッカー(Jリーグ)の試合のうち、指定された所定数の試合について、各試合結果(各ホームチームの勝敗)をユーザが予想して投票するtoto(登録商標)と呼ばれる投票券も含まれている。
現在では、単一の試合結果を予想して投票するWINNER(登録商標)と呼ばれる新規のスポーツくじも導入されている。この新規のスポーツくじには、サッカーやバスケットボールの単一の試合において、両チームが獲得した各得点(サッカー)、若しくは、両チームが獲得した各得点の得点差(バスケットボール)を予想する「単一試合得点選択方式」の投票券が含まれている。
これらのスポーツくじの投票券は、最寄りの販売店だけでなく、ユーザ端末(スマートフォンやパソコン等)からインターネットを介しても購入可能となっている。
【0003】
このようなスポーツくじの先行技術として、例えば、特許文献1には、投票したい試合をユーザが見つけ出し易くする情報提供装置の発明が開示されている。
この特許文献1の発明では、情報提供装置が、ユーザが応援するチームを推定し、推定したチームが出場する試合を投票推奨試合として、ユーザ端末に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2023-62359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載の発明では、ユーザが応援するチームの試合が投票推奨試合として表示されるため、投票したい試合をユーザが容易に見つけ出すことができる。
それでも、現実に、そのような試合の投票を行おうとする際に、多くのユーザは、どの選択肢を選ぶべきかを迷うことになる。例えば、単一試合得点選択方式のスポーツくじであれば、サッカーの場合に18種の選択肢の中から、また、バスケットボールの場合に16種の選択肢の中から選んで投票する必要がある。
そのため、ユーザ中には、他のユーザが予想した試合結果を参考にしたいと望むユーザも多かった。
【0006】
特に、自身が応援するチーム(推しチーム/推しクラブ)を心に決めているユーザであれば、応援するチームが出場する試合に投票するケースが多くなる。そして、そのようなユーザからは、自身が応援するチームについて深く理解している他のユーザが予想した試合結果を参考にしたいという要望が挙がっていた。
【0007】
このような実情から、くじを購入するユーザに応じて、より有用な情報を提供できるようにする技術が求められていた。
【0008】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、くじを購入するユーザに応じて、より有用な情報を提供できるサーバ装置、情報提供方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係るサーバ装置は、
複数の競技体が出場する試合に投票しようとするユーザに、当該試合に関する案内情報を提供するサーバ装置であって、
前記複数の競技体の中で各ユーザが応援する競技体を、応援競技体としてそれぞれ登録する登録部と、
前記試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、前記ユーザと前記応援競技体が一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記同好ユーザの投票分布を集計する集計部と、
前記集計部が集計した前記投票分布を、前記案内情報に含めて前記ユーザへ提供する提供部と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係るサーバ装置は、
前記複数の競技体のうちから、前記ユーザが登録した前記応援競技体とは異なる競技体を対比競技体として選定する選定部、を更に備え、
前記取得部は、前記投票済ユーザのうち、前記対比競技体を前記応援競技体として登録した対比ユーザが行った投票内容を更に取得し、
前記集計部は、前記取得部が取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記対比ユーザの投票分布を更に集計し、
前記提供部は、前記集計部が集計した前記対比ユーザの前記投票分布を、前記案内情報に更に含めて前記ユーザへ提供するようにしてもよい。
【0011】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記選定部は、前記ユーザが過去に投票した投票内容から、所定の頻度条件を満たす競技体を前記対比競技体として選定するようにしてもよい。
【0012】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記取得部は、前記同好ユーザを除いた前記投票済ユーザが行った投票内容を更に取得し、
前記集計部は、前記取得部が取得した前記投票内容に基づいて、異なる前記応援競技体毎に分類した前記投票済ユーザの投票分布のそれぞれを更に集計し、
前記提供部は、前記集計部が前記応援競技体毎に集計した前記投票分布のうち、前記同好ユーザの前記投票分布と最も異なる前記投票分布を、前記案内情報に更に含めて前記ユーザへ提供するようにしてもよい。
【0013】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記集計部は、投票数の多い上位所定数までの選択肢と当該選択肢が占める割合とからなる前記投票分布を集計するようにしてもよい。
【0014】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記提供部は、前記試合への投票を受け付ける投票画面を前記ユーザへ提供する際に、当該投票画面における選択肢を指定するための操作オブジェクトの大きさを、前記投票分布に応じて変化させるようにしてもよい。
【0015】
本発明の第2の観点に係る情報提供方法は、
複数の競技体が出場する試合に投票しようとするユーザに、当該試合に関する案内情報を提供するサーバ装置が実行する情報提供方法であって、
前記複数の競技体の中で各ユーザが応援する競技体を、応援競技体としてそれぞれ登録する登録ステップと、
前記試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、前記ユーザと前記応援競技体が一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記同好ユーザの投票分布を集計する集計ステップと、
前記集計ステップにて集計した前記投票分布を、前記案内情報に含めて前記ユーザへ提供する提供ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
複数の競技体が出場する試合に投票しようとするユーザに、当該試合に関する案内情報を提供するコンピュータに、
前記複数の競技体の中で各ユーザが応援する競技体を、応援競技体としてそれぞれ登録する登録ステップ、
前記試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、前記ユーザと前記応援競技体が一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する取得ステップ、
前記取得ステップにて取得した前記投票内容に基づいて、前記試合における前記同好ユーザの投票分布を集計する集計ステップ、
前記集計ステップにて集計した前記投票分布を、前記案内情報に含めて前記ユーザへ提供する提供ステップ、
を実行させることを特徴とする。
【0017】
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。
更に、上記プログラムを記録する情報記録媒体は、非一時的な(non-transitory)記録媒体であり、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、くじを購入するユーザに応じて、より有用な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る投票システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係るサーバ装置等が実現される典型的な情報処理装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態1に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】ユーザ管理情報を説明するための模式図である。
図5】購入情報を説明するための模式図である。
図6】実施形態1に係る投票画面の一例を示す模式図である。
図7】他の投票画面の一例を示す模式図である。
図8】他の投票画面の一例を示す模式図である。
図9】他の投票画面の一例を示す模式図である。
図10】実施形態1に係る情報提供処理を説明するためのフローチャートである。
図11】実施形態2に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図12】購入履歴情報を説明するための模式図である。
図13】実施形態2に係る投票画面の一例を示す模式図である。
図14】実施形態2に係る情報提供処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態では、スポーツくじ(スポーツ振興くじ)の一例として、単一の試合結果を予想して投票する単一試合得点選択方式の投票券を、ユーザ端末から購入可能な投票システムについて説明するが、他の方式の投票券を購入可能な投票システムでも、同様に適用可能である。例えば、予め定められた数の試合(例えば13試合や5試合等)のそれぞれについて勝利する方のチームを予想する複数試合勝利チーム選択方式の投票券を購入可能な投票システムにおいても、同様に適用可能である。
また、このようなスポーツくじ以外にも、競輪、競馬、競艇といった公営競技の投票券を購入可能な投票システムにおいても、同様に適用可能である。
つまり、以下の実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0021】
(全体構成)
本発明の実施形態に係る投票システム100は、図1に示すように、主催者サーバ200と、販売代行サーバ300と、ユーザ端末400とを含んで構成される。そして、主催者サーバ200と、販売代行サーバ300と、ユーザ端末400とは、インターネット900を介して通信可能に接続されている。なお、主催者サーバ200と、販売代行サーバ300とは、例えば、専用回線やVPN(Virtual Private Network)等を介して通信可能に接続されていてもよい。
また、図1には、ユーザ端末400を数台だけ示しているが、発明の理解を容易にするためであり、実際には、投票システム100を利用するユーザ数に応じて、膨大な数のユーザ端末400が含まれているものとする。
【0022】
主催者サーバ200は、例えば、スポーツくじの主催者によって設置されたサーバ装置であり、一例として、単一の試合結果を予想して投票する単一試合得点選択方式の投票に関する各種情報を管理する。なお、以下では、具体例として、サッカーについての単一試合得点選択方式の投票について説明するが、バスケットボールについての単一試合得点選択方式の投票であってもよい。
【0023】
サッカーの単一試合得点選択方式において、ユーザは、延長戦等を含まない90分間における試合結果を、以下に示す18種の選択肢の中から選んで投票することになる。
<ホーム勝利>
1. 1-0
2. 2-0
3. 2-1
4. 3-0
5. 3-1
6. 3-2
7. その他のホーム勝利
<引き分け>
8. 0-0
9. 1-1
10. 2-2
11. その他の引き分け
<アウェイ勝利>
12. 0-1
13. 0-2
14. 1-2
15. 0-3
16. 1-3
17. 2-3
18. その他のアウェイ勝利
【0024】
このような単一試合得点選択方式の投票は、一例として、オッズ形式であり、投票できる18通りの選択肢に対する投票状況に応じて各オッズが逐次変動し、投票締切後にオッズが確定する。そして、ユーザの購入した投票券の投票内容が、実際に行われた試合結果(確定した試合結果)に合致すると、確定オッズに応じた当せん金額が払い戻されるようになっている。
【0025】
そのため、主催者サーバ200は、投票対象となる試合に出場する各チームのチーム情報、試合日程情報、投票情報、オッズ情報、及び、結果情報等を管理し、これらの情報を販売代行サーバ300へ適宜提供する。
【0026】
販売代行サーバ300は、例えば、スポーツくじの主催者に代わってユーザに投票券を販売するサーバ装置である。販売代行サーバ300は、主催者サーバ200から受信した投票対象となる試合に関する情報をユーザ端末400に提供する。
なお、販売代行サーバ300は、スポーツくじにおける全種類の投票券をユーザに販売可能であるが、発明の理解を容易にするために、サッカーについての単一試合得点選択方式の投票券をユーザに販売する場合を一例として説明する。
【0027】
また、販売代行サーバ300は、各ユーザが応援するチーム(推しチーム/推しクラブ)をそれぞれ登録し、投票券を購入しようとするユーザに対して、同じチームを応援する同好ユーザの投票分布を含む案内情報を提供する。
【0028】
ユーザ端末400は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等であり、投票券を購入しようとする各ユーザによって操作される。
ユーザ端末400は、ユーザからの操作に応じて、販売代行サーバ300にアクセスし、投票対象となる試合に関する情報を受信して各種の画面を表示する。例えば、応援チームを登録したユーザのユーザ端末400には、その応援チームが出場する試合の投票券を購入するための投票画面において、同じチームを応援する同好ユーザの投票分布を含む案内情報が表示される。
そして、投票画面が表示されたユーザ端末400にて、ユーザによって投票のために必要な操作が行われると、ユーザ端末400は、投票内容を販売代行サーバ300へ送信する。
【0029】
(情報処理装置の概要構成)
本実施形態に係る販売代行サーバ300等が実現される典型的な情報処理装置500について説明する。
【0030】
情報処理装置500は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、NIC(Network Interface Card)504と、画像処理部505と、音声処理部506と、補助記憶部507と、インターフェース508と、操作ユニット509と、表示ユニット510と、を備える。
【0031】
CPU 501は、情報処理装置500全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0032】
ROM 502には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、補助記憶部507に記憶されたプログラムをRAM 503に読み出してCPU 501による当該プログラムの実行が開始される。
【0033】
RAM 503は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、補助記憶部507から読み出されたプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0034】
NIC 504は、情報処理装置500をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE-T/100BASE-T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等から構成される。
【0035】
画像処理部505は、補助記憶部507等から読み出された画像データをCPU 501や画像処理部505が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部505が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、インターフェース508等を介して表示ユニット510に出力される。つまり、画像処理部505は、CPU 501の制御の下、情報処理装置500が行う処理の進行の中で必要となる画像を生成し、その画像を表示ユニット510に表示させる。
【0036】
音声処理部506は、補助記憶部507等から読み出された音声データを音声信号に変換し、例えば、外部のスピーカに出力する。つまり、音声処理部506は、CPU 501の制御の下、情報処理装置500が行う処理の進行の中で発生させるべき音声を生成し、その音声をスピーカから出力させる。
【0037】
補助記憶部507は、ハードディスク等であり、情報処理装置500全体の動作制御に必要な各種のプログラムや各種のデータを記憶する。例えば、補助記憶部507には、本実施形態に係る販売代行サーバ300を実現するためのプログラムが記憶される。そして、CPU 501の制御によって、補助記憶部507は、記憶されたプログラムやデータを適宜読み出し、これらをRAM 503等に一時的に記憶させる。
【0038】
インターフェース508には、操作ユニット509、及び、表示ユニット510が接続される。なお、インターフェース508は、この他に接続された外部機器との間で必要な情報を送受信してもよい。
【0039】
操作ユニット509は、情報処理装置500を利用する作業者等の操作入力を受け付ける。
【0040】
表示ユニット510は、画像処理部505により出力された画像データに応じた画像を描画し、情報処理装置500を利用する作業者等に提示する。
【0041】
この他に、情報処理装置500は、補助記憶部507の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のドライブユニットを備えるようにしてもよい。この場合、情報処理装置500は、ドライブユニットに装着されるDVD-ROM等からプログラムやデータを読み出して、上記と同様に動作する。
【0042】
(実施形態1)
以下、実施形態1に係る販売代行サーバ300の機能構成等について、図3図9を参照して説明する。この販売代行サーバ300は、上記の情報処理装置500により実現される。例えば、情報処理装置500に電源が投入されると、販売代行サーバ300として機能させるプログラムが実行され、本実施形態1に係る販売代行サーバ300が実現される。
なお、主催者サーバ200やユーザ端末400も同様に、情報処理装置500によって実現されるが、こちらについては説明を省略し、実施形態1において最も特徴的な販売代行サーバ300について、以下説明する。
【0043】
(実施形態1に係る販売代行サーバの機能構成)
図3は、実施形態1に係る販売代行サーバ300の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、販売代行サーバ300は、受信部310と、送信部320と、記憶部330と、制御部340とを備える。
【0044】
受信部310は、主催者サーバ200又はユーザ端末400から送られる種々の情報を受信する。
例えば、受信部310は、主催者サーバ200から送られる試合に関する情報を受信する。また、受信部310は、ユーザ端末400から送られる投票内容等を受信する。
この他にも、受信部310は、ユーザ端末400から送られる応援チームを登録するための情報も受信する。
【0045】
なお、上述したNIC 504等が、このような受信部310として機能しうる。
【0046】
送信部320は、制御部340に制御され、主催者サーバ200又はユーザ端末400に対して、必要な情報を送信する。
例えば、送信部320は、投票する試合を選択するための選択画面、及び、選択した試合に投票するための投票画面等をユーザ端末400へ送信する。そして、投票画面にてユーザによる投票のために必要な操作が行われると、送信部320は、投票内容に従った投票券の購入を要請するための要請情報を、主催者サーバ200へ送信する。
【0047】
なお、上述したNIC 504等が、このような送信部320として機能しうる。
【0048】
記憶部330は、投票券をユーザに販売するために必要となる種々の情報を記憶する。例えば、記憶部330は、各ユーザを管理するためのユーザ管理情報331、及び、各ユーザへ販売した投票券の内容を示す販売情報332を記憶する。
【0049】
具体的に、記憶部330は、図4に示すようなユーザ管理情報331を記憶する。このユーザ管理情報331には、ユーザID331a、ユーザ名331b、応援チーム331c、及び、決済方法331dが含まれている。
【0050】
ここで、応援チーム331cは、ユーザID331aにて示させるユーザが、どのチームを応援しているのか(どのチームを推しチーム/推しクラブとして登録しているのか)を表している。一例として、ユーザ登録時等に、ユーザによって設定された応援チーム(推しチーム/推しクラブ)が、応援チーム331cに登録されるようになっている。
また、決済方法331dは、投票券の購入時に使用されるクレジットカード番号や銀行の口座番号等である。
【0051】
また、記憶部330は、図5に示すような販売情報332を記憶する。この販売情報332には、試合ID332a、購入日時332b、購入ユーザID332c、及び、投票内容332dが含まれている。
【0052】
ここで、試合ID332aは、購入ユーザID332cにて示されるユーザが購入した投票券に係る試合を識別する情報である。なお、試合ID332aの中には、投票を締め切っていない試合(投票券を販売中の試合)も含まれているものとする。
また、投票内容332dは、単一試合得点選択方式における18種の選択肢のうち、購入ユーザID332cにて示されるユーザが投票(購入)した選択肢を示している。なお、図5の投票内容332dにおいて、1つの選択肢だけを示しているが、一例であり、複数の選択肢が含まれていてもよく、また、投票した口数等が含まれていてもよい。
【0053】
この他にも、記憶部330は、受信部310が主催者サーバ200から受信した試合に関する情報も記憶する。例えば、記憶部330は、試合に出場する各チームの情報、最新のオッズの情報、及び、投票の締切時刻の情報等も記憶する。
【0054】
なお、上述した補助記憶部507等が、このような記憶部330として機能しうる。
【0055】
図3に戻って、制御部340は、販売代行サーバ300全体を制御する。この制御部340は、例えば、登録部341、取得部342、集計部343、提供部344、及び、販売部345を含んでいる。
【0056】
登録部341は、複数のチーム(競技体)の中で各ユーザが応援するチームを、応援チーム(応援競技体)としてそれぞれ登録する。
例えば、登録部341は、ユーザ登録等の際に、ユーザによってお気に入り設定(推し設定)されたチームを応援チーム(推しチーム/推しクラブ)として登録する。なお、応援チームを一度登録した後であっても、別のチームを応援チームに再登録できるようにしてもよい。
つまり、最新の応援チームが、上述した図4のユーザ管理情報331における応援チーム331cとして、管理されるようになっている。
【0057】
取得部342は、投票を締め切っていない試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、投票券を購入しようとするユーザと応援チームが一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する。
例えば、取得部342は、販売代行サーバ300にユーザ端末400からユーザがログインした際に、上述した図4に示すユーザ管理情報331を参照して、そのユーザ(投票券を購入しようとするユーザ)の応援チームを特定する。そして、取得部342は、上述した図5の販売情報332から、投票を締め切っていない試合への投票内容332dであり、かつ、同好ユーザが行った投票内容332dを取得する。
なお、上述した記憶部330にて、応援チーム毎に分類した各ユーザの購入情報を管理(記憶)するようにしてもよい。その場合、取得部342は、投票を締め切っていない試合への投票内容であり、かつ、投票券を購入しようとするユーザの応援チームと一致する応援チームに分類された投票内容を取得する。
【0058】
集計部343は、上記の取得部342が取得した投票内容に基づいて、投票を締め切っていない試合における同好ユーザの投票分布を集計する。
例えば、集計部343は、取得部342が取得した投票内容について、選択肢別に投票数をカウントし、投票数の多い上位所定数(一例として、上位3つ)までの選択肢とそれら選択肢が占める割合とからなる投票分布を集計する。
【0059】
提供部344は、上記の集計部343が集計した投票分布を、例えば、試合についての案内情報に含めてユーザ端末400へ提供する。
例えば、提供部344は、投票券を購入しようとするユーザが、試合一覧を含む選択画面から、自身の応援チームが出場する投票を選んだ場合等に、その試合について投票を行う投票画面において、集計部343が集計した投票分布を含む案内情報を提供する。
具体的に、「チームA」を応援チームとして登録しているユーザが、「チームA」が出場する試合に投票しようとする場合に、提供部344は、図6に示すような投票画面TG1において、各選択肢SLのうち、同好ユーザ(「チームA」を応援する他のユーザ)からの投票数が多い上位3つの選択肢SLに、「◎」、「○」、及び、「▲」のバッジBG1~BG3をそれぞれ付加することで、同好ユーザの投票分布をユーザに提示する。
なお、バッジBG1~BG3以外のシンボルを選択肢SLに付加してもよい。例えば、提供部344は、図7に示すような投票画面TG2において、各選択肢SLのうち、同好ユーザからの投票数が最も多い選択肢SLにだけ、推奨シンボルRCを付加してもよい。
これ以外にも、提供部344は、図8に示すような投票画面TG3において、同好ユーザからの投票数が多い上位3つの選択肢を円グラフPCにて表してもよい。なお、円グラフPCは、一例であり、他の種類のグラフにて上位の選択肢を表してもよい。
更に、提供部344は、図9に示すような投票画面TG4において、各選択肢SL(より詳細には、選択肢を指定するための操作オブジェクト)の大きさを、同好ユーザの投票分布に応じて変化させてもよい。つまり、同好ユーザからの投票数の多い選択肢SLほど大きく描画し、逆に、同好ユーザからの投票数が少ない選択肢SLほど小さく描画する。
【0060】
なお、上述した図6図9に示す投票画面TG1~TG4は、ユーザが、自身の応援チームが出場する試合を選んだ場合の投票画面であるが、ユーザが、別の試合(自身の応援チームが出場しない試合)を選んだ場合においても、提供部344は、投票画面TG1~TG4と同様の投票画面をユーザに提供してもよい。
【0061】
図3に戻って、販売部345は、例えば、上述した図6~9に示すような投票画面TG1~TG4がユーザ端末400に表示された状態で、ユーザの操作により投票券の購入が要求されると、代金の決済を伴って、要求された投票内容の投票券をユーザに販売する。
より詳細に、販売部345は、投票内容に係る投票券の購入を要請するための要請情報を送信部320を通じて主催者サーバ200へ送信し、受信部310を通じて正常な応答情報を主催者サーバ200から受信することにより、投票券の販売を確定させる。
投票券の販売を確定した際に、販売部345は、上述した図5に示す販売情報332に、新たに販売した投票券についての情報を追加する。つまり、販売部345は、試合ID332a、購入日時332b、購入ユーザID332c、及び、投票内容332dの情報を販売情報332に追加する。
【0062】
なお、上述したCPU 501等が、このような構成からなる制御部340として機能しうる。
【0063】
(実施形態1に係る販売代行サーバの動作)
以下、このような構成の実施形態1に係る販売代行サーバ300の動作について図10を参照して説明する。図10は、販売代行サーバ300が実行する情報提供処理の流れを示すフローチャートである。この情報提供処理は、例えば、ユーザ端末400から販売代行サーバ300に、ユーザがログインした際に開始される。
【0064】
まず、販売代行サーバ300は、応援チームが登録済であるか否かを判別する(ステップS11)。
例えば、制御部340は、図4に示すようなユーザ管理情報331を参照し、対象ユーザの応援チーム331cに何れかのチームが登録されているかどうかを判別する。
【0065】
販売代行サーバ300は、応援チームが登録済であると判別すると(ステップS11;Yes)、後述するステップS13に処理を進める。
【0066】
一方、応援チームが登録済でないと判別した場合(ステップS11;No)に、販売代行サーバ300は、ユーザの操作に従って、応援チームを登録する(ステップS12)。
例えば、制御部340(登録部341)は、応援チームを登録するための登録画面をユーザ端末400へ送信し、ユーザに指定されたチームを、ユーザ管理情報331の応援チーム331cに登録する。
【0067】
販売代行サーバ300は、同好ユーザが行った投票内容を取得する(ステップS13)。
すなわち、制御部340(取得部342)は、投票を締め切っていない試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、投票券を購入しようとするユーザと応援チームが一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する。
例えば、制御部340は、図4に示すユーザ管理情報331を参照して、ユーザの応援チームを特定した後に、図5の販売情報332から、投票を締め切っていない試合への投票内容332dであり、かつ、同好ユーザが行った投票内容332dを取得する。
【0068】
販売代行サーバ300は、同好ユーザの投票分布を集計する(ステップS14)。
すなわち、制御部340(集計部343)は、上記のステップS13にて取得した投票内容に基づいて、投票を締め切っていない試合における同好ユーザの投票分布を集計する。
例えば、制御部340は、ステップS13にて取得した投票内容について、選択肢別に投票数をカウントし、投票数の多い上位所定数(一例として、上位3つ)までの選択肢とそれら選択肢が占める割合とからなる投票分布を集計する。
【0069】
販売代行サーバ300は、試合一覧を含む選択画面をユーザ端末400に提供する(ステップS15)。
例えば、制御部340は、投票する試合を選択するための選択画面をユーザ端末400に提供する。
【0070】
販売代行サーバ300は、投票する試合がユーザにより選択されたか否かを判別する(ステップS16)。
例えば、制御部340は、ユーザ端末400に提供した選択画面から、何れかの試合が選択されたかどうかを判別する。
【0071】
販売代行サーバ300は、投票する試合が選択されていないと判別すると(ステップS16;No)、試合が選択されるまで待機する。
【0072】
一方、投票する試合が選択されたと判別した場合(ステップS16;Yes)に、販売代行サーバ300は、同好ユーザの投票分布を含む投票画面をユーザ端末400に提供する(ステップS17)。
すなわち、制御部340(提供部344)は、ユーザが、選択画面から、自身の応援チームが出場する投票を選んだ場合等に、その試合について投票を行う投票画面において、上述したステップS14にて集計した投票分布を含む案内情報を提供する。
例えば、制御部340は、図6に示すような投票画面TG1において、各選択肢SLのうち、同好ユーザからの投票数が多い上位3つの選択肢SLに、「◎」、「○」、及び、「▲」のバッジBG1~BG3をそれぞれ付加することで、同好ユーザの投票分布をユーザに提示する。
なお、バッジBG1~BG3以外のシンボルを選択肢SLに付加してもよい。例えば、制御部340は、図7に示すような投票画面TG2において、各選択肢SLのうち、同好ユーザからの投票数が最も多い選択肢SLにだけ、推奨シンボルRCを付加してもよい。
これ以外にも、制御部340は、図8に示すような投票画面TG3において、同好ユーザから投票数が多い上位3つの選択肢を円グラフPCにて表してもよい。なお、円グラフPCは、一例であり、他の種類のグラフにて上位の選択肢を表してもよい。
更に、制御部340は、図9に示すような投票画面TG4において、各選択肢SL(より詳細には、選択肢を指定するための操作オブジェクト)の大きさを、同好ユーザの投票分布に応じて変化させてもよい。つまり、同好ユーザからの投票数が多い選択肢SLほど大きく描画し、逆に、同好ユーザからの投票数が少ない選択肢SLほど小さく描画する。
【0073】
なお、図6~9に示すような投票画面TG1~TG4がユーザ端末400に表示された状態で、ユーザの操作により投票券の購入が要求されると、販売代行サーバ300は、代金の決済を伴って、要求された投票内容の投票券をユーザに販売する。
すなわち、制御部340(販売部345)は、投票内容に係る投票券の購入を要請するための要請情報を送信部320を通じて主催者サーバ200へ送信し、受信部310を通じて正常な応答情報を主催者サーバ200から受信することにより、投票券の販売を確定させる。
【0074】
このような情報提供処理によって、投票券を購入しようとするユーザに対して、同じチームを応援する同好ユーザの投票分布を含む投票画面(図6~9に示すような投票画面TG1~TG4)が提供される。そのため、ユーザは、自身が応援するチームについて深く理解している同好ユーザが予想した試合結果を参考にして、投票を行うことができる。
【0075】
この結果、くじを購入するユーザに応じて、より有用な情報を提供することができる。
【0076】
(実施形態2)
上記の実施形態1では、図6~9に示すような投票画面TG1~TG4において、同好ユーザの投票分布だけを表示する場合について説明したが、同好ユーザ以外の投票分布も併せて表示するようにしてもよい。
以下、同好ユーザ以外の投票分布も併せて表示することを特徴とした実施形態2について説明する。
【0077】
(実施形態2に係る販売代行サーバの機能構成)
図11は、実施形態2に係る販売代行サーバ300の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、販売代行サーバ300は、受信部310と、送信部320と、記憶部350と、制御部360とを備える。
なお、受信部310、及び、送信部320は、上述した図3に示す受信部310、及び、送信部320と同じ構成である。
【0078】
記憶部350は、ユーザ管理情報331、販売情報332、及び、各ユーザが購入した投票券の内容を示す購入履歴情報351を記憶する。
なお、ユーザ管理情報331は、上述した図4に示すユーザ管理情報331と同じ情報である。また、販売情報332は、上述した図5に示す販売情報332と同じ情報である。
【0079】
具体的に、記憶部350は、図12に示すような購入履歴情報351を記憶する。この購入履歴情報351には、ユーザID351a、試合ID351b、購入日時351c、及び、投票内容351dが含まれている。
【0080】
ここで、試合ID332aは、ユーザID351aにて示されるユーザが購入した投票券に係る試合を識別する情報である。
また、投票内容351dは、単一試合得点選択方式における18種の選択肢のうち、ユーザID351aにて示されるユーザが投票(購入)した選択肢を示している。なお、図12の投票内容351dにおいて、1つの選択肢だけを示しているが、一例であり、複数の選択肢が含まれていてもよく、また、投票した口数等が含まれていてもよい。
【0081】
この他にも、記憶部350は、受信部310が主催者サーバ200から受信した試合に関する情報も記憶する。例えば、記憶部350は、試合に出場する各チームの情報、最新のオッズの情報、及び、投票の締切時刻の情報等も記憶する。
【0082】
なお、上述した補助記憶部507等が、このような記憶部350として機能しうる。
【0083】
図11に戻って、制御部360は、登録部341、選定部361、取得部362、集計部363、提供部364、及び、販売部345を含んでいる。
なお、登録部341、及び、販売部345は、上述した図3に示す制御部340における登録部341、及び、販売部345と同じ構成である。
【0084】
選定部361は、複数のチーム(競技体)のうちから、ユーザが登録した応援チーム(応援競技体)とは異なるチームを対比チーム(対比競技体)として選定する。
すなわち、選定部361は、ユーザが過去に投票した投票内容から、応援チームを除いたうちで、所定の頻度条件を満たすチームを対比チームとして選定する。例えば、選定部361は、上述した図12に示すような購入履歴情報351から対象ユーザの投票内容351dを参照し、応援チームを除いて、一定期間内に所定回数以上の投票を行ったチームを、対比チームとして選定する。
なお、一定期間内に所定回数以上の投票を行ったチームが複数ある場合に、選定部361は、その中からランダムに選んだ1つのチームを対比チームとして選択してもよく、また、その中から最も多くの投票を行ったチームを対比チームとして選定してもよい。
【0085】
取得部362は、投票を締め切っていない試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、同好ユーザが行った投票内容、及び、対比チームを応援チームとして登録した対比ユーザが行った投票内容を取得する。
例えば、取得部362は、上述した実施形態1に係る取得部342と同様に、図5の販売情報332から、投票を締め切っていない試合への投票内容332dであり、かつ、同好ユーザが行った投票内容332dを取得する。
更に、取得部362は、図5の販売情報332から、投票を締め切っていない試合への投票内容332dであり、かつ、上記の選定部361が選定した比較チームを応援チームとして登録した対比ユーザが行った投票内容332dを取得する。
なお、上述した記憶部350にて、応援チーム毎に分類した各ユーザの購入情報を管理(記憶)するようにしてもよい。その場合、取得部362は、投票を締め切っていない試合への投票内容であり、かつ、ユーザの応援チームと一致する応援チームに分類された投票内容、及び、選定部361が選定した比較チームと一致する応援チームに分類された投票内容を取得する。
【0086】
集計部363は、上記の取得部362が取得した投票内容に基づいて、投票を締め切っていない試合における同好ユーザの投票分布、及び、対比ユーザの投票分布を集計する。
例えば、集計部363は、取得部362が取得した同好ユーザの投票内容について、選択肢別に投票数をカウントし、投票数の多い上位所定数(一例として、上位3つ)までの選択肢とそれら選択肢が占める割合とからなる同好ユーザの投票分布を集計する。
更に、集計部363は、取得部362が取得した対比ユーザの投票内容について、選択肢別に投票数をカウントし、投票数の多い上位所定数(一例として、上位3つ)までの選択肢とそれら選択肢が占める割合とからなる対比ユーザの投票分布を集計する。
【0087】
提供部364は、上記の集計部363が集計した各投票分布を、例えば、試合についての案内情報に含めてユーザ端末400へ提供する。
例えば、提供部364は、図13に示すような投票画面TG5において、同好ユーザによる投票数の多い上位3つの選択肢を円グラフPC1にて表し、対比ユーザによる投票数の多い上位3つの選択肢を円グラフPC2にて表す。なお、円グラフPC1,PC2は、一例であり、他の種類のグラフにて上位の選択肢をそれぞれ表してもよい。
【0088】
なお、上述したCPU 501等が、このような構成からなる制御部360として機能しうる。
【0089】
(実施形態2に係る販売代行サーバの動作)
以下、このような構成の実施形態2に係る販売代行サーバ300の動作について図14を参照して説明する。図14は、実施形態2に係る情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
なお、図14に示す情報提供処理において、ステップS11,S12,S15,S16は、上述した図10で説明した実施形態1に係る情報提供処理と同じ処理内容である。
そのため、説明済みの処理内容については、以下、簡略化して説明する。
また、図14に示す情報提供処理も、例えば、ユーザ端末400から販売代行サーバ300に、ユーザがログインした際に開始される。
【0090】
まず、販売代行サーバ300は、応援チームが登録済であるか否かを判別し(ステップS11)、応援チームが登録済であると判別すると(ステップS11;Yes)、後述するステップS13に処理を進める。
一方、応援チームが登録済でないと判別した場合(ステップS11;No)に、販売代行サーバ300は、ユーザの操作に従って、応援チームを登録する(ステップS12)。
【0091】
販売代行サーバ300は、対比チームを選定する(ステップS21)。
すなわち、制御部340(選定部361)は、複数のチームのうちから、ユーザが登録した応援チームとは異なるチームを対比チームとして選定する。
例えば、制御部360は、図12に示すような購入履歴情報351から対象ユーザの投票内容351dを参照し、応援チームを除いて、一定期間内に所定回数以上の投票を行ったチームを、対比チームとして選定する。
【0092】
販売代行サーバ300は、同好ユーザが行った投票内容、及び、対比ユーザが行った投票内容を取得する(ステップS22)。
すなわち、制御部360(取得部362)は、図5の販売情報332から、投票を締め切っていない試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、投票券を購入しようとするユーザと応援チームが一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する。
更に、制御部360は、図5の販売情報332から、投票を締め切っていない試合への投票内容332dであり、かつ、上記のステップS21にて選定した比較チームを応援チームとして登録した対比ユーザが行った投票内容332dを取得する。
【0093】
販売代行サーバ300は、同好ユーザの投票分布、及び、対比ユーザの投票分布を集計する(ステップS23)。
例えば、制御部360(集計部363)は、上記のステップS22にて取得した同好ユーザの投票内容について、選択肢別に投票数をカウントし、投票数の多い上位所定数(一例として、上位3つ)までの選択肢とそれら選択肢が占める割合とからなる同好ユーザの投票分布を集計する。
更に、制御部360は、同じくステップS22にて取得した対比ユーザの投票内容について、選択肢別に投票数をカウントし、投票数の多い上位所定数(一例として、上位3つ)までの選択肢とそれら選択肢が占める割合とからなる対比ユーザの投票分布を集計する。
【0094】
販売代行サーバ300は、試合一覧を含む選択画面をユーザ端末400に提供し(ステップS15)、投票する試合がユーザにより選択されたか否かを判別する(ステップS16)。
販売代行サーバ300は、投票する試合が選択されていないと判別すると(ステップS16;No)、試合が選択されるまで待機する。
【0095】
一方、投票する試合が選択されたと判別した場合(ステップS16;Yes)に、販売代行サーバ300は、同好ユーザの投票分布、及び、対比ユーザの投票分布を含む投票画面をユーザ端末400に提供する(ステップS24)。
例えば、制御部360(提供部364)は、図13に示すような投票画面TG5において、同好ユーザによる投票数の多い上位3つの選択肢を円グラフPC1にて表し、対比ユーザによる投票数の多い上位3つの選択肢を円グラフPC2にて表す。なお、円グラフPC1,PC2は、一例であり、他の種類のグラフにて上位の選択肢をそれぞれ表してもよい。
【0096】
なお、図13に示すような投票画面TG5がユーザ端末400に表示された状態で、ユーザの操作により投票券の購入が要求されると、販売代行サーバ300は、代金の決済を伴って、要求された投票内容の投票券をユーザに販売する。
すなわち、制御部360(販売部345)は、投票内容に係る投票券の購入を要請するための要請情報を送信部320を通じて主催者サーバ200へ送信し、受信部310を通じて正常な応答情報を主催者サーバ200から受信することにより、投票券の販売を確定させる。
【0097】
このような情報提供処理によって、投票券を購入しようとするユーザに対して、同好ユーザの投票分布、及び、対比ユーザの投票分布を含む投票画面(図13に示すような投票画面TG5)が提供される。そのため、ユーザは、自身が応援するチームについて深く理解している同好ユーザが予想した試合結果だけでなく、それ以外の対比ユーザが予想した試合結果を参考にして、投票を行うことができる。
【0098】
この結果、くじを購入するユーザに応じて、より有用な情報を提供することができる。
【0099】
(他の実施形態)
上記の実施形態2では、選定部361が選定した対比チームを応援する対比ユーザの投票分布を、同好ユーザの投票分布と共に提示する場合について説明したが、他に、応援チーム毎に分類した投票済ユーザの投票分布のうち、同好ユーザの投票分布と最も異なる投票分布を、同好ユーザの投票分布と共に提示してもよい。
例えば、取得部362は、同好ユーザを除いた投票済ユーザが行った投票内容を更に取得する。
また、集計部363は、取得部362が取得した投票内容に基づいて、異なる応援チーム毎に分類した投票済ユーザの投票分布のそれぞれを更に集計する。
そして、提供部364は、集計部363が応援チーム毎に集計した投票分布のうち、同好ユーザの投票分布と最も異なる投票分布を、同好ユーザの投票分布と共に提示する。
【0100】
また、上記の実施形態1,2では、スポーツくじの一例として、単一の試合結果を予想して投票する単一試合得点選択方式の投票券を、ユーザ端末から購入可能な投票システムについて説明したが、他の方式の投票券を購入可能な投票システムでも、同様に適用可能である。例えば、予め定められた数の試合(例えば13試合や5試合等)のそれぞれについて勝利する方のチームを予想する複数試合勝利チーム選択方式の投票券を購入可能な投票システムにおいても、同様に適用可能である。
また、このようなスポーツくじ以外にも、競輪、競馬、競艇といった公営競技の投票券を購入可能な投票システムにおいても、同様に適用可能である。
【0101】
以上説明したように、本発明によれば、くじを購入するユーザに応じて、より有用な情報を提供することのできるサーバ装置、情報提供方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0102】
100 投票システム
200 主催者サーバ
300 販売代行サーバ
310 受信部
320 送信部
330,350 記憶部
331 ユーザ管理情報
332 販売情報
351 購入履歴情報
340,360 制御部
341 登録部
342,362 取得部
343,363 集計部
344、364 提供部
345 販売部
361 選定部
400 ユーザ端末
500 情報処理装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 NIC
505 画像処理部
506 音声処理部
507 補助記憶部
508 インターフェース
509 操作ユニット
510 表示ユニット
900 インターネット
【要約】
【課題】くじを購入するユーザに応じて、より有用な情報を提供することのできるサーバ装置等を提供する。
【解決手段】販売代行サーバ300において、登録部341は、複数の競技体の中で各ユーザが応援するチームを、応援チームとしてそれぞれ登録する。取得部342は、試合への投票を既に済ませた投票済ユーザのうち、ユーザと応援チームが一致する同好ユーザが行った投票内容を取得する。集計部343は、取得部342が取得した投票内容に基づいて、試合における同好ユーザの投票分布を集計する。そして、提供部344は、集計部343が集計した投票分布を、案内情報に含めてユーザへ提供する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14