(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】グラウト材料
(51)【国際特許分類】
C04B 28/02 20060101AFI20241211BHJP
C04B 7/153 20060101ALI20241211BHJP
C04B 7/00 20060101ALI20241211BHJP
C04B 7/38 20060101ALI20241211BHJP
C04B 22/04 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
C04B28/02
C04B7/153
C04B7/00
C04B7/38
C04B22/04
(21)【出願番号】P 2024008217
(22)【出願日】2024-01-23
【審査請求日】2024-08-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003296
【氏名又は名称】デンカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100207756
【氏名又は名称】田口 昌浩
(74)【代理人】
【識別番号】100119666
【氏名又は名称】平澤 賢一
(74)【代理人】
【識別番号】100135758
【氏名又は名称】伊藤 高志
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 誠
(72)【発明者】
【氏名】高木 聡史
【審査官】田中 永一
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-139528(JP,A)
【文献】特開平11-349941(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113863349(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107540303(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 2/00 - 32/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
目開き90μmの篩を通過しない粗粉体と、目開き90μmの篩を通過する微粉体とを含み、目開き90μmの篩を通過した
前記微粉体が、化学成分として
、CaO、SiO
2
、Al
2
O
3
、Fe
2
O
3
及びTiO
2を含有し、
前記TiO
2
を0.01質量%以上含有するグラウト材料。
【請求項2】
前記微粉体が、化学成分としてTiO
2を0.03質量%以上含有する請求項1に記載のグラウト材料。
【請求項3】
目開き90μmの篩を通過せずに残った
前記粗粉体の化学成分としてのTiO
2含有量が、前記微粉体の化学成分としてのTiO
2含有量よりも小さい請求項1又は2に記載のグラウト材料。
【請求項4】
前記微粉体が、化学成分としてP
2O
5を0.05~5質量%含有する請求項1又は2に記載のグラウト材料。
【請求項5】
前記微粉体が、粒子径5μm以下の粒子を10~40質量%含有する請求項1又は2に記載のグラウト材料。
【請求項6】
発泡物質及び/又は減水剤を含有する請求項1又は2に記載のグラウト材料
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラウト材料に関する。
【背景技術】
【0002】
土木・建築分野で使用されるセメント系のグラウト材料としては、セメントに減水剤を加えたものが一般的である。これにさらに、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材又は石灰系膨張材や、アルミ粉等の発泡剤を必要に応じて添加して無収縮材料とし、これらに川砂や珪砂等を配合し、コンクリート構造物の細かい空隙や逆打ち工法での空隙、構造物の補修や補強箇所、機械装置のベースプレート下や軌道床板下等への充填に広く使用されている。
【0003】
グラウト材料を空隙に充填する場合、例えば10cm以上の比較的広い空隙に直接充填する場合は、ある程度の流動性があれば充填することができる。しかし、より狭い隙間、例えば数センチ程度の空隙に充填する場合は、より高い流動性が必要とされる。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、セメント及び所定の膨張材を含む結合材と骨材とを含むグラウト材料により、流動性がよく高耐久性となることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のような高い流動性のグラウト材料を用いると、材料分離を起こし易いという問題があった。
【0007】
以上から、本発明は、流動性が良好で、かつ、材料分離の生じにくいグラウト材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明者らは下記本発明に想到し当該課題を解決できることを見出した。すなわち本発明は下記のとおりである。
【0009】
[1] 目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分としてTiO2を含有するグラウト材料。
[2] 前記微粉体が、化学成分としてTiO2を0.03質量%以上含有する[1]に記載のグラウト材料。
[3] 目開き90μmの篩を通過せずに残った粗粉体の化学成分としてのTiO2含有量が、前記微粉体の化学成分としてのTiO2含有量よりも小さい[1]又は[2]に記載のグラウト材料。
[4] 前記微粉体が、化学成分としてP2O5を0.05~5質量%含有する[1]~[3]のいずれか1つに記載のグラウト材料。
[5] 前記微粉体が、粒子径5μm以下の粒子を10~40質量%含有する[1]~[4]のいずれか1つに記載のグラウト材料。
[6] 発泡物質及び/又は減水剤を含有する[1]~[5]のいずれか1つに記載のグラウト材料。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、流動性が良好で、かつ、材料分離の生じにくいグラウト材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る一実施形態(以下、「本実施形態」ということがある)について説明する。なお、本明細書において「部」、「%」は、特に規定しない限り質量基準である。
【0012】
本実施形態に係るグラウト材料は、目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分としてTiO2を含有するグラウト材料である。当該微粉体が化学成分としてTiO2を含有することで、グラウト材料として用いた際にチクソ性を付与することが可能となり、良好に充填性を示しながら、材料分離を生じにくくすることが可能となる。
【0013】
また、篩90μm下という細かい微粉体は、初期の反応性が比較的高いため、その微粉体中にTiO2が所定量含有されていることで、TiO2の機能、すなわち、上記チクソ性が発揮されやすくなると推察される。
【0014】
目開き90μmの篩を通過した微粉体は、チクソ性をより良好に発揮する観点から、化学成分としてTiO2を0.03質量%以上含有することが好ましく、0.03~5質量%含有することがより好ましく、0.05~3質量%含有することがさらに好ましい。化学成分としてTiO2を0.03質量%以上含有させるには、材料としてTiO2を含む材料(例えば、酸化チタン)を用いればよい。
【0015】
本実施形態において、目開き90μmの篩を通過せずに残った粗粉体の化学成分としてのTiO2含有量は、微粉体の化学成分としてのTiO2含有量より小さいことが好ましい。すなわち、微粉体の化学成分としてのTiO2含有量が粗粉体のTiO2含有量より大きいことで、反応性の高い微粉体中のTiO2の機能が発揮されやすくなって、チクソ性をより付与させやすくなって良好な充填性や、材料分離を生じにくくすることすることが可能となる。
【0016】
微粉体中のTiO2の機能をより効果的に発揮させる観点から、粗粉体のTiO2含有量(A)に対する微粉体のTiO2含有量(B)の割合(B/A)は、1.1~100であることが好ましく、1.5~55であることがより好ましい。
【0017】
本実施形態に係るグラウト材料は、目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分としてP2O5を0.05~5質量%含有することが好ましく、0.08~3質量%含有することがより好ましい。P2O5の含有量を0.05~5質量%とすることで、流動性を保持しやすくなり、フローダウン等を抑制することができる。
【0018】
化学成分としてP2O5を0.05~5質量%含有させるには、材料としてP2O5を含む材料(例えば、リン酸カルシウム)を用いればよい。
【0019】
本実施形態において、粗粉体の化学成分としてのP2O5含有量は、微粉体の化学成分としてのP2O5含有量より小さいことが好ましい。すなわち、微粉体の化学成分としてのP2O5含有量が粗粉体のP2O5含有量より大きいことで、反応性の高い微粉体中のP2O5の機能がより発揮されやすくなる。
【0020】
微粉体中のP2O5の機能をより効果的に発揮させる観点から、粗粉体のP2O5含有量(C)に対する微粉体のP2O5含有量(D)の割合(D/C)は、1.1~100であることが好ましく、2~65であることがより好ましい。
【0021】
本実施形態のグラウト材料は、発泡物質及び/又は減水剤を含有することが好ましい。
【0022】
発泡物質は、グラウト材料を施工した後、まだ固まらない状態のグラウト材料がブリーディングによる沈下や収縮するのをより効果的に抑止する目的で用いるものをいう。当該発泡物質としては、水と混練後に気体を発生するガス発泡物質であることが好ましい。
【0023】
ガス発泡物質としては、植物油及び鉱物油等の油状物質が挙げられる。また、ガス発泡物質としては、ステアリン酸で表面処理した燐片状のアルミニウム粉末、及びアトマイズ製法で製造したアルミニウム粉末等の粉末物質が挙げられる。また、ガス発泡物質としては、アゾ化合物、ニトロソ化合物及びヒドラジン誘導体等のアルカリ雰囲気下で窒素ガスを発泡する窒素ガス発泡物質が挙げられる。また、ガス発泡物質としては、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム及び過炭酸アンモニウムなどの過炭酸塩、過ホウ酸ナトリウムや過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸塩、過マンガン酸ナトリウム及び過マンガン酸カリウムなどの過マンガン酸塩、並びに、過酸化水素等の過酸化物質が挙げられる。
【0024】
上記のガス発泡物質としては、沈下抑制効果が大きいことから、ステアリン酸等で表面処理したアルミニウム粉末を用いることが好ましい。
【0025】
発泡物質の含有割合は、ブリーディングをより抑制する観点から、グラウト材料中、0.0001~1%であることが好ましく、0.0005~0.5%であることがより好ましく、0.001~0.2%であることがさらに好ましい。
【0026】
減水剤は、各材料の分散を助けるとともに、練り上がったグラウト材料の流動性をより良好にする役割を担う。
【0027】
当該減水剤は、特に限定されるものではなく、例えば、ナフタレン系減水剤、メラミン系流減水剤、アミノスルホン酸系減水剤、及びポリカルボン酸系減水剤等が挙げられ、これらは一種又は併用して使用可能である。
【0028】
減水剤の具体例としては、例えば、ナフタレン系減水剤としては、エヌエムビー社製商品名「レオビルドSP-9シリーズ」、花王社製商品名「マイティ2000シリーズ」、及び日本製紙社製商品名「サンフローHS-100」等が挙げられる。メラミン系減水剤としては、日本シーカ社製商品名「シーカメント1000シリーズ」及び日本製紙社製商品名「サンフローHS-40」等が挙げられる。アミノスルホン酸系減水剤としては、藤沢薬品工業社製商品名「パリックFP-200シリーズ」等が挙げられる。ポリカルボン酸系減水剤としては、エヌエムビー社製商品名「レオビルドSP-8シリーズ」、グレースケミカルズ社製商品名「ダーレックススーパー100PHX」、及び竹本油脂社製商品名「チューポールHP-8シリーズ」、「チューポールHP-11シリーズ」等が挙げられる。
【0029】
減水剤には粉末状のものも存在する。具体的には、ナフタレン系減水剤としては、花王社製商品名「マイティ100」、三洋化成工業社製商品名「三洋レベロンP」、及び第一工業製薬社製商品名「セルフロー110P」等が挙げられる。メラミン系減水剤としては、BASFポゾリス社製「メルメントF10M」等が挙げられる。ポリカルボン酸系減水剤としては、例えば、三菱化成社製商品名「クインフロー750」や花王社製商品名「CAD9000P」等が挙げられる。
【0030】
減水剤の含有割合はより良好な流動性の観点から、グラウト材料中、固形分換算で0.1~2%であることが好ましく、0.2~1.8%であることがより好ましく、0.3~1.0%であることがさらに好ましい。
【0031】
本実施形態において、目開き90μmの篩を通過した微粉体は、粒子径5μm以下の粒子を10~40質量%含有することが好ましく、15~35質量%含有することがより好ましい。粒子径5μm以下の粒子を10~40質量%含有することで、より良好なチクソ性を得ることができる。
【0032】
本実施形態に係るグラウト材料において、目開き90μmの篩を通過した微粉体は、化学成分として、既述の化学成分以外に、CaO、SiO2、Al2O3、Fe2O3を含むことが好ましい。
CaOの含有量は、10~70質量%であることが好ましく、SiO2は、10~50質量%であることが好ましく、Al2O3は、1~20質量%であることが好ましく、Fe2O3は、0.1~40質量%であることが好ましい。
【0033】
本実施形態に係るグラウト材料は、例えば、CaO原料、Al2O3原料、Fe2O3原料、SiO2原料、そしてTiO2原料と、必要応じてP2O5原料を混合し、焼成してクリンカを合成し、ボールミルを用いて粉砕した後、細骨材、発泡物質、減水剤等を適宜混合して製造することができる。
混合には、傾胴ミキサ、オムニミキサ、ヘンシェルミキサ、V型ミキサ、及びナウタミキサ等の混合装置を用いることができる。
【0034】
細骨材としては、通常用いられる細骨材を使用することができる。また、各種の混和材料を混合させることもできる。
【0035】
細骨材の含有量は、グラウト材料から細骨材を差し引いたセメント成分100質量部に対して、50~350質量部が好ましく、70~250質量部であることがより好ましい。細骨材の含有量が上記範囲内であることで厚塗り性を高めることができるようになる。
【0036】
CaO原料は、例えば、酸化カルシウム粉末、石灰石粉末を、Al2O3原料は、例えば、酸化アルミニウム粉末、ボーキサイト粉末を、Fe2O3原料は、例えば、酸化鉄粉末を、SiO2原料は、例えば、二酸化ケイ素粉末、珪石粉末を、TiO2原料は、例えば、酸化チタン粉末を、P2O5原料は、例えば、リン酸カルシウム粉末を用いることができる。
【0037】
なお、微粉体の含有量は、その機能を効率よく発揮させる観点から、グラウト材料中、10~80質量%であることが好ましく、20~70質量%であることがより好ましい。
【0038】
本実施形態のグラウト材料は、水と混錬して使用することができる。
このときの練り混ぜ水量は、使用する目的・用途や各材料の含有割合によって変化するため特に限定されるものではないが、グラウト材料100部に対して、10~70部であることが好ましく、14~65部であることがより好ましく、16~60部であることがさらに好ましい。練り混ぜ水量が上記下限値以上であることで、流動性の低下を抑制し、発熱量が極めて大きくなることを抑制することができる。また、練り混ぜ水量が上記上限値以下であることで、強度発現性を確保することができる。
【0039】
グラウト材料と水との練り混ぜ方法は特に限定されるものではないが、回転数が900rpm以上のハンドミキサ、通常の高速グラウトミキサ、又は二軸型の強制ミキサを使用することが好ましい。
【0040】
ハンドミキサや高速グラウトミキサでの練り混ぜは、例えば、ペール缶等の容器やミキサにあらかじめ所定の水を入れ、その後ミキサを回転させながらグラウトモルタル組成物を投入し、3分以上練り混ぜることが好ましい。
【0041】
また、強制ミキサでの練り混ぜは、例えば、あらかじめグラウトモルタル組成物をミキサに投入し、ミキサを回転させながら所定の水を投入し、少なくとも4分以上練り混ぜることが好ましい。
【0042】
練り混ぜられたグラウト材料は、通常、手動式注入ガン、ダイヤフラム式手押しポンプ、あるいは、スクイズ式等のモルタルポンプにより施工箇所まで圧送し、充填施工されることで、硬化体となる。
【実施例】
【0043】
(使用材料)
・CaO原料:石灰石粉末
・Al2O3原料:ボーキサイト粉末
・Fe2O3原料:酸化鉄粉末
・SiO2原料:珪石粉末
・TiO2原料:酸化チタン粉末
・P2O5原料:リン酸カルシウム粉末
・発泡物質(ガス発泡物質):ステアリン酸で表面処理した燐片状のアルミニウム粉末、市販品
・減水剤:ナフタレン系減水剤、第一工業製薬社製「セルフロー110P」
水:水道水
【0044】
CaO原料、Al2O3原料、Fe2O3原料、SiO2原料、そしてTiO2原料、P2O5原料を、微粉体及び粗粉体の化学成分が表1に示す割合となるように配合した後、1,350℃で焼成してクリンカを合成し、ボールミルを用いてブレーン比表面積で3,500cm2/gに粉砕して、セメント成分を製造し、当該セメント成分100質量部に対して、細骨材200質量部、水45質量部、ガス発泡物質0.0025質量部、減水剤0.5質量部を混合したグラウト材料を作製した。
【0045】
作製したグラウト材料を、目開き90μmの篩で篩分けし、通過した微粉体、篩上の粗粉体の化学成分の含有量を測定した。
CaO、Al2O3、Fe2O3、SiO2については、蛍光X線回折法(XRF)により測定した。TiO2及びP2O5等についても、蛍光X線回折法(XRF)により測定した。
なお、表中の「他」成分は、SO3、MgO、Na2O、K2O等の微量成分である。また、グラウト材料中の微粉体の含有量は35質量%であった。
【0046】
また、目開き90μmの篩を通過した微粉体のうち、目開き5μmの篩によって得た粒子径5μm以下の粒子の割合を測定した。結果を表1に示す。
【0047】
作製したグラウト材料について、下記の充填試験の空隙率、ブリーディング量及び流動性の評価を行った。結果を表1に示す。
【0048】
<充填試験の充填率>
縦100cm、横100cm、高さ5cmの箱状で、相対する2側面それぞれの中央にΦ4cmの穴のある容器に、片方の穴からモルタル(グラウト材料)を流し込む。もう片方の穴からモルタルが流れ出た時点で、モルタルの流し込みを終了する。モルタル硬化後、容器を取り外し、上面100cm×100cmについて、モルタルの充填率を測定する。充填率は、100cm×100cmのビニールを用意し、硬化体の上面に貼って、未充填部分をマークする。マークした部分を切り取り、充填部分のみを残したビニールの重量を測定し、下記式より算定する。
充填率(%)=充填部分のビニールの重量(g)/全ビニールの重量(g)
なお、充填率は高い方が好ましい。
【0049】
<ブリーディング率>
JSCE-F542に準拠して、ブリーディング率(%)を求めた。ブリーディング率が低いほど、材料分離抵抗性が良好といえる。
【0050】
<流動性>
JSCE-F541に準拠し、30℃環境下のJ14漏斗流下値で練混ぜ直後(グラウト材料を調製直後)と30分後に測定した。
【0051】
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明のグラウト材料は、コンクリート構造物の細かい空隙や逆打ち工法での空隙、構造物の補修や補強箇所、機械装置のベースプレート下や軌道床板下等への充填等に好適に用いることができる。
【要約】
【課題】流動性が良好で、かつ、材料分離の生じにくいグラウト材料を提供する。
【解決手段】目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分としてTiO2を含有するグラウト材料であり、当該微粉体は化学成分としてTiO2を0.03質量%以上含有することが好ましい。
【選択図】なし