(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】釣り用ルアー
(51)【国際特許分類】
A01K 85/02 20060101AFI20241211BHJP
A01K 85/00 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
A01K85/02
A01K85/00 G
(21)【出願番号】P 2024110246
(22)【出願日】2024-07-09
【審査請求日】2024-07-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524260122
【氏名又は名称】松本 猛司
(73)【特許権者】
【識別番号】396011772
【氏名又は名称】株式会社ラッキークラフト
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100133592
【氏名又は名称】山口 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100083127
【氏名又は名称】恒田 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100228511
【氏名又は名称】佐藤 彩秋
(74)【代理人】
【識別番号】100173462
【氏名又は名称】宮本 一浩
(72)【発明者】
【氏名】松本 猛司
【審査官】星野 浩一
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3194484(JP,U)
【文献】登録実用新案第3180790(JP,U)
【文献】特開2002-238402(JP,A)
【文献】特開2021-069371(JP,A)
【文献】特開2018-174878(JP,A)
【文献】特開2022-176796(JP,A)
【文献】アイランドスタイルさん専用スライドスイマー250 ワイヤーガード,Yahooプリマ,日本,2020年07月26日,第1―2頁,https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/item/z30470996
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 85/02
A01K 85/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴体と、前記胴体に連結されて前記胴体の下方に延びるフックガードとを備える釣り用ルアーにおいて、
前記フックガードは、
線材を曲げ加工して構成されて、平面形において全体としてV字形に形成されるとともに、
前記V字形の頂点に形成された半環状の挿通部と、前記挿通部の端部から、前記V字形の外側に延びる中間部と、前記中間部の端部から、前記V字形の更に外側に延びる本体部を備え、
前記本体部の開角が前記中間部の開角よりも大きくされていて、
前記胴体は、
前記フックガードの前記挿通部が挿通される丸環と、
前記フックガードの前記中間部が係合される係合手段
であって、前記丸環よりも前記胴体の頭部に寄った位置に配置されている係合手段と、を備え、
前記係合手段は、
当該係合手段の横断面形において、開口部と、当該係合手段の内部にあって、前記開口部よりも幅が広い保持部を備えるT字形溝であって、
前記T字形溝は、前記フックガードを前記丸環周りに回動させることによって、前記フックガードの前記中間部を、前記開口部を通して前記T字形溝に出し入れできる位置に配置されていて、
前記T字形溝の前記開口部及び前記保持部の幅は、前記フックガードに外力が加わらない状態における前記中間部の幅よりも狭いことを特徴とする、
釣り用ルアー。
【請求項2】
前記フックガードは、前記中間部と前記本体部の境界において屈曲されていて、前記本体部は前記胴体の下方に向かって延びている、
請求項1に記載の釣り用ルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り用ルアーに装着されて、当該釣り用ルアーの根掛かりを抑制するフックガードと、フックガードを備える釣り用ルアーと、釣り用ルアーに後付けされて、フックガードの装着を可能にする後付け部材に関する。
【背景技術】
【0002】
釣り用ルアーに、当該釣り用ルアーの根掛かりを抑制するフックガードを備えることが知られている。例えば、特許文献1に記載の釣り用ルアーが備えるフックガードは、金属の線材を曲げ加工して構成される部材であって、ルアー本体の前端に固定される。そして、フックガードはルアー本体の下方に延びる。また、特許文献1に記載の釣り用ルアーが備えるフックつまり釣り針は、フックガードの後方に配置されている。そのため、釣り用ルアーが釣り糸に曳かれて前進する場合に、フックが海底の岩や海藻に絡む前に、フックガードが岩や海藻に当接する。フックガードが岩や海藻に当接すると、フックガードが岩や海藻から反力を受けるので、釣り用ルアーは上方に移動する。その結果、フックが海底の岩や海藻に絡むことが回避される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の釣り用ルアーにおいては、フックガードはルアー本体にビス止めされている。そのため、フックガードをルアー本体へ着脱する際には工具を必要とするので、手間が掛かるという問題がある。また、小さなビスは紛失しやすいので、特に屋外でフックガードの交換を行う際には注意を要するという問題がある。特許文献1に記載の釣り用ルアーにおいては、フックガードが1点で、つまり1本のビスだけでルアー本体に結合されているので、フックガードが外力を受ける場合に脱落しやすいという問題もある。
【0005】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、釣り用ルアーへの着脱が容易で、かつ、釣り用ルアーに安定して結合されるフックガードを提供することを目的とする。また、本発明は、フックガードの着脱が容易で、かつ、フックガードを強固に結合できる釣り用ルアーを提供することを目的とする。加えて、本発明は、釣り用ルアーに後付けされて、フックガードの結合を可能にする後付け部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る釣り用ルアーは、胴体と、胴体に連結されて胴体の下方に延びるフックガードとを備える。該釣り用ルアーが備えるフックガードは、線材を曲げ加工して構成されて、平面形において全体としてV字形に形成されるとともに、V字形の頂点に形成された半環状の挿通部と、挿通部の端部から、V字形の外側に延びる中間部と、中間部の端部から、V字形の更に外側に延びる本体部を備え、本体部の開角が中間部の開角よりも大きくされている。該釣り用ルアーが備える胴体は、フックガードの挿通部が挿通される丸環と、フックガードの中間部が係合される係合手段であって、丸環よりも胴体の頭部に寄った位置に配置されている係合手段と、を備える。係合手段は、当該係合手段の横断面形において、開口部と、当該係合手段の内部にあって、開口部よりも幅が広い保持部を備えるT字形溝である。T字形溝は、フックガードを丸環周りに回動させることによって、フックガードの中間部を、開口部を通してT字形溝に出し入れできる位置に配置されている。T字形溝の開口部及び保持部の幅は、フックガードに外力が加わらない状態における中間部の幅よりも狭くされている。
【0007】
フックガードは、中間部と本体部の境界において屈曲されていて、本体部は胴部の下方に向かって延びていても良い。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る釣り用ルアーは、工具を使わないで、フックガードを着脱できる。そのため、必要な場合に、容易にフックガードを着脱できる。また、フックガードは2点、つまり丸環と係合手段でもって、釣り用ルアーに結合されるので、釣り用ルアーに対して安定して保持される。そのため、フックガードが外力を受けた場合に、脱落しにくい。このように、本発明によれば、フックガードの着脱が容易で、フックガードが脱落しにくい釣り用ルアーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態に係る釣り用ルアーの全体構成を示す側面図である。
【
図2】
図1に記載の釣り用ルアーの作用を示す説明図である。
【
図3】(A)は
図1に記載の釣り用ルアーが備えるフックガードの構成を示す平面図である。(B)は釣り用ルアーを
図1において矢印Aで示す方向から見る矢視図である。
【
図4】
図1に記載の釣り用ルアーを
図1においてBB’線で示す平面で切断して示す断面図である。
【
図5】(A)~(D)は、フックガードを釣り用ルアーに結合する手順を時系列に沿って示す説明図である。
【
図6】後付け部材を釣り用ルアーの胴体に取り付けた状態を示す正面図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係る釣り用ルアーの別例を示す縦断面図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る釣り用ルアーの更に別の構成例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態に係るフックガードと釣り用ルアーと後付け部材の構成と作用を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面においては、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る釣り用ルアー1の全体構成を示す側面図である。
図1に示すように、釣り用ルアー1は、胴体2と、後述する複数の付属品で構成される。胴体2は、プラスチック素材の成形品であって、釣りの対象魚の餌となる小魚を模している。
図1においては、胴体2の左側が餌となる小魚の頭に相当し、右側が小魚の尾に相当する。また、胴体2の上側が小魚の背に相当し、下側が小魚の腹に相当する。また、本明細書において、「前」とは、小魚の尾から頭に向かう方向、つまり、
図1において、左に向かう方向を指す。「下」とは小魚の背から腹に向かう方向を指す。
【0013】
図1に示すように、胴体2の背側にはラインアイ3が、頭部の先端にはフロントアイ4が固定されている。ラインアイ3とフロントアイ4は、本願発明における丸環の具体例である。ラインアイ3には、釣り糸5が結び付けられる。フロントアイ4の機能については後述する。また、胴体2の腹側には、フロントフックアイ6とリアフックアイ7が固定されている。フロントフックアイ6とリアフックアイ7も、本願発明における丸環の具体例であって、それぞれに、フック8が取り付けられている。フック8は釣り用ルアー1に誘引された対象魚の口を引っ掛ける釣り針である。また、フロントアイ4とフロントフックアイ6の間には、係合部9が形成されている。係合部9は胴体2の腹側にあって、胴体2の下方に突出する部位であって、胴体2と一体に構成されている。なお、係合部9の詳細な構成と作用については後述する。
【0014】
図1に示すように、釣り用ルアー1はフックガード10を備えている。フックガード10は、ステンレス鋼の線材で構成されていて、後端がフロントフックアイ6にさし込まれていて、そこから、前方に伸びている。前述したように、フロントフックアイ6とフロントアイ4の間には係合部9があって、フロントフックアイ6から延びたフックガード10は係合部9に係合されて、さらに前方に伸びている。そして、フックガード10は係合部9とフロントアイ4の間で下方に折り曲げられて、下方斜め前方に延びている。また、後述するように、フックガード10は平面形において、全体としてV字形をなしているので、フックガード10は、胴体2の左右方向、つまり、
図1において、紙面を貫く方向に拡がっている。
【0015】
図2は、釣り用ルアー1の作用を説明する説明図であって、釣り用ルアー1が釣り場の水中に置かれた状態を示している。
図2に示す状態において、釣り用ルアー1は、ラインアイ3に結び付けられた釣り糸5に曳かれて、図の左方に移動する。そして、
図2に示すように、釣り用ルアー1の進路前方には岩塊11が存在する。そのため、釣り用ルアー1が図の左方に移動すると、フックガード10が岩塊11に衝突する。フックガード10が岩塊11に衝突すると、フックガード10が岩塊11から受ける反力によって、釣り用ルアー1は上方に移動する。その結果、フック8の岩塊11への接触が回避される。そのため、フック8が岩塊11に引っ掛かることがない。このようにして、釣り用ルアー1の根掛かりが回避される。
【0016】
図3(A)は釣り用ルアー1が備えるフックガード10の構成を示す平面図である。フックガード10は、ステンレス鋼の線材を、平面形において、全体としてV字形になるように曲げ加工して形成される。そして、V字形の頂点には半環状の挿通部10aが形成されている。なお、本明細書において、「半環状」とは、完全な「環」つまり完全に閉じた「環」ではないことを意味する。言い換えるならば、「半環」とは閉じた「環」の一部を切り取って得られる形状を指す。また、挿通部10aの形状は、その曲率半径が全区間において等しいものには限定されない。つまり、挿通部10aの輪郭は均一な円弧を描くものには限定されない。挿通部10aの曲率半径は途中で変化しても良い。つまり、挿通部10aの輪郭はいびつなものであっても良い。挿通部10aには曲率半径が無限大になる部位があっても良い。例えば、挿通部10aは平面形において「U字形」をなしていても良い。
【0017】
また、
図3(A)に示すように、フックガード10は、挿通部10aの端部からV字形の外側に延びる中間部10bと、中間部10bの端部からV字形の更に外側に延びる本体部10cとを備えている。また、フックガード10は中間部10bと本体部10cの境界において、本体部10cがV字形の外側に向かうように折り曲げられている。そのため、左右の本体部10cの開角θcは左右の中間部10bの開角θbよりも大きい。
【0018】
図3(B)は釣り用ルアー1を
図1において矢印Aで示す方向から見る矢視図であって、釣り用ルアー1の胴体2にフックガード10が取り付けられた状態を示している。
図3(B)に示すように、フックガード10の挿通部10aはフロントフックアイ6に挿通されている。また、フックガード10はV字を閉じるように変形された状態で胴体2に取り付けられて、中間部10bが係合部9にはめ込まれて係合される。
【0019】
また、フックガード10の側面形において、本体部10cは中間部10bに対して屈曲されている。そのため、
図1及び
図2に示すように、フックガード10を胴体2に取り付けると、フックガード10の先端は胴体2の下方に延びる。
【0020】
図4は、釣り用ルアー1を
図1においてBB’線で示す平面で切断して示す断面図である。つまり、
図4は、釣り用ルアー1の胴体2の係合部9が形成された部位の横断面図である。
図4に示すように、係合部9は、釣り用ルアー1の横断面形において、係合部9の外側に開口部9aを備え、開口部9aの奥に保持部9bを備えている。そして、開口部9aは、V字を閉じるようにフックガード10に力を加えて、フックガード10の左右の中間部10bが互いに接触するように変形させた状態で、フックガード10の中間部10bを出し入れできる幅を有している。一方、保持部9bの幅は開口部9aの幅よりも大きくされている。このように、係合部9には、幅の広い保持部9bと幅の狭い開口部9aとからなるT字形の溝が形成されている。
【0021】
このように構成されているので、フックガード10に力を加えて、フックガード10の左右の中間部10bを相互に接近させて、フックガード10の中間部10bを開口部9aを通して係合部9の中に入れることができる。更に、中間部10bを係合部9の中に押し入れて、中間部10bが保持部9bの中に入ったところで、力を緩めると、フックガード10自身のばね力が作用して、フックガード10の左右の中間部10bの相互の間隔が保持部9bの幅方向に広がる。その結果、中間部10bを係合部9から取り出すことができなくなる。つまり、フックガード10を係合部9に保持される。このように、係合部9が備えるT字形の溝が、中間部10bを係合する係合手段として機能する。
【0022】
図5(A)~(D)は、フックガード10を釣り用ルアー1の胴体2に結合する手順を時系列に沿って示す説明図である。フックガード10を釣り用ルアー1の胴体2に結合する際には、まず、
図5(A)に示すように、フックガード10の本体部10cの端部をフロントフックアイ6に差し込む。そして、フックガード10の本体部10cと中間部10bを順次フロントフックアイ6に差し入れて、その後、
図5(B)に示すように、フックガード10の挿通部10aをフロントフックアイ6に挿通させる。その後、V字を閉じるようにフックガード10に力を加えて、フックガード10を変形させて、
図5(C)に示すように、フックガード10の中間部10bを係合部9の中に押し入れる。その後、フックガード10に加えていた力を除去すると、
図5(D)に示すように、フックガード10の結合が完了する。フックガード10を釣り用ルアー1の胴体2から取り外す場合には、上記の逆の手順を辿れば良い。このように、フックガード10を胴体2に対して着脱する場合には、工具を必要としない。また、特別な技術を必要としない。
【0023】
上記において、あらかじめ係合部9が胴体2と一体に形成されている例を示した。しかしながら、フックガード10が取り付けられる胴体2は、あらかじめ係合部9が形成されているものには限定されない。例えば、
図6に示す後付け部材12を胴体2に後付けして、その結果、胴体2に係合部9が形成されるようにしても良い。なお、
図6は、後付け部材12を胴体2に取り付けた状態を示す正面図である。
【0024】
図6に示すように、後付け部材12は、開口部9aと保持部9bとからなるT字形の溝を備える係合部9を備えている。そのため、後付け部材12を接着剤13でもって胴体2に接着固定すれば、胴体2に事後的に係合部9が形成される。
【0025】
なお、接着剤13の種類は限定されない。各種の接着剤を任意に選択して、接着剤13として使用することができる。また、後付け部材12を胴体2に固定する手段は、接着剤13には限定されない。後付け部材12はビスでもって、胴体2に固定されても良い。後付け部材12は両面テープでもって、胴体2に固定されても良い。
【0026】
図7は、釣り用ルアー1の別例を示す縦断面図である。上記において、係合部9が胴体2の下面から突出する例を示したが、係合部9は胴体2の下面から突出するものには限定されない。
図7に示すように、胴体2の下面から凹入する凹部14を備えて、その凹部14の中に係合部9が形成されても良い。また、フックガード10はフロントアイ4に挿通されて、係合部9の後方で折り曲げられて、胴体2の下方に延びるようにされても良い。
【0027】
図8は、釣り用ルアー1の更に別の構成例を示す側面図である。
図8に示すように、係合部9が胴体2の下面から突出する場合においても、フックガード10がフロントアイ4に挿通されて、係合部9の後方で折り曲げられて、胴体2の下方に延びるようにされても良い。
【0028】
以上、説明したように、フックガード10を釣り用ルアー1に着脱する際には工具を必要としない。また、ビスのような微細な締結手段を必要としない。そのため、特に野外において、フックガード10の着脱を容易に行うことができる。また、フックガード10は胴体2に対して、フロントフックアイ6又はフロントアイ4と係合部9の2か所で支持される。そのため、フックガード10は胴体2に安定して保持される。そのため、フックガード10に外力を受けた場合に脱落しにくい。また、後付け部材12によれば、フックガード10に対応しない釣り用ルアー1を、フックガード10の取り付け可能なものに改造できる。
【0029】
しかしながら、本発明の技術的範囲は、上記の実施の形態によっては限定されない。本発明は、特許請求の範囲に記載の技術的思想の限りにおいて、自由に変形、応用あるいは改良して実施できる。
【0030】
特に、上記の実施の形態において示された胴体2の具体的な形態は例示であって、本発明の技術的範囲は、胴体2の具体的な形態によっては限定されない。そもそも、本発明が適用される釣り用ルアーの形式は限定されない。本発明は各種の形式の釣り用ルアーに適用される。本発明が適用される釣り用ルアーに、本明細において開示されていない変更を加えることは全くの自由である。
【0031】
また、上記において、フックガード10の挿通部10aがフロントフックアイ6に挿通される例と、フロントアイ4に挿通される例を示したが、本願発明における丸環はフロントフックアイ6とフロントアイ4には限定されない。
【0032】
また、上記において、フックガード10の素材としてステンレス鋼を例示したが、フックガード10の素材はステンレス鋼には限定されない。各種の素材を任意に選択することができる。
【0033】
また、上記において、係合手段の具体的構成として、「T字形溝」を例示したが、係合手段は「T字形溝」には限定されない。係合手段は中間部10bを係合して保持できるものであれば十分であり、各種の機械的構成を任意に選択することができる。また、「T字形溝」の具体的な形状は図示された断面形状によっては限定されない。
【符号の説明】
【0034】
1 釣り用ルアー、2 胴体、3 ラインアイ、4 フロントアイ、5 釣り糸、6 フロントフックアイ、7 リアフックアイ、8 フック、9 係合部、9a 開口部、9b 保持部、10 フックガード、10a 挿通部、10b 中間部、10c 本体部、11 岩塊、12 後付け部材、13 接着剤、14 凹部
【要約】
【課題】釣り用ルアーへの着脱が容易で、かつ、釣り用ルアーに安定して結合されるフックガードを提供する。
【解決手段】フックガード10は、線材を曲げ加工して構成されて、平面形において全体としてV字形に形成されるとともに、V字形の頂点に形成された半環状の挿通部10aと、挿通部10aの端部から、V字形の外側に延びる中間部10bと、中間部10bの端部から、V字形の更に外側に延びる本体部10cを備え、本体部10cの開角が中間部10bの開角よりも大きくされている。
【選択図】
図3