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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-10
(45)【発行日】2024-12-18
(54)【発明の名称】管理システム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0645 20230101AFI20241211BHJP
   G06Q 10/20 20230101ALI20241211BHJP
【FI】
G06Q30/0645
G06Q10/20
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2024512505
(86)(22)【出願日】2023-03-28
(86)【国際出願番号】 JP2023012366
(87)【国際公開番号】W WO2023190429
(87)【国際公開日】2023-10-05
【審査請求日】2024-03-05
(31)【優先権主張番号】P 2022054729
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】林 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】友谷 浩之
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 雄亮
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-148928(JP,A)
【文献】韓国登録特許第1896032(KR,B1)
【文献】特開2016-143185(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111915403(CN,A)
【文献】特開2021-189772(JP,A)
【文献】国際公開第2021/029043(WO,A1)
【文献】特開2011-198185(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザによってシェアされる移動体(100)を管理する管理システム(10)であって、
前記移動体と通信可能な携帯端末(200)を備え、
前記携帯端末は、
メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体(100A)に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける受付部(216)と、
前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を前記移動体に対してい得る利用制限情報提供部(218)と、を備え
前記移動体は、
前記携帯端末から供給される前記利用制限情報を取得する利用制限情報取得部(116)と、
前記利用制限情報が前記利用制限情報取得部によって取得された場合に、前記移動体の利用を制限する利用制限部(118)と、を備える、管理システム。
【請求項2】
請求項に記載の管理システムにおいて、
前記携帯端末と通信可能な管理装置(400)を更に備え、
前記携帯端末は、前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体情報を前記管理装置に提供する要メンテナンス移動体情報提供部(220)を更に備え、
前記管理装置は、前記移動体の利用予約を受け付ける予約受付部(410)を備え、
前記予約受付部は、前記要メンテナンス移動体情報に対応する前記移動体の前記利用予約を前記要メンテナンス移動体情報に基づいて制限する、管理システム。
【請求項3】
複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理システムであって、
前記移動体と通信可能な携帯端末を備え、
前記携帯端末は、
メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける受付部と、
前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を行う利用制限情報提供部と、を備え、
前記移動体は、
前記携帯端末から供給される前記利用制限情報を取得する利用制限情報取得部と、
前記利用制限情報が前記利用制限情報取得部によって取得された場合に、前記移動体の利用を制限する利用制限部と、を備え、
前記管理システムは、前記携帯端末と通信可能な管理装置を更に備え、
前記携帯端末は、前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体情報を前記管理装置に提供する要メンテナンス移動体情報提供部を更に備え、
前記管理装置は、前記移動体の利用予約を受け付ける予約受付部を備え、
前記予約受付部は、前記要メンテナンス移動体情報に対応する前記移動体の前記利用予約を前記要メンテナンス移動体情報に基づいて制限し、
前記移動体は、
通信可能範囲内に位置する他移動体との間で通信を行う移動体間通信部(111)と、
前記利用制限情報が前記利用制限情報取得部によって取得された場合、利用可能な前記他移動体に前記利用予約を移管する予約移管部(122)と、を備える、管理システム。
【請求項4】
請求項又はに記載の管理システムにおいて、
前記移動体には、携帯通信端末によって読み取り可能であるとともに前記携帯通信端末を前記管理装置にアクセス可能とするための情報を提示する情報提示部(110)が備えられている、管理システム。
【請求項5】
請求項又はに記載の管理システムにおいて、
前記管理装置は、前記移動体が前記要メンテナンス移動体に該当するに至っているか否かを、前記移動体に関するメンテナンス履歴及び利用履歴のうちの少なくともいずれかに基づいて推定する推定部(412)を更に備え、
前記予約受付部は、前記要メンテナンス移動体に該当するに至っていると前記推定部によって推定された前記移動体の前記利用予約を制限する、管理システム。
【請求項6】
請求項又はに記載の管理システムにおいて、
前記管理装置は、前記携帯端末から前記要メンテナンス移動体情報が供給された場合に、前記要メンテナンス移動体に対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報を予め登録されたメンテナンスメンバーに配信する要メンテナンス情報配信部(414)を更に備える、管理システム。
【請求項7】
請求項に記載の管理システムにおいて、
前記管理装置は、前記要メンテナンス移動体情報を前記管理装置に提供した前記携帯端末の所持者が予め登録された前記メンテナンスメンバーである場合に、前記要メンテナンス移動体に対しての前記メンテナンス作業を前記所持者が行い得るか否かを、予め登録された前記メンテナンスメンバーに関する情報であるメンテナンスメンバー情報に基づいて判定する判定部(416)を更に備え、
前記携帯端末の前記所持者が前記要メンテナンス移動体に対しての前記メンテナンス作業を行い得ないと前記判定部が判定した場合、前記要メンテナンス情報配信部は、前記要メンテナンス移動体に対しての前記メンテナンス作業を行い得る前記メンテナンスメンバーが所持する端末装置(300)に前記要メンテナンス情報を配信する、管理システム。
【請求項8】
請求項又はに記載の管理システムにおいて、
前記携帯端末は、前記移動体に生じている不具合の内容である不具合内容を判定する不具合内容判定部(225)と、
前記不具合内容判定部によって判定された前記不具合内容を前記携帯端末に備えられた表示部(210)に表示する表示制御部(226)と、を更に備える、管理システム。
【請求項9】
複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理システムであって、
前記移動体と通信可能な携帯端末を備え、
前記携帯端末は、
メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける受付部と、
前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を行う利用制限情報提供部と、を備え、
前記移動体は、
前記携帯端末から供給される前記利用制限情報を取得する利用制限情報取得部と、
前記利用制限情報が前記利用制限情報取得部によって取得された場合に、前記移動体の利用を制限する利用制限部と、を備え、
前記管理システムは、前記携帯端末と通信可能な管理装置を更に備え、
前記携帯端末は、前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体情報を前記管理装置に提供する要メンテナンス移動体情報提供部を更に備え、
前記管理装置は、前記移動体の利用予約を受け付ける予約受付部を備え、
前記予約受付部は、前記要メンテナンス移動体情報に対応する前記移動体の前記利用予約を前記要メンテナンス移動体情報に基づいて制限し、
前記管理装置は、一の前記移動体に対しての前記利用予約が前記予約受付部によって受け付けられている状態で、前記一の移動体が前記要メンテナンス移動体に該当するに至った場合、利用可能な他移動体である利用可能移動体(100B)への前記利用予約の変更のための利用予約変更情報を、前記一の移動体の前記利用予約を行った前記ユーザが所持する前記携帯端末であるユーザ端末に通知する通知部(418)を更に備え、
前記通知部は、前記一の移動体から第1距離未満の位置に前記利用可能移動体が存在する場合には、前記一の移動体から前記第1距離未満の位置に存在する前記利用可能移動体への前記利用予約の変更のための前記利用予約変更情報を前記ユーザ端末に通知し、前記一の移動体から前記第1距離未満の位置に前記利用可能移動体が存在しない場合には、前記一の移動体から前記第1距離以上、第2距離未満の位置に存在する前記利用可能移動体への前記利用予約の変更のための前記利用予約変更情報を前記ユーザ端末に通知する、管理システム。
【請求項10】
複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理方法であって、
メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を携帯端末に備えられた受付部が受け付けるステップ(S1)と、
前記要メンテナンス移動体情報が受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を前記携帯端末に備えられた利用制限情報提供部前記移動体に対して行うステップ(S2)と、
前記利用制限情報に基づいて、前記移動体に備えられた利用制限部が前記移動体の利用を制限するステップ(S3)と、
を有する、管理方法。
【請求項11】
複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理方法であって、
メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を、前記移動体と通信可能な携帯端末に備えられた受付部が受け付けるステップ(S1、S11)と、
前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を、前記携帯端末に備えられた利用制限情報提供部が前記移動体に対して行うステップ(S2)と、
前記利用制限情報が前記移動体に備えられた利用制限情報取得部によって取得された場合に、前記移動体に備えられた利用制限部が前記移動体の利用を制限するステップ(S3)と、
前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記携帯端末に備えられた要メンテナンス移動体情報提供部が、前記携帯端末と通信可能な管理装置に前記要メンテナンス移動体情報を提供するステップ(S12)と、
前記要メンテナンス移動体情報に対応する前記移動体の利用予約を、前記管理装置に備えられた予約受付部が前記要メンテナンス移動体情報に基づいて制限するステップ(S13)と、
前記利用制限情報が前記利用制限情報取得部によって取得された場合に、前記移動体に備えられた移動体間通信部が、通信可能範囲内に位置する他移動体との間で通信を行い、前記移動体に備えられた予約移管部が、利用可能な前記他移動体に前記利用予約を移管するステップ(S22~S24)と、
を有する、管理方法。
【請求項12】
複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理方法であって、
メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を、前記移動体と通信可能な携帯端末に備えられた受付部が受け付けるステップと、
前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を、前記携帯端末に備えられた利用制限情報提供部が前記移動体に対して行うステップと、
前記利用制限情報が前記移動体に備えられた利用制限情報取得部によって取得された場合に、前記移動体に備えられた利用制限部が前記移動体の利用を制限するステップと、
前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記携帯端末に備えられた要メンテナンス移動体情報提供部が、前記携帯端末と通信可能な管理装置に前記要メンテナンス移動体情報を提供するステップと、
前記要メンテナンス移動体情報に対応する前記移動体の利用予約を、前記管理装置に備えられた予約受付部が前記要メンテナンス移動体情報に基づいて制限するステップと、
一の前記移動体に対しての前記利用予約が前記予約受付部によって受け付けられている状態で、前記一の移動体が前記要メンテナンス移動体に該当するに至った場合、利用可能な他移動体である利用可能移動体への前記利用予約の変更のための利用予約変更情報を、前記一の移動体の前記利用予約を行った前記ユーザが所持する前記携帯端末であるユーザ端末に、前記管理装置に備えられた通知部が通知する通知ステップ(S91~S95)と、
を有し、
前記通知ステップでは、前記一の移動体から第1距離未満の位置に前記利用可能移動体が存在する場合には、前記一の移動体から前記第1距離未満の位置に存在する前記利用可能移動体への前記利用予約の変更のための前記利用予約変更情報を前記通知部が前記ユーザ端末に通知し、前記一の移動体から前記第1距離未満の位置に前記利用可能移動体が存在しない場合には、前記一の移動体から前記第1距離以上、第2距離未満の位置に存在する前記利用可能移動体への前記利用予約の変更のための前記利用予約変更情報を前記通知部が前記ユーザ端末に通知する、管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2016-12291号公報には、シェアリング用の複数の自転車と、所定台数の自転車を停めることが可能な複数の駐輪エリアと、各々の駐輪エリアに設置された管理装置とを含む移動体シェアリングシステムが開示されている。
【発明の概要】
【0003】
近時では、複数のユーザによってシェアされる移動体をより良好に管理し得る技術が待望されている。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【0005】
本発明の一態様による管理システムは、複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理システムであって、前記移動体と通信可能な携帯端末を備え、前記携帯端末は、メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける受付部と、前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を行う利用制限情報提供部と、を備える。
【0006】
本発明の他の態様による管理方法は、複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理方法であって、メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を携帯端末が受け付けるステップと、前記要メンテナンス移動体情報が受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を前記携帯端末が行うステップと、前記利用制限情報に基づいて前記移動体の利用を制限するステップと、を有する。
【0007】
本発明によれば、複数のユーザによってシェアされる移動体を良好に管理し得る管理システム及び管理方法を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態による管理システムの例を示すブロック図である。
図2A図2Aは、移動体の例を示すブロック図である。
図2B図2Bは、携帯端末の例を示すブロック図である。
図2C図2Cは、端末装置の例を示すブロック図である。
図2D図2Dは、管理装置の例を示すブロック図である。
図3図3は、一実施形態によるシェアリングシステムの例を示すブロック図である。
図4図4は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図5図5は、一実施形態による管理システムの動作を示すフローチャートである。
図6図6は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図7図7は、携帯通信端末の例を示すブロック図である。
図8図8は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図9図9は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図10図10は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図11図11は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図12図12は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図13図13は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図14図14は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図15図15は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図16図16は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図17図17は、表示画面の例を示す図である。
図18図18は、表示画面の例を示す図である。
図19図19は、表示画面の例を示す図である。
図20図20は、表示画面の例を示す図である。
図21図21は、表示画面の例を示す図である。
図22図22は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図23図23は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図24図24は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図25図25は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図26図26は、表示画面の例を示す図である。
図27図27は、表示画面の例を示す図である。
図28図28は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図29図29は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図30図30は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図31図31は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図32図32は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図33図33は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図34図34は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
図35図35は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
図36図36は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
図37図37は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
図38図38は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図39図39は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図40図40は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図41図41は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図42図42は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図43図43は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図44図44は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図45図45は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図46図46は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
図47図47は、表示画面の例を示す図である。
図48図48は、一実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[一実施形態]
一実施形態による管理システム及び管理方法について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態による管理システムの例を示すブロック図である。図2Aは、移動体の例を示すブロック図である。図2Bは、携帯端末の例を示すブロック図である。図2Cは、端末装置の例を示すブロック図である。図2Dは、管理装置の例を示すブロック図である。図3は、本実施形態によるシェアリングシステムの例を示すブロック図である。
【0010】
図1に示すように、本実施形態による管理システム10には、携帯端末200と、端末装置300と、管理装置400とが含まれ得るが、これに限定されない。管理システム10は、複数のユーザによってシェアされる移動体100を管理する。また、管理システム10は、移動体100に対してのメンテナンスを管理し得る。メンテナンスには、点検、充電、清掃、整備、移動等が含まれ得るが、これに限定されない。充電には、バッテリ交換等が含まれるが、これに限定されない。整備には、修理、部品交換等が含まれるが、これに限定されない。移動体100と、携帯端末200と、端末装置300と、管理装置400とは、インターネット等のネットワーク24に接続され得る。管理システム10は複数の移動体100を管理するが、図1においては、複数の移動体100のうちの1つの移動体100が図示されている。管理システム10には、複数の携帯端末200が含まれ得るが、図1においては、複数の携帯端末200のうちの1つの携帯端末200が図示されている。管理システム10には、複数の端末装置300が含まれ得るが、図1においては、複数の端末装置300のうちの1つの端末装置300が図示されている。
【0011】
図3に示すように、移動体100は、シェアリングシステム12において用いられ得る。移動体100は、本実施形態によるシェアリングシステム12を運営する運営事業者から各々のユーザ(利用者)に貸し出され得る。また、移動体100は、複数のユーザ間で共有され得る。
【0012】
シェアリングシステム12は、貸し出しポート(ステーション、サイクルポート)22を含む。貸し出しポート22は、シェアリングシステム12を運営する運営事業者によって設置され得る。複数の貸し出しポート22が、街中の様々な場所に設けられ得る。例えば、鉄道の駅の近隣地、幹線道路の近隣地、商業施設の近隣地等に貸し出しポート22が設けられ得るが、これに限定されない。各々の貸し出しポート22には、複数の移動体100が駐車され得る。
【0013】
ユーザは、シェアリングシステム12に対してユーザ登録を行い得る。ユーザに関する情報であるユーザ情報が、シェアリングシステム12に登録され得る。ユーザ情報には、当該ユーザに対して付与された識別情報であるユーザ識別情報が含まれ得る。ユーザ情報は、管理装置400に備えられた後述するユーザ情報記憶部426に格納され得る。管理装置400に格納されるユーザ識別情報は、登録識別情報とも称され得る。
【0014】
シェアリングシステム12に登録したユーザは、移動体100の利用を申請し得る。即ち、ユーザは、移動体100の利用予約を行い得る。ユーザは、移動体100の利用を申請した後、貸し出しポート22に赴き、移動体100を受け取り得る。ユーザは、移動体100の利用が完了した後、当該移動体100を貸し出しポート22に返却し得る。返却先となる貸し出しポート22は、当該移動体100を受け取った貸し出しポート22であってもよいし、当該移動体100を受け取った貸し出しポート22とは異なる貸し出しポート22であってもよい。
【0015】
シェアリングシステム12には、管理機30が含まれ得るが、これに限定されない。管理機30は、各々の貸し出しポート22に備えられ得る。管理機30は、当該貸し出しポート22に配される移動体100を管理し得る。管理機30には、プロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等を含むコンピュータが備えられ得る。また、管理機30には、通信モジュールが更に備えられ得る。管理機30は、インターネット等のネットワーク24に接続され得る。管理機30は、ポートロック機構38の動作を制御し得る。移動体100を貸し出す際には、管理機30は、当該移動体100をロックしていたポートロック機構38のロックを所定時間だけ解除し得る。また、移動体100が返却された際には、管理機30は、ポートロック機構38を制御することによって当該移動体100をロックし得る。管理機30は、貸し出しポート22に配されている移動体100から供給される情報である移動体情報を取得し得る。かかる移動体情報には、当該移動体100の識別情報である移動体識別情報が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100に備えられたバッテリ108の残容量(バッテリ残量)等が含まれ得る。管理機30は、取得した移動体情報を管理装置400に送信し得る。
【0016】
移動体100は、複数のユーザによってシェアされ得る。移動体100としては、例えば電動自転車等が挙げられ得るが、これに限定されない。
【0017】
図2Aに示すように、移動体100には、演算部102と、記憶部104と、測位部105、ロック機構106と、バッテリ108と、情報提示部110と、移動体間通信部111と、通信部112とが備えられ得る。なお、移動体100には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。移動体100には、後述するように、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。
【0018】
演算部102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)によって構成され得る。即ち、演算部102は、処理回路(processing circuitry)によって構成され得る。
【0019】
演算部102には、制御部114と、利用制限情報取得部116と、利用制限部118と、予約移管部122と、位置情報取得部124と、認証部126と、データ取得部128とが備えられ得る。制御部114は、移動体100の全体の制御を司る。制御部114と、利用制限情報取得部116と、利用制限部118と、予約移管部122と、位置情報取得部124と、認証部126と、データ取得部128とは、記憶部104に記憶されているプログラムが演算部102によって実行されることによって実現され得る。
【0020】
なお、制御部114、利用制限情報取得部116、利用制限部118、予約移管部122、位置情報取得部124、認証部126、データ取得部128の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部114、利用制限情報取得部116、利用制限部118、予約移管部122、位置情報取得部124、認証部126、データ取得部128の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0021】
記憶部104には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部104の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
【0022】
測位部105には、GNSS(Global Navigation Satellite System、全地球航法衛星システム)センサが備えられ得る。当該GNSSセンサは、移動体100の現在の位置を示す位置情報を、衛星測位システムを利用して取得し得る。測位部105によって取得された位置情報は、後述する位置情報取得部124に供給され得る。位置情報取得部124は、測位部105から供給される位置情報を取得し得る。位置情報取得部124は、測位部105から供給される位置情報を、通信部112を介して管理装置400等に供給し得る。
【0023】
ロック機構106は、移動体100に対する施解錠を行い得る。ロック機構106を施錠状態に設定すると、当該ロック機構106は、移動体100に備えられた車輪の回転を規制し得る。一方、ロック機構106を解錠状態に設定すると、当該ロック機構106は、車輪の回転を許容し得る。ロック機構106は、後述する利用制限部118によって制御され得る。
【0024】
移動体100は、バッテリ108等から供給される電力を用いて不図示の駆動源を駆動させることで、アシスト走行等を行い得る。バッテリ108は、シェアリングシステム12を提供する事業者等によって提供され得るが、これに限定されない。バッテリ108の交換等は、後述するメンテナンスメンバー等によって行われ得るが、これに限定されない。
【0025】
上述したように、移動体100には、情報提示部110が備えられ得る。情報提示部110は、携帯端末200、端末装置300等によって読み取り可能である。情報提示部110は、情報を提示し得る。より具体的には、情報提示部110は、当該情報提示部110が備えられた移動体100を識別するための識別情報を提示し得る。情報提示部110によって提示される識別情報に基づいて移動体100が特定され得る。情報提示部110は、例えば移動体100のボディに備えられ得るが、これに限定されない。移動体100に備えられた部品に情報提示部110が備えられていてもよい。情報提示部110は、シール等によって構成され得るが、これに限定されない。移動体100のボディ等に情報提示部110が印刷されてもよい。また、移動体100に備えられた部品等に情報提示部110が印刷されてもよい。
【0026】
情報提示部110によって提示される情報である提示情報には、例えば、当該移動体100の管理番号等が含まれ得る。例えば、当該移動体100の管理番号を示す文字情報等が、当該情報提示部110に備えられ得る。また、情報提示部110には、例えば、QRコード(登録商標)等が備えられ得る。かかるQRコード(登録商標)は、携帯端末200、端末装置300等によって読み取られ得る。
【0027】
通信部112は、無線通信等を行い得る。通信部112は、基地局(中継局)23とネットワーク24とを介して無線通信を行い得る。移動体100は、当該移動体100に備えられた通信部112と、ネットワーク24とを介して、管理装置400等にアクセスし得る。また、通信部112は、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部112は、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。通信部112には、不図示の近距離無線通信モジュールが備えられ得る。近距離無線通信モジュールとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に対応した通信モジュールが用いられ得るが、これに限定されない。
【0028】
携帯端末200は、シェアリングシステム12を利用するユーザによって所持され得る。携帯端末200としては、例えば、携帯型の電子機器等が挙げられ得る。かかる携帯型の電子機器としては、例えばスマートフォン等が挙げられ得るが、これに限定されない。携帯端末200が、タブレット端末、ウェアラブル端末等であってもよい。携帯端末200には、シェアリングシステム12を利用するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされ得る。
【0029】
図2Bに示すように、携帯端末200には、演算部202と、記憶部204と、測位部205と、撮像部206と、操作部208と、表示部210と、通信部212とが備えられ得る。また、携帯端末200には、不図示のスピーカ、不図示のマイク等が更に備えられ得る。なお、携帯端末200には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。携帯端末200には、後述するように、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。
【0030】
演算部202は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサによって構成され得る。即ち、演算部202は、処理回路によって構成され得る。
【0031】
演算部202には、制御部214と、受付部216と、利用制限情報提供部218と、要メンテナンス移動体情報提供部220と、要メンテナンス情報提供部222と、画像取得部224と、不具合内容判定部225と、表示制御部226と、判定部227と、情報提供部228とが備えられ得る。制御部214は、携帯端末200の全体の制御を司る。表示制御部226は、表示部210の画面表示の制御を司る。制御部214と、受付部216と、利用制限情報提供部218と、要メンテナンス移動体情報提供部220と、要メンテナンス情報提供部222と、画像取得部224と、不具合内容判定部225と、表示制御部226と、判定部227と、情報提供部228とは、記憶部204に記憶されているプログラムが演算部202によって実行されることによって実現され得る。
【0032】
なお、制御部214、受付部216、利用制限情報提供部218、要メンテナンス移動体情報提供部220、要メンテナンス情報提供部222、画像取得部224、不具合内容判定部225、表示制御部226、判定部227、情報提供部228の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部214、受付部216、利用制限情報提供部218、要メンテナンス移動体情報提供部220、要メンテナンス情報提供部222、画像取得部224、不具合内容判定部225、表示制御部226、判定部227、情報提供部228の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0033】
記憶部204には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部204の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
【0034】
測位部205には、GNSSセンサが備えられ得る。当該GNSSセンサは、携帯端末200の現在の位置を示す位置情報を、衛星測位システムを利用して取得し得る。測位部205によって取得された位置情報は、制御部214に供給され得る。制御部214は、測位部205から供給される位置情報を、通信部212を介して管理装置400等に供給し得る。
【0035】
撮像部206、即ち、カメラは、撮像を行い得る。
【0036】
操作部208は、携帯端末200のユーザが当該携帯端末200を操作する際に用いられ得る。表示部210には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部208と表示部210とが構成されてもよい。
【0037】
通信部212は、無線通信等を行い得る。通信部212は、基地局23とネットワーク24とを介して無線通信を行い得る。携帯端末200は、当該携帯端末200に備えられた通信部212と、ネットワーク24とを介して、管理装置400等にアクセスし得る。また、通信部212は、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部212は、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。通信部212には、不図示の近距離無線通信モジュールが備えられ得る。近距離無線通信モジュールとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に対応した通信モジュールが用いられ得るが、これに限定されない。
【0038】
端末装置300は、メンテナンス作業を提供するメンテナンスメンバーによって所持され得る。端末装置300としては、例えば、携帯型の電子機器等が挙げられ得る。かかる携帯型の電子機器としては、例えばスマートフォン等が挙げられ得るが、これに限定されない。端末装置300が、タブレット端末、ウェアラブル端末等であってもよい。端末装置300には、メンテナンスメンバーのためのアプリケーションソフトウェアがインストールされ得る。
【0039】
図2Cに示すように、端末装置300には、演算部302と、記憶部304と、撮像部306と、操作部308と、表示部310と、測位部311と、通信部312とが備えられ得る。また、端末装置300には、不図示のスピーカ、不図示のマイク等が更に備えられ得る。なお、端末装置300には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。端末装置300には、後述するように、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。
【0040】
演算部302は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサによって構成され得る。即ち、演算部302は、処理回路によって構成され得る。
【0041】
演算部302には、制御部314と、受付部315と、報酬情報入力受付部316と、入力受付部317と、完了情報受付部318と、受託情報供給部320と、画像取得部322と、音声情報提供部324と、提供部326と、メンテナンス記録提供部328と、位置情報取得部329と、表示制御部330と、可否判定部331とが備えられ得る。制御部314は、端末装置300の全体の制御を司る。表示制御部330は、表示部310の画面表示の制御を司る。制御部314と、受付部315と、報酬情報入力受付部316と、入力受付部317と、完了情報受付部318と、受託情報供給部320と、画像取得部322と、音声情報提供部324と、提供部326と、メンテナンス記録提供部328と、位置情報取得部329と、表示制御部330と、可否判定部331とは、記憶部304に記憶されているプログラムが演算部302によって実行されることによって実現され得る。
【0042】
なお、制御部314、受付部315、報酬情報入力受付部316、入力受付部317、完了情報受付部318、受託情報供給部320、画像取得部322、音声情報提供部324、提供部326、メンテナンス記録提供部328、位置情報取得部329、表示制御部330、可否判定部331の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部314、受付部315、報酬情報入力受付部316、入力受付部317、完了情報受付部318、受託情報供給部320、画像取得部322、音声情報提供部324、提供部326、メンテナンス記録提供部328、位置情報取得部329、表示制御部330、可否判定部331の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0043】
記憶部304には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部304の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
【0044】
撮像部306、即ち、カメラは、撮像を行い得る。
【0045】
操作部308は、端末装置300のユーザが当該端末装置300を操作する際に用いられ得る。表示部310には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部308と表示部310とが構成されてもよい。
【0046】
測位部311には、GNSSセンサが備えられ得る。当該GNSSセンサは、端末装置300の現在の位置を示す位置情報を、衛星測位システムを利用して取得する。測位部311によって取得された位置情報は、後述する位置情報取得部329に供給される。位置情報取得部329は、測位部311から供給される位置情報を取得し得る。位置情報取得部329は、測位部311から供給される位置情報を、通信部312を介して管理装置400等に供給し得る。管理装置400は、端末装置300の現在の位置を示す位置情報を、後述するメンテナンスメンバー情報記憶部432に記憶し得る。
【0047】
通信部312は、無線通信等を行い得る。通信部312は、基地局23とネットワーク24とを介して無線通信を行い得る。端末装置300は、当該端末装置300に備えられた通信部312と、ネットワーク24とを介して、管理装置400等にアクセスし得る。また、通信部312は、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部312は、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。通信部312には、不図示の近距離無線通信モジュールが備えられ得る。近距離無線通信モジュールとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に対応した通信モジュールが用いられ得るが、これに限定されない。
【0048】
管理装置(管理サーバ)400は、管理システム10を運営する運営事業者の管理センタ29等に設置され得るが、これに限定されない。図2Dに示すように、管理装置400には、演算部402と、記憶部404と、通信部406とが備えられ得る。なお、管理装置400には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。管理装置400の少なくとも一部が管理センタ29外に備えられた他のサーバ等によって構成されていてもよい。記憶部404には、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。
【0049】
演算部402は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサによって構成され得る。即ち、演算部402は、処理回路によって構成され得る。
【0050】
演算部402には、制御部408と、予約受付部410と、推定部412と、要メンテナンス情報配信部414と、判定部416と、移動体判定部417と、通知部418と、選定部420と、メンバー評価部422と、処理部423と、作業状態適否判定部424と、位置姿勢適否判定部425とが備えられ得る。演算部402には、設定部440と、決定部442と、是正部444と、インセンティブ付与部445と、取得部446と、作業評価部448と、作業標準生成部450と、報酬決定部451と、作業標準情報提供部452と、対価決定部454と、情報提供者評価部456とが更に備えられ得る。制御部408は、管理装置400の全体の制御を司る。制御部408と、予約受付部410と、推定部412と、要メンテナンス情報配信部414と、判定部416と、移動体判定部417と、通知部418と、選定部420と、メンバー評価部422と、処理部423と、作業状態適否判定部424と、位置姿勢適否判定部425とは、記憶部404に記憶されているプログラムが演算部402によって実行されることによって実現され得る。設定部440と、決定部442と、是正部444と、インセンティブ付与部445と、取得部446と、作業評価部448と、作業標準生成部450と、報酬決定部451と、作業標準情報提供部452と、対価決定部454と、情報提供者評価部456とは、記憶部404に記憶されているプログラムが演算部402によって実行されることによって実現され得る。
【0051】
なお、制御部408、予約受付部410、推定部412、要メンテナンス情報配信部414、判定部416、移動体判定部417、通知部418、選定部420、メンバー評価部422、処理部423、作業状態適否判定部424、位置姿勢適否判定部425の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、設定部440、決定部442、是正部444、インセンティブ付与部445、取得部446、作業評価部448、作業標準生成部450、報酬決定部451、作業標準情報提供部452、対価決定部454、情報提供者評価部456の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部408、予約受付部410、推定部412、要メンテナンス情報配信部414、判定部416、移動体判定部417、通知部418、選定部420、メンバー評価部422、処理部423、作業状態適否判定部424、位置姿勢適否判定部425の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。設定部440、決定部442、是正部444、インセンティブ付与部445、取得部446、作業評価部448、作業標準生成部450、報酬決定部451、作業標準情報提供部452、対価決定部454、情報提供者評価部456の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0052】
記憶部404には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部404の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。また、記憶部404には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が更に備えられ得る。
【0053】
記憶部404には、ユーザ情報記憶部426と、移動体情報記憶部428と、予約情報記憶部430と、メンテナンスメンバー情報記憶部432と、作業情報記憶部433と、メンテナンス履歴記憶部434と、利用履歴記憶部436と、地図情報記憶部438とが備えられ得る。
【0054】
ユーザ情報記憶部426には、ユーザに関する情報であるユーザ情報が記憶され得る。ユーザ情報には、当該ユーザの氏名に関する情報が含まれ得る。また、ユーザ情報には、当該ユーザの連絡先に関する情報が含まれ得る。連絡先としては、住所、電話番号、電子メールアドレス等が含まれ得る。上述したように、ユーザ情報には、当該ユーザに対して付与された識別情報であるユーザ識別情報が含まれ得る。また、上述したように、ユーザ情報記憶部426に記憶されるユーザ識別情報は、登録識別情報とも称され得る。また、ユーザ情報には、当該ユーザが行い得るメンテナンス作業に関する情報が含まれ得る。また、ユーザ情報には、当該ユーザの格付けに関する情報が含まれ得る。また、ユーザ情報には、当該ユーザによる移動体100の利用履歴に関する情報が含まれ得る。また、ユーザ情報には、当該ユーザの特性に関する情報が含まれ得る。ユーザの特性に関する情報としては、当該ユーザの運転特性に関する情報が含まれ得る。運転特性としては、乱暴な運転等が含まれ得る。なお、ユーザ情報は、これらに限定されない。
【0055】
移動体情報記憶部428には、各々の移動体100に関する情報である移動体情報が記憶され得る。移動体情報には、当該移動体100の車種等を示す情報が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100の購入年月日等を示す情報が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100に装着されている部品等を示す情報が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100に備えられたオプション等を示す情報が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100の識別情報である移動体識別情報が含まれ得る。移動体識別情報としては、例えば、当該移動体100の管理番号等が挙げられ得る。また、移動体情報には、当該移動体100の位置を示す情報が含まれ得る。
【0056】
移動体情報には、メンテナンス作業が必要な移動体100である要メンテナンス移動体100A(図3参照)に当該移動体100が該当するか否かを示す情報が含まれ得る。例えば、当該移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当することを示す要メンテナンス移動体情報が携帯端末200等から管理装置400に供給された場合には、その旨を示す情報が移動体情報記憶部428に記憶され得る。また、当該移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当することが管理装置400に備えられた推定部412によって推定された場合には、その旨を示す情報が移動体情報記憶部428に記憶され得る。
【0057】
移動体情報には、当該移動体100に生じている不具合の内容を示す不具合内容情報(不具合情報)が含まれ得る。また、移動体情報には、当該不具合内容情報が得られた日時を示す情報が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100に生じた不具合の履歴を示す情報が含まれ得る。
【0058】
移動体情報には、当該移動体100に備えられたバッテリ108の残容量(バッテリ残量)等が含まれ得る。
【0059】
移動体情報には、当該移動体100が配されている貸し出しポート22に関する情報である貸し出しポート情報が含まれ得る。貸し出しポート情報には、当該貸し出しポート22の名称、管理番号(識別番号)等が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100をロックしているポートロック機構38の管理番号等が含まれ得る。また、移動体情報には、当該移動体100に装着されている部品等を示す情報が含まれ得る。なお、移動体情報は、これらに限定されない。
【0060】
予約情報記憶部430には、各々の移動体100に対しての利用予約に関する情報である利用予約情報が記憶され得る。利用予約情報には、当該移動体100が予約済みであることを示す予約済情報が含まれ得る。また、利用予約情報には、当該移動体100が予約済みでないことを示す情報が含まれ得る。即ち、利用予約情報には、当該移動体100が利用可能な移動体である利用可能移動体100B(図3参照)であることを示す利用可能情報が含まれ得る。また、予約情報記憶部430には、各々の移動体100の利用予約を制限するための情報である利用予約制限情報が記憶され得る。利用予約制限情報には、当該移動体100の利用予約の中止を示す情報である利用予約中止情報が含まれ得る。また、利用予約制限情報には、当該移動体100の利用予約の頻度を制限するための情報である利用予約頻度制限情報が含まれ得る。また、利用予約を制限するための情報としては、当該移動体100の利用予約の優先度に関する利用予約優先度情報が含まれ得る。なお、利用予約情報は、これらに限定されない。
【0061】
メンテナンスメンバー情報記憶部432には、メンテナンスメンバーに関する情報であるメンテナンスメンバー情報が登録され得る。メンテナンスメンバーは、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を提供する。例えば、移動体100の販売業者(自転車販売業者)等がメンテナンスメンバーとして登録され得るが、これに限定されない。移動体100のメンテナンスを行い得る様々な者が、メンテナンスメンバーとして登録され得る。メンテナンスメンバーは、自然人であってもよいし、法人であってもよい。メンテナンスメンバーは、事業者であってもよいし、非事業者であってもよい。メンテナンスメンバーは、複数種のメンテナンス作業のうちの少なくとも1つに対応可能であればよい。例えば、点検のみが可能な者であっても、メンテナンスメンバーとして登録され得る。
【0062】
メンテナンスメンバー情報には、メンテナンスメンバーの氏名に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーの連絡先に関する情報が含まれ得る。連絡先としては、住所、電話番号、電子メールアドレス等が含まれ得る。また、メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーの所在地に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーの店舗が固定店舗であるか移動店舗であるかを示す情報が含まれ得る。
【0063】
メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーに対して付与された識別情報であるメンテナンスメンバー識別情報が含まれ得る。メンテナンスメンバー識別情報は、登録メンバー識別情報とも称され得る。
【0064】
メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーによって所持される端末装置300の現在の位置を示す位置情報が含まれ得る。
【0065】
メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業に関する情報である対応可能作業情報が含まれ得る。
【0066】
メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーのスキルに関する情報が含まれ得る。メンテナンスメンバーのスキルに関する情報は、当該メンテナンスメンバーによって申告され得るが、これに限定されない。例えば、当該メンテナンスメンバーによって提供されたメンテナンス作業の結果に基づいて当該メンテナンスメンバーのスキルが判定されてもよい。例えば、一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの期間に基づいて、当該メンテナンスメンバーのスキルが判定されてもよい。また、例えば、一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの当該一の移動体100の走行距離に基づいて、当該メンテナンスメンバーのスキルが判定されてもよい。
【0067】
メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーがメンテナンス作業を行った場合の報酬(工賃)に関する情報である報酬情報が含まれ得る。かかる報酬情報は、当該メンテナンスメンバーが提供し得る複数種のメンテナンス作業の各々に対して設定され得るが、これに限定されない。
【0068】
なお、メンテナンス作業に対する報酬は、当該メンテナンス作業に要した時間と、当該メンテナンスメンバーの単位時間当たりの工賃とを乗算することによって算出されてもよい。当該メンテナンスメンバーの単位時間当たりの工賃を示す情報が、報酬情報に含まれてもよい。メンテナンスメンバーの単位時間当たりの工賃は、当該メンテナンスメンバーのスキルに基づいて設定されてもよい。
【0069】
メンテナンスメンバー情報には、メンバー評価情報が含まれ得る。メンバー評価情報は、メンテナンスメンバーに対する評価を示す情報である。メンバー評価情報は、後述するように、メンテナンスメンバーによって行われたメンテナンス作業に対する評価を示す情報である後述する作業評価情報に基づいて、メンバー評価部422によって生成され得る。
【0070】
メンテナンスメンバー情報には、当該メンテナンスメンバーの稼働時間に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンスメンバー情報には、各種のメンテナンス作業に対しての当該メンテナンスメンバーの報酬に関する情報が含まれ得る。なお、メンテナンスメンバー情報は、これらに限定されない。
【0071】
作業情報記憶部433には、メンテナンス作業を行う際におけるメンテナンスメンバーの適切な位置姿勢を示す情報が、当該メンテナンス作業の内容に応じて記憶されている。また、作業情報記憶部433には、メンテナンス作業を行う際における要メンテナンス移動体100Aの適切な位置姿勢を示す情報が、当該メンテナンス作業の内容に応じて記憶されている。また、作業情報記憶部433には、メンテナンス作業を行う際における部品の適切な位置姿勢を示す情報が、当該メンテナンス作業の内容に応じて記憶されている。より具体的には、作業情報記憶部433には、メンテナンス作業を行う際における部品の適切な位置姿勢を示す情報が、当該メンテナンス作業に用いられる部品に応じて記憶されている。このように、作業情報記憶部433には、適切な位置姿勢を示す情報である適切位置姿勢情報が記憶されている。
【0072】
作業情報記憶部433には、メンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す情報が記憶されている。即ち、貸し出しポート22の近傍には、メンテナンス作業の際に用いられる道具を保管する保管場所が備えられている。作業情報記憶部433には、当該保管場所を示す情報が記憶されている。
【0073】
メンテナンス履歴記憶部(メンテナンス履歴情報記憶部、メンテナンス履歴データベース)434には、各々の移動体100に対するメンテナンス履歴(メンテナンス履歴情報)が記憶され得る。メンテナンス履歴としては、要メンテナンス移動体100Aに対してメンテナンス作業を行った者に関する情報が含まれ得る。メンテナンス作業は、メンテナンスメンバーによって行われ得る。メンテナンスメンバーは、メンテナンスが必要な移動体である要メンテナンス移動体100A(図3参照)に対するメンテナンス作業を行う者として予め登録され得る。なお、メンテナンス作業は、メンテナンスメンバー以外の者によって行われてもよい。メンテナンス履歴としては、要メンテナンス移動体100Aに対して行われたメンテナンス作業の日時を示す情報が含まれ得る。また、メンテナンス履歴としては、要メンテナンス移動体100Aに対して行われたメンテナンス作業の内容を示す情報が含まれ得る。また、メンテナンス履歴としては、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業において当該移動体100に装着した部品(使用部品)に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンス履歴としては、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業に要した時間に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンス履歴としては、要メンテナンス移動体100Aに対して行われたメンテナンス作業の報酬に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンス履歴としては、当該メンテナンスに関する申し送り事項等も含まれ得る。なお、メンテナンス履歴は、これらに限定されない。
【0074】
利用履歴記憶部(利用履歴情報記憶部、利用履歴データベース)436には、各々の移動体100の利用履歴(利用履歴情報)が記憶され得る。利用履歴には、当該移動体100を利用した者である利用者に関する情報が含まれ得る。また、利用履歴には、当該移動体100を利用した時間である利用時間に関する情報が含まれ得る。また、利用履歴には、当該移動体100が走行した距離である走行距離(利用距離)に関する情報が含まれ得る。また、利用履歴には、当該移動体100の走行データが含まれ得る。走行データには、当該移動体100が走行した経路(利用経路)に関する情報が含まれ得る。また、走行データには、当該移動体100の走行速度に関する情報が含まれ得る。また、走行データには、当該移動体100を走行させた際における電力負荷を示す情報が含まれ得る。かかる電力負荷は、移動体100に備えられた不図示のセンサ等によって取得される情報に基づいて算出され得る。このように、利用履歴には、走行履歴が含まれ得る。なお、利用履歴と走行履歴とを別個に記憶部404に記憶してもよい。また、利用履歴には、当該移動体100のメンテナンスに関するユーザからの要望を示す情報が含まれ得る。なお、利用履歴は、これらに限定されない。
【0075】
地図情報記憶部438には、地図情報が記憶され得る。
【0076】
通信部406には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部406は、ネットワーク24を介してデータの送受信を行い得る。
【0077】
管理装置400は、シェアリングシステム12のホストマシンとして機能し得る。管理装置400は、登録された複数のユーザの管理を行い得る。また、管理装置400は、複数の移動体100の管理を行い得る。例えば、管理装置400は、複数の移動体100のメンテナンスの管理を行い得る。なお、管理装置400は、複数のコンピュータが連携することによって実現されてもよい。
【0078】
ユーザは、移動体100を利用したい場合には、移動体100の利用の申請を行う。即ち、ユーザは、かかる場合、移動体100の利用予約を行う。利用予約は、当該ユーザが所持する携帯端末200を用いて行われ得るが、これに限定されない。移動体100の利用予約がユーザによって行われた場合、管理装置400は、当該ユーザが受け取る予定の移動体100に関する情報をユーザに通知する。かかる情報には、当該移動体100が配されている貸し出しポート22の名称、当該移動体100をロックしているポートロック機構38の管理番号、当該移動体100の管理番号等が含まれ得る。管理装置400は、ユーザが受け取る予定の移動体100に対して、登録識別情報を供給する。管理装置400から移動体100への登録識別情報の供給は、ネットワーク24を介して行われ得る。登録識別情報には、当該移動体100を使用する予定のユーザに関する情報であるユーザ識別情報が含まれ得る。管理装置400から移動体100への登録識別情報の供給は、ユーザが当該移動体100を受け取る前に完了するように速やかに行われ得る。管理装置400から移動体100に登録識別情報が供給されると、当該移動体100に備えられた認証部126は、管理装置400から供給された登録識別情報を記憶部104に格納する。こうして、移動体100の利用予約が行われる。利用予約済みの移動体100には、登録識別情報が供給されている。当該移動体100が利用予約済みであるか否かは、登録識別情報が記憶部104に格納されているか否かにより把握され得るが、これに限定されない。
【0079】
移動体100を借り受けたユーザは、携帯端末200を用いて認証処理を行う。認証処理においては、当該ユーザに関する情報が携帯端末200から移動体100に対して供給され得る。当該ユーザに関する情報には、当該ユーザに関するユーザ識別情報が含まれ得る。認証部126は、携帯端末200から供給されたユーザ識別情報と、管理装置400から供給された登録識別情報とが一致するか否かを判定する。携帯端末200から供給されたユーザ識別情報と、管理装置400から供給された登録識別情報とが一致することに基づいて、認証部126は、ユーザの認証を行い得る。即ち、認証部126は、当該携帯端末200を用いて認証処理を行ったユーザを、当該移動体100を使用する権限を有するユーザとして認証し得る。認証部126によってユーザの認証が経られていない段階においては、制御部114は、施錠状態になるようにロック機構106を制御する。認証部126によってユーザの認証が行われた場合には、制御部114は、解錠状態になるようにロック機構106を制御する。このように、携帯端末200を用いて施解錠が行われ得る。
【0080】
ユーザは、当該ユーザが借り受けた移動体100の不具合を発見する場合がある。即ち、ユーザは、メンテナンスが必要な移動体である要メンテナンス移動体100A(図3参照)を発見する場合がある。当該要メンテナンス移動体100Aの利用を制限することが好ましい場合には、当該ユーザは、当該要メンテナンス移動体100Aの利用を制限するための処理を、当該ユーザが所持する携帯端末200を用いて行い得る。
【0081】
上述したように、携帯端末200には、受付部216が備えられ得る。受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付け得る。要メンテナンス移動体情報には、要メンテナンス移動体100Aの管理番号等が含まれ得る。また、要メンテナンス移動体情報には、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報が含まれ得る。要メンテナンス移動体情報の入力の受け付けは、以下のようにして行われ得る。即ち、携帯端末200に備えられた表示制御部226が、要メンテナンス移動体情報を入力するための入力画面を、携帯端末200に備えられた表示部210に表示する。要メンテナンス移動体情報が、当該入力画面上においてユーザによって入力され得る。こうして入力される要メンテナンス移動体情報が、受付部216によって受け付けられ得る。
【0082】
上述したように、携帯端末200には、利用制限情報提供部218が備えられ得る。利用制限情報提供部218は、要メンテナンス移動体情報が受付部216によって受け付けられた場合に、当該要メンテナンス移動体100Aの利用を制限するための利用制限情報の供給を行い得る。より具体的には、利用制限情報提供部218は、当該要メンテナンス移動体100Aの利用を制限するための利用制限情報を、当該要メンテナンス移動体100Aに供給し得る。
【0083】
上述したように、移動体100には、利用制限情報取得部116が備えられ得る。利用制限情報取得部116は、携帯端末200から供給される利用制限情報を取得し得る。
【0084】
上述したように、移動体100には、利用制限部118が備えられ得る。利用制限部118は、利用制限情報が利用制限情報取得部116によって取得された場合に、要メンテナンス移動体100Aの利用を制限し得る。利用制限部118は、移動体100に備えられたロック機構106を施錠状態に設定することによって、要メンテナンス移動体100Aの利用を制限し得る。要メンテナンス移動体100Aの利用が制限された場合には、当該要メンテナンス移動体100Aは以下のようになる。即ち、かかる場合、携帯端末200から供給されたユーザ識別情報と、当該移動体100に備えられている記憶部104に格納された登録識別情報とが一致したとしても、当該要メンテナンス移動体100Aは当該ユーザによって利用され得ない。即ち、かかる場合には、当該要メンテナンス移動体100Aに備えられた認証部126は、当該要メンテナンス移動体100Aの利用予約を行ったユーザによって認証のための処理が行われたとしても、当該ユーザを認証しない。本実施形態によれば、要メンテナンス移動体100Aの利用が制限され得るため、要メンテナンス移動体100Aがユーザによって利用されるのを防止し得る。
【0085】
図4は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0086】
ステップS1において、携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける。この後、ステップS2に遷移する。
【0087】
ステップS2において、携帯端末200に備えられた利用制限情報提供部218が、移動体100に利用制限情報を供給する。移動体100に備えられた利用制限情報取得部116は、携帯端末200から供給された利用制限情報を取得する。この後、ステップS3に遷移する。
【0088】
ステップS3において、移動体100に備えられた利用制限部118は、当該移動体100の利用を制限する。こうして、図4に示す処理が完了する。
【0089】
ポートロック機構38を施錠状態に設定することによって、要メンテナンス移動体100Aの利用が制限されてもよい。ポートロック機構38の施錠は、管理機30によって制御される。ポートロック機構38を施錠状態に設定することによって要メンテナンス移動体100Aの利用を制限する場合には、当該ポートロック機構38を施錠状態に設定するための情報が例えば管理装置400を経由して管理機30に供給され得る。当該ポートロック機構38を施錠状態に設定するための情報が、携帯端末200から管理機30に供給されてもよい。
【0090】
上述したように、携帯端末200には、要メンテナンス移動体情報提供部220が備えられ得る。要メンテナンス移動体情報提供部220は、要メンテナンス移動体情報が受付部216によって受け付けられた場合に、要メンテナンス移動体情報を管理装置400に提供し得る。上述したように、管理装置400に備えられた記憶部404には、移動体情報記憶部428が備えられ得る。移動体情報記憶部428には、各々の移動体100に関する情報が記憶され得る。一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当することを示す要メンテナンス移動体情報が携帯端末200から管理装置400に提供された場合、制御部408は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、制御部408は、当該要メンテナンス移動体情報を当該一の移動体100に関する情報として移動体情報記憶部428に記憶する。
【0091】
上述したように、管理装置400には、予約受付部410が備えられ得る。予約受付部410は、移動体100の利用予約を受け付け得る。上述したように、管理装置400に備えられた記憶部404には、予約情報記憶部430が備えられ得る。予約情報記憶部430には、各々の移動体100に対しての利用予約に関する情報が記憶され得る。また、予約情報記憶部430には、各々の移動体100の利用予約を制限するための情報が記憶され得る。予約受付部410は、要メンテナンス移動体情報に対応する移動体100の利用予約を要メンテナンス移動体情報に基づいて制限し得る。利用予約の制限としては、例えば、利用予約の中止等が挙げられ得るが、これに限定されない。利用予約の制限は、利用予約の頻度の制限等であってもよい。このように、本実施形態によれば、要メンテナンス移動体100Aの利用予約が的確に制限され得る。
【0092】
図5は、本実施形態による管理システムの動作を示すフローチャートである。
【0093】
ステップS11において、携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける。この後、ステップS12に遷移する。
【0094】
ステップS12において、携帯端末200に備えられた要メンテナンス移動体情報提供部220が、管理装置400に要メンテナンス移動体情報を提供する。この後、ステップS13に遷移する。
【0095】
ステップS13において、管理装置400に備えられた予約受付部410が、当該移動体100の利用予約を制限する。こうして、図5に示す処理が完了する。
【0096】
上述したように、移動体100には、移動体間通信部111が備えられている。移動体間通信部111は、当該移動体間通信部111の通信可能範囲内に位置する他の移動体100との間で移動体間通信を行い得る。移動体間通信部111の通信可能範囲は、例えば、移動体間通信部111を中心とする例えば半径300メートル程度の範囲であるが、これに限定されない。移動体間通信部111は、通信可能範囲内に位置する他の移動体100との間でのみ通信可能である。移動体間通信部111は、通信可能範囲外に位置する他の移動体100との間では通信し得ない。従って、このような移動体間通信を用いれば、移動体間通信部111の通信可能範囲内に位置する移動体100との間でのみ選択的に通信が行われ得る。
【0097】
上述したように、移動体100には、予約移管部122が備えられている。予約移管部122は、利用制限情報が利用制限情報取得部116によって取得された場合、利用可能な他の移動体100である利用可能移動体100Bに利用予約を移管し得る。利用予約の移管は、例えば以下のようにして行われ得る。即ち、移動体100に備えられた予約移管部122は、他の移動体100が利用予約済みであるか否かを、当該他の移動体100に対して問い合わせる。当該他の移動体100が利用予約済みである場合には、更に他の移動体100に対して問い合わせを行う。問い合わせ先の他の移動体100が利用予約済みでない場合には、当該他の移動体100に利用予約を移管し得る。即ち、問い合わせ先の他の移動体100が利用可能移動体100Bである場合には、当該利用可能移動体100Bに利用予約を移管する。このように、本実施形態によれば、移動体間通信部111の通信可能範囲内に位置する利用可能移動体100Bに利用予約の移管を行い得る。
【0098】
上述したように、管理装置400によって利用予約が受け付けられた場合には、利用予約済みの移動体100に対して管理装置400から登録識別情報等が供給される。これに対し、要メンテナンス移動体100Aに備えられた予約移管部122によって利用予約の移管が行われる場合には、要メンテナンス移動体100Aに備えられた予約移管部122が利用可能移動体100Bに登録識別情報等を供給する。要メンテナンス移動体100Aから利用可能移動体100Bに登録識別情報等が供給された場合、当該利用可能移動体100Bに備えられた認証部126は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、利用可能移動体100Bに備えられた認証部126は、要メンテナンス移動体100Aから供給された登録識別情報を、当該利用可能移動体100Bに備えられた記憶部104に格納する。こうして、要メンテナンス移動体100Aから利用可能移動体100Bへの利用予約の移管が移動体間通信を用いて行われ得る。
【0099】
図6は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS21において、移動体100に備えられた利用制限情報取得部116が利用制限情報を取得する。この後、ステップS22に遷移する。
【0101】
ステップS22において、移動体100に備えられた移動体間通信部111が他の移動体100との間で通信を行う。即ち、要メンテナンス移動体100Aに備えられた移動体間通信部111が他の移動体100との間で通信を行う。移動体間通信部111の通信可能範囲内に利用可能移動体100Bが存在する場合には(ステップS23においてYES)、ステップS24に遷移する。移動体間通信部111の通信可能範囲内に利用可能移動体100Bが存在しない場合には(ステップS23においてNO)、図6に示す処理が完了する。
【0102】
ステップS24において、要メンテナンス移動体100Aに備えられた予約移管部122は、利用可能移動体100Bに利用予約を移管する。こうして、図6に示す処理が完了する。
【0103】
移動体間通信部111を用いた移動体間通信は、以下のように用いられてもよい。即ち、一の移動体100から他の移動体100に対して、当該一の移動体100に関する情報が移動体間通信により供給される。当該一の移動体100に関する情報を移動体間通信によって受け取った他の移動体100は、当該一の移動体100に関する情報を、通信部112を用いて管理装置400に供給する。こうして、一の移動体100に関する情報が、他の移動体100を介して、管理装置400に供給され得る。一の移動体100が通信部112を用いた通信を行い得ない場合等においては、このような手法を用いることが有用である。
【0104】
要メンテナンス移動体情報の提供は、シェアリングシステム12のユーザによって行われてもよいし、シェアリングシステム12のユーザ以外の者によって行われてもよい。図7は、携帯通信端末の例を示すブロック図である。シェアリングシステム12のユーザではない者によって所持される携帯通信端末の例が、図7には示されている。
【0105】
携帯通信端末200Aは、シェアリングシステム12を利用するユーザではない者によって所持されている端末である。携帯通信端末200Aとしては、例えば、携帯型の電子機器等が挙げられ得る。かかる携帯型の電子機器としては、例えばスマートフォン等が挙げられ得るが、これに限定されない。携帯通信端末200Aが、タブレット端末、ウェアラブル端末等であってもよい。携帯通信端末200Aには、シェアリングシステム12を利用するためのアプリケーションソフトウェアはインストールされていない。
【0106】
携帯通信端末200Aには、演算部202Aと、記憶部204Aと、撮像部206Aと、操作部208Aと、表示部210Aと、通信部212Aとが備えられ得る。また、携帯通信端末200Aには、不図示のスピーカ、不図示のマイク等が更に備えられ得る。なお、携帯通信端末200Aには、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0107】
演算部202Aは、例えば、CPU、GPU等のプロセッサによって構成され得る。即ち、演算部202Aは、処理回路によって構成され得る。
【0108】
演算部202Aには、制御部214Aと、表示制御部226Aとが備えられ得る。制御部214Aは、携帯通信端末200Aの全体の制御を司る。表示制御部226Aは、表示部210Aの画面表示の制御を司る。制御部214Aと、表示制御部226Aとは、記憶部204Aに記憶されているプログラムが演算部202Aによって実行されることによって実現され得る。
【0109】
なお、制御部214A、表示制御部226Aの少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部214A、表示制御部226Aの少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0110】
記憶部204Aには、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部204Aの少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
【0111】
撮像部206A、即ち、カメラは、撮像を行い得る。
【0112】
操作部208Aは、携帯通信端末200Aのユーザが当該携帯通信端末200Aを操作する際に用いられ得る。表示部210Aには、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部208Aと表示部210Aとが構成されてもよい。
【0113】
通信部212Aは、無線通信等を行い得る。通信部212Aは、基地局23とネットワーク24とを介して無線通信を行い得る。携帯通信端末200Aは、当該携帯通信端末200Aに備えられた通信部212Aと、ネットワーク24とを介して、管理装置400等にアクセスし得る。また、通信部212Aは、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部212Aは、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。通信部212Aには、不図示の近距離無線通信モジュールが備えられ得る。近距離無線通信モジュールとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に対応した通信モジュールが用いられ得るが、これに限定されない。
【0114】
上述したように、携帯通信端末200Aの所持者は、シェアリングシステム12のユーザではない。このため、携帯通信端末200Aには、本実施形態による管理方法等をコンピュータに実行させるためのプログラムがインストールされていない。このため、携帯通信端末200Aと管理装置400との間での通信を確立するための情報が、当該携帯通信端末200Aに提供されることが好ましい。携帯通信端末200Aと管理装置400との間での通信を確立するための情報は、例えば、移動体100に備えられた情報提示部110によって提供され得るが、これに限定されない。
【0115】
上述したように、情報提示部110には、例えばQRコード(登録商標)等が備えられ得る。当該QRコード(登録商標)は、当該携帯通信端末200Aと管理装置400との間での通信を確立するための情報を提供し得る。例えば、管理装置400のURLを示す情報等が当該QRコード(登録商標)によって提示され得る。当該QRコード(登録商標)は、携帯通信端末200Aに備えられた撮像部206Aによって撮像され得る。携帯通信端末200Aに備えられた制御部214Aは、撮像部206Aによって取得された画像に含まれる提示情報を解析する。上述したように、管理装置400のURLを示す情報等が当該QRコード(登録商標)によって提示され得る。制御部214Aは、管理装置400のURL等に関する情報を、このようにして取得し得る。制御部214Aは、こうして得られた情報に基づいて、管理装置400にアクセスする。こうして、携帯通信端末200Aと管理装置400との間で通信が確立され得る。
【0116】
携帯通信端末200Aと管理装置400との間で通信が確立されると、要メンテナンス移動体情報を入力するための入力画面が、携帯通信端末200Aに備えられた表示部210Aに表示される。携帯通信端末200Aの所持者は、当該入力画面に対して入力操作を行うことによって、要メンテナンス移動体情報を入力する。こうして入力される要メンテナンス移動体情報は、携帯通信端末200Aから管理装置400に提供される。このように、本実施形態によれば、シェアリングシステム12を利用するためのアプリケーションソフトウェアが携帯通信端末200Aにインストールされていない場合であっても、要メンテナンス移動体情報が管理装置400に速やかに提供され得る。
【0117】
図8は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0118】
ステップS31において、情報提示部110によって提示された提示情報を携帯通信端末200Aが読み取る。この後、ステップS32に遷移する。
【0119】
ステップS32において、携帯通信端末200Aが管理装置400にアクセスする。この後、ステップS33に遷移する。
【0120】
ステップS33において、携帯通信端末200Aと管理装置400との間で通信が確立される。この後、ステップS34に遷移する。
【0121】
ステップS34において、携帯通信端末200Aの所持者が要メンテナンス移動体情報を入力する。この後、ステップS35に遷移する。
【0122】
ステップS35において、携帯通信端末200Aが要メンテナンス移動体情報を管理装置400に提供する。こうして、図8に示す処理が完了する。
【0123】
上述したように、要メンテナンス移動体100Aは、ユーザ等によって発見され得るが、移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っているか否かが、管理装置400によって推定され得る。上述したように、管理装置400には、推定部412が備えられ得る。推定部412は、各々の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っているか否かを、各々の移動体100に関するメンテナンス履歴、利用履歴等に基づいて推定し得る。例えば、当該移動体100に対する総合点検を行ってからの経過期間が予め決められた所定期間に達している場合には、推定部412は、当該移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当すると推定し得る。また、例えば、当該移動体100にブレーキパッド等の消耗部品を取り付けてからの当該移動体100の走行距離が、当該消耗部品の耐用走行距離に達している場合には、推定部412は、当該移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当すると推定し得る。また、推定部412は、移動体100が利用された際に取得される上述した走行データに基づいて、バッテリ108の劣化状態を推定してもよい。走行データは、上述したように、利用履歴記憶部436に記憶され得る。推定部412は、移動体100に備えられたバッテリ108の残容量を走行データに基づいて推定し得る。また、推定部412は、移動体100に備えられたバッテリ108の劣化状態を走行データに基づいて推定し得る。推定部412は、予め取得されたバッテリ劣化モデルに基づいて、バッテリ108の劣化状態を推定し得るが、これに限定さない。管理装置400に備えられた予約受付部410は、要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っていると推定部412によって推定された移動体100の利用予約を制限する。本実施形態によれば、要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っていると推定された移動体100の利用予約が制限され得るため、不具合のある移動体100がユーザによって利用されるのをより効果的に防止し得る。
【0124】
図9は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0125】
ステップS41において、管理装置400に備えられた推定部412は、各々の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っているか否かを推定する。この後、ステップS42に遷移する。
【0126】
ステップS42において、予約受付部410は、要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っていると推定部412によって推定された移動体100の利用予約を制限する。こうして、図9に示す処理を完了する。
【0127】
上述したように、管理装置400には、要メンテナンス情報配信部414が備えられ得る。携帯端末200から管理装置400に要メンテナンス移動体情報が供給された場合、要メンテナンス情報配信部414は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報をメンテナンスメンバーに配信する。換言すれば、要メンテナンス情報配信部414は、メンテナンス作業の受託を打診するための要メンテナンス情報を、メンテナンスメンバーに配信する。
【0128】
要メンテナンス情報には、当該要メンテナンス移動体100Aに関する情報が含まれ得る。要メンテナンス移動体100Aに関する情報には、当該要メンテナンス移動体100Aの移動体識別情報が含まれ得る。また、要メンテナンス移動体100Aに関する情報には、当該要メンテナンス移動体100Aの位置を示す情報が含まれ得る。また、要メンテナンス移動体100Aに関する情報には、当該要メンテナンス移動体100Aが必要なメンテナンス作業を示す情報が含まれ得る。また、要メンテナンス移動体100Aに関する情報には、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報が含まれ得る。
【0129】
図10は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0130】
ステップS51において、携帯端末200から管理装置400に要メンテナンス移動体情報が提供される。この後、ステップS52に遷移する。
【0131】
ステップS52において、管理装置400に備えられた要メンテナンス情報配信部414は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報をメンテナンスメンバーに配信する。こうして、図10に示す処理が完了する。
【0132】
上述したように、管理装置400には、判定部416が備えられ得る。判定部416は、メンテナンス移動体情報を管理装置400に提供した携帯端末200の所持者が要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を行い得るか否かを、メンテナンスメンバー情報に基づいて判定し得る。
【0133】
携帯端末200の所持者が要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を行い得ないと判定部416が判定した場合、要メンテナンス情報配信部414は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、要メンテナンス情報配信部414は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を行い得るメンテナンスメンバーが所持する端末装置300に要メンテナンス情報を配信する。
【0134】
図11は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0135】
ステップS61において、管理装置400に備えられた判定部416は、以下のような処理を行う。即ち、判定部416は、メンテナンス移動体情報を管理装置400に提供した携帯端末200の所持者が要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を行い得るか否かを、メンテナンスメンバー情報に基づいて判定する。携帯端末200の所持者が当該メンテナンス作業を行い得ないと判定部416が判定した場合(ステップS61においてYES)、ステップS62に遷移する。携帯端末200の所持者が当該メンテナンス作業を行い得ると判定部416が判定した場合(ステップS61においてNO)、ステップS63に遷移する。
【0136】
ステップS62において、管理装置400に備えられた要メンテナンス情報配信部414は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を行い得るメンテナンスメンバーが所持する端末装置300に要メンテナンス情報を配信する。
【0137】
ステップS63において、管理装置400に備えられた要メンテナンス情報配信部414は、メンテナンス移動体情報を管理装置400に提供した携帯端末200の所持者にメンテナンス作業を委託する。即ち、要メンテナンス情報配信部414は、メンテナンス移動体情報を管理装置400に提供した携帯端末200に要メンテナンス情報を配信する。こうして、図11に示す処理が完了する。
【0138】
携帯端末200に備えられた不具合内容判定部225は、移動体100に生じている不具合の内容である不具合内容を判定し得る。不具合内容判定部225は、例えば、撮像部206によって取得された画像に基づいて、不具合内容を判定し得る。例えば、移動体100の一部が撮像部206によって撮像される。移動体100に備えられたタイヤの画像が撮像部206によって撮像された場合には、不具合内容判定部225は、当該タイヤにパンクが生じているか否かを判定し得る。不具合内容判定部225は、例えば、パンクが生じたタイヤを示す参照画像と、撮像部206によって取得された画像とを対比することによって、当該タイヤにパンクが生じているか否かを判定し得るが、これに限定されない。かかる参照画像は、例えば、携帯端末200に備えられた記憶部204に予め記憶され得るが、これに限定されない。携帯端末200に備えられた表示制御部226は、不具合内容判定部225によって判定された不具合内容を、携帯端末200に備えられた表示部210に表示し得る。移動体100に生じている不具合内容がこのようにしてユーザに把握されてもよい。
【0139】
図12は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0140】
ステップS71において、携帯端末200に備えられた撮像部206が、移動体100の一部の画像を取得する。この後、ステップS72に遷移する。
【0141】
ステップS72において、携帯端末200に備えられた不具合内容判定部225は、移動体100に生じている不具合の内容である不具合内容を、撮像部206によって取得された画像に基づいて判定する。この後、ステップS73に遷移する。
【0142】
ステップS73において、携帯端末200に備えられた表示制御部226が、不具合内容判定部225によって判定された不具合内容を示す不具合内容情報を表示部210に表示する。こうして、図12に示す処理が完了する。
【0143】
上述したように、管理装置400には、通知部418が備えられ得る。通知部418は、一の移動体100に対しての利用予約が予約受付部410によって受け付けられている状態で、当該一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至った場合、以下のような処理を行い得る。かかる場合、通知部418は、利用可能な他の移動体100である利用可能移動体100Bへの利用予約の変更のための利用予約変更情報を、一の移動体100の利用予約を行ったユーザが所持する携帯端末200であるユーザ端末に通知する。
【0144】
図13は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0145】
ステップS81において、管理装置400に備えられた制御部408は、一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至った否かを判定する。一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至った場合(ステップS81においてYES)、ステップS82に遷移する。一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っていない場合(ステップS81においてNO)、図13に示す処理が完了する。
【0146】
ステップS82において、制御部408は、当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられている状態であるか否かを判定する。制御部408は、当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられているか否かを、予約情報記憶部430に記憶された利用予約情報に基づいて判定し得る。当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられている場合には(ステップS82においてYES)、ステップS83に遷移する。当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられていない場合には(ステップS82においてNO)、図13に示す処理が完了する。
【0147】
ステップS83において、管理装置400に備えられた通知部418は、以下のような処理を行う。即ち、通知部418は、利用可能な他の移動体100である利用可能移動体100Bへの利用予約の変更のための利用予約変更情報を、当該要メンテナンス移動体100Aの利用予約を行ったユーザが所持する携帯端末200であるユーザ端末に通知する。この後、ステップS84に遷移する。
【0148】
ステップS84において、携帯端末200に備えられた表示制御部226は、表示部210に利用予約変更情報を表示する。こうして、図13に示す処理が完了する。
【0149】
利用予約が行われている要メンテナンス移動体100Aから第1距離未満の位置に利用可能移動体100Bが存在する場合には、管理装置400に備えられた通知部418は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、通知部418は、当該要メンテナンス移動体100Aから第1距離未満の位置に存在する利用可能移動体100Bへの利用予約の変更のための利用予約変更情報を、携帯端末(ユーザ端末)200に通知する。当該要メンテナンス移動体100Aから第1距離未満の位置に利用可能移動体100Bが存在しない場合には、通知部418は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、通知部418は、当該要メンテナンス移動体100Aから第1距離以上、第2距離未満の位置に存在する利用可能移動体100Bへの利用予約の変更のための利用予約変更情報を携帯端末(ユーザ端末)200に通知する。
【0150】
図14は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0151】
ステップS91において、管理装置400に備えられた制御部408は、一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至った否かを判定する。一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至った場合(ステップS91においてYES)、ステップS92に遷移する。一の移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当するに至っていない場合(ステップS91においてNO)、図14に示す処理が完了する。
【0152】
ステップS92において、制御部408は、当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられている状態であるか否かを判定する。制御部408は、当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられているか否かを、予約情報記憶部430に記憶された利用予約情報に基づいて判定し得る。当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられている場合には(ステップS92においてYES)、ステップS93に遷移する。当該一の移動体100に対しての利用予約が受け付けられていない場合には(ステップS92においてNO)、図14に示す処理が完了する。
【0153】
ステップS93において、制御部408は、要メンテナンス移動体100Aから第1距離未満の位置に利用可能移動体100Bが存在するか否かを判定する。要メンテナンス移動体100Aから第1距離未満の位置に利用可能移動体100Bが存在する場合(ステップS93においてYES)、ステップS94に遷移する。要メンテナンス移動体100Aから第1距離未満の位置に利用可能移動体100Bが存在しない場合(ステップS93においてNO)、ステップS95に遷移する。
【0154】
ステップS94において、通知部418は、当該要メンテナンス移動体100Aから第1距離未満の位置に存在する利用可能移動体100Bへの利用予約の変更のための利用予約変更情報を携帯端末200に通知する。この後、ステップS96に遷移する。
【0155】
ステップS95において、通知部418は、当該要メンテナンス移動体100Aから第1距離以上、第2距離未満の位置に存在する利用可能移動体100Bへの利用予約の変更のための利用予約変更情報を携帯端末200に通知する。この後、ステップS96に遷移する。
【0156】
ステップS96において、携帯端末200に備えられた表示制御部226は、表示部210に利用予約変更情報を表示する。こうして、図14に示す処理が完了する。
【0157】
上述したように、携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける。上述したように、携帯端末200に備えられた要メンテナンス移動体情報提供部220は、受付部216によって受け付けられた要メンテナンス移動体情報を管理装置400に提供する。上述したように、管理装置400には、選定部420が備えられ得る。選定部420は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報の配信先を選定し得る。配信先の数は、特に限定されない。選定部420は、要メンテナンス情報の配信先を、予め登録された複数のメンテナンスメンバーのうちから選定し得る。
【0158】
選定部420は、要メンテナンス移動体情報に対応する要メンテナンス移動体100Aの位置と、メンテナンスメンバーの位置とに基づいて、要メンテナンス情報の配信先を選定し得る。選定部420は、例えば、要メンテナンス移動体100Aからの距離が予め決められた所定距離未満に位置するメンテナンスメンバーを、要メンテナンス情報の配信先として選定し得る。選定部420は、不具合内容情報と、メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報とに更に基づいて、要メンテナンス情報の配信先を選定し得る。選定部420は、不具合内容情報によって特定される不具合に対して対応可能なメンテナンスメンバーを、当該要メンテナンス情報の配信先として選定する。一方、選定部420は、不具合内容情報によって特定される不具合に対して対応し得ないメンテナンスメンバーを、当該要メンテナンス情報の配信先として選定しない。要メンテナンス情報配信部414は、選定部420によって選定されたメンテナンスメンバーが所持している端末装置300に要メンテナンス情報を配信する。
【0159】
上述したように、管理装置400には、メンバー評価部422が備えられ得る。メンバー評価部422は、メンテナンスメンバーによって行われたメンテナンス作業に対する評価を示す情報である作業評価情報に基づいて、当該メンテナンスメンバーに対する評価を示す情報であるメンバー評価情報を生成し得る。
【0160】
作業評価情報には、例えば、当該メンテナンスメンバーによって提供されたメンテナンス作業の品質である作業品質の評価に関する情報が含まれ得る。当該メンテナンスメンバーが提供した作業品質が比較的高い場合には、メンバー評価部422は、当該メンテナンスメンバーに対する評価を比較的高く設定し得る。作業品質は、長期的な観点で判定されてもよい。即ち、一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの期間に基づいて、当該メンテナンス作業に対する作業品質が判定されてもよい。また、例えば、一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの当該一の移動体100の走行距離に基づいて、当該メンテナンス作業に対する作業品質が判定されてもよい。
【0161】
作業評価情報には、当該メンテナンスメンバーによって提供されたメンテナンス作業の難易度の評価に関する情報が含まれ得る。当該メンテナンスメンバーが提供したメンテナンス作業の難易度が比較的高い場合には、メンバー評価部422は、当該メンテナンスメンバーに対する評価を比較的高く設定し得る。
【0162】
作業評価情報には、当該メンテナンスメンバーの対応の迅速さの評価に関する情報が含まれ得る。当該メンテナンスメンバーの対応が迅速であった場合には、メンバー評価部422は、当該メンテナンスメンバーに対する評価を比較的高く設定し得る。
【0163】
作業評価情報には、当該メンテナンスメンバーが選択した部品の適切さの評価に関する情報が含まれ得る。メンテナンス作業の際に当該メンテナンスメンバーが選択した部品が適切であった場合には、メンバー評価部422は、当該メンテナンスメンバーに対して比較的高い評価を設定し得る。上述したように、例えば、塩害が生じやすい地域で用いられる移動体100に対しては、防錆処理が充分に施された部品を選択することが好ましい。また、上述したように、坂道が多い地域で用いられる移動体100に対しては、耐久性が充分に高いブレーキパッドを選択することが好ましい。
【0164】
メンバー評価部422は、メンテナンスメンバーに関する複数の作業評価情報を総合的に評価することによって当該メンテナンスメンバーについてのメンバー評価情報を生成し得る。
【0165】
作業評価情報は、移動体100に関するメンテナンス履歴及び利用履歴のうちの少なくともいずれかに基づいて生成され得る。例えば、一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの期間は、当該一の移動体100のメンテナンス履歴に基づいて把握され得る。また、例えば、一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの当該一の移動体100の走行距離は、当該一の移動体100の利用履歴に基づいて把握され得る。
【0166】
選定部420は、メンバー評価部422によって生成されたメンバー評価情報に基づいてメンテナンスメンバーを選定し得る。選定部420は、例えば、評価が比較的高いメンテナンスメンバーを優先的に選択してもよい。
【0167】
上述したように、端末装置300には、報酬情報入力受付部316が備えられ得る。報酬情報入力受付部316は、当該メンテナンスメンバーがメンテナンス作業を行った場合の報酬に関する情報である報酬情報の入力を受け付け得る。かかる報酬情報は、複数種のメンテナンス作業の各々に対して設定され得る。報酬情報の入力の受け付けは、以下のようにして行われ得る。即ち、端末装置300に備えられた表示制御部330が、報酬情報を入力するための入力画面を、端末装置300に備えられた表示部310に表示する。報酬情報が、当該入力画面上においてメンテナンスメンバーによって入力され得る。こうして入力される報酬情報が、報酬情報入力受付部316によって受け付けられ得る。
【0168】
報酬情報入力受付部316によって報酬情報の入力が受け付けられた場合には、端末装置300に備えられた制御部314は、当該メンテナンスメンバーに関する報酬情報を管理装置400に供給する。各々のメンテナンスメンバーに関する報酬情報は、上述したように、メンテナンスメンバー情報記憶部432に記憶され得る。上述したように、報酬情報は、当該メンテナンスメンバーが提供し得る複数種のメンテナンス作業の各々に対して設定され得る。
【0169】
選定部420は、メンテナンスメンバーに対応する報酬情報に基づいて、メンテナンスメンバーを選定し得る。例えば、要メンテナンス移動体100Aが要するメンテナンス作業を行い得るメンテナンスメンバーが複数存在する場合、選定部420は、当該メンテナンス作業に対する報酬が最も低いメンテナンスメンバーを選択してもよい。
【0170】
図15は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0171】
ステップS101において、携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける。この後、ステップS102に遷移する。
【0172】
ステップS102において、携帯端末200に備えられた要メンテナンス移動体情報提供部220が、管理装置400に要メンテナンス移動体情報を提供する。この後、ステップS103に遷移する。
【0173】
ステップS103において、管理装置400に備えられた選定部420が、要メンテナンス情報の配信先を選定する。この後、ステップS104に遷移する。
【0174】
ステップS104において、選定部420によって選定された配信先に管理装置400が要メンテナンス情報を配信する。こうして、図15に示す処理が完了する。
【0175】
上述したように、端末装置300には、完了情報受付部318が備えられ得る。完了情報受付部318は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業が完了したことを示す作業完了情報の入力を受け付け得る。完了情報受付部318によって作業完了情報の入力が受け付けられた場合には、端末装置300に備えられた制御部314は、当該作業完了情報を管理装置400に供給する。各々のメンテナンス作業に対する作業完了情報は、管理装置400に備えられたメンテナンス履歴記憶部434等に記憶され得る。管理装置400は、メンテナンス作業が完了した移動体100が位置していた貸し出しポート22の位置をメンテナンスメンバーの位置として記憶してもよい。
【0176】
図16は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0177】
ステップS111において、端末装置300に備えられた完了情報受付部318は、作業完了情報の入力を受け付け得る。この後、ステップS112に遷移する。
【0178】
ステップS112において、端末装置300に備えられた制御部314は、作業完了情報を管理装置400に供給する。この後、ステップS113に遷移する。
【0179】
ステップS113において、管理装置400に備えられた制御部408は、作業完了情報をメンテナンス履歴記憶部434等に記憶する。この後、ステップS114に遷移する。
【0180】
ステップS114において、管理装置400に備えられた制御部408は、メンテナンス作業が完了した移動体100が位置していた貸し出しポート22の位置をメンテナンスメンバーの位置として記憶する。こうして、図16に示す処理が完了する。
【0181】
上述したように、管理装置400には、選定部420が備えられ得る。上述したように、選定部420は、要メンテナンス情報の配信先を、要メンテナンス移動体100Aの位置と、メンテナンスメンバーの位置とに基づいて、予め登録された複数の前記メンテナンスメンバーのうちから選定する。選定部420は、例えば、要メンテナンス移動体100Aからの距離が予め決められた所定距離未満に位置するメンテナンスメンバーを、要メンテナンス情報の配信先として選定し得る。メンテナンスメンバーの位置は、例えば、メンテナンスメンバー情報記憶部432に予め登録され得るが、これに限定されない。メンテナンスメンバーによって所持される端末装置300の現在の位置を示す情報が、当該端末装置300から管理装置400に供給される場合には、かかる現在位置に基づいて当該メンテナンスメンバーの位置が把握されてもよい。
【0182】
選定部420は、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報と、メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報とに更に基づいて、要メンテナンス情報の配信先を選定してもよい。
【0183】
上述したように、管理装置400には、要メンテナンス情報配信部414が備えられ得る。上述したように、要メンテナンス情報配信部414は、選定部420によって選定されたメンテナンスメンバーが所持している端末装置300に要メンテナンス情報を配信し得る。
【0184】
上述したように、端末装置300には、表示制御部330が備えられ得る。表示制御部330は、メンテナンス作業を示す情報を、管理装置400から配信される要メンテナンス情報に基づいて表示部310に表示し得る。
【0185】
図17は、表示画面の例を示す図である。
【0186】
表示制御部330は、表示部310に表示画面332を表示し得る。表示画面332には、地図334が表示され得る。表示制御部330は、メンテナンス作業を示す情報336を当該地図334上に表示し得る。メンテナンス作業を示す情報336は、要メンテナンス移動体100Aの位置に応じた位置に表示され得る。
【0187】
表示制御部330は、メンテナンス作業に応じた図形(記号、マーク)338G、338B、338P、338V、338Yを表示部310に表示し得る。表示制御部330は、メンテナンス作業の種類に応じた態様の図形338G、338B、338P、338V、338Yを表示部310に表示し得る。図形を区別せずに説明する際には、符号338を用い、個々の図形を区別して説明する際には、符号338G、338B、338P、338V、338Yを用いる。表示制御部330は、メンテナンス作業の種類に応じた色の図形338を表示部310に表示してもよい。例えば、複数のメンテナンス作業のうちの第1種類のメンテナンス作業を示す図形338には、第1色が付され得る。複数のメンテナンス作業のうちの第2種類のメンテナンス作業を示す図形338には、第2色が付され得る。複数のメンテナンス作業のうちの第3種類のメンテナンス作業を示す図形338には、第3色が付され得る。複数のメンテナンス作業のうちの第4種類のメンテナンス作業を示す図形338には、第4色が付され得る。複数のメンテナンス作業のうちの第5種類のメンテナンス作業を示す図形338には、第5色が付され得る。
【0188】
表示制御部330は、メンテナンス作業の種類を示す文字情報340を図形338とともに表示し得る。
【0189】
メンテナンス作業の種類が例えば「点検」である場合には、例えば緑色の図形338Gによって当該メンテナンス作業が示され得る。メンテナンス作業の種類が例えば「充電」である場合には、例えば青色の図形338Bによって当該メンテナンス作業が示され得る。メンテナンス作業の種類が例えば「整備」である場合には、例えば桃色の図形338Pによって当該メンテナンス作業が示され得る。メンテナンス作業の種類が例えば「移動」である場合には、例えば紫色の図形338Vによって当該メンテナンス作業が示され得る。メンテナンス作業の種類が例えば「清掃」である場合には、例えば黄色の図形338Yによって当該メンテナンス作業が示され得る。
【0190】
なお、メンテナンス作業の種類に応じた態様は、色に限定されない。例えば、メンテナンス作業の種類に応じた態様は、例えば形状であってもよい。即ち、メンテナンス作業の種類に応じた形状の図形338を表示部310に表示してもよい。
【0191】
表示制御部330は、メンテナンス作業に要する作業量(工数)に応じた態様で図形338を表示部310に表示し得る。例えば、メンテナンス作業に要する作業量に応じた大きさで図形338が表示部310に表示されてもよい。例えば、メンテナンス作業に要する作業量が比較的小さい場合には、比較的小さいサイズの図形338によって当該メンテナンス作業が示され得る。例えば、メンテナンス作業に要する作業量が中程度である場合には、中程度のサイズの図形338によって当該メンテナンス作業が示され得る。例えば、メンテナンス作業に要する作業量が比較的大きい場合には、比較的大きいサイズの図形338によって当該メンテナンス作業が示され得る。
【0192】
表示制御部330は、要メンテナンス移動体100Aとメンテナンスメンバーとの間の距離に応じた態様で図形338を表示部310に表示してもよい。要メンテナンス移動体100Aとメンテナンスメンバーとの間の距離に応じたサイズの図形338が表示部310に表示されてもよい。例えば、要メンテナンス移動体100Aとメンテナンスメンバーとの間の距離が比較的小さい場合には、比較的大きいサイズの図形338によって当該メンテナンス作業が示され得る。例えば、要メンテナンス移動体100Aとメンテナンスメンバーとの間の距離が中程度である場合には、中程度のサイズの図形338によって当該メンテナンス作業が示され得る。例えば、要メンテナンス移動体100Aとメンテナンスメンバーとの間の距離が比較的大きい場合には、比較的大きいサイズの図形338によって当該メンテナンス作業が示され得る。
【0193】
上述したように、端末装置300には、受付部315が備えられ得る。受付部315は、表示部310に表示されたメンテナンス作業に対してのメンテナンスメンバーによる受託の操作の入力である受託操作入力を受け付ける。換言すれば、受付部315は、表示部310に表示されたメンテナンス作業に対してのメンテナンスメンバーによる承諾の操作の入力である承諾操作入力を受け付ける。受付部315は、表示部310に表示された図形338に対するメンテナンスメンバーによる操作に基づいて、メンテナンス作業に対しての受託操作入力を受け付け得る。表示部310に表示された図形338がメンテナンスメンバーによってタップされることによって、当該図形338によって示されたメンテナンス作業が当該メンテナンスメンバーによって受託され得る。
【0194】
一の要メンテナンス移動体100Aが複数のメンテナンス作業を要する場合もある。表示制御部330は、一の要メンテナンス移動体100Aが複数のメンテナンス作業を要する場合、以下のように表示し得る。即ち、かかる場合、表示制御部330は、これら複数のメンテナンス作業のうちの受託済みのメンテナンス作業と、未受託のメンテナンス作業とを、異なる態様で表示部310に表示し得る。例えば、当該メンテナンスメンバーによって選択されたメンテナンス作業が強調表示され、当該メンテナンスメンバーによって選択されていないメンテナンス作業が点滅表示されてもよい。メンテナンス作業の強調表示は、例えば、図形338の色の濃度を増加させることによって行われ得るが、これに限定されない。
【0195】
例えば、当該メンテナンスメンバーが、「整備」については対応可能であるが、「移動」については対応し得ない場合、「整備」については受託可能であるが、「移動」については受託し得ない。当該メンテナンスメンバーによって例えば「整備」を示す図形338Pが選択された場合、図形338Pが強調表示され、「移動」を示す図形338Vが点滅表示されてもよい。強調表示は、例えば、当該図形338Pの色の濃度を増加させることによって行われ得るが、これに限定されない。
【0196】
図18は、表示画面の例を示す図である。図18に示す例においては、当該メンテナンスメンバーによって選択された「整備」を示す図形338Pが強調表示されている。当該メンテナンスメンバーによって選択されていない「移動」を示す図形338Vは点滅表示されている。
【0197】
「整備」のメンテナンス作業を示す図形338Pが当該メンテナンスメンバーによって選択され、「移動」のメンテナンス作業を示す図形338Vが他のメンテナンスメンバーによって選択された場合、これらのメンテナンス作業に対する委託が成立し得る。即ち、複数のメンテナンスメンバーが共同で複数のメンテナンス作業を受託し得る。
【0198】
なお、「整備」のメンテナンス作業が当該メンテナンスメンバーによって選択されたタイミングから所定時間が経過しても、「移動」のメンテナンス作業が他のメンテナンスメンバーによって選択されない場合、以下のようになる。即ち、かかる場合、当該メンテナンスメンバーによって選択された「整備」のメンテナンス作業は、キャンセルされ得る。
【0199】
表示制御部330は、メンテナンス作業を示す情報336を表示部310に表示する際、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す情報を表示部310に選択的に表示し得る。当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報は、例えば、端末装置300に備えられた記憶部304に予め記憶され得る。当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業は、当該メンテナンスメンバーに関する対応可能作業情報に基づいて把握され得る。このため、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業と、当該メンテナンスメンバーが対応し得ないメンテナンス作業とが、管理装置400から供給される要メンテナンス情報のうちに含まれている場合であっても、以下のようになる。即ち、表示制御部330は、かかる場合であっても、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業のみを表示部310に表示し得る。
【0200】
図19は、表示画面の例を示す図である。図19に示す例においては、当該メンテナンスメンバーが対応し得るメンテナンス作業のみが表示されている。例えば、当該メンテナンスメンバーが「清掃」のメンテナンス作業のみを行い得る場合、「点検」、「充電」、「整備」、「移動」のメンテナンス作業は表示画面332に表示されない。
【0201】
一の要メンテナンス移動体100Aが要するメンテナンス作業が複数である場合、表示制御部330は、以下のようにしてもよい。即ち、かかる場合、表示制御部330は、一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てに対して当該メンテナンスメンバーが対応し得る場合にのみ、当該一の要メンテナンス移動体100Aが要するメンテナンス作業を表示してもよい。即ち、一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業のうちのいずれかに当該メンテナンスメンバーが対応し得ない場合、表示制御部330は、当該一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てを表示しない。上述したように、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報は、例えば、端末装置300に備えられた記憶部304に予め記憶され得る。一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てに対して当該メンテナンスメンバーが対応可能であるか否かは、当該メンテナンスメンバーに関する対応可能作業情報に基づいて把握され得る。従って、表示制御部330は、一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てに対して対応可能である場合に、一の要メンテナンス移動体100Aが要するメンテナンス作業を表示部310に表示し得る。
【0202】
図20は、表示画面の例を示す図である。例えば、一の要メンテナンス移動体100Aが、「整備」のメンテナンス作業と、「移動」のメンテナンス作業とを要する場合を例に説明する。当該メンテナンスメンバーが、「整備」のメンテナンス作業を行い得る一方、「移動」のメンテナンス作業を行い得ない場合には、以下のようになる。即ち、当該要メンテナンス移動体100Aに生じている「整備」のメンテナンス作業と「移動」のメンテナンス作業とのいずれもが表示部310に表示されない。
【0203】
表示制御部330は、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業と、当該メンテナンスメンバーが対応し得ないメンテナンス作業とを異なる態様で表示部310に表示してもよい。上述したように、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報は、例えば、端末装置300に備えられた記憶部304に予め記憶され得る。当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業は、当該メンテナンスメンバーに関する対応可能作業情報に基づいて把握され得る。従って、表示制御部330は、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業と、当該メンテナンスメンバーが対応し得ないメンテナンス作業とを異なる態様で表示部310に表示し得る。例えば、当該メンテナンスメンバーが対応し得ないメンテナンス作業をグレーアウト表示してもよい。
【0204】
図21は、表示画面の例を示す図である。当該メンテナンスメンバーが「移動」のメンテナンス作業に対応し得ない場合には、図21に示すように、「移動」のメンテナンス作業が例えばグレーアウト表示され得る。
【0205】
上述したように、端末装置300には、受託情報供給部320が備えられ得る。受託情報供給部320は、受託操作入力が受付部315によって受け付けられた場合に、メンテナンス作業に対しての受託操作入力がメンテナンスメンバーによって行われたことを示す受託情報を管理装置400に供給する。
【0206】
上述したように、管理装置400には、処理部423が備えられ得る。処理部423は、受託情報に基づいてメンテナンスメンバーへの委託を成立させ得る。一の要メンテナンス移動体100Aが要するメンテナンス作業が複数である場合、処理部423は、以下のような処理を行ってもよい。即ち、処理部423は、一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てに対しての受託が一又は二以上のメンテナンスメンバーによって行われた場合に、これらのメンテナンス作業のメンテナンスメンバーへの委託を成立させてもよい。
【0207】
図22は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0208】
ステップS121において、管理装置400に備えられた選定部420が、要メンテナンス情報の配信先を、予め登録された複数のメンテナンスメンバーのうちから選定する。この後、ステップS122に遷移する。
【0209】
ステップS122において、管理装置400に備えられた要メンテナンス情報配信部414が、選定部420によって選定されたメンテナンスメンバーが所持している端末装置300に、要メンテナンス情報を配信する。この後、ステップS123に遷移する。
【0210】
ステップS123において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、メンテナンス作業を示す情報を要メンテナンス情報に基づいて表示部310に表示する。この後、ステップS124に遷移する。
【0211】
ステップS124において、端末装置300に備えられた受付部315は、表示部310に表示されたメンテナンス作業に対してのメンテナンスメンバーによる受託の操作の入力である受託操作入力を受け付ける。この後、ステップS125に遷移する。
【0212】
ステップS125において、端末装置300に備えられた受託情報供給部320は、メンテナンス作業に対しての受託操作入力がメンテナンスメンバーによって行われたことを示す受託情報を管理装置400に供給する。この後、ステップS126に遷移する。
【0213】
ステップS126において、管理装置400に備えられた処理部423は、受託情報に基づいてメンテナンスメンバーへの委託を成立させる。こうして、図22に示す処理が完了する。
【0214】
図23は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。一の要メンテナンス移動体100Aが複数のメンテナンス作業を要する場合の例が図23には示されている。
【0215】
ステップS131において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、メンテナンス作業を示す情報を表示部310に表示する。この後、ステップS132に遷移する。
【0216】
ステップS132において、一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業のうちの一のメンテナンス作業が、メンテナンスメンバーによって選択される。この後、ステップS133に遷移する。
【0217】
ステップS133において、表示制御部330は、当該メンテナンスメンバーによって選択されたメンテナンス作業を強調表示する。
【0218】
ステップS134において、表示制御部330は、当該メンテナンスメンバーによって選択されていないメンテナンス作業を点滅表示する。こうして、図23に示す処理が完了する。
【0219】
図24は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0220】
ステップS141において、端末装置300に備えられた制御部314は、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を、管理装置400から配信された要メンテナンス情報のうちから抽出する。この後、ステップS142に遷移する。
【0221】
ステップS142において、表示制御部330は、当該メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す情報を表示部310に表示する。こうして、図24に示す処理が完了する。
【0222】
図25は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。一の要メンテナンス移動体100Aが要するメンテナンス作業が複数である場合の例が、図25には示されている。
【0223】
ステップS151において、端末装置300に備えられた制御部314は、一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てに対して当該メンテナンスメンバーが対応し得るか否かを判定する。一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てに対して当該メンテナンスメンバーが対応し得る場合には(ステップS151においてYES)、ステップS152に遷移する。一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てに対して当該メンテナンスメンバーが対応し得ない場合には(ステップS151においてNO)、ステップS153に遷移する。
【0224】
ステップS152において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、当該一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てを表示する。こうして、図25に示す処理が完了する。
【0225】
ステップS153において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、当該一の要メンテナンス移動体100Aが要する複数のメンテナンス作業の全てを表示しない。こうして、図25に示す処理が完了する。
【0226】
上述したように、端末装置300には画像取得部322が備えられ得る。画像取得部322は、撮像部306によって取得される画像を取得し得る。画像取得部322によって取得された画像は、管理装置400に提供され得る。
【0227】
管理装置400には、上述したように、移動体判定部417が備えられ得る。移動体判定部417は、要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれているか否かを判定し得る。移動体判定部417は、例えば、端末装置300の現在の位置に関する情報と、当該端末装置300に備えられた画像取得部322によって取得される画像と、要メンテナンス移動体100Aの位置に関する情報とに基づいて、当該要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれているか否かを判定し得る。
【0228】
移動体判定部417は、端末装置300の現在の位置に関する情報と、当該要メンテナンス移動体100Aの位置に関する情報とに基づいて、当該メンテナンスメンバーが当該要メンテナンス移動体100Aの近傍に位置しているか否かを判定し得る。要メンテナンス移動体100Aの位置に関する情報には、例えば、当該要メンテナンス移動体100Aをロックしているポートロック機構38の管理番号等が含まれ得る。
【0229】
移動体判定部417は、端末装置300に備えられた画像取得部322によって取得される画像に映っている管理番号等に基づいて、当該要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれているか否かを判定し得る。要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれていることが移動体判定部417によって判定された場合、管理装置400に備えられた制御部408は、当該要メンテナンス移動体100Aに関する情報を端末装置300に提供する。より具体的には、制御部408は、当該要メンテナンス移動体100Aの当該画像における位置を示す情報を、端末装置300に供給し得る。
【0230】
移動体100に備えられた情報提示部110に備えられたQRコード(登録商標)が端末装置300によって読み取られることによって、画像に含まれている複数の移動体100のうちのいずれの移動体100が要メンテナンス移動体100Aであるかが判定されてもよい。即ち、移動体100に備えられたQRコード(登録商標)が、端末装置300に備えられた撮像部306によって撮像される。当該端末装置300に備えられた制御部314は、当該QRコード(登録商標)によって提示される情報を解析することによって、当該移動体100に関する情報を取得する。制御部314は、当該移動体100に関する情報を管理装置400に提供する。管理装置400に備えられた制御部408は、端末装置300から供給された情報と、移動体情報記憶部428に記憶された情報とに基づいて、当該移動体100が要メンテナンス移動体100Aであるか否かを判定し得る。
【0231】
上述したように、端末装置300には表示制御部330が備えられ得る。表示制御部330は、撮像部306によって取得された画像を表示部310に表示し得る。図26は、表示画面の例を示す図である。複数の移動体100が表示画面344に表示されている場合の例が図26には示されている。要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれている場合、表示制御部330は、当該要メンテナンス移動体100Aに応じた図形342を当該要メンテナンス移動体100Aに重畳表示し得る。換言すれば、表示制御部330は、当該移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当することを示す図形342を、当該要メンテナンス移動体100Aに重畳表示する。上述したように、管理装置400は、当該要メンテナンス移動体100Aの当該画像における位置を示す情報を、端末装置300に供給し得る。このため、端末装置300に備えられた制御部314は、当該要メンテナンス移動体100Aの当該画像における位置を把握し得る。表示制御部330は、当該移動体100が要メンテナンス移動体100Aに該当することを示す図形342を、当該要メンテナンス移動体100Aに重畳表示し得る。要メンテナンス移動体100Aに応じた図形342としては、例えば矢印等が挙げられ得るが、これに限定されない。かかる図形342は、例えば、要メンテナンス移動体100Aを囲む丸、楕円等であってもよい。また、かかる図形342は、要メンテナンス移動体100Aの外形に応じた図形であってもよい。
【0232】
管理装置400は、例えば、当該要メンテナンス移動体100Aのうちのメンテナンスの対象となる部位であるメンテナンス対象部位を示す情報を端末装置300に提供し得る。図27は、表示画面の例を示す図である。メンテナンス対象部位を示す情報が表示画面344に表示されている場合の例が図27には示されている。端末装置300に備えられた表示制御部330は、メンテナンス対象部位を示す図形346を、当該メンテナンス対象部位に重畳表示し得る。メンテナンス対象部位が、例えばバッテリ108である場合には、当該バッテリ108に当該図形346が重畳表示され得るが、これに限定されない。当該バッテリ108が装着されている不図示のバッテリホルダに当該図形346が重畳表示されてもよい。また、メンテナンス対象部位が、例えば、移動体100に備えられたライトである場合には、当該ライトに当該図形346が重畳表示され得るが、これに限定されない。当該ライトを点灯させるためのスイッチである点灯スイッチに当該図形346が重畳表示されてもよい。
【0233】
管理装置400は、例えば、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の内容を示す情報を端末装置300に供給し得る。端末装置300に備えられた表示制御部330は、当該要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の内容を示す情報を表示部310に表示し得る。例えば、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の内容がバッテリ108の充電である場合、表示制御部330は、当該メンテナンス作業の内容はバッテリ108の充電である旨の情報を表示部310に表示し得る。表示制御部330は、図27に示すように、当該メンテナンス作業の内容を示す文字情報348を当該メンテナンス対象部位に重畳表示し得る。
【0234】
端末装置300には、上述したように、音声情報提供部324が備えられ得る。音声情報提供部324は、当該メンテナンスメンバーが提供することを要するメンテナンス作業の内容を示す音声情報を提供し得る。音声情報提供部324は、当該メンテナンスメンバーが提供することを要するメンテナンス作業の内容を示す音声情報を、端末装置300に備えられた不図示のスピーカ等を介して提供し得る。
【0235】
上述したように、管理装置400には、作業状態適否判定部424が備えられ得る。作業状態適否判定部424は、メンテナンス作業の際における作業状態の適否を、端末装置300から供給される画像に基づいて判定し得る。例えば、端末装置300から供給される画像が逆光の画像である場合には、当該メンテナンスメンバーはまぶしい状態でメンテナンス作業を行う。まぶしい状態でのメンテナンス作業は不適切である。管理装置400に備えられた制御部408は、作業状態適否判定部424による判定の結果を示す情報を端末装置300に供給し得る。
【0236】
作業状態が不適切であることが作業状態適否判定部424によって判定された場合、管理装置400に備えられた制御部408は、作業状態の変更を促すための情報を端末装置300に供給し得る。端末装置300に備えられた表示制御部330は、管理装置400から供給される情報に基づいて、作業状態の変更を促すための情報を表示部310に表示し得る。表示制御部330は、作業状態の変更を促すための図形、文字情報等を表示部310に表示し得る。例えば、メンテナンスメンバーの位置姿勢の変更によって適切な作業状態が実現され得る場合、表示制御部330は、メンテナンスメンバーの位置姿勢の変更を促すための図形、文字情報等を表示部310に表示し得る。要メンテナンス移動体100Aの位置姿勢の変更によって適切な作業状態が実現され得る場合、表示制御部330は、要メンテナンス移動体100Aの位置姿勢の変更を促すための図形、文字情報等を表示部310に表示し得る。
【0237】
端末装置300には、上述したように、音声情報提供部324が備えられ得る。音声情報提供部324は、作業状態の変更を促すための音声情報を提供し得る。例えば、メンテナンスメンバーの位置姿勢の変更によって適切な作業状態が実現され得る場合、音声情報提供部324は、メンテナンスメンバーの位置姿勢の変更を促すための音声情報を提供し得る。要メンテナンス移動体100Aの位置姿勢の変更によって適切な作業状態が実現され得る場合、音声情報提供部324は、要メンテナンス移動体100Aの位置姿勢の変更を促すための音声情報を提供し得る。
【0238】
表示制御部330は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す情報を、表示部310に表示し得る。表示制御部330は、メンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す図形、文字情報等を、保管場所に重畳表示し得る。音声情報提供部324は、メンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す音声情報を提供し得る。上述したように、作業情報記憶部433には、メンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す情報が記憶されている。管理装置400に備えられた制御部408は、例えば、端末装置300の現在の位置に関する情報と、当該端末装置300に備えられた画像取得部322によって取得される画像と、メンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す情報とに基づいて、当該保管場所が当該画像に含まれているか否かを判定し得る。当該保管場所が当該画像に含まれていると判定した場合、当該制御部408は、当該保管場所を示す情報を端末装置300に提供する。端末装置300に備えられた表示制御部330は、管理装置400から供給される情報に基づいて、メンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す情報を表示部310に表示し得る。
【0239】
上述したように、管理装置400には、位置姿勢適否判定部425が備えられ得る。位置姿勢適否判定部425は、メンテナンス作業の際における位置姿勢等の適否を判定し得る。位置姿勢適否判定部425は、メンテナンス作業の際における位置姿勢の適否を、メンテナンス作業に応じた適切な位置姿勢を示す情報である適切位置姿勢情報と、撮像部306によって取得される画像とに基づいて判定し得る。なお、適切位置姿勢情報は、上述したように、作業情報記憶部433に記憶されている。
【0240】
位置姿勢が不適切であることが位置姿勢適否判定部425によって判定された場合、管理装置400に備えられた制御部408は、位置姿勢の変更を促すための情報を端末装置300に供給し得る。端末装置300に備えられた表示制御部330は、管理装置400から供給される情報に基づいて、位置姿勢の変更を促すための情報を表示部310に表示し得る。表示制御部330は、位置姿勢の変更を促すための図形、文字情報等を表示部310に表示し得る。例えば、メンテナンスメンバーの位置姿勢が不適切な場合、表示制御部330は、メンテナンスメンバーの位置姿勢の変更を促すための図形、文字情報等を表示部310に表示し得る。要メンテナンス移動体100Aの位置姿勢が不適切な場合、表示制御部330は、要メンテナンス移動体100Aの位置姿勢の変更を促すための図形、文字情報等を表示部310に表示し得る。部品の位置姿勢が不適切な場合、表示制御部330は、部品の位置姿勢の変更を促すための図形、文字情報等を表示部310に表示し得る。音声情報提供部324は、これらの位置姿勢の変更を促すための音声情報を提供し得る。
【0241】
図28は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0242】
ステップS161において、端末装置300に備えられた撮像部306によって取得される画像を、端末装置300に備えられた画像取得部322が取得する。この後、ステップS162に遷移する。
【0243】
ステップS162において、端末装置300に備えられた制御部314は、画像取得部322によって取得された画像を管理装置400に提供する。この後、ステップS163に遷移する。
【0244】
ステップS163において、管理装置400に備えられた移動体判定部417は、要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれているか否かを判定する。要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれている場合(ステップS163においてYES)、ステップS164に遷移する。要メンテナンス移動体100Aが当該画像に含まれていない場合(ステップS163においてNO)、図28に示す処理が完了する。
【0245】
ステップS164において、管理装置400に備えられた制御部408は、当該要メンテナンス移動体100Aの当該画像における位置を示す情報を、端末装置300に供給する。この後、ステップS165に遷移する。
【0246】
ステップS165において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、当該画像を表示部310に表示するとともに、要メンテナンス移動体100Aに応じた図形を当該要メンテナンス移動体100Aに重畳表示する。こうして、図28に示す処理が完了する。
【0247】
図29は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0248】
ステップS171において、管理装置400に備えられた制御部408は、要メンテナンス移動体100Aのうちのメンテナンス対象部位を示す情報を、端末装置300に提供する。この後、ステップS172に遷移する。
【0249】
ステップS172において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、メンテナンス対象部位を含む要メンテナンス移動体100Aを表示部310に表示するとともに、メンテナンス対象部位であることを示す図形を当該メンテナンス対象部位に重畳表示する。こうして、図29に示す処理が完了する。
【0250】
図30は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0251】
ステップS181において、管理装置400に備えられた制御部408は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の内容を示す情報を端末装置300に供給する。この後、ステップS182に遷移する。
【0252】
ステップS182において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、メンテナンス対象部位を含む要メンテナンス移動体100Aを表示部310に表示するとともに、当該要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の内容を示す情報を当該メンテナンス対象部位に重畳表示する。こうして、図30に示す処理が完了する。
【0253】
図31は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0254】
ステップS191において、管理装置400に備えられた作業状態適否判定部424は、メンテナンス作業の際における作業状態の適否を判定する。作業状態が不適切であることが作業状態適否判定部424によって判定された場合(ステップS191においてYES)、ステップS192に遷移する。作業状態が適切であることが作業状態適否判定部424によって判定された場合(ステップS191においてNO)、図31に示す処理が完了する。
【0255】
ステップS192において、管理装置400に備えられた制御部408は、作業状態の変更を促すための情報を端末装置300に供給する。この後、ステップS193に遷移する。
【0256】
ステップS193において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、作業状態の変更を促すための情報を表示部310に表示する。こうして、図31に示す処理が完了する。
【0257】
図32は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0258】
ステップS201において、管理装置400に備えられた制御部408は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す情報を端末装置300に提供する。この後、ステップS202に遷移する。
【0259】
ステップS202において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業の際に用いられる道具の保管場所を示す情報を、表示部310に重畳表示する。こうして、図32に示す処理が完了する。
【0260】
図33は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0261】
ステップS211において、管理装置400に備えられた位置姿勢適否判定部425は、メンテナンス作業の際における位置姿勢の適否を判定する。位置姿勢が不適切であることが位置姿勢適否判定部425によって判定された場合(ステップS211においてYES)、ステップS212に遷移する。位置姿勢が適切であることが位置姿勢適否判定部425によって判定された場合(ステップS211においてNO)、図33に示す処理が完了する。
【0262】
ステップS212において、管理装置400に備えられた制御部408は、位置姿勢の変更を促すための情報を端末装置300に供給する。この後、ステップS213に遷移する。
【0263】
ステップS213において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、位置姿勢の変更を促すための情報を表示部310に表示する。こうして、図33に示す処理が完了する。
【0264】
図34は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
【0265】
上述したように、管理装置400には、設定部440が備えられ得る。設定部440は、管理区域350を設定し得る。管理区域350は、移動体100に対するメンテナンスを提供するための管理が行われる区域である。設定部440は、複数の管理区域350を設定し得るが、ここでは、複数の管理区域350のうちの1つの管理区域350を例に説明する。設定部440は、地図情報に基づいて管理区域350を設定し得る。地図情報は、地図情報記憶部438に予め記憶され得る。地図情報によって示される不図示の区域のうちの一部が管理区域350として設定され得る。
【0266】
上述したように、管理装置400には、決定部442が備えられ得る。決定部442は、サービス拠点352の位置を決定し得る。サービス拠点352は、移動体100に対してのメンテナンス作業を提供する拠点である。決定部442は、管理区域350内に略均等にサービス拠点352が配置されるように、サービス拠点352の位置を決定し得る。即ち、決定部442は、サービス拠点352間の距離が互いに略均等になるように、サービス拠点352の位置を決定し得る。換言すれば、決定部442は、最寄りのサービス拠点352までのアクセス時間の最大値が予め決められた最大アクセス時間以下となるように、サービス拠点352の位置を決定し得る。例えば、予め決められた最大アクセス時間が例えば10分である場合には、管理区域350内のいずれの位置にユーザが位置している場合であっても、最寄りのサービス拠点352までの当該ユーザのアクセス時間が10分以下となるように、サービス拠点352の位置を決定する。アクセス時間は、地図情報に基づいて算出され得るが、これに限定されない。アクセス時間に関する情報が、地図情報に紐付けられていてもよい。
【0267】
決定部442は、管理区域350におけるメンテナンス需要に基づいて、当該管理区域350内におけるサービス拠点352の数を決定し得る。メンテナンス需要に関する情報は、予め記憶部404に記憶され得る。メンテナンス需要に関する情報が、地図情報に予め紐付けられていてもよい。当該管理区域350におけるメンテナンス需要が比較的大きい場合には、決定部442は、当該管理区域350内におけるサービス拠点352の数を比較的小さく設定し得る。当該管理区域350におけるメンテナンス需要が中程度である場合には、決定部442は、当該管理区域350内におけるサービス拠点352の数を中程度に設定し得る。当該管理区域350におけるメンテナンス需要が比較的小さい場合には、決定部442は、当該管理区域350内におけるサービス拠点352の数を比較的小さく設定し得る。
【0268】
図35は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
【0269】
決定部442は、サービス拠点352の対応可能業務に基づいて、各々のサービス拠点352の位置を決定し得る。例えば、決定部442は、高度サービス拠点352Aと、非高度サービス拠点352Bとを、適切に配置し得る。高度サービス拠点352Aは、様々な業務に対応可能なサービス拠点である。非高度サービス拠点352Bは、一部の業務にのみ対応可能なサービス拠点である。上述したように、管理装置400に備えられたメンテナンスメンバー情報記憶部432には、メンテナンスメンバー情報が記憶されている。メンテナンスメンバー情報には、メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業に関する情報である対応可能作業情報が含まれ得る。サービス拠点352に属するメンテナンスメンバーに関するメンテナンスメンバー情報に基づいて、サービス拠点352の対応可能業務が把握され得る。
【0270】
決定部442は、非高度サービス拠点352B同士が互いに隣接しないように、サービス拠点352の位置を決定し得る。即ち、決定部442は、一の非高度サービス拠点352Bと他の非高度サービス拠点352Bとの間に高度サービス拠点352Aを配置し得る。非高度サービス拠点352B同士が互いに隣接するのを防止し得るため、高度サービス拠点352Aまでのアクセス時間の短縮に寄与し得る。
【0271】
図36は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
【0272】
決定部442は、サービス拠点の稼働時間に基づいて、各々のサービス拠点の位置を決定し得る。例えば、決定部442は、長時間サービス拠点352Cと、短時間サービス拠点352Dとを、適切に配置し得る。長時間サービス拠点352Cは、稼働時間が比較的長いサービス拠点である。短時間サービス拠点352Dは、稼働時間が比較的短いサービス拠点である。上述したように、管理装置400に備えられたメンテナンスメンバー情報記憶部432には、メンテナンスメンバー情報が記憶されている。メンテナンスメンバー情報には、メンテナンスメンバーの稼働時間に関する情報が含まれ得る。サービス拠点352に属するメンテナンスメンバーに関するメンテナンスメンバー情報に基づいて、サービス拠点352の稼働時間が把握され得る。
【0273】
決定部442は、短時間サービス拠点352D同士が互いに隣接しないように、サービス拠点352の位置を決定し得る。即ち、決定部442は、一の短時間サービス拠点352Dと他の短時間サービス拠点352Dとの間に長時間サービス拠点352Cを配置し得る。短時間サービス拠点352D同士が互いに隣接するのを防止し得るため、利便性の向上に資する。
【0274】
図37は、サービス拠点の配置の例を示す図である。
【0275】
決定部442は、管理区域350のうちの標高が相対的に低い箇所である低標高箇所350Lにサービス拠点352が少なくとも配置されるように、サービス拠点352の位置を決定し得る。地図情報には、各箇所の標高に関する情報が含まれ得る。決定部442は、管理区域350のうちの低標高箇所350Lを地図情報に基づいて把握し得る。決定部442は、少なくとも低標高箇所350Lにサービス拠点352を配置する。標高が相対的に低い箇所には、人が集まりやすい傾向がある。このため、標高が相対的に低い箇所においては、メンテナンス需要が比較的高い。また、不具合が生じている移動体100を、標高が相対的に低い箇所から標高が相対的に高い箇所に向かってユーザが徒歩で移動させることは、容易ではない。一方、不具合が生じている移動体100を、標高が相対的に高い箇所から標高が相対的に低い箇所に移動させることは、比較的容易である。このような理由により、管理区域350のうちの低標高箇所350Lにサービス拠点352が少なくとも配置され得る。
【0276】
上述したように、管理装置400には、是正部444が備えられ得る。サービス拠点352の稼働に偏りが生ずる場合がある。即ち、各サービス拠点352における来客数の偏りが生ずる場合がある。来客数が比較的多いサービス拠点352においては、メンテナンスの完了に至るまでの時間が比較的長くなる傾向がある。一方、来客数が比較的少ないサービス拠点352においては、メンテナンスの完了に至るまでの時間が比較的短くなる傾向がある。稼働の偏り、即ち、来客数の偏りを是正すれば、メンテナンスの完了に至るまでの時間を全体として平準化し得る。そこで、本実施形態では、是正部444は、サービス拠点352の稼働に偏りが生じた場合に、送客のための情報を携帯端末200に配信する。携帯端末200に備えられた表示制御部226は、送客のための情報を携帯端末200に備えられた表示部210に表示し得る。
【0277】
送客のための情報としては、例えば、来客数が比較的少ないサービス拠点352の利用を当該ユーザに促すための情報等が挙げられ得る。是正部444は、ユーザが所持している携帯端末200の位置から所定距離内に位置する複数のサービス拠点352のうちから、来客数が比較的少ないサービス拠点352を抽出し得る。是正部444は、こうして抽出したサービス拠点352を示す情報を、携帯端末200に配信し得る。
【0278】
送客のための情報は、各サービス拠点352における来客数を示す情報であってもよい。是正部444は、各サービス拠点352における来客数を示す情報を、携帯端末200に配信してもよい。携帯端末200に備えられた表示制御部226は、各サービス拠点352における来客数を示す情報を、携帯端末200に備えられた表示部210に表示し得る。来客数が比較的少ないサービス拠点352が、当該情報に基づいてユーザによって把握され得る。来客数が比較的少ないサービス拠点352の利用が、当該情報によって促され得る。
【0279】
図38は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0280】
ステップS221において、管理装置400に備えられた設定部440は、管理区域350を設定する。この後、ステップS222に遷移する。
【0281】
ステップS222において、管理装置400に備えられた決定部442は、移動体100に対してのメンテナンス作業を提供する拠点であるサービス拠点352が、管理区域350内に略均等に配置されるように、サービス拠点352の位置を決定する。こうして、図38に示す処理が完了する。
【0282】
図39は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0283】
ステップS231において、管理装置400に備えられた設定部440は、管理区域350を設定する。この後、ステップS232に遷移する。
【0284】
ステップS232において、管理装置400に備えられた決定部442は、メンテナンス需要に基づいてサービス拠点352の数を決定する。この後、ステップS233に遷移する。
【0285】
ステップS233において、管理装置400に備えられた決定部442は、移動体100に対してのメンテナンス作業を提供する拠点であるサービス拠点352が、管理区域350内に略均等に配置されるように、サービス拠点352の位置を決定する。こうして、図39に示す処理が完了する。
【0286】
図40は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0287】
ステップS241において、管理装置400に備えられた設定部440は、管理区域350を設定する。この後、ステップS242に遷移する。
【0288】
ステップS242において、管理装置400に備えられた決定部442は、当該管理区域350のうちの低標高箇所350Lを地図情報に基づいて把握する。この後、ステップS243に遷移する。
【0289】
ステップS243において、決定部442は、少なくとも低標高箇所350Lにサービス拠点352が位置するように、サービス拠点352の位置を決定する。こうして、図40に示す処理が完了する。
【0290】
図41は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0291】
ステップS251において、管理装置400に備えられた是正部444は、予め決められた偏在閾値以上の偏りがサービス拠点352間で生じているか否かを判定する。予め決められた偏在閾値以上の偏りがサービス拠点352間で生じている場合には(ステップS251においてYES)、ステップS252に遷移する。予め決められた偏在閾値以上の偏りがサービス拠点352間で生じていない場合には(ステップS251においてNO)、図41に示す処理が完了する。
【0292】
ステップS252において、是正部444は、送客のための情報を携帯端末200に配信する。こうして、図41に示す処理が完了する。
【0293】
携帯端末200と端末装置300とは、基地局23(図1参照)が介在しない無線通信である非基地局介在無線通信が可能である。
【0294】
上述したように、携帯端末200には、受付部216が備えられ得る。受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付け得る。要メンテナンス移動体情報の入力は、携帯端末200の所持者によって行われ得る。
【0295】
上述したように、携帯端末200には、要メンテナンス情報提供部222が備えられ得る。要メンテナンス情報提供部222は、受付部216によって受け付けられた要メンテナンス移動体情報に基づいて、以下のような処理を行い得る。即ち、要メンテナンス情報提供部222は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報を、非基地局介在無線通信によって端末装置300に提供し得る。
【0296】
上述したように、端末装置300には、表示制御部330が備えられ得る。表示制御部330は、要メンテナンス情報に応じた表示情報を端末装置300に備えられた表示部310に表示し得る。
【0297】
携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報の入力を更に受け付け得る。携帯端末200に備えられた要メンテナンス情報提供部222は、不具合内容情報を、非基地局介在無線通信によって端末装置300に提供し得る。
【0298】
端末装置300に備えられた表示制御部330は、不具合内容情報と、メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報とに更に基づいて、要メンテナンス情報に応じた表示情報を端末装置300に備えられた表示部310に表示し得る。
【0299】
上述したように、携帯端末200には、判定部227が備えられ得る。判定部227は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を携帯端末200の所持者が行い得るか否かを、当該所持者が対応可能なメンテナンス作業を示す情報と、不具合内容情報とに基づいて判定し得る。
【0300】
携帯端末200に備えられた表示制御部226は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を所持者が行い得ると判定部227が判定した場合、以下のような処理を行い得る。表示制御部226は、かかる場合、メンテナンス作業を当該携帯端末200の所持者に委託するための要メンテナンス情報を、当該携帯端末200に備えられた表示部210に表示し得る。
【0301】
携帯端末200に備えられた要メンテナンス情報提供部222は、メンテナンス作業に対しての受託を携帯端末200の所持者が拒否した場合に、要メンテナンス情報を端末装置300に提供し得る。
【0302】
上述したように、管理装置400には、インセンティブ付与部445が備えられ得る。インセンティブ付与部445は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンスが携帯端末200の所持者によって行われた場合に、メンテナンス作業を行った当該所持者に対してインセンティブを付与し得る。インセンティブとしては、例えばポイントが挙げられ得るが、これに限定されない。かかるポイントは、当該所持者が移動体100を借り受ける際の費用に充当され得るが、これに限定されない。
【0303】
上述したように、端末装置300には、入力受付部317が備えられ得る。入力受付部317は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付け得る。
【0304】
上述したように、端末装置300には、提供部326が備えられ得る。提供部326は、入力受付部317によって受け付けられた要メンテナンス移動体情報に基づいて、非基地局介在無線通信により不図示の他の端末装置に要メンテナンス情報を提供し得る。
【0305】
端末装置300に備えられた入力受付部317は、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報の入力を受け付け得る。
【0306】
上述したように、端末装置300には、可否判定部331が備えられ得る。可否判定部331は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該端末装置300の所持者が行い得るか否かを、当該所持者が対応可能なメンテナンス作業を示す情報と、不具合内容情報とに基づいて判定し得る。
【0307】
端末装置300に備えられた表示制御部330は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該端末装置300の所持者が行い得ると可否判定部331が判定した場合、以下のような処理を行い得る。即ち、端末装置300に備えられた表示制御部330は、かかる場合、メンテナンス作業を当該端末装置300の所持者に依頼するためのメンテナンス依頼情報を、当該端末装置300に備えられた表示部310に表示し得る。
【0308】
管理装置400に備えられたインセンティブ付与部445は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報の提供に対してインセンティブを付与し得る。要メンテナンス移動体100Aに関する情報の提供が携帯端末200を用いて行われた場合には、当該携帯端末200の所持者に対してインセンティブが付与され得る。要メンテナンス移動体100Aに関する情報の提供が端末装置300を用いて行われた場合には、当該端末装置300の所持者に対してインセンティブが付与され得る。インセンティブとしては、例えばポイントが挙げられ得るが、これに限定されない。
【0309】
上述したように、管理装置400には、情報提供者評価部456が備えられ得る。情報提供者評価部456は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報の提供を行った者である情報提供者に対する評価を示す情報である情報提供者評価情報を行い得る。例えば、当該情報提供者によって提供される情報の精度が比較的低い場合には、情報提供者評価部456は、当該情報提供者に対する評価を比較的低く設定し得る。当該情報提供者によって提供される情報の精度が比較的高い場合には、情報提供者評価部456は、当該情報提供者に対する評価を比較的高く設定し得る。インセンティブ付与部445は、情報提供者評価情報における当該情報提供者の評価に高さに応じてインセンティブの大きさを設定してもよい。
【0310】
図42は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0311】
ステップS261において、携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付け得る。上述したように、要メンテナンス移動体情報の入力は、携帯端末200の所持者によって行われ得る。この後、ステップS262に遷移する。
【0312】
ステップS262において、携帯端末200に備えられた要メンテナンス情報提供部222は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報を、非基地局介在無線通信により端末装置300に提供する。この後、ステップS263に遷移する。
【0313】
ステップS263において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、要メンテナンス情報に応じた表示情報を端末装置300に備えられた表示部310に表示する。こうして、図42に示す処理が完了する。
【0314】
図43は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0315】
ステップS271において、携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける。この後、ステップS272に遷移する。
【0316】
ステップS272において、受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報の入力を更に受け付ける。この後、ステップS273に遷移する。
【0317】
ステップS273において、携帯端末200に備えられた要メンテナンス情報提供部222は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報と、不具合内容情報とを、非基地局介在無線通信により端末装置300に提供する。この後、ステップS274に遷移する。
【0318】
ステップS274において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、不具合内容情報と、メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報とに更に基づいて、要メンテナンス情報に応じた表示情報を端末装置300に備えられた表示部310に表示する。
【0319】
図44は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0320】
ステップS281において、携帯端末200に備えられた受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける。この後、ステップS282に遷移する。
【0321】
ステップS282において、受付部216は、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報の入力を更に受け付ける。この後、ステップS283に遷移する。
【0322】
ステップS283において、携帯端末200に備えられた判定部227は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該携帯端末200の所持者が行い得るか否かを判定する。判定部227は、当該メンテナンス作業を当該携帯端末200の所持者が行い得るか否かを、当該所持者が対応可能なメンテナンス作業を示す情報と、不具合内容情報とに基づいて判定し得る。要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該携帯端末200の所持者が行い得る場合(ステップS283においてYES)、ステップS284に遷移する。要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該携帯端末200の所持者が行い得ない場合(ステップS283においてNO)、ステップS285に遷移する。
【0323】
ステップS284において、携帯端末200に備えられた表示制御部226は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を当該携帯端末200の所持者に委託するための要メンテナンス情報を、当該携帯端末200に備えられた表示部210に表示する。
【0324】
ステップS285において、携帯端末200に備えられた制御部214は、メンテナンス作業に対しての受託が携帯端末200の所持者によって拒否されたか否かを判定する。メンテナンス作業に対しての受託の拒否は、表示部210に表示される操作画面が携帯端末200の所持者によって操作されることによって行われ得る。メンテナンス作業に対しての受託が携帯端末200の所持者によって拒否されなかった場合(ステップS285においてNO)には、図44に示す処理が完了する。メンテナンス作業に対しての受託が携帯端末200の所持者によって拒否された場合(ステップS285においてYES)には、ステップS286に遷移する。
【0325】
ステップS286において、携帯端末200に備えられた要メンテナンス情報提供部222は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報と、不具合内容情報とを、非基地局介在無線通信により端末装置300に提供する。この後、ステップS287に遷移する。
【0326】
ステップS287において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、不具合内容情報と、メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報とに更に基づいて、要メンテナンス情報に応じた表示情報を端末装置300に備えられた表示部310に表示する。こうして、図44に示す処理が完了する。
【0327】
図45は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0328】
ステップS291において、端末装置300に備えられた入力受付部317は、要メンテナンス移動体100Aに関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける。この後、ステップS292に遷移する。
【0329】
ステップS292において、入力受付部317は、要メンテナンス移動体100Aに生じている不具合の内容を示す不具合内容情報の入力を更に受け付ける。この後、ステップS293に遷移する。
【0330】
ステップS293において、端末装置300に備えられた可否判定部331は、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該端末装置300の所持者が行い得るか否かを判定する。可否判定部331は、当該メンテナンス作業を当該端末装置300の所持者が行い得るか否かを、当該所持者が対応可能なメンテナンス作業を示す情報と、不具合内容情報とに基づいて判定し得る。要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該端末装置300の所持者が行い得る場合(ステップS293においてYES)、ステップS294に遷移する。要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業を当該端末装置300の所持者が行い得ない場合(ステップS293においてNO)、ステップS295に遷移する。
【0331】
ステップS294において、端末装置300に備えられた表示制御部330は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を当該端末装置300の所持者に依頼するためのメンテナンス依頼情報を、当該端末装置300に備えられた表示部310に表示する。
【0332】
ステップS295において、端末装置300に備えられた制御部314は、メンテナンス作業の依頼が端末装置300の所持者によって拒否されたか否かを判定する。メンテナンス作業の依頼の拒否は、表示部310に表示される操作画面が端末装置300の所持者によって操作されることによって行われ得る。メンテナンス作業の依頼が端末装置300の所持者によって拒否されなかった場合(ステップS295においてNO)には、図45に示す処理が完了する。メンテナンス作業の依頼が端末装置300の所持者によって拒否された場合(ステップS295においてYES)には、ステップS296に遷移する。
【0333】
ステップS296において、端末装置300に備えられた提供部326は、要メンテナンス移動体100Aに対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報と、不具合内容情報とを、非基地局介在無線通信により他の端末装置300に提供する。この後、ステップS297に遷移する。
【0334】
ステップS297において、他の端末装置300に備えられた表示制御部330は、不具合内容情報と、メンテナンスメンバーが対応可能なメンテナンス作業を示す対応可能作業情報とに更に基づいて、要メンテナンス情報に応じた表示情報を当該他の端末装置300に備えられた他の表示部310に表示する。こうして、図45に示す処理が完了する。
【0335】
上述したように、端末装置300には、受付部315が備えられ得る。受付部315は、当該端末装置300を所持するメンテナンスメンバーによって行われたメンテナンス作業に関する記録であるメンテナンス記録(作業記録)の入力を受け付け得る。メンテナンス記録には、要メンテナンス移動体100Aに対してメンテナンス作業を行った者に関する情報が含まれ得る。メンテナンス記録には、要メンテナンス移動体100Aに対して行われたメンテナンス作業の日時を示す情報が含まれ得る。また、メンテナンス記録には、要メンテナンス移動体100Aに対して行われたメンテナンス作業の内容を示す情報が含まれ得る。また、メンテナンス記録には、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業において当該要メンテナンス移動体100Aに装着した部品(使用部品)に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンス記録には、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業に要した時間に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンス記録には、当該メンテナンスに関する申し送り事項等も含まれ得る。なお、メンテナンス記録は、これらに限定されない。
【0336】
上述したように、端末装置300には、メンテナンス記録提供部328が備えられ得る。メンテナンス記録提供部328は、受付部315によって受け付けられたメンテナンス記録を管理装置400に提供し得る。
【0337】
上述したように、管理装置400には、取得部446が備えられ得る。取得部446は、端末装置300から提供されるメンテナンス記録を取得し得る。取得部446は、取得したメンテナンス記録をメンテナンス履歴記憶部434に記憶し得る。
【0338】
上述したように、管理装置400には、作業評価部448が備えられ得る。作業評価部448は、当該メンテナンス作業に関する記録であるメンテナンス記録と、当該メンテナンス作業の結果とに基づいて、当該メンテナンス作業に対する評価を示す情報である作業評価情報を生成し得る。
【0339】
メンテナンス作業の結果は、例えば、一の移動体100に対して行われた当該メンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの期間に基づいて把握され得る。一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの期間は、例えば、当該一の移動体100のメンテナンス履歴に基づいて把握され得る。
【0340】
また、メンテナンス作業の結果は、例えば、一の移動体100に対して行われた当該メンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの当該一の移動体100の走行距離に基づいて把握され得る。一の移動体100に対して行われた一のメンテナンス作業と同じ内容のメンテナンス作業を当該一の移動体100が再び要するに至るまでの当該一の移動体100の走行距離は、例えば、当該一の移動体100の利用履歴に基づいて把握され得る。
【0341】
上述したように、作業評価部448は、メンテナンス記録と、メンテナンス作業の結果とに基づいて、当該メンテナンス作業に対する評価を示す作業評価情報を生成し得る。上述したように、メンテナンス記録には、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業において当該要メンテナンス移動体100Aに装着した部品(使用部品)に関する情報が含まれ得る。また、メンテナンス記録には、要メンテナンス移動体100Aに対してのメンテナンス作業に要した時間に関する情報が含まれ得る。即ち、メンテナンス記録には、当該メンテナンス作業におけるコストを示す情報が含まれ得る。従って、作業評価部448は、当該メンテナンス作業におけるコストを示す情報と、当該メンテナンス作業の結果とに基づいて、当該メンテナンス作業に対しての作業評価情報を生成し得る。
【0342】
作業評価部448は、当該作業評価部448が生成した作業評価情報を、メンテナンスメンバー情報記憶部432等に記憶し得る。
【0343】
上述したように、管理装置400には、作業標準生成部450が備えられ得る。作業標準生成部450は、作業評価情報によって示される評価が評価基準以上であるメンテナンス作業を作業標準として採用し得る。例えば、コストが比較的低いにもかかわらず比較的高い耐久性が得られるメンテナンス作業は、作業評価が比較的高い。一方、コストが比較的高いにもかかわらず耐久性が比較的低いメンテナンス作業は、作業評価が比較的低い。コストが比較的低いにもかかわらず比較的高い耐久性が得られるメンテナンス作業は、作業標準として採用され得る。コストが比較的高いにもかかわらず耐久性が比較的低いメンテナンス作業は、作業標準として採用されない。
【0344】
作業標準生成部450は、地域に応じた作業標準を生成し得る。例えば、塩害が生じやすい地域で用いられる移動体100に対しては、防錆処理が充分に施された部品を選択することが作業標準とされ得る。塩害が生じやすい地域で当該移動体100が用いられたか否かは、例えば、当該移動体100に関する利用履歴に基づいて把握され得る。例えば、坂道が多い地域で用いられる移動体100に対しては、耐久性が充分に高いブレーキパッドを選択することが作業標準とされ得る。坂道が多い地域で当該移動体100が用いられたか否かは、例えば、当該移動体100に関する利用履歴に基づいて把握され得る。
【0345】
上述したように、管理装置400には、メンバー評価部422が備えられ得る。メンバー評価部422は、メンテナンスメンバーに対する評価を示すメンバー評価情報を、上述した作業評価情報に基づいて生成し得る。作業評価情報は、上述したように、メンテナンス作業に対する評価を示す情報である。メンバー評価部422は、例えば、作業評価情報における評価の高さに応じてメンバー評価の高さを決定し得るが、これに限定されない。
【0346】
上述したように、管理装置400には、報酬決定部451が備えられ得る。報酬決定部451は、メンバー評価部422によって生成されるメンバー評価情報に基づいてメンテナンスメンバーの報酬を決定し得る。報酬決定部451は、例えば、メンバー評価情報における評価の高さに応じて報酬の高さを決定し得るが、これに限定されない。
【0347】
上述したように、管理装置400には、作業標準情報提供部452が備えられ得る。作業標準情報提供部452は、作業標準に関する情報を提供し得る。より具体的には、作業標準情報提供部452は、当該作業標準に関する情報を、メンテナンスメンバーではない者に対して例えば有償で提供し得る。
【0348】
上述したように、管理装置400には、対価決定部454が備えられ得る。対価決定部454は、作業標準情報提供部452によって提供される情報の対価を、作業標準情報提供部452によって提供される情報のデータ量に応じて決定し得る。当該情報のデータ量が比較的大きい場合には、当該情報の提供に対する対価は比較的高く設定され得る。また、対価決定部454は、作業標準情報提供部452によって提供される情報の対価を、作業標準情報提供部452によって提供される情報を生成するために要したデータ量に応じて決定し得る。当該情報を生成するために要したデータ量が比較的大きい場合には、当該情報の提供に対する対価は比較的高く設定され得る。
【0349】
図46は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0350】
ステップS301において、端末装置300に備えられた受付部315は、メンテナンスメンバーによって行われたメンテナンス作業に関する記録であるメンテナンス記録の入力を受け付ける。この後、ステップS302に遷移する。
【0351】
ステップS302において、端末装置300に備えられたメンテナンス記録提供部328は、受付部315によって受け付けられたメンテナンス記録を管理装置400に提供する。この後、ステップS303に遷移する。
【0352】
ステップS303において、管理装置400に備えられた作業評価部448は、メンテナンス記録と、メンテナンス作業の結果とに基づいて、メンテナンス作業に対する評価である作業評価を行う。こうして、図46に示す処理が完了する。
【0353】
このように、本実施形態によれば、メンテナンス記録と、メンテナンス作業の結果とに基づいて、メンテナンス作業に対する評価を示す情報である作業評価情報が生成され得る。作業評価情報は、作業標準の設定に利用され得る。作業標準の設定は、移動体100の良好な管理に寄与し得る。
【0354】
上述したように、携帯端末200には、制御部214が備えられ得る。制御部214は、移動体100に生じている不具合の内容を示す情報である不具合内容情報の提供の対象となる移動体100の識別情報を取得し得る。移動体100の識別情報の取得は、移動体100に備えられた情報提示部110によって提示される識別情報が、携帯端末200によって読み取られることによって行われ得るが、これに限定されない。例えば、携帯端末200に表示された入力画面がユーザによって操作されることによって、移動体100の識別情報の入力が行われてもよい。制御部214は、こうして取得される識別情報を管理装置400に提供し得る。
【0355】
上述したように、管理装置400には、移動体情報記憶部428が備えられ得る。上述したように、移動体情報記憶部428には、各々の移動体100に関する情報である移動体情報が記憶され得る。上述したように、移動体情報には、当該移動体100に生じている不具合の内容を示す不具合内容情報が含まれ得る。管理装置400に備えられた制御部408は、携帯端末200から提供された識別情報に対応する移動体100に関する不具合内容情報を移動体情報記憶部428から取得し得る。制御部408は、当該不具合内容情報を携帯端末200に供給し得る。
【0356】
上述したように、携帯端末200には、情報提供部228が備えられ得る。情報提供部228は、移動体100に対応する不具合内容情報をユーザに提供し得る。情報提供部228は、携帯端末200に備えられた表示部210に不具合内容情報を表示し得るが、これに限定されない。情報提供部228は、音声によって不具合情報をユーザに提供してもよい。
【0357】
図47は、表示画面の例を示す図である。不具合内容情報が表示画面230に表示されている状態の例が図47には示されている。表示制御部226は、表示部210に表示画面230を表示し得る。表示制御部226は、画像取得部224によって取得された画像を表示画面230に表示し得る。不具合内容情報の提供の対象となる移動体100が当該画像に含まれている場合、表示制御部226は、当該移動体100に対応する不具合内容情報に応じた図形(記号、マーク)232を当該移動体100に重畳表示し得る。かかる図形232は、例えば、不具合が生じている部品を囲む丸、楕円等であってもよいが、これに限定されない。かかる図形232は、不具合が生じている部品の外形に応じた図形であってもよい。表示制御部226は、かかる図形232を表示するとともに、不具合の内容を示す文字情報233も表示画面230に表示し得る。
【0358】
上述したように、携帯端末200には、受付部216が備えられ得る。受付部216は、移動体100に生じている不具合の内容に関する情報である不具合内容情報の入力を受け付け得る。不具合内容情報の入力は、当該携帯端末200を所持するユーザによって行われ得る。不具合内容情報の入力は、例えば、当該移動体100を利用したユーザによって行われ得るが、これに限定されない。不具合の内容としては、例えば、サドルが汚れていることが挙げられ得る。また、不具合の内容として、サドルの高さの調整が困難であることが挙げられ得る。また、不具合の内容として、サドルが故障していることが挙げられ得る。また、不具合の内容として、タイヤの空気圧が低いことが挙げられ得る。また、不具合の内容として、タイヤのパンクが挙げられ得る。また、不具合の内容として、ブレーキから異音が生じることが挙げられ得る。また、不具合の内容として、ブレーキの効きが悪いことが挙げられる。また、不具合の内容として、ブレーキが効かないことが挙げられ得る。なお、不具合の内容はこれらに限定されない。
【0359】
上述したように、管理装置400に備えられた記憶部404には、移動体情報記憶部428が備えられ得る。移動体情報記憶部428には、移動体情報が記憶され得る。上述したように、移動体情報には、不具合内容情報が含まれ得る。携帯端末200に備えられた受付部216によって受け付けられた不具合内容情報は、携帯端末200から管理装置400に提供され得る。管理装置400に備えられた制御部408は、携帯端末200に備えられた受付部216によって受け付けられた不具合内容情報に基づいて、記憶部404に記憶された不具合内容情報を更新し得る。より具体的には、制御部408は、受付部216によって受け付けられた不具合内容情報に基づいて、移動体情報記憶部428に記憶された不具合内容情報を更新し得る。管理装置400には、上述したように、予約受付部410が備えられ得る。予約受付部410は、移動体100の利用予約を不具合内容情報に基づいて制限し得る。
【0360】
図48は、本実施形態による管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0361】
ステップS311において、携帯端末200に備えられた制御部214は、不具合内容情報の提供の対象となる移動体100の識別情報を取得する。この後、ステップS312に遷移する。
【0362】
ステップS312において、制御部214は、不具合内容情報の提供の対象となる移動体100の識別情報を管理装置400に供給する。この後、ステップS313に遷移する。
【0363】
ステップS313において、管理装置400に備えられた制御部408は、当該識別情報に応じた不具合内容情報を移動体情報記憶部428から読み出す。この後、ステップS314に遷移する。
【0364】
ステップS314において、制御部408は、当該不具合内容情報を携帯端末200に供給する。この後、ステップS315に遷移する。
【0365】
ステップS315において、携帯端末200に備えられた情報提供部228は、当該携帯端末200を所持するユーザに不具合内容情報を提供する。こうして、図48に示す処理が完了する。
【0366】
このように、本実施形態によれば、移動体100に関する不具合内容情報が提供され得るため、当該移動体100を利用するか否かの判断を、当該移動体100の利用を開始する前にユーザが行い得る。本実施形態によれば、ユーザの便宜に資することができる。
【0367】
[変形実施形態]
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【0368】
例えば、上記実施形態では、判定部416が管理装置400に備えられている場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、判定部416が携帯端末200に備えられていてもよい。
【0369】
また、上記実施形態では、位置姿勢適否判定部425が管理装置400に備えられている場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、位置姿勢適否判定部425が端末装置300に備えられていてもよい。
【0370】
また、上記実施形態では、作業状態適否判定部424が管理装置400に備えられている場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、作業状態適否判定部424が端末装置300に備えられていてもよい。
【0371】
また、上記実施形態では、作業情報記憶部433が管理装置400に備えられている場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、作業情報記憶部433が端末装置300に備えられていてもよい。
【0372】
上記の実施形態から把握し得る発明について、以下に記載する。
【0373】
管理システム(10)は、複数のユーザによってシェアされる移動体(100)を管理する管理システムであって、前記移動体と通信可能な携帯端末(200)を備え、前記携帯端末は、メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体(100A)に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を受け付ける受付部(216)と、前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を行う利用制限情報提供部(218)と、を備える。このような構成によれば、メンテナンスを要する移動体がユーザによって利用されるのを防止し得る。
【0374】
上記の管理システムにおいて、前記移動体は、前記携帯端末から供給される前記利用制限情報を取得する利用制限情報取得部(116)と、前記利用制限情報が前記利用制限情報取得部によって取得された場合に、前記移動体の利用を制限する利用制限部(118)と、を備えてもよい。
【0375】
上記の管理システムにおいて、前記携帯端末と通信可能な管理装置(400)を更に備え、前記携帯端末は、前記要メンテナンス移動体情報が前記受付部によって受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体情報を前記管理装置に提供する要メンテナンス移動体情報提供部(220)を更に備え、前記管理装置は、前記移動体の利用予約を受け付ける予約受付部(410)を備え、前記予約受付部は、前記要メンテナンス移動体情報に対応する前記移動体の前記利用予約を前記要メンテナンス移動体情報に基づいて制限してもよい。このような構成によれば、要メンテナンス移動体の利用予約を的確に制限し得る。
【0376】
上記の管理システムにおいて、前記移動体は、通信可能範囲内に位置する他移動体との間で通信を行う移動体間通信部(111)と、前記利用制限情報が前記利用制限情報取得部によって取得された場合、利用可能な前記他移動体に前記利用予約を移管する予約移管部(122)と、を備えてもよい。このような構成によれば、移動体間通信部の通信可能範囲内に位置する他の移動体に利用予約の移管を行い得る。
【0377】
上記の管理システムにおいて、前記移動体には、携帯通信端末(200A)によって読み取り可能であるとともに前記携帯通信端末を前記管理装置にアクセス可能とするための情報を提示する情報提示部(110)が備えられてもよい。このような構成によれば、シェアリングシステムを利用するためのアプリケーションソフトウェアが携帯通信端末にインストールされていない場合であっても、要メンテナンス移動体情報が管理装置に速やかに提供され得る。
【0378】
上記の管理システムにおいて、前記管理装置は、前記移動体が前記要メンテナンス移動体に該当するに至っているか否かを、前記移動体に関するメンテナンス履歴及び利用履歴のうちの少なくともいずれかに基づいて推定する推定部(412)を更に備え、前記予約受付部は、前記要メンテナンス移動体に該当するに至っていると前記推定部によって推定された前記移動体の前記利用予約を制限してもよい。このような構成によれば、要メンテナンス移動体に該当するに至っていると推定された移動体の利用予約が制限され得るため、不具合のある移動体がユーザによって利用されるのをより効果的に防止し得る。
【0379】
上記の管理システムにおいて、前記管理装置は、前記携帯端末から前記要メンテナンス移動体情報が供給された場合に、前記要メンテナンス移動体に対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報を予め登録されたメンテナンスメンバーに配信する要メンテナンス情報配信部(414)を更に備えてもよい。このような構成によれば、要メンテナンス移動体に対するメンテナンス作業を委託するための要メンテナンス情報をメンテナンスメンバーに良好に配信し得る。
【0380】
上記の管理システムにおいて、前記管理装置は、前記要メンテナンス移動体情報を前記管理装置に提供した前記携帯端末の所持者が前記要メンテナンス移動体に対しての前記メンテナンス作業を行い得るか否かを、予め登録された前記メンテナンスメンバーに関する情報であるメンテナンスメンバー情報に基づいて判定する判定部(416)を更に備え、前記携帯端末の前記所持者が前記要メンテナンス移動体に対しての前記メンテナンス作業を行い得ないと前記判定部が判定した場合、前記要メンテナンス情報配信部は、前記要メンテナンス移動体に対しての前記メンテナンス作業を行い得る前記メンテナンスメンバーが所持する端末装置(300)に前記要メンテナンス情報を配信してもよい。
【0381】
上記の管理システムにおいて、前記携帯端末は、前記移動体に生じている不具合の内容である不具合内容を判定する不具合内容判定部(225)と、前記不具合内容判定部によって判定された前記不具合内容を前記携帯端末に備えられた表示部(210)に表示する表示制御部(226)と、を更に備えてもよい。
【0382】
上記の管理システムにおいて、前記管理装置は、一の前記移動体に対しての前記利用予約が前記予約受付部によって受け付けられている状態で、前記一の移動体が前記要メンテナンス移動体に該当するに至った場合、利用可能な他移動体である利用可能移動体(100B)への前記利用予約の変更のための利用予約変更情報を、前記一の移動体の前記利用予約を行った前記ユーザが所持する前記携帯端末であるユーザ端末に通知する通知部(418)を更に備えてもよい。
【0383】
上記の管理システムにおいて、前記通知部は、前記一の移動体から第1距離未満の位置に前記利用可能移動体が存在する場合には、前記一の移動体から前記第1距離未満の位置に存在する前記利用可能移動体への前記利用予約の変更のための前記利用予約変更情報を前記ユーザ端末に通知し、前記一の移動体から前記第1距離未満の位置に前記利用可能移動体が存在しない場合には、前記一の移動体から前記第1距離以上、第2距離未満の位置に存在する前記利用可能移動体への前記利用予約の変更のための前記利用予約変更情報を前記ユーザ端末に通知してもよい。
【0384】
管理方法は、複数のユーザによってシェアされる移動体を管理する管理方法であって、メンテナンスが必要な前記移動体である要メンテナンス移動体に関する情報である要メンテナンス移動体情報の入力を携帯端末が受け付けるステップ(S1)と、前記要メンテナンス移動体情報が受け付けられた場合に、前記要メンテナンス移動体の利用を制限するための利用制限情報の供給を前記携帯端末が行うステップ(S2)と、前記利用制限情報に基づいて前記移動体の利用を制限するステップ(S3)と、を有する。
【符号の説明】
【0385】
10:管理システム 12:シェアリングシステム
22:貸し出しポート 23:基地局
24:ネットワーク 29:管理センタ
30:管理機 38:ポートロック機構
100:移動体 100A:要メンテナンス移動体
100B:利用可能移動体
102、202、202A、302、402:演算部
104、204、204A、304、404:記憶部
105、205、311:測位部 106:ロック機構
108:バッテリ 110:情報提示部
111:移動体間通信部
112、212、212A、312、406:通信部
114、214、214A、314、408:制御部
116:利用制限情報取得部 118:利用制限部
122:予約移管部 124、329:位置情報取得部
126:認証部 128:データ取得部
200:携帯端末 200A:携帯通信端末
206、206A、306:撮像部 208、208A、308:操作部
210、210A、310:表示部 216、315:受付部
218:利用制限情報提供部
220:要メンテナンス移動体情報提供部
222:要メンテナンス情報提供部
224、322:画像取得部 225:不具合内容判定部
226、226A、330:表示制御部
227、416:判定部 228:情報提供部
230、332、344:表示画面
232、338、338B、338G、338P、338V、338Y、342、346:図形
233、340、348:文字情報 300:端末装置
316:報酬情報入力受付部 317:入力受付部
318:完了情報受付部 320:受託情報供給部
324:音声情報提供部 326:提供部
328:メンテナンス記録提供部 331:可否判定部
334:地図 336:情報
350:管理区域 350L:低標高箇所
352:サービス拠点 352A:高度サービス拠点
352B:非高度サービス拠点 352C:長時間サービス拠点
352D:短時間サービス拠点 400:管理装置
410:予約受付部 412:推定部
414:要メンテナンス情報配信部 417:移動体判定部
418:通知部 420:選定部
422:メンバー評価部 423:処理部
424:作業状態適否判定部 425:位置姿勢適否判定部
426:ユーザ情報記憶部 428:移動体情報記憶部
430:予約情報記憶部
432:メンテナンスメンバー情報記憶部
433:作業情報記憶部 434:メンテナンス履歴記憶部
436:利用履歴記憶部 438:地図情報記憶部
440:設定部 442:決定部
444:是正部 445:インセンティブ付与部
446:取得部 448:作業評価部
450:作業標準生成部 451:報酬決定部
452:作業標準情報提供部 454:対価決定部
456:情報提供者評価部
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48