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特許7602915端末、無線通信方法、基地局及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-11
(45)【発行日】2024-12-19
(54)【発明の名称】端末、無線通信方法、基地局及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/14 20090101AFI20241212BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241212BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20241212BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241212BHJP
【FI】
H04W16/14
H04W72/0457 110
H04W72/54 110
H04W72/0453
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020568178
(86)(22)【出願日】2020-01-22
(86)【国際出願番号】 JP2020002051
(87)【国際公開番号】W WO2020153388
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2022-12-02
(31)【優先権主張番号】P 2019022055
(32)【優先日】2019-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100158528
【弁理士】
【氏名又は名称】守屋 芳隆
(72)【発明者】
【氏名】村山 大輔
(72)【発明者】
【氏名】原田 浩樹
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0352537(US,A1)
【文献】LG Electronics,Wide-band operation for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900610,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900610.zip>,2019年01月12日,[検索日 2024.01.25]
【文献】Huawei, HiSilicon,Coexistence and channel access for NR unlicensed band operations[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1- 1900060,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900060.zip>,2019年01月11日,[検索日 2024.01.25]
【文献】Spreadtrum Communications,Discussion on wideband operation in NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1- 1900718,Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900718.zip>,2019年01月12日,[検索日 2024.06.18]
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On uplink signal and channel structures for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900260,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900260.zip>,2019年01月11日,[検索日 2024.06.18]
【文献】Qualcomm Incorporated,NR-U Ad Hoc minutes[online],3GPP TSG RAN WG4 #89 R4-1816657,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_89/Docs/R4-1816657.zip>,2018年11月16日,[検索日 2024.01.25]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
License-Assisted Access SCell(LAA SCell)において、上りチャネルを送信する送信部と、
キャリア内に設定される連続する複数の帯域における各帯域においてチャネルアクセス動作を行い、前記各帯域の全てにおいてチャネルアクセスに成功する場合、前記連続する複数の帯域における前記上りチャネルの送信を制御する制御部と、を有し、
前記各帯域においてチャネルアクセスに成功するか否かに関係なくガードバンドが固定的に設定されることを特徴とする端末。
【請求項2】
前記各帯域は、複数のリソースブロック(Resource Block(RB))により構成されることを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項3】
License-Assisted Access SCell(LAA SCell)において、上りチャネルを送信する工程と、
キャリア内に設定される連続する複数の帯域における各帯域においてチャネルアクセス動作を行い、前記各帯域の全てにおいてチャネルアクセスに成功する場合、前記連続する複数の帯域における前記上りチャネルの送信を制御する工程と、を有し、
前記各帯域においてチャネルアクセスに成功するか否かに関係なくガードバンドが固定的に設定されることを特徴とする端末の無線通信方法。
【請求項4】
License-Assisted Access SCell(LAA SCell)において、下りチャネルを送信する送信部と、
キャリア内に設定される連続する複数の帯域における各帯域においてチャネルアクセス動作を行い、前記各帯域においてチャネルアクセスに成功するか否かに基づいて、前記連続する複数の帯域の各々における前記下りチャネルの送信を制御する制御部と、を有し、
前記各帯域においてチャネルアクセスに成功するか否かに関係なくガードバンドが固定的に設定されることを特徴とする基地局。
【請求項5】
端末と基地局とを有するシステムであって、
前記端末は、License-Assisted Access SCell(LAA SCell)において、上りチャネルを送信する送信部と、
キャリア内に設定される連続する複数の帯域における各帯域においてチャネルアクセス動作を行い、前記各帯域の全てにおいてチャネルアクセスに成功する場合、前記連続する複数の帯域における前記上りチャネルの送信を制御する制御部と、有し、
前記基地局は、前記LAA SCellにおいて、下りチャネルを送信する送信部と、
前記連続する複数の帯域における前記各帯域においてチャネルアクセス動作を行い、前記各帯域においてチャネルアクセスに成功するか否かに基づいて、前記連続する複数の帯域の各々における前記下りチャネルの送信を制御する制御部と、を有し、
前記各帯域においてチャネルアクセスに成功するか否かに関係なくガードバンドが固定的に設定されることを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、次世代移動通信システムにおける端末、無線通信方法、基地局及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTE-A(LTE-Advanced)、FRA(Future Radio Access)、4G、5G、5G+(plus)、NR(New RAT)、3GPP(3rd Generation Partnership Project) Rel.14、15、16~などともいう)も検討されている。
【0003】
既存のLTEシステム(例えば、Rel.8-12)では、通信事業者(オペレータ)に免許された周波数帯域(ライセンスバンド(licensed band)、ライセンスキャリア(licensed carrier)、ライセンスコンポーネントキャリア(CC)等ともいう)において排他的な運用がなされることを想定して仕様化が行われてきた。ライセンスCCとしては、例えば、800MHz、1.7GHz、2GHzなどが使用される。
【0004】
また、既存のLTEシステム(例えば、Rel.13)では、周波数帯域を拡張するため、上記ライセンスバンドとは異なる周波数帯域(アンライセンスバンド(unlicensed band)、アンライセンスキャリア(unlicensed carrier)、アンライセンスCCともいう)の利用がサポートされている。アンライセンスバンドとしては、例えば、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)を使用可能な2.4GHz帯や5GHz帯などが想定される。
【0005】
具体的には、Rel.13では、ライセンスバンドのキャリア(CC)とアンライセンスバンドのキャリア(CC)とを統合するキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)がサポートされる。このように、ライセンスバンドとともにアンライセンスバンドを用いて行う通信をLAA(License-Assisted Access)と称する。
【0006】
LAAの利用は、将来の無線通信システム(例えば、5G、5G+、NR、Rel.15以降)でもLAAの利用が検討されている。将来的には、ライセンスバンドとアンライセンスバンドとのデュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)や、アンライセンスバンドのスタンドアローン(SA:Stand-Alone)もLAAの検討対象となる可能性がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【文献】3GPP TS 36.300 “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2”
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
アンライセンスキャリアは複数の事業者などが共用する帯域であるため、信号の送信前には、他の装置(例えば、基地局、ユーザ端末、Wi-Fi(登録商標)装置など)の送信の有無を確認するリスニングが行われる。リスニングは、LBT:Listen Before Talk、CCA:Clear Channel Assessment、キャリアセンス又はチャネルアクセス動作:channel access procedure等とも呼ばれる。
【0009】
将来の無線通信システム(以下、NR等ともいう)では、アンライセンスキャリアとして、所定の帯域幅(例えば、20MHz)よりも広い帯域幅のキャリア(ワイドバンドキャリア等ともいう)を用いることが想定される。このため、NRでは、当該キャリア内の所定帯域(LBTサブバンド等ともいう)毎にリスニングを行うことも検討されている。
【0010】
しかしながら、キャリア内の所定帯域毎にリスニングを行う場合、チャネル(例えば、下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel(PDSCH))又は上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel(PUSCH)))の送信を適切に制御できない恐れがある。
【0011】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、キャリア内の所定帯域毎にリスニングを行う場合にチャネルの送信を適切に制御可能な端末、無線通信方法、基地局及びシステムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様に係る端末は、License-Assisted Access SCell(LAA SCell)において、上りチャネルを送信する送信部と、キャリア内に設定される連続する複数の帯域における各帯域においてチャネルアクセス動作を行い、前記各帯域の全てにおいてチャネルアクセスに成功する場合、前記連続する複数の帯域における前記上りチャネルの送信を制御する制御部と、を有し、前記各帯域においてチャネルアクセスに成功するか否かに関係なくガードバンドが固定的に設定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、キャリア内の所定帯域毎にリスニングを行う場合にチャネルの送信を適切に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、NR-Uで用いられるワイドバンドキャリアの一例を示す図である。
図2図2は、第1の態様に係る連続するLBTサブバンドにおけるチャネルの第1の送信制御の一例を示す図である。
図3図3は、第1の態様に係る連続するLBTサブバンドにおけるチャネルの第2の送信制御の一例を示す図である。
図4図4は、第2の態様に係る連続するLBTサブバンドにおけるチャネルの送信制御の一例を示す図である。
図5図5は、一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。
図6図6は、一実施形態に係る基地局の構成の一例を示す図である。
図7図7は、一実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図8図8は、一実施形態に係る基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
NRでは、ライセンスキャリア(ライセンスバンド内のキャリア)だけでなく、アンライセンスキャリア(アンライセンスバンド内のキャリア)を通信に用いることが検討されている。ライセンスキャリアは、一事業者に専用に割り当てられた周波数のキャリアである。アンライセンスキャリアは、複数の事業者、RAT間などで共用する周波数のキャリアである。
【0016】
ライセンスキャリアは、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)、セル、プライマリセル(PCell:Primary Cell)、セカンダリセル(SCell:Secondary Cell)、プライマリセカンダリセル(PSCell:Primary Secondary Cell)等ともよばれる。また、アンライセンスキャリアは、NR-U(NR-Unlicensed)、CC、アンライセンスCC、セル、LAA SCell(License-Assisted Access SCell)等とも呼ばれる。
【0017】
アンライセンスキャリアでNR等を運用するシステム(例えば、LAA(Licensed Assisted Access)システム)においては、他事業者のNR又はLTE、無線LAN(Local Area Network)又はその他のシステムとの共存のため、干渉制御機能が必要になると考えられる。なお、LAAシステムの運用形態は、ライセンスキャリアとのデュアルコネクティビティ(DC)、キャリアアグリゲーション(CA)又はスタンドアローン(SA)のいずれであってもよく、LAA、NR-Uなどと呼ばれてもよい。
【0018】
一般に、アンライセンスキャリアを用いて通信を行う送信ポイント(例えば、基地局(gNodeB(gNB)、eNodeB(eNB))、ユーザ端末(User Equipment(UE))など)は、当該アンライセンスキャリアで通信を行っている他のエンティティ(例えば、他のUE)を検出した場合、当該キャリアで送信を行うことが禁止されている。
【0019】
このため、送信ポイントは、送信タイミングよりも所定期間前のタイミングで、リスニング(LBT)を実行する。具体的には、LBTを実行する送信ポイントは、送信タイミングよりも所定期間前のタイミング(例えば、直前のサブフレーム)で、対象となる帯域(例えば、1コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier))をサーチし、他の装置(例えば、基地局、UE、Wi-Fi装置など)が当該帯域で通信しているか否かを確認する。
【0020】
なお、本明細書において、リスニングとは、ある送信ポイント(例えば、基地局、ユーザ端末など)が信号の送信を行う前に、他の送信ポイントなどから所定レベル(例えば、所定電力)を超える信号が送信されているか否かを検出/測定する動作を指す。また、送信ポイントが行うリスニングは、LBT(Listen Before Talk)、CCA(Clear Channel Assessment)、キャリアセンス又はチャネルアクセス動作(channel access procedure)等とも呼ばれる。また、アンライセンスキャリアでは、衝突制御付きのアクセス方式(Receiver assistedアクセス、Receiver assisted LBT等ともいう)が適用されてもよい。
【0021】
送信ポイントは、他の装置が通信していないことを確認できた場合、当該キャリアを用いて送信を行う。例えば、送信ポイントは、リスニングで測定した受信電力が所定の閾値以下である場合、チャネルがフリー状態であると判断し送信を行う。「チャネルがフリー状態である」とは、言い換えると、特定のシステムによってチャネルが占有されていないことをいい、チャネルがアイドルである、チャネルがクリアである、チャネルがフリーである、リスニングに成功するなどともいう。
【0022】
一方、送信ポイントは、対象となるキャリア帯域のうち、一部の帯域でも他の装置が使用中であることを検出した場合、自らの送信処理を中止する。例えば、送信ポイントは、当該帯域に係る他の装置からの信号の受信電力が、所定の閾値を超過していることを検出した場合、チャネルはビジー状態であると判断し、送信を行わない。ビジー状態の場合、当該チャネルは、改めてリスニングを行いフリー状態であることが確認できた後に初めて利用可能となる。なお、LBTによるチャネルのフリー状態/ビジー状態の判定方法は、これに限られない。
【0023】
以上述べたように、NR-Uにおいて、送信ポイントに、LBTメカニズムに基づく同一周波数内における干渉制御を導入することにより、LAAとWi-Fiとの間の干渉、LAAシステム間の干渉などを回避することができる。また、LAAシステムを運用するオペレータ毎に、送信ポイントの制御を独立して行う場合であっても、LBTによりそれぞれの制御内容を把握することなく干渉を低減することができる。
【0024】
ところで、NR-Uでは、所定の帯域幅(例えば、20MHz)よりも広い帯域幅のキャリア(ワイドバンドキャリア、ワイドバンド、LAASセル、LAAセル、NR-Uキャリア、NR-Uセル、セル等ともいう)を用いることが想定される。
【0025】
ワイドバンドキャリアでは、キャリア全体ではなく、キャリア内の部分的な帯域毎にリスニングを行うことも検討されている。当該部分的な帯域は、所定帯域、サブバンド(sub-band)、LBTサブバンド等とも呼ばれる。
【0026】
図1は、NR-Uで用いられるワイドバンドキャリアの一例を示す図である。図1に示すように、ワイドバンドキャリアは、複数のLBTサブバンドを含んで構成されてもよい。各LBTサブバンドの少なくとも一端には、ガードバンド(ガード領域等ともいう)が設けられてもよい。
【0027】
図1において、送信ポイント(例えば、UE又は基地局)は、LBTサブバンド毎にLBTを行ってもよい。送信ポイントは、各LBTサブバンドにおけるLBT結果に応じて、各LBTサブバンドにおけるチャネル(サブチャネル等ともいう)の送信を制御してもよい。当該サブチャネルは、例えば、下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel(PDSCH))又は上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel(PUSCH))であってもよい。
【0028】
また、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内の連続する(contiguous)又は不連続の(non-contiguous)複数のLBTサブバンドに渡って、上記サブチャネルの送信を行うことも検討されている。
【0029】
また、下りリンク(downlink(DL))では、上記ワイドバンドキャリア内における帯域幅部分(Bandwidth Part(BWP))ベースでのPDSCHの送信の制御動作(operation)として、以下のオプションが検討されている。
(1a)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定(configure)され、複数のBWPがアクティベイト(activate)される場合、一以上の(one or more)BWPでPDSCHを送信すること。
(1b)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定され、複数のBWPがアクティベイトされる場合、単一の(single)BWPでPDSCHを送信すること。
(2)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定され、単一のBWPがアクティベイトされる場合、基地局におけるCCAがBWP全体で成功するなら(if CCA is uccessful for the whole BWP)、単一のBWPでPDSCHを送信すること。
(3)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定され、単一のBWPがアクティベイトされる場合、基地局におけるCCAが成功するBWPの少なくとも一部で、PDSCHを送信すること。
【0030】
また、上りリンク(Uplink(UL))では、上記ワイドバンドキャリア内におけるBWPベースでのPUSCHの送信の制御動作として、以下のオプションが検討されている。
(1a)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定され、複数のBWPがアクティベイトされる場合、一以上のBWPでPUSCHを送信すること。
(1b)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定され、複数のBWPがアクティベイトされる場合、単一のBWPでPUSCHを送信すること。
(2)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定され、単一のBWPがアクティベイトされる場合、UEにおけるCCAがBWP全体で成功するなら(if CCA is uccessful for the whole BWP)、単一のBWPでPUSCHを送信すること。
(3)ワイドバンドキャリア内に複数のBWPが設定され、単一のBWPがアクティベイトされる場合、UEにおけるCCAが成功するBWPの少なくとも一部で、PUSCHを送信すること。
【0031】
CCA(LBT)は、20MHzの倍数(in multiples of 20MHz)で成功するか否かが宣言されてもよい。当該CCAは、LBTサブバンド毎に実施されるLBTであってもよい(図1参照)。この場合、各LBTサブバンドの帯域幅は、20MHzの倍数であってもよい。
【0032】
なお、ワイドバンドキャリア内における各LBTサブバンドの位置及び帯域幅の少なくとも一つは、BWPと同一であってもよいし、又は、異なってよい。例えば、BWP内に一以上のLBTサブバンドが設けられてもよい。
【0033】
また、ワイドバンドキャリア内において、LBTサブバンド及びBWPは別々に(独立して)設定されてもよいし、共通に設定されてもよい。ワイドバンドバンドキャリア内において、LBTサブバンド及びBWPの少なくとも一部は重複してもよいし、又は、重複しなくともよい。
【0034】
以上のように、NRのDL及びULの少なくとも一つでは、上記オプション(3)で例示されるように、CCA(LBT)の結果(例えば、LBTサブバンド毎のLBT結果)に応じて、動的に空き帯域を使用することが検討されている。
【0035】
一方、上述のように、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内の連続する複数のLBTサブバンドに渡ってチャネル(例えば、PDSCH又はPUSCH)の送信を行うことも検討されている。しかしながら、LBTサブバンド毎にLBTを行う場合、当該複数のLBTサブバンドそれぞれのLBTが常に成功するとは限らず、一部のLBTサブバンドのLBTだけに成功することも想定される。
【0036】
したがって、LBTサブバンド毎のLBT結果に従って連続する複数のLBTサブバンドにおけるチャネルの送信をどのように制御するかが問題となる。例えば、図1に示すように、各LBTサブバンドの少なくとも一端にガードバンドが設けられる場合、当該ガードバンドをどのように利用するかが問題となる。
【0037】
そこで、本発明者らは、LBTサブバンド毎のLBT結果に従って連続する複数のLBTサブバンドの少なくとも一つにおけるチャネルの送信を適切に制御する方法を検討し、本発明に至った。
【0038】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の各態様は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
【0039】
なお、本実施形態において、「送信ポイント(送信装置)」とは、例えば、基地局及びUEの少なくとも一つである。送信ポイントが基地局である場合、「チャネル」とは、DLチャネル(例えば、PDSCH)及びDL信号の少なくとも一つであってもよい。また、送信ポイントがUEである場合、「チャネル」とは、ULチャネル(例えば、PUSCH)及びUL信号の少なくとも一つであってもよい。
【0040】
また、本実施形態において、「チャネル」、「信号」、「データ」、「サブチャネル」は、相互に読み替えられてもよい。また、本実施形態において、「サブチャネル」、「LBTサブバンド」も、相互に読み替えられてもよい。
【0041】
(第1の態様)
第1の態様では、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内で周波数方向に連続する複数のLBTサブバンドの各々のリスニング結果に従って、当該複数のLBTサブバンドの各々におけるチャネルの送信を制御する。
【0042】
具体的には、送信ポイントは、当該連続するLBTサブバンドの少なくとも一つでリスニングに成功する場合、リスニングに成功した各LBTサブバンドでチャネルを送信してもよい。
【0043】
一方、送信ポイントは、当該連続するLBTサブバンドの少なくとも一つでリスニングに成功しない場合、リスニングに失敗した各LBTサブバンドでチャネルの送信を中止してもよい。
【0044】
リスニングに成功する連続する複数のサブバンド間には、ガードバンドが設けられてもよいし(第1の送信制御)、ガードバンドが設けられなくともよい(第2の送信制御)。
【0045】
<第1の送信制御>
図2は、第1の態様に係る連続するLBTサブバンドにおけるチャネルの第1の送信制御の一例を示す図である。例えば、図2では、ワイドバンドキャリア内に周波数方向に連続する2つのLBTサブバンド#0及び#1が設けられる一例が示される。なお、図2におけるLBTサブバンドの配置は一例にすぎず、図示するものに限られない。
【0046】
図2において、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内のLBTサブバンド毎にLBTを行ってもよい。具体的には、送信ポイントは、連続するLBTサブバンド#0及び#1の各々におけるリスニング結果に基づいて、当該連続するLBTサブバンド#0及び#1の各々におけるチャネルの送信を制御してもよい。
【0047】
例えば、図2に示すように、連続するLBTサブバンド#0及び#1全てでリスニングに成功する場合、送信ポイントは、連続するLBTサブバンド#0及び#1それぞれでチャネル(データTx)を送信してもよい。
【0048】
一方、連続するLBTサブバンド#0及び#1の一部のLBTサブバンド#0でリスニングに成功し、残りのLBTサブバンド#1でリスニングに失敗する場合、送信ポイントは、リスニングに成功したLBTサブバンド#0でチャネルを送信する一方、リスニングに失敗したLBTサブバンド#1でチャネルの送信を中止してもよい(送信しなくともよい)。
【0049】
図2において、ワイドバンドキャリア内の各LBTサブバンドの両端には、ガードバンドが設けられてもよい。図2に示すように、各LBTサブバンド内のガードバンドには、連続するLBTサブバンド#0及び#1でリスニングに成功するか否かに関係なく、チャネルが割り当てられなくともよい(送信されなくともよい)。
【0050】
すなわち、図2では、連続するLBTサブバンド#0及び#1でリスニングに成功しても、LBTサブバンド#0及び#1が隣接する領域に設けられるガードバンドにはチャネルが割り当てられない。
【0051】
図2では、連続するLBTサブバンドでリスニングに成功するか否かに関係なくガードバンドが固定的に設けられるので、当該連続する複数のLBTサブバンドにおいてリスニングが成功するか否かによってチャネルの割り当て領域を変更する必要がない。したがって、各LBTサブバンドのリスニング結果に応じて瞬間的に必要となる送信信号の変更処理量を抑制できる。
【0052】
<第2の送信制御>
図3は、第1の態様に係る連続するLBTサブバンドにおけるチャネルの第2の送信制御の一例を示す図である。図3では、連続するLBTサブバンドでリスニングに成功するか否かに応じて、各LBTサブバンドの少なくとも一部のガードバンドに対するチャネル(データTx)の割り当てが制御される点で、図2と異なる。
【0053】
図3において、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内のLBTサブバンド毎にLBTを行ってもよい。具体的には、送信ポイントは、連続するLBTサブバンド#0及び#1の各々におけるリスニング結果に基づいて、当該連続するLBTサブバンド#0及び#1の各々におけるチャネルの送信を制御してもよい。
【0054】
例えば、図3に示すように、連続するLBTサブバンド#0及び#1全てでリスニングに成功する場合、送信ポイントは、連続するLBTサブバンド#0及び#1それぞれでチャネルを送信してもよい。
【0055】
一方、連続するLBTサブバンド#0及び#1の一部のLBTサブバンド#0でリスニングに成功し、残りのLBTサブバンド#1でリスニングに失敗する場合、送信ポイントは、リスニングに成功したLBTサブバンド#0でチャネルを送信する一方、リスニングに失敗したLBTサブバンド#1でチャネルの送信を中止してもよい(送信しなくともよい)。
【0056】
図3において、ワイドバンドキャリア内の各LBTサブバンドの両端には、ガードバンドが設けられてもよい。図3に示すように、各LBTサブバンド内の少なくとも一部のガードバンドでは、連続するLBTサブバンド#0及び#1でリスニングに成功するか否かに基づいて、チャネル(データTx)の割り当て(送信)が制御されてもよい。
【0057】
例えば、図3では、連続するLBTサブバンド#0及び#1でリスニングに成功する場合、LBTサブバンド#0及び#1が隣接する領域に設けられるガードバンド(に対応するリソース領域)にはチャネルが割り当てられる。
【0058】
この場合、LBTサブバンド#0内のLBTサブバンド#1と隣接するガードバンドには、LBTサブバンド#0で送信されるデータTx1の少なくとも一部がコピーされてもよい。一方、LBTサブバンド#1内のLBTサブバンド#0と隣接するガードバンドには、LBTサブバンド#1で送信されるデータTx2の少なくとも一部がコピーされてもよい。このように、LBTサブバンド#0及び#1間で隣接するガードバンドは、データの冗長化のために用いられてもよい。
【0059】
なお、LBTサブバンド#0及び#1のそれぞれにおいて、互いに隣接しない領域に設けられるガードバンドには、データTx1及びTx2の少なくとも一部(チャネル)が割り当てられず、ガードバンドとして使用されなくともよい。
【0060】
一方、図3では、連続するLBTサブバンド#0及び#1の一部でリスニングに成功する場合、リスニングに成功したLBTサブバンド#0の両端領域は、ガードバンドとして使用されてもよい(当該両端領域には、チャネルが割り当てられなくともよい)。すなわち、LBTサブバンド#1と隣接する領域に設けられるガードバンドには、LBTサブバンド#1を利用する他システムからの干渉を防止するため、チャネルは割り当てられない。
【0061】
図3では、連続するLBTサブバンドの全てでリスニングに成功する場合は、当該LBTサブバンドの隣接領域のガードバンドにデータの少なくとも一部をコピーすることで、冗長化を図ることができるので、連続するLBTサブバンドを利用できる場合には送信データの信頼性を向上させることができる。また、LBTサブバンド毎のリスニング結果に応じて瞬間的に必要となる送信信号の変更処理量を抑制できる。
【0062】
以上のように、第1の態様では、ワイドバンドキャリア内で周波数方向に連続する複数のLBTサブバンドが設けられる場合でも、LBTサブバンド毎のリスニングの結果に従って、当該複数のLBTサブバンドの各々におけるチャネルの送信が制御される。したがって、各LBTサブバンドにおけるチャネルの送信を柔軟に制御できる。
【0063】
(第2の態様)
第2の態様では、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内で周波数方向に連続する複数のLBTサブバンド全体のリスニング結果に従って、当該複数のLBTサブバンドにおけるチャネルの送信を制御する。
【0064】
具体的には、送信ポイントは、当該連続するLBTサブバンドの全てでリスニングに成功する場合、当該連続するLBTサブバンドでチャネルを送信してもよい。一方、送信ポイントは、当該連続するLBTサブバンドの一部でリスニングに失敗する場合、当該連続するLBTサブバンド全体でのチャネルの送信を中止してもよい。
【0065】
図4は、第2の態様に係る連続するLBTサブバンドにおけるチャネルの送信制御の一例を示す図である。例えば、図4では、ワイドバンドキャリア内に連続する2つのLBTサブバンド#0及び#1と、当該LBTサブバンド#0又は#1と連続しない(不連続の)1つのLBTサブバンド#2が設けられる一例が示される。なお、図4におけるLBTサブバンドの配置は一例にすぎず、図示するものに限られない。
【0066】
図4において、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内のLBTサブバンド毎にLBTを行ってもよい。具体的には、送信ポイントは、連続するLBTサブバンド#0及び#1の全てでリスニングに成功するか否かに基づいて、当該連続するLBTサブバンド#0及び#1におけるチャネルの送信を制御してもよい。
【0067】
例えば、図4に示すように、連続するLBTサブバンド#0及び#1全てでリスニングに成功する場合、送信ポイントは、連続するLBTサブバンド#0及び#1に渡って割り当てられるチャネル(データTx)を送信してもよい。
【0068】
また、当該チャネルは、LBTサブバンド#0及び#1の間にガードバンドを設けずに割り当てられて送信されてもよい。一方、LBTサブバンド#0及び#1のそれぞれにおいて、他のLBTサブバンドと隣接しないエッジ領域には、ガードバンドが設けられてもよい。
【0069】
一方、図4に示すように、連続するLBTサブバンド#0及び#1の一部でリスニングに成功する(例えば、図4では、LBTサブバンド#0のLBTに成功するが、LBTサブバンド#1のLBTに失敗する)場合、送信ポイントは、連続するLBTサブバンド#0及び#1に渡ってチャネルの送信を中止してもよい。
【0070】
また、送信ポイントは、LBTサブバンド#0又は#1と連続しない単一のLBTサブバンド#2について、当該LBTサブバンド#2におけるリスニングに成功するか否かに基づいて、当該LBTサブバンド#2におけるチャネルの送信を制御してもよい。
【0071】
例えば、図4に示すように、送信ポイントは、LBTサブバンド#2におけるLBTに失敗する場合、LBTサブバンド#2におけるチャネルの送信を中止し、LBTサブバンド#2におけるLBTに成功する場合、LBTサブバンド#2においてチャネルを送信してもよい。
【0072】
このように、第2の態様では、送信ポイントは、ワイドバンドキャリア内のLBTサブバンド毎にリスニングを行い、連続する複数のLBTサブバンドの全てでリスニングに成功する場合、当該複数のLBTサブバンドの間にガードバンドを設けずに連続する複数のLBTサブバンドを用いてチャネルを送信できる。このため、連続するLBTサブバンドを利用できる場合には周波数利用効率を向上させることができる。
【0073】
また、第2の態様では、連続する複数のLBTサブバンドの一部のリスニングだけに成功しても、送信ポイントは、当該連続する複数のLBTサブバンドを用いたチャネルの送信を中止し、当該一部のLBTサブバンドでのチャネルの送信は行わない。このため、当該連続する複数のLBTサブバンドにおけるリスニングの結果に応じて瞬間的に必要となる送信信号の変更処理量を抑制できる。
【0074】
(その他の態様)
第1の態様の少なくとも一部と第2の態様とは組み合わせられてもよいし、単独で用いられてもよい。例えば、同一のワイドバンドキャリア内に、図2又は図3で例示するLBTサブバンドと、図4で例示するLBTサブバンドとが混在してもよい。また、同一のワイドバンドキャリア内に図2~4で例示するLBTサブバンドが混在してもよい。
【0075】
(無線通信システム)
以下、本開示の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本開示の上記各実施形態に係る無線通信方法のいずれか又はこれらの組み合わせを用いて通信が行われる。
【0076】
図5は、一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1は、Third Generation Partnership Project(3GPP)によって仕様化されるLong Term Evolution(LTE)、5th generation mobile communication system New Radio(5G NR)などを用いて通信を実現するシステムであってもよい。
【0077】
また、無線通信システム1は、複数のRadio Access Technology(RAT)間のデュアルコネクティビティ(マルチRATデュアルコネクティビティ(Multi-RAT Dual Connectivity(MR-DC)))をサポートしてもよい。MR-DCは、LTE(Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA))とNRとのデュアルコネクティビティ(E-UTRA-NR Dual Connectivity(EN-DC))、NRとLTEとのデュアルコネクティビティ(NR-E-UTRA Dual Connectivity(NE-DC))などを含んでもよい。
【0078】
EN-DCでは、LTE(E-UTRA)の基地局(eNB)がマスタノード(Master Node(MN))であり、NRの基地局(gNB)がセカンダリノード(Secondary Node(SN))である。NE-DCでは、NRの基地局(gNB)がMNであり、LTE(E-UTRA)の基地局(eNB)がSNである。
【0079】
無線通信システム1は、同一のRAT内の複数の基地局間のデュアルコネクティビティ(例えば、MN及びSNの双方がNRの基地局(gNB)であるデュアルコネクティビティ(NR-NR Dual Connectivity(NN-DC)))をサポートしてもよい。
【0080】
無線通信システム1は、比較的カバレッジの広いマクロセルC1を形成する基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する基地局12(12a-12c)と、を備えてもよい。ユーザ端末20は、少なくとも1つのセル内に位置してもよい。各セル及びユーザ端末20の配置、数などは、図に示す態様に限定されない。以下、基地局11及び12を区別しない場合は、基地局10と総称する。
【0081】
ユーザ端末20は、複数の基地局10のうち、少なくとも1つに接続してもよい。ユーザ端末20は、複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))を用いたキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation(CA))及びデュアルコネクティビティ(DC)の少なくとも一方を利用してもよい。
【0082】
各CCは、第1の周波数帯(Frequency Range 1(FR1))及び第2の周波数帯(Frequency Range 2(FR2))の少なくとも1つに含まれてもよい。マクロセルC1はFR1に含まれてもよいし、スモールセルC2はFR2に含まれてもよい。例えば、FR1は、6GHz以下の周波数帯(サブ6GHz(sub-6GHz))であってもよいし、FR2は、24GHzよりも高い周波数帯(above-24GHz)であってもよい。なお、FR1及びFR2の周波数帯、定義などはこれらに限られず、例えばFR1がFR2よりも高い周波数帯に該当してもよい。
【0083】
また、ユーザ端末20は、各CCにおいて、時分割複信(Time Division Duplex(TDD))及び周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD))の少なくとも1つを用いて通信を行ってもよい。
【0084】
複数の基地局10は、有線(例えば、Common Public Radio Interface(CPRI)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線(例えば、NR通信)によって接続されてもよい。例えば、基地局11及び12間においてNR通信がバックホールとして利用される場合、上位局に該当する基地局11はIntegrated Access Backhaul(IAB)ドナー、中継局(リレー)に該当する基地局12はIABノードと呼ばれてもよい。
【0085】
基地局10は、他の基地局10を介して、又は直接コアネットワーク30に接続されてもよい。コアネットワーク30は、例えば、Evolved Packet Core(EPC)、5G Core Network(5GCN)、Next Generation Core(NGC)などの少なくとも1つを含んでもよい。
【0086】
ユーザ端末20は、LTE、LTE-A、5Gなどの通信方式の少なくとも1つに対応した端末であってもよい。
【0087】
無線通信システム1においては、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))ベースの無線アクセス方式が利用されてもよい。例えば、下りリンク(Downlink(DL))及び上りリンク(Uplink(UL))の少なくとも一方において、Cyclic Prefix OFDM(CP-OFDM)、Discrete Fourier Transform Spread OFDM(DFT-s-OFDM)、Orthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDMA)、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)などが利用されてもよい。
【0088】
無線アクセス方式は、波形(waveform)と呼ばれてもよい。なお、無線通信システム1においては、UL及びDLの無線アクセス方式には、他の無線アクセス方式(例えば、他のシングルキャリア伝送方式、他のマルチキャリア伝送方式)が用いられてもよい。
【0089】
無線通信システム1では、下りリンクチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel(PDSCH))、ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel(PBCH))、下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel(PDCCH))などが用いられてもよい。
【0090】
また、無線通信システム1では、上りリンクチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel(PUSCH))、上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel(PUCCH))、ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel(PRACH))などが用いられてもよい。
【0091】
PDSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報、System Information Block(SIB)などが伝送される。PUSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報などが伝送されてもよい。また、PBCHによって、Master Information Block(MIB)が伝送されてもよい。
【0092】
PDCCHによって、下位レイヤ制御情報が伝送されてもよい。下位レイヤ制御情報は、例えば、PDSCH及びPUSCHの少なくとも一方のスケジューリング情報を含む下り制御情報(Downlink Control Information(DCI))を含んでもよい。
【0093】
なお、PDSCHをスケジューリングするDCIは、DLアサインメント、DL DCIなどと呼ばれてもよいし、PUSCHをスケジューリングするDCIは、ULグラント、UL DCIなどと呼ばれてもよい。なお、PDSCHはDLデータで読み替えられてもよいし、PUSCHはULデータで読み替えられてもよい。
【0094】
PDCCHの検出には、制御リソースセット(COntrol REsource SET(CORESET))及びサーチスペース(search space)が利用されてもよい。CORESETは、DCIをサーチするリソースに対応する。サーチスペースは、PDCCH候補(PDCCH candidates)のサーチ領域及びサーチ方法に対応する。1つのCORESETは、1つ又は複数のサーチスペースに関連付けられてもよい。UEは、サーチスペース設定に基づいて、あるサーチスペースに関連するCORESETをモニタしてもよい。
【0095】
1つのサーチスペースは、1つ又は複数のアグリゲーションレベル(aggregation Level)に該当するPDCCH候補に対応してもよい。1つ又は複数のサーチスペースは、サーチスペースセットと呼ばれてもよい。なお、本開示の「サーチスペース」、「サーチスペースセット」、「サーチスペース設定」、「サーチスペースセット設定」、「CORESET」、「CORESET設定」などは、互いに読み替えられてもよい。
【0096】
PUCCHによって、チャネル状態情報(Channel State Information(CSI))、送達確認情報(例えば、Hybrid Automatic Repeat reQuest ACKnowledgement(HARQ-ACK)、ACK/NACKなどと呼ばれてもよい)及びスケジューリングリクエスト(Scheduling Request(SR))の少なくとも1つを含む上り制御情報(Uplink Control Information(UCI))が伝送されてもよい。PRACHによって、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送されてもよい。
【0097】
なお、本開示において下りリンク、上りリンクなどは「リンク」を付けずに表現されてもよい。また、各種チャネルの先頭に「物理(Physical)」を付けずに表現されてもよい。
【0098】
無線通信システム1では、同期信号(Synchronization Signal(SS))、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal(DL-RS))などが伝送されてもよい。無線通信システム1では、DL-RSとして、セル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal(CRS))、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal(CSI-RS))、復調用参照信号(DeModulation Reference Signal(DMRS))、位置決定参照信号(Positioning Reference Signal(PRS))、位相トラッキング参照信号(Phase Tracking Reference Signal(PTRS))などが伝送されてもよい。
【0099】
同期信号は、例えば、プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal(PSS))及びセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal(SSS))の少なくとも1つであってもよい。SS(PSS、SSS)及びPBCH(及びPBCH用のDMRS)を含む信号ブロックは、SS/PBCHブロック、SS Block(SSB)などと呼ばれてもよい。なお、SS、SSBなども、参照信号と呼ばれてもよい。
【0100】
また、無線通信システム1では、上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal(UL-RS))として、測定用参照信号(Sounding Reference Signal(SRS))、復調用参照信号(DMRS)などが伝送されてもよい。なお、DMRSはユーザ端末固有参照信号(UE-specific Reference Signal)と呼ばれてもよい。
【0101】
(基地局)
図6は、一実施形態に係る基地局の構成の一例を示す図である。基地局10は、制御部110、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース(transmission line interface)140を備えている。なお、制御部110、送受信部120及び送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140は、それぞれ1つ以上が備えられてもよい。
【0102】
なお、本例では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。以下で説明する各部の処理の一部は、省略されてもよい。
【0103】
制御部110は、基地局10全体の制御を実施する。制御部110は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路などから構成することができる。
【0104】
制御部110は、信号の生成、スケジューリング(例えば、リソース割り当て、マッピング)などを制御してもよい。制御部110は、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140を用いた送受信、測定などを制御してもよい。制御部110は、信号として送信するデータ、制御情報、系列(sequence)などを生成し、送受信部120に転送してもよい。制御部110は、通信チャネルの呼処理(設定、解放など)、基地局10の状態管理、無線リソースの管理などを行ってもよい。
【0105】
送受信部120は、ベースバンド(baseband)部121、Radio Frequency(RF)部122、測定部123を含んでもよい。ベースバンド部121は、送信処理部1211及び受信処理部1212を含んでもよい。送受信部120は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、RF回路、ベースバンド回路、フィルタ、位相シフタ(phase shifter)、測定回路、送受信回路などから構成することができる。
【0106】
送受信部120は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。当該送信部は、送信処理部1211、RF部122から構成されてもよい。当該受信部は、受信処理部1212、RF部122、測定部123から構成されてもよい。
【0107】
送受信アンテナ130は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアンテナ、例えばアレイアンテナなどから構成することができる。
【0108】
送受信部120は、上述の下りリンクチャネル、同期信号、下りリンク参照信号などを送信してもよい。送受信部120は、上述の上りリンクチャネル、上りリンク参照信号などを受信してもよい。
【0109】
送受信部120は、デジタルビームフォーミング(例えば、プリコーディング)、アナログビームフォーミング(例えば、位相回転)などを用いて、送信ビーム及び受信ビームの少なくとも一方を形成してもよい。
【0110】
送受信部120(送信処理部1211)は、例えば制御部110から取得したデータ、制御情報などに対して、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤの処理、Radio Link Control(RLC)レイヤの処理(例えば、RLC再送制御)、Medium Access Control(MAC)レイヤの処理(例えば、HARQ再送制御)などを行い、送信するビット列を生成してもよい。
【0111】
送受信部120(送信処理部1211)は、送信するビット列に対して、チャネル符号化(誤り訂正符号化を含んでもよい)、変調、マッピング、フィルタ処理、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform(DFT))処理(必要に応じて)、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform(IFFT))処理、プリコーディング、デジタル-アナログ変換などの送信処理を行い、ベースバンド信号を出力してもよい。
【0112】
送受信部120(RF部122)は、ベースバンド信号に対して、無線周波数帯への変調、フィルタ処理、増幅などを行い、無線周波数帯の信号を、送受信アンテナ130を介して送信してもよい。
【0113】
一方、送受信部120(RF部122)は、送受信アンテナ130によって受信された無線周波数帯の信号に対して、増幅、フィルタ処理、ベースバンド信号への復調などを行ってもよい。
【0114】
送受信部120(受信処理部1212)は、取得されたベースバンド信号に対して、アナログ-デジタル変換、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform(FFT))処理、逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform(IDFT))処理(必要に応じて)、フィルタ処理、デマッピング、復調、復号(誤り訂正復号を含んでもよい)、MACレイヤ処理、RLCレイヤの処理及びPDCPレイヤの処理などの受信処理を適用し、ユーザデータなどを取得してもよい。
【0115】
送受信部120(測定部123)は、受信した信号に関する測定を実施してもよい。例えば、測定部123は、受信した信号に基づいて、Radio Resource Management(RRM)測定、Channel State Information(CSI)測定などを行ってもよい。測定部123は、受信電力(例えば、Reference Signal Received Power(RSRP))、受信品質(例えば、Reference Signal Received Quality(RSRQ)、Signal to Interference plus Noise Ratio(SINR)、Signal to Noise Ratio(SNR))、信号強度(例えば、Received Signal Strength Indicator(RSSI))、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部110に出力されてもよい。
【0116】
伝送路インターフェース140は、コアネットワーク30に含まれる装置、他の基地局10などとの間で信号を送受信(バックホールシグナリング)し、ユーザ端末20のためのユーザデータ(ユーザプレーンデータ)、制御プレーンデータなどを取得、伝送などしてもよい。
【0117】
なお、本開示における基地局10の送信部及び受信部は、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0118】
なお、送受信部120は、チャネル(DLチャネル、DL信号、データ等ともいう、例えば、PDSCH)を送信してもよい。
【0119】
制御部110は、キャリア内に設けられる帯域(LBTサブバンド)毎のリスニングの結果に基づいて、前記キャリア内に設けられる連続する複数の帯域の少なくとも一つにおける前記チャネルの送信を制御してもよい。
【0120】
また、制御部110は、前記連続する複数の帯域の全てでリスニングに成功するか否かに基づいて、前記連続する複数の帯域に渡って割り当てられる前記チャネルの送信を制御してもよい(第2の態様)。
【0121】
また、制御部110は、前記連続する複数の帯域の各々でリスニングに成功するか否かに基づいて、前記連続する複数の帯域の各々における前記チャネルの送信を制御してもよい(第1の態様)。
【0122】
また、制御部110は、前記連続する複数の帯域の全てでリスニングに成功するか否かに関係なく、前記複数の帯域の各々に設けられるガードバンドに対する前記チャネルの割り当てを中止してもよい(第1の態様の第1の送信制御)。
【0123】
また、制御部110は、前記連続する複数の帯域の全てでリスニングに成功するか否かに基づいて、前記複数の帯域の各々に設けられる少なくとも一つのガードバンドに対する前記チャネルの割り当てを制御してもよい(第1の態様の第2の送信制御)。
【0124】
(ユーザ端末)
図7は、一実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、制御部210、送受信部220及び送受信アンテナ230を備えている。なお、制御部210、送受信部220及び送受信アンテナ230は、それぞれ1つ以上が備えられてもよい。
【0125】
なお、本例では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。以下で説明する各部の処理の一部は、省略されてもよい。
【0126】
制御部210は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部210は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路などから構成することができる。
【0127】
制御部210は、信号の生成、マッピングなどを制御してもよい。制御部210は、送受信部220及び送受信アンテナ230を用いた送受信、測定などを制御してもよい。制御部210は、信号として送信するデータ、制御情報、系列などを生成し、送受信部220に転送してもよい。
【0128】
送受信部220は、ベースバンド部221、RF部222、測定部223を含んでもよい。ベースバンド部221は、送信処理部2211、受信処理部2212を含んでもよい。送受信部220は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、RF回路、ベースバンド回路、フィルタ、位相シフタ、測定回路、送受信回路などから構成することができる。
【0129】
送受信部220は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。当該送信部は、送信処理部2211、RF部222から構成されてもよい。当該受信部は、受信処理部2212、RF部222、測定部223から構成されてもよい。
【0130】
送受信アンテナ230は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアンテナ、例えばアレイアンテナなどから構成することができる。
【0131】
送受信部220は、上述の下りリンクチャネル、同期信号、下りリンク参照信号などを受信してもよい。送受信部220は、上述の上りリンクチャネル、上りリンク参照信号などを送信してもよい。
【0132】
送受信部220は、デジタルビームフォーミング(例えば、プリコーディング)、アナログビームフォーミング(例えば、位相回転)などを用いて、送信ビーム及び受信ビームの少なくとも一方を形成してもよい。
【0133】
送受信部220(送信処理部2211)は、例えば制御部210から取得したデータ、制御情報などに対して、PDCPレイヤの処理、RLCレイヤの処理(例えば、RLC再送制御)、MACレイヤの処理(例えば、HARQ再送制御)などを行い、送信するビット列を生成してもよい。
【0134】
送受信部220(送信処理部2211)は、送信するビット列に対して、チャネル符号化(誤り訂正符号化を含んでもよい)、変調、マッピング、フィルタ処理、DFT処理(必要に応じて)、IFFT処理、プリコーディング、デジタル-アナログ変換などの送信処理を行い、ベースバンド信号を出力してもよい。
【0135】
なお、DFT処理を適用するか否かは、トランスフォームプリコーディングの設定に基づいてもよい。送受信部220(送信処理部2211)は、あるチャネル(例えば、PUSCH)について、トランスフォームプリコーディングが有効(enabled)である場合、当該チャネルをDFT-s-OFDM波形を用いて送信するために上記送信処理としてDFT処理を行ってもよいし、そうでない場合、上記送信処理としてDFT処理を行わなくてもよい。
【0136】
送受信部220(RF部222)は、ベースバンド信号に対して、無線周波数帯への変調、フィルタ処理、増幅などを行い、無線周波数帯の信号を、送受信アンテナ230を介して送信してもよい。
【0137】
一方、送受信部220(RF部222)は、送受信アンテナ230によって受信された無線周波数帯の信号に対して、増幅、フィルタ処理、ベースバンド信号への復調などを行ってもよい。
【0138】
送受信部220(受信処理部2212)は、取得されたベースバンド信号に対して、アナログ-デジタル変換、FFT処理、IDFT処理(必要に応じて)、フィルタ処理、デマッピング、復調、復号(誤り訂正復号を含んでもよい)、MACレイヤ処理、RLCレイヤの処理及びPDCPレイヤの処理などの受信処理を適用し、ユーザデータなどを取得してもよい。
【0139】
送受信部220(測定部223)は、受信した信号に関する測定を実施してもよい。例えば、測定部223は、受信した信号に基づいて、RRM測定、CSI測定などを行ってもよい。測定部223は、受信電力(例えば、RSRP)、受信品質(例えば、RSRQ、SINR、SNR)、信号強度(例えば、RSSI)、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部210に出力されてもよい。
【0140】
なお、本開示におけるユーザ端末20の送信部及び受信部は、送受信部220、送受信アンテナ230及び伝送路インターフェース240の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0141】
なお、送受信部220は、チャネル(ULチャネル、UL信号、データ等ともいう、例えば、PUSCH)を送信してもよい。
【0142】
制御部210は、キャリア内に設けられる帯域(LBTサブバンド)毎のリスニングの結果に基づいて、前記キャリア内に設けられる連続する複数の帯域の少なくとも一つにおける前記チャネルの送信を制御してもよい。
【0143】
また、制御部210は、前記連続する複数の帯域の全てでリスニングに成功するか否かに基づいて、前記連続する複数の帯域に渡って割り当てられる前記チャネルの送信を制御してもよい(第2の態様)。
【0144】
また、制御部210は、前記連続する複数の帯域の各々でリスニングに成功するか否かに基づいて、前記連続する複数の帯域の各々における前記チャネルの送信を制御してもよい(第1の態様)。
【0145】
また、制御部210は、前記連続する複数の帯域の全てでリスニングに成功するか否かに関係なく、前記複数の帯域の各々に設けられるガードバンドに対する前記チャネルの割り当てを中止してもよい(第1の態様の第1の送信制御)。
【0146】
また、制御部210は、前記連続する複数の帯域の全てでリスニングに成功するか否かに基づいて、前記複数の帯域の各々に設けられる少なくとも一つのガードバンドに対する前記チャネルの割り当てを制御してもよい(第1の態様の第2の送信制御)。
【0147】
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0148】
ここで、機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、みなし、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)、送信機(transmitter)などと呼称されてもよい。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0149】
例えば、本開示の一実施形態における基地局、ユーザ端末などは、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図8は、一実施形態に係る基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0150】
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、部(section)、ユニットなどの文言は、互いに読み替えることができる。基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0151】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0152】
基地局10及びユーザ端末20における各機能は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004を介する通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0153】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(Central Processing Unit(CPU))によって構成されてもよい。例えば、上述の制御部110(210)、送受信部120(220)などの少なくとも一部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0154】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110(210)は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
【0155】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically EPROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0156】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(Compact Disc ROM(CD-ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0157】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD))及び時分割複信(Time Division Duplex(TDD))の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送受信部120(220)、送受信アンテナ130(230)などは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部120(220)は、送信部120a(220a)と受信部120b(220b)とで、物理的に又は論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0158】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、Light Emitting Diode(LED)ランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0159】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0160】
また、基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor(DSP))、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアを用いて各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0161】
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル、シンボル及び信号(シグナル又はシグナリング)は、互いに読み替えられてもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号(reference signal)は、RSと略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))は、セル、周波数キャリア、キャリア周波数などと呼ばれてもよい。
【0162】
無線フレームは、時間領域において1つ又は複数の期間(フレーム)によって構成されてもよい。無線フレームを構成する当該1つ又は複数の各期間(フレーム)は、サブフレームと呼ばれてもよい。さらに、サブフレームは、時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0163】
ここで、ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing(SCS))、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval(TTI))、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0164】
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)によって構成されてもよい。また、スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
【0165】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0166】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。なお、本開示におけるフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、シンボルなどの時間単位は、互いに読み替えられてもよい。
【0167】
例えば、1サブフレームはTTIと呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0168】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0169】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0170】
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0171】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(3GPP Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0172】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0173】
リソースブロック(Resource Block(RB))は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
【0174】
また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックによって構成されてもよい。
【0175】
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB(PRB))、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group(SCG))、リソースエレメントグループ(Resource Element Group(REG))、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0176】
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(Resource Element(RE))によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0177】
帯域幅部分(Bandwidth Part(BWP))(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0178】
BWPには、UL BWP(UL用のBWP)と、DL BWP(DL用のBWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
【0179】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0180】
なお、上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix(CP))長などの構成は、様々に変更することができる。
【0181】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスによって指示されてもよい。
【0182】
本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式などは、本開示において明示的に開示したものと異なってもよい。様々なチャネル(PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0183】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0184】
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ及び下位レイヤから上位レイヤの少なくとも一方へ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0185】
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0186】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、本開示における情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(Downlink Control Information(DCI))、上り制御情報(Uplink Control Information(UCI)))、上位レイヤシグナリング(例えば、Radio Resource Control(RRC)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(Master Information Block(MIB))、システム情報ブロック(System Information Block(SIB))など)、Medium Access Control(MAC)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
【0187】
なお、物理レイヤシグナリングは、Layer 1/Layer 2(L1/L2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC Control Element(CE))を用いて通知されてもよい。
【0188】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0189】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0190】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0191】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line(DSL))など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0192】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。「ネットワーク」は、ネットワークに含まれる装置(例えば、基地局)のことを意味してもよい。
【0193】
本開示において、「プリコーディング」、「プリコーダ」、「ウェイト(プリコーディングウェイト)」、「擬似コロケーション(Quasi-Co-Location(QCL))」、「Transmission Configuration Indication state(TCI状態)」、「空間関係(spatial relation)」、「空間ドメインフィルタ(spatial domain filter)」、「送信電力」、「位相回転」、「アンテナポート」、「アンテナポートグル-プ」、「レイヤ」、「レイヤ数」、「ランク」、「リソース」、「リソースセット」、「リソースグループ」、「ビーム」、「ビーム幅」、「ビーム角度」、「アンテナ」、「アンテナ素子」、「パネル」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0194】
本開示においては、「基地局(Base Station(BS))」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNB(eNodeB)」、「gNB(gNodeB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(Transmission Point(TP))」、「受信ポイント(Reception Point(RP))」、「送受信ポイント(Transmission/Reception Point(TRP))」、「パネル」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0195】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head(RRH)))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0196】
本開示においては、「移動局(Mobile Station(MS))」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment(UE))」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0197】
移動局は、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0198】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、無線通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
【0199】
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」、「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
【0200】
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を基地局10が有する構成としてもよい。
【0201】
本開示において、基地局によって行われるとした動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)を含むネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、Mobility Management Entity(MME)、Serving-Gateway(S-GW)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
【0202】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0203】
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Beyond(LTE-B)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New-Radio Access Technology(RAT)、New Radio(NR)、New radio access(NX)、Future generation radio access(FX)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム、これらに基づいて拡張された次世代システムなどに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE又はLTE-Aと、5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
【0204】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0205】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0206】
本開示において使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
【0207】
また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
【0208】
また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
【0209】
また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0210】
本開示に記載の「最大送信電力」は送信電力の最大値を意味してもよいし、公称最大送信電力(the nominal UE maximum transmit power)を意味してもよいし、定格最大送信電力(the rated UE maximum transmit power)を意味してもよい。
【0211】
本開示において使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的であっても、論理的であっても、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。
【0212】
本開示において、2つの要素が接続される場合、1つ以上の電線、ケーブル、プリント電気接続などを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域、光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0213】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0214】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0215】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0216】
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【0217】
本出願は、2019年1月23日出願の特願2019-022055に基づく。この内容は、全てここに含めておく。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8