(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-11
(45)【発行日】2024-12-19
(54)【発明の名称】物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)直交カバーコード(OCC)再送シーケンスを選択する方法
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20241212BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20241212BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20241212BHJP
H04W 72/12 20230101ALI20241212BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W16/14
H04W72/02
H04W72/12
(21)【出願番号】P 2021577667
(86)(22)【出願日】2020-04-24
(86)【国際出願番号】 IB2020053887
(87)【国際公開番号】W WO2021009575
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-02-28
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アルムクィスト, グスタフ
(72)【発明者】
【氏名】グラント, ステファン
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated,Lower PAPR reference signals[online],3GPP TSG RAN WG1 Ad-Hoc Meeting 1901 R1-1900908,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900908.zip>,2019年01月25日
【文献】3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;NR;Physical channels and modulation(Release 15),3GPP TS 38.211,V15.6.0 ,2019年06月,pp.1-19
【文献】Qualcomm Incorporated,Lower PAPR reference signals[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #95 R1-1813898,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1813898.zip>,2018年11月16日
【文献】Ericsson,Enhanced PUCCH design details[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #97 R1-1907460,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1907460.zip>,2019年05月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 16/14
H04W 72/02
H04W 72/12
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1-4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反復される物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)シーケンスを選択するための、無線デバイスによって実行される方法であって、前記方法は、
直交カバーコード(OCC)を用いて複数のリソース上で反復される少なくとも2つのPUCCHシーケンスのうちで、PUCCHシーケンスr
l(m)を選択するために必要な第1の変数セットΦを決定すること(400)と、
前記少なくとも2つのPUCCHシーケンスのうちで選択PUCCHシーケンスr
l(m)を決定するための関数f(Φ)において、前記決定された第1の変数セットΦを使用すること(402)と、
前記選択PUCCHシーケンスr
l(m)の少なくともサブセットを、OCCを用いて複数のリソース上で反復されるように使用すること(404)と、
を含み、前記第1の変数セットΦは、スロットl内における少なくとも1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの番号と、無線フレームn
μ
s,f内における前記スロットの個別のスロット番号とを含
み、
前記PUCCHシーケンスr
l
(m)は、シーケンスx(n)として更に示され、前記選択PUCCHシーケンスr
l
(m)の少なくともサブセットを、OCCを用いて複数のリソース上で反復されるように使用すること(404)は、前記シーケンスx(n)のサブセットを、
n={1,2,...,S-1,S}、
n={T-S+1,...,T-1,T}、及び
指定されたmの値に対して、1からmまでの任意のインデックスnで始まる、x(n)のm番目ごとの要素、
のうちのいずれか1つとして選択することによって、前記シーケンスの前記サブセットを選択することを含み、
Tはx(n)の長さであり、Sは前記サブセットの長さである、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の変数セットΦを決定することは、複数の変数セットΦ
0,Φ
1,...,Φ
Nに基づいて前記第1の変数セットΦを選択する関数f
Φを使用して、前記第1の変数セットΦを決定することを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記関数f
Φは、前記複数の変数セットΦ
0,Φ
1,...,Φ
Nのうちの少なくとも1つに対して実行される演算に基づいて、前記第1の変数セットΦを選択する、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記複数の変数セットΦ
0,Φ
1,...,Φ
Nのうちの前記少なくとも1つに対して実行される前記演算は、以下の関数のセット、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element(), round(), floor(), 及びceil()、のうちの少なくとも1つを実行することを含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、前記選択PUCCHシーケンスを決定するために前記決定された第1の変数セットΦを使用すること(402)は、前記第1の変数セットΦの前記関数f(Φ)に基づいて、前記選択PUCCHシーケンスを擬似乱数(PN)シーケンスとして決定することを含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記選択PUCCHシーケンスを決定するための前記関数f(Φ)は、長さ31のゴールドシーケンスに基づいて前記選択PUCCHシーケンスを定める、方法。
【請求項7】
無線デバイスであって、
請求項1乃至
6のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された処理回路(502)を備える、無線デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年7月12日に提出された仮特許出願シリアル番号62/873,623の利益を主張し、その開示はその全体が本明細書で援用される。
【0002】
技術分野
本開示の技術は、全体として、ニューレディオ・アンライセンス(NR-U:New Radio-Unlicensed)ネットワークにおける物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信に関するものである。
【背景技術】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のニューレディオ(NR)標準規格は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(URLC)、及びマシンタイプ通信(MTC)のような複数のユースケースのためのサービスを提供するように設計されている。これらのサービスの各々は、異なる技術的要件を有する。例えば、eMBBについての一般的な要件は、中程度のレイテンシ及び中程度のカバレッジを有する高いデータレートであり、一方、URLLCサービスは、低遅延及び高い信頼性の送信を必要とするが、おそらく中程度のデータレートに対するものである。
【0004】
低遅延のデータ送信のためのソリューションの1つは、より短い送信時間インターバルである。NRでは、スロットでの送信に加えて、レイテンシを低減するためにミニスロット送信も可能である。ミニスロットは、1~14個の任意の数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで構成されうる。なお、スロット及びミニスロットの概念は、特定のサービスに特有ではなく、これは、ミニスロットがeMBB、URLC、又は他のサービスのいずれかにも使用されうることを意味する。
【0005】
図1は、NRにおける無線リソースを示す。
図1から分かるように、NR無線リソースは、時間‐周波数グリッドを含み、ここで、各リソース要素(RE)は、1つのOFDMシンボルインターバルの期間における1つのOFDMサブキャリアに対応する。シンボルインターバルは、サイクリックプレフィックス(CP)を含み、当該CPは、シンボル間のガードバンドとして作用するために、及び/又は周波数領域処理を容易にするために、シンボルの最後部の反復を伴う、シンボルのプレフィックスである。サブキャリア間隔Δfを有する周波数f又はサブキャリアは、Y軸(例えば、周波数領域)に沿って定義され、シンボルは、X軸(例えば、時間領域)に沿って定義される。
【0006】
リソースブロック
物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)は、周波数領域における12個の連続したサブキャリア、及び時間領域における0.5msの1スロットとして定義される。ノーマルCPの場合、1つのスロットは7つのOFDMシンボルを含む。1.0msをカバーする時間方向の2つの隣接するリソースブロックのペアは、リソースブロックペアとして知られている。リソースブロックは、周波数領域においてシステム帯域幅の一端からリソースブロック0で開始して番号付けされる。ノーマルCPの場合、1つのサブフレームは、2つのスロット(即ち14個のOFDMシンボル)で構成される。
【0007】
ヌメロロジー
NRに関して、「ヌメロロジー」との用語は、サブキャリア間隔(SCS)、シンボル時間、CPサイズ等の、異なるパラメータを有するOFDMベースのサブフレームについての異なる構成を指す。一般的に言えば、ヌメロロジー値が増加するにつれて、サブキャリア間隔が増加し、サブフレーム内のスロットの数が増加し、所与の時間内に送信されるシンボルの数も増加する。スロット数が増えるほど、各スロットの継続時間が短くなる。表1はこの関係を示している。
【0008】
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)
帯域幅部分(BWP)と呼ばれる新たな機能を使用して、同じキャリア周波数で種々のヌメロロジーが送信されうる。これらは周波数領域において多重化されうる。リリース15 NRでは、ユーザ装置(UE)には、単一のダウンリンクキャリアBWPが所与の期間においてアクティブである状態で、ダウンリンクにおいて最大4つまでのキャリアBWPが設定されうる。UEには、所与の期間において単一のアップリンクキャリアBWPがアクティブである状態で、アップリンクにおいて最大4つまでのキャリアBWPが設定されうる。UEに補助アップリンク(supplementary uplink)が設定される場合、UEには更に、所与の期間において単一の補助アップリンクキャリアBWPがアクティブである状態で、補助アップリンクにおいて最大4つまでのキャリアBWPが設定されうる。
【0009】
所与のヌメロロジーμiを有するキャリアBWPについて、PRBの連続するセットが定義され、0からNBWP,i
size-1まで番号付けされ、iはキャリアBWPのインデックスである。表1によって与えられるように、複数のOFDMヌメロロジーμがNRでサポートされ、キャリアBWPのためのサブキャリア間隔Δf及びサイクリックプレフィックスは、それぞれ、ダウンリンク及びアップリンクのための異なる上位レイヤパラメータによって設定される。
【0010】
物理チャネル
ダウンリンク物理チャネルは、上位レイヤから生じる情報を運ぶリソース要素のセットに相当する。以下のダウンリンク物理チャネルが定義される:
●物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)PDSCHはユニキャスト・ダウンリンクデータ送信に使用される主要な物理チャネルであり、ランダムアクセス応答(RAR)、例えば、PRACH応答(MSG2)、特定のシステム情報ブロック、及びページング情報の送信にも使用される。
●物理ブロードキャストチャネル(PBCH)PBCHは、UEがネットワークにアクセスするために必要とされる基本システム情報を搬送する。
●物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)PDCCHは、PDSCHの受信に必要とされる、主にスケジューリング決定であるダウンリンク制御情報(DCI)を送信するために使用されるとともに、PUSCH上での送信を可能にするアップリンク・スケジューリンググラントのために使用される。
【0011】
アップリンク物理チャネルは、上位レイヤから生じる情報を運ぶリソース要素のセットに相当する。以下のアップリンク物理チャネルが定義される:
●物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)PUSCHは、アップリンクの、PDSCHに対応するものである。
●物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)PUCCHは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)肯定応答、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)レポート等を含むアップリンク制御情報を送信するためにUEによって使用される。
●物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)PRACHは、ランダムアクセス(RA)プリアンブル送信、例えば、PRACHプリアンブル(MSG1)に使用される。
【0012】
PUSCH及びPDSCHのための周波数リソース割り当て
一般に、UEは、PDCCHで搬送される、検出されたDCIにおけるリソース割り当てフィールドを使用して、PUSCH又はPDSCHのための周波数領域におけるRB割り当てを決定しなければならない。ランダムアクセス手順においてMSG3(例えば、RRC接続要求)を搬送するPUSCHの場合、周波数領域リソース割り当ては、RARに含まれるアップリンク(UL)グラントを使用することによってシグナリングされる。
【0013】
NRでは、2つの周波数リソース割り当て方式(タイプ0及びタイプ1)がPUSCH及びPDSCHのためにサポートされている。PUSCH/PDSCH送信のためにいずれのタイプを使用するかは、無線リソース制御(RRC)設定パラメータによって定められるか、又は(タイプ1が使用される)RARにおける、対応するDCI又はULグラントで直接知らされる。
【0014】
アップリンク/ダウンリンクのタイプ0及びタイプ1リソース割り当てのためのRBインデックスは、UEのアクティブキャリアBWP内で決定され、UEは、当該UEを対象としたPDCCHを検出すると、まずアップリンク/ダウンリンクキャリアBWPを決定し、次にキャリアBWP内のリソース割り当てを決定する。MSG3を搬送するPUSCHのためのUL BWPは、上位レイヤパラメータによって設定される。
【0015】
セルサーチ及び初期アクセス関連のチャネル及び信号
セルサーチ及び初期アクセスのために、これらのチャネルが含まれる:
同期信号(SS)/PBCHブロック、残余最小システム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)/RAR/DCIを搬送するPDCCHチャネルによってスケジューリングされたMSG4を搬送するPDSCH、PRACHチャネル、及びMSG3を搬送するPUSCH。
【0016】
SS/PBCHブロック(以下、「SSB」という)は、上記の信号(プライマリ同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)、セカンダリ同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)、及びPBCH復調リファレンス信号(DMRS))と、PBCHを含む。SSBは、周波数範囲に応じて15kHz、30kHz、120kHz又は240kHzのSCSを有しうる。
【0017】
NRアンライセンス(NR-Unlicensed)
NRアンライセンス(NR-U)は、NRをアンライセンス帯域にもたらすために3GPPで検討されている。アンライセンススペクトルで動作するための規制では、(1)占有チャネル帯域幅、及び(2)最大パワースペクトル密度(PSD)、という2つの要件がよく見られる。
【0018】
占有帯域幅要件は、送信信号電力が、宣言された公称チャネル帯域幅の大部分を占有することを提示する。
【0019】
最大PSD要件は、異なる多くの領域に存在する。PSD要件の意味合いは、適切な物理レイヤ信号設計が無いと、送信帯域幅の小さい信号が送信電力を制限されることである。これは、NR-Uネットワークにおけるカバレッジに悪影響を及ぼす可能性がある。
【0020】
利用可能な帯域幅にわたって拡散された複数のPRBを使用する等、ULにおいて周波数領域インタレース送信を導入することによって、NR-U要件を満たすことが可能でありうる。これにより、UEは、スケジューリングされた帯域幅の必要性が小さい場合であっても、より高い電力で送信する(及び、より少ない程度で、占有されたチャネル帯域幅要件を満たす)ことが可能になる。NRは、アンライセンス動作をサポートするために、同様の設計理念を採用することが期待される。
【発明の概要】
【0021】
本明細書で開示される実施形態は、ニューレディオ・アンライセンス(NR-U)ネットワークにおける物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のための直交カバーコード反復シーケンスを選択するための方法を含む。本明細書で開示される実施形態では、直交カバーコード(OCC)を用いて反復される少なくとも2つのPUCCHシーケンスの中から、選択PUCCHシーケンスrl(m)を決定する関数f(Φ)で使用されるように、時間領域変数及び/又は周波数領域変数のセットΦが、最初に決定される。それにより、選択PUCCHシーケンスrl(m)のサブセットが、OCCを用いて反復される。OCCを用いた反復のために選択PUCCHシーケンスrl(m)を決定するための、本明細書で開示される方法を使用することによって、NR-Uネットワークにおいて要求される占有帯域幅要件及び最大パワースペクトル密度(PSD)要件を満たすことが可能である。
【0022】
一実施形態では、PUCCH OCC反復シーケンスを選択するための、無線デバイスによって実行される方法が提供される。本方法は、OCCとともに使用するために反復される少なくとも2つのPUCCHシーケンスのうちで、PUCCHシーケンスrl(m)を選択するために必要な第1の変数セットΦを決定することを含む。本方法は更に、OCCとともに使用するために反復される選択PUCCHシーケンスrl(m)を決定するための関数f(Φ)において、前記決定された第1変数のセットΦを使用することを含む。本方法は更に、前記選択PUCCHシーケンスrl(m)の少なくともサブセットを、OCCを用いて反復されるように使用することを含む。
【0023】
他の実施形態において、前記第1の変数セットΦを決定することは、複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNに基づいて前記第1の変数セットΦを選択する関数fΦを使用して、前記第1の変数セットΦを決定することを含む。
【0024】
他の実施形態において、前記関数fΦは、前記複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNのうちの少なくとも1つに対して実行される演算に基づいて、前記第1の変数セットΦを選択する。
【0025】
他の実施形態において、前記複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNのうちの少なくとも1つに対して実行される前記演算は、以下の関数のセット、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element(), round(), floor(), 及びceil()、のうちの少なくとも1つを実行することを含む。
【0026】
他の実施形態において、前記第1の変数セットΦは、スロットl内における少なくとも1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの番号と、無線フレームn
μ
s,f内における前記スロットの個別のスロット番号と、を含み、
である。
【0027】
他の実施形態において、前記スロットl内における前記少なくとも1つのOFDMシンボルは、l=f
l(l
0,l
1,...,l
N)として表される関数f
l()に基づいて決定され、前記無線フレームn
μ
s,f内における前記スロットの前記個別のスロット番号は、
として表される関数
に基づいて決定される。
【0028】
他の実施形態において、前記関数f
l()及び前記関数
は、それぞれ、以下の関数のセット、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element(), round(), floor(), 及びceil()、のうちの1つ以上の任意の組み合わせを含む。
【0029】
他の実施形態において、前記選択PUCCHシーケンスを決定するために前記決定された第1の変数セットΦを使用することは、前記第1の変数セットΦの前記関数f(Φ)に基づいて、前記選択PUCCHシーケンスを擬似乱数(PN)シーケンスとして決定することを含む。
【0030】
他の実施形態において、前記選択PUCCHシーケンスを決定するための前記関数f(Φ)は、長さ31のゴールドシーケンスに基づいて前記選択PUCCHシーケンスを定める。
【0031】
他の実施形態において、前記方法は、OFDMシンボル間OCC又はOFDMシンボル内OCCをサポートするために拡張NR PUCCHフォーマット2に対して適用される。
【0032】
他の実施形態において、前記PUCCHシーケンスrl(m)は、シーケンスx(n)として更に示される。
【0033】
他の実施形態において、前記選択PUCCHシーケンスrl(m)の少なくともサブセットを、OCCを用いて反復されるように使用することは、前記シーケンスx(n)のサブセットを、n={1,2,...,S-1,S}、n={T-S+1,...,T-1,T}、及び、
指定されたmの値に対して、1からmまでの任意のインデックスnで始まる、x(n)のm番目ごとの要素、のうちのいずれか1つとして選択することによって、前記シーケンスの前記サブセットを選択することを含む。ここで、Tはx(n)の長さであり、Sは前記サブセットの長さである。
【0034】
他の実施形態において、無線デバイスが提供される。前記無線デバイスは処理回路を備える。前記処理回路は、OCCとともに使用するために反復される少なくとも2つのPUCCHシーケンスのうちで、PUCCHシーケンスrl(m)を選択するために必要な第1の変数セットΦを決定するように構成される。前記処理回路は更に、OCCとともに使用するために反復される選択PUCCHシーケンスrl(m)を決定するための関数f(Φ)において、前記決定された第1変数のセットΦを使用するように構成される。前記処理回路は更に、前記選択PUCCHシーケンスrl(m)の少なくともサブセットを、OCCを用いて反復されるように使用するように構成される。
【0035】
他の実施形態において、前記処理回路は更に、複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNに基づいて前記第1の変数セットΦを選択する関数fΦを使用して、前記第1の変数セットΦを決定するように構成される。
【0036】
他の実施形態において、前記関数fΦは、前記複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNのうちの少なくとも1つに対して実行される演算に基づいて、前記第1の変数セットΦを選択する。
【0037】
他の実施形態において、前記複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNのうちの少なくとも1つに対して実行される前記演算は、以下の関数のセット、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element(), round(), floor(), 及びceil()、のうちの少なくとも1つを実行することを含む。
【0038】
他の実施形態において、前記第1の変数セットΦは、スロットl内における少なくとも1つのOFDMシンボルの番号と、無線フレームn
μ
s,f内における前記スロットの個別のスロット番号と、を含み、
である。
【0039】
他の実施形態において、前記スロットl内における前記少なくとも1つのOFDMシンボルは、l=f
l(l
0,l
1,...,l
N)として表される関数f
l()に基づいて決定され、前記無線フレームn
μ
s,f内における前記スロットの前記個別のスロット番号は、
として表される関数
に基づいて決定される。
【0040】
他の実施形態において、前記関数f
l()及び前記関数
は、それぞれ、以下の関数のセット、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element(), round(), floor(), 及びceil()、のうちの1つ以上の任意の組み合わせを含む。
【0041】
他の実施形態において、前記処理回路は更に、前記第1の変数セットΦの前記関数f(Φ)に基づいて、前記選択PUCCHシーケンスをPNシーケンスとして決定するように構成される。
【0042】
他の実施形態において、前記関数f(Φ)は、長さ31のゴールドシーケンスに基づいて前記選択PUCCHシーケンスを定める。
【0043】
他の実施形態において、前記処理回路は更に、少なくとも前記選択PUCCHシーケンスのサブセットを、OFDMシンボル間OCC又はOFDMシンボル内OCCをサポートするために拡張NR PUCCHフォーマット2においてOCCを用いて反復されるように使用するように構成される。
【0044】
他の実施形態において、前記PUCCHシーケンスrl(m)は、シーケンスx(n)として更に示される。
【0045】
他の実施形態において、前記処理回路は更に、前記シーケンスx(n)のサブセットを、n={1,2,...,S-1,S}、n={T-S+1,...,T-1,T}、及び、指定されたmの値に対して、1からmまでの任意のインデックスnで始まる、x(n)のm番目ごとの要素、のうちのいずれか1つとして選択することによって、前記シーケンスの前記サブセットを選択するように構成される。ここで、Tはx(n)の長さであり、Sは前記サブセットの長さである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明とともに本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0047】
【
図1】
図1は、ニューレディオ(NR)における無線リソースの例示的な例を提供する概略図である。
【0048】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による直交カバーカバー(OCC)反復シーケンスを選択するための処理コンポーネントの例示的な例を提供するブロック図である。
【0049】
【
図3】
図3は、本開示の実施形態が実装されうるセルラ通信システムの一例を示す。
【0050】
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)OCC反復シーケンスを選択するための例示的な方法を示すフローチャートである。
【0051】
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に係る無線アクセスノードの概略的なブロック図である。
【0052】
【
図6】
図6は、本開示の他のいくつかの実施形態に係る、
図5の無線アクセスノードの概略的なブロック図である。
【0053】
【
図7】
図7は、本開示のいくつかの実施形態に係る、
図5の無線アクセスノードの仮想化された実施形態を示す概略的なブロック図である。
【0054】
【
図8】
図8は、本開示のいくつかの実施形態に係るユーザ装置(UE)の概略的なブロック図である。
【0055】
【
図9】
図9は、本開示のいくつかの他の実施形態に係る、
図8のUEの概略的なブロック図である。
【0056】
【
図10】
図10は、本開示の実施形態に係る通信ネットワークを含む通信システムの概略的なブロック図である。
【0057】
【
図11】
図11は、本開示の実施形態による、
図6~
図10で説明されたUE、基地局、及びホストコンピュータの例示的な実装の概略的なブロック図である。
【0058】
【
図12】
図12は、本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。
【0059】
【
図13】
図13は、本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。
【0060】
【
図14】
図14は、本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。
【0061】
【
図15】
図15は、本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下に記載される実施形態は、当業者が実施形態を実施することを可能にするとともに、実施形態を実施する最良の形態を示すための情報を表す。添付図面に照らして以下の説明を読むと、当業者であれば本開示の概念を理解し、本明細書で特に対処されていないこれらの概念の適用を認識するであろう。これらの概念及び適用は、本開示の範囲内にあることを理解されたい。
【0063】
無線ノード:本明細書で使用されるように、「無線ノード」は、無線アクセスノード又は無線デバイスのいずれかである。
【0064】
無線アクセスノード:本明細書で使用されるように、「無線アクセスノード」又は「無線ネットワークノード」は、信号を無線で送信及び/又は受信するように動作するセルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク内の任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの例には、基地局(例えば、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)の第5世代(5G)NRネットワークにおけるニューレディオ(NR)基地局(gNB)、又は3GPPロングタームエボリューション(LTE)ネットワークにおける拡張又は進化型ノードB(eNB)、高電力又はマクロ基地局、低電力基地局(例えば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNB等)、及びリレーノードが含まれるが、これらに限定されない。
【0065】
コアネットワークノード:本明細書で使用されるように、「コアネットワークノード」は、コアネットワーク内の任意のタイプのノード、又はコアネットワーク機能を実装する任意のノードである。コアネットワークノードのいくつかの例には、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-PGW:Packet Data Network Gateway)、サービス能力エクスポージャ機能(SCEF:Service Capability Exposure Function)、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)等が挙げられる。コアネットワークノードの他の例には、アクセス及びモビリティ機能(AMF:Access and Mobility Function)、UPF、セッション管理機能(SMF:Session Management Function)、認証サーバ機能(AUSF:Authentication Server Function)、ネットワークスライス選択機能(NSSF:Network Slice Selection Function)、ネットワーク公開機能(NEF:Network Exposure Function)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF:etwork Function (NF) Repository Function)、ポリシー制御機能(PCF:Policy Control Function)、統合データ管理(UDM:Unified Data Management)等を実装するノードが含まれる。
【0066】
無線デバイス:本明細書で使用されるように、「無線デバイス」は、(1つ以上の)無線アクセスノードへの信号を無線で送信及び/又は受信することによって、セルラ通信ネットワークにアクセスする(即ち、セルラ通信ネットワークによってサービスが行われる)任意のタイプのデバイスである。無線デバイスのいくつかの例には、3GPPネットワーク内のユーザ装置デバイス(UE)及びマシンタイプ通信(MTC)デバイスが含まれるが、これらに限定されない。
【0067】
ネットワークノード:本明細書で使用されるように、「ネットワークノード」は、無線アクセスネットワークの一部であるか又はセルラ通信ネットワーク/システムのコアネットワークの一部である、任意のノードである。
【0068】
本明細書で与えられる説明は、3GPPセルラ通信システムに焦点を当てており、したがって、3GPPの用語又は3GPPの用語に類似する用語がしばしば使用されていることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。
【0069】
本明細書の説明では、「セル」という用語を参照しうるが、特に、5G NRの概念に関しては、セルの代わりにビームを使用が使用されうるため、本明細書で説明される概念がセル及びビームの両方に等しく適用可能であることに留意することが重要であることに留意されたい。
【0070】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による直交カバーカバー(OCC)反復シーケンスを選択するための処理コンポーネントの例示的な例を提供するブロック図である。
図2に示すように、ペイロードビットが符号化され(ステップ200)、スクランブルされ(ステップ202)、変調され(ステップ204)、リソースマッピングされる(ステップ206)。
図2に示される実施形態において、リソースマッピングのステップ206は、OCCが適用される前に、どの情報が反復されるべきかを選択すること、及び、反復されたデータを生成することを含み、当該データはその後、OCC(ステップ208)、離散フーリエ変換(DFT)拡散(ステップ210)、及び逆高速フーリエ変換(IFFT)処理(ステップ212)を受けて、送信信号s(t)が生成される。
【0071】
図3は、本開示の実施形態が実装されうるセルラ通信システム300の一例を示す。本明細書に記載の実施形態において、セルラ通信システム300は、ニューレディオ(NR)無線アクセスネットワーク(RAN)を含む第5世代(5G)システム(5GS)である。この例において、RANは、5G NRではgNBと称され、5G NRではgNBと称される基地局302-1及び302-2を含み、これらは対応する(マクロ)セル304-1及び304-2を制御する。基地局302-1及び302-2は、本明細書では集合的に基地局302と一般的に称されるとともに、個別に基地局302と称される。(マクロ)セル304-1及び304-2は、本明細書では集合的に(マクロ)セル304と一般的に称されるとともに、個別にマクロセル304と称される。RANは、対応するスモールセル308-1~308-4を制御するいくつかの低電力ノード306-1~306-4も含みうる。低電力ノード306-1~306-4は、スモール基地局(ピコ又はフェムト基地局等)又はリモートラジオヘッド(RRH)等であってもよい。特に、図示されていないが、スモールセル308-1~308-4の1つ以上は、基地局302によって代替的に提供されてもよい。低電力ノード306-1~306-4は、本明細書では一般的に、集合的に低電力ノード306と称されるとともに、個別に低電力ノード306と称される。同様に、スモールセル308-1~308-4は、本明細書では一般的に、集合的にスモールセル308と称されるとともに、個別にスモールセル308と称される。セルラ通信システム310は、コアネットワーク310を更に含み、当該コアネットワークは5GSにおいて5Gコア(5GC)と称される。基地局302(及びオプションとして低電力ノード306)は、コアネットワーク310に接続されている。
【0072】
基地局302及び低電力ノード306は、対応するセル304及び308内の無線デバイス312-1~312-5にサービスを提供する。無線デバイス312-1~312-5は、本明細書では集合的に無線デバイス312と一般的に称されるとともに、個別に無線デバイス312と称される。無線デバイス312は、本明細書ではユーザ装置(UE)と称されることもある。
【0073】
NR-Uにおいて、アップリンク(UL)送信は、アンライセンス帯域動作の要件を満たすために、複数のPRBにわたって拡散されうる。例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、例えば、NRにおいて使用される1つのPRBの代わりに、10個のPRBをカバーするようにされうる。このため、この場合、多重化容量(利用可能なシステム帯域幅内で複数のUEを多重化する能力)は、90%低減され、即ち、10個のPRBはそれ以前に、それぞれ1つのPRBを占有する10個のUEをサポートできていた場合、これらの10個のPRBは、全10個のPRBを占有する1つのUEのみをサポートできる。
【0074】
NRアンライセンス(NR-U)ネットワークにおける多重化容量を改善する2つの方法は、直交周波数分割多重(OFDM)シンボル間OCCとOFDMシンボル内OCCとを含む。OCCを使用する準備において、ある情報は、予め規定されたOFDMシンボル又はリソース要素にわたって反復される。OCCコードは、OCCコードのセットから抽出された後、これらの反復に対して適用される。受信機では、同じOCCコードが再び適用され(ただし共役化される)、反復されたOFDMシンボルが合成されて、セット内の他のOCCコードのいずれかを使用する任意のユーザがキャンセルされる。その結果、所望のユーザを干渉ユーザから分離できる。
【0075】
OCCは、ペイロード情報を搬送するデータOFDMシンボル及びリソース要素に使用されうる。その場合、反復される情報は、ペイロードから派生したものである。
【0076】
OCCは更に、例えばチャネルを推定するために使用される所定のシーケンスを搬送する、例えば、復調リファレンスシンボル(DMRS)のような、リファレンスOFDMシンボル及びリソース要素に使用されうる。場合によっては、データペイロードは更に、所定のシーケンス又は修正された所定のシーケンスのいずれかを使用して送信される。
【0077】
しかしながら、現在、ある課題が存在する。NR-UネットワークにおけるPUCCH送信のための標準化は依然として策定中であるので、NR-UネットワークにおけるPUCCH送信を可能にするための方法及び構成は未だ完全には規定されていない。例えば、NR-Uネットワークにおいて適切なPUCCH送信メカニズムを有することの重要性にもかかわらず、NR-Uネットワークの最小占有帯域幅要件を満たすのに十分な帯域幅を満たすために適切な信号をどのように生成するかを規定する仕様は、3GPP標準規格には現在存在しない。
【0078】
本開示及びそれらの実施形態のある態様は、前述の又は他の課題に対するソリューションを提供しうる。OCCは、同じ物理リソース(例えば、時間領域におけるシンボル及び/又は周波数領域におけるサブキャリア)上での複数のUEの多重化を可能にするために使用されうる。OCCは、異なるリソース上で同じ情報を反復し、OCCのセットから抽出されたOCCを適用することによって機能する。反復される情報が所定のセットから取得される場合、この情報は通常、OCCによって使用されるリソース間で異なるため、反復される情報を選択する方法が必要である。本開示は、OCCが適用される前に、どの情報が反復されるべきかを選択するための方法及びシステムを提示する。
【0079】
本開示で開示される実施形態は、反復される情報が所定のシーケンスに基づいているケースに関連する。そのような情報の例には、ある種のリファレンスシーケンス(例えば、所定のパターンに従うリファレンス信号)と、所定のシーケンスに基づくペイロードデータとが含まれるが、これらに限定されない。
【0080】
所定のシーケンスは、特定の課題を提起しうる。例えば、いくつかの所定のシーケンスは、(例えば、サブフレーム、スロット、OFDMシンボル番号等に基づく)時間領域における信号の位置及び/又は(例えば、PRB、PRB内のサブキャリア等に基づく)周波数領域における信号の位置に基づいて信号の内容を定める。このため、シーケンス生成アルゴリズムは、特定のリソース要素(RE)においてどのシンボルを送信するかを決定するために、時間及び/又は周波数を考慮する必要がありうる。これは、OCCのために情報を反復するOFDMシンボル又はREは、OFDMシンボル又はREに関連付けられた特定のシーケンスを既に有している可能性があることを意味する。
【0081】
しかし、OCCを使用する場合、送信機は、受信機が正しい出力を決定するために同一の情報の複数のコピーをソフト合成できるように、当該同一の情報の複数のコピーを送信しなければならない。
【0082】
これは、矛盾する要件につながる可能性がある。一態様では、OCCを使用する送信機は、複数の周波数にわたって又は複数の時間スロットにわたって複製された同じ情報の複数のコピーを送信しなければならない。別の態様では、いくつかの所定のシーケンスは、当該所定のシーケンスが送信される周波数又は時間スロットに基づいて変化しうる。したがって、複数の周波数又は複数の時間スロットにわたって複製されている情報は、その情報が所定のシーケンスに基づいて複製されている場合、同じではない場合がある。
【0083】
このため、いずれの情報を反復するかを決定する何らかの方法が必要である。本開示は、直交カバーコードによって使用されるリソース(例えば、周波数、及び/又は時間スロット)上で反復される情報を選択するための種々の方法を提示する。
【0084】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、PUCCH OCC反復シーケンスを選択するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図4に示される実施形態において、無線デバイスは、OCCとともに使用するために反復されるシーケンスを選択するのに必要な第1の変数セットΦを決定する(ステップ400)。このシーケンスは、本明細書において「PUCCHシーケンス」又は「PUCCH OCC反復シーケンス」とも称される。更に、PUCCHシーケンスは、少なくとも2つのPUSCHシーケンスの中から選択される。次に、無線デバイスは、OCCとともに使用するために反復される選択シーケンスを決定するための関数f(Φ)において、決定された第1の変数セットΦを使用する(ステップ402)。次に、無線デバイスは、OCCを用いて反復されるように選択シーケンスを使用する(ステップ404)。しかしながら、いくつかの他の実施形態において、無線デバイスは、以下で説明されるように、OCCを用いて反復されるべき選択シーケンスのサブセットのみを使用することに留意されたい。
【0085】
本開示のいくつかの実施形態を記述するために、まず、OCCが以下の式で使用されない場合にOFDMシンボルで使用されるシーケンスを示す:
ここで、Γは、いずれのシーケンスを使用するかを示すために必要であり、Φは、いずれのシーケンスを使用するかを示すために必要な変数のセット(即ち、第1の変数セット)である。先と同様、使用するシーケンスについてのこの選択は、複数のシーケンスの中から行われる。本開示は、OCC用に反復したものによってカバーされる複数のリソース(即ち、時間領域のOFDMシンボル及び/又は周波数領域のサブキャリア)から、所与の複数の変数セットΦ
iが与えられた場合にΓを選択するための方法を提供する。この選択は、Φを選択するために使用される関数f
Φとして表されうる。即ち、
式1及び2を組み合わせると、以下のようになる:
【0086】
上記選択は、Φに含まれるそれぞれの個別の変数の、最小値、最大値、平均値、中央値、和、積を演算することによって、最初の要素若しくは最後の要素を選択することによって、又は決定変数のセットの任意の他の関数fΦ(Φ0, Φ1, ..., ΦN) によって行われうる。
【0087】
いくつかの実施形態では、所定のシーケンスが、複数の時間インターバルにわたって反復される。この点に関して、所定のシーケンス値は、当該所定のシーケンス値が送信される時間スロット及び/又はOFDMシンボルの関数である。例えば、Φ0は、スロット又はシンボル0に使用される決定変数のセットを指し、Φ1は、スロット又はシンボル1に使用される決定変数のセットを参照し、以下同様である。
【0088】
いくつかの実施形態では、所定のシーケンスが、複数の周波数にわたって反復される。この点に関して、所定のシーケンス値は、当該所定のシーケンス値が送信されるPRB及び/又はサブキャリアの関数である。例えば、Φ0は、PRB又はサブキャリア0に使用される決定変数のセットを指し、Φ1は、PRB又はサブキャリア1に使用される決定変数のセットを参照し、以下同様である。
【0089】
いくつかの他の実施形態では、Φ0は、周波数及び時間の何らかの組み合せに使用される決定変数のセットを指してもよく、Φ1は、周波数及び時間の別の組み合わせに使用される決定変数のセットを指してもよく、以下同様である。
【0090】
本開示では、NR PUCCHフォーマット2及び拡張NR PUCCHフォーマット2が参照されることに留意されたい。これらのフォーマットに関連して記載されるものは、それらのフォーマットに基づくフォーマットにも適用可能であることが理解されるべきである。次に、OFDMシンボル間OCC及びOFDMシンボル内OCCを可能にするための具体的な実施形態について説明する。
【0091】
OFDMシンボル間OCC
NR-Uの場合、NR PUCCHフォーマット2の拡張バージョンについて、OFDMシンボル間OCC(例えば、時間領域における同じデータの反復)が考慮される。3GPP Technical Specification (TS) 38.211 v15.6.0 2019-06(以下、「3GPP TS 38.211」)に記載されているように、NR PUCCHフォーマット2に使用されるDMRSシーケンスは、擬似乱数(PN)シーケンスである。PNシーケンスについて、規定された循環シフトは存在せず、それ故に、異なるユーザのDMRSを分離するために循環シフトを使用できない。その代わりに、NR PUCCHフォーマット2のDMRS部分のために、OFDMシンボル間OCCを使用できる。この点に関して、OCCによってカバーされる各OFDMシンボルは元々、異なるDMRSシーケンスを使用するので、全てのOFDMシンボルにおいて反復されるDMRSシーケンスが規定される必要がある。以下では、全てのOFDMシンボルにおいて反復する1つのDMRSシーケンスを選択するための種々の方法について説明する。
【0092】
NR PUCCHフォーマット2について、特定のOFDMシンボルのためのDMRSシーケンス(「選択シーケンス(selected sequence)」とも称される)として使用されるPNシーケンスは、3GPP TS 38.211において見い出される、以下の式を使用して演算される:
ここで、c(i)は、使用されるシーケンスr
l(m)を示すバイナリアレイである。cは、使用する選択シーケンスを一意に定めるため、c(i)=Γである。非限定的な例において、cは、3GPP TS 38.211において規定されている長さ31のゴールドシーケンス(Gold sequence)であり、ここで、cを決定する関数は、スロットl内のOFDMシンボル番号、及び無線フレームn
μ
s,f内のスロットのスロット番号に依存することが明らかである。cを決定する他の変数は、このコンテキストでは定数とみなされうる。したがって、ゴールドシーケンスの定義及びゴールドシーケンスがどのように初期化されるかは、関数f(Φ)によって、即ち、3GPP TS 38.211に記載されているように決定されうる:
DMRS部分の拡張NR PUCCHフォーマット2のOFDMシンボル間OCC反復に使用される選択シーケンスr
l(m)を導出するための方法は、以下の式で表されうる:
ここで、N+1は、OFDMシンボルの数であり、拡張NR PUCCHフォーマット2についてはN+1=2である。
【0093】
より具体的には、Φ
0, Φ
1, ..., Φ
NからΦへのマッピングは以下の式で記述されうる。
ここで、
は、以下の関数、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element() の任意の組み合わせでありうる。いくつかの実施形態において、関数round(), floor(), ceil()との組み合わせは、戻り値が整数となるようにround(), floor(), ceil()は最後に適用されるようにする。
【0094】
いくつかの実施形態では、上記の関数は以下のように定義される:
●minimum():当該関数は、複数の入力値からの最小値を返す。
●maximum():当該関数は、複数の入力値からの最大値を返す。
●mean():当該関数は、複数の入力値の平均値を返す。
●median():当該関数は、複数の入力値の中央値を返す。
●mean():当該関数は、全ての入力値の総和を返す。
●product():当該関数は、全ての入力値の積を返す。
●first_element():当該関数は、最初の入力値を返す。
●last_element():当該関数は、最後の入力値を返す。
●round():当該関数は、最も近い整数に丸められた値を返す。
●floor():当該関数は、最も近い整数に切り捨てられた値を返す。
●ceil():当該関数は、最も近い整数に切り上げられた値を返す。
【0095】
以下の式には、拡張NR PUCCHフォーマット2のためにminimum()関数を使用する例が示されている。
これは、両方のOFDMシンボルで反復する選択シーケンスr
l(m)が、通常、2つのOFDMシンボルのうちの最初のOFDMシンボルにおいて使用されるシーケンスであることを意味する。これは、第1のOFDMシンボルのために使用されるc
initが(通常そうであるように)
であること、及び、第2のOFDMシンボルについてのc
initが
に従って修正されることを特定することによって、全く異なる方法で記載されうる。
【0096】
OFDMシンボル内OCC
NR-Uの場合、NR PUCCHフォーマット2の拡張バージョンについて、OFDMシンボル内OCC(例えば、周波数領域における同じデータの反復)も考慮される。循環シフトはPNシーケンスに対して定義されない。その代わりに、拡張NR PUCCHフォーマット2のDMRS部分のために、OFDMシンボル内OCCを使用できる。これを行うために、反復されるべきPNシーケンスの部分(例えば、PNシーケンスのサブセット)が定義される必要があり、これは元のPNシーケンスのうちのより少ない要素が使用されることになるためである。以下の実施形態は、OFDMシンボル内の全てのリソース要素において反復される1つのサブシーケンスを選択するための種々の方法を提供する。
【0097】
上述したように、特定のOFDMシンボルで使用するシーケンスは、式(1)に基づいて決定される。そのシーケンスは、OFDMシンボル内の全てのリソース要素をカバーする特定の長さを有する。OCCを適用する前に情報が反復されるので、定義されたシーケンスにおける必要な数の要素(ここではSと表記される)は、全ての利用可能な要素(ここではTと表記される)のサブセットである。明らかに、S<Tである。即ち、関数f(Φ)によって決定されるシーケンスのサブセットのみが、OCCを用いて反復される。
【0098】
関数f(Φ)によって決定される、定義されたシーケンスを、x(n), n=1...Tを用いて表記する。このサブセットは、複数の方法で選択されうる。例えば、n={1,2,....,S-1,S,T-S+1,...,T-1,T}について、サブセットは、mの任意の値に対して、「1からmまでの、任意のインデックスnで始まるx(n)のm番目ごとの要素」として定義されうる。
【0099】
本開示の第1の実施形態では、NR-U PUCCH OCC反復シーケンスの選択のための方法は、OCCとともに使用するために反復されるべきシーケンスrl(m)を選択するために、上記に示された式(3)を使用する。前述のように、Γは、いずれのシーケンスを使用するかを示すために必要な変数のセットであり、Φは、いずれのシーケンスを使用するかを決定するために必要な変数のセットであり、関数fΦは、OCCのための反復によってカバーされる複数のOFDMシンボル又はリソースからの変数の複数のセットΦiに基づいて、セットΦを選択し、N+1は、反復する別個のリソース(時間、周波数、又は両方)の数である。
【0100】
本開示の第2の実施形態では、第1の実施形態の方法が、OFDMシンボル間OCCをサポートするために拡張NR PUCCHフォーマット2に対して適用される。いくつかの実施形態では、本方法は、一般的に表される上記に示される式3、又は上記に示される式6等の、より具体的な形態で表される式3を使用しうる。ここで、N+1は、反復する別個のリソースの数である。
【0101】
本開示の第3の実施形態では、第2の実施形態の方法が使用されるが、上記に示される式6のマッピングが、上記に示される式7として説明される場合、式は次のようになる。
【0102】
本開示の第4の実施形態では、第3の実施形態の方法が使用され、ここで、
は、式(式7)に示されるように、以下の関数、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element() の任意の組み合わせでありうる。関数round(), floor(), ceil()と組み合わせた場合、戻り値が整数となるようにround(), floor(), ceil()は最後に適用されるようにする。ここで、個々の関数については上記の実施形態のリストに記載されている。
【0103】
本開示の第5の実施形態では、第3及び第4の実施形態の方法が、2つのOFDMシンボルのみが使用され、かつ、最小値関数min()が使用される特定のケースに対して使用される:
これは、第1のOFDMシンボルのために使用されるc
initが(通常そうであるように)上記に示される式9に従って修正されるべきであること、及び、第2のOFDMシンボルについてのc
initが、上記に示される式10に従って修正されるべきであること、さもなければ、シーケンスを割り当てるための通常の方法が使用されること、を特定することによって、全く異なる方法でも表されうる。
【0104】
本開示の第6の実施形態では、第1乃至第5の実施形態の方法が、任意の他のPUCCHフォーマット若しくは物理チャネルに対して、及び/又は、必ずしも同じ方法で若しくは同じシーケンスを使用してパラメータ化されないOCCの別の実装に対して適用される。いくつかの実施形態では、例えば、何かの位置、インデックス又は値が、シーケンスを導出するために使用される。
【0105】
本開示の第7の実施形態では、NR-U PUCCH OCC反復シーケンスの選択のための方法が、OFDMシンボル内OCCが提供される場合の使用のためにOFDMシンボルに割り当てられるシーケンスx(n)のサブセットを選択するために使用されうる。例えば、本方法は、シーケンスのサブセットを、n={1,2,...,S-1,S}、n={T-S+1,...,T-1,T}等のように選択することを含みうる。とりわけ、mの任意の値に対して、1からmまでの任意のインデックスnで始まる、x(n)のm番目ごとの要素であり、ここで、Tはx(n)の長さであり、Sはサブセットの長さである。
【0106】
本開示の第8の実施形態では、第7の実施形態の方法が、OFDMシンボル内OCCをサポートするために拡張NR PUCCHフォーマット2に対して適用される。
【0107】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に係る無線アクセスノード500の概略的なブロック図である。無線アクセスノード500は、例えば、基地局302又は306でありうる。図示されるように、無線アクセスノード500は、1つ以上のプロセッサ504(例えば、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及び/又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等)、メモリ506、及びネットワークインタフェース508を含む制御システム502を含む。1つ以上のプロセッサ504は、本明細書において処理回路とも称される。また、無線アクセスノード500は、1つ以上のアンテナ516に結合された1つ以上の送信機512及び1つ以上の受信機514をそれぞれ含む、1つ以上の無線ユニット510を含む。無線ユニット510は、無線インタフェース回路と称されうるか又はその一部でありうる。いくつかの実施形態では、(1つ以上の)無線ユニット510は、制御システム502の外部にあり、例えば有線接続(例えば光ケーブル)を介して制御システム502に接続される。しかし、いくつかの他の実施形態では、(1つ以上の)無線ユニット510及び潜在的には(1つ以上の)アンテナ516は、制御システム502と一緒に統合される。1つ以上のプロセッサ504は、本明細書で説明される無線アクセスノード500の1つ以上の機能を提供するように動作する。いくつかの実施形態では、(1つ以上の)機能が、例えばメモリ506に格納され、かつ、1つ以上のプロセッサ504によって実行されるソフトウェアで実装される。
【0108】
図6は、本開示の他のいくつかの実施形態に係る無線アクセスノード500の概略的なブロック図である。無線アクセスノード500は、1つ以上のモジュール600を含み、各モジュールはソフトウェアで実装される。(1つ以上の)モジュール600は、本明細書で説明される無線アクセスノード500の機能を提供する。
【0109】
図7は、本開示のいくつかの実施形態に係る無線アクセスノード500の仮想化された実施形態を示す概略的なブロック図である。この説明は、他のタイプのネットワークノードにも同様に適用可能である。更に、他のタイプのネットワークノードも、同様の仮想化アーキテクチャを有しうる。
【0110】
本明細書で使用される「仮想化」無線アクセスノードは、無線アクセスノード500の機能の少なくとも一部が(例えば、(1つ以上の)ネットワーク内の(1つ以上の)物理処理ノードで実行されている(1つ以上の)仮想マシンを介して)(1つ以上の)仮想コンポーネントとして実装された無線アクセスノード500の実装である。図示するように、本例では、無線アクセスノード500は、上述のように、1つ以上のプロセッサ504(例えば、CPU、ASIC、FPGA及び/又はそれと同様のもの)、メモリ506、及びネットワークインタフェース508を含む制御システム502と、それぞれが、1つ以上のアンテナ516と接続された1つ以上の送信機512及び1つ以上の受信機514を含む1つ以上の無線ユニット510と、を備える。制御システム502は、例えば光ケーブル等を介して(1つ以上の)無線ユニット510に接続される。制御システム502は、ネットワークインタフェース508を介して(1つ以上の)ネットワーク702に結合されるか又は(1つ以上の)ネットワーク902の一部として含まれる1つ以上の処理ノード700に接続される。各処理ノード700は、1つ以上のプロセッサ704(例えば、CPU、ASIC、及び/又はFPGA等)、メモリ706、及びネットワークインタフェース708を含む。
【0111】
この例では、本明細書で説明される無線アクセスノード500の機能710は、1つ以上の処理ノード700で実施されるか、又は所望の方法で制御システム502及び1つ以上の処理ノード700にわたって分散される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で説明される無線アクセスノード500の機能710の一部又は全てが、(1つ以上の)処理ノード700によってホストされる(1つ以上の)仮想環境に実装される1つ以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装される。当業者によって理解されるように、所望の機能710の少なくともいくつかを実行するために、(1つ以上の)処理ノード700と制御システム502との間の追加のシグナリング又は通信が使用される。とりわけ、いくつかの実施形態では、制御システム502は含まれなくてもよく、その場合、(1つ以上の)無線ユニット510が、適切な(1つ以上の)ネットワークインタフェースを介して(1つ以上の)処理ノード700と直接通信する。
【0112】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該少なくとも1つのプロセッサに、本明細書で説明される実施形態のいずれかに係る仮想環境における無線アクセスノード500の1つ以上の機能710の機能を実装する無線アクセスノード500又はノード(例えば、処理ノード700)の機能を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、前述のコンピュータプログラムプロダクトを含むキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(メモリ等の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体)のいずれかである。
【0113】
とりわけ、
図6でこれまでに提示した説明は、モジュール600が処理ノード700の1つで実装されるか又は複数の処理ノード700に分散される、及び/又は(1つ以上の)処理ノード700及び制御システム602に分散される、処理ノード700に等しく適用可能である。
【0114】
図8は、本開示のいくつかの実施形態に係るUE800の概略的なブロック図である。図示されるように、UE800は、1つ以上のプロセッサ802(例えば、CPU、ASIC、及び/又はFPGA等)、メモリ804、並びに、1つ以上のアンテナ812に結合された1つ以上の送信機808及び1つ以上の受信機810をそれぞれ含む、1つ以上のトランシーバ806を含む。当業者によって理解されるように、(1つ以上の)トランシーバ806は、(1つ以上の)アンテナ812に接続され、(1つ以上の)アンテナ812と(1つ以上の)プロセッサ802との間でやりとりされる信号を調整するように構成された、無線フロントエンド回路を備える。プロセッサ802は、本明細書において処理回路とも称される。トランシーバ806は、本明細書において無線回路とも称される。いくつかの実施形態では、上述のUE800の機能は、例えばメモリ804に格納され、(1つ以上の)プロセッサ802により実行されるソフトウェアで完全に又は部分的に実装されうる。なお、UE800は、例えば、1つ以上のユーザインタフェースコンポーネント)(例えば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、(1つ以上の)スピーカ、及び/又はそれと同様のもの、及び/又は、UE800への情報の入力を可能にする及び/又はUE800からの情報の出力を可能にするための任意の他のコンポーネントを含む、入出力インタフェース)、電源(例えば、バッテリ及び関連する電力回路)等といった、
図8に示されていない追加のコンポーネントを備えてもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本明細書に記載の実施形態のいずれかに従って少なくとも1つのプロセッサにUE800の機能を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、前述のコンピュータプログラムプロダクトを含むキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(メモリ等の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体)のいずれかである。
【0116】
図9は、本開示のいくつかの他の実施形態に係るUE800の概略的なブロック図である。UE800は、1つ以上のモジュール900を含み、各モジュールはソフトウェアで実装される。(1つ以上の)モジュール800は、本明細書で説明されるUE800の機能を提供する。
【0117】
図10を参照すると、実施形態に従って、通信システムは、3GPPタイプのセルラネットワーク等の通信ネットワーク1000を含み、当該通信ネットワークは、無線アクセスネットワーク等のアクセスネットワーク1002と、コアネットワーク1004とを含む。アクセスネットワーク1002は、それぞれ対応するカバレッジエリア1008A,1008B,1008Cを規定する、NB、eNB、gNB、又はその他のタイプの無線アクセスポイント(AP)等の複数の基地局1006A,1006B,1006Cを備える。各基地局1006A,1006B,1006Cは、有線又は無線コネクション1010を介してコアネットワーク1004に接続可能である。カバレッジエリア1008Cに位置する第1のUE1012は、対応する基地局1006Cに無線で接続する、又は当該基地局によってページングされるように構成される。カバレッジエリア1008A内の第2のUE1014は、対応する基地局1006Aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE1012,1014が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内にある状況、又は単一のUEが対応する基地局1006に接続している状況にも同様に適用可能である。
【0118】
通信ネットワーク1000自体は、ホストコンピュータ1016に接続され、当該ホストコンピュータは、独立型サーバ、クラウド実装型サーバ、分散型サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアで、又はサーバファーム内の処理リソースとして実施されうる。ホストコンピュータ1016は、サービスプロバイダの所有であっても制御下にあってもよく、又は、サービスプロバイダによって又はサービスプロバイダの代わりに操作されてもよい。通信ネットワーク1000とホストコンピュータ1016との間のコネクション1018及び1020は、コアネットワーク1004からホストコンピュータ1016に直接延びていてもよいし、オプションの中間ネットワーク1022を介して延びていてもよい。中間ネットワーク1022は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、又はホストネットワークのうちの1つ以上の組合せであってもよく、中間ネットワーク1022は、もしあれば、バックボーンネットワーク又はインターネットであってもよく、特に、中間ネットワーク1022は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0119】
図10の通信システムは、全体として、接続されたUE1012,1014のうちの1つとホストコンピュータ1016との間の接続性を与える。当該接続性は、オーバー・ザ・トップ(OTT:over-the-top)コネクション1024として説明されうる。ホストコンピュータ1016及び接続されたUE1012,1014は、アクセスネットワーク1002、コアネットワーク1004、任意の中間ネットワーク1022、及び可能性のある更なるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション1024を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション1024は、OTTコネクション1024が通過する参加通信デバイスが、アップリンク通信及びダウンリンク通信のルーティングに気付かないという意味で、トランスペアレントでありうる。例えば、基地局1006は、接続されたUE1012に転送される(例えば、ハンドオーバされる)ホストコンピュータ1016から発信されたデータを有する、到着するダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されてなくてもよく、又は通知される必要がなくてもよい。同様に、基地局1006は、UE1012からホストコンピュータ1016へ向かう、発信されるアップリンク通信の将来のルーティングを知っている必要はない。
【0120】
図11を参照して、前の段落で説明したUE、基地局及びホストコンピュータの実施形態による実装例を以下で説明する。通信システム1100において、ホストコンピュータ1102は、通信システム1100の、異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続をセットアップ及び維持するように構成された通信インタフェース1106を含むハードウェア1104を備える。ホストコンピュータ1102は、ストレージ能力及び/又は処理能力を有しうる処理回路1108を更に備える。具体的には、処理回路1108は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせ(図示せず)を備えうる。ホストコンピュータ1102は、ホストコンピュータ1102内に格納された又はホストコンピュータ1602がアクセス可能である、かつ、処理回路1108によって実行可能であるソフトウェア1110を更に備える。ソフトウェア1110は、ホストアプリケーション1112を含む。ホストアプリケーション1112は、UE1114及びホストコンピュータ1102で終端するOTTコネクション1116を介して接続するUE1114等のリモートユーザにサービスを提供するように動作可能でありうる。サービスをリモートユーザに提供する際に、ホストアプリケーション1112は、OTTコネクション1116を使用して送信されるユーザデータを提供しうる。
【0121】
通信システム1100は更に、通信システム内に設けられ、かつ、ホストコンピュータ1102及びUE1114と通信することを可能にするハードウェア1120を備える基地局1118を含む。ハードウェア1120は、通信システム1100の、異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線コネクションをセットアップ及び維持するための通信インタフェース1122と、基地局1118によってサービスが行われるカバレッジエリア(
図11には図示せず)内に位置するUE1114との少なくとも無線コネクション1126をセットアップ及び維持するための無線インタフェース1124とを含みうる。通信インタフェース1122は、ホストコンピュータ1102へのコネクション1128を容易にするように構成されうる。コネクション1128は、直接的であってもよいし、通信システムのコアネットワーク(
図11には図示せず)及び/又は通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示された実施形態では、基地局1118のハードウェア1120は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせ(図示せず)を備えうる処理回路1130を更に含む。基地局1118は、内部に格納されるか又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1132を更に有する。
【0122】
通信システム1100は、既に言及したUE1114を更に含む。UE1114のハードウェア1134は、UE1114が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを行う基地局との無線コネクション1126をセットアップ及び維持するように構成された無線インタフェース1136を含みうる。UE1114のハードウェア1134は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせ(図示せず)を含みうる処理回路1138を更に含む。UE1114は、UE1114内に格納された又はUE1614がアクセス可能である、かつ、処理回路1138によって実行可能であるソフトウェア1140を更に備える。ソフトウェア1140は、クライアントアプリケーション1142を含む。クライアントアプリケーション1142は、ホストコンピュータ1102のサポートにより、UE1114を介して人間の又は人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能でありうる。ホストコンピュータ1102において、実行中のホストアプリケーション1112は、UE1114及びホストコンピュータ1102で終端するOTTコネクション1116を介して、実行中のクライアントアプリケーション1142と通信しうる。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション1142は、ホストアプリケーション1112から要求データを受信し、当該要求データに応じてユーザデータを提供しうる。OTTコネクション1116は、要求データ及びユーザデータの両方を転送しうる。クライアントアプリケーション1142は、それが提供するユーザデータを生成するためにユーザとインタラクションしうる。
【0123】
なお、
図11に示されるホストコンピュータ1102、基地局1118、及びUE1114は、それぞれ、
図10のホストコンピュータ1016、基地局1006A,1006B,1006Cのうちの1つ、及びUE1012,1014のうちの1つと類似していてもよいし、又は同一であってもよい。即ち、これらのエンティティの内部動作は、
図11に示されるようなものであってもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは
図10のものであってもよい。
【0124】
図11では、あらゆる中間デバイス及びそれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングに明示的に言及することなく、OTTコネクション1116が、基地局1118を介したホストコンピュータ1102とUE1114との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、UE1114から若しくはホストコンピュータ1102を操作するサービスプロバイダから、又はその両方から隠すように構成されうるルーティングを決定しうる。OTTコネクション1116がアクティブである間に、ネットワークインフラストラクチャは、(例えば、負荷の考慮又はネットワークの再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を更に行いうる。
【0125】
UE1114と基地局1118との間の無線コネクション1126は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ以上は、無線コネクション1126が最後のセグメントを形成するOTTコネクション1116を使用してUE1114に提供されるOTTサービスの性能を改善しうる。より正確には、これらの実施形態の教示は、NR-Uにおける最小帯域幅占有要件及び最大電力密度スペクトル要件を満たすために使用されてもよい。
【0126】
いくつかの実施形態では、1つ又は以上の実施形態が改善するデータレート、レイテンシ及びその他の要因をモニタリングする目的で、測定手順が提供されうる。更に、測定結果の変動に応じて、ホストコンピュータ1102とUE1114との間のOTTコネクション1116を再設定するためのオプションのネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション1116を再設定するための測定手順及び/又はネットワーク機能は、ホストコンピュータ1102のソフトウェア1110及びハードウェア1104、又はUE1114のソフトウェア1140及びハードウェア1134、又はその両方で実装されうる。いくつかの実施形態では、センサ(図示せず)が、OTTコネクション1116が通過する通信デバイスに配置されうるか又はそれに関連して配置されうる。当該センサは、上記で例示された、モニタリングされた量の値を供給することによって、又はソフトウェア1110,1140が当該モニタリングされた量を他の物理量の値から計算又は推定しうる、当該他の物理量の値を供給することによって、測定手順に関与しうる。OTTコネクション1116の再設定は、メッセージフォーマット、再送設定、好ましいルーティング等を含んでもよく、当該再設定は、基地局1118に影響を与える必要はなく、基地局1118には未知であるか又は感知できなくてもよい。そのような手順及び機能は、当該分野では既知でありうるとともに実践されうる。特定の実施形態では、測定は、ホストコンピュータ1102の、スループット、伝搬時間、レイテンシ等の測定を容易にする、独自のUEシグナリングを含みうる。測定は、ソフトウェア1110及び1140が、伝搬時間、エラー等をモニタリングしながら、OTTコネクション1116を使用して、メッセージ(特に、空のメッセージ又は「ダミー」メッセージ)を送信させることで実行されうる。
【0127】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図10及び
図11を参照して説明されうるホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡単にするために、
図12に対する図面の言及のみがこのセクションに含まれる。ステップ1200で、ホストコンピュータがユーザデータを提供する。ステップ1200の(オプションでありうる)サブステップ1202では、ホストコンピュータが、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1204で、ホストコンピュータが、UEへのユーザデータを搬送する送信を開始する。(オプションでありうる)ステップ1206で、基地局が、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信で搬送されたユーザデータをUEへ送信する。(オプションでありうる)ステップ1208で、UEが、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0128】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図10及び
図11を参照して説明されうるホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡単にするために、
図13に対する図面の言及のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ1300で、ホストコンピュータがユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)で、ホストコンピュータが、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1302で、ホストコンピュータが、UEへのユーザデータを搬送する送信を開始する。当該送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を通過しうる。(オプションでありうる)ステップ1304で、UEは、当該送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0129】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図10及び
図11を参照して説明されうるホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡単にするために、
図14に対する図面の言及のみがこのセクションに含まれる。(オプションでありうる)ステップ1400で、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加的に又は代替的に、ステップ1402で、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ1400の(オプションでありうる)サブステップ1404では、ホストコンピュータが、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1402の(オプションでありうる)サブステップ1406で、UEが、ホストコンピュータによって提供された受信入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受け付けたユーザ入力を更に考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、(オプションでありうる)サブステップ1408で、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ1410で、ホストコンピュータが、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0130】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実行される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図10及び
図11を参照して説明されうるホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡単にするために、
図15に対する図面の言及のみがこのセクションに含まれる。(オプションでありうる)ステップ1500で、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局が、UEからユーザデータを受信する。(オプションでありうる)ステップ1502で、基地局が、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。(オプションでありうる)ステップ1504で、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0131】
本明細書に開示された任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利点は、1つ以上の仮想装置の1つ以上の機能ユニット又はモジュールを通じて実行されてもよい。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてもよい。これらの機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含みうる処理回路と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、専用デジタルロジック等を含みうる他のデジタルハードウェアを用いて実装されてもよい。処理回路は、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよく、当該メモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光ストレージデバイス等の、1つ以上のタイプのメモリを含んでもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、1つ以上の遠隔通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令と、本明細書で説明される技術のうちの1つ以上を実行するための命令とを含む。いくつかの実装では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つ以上の実施形態に従って対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0132】
図面内のプロセスは、本開示の特定の実施形態によって実行される動作の特定の順序を示しうるが、そのような順序は例示的であることを理解されたい(例えば、代替の実施形態は、異なる順序で動作を実行する、特定の動作を組み合わせる、特定の動作をオーバーラップする等してもよい。)
【0133】
本開示のいくつかの例示的な実施形態は以下のとおりである。
【0134】
実施形態1:物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)直交カバーコード(OCC)反復シーケンスを選択するための、無線デバイスによって実行される方法であって、前記方法は、OCCとともに使用するために反復されるシーケンスを選択するために必要な第1の変数セットΦを決定することと、OCCとともに使用するために反復される選択シーケンスを示すために必要な第2の変数セットΓを決定するために、前記決定された第1の変数セットを使用することと、OCCを用いて反復されるように、前記示された選択セットを使用することと、を含む方法。
【0135】
実施形態2:実施形態1の方法であって、前記第1の変数セットΦを決定することは、複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNに基づいて前記第1の変数セットΦを選択する関数fΦを使用して、前記第1の変数セットΦを決定することを含む、方法。
【0136】
実施形態3:実施形態2の方法であって、前記関数fΦは、前記複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNのうちの少なくとも1つに対して実行される演算に基づいて、前記第1の変数セットΦを選択する、方法。
【0137】
実施形態4:実施形態3の方法であって、前記複数の変数セットΦ0,Φ1,...,ΦNのうちの少なくとも1つに対して実行される前記演算は、以下の関数のセット、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element(), round(), floor(), 及びceil()、のうちの少なくとも1つを実行することを含む、方法。
【0138】
実施形態5:実施形態2の方法であって、前記関数f
Φは、スロットlを有するOFDMシンボル番号と、無線フレームn
μ
s,f内におけるスロット番号とに基づいて、前記第1の変数セットΦを選択し、
である、方法。
【0139】
実施形態6:実施形態5の方法であって、l=f
l(l
0,l
1,...,l
N) 及び
である、方法。
【0140】
実施形態7:実施形態6の方法であって、前記関数f
l()及び前記関数
は、それぞれ、以下の関数のセット、minimum(), maximum(), mean(), median(), sum(), product(), first_element(), last_element(), round(), floor(), 及びceil()、のうちの1つ以上の任意の組み合わせを含む、方法。
【0141】
実施形態8:実施形態1乃至7のいずれかの方法であって、前記方法は、OFDMシンボル間OCC又はOFDMシンボル内OCCをサポートするために拡張NR PUCCHフォーマット2に対して適用される、方法。
【0142】
実施形態9:実施形態1乃至8のいずれかの方法であって、前記方法は、OFDMシンボル内OCCとともに使用するためにOFDMシンボルに対して割り当てられるシーケンスx(n)のサブセットを選択することを更に含む、方法。
【0143】
実施形態10:実施形態9の方法であって、シーケンスx(n)の前記サブセットを選択することは、n={1,2,...,S-1,S,T-S+1,...,T-1,T}、指定されたmの値に対して、1からmまでの任意のインデックスnで始まる、x(n)のm番目ごとの要素として、前記シーケンスの前記サブセットを選択することを含み、Tはx(n)の長さであり、Sは前記サブセットの長さである、方法。
【0144】
実施形態11:無線デバイスであって、1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令を格納したメモリと、を備え、それにより、前記無線デバイスは、実施形態1乃至10のいずれかの方法のステップのいずれかを実行するように動作可能である、無線デバイス。
【0145】
実施形態12:ユーザ装置(UE)であって、前記UEは、無線信号を送受信するように構成されたアンテナと、前記アンテナに接続され、かつ、処理回路に接続され、前記アンテナと前記処理回路との間で通信される信号を調整するように構成された無線フロントエンド回路と、実施形態1乃至10のいずれかの方法のステップを実行するように構成された前記処理回路と、前記処理回路に接続され、前記UEへの情報の入力が前記処理回路によって処理されることを可能にするように構成された入力インタフェースと、前記処理回路に接続され、前記処理回路によって処理された前記UEからの情報を出力するように構成された出力インタフェースと、前記処理回路に接続され、前記UEに電力を供給するように構成されたバッテリと、を備える、ユーザ装置。
【0146】
実施形態13:基地局と通信するように構成されたユーザ装置(UE)であって、前記UEは、無線インタフェースと、実施形態1乃至10のいずれかの方法のステップのいずれかを実行するように構成された処理回路とを備える、UE。
【0147】
実施形態14:ユーザ装置(UE)及び基地局を含む通信システムであって、前記UEは、無線インタフェースと、実施形態1乃至10のいずれかの方法のステップのいずれかを実行するように構成された処理回路とを備える、通信システム。
【0148】
本開示では、以下の略語の少なくともいくつかが使用されうる。略語間に不整合がある場合、それが上記でどのように使用されるかが優先されるべきである。以下で複数回リストされた場合、最初のリストは、その後の任意のリストよりも優先されるべきである。
●3GPP Third Generation Partnership Project(第3世代パートナーシッププロジェクト)
●5G Fifth Generation(第5世代)
●5GC Fifth Generation Core network(第5世代コアネットワーク)
●5GS Fifth Generation System(第5世代システム)
●AMF Access and Mobility Management Function(アクセス及びモビリティ管理機能)
●AN Access Network(アクセスネットワーク)
●AP Access Point(アクセスポイント)
●ASIC Application Specific Integrated Circuit(特定用途向け集積回路)
●AUSF Authentication Server Function(認証サーバ機能)
●BS Base Station(基地局)
●BWP Bandwidth Part(帯域幅部分)
●CP Cyclic Prefix(サイクリックプレフィックス)
●CPU Central Processing Unit(中央処理装置)
●CSI Channel State Information(チャネル状態情報)
●DCI Downlink Control Information(ダウンリンク制御情報)
●DFT Discrete Fourier Transform(離散フーリエ変換)
●DMRS Demodulation Reference Signal(復調リファレンス信号)
●DSP Digital Signal Processor(デジタルシグナルプロセッサ)
●eMBB Enhanced Mobile Broadband(拡張モバイルブロードバンド)
●eNB Enhanced or Evolved Node B(拡張型又は進化型ノードB)
●FPGA Field Programmable Gate Array(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)
●gNB New Radio Base Station(ニューレディオ基地局)
●HARQ Hybrid Automatic Repeat Request(ハイブリッド自動再送要求)
●HSS Home Subscriber Server(ホーム加入者サーバ)
●IFFT Inverse Fast Fourier Transform(逆高速フーリエ変換)
●LTE Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)
●MME Mobility Management Entity(モビリティ管理エンティティ)
●MTC Machine Type Communication(マシンタイプ通信)
●NEF Network Exposure Function(ネットワーク公開機能)
●NF Network Function(ネットワーク機能)
●NR New Radio(ニューレディオ)
●NRF Network Function Repository Function(ネットワーク機能リポジトリ機能)
●NR-U New Radio-Unlicensed (frequencies)(ニューレディオ・アンライセンス (周波数))
●NSSF Network Slice Selection Function(ネットワークスライス選択機能)
●OCC Orthogonal Cover Code(直交カバーコード)
●OFDM Orthogonal Frequency Division Multiplexing(直交周波数分割多重)
●OTT Over-the-Top(オーバー・ザ・トップ)
●PBCH Physical Broadcast Channel(物理ブロードキャストチャネル)
●PCF Policy Control Function(ポリシー制御機能)
●PDCCH Physical Downlink Control Channel(物理ダウンリンク制御チャネル)
●PDSCH Physical Downlink Shared Channel(物理ダウンリンク共有チャネル)
●PGW Packet Gateway(パケットゲートウェイ)
●PN Pseudo-random Number / Pseudo-random Noise(疑似乱数/疑似ランダム雑音)
●PRACH Physical Random Access Channel(物理ランダムアクセスチャネル)
●PRB Physical Resource Block(物理リソースブロック)
●PSD Power Spectral Density(電力スペクトル密度)
●PSS Primary Synchronization Signal(プライマリ同期信号)
●PUCCH Physical Uplink Control Channel(物理アップリンク制御チャネル)
●PUSCH Physical Uplink Shared Channel(物理アップリンク共有チャネル)
●RA Random Access(ランダムアクセス)
●RAM Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ)
●RAN Radio Access Network(無線アクセスネットワーク)
●RAR Random Access Response(ランダムアクセス応答)
●RE Resource Element(リソース要素)
●RMSI Remaining Minimum System Information(残余最小システム情報)
●ROM Read Only Memory(リードオンリーメモリ)
●RRC Radio Resource Control(無線リソース制御)
●RRH Remote Radio Head(リモートラジオヘッド)
●RS Reference Signal(リファレンス信号)
●SCEF Service Capability Exposure Function(サービス能力公開機能)
●SCS Subcarrier Spacing(サブキャリア間隔)
●SI System Information(システム情報)
●SIB System Information Block(システム情報ブロック)
●SMF Session Management Function(セッション管理機能)
●SS Synchronization Signal(同期信号)
●SSS Secondary Synchronization Signal(セカンダリ同期信号)
●TS Technical Specification(技術仕様)
●UDM Unified Data Management(統合データ管理)
●UE User Equipment(ユーザ装置)
●UL Uplink(アップリンク)
●URLLC Ultra-Reliable Low Latency Communication(超高信頼低遅延通信)
【0149】
当業者であれば、本開示の実施形態に対する改良及び修正を認識するであろう。全てのそのような改良及び修正は、本明細書に開示された概念の範囲内にあると考えられる。