(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-11
(45)【発行日】2024-12-19
(54)【発明の名称】通信方法、システム、基地局、及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20241212BHJP
H04W 12/06 20210101ALI20241212BHJP
H04W 12/76 20210101ALI20241212BHJP
H04W 36/14 20090101ALI20241212BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20241212BHJP
【FI】
H04W48/18 115
H04W12/06
H04W12/76
H04W36/14
H04W76/10
(21)【出願番号】P 2022525748
(86)(22)【出願日】2020-07-13
(86)【国際出願番号】 CN2020101569
(87)【国際公開番号】W WO2021082528
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】201911042165.4
(32)【優先日】2019-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】リウ,シェンナン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,チェン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ペン
(72)【発明者】
【氏名】シェ,シャオミン
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-525752(JP,A)
【文献】特表2010-541514(JP,A)
【文献】特表2010-537481(JP,A)
【文献】特表2012-513732(JP,A)
【文献】Intel Corporation,RAN2 impact on Non-Public Network Deployment using CAG[online],3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1900761,2019年03月01日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1900761.zip>
【文献】ZTE, OPPO, Ericsson,Clarification on the CAG ID and slicing[online],3GPP TSG SA WG2 #132 S2-1904804,2019年04月12日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_132_XiAn/Docs/S2-1904804.zip>
【文献】Ericsson,Further aspects of PNI NPN[online],3GPP TSG RAN WG2 #107bis R2-1912361,2019年10月18日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1912361.zip>
【文献】China Telecom, Nokia, Nokia Shanghai Bell, Huawei,BL CR for introducing Non Public Netwrok in NG-RAN architecture[online],3GPP TSG RAN WG3 #105bis R3-195403,2019年10月18日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_105bis/Docs/R3-195403.zip>
【文献】Ericsson,Overview of Public network integrated NPN (PNI-NPN)[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1908978,2019年08月30日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1908978.zip>
【文献】CATT,Connection and Mobility Issue for UEs in Idle and Inactive Mode[online],3GPP TSG RAN WG2 #107bis R2-1912154,2019年10月18日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1912154.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の基地局によって、ブロードキャストメッセージを送信することであって、前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む該ブロードキャストメッセージを送信することと、
前記第1の基地局によって、端末から送信された接続要求を受信することであって、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートすることを表す該接続要求を受信することと、
前記第1の基地局によって、前記接続要求に従って前記端末と無線リソース制御(RRC)接続を確立することと、
前記第1の基地局によって、前記端末から送信されたRRCセットアップ完了メッセージを受信することであって、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送する該RRCセットアップ完了メッセージを受信することと、
前記第1の基地局によって、前記RRCセットアップ完了メッセージに従って、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可することと、
前記第1の基地局によって、前記端末から送信された測定報告を受信することであって、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む該測定報告を受信することと、
前記第1の基地局によって、前記測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定することと、
前記第1の基地局によって、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、前記第2の基地局にハンドオーバ要求を送信することであって、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む前記端末の許可CAGリストを含む該ハンドオーバ要求を送信することと、
前記第1の基地局によって、前記第2の基地局から返されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信することと、
前記第1の基地局によって、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従って、前記端末を前記ターゲットセルにハンドオーバすることであって、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは、前記ターゲットセルが前記端末により加入されたCAG ID及びPLMN IDをサポートすることを表す、ハンドオーバすることと、
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記第1の基地局によって、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可することは、
前記第1の基地局によって、初期ユーザ機器(UE)メッセージをコアネットワーク要素に送信することであって、前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かを検証するために使用される、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含む該初期UEメッセージを送信することと、
前記第1の基地局によって、前記コアネットワーク要素から送信されたダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを受信し、前記端末の現在のアクセスが正当であることを表す該ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージに従って、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可することと、を含む、請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記端末の許可CAGリスト及び前記端末のアクセスモード表示が前記ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージのモビリティ制限リストに追加され、該許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含む、請求項2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かが判断される、請求項3に記載の通信方法。
【請求項5】
前記ハンドオーバ要求は前記端末のアクセスモード表示をさらに含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、前記方法は、
前記第2の基地局によって、前記アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断することと、
前記第2の基地局によって、前記第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断することと、
前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記第2の基地局によって、前記第1の基地局に前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信することと、
をさらに含む、請求項
1に記載の通信方法。
【請求項6】
前記第1の基地局によって、前記測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定し、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、前記第1の基地局によって、前記第2の基地局にハンドオーバ要求を送信することは、
前記端末により測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとのマッチング結果、並びに前記端末により測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応する信号品質情報に従って、ハンドオーバ判定を行い、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、前記第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして選択し、前記第1の基地局によって、前記第2の基地局に前記ハンドオーバ要求を送信することを含み、
前記端末の許可CAGリストは、コアネットワーク要素から送信された初期コンテキストセットアップ要求を介して前記第1の基地局によって取得される、請求項
1に記載の通信方法。
【請求項7】
前記第1の基地局によって、前記端末から送信された測定報告を受信することであって、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む該測定報告を受信することと、
前記第1の基地局によって、前記測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第3の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定することと、
前記第1の基地局がハンドオーバ条件を満たすと判断した場合、前記第1の基地局によって、コアネットワーク要素に前記ターゲットセルの識別子を含むハンドオーバ要求メッセージを送信して、前記コアネットワーク要素を介して前記第3の基地局へのハンドオーバ要求を開始することと、
前記第1の基地局によって、前記コアネットワーク要素によって返された、前記ターゲットセルが前記端末により加入された1つ又は複数のCAGのうちのCAGをサポートすることを表すハンドオーバコマンドを受信し、ハンドオーバプロセスを実行することと、
をさらに含む、請求項1に記載の通信方法。
【請求項8】
前記コアネットワーク要素によって、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のハンドオーバが正当であるか否かを判断することと、
前記端末の現在のハンドオーバが正当である場合、前記コアネットワーク要素によって、前記第3の基地局に前記ハンドオーバ要求を送信することと、
をさらに含み、
前記許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む、請求項
7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記第3の基地局は、ネクストジェネレーション(NG)セットアップ要求又は無線アクセスネットワーク(RAN)構成更新メッセージを介して、前記コアネットワーク要素に前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを送信する、請求項
7に記載の通信方法。
【請求項10】
前記ハンドオーバ要求は、前記端末の許可CAGリスト及び前記端末のアクセスモード表示を含むモビリティ制限リストを含み、前記許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、前記方法は、
前記第3の基地局によって、前記アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断することと、
前記第3の基地局によって、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断することと、
前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記第3の基地局によって、前記コアネットワーク要素にハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信することと、
をさらに含む、請求項
7に記載の通信方法。
【請求項11】
端末によって、第1の基地局から送信されたブロードキャストメッセージを受信することであって、該第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む該ブロードキャストメッセージを受信することと、
前記端末によって、前記ブロードキャストメッセージに従って、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断することと、
前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートする場合、前記端末によって、前記端末により加入され、且つ前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAGの少なくとも1つからCAGを選択することと、
前記端末によって、前記第1の基地局に接続要求を送信し、前記第1の基地局との無線リソース制御(RRC)接続を確立することと、
前記端末によって、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送するRRCセットアップ完了メッセージを前記第1の基地局に送信し、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末を接続するように前記第1の基地局に命令することと、
前記端末によって、前記第1の基地局に測定報告を送信することであって、前記測定報告は、前記第1の基地局によって前記端末をハンドオーバするために使用される、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む、測定報告を送信することと、
を含む、通信方法。
【請求項12】
前記端末によって、前記ブロードキャストメッセージに従って、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断することは、
前記端末によって、前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記第1の基地局が前記端末により加入されたCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断することを含み、該許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む、請求項
11に記載の通信方法。
【請求項13】
基地局であって、該基地局は第1の基地局であり、
ブロードキャストメッセージを送信するように構成された送信モジュールであって、該ブロードキャストメッセージは、前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む、送信モジュールと、
端末から送信された接続要求を受信するように構成された受信モジュールであって、前記接続要求は、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートすることを表す、受信モジュールと、
前記接続要求に従って前記端末と無線リソース制御(RRC)接続を確立し、前記端末から送信されたRRC接続セットアップ完了メッセージを受信し、該RRC接続セットアップ完了メッセージに従って、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可するように構成された接続モジュールであって、該RRC接続セットアップ完了メッセージは、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送する、接続モジュールと、
を備え
、
前記受信モジュールは、前記端末から送信された測定報告を受信するようにさらに構成され、前記測定報告は、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含み、前記送信モジュールは、前記第1の基地局による前記測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定し、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、前記第2の基地局にハンドオーバ要求を送信するようにさらに構成され、前記ハンドオーバ条件は前記端末の許可CAGリストを含み、前記端末の前記許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、前記受信モジュールは、前記第2の基地局から返されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信し、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従って、前記第1の基地局により前記端末を前記ターゲットセルにハンドオーバするようにさらに構成され、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは、前記ターゲットセルが前記端末により加入されたCAG ID及びPLMN IDをサポートすることを表す、基地局。
【請求項14】
端末であって、
第1の基地局から送信されたブロードキャストメッセージを受信するように構成された受信モジュールであって、前記ブロードキャストメッセージは、該第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む、受信モジュールと、
前記ブロードキャストメッセージに従って、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断するように構成された判断モジュールと、
前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートする場合、前記端末により加入され、且つ前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAGの少なくとも1つからCAGを選択し、前記第1の基地局に接続要求を送信し、前記第1の基地局との無線リソース制御(RRC)接続を確立し、前記第1の基地局にRRCセットアップ完了メッセージを送信し、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末を接続するように前記第1の基地局に命令するように構成された送信モジュールであって、該RRCセットアップ完了メッセージは、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送する、送信モジュールと、
を備え
、
前記送信モジュールは、前記第1の基地局に測定報告を送信するようにさらに構成され、前記測定報告は、前記第1の基地局によって前記端末をハンドオーバするために使用される、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む、端末。
【請求項15】
請求項
13に記載の基地局と、請求項
14に記載の端末と、を備える通信システム。
【請求項16】
前記基地局は第1の基地局であり、前記システムは、
前記第1の基地局から送信された初期ユーザ機器(UE)メッセージを受信し、前記初期UEメッセージに従って前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かを判断し、前記端末の現在のアクセスが正当である場合、前記第1の基地局にダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを送信するように構成されるコアネットワーク要素であって、前記初期UEメッセージは、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含む、コアネットワーク要素をさらに備える、請求項
15に記載の通信システム。
【請求項17】
前記コアネットワーク要素は、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かを判断するように構成され、前記許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む、又は、
前記コアネットワーク要素は、前記第1の基地局から送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信し、該ハンドオーバ要求メッセージに従って第3の基地局にハンドオーバ要求を送信し、前記第3の基地局から送信されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信し、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従って前記第1の基地局にハンドオーバコマンドを返すようにさらに構成される、請求項
16に記載の通信システム。
【請求項18】
第2の基地局であって、前記第1の基地局から送信されたハンドオーバ要求を受信し、前記ハンドオーバ要求に従って前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、該第2の基地局が前記端末のハンドオーバを許可する場合に、前記第1の基地局にハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返すように構成される第2の基地局をさらに備え、前記ハンドオーバ要求は、前記端末の許可CAGリストを含み、該許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む、請求項
16に記載の通信システム。
【請求項19】
前記ハンドオーバ要求は、前記端末のアクセスモード表示をさらに含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、前記第2の基地局は、前記アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断し、前記第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記第1の基地局に前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するように構成される、請求項
18に記載の通信システム。
【請求項20】
前記第3の基地局をさらに含み、
前記コアネットワーク要素は、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のハンドオーバが正当であるか否かを判断し、前記端末の現在のハンドオーバが正当である場合に、前記第3の基地局にハンドオーバ要求を送信するように構成される、又は、
前記第3の基地局は、前記コアネットワーク要素から、前記端末の許可CAGリストと、CAGオンリー表示を含む前記端末のアクセスモード表示とを含む前記ハンドオーバ要求を受信し、該アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断し、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記コアネットワーク要素にハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するように構成される、請求項
17に記載の通信システム。
【請求項21】
前記第3の基地局は、ネクストジェネレーション(NG)セットアップ要求又は無線アクセスネットワーク(RAN)構成更新メッセージを介して、前記コアネットワーク要素に前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを送信するように構成される、請求項
20に記載の通信システム。
【請求項22】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、前記プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに請求項1乃至
10のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる命令を記憶するメモリと、
を備える、基地局。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、前記プロセッサによって実行されたときに前記プロセッサに請求項
11乃至
12のいずれか一項に記載の通信方法を実行させる命令を記憶するメモリと、
を備える、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月30日に出願された中国特許出願第201911042165.4号に基づき、その優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の開示は、参照によりその全体が本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法及びシステム、基地局、並びに端末に関する。
【背景技術】
【0003】
5G技術の研究目標は、異なる産業における異なるユーザの要求を満たすために、より高い信頼性及びより低い遅延を有する通信を提供することである。例えば、公衆ネットワークのカバレッジ内のいくつかの特定のユーザの要件に従って、特定のユーザ専用の非公衆ネットワークを通信サービスのために設計することができる。非スタンドアロン(NSA)非公衆ネットワークは、ネットワークのカバレッジ内のいくつかの特定のユーザの要件を満たすことができ、その概念は、クローズドアクセスグループ(CAG)によって記述することができる。CAGセルに属するユーザは、自身の登録情報に従って、公衆ネットワークを介してネットワークにアクセスするか、CAGセルを介してネットワークにアクセスするかを選択することができる。CAGセルを構築することによって、事業者は、公衆ネットワークによってカバーされる特殊な構築シナリオ(大規模ショッピングモール、SOHOなど)に対して非公衆ネットワークアクセスを提供してもよい。
【0004】
現在、NR(New Radio)高レベルコアネットワーク技術の研究において、5Gネットワークが将来NSA非公衆ネットワークの機能をサポートすることを考慮する研究点が見出されている。しかしながら、無線側の現在の研究において提案されているCAGサービスに対する解決策は存在しない。5GのステージでNSA非公衆ネットワークをサポートするためには、対応するシステムプロセスを設計する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示が解決しようとする技術的な問題は、NSAシナリオにおいて端末にCAGサービスを提供するための解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のいくつかの実施形態によれば、第1の基地局によって、ブロードキャストメッセージを送信することであって、前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数の限定アクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む該ブロードキャストメッセージを送信することと、前記第1の基地局によって、端末から送信された接続要求を受信することであって、前記第1の基地局が前記端末により加入された(subscribed)1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートすることを表す該接続要求を受信することと、前記第1の基地局によって、前記接続要求に従って前記端末と無線リソース制御(RRC)接続を確立することと、前記第1の基地局によって、前記端末から送信されたRRCセットアップ完了メッセージを受信することであって、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送する該RRCセットアップ完了メッセージを受信することと、前記第1の基地局によって、前記RRCセットアップ完了メッセージに従って、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可することとを含む、通信方法が提供される。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記第1の基地局によって、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可することは、前記第1の基地局によって、初期ユーザ機器(UE)メッセージをコアネットワーク要素に送信することであって、前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かを検証するために使用される、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含む該初期UEメッセージを送信することと、前記第1の基地局によって、前記コアネットワーク要素から送信されたダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを受信し、前記端末の現在のアクセスが正当であることを表す該ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージに従って、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可することとを含み、選択的に、前記端末の許可CAGリスト及び前記端末のアクセスモード表示が前記ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージのモビリティ制限リストに追加され、該許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、選択的に、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かが判断される。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記方法は、前記第1の基地局によって、前記端末から送信された測定報告を受信することであって、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む該測定報告を受信することと、前記第1の基地局によって、前記測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定することと、前記第1の基地局によって、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、前記第2の基地局にハンドオーバ要求を送信することであって、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む前記端末の許可CAGリストを含む該ハンドオーバ要求を送信することと、前記第1の基地局によって、前記第2の基地局から返されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信することと、前記第1の基地局によって、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従って、前記端末を前記ターゲットセルにハンドオーバすることであって、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは、前記ターゲットセルが前記端末により加入されたCAG ID及びPLMN IDをサポートすることを表す、ハンドオーバすることとをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記ハンドオーバ要求は前記端末のアクセスモード表示をさらに含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、前記方法は、前記第2の基地局によって、前記アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断することと、前記第2の基地局によって、前記第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断することと、前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記第2の基地局によって、前記第1の基地局に前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信することとをさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記第1の基地局によって、前記測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定し、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、前記第1の基地局によって、前記第2の基地局にハンドオーバ要求を送信することは、前記端末により測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとのマッチング結果、並びに前記端末により測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応する信号品質情報に従って、ハンドオーバ判定を行い、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、前記第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして選択し、前記第1の基地局によって、前記第2の基地局に前記ハンドオーバ要求を送信することを含み、前記端末の許可CAGリストは、コアネットワーク要素から送信された初期コンテキストセットアップ要求を介して前記第1の基地局によって取得される。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記方法は、前記第1の基地局によって、前記端末から送信された測定報告を受信することであって、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む該測定報告を受信することと、前記第1の基地局によって、前記測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第3の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定することと、前記第1の基地局がハンドオーバ条件を満たすと判断した場合、前記第1の基地局によって、コアネットワーク要素に前記ターゲットセルの識別子を含むハンドオーバ要求メッセージを送信して、前記コアネットワーク要素を介して前記第3の基地局へのハンドオーバ要求を開始することと、前記第1の基地局によって、前記コアネットワーク要素によって返された、前記ターゲットセルが前記端末により加入された1つ又は複数のCAGのうちのCAGをサポートすることを表すハンドオーバコマンドを受信し、ハンドオーバプロセスを実行することと、をさらに含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記方法は、前記コアネットワーク要素によって、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のハンドオーバが正当であるか否かを判断することと、前記端末の現在のハンドオーバが正当である場合、前記コアネットワーク要素によって、前記第3の基地局に前記ハンドオーバ要求を送信することとをさらに含み、前記許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、選択的に、前記第3の基地局は、ネクストジェネレーション(NG)セットアップ要求又は無線アクセスネットワーク(RAN)構成更新メッセージを介して、前記コアネットワーク要素に前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを送信する。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記ハンドオーバ要求は、前記端末の許可CAGリスト及び前記端末のアクセスモード表示を含むモビリティ制限リストを含み、前記許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、前記方法は、前記第3の基地局によって、前記アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断することと、前記第3の基地局によって、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断することと、前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記第3の基地局によって、前記コアネットワーク要素にハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信することとをさらに含む。
【0014】
本開示の他の実施形態によれば、端末によって、第1の基地局から送信されたブロードキャストメッセージを受信することであって、該第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む該ブロードキャストメッセージを受信することと、前記端末によって、前記ブロードキャストメッセージに従って、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断することと、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートする場合、前記端末によって、前記端末により加入され、且つ前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAGの少なくとも1つからCAGを選択することと、前記端末によって、前記第1の基地局に接続要求を送信し、前記第1の基地局との無線リソース制御(RRC)接続を確立することと、前記端末によって、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送するRRCセットアップ完了メッセージを前記第1の基地局に送信し、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末を接続するように前記第1の基地局に命令することとを含む、通信方法が提供される。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記端末によって、前記ブロードキャストメッセージに従って、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断することは、前記端末によって、前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記第1の基地局が前記端末により加入されたCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断することを含み、該許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記方法は、前記端末によって、前記第1の基地局に測定報告を送信することをさらに含み、前記測定報告は、前記第1の基地局によって前記端末をハンドオーバするために使用される、前記端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む。
【0017】
本開示のさらに他の実施形態によれば、基地局であって、該基地局は第1の基地局であり、ブロードキャストメッセージを送信するように構成された送信モジュールであって、該ブロードキャストメッセージは、前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む、送信モジュールと、端末から送信された接続要求を受信するように構成された受信モジュールであって、前記接続要求は、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートすることを表す、受信モジュールと、前記接続要求に従って前記端末と無線リソース制御(RRC)接続を確立し、前記端末から送信されたRRCセットアップ完了メッセージを受信し、該RRCセットアップ完了メッセージに従って、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末がアクセスすることを許可するように構成された接続モジュールであって、該RRCセットアップ完了メッセージは、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送する、接続モジュールとを備える基地局が提供される。
【0018】
本開示のさらに他の実施形態によれば、第1の基地局から送信されたブロードキャストメッセージを受信するように構成された受信モジュールであって、前記ブロードキャストメッセージは、該第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む、受信モジュールと、前記ブロードキャストメッセージに従って、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断するように構成された判断モジュールと、前記第1の基地局が前記端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートする場合、前記端末により加入され、且つ前記第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAGの少なくとも1つからCAGを選択し、前記第1の基地局に接続要求を送信し、前記第1の基地局との無線リソース制御(RRC)接続を確立し、前記第1の基地局にRRCセットアップ完了メッセージを送信し、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに前記端末を接続するように前記第1の基地局に命令するように構成された送信モジュールであって、該RRCセットアップ完了メッセージは、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送する、送信モジュールとを備える、端末が提供される。
【0019】
本開示のさらに他の実施形態によれば、前述の実施形態のいずれかによる基地局と、前述の実施形態のいずれかによる端末とを備える通信システムが提供される。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記基地局は第1の基地局であり、前記システムは、前記第1の基地局から送信された初期ユーザ機器(UE)メッセージを受信し、前記初期UEメッセージに従って前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かを判断し、前記端末の現在のアクセスが正当である場合、前記第1の基地局にダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを送信するように構成されるコアネットワーク要素であって、前記初期UEメッセージは、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含む、コアネットワーク要素をさらに備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、前記コアネットワーク要素は、前記端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のアクセスが正当であるか否かを判断するように構成され、前記許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む、又は、前記コアネットワーク要素は、前記第1の基地局から送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信し、該ハンドオーバ要求メッセージに従って第3の基地局にハンドオーバ要求を送信し、前記第3の基地局から送信されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信し、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従って前記第1の基地局にハンドオーバコマンドを返すようにさらに構成される。
【0022】
いくつかの実施形態では、システムは、第2の基地局であって、前記第1の基地局から送信されたハンドオーバ要求を受信し、前記ハンドオーバ要求に従って前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、該第2の基地局が前記端末のハンドオーバを許可する場合に、前記第1の基地局にハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返すように構成される第2の基地局をさらに備え、前記ハンドオーバ要求は、前記端末の許可CAGリストを含み、該許可CAGリストは、前記端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、選択的に、前記ハンドオーバ要求は、前記端末のアクセスモード表示をさらに含み、該アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、前記第2の基地局は、前記アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断し、前記第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記第1の基地局に前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するように構成される。
【0023】
いくつかの実施形態では、前記システムは前記第3の基地局をさらに含み、前記コアネットワーク要素は、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末の現在のハンドオーバが正当であるか否かを判断し、前記端末の現在のハンドオーバが正当である場合に、前記第3の基地局にハンドオーバ要求を送信するように構成される、又は、前記第3の基地局は、前記コアネットワーク要素から、前記端末の許可CAGリストと、CAGオンリー表示を含む前記端末のアクセスモード表示とを含む前記ハンドオーバ要求を受信し、該アクセスモード表示に従って、前記端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断し、前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果、又は前記ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと前記端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、前記端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、前記端末のハンドオーバが許可される場合、前記コアネットワーク要素にハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するように構成され、選択的に、前記第3の基地局は、ネクストジェネレーション(NG)セットアップ要求又は無線アクセスネットワーク(RAN)構成更新メッセージを介して、前記コアネットワーク要素に前記第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを送信するように構成される。
【0024】
本開示のさらに他の実施形態によれば、プロセッサと、前記プロセッサに結合され、前記プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに、前述の実施形態のいずれか1つの通信方法において前記第1の基地局、前記第2の基地局、及び前記第3の基地局によって実行される方法を実行させる命令を記憶するメモリとを備える、基地局が提供される。
【0025】
本開示のさらに他の実施形態によれば、プロセッサと、前記プロセッサに結合され、前記プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに、上記実施形態のいずれか1つの通信方法において前記端末によって実行される方法を実行させる命令を記憶するメモリとを備える端末が提供される。
【0026】
本開示では、第1の基地局は、ブロードキャストメッセージを介して、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及びPLMN IDをブロードキャストし、端末は、端末により加入された1つ又は複数のCAG、及び端末によってリッスンされたブロードキャストメッセージに従って、初期アクセスのために第1の基地局を選択し、それによって対応するCAGセルにアクセスする。上記実施形態の方法は、非公衆ネットワークを使用して端末にサービスを提供するために、NSAシナリオにおいて端末が非公衆ネットワークにアクセスするための解決策を提供する。
【0027】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照した本発明の例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0028】
本開示をさらに理解させるために含まれ、本明細書に組み込まれてその一部を構成する添付図面は、本開示の実施形態を例示し、本出願の例示的な実施形態とともに本開示を説明する役割を果たすが、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による通信方法の概略フローチャートを示す。
【
図2】本開示の他の実施形態による通信方法の概略フローチャートを示す。
【
図3】本開示のさらに他の実施形態による通信方法の概略フローチャートを示す。
【
図4】本開示のさらに他の実施形態による通信方法の概略フローチャートを示す。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による基地局の概略構成図を示す。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による端末の概略構成図を示す。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による通信システムの構成図を示す。
【
図8】本開示の他の実施形態による通信システムの構成図を示す。
【
図9】本開示のさらに他の実施形態による通信システムの構成図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、実施例の図面を参照して、本開示の実施例の技術的な解決法を明確且つ完全に説明する。明らかに、本開示のすべての実施形態ではなく、本開示のいくつかの実施形態のみが本明細書で与えられる。少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、実際には単なる例示であり、本発明、その適用又は使用に対する限定として意図されるものではない。創造的な努力なしに本開示の実施形態に従って当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本開示の保護範囲内に入るものとする。
【0031】
現在の標準が、5G NSAシナリオにおいて端末に対して非公衆ネットワークサービスをどのように提供するかについての特定の解決策を提供しないという問題に鑑みて、この解決策が提案される。
【0032】
本開示では、端末側で新しい識別子が追加される。例えば、非公衆ネットワークのアクセスモード表示(access mode indication)が追加される。アクセスモード表示は、CAGオンリー表示(CAG-only indication)を含む。この表示を有する端末は、CAGを介してのみネットワークにアクセスできる。別の例では、端末が登録しアクセスを許可された1つ又は複数のCAGネットワークに対応するCAG IDを記憶するために、端末の許可CAGリスト(Allowed-CAG list)が追加される。上記アクセスモード表示及び許可CAGリストは、端末が加入及び登録するときに決定されてもよく、コアネットワーク及び端末によってそれぞれ保持されてもよい。端末のアクセス及びハンドオーバプロセス中に、基地局は、コアネットワークを介して上記アクセスモード表示及び許可CAGリストを取得することができ、これについては後で詳細に説明する。
【0033】
新しい識別子もネットワーク側で追加され、例えば、基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDが追加され、CAGネットワークは、CAG ID及び公衆陸上移動網(PLMN:Public Land Mobile Network)IDを介して一意に決定することができる。
【0034】
以下、
図1を参照して、本開示の通信方法のいくつかの実施形態を説明する。
【0035】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による通信方法のフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態の方法は、ステップS102~S112を含む。
【0036】
ステップS102において、第1の基地局はブロードキャストメッセージを送信し、端末は、それに応じて第1の基地局から送信されたブロードキャストメッセージをリッスンする。
【0037】
ブロードキャストメッセージは、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを含む。第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDが存在する。複数のCAG IDが存在する場合、CAG IDリストを形成することができる。例えば、第1の基地局によりサポートされるCAG IDは、SIB1などのSIB(システム情報ブロック)に含まれ得る。ブロードキャストメッセージはまた、既存の標準において決定されている様々な情報、例えば、1つ又は複数のPLMN(Public Land Mobile Network)IDなどを含んでもよい。
【0038】
ステップS104では、端末は、受信されたブロードキャストメッセージに従って、第1の基地局が端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断する。
【0039】
いくつかの実施形態では、端末は、構成されたアクセスモード表示に従ってネットワークアクセスモードを決定する。例えば、アクセスモード表示がCAGオンリー表示である場合、端末がCAGのみを介してネットワークにアクセスできることを意味し、アクセスモード表示がNULL又はPLMNオンリー表示である場合、端末がPLMNのみを介してネットワークにアクセスできることを意味する。ブロードキャストメッセージを受信した後、端末は、ブロードキャストメッセージを解析して、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを取得する。第1の基地局が端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かは、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って決定される。許可CAGリストは、端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む。1つ又は複数のCAG IDは少なくとも1つのグループに分けられることができ、1つ又は複数のPLMN IDのそれぞれは1つのグループに対応する。
【0040】
ステップS106において、第1の基地局が端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートし、端末が第1の基地局を選択した場合、端末は第1の基地局に接続要求を送信する。それに対応して、第1の基地局は、端末から送信された接続要求を受信する。
【0041】
第1の基地局に加えて、端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートする1つ又は複数の基地局が存在する可能性があり、上記のプロセスは、既存のセル選択又はセル再選択プロセスに対する改善として使用することができる。すなわち、端末が現在セル選択シナリオにある場合、第1の基地局又は他の基地局は、セル選択プロセスにおける規則に従って選択され、又は端末が現在セル再選択シナリオにある場合、第1の基地局又は他の基地局は、セル再選択プロセスにおける規則に従って選択される。
【0042】
既存のセル選択及びセル再選択プロセスに対して以下の改良が行われ、変更されない内容については既存の標準を参照することができる。端末は、端末がCAGオンリー表示で構成されているか否かに従って、ネットワークアクセスモードを決定する。端末がCAGオンリー表示で構成される場合、端末は、ブロードキャストメッセージ内の1つ又は複数のCAG IDを周期的にリッスンし、許可CAGリストに基づいて、それ自体がブロードキャストメッセージ内の1つ又は複数のCAG IDの少なくとも1つに対応するCAG加入端末であるか否かを判断する。そうである場合、ブロードキャストメッセージ内の1つ又は複数のCAG IDのうちの1つに対応するセルが、セル選択規則又はセル再選択規則に従ってアクセスするために選択される。
【0043】
端末は、RRCセットアップ要求(Radio Resource Control Setup Request)などの接続要求を第1の基地局に送信する。この情報については、既存の技術を参照することができる。
【0044】
第1の基地局は、以下に説明するように、接続要求に従って端末がアクセスするために選択するCAGセルに端末がアクセスすることを許可することができる。
【0045】
ステップS108において、第1の基地局は、接続要求に従って端末とのRRC接続を確立する。
【0046】
ステップS110において、端末は、RRCセットアップ完了メッセージを第1の基地局に送信し、第1の基地局は、端末から送信されたRRCセットアップ完了メッセージを受信する。RRCセットアップ完了メッセージは、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送することができる。
【0047】
ステップS112において、第1の基地局は、RRCセットアップ完了メッセージに従って、端末がアクセスするために選択するCAGセルに端末がアクセスすることを許可する。
【0048】
いくつかの実施形態では、
図2に示されるように、基地局と端末とのRRC接続を確立し、端末がアクセスするために選択するCAGセルに端末がアクセスすることを許可するプロセスは、ステップS202~S210を含む。
【0049】
ステップS202において、第1の基地局は、RRCセットアップ(Radio Resource Control Setup)などの無線リソース制御セットアップメッセージを端末に送信する。このステップについては、既存の技術を参照することができる。例えば、第1の基地局は、負荷状況などの情報に従って、端末がアクセスすることを許可するか否かを判断してもよく、許可される場合、ステップS204が実行される。
【0050】
ステップS204において、端末は、無線リソース制御セットアップ完了メッセージ、例えば、RRCセットアップ完了(Radio Resource Control Setup Complete)を第1の基地局に送信する。このステップについては、既存の技術を参照することができる。
【0051】
無線リソース制御セットアップ完了メッセージは、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含むことができる。第1の基地局が複数のCAGをサポートする場合、端末は、アクセスする端末の許可CAGリストと一致するCAGを選択する。
【0052】
ステップS206において、第1の基地局は、初期ユーザ機器(UE)メッセージをコアネットワーク要素に送信する。
【0053】
初期UEメッセージは、例えば、INITIAL UE MESSAGEであり、端末がアクセスするため選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含む。このステップでは、端末がアクセスするため選択するCAGセルに対応するCAG IDが、既存のシグナリングに追加される。
【0054】
ステップS208において、コアネットワークエレメントは、初期UEメッセージに従って、端末の現在のアクセスが正当であるか否かを判断する。
【0055】
コアネットワーク要素は、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function)である。 いくつかの実施形態では、コアネットワーク要素は、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末の現在のアクセスが正当であるか否かを判断する。端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDが、端末の許可CAGリスト内のいずれかのCAG ID及びその対応するPLMN IDと同一である場合、端末の現在のアクセスが正当であると判断され、そうでない場合、このアクセスは不正であると判断される。コアネットワーク要素は、上記のプロセスを通して端末を認証する。
【0056】
ステップS210において、コアネットワークエレメントは、端末の現在のアクセスが正当である場合、ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを第1の基地局に送信する。それに対応して、第1の基地局は、コアネットワーク要素から送信されたダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを受信する。ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージは、端末の現在のアクセスが正当であることを示し、第1の基地局は、ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージに従って、端末がアクセスするために選択するCAGセルに端末を接続することができる。
【0057】
ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージは、例えば、DOWNLINK NAS TRANSPORTである。DOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージのモビリティ制限リスト(Mobility Restriction List)に端末の許可CAGリスト及び端末のアクセスモード表示が追加され、許可CAGリストは端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含み、アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含む。
【0058】
このDOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージについては、既存の技術を参照することができる。上記実施形態では、端末の初期アクセスのプロセスにおいて、端末がアクセスするために選択するCAGセルのCAG IDがINITIAL UE MESSAGEに追加され、コアネットワーク要素によって実行される端末の認証プロセスが追加される。
【0059】
上記実施形態の方法では、第1の基地局は、ブロードキャストメッセージを介して第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDをブロードキャストし、端末は、端末により加入された1つ又は複数のCAG及び端末によってリッスンされたブロードキャストメッセージに従って初期アクセスのために第1の基地局を選択し、それによって、対応するCAGセルにアクセスする。上記実施形態の方法は、既存のシグナリングプロセスを改善することによって、非公衆ネットワークを使用する端末にサービスを提供するために、NSAシナリオにおいて端末が非公衆ネットワークにアクセスするための解決策を提供する。
【0060】
本開示は、CAGセル間の端末ハンドオーバを実現するためのプロセスをさらに提供する。NSAシナリオでは、ハンドオーバは、Xnベースのハンドオーバ又はNG(Next Generation:ネクストジェネレーション)ベースハンドオーバとすることができ、それぞれ
図3及び
図4を参照して以下で説明する。
【0061】
図3は、本開示の他の実施形態による通信方法のフローチャートである。
図3に示すように、本実施形態の方法は、ステップS302~S308を含む。
【0062】
ステップS302において、端末は、測定報告を第1の基地局に送信し、それに応じて、第1の基地局は、端末から送信された測定報告を受信する。
【0063】
測定レポートは、端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報と、既存の技術を参照することができる他の情報とを含む。端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG IDは、測定報告に追加され得る。
【0064】
ステップS304において、第1の基地局は、測定報告に従ってハンドオーバ判定を行い、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして選択し、第2の基地局にハンドオーバ要求(handover request)を送信する。第1の基地局によってハンドオーバ判定を行うこと、及び第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定することの詳細については、既存の技術を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0065】
上記実施形態では、コアネットワーク要素がダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを第1の基地局に送信した後、シグナリングプロセスは、コアネットワーク要素によって、初期コンテキストセットアップ要求、例えばINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTを第1の基地局に送信することを含み、端末の許可CAGリストはこのメッセージに追加される。端末により加入された許可CAGリストは、コアネットワーク要素において取得され、上記メッセージを通じて第1の基地局に通知されることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、第1の基地局は、端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとのマッチング結果、並びに端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応する信号品質情報に従って、ハンドオーバ判定を行い、ハンドオーバ条件が満たされると判定した場合に、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして選択し、第2の基地局にハンドオーバ要求を送信する。第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDは、端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと共通部分を有さなければならない。信号品質情報など、第2の基地局の選択のために考慮される必要がある他の情報は、既存の技術に従って決定されることができる。
【0067】
端末の許可CAGリストは、ハンドオーバ要求、例えばHandover Requestに追加することができる。さらに、端末のアクセスモード表示をハンドオーバ要求に追加することもできる。アクセスモード表示は、CAGオンリー表示を含む。端末の許可CAGリスト及びCAGオンリー表示は、モビリティ制限リストIEに追加することができる。
【0068】
ステップS306において、第2の基地局は、ハンドオーバ要求に従って端末のハンドオーバを許可するか否かを判断する。
【0069】
第2の基地局は、アクセスモード表示に従って、端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断し、第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末のハンドオーバを許可するか否かを判断する。第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDが端末の許可CAGリストとの共通部分を有する場合、第2の基地局は、端末のハンドオーバが許可されると判断する。代替的に、第2の基地局は、ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末のハンドオーバを許可するか否かを判断する。第2の基地局は、端末の認証を通じて端末のハンドオーバを制御することができる。
【0070】
ステップS308において、端末のハンドオーバが許可される場合、第2の基地局は、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを第1の基地局に送信する。それに対応して、第1の基地局は、第2の基地局から送信されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信し、端末をターゲットセルにハンドオーバする。
【0071】
例えば、第2の基地局は、Handover Request Ack(ハンドオーバ要求肯定応答)を第1の基地局に返す。後続のハンドオーバプロセスについては、既存の技術を参照することができる。
【0072】
上述したXnベースのハンドオーバの実施形態において、ソース基地局(第1の基地局)は、端末の測定報告に従ってターゲット基地局(第2の基地局)又はターゲットセルの選択を制御することができる。例えば、第1の基地局は、CAGオンリー表示を有する端末を非CAGセルにハンドオーバしない、などである。ターゲット基地局は、端末のアクセスを許可するか否かを判断するために、端末を認証することができる。CAGセル間で端末をハンドオーバするプロセスは、端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、許可CAGリスト、及びCAGオンリー表示を既存のハンドオーバシグナリングに追加することによって実現することができる。
【0073】
以下、
図4を参照してNGベースのハンドオーバ処理について説明する。
【0074】
図4は、本開示の他の実施形態による通信方法のフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態の方法は、ステップS402~S410を含む。
【0075】
ステップS402において、端末は、測定報告を第1の基地局に送信し、それに応じて、第1の基地局は、端末から送信された測定報告を受信する。
【0076】
測定報告は、端末が測定した1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID及び信号品質情報と、既存の技術を参照することができるその他の情報とを含む。端末が測定した1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG IDは測定報告に追加されることができる。端末は、後続のハンドオーバプロセスがXnベースのプロセスに基づくか、NGベースのプロセスに基づくかを知ることができないので、測定報告の情報は、前述の実施形態と一致する。
【0077】
ステップS404では、第1の基地局は、測定報告に従ってハンドオーバ判定を行い、ハンドオーバ条件が満たされる場合に、第3の基地局のセルをターゲットセルとして選択し、ハンドオーバ要求メッセージ(handover required message)をコアネットワーク要素に送信する。
【0078】
コアネットワーク要素は、例えば、AMFである。ハンドオーバ要求メッセージは、例えば、Handover Requiredであり、第3の基地局のIDを含む。
【0079】
ステップS406において、コアネットワーク要素は、ハンドオーバ要求メッセージに従って第3の基地局にハンドオーバ要求を送信する。
【0080】
いくつかの実施形態では、コアネットワーク要素は、第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末の現在のハンドオーバが正当であるか否かを判断するか、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末の現在のハンドオーバが正当なものであるか否かを判断し、端末の現在のハンドオーバが正当である場合、コアネットワーク要素によって、ハンドオーバ要求を第3の基地局に送信する。第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDが端末の許可CAGリストと共通部分を有する場合、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDが端末の許可CAGリストと共通部分を有する場合、コアネットワーク要素は、端末の現在のハンドオーバが正当であると判断する。コアネットワークは、端末の認証を通じて端末のハンドオーバを制御する。
【0081】
いくつかの実施形態では、基地局(例えば、第3の基地局)は、NGセットアップ要求(例えば、NG SETUP REQEST)を通じて、基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDをコアネットワーク要素に送信する。コアネットワーク要素は、基地局にNGセットアップ応答(NG SETUP RESPONSE)を返すことができる。代替として、基地局は、RAN構成更新メッセージ(例えば、RAN CONFIGURATION UPDATE)を通して、基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDをコアネットワーク要素に送信する。コアネットワーク要素は、RAN構成更新肯定応答メッセージ(例えば、RAN CONFIGURATION UPDATE)を基地局に返すことができる。基地局は、自身がサポートするCAG IDリストをコアネットワークに送信し、コアネットワークが端末のハンドオーバを制御できるようにする。
【0082】
端末の許可CAGリストは、ハンドオーバ要求、例えばHandover Requestに追加することができる。さらに、端末のアクセスモード表示をハンドオーバ要求に追加することもできる。アクセスモード表示は、CAGオンリー表示を含む。端末の許可CAGリスト及びCAGオンリー表示は、モビリティ制限リストIEに追加することができる。
【0083】
ステップS408において、第3の基地局は、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージをコアネットワーク要素に送信し、それに応じて、コアネットワーク要素は、第3の基地局から送信されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信する。
【0084】
いくつかの実施形態では、第3の基地局は、アクセスモード表示に従って端末がCAGセルのみにアクセスできると判断し、第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って端末のハンドオーバを許可するか否かを判断する。第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDが端末の許可CAGリストと共通部分を有する場合、第3の基地局は、端末のハンドオーバが許可されると判断する。代替的に、第3の基地局は、ターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末のハンドオーバを許可するか否かを判断する。第3の基地局は、端末の認証を通じて端末のハンドオーバを制御することができる。
【0085】
ステップS410において、コアネットワーク要素は、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従ってハンドオーバコマンドを第1の基地局に返し、それに応じて、第1の基地局は、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従ってコアネットワーク要素によって返されたハンドオーバコマンドを受信して、端末を第3の基地局によりサポートされるCAGセルにハンドオーバする。
【0086】
ハンドオーバコマンドは、例えば、Handover Commandであり、後続のハンドオーバ処理については既存の技術を参照することができる。
【0087】
上記NGベースのハンドオーバ実施形態では、ソース基地局(第1の基地局)は、ハンドオーバ要求メッセージをコアネットワークに送信し、コアネットワークは、端末の測定報告に従って、ターゲット基地局(第2の基地局)又はターゲットセルの選択を制御することができる。例えば、コアネットワーク要素は、CAGオンリー表示を有する端末を非CAGセルにハンドオーバすることを許可せず、又は端末の許可CAGリストに一致するターゲット基地局又はターゲットセルを選択するなどである。ターゲット基地局は、端末の認証を通じて端末の接続を許可するか否かを判断することができる。端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAGのCAG ID、許可CAGリスト、及びCAGオンリー表示を既存のハンドオーバシグナリングに追加することによって、CAGセル間で端末をハンドオーバするプロセスを実現することができる。
【0088】
本開示は、基地局をさらに提供し、以下、基地局について
図5を参照して説明する。
【0089】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による基地局の構造図である。
図5に示すように、本実施形態の基地局50は、送信モジュール510と、受信モジュール520と、接続モジュール530とを備える。基地局50は、前述の実施形態における第1の基地局として構成される。
【0090】
送信モジュール510は、ブロードキャストメッセージを送信するように構成され、ブロードキャストメッセージは、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む。
【0091】
受信モジュール520は、端末から送信された接続要求を受信するように構成され、接続要求は、第1の基地局が端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートすることを表す。
【0092】
いくつかの実施形態では、端末は、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、第1の基地局が端末により加入される1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断し、許可CAGリストは、端末により加入される1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む。
【0093】
接続モジュール530は、接続要求に従って端末と無線リソース制御(RRC)接続を確立し、端末から送信されたRRCセットアップ完了メッセージを受信し、RRCセットアップ完了メッセージに従って、端末がアクセスするために選択するCAGセルに端末がアクセスすることを許可するように構成され、RRCセットアップ完了メッセージは、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送する。
【0094】
いくつかの実施形態では、送信モジュール510は、初期ユーザ機器(UE)メッセージをコアネットワーク要素に送信するようにさらに構成され、初期UEメッセージは、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含み、端末の現在のアクセスが正当であるか否かを検証するために使用される。受信モジュール520は、コアネットワーク要素から送信されたダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを受信し、ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージに従って、端末がアクセスするために選択するCAGセルに端末がアクセスすることを許可するようにさらに構成され、ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージは、端末の現在のアクセスが正当であることを表す。
【0095】
いくつかの実施形態では、端末の現在のアクセスが正当であるか否かは、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って判断される。
【0096】
いくつかの実施形態では、受信モジュール520は、端末から送信された測定報告を受信するようにさらに構成され、測定報告は、端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む。送信モジュール510は、さらに、第1の基地局によって、測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定し、ハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、第2の基地局にハンドオーバ要求を送信するように構成され、ハンドオーバ要求は、端末の許可CAGリストを含み、端末の許可CAGリストは、端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む。受信モジュール520は、第2の基地局から返されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信し、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従って、第1の基地局によって端末をターゲットセルにハンドオーバするようにさらに構成され、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは、ターゲットセルが端末により加入されたCAG ID及びPLMN IDをサポートすることを表す。
【0097】
いくつかの実施形態では、ハンドオーバ要求は、端末のアクセスモード表示をさらに含み、アクセスモード表示は、CAGオンリー表示を含む。第2の基地局は、アクセスモード表示に従って、端末がCAGセルにのみアクセスできることを判断し、第2の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、端末のハンドオーバが許可される場合、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを第1の基地局に送信する。
【0098】
いくつかの実施形態では、送信モジュール510は、端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとのマッチング結果、並びに端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応する信号品質情報に従って、ハンドオーバ判定を行い、ハンドオーバ条件が満たされると判定した場合に、第2の基地局に対応するセルをターゲットセルとして選択し、第1の基地局によって第2の基地局にハンドオーバ要求を送信するようにさらに構成される。端末の許可CAGリストは、コアネットワーク要素から送信された初期コンテキストセットアップ要求を介して第1の基地局によって取得され、端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む。
【0099】
いくつかの実施形態では、受信モジュール520は、端末から送信された測定報告を受信するようにさらに構成され、測定報告は、端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含む。送信モジュール510は、さらに、第1の基地局によって、測定報告に従って、ハンドオーバ判定を行い、第3の基地局に対応するセルをターゲットセルとして決定し、第1の基地局がハンドオーバ条件を満たすと判定した場合、端末の許可CAGリストとターゲットセルの識別子とを含むハンドオーバ要求メッセージをコアネットワーク要素に送信して、コアネットワーク要素を介して第3の基地局へのハンドオーバ要求を開始するように構成され、許可CAGリストは端末により加入された1つ又は複数のCAG IDと1つ又は複数のPLMN IDとを含む。受信モジュール520は、コアネットワーク要素によって返されたハンドオーバコマンドを受信し、ハンドオーバプロセスを実行するようにさらに構成され、ハンドオーバコマンドは、ターゲットセルが端末により加入された1つ又は複数のCAGのうちのCAGをサポートすることを表す。
【0100】
いくつかの実施形態では、コアネットワーク要素は、第3の基地局がサポートする1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末の現在のハンドオーバが正当であるか否かを判断し、端末の現在のハンドオーバが正当である場合、ハンドオーバ要求を第3の基地局に送信し、許可CAGリストは、端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、ハンドオーバ要求は、端末のアクセスモード表示をさらに含み、アクセスモード表示は、CAGオンリー表示を含み、第3の基地局は、アクセスモード表示に従って、端末がCAGセルのみにアクセスできることを判断し、第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末のハンドオーバを許可するか否かを判断し、端末のハンドオーバが許可される場合、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージをコアネットワーク要素に送信する。
【0102】
いくつかの実施形態では、第3の基地局は、第3の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを、NG(Next Generation:ネクストジェネレーション)セットアップ要求又はRAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワーク)構成更新メッセージを介してコアネットワーク要素に送信する。
【0103】
本開示は端末をさらに提供し、以下、端末について
図6を参照して説明する。
【0104】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による端末の構造図である。
図6に示すように、本実施形態の端末60は、受信モジュール610と、判断モジュール620と、送信モジュール630とを含む。
【0105】
受信モジュール610は、第1の基地局(BS)から送信されたブロードキャストメッセージを受信するように構成され、ブロードキャストメッセージは、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のクローズドアクセスグループ識別子(CAG ID)及び1つ又は複数の公衆陸上移動網識別子(PLMN ID)を含む。
【0106】
判断モジュール620は、ブロードキャストメッセージに従って、第1の基地局が端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを端末によって判断するように構成される。
【0107】
いくつかの実施形態では、判断モジュール620は、第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む端末の許可CAGリストとの比較結果に従って、第1の基地局が端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートするか否かを判断するように構成される。
【0108】
送信モジュール630は、第1の基地局が端末により加入された1つ又は複数のCAGの少なくとも1つをサポートする場合、端末により加入され、且つ第1の基地局によりサポートされる1つ又は複数のCAGの少なくとも1つからCAGを選択し、接続要求を第1の基地局に送信し、第1の基地局との無線リソース制御(RRC)接続を確立し、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを搬送するRRCセットアップ完了メッセージを第1の基地局に送信し、端末がアクセスするために選択するCAGセルに端末を接続するように第1の基地局に命令するように構成される。
【0109】
いくつかの実施形態では、送信モジュール630は、測定報告を第1の基地局に送信するようにさらに構成され、測定報告は、端末によって測定された1つ又は複数の近隣セルのそれぞれに対応するCAG ID、PLMN ID、及び信号品質情報を含み、第1の基地局によって端末をハンドオーバするために使用される。
【0110】
本開示は、通信システムをさらに提供し、以下、通信システムについて
図7を参照して説明する。
【0111】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による通信システムの構造図である。
図7に示すように、本実施形態のシステム7は、前述の実施形態のいずれかによる基地局50と、前述の実施形態のいずれかによる端末60とを備える。基地局50は第1の基地局として使用されてもよい。
【0112】
いくつかの実施形態では、システム7は、第1の基地局50から送信された初期ユーザ機器(UE)メッセージを受信し、初期UEメッセージに従って端末60の現在のアクセスが正当であるか否かを判断し、端末60の現在のアクセスが正当である場合、ダウンリンク非アクセス層トランスポートメッセージを第1の基地局に送信するように構成されたコアネットワーク要素72をさらに備え、初期UEメッセージは、端末がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDを含む。
【0113】
いくつかの実施形態では、コアネットワーク要素72は、端末60がアクセスするために選択するCAGセルに対応するCAG ID及びPLMN IDと端末60により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む端末60の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末60の現在のアクセスが正当であるか否かを判断するように構成される。
【0114】
いくつかの実施形態では、システム7は、第1の基地局50から送信されたハンドオーバ要求を受信し、ハンドオーバ要求に従って端末60のハンドオーバを許可するか否かを判断し、第2の基地局74が端末60のハンドオーバを許可する場合、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを第1の基地局50に返すように構成される第2の基地局74をさらに備え、ハンドオーバ要求は、端末60の許可CAGリストを含み、許可CAGリストは、端末60により加入された1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDを含む。
【0115】
いくつかの実施形態では、ハンドオーバ要求は、端末60のアクセスモード表示をさらに含み、アクセスモード表示は、CAGオンリー表示を含み、第2の基地局74は、アクセスモード表示に従って端末60がCAGセルにのみアクセスできることを判断し、第2の基地局74によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末60の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルがサポートするCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って端末60のハンドオーバを許可するか否かを判断し、端末60のハンドオーバが許可される場合、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを第1の基地局50に送信するように構成される。
【0116】
いくつかの実施形態では、システム7は、第3の基地局76をさらに備える。コアネットワーク要素72は、第1の基地局50から送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信し、ハンドオーバ要求メッセージに従って第3の基地局にハンドオーバ要求を送信し、第3の基地局76から送信されたハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信し、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージに従って第1の基地局50にハンドオーバコマンドを返すようにさらに構成される。
【0117】
いくつかの実施形態では、コアネットワーク要素72は、第3の基地局76によりサポートされる1つ又は複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末の許可CAGリストとの比較結果に従って端末60の現在のハンドオーバが正当であるか否かを判断し、端末60の現在のハンドオーバが正当である場合、ハンドオーバ要求を第3の基地局76に送信するように構成される。
【0118】
いくつかの実施形態では、第3の基地局76は、コアネットワーク要素72からハンドオーバ要求を受信するように構成され、ハンドオーバ要求は、端末の許可CAGリストと、端末60のアクセスモード表示とを含み、アクセスモード表示はCAGオンリー表示を含み、第3の基地局76は、前記アクセスモード表示に従って、端末60がCAGセルのみにアクセスできることを判断し、前記第3の基地局76によりサポートされる1つまたは複数のCAG ID及び1つ又は複数のPLMN IDと端末60の許可CAGリストとの比較結果、又はターゲットセルによりサポートされるCAG ID及びPLMN IDと端末60の許可CAGリストとの比較結果に従って、端末60のハンドオーバを許可するか否かを判断し、端末60のハンドオーバが許可される場合、コアネットワーク要素72にハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するように構成される。
【0119】
いくつかの実施形態では、第3の基地局76は、第3の基地局76によりサポートされる1つ又は複数のCAG IDを、NG(Next Generation:ネクストジェネレーション)セットアップ要求又はRAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワーク)構成更新メッセージを介してコアネットワーク要素72に送信するように構成される。
【0120】
本開示の実施形態の通信システムは、基地局及び端末と同様に、様々なコンピューティングデバイス又はコンピュータシステムによって実装することができ、これについては、
図8及び
図9を参照して以下で説明する。
【0121】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による通信システムの構造図である。
図8に示すように、本実施形態のシステム80は、メモリ810と、メモリ810に結合されたプロセッサ820とを備え、プロセッサ820は、メモリ810に記憶された命令に基づいて、本開示の実施形態のうちのいずれか1つによる通信方法を実行するように構成される。
【0122】
ここで、メモリ810は、例えば、システムメモリ、又は不揮発性固定記憶媒体等を含んでもよい。システムメモリは、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダ、データベース、及び他のプログラムを記憶する。
【0123】
図9は、本開示の他の実施形態による通信システムの構造図である。
図9に示すように、この実施形態のシステム90は、メモリ810及びプロセッサ820とそれぞれ同様であるメモリ910及びプロセッサ920を備える。さらに、入出力インタフェース930、ネットワークインタフェース940、ストレージインタフェース950などを備えていてもよい。これらのインタフェース930、940、950、メモリ910及びプロセッサ920は、例えば、バス960を介して互いに接続されてもよい。ここで、入出力インタフェース930は、ディスプレイ、マウス、キーボード、及びタッチスクリーンなどの入出力装置の接続インタフェースを提供する。ネットワークインタフェース940は、様々なネットワーク化されたデバイスのための接続インタフェースを提供し、例えば、データベースサーバ又はクラウドストレージサーバに接続することができる。ストレージインタフェース950は、SDカードやUSBフラッシュディスクなどの外部記憶装置との接続インタフェースを提供する。
【0124】
コンピューティングデバイス又はコンピュータシステムによって基地局及び端末を実装するための具体的な構造は、
図7及び
図8に示されるものと同様であり、本明細書では繰り返さない。
【0125】
本開示のさらに他の実施形態によれば、プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに上記実施形態のいずれか1つの通信方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0126】
本開示のさらに他の実施形態によれば、プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに上記実施形態のいずれか1つの通信方法において前記第1の基地局、前記第2の基地局、及び前記第3の基地局によって実行される方法を実施させるコンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0127】
本開示のさらに他の実施形態によれば、プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに上記実施形態のいずれか1つの通信方法において前記端末によって実行される方法を実施させるコンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0128】
当業者は、本開示の実施形態が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本開示の実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又はハードウェア要素とソフトウェア要素の両方を含む実施形態の形態をとることができる。さらに、本開示は、コンピュータ使用可能プログラムコードが具現化された1つ又は複数のコンピュータ使用可能非一時的記憶媒体(ディスク記憶装置、CD-ROM,光メモリなどを含むがこれらに限定されない)上に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0129】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組合せは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。コンピュータプログラム命令は、コンピュータのプロセッサ又は他のデータ処理デバイスによって実行される命令が、フローチャートの1つ若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて指定された機能を実装する手段を生成するような機械を生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供され得る。
【0130】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリデバイスに記憶された命令が、フローチャートの1つ若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて指定された機能を実装する命令手段を備える製品を生成するように、特定の方法で動作するようにコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置に指示することができるコンピュータ可読メモリデバイスに記憶され得る。
【0131】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で実行される命令が、フローチャートの1つ若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実装するステップを提供するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で一連の動作ステップを実行してコンピュータ実装プロセスを生成するために、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上にロードされ得る。
【0132】
以上は本開示の好ましい実施例に過ぎず、本開示を限定するものではない。本開示の趣旨及び原理内での任意の修正、置換、及び改良等は、本開示の保護範囲内に含まれるものとする。