(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-11
(45)【発行日】2024-12-19
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20241212BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20241212BHJP
H10K 59/80 20230101ALI20241212BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20241212BHJP
H10K 59/95 20230101ALI20241212BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 302
H10K59/10
H10K59/80
G09F9/30 308Z
H10K59/95
(21)【出願番号】P 2023195562
(22)【出願日】2023-11-17
【審査請求日】2023-11-17
(31)【優先権主張番号】10-2022-0171716
(32)【優先日】2022-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】カン チュンスン
(72)【発明者】
【氏名】キム デユン
(72)【発明者】
【氏名】パク グンチャン
【審査官】武田 知晋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0327311(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
H10K 59/10
H10K 59/80
G09F 9/30
H10K 59/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルの背面を支持するカバーと、
前記表示パネル及び前記カバーをワインディングまたはアンワインディングするように構成されたローラーとを含み、
前記カバーは、前記表示パネルに接着される上部カバーを含み、
前記上部カバーは、第1上部カバー及び複数の凹部と複数の凸部を含む第2上部カバーを含み、
前記第1上部カバーは、前記表示パネルと前記第2上部カバーとの間に配置され、
前記第1上部カバーは、前記第2上部カバーの複数の凹部及び複数の凸部と噛み合うように配置され
、
前記第1上部カバーは、複数の第1開口部を含み、
前記第2上部カバーは、前記複数の第1開口部のうち一部と重畳する複数の第2開口部を含む、表示装置。
【請求項2】
前記第1上部カバーは、前記表示パネルと重畳し、前記複数の第1開口部が配置される延性領域を含み、
前記第2上部カバーは、前記複数の第2開口部が配置される複数の延性領域及び前記複数の延性領域の間の複数の支持領域を含む、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2上部カバーは、前記複数の支持領域に配置される複数の突出パターンをさらに含み、
前記複数の突出パターンは、前記第1上部カバーの前記複数の第1開口部に挿入される、請求項
2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数の突出パターンの大きさは、前記複数の第1開口部の大きさより小さい、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1上部カバーは、複数の第1開口部が配置される複数の延性領域及び前記複数の延性領域の間の複数の支持領域を含み、
前記第2上部カバーは、前記第1上部カバーの複数の支持領域に対応し、複数の第2開口部が配置される複数の延性領域及び前記第1上部カバーの複数の延性領域に対応する複数の支持領域を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第2上部カバーは、前記第2上部カバーの複数の支持領域に配置される複数の突出パターンをさらに含み、
前記複数の突出パターンは、前記第1上部カバーの前記複数の第1開口部に挿入される、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記複数の突出パターンの大きさは、前記複数の第1開口部の大きさと同一である、請求項
6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1上部カバーは、前記第2上部カバーの複数の凹部及び複数の凸部と噛み合うように配置される複数の凹部及び複数の凸部を含み、
前記第1上部カバーの複数の凹部の幅は、前記第2上部カバーの複数の凸部の幅より大きく、
前記第2上部カバーの複数の凹部の幅は、前記第1上部カバーの複数の凸部の幅より大きい、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
互いに対応する前記第1上部カバーの複数の凹部の幅と前記第2上部カバーの複数の凸部の幅との差及び互いに対応する前記第2上部カバーの複数の凹部の幅と前記第1上部カバーの複数の凸部の幅との差は、前記ローラーと隣接した前記上部カバーの下側から前記上部カバーの上側へ行くほど増加する、請求項
8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示パネルの表示面が前記ローラーと対向しないようにワインディングされる場合、前記第2上部カバーの複数の凸部は、前記第1上部カバーの複数の凹部の上側の前記第1上部カバーの凸部より前記第1上部カバーの複数の凹部の下側の前記第1上部カバーの凸部にさらに近く配置される、請求項
9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示パネルの表示面が前記ローラーと対向するようにワインディングされる場合、前記第2上部カバーの複数の凸部は、前記第1上部カバーの複数の凹部の下側の前記第1上部カバーの凸部より前記第1上部カバーの複数の凹部の上側の前記第1上部カバーの凸部にさらに近く配置される、請求項
9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1上部カバーの複数の凹部の下側で前記第2上部カバーの複数の凸部と前記第1上部カバーの凸部との間の離隔距離は、前記第1上部カバーの複数の凹部の上側で前記第2上部カバーの複数の凸部と前記第1上部カバーの凸部との間の離隔距離と同一である、請求項
9に記載の表示装置。
【請求項13】
前記上部カバー及び前記表示パネルの上端に配置されたヘッドバーと、
前記ヘッドバーと前記上部カバー及び前記表示パネルを固定する複数の締結部材とをさらに含み、
前記第1上部カバー及び前記第2上部カバーのうち一つは、前記複数の締結部材と対応する締結ホールを含み、
前記第1上部カバー及び前記第2上部カバーのうち他の一つは、前記複数の締結部材のうち一部と対応する締結ホールを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第2上部カバーの上側末端及び前記第2上部カバーの側面は、前記ヘッドバーと離隔されて配置される、請求項
13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第1上部カバー及び前記第2上部カバーのうち他の一つの締結ホールは、上下方向の幅が左右方向の幅より長い形状を有する、請求項
13に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示パネルがフルアンワインディング状態であるとき、前記複数の締結部材は、前記第1上部カバー及び前記第2上部カバーのうち他の一つの締結ホールの上側または下側に配置される、請求項
15に記載の表示装置。
【請求項17】
互いに対向する前記第1上部カバーの表面及び前記第2上部カバーの表面のうち少なくとも一つに配置され、水平方向の摩擦力を減少させる摩擦低減層をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項18】
互いに対向する前記第1上部カバーの表面及び前記第2上部カバーの表面のうち少なくとも一つに配置される磁石をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項19】
前記カバーは、前記上部カバーと前記ローラーを連結させる下部カバーをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳細には、巻回しても画像表示が可能なローラブル(rollable)表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのモニタやTV、携帯電話等に使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)等と、別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等がある。
【0003】
表示装置は、コンピュータのモニタ及びTVだけではなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しながらも減少した体積及び重さを有する表示装置についての研究が進行している。
【0004】
また、近年は、フレキシブル(flexible)素材であるプラスチック等のように柔軟性のある基板に表示素子、配線等を形成して、巻回しても画像表示が可能に製造されるローラブル表示装置が次世代の表示装置として注目を集めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、表示パネルの反りを改善できる表示装置を提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとする他の課題は、表示装置の厚さを低減しながらも表示パネルの剛性が向上した表示装置を提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、上部カバーの開口部が視認される現象が低減された表示装置を提供することである。
【0008】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、ワインディング時に表示部の屈曲発生が低減された表示装置を提供することである。
【0009】
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述したような課題を解決するために、本発明の一実施例に係る表示装置は、表示パネル、表示パネルの背面を支持するカバー、及び表示パネル及びカバーをワインディングまたはアンワインディングするように構成されたローラーを含み、カバーは、表示パネルに接着される上部カバーを含み、上部カバーは、第1上部カバー及び複数の凹部と複数の凸部を含む第2上部カバーを含み、第1上部カバーは、表示パネルと第2上部カバーとの間に配置され、第1上部カバーは、第2上部カバーの複数の凹部及び複数の凸部と噛み合うように配置される。
【0011】
前述したような課題を解決するために、本発明の他の実施例に係る表示装置用プレートは、複数の第1開口部を含む第1プレート、及び第1プレートの背面に配置され、複数の突出パターンを含む第2プレートを含み、第2プレートの複数の突出パターンは、第1プレートの複数の第1開口部に挿入され、複数の突出パターンと複数の第1開口部の側面との間の離隔距離は、プレートの中心部から縁へ行くほど大きくなる。
【0012】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、異なる厚さを有する複数のバックカバーを互いに噛み合うように配置して表示装置の剛性を維持しながら厚さが減少し得る。
【0014】
本発明は、表示装置の反りを防止することができる。
【0015】
本発明は、表示装置の前面で開口部が視認される現象を最小化することができる。
【0016】
本発明は、ワインディング時に上部カバーのスリップによる表示部の屈曲発生を低減させることができる。
【0017】
本発明に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本発明内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1a】本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
【
図1b】本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る表示装置の概略的な断面図である。
【
図4a】本発明の一実施例に係る表示装置の上部カバー及び下部カバーを説明するための分解平面図である。
【
図4b】本発明の一実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
【
図6a】本発明の一実施例に係る表示装置の第1上部カバーの平面図である。
【
図6b】本発明の一実施例に係る表示装置の第2上部カバーの平面図である。
【
図6c】本発明の一実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
【
図7】本発明の一実施例に係る表示装置のヘッドバー及び表示パネルを説明するための概略的な断面図である。
【
図8】本発明の他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
【
図9】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
【
図10a】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第1上部カバーの平面図である。
【
図10b】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第2上部カバーの平面図である。
【
図10c】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な平面図である。
【
図10d】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
【
図11a】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第1上部カバーの平面図である。
【
図11b】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第2上部カバーの平面図である。
【
図11c】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な平面図である。
【
図11d】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
【
図12】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第2上部カバーの概略的な断面図である。
【
図13】本発明のまた他の実施例に係る表示装置のプレートの概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0020】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0021】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0022】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0023】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0024】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0025】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0026】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0027】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0028】
以下においては、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0029】
<表示装置-ローラブル表示装置>
ローラブル表示装置は、巻回しても画像表示が可能な表示装置と称され得る。ローラブル表示装置は、従来の一般的な表示装置と比較して高いフレキシビリティを有することができる。ローラブル表示装置の使用の有無によって、ローラブル表示装置は、形状が自由に変更され得る。具体的に、ローラブル表示装置を使用しないとき、ローラブル表示装置を巻回して体積を減少させて保管できる。逆に、ローラブル表示装置を使用するとき、巻回されたローラブル表示装置をまた広げて使用することができる。
【0030】
図1a及び
図1bは、本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
図1a及び
図1bを参照すると、本発明の一実施例に係る表示装置は、表示部DP及びハウジング部HPを含む。
【0031】
表示部DPは、ユーザに映像を表示するための構成であり、例えば、表示素子と、表示素子を駆動するための回路、配線及び部品等が配置され得る。このとき、本発明の一実施例に係る表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示部DPは、ワインディング(winding)またはアンワインディング(un-winding)が可能であるように構成され得る。例えば、表示部DPは、ワインディングまたはアンワインディングが可能であるようにフレキシビリティ(flexibility)を有する表示パネル120及び上部カバー110aからなり得る。表示部DPについてのより詳細な説明は、
図4a乃至
図5を参照して後述する。
【0032】
ハウジング部HPは、表示部DPが収納され得るケースである。
【0033】
ハウジング部HPは、表示部DPがハウジング部HPの内部及び外部に移動できるように開口部HPOが配置される。
【0034】
一方、表示装置100の表示部DPは、
図1aに示されたようなフルアンワインディング(full unwinding)された状態から
図1bに示されたようなフルワインディング(full winding)された状態に、またはフルワインディングされた状態からフルアンワインディングされた状態に転換され得る。
【0035】
表示部DPをフルアンワインディングされた状態またはフルワインディングされた状態に転換するために、表示部DPをワインディングまたはアンワインディングする駆動部MPが配置される。
【0036】
<駆動部>
図2は、本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
図3は、本発明の一実施例に係る表示装置の概略的な断面図である。
図3は、本発明の一実施例に係る表示装置100のローラー161及び表示部DPを説明するための概略的な断面図である。説明の便宜のために、
図3においては、ハウジング部HP、ローラー161及び表示部DPだけを示している。
【0037】
まず、
図2を参照すると、駆動部MPは、ローラー部160及び昇降部170を含む。
【0038】
ローラー部160は、時計回りまたは反時計回りに回転してローラー部160に固定された表示部DPをワインディングまたはアンワインディングする。ローラー部160は、ローラー161及びローラー支持部162を含む。
【0039】
ローラー161は、表示部DPがワインディングされる部材である。ローラー161は、例えば、円筒形状になされ得る。ローラー161に表示部DPの下側エッジが固定され得る。ローラー161が回転すると、ローラー161に下側エッジが固定された表示部DPがローラー161にワインディングされ得る。これに対して、ローラー161が反対方向に回転すると、ローラー161にワインディングされた表示部DPがローラー161からアンワインディングされ得る。
【0040】
図3を参照すると、ローラー161は、外周面の少なくとも一部分が平面になされ、外周面の残りの部分が曲面になされた円筒形状になされ得る。ローラー161は、全体的に円筒形状であるが、一部分が平面になされ得る。即ち、ローラー161の外周面の一部分は平らに形成され、外周面の残りの部分は曲面に形成される。例えば、ローラー161は、曲面部分161R及び平面部分161Fからなり得、ローラー161の平面部分161Fは、表示部DPの複数のフレキシブルフィルム及び印刷回路基板が安着される部分であってよい。ただし、ローラー161は、完全な円筒形状であるか、表示部DPをワインディングできる任意の形状であってもよく、これに制限されるものではない。
【0041】
また、
図2を参照すると、ローラー支持部162は、ローラー161の両側でローラー161を支持する。具体的に、ローラー支持部162は、ハウジング部HPの底面HPFに配置される。そして、ローラー支持部162の上端側面は、ローラー161の両側末端と結合される。そこで、ローラー支持部162は、ローラー161がハウジング部HPの底面HPFから離隔されるように支持することができる。このとき、ローラー161は、ローラー支持部162に回転可能であるように結合され得る。
【0042】
昇降部170は、ローラー部160の駆動に合わせて表示部DPを上下方向に移動させる。昇降部170は、リンク部171、ヘッドバー172、モータ175及び回転部176を含む。
【0043】
昇降部170のリンク部171は、それぞれ複数のリンク171a、171b、及び複数のリンク171a、171bそれぞれを連結するヒンジ部171cを含む。具体的に、複数のリンク171a、171bは、第1リンク171a及び第2リンク171bを含み、第1リンク171a及び第2リンク171bは、はさみ形状に互いに交差して、ヒンジ部171cを媒介にして回転可能に締結される。そこで、リンク部171は、上下方向に移動するとき、複数のリンク171a、171bそれぞれが互いに離れるか近くなる方向に回転できる。リンク部171は、互いに交差する複数のリンク171a、171bで構成され得るが、これに制限されるものではなく、他のリンクと交差しない単数のリンクで構成することもできる。
【0044】
昇降部170のヘッドバー172は、表示部DPの最上端に固定される。ヘッドバー172は、リンク部171と連結され、リンク部171の複数のリンク171a、171bの回転によって表示部DPを上下方向に移動させることができる。即ち、表示部DPは、ヘッドバー172及びリンク部171により上下方向に移動できる。
【0045】
ヘッドバー172は、表示部DPの正面で表示される映像を遮ることのないように表示部DPの最上端のエッジに隣接する面の一部分だけを覆う。表示部DPとヘッドバー172は、スクリューで固定され得るが、これに制限されるものではない。
【0046】
モータ175は、別途の外部電源または内蔵バッテリー等のような電源生成部に連結され、電源の供給を受けることができる。モータ175は、回転力を発生させて回転部176に駆動力を提供する。
【0047】
回転部176は、それぞれモータ175と連結され、モータ175からの回転運動を直線往復運動に変換するように構成される。即ち、モータ175の回転運動を回転部176に固定された構造物の直線往復運動に変換できる。例えば、回転部176は、シャフトとシャフトに締結されるナットを含むボールスクリューに具現され得るが、これに制限されるものではない。
【0048】
モータ175及び回転部176は、リンク部171と連動して表示部DPを昇降させることができる。リンク部171は、リンク構造に形成され、モータ175及び回転部176からの駆動力の伝達を受けて折り畳まれるか(folding)、広げられる(unfolding)動作を繰り返して遂行することができる。
【0049】
具体的に、表示部DPがワインディングされるとき、モータ175が駆動されることで回転部176の構造物が直線運動をすることができる。即ち、第2リンク171bの一端が連結された回転部176の一部分は、直線運動をすることができる。そこで、第2リンク171bの一端がモータ175側に移動でき、複数のリンク171a、171bが折り畳まれるようになってリンク部171の高さが減少し得る。また、複数のリンク171a、171bが折り畳まれる過程で第1リンク171aに連結されたヘッドバー172もまた下降するようになり、ヘッドバー172に連結された表示部DPの一端も下降するようになる。
【0050】
表示部DPがアンワインディングされるとき、モータ175が駆動されることで、回転部176の構造物が直線運動をすることができる。即ち、第2リンク171bの一端が連結された回転部176の一部分が直線運動をすることができる。これによって、第2リンク171bの一端がモータ175側から離れる方向に移動でき、複数のリンク171a、171bが広げられるようになってリンク部171の高さが増加し得る。また、複数のリンク171a、171bが広げられる過程で第1リンク171aに連結されたヘッドバー172もまた上昇するようになり、ヘッドバー172に連結された表示部DPも上昇するようになる。
【0051】
従って、表示部DPがローラー161にフルワインディングされた場合、昇降部170のリンク部171は、折り畳まれた状態を維持する。即ち、表示部DPがローラー161にフルワインディングされた場合、昇降部170は、最も低い高さを有し得る。これに対して、表示部DPがフルアンワインディングされた場合、昇降部170のリンク部171は、広げられた状態を維持する。即ち、表示部DPがフルアンワインディングされた場合、昇降部170は、最も高い高さを有し得る。
【0052】
一方、表示部DPをワインディングする場合、ローラー161は回転でき、表示部DPは、ローラー161にワインディングされ得る。
図3を例に挙げて説明すると、ローラー161に表示部DPの下側エッジが連結される。そして、ローラー161が第1方向DR1、即ち、時計回りに回転すると、表示部DPは、表示部DPの背面がローラー161の表面に密着してワインディングされ得る。
【0053】
表示部DPをアンワインディングする場合、ローラー161は回転でき、表示部DPは、ローラー161からアンワインディングされ得る。
図3を例に挙げて説明すると、ローラー161が第2方向DR2、即ち、反時計回りに回転すると、ローラー161にワインディングされた表示部DPがローラー161からアンワインディングされ、ハウジング部HPの外部に配置され得る。
【0054】
いくつかの実施例において、上述した駆動部MP以外に他の構造を有する駆動部MPが表示装置100に適用されてもよい。即ち、表示部DPをワインディング及びアンワインディングすることができれば、上述したローラー部160及び昇降部170の構成が変更されてもよく、一部の構成が省略されるか、他の構成がさらに加えられてもよい。
【0055】
<表示部>
図4aは、本発明の一実施例に係る表示装置の上部カバー及び下部カバーを説明するための分解平面図である。
図4bは、本発明の一実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
図5は、
図4bのV-V’に沿った断面図である。
【0056】
図4a及び
図4bを参照すると、表示部DPは、上部カバー110a、表示パネル120、複数のフレキシブルフィルム130、印刷回路基板140及び下部カバー110bを含む。ただし、これに制限されず、表示部DPは、表示パネル120、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140だけを含むものとも定義され得る。
【0057】
図4a及び
図4bを参照すると、上部カバー110aは、表示パネル120の背面に配置され、表示パネル120を支持する。上部カバー110aは、表示パネル120の背面に配置されるという点でバックカバーとも称され得る。上部カバー110aの大きさは、表示パネル120の大きさより大きくてよい。上部カバー110aは、外部から表示部DPを保護することができる。
【0058】
上部カバー110aは、ヘッドバー172及び下部カバー110bと締結され得る。
【0059】
上部カバー110aは、第1領域A1及び第2領域A2及び第3領域A3を含む。第1領域A1及び第2領域A2は、複数の開口部111が配置されていない領域であり、第3領域A3は、複数の開口部111が配置された領域である。具体的に、上部カバー110aは、第1領域A1、第2領域A2及び第3領域A3を含み、上部カバー110aの最上端から第1領域A1、第3領域A3及び第2領域A2が順次に配置される。このとき、上部カバー110aは、列方向にワインディングまたはアンワインディングされるので、第1領域A1及び第2領域A2及び第3領域A3は、列方向に沿って配置され得る。
【0060】
上部カバー110aの第1領域A1は、上部カバー110aの最上端領域であり、ヘッドバー172と締結される領域である。第1領域A1には、ヘッドバー172との締結のために、複数の第1締結ホールAH1が形成され得る。例えば、ヘッドバー172と複数の第1締結ホールAH1を貫通する締結部材が配置され、ヘッドバー172と第1領域A1が締結され得る。そして、第1領域A1がヘッドバー172と締結されることで、ヘッドバー172に締結されたリンク部171が上昇または下降時、上部カバー110aも共に昇降または下降され得、上部カバー110aに貼り付けられた表示パネル120もまた共に昇降または下降され得る。
【0061】
複数の第1締結ホールAH1は、複数の行方向に配置され得る。例えば、複数の第1締結ホールAH1は、行方向に配置された複数の第1上部締結ホールAH1a及び複数の第1上部締結ホールAH1aの下部で行方向に配置された複数の第1下部締結ホールAH1bを含むことができる。
【0062】
図4a及び
図4bにおいては、第1締結ホールAH1が10個であるものと示したが、第1締結ホールAH1の個数は、これに制限されるものではない。
【0063】
上部カバー110aの第2領域A2は、第3領域A3から延びた領域であり、上部カバー110aの最下側の領域である。第2領域A2には、表示パネル120の一端が配置される。例えば、第2領域A2には、表示パネル120の一端の非表示領域であるパッド領域が配置され得る。
【0064】
上部カバー110aの第3領域A3は、第1領域A1と第2領域A2との間に配置された領域である。第3領域A3は、複数の開口部111が配置され、表示パネル120が貼り付けられる領域である。具体的に、第3領域A3は、表示パネル120と共にローラー161にワインディングまたはアンワインディングされる領域である。第3領域A3は、表示部DPの他の構成のうち少なくとも表示パネル120には重畳し得る。
【0065】
図4aを参照すると、第2領域A2に第2締結ホールAH2が配置される。第2締結ホールAH2は、下部カバー110bと上部カバー110aを互いに固定させるためのホールであってよい。
図4aにおいては、第2締結ホールAH2が9個であるものと示したが、第2締結ホールAH2の個数は例示的なものであり、これに制限されない。
【0066】
一方、第1領域A1及び第2領域A2には、第3領域A3に形成されたような複数の開口部111が形成されない。具体的に、第1領域A1及び第2領域A2それぞれに第1締結ホールAH1及び第2締結ホールAH2が形成されるだけで、第3領域A3に形成されたような複数の開口部111は形成されない。また、第1締結ホールAH1及び第2締結ホールAH2は、複数の開口部111と形状が互いに異なる。
【0067】
第1領域A1は、ヘッドバー172に固定される領域であり、第2領域A2は、表示パネル120の一端と複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140が支持される領域であって、第3領域A3より剛性を有し得る。そして、第1領域A1及び第2領域A2が剛性を有することで、第1領域A1及び第2領域A2は、ヘッドバー172及び下部カバー110bに固く固定され得る。第2領域A2は、表示パネル120の一端のパッド領域及び印刷回路基板140を平らに維持させて表示パネル120のパッド領域及び印刷回路基板140を保護することができる。従って、表示部DPが駆動部MPのヘッドバー172に固定され、駆動部MPの動作によってハウジング部HPの内部または外部に移動され得、表示パネル120の一端のパッド領域及び印刷回路基板140を保護することができる。
【0068】
一方、
図4aにおいては、上部カバー110aの第1領域A1及び第2領域A2及び第3領域A3が列方向に沿って順次に配置されたものと示したが、上部カバー110aが行方向にワインディングされる場合、第1領域A1及び第2領域A2及び第3領域A3は、行方向に沿って配置され得る。
【0069】
表示部DPがワインディングまたはアンワインディングされるとき、上部カバー110aの第3領域A3に配置された複数の開口部111は、表示部DPに加えられる応力により変形され得る。具体的に、表示部DPがワインディングまたはアンワインディングされるとき、上部カバー110aの第3領域A3は、複数の開口部111が収縮または膨張することで変形され得る。そして、複数の開口部111が収縮または膨張することで、上部カバー110aの第3領域A3上に配置された表示パネル120のスリップ(Slip)現象が最小化されながら表示パネル120に加えられる応力、即ち、ストレスを最小化することができる。
【0070】
一方、
図4a及び
図5を参照すると、上部カバー110aは、第1上部カバー110a1及び第1上部カバー110a1の背面に配置された第2上部カバー110a2を含む。第1上部カバー110a1は、表示パネル120と貼り付けられ得る。第2上部カバー110a2は、第1上部カバー110a1と噛み合うように配置され得る。
【0071】
上部カバー110aについての詳細な内容は、
図6a乃至
図6cを参照して後述する。
【0072】
下部カバー110bは、上部カバー110a及びローラー161と締結されて上部カバー110aとローラー161を連結させることができる。上述した方式で下部カバー110bは上部カバー110aとローラー161を連結し、最終的に上部カバー110aに配置された表示パネル120とローラー161を連結させることができる。ただし、これに制限されず、下部カバー110bが上部カバー110a及びローラー161と連結されることさえできれば、下部カバー110bの形状または連結方法は、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0073】
下部カバー110bの一端は、下部カバー110bの最上端領域であり、上部カバー110aの一端と重畳し得る。例えば、下部カバー110bの一端は、第2領域A2と重畳し得る。下部カバー110bの一端は、上部カバー110aの一部分と重畳されて連結されるか、連結部材等を使用して互いに連結され得るが、これに制限されるものではない。
【0074】
下部カバー110bは、上部カバー110aと重畳する複数の締結部を含むことができる。複数の締結部は、下部カバー110bの一端に配置される。また、複数の締結部には、上部カバー110aとの締結のための複数の第3締結ホールAH3が配置され得る。複数の第3締結ホールAH3が配置された複数の締結部は、互いに離隔されており、複数の締結部の間には、複数のフレキシブルフィルム130がベンディングされ得る空間が確保され得る。
図4aにおいては、第3締結ホールAH3が9個であるものと示したが、第3締結ホールAH3の個数は例示的なものであり、これに制限されない。
【0075】
図4aにおいては、上部カバー110aの第2領域A2及び下部カバー110bの一端それぞれに上部カバー110a及び下部カバー110bを締結するための第2締結ホールAH2及び第3締結ホールAH3が配置されたものと説明したが、別途の締結ホールなしに上部カバー110a及び下部カバー110bが互いに固定されてもよい。
【0076】
下部カバー110bの一端から他端までの領域は、表示パネル120の表示領域AAがハウジング部HPの外部に配置され得るように延びた領域である。例えば、上部カバー110a及び表示パネル120がフルアンワインディングされた状態であるとき、ローラー161に固定された下部カバー110bの他端から複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140が配置された下部カバー110bの一端までは、ハウジング部HPの内部に配置され得、表示パネル120の表示領域AAが配置された第3領域A3と第1領域A1は、ハウジング部HPの外部に配置され得る。即ち、ローラー161に固定された下部カバー110bの他端から下部カバー110bの一端の少なくとも一部及び第2領域A2までは、ハウジング部HPの内部に配置され得る。
【0077】
下部カバー110bの他端は、下部カバー110bの最下端領域であり、ローラー161と締結される領域である。下部カバー110bの他端には、ローラー161との締結のために第4締結ホールAH4が形成され得る。例えば、ローラー161と第4締結ホールAH4を貫通する締結部材が配置され、ローラー161と下部カバー110bの他端が締結され得る。そして、下部カバー110bの他端がローラー161と締結されることで、表示パネル120、上部カバー110a及び下部カバー110bがローラー161にワインディングまたはアンワインディングされ得る。
図4aにおいては、第4締結ホールAH4が2個であるものと示したが、第4締結ホールAH4の個数は、これに制限されるものではない。
【0078】
一方、下部カバー110bには、上部カバー110aの第3領域A3に形成されたような複数の開口部111が形成されない。具体的に、下部カバー110bの一端及び他端それぞれに第3締結ホールAH3及び第4締結ホールAH4が形成されるだけで、上部カバー110aの第3領域A3に形成されたような複数の開口部111は形成されない。また、第3締結ホールAH3及び第4締結ホールAH4は、複数の開口部111と形状が互いに異なる。
【0079】
下部カバー110bは、ローラーにワインディングまたはアンワインディングされ得るように可撓性を有する物質で形成され得る。例えば、下部カバー110bは、PET等のプラスチック物質からなり得る。ただし、下部カバー110bの物質は、熱変形量、曲率半径、剛性等の物性条件を満たすならば、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0080】
本明細書においては、上部カバー110aと下部カバー110bが別個に形成されるものと説明したが、これに制限されず、上部カバー110a及び下部カバー110bは、一体に形成されてもよい。
【0081】
図4b及び
図5を参照すると、上部カバー110aの一面上に表示パネル120が配置される。上部カバー110aの一面で、第3領域A3に表示パネル120が配置される。表示パネル120は、ユーザに映像を表示するためのパネルである。表示パネル120は、映像を表示するための表示素子、表示素子を駆動するための駆動素子、表示素子及び駆動素子に各種の信号を伝達する配線等が配置され得る。
【0082】
表示素子は、表示パネル120の種類によって異に定義され得る。例えば、表示パネル120が有機発光表示パネルである場合、表示素子は、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子であってよい。例えば、表示パネル120が液晶表示パネルである場合、表示素子は、液晶表示素子であってよい。以下においては、表示パネル120が有機発光表示パネルであるものと仮定して説明するが、表示パネル120が有機発光表示パネルに制限されるものではない。また、本発明の一実施例に係る表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示パネル120は、ローラー161にワインディングまたはアンワインディングされるためにフレキシブル表示パネル120に具現され得る。
【0083】
表示パネル120は、表示領域AA及び非表示領域NAを含む。
【0084】
表示領域AAは、表示パネル120で映像が表示される領域である。表示領域AAには、複数の画素を構成する複数のサブ画素及び複数のサブ画素を駆動するための駆動回路が配置され得る。複数のサブ画素は、表示領域AAを構成する最小単位であり、複数のサブ画素それぞれに表示素子が配置され得る。例えば、複数のサブ画素それぞれには、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子が配置され得るが、これに制限されるものではない。また、複数のサブ画素を駆動するための駆動回路には、駆動素子及び配線等が含まれ得る。例えば、駆動回路は、薄膜トランジスタ、ストレージキャパシタ、ゲート配線、データ配線等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0085】
非表示領域NAは、映像が表示されない領域である。非表示領域NAには、表示領域AAの有機発光素子を駆動するための多様な配線及び回路等が配置される。例えば、非表示領域NAには、表示領域AAの複数のサブ画素及び駆動回路に信号を伝達するためのリンク配線またはゲートドライバIC、データドライバICのような駆動IC等が配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0086】
一方、非表示領域NAは、パッド領域を含む。
【0087】
パッド領域は、複数のパッドが配置される領域である。複数のパッドは、複数のフレキシブルフィルム130と表示パネル120を電気的に連結するための電極であり、複数のパッドを通して複数のフレキシブルフィルム130と表示パネル120が電気的に連結され得る。パッド領域は、非表示領域NAのうち上部カバー110aの第2領域A2に重畳する非表示領域NAであってよい。ただし、パッド領域は、複数のフレキシブルフィルム130の配置によって非表示領域NAの他の部分に形成されてもよく、これに制限されない。
【0088】
図5を参照すると、表示パネル120は、基板121、バッファ層122、画素部123、封止層124及び封止基板125を含む。
【0089】
基板121は、表示パネル120の多様な構成を支持するためのベース部材であり、絶縁物質で構成され得る。基板121は、表示パネル120がワインディングまたはアンワインディングされるために、フレキシビリティを有する物質からなり得る。例えば、基板121は、ポリイミド(PI)等のようなプラスチック物質からなり得る。
【0090】
基板121の上面にバッファ層122が配置される。バッファ層122は、基板121の外側から浸透した水分および/または酸素が拡散されることを防止できる。バッファ層122は、無機物質からなり得、例えば、バッファ層122は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0091】
基板121及びバッファ層122の上面に画素部123が配置される。画素部123は、複数の有機発光素子及び有機発光素子を駆動するための回路を含む。画素部123は、表示領域AAに対応するように配置され得る。
【0092】
一方、有機発光素子で発光された光が放出される方向によって、表示パネル120は、トップエミッション(top emission)またはボトムエミッション(bottom emission)方式で構成され得る。
【0093】
トップエミッション方式は、有機発光素子で発光された光が有機発光素子が形成された基板121の上部に発光される方式である。トップエミッション方式である場合、有機発光素子で発光された光を基板121の上部に、即ち、カソード側に進行させるために、アノードの下部に反射層が形成され得る。
【0094】
ボトムエミッション方式は、有機発光素子で発光された光が有機発光素子が形成された基板121の下部に発光される方式である。ボトムエミッション方式である場合、有機発光素子で発光された光を基板121の下部に進行させるために、アノードは、透明導電性物質だけからなり得、カソードが反射率の高い金属物質からなり得る。
【0095】
以下においては、説明の便宜のために、本発明の一実施例に係る表示装置100がボトムエミッション方式であるものと仮定して説明するが、これに制限されるものではない。
【0096】
画素部123を覆うように封止層124が配置される。封止層124は、画素部123の有機発光素子を密封する。封止層124は、外部の湿気、酸素、衝撃等から画素部123の有機発光素子を保護することができる。封止層124は、複数の無機層と複数の有機層が交互に積層されて形成され得る。例えば、無機層は、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸化物(SiOx)、アルミニウム酸化物(AlOx)等のような無機物からなり得、有機層は、エポキシ(Epoxy)系列またはアクリル(Acryl)系列のポリマーが使用され得るが、これに制限されるものではない。
【0097】
封止層124上に封止基板125が配置される。具体的に、封止層124と上部カバー110aとの間に封止基板125が配置される。封止基板125は、封止層124と共に画素部123の有機発光素子を保護することができる。封止基板125は、外部の湿気、酸素、衝撃等から画素部123の有機発光素子を保護することができる。例えば、封止基板125は、約200~900MPaの高いモジュラス(e.g.、ヤング率)を有する物質からなり得、封止基板125は、耐腐食性が強く、ホイル(foil)あるいは薄膜形態に加工が容易なアルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、鉄(Fe)とニッケルの合金材質等の金属材質からなり得る。そこで、封止基板125を金属材質で形成することで超薄膜形態に封止基板125の具現が可能であり、外部の衝撃及びスクラッチに強い耐保護性が提供され得る。
【0098】
封止層124と封止基板125との間に接着層ADが配置される。接着層ADは、封止層124と封止基板125を接着させることができる。接着層ADは、接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であってよい。例えば、接着層ADは、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0099】
一方、接着層ADは、封止層124及び画素部123を囲むように配置され得る。即ち、画素部123は、バッファ層122及び封止層124により密封され得、封止層124及び画素部123は、バッファ層122と接着層ADにより密封され得る。接着層ADは、封止層124及び封止基板125と共に画素部123の有機発光素子を外部の湿気、酸素、衝撃等から保護することができる。このとき、接着層ADは、吸湿剤をさらに含むことができる。吸湿剤は、吸湿性を有するパーティクルであってよく、外部から水分及び酸素等を吸収して、画素部123に水分及び酸素が浸透することを最小化することができる。
【0100】
図5を参照すると、表示パネル120と上部カバー110aを接着させる接着部190が配置される。接着部190は、表示パネル120と上部カバー110aとの間に配置され、表示パネル120と上部カバー110aを接着させることができる。接着部190は、封止基板125と上部カバー110aを接着させる方式で表示パネル120と上部カバー110aを接着させることができる。封止基板125と上部カバー110aとの間に接着部190が配置され得、封止基板125と上部カバー110aを接着させることができる。
【0101】
一方、図面に示されてはいないが、表示パネル120の背面に偏光板が配置され得る。偏光板は、選択的に光を透過させて、表示パネル120に入射する外部光の反射を低減させることができる。具体的に、表示パネル120は、半導体素子、配線、有機発光素子等に適用される多様な金属物質を含む。そこで、表示パネル120に入射した外光は金属物質から反射し得、外光の反射によって表示装置100の視認性が低減され得る。しかし、偏光板が配置される場合、偏光板は、外光の反射を防止して、表示装置100の野外視認性を高めることができる。ただし、偏光板は、表示装置100の具現例によって省略されてもよい。
【0102】
また、
図4bを参照すると、表示パネル120の一端に複数のフレキシブルフィルム130が配置される。複数のフレキシブルフィルム130それぞれは、延性を有するベースフィルムに各種の部品が配置され、表示領域AAの複数の画素を構成する複数のサブ画素及び駆動回路に信号を供給するためのフィルムであり、表示パネル120と電気的に連結され得る。複数のフレキシブルフィルム130は、表示パネル120の非表示領域NAに一端が配置され、電源電圧、データ電圧等を表示領域AAの複数のサブ画素及び駆動回路に供給できる。一方、
図4bにおいては、複数のフレキシブルフィルム130が8個であるものと示したが、複数のフレキシブルフィルム130の個数は、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0103】
複数のフレキシブルフィルム130のベースフィルムにゲートドライバIC、データドライバICのような駆動ICが配置され得る。駆動ICは、映像を表示するためのデータとそれを処理するための駆動信号を処理する部品である。駆動ICは、実装される方式によってチップオングラス(Chip On Glass;COG)、チップオンフィルム(Chip On Film;COF)、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package;TCP)等の方式で配置され得る。
【0104】
一方、複数のフレキシブルフィルム130は、ベースフィルムと、ベースフィルム上に映像を表示するためのデータとそれを制御する各種の駆動ICが配置された部品であり、映像を表示するための部品である。複数のフレキシブルフィルム130は、表示パネル120の一端のパッド領域に電気的に連結され、上部カバー110aの背面に向かってベンディングされる。複数のフレキシブルフィルム130の一端は、上部カバー110aの一面上の表示パネル120の一端に連結され、複数のフレキシブルフィルム130の他端は、上部カバー110aの一面の反対面側に配置され得る。
【0105】
図4bを参照すると、印刷回路基板140は、上部カバー110aの背面上に配置され、複数のフレキシブルフィルム130と連結される。即ち、印刷回路基板140は、上部カバー110aの背面側に配置され、複数のフレキシブルフィルム130と電気的に連結される。印刷回路基板140は、複数のフレキシブルフィルム130の駆動ICに信号を供給する部品である。印刷回路基板140は、駆動信号、データ信号等のような多様な信号を駆動ICに供給するための各種の部品が配置され得る。一方、
図4bにおいては、印刷回路基板140が2個であるものと示したが、印刷回路基板140の個数は、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0106】
一方、
図4bには示されていないが、印刷回路基板140と連結される追加印刷回路基板がさらに配置され得る。例えば、印刷回路基板140は、データ駆動部が実装されるソース印刷回路基板(Source PCB;S-PCB)と称され得、印刷回路基板140と連結される追加印刷回路基板は、タイミングコントローラ等が実装されるコントロール印刷回路基板(Control PCB;C-PCB)と称され得る。追加印刷回路基板は、ローラー161内に配置されてもよく、ローラー161の外部でハウジング部HP内に配置されるか、印刷回路基板140と直に接するように配置されてもよい。
【0107】
以下においては、上部カバー110aについてのより詳細な説明のために、
図6a乃至
図6cを共に参照する。
【0108】
<上部カバー>
図6aは、本発明の一実施例に係る表示装置の第1上部カバーの平面図である。
図6bは、本発明の一実施例に係る表示装置の第2上部カバーの平面図である。
図6cは、本発明の一実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
図6cにおいては、図示の便宜のために、開口部111に対する図示を省略した。
【0109】
上部カバー110aは、第1上部カバー110a1及び第2上部カバー110a2を含む。
【0110】
第1上部カバー110a1は、表示パネル120の背面に配置され、表示パネル120を支持する。
【0111】
図6aを参照すると、第1上部カバー110a1は、上部カバー110aの第1領域A1と対応する領域に配置された複数の第1締結ホールAH1を含む。第1上部カバー110a1の複数の第1締結ホールAH1は、ヘッドバー172と上部カバー110a及び表示パネル120を固定させるために配置される。そこで、第1上部カバー110a1の複数の第1締結ホールAH1は、ヘッドバー172と上部カバー110a及び表示パネル120を固定する複数の締結部材と対応する位置に配置され得る。例えば、複数の締結部材が第1行及び第2行に配置される場合、第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1は、複数の締結部材の位置に対応して第1行に配置される複数の第1上部締結ホールAH1a及び第2行に配置される複数の第1下部締結ホールAH1bを含むことができる。また、複数の締結部材の断面形状が円形である場合、第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1もまた、複数の締結部材の断面形状に対応する円形に配置され得る。
【0112】
次に、第1上部カバー110a1は、上部カバー110aの第2領域A2と対応する領域に配置された第2締結ホールAH2を含む。第1上部カバー110a1の第2締結ホールAH2は、下部カバー110bと上部カバー110aを互いに固定させるためのホールであってよい。
【0113】
図6aを参照すると、第1上部カバー110a1は、上部カバー110aの第3領域A3と対応する領域に第1延性領域MA1を含む。第1上部カバー110a1の第1延性領域MA1は、複数の第1開口部111aを含む。複数の第1開口部111aは、隣り合う行の複数の第1開口部111aに対して互い違いに配置される。例えば、一つの行に配置された複数の第1開口部111aは、該当行に隣り合う行に配置された複数の第1開口部111aと互い違いに配置される。具体的に、奇数行に配置された複数の第1開口部111aの中心と、偶数行に配置された複数の第1開口部111aの中心は互い違いに配置され得、例えば、第1開口部111aの行方向に対する幅の1/2ずつ互い違いに配置され得る。
【0114】
第1上部カバー110a1は、ワインディング時、上部カバー110aの列方向に曲げられ得、複数の第1開口部111aが列方向に伸びるように応力が加えられ得る。複数の第1開口部111aの行方向に対する幅を大きくして上部カバー110aの第3領域A3が容易にワインディングまたはアンワインディングされ得るようにして第3領域A3に加えられる応力も緩和させることができる。そこで、第1上部カバー110a1の第3領域A3は、延性領域と称され得る。
【0115】
ただし、
図6aに示された複数の第1開口部111aの配置は例示的なものであり、これに制限されない。例えば、
図6aにおいては、複数の第1開口部111aがダンベル形状であるものと示されたが、これに制限されず、複数の第1開口部111aは、多角形状、楕円形状等のような多様な形状であってよい。
【0116】
第1上部カバー110a1は、剛性を有する物質で形成されるが、第1上部カバー110a1の少なくとも一部分は、表示パネル120と共にワインディングまたはアンワインディングされるためにフレキシビリティを有し得る。例えば、第1上部カバー110a1は、SUS(Steel Use Stainless)またはインバー(Invar)等の金属材質またはプラスチック等の物質からなり得る。ただし、第1上部カバー110a1の物質は、熱変形量、曲率半径、剛性等の物性条件を満たすならば、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0117】
第2上部カバー110a2は、第1上部カバー110a1の背面に配置され、表示パネル120及び第1上部カバー110a1を支持する。
【0118】
第2上部カバー110a2は、上部カバー110aの第1領域A1と対応する領域で第1上部カバー110a1より小さな大きさに配置され得る。例えば、第2上部カバー110a2の列方向の長さは、第1上部カバー110a1の列方向の長さより小さくてよい。そこで、第2上部カバー110a2の上側末端は、第1上部カバー110a1の上側末端より下に配置され得る。
【0119】
図6bを参照すると、第2上部カバー110a2は、上部カバー110aの第1領域A1と対応する領域に配置された第1締結ホールAH1を含む。第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1は、第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1の一部と対応する領域に配置され得る。例えば、第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1は、第1上部カバー110a1の第1下部締結ホールAH1bと対応する領域にのみ配置され得る。
【0120】
第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1は、第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1の形状と異なり得る。例えば、
図6bのように、第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1は、上下方向の幅(大きさ)が左右方向の幅(大きさ)より長い形状を有し得る。即ち、第1締結ホールAH1は、表示パネル120がワインディングされる方向の幅(大きさ)が相対的に長い形状を有し得る。第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1についての詳細な説明は、
図7を共に参照して後述する。
【0121】
一方、
図6bにおいては、第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1が第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1のうち一部と対応する領域にのみ配置されるものと示したが、これに制限されず、第2上部カバー110a2が複数の締結部材と対応する位置に配置される第1締結ホールAH1を含み、第1上部カバー110a1が複数の締結部材のうち一部と対応する第1締結ホールAH1を含むことができる。このとき、第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1は、上下方向の幅(大きさ)が左右方向の幅(大きさ)より長い形状を有し得る。
【0122】
次に、第2上部カバー110a2は、上部カバー110aの第2領域A2と対応する領域に配置された第2締結ホールAH2を含む。
図6bにおいて、第2上部カバー110a2の第2締結ホールAH2は、下部カバー110bと上部カバー110aを互いに固定させるためのホールであってよい。
【0123】
第2上部カバー110a2は、上部カバー110aの第3領域A3と対応する領域で複数の第2延性領域MA2及び複数の第2延性領域MA2の間の複数の支持領域PAを含む。即ち、上部カバー110aの第3領域A3と対応する領域で、第2上部カバー110a2の複数の第2延性領域MA2と複数の支持領域PAは、交互に配置され得る。
【0124】
まず、第2上部カバー110a2の第2延性領域MA2は、複数の第2開口部111bを含むことができる。複数の第2開口部111bの形状は、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと同じ形状であり得る。即ち、複数の第2開口部111bそれぞれの大きさは、複数の第1開口部111aそれぞれの大きさと同一であり得る。ここで、第2開口部111bと第1開口部111aの大きさが同一であるということは、平面上での第2開口部111bが占める面積と一つの第1開口部111aが占める面積が同一であることを意味し得るが、これに制限されるものではない。
【0125】
また、複数の第1開口部111aと複数の第2開口部111bの中心は、互いに一致し得る。従って、第1開口部111aと第2開口部111bは、互いに完全に重畳し得、第1開口部111aと第2開口部111bが重畳する領域では、第1開口部111aと第2開口部111bを通して第2上部カバー110a2の裏側に配置された物体が第1上部カバー110a1の前面で視認され得る。そこで、複数の第1開口部111aと複数の第2開口部111bは、開口部111をなし得る。
【0126】
第2上部カバー110a2の複数の支持領域PAは、複数の第2延性領域MA2の間に配置される。第2上部カバー110a2は、複数の支持領域PAの前面で第2上部カバー110a2の上面に配置された第1上部カバー110a1を支持することができる。
【0127】
複数の支持領域PAには、複数の第2延性領域MA2に形成されたような複数の開口部は配置されない。そこで、複数の第2開口部111bは、複数の第1開口部111aのうち一部と重畳し得る。
【0128】
第2上部カバー110a2の複数の支持領域PAは、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと重畳し得る。第2上部カバー110a2の複数の支持領域PAと重畳する領域で第1上部カバー110a1の第1開口部111aと対応する形状に第2上部カバー110a2の支持領域が露出され得る。
【0129】
第2上部カバー110a2は、第1上部カバー110a1と同様に剛性を有する物質で形成されるが、表示パネル120と共にワインディングまたはアンワインディングされるためにフレキシビリティを有し得る。例えば、第2上部カバー110a2は、SUS(Steel Use Stainless)またはインバー(Invar)等の金属材質またはプラスチック等の物質からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0130】
図6cを参照すると、第1上部カバー110a1は、複数の凸部110a11及び複数の凹部110a12を含む。複数の凸部110a11及び複数の凹部110a12それぞれは、行方向に配置され得る。第1上部カバー110a1の凸部110a11は、複数の凹部110a12の間で第2上部カバー110a2が配置された方向に突出するように配置される。
【0131】
図6cを参照すると、第2上部カバー110a2は、複数の凸部110a21及び複数の凹部110a22を含む。第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21及び複数の凹部110a22それぞれは、行方向に配置され得る。第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21は、複数の凹部110a22の間で第1上部カバー110a1が配置された方向に突出するように配置される。
【0132】
このとき、第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22と複数の凸部110a21それぞれは、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12と複数の凸部110a11それぞれとずれるように配置され得る。また、第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22の幅は、第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の幅より大きく、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の幅は、第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21の幅より大きくてよい。そこで、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12及び複数の凸部110a11は、第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22及び複数の凸部110a21と噛み合うように配置される。
【0133】
互いに対応する第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の幅と第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21の幅の差及び互いに対応する第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22の幅と第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の幅の差は、ローラー161と隣接した上部カバー110aの下側から上部カバー110aの上側へ行くほど増加し得る。
【0134】
以下においては、
図7を参照して、第1上部カバー110a1の凹部110a12及び凸部110a11と第2上部カバー110a2の凹部110a22及び凸部110a21、及びヘッドバー172との締結構造についてより詳細に説明するために
図7を共に参照する。
【0135】
図7は、本発明の一実施例に係る表示装置のヘッドバー及び表示パネルを説明するための概略的な断面図である。
図7においては、ヘッドバー172及び表示パネル120、上部カバー110a、下部カバー110b、トップカバー151、フレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140だけを示している。また、図示の便宜のために、
図7においては、第1上部カバー110a1の凹部110a12及び凸部110a11と第2上部カバー110a2の凹部110a22及び凸部110a21を示していない。
【0136】
トップカバー151は、上部カバー110aの一面に配置される。トップカバー151は、表示パネル120のパッド領域、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140を覆うように配置され、表示パネル120のパッド領域、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140を保護することができる。
【0137】
トップカバー151は、剛性を有する材質からなり、表示部DPのワインディング時に変形されることがなく、表示パネル120の一端のパッド領域及び複数のフレキシブルフィルム130を保護することができる。
【0138】
トップカバー151の外側面は、凸な形状になされ、ローラー161の曲面部分161Rと連結されてラウンド形状をなすか、ローラーの曲面部分161Rと連結された円形状をなし得る。即ち、トップカバー151の一面は、曲面になされ得る。そして、表示パネル120のワインディング時、トップカバー151は、ローラー161の曲面部分161Rと連結されたラウンド形状またはローラーの曲面部分161Rと連結されて円形状をなし得る。
【0139】
図7を参照すると、ヘッドバー172は、第1ヘッドバー172a及び第2ヘッドバー172bを含む。第2ヘッドバー172bは、表示パネル120の正面を覆う。第2ヘッドバー172bは、表示パネル120の正面で表示される映像を遮ることのないように表示パネル120の最上端のエッジに隣接する正面の一部分だけを覆い得る。
【0140】
図7を参照すると、表示パネル120にボトムカバー152が配置され得る。ボトムカバー152は、トップカバー151と共に、表示パネル120のパッド領域、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140を保護することができる。
図7を参照すると、表示装置100は、表示パネル120の表示面がローラー161に向かうインワード(inward)方式でワインディングされる。即ち、表示パネル120がローラー161にワインディングされる場合、表示パネル120と上部カバー110aのうち表示パネル120がローラー161にさらに近く配置され得、視聴方向は、
図7に示されたように、トップカバー151側でないボトムカバー152側から表示パネル120を眺める方向であり得る。
【0141】
また
図6cを参照すると、第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21は、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の下側の第1上部カバー110a1の凸部110a11より第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の上側の第1上部カバー110a1の凸部110a11にさらに近く配置される。
【0142】
上述したように、表示装置100がインワード方式でワインディングされる場合、第1上部カバー110a1は、第2上部カバー110a2よりローラー161に隣接してワインディングされるので、より小さな曲率半径でワインディングされる。そこで、第1上部カバー110a1には、第2上部カバー110a2と比較して相対的に小さなスリップが発生し、第2上部カバー110a2の位置変化より小さな位置変動が起こり得る。即ち、ワインディング時に、第2上部カバー110a2の上側末端は、第1上部カバー110a1の上側末端より下側方向にさらに移動し得る。そこで、第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21が第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の下側方向にさらに移動し得る。従って、第2上部カバー110a2の凸部110a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1、d2、…、dn-1、dnを確保して第2上部カバー110a2の凸部110a21のスリップを受容することができる。
【0143】
また
図6cを参照すると、第2上部カバー110a2の凸部110a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1、d2、…、dn-1、dnは、ローラー161と離れるほど大きくなり得る。
図6cを参照すると、ローラー161と隣接した上部カバー110aの下側で第1上部カバー110a1の凸部110a11は、第2上部カバー110a2の凸部110a21と一定の間隔離隔されている。第2上部カバー110a2の凸部110a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1は、例えば、組立公差に対応し得る。そこで、工程誤差が発生しても第2上部カバー110a2が第1上部カバー110a1に離脱せず噛み合うように組み立てることができる。一方、ローラー161と遠い距離に配置された上部カバー110aの上側で第2上部カバー110a2の凸部110a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離dnは、上部カバー110aの下側で第2上部カバー110a2の凸部110a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の距離dn、dn2、…、dn-1より大きくてよい。即ち、第2上部カバー110a2の凸部110a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離dn、dn2、…、dn-1は、ローラー161側からヘッドバー172側へ行くほど増加し得る。そこで、第2上部カバー110a2の凸部110a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離dn、dn2、…、dn-1をローラー161と表示パネル120との間の半径が増加する上部カバー110aの上側で増加させて第2上部カバー110a2のスリップを受容することができる。
【0144】
一方、第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11及び複数の凹部110a12のいずれにも第1開口部111aが配置され得る。そこで、第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11及び複数の凹部110a12は、いずれも第1延性領域MA1であり得る。
【0145】
これに対して、第2上部カバー110a2の第2開口部111bは、第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22または複数の凸部110a21のうち一つの領域に配置されるか、複数の凹部110a22の一部の領域及び複数の凸部110a21の一部の領域のいずれにも配置され得る。そこで、第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22及び複数の凸部110a21それぞれは、第2上部カバー110a2の第2延性領域MA2及び支持領域PAに対応し得、これに制限されず、第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22及び複数の凸部110a21は、支持領域PAの一部または第2延性領域MA2の一部の領域に対応し得る。即ち、第2上部カバー110a2の第2開口部111bの配置位置は、第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22と複数の凸部110a21の配置と関係なく独立して設計され得る。
【0146】
図6a及び
図7を参照すると、ヘッドバー172は、表示パネル120の最上端で、表示パネル120の正面及び背面を囲むように配置される。
【0147】
上部カバー110aの最上端領域にヘッドバー172との締結のために、第1締結ホールAH1及びヘッドバー172と第1締結ホールAH1を貫通する締結部材SCが配置される。そこで、ヘッドバー172に締結されたリンク部171が上昇または下降時、上部カバー110a及び上部カバー110aに貼り付けられた表示パネル120もまた共に昇降または下降され得る。
【0148】
まず、
図6a及び
図7を参照すると、第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1は、第1行に配置される第1上部締結ホールAH1a及び第2行に配置される第1下部締結ホールAH1bを含む。
【0149】
第1上部カバー110a1の第1締結ホールAH1は、締結部材SCと対応する位置で複数の締結部材SCと対応する大きさに配置される。そこで、第1上部カバー110a1は、締結部材SCによりヘッドバー172に固定され、リンク部171が上昇または下降時、ヘッドバー172と共に第1上部カバー110a1の末端が共に昇降または下降され得る。
【0150】
次に、
図6b及び
図7を参照すると、第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1は、複数の締結部材SCのうち一部と対応する位置に配置され、上下方向の幅(大きさ)が左右方向の幅(大きさ)より長い形状を有し得る。このとき、
図7に示されたように、表示パネル120がフルアンワインディングされているとき、複数の締結部材SCは、第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1の下側に隣接するように配置される。
【0151】
一方、第1上部カバー110a1は、第2上部カバー110a2よりローラー161と隣接してワインディングされるので、第1上部カバー110a1には、第2上部カバー110a2と比較して相対的に小さなスリップが発生する。そこで、ワインディング時に、第2上部カバー110a2の上側末端は、第1上部カバー110a1の上側末端より下側方向にさらに移動し得る。そこで、第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1を上下方向に長く形成して、表示パネル120がワインディングされる過程で締結部材SCが第2上部カバー110a2の第1締結ホールAH1の上側に移動できるようにして、ワインディング時、複数の締結部材SCの移動を受容することができる。
【0152】
また、
図7を参照すると、第2上部カバー110a2の上側末端と側面は、ヘッドバー172と離隔されて配置される。上述したように、表示パネル120がワインディングまたはアンワインディングされる過程で第2上部カバー110a2にスリップが発生するので、第2上部カバー110a2の上側末端をヘッドバー172と離隔させて、スリップ時に発生する摩擦を防止することができる。
【0153】
表示パネルがワインディングまたはアンワインディングされるとき、表示パネルのスリップ現象が最小化されながら表示パネルに加えられる応力を低減させるために表示パネルを支持する上部カバーに複数の開口部を配置した。ただし、上部カバーの厚さによって上部カバーの開口部形成工程に必要となる時間及びコストが増加し得る。例えば、上部カバーの開口部をエッチング(Etching)工程で形成する場合、上部カバーの厚さが増加するにつれエッチング工程時間及び工程コストが増加し得る。また、エッチング工程で開口部を形成する場合、上部カバーの厚さ増加によってエッチングされる開口部の面積が増加し得る。そこで、上部カバーの開口部の面積が増加してユーザに上部カバーの開口部が視認される問題が発生し得、エッチングされる方向による工程偏差が発生し得る。
【0154】
一般の偏光板は、入射する光の偏光のためにポリビニルアルコール(PVA)系高分子フィルムを偏光層として含む。ただし、ポリビニルアルコール(PVA)系高分子物質は、吸湿性の良い物質からなるので、湿度によって体積の変化が発生する。即ち、偏光層は、湿度の高い環境で水分を吸収して膨張し、湿度の低い環境で水分が排出されるにつれ収縮することで延伸方向に反りが発生するようになり、これによって偏光板及び偏光板が貼り付けられた表示パネルに反りが発生する。
【0155】
本発明の一実施例に係る表示装置100においては、上部カバー110aが薄い厚さの第1上部カバー110a1及び第2上部カバー110a2で構成される。従って、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと第2上部カバー110a2の第2開口部111bは、互いに独立した工程で形成され得る。そこで、第1上部カバー110a1で第1開口部111aを形成するためにエッチング工程を進行する時間及び第2上部カバー110a2に第2開口部111bを形成するためにエッチング工程を進行する時間は、第1上部カバー110a1の厚さと第2上部カバー110a2の厚さの和を厚さとして有する単一の上部カバー全体で開口部を形成するためにエッチング工程を進行する時間より短縮され得る。また、第1上部カバー110a1の厚さと第2上部カバー110a2の厚さの和を厚さとして有する単一の上部カバー全体で開口部を形成する場合に対比して第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2にそれぞれ開口部を形成する場合により小さな大きさの開口部111を形成することができる。そこで、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと第2上部カバー110a2の第2開口部111bを互いに独立した工程で形成して最終的な上部カバー110aの厚さ減少なしに開口部111の面積を最小化することができる。従って、表示装置100の剛性を維持したまま開口部111がユーザに視認される問題が解決され得る。
【0156】
また、本発明の一実施例に係る表示装置100の第2上部カバー110a2は、複数の第2延性領域MA2の間に配置される複数の支持領域PAを含む。そこで、上部カバーの前面が開口部が含まれた延性領域で構成された場合と比較して、剛性を有することができる。また、上部カバー110aを互いに噛み合う複数のカバーで構成する場合、上部カバー110aが単一のカバーで構成された場合と比較して厚さに対比して高い剛性を有することができる。そこで、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、偏光板の膨張により発生し得る表示装置100の反りを改善しながらも開口部111の視認を防止することができる。
【0157】
また、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、互いに対応する第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の幅と第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21の幅との差及び互いに対応する第2上部カバー110a2の複数の凹部110a22の幅と第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の幅との差を、ローラー161と隣接した上部カバー110aの下側から上部カバー110aの上側へ行くほど増加するように配置する。また、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、表示パネル120がローラー161にワインディングされる場合、ワインディング時に、第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21を第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の下側の第1上部カバー110a1の凸部110a11より第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の上側の第1上部カバー110a1の凸部110a11にさらに近く配置する。そこで、第2上部カバー110a2のスリップによる第2上部カバー110a2の複数の凸部110a21の移動を受容することができる。従って、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、表示パネル120が浮き上がるか表示パネル120にシワが発生する問題を低減することができる。
【0158】
図8は、本発明の他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
図8の表示装置800の上部カバー810aは、
図1乃至
図7の表示装置100の上部カバー110aと比較して第2上部カバー810a2の複数の凸部810a21及び複数の凹部810a22だけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
図8においては、図示の便宜のために、表示装置800の多様な構成要素のうち上部カバー810aだけを示した。
【0159】
図8を参照すると、第2上部カバー810a2は、複数の凸部810a21及び複数の凹部810a22を含む。複数の凸部810a21及び複数の凹部810a22それぞれは、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12及び複数の凸部110a11と噛み合うように配置される。
【0160】
一方、本発明の他の実施例に係る表示装置800は、表示パネル120の表示面がローラー161に向かうアウトワード(outward)方式でワインディングされる。即ち、表示パネル120がローラー161と対向しないようにワインディングされる場合と、表示パネル120と上部カバー810aのうち上部カバー810aがローラー161にさらに近く配置され得る。
【0161】
図8を参照すると、第2上部カバー810a2の複数の凸部810a21は、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の上側の第1上部カバー110a1の凸部110a11より第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の下側の第1上部カバー110a1の凸部110a11にさらに近く配置される。上述したように、表示装置800がアウトワード方式でワインディングされる場合、第1上部カバー110a1は、ローラー161に隣接してワインディングされる第2上部カバー810a2より大きな曲率半径でワインディングされる。そこで、ワインディング時に、第1上部カバー110a1の上側末端は、第2上部カバー810a2の上側末端より下側方向にさらに移動し、第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11が第2上部カバー810a2の複数の凹部810a22の下側方向にさらに移動し得る。従って、第2上部カバー810a2の凸部810a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1、d2、…、dn-1、dnを確保して第1上部カバー110a1の凸部110a11のスリップを受容することができる。
【0162】
図8を参照すると、第2上部カバー810a2の凸部810a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1、d2、…、dn-1、dnは、ローラー161と離れるほど大きくなり得る。即ち、互いに対応する第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の幅と第2上部カバー810a2の複数の凸部810a21の幅との差及び互いに対応する第2上部カバー810a2の複数の凹部810a22の幅と第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の幅との差は、ローラー161と隣接した上部カバー810aの下側から上部カバー810aの上側へ行くほど増加し得る。そこで、ローラー161と表示パネル120との間の半径増加によって上部カバー810aの上側で増加する第1上部カバー110a1のスリップを受容することができる。
【0163】
一方、第2上部カバー810a2の第1締結ホールAH1は、上下方向の幅(大きさ)が左右方向の幅(大きさ)より長い形状を有し得る。このとき、表示パネル120がフルアンワインディングされているとき、複数の締結部材SCは、第2上部カバー810a2の第1締結ホールAH1の上側に隣接するように配置される。そこで、表示パネル120がアウトワード方式でワインディングされる過程で第2上部カバー810a2の第1締結ホールAH1が上側方向に移動する締結部材SCの移動を受容することができる。
【0164】
一方、第2上部カバー810a2は、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと同じ形状の複数の第2開口部111bを含む。第2上部カバー810a2の第2開口部111bの配置位置は、第2上部カバー810a2の複数の凹部810a22と複数の凸部810a21の配置と関係なく独立して設計され得る。
【0165】
本発明の他の実施例に係る表示装置800においては、上部カバー810aが薄い厚さの第1上部カバー110a1及び第2上部カバー810a2で構成され、第1上部カバー110a1及び第2上部カバー810a2を互いに噛み合うように構成する。そこで、単一のカバーで構成された場合と比較して厚さに対比して高い剛性を有することができ、偏光板の膨張により発生し得る表示装置800の反りを改善することができる。
【0166】
また、本発明の他の実施例に係る表示装置800においては、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと第2上部カバー810a2の第2開口部111bを互いに独立した工程で形成して第1開口部111a及び第2開口部111bを開口部111の面積を最小化することができる。従って、表示装置800の剛性を維持したまま開口部111がユーザに視認される問題が解決され得る。
【0167】
また、本発明の他の実施例に係る表示装置800においては、互いに対応する第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の幅と第2上部カバー810a2の複数の凸部810a21の幅との差及び互いに対応する第2上部カバー810a2の複数の凹部810a22の幅と第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の幅との差を、ローラー161と隣接した上部カバー810aの下側から上部カバー810aの上側へ行くほど増加するように配置する。そこで、表示装置800がアウトワード方式でワインディングされる場合、上部カバー810aの上側で増加する第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の移動を受容して表示パネル120が浮き上がるか表示パネル120にシワが発生する問題を低減することができる。
【0168】
図9は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。
図9の表示装置900の上部カバー910aは、
図1乃至
図7の表示装置100の上部カバー110aと比較して第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21及び複数の凹部910a22だけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
図9においては、図示の便宜のために、表示装置900の多様な構成要素のうち上部カバー910aだけを示した。
【0169】
図9を参照すると、第2上部カバー910a2は、複数の凸部910a21及び複数の凹部910a22を含む。第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21及び複数の凹部910a22それぞれは、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12及び複数の凸部110a11と噛み合うように配置される。
【0170】
一方、本発明の他の実施例に係る表示装置900は、表示パネル120の表示面がローラー161に向かうアウトワード方式でワインディングされ得、また、インワード方式でワインディングされ得る。そこで、表示パネル120がローラー161にワインディングされる場合、表示パネル120と上部カバー910aのうち上部カバー910aがローラー161にさらに近く配置され得、表示パネル120がローラー161にさらに近く配置され得る。
【0171】
図9を参照すると、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の下側で第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1’、d2’、…、dn-1’、dn’は、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の上側で第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1、d2、…、dn-1、dnと同一である。
【0172】
そこで、表示装置900がアウトワード方式でワインディングされる場合、第1上部カバー110a1は、ローラー161に隣接してワインディングされる第2上部カバー910a2より大きな曲率半径でワインディングされるので、第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11が第2上部カバー910a2の複数の凹部910a22の下側方向にさらに移動し得る。また、表示装置900がインワード方式でワインディングされる場合、第2上部カバー910a2は、ローラー161に隣接してワインディングされる第1上部カバー110a1より大きな曲率半径でワインディングされるので、第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21が第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の下側方向にさらに移動し得る。従って、第2上部カバー910a2の凸部910a21の上側だけではなく第2上部カバー910a2の凸部910a21の下側でも第2上部カバー910a2の凸部910a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1’、d2’、…、dn-1’、dn’を配置して、確保して第1上部カバー110a1の凸部110a11または第2上部カバー910a2の凸部910a21のスリップを受容することができる。
【0173】
図9を参照すると、第2上部カバー910a2の凸部910a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1、d1’、d2、d2’、…、dn-1、dn-1’、dn、dn’は、ローラー161と離れるほど大きくなり得る。そこで、ローラー161と表示パネル120との間の半径増加によって増加する第1上部カバー110a1のスリップまたは第2上部カバー910a2のスリップを受容することができる。
【0174】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置900においては、上部カバー910aが薄い厚さの第1上部カバー110a1及び第2上部カバー910a2で構成され、第1上部カバー110a1及び第2上部カバー910a2を互いに噛み合うように構成する。そこで、単一のカバーで構成された場合と比較して厚さに対比して高い剛性を有することができ、偏光板の膨張により発生し得る表示装置900の反りを改善することができる。
【0175】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置900においては、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと第2上部カバー910a2の第2開口部111bを互いに独立した工程で形成して第1開口部111a及び第2開口部111bを開口部111の面積を最小化することができる。従って、表示装置900の剛性を維持したまま開口部111がユーザに視認される問題が解決され得る。
【0176】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置900においては、互いに対応する第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の幅と第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21の幅との差及び互いに対応する第2上部カバー910a2の複数の凹部910a22の幅と第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の幅との差を、ローラー161と隣接した上部カバー910aの下側から上部カバー910aの上側へ行くほど増加するように配置する。また、第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の下側で第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1’、d2’、…、dn-1’、dn’を第1上部カバー110a1の複数の凹部110a12の上側で第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21と第1上部カバー110a1の凸部110a11との間の離隔距離d1、d2、…、dn-1、dnと同一に配置する。そこで、表示装置900がインワード方式でワインディングされる場合、上部カバー910aの上側で増加する第2上部カバー910a2の複数の凸部910a21の移動を受容することができ、表示装置900がアウトワード方式でワインディングされる場合、第1上部カバー110a1の複数の凸部110a11の移動を受容して表示パネル120が浮き上がるか表示パネル120にシワが発生する問題を低減することができる。
【0177】
図10aは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第1上部カバーの平面図である。
図10bは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第2上部カバーの平面図である。
図10cは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な平面図である。
図10dは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。本発明のまた他の実施例に係る表示装置1000の上部カバー1010aは、
図1乃至
図7の表示装置100の上部カバー110aと比較して第1上部カバー1010a1の第3領域A3及び第2上部カバー1010a2の第3領域A3だけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
図10a乃至
図10dにおいては、図示の便宜のために、表示装置1000の多様な構成要素のうち上部カバー1010aだけを示した。
【0178】
図10aを参照すると、第1上部カバー1010a1は、第1領域A1及び第2領域A2及び第3領域A3を含む。
【0179】
第1上部カバー1010a1の第3領域A3は、第1延性領域MA1を含む。第1上部カバー1010a1の第1延性領域MA1は、複数の第1開口部1011aを含む。
【0180】
図10bを参照すると、第2上部カバー1010a2は、第1領域A1及び第2領域A2及び第3領域A3を含む。
【0181】
第2上部カバー1010a2は、第3領域A3で複数の第2延性領域MA2及び複数の第2延性領域MA2の間の複数の支持領域PAを含む。
【0182】
第2上部カバー1010a2の第2延性領域MA2は、複数の第2開口部1011bを含む。第2上部カバー1010a2の第2延性領域MA2は、第1上部カバー1010a1中、第2上部カバー1010a2の複数の支持領域PAと重畳しない第1上部カバー1010a1の第1延性領域MA1の他の一部の領域に対応するように配置される。このとき、第1開口部1011aと第2開口部1011bは互いに完全に重畳し得、第2上部カバー1010a2の第2延性領域MA2で第1開口部1011a及び第2開口部1011bを通して第2上部カバー1010a2の裏側に配置された物体が第1上部カバー1010a1の前面で視認され得る。
【0183】
第2上部カバー1010a2の複数の支持領域PAは、第1上部カバー1010a1の複数の第1延性領域MA1の一部に対応するように配置される。
【0184】
図10c及び
図10dを参照すると、複数の支持領域PAには、複数の突出パターン1013が配置され得る。複数の突出パターン1013は、第1上部カバー1010a1が配置された方向に突出して配置される。複数の突出パターン1013は、第1上部カバー1010a1の第1開口部1011aと同じ形状であってよい。一方、複数の突出パターン1013の大きさは、複数の第1開口部1011aの大きさより小さくてよい。
【0185】
図10c及び
図10dを参照すると、複数の突出パターン1013は、第1上部カバー1010a1の複数の第1開口部1011aに対応する位置に配置される。そこで、複数の突出パターン1013は、複数の第1開口部1011aに挿入され得る。従って、
図10cに示されたように、第1上部カバー1010a1の第1延性領域MA1で複数の第1開口部1011aを通して第2上部カバー1010a2の複数の突出パターン1013の上面が視認され得る。
【0186】
一方、第1上部カバー1010a1及び第2上部カバー1010a2は、それぞれ複数の凹部1010a12、1010a22及び複数の凸部1010a11、1010a21を含み、第1上部カバー1010a1の複数の凹部1010a12及び複数の凸部1010a11は、第2上部カバー1010a2の複数の凹部1010a22及び複数の凸部1010a21と噛み合うように配置され得る。
【0187】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置1000においては、上部カバー1010aが薄い厚さの第1上部カバー1010a1及び第2上部カバー1010a2で構成され、第1上部カバー1010a1及び第2上部カバー1010a2を互いに噛み合うように構成する。そこで、単一のカバーで構成された場合と比較して厚さに対比して高い剛性を有することができ、偏光板の膨張により発生し得る表示装置1000の反りを改善することができる。
【0188】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1000においては、第1上部カバー1010a1の第1開口部1011aと第2上部カバー1010a2の第2開口部1011bを互いに独立した工程で形成して第1開口部1011a及び第2開口部1011bの面積を最小化することができる。従って、表示装置1000の剛性を維持したまま第1開口部1011a及び第2開口部1011bがユーザに視認される問題が解決され得る。
【0189】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1000においては、第2上部カバー1010a2の支持領域PAに複数の突出パターン1013が配置される。そこで、第2上部カバー1010a2の複数の突出パターン1013が第1上部カバー1010a1の複数の第1開口部1011aに挿入されて第1上部カバー1010a1と第2上部カバー1010a2の結合力が強化され、上部カバー1010a全体の剛性が向上し得る。また、複数の突出パターン1013は、複数の第1開口部1011aが配置された方向に突出して複数の第1開口部1011aを充填する形態に配置される。このとき、複数の突出パターン1013の大きさは、複数の第1開口部1011aの大きさより小さくてよい。そこで、上部カバー1010aの前面及び表示パネル120で複数の第1開口部1011aの視認を防止でき、上部カバー1010aの平坦度を向上させることができる。
【0190】
図11aは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第1上部カバーの平面図である。
図11bは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第2上部カバーの平面図である。
図11cは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な平面図である。
図11dは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の上部カバーの概略的な断面図である。本発明のまた他の実施例に係る表示装置1100の上部カバー1110aは、
図1乃至
図7の表示装置100の上部カバー110aと比較して第1上部カバー1110a1の第3領域A3及び第2上部カバー1110a2の第3領域A3だけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
図11a乃至
図11dにおいては、図示の便宜のために、表示装置1100の多様な構成要素のうち上部カバー1110aだけを示した。
【0191】
第1上部カバー1110a1は、第3領域A3に配置される複数の第1延性領域MA1及び複数の第1延性領域MA1の間の複数の第1支持領域PA1を含む。
【0192】
第1上部カバー1110a1の第1延性領域MA1は、複数の第1開口部1111aを含む。
【0193】
複数の第1支持領域PA1には、複数の第1延性領域MA1に形成されたような複数の第1開口部1111aは配置されない。
【0194】
第2上部カバー1110a2は、第3領域A3に配置される複数の第2延性領域MA2及び複数の第2延性領域MA2の間の複数の第2支持領域PA2を含む。
【0195】
第2上部カバー1110a2の第2延性領域MA2は、第1上部カバー1110a1の複数の第1支持領域PA1に対応して(e.g.、重畳するように)配置される。
【0196】
第2上部カバー1110a2の複数の第2延性領域MA2には、複数の第2開口部1111bが配置される。複数の第2開口部1111bは、第1上部カバー1110a1の第1開口部1111aと同じ形状であってよいが、これに制限されない。
【0197】
第2上部カバー1110a2の複数の第2支持領域PA2は、第1上部カバー1110a1の複数の第1延性領域MA1に対応して(e.g.、重畳するように)配置される。
【0198】
第2上部カバー1110a2の第2支持領域PA2には、第2延性領域MA2に形成されたような複数の第2開口部1111bが配置されない。そこで、第2上部カバー1110a2は、第2支持領域PA2で第2上部カバー1110a2の前面に配置された第1上部カバー1110a1を支持することができる。
【0199】
一方、
図11b乃至
図11dを参照すると、第2上部カバー1110a2の複数の第2支持領域PA2に複数の突出パターン1113が配置される。第2上部カバー1110a2の突出パターン1113は、第1上部カバー1110a1の厚さだけ突出して配置され得る。
【0200】
第2上部カバー1110a2の突出パターン1113は、第1開口部1111aと同じ形状であってよい。また、第2上部カバー1110a2の突出パターン1113は、第1上部カバー1110a1の第1開口部1111aと同じ大きさであってよい。
【0201】
そこで、
図11dを参照すると、複数の突出パターン1113は、第1上部カバー1110a1の複数の第1開口部1111aに挿入され得る。そこで、
図11cのように、第2上部カバー1110a2の複数の第2支持領域PA2と重畳する領域で第1上部カバー1110a1の第1開口部1111aを通して第2上部カバー1110a2の突出パターン1113が露出され得る。このとき、複数の突出パターン1113は、第1上部カバー1110a1の複数の第1開口部1111aを離隔空間なしに充填することができる。
【0202】
一方、
図11c及び
図11dを参照すると、第2上部カバー1110a2の第2開口部1111bは、第1上部カバー1110a1の複数の第1支持領域PA1により支持され得る。そこで、上部カバー1110aの前面で第2開口部1111bが視認されなくなり得る。
【0203】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置1100においては、上部カバー1110aが薄い厚さの第1上部カバー1110a1及び第2上部カバー1110a2で構成され、第1上部カバー1110a1及び第2上部カバー1110a2を互いに噛み合うように構成する。そこで、単一のカバーで構成された場合と比較して厚さに対比して高い剛性を有することができ、偏光板の膨張により発生し得る表示装置1100の反りを改善することができる。
【0204】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1100においては、第1上部カバー1110a1の第1開口部1111aと第2上部カバー1110a2の第2開口部1111bを互いに独立した工程で形成して第1開口部1111a及び第2開口部1111bの面積を最小化することができる。従って、表示装置1100の剛性を維持したまま第1開口部1111a及び第2開口部1111bがユーザに視認される問題が解決され得る。
【0205】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1110においては、第2上部カバー1110a2の第2支持領域PA2に突出パターン1113が配置される。そこで、第2上部カバー1110a2の突出パターン1113が第1上部カバー1110a1の第1開口部1111aに挿入されて第1上部カバー1110a1と第2上部カバー1110a2の結合力が強化され、上部カバー1110a全体の剛性が向上し得る。
【0206】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1110においては、第2上部カバー1110a2の複数の突出パターン1113の大きさは、複数の第1開口部1111aの大きさと同一であり得る。そこで、離隔空間なしに複数の突出パターン1113が複数の第1開口部1111aを充填することで上部カバー1110aの前面が開口領域なしに平らな形態に認知され得る。そこで、上部カバー1110aの平坦度が向上し得、上部カバー1110aの前面及び表示パネル120で複数の第1開口部1111aの視認を防止することができる。一方、突出パターン1113の上面は、第1開口部1111aを通して表示パネル120と接し得る。そこで、上部カバー1110aの前面が表示パネル120と接し得る。従って、表示パネル120と上部カバー1110aの接着面積が増加し、表示パネル120と上部カバー1110aの剥離を防止することができる。
【0207】
図12は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の第2上部カバーの概略的な断面図である。本発明のまた他の実施例に係る表示装置1200の上部カバーは、
図1乃至
図7の表示装置100の上部カバー110aと比較して摩擦低減層1280が追加されるという点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
図12においては、図示の便宜のために、表示装置1200の多様な構成要素のうち第2上部カバー110a2及び摩擦低減層1280だけを示した。
【0208】
摩擦低減層1280は、互いに対向する第1上部カバー110a1の表面及び第2上部カバー110a2の表面のうち少なくとも一つに配置され得る。例えば、
図12に示されたように、第2上部カバー110a2の一面には、摩擦低減層1280が配置されてもよく、第1上部カバー110a1の一面に摩擦低減層1280が配置されてもよい。
摩擦低減層1280は、摩擦係数の低い材質で構成され得る。例えば、摩擦低減層1280は、テフロン(登録商標)のような物質からなり得るが、これに制限されるものではない。そこで、摩擦低減層1280は、第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2との間で水平方向の摩擦力を減少させることができる。
【0209】
一方、
図12においては示していないが、互いに対向する第1上部カバー110a1の表面及び第2上部カバー110a2の表面のうち少なくとも一つに配置される磁石をさらに含むことができる。磁石は、第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2を貼り付けることができ、第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2との間の結合力を増加させることができる。
【0210】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置1200においては、上部カバー110aが薄い厚さの第1上部カバー110a1及び第2上部カバー110a2で構成され、第1上部カバー110a1及び第2上部カバー110a2を互いに噛み合うように構成する。そこで、単一のカバーで構成された場合と比較して厚さに対比して高い剛性を有することができ、偏光板の膨張により発生し得る表示装置1200の反りを改善することができる。
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1200においては、第1上部カバー110a1の第1開口部111aと第2上部カバー110a2の第2開口部111bを互いに独立した工程で形成して開口部111の面積を最小化することができる。従って、表示装置1200の剛性を維持したまま開口部111がユーザに視認される問題が解決され得る。
【0211】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1200においては、第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2との間に摩擦低減層1280および/または磁石が配置される。第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2が直接に接する場合、ワインディング過程で第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2との間で摩擦が発生して、表示パネル120のワインディングが円滑でないことがあり得る。そこで、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1200においては、第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2との間に摩擦低減層1280および/または磁石を配置して第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2が分離されないように結合力を維持しながら、ワインディング時には第1上部カバー110a1及び第2上部カバー110a2が物理的な衝撃なしにスリップすることができる。そこで、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1200においては、第1上部カバー110a1と第2上部カバー110a2との間で発生し得る剥離、割れ等の不良を防止することができる。
【0212】
図13は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1300のプレート1310の概略的な平面図である。
図14a乃至
図14bは、
図13の拡大平面図である。
図14aは、
図13のA領域に対する拡大平面図である。
図14bは、
図13のB領域に対する拡大平面図である。
図14cは、
図13のC領域に対する拡大平面図である。
【0213】
図13を参照すると、第1プレートは、複数の第1延性領域MA1及び複数の第1延性領域の間の複数の支持領域を含む。
【0214】
第1プレートの第1延性領域は、複数の第1開口部1311aを含む。
【0215】
第1プレートの複数の支持領域は、複数の第1延性領域の間に配置される。複数の支持領域には、複数の第1延性領域に形成されたような複数の第1開口部1311aは配置されない。
【0216】
第2プレートの支持領域には、複数の突出パターン1313が配置される。複数の突出パターン1313は、第1プレートの複数の第1延性領域に対応して配置される。
【0217】
複数の突出パターン1313は、第1プレートの厚さだけ突出して配置され得る。
【0218】
複数の突出パターン1313は、第1プレートの複数の第1開口部1311aに挿入され得る。即ち、第2プレートの複数の支持領域と重畳する領域で第1プレートの第1開口部1311aを通して第2プレートの突出パターン1313が露出され得る。
【0219】
プレート1310aは、カーブド状態であるとき、位置によって異なる曲率半径でカーブドされ得る。例えば、プレート1310aは、中央部から縁へ行くほど曲率半径が小さくなり得るが、これに制限されるものではない。
【0220】
このとき、複数の突出パターン1313の形状、位置、間隔及び大きさ等は、カーブド表示装置1300がカーブド状態である時の曲率半径によって多様に形成され得る。例えば、表示装置1300の中央部は相対的に大きな曲率半径で反って表示装置1300の縁で相対的に小さな曲率半径で反る場合、複数の突出パターン1313の幅は、プレート1310aの中心部から縁へ行くほど小さくなり得る。そこで、突出パターン1313と第1開口部1311aの側面との間の離隔距離は、プレート1310aの中心部から縁へ行くほど増加し得る。
【0221】
図14a及び
図14bを参照すると、プレート1310aの縁で突出パターン1313と第1開口部1311aの側面との間の離隔距離d1は、プレート1310aの中央部で突出パターン1313と第1開口部1311aの側面との間の離隔距離d2より大きい。また、
図14b及び
図14cを参照すると、プレート1310aの縁に突出パターン1313と第1開口部1311aの側面との間の離隔距離d3は、プレート1310aの中央部で突出パターン1313と第1開口部1311aの側面との間の離隔距離d2より大きい。
【0222】
一方、
図13乃至
図14cにおいては示していないが、第2プレートは、複数の第2開口部を含むことができる。複数の第2開口部は、第1プレートの第1開口部1311aと同じ形状であってよいが、これに制限されない。
【0223】
第2プレートの複数の第2開口部は、第1プレートの複数の支持領域に対応して配置され得る。そこで、第1プレートの複数の支持領域の背面に配置された第2プレートの第2開口部は、プレート1310aの前面で視認されなくなり得る。
【0224】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置1300のプレート1310aでは、プレート1310aが薄い厚さの第1プレート及び第2プレートで構成され、第1プレート及び第2プレートを互いに噛み合うように構成する。そこで、プレート1310aは、単一のカバーで構成された場合と比較して厚さに対比して高い剛性を有することができる。
【0225】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1300のプレート1310aでは、第1プレートの第1開口部1311aと第2プレートの第2開口部を互いに独立した工程で形成して第1開口部1311a及び第2開口部の面積を最小化することができる。従って、表示装置1300の剛性を維持したままプレート1310aの前面に配置される表示パネルで第1開口部1311a及び第2開口部がユーザに視認される問題が解決され得る。
【0226】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1300のプレート1310aでは、第2プレートに突出パターン1313が配置される。そこで、第2プレートの突出パターン1313が第1プレートの第1開口部1311aに挿入されて第1プレートと第2プレートの結合力が強化され、プレート1310a全体の剛性が向上し得る。
【0227】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置1300のプレート1310aでは、カーブド状態であるとき、曲率半径によって突出パターン1313と第1開口部1311aの側面との間の離隔距離を異なるように配置する。例えば、プレート1310aが中心方向にカーブドされ、カーブドされる曲率半径がプレート1310aの縁へ行くほど小さくなる場合、プレート1310aの縁で第1開口部1311aはさらに多く収縮し得る。そこで、曲率半径が減少する領域で突出パターン1313と第1開口部1311aの側面との間の離隔距離を増加させて形成して、第1開口部1311aの変動を受容することができ、そこで、安定したカーブド動作を具現することができる。
【0228】
以下においては、本発明の多様な実施例に係る表示装置100、1100の効果を説明するために表1を参照する。
【0229】
【0230】
表1において、比較例は、表示装置の表示パネルを支持する上部カバーが単一カバーで形成された場合であり、実施例1は、
図1乃至
図7に示された本発明の一実施例に係る表示装置100の上部カバー110aの場合であり、実施例2は、
図11a乃至
図11dに示された本発明のまた他の実施例に係る表示装置1100の上部カバー1110aの場合である。比較例と、実施例1及び実施例2の上部カバー110a、1110aの全体厚さは、0.4mmと同一である。即ち、比較例は、上部カバーが単一カバーで0.4mmの厚さを有し、実施例1の場合、第1上部カバー110a1の厚さが0.2mmであり、第2上部カバー110a2の厚さが0.2mmであり、実施例2の場合にも、第1上部カバー1110a1の厚さが0.2mmであり、第2上部カバー1110a2の厚さが0.2mmである。[表1]の変位量は、比較例と、実施例1及び実施例2の上部カバー110a、1110aの一側を固定した状態で、上部カバー110a、1110aの他側で下部方向に20Nの力を加えた場合、上部カバー110a、1110aの他側がどれくらい下部に移動したかを示す。
【0231】
表1を参照すると、変位量の比較時、実施例1の場合、比較例と比較して59%反りの水準が改善された。また、荷重による変形量の比較時、実施例2の場合、実施例1と比較して76%反りの水準が改善されることを確認することができる。
【0232】
本発明の実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
【0233】
本発明の一実施例に係る表示装置は、表示パネル、表示パネルの背面を支持するカバー、及び表示パネル及びカバーをワインディングまたはアンワインディングするように構成されたローラーを含み、カバーは、表示パネルに接着される上部カバーを含み、上部カバーは、第1上部カバー及び複数の凹部と複数の凸部を含む第2上部カバーを含み、第1上部カバーは、表示パネルと第2上部カバーとの間に配置され、第1上部カバーは、第2上部カバーの複数の凹部及び複数の凸部と噛み合うように配置される。
【0234】
本発明の他の特徴によれば、第1上部カバーは、複数の第1開口部を含み、第2上部カバーは、複数の第1開口部のうち一部と重畳する複数の第2開口部を含むことができる。
【0235】
本発明のまた他の特徴によれば、第1上部カバーは、表示パネルと重畳し、複数の第1開口部が配置される延性領域を含み、第2上部カバーは、複数の第2開口部が配置される複数の延性領域及び複数の延性領域の間の複数の支持領域を含むことができる。
【0236】
本発明のまた他の特徴によれば、第2上部カバーは、複数の支持領域に配置される複数の突出パターンをさらに含み、複数の突出パターンは、第1上部カバーの複数の第1開口部に挿入され得る。
【0237】
本発明のまた他の特徴によれば、複数の突出パターンの大きさは、複数の第1開口部の大きさより小さくてよい。
【0238】
本発明のまた他の特徴によれば、第1上部カバーは、複数の第1開口部が配置される複数の延性領域及び複数の延性領域の間の複数の支持領域を含み、第2上部カバーは、第1上部カバーの複数の支持領域に対応し、複数の第2開口部が配置される複数の延性領域及び第1上部カバーの複数の延性領域に対応する複数の支持領域を含むことができる。
【0239】
本発明のまた他の特徴によれば、第2上部カバーは、第2上部カバーの複数の支持領域に配置される複数の突出パターンをさらに含み、複数の突出パターンは、第1上部カバーの複数の第1開口部に挿入され得る。
【0240】
本発明のまた他の特徴によれば、複数の突出パターンの大きさは、複数の第1開口部の大きさと同一であり得る。
【0241】
本発明のまた他の特徴によれば、第1上部カバーは、第2上部カバーの複数の凹部及び複数の凸部と噛み合うように配置される複数の凹部及び複数の凸部を含み、第1上部カバーの複数の凹部の幅は、第2上部カバーの複数の凸部の幅より大きく、第2上部カバーの複数の凹部の幅は、第1上部カバーの複数の凸部の幅より大きくてよい。
【0242】
本発明のまた他の特徴によれば、互いに対応する第1上部カバーの複数の凹部の幅と第2上部カバーの複数の凸部の幅との差及び互いに対応する第2上部カバーの複数の凹部の幅と第1上部カバーの複数の凸部の幅との差は、ローラーと隣接した上部カバーの下側から上部カバーの上側へ行くほど増加し得る。
【0243】
本発明のまた他の特徴によれば、表示パネルの表示面がローラーと対向しないようにワインディングされる場合、第2上部カバーの複数の凸部は、第1上部カバーの複数の凹部の上側の第1上部カバーの凸部より第1上部カバーの複数の凹部の下側の第1上部カバーの凸部にさらに近く配置され得る。
【0244】
本発明のまた他の特徴によれば、表示パネルの表示面がローラーと対向するようにワインディングされる場合、第2上部カバーの複数の凸部は、第1上部カバーの複数の凹部の下側の第1上部カバーの凸部より第1上部カバーの複数の凹部の上側の第1上部カバーの凸部にさらに近く配置され得る。
【0245】
本発明のまた他の特徴によれば、第1上部カバーの複数の凹部の下側で第2上部カバーの複数の凸部と第1上部カバーの凸部との間の離隔距離は、第1上部カバーの複数の凹部の上側で第2上部カバーの複数の凸部と第1上部カバーの凸部との間の離隔距離と同一であり得る。
【0246】
本発明のまた他の特徴によれば、上部カバー及び表示パネルの上端に配置されたヘッドバー、及びヘッドバーと上部カバー及び表示パネルを固定する複数の締結部材をさらに含み、第1上部カバー及び第2上部カバーのうち一つは、複数の締結部材と対応する締結ホールを含み、第1上部カバー及び第2上部カバーのうち他の一つは、複数の締結部材のうち一部と対応する締結ホールを含むことができる。
【0247】
本発明のまた他の特徴によれば、第2上部カバーの上側末端及び第2上部カバーの側面は、ヘッドバーと離隔されて配置され得る。
【0248】
本発明のまた他の特徴によれば、第1上部カバー及び第2上部カバーのうち他の一つの締結ホールは、上下方向の幅が左右方向の幅より長い形状を有し得る。
【0249】
本発明のまた他の特徴によれば、表示パネルがフルアンワインディング状態であるとき、複数の締結部材は、第1上部カバー及び第2上部カバーのうち他の一つの締結ホールの上側または下側に配置され得る。
【0250】
本発明のまた他の特徴によれば、互いに対向する第1上部カバーの表面及び第2上部カバーの表面のうち少なくとも一つに配置され、水平方向の摩擦力を減少させる摩擦低減層をさらに含むことができる。
【0251】
本発明のまた他の特徴によれば、互いに対向する第1上部カバーの表面及び第2上部カバーの表面のうち少なくとも一つに配置される磁石をさらに含むことができる。
【0252】
本発明のまた他の特徴によれば、カバーは、上部カバーとローラーを連結させる下部カバーをさらに含むことができる。
【0253】
本発明の他の実施例に係る表示装置用プレートは、複数の第1開口部を含む第1プレート、及び第1プレートの背面に配置され、複数の突出パターンを含む第2プレートを含み、第2プレートの複数の突出パターンは、第1プレートの複数の第1開口部に挿入され、複数の突出パターンと複数の第1開口部の側面との間の離隔距離は、プレートの中心部から縁へ行くほど大きくなり得る。
【0254】
本発明のまた他の特徴によれば、表示装置用プレートは、中央部では大きな曲率半径で反り、縁で小さな曲率半径でカーブドされ得る。
【0255】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本発明の請求の範囲と同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0256】
100 表示装置
110a 上部カバー
110b 下部カバー
160 ローラー部