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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-11
(45)【発行日】2024-12-19
(54)【発明の名称】広告表示システム及び広告表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20241212BHJP
   G06Q 30/0238 20230101ALI20241212BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q30/0238
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023196725
(22)【出願日】2023-11-20
【審査請求日】2023-11-20
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100207837
【弁理士】
【氏名又は名称】小松原 寿美
(72)【発明者】
【氏名】アリ トゥバ
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-282180(JP,A)
【文献】特開2023-054663(JP,A)
【文献】特開2017-167998(JP,A)
【文献】特開2019-169050(JP,A)
【文献】特開2012-013724(JP,A)
【文献】特開2014-154013(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済情報送信部であって、決済処理に伴って決済画面を表示させるためのデータを利用者端末に送信するように構成され、前記決済画面が1以上の広告枠を含み、前記1以上の広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含む、決済情報送信部と、
広告送信部であって、
前記1以上の広告枠に表示するための広告データを前記利用者端末に送信するように構成され、かつ、
第1決済処理に伴って表示された第1決済画面において前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定するように構成される、広告送信部と、
を備え、
前記広告送信部が、再表示設定がされた後の第2決済処理に伴って表示される第2決済画面の前記1以上の広告枠に表示するための前記広告データを送信する場合、前記広告データは、前記1以上の広告枠のうち少なくとも1つに表示するための前記1以上の指定広告のデータを含む、
広告表示システム。
【請求項2】
前記決済画面が複数の広告枠を含み、
前記第2決済画面の前記複数の広告枠が、前記指定広告が表示されない1以上の通常広告枠を含む場合、前記広告データは、前記1以上の通常広告枠に表示するための広告のデータを含む、
請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項3】
前記決済画面は、前記決済処理の後に前記利用者端末に表示される決済完了画面であり、
前記指定広告が表示されない前記広告枠が通常広告枠であり、
前記1以上の広告枠が1以上の前記通常広告枠を含む場合、前記広告データは、前記1以上の通常広告枠に表示するための、前記決済処理の決済情報に基づいて決定される1以上のターゲティング広告のデータを含み、
前記決済情報は、決済位置、販売者の名称、前記販売者の業種、前記販売者の取扱商品又は提供サービス、決済金額、のうち少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項4】
前記利用者端末を使用する利用者のデータを格納するように構成された利用者データベースをさらに備え、
前記利用者データベースは住所のデータを含み、
前記決済位置と前記住所との距離が第1規定距離以内である場合、前記広告データは、前記1以上の通常広告枠のうち少なくとも1つに表示するための、オンラインサービスに係る広告のデータを含む、
請求項に記載の広告表示システム。
【請求項5】
前記利用者端末を使用する利用者のデータを格納するように利用者データベースをさらに備え、
前記利用者データベースは勤務地のデータを含み、
前記決済位置と前記勤務地との距離が第2規定距離以内である場合、前記広告データは、前記1以上の通常広告枠のうち少なくとも1つに表示するための、前記勤務地から規定範囲内にある店舗に係る広告のデータを含む、
請求項に記載の広告表示システム。
【請求項6】
前記1以上の広告枠は複数の広告枠を含み、
前記広告データは、前記複数の広告枠に表示するための、前記1以上の指定広告のデータと、前記1以上の指定広告に基づいて決定された1以上の関連広告のデータと、を含む、
請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項7】
前記1以上の広告枠は複数の広告枠を含み、
前記指定広告がゲーム要素を含むゲーミング広告である場合に、
前記広告データは、前記複数の広告枠に表示するための、前記1以上の指定広告のデータと、前記指定広告とは別のゲーミング広告のデータと、を含み、
前記ゲーム要素は、くじ、クイズ、ゲーム、パズル、ルーレット、スロット、又はじゃんけんのうち少なくとも1つを含む、
請求項1~のうち何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項8】
前記利用者端末を使用する利用者のデータを格納するように構成された利用者データベースをさらに備え、
前記1以上の広告枠に表示される広告がお気に入り登録ボタンを含み、
前記広告送信部は、前記お気に入り登録ボタンがオン操作された広告をお気に入り広告として前記利用者データベースに登録するように構成され、
前記1以上の広告枠は複数の広告枠を含み、
前記広告データは、前記複数の広告枠に表示するための、前記指定広告のデータと、前記お気に入り広告又は前記お気に入り広告と共通点のある類似広告のデータと、を含む、
請求項1~のうち何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項9】
前記指定広告の広告内容に有効期限がある場合、再表示される前記指定広告には前記有効期限が表示される、
請求項1~のうち何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項10】
前記指定広告の広告内容に有効期限がある場合、前記広告送信部は、前記有効期限に基づいて前記指定広告を表示する時期を決定するように構成される、
請求項1~のうち何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項11】
複数の決済処理の履歴を格納するように構成される決済データベースをさらに備え、
前記決済データベースには、前記決済画面の表示が開始されてから表示が終了するまでの表示継続時間のデータと、当該決済画面が表示された時間帯のデータとが格納されており、
前記広告送信部は、複数の時間帯のうち、前記表示継続時間が平均よりも長い決済処理が最も多く分布する時間帯に前記指定広告が表示されるように、前記指定広告を表示する時期を決定するように構成される、
請求項1~のうち何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項12】
複数の決済処理の履歴を格納するように構成される決済データベースをさらに備え、前記決済データベースには、前記決済処理が行われた決済状況として、決済位置、決済時刻、決済曜日のうち少なくとも1つに係るデータが格納されており、
前記広告送信部は、再表示設定が行われた決済処理と異なる決済状況で前記指定広告を表示させるように構成される、
請求項1~のうち何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項13】
前記広告送信部は、前記指定広告が、規定のアクション要件に応じて利用者に特典を与える利用者参加型広告である場合、前記規定のアクション要件に応じて、当該指定広告を表示させるように構成され、
前記規定のアクション要件は、アクションの実行回数又はアクションの実行期間のうち少なくとも一方を含む、
請求項1~のうち何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項14】
1以上のサーバを備え、
前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、第1決済処理に伴って第1決済画面を表示させるための第1データを利用者端末に送信するように構成され、前記第1決済画面が1以上の第1広告枠を含み、前記1以上の第1広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含み、
前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定するように構成され、
前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、再表示設定がされた後の第2決済処理に伴って第2決済画面を表示させるための第2データを前記利用者端末に送信するように構成され、前記第2決済画面が1以上の第2広告枠を含み、
前記第2データは、前記1以上の第2広告枠のうち少なくとも1つに表示するための1以上の前記指定広告のデータを含む、
広告表示システム。
【請求項15】
1以上のコンピュータ
第1決済処理に伴って第1決済画面を表示させるための第1データを利用者端末に送信することであって、前記第1決済画面は1以上の第1広告枠を含み、前記1以上の第1広告枠に表示される広告は再表示ボタンを含む、ことと、
前記第1決済画面で前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定することと、
再表示設定がされた後の第2決済処理に伴って、第2決済画面を表示させるための第2データを前記利用者端末に送信することであって、前記第2決済画面は広告を表示するための1以上の第2広告枠を含み、前記第2データは、前記1以上の第2広告枠のうち少なくとも1つに表示するための1以上の前記指定広告のデータを含む、ことと、
を実行る、広告表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広告表示システム及び広告表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子決済の一例であるコード決済を行う際には、利用者は、自身の携帯端末に決済用アプリケーションをインストールする。この決済用アプリケーションの主な機能は、利用者を識別するための利用者コードを表示することである。
【0003】
決済用アプリケーションの利用者コードが表示されるコード表示画面は、複数の広告を含むことがある。ただし、コード表示画面は、決済処理が終わると、すぐに決済完了画面に遷移する。そのため、コード表示画面のような決済用アプリケーションの決済画面は、概して表示時間が短い。
【0004】
例えば特許文献1は、表示時間の短さを補うため、コード表示画面に含まれる広告をお気に入り登録することができる決済用アプリケーションを開示している。この決済用アプリケーションは、お気に入り特録された広告をリスト画面に表示し、そのリスト画面から広告に対応付けられたコンテンツを閲覧できる機能を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2023-61602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、決済用アプリケーションの決済画面に含まれる広告は、利用者が広告に興味を持ったとしても、利用者がゆっくり広告を見る時間がない、という課題がある。さらに、利用者が使用する端末は携帯端末であることが多いため、広告内容を全て表示させるスペースがない。そのため、決済画面に表示されるバナー広告は、大抵がリンク付きの画像ボタンである。この場合、利用者は、広告内容の詳細を知るためには、リンク先の広告ページを開く必要があり、その分、閲覧に時間がかかる。こうした事情から、決済画面に含まれる広告には、より効果的な表示方法が求められる。
【0007】
本開示は、決済画面に効果的に広告を表示させることができる広告表示システム、広告表示方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る広告表示システムは、決済情報送信部であって、決済処理に伴って決済画面を表示させるためのデータを利用者端末に送信するように構成され、前記決済画面が1以上の広告枠を含み、前記1以上の広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含む、決済情報送信部と、広告送信部であって、前記1以上の広告枠に表示するための広告データを前記利用者端末に送信するように構成され、かつ、前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定するように構成される、広告送信部と、を備え、1以上の前記指定広告が再表示設定されている場合に、前記広告データは、前記1以上の広告枠のうち少なくとも1つに表示するための前記1以上の指定広告のデータを含む。
【0009】
本開示の一態様に係る広告表示システムは、1以上のサーバを備え、前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、決済処理に伴って決済画面を表示させるためのデータを利用者端末に送信するように構成され、前記決済画面が1以上の広告枠を含み、前記1以上の広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含み、前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、前記1以上の広告枠に表示するための広告データを送信するように構成され、前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定するように構成され、1以上の前記指定広告が再表示設定されている場合に、前記広告データは、前記1以上の広告枠のうち少なくとも1つに表示するための1以上の前記指定広告のデータを含む。
【0010】
本開示の一態様に係る広告表示方法は、1以上のコンピュータに、第1決済処理に伴って第1決済画面を表示させるための第1データを利用者端末に送信することであって、前記第1決済画面は1以上の第1広告枠を含み、前記1以上の第1広告枠に表示される広告は再表示ボタンを含む、ことと、前記第1決済画面で前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定することと、再表示設定がされた後の第2決済処理に伴って、第2決済画面を表示させるための第2データを前記利用者端末に送信することであって、前記第2決済画面は広告を表示するための1以上の第2広告枠を含み、前記第2データは、前記1以上の第2広告枠のうち少なくとも1つに表示するための1以上の前記指定広告のデータを含む、ことと、を実行させる、広告表示方法である。
【0011】
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、利用者端末に、決済処理に伴って決済画面を表示させることであって、前記決済画面が1以上の広告枠を含み、前記1以上の広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含む、ことと、前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された広告の情報をサーバに送信することであって、前記オン操作された広告が指定広告である、ことと、前記指定広告のデータを含む広告データを受信した場合に、前記1以上の広告枠のうちの少なくとも1つに、前記指定広告を表示させる、ことと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は実施形態に係る広告表示システムの構成を示す概略図である。
図2図2図1の広告表示システムを構成するサーバの電気的構成を例示するブロック図である。
図3図3は決済完了画面を例示する図である。
図4図4はコード表示画面を例示する図である。
図5図5はお気に入り広告のリスト画面を例示する図である。
図6図6はコード表示画面の表示方法を説明するためのフロー図である。
図7図7は広告のお気に入り登録方法を説明するためのフロー図である。
図8図8はコード決済処理に伴う広告の表示方法を説明するためのフロー図である。
図9図9は指定広告の再表示設定方法を説明するためのフロー図である。
図10図10は広告データの生成方法を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1図6を参照しつつ、広告表示システム10、広告表示方法及びコンピュータプログラム(決済用アプリケーション)の例を説明する。本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される内容に加え、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0014】
[電子決済及び広告表示のためのシステム]
図1に示すように、電子決済サービス及び広告の配信サービスを提供するためのシステム10は、1以上のサーバ30を備える。1以上のサーバ30は、決済処理及び広告データの送信を行うように構成される。システム10の各種機能、例えば決済処理と広告データの送信とは、1つのサーバ30によって実現してもよいし、複数のサーバ30により実現してもよい。
【0015】
以下、1つのサーバ30が、決済処理に伴って決済画面を表示させるためのデータを利用者端末11に送信する決済情報送信部と、広告データを送信する広告送信部と、の両方の動作を実行する例を説明する。さらに、サーバ30は、コードを用いた電子決済(以下、単に「コード決済」ともいう)の決済処理を行うように構成されてもよい。コード決済は、支払いを行う利用者が使用する利用者端末11と、支払いを受ける販売者(merchant)が使用する販売者端末20とを介して行われてもよい。
【0016】
利用者端末11には、コード決済をするための決済用アプリケーションがインストールされている。利用者端末11は、例えばコンピュータ及びカメラを内蔵するスマートフォン、スマートウォッチ又はタブレットのような携帯端末であってもよいが、これらには限られない。
【0017】
サーバ30は、利用者端末11の決済画面に広告を表示させるための広告データを利用者端末11に送信するように構成される。利用者端末11が広告データを受信すると、決済用アプリケーションが対応する広告を利用者端末11の決済画面に表示させる。したがって、サーバ30及び決済用アプリケーションは、協働して、決済処理を実行したり、決済画面に広告を表示させたりするように構成される。したがって、「サーバ30が利用者端末11に画面を表示させる」という場合、サーバ30が画面を表示させるためのデータを利用者端末11又はデータ送信を中継する装置に送信することを含む。
【0018】
決済用アプリケーションは、利用者端末11に各種の動作を実行させるためのコンピュータプログラムを含む。利用者が、決済用アプリケーションを作動させると、コード表示画面15が表示される。コード表示画面15は、1以上の利用者コード12,13,14を含む。利用者コード12,13,14は、利用者を識別するための利用者識別情報と、その決済処理を識別するための決済識別情報とを含む。利用者コード12,13,14は、決済用アプリケーションを起動する都度生成されてもよく、リロードボタンで再生成されてもよく、一定の有効時間(例えば5分)を有してもよい。
【0019】
コード12,13,14のうち、コード12は数字、文字、又は記号のうち少なくとも1つを含む、複数桁の文字列である。コード13,14は、二次元コードである。二次元コード13,14は、バーコード13であってもよいし、QRコード(登録商標)14であってもよいが、これらに限られない。二次元コード13,14は、決済用アプリケーションが文字列コード12を二次元コード化することで生成される。そのため、コード表示画面15がスキャンされる場合、実際にスキャンされるのが利用者コード13,14であっても、「利用者コード12を読み取る」という。
【0020】
販売者端末20は、電子決済サービスに加盟する販売者によって操作される。販売者端末20は、店舗に設置されてもよいし、例えばタクシー又は移動販売車のような移動体に搭載されてもよい。各販売者端末20は、POS(Point of sales)レジであってもよいし、店舗決済用アプリケーションがインストールされたPC又はタブレットのような携帯機器であってもよい。
【0021】
販売者端末20は、利用者コード12をスキャンするためのコードスキャナ21を有してもよいし、コード読み取り用のカメラ及びコード読取用のアプリケーションを有してもよい。販売者端末20には、ストアコード23が予め割り振られている。ストアコード23は、電子決済サービスに加盟する販売者、店舗、又は販売者端末20を識別するための識別情報と紐付けられている。以下、販売者、店舗、又は販売者端末20を識別するための識別情報を販売者識別情報という。
【0022】
システム10は、1以上のデータベース40を備えてもよい。1以上のデータベース40は、複数の利用者、複数の販売者(又は店舗)、及び、利用者に配信される広告に関するデータを含む。1以上のデータベース40は、利用者データベース、販売者(店舗)データベース、決済データベース及び広告データベースといった、複数のデータベースを含んでもよいし、それらデータベースを統合したデータベースであってもよい。
【0023】
利用者データベースは、電子決済サービスに登録した複数の利用者に関する各種データを格納している。利用者に関する情報は、例えば、氏名、利用者識別情報、利用者の住所、勤務地、アカウント、メールアドレス、及び決済関連情報を含むが、これらに限られない。決済関連情報の例は、クレジットカード番号、デビットカード番号、又は引き落とし口座の番号である。利用者データベースは、各利用者の決済履歴を含んでもよい。決済履歴は、例えば、決済を行った店舗の名称、決済日時(決済日、決済曜日、及び決済時刻)、取引品目、及び決済金額を含む。
【0024】
販売者データベースは、電子決済サービスに加盟している複数の販売者に関する各種データを格納している。販売者に関する情報は、例えば、販売者の名称、販売者識別情報(店舗識別情報を含む)、所在地、事業内容、取扱商品・取扱サービスの分野、販売者端末20の位置情報を含むが、これらに限られない。移動体に搭載された販売者端末20の位置情報は、代表的な位置又は範囲が販売者データベースに格納されていてもよいし、例えばGPSにより得られる情報を利用してもよい。販売者データベースには、決済履歴を含んでもよい。決済履歴は、例えば、決済を行った店舗の名称、支払者(利用者)、決済日時、取引品目、及び決済金額を含む。
【0025】
決済データベースは、複数の決済処理の履歴を格納している。決済処理の履歴は、例えば、各決済処理における利用者識別情報、販売者識別情報(店舗識別情報)、店舗情報、決済日時、決済位置、決済金額、支払い方法、取引内容、決済処理後の引き落としの状況を含んでもよい。
【0026】
広告データベースは、利用者端末11に配信される複数の広告に関する各種データを格納している。例えば、各広告に係る情報は、広告識別情報、広告の配信期間、広告内容の有効期限、広告主、広告のジャンル又は種類、広告に係る商品又はサービスの内容、キャンペーンの名称、広告の配信対象、広告の配信条件、広告内容を含む。広告の配信対象及び配信条件のうち少なくとも一方は、広告主によって指定されてもよい。
【0027】
サーバ30は、データベース40の一部又は全部を含んでもよいし、ネットワーク100を通じてデータベース40にアクセス可能であってもよい。サーバ30は、ネットワーク100を通じて複数の販売者端末20及び複数の利用者端末11と通信可能である。システム10が複数のサーバ30を含む場合、複数のサーバ30もネットワーク100を通じて互いに通信可能である。
【0028】
ネットワーク100は、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ端末、無線通信網、無線基地局、専用回線等を含む。図1に示す装置の全ての組み合わせが相互に通信可能である必要はなく、ネットワーク100は、一部にローカルなネットワークを含んでもよい。例えば、複数のサーバ30の少なくとも一部は、ローカルネットワークを通じて互いに通信可能であってもよい。
【0029】
[サーバの構成]
図2に、サーバ30の一例であるコンピュータの基本的な構成を示す。コンピュータは、例えば、1以上のプロセッサ31、1以上のメモリ32、及び通信IF(interface)33を備える。コンピュータは、さらに、入力装置34及びディスプレイ35を有してもよい。1以上のプロセッサ31、1以上のメモリ32、通信IF33、入力装置34及びディスプレイ35は、通信バス36により互いに接続される。システム10が複数のサーバ30を含む場合、それらの構成は同じでもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0030】
1以上のプロセッサ31は、例えば、各種ソフトウェア処理を実行するように構成される処理回路である。処理回路は、ソフトウェア処理の少なくとも一部を処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、ソフトウェア処理は、1又は複数のソフトウェア処理回路及び1又は複数の専用のハードウェア回路の少なくとも一方を備えた処理回路(processing circuitry)によって実行されればよい。
【0031】
1以上のプロセッサ31は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はその他の演算装置である。プロセッサ31は、与えられる信号に応じて、又は、予め定められた条件が成立したことに応じて、メモリ32に格納されているコンピュータプログラムに含まれる一連の命令を実行する。
【0032】
1以上のメモリ32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、又はその他の揮発性メモリを含んでもよい。メモリ32は、プログラム及びデータを一時的に格納するように構成されてもよい。1以上のメモリ32は、恒久的にプログラムを含むデータを保管するストレージを含んでもよい。プログラムは、アプリケーション及びオペレーティングシステムを含む。ストレージは、例えば、ROM(Read-Only Memory)、ハードディスク装置、フラッシュメモリ、又はその他の不揮発性記憶装置であってもよい。ストレージは、メモリカードのように、着脱可能な記憶装置であってもよい。
【0033】
通信IF33は、ネットワーク100に接続するように構成される。通信IF33は、ネットワーク100に接続されている他の装置と通信するように構成される。通信IF33は、例えば、LAN、又はその他の有線通信IFとして実現される。通信IF33は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はその他の無線通信IFとしても実現され得るが、これらに限定されない。
【0034】
入力装置34は、例えば、キーボード及びマウスであり、ボタン、キー、スイッチ、タッチパッド、又はマイクを含んでもよい。ディスプレイ35は、例えば、液晶モニタ又は有機EL(Electro Luminescence)モニタであってもよいし、入力装置34を兼ねたタッチパネルを有するタッチスクリーンであってもよい。
【0035】
[電子決済サービスの概要]
図1に示すように、利用者がストアスキャン方式のコード決済で支払いを行う場合、販売者端末20のディスプレイ24に支払い画面25が表示される。支払い画面25には、支払い金額が表示される。販売者及び利用者の両方で支払金額を確認した後、利用者は、決済用アプリケーションを作動させてコード表示画面15を表示させる。販売者端末20がコード表示画面15に表示された利用者コード12を読み取ると、販売者端末20が支払い処理を実行する。
【0036】
支払い処理が実行されると、販売者端末20はネットワーク100を通じて決済情報をサーバ30に送信する。決済情報は、利用者コード12、ストアコード23、及び、決済金額を含む。決済情報は、さらに、決済に係る取引情報、例えば、購入した商品に係る情報を含んでもよい。
【0037】
ユーザスキャン方式の場合、利用者は利用者端末11の決済用アプリケーションを用いてストアコード23を読み取る。すると、利用者端末11に支払い画面(図示略)が表示される。利用者が支払い画面で支払い金額を入力して支払い処理を実行すると、利用者端末11からネットワーク100を通じて利用者コード12、ストアコード23、及び、決済金額を含む決済情報がサーバ30に送信される。
【0038】
サーバ30は、販売者端末20又は利用者端末11から決済情報を受信すると、決済処理を実行する。その後、サーバ30は、利用者端末11及び販売者端末20の双方に、決済完了画面60を表示させるための決済完了情報を送信する。決済完了情報には、販売者の情報、決済日時及び決済金額が含まれてもよい。
【0039】
図3に示すように、決済用アプリケーションは、決済完了情報を受信すると、利用者端末11に決済完了画面60を表示させる。これにより、ストアスキャン方式の場合にはコード表示画面15が決済完了画面60に遷移し、ユーザスキャン方式の場合には支払い画面が決済完了画面60に遷移する。「決済画面」は、サーバ30及び決済用アプリケーションによって利用者端末11に表示される画面であって、特に限定が無い限り、少なくとも、「コード表示画面15」と「決済完了画面60」とを含み、さらに、図示しない支払い画面を含んでもよい。
【0040】
[決済画面に表示される広告]
図4に示すように、コード表示画面15は、利用者コード12,13,14を表示するコード表示領域に加えて、1以上の広告枠16,17を含んでもよい。広告枠16は、例えばコード表示領域の上方に配置され、複数の広告枠17はコード表示領域の下方に配置される。複数の広告枠17は、それらが並ぶ方向(図4では横方向)にスクロールさせるなどして、画面幅を超える数の広告枠17を閲覧可能であってもよい。
【0041】
広告枠16は、全ての利用者を配信対象とする横長のバナー広告であってもよい。複数の広告枠17は、利用者に応じて表示内容が異なる運用型のバナー広告であってもよい。サーバ30が複数の広告枠17に表示するための広告データを送信する場合、その広告データは、決済処理毎、又は送信する利用者端末11毎に、異なる広告のデータを含み得る。
【0042】
広告枠16,17に表示されるバナー広告は、リンク付きの画像ボタンであってもよい。利用者が画像ボタンをオン操作(例えば、タップ)すると、利用者端末11にはリンク先の広告ページが表示される。広告ページは、例えばキャンペーンの内容、実施期間、キャンペーンへの参加要件といった広告内容の詳細情報を含む。このような画像ボタンは、CAT(Call to Action)ボタンとも呼ばれ、利用者に広告の詳細内容を閲覧させるための行動を喚起するようにデザインされる。特に、コード表示画面15の広告枠16,17は詳細な情報を掲載するには小さすぎるため、広告枠16,17に表示される広告の内容は、限定的になる。
【0043】
広告枠17に表示される広告は、広告をお気に入り登録するための登録ボタン18を含んでもよい。利用者が登録ボタン18を操作(例えば、タップ)すると、その広告は対応する利用者のお気に入り広告として、決済用アプリケーション及びサーバ30により、利用者データベースに登録される。登録ボタン18をオン操作することを、お気に入り登録する、ともいう。コード表示画面15は、お気に入り登録された1以上の広告を一覧表示させるためのお気に入り広告表示ボタン19を含んでもよい。
【0044】
登録ボタン18は、1回目のオン操作(例えば、タップ)でオフ状態からオン状態を示す表示に変わってもよい。このオン操作により、操作された広告はお気に入り登録される。オン状態の登録ボタン18は、2回目のタップ(オフ操作)でオン状態からオフ状態を示す表示に戻ってもよい。このオフ操作により、操作された広告はお気に入り登録が解除されてもよい。
【0045】
図4では、3つの広告枠17内に示す星マークがお気に入りを示すマークであり、真ん中の広告枠17内で星マークに重なるプラスマークがオフ状態(登録前)を示す。また、図4で3つの広告枠17のうち両端の広告枠17内で、星マークに重なるマイナスマークがオン状態(登録済み)を示す。オン状態及びオフ状態を示す表示は、例えば星マークの色が変わったり、色が反転したりといった、他の表現に変更することができる。
【0046】
図5に、お気に入り登録されたお気に入り広告を一覧表示するリスト画面50を表示する。リスト画面50には、お気に入り登録された広告画像又はその広告画像に紐付けられた、より詳細な情報を含む広告画像が、例えば登録日時別に表示される。複数の広告の並び順は、広告の有効期限が近い順であってもよいし、お気に入り登録された順であってもよい。リスト画面50に表示される複数の広告画像は、それらが並ぶ方向(図5では縦方向)にスクロールさせるなどして、画面長さを超える数の広告画像を閲覧可能であってもよい。
【0047】
各利用者について、お気に入り広告は、その広告の識別情報と共に、お気に入り登録情報として、利用者データベースに格納されてもよい。お気に入り登録情報は、登録日時、広告の種類、及び広告内容の有効期限を含んでもよい。リスト画面50に表示される広告には、登録解除ボタン51が表示されてもよい。利用者が登録解除ボタン51をオン操作すると、サーバ30が利用者データベースを更新し、対応するお気に入り広告の登録が解除される。
【0048】
図3に示すように、決済完了画面60は、複数の広告枠61を含んでもよい。複数の広告枠61は例えば横長であって、画面の長手方向に並んでもよい。複数の広告枠61は、決済情報の下方に配置されてもよい。複数の広告枠61は、それらが並ぶ方向(図3では縦方向)にスクロールさせるなどして、画面長さを超える数の広告枠61を閲覧可能であってもよい。広告枠61の数には上限があってもよく、本例では最大5つの広告枠61が表示される。
【0049】
広告枠61に表示されるバナー広告は、利用者に応じて表示内容が異なる運用型のバナー広告であってもよい。このバナー広告は、リンク付きの画像ボタンであってもよい。利用者が画像ボタンをタップすると、利用者端末11にはリンク先の広告ページが表示される。広告枠61に表示される広告は、広告枠17に表示される広告と同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば広告枠61と広告枠17とに同じキャンペーンの広告を表示する場合でも、横長の広告枠61に併せて、広告枠17とは縦横のサイズが異なる画像が表示されてもよい。
【0050】
各広告枠61に表示される広告は、登録ボタン18に加えて、あるいは登録ボタン18に代えて、再表示(Show Again)ボタン62を含んでもよい。利用者が再表示ボタン62を操作(例えば、タップ)すると、その広告は指定広告として、決済用アプリケーション及びサーバ30により、利用者データベースに格納される。指定広告は、次回以降の決済完了画面60に再表示される。再表示ボタン62をオン操作することを、広告の再表示設定をする、ともいう。
【0051】
再表示ボタン62は、1回目のオン操作(例えば、タップ)でオフ状態からオン状態を示す表示に変わってもよい。このオン操作により、操作された広告は再表示設定される。オン状態の再表示ボタン62は、2回目のタップ(オフ操作)でオン状態からオフ状態を示す表示に戻ってもよい。このオフ操作により、再表示設定された広告は設定が解除されてもよい。図3では、下から2番目の再表示ボタン62がオン状態を示し、その上と下の再表示ボタン62がオフ状態を示す。
【0052】
広告枠17に表示される広告も、登録ボタン18に加えて、あるいは登録ボタン18に代えて、再表示ボタン62を含んでもよい。この場合、コード表示画面15で再表示設定された広告を決済完了画面60で再表示するようにしてもよいし、決済完了画面60で再表示設定された広告をコード表示画面15に表示してもよい。あるいは、コード表示画面15で再表示設定された広告はコード表示画面15に表示し、決済完了画面60で再表示設定された広告は決済完了画面60に表示してもよい。
【0053】
再表示ボタン62がオン操作されたときの決済処理を第1決済処理ともいい、第1決済処理における決済画面を第1決済画面ともいい、第1決済画面の広告枠を第1広告枠ともいい、再表示ボタン62がオン操作された広告を指定広告ともいう。第1決済画面を表示させるためにサーバ30から利用者端末11に送信されるデータを第1データともいう。
【0054】
指定広告が表示される決済画面を第2決済画面という。第2決済画面は、第1決済処理より後の決済処理である第2決済処理に伴って表示される。第2決済画面を表示させるためにサーバ30から利用者端末11に送信されるデータを第2データともいう。第2決済画面の広告枠を第2広告枠ともいう。指定広告が表示される第2広告枠を指定広告枠ともいい、指定広告が表示されない第2広告枠は、通常広告枠ともいう。
【0055】
各利用者について、広告の再表示設定は、その広告の識別情報と共に、広告の再表示設定情報として、利用者データベースに格納されてもよい。再表示設定は広告毎に設定可能であるため、広告枠61が複数ある場合、ある指定広告が表示される第2決済画面が、同時に、別の広告を再表示設定する第1決済画面ともなり得る。
【0056】
再表示された指定広告は、再表示ボタン62が予めオン状態で再表示されてもよい。この場合、再表示ボタン62をオフ操作するまで、指定広告は繰り返し再表示される。これに代えて、再表示された指定広告は、他の広告と同様に再表示ボタン62がオフ状態で再表示されてもよい。この場合、再表示された指定広告は、改めて再表示ボタン62がオン操作されない限り、再表示されない。
【0057】
第2決済画面に再表示された指定広告又は指定広告枠61は、それぞれ他の広告又は通常広告枠61と異なる表現を含んでもよい。例えば、図3の上から1番上と2番目の広告は、再表示された指定広告であり、指定広告枠61は通常広告枠61とは異なるデザイン(図3では二重枠)を有する。
【0058】
指定広告の広告内容に有効期限がある場合、第2決済画面に、指定広告とともにその有効期限(例えば、「明日まで」「あと3日」「今月中」、又は、期限が切れる年月日及び時刻)が表示されてもよい。有効期限は、残り期限が短く(例えば、1週間未満、3日未満、又は期限当日といった規定日時)になった場合にのみ、表示されるようにしてもよい。どの程度の残り期限で有効期限を表示するかは、広告の有効期間に応じて決定されてもよい。
【0059】
これに代えて、あるいはこれに加えて、第2決済処理の時点で有効期限が過ぎている場合、第2決済画面への指定広告の再表示が中止されてもよいし、指定広告とともにその有効期限が切れていることが表示されてもよい。有効期限が切れた指定広告の再表示を中止するかどうかは、利用者が設定可能であってもよい。指定広告の有効期限は、その広告の識別情報と共に、利用者データベースに格納されてもよい。
【0060】
第2決済処理の時点で指定広告の広告内容の有効期限が過ぎている場合、その広告が閲覧されても広告効果が得られない。こうした無駄な閲覧を回避するためには、有効期限が切れた指定広告の表示を中止することが望ましい。一方、利用者は各指定広告の有効期限を覚えていないことが多い。そのため、自動的に再表示が中止されると、再表示設定をしたのに指定広告が表示されない、というエラーであると誤解する虞がある。この場合には、指定広告とともにその有効期限が切れていることを表示することが好ましい。また、表示を中止するか、有効期限切れを表示するかを利用者が設定できれば、利用者にとってより利便性が高い。
【0061】
有効期限が切れた指定広告を再表示する場合、再表示ボタン62を表示しないか、あるいは、オン操作できない非活性状態の再表示ボタン62を表示してもよい。図3の1番上の広告は、有効期限が切れた「期限切れ」の表示と、非活性状態の再表示ボタン62を例示している。
【0062】
指定広告の広告内容に有効期限がある場合、サーバ30は、その有効期限に基づいて指定広告を再表示する時期を決定するように構成されてもよい。再表示させる時期の例は、有効期限の規定日数前である。例えば、有効期限の3日前、2日前、又は期限当日であってもよい。このように決定した日に決済処理がなされなかった場合、その次の決済処理に伴って指定広告を再表示してもよい。
【0063】
サーバ30は、各利用者の決済履歴に基づいて、指定広告を再表示させる時期を決定してもよい。例えば、直近の規定期間(例えば、1ヶ月)で概ね毎日コード決済を行っている利用者の場合、有効期限までより短い時期に指定広告を再表示させてもよい。あるいは、コード決済の直近の利用頻度が週に1回程度であれば、再表示の機会を逃さないように、有効期限までより長い時期に指定広告の再表示を行ってもよい。
【0064】
指定広告がない場合、あるいは、広告枠61の数が指定広告の数よりも多い場合、決済完了画面60は、1以上の通常広告枠61を含む。この場合、サーバ30及び決済用アプリケーションは、決済処理の決済情報に基づいて決定される1以上のターゲティング広告を当該決済処理の後に表示される1以上の通常広告枠61に表示させるように構成されてもよい。決済情報は、決済位置、販売者の名称、前記販売者の業種、前記販売者の取扱商品又は提供サービス、決済金額、のうち少なくとも1つを含んでもよい。どの決済情報に基づいて表示する広告を決定するかは、広告主が指定してもよい。あるいは、予め利用者が登録した興味内容に基づいて表示する広告が決定されてもよい。
【0065】
例えば、広告主が自身の店舗の所在地を含む地域を広告範囲に指定している場合、当該指定地域内で行われた決済処理に伴って当該広告主の広告を表示させてもよい。あるいは、広告主が自身の店舗を指定している場合、当該店舗で決済を行った利用者端末11に当該広告主の広告を表示させてもよい。また、広告主が自身の業種、取扱商品、又は提供サービスが属するジャンル(例えば、飲食店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット)を指定している場合、当該指定ジャンルに属する店舗で決済を行った利用者端末11に当該広告主の広告を表示させてもよい。その他、広告主が決済金額(例えば、500円以上)を指定している場合、当該指定金額以上の決済金額を支払った利用者の利用者端末11に当該広告主が指定する広告を表示させてもよい。
【0066】
決済位置とその決済を行った利用者の住所との距離が第1規定距離以内である場合、オンラインサービスに係る広告が1以上の通常広告枠61のうち少なくとも1つに表示されてもよい。この場合、サーバ30が利用者端末11に送信する広告データは、1以上の通常広告枠61のうち少なくとも1つに表示するための、オンラインサービスに係る広告のデータを含んでもよい。利用者が自宅近くで決済をしている場合、帰宅後に自宅で利用者端末11又は自宅用パソコンでオンラインサービスを利用する可能性が高いためである。
【0067】
決済位置とその決済を行った利用者の勤務地との距離が第2規定距離以内である場合には、勤務地を含む規定範囲内にある店舗の広告が1以上の広告枠61のうち少なくとも1つに表示されてもよい。この場合、サーバ30が利用者端末11に送信する広告データは、1以上の通常広告枠61のうち少なくとも1つに表示するための、勤務地から規定範囲内にある店舗に係る広告のデータを含んでもよい。利用者が勤務地の近くで決済をしている場合、その近辺で利用者端末11を用いて電子決済を行う可能性が高いためである。第1規定距離と第2規定距離は、同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0068】
広告枠61の数よりも指定広告の数の方が多い場合には、上述のターゲティング広告と同じ又は類似の基準で優先順位を設定して、優先順位の高い順に再表示させる指定広告を決定してもよい。あるいは、広告に有効期限がある場合には、有効期限が近い広告から優先的に表示させてもよい。広告枠61の数が指定広告の数と同じかそれよりも多い場合にも、設定された優先順位に従って広告を表示してもよい。
【0069】
例えば、図3では、第1表示条件として指定広告は他の広告よりも優先順位が高く、第2表示条件として広告内容の有効期限が近いほど優先順位が高くなっている。第3表示条件として、有効期限が切れた指定広告の優先順位を再表示設定されていない広告よりも低くしてもよい。第4表示条件として、コード表示画面15又は決済完了画面60のうち少なくとも一方でお気に入り登録された広告の優先順位を、再表示設定されていない広告よりも高くしてもよい。
【0070】
複数の広告枠61があり、複数の広告枠61が1以上の指定広告枠61と1以上の通常広告枠61とを含む場合、1以上の指定広告枠61には指定広告が表示され、1以上の通常広告枠61には指定広告に基づいて決定された関連広告が表示されてもよい。この場合、サーバ30が利用者端末11に送信する広告データは、1以上の指定広告のデータと、1以上の関連広告のデータと、を含む。
【0071】
関連広告の例は、指定広告に係る販売者の業種、取扱商品、又は提供サービスが属するジャンル(例えば、飲食店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ケーキ屋、ギフトショップなど)の広告である。あるいは、指定広告が「ポイントアップキャンペーン」のような特定のキャンペーン内容を含む場合、同様にポイントアップを特典とする広告が関連広告であってもよい。
【0072】
これに代えて、あるいはこれに加えて、お気に入り広告の登録がされている場合、指定広告と、お気に入り広告又はお気に入り広告と共通点のある類似広告とが、複数の広告枠61に表示されてもよい。この場合、サーバ30が利用者端末11に送信する広告データは、指定広告のデータと、類似広告のデータと、を含む。例えば、あるECサイトの取扱商品の広告がお気に入り登録されている場合、同じECサイトの類似商品の広告を類似広告として、指定広告と共に表示してもよい。あるいは、新発売のドリンク又は菓子の広告がお気に入り登録されている場合、同じく新発売の他のドリンク又は菓子の広告を類似広告として、指定広告と共に表示してもよい。
【0073】
これに代えて、あるいはこれに加えて、広告がゲーム要素を含むゲーミング広告である場合、利用者は同様のゲーミング広告を好む可能性がある。そのため、指定広告であるゲーミング広告と共に、再表示設定されていない別のゲーミング広告が、複数の広告枠61に表示されてもよい。この場合、サーバ30が利用者端末11に送信する広告データは、1以上の指定広告のデータと、指定広告とは別のゲーミング広告のデータと、を含む。ゲーム要素は、くじ、クイズ、ゲーム、パズル、ルーレット、スロット、又はじゃんけんのうち少なくとも1つを含むが、これらに限られない。例えば、日によって異なる結果が表示される占い又は規定期間でテーマが変わる診断をゲーム要素に含んでもよい。
【0074】
サーバ30は、指定広告が、規定のアクション要件に応じて利用者に特典を与える利用者参加型広告である場合、規定のアクション要件に応じて、当該指定広告を表示させるように構成されてもよい。規定のアクション要件は、アクションの実行回数又はアクションの実行期間のうち少なくとも一方を含んでもよい。例えば、1日1回アクション(例えば、指定サイトへのログイン又はゲームの実行)を行うことで特典が与えられる場合、サーバ30及び決済用アプリケーションは、ある決済処理時に、その日にそのアクションを実行済であれば指定広告を表示させず、アクションを未実行であればその指定広告を表示させるようにしてもよい。指定広告を表示させなかった場合、サーバ30及び決済用アプリケーションは、別の日の決済処理時にアクションを未実行であればその指定広告を表示させるとよい。
【0075】
決済データベース又は利用者データベースには、各利用者について、決済完了画面60の表示が開始されてからその決済完了画面60の表示が終了するまでの表示継続時間のデータと、当該決済完了画面60が表示された時間帯のデータとが格納されていてもよい。この場合、サーバ30は、複数の時間帯のうち、表示継続時間が平均よりも長い決済処理が最も多く分布する時間帯に指定広告が表示されるように、指定広告を表示する時期を決定するように構成されてもよい。
【0076】
複数の時間帯は、例えば、午前と午後でもよいし、朝、昼、夕、晩であってもよいし、これらに通勤時間帯を加えてもよいし、さらに、曜日毎の時間帯を勘案してもよいが、これらに限られない。例えば、休日の午後に表示継続時間が長い傾向がある場合、サーバ30及び決済用アプリケーションは休日の午後に指定広告を再表示させてもよい。また、こうした再表示の時期は、広告主又は利用者によって指定可能であってもよい。この場合、利用者データベースは、各利用者について、指定広告の再表示時期を格納可能であってもよい。
【0077】
指定広告を表示する時間帯は、他の時間帯より表示継続時間が相対的に長い時間帯であればよく、例えば、複数の時間帯の各々の総表示継続時間を算出し、最も総表示継続時間が長い時間帯であってもよい。その他、規定時間以上の表示継続時間が複数存在する1以上の時間帯を指定広告の表示時間帯としてもよい。
【0078】
これに代えて、サーバ30は、再表示設定が行われた決済処理と異なる決済状況で指定広告を表示させるように構成されてもよい。言い換えると、第1決済処理と異なる決済状況で表示される第2決済画面(決済完了画面60)の1以上の指定広告枠61に、指定広告を表示させてもよい。決済状況は、例えば、決済位置、決済曜日、決済時刻、決済時間帯、決済店舗、決済金額、決済に係る商品又はサービスの種類のうち、少なくとも1つであってもよいが、これらに限られない。
【0079】
例えば、再表示ボタン62がオン操作されたのが利用者の勤務地の規定範囲内又は平日である場合、利用者は仕事で忙しいために広告を見る時間がなかった可能性がある。この場合、サーバ30及び決済用アプリケーションは、第1決済処理の決済状況とは異なる、住所の規定範囲内又は休日に実行された第2決済処理に伴って、第2決済画面(決済完了画面60)に指定広告を再表示させてもよい。あるいは、コンビニエンスストアでの第1決済処理で再表示ボタン62がオン操作された場合、サーバ30及び決済用アプリケーションは、コンビニエンスストア以外での第2決済処理に伴って、第2決済画面(決済完了画面60)に指定広告を再表示させてもよい。
【0080】
[決済画面への広告表示方法]
図6図10を参照して、決済画面への広告表示方法について説明する。ここでは、利用者端末11及び販売者端末20を介して、ストアスキャン方式でコード決済を行う事例を用いて説明する。以下、利用者端末11の処理をステップS11~S17で示し、販売者端末20の処理をステップS21~S22で示し、サーバ30の処理をステップS31~S47で示す。
【0081】
図6を参照して、コード表示画面15の表示処理について説明する。
ステップS11で、利用者が利用者端末11にインストールされた決済用アプリケーション(単に「アプリ」ともいう)を作動(例えば、起動又はコードのリロード)させる。すると、決済用アプリケーションは、サーバ30にコード要求を送信する。コード要求を受信したサーバ30は、ステップS31で利用者コード12を生成する。利用者コード12は、利用者識別情報を含む。
【0082】
続いて、ステップS32で、サーバ30は、広告枠16,17に表示するための広告データを生成する。より詳細には、サーバ30は、広告データベースを参照して、対応する利用者に配信すべき広告のデータを取得する。さらに、サーバ30は、利用者データベースを参照して、その利用者について広告のお気に入り登録情報を取得する。配信すべき広告の中にお気に入り登録された広告がある場合、サーバ30は、登録済の情報を対応する広告データに付属させて、配信用の広告データとする。
【0083】
ステップS33で、サーバ30は、生成した利用者コード12及び広告データを利用者端末11に送信する。決済用アプリケーションは、利用者コード12及び広告データを受信すると、利用者コード12から二次元コード13,14を生成する。そして、ステップS12で、決済用アプリケーションがコード表示画面15を利用者端末11に表示させる。このように、サーバ30及び決済用アプリケーションにより、利用者コード12,13,14及び広告枠16,17を含むコード表示画面15が利用者端末11に表示される。これにより、コード表示画面15の広告枠16,17に、広告データに含まれる広告が表示される。
【0084】
図7を参照して、広告のお気に入り登録処理について説明する。ここでは、コード表示画面15からのお気に入り登録の例を説明するが、登録ボタン18を含む決済完了画面60からでも、同様にお気に入り登録できる。
【0085】
ステップS12の後、利用者は、広告枠16,17の広告を閲覧する。そして、ステップS13で利用者がコード表示画面15(第1決済画面)の登録ボタン18をオン操作すると、決済用アプリケーションは、オン操作された広告の広告識別情報とともに、登録要求をサーバ30に送信する。
【0086】
サーバ30は、登録要求を受信すると、ステップS34で、広告識別情報に基づいて、対応する広告をお気に入り登録するように、利用者データベースを更新する。続くステップS35で、サーバ30は、お気に入り広告の登録完了情報を利用者端末11に送信する。利用者端末11が登録完了情報を受信すると、決済用アプリケーションは、ステップS14で、オン操作された広告の登録ボタン18の表示をオフ状態からオン状態に変更する。
【0087】
利用者がオン状態の登録ボタン18をオフ操作するか、または、リスト画面50で登録解除ボタン51をオン操作すると、決済用アプリケーションは、操作された広告の登録解除要求をサーバ30に送信する。登録解除要求を受信したサーバ30は、対応する広告のお気に入り登録を解除するように、利用者データベースを更新する。その後、サーバ30は登録解除完了情報を利用者端末11に送信する。利用者端末11が登録解除完了情報を受信すると、決済用アプリケーションは、登録ボタン18の表示をオン状態からオフ状態に変更したり、対応するお気に入り広告をリスト画面50から削除したりする。
【0088】
決済用アプリケーションは、登録ボタン18の操作ではなく、他の動作、例えば、登録ボタン18が表示された決済画面が閉じられること又は他の画面に切り替わることを契機に、登録要求をサーバ30に送信してもよい。この場合、決済用アプリケーションは、登録ボタン18のオン操作に伴ってステップS14の登録ボタン18の表示変更を行うとよい。同様に、お気に入り登録の解除は、登録ボタン18が表示された決済画面又はリスト画面50が閉じられること、あるいはそれら画面が他の画面に切り替わることを契機に、登録解除要求をサーバ30に送信してもよい。
【0089】
図8を参照して、決済処理について説明する。
ステップS21で、販売者がコードスキャナ21を用いて、利用者コード12を読み取る。より詳細には、販売者がコードスキャナ21で二次元コード13(又はコード14)をスキャンし、販売者端末20が二次元コード13(又はコード14)をデコードすることにより、利用者コード12を取得する。
【0090】
続くステップS22で販売者端末20が支払い処理を実行すると、販売者端末20は決済情報をサーバ30に送信する。決済情報は、少なくとも、利用者識別情報、販売者識別情報(店舗識別情報)、及び、決済金額を含む。
【0091】
サーバ30は、決済情報を受信すると、ステップS36で決済処理を行う。続いて、サーバ30は、ステップS40で、広告データベース及び利用者データベースを参照して、広告枠61に表示するための広告データを生成する。
【0092】
続くステップS37で、サーバ30は、決済完了情報及び生成した広告データを利用者端末11に送信する。利用者端末11が決済完了情報及び広告データを受信すると、ステップS15で、決済用アプリケーションが決済完了画面60を利用者端末11に表示させる。このように、サーバ30及び決済用アプリケーションにより、広告枠61を含む決済完了画面60が利用者端末11に表示される。また、広告枠61には、広告データに含まれる広告が表示される。
【0093】
図9を参照して、広告の再表示設定処理について説明する。ここでは、決済完了画面60からの再表示設定の例を説明するが、再表示ボタン62を含むコード表示画面15からも、同様に再表示設定ができる。
【0094】
ステップS15の後、利用者は、広告枠61の広告を閲覧する。そして、ステップS16で利用者が決済完了画面60(第1決済画面)の再表示ボタン62をオン操作すると、決済用アプリケーションは、オン操作された広告の広告識別情報とともに、再表示設定の設定要求をサーバ30に送信する。
【0095】
サーバ30は、設定要求を受信すると、ステップS38で、広告識別情報に基づいて、対応する広告の再表示設定をするように、利用者データベースを更新する。続くステップS39で、サーバ30は、設定完了情報を利用者端末11に送信する。利用者端末11が設定完了情報を受信すると、決済用アプリケーションは、ステップS17で、オン操作された広告の再表示ボタン62の表示をオフ状態からオン状態に変更する。
【0096】
決済用アプリケーションは、再表示ボタン62の操作ではなく、他の動作、例えば再表示ボタン62が表示された決済画面が閉じられること又は他の画面に切り替わることを契機に、設定要求をサーバ30に送信してもよい。この場合、決済用アプリケーションは、再表示ボタン62のオン操作に伴ってステップS17の再表示ボタン62の表示変更を行うとよい。そして、サーバ30は、設定要求を受信した後に、再表示設定をするように利用者データベースを更新するとよい。
【0097】
図10を参照して、ステップS40の広告データの生成について、より詳細に説明する。
まず、ステップS41で、サーバ30は、利用者データベースを参照して、対応する利用者の再表示設定情報を取得する。
【0098】
ステップS42で、サーバ30は、広告枠61の数が指定広告の数より多いか否かを判断する。ステップS42で広告枠61の数が指定広告の数より多い場合(指定広告がない場合も含む)、サーバ30は、ステップS43で配信する広告を決定する。より詳細には、指定広告がある場合、指定広告と共に配信する広告を、再表示設定されていない広告の中から決定する。また、指定広告がない場合、配信すべき広告を決定する。
【0099】
ステップS43の後、サーバ30は、ステップS44で、配信予定の広告について、規定の優先順位に基づいて、表示順序を決定する。優先順位は、例えば、上記第1~第3表示条件のうち少なくとも1つに基づいて決定することができる。また、ステップS42で広告枠61の数が指定広告の数以下である場合、サーバ30は、ステップS44で、複数の指定広告の中での優先順位に基づいて、表示すべき指定広告を決定する。このときの優先順位は、予め規定された条件(例えば、上記第2表示条件)に基づいて決定することができる。広告枠61が1つの場合、ステップS44は省略できる。
【0100】
ステップS45で、サーバ30は、広告データベースを参照して、配信予定の広告のデータを取得する。ステップS46で、サーバ30は、利用者データベースを参照して、対応する利用者のお気に入り登録情報を取得する。ここで、お気に入り登録された広告がある場合、サーバ30は、その広告の識別番号をステップS45で取得された広告の識別番号と照合する。そして、配信すべき広告の中にお気に入り登録された広告がある場合は、登録済の情報を対応する広告データに付属させる。
【0101】
広告枠61に表示される広告がお気に入り登録ボタン18を含まない場合、ステップS46は省略できる。ステップS46はステップS41~S45のうちいずれかの前に実行してもよいし、ステップS41と同時に実行してもよい。
【0102】
ステップS47で、サーバ30は、広告データと、お気に入り登録情報と、広告の表示順序とを含む配信用広告データを生成する。これにより、図8に示すステップS36が第2決済処理である場合には、ステップS37で送信される広告データに指定広告のデータが含まれる。その結果、ステップS15において、第2決済画面である決済完了画面60に指定広告が再表示される。
【0103】
[本開示の作用]
ターゲティング広告が表示される広告枠17,61には、随時様々な広告が表示される。広告枠17,61に表示される広告は、通常、利用者が指定することはできないが、再表示設定された指定広告は、次回以降の決済画面15,60に表示される。言い換えると、利用者が事前に指定した広告を広告枠17,61に再表示させることができる。
【0104】
お気に入り広告を見るためには、利用者がリスト画面50を開く必要がある。そのため、広告内容に有効期限があるような場合には、利用者が有効期限内に閲覧し損ねる可能性がある。その点、指定広告は、利用者が再表示設定をしておくと、自動的に再表示されるため、見逃し難い。このように、再表示設定は、広告閲覧をリマインドする効果がある。
【0105】
また、お気に入り広告は、リスト画面50にたまっていくため、利用者が管理をする必要がある。これに対して、指定広告は、再表示ボタン62を押しておけば後に再表示されるため、管理の手間がかからない。
【0106】
お気に入り登録と再表示設定は、それぞれ、利用者が広告に興味を持ってアクセスした記録となるため、その後の配信広告を決定するための判断材料となる。例えば、お気に入り登録であれば、「登録」アクションと、さらにその後にリスト画面50からの「閲覧」アクションのログを得ることができる。また、再表示設定であれば、「再表示設定」アクションと、さらにその後再表示された広告への「閲覧」アクションのログを得ることができる。さらに、再表示設定の場合、利用者が同じ広告に対して、繰り返し再表示設定を行う可能性もあるため、その場合には2回目以降のアクションのログが得られる。
【0107】
[本開示の効果]
本開示によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)第1決済処理で広告の再表示設定がされた場合、その広告は指定広告として、その後の第2決済処理の際に、第2決済画面に再表示される。そのため、利用者は、第1決済処理時に広告を閲覧する時間がなくても、後から第2決済画面で指定広告を閲覧することができる。これにより、表示継続時間が短い決済画面に効果的に広告を表示させることができる。
【0108】
(2)決済完了画面60は、決済処理の直後に表示されるため、その決済情報には利用者の最新の消費動向が反映される。そのため、決済情報に基づいて通常広告枠61に表示する広告を決定することにより、利用者の最新動向を考慮した広告を配信することができる。また、決済完了画面60には利用者が再表示設定した指定広告も表示されるので、広告枠61に対する利用者の関心を高めることができる。
【0109】
(3)決済位置が利用者の住所の第1規定距離以内、すなわち自宅近くである場合、その後、利用者は自宅に帰る可能性が高い。この場合、利用者は、その決済処理の後、実店舗で買い物をするよりも、自宅でオンラインショッピングなどのオンラインサービスを利用する可能性が高い。こうした利用者にオンラインサービスの広告を配信すると、広告効果が高い。このように、決済情報から利用者の行動を予測することにより、より広告効果の高い広告を配信することができる。
【0110】
(4)決済位置が利用者の勤務地の第2規定距離以内、すなわち勤務地近くである場合、その後、利用者は自宅に帰るまでに実店舗で買い物をする可能性が高い。こうした利用者に勤務地近くの実店舗の広告を配信すると、広告効果が高い。さらに、その利用者の過去の決済履歴から、購買履歴のある実店舗の広告を選択すると、より広告効果が高まる。このように、決済情報から利用者の行動を予測することにより、より広告効果の高い広告を配信することができる。
【0111】
(5)指定広告は、利用者が見たいと思って再表示設定というアクションを起こした広告である。そのため、その利用者が興味又は関心を示した指定広告の関連広告を表示することにより、広告にクロスセルの効果が期待できる。仮に、利用者が決済画面で複数の広告に興味を持ちつつ、1つの広告しか見る時間がなかったとしても、他の広告に再表示設定をしておけば、広告の見逃しが防げる。こうして連続的に広告を再表示設定させることができれば、連鎖的な広告の閲覧を実現することができる。
【0112】
(6)ゲーミング広告は、利用者に楽しみを与えることができる一方、広告からゲーム画面に遷移してゲームをする必要があるため、閲覧完了までに時間がかかる。そのため、仮にゲーム画面まで遷移したとしても、ゲームの実行まで至らない可能性がある。その場合にも、再表示設定をすることで、利用者は改めてゲームを実行することができる。また、ゲーミング広告を好む利用者は、他のゲーミング広告にも興味を示す可能性が高い。そのため、指定広告と一緒に別のゲーミング広告を表示することにより、利用者の広告閲覧頻度を上げることができる。
【0113】
(7)お気に入り登録された広告は、利用者が興味又は関心を示した広告である。そのため、広告枠61の数が指定広告の数よりも多い場合には、お気に入り広告又はお気に入り広告と共通点のある類似広告を表示することにより、利用者にとって興味のある広告を表示することができる。
【0114】
(8)指定広告が再表示されるのが遅れた場合、再表示の段階でその広告内容の有効期限が過ぎている可能性がある。また、利用者が興味を持ちつつも、指定広告の閲覧を先送りして再表示設定を繰り返しているうちに、広告内容の有効期限が切れる可能性もある。そのため、指定広告とともにその有効期限を表示することにより、有効期限前に利用者に広告の閲覧を促すことができる。
【0115】
(9)指定広告の有効期限に基づいて指定広告を再表示させる時期を決定することにより、広告を閲覧したくなる時期に指定広告を再表示させることができる。これにより、広告の有効期限を利用者に適切に閲覧をリマインドすることができるので、広告の見逃しが避けられる。
【0116】
(10)コード表示画面15及び決済完了画面60はそれぞれ、決済処理の前後に表示されるため、それらの表示継続時間は短い傾向がある。とはいえ、コード表示画面15は決済処理をしないときにも表示可能である。そのため、利用者は、時間があるときにコード表示画面15からお気に入り広告表示ボタン19を操作してお気に入り広告を閲覧したり、決済履歴を確認したりすることもある。また、決済完了画面60は、次の決済処理をしないのであれば、表示させたままにしておくこともできる。このような場合には、コード表示画面15又は決済完了画面60の表示継続時間が長くなる。例えば、ある利用者は、夜間の決済完了画面60の表示継続時間が他の時間帯よりも長い傾向があるとする。この場合、決済完了画面60の広告を夜間に見ている可能性が高いため、夜間の決済処理に伴って指定広告を表示させると、利用者が閲覧する可能性が高い。したがって、過去の表示継続時間に基づいて指定広告の表示時期を決定することにより、広告のリンク先ページの閲覧率を上げることができる。
【0117】
(11)利用者が再表示設定をするということは、そのときには広告を閲覧する時間がないことを意味する。また、コード決済は実店舗で行われるため、その決済状況には利用者の行動パターンが反映される。よって、再表示設定がされた第1決済処理が行われた状況は、利用者にとって広告の閲覧に適さない状況であると推測される。その点で、第1決済処理が行われた決済状況と異なる状況で実行された第2決済処理に伴って指定広告を再表示すれば、利用者が広告を見る時間がとれる可能性が高い。
【0118】
(12)広告には、「1日1回」又は「規定日数の連続閲覧」といった、アクションの実行回数又はアクションの実行期間の少なくとも一方に制限を加えることで、繰り返しの閲覧を促進する利用者参加型広告がある。こうした利用者参加型広告を指定広告として再表示させれば、利用者に対してアクションのリマインドができるため、利用者にとって利便性が高い。さらに、例えば1日1回のアクション要件がある場合、規定のアクションを実行していない時に指定広告を再表示させると、より利用者の利便性が高い。したがって、規定のアクション要件に応じて指定広告を表示する時期を決定することにより、再表示設定の価値をより高めることができる。
【0119】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0120】
[変更例1]
システム10は、データベース40を含む1台のサーバ30(1台のコンピュータ)で実現されてもよい。あるいは、システム10は、決済処理、決済画面を表示するためのデータの送信、広告の配信、お気に入り登録、又は再表示設定といった複数の機能のそれぞれを実行する複数のサーバ30を備えてもよい。この場合、各サーバ30が必要なデータベース(例えば、利用者データベース、販売者データベース、決済データベース及び広告データベース)を含んでもよい。
【0121】
[変更例2]
広告表示システム10は、電子決済サービスを提供する第1サーバ30(決済サーバ又は決済システム)と、広告の配信サービスを提供する第2サーバ30(広告配信サーバ又は広告配信システム)とを備えて、本開示の各種処理を実行してもよい。この場合、広告の表示に係る、ステップS32,S34,S35,S38~S47は第2サーバ30が実行してもよく、第1サーバ30又は決済用アプリケーションがS32,S34,S35,S38~S40の実行を第2サーバ30に要求し、第2サーバ30がそれらの実行結果を第1サーバ30又は決済用アプリケーションに送信するとよい。
【0122】
[変更例3]
広告表示システム10は、利用者コードを生成する第1サーバ30と、電子決済サービスを提供する第2サーバ30(決済サーバ又は決済システム)と、決済情報及び広告データを送信する第3サーバ30(情報送信サーバ又は情報送信システム)とを備えて、本開示の各種処理を実行してもよい。この場合、第1サーバ30がステップS31(利用者コード生成)を実行し、第2サーバ30がステップS36(決済処理)を実行し、ステップS32~S35,S37~S47を第3サーバ30が実行してもよい。
【0123】
[変更例4]
コード表示画面15の広告に再表示ボタン62を表示してもよい。あるいは、コード表示画面15の広告には再表示ボタン62を表示させずに登録ボタン18を表示させ、決済完了画面60の広告には登録ボタン18を表示させずに再表示ボタン62を表示させてもよい。その他、コード表示画面15及び決済完了画面60の広告に登録ボタン18を表示しなくてもよい。すなわち、システム10は、広告のお気に入り登録のサービスを提供しなくてもよい。
【0124】
[付記]
以下に、上記実施形態及び変更例から把握される態様を列挙する。
[1]
決済情報送信部であって、決済処理に伴って決済画面を表示させるためのデータを利用者端末に送信するように構成され、前記決済画面が1以上の広告枠を含み、前記1以上の広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含む、決済情報送信部と、
広告送信部であって、
前記1以上の広告枠に表示するための広告データを前記利用者端末に送信するように構成され、かつ、
前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定するように構成される、広告送信部と、
を備え、
1以上の前記指定広告が再表示設定されている場合に、前記広告データは、前記1以上の広告枠のうち少なくとも1つに表示するための前記1以上の指定広告のデータを含む、
広告表示システム。
【0125】
[2]
前記決済画面は、前記決済処理の後に前記利用者端末に表示される決済完了画面であり、
前記指定広告が表示されない前記広告枠が通常広告枠であり、
前記1以上の広告枠が1以上の前記通常広告枠を含む場合、前記広告データは、前記1以上の通常広告枠に表示するための、前記決済処理の決済情報に基づいて決定される1以上のターゲティング広告のデータを含み、
前記決済情報は、決済位置、販売者の名称、前記販売者の業種、前記販売者の取扱商品又は提供サービス、決済金額、のうち少なくとも1つを含む、
上記[1]に記載の広告表示システム。
【0126】
[3]
前記利用者端末を使用する利用者のデータを格納するように構成された利用者データベースをさらに備え、
前記利用者データベースは住所のデータを含み、
前記決済位置と前記住所との距離が第1規定距離以内である場合、前記広告データは、前記1以上の通常広告枠のうち少なくとも1つに表示するための、オンラインサービスに係る広告のデータを含む、
上記[2]に記載の広告表示システム。
【0127】
[4]
前記利用者端末を使用する利用者のデータを格納するように利用者データベースをさらに備え、
前記利用者データベースは勤務地のデータを含み、
前記決済位置と前記勤務地との距離が第2規定距離以内である場合、前記広告データは、前記1以上の通常広告枠のうち少なくとも1つに表示するための、前記勤務地から規定範囲内にある店舗に係る広告のデータを含む、
上記[2]又は[3]に記載の広告表示システム。
【0128】
[5]
前記1以上の広告枠は複数の広告枠を含み、
前記広告データは、前記複数の広告枠に表示するための、前記1以上の指定広告のデータと、前記1以上の指定広告に基づいて決定された1以上の関連広告のデータと、を含む、
上記[1]~[4]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0129】
[6]
前記1以上の広告枠は複数の広告枠を含み、
前記指定広告がゲーム要素を含むゲーミング広告である場合に、
前記広告データは、前記複数の広告枠に表示するための、前記1以上の指定広告のデータと、前記指定広告とは別のゲーミング広告のデータと、を含み、
前記ゲーム要素は、くじ、クイズ、ゲーム、パズル、ルーレット、スロット、又はじゃんけんのうち少なくとも1つを含む、
上記[1]~[5]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0130】
[7]
前記利用者端末を使用する利用者のデータを格納するように構成された利用者データベースをさらに備え、
前記1以上の広告枠に表示される広告がお気に入り登録ボタンを含み、
前記広告送信部は、前記お気に入り登録ボタンがオン操作された広告をお気に入り広告として前記利用者データベースに登録するように構成され、
前記1以上の広告枠は複数の広告枠を含み、
前記広告データは、前記複数の広告枠に表示するための、前記指定広告のデータと、前記お気に入り広告又は前記お気に入り広告と共通点のある類似広告のデータと、を含む、
上記[1]~[6]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0131】
[8]
前記指定広告の広告内容に有効期限がある場合、当該指定広告には前記有効期限が表示される、
上記[1]~[7]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0132】
[9]
前記指定広告の広告内容に有効期限がある場合、前記広告送信部は、前記有効期限に基づいて前記指定広告を表示する時期を決定するように構成される、
上記[1]~[8]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0133】
[10]
複数の決済処理の履歴を格納するように構成される決済データベースをさらに備え、
前記決済データベースには、前記決済画面の表示が開始されてから表示が終了するまでの表示継続時間のデータと、当該決済画面が表示された時間帯のデータとが格納されており、
前記広告送信部は、複数の時間帯のうち、前記表示継続時間が平均よりも長い決済処理が最も多く分布する時間帯に前記指定広告が表示されるように、前記指定広告を表示する時期を決定するように構成される、
上記[1]~[9]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0134】
[11]
複数の決済処理の履歴を格納するように構成される決済データベースをさらに備え、前記決済データベースには、前記決済処理が行われた決済状況として、決済位置、決済時刻、決済曜日のうち少なくとも1つに係るデータが格納されており、
前記広告送信部は、再表示設定が行われた決済処理と異なる決済状況で前記指定広告を表示させるように構成される、
上記[1]~[10]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0135】
[12]
前記広告送信部は、前記指定広告が、規定のアクション要件に応じて利用者に特典を与える利用者参加型広告である場合、前記規定のアクション要件に応じて、当該指定広告を表示させるように構成され、
前記規定のアクション要件は、アクションの実行回数又はアクションの実行期間のうち少なくとも一方を含む、
上記[1]~[11]のうち何れかに記載の広告表示システム。
【0136】
[13]
1以上のサーバを備え、
前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、決済処理に伴って決済画面を表示させるためのデータを利用者端末に送信するように構成され、前記決済画面が1以上の広告枠を含み、前記1以上の広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含み、
前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、前記1以上の広告枠に表示するための広告データを送信するように構成され、
前記1以上のサーバのうち少なくとも1つは、前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定するように構成され、
1以上の前記指定広告が再表示設定されている場合に、前記広告データは、前記1以上の広告枠のうち少なくとも1つに表示するための1以上の前記指定広告のデータを含む、
広告表示システム。
【0137】
[14]
1以上のコンピュータに、
第1決済処理に伴って第1決済画面を表示させるための第1データを利用者端末に送信することであって、前記第1決済画面は1以上の第1広告枠を含み、前記1以上の第1広告枠に表示される広告は再表示ボタンを含む、ことと、
前記第1決済画面で前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定することと、
再表示設定がされた後の第2決済処理に伴って、第2決済画面を表示させるための第2データを前記利用者端末に送信することであって、前記第2決済画面は広告を表示するための1以上の第2広告枠を含み、前記第2データは、前記1以上の第2広告枠のうち少なくとも1つに表示するための1以上の前記指定広告のデータを含む、ことと、
を実行させる、広告表示方法。
【0138】
[15]
利用者端末に、
決済処理に伴って決済画面を表示させることであって、前記決済画面が1以上の広告枠を含み、前記1以上の広告枠に表示される広告が再表示ボタンを含む、ことと、
前記再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された広告の情報をサーバに送信することであって、前記オン操作された広告が指定広告である、ことと、
前記指定広告のデータを含む広告データを受信した場合に、前記1以上の広告枠のうちの少なくとも1つに、前記指定広告を表示させる、ことと、
を実行させるためのコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0139】
10…広告表示システム、11…利用者端末、12,13,14…利用者コード、15…コード表示画面、15…決済画面、16,17,61…広告枠、18…登録ボタン、19…広告表示ボタン、20…販売者端末、21…コードスキャナ、23…ストアコード、24…ディスプレイ、25…支払い画面、30…サーバ、31…プロセッサ、32…メモリ、33…通信IF、34…入力装置、35…ディスプレイ、36…通信バス、40…データベース、50…リスト画面、51…登録解除ボタン、60…決済完了画面、62…再表示ボタン、100…ネットワーク。
【要約】
【課題】広告表示システム、広告表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】広告表示方法は、1以上のコンピュータに、第1決済処理に伴って第1決済画面を表示させるための第1データを利用者端末に送信することであって、第1決済画面は1以上の第1広告枠を含み、1以上の第1広告枠に表示される広告は再表示ボタンを含む、ことと、第1決済画面で再表示ボタンがオン操作された場合に、オン操作された再表示ボタンを含む広告を指定広告として再表示設定することと、再表示設定がされた後の第2決済処理に伴って、第2決済画面を表示させるための第2データを利用者端末に送信することであって、第2決済画面は広告を表示するための1以上の第2広告枠を含み、第2データは、1以上の第2広告枠のうち少なくとも1つに表示するための1以上の指定広告のデータを含む、ことと、を実行させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10