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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-11
(45)【発行日】2024-12-19
(54)【発明の名称】候補ビームの測定方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20241212BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241212BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20241212BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20241212BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20241212BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W24/10
H04B7/06 956
H04W76/19
H04W72/23
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023511638
(86)(22)【出願日】2021-08-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 CN2021112072
(87)【国際公開番号】W WO2022033519
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-02-14
(31)【優先権主張番号】202010820248.8
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ユ
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ユイミン
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/203187(WO,A1)
【文献】vivo,Beam management and beam reporting,3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1712836,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712836.zip>,2017年08月21日
【文献】Samsung,RAN2 Aspects of SCell BFR,3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1908821,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1908821.zip>,2019年08月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04B 7/06
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定するステップであって、前記配置情報が前記候補ビームの参照信号の配置情報を含むステップと、
前記端末が測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告するステップと、を含み、
端末が測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告する前記ステップは、
所定条件を満たす前記候補ビームの参照信号を測定した場合、前記端末が、前記所定条件を満たす前記候補ビームの参照信号の識別子を指示するための第1指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するステップ、又は、
所定条件を満たす前記候補ビームの参照信号を測定していない場合、前記端末が、前記端末が前記所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するステップ、を含み、
前記第1指示情報が前記測定結果を指示するためのものであり、
前記第1指示情報を報告する時刻は、ビーム回復要求BFRQ情報を搬送する物理アップリンク共有チャネルPUSCH報告する送信時刻である、候補ビームの測定方法。
【請求項2】
前記所定期間は第1期間であり、前記第1期間の開始時刻は前記配置情報を受信してから第1所定時間後の時刻であり、及び
前記第1期間の終了時刻は端末が受信した第1測定停止指示情報によって決定され、及び
前記第1測定停止指示情報は前記第1測定停止指示情報を受信してから第2所定時間後に測定を停止することを前記端末に指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定期間は第4期間であり、前記第4期間の終了時刻は前記端末がビーム障害の発生を判断してから第7所定時間終了後の時刻である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
端末が配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定する前記ステップは、
前記端末がネットワーク側機器から送信される測定開始指示情報及び前記第1測定停止指示情報又は第2測定停止指示情報を含む測定停止指示情報を受信するステップと、
前記端末が前記測定開始指示情報及び測定停止指示情報の指示に応じて、前記所定期間内に前記候補ビームを測定するステップと、を含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記測定開始指示情報及び測定停止指示情報は、無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス層制御要素MAC CEシグナリング、ダウンリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つにより搬送される、請求項に記載の方法。
【請求項6】
端末が前記候補ビームを測定する前記ステップは、
前記端末が前記候補ビームの参照信号リソースの品質を測定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第4期間の終了時刻の後に、
前記端末が前記候補ビームの参照信号リソースの品質の測定を継続するステップと、
所定条件を満たす前記候補ビームの参照信号を測定した場合、前記端末が、前記所定条件を満たす前記候補ビームの参照信号の識別子を指示するための第1指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するステップと、又は、
所定条件を満たす前記候補ビームの参照信号を測定していない場合、前記端末が、前記端末が前記所定条件を満たす品質の前記候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するステップと、をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記端末がセル及び/又は帯域幅部分に対してビーム障害検出を行うことで前記セル及び/又は前記帯域幅部分にビーム障害が発生したか否かを判断するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1項に記載の候補ビームの測定方法のステップが実現される、端末。
【請求項10】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1からのいずれか1項に記載の候補ビームの測定方法が実現される、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年8月14日に中国で出願した出願番号No.202010820248.8の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は通信の技術分野に関し、特に、候補ビームの測定方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
セカンダリセル(Secondary Cell,SCell)にビーム障害が発生した時、端末(User Equipment,UE)はネットワーク側にビーム障害回復要求(Beam failure recovery Request,BFRQ)、即ちBFR MAC CE(Medium Access Control Control Element,媒体アクセス層制御要素)を報告する。端末は、検出した品質が所定閾値を超える候補ビーム(candidate beam)の識別子をこのBFR MAC CEに含めてネットワーク側に報告する。しかし、従来技術では、ネットワーク側がRRCシグナリングによって候補ビームの参照信号(Reference Signal,RS)を配置した後、例えば、いつ測定を開始するか等、UEの具体的な測定動作について規定がなされていないため、以下の問題が発生する。1)チャネル条件が良く、長時間ビーム障害が発生していない場合にもUEはcandidate beamを連続的に測定し、UEの電力消費が増加する。2)UEはあるセルにビーム障害が発生したと判断した後に測定を開始すると、BFR MAC CEを送信するためのアップリンクリソースが到達するまでに、candidate beamの測定を完了できないことから、品質要件を満たす最適なcandidate RS IDを報告できなかったり、又は測定したcandidate beamがどれも品質要件を満たさず、ビーム回復用の新しいビームを見つけることができなかったりする場合がある。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施例は、既存のプロトコルでは端末による候補ビーム測定の時間が規定されていないため、測定結果を報告しなければならない時に端末が測定を完了していないことがあり、端末が比較的正確な候補ビーム測定結果をネットワーク側機器に報告できないという問題を解決できる、候補ビームの測定方法、装置及び端末を提供する。
【0005】
第1側面において、端末が配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定するステップであって、前記配置情報が前記候補ビームの参照信号の配置情報を含むステップと、前記端末が測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告するか、又は第1指示情報の報告を禁止するステップと、を含み、前記第1指示情報が前記測定結果を指示するためのものである、候補ビームの測定方法を提供する。
【0006】
第2側面において、配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定するための第1測定モジュールであって、前記配置情報が前記候補ビームの参照信号の配置情報を含む第1測定モジュールと、測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告するか、又は第1指示情報の報告を禁止するための処理モジュールと、を備え、前記第1指示情報が前記測定結果を指示するためのものである、候補ビームの測定装置を提供する。
【0007】
第3側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の候補ビームの測定方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0008】
第4側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0009】
第5側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが端末のプログラムもしくはコマンドを実行し、第1側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0010】
第6側面において、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで第1側面に記載の方法のステップを実現するように配置されるコンピュータソフトウェア製品を提供する。
【0011】
第7側面において、第1側面に記載の方法を実行するように配置される通信機器を提供する。
【0012】
本出願の実施例において、端末は配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定すし、即ち端末による候補ビーム測定の時間が明確にされ、これにより端末は指定された期間内に候補ビームの測定を実行して真の測定結果を得てから、該測定結果を報告するか、又は該第1指示情報の報告を禁止する。つまり、不正確な情報が報告されることを回避するために、端末は測定結果に応じて第1指示情報を報告しなくてもよく、又は、端末が測定結果を報告する場合は、所定期間内の測定結果を指示するための第1指示情報を報告し、即ち正確な測定結果が報告される。これにより、既存のプロトコルでは端末による候補ビーム測定の時間が規定されていないため、測定結果を報告しなければならない時に端末が測定を完了していないことがあり、端末が比較的正確な候補ビーム測定結果をネットワーク側機器に報告できないという問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本出願の実施例の候補ビームの測定方法の手順図である。
図3】本出願の実施例の候補ビームの測定装置の構造模式図である。
図4】本出願の実施例の通信機器の構造模式図である。
図5】本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0015】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」等で区別される対象は、通常、一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は、1つであってもよく、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後の関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0016】
指摘しておきたいのは、本出願の実施例に記載される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、さらに、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムにも適用可能である点である。本出願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され得る。記載された技術は、上記で言及されたシステム及びラジオ技術に使用され得ると共に、他のシステム及びラジオ技術にも使用され得る。但し、以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNR用語が使用されるが、これらの技術はNRシステム以外にも適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0017】
理解を容易にするために、以下において、本発明の実施例に係るいくつかの内容を説明する。
【0018】
一、ビーム障害回復(Beam Failure Recovery,BFR)メカニズム
高周波数帯域通信システムでは、無線信号の波長が短いため、信号の伝搬が妨げられるなどの事態が生じやすく、信号の伝搬が途切れる。無線リンク再構築を用いると、時間が長くかかるため、PCell(Primary Cell,プライマリセル)BFRメカニズム、SCell(Secondary Cell,セカンダリセル)BFRメカニズムが導入される。
【0019】
SCell BFRは、主にマルチキャリアのシーン(複数のキャリア(Carrier)、又は複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier,CC)、又は複数のセル(cell)を有するキャリア集約(Carrier Aggregation,CA)と理解してもよい)を対象とし、その中に1つのプライマリセル(例えば、プライマリセルグループ(Master Cell Group,MCG)内のPCell又はセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group,SCG)内のプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell,PSCell))及び少なくとも1つのSCellが存在する。
【0020】
二、ビーム障害検出(Beam Failure Detection,BFD)
1)各SCellについてBFDを行い、即ちBFD参照信号RSを測定し、BFDパラメータの配置はper BWP per cellで行われ、具体的には下記1、2のとおりであってもよい。
1:procedure on BFD for each BFI;
2:interval for BFI and corresponding parameter.
i.e. beamFailureInstanceMaxCount.
【0021】
2)BFD RS(Reference Signal,参照信号)は、下記の数量、明示的な配置、暗示的な配置、BFD BLER閾値のうちの少なくとも1つが満たされてもよい。
数量について、各BWPが最大2つのBFD RSに対応し得る。
明示的な配置として、BFD RSが現在のCCに位置する。
暗示的な配置として、BFD RSが現在のCC又は他のCC上のアクティブ(active)な帯域幅部分(Bandwidth Part,BWP)に位置し得る(2つよりも多くのCORESETsが配置されている場合、UE実現に応じて、現在のCCのactive BWPの制御リソースセット(Control resource set,CORESET)のTCI stateに配置されたRSに基づき、BFD RS(s)を選択する)。
BFD BLER閾値としては、default value of rlmInSyncOutOfSyncThresholdである。
【0022】
三、候補ビーム(Candidate beam)
i)配置
1)SCell BFRが配置されている場合、candidate beam RSを配置する必要がある。
2)各BWPにおいて、candidate beam RSは最大64個である。
3)candidate beam RSはSSB and CSI-RS for beam managementに基づくものであってもよい。
4)candidate beam RSは、BFD RSをリスニングするCC又は同一band上の他のCCのactive BWP上に位置してもよい。
【0023】
ii)閾値
1)candidate beam identificationの閾値rangeはrange specified in RSRP-Rangeに基づくものである。
2)SCell BFRが配置され且つcandidate beam RSが配置されている場合、candidate beam RSの閾値を常時配置する。
3)1つのSCellが障害した場合、L1-RSRPが配置された閾値よりも高いcandidate beam RSがないと、UEは該SCell上で候補ビームが認識されていないことを報告する。
【0024】
四、ビーム障害回復要求(Beam failure recovery request,BFRQ)
i)手順
新送信に利用可能なアップリンクリソースが存在するならば、該アップリンクリソースでBFR MAC CEを送信する。
さらに、PUCCH-BFR(link recovery request (LRR)とも呼ばれる)が配置されている場合、PUCCH-BFRを送信し、アップリンクリソースを要求する。
さらに、PUCCH-BFRが配置されていない又はPUCCH-BFRが最大送信回数に達した場合、UEは3GPP Release 15におけるランダムアクセスチャネル(Random Access Channel,RACH)と類似のプロセスをトリガする(PCell上で競合ベースのランダムアクセス(contention-based random access,CBRA)を行う)。
【0025】
ii)PUCCH-BFRの配置
1)PUCCH-BFRがPCell/PSCellに配置される。
2)PUCCH groupが配置されている場合、PUCCH-SCell上でPUCCH-BFRを配置することができる。
3)1つのUEについて、各PUCCH groupにおいて、1つのBWPに対して最大1つのPUCCH-BFRリソースが配置される。
4)PUCCH format 0又はPUCCH format 1に配置されてもよい。
【0026】
iii)BFR MAC CE
1)任意のserving cellのアップリンクグラントを使用可能である。
2)failed CC index + new candidate beam indexを報告し、1つのSCellについて、1つのbeam indexのみを報告する。
【0027】
五、ビーム障害回復応答(Beam failure recovery response,BFRR)
i)PUSCHをスケジューリングしたPDCCHのDCIフォーマットは、BFR MAC CEを搭載するPUSCHと同じHARQプロセス番号を使用している。
【0028】
ii)UEが該BFRRを受信すると、BFRプロセスが完了したとみなされる。
PUCCH-BFRに対する応答は、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier,C-RNTI)/変調及び符号化スキームセル無線ネットワーク一時識別子(Modulation and coding scheme Cell Radio Network Temporary Identifier,MCS-C-RNTI)を搭載した一般的なアップリンクグラントであってもよい。
【0029】
iii)他のチャネルビームリセット
UEは、BFRRを受信した後のK=28 symbolsの後、下記1)、2)、3)の少なくとも1つを実行してもよい。
1)MAC CEで指示されるSCell上の全てのCORESETのPDCCHをリスニングする時に、new beamを使用する。
2)PUCCHについて、(PUCCH-spatialRelationInfoが配置されている)&(LRRを搭載するPUCCHが送信されていないか又はPCellもしくはPSCell上で送信される)&(MAC CEで指示されるSCellがPUCCH-SCellを含む)場合に、new beamを使用する。
【0030】
説明すべきことは、本出願の実施例において、係るビーム情報は、空間関係(spatial relation)情報、空間ドメイン送信フィルタ(spatial domain transmission filter)情報、空間ドメインフィルタ(spatial filter)情報、伝送配置指示(Transmission Configuration Indicator,TCI)状態情報、疑似コロケーション(Quasi co-location,QCL)情報又はQCLパラメータ等と呼ばれてもよい点である。ダウンリンクビーム情報は、通常、伝送配置指示状態情報又は疑似コロケーション情報を用いて表すことができる。アップリンクビーム情報は、通常、空間関係情報を用いて表すことができる。
【0031】
また、本出願の実施例に係るアンテナパネルは、アンテナ群、アンテナポート群、アンテナセット、アンテナポートセット、ビームセット、ビームサブセット、アンテナアレイ、アンテナポートアレイ、アンテナサブアレイ、アンテナポートサブアレイ、論理エンティティ、エンティティ又はアンテナエンティティ等と呼ばれてもよい。
【0032】
そして、面板(Panel)の識別子は、アンテナパネルの識別子、参照信号リソース識別子、参照信号リソースセット識別子、TCI状態識別子、QCL情報識別子、空間関係識別子等であってもよい。
【0033】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と称されてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネット機器(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)もしくは車載機器(vehicle user equipment,VUE)、歩行者端末(pedestrian user equipment,PUE)等の端末側機器であってよく、ウェアラブル機器は、リストバンド、ヘッドフォン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例において端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は基地局又はコアネットワークであってもよい。基地局はノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、進化型Bノード(evolved Node B,eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、無線ローカルエリア(wireless local area network,WLAN)アクセスポイント、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity,WiFi)ノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は当分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成することができれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本出願の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0034】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例に提供される候補ビームの測定方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0035】
本出願の実施例は、候補ビームの測定方法を提供し、図2は本出願の実施例の候補ビームの測定方法の手順図であり、図2に示すように、該方法のステップは、下記のステップS202とステップS204を含む。
ステップS202で、端末が配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定し、配置情報が候補ビームの参照信号の配置情報を含む。
ステップS204で、端末が測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告するか、又は第1指示情報の報告を禁止し、第1指示情報が測定結果を指示するためのものである。
【0036】
上記ステップS202及びステップS204によって、端末は配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定し、即ち端末による候補ビーム測定の時間が明確にされ、これにより端末は指定された期間内に候補ビームの測定を実行して真の測定結果を得てから、該測定結果を報告するか、又は該第1指示情報の報告を禁止する。つまり、不正確な情報が報告されることを回避するために、端末は測定結果に応じて第1指示情報を報告しなくてもよく、又は、端末が測定結果を報告する場合は、所定期間内の測定結果を指示するための第1指示情報を報告し、即ち正確な測定結果が報告される。これにより、既存のプロトコルでは端末による候補ビーム測定の時間が規定されていないため、測定結果を報告しなければならない時に端末が測定を完了していないことがあり、端末が比較的正確な候補ビーム測定結果をネットワーク側機器に報告できないという問題が解決される。
【0037】
本出願の実施例の代替的実施形態において、本出願の実施例における所定期間は以下のいくつかのケースを含み得る。
【0038】
ケース1として、本出願の実施例における所定期間は第1期間を含む。
第1期間の開始時刻は配置情報を受信した時刻であるか、又は第1期間の開始時刻は配置情報を受信してから第1所定時間後の時刻である。第1期間の終了時刻は端末が第1指示情報を報告する時刻であるか、又は第1期間の終了時刻は受信した第1測定停止指示情報によって決定される。第1測定停止指示情報は、第1測定停止指示情報を受信すると直ちに測定を停止することを端末に指示するためのものであるか、又は第1測定停止指示情報を受信してから第2所定時間後に測定を停止することを端末に指示するためのものである。
【0039】
該ケース1において、端末が該第1期間内に候補ビームの測定を行うことは、配置情報を受信した時刻を基準として測定時刻を決定してもよく、配置情報を受信した時刻で直ちに候補ビームの測定を行ってもよいし、配置情報を受信してから第1所定時間後に候補ビームの測定を行ってもよい。該第1期間内の測定終了時刻は、受信した第1測定停止指示情報によって決定されてもよく、該第1測定停止指示情報を受信した時刻を終了時刻としてもよいし、該第1測定停止指示情報を受信してから第2所定時間後に測定を停止してもよい。これらのことからわかるように、本出願の実施例において、第1期間の開始時刻は、事前に規定されたものであってもよく、第1期間の終了時刻は、ネットワーク側機器によって指示されるものであるか又はプロトコルで規定されたものであってもよく、開始時刻と終了時刻に具体的にどの方式を使用するかは、本出願の実施例の具体的な応用シーンにおいて、実際の状況に応じて対応する配置又は選択を行うことができ、本出願では限定しない。
【0040】
ケース2として、所定期間は第2期間を含む。
第2期間の開始時刻は受信した測定開始指示情報によって決定され、第2期間の終了時刻は受信した第2測定停止指示情報によって決定されるか、又は第2期間の終了時刻は端末が第1指示情報を報告する時刻である。
測定開始指示情報は、測定開始指示情報を受信すると直ちに測定を開始することを端末に指示するためのものであるか、又は測定開始指示情報を受信してから第3所定時間後に測定を開始することを端末に指示するためのものである。第2測定停止指示情報は、第2測定停止指示情報を受信すると直ちに測定を停止することを端末に指示するためのものであるか、又は第2測定停止指示情報を受信してから第4所定時間後に測定を停止することを端末に指示するためのものである。
【0041】
該ケース2において、該第2期間の開始時刻は、ネットワーク側機器から送信される測定開始指示情報によって決定されてもよく、第2期間の終了時刻は、ネットワーク側機器から送信される第2測定停止指示情報によって決定されてもよいし、又は端末が第1指示情報を報告する時刻で測定を停止することを事前に規定してもよい。端末が、第1指示情報を報告する時刻以降も測定を継続している場合、該測定の結果が次の報告の結果となるため、端末が測定を停止する時刻は第1指示情報を報告する時刻であってもよいことを事前に規定してもよく、当然ながら、該第2測定停止指示情報で指示される測定を停止する時刻も、該第1指示情報を報告する時刻を超えてはならない。
【0042】
上記ケース1及びケース2における測定開始指示情報、第1測定停止指示情報及び第2測定停止指示情報を基に、本出願の実施例ステップS202に係る端末が配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定する方式は、下記のステップS202-11とステップS202-12を含んでもよい。
ステップS202-11で、端末がネットワーク側機器から送信される測定開始指示情報及び測定停止指示情報を受信し、測定停止指示情報が第1測定停止指示情報又は第2測定停止指示情報を含む。
ステップS202-12で、端末が測定開始指示情報及び測定停止指示情報の指示に応じて第2期間内に候補ビームを測定する。
【0043】
該測定開始指示情報及び測定停止指示情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリング、媒体アクセス層制御要素MAC CEシグナリング、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)のうちの少なくとも1つにより搬送される。
【0044】
ケース3として、所定期間は第3期間を含む。
第3期間の開始時刻は端末が第1指示情報を報告する前の第5所定時間の開始時刻であり、第3期間の時間は第5所定時間であり、第3期間の終了時刻は端末が第1指示情報を報告する時刻である。
【0045】
説明すべきことは、該第5所定時間はタイマによって決定されたものであってもよく、つまり、端末が第1指示情報を報告する前の第5所定時間の開始時刻は該タイマが計時を開始する時刻であり、第5所定時間を超えると、該タイマがタイムアウトになる。つまり、該ケース3によれば、測定停止又は測定開始の時刻がネットワーク側機器によって指示されないことがあり得るが、その代りに、タイマによって該第3期間の測定開始時刻及び測定終了時刻を決定することができる。第3期間の開始時刻は、端末がビーム障害の発生を判断した後であってもよい。
【0046】
ケース4として、所定期間は第4期間を含む。
第4期間の開始時刻は端末がビーム障害の発生を判断した時刻であるか、又は第4期間の開始時刻はビーム障害が発生してから第6所定時間終了後の時刻である。第4期間の時間は第6所定時間であり、あるいは、第4期間の終了時刻は端末がビーム障害の発生を判断してから第7所定時間終了後の時刻であるか、又は第4期間の終了時刻は端末が第1指示情報を報告する時刻である。
【0047】
該ケース4において、第6所定時間もタイマによって決定されてもよく、つまり、ビーム障害の発生を判断した時刻を基準とし、ビーム障害の発生を判断した時刻、又はビーム障害が発生してから第6所定時間終了後の時刻を測定開始時刻としてもよく、この時、該タイマは計時を開始し、そして端末がビーム障害の発生を判断してから第7所定時間終了後の時刻、又は第1指示情報を報告する時刻を測定終了時刻とし、この時、該タイマはタイムアウトになる。
【0048】
説明すべきことは、上記ケース1~4に係る第1指示情報を報告する時刻は、媒体アクセス層MACプロトコルデータユニット(protocol data unit,PDU)を組み立てる時刻、ビーム回復要求BFRQ情報を搬送する物理アップリンク共有チャネルPUSCHに報告する送信時刻のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0049】
本出願の実施例の代替的実施形態において、ステップS202に係る端末が候補ビームを測定する方式は、端末が候補ビームの参照信号リソースの品質を測定するステップを含んでもよい。
【0050】
つまり、本出願の実施例において、候補ビームの測定は、さらに、候補ビームの参照信号リソースの品質を測定し、測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告することであってもよい。該ステップS204に係る端末が測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告する方式は、
所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定した場合、端末が、所定条件を満たす候補ビームの参照信号の識別子を指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するステップS204-11、又は、
所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、端末が、端末が所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するステップS204-12、をさらに含んでもよい。
【0051】
また、ステップS204に係る端末が第1指示情報の報告を禁止する方式は、さらに、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、端末が第1指示情報の報告を禁止することであってもよい。
【0052】
これらのことからわかるように、本出願の実施例において、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定した場合、端末は該第1指示情報を報告してもよく、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、端末は、端末が所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報を報告してもよいし、第1指示情報の報告を禁止してもよい。例えば、上記ケース3において、端末が第3期間内に所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、該端末は、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報を報告してもよいし、第1指示情報の報告を禁止してもよい。第1指示情報の報告を禁止することは、具体的な応用シーンにおいて、BFR MAC CEの報告を禁止することであってもよい。第1指示情報の報告を禁止することは、具体的な応用シーンにおいて、BFR MAC CEに利用可能な最初のPUSCHリソースでの報告を禁止することであってもよい。
【0053】
本出願の実施例の代替的実施形態において、本出願の実施例に記載の所定条件を満たすこととは、候補ビームの参照信号の参照信号受信電力又は信号対干渉雑音比がネットワーク側機器によって配置される所定閾値以上であることである。所定閾値は事前規定により決定されてもよいし、ネットワーク側機器によって決定されてもよいし、又は他のシーンにおいて他の方式で決定されてもよく、具体的な応用シーンにおいて実際の状況に応じて対応する所定閾値を配置又は決定する。
【0054】
また、本出願の実施例の別の代替的実施形態において、第4期間の終了時刻の後に、本出願の実施例の方法は、
端末が候補ビームの参照信号リソースの測定を継続するステップS206と、
所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定した場合、端末が、所定条件を満たす候補ビームの参照信号の識別子を指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するステップS208と、又は、
所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、端末が、端末が所定条件を満たす品質の候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するステップS210と、をさらに含んでもよい。
【0055】
本出願の実施例において、本出願に係るビーム障害が発生したか否かを判断する方式は、端末がセル及び/又は帯域幅部分に対してビーム障害検出を行うことでセル及び/又は帯域幅部分にビーム障害が発生したか否かを判断することである。
【0056】
上記ケース1~4からわかるように、所定期間の測定開始時刻及び測定終了時刻が明確にされる。上記ケース1~4における測定期間は、必ずしも配置情報を受信すると測定を開始するものではなく、終了時刻も、必ずしも第1指示情報を報告する時刻ではなく、配置情報を受信した時刻と第1指示情報を報告する時刻との間の期間にあるものがある。これにより、従来技術においてチャネル条件が良く、長時間ビーム障害が発生していない場合にも端末が候補ビームを連続的に測定することがある程度避けられる。したがって、従来技術の連続的な測定に対して、本出願の実施例は所定期間内に候補ビームを測定し、これにより端末の電力消費を節約する効果も得られる。
【0057】
以下において、本出願の実施例におけるステップS202及びステップS204を、上記ケース1~4を参照しながら例を挙げて説明する。
【0058】
上記ケース1の場合、具体的な応用シーンにおいて、候補ビームの測定方法は下記のステップS11とステップS12を含む。
ステップS11で、端末は、candidate beam RSを配置するためのネットワーク側機器からのRRC配置情報を受信した時刻で、候補ビームの参照信号の品質の測定を開始し、ネットワーク側機器から送信される第1測定停止指示情報を受信した時刻で測定を停止する。
ステップS12で、端末はBFR MAC CEをネットワーク側機器に報告し、該BFR MAC CEに搭載される情報は、
1)品質が所定条件を満たすcandidate beam RS ID、又は、
2)品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していないことを指示するための指示情報、を含む。
【0059】
当然ながら、上記ステップS11における測定開始時刻及び測定終了時刻は第1期間の例に過ぎず、他の応用シーンにおいて、他の測定開始時刻及び測定終了時刻としてもよい。また、ステップS12において、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していない場合、端末はBFR MAC CEを報告しなくてもよい。
【0060】
上記ケース2の場合、具体的な応用シーンにおいて、候補ビームの測定方法は、下記のステップS21とステップS22を含む。
ステップS21で、端末は、測定開始指示情報を受信した時刻で、候補ビームの参照信号の品質の測定を開始し、ネットワーク側機器から送信される第2測定停止指示情報を受信した時刻で測定を停止する。
ステップS22で、端末はBFR MAC CEをネットワーク側機器に報告し、該BFR MAC CEに搭載される情報は、
1)品質が所定条件を満たすcandidate beam RS ID、又は、
2)品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していないことを指示するための指示情報、を含む。
【0061】
当然ながら、上記ステップS21における測定開始時刻及び測定終了時刻は第2期間の例に過ぎず、他の応用シーンにおいて、他の測定開始時刻及び測定終了時刻としてもよい。また、ステップS22において、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していない場合、端末はBFR MAC CEを報告しなくてもよい。
【0062】
上記ケース3の場合、具体的な応用シーンにおいて、候補ビームの測定方法は、下記のステップS31とステップS32を含む。
ステップS31で、端末は、第1指示情報を報告する前の第5所定時間の開始時刻で、候補ビームの参照信号の品質の測定を開始し、第1指示情報を報告する時刻で測定を停止する。
ステップS32で、端末は、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出した場合、BFR MAC CEをネットワーク側機器に報告し、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していない場合、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していないことを指示するためのBFR MAC CEをネットワーク側機器に報告するか、又はBFR MAC CEの報告を禁止する。
【0063】
当然ながら、上記ステップS31における測定開始時刻及び測定終了時刻は第3期間の例に過ぎず、他の応用シーンにおいて、他の測定開始時刻及び測定終了時刻としてもよい。
【0064】
上記ケース4の場合、具体的な応用シーンにおいて、候補ビームの測定方法は、下記のステップS41とステップS42を含む。
ステップS41で、端末は、ビーム障害の発生を判断した時刻で、候補ビームの参照信号の品質の測定を開始し、ビーム障害の発生を判断してから第7所定時間終了後の時刻で測定を停止する。
ステップS42で、端末は、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出した場合、BFR MAC CEをネットワーク側機器に報告し、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していない場合、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していないことを指示するためのBFR MAC CEをネットワーク側機器に報告するか、又はBFR MAC CEの報告を禁止する。
【0065】
当然ながら、上記ステップS41における測定開始時刻及び測定終了時刻は第3期間の例に過ぎず、他の応用シーンにおいて、他の測定開始時刻及び測定終了時刻としてもよい。
【0066】
上記ステップS42でのBFR MAC CEの報告を禁止する場合について、第7所定時間終了後の時刻の後に、端末は、候補ビームの測定を継続してもよく、さらに、測定結果に応じてBFR MAC CEを報告すると決定してもよい。つまり、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出した場合、BFR MAC CEをネットワーク側機器に報告し、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していない場合、品質が所定条件を満たすcandidate beam RSを検出していないことを指示するためのBFR MAC CEをネットワーク側機器に報告する。
【0067】
本出願の実施例によって、端末による候補ビーム測定の時間が明確にされ、これにより端末は指定された期間内に候補ビームの測定を実行して真の測定結果を得てから、該測定結果を報告するか、又は該第1指示情報の報告を禁止する。つまり、不正確な情報が報告されることを回避するために、端末は測定結果に応じて第1指示情報を報告しなくてもよく、又は、端末が測定結果を報告する場合は、所定期間内の測定結果を指示するための第1指示情報を報告し、即ちUEが正確なcandidate beamの測定結果を報告できるようになり、ビーム障害が発生した場合、ビーム障害回復の性能及び遅延が保証される。
【0068】
説明すべきことは、本出願の実施例に提供される候補ビームの測定方法の実行主体が候補ビームの測定装置であってもよく、又は、該候補ビームの測定装置内の候補ビームの測定方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、候補ビームの測定装置が候補ビームの測定方法を実行することを例にして、本出願の実施例に提供される候補ビームの測定装置を説明する。
【0069】
図3は本出願の実施例の候補ビームの測定装置の構造模式図であり、図3に示すように、該装置は、
配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定するための第1測定モジュール32であって、配置情報が候補ビームの参照信号の配置情報を含む第1測定モジュール32と、
測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告するか、又は第1指示情報の報告を禁止すると決定するための処理モジュール34と、を備え、第1指示情報が測定結果を指示するためのものである。
【0070】
選択的に、本出願の実施例における所定期間は第1期間を含み、第1期間の開始時刻は配置情報を受信した時刻であるか、又は第1期間の開始時刻は配置情報を受信してから第1所定時間後の時刻である。第1期間の終了時刻は第1指示情報を報告する時刻であるか、又は第1期間の終了時刻は受信した第1測定停止指示情報によって決定される。第1測定停止指示情報は、第1測定停止指示情報を受信すると直ちに測定を停止することを指示するためのものであるか、又は第1測定停止指示情報を受信してから第2所定時間後に測定を停止することを指示するためのものである。
【0071】
選択的に、所定期間は第2期間を含み、第2期間の開始時刻は受信した測定開始指示情報によって決定される。第2期間の終了時刻は受信した第2測定停止指示情報によって決定されるか、又は第2期間の終了時刻は第1指示情報を報告する時刻である。測定開始指示情報は、測定開始指示情報を受信すると直ちに測定を開始することを指示するためのものであるか、又は測定開始指示情報を受信してから第3所定時間後に測定を開始することを指示するためのものである。第2測定停止指示情報は、第2測定停止指示情報を受信すると直ちに測定を停止することを指示するためのものであるか、又は第2測定停止指示情報を受信してから第4所定時間後に測定を停止することを指示するためのものである。
【0072】
選択的に、本出願の実施例における所定期間は第3期間を含み、第3期間の開始時刻は第1指示情報を報告する前の第5所定時間の開始時刻であり、第3期間の時間は第5所定時間であり、第3期間の終了時刻は第1指示情報を報告する時刻である。
【0073】
選択的に、本出願の実施例における所定期間は第4期間を含み、第4期間の開始時刻はビーム障害の発生を判断した時刻であるか、又は第4期間の開始時刻はビーム障害が発生してから第6所定時間終了後の時刻である。第4期間の時間は第6所定時間であり、あるいは、第4期間の終了時刻はビーム障害の発生を判断してから第7所定時間終了後の時刻であるか、又は第4期間の終了時刻は第1指示情報を報告する時刻である。
【0074】
選択的に、本出願の実施例における第1測定モジュールは、ネットワーク側機器から送信される測定開始指示情報及び第1測定停止指示情報又は第2測定停止指示情報を含む測定停止指示情報を受信するための受信ユニットと、測定開始指示情報及び測定停止指示情報の指示に応じて所定期間内に候補ビームを測定するための測定ユニットと、をさらに備えてもよい。
【0075】
選択的に、本出願の実施例における測定開始指示情報及び測定停止指示情報は、無線リソース制御RRCシグナリング、媒体アクセス層制御要素MAC CEシグナリング、ダウンリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つにより搬送される。
【0076】
選択的に、本出願の実施例における第1指示情報を報告する時刻は、媒体アクセス層プロトコルデータユニットMAC PDUを組み立てる時刻、ビーム回復要求BFRQ情報を搬送する物理アップリンク共有チャネルPUSCHに報告する送信時刻のうちの少なくとも1つである。
【0077】
選択的に、本出願の実施例における第1測定モジュール32はさらに、候補ビームの参照信号リソースの品質を測定するために用いられる。
【0078】
選択的に、本出願の実施例における処理モジュール34は、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定した場合、所定条件を満たす候補ビームの参照信号の識別子を指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するための報告ユニット、又は、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するための処理ユニット、をさらに備えてもよい。
【0079】
選択的に、本出願の実施例の処理モジュール34は、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、第1指示情報の報告を禁止ための禁止ユニットをさらに備えてもよい。
【0080】
選択的に、本出願の実施例における装置は、第4期間の終了時刻の後に、候補ビームの参照信号リソースの測定を継続するための第2測定モジュールと、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定した場合、所定条件を満たす候補ビームの参照信号の識別子を指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するための第1報告モジュールと、又は、所定条件を満たす候補ビームの参照信号を測定していない場合、所定条件を満たす品質の候補ビームの参照信号を測定していないことを指示するための第1指示情報をネットワーク側機器に報告するための第2報告モジュールと、をさらに含んでもよい。
【0081】
選択的に、本出願の実施例に記載の所定条件を満たすこととは、候補ビームの参照信号の参照信号受信電力又は信号対干渉雑音比がネットワーク側機器によって配置される所定閾値以上であることである。
【0082】
選択的に、本出願の実施例における装置は、セル及び/又は帯域幅部分に対してビーム障害検出を行うことでセル及び/又は帯域幅部分にビーム障害が発生したか否かを判断するための処理モジュールをさらに備えてもよい。
【0083】
本出願の実施例によって、候補ビームを測定する時間が明確にされ、これにより指定された期間内にビームの測定を実行して真の測定結果を得てから、該測定結果を報告するか、又は該測定結果の報告を禁止する。つまり、不正確な情報が報告されることを回避するために、端末は測定結果に応じて第1指示情報を報告しなくてもよく、又は、端末が測定結果を報告する場合は、所定期間内の測定結果を指示するための第1指示情報を報告し、即ちUEが正確なcandidate beamの測定結果を報告できるようになり、ビーム障害が発生した場合、ビーム障害回復の性能及び遅延が保証される。
【0084】
本出願の実施例における候補ビームの測定装置は装置であってもよく、端末内のコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、携帯型の端末であっても、又は非携帯型の端末であってもよい。例示的に、携帯型の端末は上記に列挙した端末11のタイプを含んでもよいが、これらに限定されない。非携帯型の端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0085】
本出願の実施例における候補ビームの測定装置はオペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムはアンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、IOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0086】
本出願の実施例に提供される候補ビームの測定装置は、図2の方法実施例において実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0087】
選択的に、図4に示すように、本出願の実施例は通信機器400をさらに提供する。該通信機器400は、プロセッサ401と、メモリ402と、メモリ402に記憶され、前記プロセッサ401によって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、例えば、該通信機器400は端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ401によって実行されると、上記候補ビームの測定方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器400はネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ401によって実行されると、上記候補ビームの測定方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0088】
図5は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0089】
該端末500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット508、メモリ509、及びプロセッサ510等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0090】
当業者であれば、端末500は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。図5に示す端末構造は端末を限定するものではなく、端末は図5より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0091】
本出願の実施例において、入力ユニット504は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041、及びマイクロホン5042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット506は表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル5061を配置することができる。ユーザ入力ユニット507はタッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル5071は、タッチ測定装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0092】
本出願の実施例において、高周波ユニット501はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0093】
メモリ509は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリをさらに含んでもよい。非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の非揮発性ソリッドステート記憶装置である。
【0094】
プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ510に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0095】
プロセッサ510は、配置情報を受信してから所定期間内に候補ビームを測定するし、測定結果に応じて第1指示情報をネットワーク側機器に報告するために用いられ、前記第1指示情報が前記測定結果を指示するためのものである。
【0096】
本出願の実施例によって、端末による候補ビーム測定の時間が明確にされ、これにより指定された期間内にビームの測定を実行して真の測定結果を得てから、該測定結果を報告する。つまり、端末が第1指示情報を報告する場合、該第1指示情報は所定期間内の測定結果を指示するためのものであり、これによりUEが正確なcandidate beamの測定結果を報告できるようになり、ビーム障害が発生した場合、ビーム障害回復の性能及び遅延が保証される。
【0097】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記候補ビームの測定方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0098】
前記プロセッサは上記実施例に記載の端末内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0099】
本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが端末のプログラムもしくはコマンドを実行し、上記候補ビームの測定方法実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0100】
本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0101】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0102】
なお、本明細書で開示された実施例により記載された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実現可能であることは、当業者であれば想到できる。これらの機能をハードウェアの形態で実行するか、ソフトウェアの形態で実行するかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計制約条件によって決定される。専門技術者は各特定の用途について、記述した機能を異なる方法を用いて実現できるが、このような実現は本開示の範囲を超えたものと理解すべきではない。
【0103】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここでは詳細な説明を省略する。
【0104】
本出願で提供される実施例では、開示した装置及び方法は、他の形態で実現することができることを理解すべきである。例えば、以上に記載の装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実施する時に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよいし、一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明した互いの結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0105】
分離部材として説明した前記ユニットは物理的に分割されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0106】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0107】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0108】
本開示の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0109】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するためのモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶しプロセッサによって実行することができる。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0110】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5