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特許7603153エッジイネーブラサーバにおける改善された能力公開のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-11
(45)【発行日】2024-12-19
(54)【発明の名称】エッジイネーブラサーバにおける改善された能力公開のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/084 20230101AFI20241212BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20241212BHJP
   H04W 4/02 20180101ALI20241212BHJP
【FI】
H04W28/084
H04W88/18
H04W4/02
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023519498
(86)(22)【出願日】2021-08-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-23
(86)【国際出願番号】 EP2021073719
(87)【国際公開番号】W WO2022069121
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/119342
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】シュ, ウェンリャン
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/243174(WO,A1)
【文献】SA WG6,Presentation of TS 23.558 v1.0.0 for information[online],3GPP TSG SA #89E SP-200828,2020年09月21日,pp.55-69,[retrieved on 2024.06.12], Retrieved from the Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/TSG_SA/TSGS_89E_Electronic/Docs/SP-200828.zip>
【文献】Ericsson,Introduction of list of SUPIs for Event Exposure[online],3GPP TSG SA WG2 #138e S2-2002766,2020年04月24日,Section4.15.1,[retrieved on 2024.06.12], Retrieved from the Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_138e_Electronic/Docs/S2-2002766.zip>
【文献】SA WG2,Presentation of TS 23.288: "Architecture enhancements for 5G System (5GS) to support network data analytics services (Release 16)".[online],3GPP TSG SA #84 SP-190456,2019年06月07日,pp.31-35,[retrieved on 2024.06.12], Retrieved from the Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/TSG_SA/TSGS_84/Docs/SP-190456.zip>
【文献】Ericsson,Support group-based location exposure[online],3GPP TSG SA WG6 #039-BIS-e S6-201770,2020年10月07日,[retrieved on 2024.06.12], Retrieved from the Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG6_MissionCritical/TSGS6_039-BIS-e/Docs/S6-201770.zip>, (本願出願人による本願優先日後の公知文献)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジイネーブラサーバにおいて実装される方法であって、
エッジアプリケーションサーバから、3GPPコアネットワークの公開能力についての要求を受信することであって、前記要求が、ユーザ機器(UE)のグループを識別するUEグループ識別子を備え、前記公開能力が、UEロケーション公開能力またはユーザプレーンパス管理公開能力であり、前記UEグループ識別子が、内部グループ識別子または外部グループ識別子である、要求を受信することと、
前記要求に基づいて、前記3GPPコアネットワークと通信することと、
前記エッジアプリケーションサーバに応答を送信することと
を備え、
前記方法は、
通知情報をアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定することと、
前記通知情報をアグリゲートすると決定したことに応答して、前記エッジアプリケーションサーバに、アグリゲートされた通知情報を備える通知を送信することと
をさらに備え
前記方法は、UEの前記グループ中のUEのUEロケーション情報を検出することをさらに備え、
UEの前記グループのための通知情報をアグリゲートすべきかどうかを前記決定し、アグリゲーション期間を前記決定することが、
前記3GPPコアネットワークから受信されたUEの前記グループのためのUE予想挙動分析(すなわち、UEモビリティ分析)の分析結果と、前記エッジイネーブラサーバのローカルポリシと、前記エッジアプリケーションサーバから受信されたUEの前記グループのためのUEロケーションサブスクリプション情報とに基づいて、UEの前記グループの前記UEロケーション情報をアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定することを備え、
前記UEロケーション情報をアグリゲートすると決定したことに応答して、前記エッジアプリケーションサーバに、アグリゲートされた通知情報を備える前記通知を前記送信することは、
前記アグリゲーション期間の間、UEの前記グループの1つまたは複数のUEの前記検出されたUEロケーション情報をアグリゲートすることと、
前記エッジアプリケーションサーバにUEロケーション通知を送信することであって、前記UEロケーション通知が、前記アグリゲートされたUEロケーション情報を備え、前記アグリゲートされたUEロケーション情報において、UEロケーション情報の各片は、前記UEを識別するUE識別子と、前記UEのロケーションと、前記ロケーションが実際のものであるのか、予測的なものであるのかを指し示すロケーションタイプとを備える、ことと
を備える、
方法。
【請求項2】
前記公開能力が、前記UEロケーション公開能力であり、前記要求が、UEロケーションサブスクライブ要求であり、前記応答が、UEロケーションサブスクライブ応答であり、
前記3GPPコアネットワークと通信することが、
前記UEグループ識別子によって識別されたUEの前記グループのUEロケーションにサブスクライブすることと、UEの前記グループのためのUE予想挙動分析(すなわち、UEモビリティ分析)にサブスクライブすることと
を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEロケーション情報をアグリゲートしないと決定したことに応答して、
前記エッジアプリケーションサーバに、前記UEの前記検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を送信するこ
をさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項4】
UEの前記グループ中のUEのUEロケーション情報を検出することが、
前記3GPPコアネットワークから、UEの前記グループ中の前記UEの前記UEロケーション情報を受信することと、
前記UE予想挙動分析の前記分析結果から、UEの前記グループ中の前記UEの前記UEロケーション情報を取り出すことと
のうちの少なくとも1つを備え、
前記UE予想挙動分析の前記分析結果が、UEモビリティ統計およびUEモビリティ予測を備え、
前記決定することが、前記UEモビリティ統計に基づき、前記取り出すことが、前記UEモビリティ予測に基づく、
請求項またはに記載の方法。
【請求項5】
前記UEロケーションサブスクリプション情報が、グループ報告ガードタイムを備える、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記エッジアプリケーションサーバからUEロケーションサブスクリプション更新要求を受信することと、
前記UEロケーションサブスクリプション更新要求に関連付けられたUEロケーションサブスクリプションを更新することと、
UEの前記グループのための前記UEロケーションサブスクリプションに関係する前記UEロケーションサブスクリプション更新要求に応答して、前記UE予想挙動分析サブスクリプションを更新することと、
前記エッジアプリケーションサーバにUEロケーションサブスクリプション更新応答を送信することと
をさらに備える、請求項2からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記エッジアプリケーションサーバからUEロケーションアンサブスクライブ要求を受信することと、
前記UEロケーションアンサブスクライブ要求に関連付けられた前記UEロケーションからアンサブスクライブすることと、
UEの前記グループのための前記UEロケーションサブスクリプションに関係する前記UEロケーションアンサブスクライブ要求に応答して、前記UE予想挙動分析からアンサブスクライブすることと、
前記エッジアプリケーションサーバにUEロケーションアンサブスクライブ応答を送信することと
をさらに備える、請求項2からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記公開能力が、前記ユーザプレーンパス管理公開能力であり、前記要求が、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求であり、前記応答が、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答であり、
前記3GPPコアネットワークと前記通信することが、
前記UEグループ識別子によって識別されたUEの前記グループのためのユーザプレーンパス管理イベントをチェックすることと、
UEの前記グループのためのUE予想挙動分析にサブスクライブすることとを備え、
前記UE予想挙動分析が、UEモビリティ分析とUE通信分析の両方を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
UEの前記グループ中のUEの前記ユーザプレーンパス管理イベントを検出すること、
をさらに備え、
UEの前記グループのための通知情報をアグリゲートすべきかどうかを前記決定し、アグリゲーション期間を前記決定することが、前記3GPPコアネットワークから受信された前記UE予想挙動分析の分析結果と、前記エッジイネーブラサーバのローカルポリシと、前記エッジアプリケーションサーバから受信されたUEの前記グループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション情報とに基づいて、UEの前記グループのための前記ユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定することを備え、
前記ユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすると決定したことに応答して、前記通知情報をアグリゲートすると決定したことに応答して、前記エッジアプリケーションサーバに、アグリゲートされた通知情報を備える通知を送信することは、
前記アグリゲーション期間の間、UEの前記グループの1つまたは複数のUEの前記検出されたユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすることと、
前記エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することであって、前記ユーザプレーンパス管理イベント通知が、前記アグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備える、ユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することとを備える、
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートしないと決定したことに応答して、
前記エッジアプリケーションサーバに、前記UEの前記検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知を送信するこを備える、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
UEの前記グループ中のUEの前記ユーザプレーンパス管理イベントを検出することが、前記3GPPコアネットワークから、UEの前記グループ中の前記UEのためのユーザプレーンパス管理イベント通知を受信すること
を備え、
前記UE予想挙動分析の前記分析結果が、UEモビリティ統計およびUE通信統計を備え、
前記ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション情報が、グループ報告ガードタイムと、エッジアプリケーションサーバ(EAS)確認応答の指示とを備える、
請求項または10に記載の方法。
【請求項12】
前記エッジアプリケーションサーバからユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求を受信することと、
前記ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求に関連付けられた前記ユーザプレーンパス管理イベントをチェックすることと、
UEの前記グループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションに関係する前記ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求に応答して、前記UE予想挙動分析サブスクリプションを更新することと、
前記エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新応答を送信することと
をさらに備える、請求項から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記エッジアプリケーションサーバからユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求を受信することと、
前記ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求に関連付けられた前記ユーザプレーンパス管理イベントからアンサブスクライブすることと、
UEの前記グループのための前記ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションに関係する前記ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求に応答して、前記UE予想挙動分析からアンサブスクライブすることと、
前記エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ応答を送信することと
をさらに備える、請求項から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
エッジアプリケーションサーバにおいて実装される方法であって、
エッジイネーブラサーバに3GPPコアネットワークの公開能力についての要求を送信することであって、前記要求が、ユーザ機器(UE)のグループを識別するUEグループ識別子を備え、前記公開能力が、UEロケーション公開能力またはユーザプレーンパス管理公開能力であり、前記UEグループ識別子が、内部グループ識別子または外部グループ識別子である、要求を送信することと、
前記エッジイネーブラサーバから応答を受信することと
を備え、
前記方法は、
前記エッジイネーブラサーバから通知を受信することであって、前記通知が、アグリゲートされた通知情報を備える、通知を受信するこ
をさらに備え
前記公開能力が、前記UEロケーション公開能力であり、前記要求が、UEロケーションサブスクライブ要求であり、前記応答が、UEロケーションサブスクライブ応答であり、
前記アグリゲートされた通知情報を備える前記通知を受信することは、
前記エッジイネーブラサーバからUEロケーション通知を受信することであって、前記UEロケーション通知が、UEの前記グループ中の1つまたは複数のUEのアグリゲートされたUEロケーション情報を備え、前記アグリゲートされたUEロケーション情報において、UEロケーション情報の各片は、UEの前記グループ中のUEを識別するUE識別子と、前記UEのロケーションと、前記UEロケーションが実際のものであるのか、予測的なものであるのかを指し示すロケーションタイプとを備える、こと
を備える、
法。
【請求項15】
記アグリゲートされた通知情報を備える前記通知を受信することは
記エッジイネーブラサーバから、UEの前記グループ中のUEの検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を受信すること備える、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記公開能力が、前記ユーザプレーンパス管理公開能力であり、前記要求が、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求であり、前記応答が、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答であり、
前記アグリゲートされた通知情報を備える前記通知を受信することは、
前記エッジイネーブラサーバからユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することであって、前記ユーザプレーンパス管理イベント通知が、UEの前記グループ中の1つまたは複数のUEのアグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備える、ユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することと、
前記エッジイネーブラサーバから、UEの前記グループ中のUEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することと
のうちの少なくとも1つを備える、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
エッジイネーブラサーバであって、
1つまたは複数のプロセッサと
コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリと
を備え、
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記エッジイネーブラサーバが、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行することを引き起こすように設定された、
エッジイネーブラサーバ。
【請求項18】
エッジアプリケーションサーバであって、
1つまたは複数のプロセッサと
コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリと
を備え、
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記エッジアプリケーションサーバが、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法を実行することを引き起こすように設定された、
エッジアプリケーションサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してエッジコンピューティングの分野に関し、より詳細には、エッジイネーブラサーバにおける改善された能力公開のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
I.エッジコンピューティングアプリケーションイネーブラ序論
3GPP TS23.558 v1.0.0は、3GPPネットワークを介したエッジアプリケーションを可能にするために必要な、アプリケーションレイヤアーキテクチャ、プロシージャおよび情報フローを指定している。3GPP TS23.558 v1.0.0は、エッジアプリケーションを可能にするためのアーキテクチャ要件と、アーキテクチャ要件を満たすアプリケーションレイヤアーキテクチャと、エッジアプリケーションの展開を可能にするためのプロシージャとを含む。
【0004】
焦点を当てられる主要な領域のうちの1つは、エッジベースのアプリケーションが、エッジにおけるユーザ機器(UE)使用のための大掛かりなアプリケーション再開発を必要としないように、エッジベースのアプリケーションに対する影響を最小限に抑えることである。
【0005】
図1は、エッジアプリケーションを可能にするためのアーキテクチャを示す。エッジデータネットワーク(EDN)は、ローカルデータネットワークである。エッジアプリケーションサーバおよびエッジイネーブラサーバ(EES)は、EDN内に含まれている。エッジ設定サーバは、EESをホストするエッジデータネットワークの詳細を含む、EESに関係する設定を提供する。UEは、アプリケーションクライアントおよびエッジイネーブラクライアントを含んでいる。エッジアプリケーションサーバ、エッジイネーブラサーバおよびエッジ設定サーバは、3GPPコアネットワークと対話し得る。
【0006】
EDGE-3参照ポイントが、エッジイネーブラサーバとエッジアプリケーションサーバとの間の対話を可能にする。EDGE-3参照ポイントは、以下、すなわち、
a)利用可能性情報(たとえば、時間制約、ロケーション制約)を伴うエッジアプリケーションサーバの登録、
b)エッジイネーブラサーバからのエッジアプリケーションサーバの登録解除、
c)ネットワーク能力情報(たとえば、ロケーション情報)へのアクセスを提供すること、および
d)特定のQoSを伴うアプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションのセットアップを要求すること
をサポートする。
【0007】
II.エッジアプリケーションサーバ(EAS)へのEES能力公開
エッジイネーブリングレイヤにおける1つの重要な機能性は、EES能力を含むEES被公開能力、および被公開3GPPコアネットワーク能力である。3GPPコアネットワーク能力は、拡張を用いて、EESからエッジアプリケーションサーバに公開され得る。被再公開3GPPコアネットワーク能力は、以下、すなわち、
1)UEロケーションAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)、
2)ユーザプレーンパス管理API、および
3)セッションウィズQoS API
であり得る。
【発明の概要】
【0008】
本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0009】
本開示は、EESにおける改善された能力公開のための、とりわけ、EESを介した被再公開3GPPコアネットワーク能力のための方法および装置を提案する。
【0010】
本開示の第1の態様によれば、エッジイネーブラエンティティにおいて実装される方法が提供される。方法は、エッジアプリケーションエンティティから、3GPPコアネットワークの公開能力についての要求を受信することであって、要求が、ユーザ機器(UE)のグループを識別するUEグループ識別子を備える、要求を受信することを備える。方法は、要求に基づいて、3GPPコアネットワークと通信することと、エッジアプリケーションエンティティに応答を送信することとをさらに備える。
【0011】
例示的な実施形態によれば、UEグループ識別子は、内部グループ識別子または外部グループ識別子であり得る。
【0012】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、UEロケーション公開能力、またはユーザプレーンパス管理公開能力、またはセッションウィズサービス品質(QoS)公開能力であり得る。
【0013】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、UEロケーション公開能力であり得、要求は、UEロケーションサブスクライブ要求であり得、応答は、UEロケーションサブスクライブ応答であり得る。実施形態では、3GPPコアネットワークと通信することは、UEグループ識別子によって識別されたUEのグループのUEロケーションにサブスクライブすることと、UEのグループのためのUE予想挙動分析にサブスクライブすることとを備え得る。
【0014】
例示的な実施形態によれば、UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析を備え得る。
【0015】
例示的な実施形態によれば、方法は、UEのグループ中のUEのUEロケーション情報を検出することと、3GPPコアネットワークから受信されたUE予想挙動分析の分析結果と、エッジイネーブラエンティティのローカルポリシと、エッジアプリケーションエンティティから受信されたUEのグループのためのUEロケーションサブスクリプション情報とに基づいて、UEのグループのUEロケーション情報をアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定することと、UEロケーション情報をアグリゲートすると決定したことに応答して、アグリゲーション期間の間、UEのグループの1つまたは複数のUEの検出されたUEロケーション情報をアグリゲートすることと、エッジアプリケーションエンティティにUEロケーション通知を送信することであって、ここにおいて、UEロケーション通知が、アグリゲートされたUEロケーション情報を備え、アグリゲートされたUEロケーション情報において、UEロケーション情報の各片は、UEを識別するUE識別子と、UEのロケーションと、UEロケーションが実際のものであるのか、予測的なものであるのかを指し示すロケーションタイプとを備える、UEロケーション通知を送信することと、UEロケーション情報をアグリゲートしないと決定したことに応答して、エッジアプリケーションエンティティに、UEの検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を送信することとをさらに備え得る。
【0016】
例示的な実施形態によれば、UEのグループ中のUEのUEロケーション情報を検出することは、3GPPコアネットワークから、UEのグループ中のUEのUEロケーション情報を受信することと、UE予想挙動分析の分析結果から、UEのグループ中のUEのUEロケーション情報を取り出すこととのうちの少なくとも1つを備え得る。
【0017】
例示的な実施形態によれば、UE予想挙動分析の分析結果は、UEモビリティ統計およびUEモビリティ予測を備え得る。実施形態では、決定することは、UEモビリティ統計に基づき得、取り出すことは、UEモビリティ予測に基づき得る。
【0018】
例示的な実施形態によれば、UEロケーションサブスクリプション情報は、グループ報告ガードタイムを備え得る。
【0019】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからUEロケーションサブスクリプション更新要求を受信することと、UEロケーションサブスクリプション更新要求に関連付けられたUEロケーションサブスクリプションを更新することと、UEのグループのためのUEロケーションサブスクリプションに関係するUEロケーションサブスクリプション更新要求に応答して、UE予想挙動分析サブスクリプションを更新することと、エッジアプリケーションエンティティにUEロケーションサブスクリプション更新応答を送信することとをさらに備え得る。
【0020】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからUEロケーションアンサブスクライブ要求を受信することと、UEロケーションアンサブスクライブ要求に関連付けられたUEロケーションからアンサブスクライブすることと、UEのグループのためのUEロケーションサブスクリプションに関係するUEロケーションアンサブスクライブ要求に応答して、UE予想挙動分析からアンサブスクライブすることと、エッジアプリケーションエンティティにUEロケーションアンサブスクライブ応答を送信することとをさらに備え得る。
【0021】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、ユーザプレーンパス管理公開能力であり得、要求は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求であり得、応答は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答であり得る。実施形態では、3GPPコアネットワークと通信することは、UEグループ識別子によって識別されたUEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントをチェックすることと、UEのグループのためのUE予想挙動分析にサブスクライブすることとを備え得る。
【0022】
例示的な実施形態によれば、UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析とUE通信分析の両方を備え得る。
【0023】
例示的な実施形態によれば、方法は、UEのグループ中のUEのユーザプレーンパス管理イベントを検出することと、3GPPコアネットワークから受信されたUE予想挙動分析の分析結果と、エッジイネーブラエンティティのローカルポリシと、エッジアプリケーションエンティティから受信されたUEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション情報とに基づいて、UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定することと、ユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすると決定したことに応答して、アグリゲーション期間の間、UEのグループの1つまたは複数のUEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすることと、エッジアプリケーションエンティティにユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することであって、ここにおいて、ユーザプレーンパス管理イベント通知が、アグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備える、ユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することと、ユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートしないと決定したことに応答して、エッジアプリケーションエンティティに、UEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することとを備え得る。
【0024】
例示的な実施形態によれば、UEのグループ中のUEのユーザプレーンパス管理イベントを検出することは、3GPPコアネットワークから、UEのグループ中のUEのためのユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することを備え得る。
【0025】
例示的な実施形態によれば、UE予想挙動分析の分析結果は、UEモビリティ統計およびUE通信統計を備え得る。
【0026】
例示的な実施形態によれば、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション情報は、グループ報告ガードタイムと、エッジアプリケーションサーバ(EAS)確認応答の指示とを備え得る。
【0027】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求を受信することと、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求に関連付けられたユーザプレーンパス管理イベントをチェックすることと、UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションに関係するユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求に応答して、UE予想挙動分析サブスクリプションを更新することと、エッジアプリケーションエンティティにユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新応答を送信することとをさらに備え得る。
【0028】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求を受信することと、ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求に関連付けられたユーザプレーンパス管理イベントからアンサブスクライブすることと、UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションに関係するユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求に応答して、UE予想挙動分析からアンサブスクライブすることと、エッジアプリケーションエンティティにユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ応答を送信することとをさらに備え得る。
【0029】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、セッションウィズQoS公開能力であり得、要求は、セッションウィズQoS作成要求であり得、応答は、セッションウィズQoS作成応答であり得る。実施形態では、3GPPコアネットワークと通信することは、UEグループ識別子によって識別されたUEのグループのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションステータス監視にサブスクライブすることと、エッジアプリケーションエンティティとの進行中のデータセッションをすでに有する、UEのグループ中の1つまたは複数のUEの1つまたは複数のIPアドレスを取り出すことと、1つまたは複数のUEの各々のための特定のQoSを伴うデータセッションを要求することとを備え得る。
【0030】
例示的な実施形態によれば、方法は、セッションウィズQoS作成応答を送信した後に、3GPPコアネットワークから、UEのグループ中のUEのIPアドレスを備えるPDUセッションステータス通知を受信することと、UEのための特定のQoSを伴うデータセッションを要求することと、エッジアプリケーションエンティティに、UEのためのセッションウィズQoSイベント通知を送信することであって、セッションウィズQoSイベント通知が、特定のQoSを伴う要求されたデータセッションに関係するイベントを指し示す、セッションウィズQoSイベント通知を送信することとをさらに備え得る。
【0031】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからセッションウィズQoS更新要求を受信することと、セッションウィズQoS更新要求がそれに関連付けられたUEのIPアドレスが、エッジイネーブラエンティティによって知られているとき、UEの特定のQoSを伴うデータセッションを更新することと、エッジアプリケーションエンティティにセッションウィズQoS更新応答を送信することとをさらに備え得る。
【0032】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからセッションウィズQoS取消要求を受信することと、セッションウィズQoS取消要求がそれに関連付けられたUEのグループのためのPDUセッションステータス監視からアンサブスクライブすることと、セッションウィズQoS取消要求に関連付けられた、特定のQoSを伴うデータセッションを取り消すことと、エッジアプリケーションエンティティにセッションウィズQoS取消応答を送信することとをさらに備え得る。
【0033】
本開示の第2の態様によれば、エッジアプリケーションエンティティにおいて実装される方法が提供される。方法は、エッジイネーブラエンティティに3GPPコアネットワークの公開能力についての要求を送信することであって、要求が、ユーザ機器(UE)のグループを識別するUEグループ識別子を備える、要求を送信することと、エッジイネーブラエンティティから応答を受信することとを備える。
【0034】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、UEロケーション公開能力であり得、要求は、UEロケーションサブスクライブ要求であり得、応答は、UEロケーションサブスクライブ応答であり得る。実施形態では、方法は、エッジイネーブラエンティティからUEロケーション通知を受信することであって、ここにおいて、UEロケーション通知が、UEのグループ中の1つまたは複数のUEのアグリゲートされたUEロケーション情報を備え、アグリゲートされたUEロケーション情報において、UEロケーション情報の各片は、UEのグループ中のUEを識別するUE識別子と、UEのロケーションと、UEロケーションが実際のものであるのか、予測的なものであるのかを指し示すロケーションタイプとを備える、UEロケーション通知を受信することと、エッジイネーブラエンティティから、UEのグループ中のUEの検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を受信することとのうちの少なくとも1つをさらに備え得る。
【0035】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、ユーザプレーンパス管理公開能力であり得、要求は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求であり得、応答は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答であり得る。実施形態では、方法は、エッジイネーブラエンティティからユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することであって、ここにおいて、ユーザプレーンパス管理イベント通知が、UEのグループ中の1つまたは複数のUEのアグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備える、ユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することと、エッジイネーブラエンティティから、UEのグループ中のUEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することとのうちの少なくとも1つをさらに備え得る。
【0036】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、セッションウィズQoS公開能力であり得、要求は、セッションウィズQoS作成要求であり得、応答は、セッションウィズQoS作成応答であり得る。実施形態では、方法は、セッションウィズQoS作成応答を受信した後に、エッジイネーブラエンティティから、UEのグループ中のUEのためのセッションウィズQoSイベント通知を受信することであって、セッションウィズQoSイベント通知が、UEの特定のQoSを伴う要求されたデータセッションに関係するイベントを指し示す、セッションウィズQoSイベント通知を受信することをさらに備え得る。
【0037】
本開示の第3の態様によれば、エッジイネーブラエンティティが提供される。エッジイネーブラエンティティは、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備え得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、エッジイネーブラエンティティが、少なくとも、本開示の第1の態様による方法のいずれかのステップを実施することを引き起こすように設定され得る。
【0038】
本開示の第4の態様によれば、エッジアプリケーションエンティティが提供される。エッジアプリケーションエンティティは、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備え得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、エッジアプリケーションエンティティが、少なくとも、本開示の第2の態様による方法のいずれかのステップを実施することを引き起こすように設定され得る。
【0039】
本開示の第5の態様によれば、エッジイネーブラエンティティにおいて実装される方法が提供される。方法は、エッジアプリケーションエンティティからセッションウィズサービス品質(QoS)作成要求を受信することであって、セッションウィズQoS作成要求が、ユーザ機器(UE)を識別するUE識別子を備える、セッションウィズサービス品質(QoS)作成要求を受信することを備える。方法は、3GPPコアネットワークを用いて、UEのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションステータス監視にサブスクライブすることと、UEが、エッジアプリケーションエンティティとの進行中のデータセッションをすでに有する場合に、3GPPコアネットワークからUEのIPアドレスを取り出すことと、UEのための特定のQoSを伴うデータセッションを要求することと、エッジアプリケーションエンティティにセッションウィズQoS作成応答を送信することとをさらに備える。
【0040】
例示的な実施形態によれば、方法は、UEが、エッジアプリケーションエンティティとの進行中のデータセッションを有しない場合に、およびセッションウィズQoS作成応答を送信した後に、3GPPコアネットワークから、UEのIPアドレスを備えるPDUセッションステータス通知を受信することと、UEのための特定のQoSを伴うデータセッションを要求することと、エッジアプリケーションエンティティに、UEのためのセッションウィズQoSイベント通知を送信することであって、セッションウィズQoSイベント通知が、特定のQoSを伴う要求されたデータセッションに関係するイベントを指し示す、セッションウィズQoSイベント通知を送信することとをさらに備え得る。
【0041】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからセッションウィズQoS更新要求を受信することと、セッションウィズQoS更新要求がそれに関連付けられたUEのIPアドレスが、エッジイネーブラエンティティによって知られているとき、UEの特定のQoSを伴うデータセッションを更新することと、エッジアプリケーションエンティティにセッションウィズQoS更新応答を送信することとをさらに備え得る。
【0042】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからセッションウィズQoS取消要求を受信することと、セッションウィズQoS取消要求がそれに関連付けられたUEのためのPDUセッションステータス監視からアンサブスクライブすることと、UEの特定のQoSを伴うデータセッションを取り消すことと、エッジアプリケーションエンティティにセッションウィズQoS取消応答を送信することとをさらに備え得る。
【0043】
本開示の第6態様によれば、エッジアプリケーションエンティティにおいて実装される方法が提供される。方法は、エッジイネーブラエンティティにセッションウィズサービス品質(QoS)作成要求を送信することであって、セッションウィズQoS作成要求が、ユーザ機器(UE)を識別するUE識別子を備える、セッションウィズサービス品質(QoS)作成要求を送信することと、エッジイネーブラエンティティからセッションウィズQoS作成応答を受信することとを備える。
【0044】
例示的な実施形態によれば、方法は、セッションウィズQoS作成応答を受信した後に、エッジイネーブラエンティティから、UEのためのユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することであって、ユーザプレーンパス管理イベント通知が、UEの特定のQoSを伴う要求されたデータセッションに関係するイベントを指し示す、ユーザプレーンパス管理イベント通知を受信することをさらに備え得る。
【0045】
本開示の第7の態様によれば、エッジイネーブラエンティティが提供される。エッジイネーブラエンティティは、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備え得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、エッジイネーブラエンティティが、少なくとも、本開示の第5の態様による方法のいずれかのステップを実施することを引き起こすように設定され得る。
【0046】
本開示の第8の態様によれば、エッジアプリケーションエンティティが提供される。エッジアプリケーションエンティティは、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備え得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、エッジアプリケーションエンティティが、少なくとも、本開示の第6の態様による方法のいずれかのステップを実施することを引き起こすように設定され得る。
【0047】
本開示の第9の態様によれば、エッジイネーブラエンティティにおいて実装される方法が提供される。方法は、エッジアプリケーションエンティティから、3GPPコアネットワークの公開能力のためのサブスクライブ要求を受信することであって、サブスクライブ要求が、ユーザ機器(UE)を識別するUE識別子を備える、サブスクライブ要求を受信することを備える。方法は、サブスクライブ要求に対処することと、3GPPコアネットワークを用いて、UEのためのUE予想挙動分析にサブスクライブすることと、エッジアプリケーションエンティティにサブスクライブ応答を送信することとをさらに備える。
【0048】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、UEロケーション公開能力またはユーザプレーンパス管理公開能力であり得る。
【0049】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、UEロケーション公開能力であり得る。実施例では、サブスクライブ要求は、UEロケーションサブスクライブ要求であり得、サブスクライブ応答は、UEロケーションサブスクライブ応答であり得る。実施形態では、UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析を備え得る。
【0050】
例示的な実施形態によれば、方法は、UEのUEロケーション情報を検出することと、3GPPコアネットワークから受信されたUE予想挙動分析の分析結果と、エッジイネーブラエンティティのローカルポリシと、エッジアプリケーションエンティティから受信されたUEのためのUEロケーションサブスクリプション情報とに基づいて、UEのUEロケーション情報をアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定することと、UEロケーション情報をアグリゲートすると決定したことに応答して、アグリゲーション期間の間、UEの検出されたUEロケーション情報をアグリゲートすることと、エッジアプリケーションエンティティにUEロケーション通知を送信することであって、ここにおいて、UEロケーション通知が、アグリゲートされたUEロケーション情報を備え、アグリゲートされたUEロケーション情報において、UEロケーション情報の各片は、UEのロケーションと、UEロケーションが実際のものであるのか、予測的なものであるのかを指し示すロケーションタイプとを備える、UEロケーション通知を送信することと、UEロケーション情報をアグリゲートしないと決定したことに応答して、エッジアプリケーションエンティティに、UEの検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を送信することとをさらに備え得る。
【0051】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからUEロケーションサブスクリプション更新要求を受信することと、UEロケーションサブスクリプション更新要求がそれに関連付けられたUEのUEロケーションサブスクリプションを更新することと、UEのためのUE予想挙動分析サブスクリプションを更新することと、エッジアプリケーションエンティティにUEロケーションサブスクリプション更新応答を送信することとをさらに備え得る。
【0052】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからUEロケーションアンサブスクライブ要求を受信することと、UEロケーションアンサブスクライブ要求がそれに関連付けられたUEのUEロケーションからアンサブスクライブすることと、UEのためのUE予想挙動分析からアンサブスクライブすることと、エッジアプリケーションエンティティにUEロケーションアンサブスクライブ応答を送信することとをさらに備え得る。
【0053】
例示的な実施形態によれば、公開能力は、ユーザプレーンパス管理公開能力であり得る。実施例では、サブスクライブ要求は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求であり得、サブスクライブ応答は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答であり得る。実施例では、UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析とUE通信分析の両方を備え得る。
【0054】
例示的な実施形態によれば、方法は、UEのユーザプレーンパス管理イベントを検出することと、3GPPコアネットワークから受信されたUE予想挙動分析の分析結果と、エッジイネーブラエンティティのローカルポリシと、エッジアプリケーションエンティティから受信されたUEのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション情報とに基づいて、UEのためのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定することと、ユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすると決定したことに応答して、アグリゲーション期間の間、UEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすることと、エッジアプリケーションエンティティにユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することであって、ここにおいて、ユーザプレーンパス管理イベント通知が、アグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備える、ユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することと、ユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートしないと決定したことに応答して、エッジアプリケーションエンティティに、UEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知を送信することとをさらに備え得る。
【0055】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求を受信することと、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求がそれに関連付けられたUEのユーザプレーンパス管理イベントをチェックすることと、UEのためのUE予想挙動分析サブスクリプションを更新することと、エッジアプリケーションエンティティにユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新応答を送信することとをさらに備え得る。
【0056】
例示的な実施形態によれば、方法は、エッジアプリケーションエンティティからユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求を受信することと、ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求がそれに関連付けられたUEのユーザプレーンパス管理イベントからアンサブスクライブすることと、UEのためのUE予想挙動分析からアンサブスクライブすることと、エッジアプリケーションエンティティにユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ応答を送信することとをさらに備え得る。
【0057】
本開示の第10の態様によれば、エッジイネーブラエンティティが提供される。エッジイネーブラエンティティは、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備え得る。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、エッジイネーブラエンティティが、少なくとも、本開示の第9の態様による方法のいずれかのステップを実施することを引き起こすように設定され得る。
【0058】
本開示の第11の態様によれば、コンピュータ上で実行されたとき、コンピュータが、本開示の第1の、第2の、第5の、第6の、第9の態様による方法のいずれかのステップを実施することを引き起こす、その上に具備されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0059】
本開示の実施形態によって、EES能力公開は、強化され得、UEのグループのための能力公開をサポートすることができる。
【0060】
本開示自体、好ましい使用モードおよびさらなる目的は、添付の図面とともに読まれるとき、実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1】エッジアプリケーションを可能にするためのアーキテクチャを図示する図である。
図2】既存のUEロケーションAPIのためのサブスクライブ動作を図示する図である。
図3】既存のUEロケーションAPIのための通知動作を図示する図である。
図4】既存のユーザプレーンパス管理APIのためのサブスクライブ動作を図示する図である。
図5】既存のユーザプレーンパス管理APIのための通知動作を図示する図である。
図6】既存のセッションウィズQoS APIのための作成動作を図示する図である。
図7】既存のセッションウィズQoS APIのための通知動作を図示する図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、エッジイネーブラエンティティにおいて実装される方法を図示するフローチャートである。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、UEロケーションAPIのための改善されたサブスクライブ動作を図示する図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による、UEロケーションAPIのための改善された通知動作を図示する図である。
図11】本開示のいくつかの実施形態による、UEロケーションAPIのための改善されたサブスクリプション更新動作を図示する図である。
図12】本開示のいくつかの実施形態による、UEロケーションAPIのための改善されたアンサブスクライブ動作を図示する図である。
図13】本開示のいくつかの実施形態による、ユーザプレーンパス管理APIのための改善されたサブスクライブ動作を図示する図である。
図14】本開示のいくつかの実施形態による、ユーザプレーンパス管理APIのための改善された通知動作を図示する図である。
図15】本開示のいくつかの実施形態による、ユーザプレーンパス管理APIのための改善されたサブスクリプション更新動作を図示する図である。
図16】本開示のいくつかの実施形態による、ユーザプレーンパス管理APIのための改善されたアンサブスクライブ動作を図示する図である。
図17】本開示のいくつかの実施形態による、セッションウィズQoS APIのための改善された作成動作を図示する図である。
図18】本開示のいくつかの実施形態による、セッションウィズQoS APIのための改善された更新動作を図示する図である。
図19】本開示のいくつかの実施形態による、セッションウィズQoS APIのための改善された取消動作を図示する図である。
図20】本開示のいくつかの実施形態による、エッジアプリケーションエンティティにおいて実装される方法を図示するフローチャートである。
図21】本開示のいくつかの実施形態による、エッジアプリケーションエンティティにおいて実装される方法を図示するフローチャートである。
図22】本開示のいくつかの実施形態による、装置を図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
添付の図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対する限定を示唆するのではなく、当業者が、本開示をより良く理解し、これにより実装することを可能にする目的で論じられるにすぎないことを理解されたい。本明細書全体にわたる、特徴、利点、または類似の言い回しへの言及は、本開示とともに実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の単一の実施形態におけるものであるべきであることまたはその実施形態におけるものであることを暗示しない。そうではなく、特徴および利点に言及する言い回しは、実施形態に関連して説明される特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。そのうえ、本開示の説明される特徴、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。具体的な実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに本開示が実践され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在するとは限らないことがある追加の特徴および利点が、いくらかの実施形態において認識され得る。
【0063】
本明細書で使用される「3GPPコアネットワーク」という用語は、5G通信ネットワークの5Gコア(5GC)、またはLong Term Evolved(LTE)通信ネットワークのエボルブド・パケット・コア(EPC)を指す。
【0064】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、ユーザ機器(UE)または他の好適なデバイスを指し得る。UEは、たとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、限定はしないが、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含み得る。
【0065】
また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスと呼ばれることもあり、監視、検知および/または測定などを実施し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)コンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。
【0066】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、工業機械類、あるいはホーム器具またはパーソナル器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などのパーソナルウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、それの動作ステータスまたはそれの動作に関連する他の機能に対する監視、検知および/または報告などが可能である、車両または他の機器、たとえば、医療器械を表し得る。
【0067】
本明細書で使用される「第1の」、「第2の」などという用語は、異なるエレメントを指す。単数形「1つの(a)」および「1つの(an)」は、コンテキストが別段に明確に指し示すのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しない。「に基づいて」という用語は、「に少なくとも部分的に基づいて」として読み取られるべきである。「一実施形態(one embodiment)」および「実施形態(an embodiment)」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読み取られるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読み取られるべきである。明示的および暗黙的な他の規定が、以下で含まれ得る。
【0068】
上記で説明されたように、EDGE-3参照ポイントにおけるEESからEASへの被再公開3GPPコアネットワーク能力は、(UEロケーションAPIに対応する)UEロケーション公開能力、(ユーザプレーンパス管理APIに対応する)ユーザプレーンパス管理公開能力、または(セッションウィズQoS APIに対応する)セッションウィズQoS公開能力であり得る。次に、上記の3つの公開能力が簡単に紹介される。
【0069】
1.UEロケーションAPI
エッジイネーブラサーバは、UEの有効なロケーションを追跡またはチェックすることをサポートするために、エッジアプリケーションサーバにUEロケーションAPIを公開する。エッジイネーブラサーバによって公開されるUEロケーションAPIは、3GPPコアネットワーク能力に依拠する。
【0070】
エッジアプリケーションサーバは、UEロケーションAPIに、現在のUEのロケーションをチェックするためのワンタイム報告を、およびUEのロケーションを追跡するための連続報告を要求することができる。UEロケーションAPIは、(UEの現在のロケーションをチェックするために)ワンタイムクエリのための要求応答モデル、および連続的にエッジアプリケーションサーバにUEのロケーションを提供し、(UEロケーションが変化したとき)UEのロケーションをエッジアプリケーションサーバが追跡することを可能にするためのサブスクライブ通知モデルの両方をサポートする。
【0071】
図2および図3は、それぞれ、既存のUEロケーションAPIのための、エッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間のサブスクライブ動作および通知動作を図示する。図2中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、UEを識別するUE識別子を備えるUEロケーションサブスクライブ要求をエッジイネーブラサーバに送り、エッジイネーブラサーバは、UEロケーションサブスクライブ応答で応答する。表1は、UEロケーションサブスクライブ要求を示す。
【0072】
図3中に示されているように、エッジイネーブラサーバは、UEのロケーションを検出し、UEのロケーションを備えるUEロケーション通知をエッジアプリケーションサーバに送る。表2は、UEロケーション通知を示す。
【0073】
2.ユーザプレーンパス管理API
エッジイネーブラサーバは、(たとえば、アプリケーションコンテキストリロケーションをトリガするために)エッジアプリケーションサーバにUEのユーザプレーンパス管理イベント通知を公開する。エッジイネーブラサーバによって公開されるユーザプレーンパス管理APIは、ユーザプレーンパス管理イベントの監視イベントのためのネットワーク公開機能(NEF)ノースバウンドAPIに依拠し得る。
【0074】
図4および図5は、それぞれ、既存のユーザプレーンパス管理APIのための、エッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間のサブスクライブ動作および通知動作を図示する。図4中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、エッジイネーブラサーバに、UEを識別するUE識別子を備えるユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求を送る。エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークを用いて、UEのユーザプレーンパス管理イベントをチェックし、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答で応答する。表3は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求を示す。
【0075】
図5中に示されているように、エッジイネーブラサーバは、UEのユーザプレーンパス管理を検出し、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベント通知を送る。
【0076】
3.セッションウィズQoS API
エッジイネーブラサーバは、特定のQoSを伴うアプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションのセットアップ、およびこのデータセッションのQoSの修正をサポートするために、エッジアプリケーションサーバにセッションウィズQoS APIを公開する。
【0077】
エッジイネーブラサーバによって公開されるセッションウィズQoS APIは、エッジイネーブラサーバがN5参照ポイントを介してPCFに接続される場合、3GPP TS 23.502 v16.6.0および3GPP TS 23.503 v16.6.0において指定されているように、ポリシ制御機能(PCF)によって公開されるノースバウンドポリシ許可サービスAPIに依拠するか、またはエッジイネーブラサーバがNEFを介してPCFに接続される場合、3GPP TS 23.502 v16.6.0および3GPP TS 23.503 v16.6.0において指定されているように、NEFによって公開されるノースバウンドアプリケーション機能(AF)セッションウィズQoSサービスAPIに依拠する。
【0078】
図6および図7は、それぞれ、既存のセッションウィズQoS APIのための、エッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の作成動作および通知動作を図示する。図6中に示されているように、エッジアプリケーションは、エッジイネーブラサーバに、UEのIPアドレスを備えるセッションウィズQoS作成要求を送る。エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークから特定のQoSを伴うデータセッションを要求し、セッションウィズQoS作成応答で応答する。表4は、セッションウィズQoS作成要求を示す。
【0079】
図7中に示されているように、エッジイネーブラサーバは、確立されたセッションウィズQoSのためのユーザプレーンイベントを検出し、エッジアプリケーションサーバにセッションウィズQoSイベント通知を送る。
【0080】
しかしながら、上述された既存のEES公開APIは、UEロケーションAPIおよびユーザプレーンパス管理APIのために単一のUEをサポートするにすぎない。表1および表3中に示されているように、UEロケーションサブスクライブ要求およびユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求は、単一のUEの識別子、換言すれば、GPSIまたは識別情報トークンを備える。そのうえ、セッションウィズQoS APIは、進行中のセッションのためのターゲットUEとして、単一のUEのIPアドレスをサポートするにすぎない。加えて、各通知は、UEごとである。たとえば、UEロケーション通知は、単一のUEのロケーションを指し示すにすぎない。
【0081】
それ故、EDGE-3を介した通知シグナリングを最適化するために、使いやすさのための高レベルアブストラクト、または追加の機能/特徴であり得る、より多くの付加価値をもつ改善された能力公開解決策を提供することが望ましい。
【0082】
いくつかの例示的な実施形態によれば、本開示は、エッジアプリケーションサーバが、EDGE-3を介してUEのグループのためにEES能力公開APIを呼び出すことを可能にする、エッジイネーブラサーバにおける改善された能力公開解決策を提供する。
【0083】
本開示のいくつかの実施形態は、主に、いくらかの例示的なネットワーク設定およびシステム展開のための非限定的な例として使用されている5G仕様に関して説明されることに留意されたい。それ故、本明細書において与えられる例示的な実施形態の説明は、詳細には、5G仕様に直接関係する専門用語を参照する。そのような専門用語は、提示される非限定的な例および実施形態のコンテキストにおいて使用されるにすぎず、当然、いかなるやり方でも本開示を限定しない。そうではなく、本明細書で説明される例示的な実施形態が適用可能である限り、任意の他のシステム設定または無線技術が等しく利用され得る。
【0084】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、改善された能力公開のための方法800を図示するフローチャートである。図8中に図示されている方法800は、エッジイネーブラエンティティにおいて実装された、またはエッジイネーブラエンティティに通信可能に結合された装置によって実施され得る。いくつかの実施形態では、エッジイネーブラエンティティは、専用ハードウェア上で、専用ハードウェア上で走るソフトウェアインスタンスとして、または適当なプラットフォーム上で、たとえば、クラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化された仮想化された機能としてのいずれかで実装され得る。上述されたエッジイネーブラサーバは、エッジイネーブラエンティティの例である。
【0085】
図8中に図示されている例示的な方法800によれば、エッジイネーブラエンティティは、ブロック802中に示されているように、エッジアプリケーションエンティティから、3GPPコアネットワークの公開能力についての要求を受信する。要求は、UEのグループを識別するUEグループ識別子を備える。いくつかの実施形態では、3GPPコアネットワークの公開能力は、エッジイネーブラエンティティを介してエッジアプリケーションエンティティに再公開される3GPPコアネットワーク能力であり得、これは、(UEロケーションAPIに対応する)UEロケーション公開能力、(ユーザプレーンパス管理APIに対応する)ユーザプレーンパス管理公開能力、(セッションウィズQoS APIに対応する)セッションウィズQoS公開能力、またはEDGE-3を介した任意の他の被再公開3GPPコアネットワーク能力を含む。いくつかの実施形態では、UEグループ識別子は、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)ドメイン内のUEのグループを一意に識別する。たとえば、UEグループ識別子は、3GPP TS23.501 v16.6.0において規定されている内部グループ識別子、または3GPP TS 23.501 v16.6.0において規定されている外部グループ識別子、またはUEのグループを表す任意の他の識別子であり得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、エッジアプリケーションエンティティは、専用ハードウェア上で、専用ハードウェア上で走るソフトウェアインスタンスとして、または適当なプラットフォーム上で、たとえば、クラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化された仮想化された機能としてのいずれかで実装され得る。上述されたエッジアプリケーションサーバは、エッジアプリケーションエンティティの例である。
【0087】
次いで、ブロック804において、エッジイネーブラエンティティは、受信された要求に基づいて、3GPPコアネットワークと通信する。要求がそれに関係する公開能力に応じて、エッジイネーブラエンティティは、3GPPコアネットワークの特定のネットワークエンティティを用いて、対応するアクションを実施し得る。次いで、エッジイネーブラエンティティは、ブロック806中に示されているように、エッジアプリケーションエンティティに応答を送信する。
【0088】
次に、UEロケーションAPI、ユーザプレーンパス管理API、およびセッションウィズQoS APIのための改善された解決策が、それぞれ、詳細に説明される。以下の説明では、「エッジイネーブラサーバ」および「エッジアプリケーションサーバ」という用語が、「エッジイネーブラエンティティ」および「エッジアプリケーションエンティティ」の代わりに使用され得る。
【0089】
UEロケーションAPIの改善
既存のUEロケーションAPIは、以下のようにTS 23.502、節4.15において説明されているように、UEのグループまたはさらには任意のUEをサポートすることができる3GPPコアネットワーク提供サービスを利用する。
「イベント報告のターゲット:これは、特定のUEまたはPDUセッション、UEのグループ、あるいは任意のUE(換言すれば、すべてのUE)を指し示し得る。サブスクリプション内で、すべてのイベントIDは、(場合によっては、複数のUEまたは複数のPDUセッションに対応する)イベント報告の同じターゲットに関連付けられる。」
【0090】
これを考慮して、本開示のいくつかの実施形態では、グループベースのUEロケーション公開が提案される。
【0091】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、連続UEロケーション報告のためのエッジアプリケーションエンティティとエッジイネーブラエンティティとの間の改善されたサブスクライブ動作を図示する。
【0092】
図9中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、901において、連続的にUEのロケーションを追跡するために、エッジイネーブラサーバにUEロケーションサブスクライブ要求を送り得る。UEロケーションサブスクライブ要求は、UEのグループを識別するUEグループ識別子またはUEを識別するUE識別子を含み、提案満了時間を含み得る。UEロケーションサブスクライブ要求は、エッジアプリケーションサーバによって理解され得る、ロケーションの要求されるフォーマット、たとえば、GPS座標、セルID、トラッキングエリアID、または公的アドレス(たとえば、道路、地区など)を指し示すためのロケーショングラニュラリティ、およびロケーション情報の要求される精度を指し示すためのロケーション精度をも含み得る。
【0093】
UEグループ識別子を含むUEロケーションサブスクライブ要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、UEロケーションサブスクライブ要求が許可されるかどうかをチェックし得る。許可される場合、エッジイネーブラサーバは、3GPP TS23.558 v1.0.0節8.9.3において指定されている3GPPコアネットワークのUEロケーション公開能力、たとえば、サービス能力公開機能(SCEF)/NEF/SCEF+NEFまたはロケーションサービス(LCS)を利用することによって、902において、3GPPコアネットワークを用いて、UEグループ識別子によって識別されたUEのグループのUEロケーションにサブスクライブし得る。そのうえ、エッジイネーブラサーバは、903において、3GPP TS23.288 v16.5.0において説明されているように、3GPPコアネットワーク(たとえば、NEFまたはネットワークデータ分析機能(NWDAF))を用いて、UEのグループのためのUE予想挙動分析にサブスクライブし得る。実施形態では、UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析を備える。
【0094】
次いで、エッジイネーブラサーバは、904において、エッジアプリケーションサーバにUEロケーションサブスクライブ応答を送信し得る。UEロケーションサブスクライブ応答は、サブスクリプション識別子を含み、サブスクリプションが自動的にいつ満了するかを指し示す満了時間を含み得る。UEロケーションサブスクライブ要求が許可されない場合、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバに拒否原因とともに失敗応答を送る。
【0095】
改善されたサブスクライブ動作のためのUEロケーションサブスクライブ要求が、以下のような表5中に示され得る。
【0096】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、連続ロケーションのためのエッジイネーブラサーバとエッジアプリケーションサーバとの間の改善された通知動作を図示する。
【0097】
図10中に示されているように、エッジイネーブラサーバは、1001において、UEのグループ中のUEのUEロケーションを検出し得る。いくつかの実施形態では、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークからUEのUEロケーション情報を受信し得る。UEの受信されたUEロケーション情報は、UEの実際のロケーションを指し示し得る。いくつかの実施形態では、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークからUE予想挙動分析の分析結果を受信し、UE予想挙動分析の分析結果からUEのUEロケーション情報を取り出し得る。いくつかの実施形態では、UE予想挙動分析の分析結果は、UEモビリティ統計およびUEモビリティ予測を備え得る。UEモビリティ統計は、分析ターゲット期間中のUEのグループのロケーション統計を指し示し得、UEモビリティ予測は、分析ターゲット期間中のUEのグループの予測されるロケーションを指し示し得る。これにより、エッジイネーブラサーバは、UEモビリティ予測からUEのUEロケーション情報を取り出し得、そのUEロケーション情報は、UEの予測されるロケーションを指し示す。次いで、エッジイネーブラサーバは、UEの最新のロケーション情報として、タイムスタンプとともにローカルに、検出されたUEロケーション情報をキャッシュし得る。
【0098】
次いで、エッジイネーブラサーバは、UE予想挙動分析の分析結果のUEモビリティ統計、エッジイネーブラサーバのローカルポリシ、およびエッジアプリケーションサーバから受信されたUEのグループのためのUEロケーションサブスクリプション情報に基づいて、UEのグループのUEロケーション情報をアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定し得る。アグリゲーション期間は、UEロケーション情報のアグリゲーションがどのくらいの時間にわたるべきであるかを指し示し得る。いくつかの実施形態では、UEロケーションサブスクリプション情報は、UEロケーションサブスクライブ要求中で受信され、3GPP TS23.502 v16.6.0、表4.15.1-1中に指定されているグループ報告ガードタイムを備え得る。グループ報告ガードタイムは、グループ中のUEと関係する監視イベント報告が、コンシューマネットワーク機能(NF)にその監視イベント報告を送る前に、その間アグリゲートされ得る時間を指し示すための、グループベースの監視設定のためのパラメータである。
【0099】
UEのグループのUEロケーション情報をアグリゲートすることが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、アグリゲーション期間の間、UEのグループの1つまたは複数のUEの検出されたUEロケーション情報をアグリゲートし得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1002において、エッジアプリケーションサーバにUEロケーション通知を送信し得る。UEロケーション通知は、アグリゲートされたUEロケーション情報を備え得る。UEロケーション情報の各々は、UEを識別するUE識別子と、UEのロケーションと、UEのロケーションが実際のものであるのか、予測的なものであるのかを指し示すロケーションタイプとを備え得る。さらに、UEロケーション情報は、ロケーション精度、およびロケーションのタイムスタンプをも含み得る。UEロケーション情報をアグリゲートしないことが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、1002において、エッジアプリケーションサーバに、UEの検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を送信し得る。
【0100】
改善された通知動作のためのUEロケーション通知が、以下のような表6中に示され得る。
【0101】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、UEロケーションAPIのためのエッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたサブスクリプション更新動作を図示する。
【0102】
図11中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1101において、エッジイネーブラサーバにUEロケーションサブスクリプション更新要求を送り得る。UEロケーションサブスクリプション更新要求は、更新されるべきサブスクリプションのサブスクリプション識別子を含み、更新されたサブスクリプションのための提案満了時間、更新されたロケーショングラニュラリティ、およびロケーション精度情報をも含み得る。
【0103】
UEロケーションサブスクリプション更新要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、UEロケーションサブスクリプション更新要求が許可されるかどうかをチェックし得る。許可される場合、エッジイネーブラサーバは、1102において、3GPPコアネットワークにおけるUEロケーションサブスクリプション更新要求に関連付けられたUEロケーションサブスクリプションを更新し得る。UEロケーションサブスクリプション更新要求が、UEのグループのためのUEロケーションサブスクリプションに関する場合、エッジイネーブラサーバは、1103において、3GPPコアネットワークにおけるUEのグループのためのUE予想挙動分析サブスクリプションを更新し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1104において、エッジアプリケーションサーバにUEロケーションサブスクリプション更新応答を送信し得る。
【0104】
改善されたサブスクリプション更新動作のためのUEロケーションサブスクリプション更新要求が、UE識別子を備えない、以下のような表7中に示され得る。
【0105】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による、UEロケーション通知を止めるための、エッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたアンサブスクライブ動作を図示する。
【0106】
図12中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1201において、エッジイネーブラサーバにUEロケーションアンサブスクライブ要求を送る。UEロケーションアンサブスクライブ要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバが許可されるか否かをチェックし得る。許可される場合、エッジイネーブラサーバは、1202において、UEロケーションアンサブスクライブ要求に関連付けられたUEロケーションからアンサブスクライブし得る。さらに、UEロケーションアンサブスクライブ要求が、UEのグループのためのUEロケーションサブスクリプションに関する場合、エッジイネーブラサーバは、1203において、UEのグループのためのUE予想挙動分析からアンサブスクライブし得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1204において、エッジアプリケーションサーバにUEロケーションアンサブスクライブ応答を送信し得る。
【0107】
加えて、いくつかの実施形態では、ロケーション情報のアグリゲーションは、単一のUEの場合に適用可能でもあり得る。この場合、UEロケーションサブスクライブ要求は、UEを識別するUE識別子を備え得る。エッジアプリケーションサーバからUEロケーションサブスクライブ要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、UE識別子によって識別されたUEのUEロケーションにサブスクライブし、3GPPコアネットワークを用いて、UEのためのUE予想挙動分析にサブスクライブし得る。UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析を備え得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバにUEロケーション応答を送信し得る。
【0108】
通知動作において、エッジイネーブラサーバは、UEのUEロケーション情報を検出し得る。たとえば、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークから、実際のUEのロケーションとしてUEのUEロケーション情報を受信し、および/または3GPPコアネットワークから受信されたUEモビリティ予測から、予測されるUEのロケーションとしてUEのUEロケーション情報を取り出し得る。エッジイネーブラサーバは、UEモビリティ統計と、エッジイネーブラサーバのローカルポリシと、UEロケーションサブスクライブ要求中で受信されたUEのためのUEロケーションサブスクリプション情報とに基づいて、UEのUEロケーション情報をアグリゲートすべきかどうか、およびアグリゲーション期間を決定し得る。UEのUEロケーション情報をアグリゲートすることが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、アグリゲーション期間の間、UEの検出されたUEロケーション情報をアグリゲートし、エッジアプリケーションサーバに、アグリゲートされたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を送信し得る。UEのUEロケーション情報をアグリゲートしないことが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバに、UEの検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知を送信し得る。
【0109】
サブスクリプション更新動作において、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバからUEロケーションサブスクリプション更新要求を受信し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、UEロケーションサブスクリプション更新要求がそれに関連付けられたUEのUEロケーションサブスクリプションを更新し、UEのためのUE予想挙動分析サブスクリプションを更新し得る。最後に、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバにUEロケーションサブスクリプション更新応答を送信し得る。
【0110】
アンサブスクライブ動作において、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバからUEロケーションアンサブスクライブ要求を受信し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、UEロケーションアンサブスクライブ要求がそれに関連付けられたUEのUEロケーションからアンサブスクライブし、UEのためのUE予想挙動分析からアンサブスクライブし得る。最後に、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバにUEロケーションアンサブスクライブ応答を送信し得る。
【0111】
ユーザプレーンパス管理APIの改善
既存のユーザプレーンパス管理APIは、3GPPコアネットワーク提供サービスをも利用し、NEFが使用される場合、既存のユーザプレーンパス管理APIは、TS 23.501およびTS 23.502において説明されているように、ターゲットとしてUEのグループをサポートすることができる。これを考慮して、本開示のいくつかの実施形態では、グループベースのユーザプレーンパス管理公開が提案される。
【0112】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、ユーザプレーンパス管理イベント通知のためのエッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたサブスクライブ動作を図示する。
【0113】
図13中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1301において、連続的にUEのユーザプレーンパス変更を追跡するために、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求をエッジイネーブラサーバに送り得る。ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求は、UEのグループを識別するためのUEグループ識別子、またはUEを識別するUE識別子を含む。ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求は、サブスクリプションタイプ(3GPP TS23.501 v16.6.0の節5.6.7において規定されている早期および/または後期通知)、ならびに/あるいは3GPP TS23.588 v1.0.0の表8.6.3.3.1中に指定されているEAS確認応答の指示をも含み得る。
【0114】
UEグループ識別子を含むユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバがこの動作について許可されるかどうかをチェックし得る。許可される場合、エッジイネーブラサーバは、1302において、UEグループ識別子によって識別されたUEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントをチェックし得る。実施形態では、エッジイネーブラサーバは、3GPP TS23.501 v16.6.0および3GPP TS 23.502 v16.6.0において説明されているように、UEのグループに対応するユーザプレーンパス管理イベント通知のための3GPPコアネットワークを用いたサブスクリプションが存在するかどうかをチェックし得、これは、UEの同じグループについて他のエッジアプリケーションサーバによってトリガされ得る。エッジイネーブラサーバは、UEのためのユーザプレーンパス管理イベントサービスの利用可能性をチェックし得る。3GPPコアネットワークを用いたユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションが存在しない場合、エッジイネーブラサーバは、3GPP TS23.501 v16.6.0および3GPP TS23.502 v16.6.0において説明されているように、UEのグループのユーザプレーンパス管理イベント通知のために3GPPコアネットワーク(たとえば、PCF、NEFまたはSCEF+NEF)を用いてサブスクライブする。エッジアプリケーションサーバが、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求中でサブスクリプションタイプおよび/またはEAS確認応答の指示を提供する場合、エッジイネーブラサーバは、AF要求内の対応するセッション管理機能(SMF)イベントへのAFサブスクリプションに関する情報として、「予想されるAF確認応答」の指示を含める。3GPPコアネットワークを用いたユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションが存在する場合、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバに応答するために、UEのグループのローカルにキャッシュされたユーザプレーンパス管理イベント通知情報を使用する。エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバに関係するサブスクリプションを記憶し得る。
【0115】
次いで、エッジイネーブラサーバは、1303において、3GPP TS23.288 v16.5.0において指定されているUEのグループのためのUE予想挙動分析にサブスクライブし得る。実施例では、UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析とUE通信分析の両方を備え得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1304において、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答を送信し得る。エッジアプリケーションサーバが許可されない場合、エッジイネーブラサーバは、原因情報とともに拒否応答を提供する。
【0116】
改善されたサブスクライブ動作のためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求が、以下のような表8として示され得る。
【0117】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による、連続ユーザプレーンパス管理イベント通知のためのエッジイネーブラサーバとエッジアプリケーションサーバとの間の改善された通知動作を図示する。
【0118】
図14中に示されているように、エッジイネーブラサーバは、1401において、UEのグループ中のUEのユーザプレーンパス管理イベントを検出し得る。いくつかの実施形態では、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークから、UEのグループ中のUEのためのユーザプレーンパス管理イベント通知を受信し得る。エッジイネーブラサーバは、UEの最新の情報として、タイムスタンプとともにローカルに、検出されたユーザプレーンパス管理イベント通知をキャッシュし得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークから受信されたUE予想挙動分析の分析結果と、エッジイネーブラサーバのローカルポリシと、エッジアプリケーションエンティティから受信されたUEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション情報とに基づいて、UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすべきかどうかを決定し、アグリゲーション期間を決定し得る。アグリゲーション期間は、ユーザプレーンパス管理イベントのアグリゲーションがどのくらいの時間にわたるべきであるかを指し示し得る。いくつかの実施形態では、UE予想挙動分析の分析結果は、UEモビリティ統計およびUE通信統計を備え得る。UE通信統計は、UEのグループのトラフィック統計を指し示し得る。いくつかの実施形態では、ユーザプレーンパス管理サブスクリプション情報は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求中で受信され、3GPP TS23.502 v16.6.0、表4.15.1-1中に指定されているグループ報告ガードタイムと、EAS確認応答の指示とを備え得る。EAS確認応答の指示が、EAS確認応答が予想されることを指し示す場合、エッジイネーブラサーバは、アグリゲーションが全プロセスを遅延させ得るので、UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすべきではない。
【0119】
UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすることが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、アグリゲーション期間の間、UEのグループの1つまたは複数のUEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートし得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1402において、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベント通知を送信し得る。ユーザプレーンパス管理イベント通知は、アグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備え得る。UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートしないことが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、1402において、UEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知をエッジアプリケーションサーバに送信し得る。
【0120】
改善された通知動作のためのユーザプレーンパス管理イベント通知が、以下のような表9中に示され得る。
【0121】
図15は、本開示のいくつかの実施形態による、ユーザプレーンパス管理イベント通知のためのエッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたサブスクリプション更新動作を図示する。
【0122】
図15中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1501において、既存のユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションを更新するために、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求をエッジイネーブラサーバに送り得る。ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求は、サブスクリプションタイプ(3GPP TS 23.501 v16.6.0の節5.6.7において規定されている早期および/または後期通知)、ならびに/あるいはEAS確認応答の指示を含み得る。
【0123】
ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバが動作について許可されるかどうかをチェックし得る。許可される場合、エッジイネーブラサーバは、1502において、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求に関連付けられたユーザプレーンパス管理イベントをチェックし得る。実施形態では、エッジイネーブラサーバは、3GPP TS23.501 v16.6.0および3GPP TS23.502 v16.6.0において説明されているように、1501において取得された更新された情報に対応するユーザプレーンパス管理イベント通知のための3GPPコアネットワークを用いたサブスクリプションが存在するかどうかをチェックし得る。更新された情報に対応する、3GPPコアネットワークを用いたユーザプレーンパス管理イベント通知のためのサブスクリプションが存在しない場合、エッジイネーブラサーバは、ユーザプレーンパス管理イベント通知のために3GPPコアネットワーク(たとえば、PCF、NEFまたはSCEF+NEF)を用いてサブスクライブし得る。更新された情報に対応する、3GPPコアネットワークを用いたサブスクリプションが存在する場合、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバに応答するために、ローカルにキャッシュされたユーザプレーンパス管理イベント通知情報を使用し得る。
【0124】
次いで、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求が、UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションに関する場合、エッジイネーブラサーバは、1503において、3GPPコアネットワークにおけるUEのグループのためのUE予想挙動分析サブスクリプションを更新し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1504において、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション応答を送信し得る。
【0125】
図16は、本開示のいくつかの実施形態による、ユーザプレーンパス管理イベント通知のためのエッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたアンサブスクライブ動作を図示する。
【0126】
図16中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1601において、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションをキャンセルするために、エッジイネーブラサーバにユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求を送り得る。ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、他のエッジアプリケーションサーバが、ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求がそれに関連付けられたUEのグループまたはUEのユーザプレーンパス変更を追跡することを必要としない場合、1602において、3GPPコアネットワークから、ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求に関連付けられたユーザプレーンパス管理イベントをアンサブスクライブし得る。さらに、ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求が、UEのグループのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプションに関する場合、エッジイネーブラサーバは、1603において、UEのグループのためのUE予想挙動分析からアンサブスクライブし得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1604において、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ応答を送信し得る。
【0127】
改善されたUEロケーションAPIおよびユーザプレーンパス管理APIによって、グループベースのロケーション公開がサポートされ得、これは、エッジアプリケーションサーバがUEロケーションサブスクリプションまたはユーザプレーン管理イベントサブスクリプションの数を減らすという、換言すれば、上述されたサブスクリプションがUEのグループ中のUEごとの代わりにグループベースであるという利点を提供する。さらに、エッジアプリケーションサーバと3GPPコアネットワークとの中央のサポーティングレイヤとしてのエッジイネーブラサーバは、UEのグループのロケーション情報またはユーザプレーンパス管理イベントを、エッジアプリケーションサーバにそれらを公開する前にアグリゲートすることができる。これは、いくつかのUEが、(たとえば、バス/列車中で)一緒に移動しており、ロケーション情報またはユーザプレーンパス管理イベントのアグリゲーションが、被再公開UEロケーションAPIおよびユーザプレーンパス管理APIにさらなる有用性を追加し得るとき、有益である。
【0128】
加えて、いくつかの実施形態では、ユーザプレーンパス管理イベントのアグリゲーションは、単一のUEの場合に適用可能でもあり得る。この場合、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求は、UEを識別するUE識別子を備え得る。エッジアプリケーションサーバからユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、UE識別子によって識別されたUEのためのユーザプレーンパス管理イベントをチェックし、3GPPコアネットワークを用いて、UEのためのUE予想挙動分析にサブスクライブし得る。UE予想挙動分析は、UEモビリティ分析とUE通信分析とを備え得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答を送信し得る。
【0129】
通知動作において、エッジイネーブラサーバは、UEのユーザプレーンパス管理イベントを検出し得る。たとえば、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークからUEのユーザプレーンパス管理イベント通知を受信し得る。エッジイネーブラサーバは、UEモビリティ統計およびUE通信統計、エッジイネーブラサーバのローカルポリシ、ならびにユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求中で受信されたUEのためのユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション情報に基づいて、UEのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすべきかどうか、およびアグリゲーション期間を決定し得る。UEのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートすることが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、アグリゲーション期間の間、UEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートし、エッジアプリケーションサーバに、アグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知を送信し得る。UEのユーザプレーンパス管理イベントをアグリゲートしないことが決定された場合、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバに、UEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるUEロケーション通知を送信し得る。
【0130】
サブスクリプション更新動作において、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバからユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求を受信し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新要求がそれに関連付けられたUEのユーザプレーンパス管理イベントをチェックし、UEのためのUE予想挙動分析サブスクリプションを更新し得る。最後に、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントサブスクリプション更新応答を送信し得る。
【0131】
アンサブスクライブ動作において、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバからユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求を受信し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、ユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ要求がそれに関連付けられたUEのユーザプレーンパス管理イベントからアンサブスクライブし、UEのためのUE予想挙動分析からアンサブスクライブし得る。最後に、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバにユーザプレーンパス管理イベントアンサブスクライブ応答を送信し得る。
【0132】
セッションウィズQoS APIの改善
既存のセッションウィズQoS APIは、UE IPアドレスを、進行中のセッションのためのターゲットUEとしてサポートするにすぎない。これを考慮して、本開示のいくつかの実施形態では、セッションウィズQoS APIは、UEのグループなど、ターゲットUEのより多くの表現のためのサポートを提供するように拡張され得る。
【0133】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による、エッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたセッションウィズQoS作成動作を図示する。この動作は、特定のQoSを伴うアプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションのためのリソースの確保を要求するために、およびあるセッションウィズQoSイベント通知にサブスクライブするために使用され得る。
【0134】
図17中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1701において、特定のQoS(QoS参照または帯域幅のいずれか)を伴うアプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションの確立のためのセッションウィズQoS作成要求を送り得る。セッションウィズQoS作成要求は、UEのグループを識別するためのUEグループ識別子、またはUEを識別するためのUE識別子、またはUEのIPアドレス、およびアプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションのために使用されるデータネットワーク名(DNN)およびシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含み得る。同じ要求を用いて、エッジアプリケーションサーバは、あるセッションウィズQoSイベント通知(たとえば、QoSターゲットがもはや満たされ得ない(または、再び満たされ得る)という通知)を受信するためにサブスクライブし得る。
【0135】
UEグループ識別子またはUE識別子を含むセッションウィズQoS作成要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、エッジアプリケーションサーバが、UEグループ識別子によって識別されたUEのグループまたはUE識別子によって識別されたUEのためのこの動作について許可されるかどうかをチェックし得る。許可される場合、1702において、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワーク(たとえば、公開機能(NEF/SCEF/SCEF+NEF)、またはSMF)を用いて、UEのグループまたはUEのためのプロトコルデータユニット(PDU)セッションステータス監視にサブスクライブし得る。代替的に、エッジイネーブラサーバは、UEのグループまたはUEのためのパケットデータネットワーク(PDN)コネクティビティステータス監視にサブスクライブし得る。UEのグループ中の1つまたは複数のUEあるいはUEが、エッジアプリケーションサーバとの進行中のデータセッションをすでに有する場合、エッジイネーブラサーバは、3GPPコアネットワークから、1つまたは複数のUEの1つまたは複数のIPアドレスあるいはUEのIPアドレスを取り出し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1703において、1つまたは複数のUEの各々のための、またはUEのための特定のQoSを伴うデータセッションを要求し、1704において、エッジアプリケーションサーバにセッションウィズQoS作成応答を送信し得る。セッションウィズQoS作成応答は、特定のQoSを伴う要求されたデータセッションのコンテキスト識別子および結果を含み得る。UEのグループ中の任意のUEまたはUEが、進行中のデータセッションを有しない場合、エッジイネーブラサーバは、PDUセッションステータスについてのさらなる通知を待ち、1704において、エッジアプリケーションサーバにセッションウィズQoS作成応答を送信する。
【0136】
加えて、エッジイネーブラサーバが、1702において、UEのIPアドレスを取り出さなかったとき、エッジイネーブラサーバは、1705において、UEのグループ中のUEのIPアドレスまたはUE識別子によって識別されたUEのIPアドレスを備えるPDUセッションステータス通知を3GPPコアネットワークから受信し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、UEのための特定のQoSを伴うデータセッションを要求し、1706において、エッジアプリケーションサーバにUEのためのセッションウィズQoSイベント通知を送信し得る。セッションウィズQoSイベント通知は、UEのための特定のQoSを伴う要求されたデータセッションに関係するイベント、たとえば、要求されたデータセッションのためのコンテキスト識別子を指し示し得る。
【0137】
改善された作成動作のためのセッションウィズQoS作成要求は、以下のような表10中に示され得る。
【0138】
図18は、本開示のいくつかの実施形態による、エッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたセッションウィズQoS更新動作を図示する。この動作は、アプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションのQoSの修正を要求するために使用される。
【0139】
図18中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1801において、アプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションのQoSの修正を要求するために、セッションウィズQoS更新要求を送り得る。セッションウィズQoS更新要求は、コンテキスト識別子および異なるQoS参照または異なる帯域幅値を含み得る。セッションウィズQoS更新要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、利用可能なコンテキスト識別子のコンテキストがあるかどうか、およびエッジアプリケーションサーバがこの動作について許可されるかどうかをチェックし得る。はいの場合、エッジイネーブラサーバは、セッションウィズQoS更新要求がそれに関連付けられたUEのIPアドレスが、エッジイネーブラサーバによって知られているかどうかをチェックし得る。UEのIPアドレスが、エッジイネーブラサーバによって知られている場合、エッジイネーブラサーバは、1802において、UEの特定のQoSを伴うデータセッションを更新し得る。たとえば、エッジイネーブラサーバは、3GPP TS23.501 v16.6.0および3GPP TS23.502 v16.6.0において説明されているように、3GPPコアネットワーク(それぞれ、PCFまたはNEF)を用いて、ポリシ許可更新サービスまたはAFセッションウィズQoS更新サービスを呼び出し、それぞれ、PCFまたはNEFに更新された情報を提供し得る。エッジイネーブラサーバは、必要な場合、追加のイベントにサブスクライブするか、またはあるイベントにアンサブスクライブし得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1803において、エッジアプリケーションサーバにセッションウィズQoS更新応答を送信し得る。動作が成功した場合、エッジイネーブラサーバは、セッションウィズQoS更新応答中で、コンテキスト識別子および結果で応答する。エッジアプリケーションサーバが許可されないか、または他の失敗が動作中に起こった場合、エッジイネーブラサーバは、原因情報とともに拒否応答を提供する。
【0140】
図19は、本開示のいくつかの実施形態による、エッジアプリケーションサーバとエッジイネーブラサーバとの間の改善されたセッションウィズQoS取消動作を図示する。この動作は、特定のQoSを伴うアプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションを取り消すために、および関係するセッションウィズQoSイベント通知にアンサブスクライブするために使用される。
【0141】
図19中に示されているように、エッジアプリケーションサーバは、1901において、アプリケーションクライアントとエッジアプリケーションサーバとの間のデータセッションウィズQoSの取消を要求するために、セッションウィズQoS取消要求を送り得る。セッションウィズQoS取消要求は、コンテキスト識別子を含み得る。セッションウィズQoS取消要求を受信すると、エッジイネーブラサーバは、利用可能なコンテキスト識別子のコンテキストがあるかどうか、およびエッジアプリケーションサーバがこの動作について許可されるかどうかをチェックし得る。はいの場合、エッジイネーブラサーバは、1902において、セッションウィズQoS取消要求がそれに関連付けられたUEのグループまたはUEのためのPDUセッションステータス監視からアンサブスクライブし、3GPP TS23.501 v16.6.0および3GPP TS23.502 v16.6.0において説明されているように、3GPPコアネットワーク(それぞれ、PCFまたはNEF)を用いて、ポリシ許可削除サービスまたはAFセッションウィズQoS取消サービスを呼び出すことによって、1903において、セッションウィズQoS取消要求に関連付けられた特定のQoSを伴うデータセッションを取り消し得る。次いで、エッジイネーブラサーバは、1904において、エッジアプリケーションサーバにセッションウィズQoS取消応答を送信し得る。動作が成功した場合、エッジイネーブラサーバは、セッションウィズQoS取消応答中で、コンテキストIDおよび結果で応答する。エッジアプリケーションサーバが許可されないか、または他の失敗が動作中に起こった場合、エッジイネーブラサーバは、原因情報とともに拒否応答を提供する。
【0142】
改善されたセッションウィズQoS APIを用いて、エッジイネーブラサーバは、単一のUEまたはUEのグループのための進行中のセッションと将来のセッションの両方に、必要とされるQoSを適用することをサポートすることができる。
【0143】
上記で説明された本開示の実施形態によれば、エッジイネーブラサーバは、1)3GPP TS23.501 v16.6.0および3GPP TS23.502 v16.6.0において説明されているように、UEのユーザプレーンパス管理イベント通知のために3GPPコアネットワークを用いてサブスクライブすることによるユーザプレーンパス管理イベント、2)UEのグループのロケーションまたはUEのロケーションを取得するために、3GPP TS23.682 v16.8.0、3GPP TS23.502 v16.6.0、3GPP TS23.271 v16.0.0、3GPP TS36.305 v16.1.0、3GPP TS23.273 v16.4.0および3GPP TS38.305 v16.1.0において指定されているように、3GPPコアネットワーク、たとえば、SCEF/NEF/SCEF+NEFまたはLCS(ロケーションサービス)によって公開されたUEロケーションAPIからのロケーション情報、3)AFセッションウィズQoSを確立するために3GPPコアネットワーク、たとえば、NEFまたはPCFによって公開された能力、ならびに3GPP TS23.501 v16.6.0、3GPP TS23.502 v16.6.0および3GPP TS23.503 v16.6.0において指定されているように、3GPPコアネットワークを用いてサブスクライブされたQoS関連イベント通知、4)3GPP TS 23.288 v16.5.0において指定されているように、UE予想挙動を分析するために3GPPコアネットワーク、たとえば、NEFまたはNWDAFによって公開された能力、および5)3GPP TS23.501 v16.6.0および3GPP TS23.502 v16.6.0において指定されているように、3GPPコアネットワーク(たとえば、公開機能(NEF/SCEF/SCEF+NEF)、またはSMF)によって公開されたPDUセッションステータス/PDNコネクティビティステータス監視能力を利用することができる。
【0144】
図20は、本開示のいくつかの実施形態による、改善された能力公開のための方法2000を図示するフローチャートである。図20中に図示されている方法2000は、エッジアプリケーションエンティティにおいて実装された、またはエッジアプリケーションエンティティに通信可能に結合された装置によって実施され得る。
【0145】
図20中に図示されている例示的な方法2000によれば、エッジアプリケーションエンティティは、ブロック2002中に示されているように、エッジイネーブラエンティティに3GPPコアネットワークの公開能力についての要求を送信する。要求は、UEのグループを識別するUEグループ識別子を備える。次いで、エッジアプリケーションエンティティは、ブロック2004中に示されているように、エッジイネーブラエンティティから応答を受信する。
【0146】
いくつかの実施形態では、UEグループ識別子は、3GPP TS23.501 v16.6.0において規定されている内部グループ識別子、3GPP TS23.501 v16.6.0において規定されている外部グループ識別子、またはUEのグループを表す任意の他の識別子であり得る。
【0147】
いくつかの実施形態では、公開能力は、UEロケーション公開能力であり得る。この場合、要求は、UEロケーションサブスクライブ要求であり得、応答は、UEロケーションサブスクライブ応答であり得る。さらに、いくつかの実施形態では、エッジアプリケーションエンティティは、UEのグループの1つまたは複数のUEのアグリゲートされたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知、および/またはUEのグループ中のUEの検出されたUEロケーション情報を備えるUEロケーション通知をエッジイネーブラエンティティから受信し得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、公開能力は、ユーザプレーンパス管理公開能力であり得る。この場合、要求は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ要求であり得、応答は、ユーザプレーンパス管理イベントサブスクライブ応答であり得る。さらに、いくつかの実施形態では、エッジアプリケーションエンティティは、UEのグループ中の1つまたは複数のUEのアグリゲートされたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知、および/またはUEのグループ中のUEの検出されたユーザプレーンパス管理イベントを備えるユーザプレーンパス管理イベント通知をエッジイネーブラエンティティから受信し得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、公開能力は、セッションウィズQoS公開能力であり得る。この場合、要求は、セッションウィズQoS作成要求であり得、応答は、セッションウィズQoS作成応答であり得る。さらに、ある実施形態では、セッションウィズQoS作成応答を受信した後に、エッジアプリケーションエンティティは、エッジイネーブラエンティティからUEのグループ中のUEのためのセッションウィズQoSイベント通知を受信し得、セッションウィズQoSイベント通知は、UEの特定のQoSを伴う要求されたデータセッションに関係するイベントを指し示し得る。
【0150】
図21は、本開示のいくつかの実施形態による、改善された能力公開のための方法2100を図示するフローチャートである。図21中に図示されている方法2100は、エッジアプリケーションエンティティにおいて実装された、またはエッジアプリケーションエンティティに通信可能に結合された装置によって実施され得る。
【0151】
図21中に図示されている例示的な方法2100によれば、エッジアプリケーションエンティティは、ブロック2102中に示されているように、エッジイネーブラエンティティにセッションウィズQoS作成要求を送信する。セッションウィズQoS作成要求は、UEを識別するUE識別子を備える。次いで、エッジアプリケーションエンティティは、ブロック2104中に示されているように、エッジイネーブラエンティティからセッションウィズQoS作成応答を受信する。
【0152】
さらに、いくつかの実施形態では、セッションウィズQoS作成応答を受信した後に、エッジアプリケーションエンティティは、エッジイネーブラエンティティからUEのためのセッションウィズQoSイベント通知を受信し得、セッションウィズQoSイベント通知は、UEの特定のQoSを伴う要求されたデータセッションに関係するイベントを指し示し得る。
【0153】
図8図21中に示されているステップまたはアクションを実施するための順序は、例として図示されているにすぎないことに留意されたい。ある実装形態では、いくつかのステップは、逆の順序で、または並行して実施され得る。ある他の実装形態では、いくつかのステップは、省略され得るまたは組み合わせられ得る。
【0154】
図8図21中に示されている様々なブロックまたはアクションは、方法ステップ、および/またはコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作、および/または関連する機能を行うように構成された複数の結合された論理回路エレメントと見なされ得る。上記で説明された概略フローチャート図は、概して、論理フローチャート図として記載される。それ故、描かれた順序および標示されたステップは、提示された方法の特定の実施形態を示す。図示されている方法の、1つまたは複数のステップ、またはそれらの部分と、機能、論理、または効果が等価である他のステップおよび方法が想到され得る。追加として、特定の方法が行われる順序は、示されている対応するステップの順序に厳密に従うことも従わないこともある。
【0155】
図22は、本開示の様々な実施形態による、装置2200を図示するブロック図である。図22中に示されているように、装置2200は、プロセッサ2201などの1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコード2203を記憶するメモリ2202などの1つまたは複数のメモリとを備え得る。メモリ2202は、非一時的機械/プロセッサ/コンピュータ可読記憶媒体であり得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、装置2200は、図5図21に関して説明されたエッジイネーブラエンティティまたはエッジアプリケーションエンティティに、プラグ接続されまたは取り付けられ得る集積回路チップまたはモジュールとして実装され得る。
【0156】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のメモリ2202およびコンピュータプログラムコード2203は、1つまたは複数のプロセッサ2201とともに、装置2200が、少なくとも、図5図21に関連して説明された方法のいずれかの動作を実施することを引き起こすように設定され得る。そのような実施形態では、装置2200は、上記で説明されたエッジイネーブラエンティティまたはエッジアプリケーションエンティティの少なくとも一部として実装されるか、またはエッジイネーブラエンティティまたはエッジアプリケーションエンティティに通信可能に結合され得る。特定の例として、装置2200は、エッジイネーブラエンティティまたはエッジアプリケーションエンティティとして実装され得る。
【0157】
代替または追加として、1つまたは複数のメモリ2202およびコンピュータプログラムコード2203は、1つまたは複数のプロセッサ2201とともに、装置2200が、少なくとも、本開示の例示的な実施形態による提案される方法を実装するためにより多いまたはより少ない動作を実施することを引き起こすように設定され得る。
【0158】
一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用チップ、回路、ソフトウェア、論理、あるいはそれらの任意の組合せで実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装され得、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装され得るが、本開示はそれに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して、図示および説明され得るが、本明細書において説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組合せで実装され得ることを十分に理解されたい。
【0159】
それ故、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、集積回路チップおよびモジュールなど、様々な構成要素において実践され得ることを諒解されたい。これにより、本開示の例示的な実施形態は、集積回路として具現される装置において実現され得、ここで、集積回路は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように設定可能である、データプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路および無線周波数回路のうちの少なくとも1つまたは複数を具現するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を備え得ることを諒解されたい。
【0160】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールでなど、コンピュータ実行可能命令で具現され得ることを諒解されたい。概して、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイス中のプロセッサによって実行されたとき、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、固体メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者によって諒解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において必要に応じて組み合わせられるかまたは分散され得る。加えて、機能は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など、ファームウェアまたはハードウェア等価物で全体的にまたは部分的に具現され得る。
【0161】
本開示は、明示的に本明細書で開示される特徴の任意の新規の特徴または組合せあるいはその任意の一般化のいずれかを含む。本開示の上記の例示的な実施形態への様々な修正および適応は、添付の図面とともに読まれるとき、上記の説明に鑑みて、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意のおよびすべての修正が、依然として、本開示の非限定的なおよび例示的な実施形態の範囲内に入る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
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図17
図18
図19
図20
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図22