(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-12
(45)【発行日】2024-12-20
(54)【発明の名称】強弱電設備一体化遠隔制御システム
(51)【国際特許分類】
H02B 1/56 20060101AFI20241213BHJP
H02B 1/40 20060101ALI20241213BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20241213BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20241213BHJP
【FI】
H02B1/56 A
H02B1/40 B
H05K7/20 G
H05K5/03 C
(21)【出願番号】P 2023533932
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2022110402
(87)【国際公開番号】W WO2024011682
(87)【国際公開日】2024-01-18
【審査請求日】2023-06-02
(31)【優先権主張番号】202210820550.2
(32)【優先日】2022-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520448452
【氏名又は名称】浙大城市学院
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】王碩苹
(72)【発明者】
【氏名】兪雪永
(72)【発明者】
【氏名】柳俊
(72)【発明者】
【氏名】謝紅霞
【審査官】荒木 崇志
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207250997(CN,U)
【文献】中国実用新案第213071793(CN,U)
【文献】実公昭61-014255(JP,Y2)
【文献】実開昭59-066305(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第114243517(CN,A)
【文献】特開平03-226208(JP,A)
【文献】中国実用新案第213073415(CN,U)
【文献】中国実用新案第211579237(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/00 - 99/00
H05K 5/00 - 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御キャビネットと、制御キャビネット内に設置されたコントローラと処理センターとを
含み、前記コントローラと処理センターは無線伝送信号によって接続され、前記制御キャ
ビネット内にさらに電源が設置され、前記電源はコントローラに電気的に接続される強弱
電設備一体化遠隔制御システムであり、
前記コントローラに複数の強電設備と弱電設備が電気的に接続され、各前記強電設備に、
何れもリレーが取り付けられ、前記弱電設備に、監視モジュールが電気的に接続され、監
視モジュールは制御キャビネットの近くに設置されたHDカメラを含み、前記HDカメラ
は制御キャビネットを監視
するために使用され、前記制御キャビネットはキャビネット本
体(1)と、キャビネット本体(1)の一端に溶接された背板(2)と、キャビネット本
体(1)の他端に設置された外延放熱枠(3)とを含み、前記キャビネット本体(1)の
中央部に外延放熱枠(3)と相互に整合する熱開孔が開設され
、前記熱開孔において且つ
キャビネット本体(1)内に向かう口部に、回字状板(51)が固定接続され、前記回字
状板(51)の中央部に横板(52)が固定接続され、前記外延放熱枠(3)の中央部に
熱交差口(401)が開設され、前記熱交差口(401)内にフラップ収容板(4)が設
置され、前記回字状板(51)と外延放熱枠(3)との間に複数のダブル方向ロッド(6
)が固定接続され、前記横板(52)の中央部とフラップ収容板(4)との間に同様にダ
ブル方向ロッド(6)が接続されることを特徴とする強弱電設備一体化遠隔制御システム
。
【請求項2】
前記回字状板(51)の内側口部の寸法は熱開孔の寸法より小さく、且つ両者の寸法差
はダブル方向ロッド(6)の端部の直径より大きいことを特徴とする請求項1に記載の強
弱電設備一体化遠隔制御システム。
【請求項3】
前記フラップ収容板(4)は、2つの内側収容板(41)と、2つの内側収容板(41
)の相互に近い一端に固定接続された追従変動層(42)とを含み、前記熱交差口(40
1)の上下内壁の間に、2つの内側収容板(41)にそれぞれ対応する2つの立て軸(7
1)が固定接続され、前記内側収容板(41)の背面に1対の回転環(72)が固定接続
され、前記回転環(72)は立て軸(71)の外に嵌設されることを特徴とする請求項2
に記載の強弱電設備一体化遠隔制御システム。
【請求項4】
前記キャビネット本体(1)において且つ背板(2)から離れる一端と、外延放熱枠(
3)において且つキャビネット本体(1)から離れる一端と、及び収納板(41)はいず
れも密集透過孔構造であることを特徴とする請求項3に記載の強弱電設備一体化遠隔制御
システム。
【請求項5】
2つの前記内側収容板(41)の相互に離れた一端はいずれも熱交差口(401)の縁
を超え、且つ超えた長さが熱交差口(401)の幅の10分の1より小さく、前記内側収
容板(41)の縦方向の長さは熱交差口(401)の縦方向の内壁間の距離より小さいこ
とを特徴とする請求項3に記載の強弱電設備一体化遠隔制御システム。
【請求項6】
前記立て軸(71)は、内側収容板(41)の中心線に正対し、前記追従変動層(42
)は弾性材料により作られることを特徴とする請求項5に記載の強弱電設備一体化遠隔制
御システム。
【請求項7】
前記ダブル方向ロッド(6)は、外側スリーブ(61)と、
一端が外側スリーブ(61
)内に延在する
複数の従動パックロッド(62)と、複数の従動パックロッド(62)の
端部と外側スリーブ(61)の対向内壁との間に固定接続された温度検知変化ロッド(6
3)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の強弱電設備一体化遠隔制御システム。
【請求項8】
前記温度検知変化ロッド(63)は二重形状記憶合金により作られ、且つフラップ収容
板(4)に対応する温度検知変化ロッド(63)と、外延放熱枠(3)に対応する温度検
知変化ロッド(63)の初期形状及び熱変形後の形状はいずれも逆であることを特徴とす
る請求項7に記載の強弱電設備一体化遠隔制御システム。
【請求項9】
前記フラップ収容板(4)に対応する複数の従動パックロッド(62)の
他の一端は、
それぞれ2つの内側収容板(41)の背面に固定されており、且つ複数の接続点は、いず
れも立て軸(71)において且つ追従変動層(42)に近い片側に位置していることを特
徴とする請求項8に記載の強弱電設備一体化遠隔制御システム。
【請求項10】
前記外側スリーブ(61)はL字状の硬質定形構造であり、且つ従動パックロッド(6
2)の長手方向の端部が外側スリーブ(61)内に位置することを特徴とする請求項9に
記載の強弱電設備一体化遠隔制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は設備制御システムの分野に関し、具体的には、強弱電設備一体化遠隔制御シス
テムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ビルディングオートメーションシステムは大規模な建物で徐々に普及している。
家庭用電気における照明器具、電気温水器、暖房器、冷蔵庫、テレビ、エアコン、音響設
備などの電気器具はいずれも強電電気設備である。弱電は一般的に直流回路またはオーデ
ィオ、ビデオ回線、ネットワーク回線、電話回線を指し、直流電圧は一般的に24V以内
である。
【0003】
しかし、中小規模建物については、通常は人により設備管理を行うことが多く、非常に
不便であるとともに、人件費も増大している。また、市場では多くの設備に実行モジュー
ルと制御モジュールが備っており、通常、実行モジュールは強電で、制御モジュールは弱
電であり、伝統的な制御システムの強電と弱電は相互に独立しており、それぞれ設計、実
施されるため、コストが高く、占用スペースが多く、施工操作が複雑であり、自動化レベ
ルが低く、メンテナンスが難しいなどの課題をもたらした。
【0004】
上記の課題を解決するために、従来技術では通常強電弱電一体化管理制御を採用してい
るが、一体化管理のため、制御ボックス内に集積された電気部品は分離して管理されるこ
とが多く、長時間運転時に過熱現象が現れやすく、長時間過熱状態にあり、内部制御部品
の耐用年数に影響しやすく、ある程度、偶発的な燃焼のような安全上の危険性がある。
【解決しようとする技術的な課題】
【0005】
従来技術に存在する課題に対して、本発明の目的は、強弱電設備一体化遠隔制御システ
ムを提供することにあり、ダブル方向ロッドとフラップ収容板を組み合わせて設置するこ
とによって、過熱現象が発生すると、異なる接続箇所のダブル方向ロッドは反対方向に変
化が起き、外延放熱枠全体がキャビネット本体外に押し開けられ、熱開孔の口部の縁を露
出させ、さらに内部の熱量が空気につれて顕著に加速して外側へ溢れ出る一方、フラップ
収容板の中央部は中央部に向かって外延放熱枠内に引き込まれ、フラップ収容板の両端を
回転させ、それによってそれと熱交差口は、完全な被覆状態から斜めに交差状態になり、
さらに放熱面積を増大させ、放熱速度をより速くし、それによってキャビネット本体内の
過熱現象を効果的に緩和するとともに、監視モジュールの作用下で、キャビネット本体内
の異常変化をタイムリーに記録することができ、従業員に注意喚起を行い、さらに適時に
手動操作を行い、過熱による安全上の危険を効果的に回避することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の技術的な手段を採用する。
【0007】
強弱電設備一体化遠隔制御システムであり
制御キャビネットと、制御キャビネット内に設置されたコントローラと、処理センターと
を含み、前記コントローラと処理センターは無線伝送信号によって接続され、前記制御キ
ャビネット内にさらに電源が設置され、前記電源はコントローラに電気的に接続され、前
記コントローラに複数の強電設備と弱電設備が電気的に接続され、各前記強電設備に、何
れもリレーが取り付けられ、前記弱電設備に、監視モジュールが電気的に接続され、前記
制御キャビネットはキャビネット本体と、キャビネット本体の一端に溶接された背板と、
キャビネット本体の他端に設置された外延放熱枠とを含み、前記キャビネット本体の中央
部に外延放熱枠と相互に整合する熱開孔が開設され、前記熱開孔において且つキャビネッ
ト本体内に向かう口部に、回字状板が固定接続され、前記回字状板の中央部に横板が固定
接続され、前記外延放熱枠の中央部に熱交差口が開設され、前記熱交差口内にフラップ収
容板が設置され、前記回字状板と外延放熱枠との間に複数のダブル方向ロッドが固定接続
され、前記横板の中央部とフラップ収容板との間に同様にダブル方向ロッドが接続される
。
【0008】
さらに、前記回字状板の内側口部の寸法は熱開孔の寸法より小さく、且つ両者の寸法差
はダブル方向ロッドの端部の直径より大きい。
【0009】
さらに、前記フラップ収容板は、2つの内側収容板と、2つの内側収容板の相互に近い
一端に固定接続された追従変動層とを含み、前記熱交差口の上下内壁の間に、2つの内側
収容板にそれぞれ対応する2つの立て軸が固定接続され、前記内側収容板の背面に1対の
回転環が固定接続され、前記回転環は立て軸の外に嵌設される。
【0010】
さらに、前記キャビネット本体において且つ背板から離れる一端と、外延放熱枠におい
て且つキャビネット本体から離れる一端と、及び収納板は、いずれも密集透過孔構造であ
る。
【0011】
さらに、2つの前記内側収容板の相互に離れた一端はいずれも熱交差口の縁を超え、且
つ超えた長さが熱交差口401の幅の10分の1より小さく、前記内側収容板の縦方向の
長さは熱交差口の縦方向の内壁間の距離より小さい。
【0012】
さらに、前記立て軸は、内側収容板の中心線に正対し、前記追従変動層は弾性材料によ
り作られる。
【0013】
さらに、前記ダブル方向ロッドは、外側スリーブと、一端が外側スリーブ内に延在する
複数の従動パックロッドと、複数の従動パックロッドの端部と外側スリーブの対向内壁と
の間に固定接続された温度検知変化ロッドとを含む。
【0014】
さらに、前記温度検知変化ロッドは二重形状記憶合金により作られ、且つフラップ収容
板に対応する温度検知変化ロッドと、外延放熱枠に対応する温度検知変化ロッドの初期形
状及び熱変形後の形状は、いずれも逆である。
【0015】
さらに、前記フラップ収容板に対応する複数の従動パックロッドの他の一端は、それぞ
れ2つの内側収容板の背面に固定されており、且つ複数の接続点は、いずれも立て軸にお
いて且つ追従変動層に近い片側に位置する。
【0016】
さらに、前記外側スリーブはL字状の硬質定形構造であり、且つ従動パックロッドの長
手方向の端部が外側スリーブ内に位置する。
【有益な効果】
【0017】
既存技術と比べて、本発明は以下の利点を有し、
本発明は、ダブル方向ロッドとフラップ収容板を組み合わせて設置することによって、
過熱現象が発生すると、異なる接続箇所のダブル方向ロッドは反対方向に変化が起き、外
延放熱枠全体がキャビネット本体外に押し開けられ、熱開孔の口部の縁を露出させ、さら
に内部の熱量が空気につれて顕著に加速して外側へ溢れ出る一方、フラップ収容板の中央
部は中央部に向かって外延放熱枠内に引き込まれ、フラップ収容板の両端を回転させ、そ
れによってそれと熱交差口は、完全な被覆状態から斜めに交差状態になり、さらに放熱面
積を増大させ、放熱速度をより速くし、それによってキャビネット本体内の過熱現象を効
果的に緩和するとともに、監視モジュールの作用下で、キャビネット本体内の異常変化を
タイムリーに記録することができ、従業員に注意喚起を行い、さらに適時に手動操作を行
い、過熱による安全上の危険を効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図2】本発明の制御キャビネットの正面斜視の構造を示す図である。
【
図4】本発明の外延放熱枠の背面斜視の構造を示す図である。
【
図5】本発明のフラップ収容板の変化前後の構造を示す図である。
【
図6】本発明の過熱後の正面斜視の構造を示す図である。
【
図7】本発明の過熱後の正面側面の構造を示す図である。
【
図8】本発明のダブル方向ロッドの斜視の構造を示す図である。
【
図9】本発明のダブル方向ロッドの解体構造を示す図である。
【0019】
以下、本発明の実施例における図面を結合して、本発明の実施例における技術案を明確に
、完全に説明する。明らかに、記載された実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、すべ
ての実施例ではなく、本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく
得た他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0020】
本発明の説明において、用語「上」、「下」、「内」、「外」、「上端/下端」などが
示す方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づくものであり、単に、
本発明の説明を容易にするため、説明を簡略化するためであって、指した装置または要素
が特定の方位、特定の方位で構成され、操作されなければならないことを示すまたは暗示
するのではなく、したがって、本発明に対する制限とは理解できない。さらに、「第1」
、「第2」という用語は、説明の目的のためだけに使用され、相対的な重要性を示したり
暗示したりするために理解されていない。
【0021】
本発明の説明において、特に明確な規定と限定がない限り、用語「取付」、「設置」、
「セット/接続」、「接続」などは、広義に理解されるべきであり、例えば「接続」は、
固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、または一体的に接続して
もよく、機械的接続でもよいし、電気的接続でもよい、直接的に接続してもよいし、中間
媒体を介して間接的に接続してもよいし、2つの要素の内部の接続でもよい。当業者であ
れば、本発明における上記用語の具体的な意味を具体的に理解することができる。
【0022】
(実施形態1)
図1をご参照ください、強弱電設備一体化遠隔制御システムであり、制御キャビネット
と、制御キャビネット内に設置されたコントローラと処理センターとを含み、コントロー
ラと処理センターは無線伝送信号によって接続され、制御キャビネット内にさらに電源が
設置され、電源はコントローラに電気的に接続され、コントローラに複数の強電設備と弱
電設備が電気的に接続され、各強電設備に、何れもリレーが取り付けられ、弱電設備に、
監視モジュールが電気的に接続され、監視モジュールは制御キャビネットの近くに設置さ
れたHDカメラを含み、HDカメラは制御キャビネットを監視
するために使用され、制御
キャビネットの異常変化画面を取得した場合、処理センターはこの画像を処理した後、制
御キャビネット内の異常状況を導き出すことができ、異常変化をタイムリーに従業員に注
意喚起を行うように、当業者は必要に応じてシグナルランプやブザー、可聴および視覚的
なアラームなどを設置し、異常状況が生じるとタイムリーに警報することができる。
【0023】
図2-3をご参照ください、制御キャビネット1はキャビネット本体1、キャビネット
本体1の一端に溶接された背板2と、キャビネット本体1の他端に設置された外延放熱枠
3とを含み、キャビネット本体1の中央部に外延放熱枠3と相互に整合する熱開孔が開設
され
、熱開孔において且つキャビネット本体1内に向かう口部に、回字状板51が固定接
続され、回字状板51の中央部に横板52が固定接続され、
図4をご参照ください、外延
放熱枠3の中央部に熱交差口401が開設され、熱交差口401内にフラップ収容板4が
設置され、回字状板51と外延放熱枠3との間に複数のダブル方向ロッド6が固定接続さ
れ、過熱時には、回字状板51に接続されたダブル方向ロッド6が伸長し、外延放熱枠3
を外側へ押し出し、熱開孔の口部を徐々に露出させ、さらに内部熱量の放出を効果的に加
速させ、横板52の中央部とフラップ収容板4との間に同様にダブル方向ロッド6が接続
され、過熱時には、横板52に接続されたフラップ収容板4が縮まり、外延放熱枠3の外
への移動に合わせてフラップ収容板4を立て軸71の周りに回転させ、それによって熱交
差点401とフラップ収容板4とを交差させ、さらにオン状態を呈し、放熱面積をさらに
増大させ、放熱効果をより良くなり、キャビネット本体1において且つ背板2から離れる
一端と、外延放熱枠3において且つキャビネット本体1から離れる一端と、及び内収納板
41はいずれも密集透過孔構造であり、正常な情況の下で、この密集に分布された透過孔
を放熱孔とすることが可能であり、それによって熱量はキャビネット1内の熱気につれて
外に放出され、通常の放熱を実現する。
【0024】
回字状板51の内側口部の寸法は熱開孔の寸法より小さく、且つ両者の寸法差はダブル
方向ロッド6の端部の直径より大きく、この寸法差に対応する回字状板51は、ダブル方
向ロッド6に一定の取り付け位置を提供し、ダブル方向ロッド6の取り付けがキャビネッ
ト本体1内に集積されたコントローラなどの電気部品に影響を与えないようにする。
【0025】
図5をご参照ください、フラップ収容板4は、2つの内側収容板41と、2つの内側収
容板41の相互に近い一端に固定接続された追従変動層42とを含み、熱交差口401の
上下内壁の間に、2つの内側収容板41にそれぞれ対応する2つの立て軸71が固定接続
され、内側収容板41の背面に1対の回転環72が固定接続され、回転環72は立て軸7
1の外に嵌設され、内側収容板41は立て軸71を軸として回転するようになり、過熱時
にそれを熱交差点401と交差させるように制御しやすく、加熱を加速し、異常高温を緩
和することができる。
【0026】
2つの内側収容板41の相互に離れた一端はいずれも熱交差口401の縁を超え、且つ
超えた長さが熱交差口401の幅の10分の1より小さく、内側収容板41の縦方向の長
さは熱交差口401の縦方向の内壁間の距離より小さく、内側収容板41を立て軸71の
周りに回動させると、一部の端部は熱交差口401に沿ってキャビネット本体1内に浸入
できるようになり、フラップ収容板4と熱交差口401を互いに位置ずれて、放熱面積を
増大させ、立て軸71は内側収容板41の中心線に正対し、追従変動層42は弾性材料に
より作られ、内側収容板41の回動に影響を与えないようにする。
【0027】
図8-9をご参照ください、ダブル方向ロッド6は、外側スリーブ61と、
一端が外側
スリーブ61内に延在する
複数の従動パックロッド62と、複数の従動パックロッド62
の端部と外側スリーブ61の対向内壁との間に固定接続された温度検知変化ロッド63を
含み、外側スリーブ61は、熱伝導性材料により作られ、温度検知変化ロッド63は二重
形状記憶合金により作られ、温度検知変化ロッド63が臨界温度に達すると形状の変化が
起こり、且つフラップ収容板4に対応する温度検知変化ロッド63と、外延放熱枠3に対
応する温度検知変化ロッド63の初期形状及び熱変形後の形状はいずれも逆であり、外延
放熱枠3に対応する温度検知変化ロッド63の初期形状は螺旋形であり、キャビネット本
体1内の温度がその臨界温度に達すると、それは次第に直線形になり、その時にそれは伸
び、さらに外延放熱枠3を外へ移動させ、熱開孔の口部を露出させる、フラップ収容板4
に対応するダブル方向ロッド6の初期形状は直線形であり、臨界温度に達した後、それは
螺旋形になり、すなわち全体が縮まり、それによって内側収容板41の相互に近い端部を
キャビネット本体1内に移動させ、熱交差点401と交差し、二つの面で役割を果たし、
急速な放熱を実現するとともに、温度の上昇を緩和する。
【0028】
また、温度検知変化ロッド63の温度変化の臨界点は、キャビネット本体1の安全な動
作温度に基づいて設定し、好ましくは最高安全な動作温度は5~10℃であり、すなわち
上記異常変化が発生した場合、監視モジュールが画像変化を取得し、従業員に注意喚起を
行い、それと最高最高安全な動作温度との温度差によって、従業員に一定の反応時間を与
え、適応な温度低下措置を実施する前に、高温で壊れないようにする。
【0029】
フラップ収容板4に対応する複数の従動パックロッド62の他の一端は、それぞれ2つ
の内側収容板41の背面に固定されており、且つ複数の接続点は、いずれも立て軸71に
おいて且つ追従変動層42に近い片側に位置して、過熱時には、内側収容板41の相互に
近い端部はいずれもキャビネット1本体内に向かって移動し、外側スリーブ61はL字状
の硬質定形構造であり、L形の転換点の角度は120-150°であり、また転換点は円
弧状遷移によって接続され、且つ従動パックロッド62の長手方向の端部は外側スリーブ
61内に位置する。
【0030】
最後に注目すべきは、フラップ収容板4に対応する温度検知変化ロッド63も変化不能
の棒状構造に設置することができ、この場合、外延放熱枠3が外へ移動する際に、外延放
熱枠3の移動は同様にフラップ収容4と熱交差口401との位置ずれを引き起こして放熱
を加速することができるが、位置ずれの幅はフラップ収容板4に対応する温度検知変化ロ
ッド63が熱収縮可能の幅よりも小さいため、具体的に実施する際には、当業者は必要に
応じて選択的に設定できる。
【0031】
ダブル方向ロッド6とフラップ収容板4を組み合わせて設置することによって、過熱現
象が発生すると、異なる接続箇所のダブル方向ロッド6は反対方向に変化が起き、
図6-
7をご参照ください、外延放熱枠3全体がキャビネット1本体外に押し開けられ、熱開孔
の口部の縁を露出させ、さらに内部の熱量が空気につれて顕著に加速して外側へ溢れ出る
一方、フラップ収容板4の中央部は中央部に向かって外延放熱枠3内に引き込まれ、
図5に
示すように、フラップ収容板4の両端を回転させ、それによってそれと熱交差口401は
、完全な被覆状態から斜めに交差状態になり、さらに放熱面積を増大させ、放熱速度をよ
り速くし、それによってキャビネット本体1内の過熱現象を効果的に緩和するとともに、
監視モジュールの作用下で、キャビネット本体1内の異常変化をタイムリーに記録するこ
とができ、従業員に注意喚起を行い、さらに適時に手動操作を行い、過熱による安全上の
危険を効果的に回避することができる。
【0032】
以上、本発明の好ましい具体的な実施形態のみである、しかし、本発明の保護範囲はこ
れに限定されるものではない。本発明の開示された技術的範囲内において、本発明の技術
的アプローチ及びその改良されたアイデアに基づいて同等の置換又は変更を加える当業者
は、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号のご説明】
【0033】
1、キャビネット;2、背板;3、外延放熱枠;4、フラップ収容板;401、熱交差口
;41、内側収容板;42、追従変動層;51、回字状板;6、ダブル方向ロッド;61
、外側スリーブ;62、従動パックロッド;63、温度検知変化ロッド;71、立て軸;
72、回転環。